団塊の世代の部屋(101)

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2007121日土曜日  第2995回  マスコミ

  坂出市もとんでもないことで有名になってしまいました。11月28日は朝からヘリコプターが乱舞していました。今日はきっとヘリコプターが飛び回るんだろうなぁと思っていたら案の定、体育館の周りの清掃で落ち葉と格闘している私の頭上を飛び回っていました。思わず数えたら多い時は8機が飛んでいました。
  山の方を捜査とのことだったのに何でこんな港の方ばかり飛んでいるんだろと不思議に思っていたら、何と現場は東へ1キロメートルくらいしか離れていないところだったのです。
  あの現場は我が家からも1キロメートルほど真北になるところですが私は行ったことのない場所でした。

     それにしても、マスコミの取材の凄さは聞いてはいましたが、本当に狂っていますね。いくら幼い子供が犠牲になった事件とはいえヘリコプター8機は異常としか思えません。うわさでは11機数えた人もいるそうです。もっと他に大事なことがあるんじゃないのと思わず叫びたくなりました。
  捜索開始の朝の9時ごろからそんな状態で、夕方の4時頃になってやっと一機もいなくなりました。なんとも壮大な無駄遣いです。

  あんな状態を見ているとやはり日本はマスコミ特にテレビを何とかしないと未来は無さそうに思えます。とは言いながらも、それを見て視聴率を稼がせる国民にも責任はあるのでしょう。
  そう言う私もネットをやりして始めてマスコミの異常さに気がついたくらいですから大きなことは言えません。お陰でテレビを見る時間はかなり減りました。
  ネット人口が増えてくれば日本も買われるかも知れません。

期待したい!

2007122日日曜日  第2996回  自転車

  自転車通勤にもだいぶ慣れてきましたが、距離が近いこともあって運動代わりにはならないかもしれません。糖尿病のためにも歩いて通勤しろとの意見もありますが自転車と歩きでは時間が違います。歩くことから比較すると自転車の速さと楽さは捨てがたいものがあります。自転車は本当に便利です。省エネ時代にこれほど最適な乗り物は無いのじゃないでしょうか。

  ソフトエネルギーにそんな自転車の効率についての記事がありました。

  Innovate or Die Pedal-Powered Machine Contest

  プレスリリース / スペシャライズド社

  "Innovate or Die Pedal-Powered Machine Contest" 地球環境の保全のためにペダル動力による解決策の革新的アイデアを募集・・・中略

  このコンテストは、地球温暖化といった地球規模での環境の変化を少しでも緩和するための解決策を見出すことを目的に、自転車のペダルを動力として駆動する機械システムに関するアイデアを参加者に考えていただこうというものです。というのも自転車は効率的なエネルギーの使用という点で、ほかのすべての交通手段を圧倒しているからです。自転車を使えば、時速約4.8キロで歩くのと同じエネルギーの消費量で時速約1624キロを移動することができますので、自転車は地球環境に最も配慮した技術の一つであると考えています。・・・以下略

  アイデア募集はともかく、この「自転車は効率的なエネルギーの使用という点で、ほかのすべての交通手段を圧倒している」という言葉は良いですね。どこかに使えそうですね。
  エネルギー危機の近い今、こんな素晴らしい乗り物を有効利用しない手はありません。
第2993回でも取り上げたように少しずつは動いているようですが、余りにも遅い。皆でクルマを捨てて公共交通と自転車の交通体系へ一日も早く移行すべきです。

急がなくては!

2007123日月曜日  第2997回  シャープ

  シリコン不足は深刻なのでしょうか。それとも向かうべき方向はコストダウンに有利な薄膜で決まりなのでしょうか。シャープが薄膜太陽電池の増産だそうです。

  日刊工業新聞より

  シャープ、薄膜太陽電池を年間160メガワットに増産

 シャープは29日、薄膜太陽電池の生産能力を年間15メガワットから08年10月までに同160メガワットに増強すると発表した。220億円を投じ、奈良県葛城市の太陽電池工場にラインを増設する。薄膜タイプは原材料のシリコン使用量を結晶系太陽電池の100分の1に抑えられるのが特徴。シリコンの高騰が続く中で生産体制を拡充するため、薄膜タイプの増産投資に踏み切った。

 シャープは05年9月から薄膜太陽電池の生産を始め、太陽光を電気に変換する効率はモジュールの状態で10%に達する。薄膜系の生産増強により、結晶系太陽電池を合わせた生産量は年間換算で855メガワットとなる。(更新日 20071130日)

  ニュースリリース 薄膜太陽電池の年間生産能力を増強

 国の後押しのないまま一生懸命頑張っているようですが、国内消費が盛り上がらないのはやはり苦しいのじゃないでしょうか。原料不足と国内消費の停滞という二重苦の中で世界一のシェアを守り続けることができるでしょうか。

 別にシャープさんに義理はありませんが折角これまで頑張ってきた努力は報われてもいいのじゃないでしょうか。

 それに未だ日本がエネルギー大国になる可能性が無いわけじゃないのでフォローの風が来ることを信じてそれまで頑張ってもらいたいものです。とは言いながらも、あの子どものけんかのような足の引っ張り合いばかりしている日本の政治家達を見ていると淡い期待も泡と消えそうに思えます。

他にやることあるだろう!

2007124日火曜日  第2998回  巨大たこで帆走

  ゲイラカイトを初めてテレビで見たときに、日本人との発想の違いに驚いたものです。日本では竹と紙の発想から大きく外れるようなタコは出てきませんでしたが、海外ではあんな途方も無い飛び方をするものを作ってしまうのですから。何となく彼らにはかなわないなぁと感じたのは私だけでしょうか。

 その発想に繋がるような記事がありました。

  FujiSankei Business i. 2007/11/28

  燃料高騰“どこ吹く風”巨大たこで帆走の貨物船が就航へ

 巨大たこで帆走する世界初の貨物船が近く、大西洋にお目見え。原油100ドル時代を迎え、燃料高騰に頭を抱える海運業界の期待を集めそうだ。

 新貨物船は、独海運会社のベルーガ・シッピング(ブレーメン)が、独スカイセイルズ(ハンブルク)からたこによる帆走技術を受け建造している「ベルーガ・スカイセイルズ(載貨重量9500トン)」=完成予想図。12月15日にデンマークから米テキサス州に向け処女航海する。

 コンピューターで制御された160メートルの長さのたこが、貿易風などを受けワイヤで船首を引っ張る構造。風が弱い場合はディーゼル機関を使うが、スカイセイルズによると最適の条件なら最大50%、通常は最大35%の燃料を節約でき、温室効果ガス削減の効果も大きい。ベルーガは、中国で建造中の貨物船2隻(載貨重量2万トン以上)への大型たこ(640平方メートル級)装備も検討するという。

 環境問題が今のように騒がれるようになる何年か前にやはり燃料節約のためのコンピュータ制御の帆船が話題になりました。そのときも、面白いものを考えるものだと感心しましたが、がその後大きく広がったという話は聞きませんでした。今度のタコはどうなるでしょう。

 それにしても、まさかタコとは想像もつきませんでした。その発想の豊かさに驚かされます。狭い航路や港などでは使えないような気がしますが外洋では結構効果があるのじゃないでしょうか。

 これに以前のコンピュータ制御の帆と太陽光発電を組み合わせればかなりの燃料節約になりそうです。これは良いかもしれないですね。飛行機は飛行船にして船は帆船となれば、時間はかかるにしても物流は確保できるかもしれません。

 クルマと飛行機を廃止して帆船の時代に戻れば化石燃料の使用料はかなり減るのじゃないでしょうか。もちろん陸は鉄道を主体とした公共交通で充分です。

 これなら今の便利さを少し我慢すれば生活程度を落とすことなく行けそうな気がします。

意外と面白いかも!

2007125日水曜日  第2999回  集光型太陽光発電

  太陽光発電の業界からはずれて半年以上が過ぎました。相変わらずこの部屋で太陽光発電の話題を取り上げていますが、最近やはりなんとなく情熱が薄れてきたかなと感じるときもあります。その所為か何となく太陽光発電が停滞していると思ってしまいます。

  とは言いながらも、太陽光発電に関する記事を見付けるとやはりまだ反応します。

  第2609回で取り上げたレンズを使って太陽光を集めて変換効率を上げるフレネルレンズの開発に三菱商事が乗り出すのだそうです。

  EDリサーチ社 20071127日より

  三菱商事が岡本硝子と次世代太陽光発電システム用部品を共同開発へ

 三菱商事は071126日、岡本硝子と共同で次世代太陽光発電システム向け部品(集光型太陽光発電システム用特殊反射鏡および特殊レンズ)の開発に着手した、と発表した。岡本硝子が研究開発を行い、三菱商事が研究開発投資と製品化後の国内外の販売総代理を担当、08年夏の製品化を目指す。

 岡本硝子はデンタル・ミラーとプロジェクタ用反射鏡で世界トップ・クラスのシェアをもち、フレネル・レンズ(集光性の高い特殊平面レンズ)などの特殊ガラスや反射鏡製造技術の分野で世界水準の技術を保有している。ガラス製造用の高精度の金型成型技術と高度な製造ノウハウを生かしてこのプロジェクトに取り組む。次世代太陽光発電システム向け部品とは太陽光を電カとして有効に活用するための周辺機器、部品のことで、今回の開発目標となっている特殊反射鏡、特殊レンズやパワー・コンディショナ、蓄電デバイスなどが含まれる。

 三菱商事はこれまで国内メーカが製造する太陽光モジュールの輸出販売を手掛けてきたが、太陽電池セル/モジュール製造の高付加価値化、差別化に有効な手段として集光型発電システム・技術に着目した。同社では太陽光事業については、@ポリSiビジネスヘの参入など、川上(原料)分野の強化、A発電事業への参画など、川下分野での新規取り組み、B太陽電池セル/モジュール製造のコモディティ化に対する対策など、3領域への参画・関与を戦略としているが、今回の共同開発はBの太陽電池セル/モジュール製造のコモディティ化に対する対策となるもので、将来の太陽光事業の拡大につなげたいとしている。

 集光型太陽光発電は太陽電池モジュールに密度の高い太陽光を入射することによって素子を効率的に利用するもので、大きくは反射鏡式とレンズ式に分類される。同集光型発電普及への課題は発電オペレーションを含めたシステム全体でのコスト削減、メンテナンス容易性、および高寿命化などであるが、コスト削減と高寿命化の観点から特殊ガラスへの期待が高まっている。

  参照:三菱商事ニュースリリース  岡本硝子ニュースリリース

 この集光型の後付製品を是非開発してもらいたいものです。安くて充分採算が取れるものができたら我が家にも是非取り付けたいものです。

それにしても、色んな技術的なアドバルーンが揚がりますがこれと言って画期的なブレイクスルーはなかなか起きませんね。

 しかしながら、こうやって少しずつ効率が上がっていくのを待つしかないのかもしれません。その中から、あっというようなブレイクスルーが起きて大幅なコストダウンや変換効率のアップが実現されることを期待したいものです。

 何と言っても、バカな日本政府以外は世界的にも太陽光発電に対する期待は高まっている様子なので、きっと近いうちに良いニュースを聞けるのじゃないでしょうか。

と期待してみる!

2007126日木曜日  第3000回  無頓着

  昨日も書いたように、この部屋で何時も、太陽光発電に対する政府の対策のまずさに怒りをぶつけていますが、そのまずさの理由を見事に指摘しているブログがありました。

  Een Japanner die zonnecellen onderzoektより

  なぜ日本は太陽光発電の世界一から転落することに無頓着なのか

  ・・・略

  国民一般の意識はどうあれ、ここにも書いたとおり、日本の経済官僚や財界の思い描く将来のエネルギー源は原子力なのだ。太陽光発電がたまたま世界一になったのは、その時点で他の国が手がけていなかったからに過ぎず、アクシデンタルで一過性のものなのだ。それが彼らの認識である。だから彼らにとっては、日本が太陽光発電の世界一から転落したからといって、特に何も感じるところはない。・・・以下略

 成る程、そうだったのか。ようするに太陽光発電には何の関心も無いと言うことのようです。これじゃぁ、私なんかがいくらやきもきしても何にも動かないはずです。誰が考えても、これからのエネルギーは太陽光発電など自然エネルギーの方が正解だと思っていたのですが、そうじゃぁないんですね。

  要するに政・官・財の方たちは国の未来より今自分のフトコロが潤う方が大事ということのようです。いくらなんでも国の根本に関わることではそんなバカな考え方はしないだろうと期待した私の考えが甘かったようです。

 国の未来を考えるべき人たちがこんな考えしか持っていないようじゃぁ、先は見えたようなものですね。やはり未来は中国かアメリカあたりの傘下になっていると考えた方が良さそうです。

なんだかなぁ!

2007127日金曜日  第3001回  3000回

  2002615日土曜日に第1000話2005311日金曜日に第2000回そして、今回、昨日、2007126日に第3000回を無事に迎えることができました。最初の1000回は転勤や退職などで息も絶え絶えの状態でかろうじて到達したという感じでした。2000回は太陽光発電の販売という興味深い仕事に携わっていましたが、余りの不振に苦しんでいる中での到達でした。念願の太陽光発電もこの年に設置。それ以後、話題も太陽光発電が多くなってしまいました。

 今回の3000回は還暦を迎え、仕事も二極化の時代を生き残るため太陽光発電から思い切って少なくても安定した収入のある坂出体育館の嘱託へと転職。最近ではフレンドエーの手伝いという新しい仕事も得て何とか生き残ってきました。

 それにしても、我ながらよく続いてきたものだと呆れています。何時途切れてもおかしくなかったのに、惰性というか意地というか何かに押されて続けてきたのでしょう。

 折角ここまで続いてきたので、今度は10年の節目として3650回は達成したいものだと考えています。とは言いながらも、650回と言えばまだ2年弱あります。それまでにはきっと色んな危機があるでしょう。最大の危機は寿命かも。いよいよ今日から新たな目標に向かって出発です。

果たして達成できるでしょうか!

2007128日土曜日  第3002回  路面電車

  公共交通好きの私ですが、第85話でも書いたように乗り降りに時間がかかるバスはどうも好きになれません。その後久しぶりに訪れた京都で市バスに乗乗る必要ができたのですが、これがどこを通ってどこへ行くのか皆目わからず乗るバスを見つけるのに苦労しました。やはり、行き先の分かりやすい線路がある方が良いですね。

 こんなことを考えているのは私だけかと思っていたら面白い記事を見つけました。

  FujiSankei Business i. 2007/12/3

  次世代路面電車LRT続く進化…“都会の足”へスマートに

  ・・・略

「どうして鉄道にこだわるのか、道路を走るならバスでもいいのでは」。須田教授に率直な質問をぶつけたら、こう返ってきた。「道路に線路があると安心感が全然、違うんですよ」

 ・・・以下略

  成る程、「安心感」ですか、私の感じていた漠然とした不安感はこれかもしれません。何と言ってもバスは路線が見えないのでどこを通るのかが分からず乗っていてもこれは本当に目的地に行くのだろうかとの不安が付きまといます。運転手が道を間違えることもあるかもしれません。渋滞に巻き込まれることもあるでしょう。つまりは時間が一定しない。

  その点、線路があれば脱線しない限りは間違ったところへ連れて行かれる心配もありませんし。間違った路線に乗ってもそんなに沢山ルートがあるわけではないので間違いに気づき易いのじゃないでしょうか。当然渋滞に巻き込まれることもなく時間も読めます。

  それ以上に、もしかしたら、線路が目に見えるということがこうした安心感を生むのでしょうか。それにしても、こういう考えがあることを知って、私の路面電車好きに自信がもてます。

やはり公共交通は路面電車が主役!

2007129日日曜日  第3003回  色素増感型

  第2997回で薄膜太陽電池の増産を取り上げたシャープが今度は色素感応型の太陽電池の開発だそうです。先日の21世紀型コンビナート」の起工式を実施といいシャープの元気が目立ちます。

  日経ネット関西版より

  シャープが世界最高効率モジュール──次世代太陽電池 2007/12/03配信

 シャープは次世代太陽電池とされる「色素増感型」の太陽電池で、世界最高効率のモジュールを開発した。太陽光エネルギーを電力に変える変換効率は7.9%で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が設定している開発目標に大きく近づいた。シャープではモジュールの大面積化などに取り組み、主流の結晶シリコン型に比べて安価に作れる色素増感型の実用化につなげたい考えだ。

 面積が26.5平方センチメートル、変換効率が7.9%のモジュールを開発した。NEDOは色素増感型の太陽電池モジュールについて「2010年に面積900平方センチメートルで変換効率8%」という開発目標を掲げている。シャープはNEDOの委託を受けており、今後は大面積化に取り組む。

 シャープは色素から受け取った電子を電極に渡す役目を果たす酸化チタン膜に着目。大きさ2050ナノ(ナノは10億分の1)メートルの酸化チタンの粒子の配列を工夫し、太陽光が膜中を長く通るようにした。膜に付着している色素に届く太陽光が増えることで、受け取る電子量も増える。

 色素増感型の太陽電池は電極と色素、ヨウ素などの電解液があれば作れる。結晶シリコン型や化合物系の太陽電池では真空装置を使う工程が不可欠だが、色素増感型では不要で、他の方式よりも安価に作れる可能性がある。シャープではさらに変換効率を高める一方、色素の長寿命化に取り組んで実用化を狙う。

  シャープさん頑張っていますね。世界一の座を何としてでも死守する覚悟なのでしょうか。結晶型に薄膜式に加えて色素増感型とあらゆる方式を生産して、将来どれが主流になっても対応できる体制をとるということなのかもしれません。

  国の後押しの無い大変な戦いになりそうですが、このまま何とかシェア一位を守って世界のエネルギーの変換に乗り遅れないように頑張ってもらいたいものです。

  その頃には日本は太陽電池の生産は世界一だが設置は世界最貧国なんてことになっているのでしょうか。バカな政治家や経営者はその頃どんな顔をしているのでしょう!

見てみたい!

20071210日月曜日  第3004回  F1

  佐藤琢磨選手のF1参戦で久し振りに興味を持ちましたが、いくら好きとは言えども環境問題がこれだけ騒がれる時に最も燃費の悪そうなF1を何の疑問も無く楽しんでいて良いのだろうかと自分の中で疑問を持ってしまいます。果たしてF1はこのまま世の中に受け入れられたままで行くのだろうか。なんてことを思っていたらやはりF1の中でも同じような思いはあるようです。

  環境の世紀より

  2007.12.06 エンジンの時代を終えるF1と車の将来

  ・・・略

 12月5日のautosportwebによれば、

  FIA会長マックス・モズレーは、FIAF1エンジンの開発の完全な停止に向けて歩みを進めると明言した。自動車メーカーがその創造力を“本当に役立つ”テクノロジーに注ぐように導くためだ。・・・エンジン設計の10年間の凍結が間近に迫っており、より環境に優しいアイデアがF1に導入されるための道を拓くことになるだろうと述べた。「F1に対する新しいアプローチの最大の要素は、エンジンに関するものだ」とモズレー。「完全なエンジン凍結も間近に迫っている。私たちはなぜそれを実行しようとしているのか? F1用レーシングエンジンは開発の極致に達していて、もはやこれ以上開発を進める必要はない。現在のF1エンジンは毎分19千回転で回っており、その回転数は他のどんなレシプロエンジンよりもはるかに高い。その音は素晴らしく信頼性も高い上に、驚くべきことだが、現在各メーカーが供給している部分的に開発を凍結された6種類のエンジンは性能差がほとんどない」「今後、私たちはメーカーが本当に役立つテクノロジーに資金を費やせるようにしたい。その第一弾がKERS(運動エネルギー回収システム)デバイスであり、これは2009年に導入される。これこそまさにF1が取り組むべきものだろう。なぜなら、それが実際に役立つことをどこかで実証して見せる必要があるからだ」「F1も役に立つことをやっていると、社会に対して示していく必要がある。F1のスポンサーとなっている大企業は、どこでも社内に環境保護委員会を持っており、F1チームも環境保護に貢献できることを大企業に示していかなければならないからだ」・・・計画されているKERSなどのデバイスの導入によって、F1は名実共に自動車産業の最先端に位置することになるという。「F1はロードカーと関連性を持つべきだ。自動車産業界は、自動車の効率の改善と二酸化炭素排出量の削減という大きなチャレンジに直面している。ハイブリッドや完全な電気自動車へ向かう流れの中で、エネルギーの保存は現在の自動車産業界で行われている最も重要な開発プロセスのひとつなのだ。したがって、KERSと熱回収デバイスを導入することで、F1はその最先端に立つことになる」「エンジンの回転数を毎分19千回転から2万回転に上げることは、自動車産業界に何の利益ももたらさない。だが、KERSや熱回収は一般市販車にも直接的な関連性がある。・・・以下略

  自動車の最高峰と思われるF1のトップがこうした認識を持っていたとは知りませんでした。これはいよいよクルマの世界が変わるかもしれませんね。

 エタノールも食糧問題になりそうだし案外F1が電気自動車になったりすることがあるかもしれませんね。しかし、もっと変われば馬力やスピードを競うこと自体がタブー視されることになるかもしれません。そうなると少し寂しい気もしますがそれも仕方の無いことかもしれません。

 その代わりに自転車競走が今以上に盛んになったりして、そうなると学生時代は自転車をやっていた佐藤琢磨選手にチャンス到来です。尤も、もう歳を取りすぎていますか。

 それにしても、そんな時代が来るとしたら、石油はもう枯渇しているのかもしれません。そのくらいでないと人間は変わらないのじゃないでしょうか。特にF1なんてのは勝ち組のスポーツですから。金持ちの道楽として残る可能性のほうがあるかもしれません。

いよいよ金持ちの時代か!

20071211日火曜日  第3005回  橋上マラソン

  第2904回第2910回で取り上げた瀬戸大橋マラソンの概要が発表になりました。来年の4月13日日曜日だそうです。

 正式のマラソンはないようです。

実を言えば、日付についてはもっと早くから分かっていました。と言うのも、我坂出市立体育館で着替えをするという計画があって県の担当者が下見に来たりしていたのです。日付に関しては緘口令がしかれていてここに書くわけにはいかなかったのです。しかし、その場所提供の話はなくなったようです。それはスタート地点が与島と岡山側に決まったからでしょう。

  瀬戸大橋開通20周年記念事業

  橋上イベント(マラソン、ジョギング・ウォーク)

開催日時 平成20年4月13日() 9:00〜12:00(予定)

開催場所 番の州から鷲羽山トンネル北口までの約12kmの区間

実施内容

(1)健康マラソン(約5,000人、与島出発)

   コース:与島〜番の州折り返し〜岩黒島折り返し〜与島(約15km)

(2)健康ジョギング(約2,000人、児島出発)

   コース:鷲羽山トンネル北口〜岩黒島折り返し〜鷲羽山トンネル北口(約8km)

(3)健康ウォーク(約5,000人、児島出発)

   コース:鷲羽山トンネル北口〜櫃石島折り返し〜鷲羽山トンネル北口(約5km)

 残念ながら私の期待していた正式のマラソンにはなりませんでした。香川・岡山両県とも貧乏でそれだけの予算が取れないようです。

  それにしても日本のマスコミはどうして北京オリンピックボイコットの声を上げないのでしょう。自分達が儲けるためには中国が人権をどんなに侵害していようと日本を非難しようと選手の健康問題があろうと何が何でも賛成したいようです。

 こういうのをマスコミと言うのでしょうか。マスコミというより只の金儲けだけの企業でしかありません。こんな企業が日本中に害毒を流しているのですからこの国が良くなることは期待できないのかもしれません。 

諦めるしかないのか!

20071212日水曜日  第3006回  1960年代

  温暖化をこれ以上進めないためには何時頃の生活に戻れば良いのかと漠然と考えていましたが想像もつきませんでした。

  ところが、何時もの市民のための環境学ガイドがその年代を特定していました。

  「買うエコ」のLCA的思考 その1 11.25.2007

  2050年に一人当たりの温室効果ガス排出量を半減しなければならないとしたら、

 (1)生活程度を1960年代に戻す、

 (2)過剰な快適性・利便性と過度な安全性のみを削減して、ほぼ現状程度の生活程度を維持する、・・・以下略

  1960年と言えば昭和35年です。私もまだ小学6年生か中学生になったところです。まだテレビが我が家に来て数年しか経っていない頃だったと思います。クルマもそれ程走っていなかったはずです。冷蔵庫はあったかな。もう記憶のかなたです。

 それでも今の時代から考えてもそれ程不便を感じる物は無いような気がします。クルマは当然公共交通と自転車や歩行で充分ですし、テレビも今のような日本人を間違った方向に導こうとするようなものは無い方が良いでしょう。尤も、太陽光発電があるので今の電化生活は維持できそうな気がします。

 そうであるならばそれ程深刻に考えることもなさそうです。食糧も今のように世界中から持ってくるのでなく地元で取れるものを季節にあったように食べれば何の問題もないし却って健康にも良いかもしれません。

 そうなれば、石油漬けの農業も変わるでしょう。思い切ってやってみれば案外快適に暮らせるのじゃないでしょうか。

やるかやらないか!

20071213日木曜日 第3007回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、12月分は11月11日から12月10日までのデータです。実質30日分で先月よりも2日少なくなっています。

 11月後半から12月の始めと何となくすっきりしない空模様が続きました。かといって寒いのかといえば冬の寒さには遠いようです。やはり季節はおかしいようです。

 去年10月、買電、473(233,240)KWhで8,306円 1KWhの単価、約17.56円

 今年10月、買電、546(280,266)KWhで9,752円 1KWhの単価、約17.86円

 去年11月、買電、544(244,300)KWhで8,310円 1KWhの単価、約15.28円

 今年11月、買電、597(219,378)KWhで8,498円 1KWhの単価、約14.23円

 去年12月、買電、698(285,413)KWhで9,963円 1KWhの単価、約14.27円

 今年12月、買電、635(194,441)KWhで8,429円 1KWhの単価、約13.27円

 今月はやっと買電の使用量が減りました。▲63(▲91,28)KWhと昼間の削減が大きく夜の増加も十分カバーしています。金額では1,534円の減少です。これは去年の冬の寒さに比べて今年がまだまだ暖かかったのが影響しているのじゃないでしょうか。

  去年 10月、売電、345KWhで 9,078円  1KWh単価、約26.31円

  今年 10月、売電、329KWhで 8,744円  1KWh単価、約26.58円

  去年 11月、売電、330KWhで 7,662円  1KWh単価、約23.22円

  今年 11月、売電、348KWhで 8,174円  1KWh単価、約23.49円

  去年 12月、売電、184KWhで 4,272円  1KWh単価、約23.22円

  今年 12月、売電、265KWhで6,224円  1KWh単価、約23.49円

 今年 9月、2,348円の支払。去年の支払2,793円比、445円の節約。

 今年 10月、1,008円の支払。去年の支払▲772円比、1,780円の浪費。

 今年 11月、324の支払。去年の支払648円比、▲324円と同じ324円の浪費。

 今年 12月、2,205円の支払。去年の支払5,691円比、3,486円の節約

 2か月続いた浪費がやっと止まりましたがこれは暖冬のお陰なんでしょうね。こうなると温暖化も冬にはありがたいですね。これで夏は寒冷化なんて虫の良い話はないでしょうね。

  それにしても、夏の暑さの方が辛抱し易いのでしょうか。冬の寒さの方が辛いような気がするのは今が冬だからでしょうか。喉本過ぎれば熱さを忘れるのたぐいでしょうか。それとも私が冬より夏に強いのかもしれません。

さて来月は!

20071214日金曜日  第3008回  リチウムイオン電池

  私の期待する電気自動車も太陽光発電を夜も使える独立した電源にするのも画期的なバッテリーの開発が待たれるのですが私の一番期待しているキャパシターもどうも動きがないようです。やはり難しいのでしょうか。

  世の中の動きはリチウムイオンバッテリーのようです。

  日経エコロミーより

  (12/11)東芝、ハイブリッド車向け車載用電池事業に参入

 東芝は11日、ハイブリッド車などに使う車載用電池に参入すると発表した。次世代の車載用電池として期待されるリチウムイオン電池が対象で、独自開発の材料で充電時間を大幅に短縮し、安全性も高めた。長野県佐久市で来年3月から生産を始め、2010年までに200億円を投じ量産体制を整える。内外の自動車メーカーなどに売り込み、15年に年間売上高1000億円、産業用途も含めた充電池市場で世界シェア10%をめざす。

 ハイブリッド車や電気自動車向けの電池では、トヨタ自動車と松下電器産業が共同生産しているほか、次世代用の開発で日産自動車がNECグループ、三菱自動車がジーエス・ユアサコーポレーションとそれぞれ提携。日立製作所、三洋電機、三菱重工業も独自に開発を進めている。

 東芝はグループの東芝電池の工場(長野県佐久市)に生産ラインを導入し、まず月間15万個(電池のセルベース)を生産。10年をめどにハイブリッド車や電気自動車向けに同60万個、フォークリフトや産業機器用で40万個の生産体制を整える。

 リチウムイオン電池自体が良く分かっていないのでちょっとサーチしてみました。

  リチウムイオン電池の基礎より

  3. リチウムイオン電池の特性

  ・・・略

  リチウムイオン電池は同じエネルギに対して最も小さく、 最も軽い二次電池であることがわかるでしょう。リチウム1次電池に対しては負けていますが、リチウム1次電池は充電、再放電ができません。

電池の電圧は乾電池、NiCdNiMHに対してほぼ3倍です。 半導体の標準電圧5Vに対しては2直、3.3Vに対しては1直で対応できます。 ノートパソコンにリチウムイオンとニッケル水素電池がともに使われていた時代には、リチウムイオン電池は186501600mAhの容量で、 ニッケル水素電池は同サイズでほぼ5000mAhであったため、同一本数で、ともに3.6V、容量が約5000mAhのパックができました。そのときの差異は重量で、 リチウムイオンでは1/2の重量になりました。価格の差異と重量の差異+メモリー効果の差異のどちらを選択するかということであったわけです。 現在ではその選択はリチウムイオンということに結果が出ています。

  ソニーの爆発問題など危険性があるリチウムイオンバッテリーですがやはり主流になって行くのでしょうか。

  太陽光発電とキャパシター以外は余り興味を持てないのですが、特にバッテリーに関してはそんなことばかり言っている訳にはいかないようです。リチウムイオンバッテリーがどんなものか勉強しておく必要がありそうです。
  いずれにしても、バッテリーの画期的な性能アップがない限り今の油中心のエネルギー事情を好転させるのは難しいだけにどこかでブレイクスルーを期待したいですね。

希望は持てるのでしょうか!

20071215日土曜日  第3009回  カネカ

  第2707回第2755回で取り上げた薄膜太陽電池のカネカが増産に乗り出すようです。

  EDリサーチ社より

  20071212

  カネカが太陽電池生産能力を1年後に70MWに増強、10年にさらに倍増

 カネカ071211日、100%出資子会社であるカネカソーラーテックの生産能力を07年春に55MWに増強したのに続き、08年秋稼働を目標に70MWへの能力増強工事に着手した、と発表した。今回の設備投資額は約20億円。さらにおう盛な需要に対応するため10年の稼働を目標に生産能力を130MWに引き上げることを検討している。設備投資額は付帯設備を含めて約100億円の予定である。

 同社は生産能力の増強に伴い、加工拠点(モジュール生産拠点)の能力増強も同時に進めていく。まず既存拠点であるチェコの能力を08年に現行20MW30MWに増強する。さらに拡大が予測される米国や東南アジアの需要に対応するために08年末稼働を目標にベトナム、メキシコなどに新規加工拠点設置の検討を開始した。

 同社はハイブリッド型太陽電池を武器に、地上設置用途、住宅などの中小規模から大規模の屋根設置、ファサード(建築物の正面の外観)などの用途にも積極的に展開し、大幅な市場拡大を図ることで薄膜系太陽電池のトップ・メーカとしての競争力をより一層強化する方針という。

  カネカは薄膜ではトップ・メーカなんですね。しかし、第2997回のシャープが08年に160メガワットですからトップの座は抜かれると言うことなのでしょうか。
  いずれにしても、シリコン不足を考えると薄膜への流れは大きくなるのかもしれません。

  それにしてもメーカーは増産で頑張っているのに相変わらずお国の政治家さんたちは選挙のことしか興味がないようです。政策は全て選挙に有利かどうかだけのようです。
  日本の将来を考える政治家はどうして出てこないのでしょうか。やはり国民のレベルの問題なのでしょうね。

諦めるしかないのか!

20071216日日曜日  第3010回  早明浦ダム

  第2858回第2880回でも書いたようにこのところの香川の水不足は台風による大雨のおかげで早明浦ダムが一杯になるという奇跡のような出来事で危機を回避してきました。しかし、こんな奇跡が何度も続くとは思えません。抜本的な対策を採らないと何時かとんでもないことになりそうです。

 と思っていたら早くもその危機が来そうです。

  四国新聞より

  早明浦ダム70%割る−渇水対策本部を設置 2007/12/13

  10月から続く少雨で早明浦ダムの貯水率が下がり続け、12日午後8時現在、平年を20ポイント以上下回る69・9%(平年値90・8%)と70%を割り込んだ。冬季の取水制限は、1999年2月に貯水率50%を目安に実施しており、四国地方整備局は「このまま無降雨ならば、年内に50%を切る可能性がある」という。

 同局によると、今夏の渇水以降、一時、50%台まで落ち込んだ早明浦ダムの貯水率は、9月半ばの台風で100%まで回復。しかし、ダム上流域の11月の降水量が29・7ミリ(平年値142・5ミリ)と、記録が残る76年以降で最少となるなど、10月から12月11日までの降水量も平年の43%と極端に少なく、満水だった9月29日を境に、貯水率は下降の一途をたどっている。

 少雨の影響は四国全域に及び、11月19日の仁淀川水系大渡ダム(高知県)に続き、12月14日には吉野川水系銅山川ダム群(愛媛県)が取水制限に入るため、同局は12日、今年3回目となる渇水対策本部(本部長・祢屋誠四国地方整備局長)を設置した。

 高松地方気象台は7日に少雨に関する情報を出しており、「この先1カ月は晴れの日が多く、まとまった雨は期待できない」としている。

 今年は年初から少雨が続き、冬渇水がそのまま夏渇水へ移行。早明浦ダムの貯水率は一時、20%台前半まで低下した。

 この分で行けば、今年以上の危機になるかもしれません。それにしても、台風以外のこの少雨はどうしたんでしょう。我が家の太陽光発電にとってはありがたいのですが水不足では何にもなりません。

 温暖化の影響かどうかはわかりませんが、兎に角異常であることは間違いなさそうです。今すぐの温暖化対策が間に合うとは思えませんので水の確保を何とかしておかないと大変なことになりそうです。

さてどうしたものか!

20071217日月曜日  第3011回  次世代型路面電車

  第2988回で取り上げた川崎重工業の路面電車「スイモ」が早くも売り出されるそうです。

  FujiSankei Business i. より2007/12/13

 次世代型路面電車「SWIMO」来春、受注開始…初の商用化

 川崎重工 ニッケル水素電池搭載、省エネや渋滞緩和に期待

 川崎重工業は12日、来春からニッケル水素電池で動く次世代型低床路面電車「SWIMO(スイモ)」=写真=の受注活動を始めることを明らかにした。先月試作モデルを公表したばかりだが、環境保全や都市の渋滞緩和などの観点から国内外で引き合いが急増しているという。・・・中略

 川崎重工は、試作モデルで性能確認しながら、量産モデルの設計に着手しており、来春からの受注活動が可能だと判断した。 ・・・中略

   地域交通の確保や都市部の渋滞緩和、環境負荷の軽減に効果があるとして、近年、スイモのような新型路面電車(LRT)が脚光を浴びている。

 こういうのはなかなか実用化されないのが普通ですが 、これは予想外に早かったですね。それだけ路面電車の需要が高まっているのならうれしいですね。

  ここでは第3008回のリチウムイオン電池と違ってニッケル水素電池です。その違いは何なんでしょう。

  http://ja.wikipedia.org/wiki/リチウムイオン二次電池

  http://ja.wikipedia.org/wiki/ニッケル・水素蓄電池

  ・・・略

  1990年の実用化以降、それまでの代表的な小型二次電池であったニッケル・カドミウム蓄電池(略してニカド電池またはニッカド電池)の2.5倍程度の電気容量を持つこと、材料にカドミウムを含まず環境への影響が少ないこと、電圧がニカド電池と同じ1.2Vで互換性があることが追い風となり、代替が進んだ。

だが、その後、より大きな電気容量のリチウムイオン二次電池が登場し、各種の携帯機器で急速に置換えが進んだ。このため、ニッケル水素電池の日本における出荷数量は2000年をピークに大幅に減少、日本の主要メーカーは次々に撤退した。・・・中略

  その一方で、ニッケル・水素蓄電池は安全性の高さから、トヨタ自動車や本田技研工業のハイブリッドカーに採用された。ハイブリッドカー向けのニッケル水素電池は携帯機器よりはるかに大型であり、出荷金額は2003年を底に回復した。なお、ハイブリッドカー向けのニッケル水素電池メーカーは三洋電機のほか、松下電池工業、松下電器産業グループとトヨタ自動車が設立したパナソニックEVエナジーである。パナソニックEVエナジーは、トヨタ自動車が200510月に出資比率を6割に引き上げており、トヨタ自動車の子会社となった。・・・以下略

  今のところニッケル・水素蓄電池の方がリチウムイオンバッテリーより安全だというだけのようですね。いずれリチウムの安全性が確保されれば消えていくのでしょうか。

  それにしても、これだけ進歩している電池もまだまだ性能不足ということです。その前途は厳しそうですが何とか人類の未来のためにも画期的な電池を作って欲しいものです。

間に合うのでしょうか!

20071218日火曜日  第3012回  方言

 60を越えても尚、方言が抜けない私ですが、いざこの部屋のように文章を書くとなると不思議と方言が出なくなるのです。HPの巡回や人気ブログなどでは方言を使って面白おかしく書かれているところがたくさんあるので見習ってみようかと思ったりもするのですが、どうも上手くいきません。

 しかし、考えたら、いつも使っている言葉が書けないというのも不思議な話です。

 ということで、讃岐弁を使って書くことに挑戦してみようかなんて考えてみましが、やっぱり方言が出ません。なんでだろう。不思議です。

 「ほんだけん、言うたやろ。そんなんめんどうてでけへんは」

 「だから、言ったでしょう。そんな難しいことできませんは」

 面白いプリントが出回っていました。香川の方言を一覧表にしたものです。これで雰囲気を分かって下さい。

  讃岐の方言〜知っとんな

大変ひどく 〜 がいに

てんぷら〜てんぴら(あげもん)

沢山    〜 ようけ

逆さま   〜 さかし

意地悪する 〜 きざからする 

来てください〜 きまい

帰る時に  〜 もどしに

容器、入れ物〜 ものご

そうだろうか〜 そうかいの

強そうな  〜 がいげな

田舎    〜 ざいご

あのような 〜 あのな

追いかける 〜 おわえる

作る〜こっさいる(こっしゃえる)

どうしたんですか 〜 どうしたんな

交換する  〜 かえこと

落ちること 〜 ぼったりこむ

なにをしているのですか 〜 なんしょんな

手伝う   〜 てつなう

通り雨   〜 そばい

さて、えーと 〜 こうつと

尋ねる   〜 たんねる

阿保    〜 ほっこ

自由にならない 〜 じょんならん

お尻  〜 おいど(おつべ)

馬鹿にするな〜 ほうけにするな

ください  〜 いた

おおげさに〜ぎょうさんげに

こぼれる  〜 まける

金持    〜 げんしゃ

小皿    〜 てっしょ

本当    〜 ほんま

でたらめ  〜 ごじゃ

いきつつある〜 いっきょる

冗談、いたずら 〜てんご

どうもしていない 〜 どっちゃせん

誰、誰ひとり〜 だれっちゃ

どうしょうもない 〜 とんならん

側、脇   〜 ねき

帰っている 〜 いんにょん

あご(顎) 〜 あげと

早く、速やかに 〜 しゃんしゃん

なにもかも 〜なんにゃこい

全く同じ  〜 まっつい

あのね   〜 あんの

人形    〜 でこ

そんな   〜 そなな

帰ってくる 〜 いんでくる

面白い   〜 おもっしょい

嘘、冗談  〜 うそまい

歩く(幼児)〜 よいよい

からかう  〜 てがう

身体    〜 ごたい

間     〜 あいさ

どうです  〜 どいな

すばらしい 〜 うまげな

忘れる   〜 わっせる

欲張り   〜 へらこい

知っていますか 〜 知しっとんな

柔らかい  〜 やらこい

いらっしゃい 〜 おいでませ

なんとま  〜 なんとな

こぼれる  〜 まける

そうだよ  〜 そいな

したらどうですか 〜 しまい

末っ子   〜 おとんぼ

お許しください 〜 おこらいなさんせ

目茶苦茶  〜 わや

女性    〜 おなごし

すべて、全部 〜 まんで

さわるな  〜 いろうな

自分、自身 〜 めんめ

魚(幼児) 〜 おび、び

小さく   〜 こんもに

小便    〜 おこよ

私なんか(男性)〜 おらやこし

正座する  〜 おかっこする

酔いどれ  〜 ようたんぼ

私(女性) 〜 おたい

うどん(幼児)〜 ぴっぴ

冷たい(幼児)〜 ちんたい

しまう   〜 おしまいで

大人    〜 おせ

小さく   〜 ちんまい

変な、おかしい 〜 へなげな

気分が悪い 〜 きしょくが悪い

自慢する  〜 ねんごげに

きらくな  〜 あんきな

非常に   〜 ほんどり

曲がる   〜 いがむ

満腹だ   〜 はらおきる

面倒だ   〜 おとましい

臆病者   〜 おとっちゃま

あっちこっち〜 ほうぼ

教える   〜 おっせる

焚き火   〜 ぼんぼらやき

ほれる   〜 讃岐さんぼれ

ごきぶり  〜 わんこぶり

夜     〜 こいさ

宴会    〜 おきゃく

借りる   〜 かってこい

泥     〜 べた

  8,9割は分かりますし、今も日常で使っている言葉がたくさんあります。初めて聞く言葉もあります。日本一狭い香川県といえども昔の人にとっては充分広かったということなのでしょう。
  それでも、今の人たちにとっては8、9割も分かる方が不思議なのじゃないでしょうか。果たしてどのくらい分かるでしょうか。方言がなくなって標準語になることは良い面もあるでしょうがそれによって無くする物も多いのかもしれません。
  大きく言えば世界共通語にも繋がる考えかもしれませんがそこには無理があるのかもしれません。グローバル化が人類に平等ではなく2極化をもたらしつつある現実を考えると人間なんてもっと小さな範囲でつつましく生きる方が幸せなのかもしれません。

どうなることやら!

20071219日水曜日  第3013回  高菜

  高菜という野菜の名前を初めて聞いたのは何時頃だったでしょうか。確か、テレビなどで高菜の漬物をラーメンに入れたり、和歌山の目張り寿しを見たのが最初だったからそう古い話ではありません。とは言っても10年以上は経っていると思います。

 ですから、その高菜がどんな野菜なのかも全く知りませんでした。と言って、調べようともしませんでしたが、最近、職場で地元の料理の話になって「まんば」とか「ひゃっか」と呼んでいる野菜が同じもので、それどころか「高菜」と同じだという話になりました。「え〜っ!本当ですか。それは知らんかったなぁ」とあわててサーチしてみました。

 まずは「まんば」と「ひゃっか」で調べてみました。この二つはやはり同じものでした。同じ香川県でも東と西で全く違った名前です。それどころか同じ坂出市でも東と西で同じように違っています。もしかしたら坂出が日本における岐阜や名古屋と同じような香川における境界線でしょうか。

  あ!みぃつけたより

  冬の間の元気食!まんばのけんちゃん

  地元では有名な「まんばのけんちゃん」です。まんばとは高松付近の方言で、高菜(大からし菜)のことです。けんちゃんとは「けんちん」のことで、油で炒めた野菜をくずした豆腐と一緒に煮たもののことです。また、まんばのことを西讃では「ひゃっか」といい、くずした豆腐を雪に見立てて「ひゃっかの雪花」と呼んでいます。・・・以下略

 もうひとつ

  まんばのけんちゃん

  まんばは、タカナ類の一種で有色野菜の少ない冬に大きな暗紫色の葉を伸ばし、葉を外側から取っていっても次々芽をふくことから万葉、千葉、百貫といわれ、西讃では「ひゃっか」と呼び、百貫がなまったようです。東讃では「まんば」と呼ばれています。

 けんちゃんは、細切り野菜の油炒めに豆腐を入れて炒めたしっぽく料理のけんちんがなまったようです。・・・中略

  西讃では豆腐を雪の舞っているように見立てて「ひゃっかの雪花」とも言う。・・・以下略

  「雪花」なんて粋な名前じゃないですか。やはり坂出は日本の中心かも。

 参照: http://ja.wikipedia.org/wiki/めはりずし

      http://ja.wikipedia.org/wiki/タカナ

 やはり、高菜と同じもののようです。いや〜、知らないということは恐ろしいものです。それにしても物の名前は地方によってこんなにも違うんですね。交通機関が無く歩くしかない昔の人間の狭い行動半径の中で言葉が使われていたのが方言だと言うことが良く分かりますね。

 何だか昨日に続いて方言の話になりましたが、行動範囲の広がった今の時代に方言が失われていくのは自然なことなのでしょうね。しかし、エネルギー問題で行動範囲や経済圏が狭くなると又昔の方言が復活するなんてことが起こるのでしょうか。尤も、移動はなくなってもテレビはともかくインターネットが無くなることはなさそうに思える(私の希望的観測あり)のでそんなことは起こらないかもしれません。

さてど うなるでしょう!

20071220日木曜日  第3014回  トヨタ

  第602話第1229回第2034回等で何度も取り上げてきた私のトヨタ嫌いの根源とも言える労働問題に関する記事がありました。

  時事ドットコムより

  2007/12/15-02:07 国控訴せず、原告勝訴確定=トヨタ社員過労死訴訟−名古屋地裁

 トヨタ自動車の堤工場(愛知県豊田市)に勤務していた内野健一さん=当時(30)=が2002年、不整脈で死亡したのは過労が原因として、妻博子さん(37)が国を相手に遺族補償年金などの不支給処分の取り消しを求めた訴訟で、国は期限の14日、控訴しないことを決めた。原告側の訴えを認めた一審名古屋地裁判決が確定した。

 愛知労働局は「判決内容を踏まえ総合的に判断した結果、控訴しないことにした」とコメント。博子さんは「夫の頑張りと家族の努力が認められ、本当に良かった」と話した。

  その判決内容です。

  同じく時事ドットコムより

  2007/11/30-19:01 遺族年金不支給取り消す=トヨタ社員過労死訴訟−名古屋地裁

 トヨタ自動車の堤工場(愛知県豊田市)に勤務していた内野健一さん=当時(30)=が2002年、不整脈で死亡したのは過労が原因として、妻博子さん(37)が国を相手に、遺族補償年金などの不支給処分を取り消すよう求めた訴訟の判決が30日、名古屋地裁であった。多見谷寿郎裁判長は「量的、質的にも過重な労働に従事していたと認められ、死亡との関連性は強い」として原告の訴えを認め、処分を取り消した。

 多見谷裁判長は、内野さんの死亡前1カ月間の時間外労働を106時間余と認定。トヨタ側が業務外としている品質向上のための話し合いなどの小集団活動も「事業活動に直接役立つ性質のもので、業務とするのが相当」と判断した。

  毎日新聞

  トヨタ:「社員死亡は労災」国控訴せず認定判決が確定

  ・・・略

  1審判決は「心停止は過重労働が原因」と因果関係を認め、労災に当たると認定。職場の能率向上を図るトヨタの生産方式「カイゼン」に絡み、内野さんが関わった業務の改善策などを記入する「創意くふう提案」や、職場改善の目標に取り組む「QCサークル」などについて「運営に必要な準備を社内で行っており、業務と同様」と判断した。

  トヨタの広めた「QCサークル」にあんなものは就業時間にやるもので仕事が終わってやるのはおかしいと非常に抵抗を感じていました。あれはどう考えてもサービス残業です。今回の裁判でやっとそれが認められたのかも知れません。

 それにしてもこのニュースはNHKでこそ7時のニュースでやっていましたが他のメディアは殆んど触れていませんでした。やはりトヨタの緘口令が利いているのかと不審に思っていましたが、やっと取り上げられました。

 それにしても記事の短いこと。書かない訳にはいかないが大きく取り上げる訳にも行かないということじゃないでしょうか。つまりは、緘口令が解除されている訳ではなさそうです。

 詳しく調査すればこの背後にはもっと沢山の人が苦しめられている事実が出てくるのじゃないでしょうか。それにしてもそんなに儲けてどうしたいのでしょう。派遣社員や請負をトヨタのクルマを買うこともできないような安い賃金でこきつかって自分で自分の首を締め付けているのがわからないのでしょうか。

相変わらず一将なりて万骨枯るの世界です!

20071221日金曜日  第3015回  超格差社会

  第2103回第2177回などで取り上げてきた二極化は益々顕著になってきているのは負け組みに属する私としては毎日の生活の中でひしひしと感じています。なんとかして生き残らなければならないとは思いますが、正直難しいでしょうね。

  日本でさえこんな状況ですからアメリカはもっと悲惨な状態だろうと思います。そんなアメリカの凄まじい格差についての記事がありました。

  18日読売新聞コラム「緩話急題」より

  グローバル化への懐疑論 超格差社会アメリカ

  ・・・略

  アメリカは日本と比べ物にならない超格差社会だ。そのうえ「勝ち組」と「負け組」の差は一段と広がりつつある。
  ある試算では、企業トップの年収は1976年、平均的な労働者の年収の36倍だった。それが93年には131倍、2005年には369倍に急増した。
  05年には最も豊な上位1%の層に国民全体の所得の21%が集中した。税務当局の統計がある過去20年で最高の数字だ。一方、下位50%の層が得たのは全体の13%にすぎない。

  日本も、ここまでは酷くなくても近い状態まで来ているのかもしれません。マネーゲームで濡れ手に粟の人たちと派遣・下請け・パートの人たちとの格差は開くばかりでしょう。
  その上日本は人間より企業を大事にする風潮がありますから眼に見えない格差はもっとあるのかもしれません。もしかしたらアメリカと変わらないところまで来ている可能性もありそうです。

  それにしてもどうしてこんなことになってしまったのか。政治が悪いと言えばそれまでですが、やはり我々国民もバカだったんでしょうね。
  それでも未だに選ばれてくる政治家は国民や国の未来には興味の無さそうな人たちばかりです。一体この国を何処へ連れて行くつもりなんでしょうか。

自分たちにも付けは来ると思いますが!

20071222日土曜日  第3016回  マネーゲーム

  昨日の格差社会の元凶とも言える金融システムについてトッテンさんが書いてくれています。

  アシストより

コラム(Our World)

 題名:No.803 金融システム崩壊の始まり  20071217

  ・・・略

  さらにここにきて、米国ではサブプライムと呼ばれる低所得層を対象にした住宅ローンの焦げ付きに始まり、経済停滞も問題となっている。米証券大手メリルリンチでは巨額損失を出した責任をとってCEOが辞任、日本の日興コーディアルグループを買収したシティグループでもCEOが辞任した。ウォール街の証券会社で、経営者に数億円のボーナスが配られたのは昨年のクリスマスだったが、それらはすべてトリックにも等しい方法で手にした、バブルのようなものだった。「サブプライム」ときけば「プライム」(優良)よりもすこし落ちる程度のような呼び名だが、その中身は地鶏と称してブロイラーを販売したよりも粗悪なものだったからだ。

  サブプライムは日本の金融機関にも影響が及んでいる。野村證券、みずほフィナンシャルグループなども多くの損失がでていることを明らかにしている。米国で端を発したことが世界に波及するのは、金融に国境がないこと、そしてわれわれが依存している金融システムというものがいかに複雑なものかを表しているといえる。

  この金融業界で起きている問題は、ピークオイルとも深く関連している。人々がそれに気づけば、世界の金融市場のメルトダウンはより早く進むだろうが、もしかすると実際に資源が減耗する前に、「ピークマネー」とでもいえる現象によって、われわれは大きな変化に直面せざるをえないかもしれない。

  金融とは本来何かといえば、銀行や証券会社などが「金融機関」と呼ばれるように、資金を余剰しているところから不足しているところに融通することである。昭和時代の日本がそうであったように、消費が急増してそれに見合う生産能力が求められ、企業は常に追加投資が必要となった。銀行はこの需要増にあわせて企業に資金を貸し出し、利益をあげ、その結果日本経済は発展し、また銀行も強大になっていった。金融とは、有益な経済活動や生産的な活動のために投資を集めることなのである。

  石炭や石油という安い豊富なエネルギーによって産業が拡大するにつれて、金融業界も複雑さを増していった。最初は銀行が発行した通貨だけだったものが、株券や債券がお金と同じように交換されるようになった。しかしそれらは投資された、または貸付されたお金の額を表すものの、それ自体は「お金」ではない。それでも過去150年くらいの間に(世界大恐慌などはあったが)、株も債券も、額面どおりではないとしてもほぼお金と同じような価値を維持してきた。

  それが近年、実体経済を超えて、つまり金融が本来奉仕するべき経済活動の大きさ以上に膨れあがっていった。市場は限界まで伸びきっているのに、利益を出すためにはごまかしてでも債券や株を売りつけなければいけない。こうしてサブプライムローンのように返済能力のない人に高利で貸したローンを何千も束ねて、そこから小口債券化したようなものが商品として出回った。金融の本来の姿とかけ離れた、この「金融商品」とその崩壊が象徴しているのは、生産的な投資先を失った金融をそれでも無限に成長させようという期待であるが、ピークオイルに向かい代替エネルギーを見つけていない工業社会ではそれは持続不可能であることは誰の目にも明らかだろう。

  使い切れない富を持ちながら、さらにそれを増やしたい人の行き場のないお金が余っている。だからこそ、お金の足りないところへ融通するという本来の「金融」の意味とはかけ離れ、持てる者の富をさらに増やす目的で世界中を駆け巡っている。これは金融システムの崩壊の始まりに過ぎない。デリバティブという商品が金融機関の帳簿をいかに腐らせているか、ピークオイルを人々が認識するに従い、徐々にそれも明らかになってくるだろう。

 この金が金を生むマネーゲームこそが二極化の原因であることは間違いなさそうです。これを法律で禁止することはできないのでしょうか。

  頭が良いことは認めますが、かといって何の生産的な仕事もせずに金で金を稼ぐことが当然とされたのでは持たざるものは搾取されるだけでますます格差が広がってしまいます。こんなことが許されれば持たざるものは仕事に対する意欲どころか生きる意欲さえ失うことになるのじゃないでしょうか。

 法律で禁止することが難しいのであれば、せめて、儲けることは良いが、その分沢山税金を払ってもらう累進課税を導入するべきでしょう。さもないと、この格差社会はもっと悲惨な世界を作り出すような気がします。

  もういい加減このマネーゲームから脱却する方法を考えないといけないときが来ている。政治家がそれに乗せられて自分たちの儲けに走っているのでは何をかいわんやです。

目を覚ましてくれ!

20071223日日曜日  第3017回  電気二重層キャパシター

  素人の私が、太陽光発電とともにこれは良いんじゃないかと期待をかけた電気二重層キャパシターですが、中々物にならないのか最近は話題にも上がらないようで、もう望みは無いのかと半ば諦めていたのですが久しぶりに記事がありました。

  日刊工業新聞より

  HV用電気二重層キャパシターの性能試験法、日本が標準化案を提案

  ハイブリッド車(HV)用の電気二重層キャパシター(用語参照)の性能試験方法について、国際電気標準会議(IEC、本部ジュネーブ)が標準化に乗り出す見通しとなった。日本がIECに標準化案を提案し、標準化作業を始めるのに必要な賛同を得た。08年4月に議論を始め、早ければ2011年に標準内容が決まる。HV向けで普及する可能性があるキャパシターの性能を決める上で、日本が必要な試験方法の国際標準化をリードしていく。

  08年4月に開かれるIECの電気自動車に関する専門委員会でHV用キャパシターの標準化作業の開始を正式決定する。作業部会またはプロジェクトチームが設置される見込みで、日本は議長国になることを目指す。

  標準化案は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けて日本自動車研究所(東京都港区)が中心となり、電子情報技術産業協会(東京都千代田区)の協力をもとに作成した。キャパシターの特性を静電容量が500ファラッド以上で内部抵抗が2ミリオーム以下と設定。使用する試験電流を数十アンぺア以上とし、数十秒から分単位の間隔での電流充放電を行うことを想定する。使用年数は10―15年間で、マイナス35度からプラス65度での自動車の使用環境を見込む。

  静電容量の測定では電圧と時間を縦横の軸にとる放電曲線が、キャパシターでは一般のコンデンサーのように直線で示されないため、使用する電圧領域の放電エネルギーから直接容量を求める方式を採用。また、試験電流はそのキャパシターの能力が一番発揮できると想定される範囲で使用するとした。

  車両向けキャパシターはHVトラックや燃料電池車に搭載された例があるがまだ広く普及していない。だがHVの需要増加に伴い、今後車両にキャパシターが搭載される可能性は高まる。日本が試験方法の標準化で主導権を握れば、製品を量産する段階で技術面で有利になる。政府も国際標準の重要性に着目。経済産業省が国際標準化戦略目標を策定、2015年までに国際標準の提案件数の倍増を目指している。

  【用語】電気二重層キャパシター=電解液と電極の界面に自然形成される電気二重層に電気を蓄える大容量のコンデンサー。誘電体を利用した一般のコンデンサーとは異なる。エネルギー密度は蓄電池に比較すると小さいが、電気化学反応を伴わないので急速充電が可能。充放電を繰り返しても性能の劣化がほとんどない。

 まだこんな状態では実現は遠いのでしょうか。それでもこうした動きが出てくると言うことは少しは可能性があるということだと期待して良いのかもしれません。 

 第3008回のリチウムイオン電池や第3011回のニッケル水素電池も良いですが、安価な材料と半永久的寿命を持つこのキャパシターが出来上がれば世の中は全く変わるはずです。何とか物になって欲しいものです。

可能性はあるのでしょうか!

20071224日月曜日  第3018回  薄膜太陽電池

  第2753回の大日本印刷、第2875回のプリンターで印刷、第2941回のフィルム状などの太陽電池で期待をしていた薄膜太陽電池に、また印刷技術を使った新しいものが製品として出荷が始まったそうです。

  ソフトエネルギーより

  Nanosolar Ships First Panels / クリッピング Nanosolar Blog(世界初! 薄膜ローコスト太陽電池セルの出荷がはじまった)

  ・・・略

 ・世界初の”印刷技術”を使った実用(商用)薄膜太陽電池セル

 ・世界初のローコスト背面接点出力型の薄膜太陽電池セル

 ・世界初のローコスト太陽電池とは? ワットあたり0.99ドル未満の販売価格での提供が可能です。

 ・世界最高出力(出力電流)の太陽電池とは? 市場に存在する他社の膜太陽電池よりも5倍高い電流の出力が可能、そしてそれをよりシンプルなシステムとして製造可能です。

 ・われわれがもたらすデザインにより、他の追従を許さない、最適かつ鮮烈なコストバランスを実現しています。 ”(拙訳 : t_t)

 参考: nanosolar

  参考:賞を独り占めしたソーラーシステム「Nanosolar PowerSheets

  ・・・略

  Green Tech Grand Awardと年間最優秀技術革新を受賞し、Pop Sciから賛同を得た、「Nanosolar PowerSheets」は、パリス・ヒルトン級に安く、ニコール・リッチー級に薄いソーラーシステムを可能にする将来性に満ち溢れた発明なのです。

  ソーラーパワーというと、環境に良いけどお財布が…と諦めてる人も多いと思います。でも、「Nanosolar PowerSheets」は、高値の原因のひとつでもあるシリコンを使わないので、1ワットあたり30セントで済んじゃうんです。今までだったら3ドルはしていたのに!

  仕組みは、アルミホイルの上にソーラーを吸収するナノインクで3つのレイヤーを新聞を印刷するみたいにプリントして、半導体レイヤーを形成してゆくのです。また、「Nanosolar PowerSheets」は、柔軟性のあるシートなので、トレーラーの屋根にプリントしたり、ガレージにプリントしたりどこでもあなたの好きなとこにプリントできちゃうのです。・・・以下略

  シリコンもいらないんですね。これが本当なら凄いですね。一気に価格が下がりそうです。出荷が始まったと言いますがどのくらいの生産量なのでしょうか。印刷ですからとてつもなく生産性が良いのかもしれません。そうなるとこれは太陽電池の革命です。これは、いよいよ太陽光発電の時代の到来かも。

 この期に及んでも原発だのエタノールだの言ってると世界に取り残されますよ。分かっていますか日本の政治家さんたち。

これは是非本物であって欲しい!

20071225日火曜日  第3019回  充電する車庫

  第2446回で車を登録車から軽にしてその差額で太陽光発電を設置してそれで軽の電気自動車に充電することこそ目指すべき方向と書きましたが、時代が追いついてきたようです。

  昨日と同じソフトエネルギーより

  車を太陽光発電で”充電する”車庫、LIFE PORT

  車庫の屋根に取り付けられた太陽電池で電気自動車やプラグインハイブリッド車などの電動カーで利用する電力を賄う。単刀直入な商品、車庫なのだが、自分の車を自宅で発電したエネルギーで走らせるというコンセプトは、ガソリンが現実に高くなってくるにつれ注目を集めるようになってきています。

 この商品を提案しているのは、アメリカの京セラの太陽電池の販社、Envision Solarで、以下にLIFE PORT専用のサイトもあります。システムは、系統連系ですので余剰電力を電力会社に逆潮し、必要なときに電力を利用することができます。  

   参照: LifePort 

  良いですね。これこそ人類の目指すべき方向と確信しているのは私だけではないでしょう。

  それにしても、この中で紹介されている車庫ってどこかで見たことがあると思いませんか。

  そうなんです。我が家の太陽光発電はこの車庫の骨組みだけのようなものです。この骨組みに壁をつければそっくりです。

   我が家も何時かはこの車庫のように壁をつけて軽の電気自動車に充電する日が来るでしょうか。そのときには電池の増設もしたいものです。なんて、夢かな。

実現させたいものです!

20071226日水曜日  第3020回  電球型蛍光灯

  第2887回で日本でも未だに白熱電球が多く使われていることに驚きを覚えたと書きましたが、何とお国が動き出すそうです。

  FujiSankei Business i. より 2007/12/21  

  白熱電球製造中止へ 政府、蛍光灯へ切り替え促す

 政府が温暖化対策の一環として、家庭やオフィスの照明で使われる白熱電球について、電力消費が大きくエネルギー利用効率が悪いことから、国内での製造・販売を数年以内に中止する方針を打ち出す見通しとなった。白熱電球に比べ消費電力が少なく、長持ちする電球形蛍光灯への切り替えを促す狙いがある。年明けにもまとめる新たな対策に盛り込む方向。メーカーに協力を要請するとともに、海外にも同様の取り組みを呼び掛ける考えだ。

 切り替えの期間は今後詰めるが、「3年以内」とする案も出ている。温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の約束期間が来年から始まるのを控え、排出量が急増する家庭・オフィス部門の対策を強化。全世帯が電球形蛍光灯に切り替えた場合のガス削減効果は、家庭からの排出量の1.3%に当たる約200万トンとみている。

 ただ、家庭で使う電球形蛍光灯の価格は白熱電球に比べ10倍以上と高いため、消費者の反発を招く可能性もある。

 政府はこれまでも電球形蛍光灯の普及を進めてきた。しかし、日本電球工業会によると、2006年の白熱電球の販売個数が約1億3500万個なのに対し、電球形蛍光灯は約2400万個にとどまっている。

 一方、海外では英国が08〜11年に白熱灯を段階的に廃止する方針を示すなど規制を強化しており、省エネ分野で世界最先端を自負する日本としても、製造・販売の中止を表明して切り替えを一気に進めたい意向だ。

 大手家電メーカーの試算では、白熱電球の消費電力は電球形蛍光灯の約5倍で、1万時間使った電気代は1個当たり9600円高い。蛍光灯は寿命が10倍で取り換えも少なくて済む。政府はこうしたメリットをメーカーと連携して周知、消費者の理解を得たい考えだ。

  まあ環境にとっては良いことなんでしょうが、こんなことは個人の裁量で充分できることのような気がします。小さなことも沢山寄せ集めれば大きなものになると言うことも分からないじゃないですが、それならもっと大きなことに取り組んで欲しいと思うのは私だけでしょうか。

 何時もこの部屋で言ってるように、日本中の屋根に太陽光発電を乗せることの方が余程環境にとってもエネルギーにとっても大事なことじゃないでしょうか。これを個人の裁量でと言っても金額的にも難しいでしょう。 そうであるならばこれこそ国が取り組むべきことのような気がします。

  それとも、何となく小手先で批判をかわそうとしているようにしか取れない私が考え過ぎなのでしょうか。

もっと本気で取り組め!

20071227日木曜日  第3021回  マネーゲーム

    何とも腹立たしいニュースがありました。第3016回で書いたマネーゲームの典型と言うか、最悪のパターンじゃないでしょうか。

  読売新聞より

  ゴールドマン・サックス会長賞与は総額77億円

 【ニューヨーク=山本正実】米証券大手ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファイン会長兼最高経営責任者(CEO)が今年受け取るボーナスが総額6790万ドル(約77億円)にのぼることが21日、明らかになった。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、米金融機関の経営トップの報酬では史上最高額と報じた。

 同社が米証券取引委員会(SEC)に21日提出した資料によると、現金が2680万ドル(約30億5000万円)、ストックオプション(自社株購入権)が4110万ドル(約46億8000万円)。

 米大手証券の中でも、モルガン・スタンレーとベア・スターンズは、低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付き急増に伴う業績悪化で、経営トップがボーナス返上を表明した。厳しい金融情勢でも過去最高益を稼ぎ出したゴールドマン・サックスとの明暗が鮮明になった。(200712221858 読売新聞)

 この会長さんはこの自分の報酬を多くの人たちを不幸におとしいれたという罪の意識も無く素直に喜んでいるのでしょうか。もしそうだとしたらそんな人は尊敬できませんし、そんな会社で働きたいとも思いません。尤も、どんなに頼んでも私を雇ってくれる可能性は全くありませんが。

 それにしても、多くの損失者を出したマネーゲームで1人勝ちしたと言えどもこの金額は余りにも異常じゃないでしょうか。

 やはり、こうしたマネーゲームは禁止にするかその所得には高率の税金を掛けてもらいたいものです。そうでなければ額に汗して働いてなおかつ生活に困る人々は無くならないでしょう。

こんなこと許されるべきじゃない!

20071228日金曜日  第3022回  路面電車

  第3002回でも取り上げたように日本の路面電車への取り組みは遅々としたものですが、ヨーロッパではますます進んでいるようです。差がつくばかりです。

  日経エコロミーより

  (12/22)欧州の街、路面電車延びる・環境に優しく再評価

 欧州各地の主要都市でトラム(路面電車)の拡充・新設などの動きが相次いでいる。自家用車やバスに押されてトラムはいったん衰退したが、地球温暖化への関心が高まり、環境にやさしい都市交通システムとして欧州で復権しつつある。

 欧州連合(EU)機関が集積するベルギーの首都ブリュッセルでは今年7月、南北の約16キロメートルをつなぐトラム4号線が開業。市内をめぐるトラムの総延長は約131キロメートルに及ぶ。市交通局の担当者は「電気で走るトラムはバスに比べて環境への負荷が低い」と指摘。市中心部と空港を結ぶルートなど2路線の新設計画もある。(ブリュッセル=下田敏)

 ヨーロッパが何でも進んでいるとは言いませんが、街づくりなど長期計画は日本に比べて一日の長があるようです。

 それに比べて、大事なことは何でも先送りの日本には本当にがっかりさせられます。私もそうですが、兎に角、反対意見に対して気長な説得で目的を達成するという粘り強さがないのでしょうか。ですから、そんな先のことより身近な取るに足らないことに拘泥して本質的な大事なことは見て見ぬ振りで誤魔化してしまうのでしょうか。

  やはり、国民の背丈にあった政治家しか選んでいないことの付けは大きそうです。英雄待望論ではないですが、この国の将来を憂え、未来の展望に向かって国民を引っ張っていくような政治家がつくづく欲しいと思います。

無いものねだりなのかも!

20071229日土曜日  第3023回  自動車販売

  第2846回で07年前半の自動車販売の不振を取り上げましたが、その傾向は続いているようです。

  FujiSankei Business i. より 2007/12/21

  国内新車販売531万9400台 4年連続減少  08年自工会見通し

 ■26年ぶり低水準に

 日本自動車工業会は20日、2008年の国内新車販売台数が前年比1・2%減の531万9400台になるとの見通しを発表した。4年連続で前年を割り込み、1982年以来26年ぶりの低水準となる。景気の先行き不透明感や将来負担の増加に対する消費者の不安が高まり、個人消費が力強さを欠いているうえ、消費者の“クルマ離れ”という構造的な問題もあり、国内自動車市場の縮小には、歯止めがかかりそうにない。

 「今年は大変残念な結果に終わった。来年は魅力ある商品を投入し、少しでも見通しを上回るようにしたい」

 同日記者会見した自工会の張富士夫会長(トヨタ自動車会長)は、無念さをにじませながらも来年に希望を託した。

 08年見通しの内訳は、軽自動車以外の新車が0.8%減の342万7400台。軽自動車は2.0%減の189万2000台を見込んでいる。

 今年の販売実績見通しは、6.2%減の538万3700台で、軽自動車以外が7.1%減の345万3700台、軽自動車が4.6%減の193万台となる見込み。

 トラックやバスが10%以上落ち込んだほか、乗用車も5%近い減少となった。ガソリン価格の高騰などで人気となり06年に初めて200万台を突破した軽自動車も失速した。

 自動車メーカー各社は、10月に開かれた東京モーターショーに合わせて、年後半以降に新型車を大量の投入。日産自動車が、5年半ぶりに高級スポーツカー「GT−R」を復活させるなど、“クルマの魅力”を懸命に訴えた。

 その効果もあり、10月には新車販売台数(軽を除く)が前年同月比2.0%増と28カ月ぶりにプラスに転じ、11月も3.9%増を確保した。

 ただ、新車効果は長続きせず、来年後半には新車ラッシュの反動減が懸念されている。将来不安に加え、ガソリンや生活用品の値上がりで消費者が財布のひもをさらに締める懸念がある。各社は「クルマへのあこがれがなくなり、(支出の)優先順位は下がるばかり」(大手メーカー)と苦悩を深めている。

 いよいよクルマの減少傾向が定着してきたのでしょうか。そうであるなら歓迎すべきであると思っているのは私だけでしょうか。

 二極化により庶民がクルマを持つことはかなり苦しくなってきているのじゃないでしょうか。そして、その二極化を後押ししてきたのがトヨタなど自動車メーカの請負や派遣であるとすれば皮肉なものです。

 この状態を変えない限り自動車販売が上昇することは無いといえるのじゃないでしょうか。しかしながら、それが自動車減少による環境への好結果を生むとすればこれもまた皮肉なものです。

  地球環境からすれば自動車離れは歓迎すべきことであり、これを機会に公共交通の整備を進めより一層の自動車離れを計るチャンスとすれば良いのじゃないでしょうか。

 従来の自動車メーカーは軽量な電気自動車で競走してもらって負けたところは市場から退場してもらいましょう。頑張ってください。

さて、どこが残るか!

20071230日日曜日  第3024回  集光型太陽光発電

  第2999回で取り上げたいずれ我が家にも取り付けたいと願っている集光型太陽光発電に又、新たな参入があるようです。

  「効エネルギー」日記より

 2007-12-25 集光型太陽電池のコストダウン

  太陽電池は、大型にしようとすると設置面積が大きくなるのが課題だ。そのためレンズで光を集めてセルの単位面積当たり変換効率を上げようとするのが集光型だ。しかし、そのレンズのコストがかかるのが問題である。このほど五鈴硝子が新しい製法を開発し、製造コストを半分以下にできるそうで、来年の9月期には太陽電池メーカーに提供できるそうだ。

  いままでは、硝子を削ってレンズにしていたが時間がかかっていたのを、固まったときの変形も組み込んだ金型に溶けた硝子を流し込み、固まるときにも300度ほどの炉にいれて徐々に冷やし、中が歪みでひびが入らないようにしているとのこと。この方式であれば、金型の数を増やせば大量に均一な製品をつくることができる。

  太陽光発電がこのような製品によって小型化することがそれほどコストを上げずに実現できれば、日本でも普及を促進するかも知れない。日本の上空はいつも霞がかかっているので太陽電池がフルに性能を発揮しにくい面があるが、集光によって効率があがれば嬉しいことだ。これに加えて太陽追尾装置が安くできればいうことはない。これからの展開が楽しみだ。

  参考:五鈴硝子

  これも面白そうです。何だかわくわくする製品が増えてきそうです。是非安く作って欲しいものです。もしかしたら私の夢もかなうかもしれません。

  それにしても、このところ、太陽電池の関連商品の記事が増えているような気がします。もしかしたら、太陽電池のブレイクスルーが近いのでしょうか。

楽しみです!

20071231日月曜日  第3025回  トヨタ

  第3017回でも書いたように、私の中では本命はキャパシターですが、バッテリーの主流はリチウムイオンに傾きつつあるのでしょうか。遂にトヨタが乗り出すそうです。

  FujiSankei Business i.より 2007/12/26  

  リチウムイオン電池量産…トヨタ「世界一」に環境車攻勢

  世界生産台数で2年連続の「世界一」となる計画を公表したトヨタ自動車。25日の年末記者会見で渡辺捷昭(かつあき)社長は、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車に使う充電池について、高効率のリチウムイオン電池の量産を検討していることを明らかにした。ガソリンの代替燃料と期待されるバイオエタノールについても新技術の開発を表明。ハイブリッド車に軸足を置きながらも“全方位”で環境技術の開発に取り組み、着々と「世界一」の足場を固める戦略だ。(田端素央)

 ・・・略

 これまでも渡辺社長は2010年代の早い時期にハイブリッド車の年間販売台数を100万台に乗せ、その上で全車種にハイブリッド対応モデルを設定することを表明していたが、この日はさらに踏み込んだ。それが新型充電池の開発だ。

 現在、プリウスなどにはニッケル水素電池を用い、トヨタは松下電器産業との合弁会社「パナソニックEVエナジー(PEVE)」で開発・製造に当たってきた。同時にリチウムイオン電池の開発を進め、本格的な量産のスタートについて検討に入った。

 リチウムイオン電池はニッケル水素電池より小さいスペースに大量の電気をためられるが、携帯電話やパソコンの発火事故が相次ぎ、コスト面に加えて安全性確保が難しいという難点もある。PEVEはこうした安全性やコスト面に一定のめどをつけたもようだ。

 トヨタはハイブリッド車の“進化形”として電気コンセントから充電可能な「プラグインハイブリッド車(PHV)」を開発中だ。ただ、PHVは電気のみでの走行距離が増えるため、より大容量の電池が必要。「量産時期は未定だ」(渡辺社長)とするトヨタだが、PHVへの搭載を念頭に置いているのは確実だ。 ・・・以下略

   どうやら、画期的な発明でもない限りリチウムイオンへの流れが主流になるということなのでしょう。トヨタの資金力で力ずくでも開発するつもりになったのでしょうか。

 日刊工業新聞より 

  トヨタ、「SPring−8」に電池材料などの研究専用施設を設置

 【名古屋】トヨタ自動車は高輝度光科学研究センター(JASRI、兵庫県佐用町)の放射光実験施設「SPring−8」に、早ければ09年4月に専用施設「豊田ビームライン」を設ける。放射光を用いて微細レベルで物質や構造を解析、電池材料や部品材料の高機能化などを目指す。豊田ビームラインでは、基礎研究を行うグループ会社の豊田中央研究所(愛知県長久手町)が運用主体となる。燃料電池車やハイブリッド車(HV)向け電池材料や自動車部品材料の研究開発などを行う。

 巨大リング中を高速で回る電子に磁力を与えて放射光を発生させ、放射光を物質に照射することにより物質特性や微細構造を解析する。X線より精密な原子レベルで解析や評価ができるため、材料の高機能化に向けた改良などが図りやすい。

 SPring−8では複数の企業グループが共同運営する施設はあるが、企業単独で専用施設を設けるのは初めて。(更新日 20071227日)

事故を恐れてか慎重になっていたトヨタがやはり本命はリチウムイオンと考え、いよいよ本気になったということなのでしょうか。

  こうなったら潤沢な利益を画期的なバッテリーの開発に注ぎ込んで是非ものにして欲しいものです。幾ら嫌いなトヨタといえども良いことは素直に応援したいと思います。

願わくば、体質も変えて欲しいですけどね!

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