団塊の世代の部屋
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2008 年1月1日火曜日 第3026回 年賀 |
あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。 9回目の正月となりました。7年連続の更新も何とか続けることができました。去年は還暦、転職、 10月からはフレンドエーの店長と結構波乱の年でしたが何とか乗り切ることが出来ました。今年はいよいよ10年目を迎えることになります。果たして達成できるか楽しみでもあります。 第2990回で迷っていた年賀状ですが、とうとう書きませんでした。ということで今年からはここだけの年賀状ということになります。どうぞよろしくお願い致します。 さて、太陽光発電の営業で農家を回っていた頃、70前後の老夫婦が跡継ぎも無く高価な農機具を購入して細々と続けているのを目の当たりにして、「この人たちの引退は時間の問題だし、日本の農業は10年もすれば一体どうなるんだろう」と素人ながらに愕然としたものです。 所謂5反百姓といわれる兼業農家だった我が家で子供の頃に米や麦を作る手伝いをさせられましたが、今と違って殆んど手作業でした。その重労働に「俺は、絶対に農業なんかやらない」と子供心に思っていました。今でこそ、田植え機やコンバインなど殆んど機械がやってくれるようになって昔と違って体は楽そうですが、高々5反程度の兼業農家ではその機械代を稼ぐことも難しい状態です。農機具を買うのに務めに出なければならないのです。これでは、跡継ぎが農業をやろうとは思わないでしょう。 もうどうしようもないのだろうと半ば、諦めていたのですが、望みが湧いてくるような話がありました。 国際派日本人養成講座より 国柄探訪: 夢と誇りを持てる農業を 伝統的な「土づくり」と近代的な経営とで、農業は大きな夢を持てる職業となる。 ・・・略 ■6.日本に適した農業とは■ 祖父の教えを思い出して、自らも「土づくり」を追求した結果、横森さんは美味しい野菜を低コストで作ることに成功した。そしてこれが日本に適した農業だと、横森さんは言う。 日本の農業は、狭い土地を有効利用する農業である。アメリカのように大型機械を使って合理的な作業をすることはできない。しかし、土地が狭い分、管理は行き届き、品質の高い農産物ができるのだと思う。 それだけではない。実は、日本はたいへん恵まれた自然環境にある。温帯で多雨の気候はかけがえのないものと言える。農村には豊富な資源があり、それらを循環利用しながら作物を育てることができるからだ。家畜の糞や尿、そして森林から採ってきた落ち葉、稲作によって生ずる米ヌカやおが屑。これらすべてが農業の貴重な資源になる。これらを土に戻してやることで、作物は丈夫に育っていくわけだ。 [1,p87]農業の効率を上げるには、大規模化と機械化が必須のように言われるが、横森さんはそれに疑問を呈する。狭い土地でも、しっかりと土作りを行い、高品質の作物を作れれば、家族農業でも十分にやっていける。 また高価な機械を入れても、その支払いに追われて、かえって収入は減ってしまう。家畜の糞尿や、落ち葉などを土に戻してやるという循環型農業では、人手でこなすのが最も効率的だ。 面白いことに、横森さんは「有機栽培による高付加価値販売」という考えにも批判的だ。有機資源を循環利用させて美味しい作物を作るのは「百姓」として当たり前の姿である。それをことさらに売り物にして、限られた消費者層に高く売るというのは、おかしいと考える。 家族で狭い土地ながらしっかりと土づくりを行い、安全安価で鮮度も味も良い農産物を供給する。この日本古来の伝統的な農業に立ち返る事が、「経営として成り立つ農業」への近道だと、横森さんは考えるのである。・・・以下略 成る程、こんなやり方なら採算も採れるんですね。それに機械に頼らない分環境にもよさそうです。 若い人に頑張ってもらいましょう! |
2008 年1月2日水曜日 第3027回 専業農家 |
昨日はこれからの農業もやり方次第で採算ガ採れるという明るい話題を取り上げましたが、それでも米作は無理じゃないかと書きました。しかし、これもやり方によっては可能性がありそうです。そんなヒントがありました。 団藤保晴の 「インターネットで読み解く!」より 専業農家の救出を急がねば稲作は崩壊 ・・・略 「零細副業農家の米販売額 109万円のうち農業所得はわずか12万円(2002年)にすぎない。これは米価16,000円/60kgが1,800円低下しただけで消える。生産調整を廃止し、米価を需給均衡価格9,500円程度まで下げれば、副業農家は耕作を中止し、農地は貸し出される。一方、一定規模以上の主業農家に耕作面積に応じた直接支払いを交付し、地代支払能力を補強すれば、農地は主業農家に集まり、コストは下がる。価格引下げと対象農家を限定した直接支払いが構造改革による農業の効率化に必要なのである」「農業団体が農家選別だと反対する理由はない。零細農家が自ら耕作すれば直接支払いは受けられないが、農地を主業農家が借り入れれば零細農家も直接支払いの一部を地代の上昇として受け取ることが可能となる」「また、この直接支払いは農地への需要を高め、耕作放棄地を農業・食料生産に有効に活用する効果も発揮する。耕作放棄地を単に維持管理するためだけの規制や課税よりも優れている」・・・以下略輸入米に対抗するために米価を下げ続けたことで日本の農業が成り立たなくなってしまったのは日本の農家が所謂5反百姓と言われる零細農家であることが原因であるからには、ここに指摘されているような方法で大規模専業農家へと変換するしか方法はなさそうです。 こうした方法で大規模農家を作り、それは機械を使って効率的に行い、一方では昨日のような土作りから付加価値の高い野菜を中心としたやり方を併用すれば日本の食糧自給も可能になるのじゃないでしょうか。 エネルギーは太陽光発電で賄い、食糧もこうした方法で自給率を上げて行けばもしかしたら日本も生き残れるかもしれません。大規模農家の機械化も電気農機でやりましょう。 まだまだ希望は持てるかも! |
2008 年1月3日木曜日 第3028回 持続性 |
私のトヨタ嫌いは利益を追求するためには従業員や下請けなどをこれでもかといじめるくそ真面目さに余裕のなさをみてしまうところにあるように思います。 そんな私の気持ちをいつもの武田邦彦 (中部大学)先生が見事に書いてくれていました。 アイヌの文化 (9) 魚とり ・・・略 アイヌは狩猟がうまい。本気でとれば清流にいる魚を根こそぎ捕ってしまうだろう。でも、生きていく上にはそれほど大量にとる必要はない。それをどのように調和させるのか? その答えは「不能率」だったと思う。 そういえば・・・ アフリカの草原、サバンナにライオンが横たわっている。百獣の王はそれほど狩りは上手くないが、それでも、毎日を忙しく立ち回っているわけではない。王らしく悠々と寝そべり、ある時は仲間同士であそび、そしてあくびをしている。 もしサバンナの王が働き者だったら、たちまちサバンナの動物はライオンに襲われてその数を減らし、その反対にライオンは栄養十分でどんどん子供を生むだろう。そうなるとサバンナは数年にしてその「持続性」を失うだろう。 なにかの頂点に立つものの条件は「さぼり」であることだ。自然というのはそれほど多くを生産しないので、それに合わせて「よっこらしょ」と立ち上がり、そして時には狩りに失敗して、とぼとぼと帰るぐらいが良いのだろう。 アイヌは人間の性(さが)と力の大きさを自覚しており、それと自然との調和を図るためにゆっくりゆっくりと作業をして、さあ、狩りに行こうとして占いをする。それが持続性をもとめる本当の知恵なのだろう。 何となくもやもやとしたものがあったトヨタに対する気持ちはこれじゃないでしょうか。兎に角根こそぎ利益を追求するその姿に賞賛よりも胡散臭さを感じてしまうのはまさにこの持続性を求める本当の知恵のなさを見てしまうからだと言えば言い過ぎでしょうか。 おかしいですかね! |
2008 年1月4日金曜日 第3029回 1400万戸 |
太陽光発電で散々政府の無策を批判してきましたが、年末に驚くべき記事がありました。果たして本当なのでしょうか。 FujiSankei Business i. 2007/12/31 全世帯の3割普及 太陽光発電、30年までに1400万戸 政府方針 政府は30日、地球温暖化対策の一環として、太陽光発電の普及を進めるため、一般住宅への太陽光パネル設置を現在の約40万戸から、2030年までに全世帯の約3割に当たる1400万戸に拡大する方針を明らかにした。この目標を盛り込んだ「エネルギー革新技術計画」をまとめ、来年の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で表明する。 一般家庭でも購入できるよう、低コストの新型太陽光パネル開発に向け、内外の専門家を集めた国際研究機関を08年度に設立。関連経費として08年度予算に20億円を計上した。 標準的な3・7キロワットの太陽光発電設備を導入した場合、4人家族の消費電力がほぼ賄える上、地球温暖化対策にもなる。今後はこうしたメリットを享受できる家庭が増えることになりそうだ。 太陽光発電では、シャープなど日本のメーカーが世界の生産量の約半分を占めるが、海外市場向けが多く国内での普及は遅れている。企業も含めた発電容量は171万キロワット(06年実績)で、1位のドイツとの差が拡大している。住宅用の太陽光発電設備は200万円程度と高く、発電コストも含めた低価格化が課題だ。 このため政府は、エネルギー効率を現在より2〜3倍に高めた新型パネルを開発し、発電コストを現在の1キロワット当たり46円から30年までに7円に低下させ、火力発電とほぼ同水準にする計画。 京セラが10年度に生産量を3倍に引き上げる方針を打ち出しており、メーカーが増産体制に入れば、初期費用の低下が期待できる。政府としては、住宅用の電力容量(現在は130万キロワット)を30年までに30倍に拡大することを目指す。 技術開発の中心となる新研究機関は、全国の大学や研究所に公募して設置場所を決め、08年度中に設立する。太陽光発電を導入する企業向けの補助制度などを活用してビルや工場への設置も広げ、世界最先端の「太陽光エネルギー社会」の実現を図る。 この記事を見た時、一瞬、我が眼を疑いました。疑いながらも記事を見てみると、どうやら本当のようです。一体政府に何があったのでしょう。福田さんがそんなに熱心だとも思っていなかったので、俄かには信じられない思いです。 しかし、本気でこれをやるためには私が常日頃言っていた予算の傾斜配分も必要になってくるのじゃないでしょうか。太陽光発電に従事する人も大幅に増員が必要になります。 中身はどうも具体性に欠けているし、エネルギー効率を2〜3倍に高めるとか、実現できるかどうか分からないことを盛り込んでいるところがどうも怪しい感じです。もしかしたら対外的なアドバルーンかもしれません。それとも、やっと目が覚めたのでしょうか。 いずれにしても期待したい! |
2008 年1月5日土曜日 第3030回 イチロー選手 |
去年はイチロー選手をたった4回しか取り上げていませんでした。興味がなくなった訳ではありません。それが証拠に毎日の成績もチェックしていましたし、ニュースも注意していました。 実を言えばイチロー選手にはネタに困ったときに登場してもらうことが多かったので、去年はそれだけ書くことに困らなかったのかもしれません。 と言いながら、やはり2004年の最多安打の夢が忘れられず、どこかでそれ以上の成績を期待して不満を感じているのだろうと思います。全く勝手なファンですね。 そのイチロー選手の番組がNHKで2日夜9時から1時間15分ありました。今年は正月のテレビ番組はほとんど見なかったのですが、さすがにこれだけはきっちり見させていただきました。 驚いたのは、今までのイチロー選手は2000本安打の重圧から逃げてきていたのだそうです。170本あたりからヒットが出なくなると脈が上がりそれが高じると吐き気も催してきたそうです。そこでヒットがでると収まるのだそうです。 それにしても、あれだけ何の苦もなく200本安打を打ち続けてきたイチロー選手がそれ程の重圧に苦しんできたとは驚きでした。 親近感と言えば、共通点をひとつ見つけました。それは、彼は7年間毎日昼食に奥さんのカレーライスを食べてきたと言うことです。 イチロー選手も変わり者かな! |
2008 年1月6日日曜日 第3031回 余計な進歩 |
第1322回やPCの部屋の第171話などで書きましたが、私はこのHPをいまだにワード98で書いています。 一番の問題だったHPの容量は今は解決しているので最新のワードに帰ることもできなくはないのですが、カウンターが動かなくなるなどやはり使い勝手が悪いのです。それで、あたらしいPCにも今更ながらに98をインストールして使っています。 何で、マイクロソフトはバージョンアップの度に折角便利に使っていた機能を使えなくしたりするのでしょうか。私が新しいものに追いつく気がないのも問題かもしれませんが、改良だか改悪だかわからないような変更を行って新しいものを買わそうとするとしか思えないマイクロソフトにも問題はありそうです。 そして、今度はエクセルでも問題が起きました。 我が家の太陽光発電のデーターはエクセル2002で作っているのですが、これをエクセル2007で保存しようとするとうまくいきません。ということで、エクセル2002をインストールして使っています。どうして、マイクロソフトはこんなことばかりするのでしょうか。全く不親切ですね。せめて、前のソフトで作ったものは使えるようにするべきだと思うのは私だけでしょうか。 そんな私の気持ちを受け止めてくれるようなことをいつもの 武田邦彦 (中部大学)先生が書いてくれていました。こころの随想 6(改) …略 現代、ものにあふれた生活は、なじんだものの中で、流れるような時をすごした生活を遠くにおしやってしまった。 「愛用品」とは「説明がいらないもの」であり、「考えなければ操作することができない蛇口」とは縁遠い。生活の潤いは新しいものからは感じられないのが人間というものである。…以下略 やはり、私の考え方が古いと言うだけではなさそうです。何でも新しくて便利になれば良いというものではないはずです。その便利さは押し付けであって、前の方が良い人だっているはずです。 進歩も良いですが、偉大なる停滞もあって良いのじゃないでしょうか。それでなくてもパソコンは十分役に立っているのですから。いくら売りたいからと言ってやりすぎは困ります。 そう思いませんか! |
2008 年1月7日月曜日 第3032回 ユーラスエナジー |
第3029回で取り上げた政府が打ち上げた2030年までに1400万戸に太陽光発電を設置すると言う話はどうも単なるアドバルーンのような気がしてなりません。あれ以後どこにもその話題がないのです。そんなにのんびりしていて間に合うとも思えないのです。 それどころか既に時期を失したと思えるような記事がありました。 NIKKEINETより 風力大手のユーラスエナジー、韓国で太陽光発電・08年6月から 風力発電大手のユーラスエナジーホールディングス(東京・港、永田哲朗社長)は韓国に太陽光発電所を建設する。出力 1000キロワットの発電所の運転を、南部の全羅北道で2008年6月から開始する。太陽光を利用した発電事業に参入し、風力と合わせ、自然エネルギー利用の範囲を広げる。韓国のほか、導入を積極化している欧州各国などでも事業化を検討している。ユーラスの現地子会社が発電所用地として全羅北道淳昌に 2万9000平方メートルの土地を取得した。太陽光発電機は三菱電機から調達する。総事業費は同規模の風力の3―4倍の8億円強になる見通しだが、年間日照量が多く、太陽光発電に適していると判断した。(07:01)参照: ユーラスエナジー2008/1/4 - 韓国で太陽光発電事業を新たに開始 何とも勿体無い話じゃないですか。もっと早く手を打っていれば、こんな事業は日本でこそ行われるべきものだったはずです。 一日も早く1400万個を実現させるべく具体的な方策を打ち出して、こうした事業が国外に逃げていかないようにしてほしいものです。 手遅れにならないように! |
2008 年1月8日火曜日 第3033回 農業再生 |
第3026回、第3027回と正月早々に取り上げた農業問題についての提言をせと弘幸Blog『日本よ何処へ』が取り上げていました。 2008年01月04日 農業の再生を提起 都市住民の理解を得られる方途とは ・・・略 私はそれは農家が生産する農産物の全てではなく、ある一定の農産物については価格をあらかじめ決定し、それを市場価格でなく、その決められた価格での購入を義務付ける制度を導入したらどうかと提言します。 お米などは全てそのようにすべきです。生産調整が行なわれており、それに応じた農家のおコメについては備蓄米などとして、最終的には政府が責任をもって買取をしています。この政府買い入れ価格が国際市場などの影響を受けない形にすべきであると思います。…中略 都市の住民にも反発を買わない形でそれが受け入れられるでしょうか。それは十分に受け入れられると思います。 私も自炊を始めるようになってから、よくスーパーに買い物に出かけます。納豆や豆腐は「国産大豆」を使用している旨を表示している商品が売れています。 調べてみたら、国産大豆の生産量は年間16万トンありますが、使われる大豆は100万トンです。残り84万トンが輸入されているわけです。この84万トンの輸入分を国産大豆の生産を奨励します。 そしてこの買取価格をあらかじめ決めて、農家に作らせるという方法を採るようにします。減反の水田で行なわれている大豆栽培とは違います。 本格的な大規模な大豆生産を奨励します。これだけ国産大豆に消費者がこだわるのには理由があります。外国からの輸入大豆の大半は遺伝子組み換えのものです。だからこれは消費者の支持を受けられると思います。 また、このような大規模農業を可能にするために、農地利用の新たな方法を考え出すべきです。例えば、休耕農地を再利用する組織を立ち上げるべきです。 休耕農地再利用機構といったものが、農業を諦めた人から買い上げ、それを農業を行なう人に貸すのです。市街化調整区域の農地は坪一万円もしません。 もう、高齢者の農家に戸別補償するよりは、買い上げてやるほうがベストと言えるでしょう。農業専業者の育成を優先すべきです。 消費者の国産志向の高まりこそ、絶好の好機到来です! そのために、その農産物の生産量増加にこそ国費を投入すべきでしょう! やはり高齢者の小規模農家には未来はありません。大規模農家の育成と 第3026回で取り上げたような小規模でも成り立つ農業を促進することで自給率を高めることこそ日本が目指すべき方向であるのは間違いないでしょう。後は、政治が本当に取り組むかどうかでしょう。農業を党利党略に利用したり、目先の自分の利益しか考えていない今の政治家たちを入れ替えないと無理かもしれません。 その為には我々選挙民が変わる必要がありますが、ここが一番望みが無いところかもしれません。 いずれにしても、このままでは、日本の国の未来は真っ暗です。エネルギーと食糧を自給自足できることが日本が生き残るための最低条件じゃないでしょうか。土地は十分あるのですから後は仕組みです。これさえうまくやれば若い人だって農業をやる人はいるはずです。 考えてくれよ、政治家さん達! |
2008 年1月9日水曜日 第3034回 橋上マラソン |
第3005回で紹介した瀬戸大橋マラソンの募集要領が発表になりました。 申込受付 平成20年1月7日(月)〜平成20年2月8日(金) 応募者多数の場合抽選 平成20年2月中旬 結果通知 平成20年2月下旬 当選者参加料払込 参加決定 インターネット http://www.seto-ohashi20.jtbcom.co.jp往復はがき 〒760−8691 高松中央郵便局私書箱163号 瀬戸大橋橋上イベントエントリーセンター 参加料 健康マラソン 5,000円 健康ジョギング3,500円 健康ウォーク 中学生以上2,000円 小学生以下1,500円 私の思惑である世界的マラソン大会には程遠いですが、とりあえず開催することにより橋上マラソンの開催がそんなに難しいものじゃないという考えが広まれば、今度はもっと大きくということにもなるかもしれません。 そうやって、壁を無くしていけば、何時かは世界を代表する本格的マラソンも実現するかもしれません。 あきらめずに待ちましょう! |
2008 年1月10日木曜日 第3035回 非正規社員 |
第2626回などで何度も取り上げている派遣制度について非常に古いデーターですが、気になる記事があったので取り上げたいと思います。 一つは2007年9月7日付けの四国新聞コラム「一日一言」より若者のレジャー離れを取り上げたものですが、その裏には深刻な労働問題が潜んでいるようです。 ・・・略 本来活動的である若者に、どうしてこんな減少が起きるのか。白書に分析はないが、若者の労働実態と関係はないだろうか。 総務省の労働力調査によると、今年1―3月期平均で非正規社員は63万人増えて過去最多の1726万人。雇用者全体の3人に1人の割合だ。10年前に比べると、570万人も増えている。 非正規社員の多くは年収が200万円未満だ。食べるだけで精いっぱいのワーキングプア(働く貧困層)にとって、ゴルフやスキーに行く余裕がどこまであるか。かくして若者のレジャー離れが進み、階層分化が目立ち始めた日本の姿が見えてくる。 3人に1人が非正規社員とは驚くべき数字です。これじゃレジャーどころじゃないですね。企業は自分で自分の首を絞めていることがわからないのでしょうか。 もう一つは年末のものです。 <派遣労働者>06年度は最多の321万人 人件費圧縮映す 12月28日 毎日新聞 厚生労働省が28日公表した06年度労働者派遣事業報告で、派遣労働者として働いた人が過去最多の約321万人(前年度比26%増)に上ったことが分かった。また、派遣料金が上がっても労働者の賃金は下がる傾向にある。日雇い派遣労働者などの不安定な雇用のあり方が社会問題化する中、企業が人件費圧縮などのため派遣労働者を積極的に使う現状が浮き彫りになった。 報告は労働者派遣を行った事業所の報告書をもとに集計した。派遣労働者は統計を取り始めた86年以降増え続け、99年には100万人を超えた。02年には200万を超え、04年にいったん減少したが、05年から増加に転じ、06年に初めて300万人を超えた。…中略 派遣会社の年間売り上げは5兆4189億円(同34.3%増)となった。一方、一般派遣の料金は平均で前年度比2.1%増の1日1万5577円なのに対し、賃金は0.5%と微増の1万571円にとどまった。日雇い派遣が多い建築物清掃の仕事では、料金は2.6%増の1万1303円に対し、賃金は8.7%減の6995円に下がっている。 労働者派遣法を巡っては不安定で低賃金の日雇い派遣労働の規制が検討されている。派遣労働者を組織する派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「特に日雇い派遣の多い分野で、派遣料金が上がり賃金が下がっている。会社が取るマージンの規制が必要だ」と話している。【東海林智】 国というか政治家が金に目がくらんで派遣業界や財界の良い様に派遣の垣根を取り払ったことがこうした深刻な問題を引き起こしていることは疑いの無い事実でしょう。 放っておけば、もっと深刻になってくるでしょう。儲けるのは企業と派遣会社だけで使われる方はどんどん搾取が酷くなって生活どころではなくなってしまう。こんな状態が続けば、日本の国の活力は急激になくなり、気が付いたら今以上に酷い格差社会が出来上がっているはずです。 一部の企業の繁栄とかろうじて正社員になれたものだけは何とか生活できるでしょうが、殆んどの非正規社員は生きていくだけで精一杯で将来に対する夢も希望もないというなんとも悲惨な状態に追い込まれることになるはずです。 こんな国が良くなるわけはありません。政治家達はこの状態が分かっているのでしょうか。それともわかっていても自分の利益の方を優先しているのでしょうか。 いずれにしても、このままではこの国の未来は無い! |
2008 年1月11日金曜日 第3036回 電気二重層キャパシター |
第3017回でなんとかものになって欲しいと書いた電気二重層キャパシターの増産と言う記事がありました。いよいよ完成が近くなっているのでしょうか。
日刊工業新聞より 明電舎、電気二重層キャパシターの生産能力を3倍以上に拡大 明電舎は08年度中に電気二重層キャパシターの生産能力を3倍以上の年5万ユニットに拡大する。現在年産1万5000ユニットの能力がある沼津事業所(静岡県沼津市)に約15億円を投資して新工場棟を建設する。生産設備の瞬時電圧低下(瞬低)を補う機器で使うユニット数が増えているほか、新しい用途の開拓も進んでいるため供給能力を高める。 沼津事業所の既存工場の隣に新工場棟を建設する。06年夏まで設備増強を続けたり生産効率を高めたりしたことで、年産1万5000―2万ユニット程度の能力を確保している。だが、08年度にはフル稼働になる見込みで、さらに需要拡大が期待されることから能力拡大に踏み切る。 電気二重層キャパシターは急速な電流の出し入れに適する。雷などの影響で発生する瞬間的な電圧低下による生産設備の制御異常や生産不良を防ぐために使われ、低下電圧をキャパシターから放電して補う。半導体や液晶パネル工場のほか導入する工場の増加で需要が拡大。また、導入規模も大きくなり、一つの導入案件での使用キャパシターユニット数が急増している。こうした需要を背景に生産能力を3倍以上に拡大する。 さらに、鉄道の制動エネルギーをキャパシターに貯蔵し、加速など電力が必要な時に補助する「回生電力貯蔵装置」のや、モーター加速時のピーク電流をキャパシターの放電で充当する産業機器向けなどの実績を踏まえ、顧客への提案営業を強化。新たな需要を開拓することで、生産能力拡大後の設備規模に見合う受注を確保する。(更新日 2008年 1月 8日)参照: 明電舎 こういう記事を見ると少しずつは動いているのだなと希望が持てる気がします。 早く本物になって欲しい! |
2008 年1月12日土曜日 第3037回 太陽電池市場 |
第3029回で取り上げた2030年までに全世帯の約3割に当たる1400万戸に太陽光発電をという政府の発表はその後何の動きも見えません。やはり単なるアドバルーンだったのでしょうか。 それに比べて、企業はいろいろと動いているようです。 NIKKEI NETより TDKと太陽誘電、コスト半減の太陽電池参入・シリコン使わず TDKと太陽誘電はそれぞれ太陽電池に参入する。有機色素を原料に使う新方式を採用、 2010年の製品化を目指す。シリコンを原料とする現行方式に比べ発電効率は低いが、材料費が安く製造コストを半分以下に抑えられるとみている。世界的に需要が拡大する太陽電池分野では、シリコン価格高騰を背景に新方式の開発競争が起き、異業種の参入が相次いでいる。技術革新の進み具合により業界勢力図は一変する可能性がある。両社が開発を進めるのは「色素増感型」と呼ばれる太陽電池。色素が一部の波長の光を吸収して電子を放つ性質を利用して電気を起こす。現在主流であるシリコンを使う方式に比べ、直射日光下の発電効率や寿命は半分程度だが、光の弱い場所でも安定して発電でき、悪天候時や日陰での効率は従来より高いという。 (07:00)参照: TDK 植物の光合成にも似たしくみの色素増感型太陽電池太陽誘電 第3003回のシャープの色素増感型に次ぐ参入でしょうか。いよいよ色素増感型も本物になってきたと言うことでしょうか。いずれにしても、選択肢の増えることは良いことじゃないでしょうか。 そして、将来太陽光発電が増えたときに問題になりそうな再生問題に取り組む企業も出てきたようです。 日刊工業新聞より ネクストエナジー、中古太陽光パネルの再生事業を開始 ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市、伊藤敦社長、0120・891・060)は、中古の太陽光パネルの再生事業を開始する。20年前に設置され撤去処分が決まった自治体所有の大規模太陽光発電パネルを大量取得。性能検査の結果、再利用可能とされた約300キロワット分を低価格で販売する。 同社では、金属くずとして廃棄処分される太陽光パネルの多くは、新品時の発電性能の9割を維持しており、中古市場を創造することで循環型社会の構築に寄与できるとしている。 また事業開始にあたり社内にデモンストレーション用の発電システムも設置。稼働状況を10日から公開することで普及促進を図ることにしている。 同社は太陽光、風力など自然エネルギーの発電事業を手がけるベンチャー企業。(更新日 2008年 1月 8日)参照: ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社中古市場が立ち上がってくるということはいよいよ太陽光発電の市場が本物になってきたと喜ぶべきことじゃないでしょうか。まだまだ市場は小さそうですが、いずれ大きな市場となり有効に利用できるような時代が来ることを期待したいものです。 中古好きの私としては中古での増設もしたいし、逆に今の電池を下請けに新しい物への買い替えなんてこともありえるかもしれません。 そんな時代が早く来て欲しい! |
2008 年1月13日曜日 第3038回 自動車販売 |
第3023回でも取り上げましたが、新車販売台数の低迷は定着してきたようです。二極化による購買力の低下でしょうが、もしかしたら環境を考える人が多くなって購買を止めたなんて嬉しいことことはないでしょうね。
時事ドットコムより
2008/01/07-18:32 新車販売、35年ぶり低水準=軽自動車も低迷−07年
日本自動車販売協会連合会(自販連)が7日発表した2007年の新車販売台数(軽自動車除く)は、前年比7.6%減の343万3829台と、4年連続で前年実績を下回り、1972年(340万6237台)以来35年ぶりの低水準となった。一方、全国軽自動車協会連合会によると、06年に史上初の200万台を突破した軽自動車も、07年は5.1%減の191万9816台と、4年ぶりにマイナスとなった。 良いですね、皆で自動車を買うのを控えましょう。 そして、減っていはいるものの軽の健闘は自動車メーカーのシェアにも変化を起こしているようです。 日刊工業新聞より ダイハツ、軽で初の首位 ダイハツ工業は、暦年で初めて軽自動車で首位となった。06年から07年にかけての軽主力3車種の全面刷新が功を奏した。スズキは35年ぶりにトップの座を明け渡した。スズキは奪回に向け、最量販車種「ワゴンR」など新型3車種を08年に投入する予定で、両社の争いは熱を帯びそうだ。(更新日 2008年 1月 8日)同じく日刊工業新聞より 昨年の国内新車販売、軽2社が躍進しシェアに変動−ホンダ、5位転落 07年の国内新車販売は、3年連続のマイナスとなった。ホンダが3位から5位に転落する一方、軽自動車が主力のスズキが3位、ダイハツ工業が4位と順位を上げるなど、シェアに変動があった。登録車販売が35年ぶりの低水準となるなか、堅調だった軽の売れ行きが明暗を分けた。ガソリン高などで厳しい市場環境が続く08年は、ホンダの軽販売テコ入れやスズキの新型車攻勢などを控え、シェア争いもますます過熱しそうだ。 07年の登録車販売は、後半からトヨタ自動車など各社の新車投入が相次いだにもかかわらず、4年連続で400万台を下回った。日本自動車販売協会連合会は「08年も良くて07年並み。400万台以下でも耐えうる販売業者経営を提案したい」と厳しい見方だ。軽販売は4年ぶり減少ながら過去3番目の高水準。ただ08年は「07年をやや下回りそう」(全国軽自動車協会連合会)だという。(更新日 2008年 1月 8日)登録車生産に力を入れたスズキが軽のトップをダイハツに明け渡しホンダが5位に転落という大きな変化は軽自動車をどう扱うかで起こっていることは軽大好きの私としては素直に喜びたいものです。 この傾向が一時的なものでなく本流であることを願いたいものです。そして、この流れは当然軽の電気自動車へと向かって行くと考えたい。 ということは、やはり、これからのクルマ作りで何を重点に置くかということで国内メーカーのシェアは大きく動くかもしれません。さしずめ、電気自動車に力を入れているスバルや三菱の動きも面白そうです。 それとも、 第3025回のトヨタが潤沢な資金で電気自動車も制するのでしょうか。果たして、10年後には世界の自動車メーカーでどこが残っているでしょうか。見ものですね! |
2008 年1月14日月曜日 第3039回 我が家の太陽光発電 |
例月の我が家の太陽光発電、1月分は12月11日から1月11日までのデータです。実質32日分で先月よりも2日多くなっています。 12月の後半は気温だけは高かったですが、何となくスカッとしない天気が続きました。発電にとっては余り良い条件とは言えませんでした。 去年12月、買電、698(285,413)KWhで9,963円 1KWhの単価、約14.27円 今年12月、買電、635(194,441)KWhで8,429円 1KWhの単価、約13.27円 去年1月、買電、904(340,564)KWhで12,419円 1KWhの単価、約13.74円 今年1月、買電、776(275,501)KWhで10,761円 1KWhの単価、約13.87円 今月は先月に続いて買電の使用量が減りました。▲128(▲65,▲63)KWhと昼夜平均して減っています。 去年 12月、売電、184KWhで 4,272円 1KWh単価、約23.22円 今年 12月、売電、265KWhで6,224円 1KWh単価、約23.49円 去年 1月、売電、194KWhで 4,557円 1KWh単価、約23.49円 今年 1月、売電、239KWhで 5,669円 1KWh単価、約23.72円 売電も正月明けの思いがけない好天続きのお陰で去年以上に稼いでくれました。 今年 10月、1,008円の支払。去年の支払▲772円比、1,780円の浪費。 今年 11月、324の支払。去年の支払648円比、▲324円と同じ324円の浪費。 今年 12月、2,205円の支払。去年の支払5,691円比、3,486円の節約 今年 1月、5,092円の支払。去年の支払7,862円比、2,770円の節約
天気予報では初日の出も見れないと言われていた正月以来予想に反して晴れ間が多くなっています。お蔭様でこの時期にしては暖かく発電も順調でした。これで去年より成績が悪い訳はないだろうと期待していたのですが、何とか期待通りの実績が出ました。 暖冬もこうなると有難いのですが、温暖化の影響だとすると喜んでばかりはいられませんね。 さて来月は! |
2008 年1月15日火曜日 第3040回 上下分離方式 |
路面電車をメインとした街づくりが必要なのはどうやら公認されてきたようですが、今現在ではどうしてもコストの問題があり簡単には採用できないのが悩みの種です。しかし、これは、路線が整備されてクルマ離れが定着すれば問題は解決されるはずです。つまりは卵と鶏の関係のようなもので、まずは早く整備を始めることが必要だと思われます。早く整備すればそれだけ早く採算が取れるようになるはずと考えるのは甘いでしょうか。 そんな問題の解決策の一つと思われる見逃せない記事がありました。 1月12日、毎日新聞より 地方鉄道:「上下分離」を導入 国交省、改正法案提出へ 国土交通省は11日、地方鉄道の経営支援のため、自治体が線路や施設を保有する「上下分離」方式の導入などの法改正案を通常国会に提出する方針を固めた。事業意欲はあっても資金難の地方鉄道と自治体が連携して、地域の「生活の足」の確保につなげる狙い。 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する。上下分離方式で、沿線の自治体が線路や施設を保有し、地方鉄道の事業者に無償で貸し出すことを認める。事業者の資金負担が軽くなり、自治体は地域の交通網が維持できる。自治体が施設を鉄道事業者から買い取るための起債も認めるとともに、国の補助率も引き上げる。固定資産税などでも優遇する。 地方鉄道は人口減や乗用車の普及などで経営が悪化。00年度以降、全国で23路線が廃止され、8割近くの事業者が赤字経営に陥っている。【後藤逸郎】 これは良いかもしれませんね。兎に角、一日も早く公共交通主体の交通体系を整備してクルマ社会からの転換を図る事が必要な今、こうした考えが出てくると言うことは、お国も危機感はあるのでしょうね。 その考えが何故実行に移せないかが問題なのでしょう。このあたりはやはり政治家しだいと言うことなのでしょうか。 いずれにしても、太陽光発電の促進とか、自転車道の整備など良い考えは持っているようなのですから、それを早く実現させることが大事です。一日も早く取り掛からないと手遅れになることは明らかです。 何がネックなんでしょう! |
2008 年1月16日水曜日 第3041回 ムラサキカタバミ |
第2972回でその生命力に驚かされた恐怖のムラサキカタバミとの戦いもどうやら先が見えてきたかと思えるところまで来ました。見るだけで「こりゃとんでもない。どうなるんだろう」と気も萎えてきそうなその勢いでしたが、それでもやらないとどうにもならないということで、「兎に角一本からでも抜くより仕方ない」と覚悟を決め取り掛かりました。 それでも横着者の私としては、天気の良いぽかぽか陽気の休日にしかやる気は無かったのですが、昨日の我が家の太陽光発電でも書いたように、今年に入ってそんなぽかぽか陽気の日に恵まれて、「それならやるしかない」と少しずつ取り掛かりました。 渋々でも、一旦始めれば、やはり段々とその気になって、もう少し、もう少しということで気が付いたら意外と進んでいました。。 そのうち、「これなら何とかなるかもしれない」と思えるところまで来ました。 とは言いながらも、敵もそうは甘くありません。抜いた後から又芽を出すといういたちごっこはまだ当分続きそうです。 しかし、何とか群生しているところは一通り終わったので峠は越えたような気がします。後は、根気よく芽を出したものを一本一本殲滅していくしかなさそうです。さて、完全に殲滅するまで何年かかるでしょうか。 それにしても、敵も子孫を残すためとは言え並大抵の生命力ではないですね。こんなこと一つとっても自然の力は強烈です。人類がいなくなれば地球の再生なんか直ぐに終わりそうです。 人間の力なんて本当に小さい! |
2008 年1月17日木曜日 第3042回 カネは空から降ってくる |
第3029回で取り上げた1400万個の太陽光発電設置の話はやはりガセネタだったのでしょうか。あれからそんな話題はどこからも聞こえてきません。 やはり日本政府に期待したのが甘かったのでしょうか。その正反対と思われるドイツの現状についての情報は日本では殆ど見ることができませんが、やっと面白い記事を見つけました。 イザ!より 旧東独“太陽地帯”の成功物語 「カネは空から降ってくる」 一面の平原に管制塔や兵舎が無残な姿をさらしていた。ドイツ東部ブランディスの旧ソ連空軍基地。その跡地で今、世界最大級のソーラーシステム(太陽光発電)の建設が進んでいる。 ソ連軍が撤退した1992年、広大な荒れ地となった跡地には、公園や住宅棟を建設することも検討された。それが頓挫して、手を挙げたのが、太陽光発電会社ユビ・ソーラーだった…中略 これらの新興企業の急成長で、両地域を中心に約5万人を雇用する太陽光発電産業が将来、ドイツの基幹工業の自動車産業(約75万人)をしのいで主力になるとの見方も出始めている。 ソーラーバレーの優良企業、Qセル社の幹部は「ソーラー産業は(収益、倫理両面で)セクシー(魅力的)。私たちの星(地球)を救うためにも価値ある貢献をしたい」と意気込む。 旧東独地域は統一後、旧西独地域のお荷物となり、“二級地域”とまでいわれた「屈辱の歴史」(旧東独住民)を持つ。それが今、「(旧東独地域の)ザクセン州、チューリンゲン州、ブランデンブルク州、ザクセン・アンハルト州が世界で最も有望なソーラー関連産業の密集地」=カーステン・ケーニヒBSW会長(37)=へと変貌(へんぼう)している。 太陽のようにドイツの将来を照らし始めたソーラー産業は、冷戦後に辛酸をなめてきた旧東独地域の「成功物語」でもあるのだ。(ベルリン 黒沢潤) やっぱり太陽光発電に沸いているんですね。このドイツの状況は本来なら日本であるべき姿だったと言っても良いのじゃないでしょうか。 こんな千載一遇のチャンスをみすみす逃した今の日本政府の怠慢はどんなに非難されても仕方ないでしょう。 悔しいですね! |
2008 年1月18日金曜日 第3043回 プラグイン・ハイブリッド車 |
第3025回でトヨタのリチウムイオン電池量産を取り上げましたが、早くも具体的な話になるようです。
日経エコロミーより (1/14)トヨタ、新世代ハイブリッド車を2010年までに発売 【デトロイト=森園泰寛】トヨタ自動車は小型・軽量で高出力が特徴のリチウムイオン電池を使う新世代のハイブリッド車を 2010年までに発売する。一般家庭の電源から充電でき、電気走行を増やすことで走行時の二酸化炭素(CO2)排出量を現行の「プリウス」に比べ約13%減らせる。米ゼネラル・モーターズ(GM)も新世代車を10年にも量産するとしており、日米大手による開発競争が激しくなりそうだ。13日に開幕した北米国際自動車ショー(ミシガン州デトロイト)で明らかにした。まず法人向けに販売。大半を北米向けに供給する計画だ。 ニッケル水素電池を使う現在のハイブリッド車はエンジン走行時のエネルギーを電気に変換、電池に蓄えて低速走行時に使っている。新世代車はより多くの電気を電池に蓄えられるようになるため一般電源からも充電できるようにして電気走行を優先、エンジン走行を減らす。試験車では約 3時間の充電で13キロの走行ができたという。GMの記事も同じく日系エコロミーより (1/15)プラグイン・ハイブリッド車を2010年にも実用化――米GM …略 GMは北米国際自動車ショーでプラグイン・ハイブリッド車の試験車両を公開した。トヨタと同様に軽量・小型で高出力のリチウムイオン電池を採用する。 4―5時間かけてフル充電すれば、電気だけを使い低速で16キロメートル走行可能だ。…以下略日米同時にプラグイン・ハイブリッドを2010年までに発売するとの発表はいよいよ新しい時代の到来ということなのでしょうか。 三菱やスバルの電気自動車は早ければ2009年とのことなのでいよいよ車は電気かプラグインハイブリッドに移行していくということになるのでしょうか。 それにしても、時代の動きは意外と早そうです。この分だと、もしかしたら電気自動車の時代を見ることができるかも知れません。 実現するでしょうか! |
2008 年1月19日土曜日 第3044回 28万円カー |
昨日取り上げたプラグインハイブリッドも良いですが、やはり最後は軽の電気自動車こそ本命と思っている私にとって興味深い車がインドで発売になるようです。 読売新聞より インドに「28万円カー」登場、最も安い車の半額以下1月11日 【ニューデリー=実森出】インドの大手財閥タタ・グループ傘下のタタ自動車が10日、1台10万ルピー(約28万円)の超低価格車を初めて報道陣に公開した。 二輪車から乗用車への乗り換えが急ピッチで進むインド市場での浸透を狙う。11日からデリーのモーターショーで一般公開する。 全長3・1メートル、幅1・5メートル、高さ1・6メートル。車名は微細さを表す「ナノ」。10万ルピーは税別、送料別の価格で、インド国内で現在、最も安い小型車の半額以下だ。発売は2008年後半になるという。 思い切ったコスト削減のためエアコン、ラジオ、パワーウインドーなどは付いていない。ワイパーも1本、ドアミラーも運転手側だけと、装備は最小限に絞り込んだ。グループ総帥でタタ自動車会長のラタン・タタ氏は「4年前に開発に着手してから原材料価格も上昇した。多くの人がこの価格での開発は無理だと言ったが、約束は約束だ」と語った。 最終更新:1月11日8時29分この程度のクルマを電気自動車にすれば200万を充分に切れるのじゃないでしょうか。装備は最低限で走って曲がって止まれば良いのです。 もっと言えば、昔の軽自動車くらいならもっと安くなるのじゃないでしょうか。 昔お世話になったスバル360(今の若い人は知らないようですが)のスペックがありました。 SUBARU360いまからおよそ 40年前の1958年3月3日、日本市場に個性的で愛らしい乗用車が登場しました。それがスバルブランドの起源となった乗用車「スバル360」です。この「スバル360」は、1955年に通産省が提示した乗用車の普及促進政策に呼応する形で開発されたものです。全長 2990mm全幅 1300mm全高 1380mm重量 385kgエンジン型式 EK31型空冷直列2気筒2ストローク排気量 356cc最高出力 16ps/4500rpm最大トルク 3.0kg-m/3000rpm随分小さかったんですね。確かに、エンジンもひ弱で車内も狭かった。しかし、当時はこれでも贅沢だったんです。 資源の無くなりそうな今、皆がこの程度の車で辛抱すべきなのじゃないでしょうか。そうして、最高速度も50km制限にすれば事故も少なくなるはずです。もちろん最終は電気自動車としてです。 のんびりやりましょうよ! |
2008 年1月20日日曜日 第3045回 ガソリン値下げ |
4月からガソリンが25円安くなると騒いでいます。民主党が政権を取らんが為にばら撒きで国民をたぶらかそうとしているのがみえみえですが、何も考えていない国民もそれにだまされるのでしょうか。 尤も、その税金を食い物にしている政府や官僚のことを考えるとどっちもどっちですか。本当に情けない国ですね。 【産経抄】1月16日 …略 当面の焦点は、揮発油税の暫定税率の行方だ。歳入関連法案が3月末までに成立しなければ、一時的にせよガソリンは1リットル当たり25円下がる計算になる。 小欄のような電車派は、「そんなの関係ねぇ」と言いたいところだが、法案が年度末までに成立せねば「4月パニック」の引き金になると聞けば不安になる。といって、税金が不要不急の道路につぎ込まれるとすれば、もっと腹が立つ。次の国会も与野党が妥協しようとせず、党利党略を繰り返すなら神の手は厳しい判断を下すことだろう。 時事ドットコムより 2008/01/15-21:25 「ガソリン値下げ隊」を結成=暫定税率廃止求める−民主民主党は15日、揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を阻止するため、衆院議員約60人による「ガソリン値下げ隊」を発足させた。街頭演説などで党の主張をアピールするほか、与党が国会で暫定税率維持を含む租税特別措置法改正案の採決を強行するなどしてきた場合は、ピケを張るなど実力行使も辞さない構えだ。…以下略 民主党の動きは国民の為というより自分達が選挙で勝つ為であることは明らかでしょう。安くなることは確かに有難いでしょうが、今更25円安くしてくれるより、その金をもっと有意義につかってくれればその方が余程うれしい。 25円安くなったところで自転車に切り替えた私にはそれ程影響はありませんのでどちらでも良いのですが、そのまま残して道路族や官僚に食い物にされるのも腹立たしい。 しかし、税源不足のことを考えると一度止めたものを又取るとなると時間と労力が無駄なので、いっそのこと、この25円は去年導入できなかった環境税にしたらどうでしょう。 今更ガソリンを安くして無駄に使うのは環境や資源から考えても時代に逆行していると思われます。どちらかと言えば、タバコと同じでもっと高くしても良いのじゃないでしょうか。そうなれば、クルマ離れも進むでしょう。それを契機に公共交通の整備を進めるほうが余程日本の未来にとっては有意義でしょう。こうして得られた環境税は当然太陽光発電に使ってもらいたいものです。まさに一挙両得です。 この方が受け入れられるのじゃないでしょうか! |
2008 年1月21日月曜日 第3046回 創生水 |
第2289回、第2292回、第2328回で取り上げた創生水を覚えていますでしょうか。あれからも飲み続けて既に3年目に入りました。飲む量は少し減りましたがそれでも一日一升ビン一本強は飲んでいます。 減ったのは単に職場が変わって買いに行く機会が減った為で他意はありません。本当はもっと使いたいのですが何分わざわざ買いに行くのが面倒くさいだけなのです。我ながら、相変わらずの面倒くさがりやです。 さて、その創生水が面白いことを始めたそうです。 日刊工業新聞より 深井環境総研、CO2など大幅抑制するエマルジョン燃料の開発にめど 深井環境総合研究所(長野県上田市、0268・27・3750)は16日、従来製品と比べて、燃焼効率に優れ、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOX)の発生を大幅に抑制するエマルジョン燃料の開発にめどをつけたと発表した。農業用ボイラなどでの実用化を目指す。 同燃料は、水と油を混ぜ合わすエマルジョン燃料に欠かせないとされてきた界面活性剤や乳化剤を使わず、代わりに植物性油を用いる。それにより、従来のエマルジョン燃料の弱点である着火性の悪さ、燃焼ムラ、低温凝固の問題などを解消し、優れた燃焼効率とCO2やNOXの抑制を実現した。 燃焼実験では、油と水が50%ずつの同燃料の発生熱量は、燃料油100%と比較して85%以上も高く、CO2・NOXに関しては燃料油100%比で、10%から最大で80%の削減が図れたという。(掲載日 2008年01月17日)環境新聞 深井環境総研、「新エマルジョン燃料」開発 深井環境総合研究所(長野県上田市、0268・27・3750)はこのほど、燃料油と水を混合して乳化させることでNOxやPMの発生を抑え、燃焼効率も高める新しいエマルジョン燃料を開発した。水が油と混じり合う乳化力を応用することで、界面活性剤などを使用していない点などが特徴。今後、燃料を使用する場面で幅広く事業展開を図り、 16日に東京都江東区のスタジオ・コーストで公開実験する。 (2008/01/09)おせんたくふぉーらむのおじさんから今度ニュースに出るよと聞いていたので注意していたのでこれが創生水ということは直ぐにわかりました。 面白そうです。創生水の売りである界面活性作用から考えると最適な水と言えそうです。何故これに今まで気がつかなかったのかと思えるくらいです。 しかし、このエマルジョンは今までもあちこちで研究されているようですが実用化されたという話は聞きません。もし、これが本当なら一気に需要が高まりそうです。創生水のフアンが増えそう。 成功すると良いですね! |
2008 年1月22日火曜日 第3047回 白色LED |
第3020回でも取り上げたように照明は白熱灯から蛍光灯への移行さえまだまだ進んでない状態ですが、技術面ではLEDへと進んでいるようです。 時事ドットコムより 1/17 蛍光体使わない白色LED開発=省電力に期待−京大など エネルギーを光に変換する物質の蛍光体を使わない白色の発光ダイオード(LED)の開発に京都大と日亜化学工業(徳島県阿南市)の研究グループが成功した。蛍光体を使う従来の方法に比べて消費電力が3分の2で済み、正常な細胞とがん細胞を見極める照明といった医療分野への応用も期待できるという。研究成果は17日、応用物理学会の科学誌「アプライド・フィジックス・エクスプレス」電子版に発表された。 LEDは赤、青、緑などの原色を出すことに優れているが、白を含む淡い色はLEDのみではつくれない。このため、これまでは青色LEDと黄色の蛍光体が発する光を混ぜるなどして白色を得ていたが、蛍光体を使うことでエネルギーのロスが発生していた。 研究グループは、一辺が0.5ミリ以下の窒化ガリウムを原料とする半導体の表面に数十本の溝を付けて凹凸を形成。それぞれの面から赤、青、緑など異なる色を発光させ、LEDのみで白色をつくり出した。溝の幅を変えると混ざる色の配分が変わり、多様な色をつくり出せるという。 蛍光体を使わない白色 LEDって無かったんですね。蛍光体を使う従来のものより消費電力が3分の2というのは蛍光灯型電灯が白熱灯の5分の1と言いますからかなりの減少にはなりそうです。いずれにしても技術は進んでいるが未だに白熱灯が巾を利かしているように使用者の方が付いていけてないのが悲しいところです。 尤も、太陽光発電と同じで良い事は分かっていてもコストで明らかなメリットがなければ普及はどうしても進みません。結局は心意気よりコストは仕方の無いことなのかもしれません。 やはり、メーカーさんにコストダウンにどりょくしてもらうしかないのでしょうか。 そんなことで良いのでしょうか! |
2008 年1月23日水曜日 第3048回 自転車道 |
世界の中心の街と言えども人口5万人の坂出市の交通体系をどうするかには頭を悩まします。路面電車を中心としたものにしたいのは山々ですが、どう考えても採算が合いそうもありません。 ところが、世界は広いものですね。それ程規模が変わらないと思われる市がうまくやっている例がアメリカにあるそうです。 NIKKEI NETより コラム 春秋(1/19)シンボルマークはしゃれた自転車の絵。そんな自治体が米国にあると明治学院大学の服部圭郎准教授が近著で紹介している。カリフォルニア州デービス市といい人口は 6万余り。幹線道路の9割に専用通路を設けるなど、自転車の利用を積極的に後押しする。コンパクト、省エネ、省資源、人間優先、市民参加がデービス市の「成長の指針」だ。環境負荷が小さく、健康増進にも役立ち、自動車の代替手段にもなる自転車は指針全体の象徴でもある。中心部の駐車場は住民の意見で公園に改造、周辺農家による直産品販売でにぎわっているという。 かねて自転車が町に溶け込んでいた欧州に続き、クルマ大国とされた米国でも自転車への注目度が高まっている。日本でも警察庁と国土交通省が今週、車道の端を転用し自転車専用路の整備を進める方針を発表した。まずは全国 100カ所弱のモデル地区からというが、状況が許す限りどんどんのばせばいいと思う。…以下略参照: エコロジーの町づくり: 米国カリフォルニア州デービス市・訪問記 古沢広祐ヴィレッジホームズ (カリフォルニア州デイビス市) 成る程、自転車を主体と考えれば良いのか。これも一つの方法かもしれませんね。今の車道の両側を削って自転車道とするのです。そして車は本来なら路面電車が走る真ん中を肩身を狭くして走ってもらうのです。 これなら我坂出でも取り入れるのは可能かもしれません。自動車に頼る考えを排除すれば意外と面白い街づくりができるかもしれません。市街地は人と自転車がメインで自動車はサブ、もちろん電気自動車です。 これは面白いかも! |
2008 年1月24日木曜日 第3049回 海外展開 |
第3032回でユーラスエナジーの海外での太陽光発電事業の展開を悔しがりましたが、その流れは拡大しているようです。今度は商社です。 日刊工業新聞より 伊藤忠、南欧に太陽光発電所−韓国では出資検討 伊藤忠商事は08年中にも、スペインなど南欧3カ国で大規模太陽光発電所(ソーラーパーク)の事業化に乗り出す。各国が再生可能エネルギー促進のため導入した「 フィードインタリフ制度」により、需要が急拡大しているのに対応する。同様の制度を持つ韓国では、東遠(ドンウォン)システムズ(DWS)のソーラーパーク向けに、発電容量1メガワットの設備を受注しており、DWSが計画する2カ所の次期発電所への出資も検討している。欧州では世界一の太陽光発電容量を持つドイツを筆頭にフィードインタリフ制度が広がりを見せている。伊藤忠はこうした流れをとらえ、各地のパートナーと組んで、スペイン、イタリア、ギリシャで太陽光発電所を計画中。想定規模はそれぞれ10メガワット、15メガワット、5メガワット。(掲載日 2008年01月16日) 日本では二極化が拡大し庶民は車も買えない時代が来ようというのに、政治はガソリンを25円下げるなんて時代錯誤なことで政権争いをしている。 それにしても、何とも勿体無い話です。海外へ投資するなとは言いませんが、せめて国内も同じくらいの投資はしてもらいたいものです。 本当にどうなるんでしょう、この国は! |
2008 年1月25日金曜日 第3050回 イチロー選手 |
22日夜10時から、 NHK「プロフェッショナル」を見ました。第3030回でのイチロー選手の続編です。前回、高打率での首位打者争いに敗れたときに守備位置で見せた涙の訳は何だったのかを放送するとのことで、これは見なきゃとテレビにかじりつきました。 しかし、イチロー選手の答えは「私にも分かりません」でした。その話題に触れたときにもイチローの目に涙が浮かんでいたように思ったのは私だけでしょうか。どうも何か言いたくない理由がありそうな気がします。 日本時代、プロになった最初の何年かは他人との競走を意識していたが、その後は自分との戦いに変えたそうです。彼自身は自分との戦いの方が楽だったそうです。この辺は彼にしかわからない感覚でしょうか。 そのことにつながるのですが、今まで一度たりとも前年と同じバッティングで次のシーズンをスタートしたことはなかったが、今年はどうやらそうなりそうだと、去年に掴んだバッティングに今までにない自信を持っていると語っていました。今年のイチローからは目が離せないかも知れません。 とは言いながらも、黙って結果を出す彼が、妙に自信を口にしたことに何となく一抹の不安を感じたのは私だけでしょうか。 今年は何か違いそう! |
2008 年1月26日土曜日 第3051回 モデル都市 |
第2967回などで取り上げたレンタサイクルで驚かせてくれたフランスが又してもやってくれそうです。 日経エコロミーより (1/20)街中の電力供給、再生可能エネルギーだけで・南仏にモデル都市 仏政府は、街中のすべての電力を太陽光や風力など再生可能エネルギーでまかなうモデル都市を整備する。南仏にある人口約 20万人の都市が対象。市街地での消費電力を減らす一方、周辺に太陽光発電所などを新設。2015年までに電力の100%を再生可能エネルギーに切り替える。温暖化対策を推進する際の世界で初の大規模な実験となる。モデル都市となるのは、スペイン国境に近い地中海岸の都市ペルピニャン。古都で市街地には古い建造物が多いため、建物の断熱性能を高め、冷暖房の消費電力を減らす。新規に着工する建物は設計段階から省エネを考慮する。 再生可能エネルギーの生産施設として、市街地にある大規模な市場の屋上に欧州最大となる太陽電池を設置する。郊外には敷地面積が 100ヘクタールに及ぶ太陽光発電施設を新設するほか、数百ヘクタールの敷地に風力発電施設を建設する計画だ。全施設が稼働すれば、ペルピニャン市の消費電力は石油や石炭など化石エネルギーから再生可能エネルギーに切り替わるという。これこそ日本で、それも願わくば坂出市でやって欲しかったことなんですが先を越されてしまいました。しかし、人口20万都市とは凄いですね。坂出はせいぜい5万ですから規模では競走になりません。完敗です。 それに、20万都市なら路面電車を主体とする交通体系も導入し易そうですからそちらにも挑戦して欲しいですね。 これに似たものは 第2903回で取り上げたアブダビお「グリーンシティー」がありますがここは全くゼロからの都市づくりですから、今回の都市ペルピニャンとは違いますね。それにしても、世界ではこうした思い切った街づくりが現れてきていると言うのに、最もやるべきと思う日本に何の動きもないのは悲しいものがあります。 いずれにしても日本の政府の政策の貧しさはどんどん日本を落としてめて行きます。 もう浮上の望みは無いのでしょうか! |
2008 年1月27日日曜日 第3052回 電気自動車レンタル |
昨日のモデル都市に次いで、又してもフランスの話題です。ますます日本との差が開きそうで考えさせられます。 日経BPネットより いつでも乗り降り自由!カート型電気自動車レンタル パリで乗り降り自由なレンタサイクルのサービス、ヴェリブ( Velib)がスタートして半年たち、市民の足として活躍している(関連記事)。フランス南西部、ボルドーから1時間ほど北に向かった港町ラ・ロシェルでは、その“車バージョン”がある。フランスで初めての、乗り降り24時間自由なレンタカー・サービス「リーゼレック(Liselec)」である。使われているのは環境にやさしい電気自動車。資源の枯渇や排出される二酸化炭素の地球への影響が話題の今、市民の環境への意識を高める役目も担っている。2007年9月9日、「車なしの日」と呼ばれる日から、新しい電気自動車「GEMカー」を試験的に1台、リーゼレックのシステムに導入し市民の反応をみている。GEMカーはクリーンで静かな、4人乗りの小型カート。市民の手軽な足として注目を浴びている。…以下略自転車の次は電気自動車ですか。何だか私の気持ちを見透かされたような気がします。それにしてもこの電気自動車良いですね。実際街中を走るのであればこの程度が良いのじゃないでしょうか。私の理想とする軽の電気自動車よりもっと手軽に使えそうです。 これならお年寄りにも扱えそうな気がします。そうであれば、路面電車ではコストがかかりすぎて公共交通の導入の難しい坂出市のような小規模の街でも代わりの方法として使えるかもしれません。こうなると軽の電気自動車は郊外で使うのが良いかもしれません。 パークアンドライドで周辺は軽の電気自動車で、市街地はこうしたカートのような簡単な電気自動車という住み分けはどうでしょう。これなら地方都市でもガソリンエンジン車などをシャットアウトして無公害なこう通体系もできそうです。 やればできるのかも! |
2008 年1月28日月曜日 第3053回 ニレ |
「赤い夕日が校舎を染めて、楡の木陰に弾む声」、音痴の私でも思わず歌詞がでてくるご存知舟木一夫さんの「高校3年生」のでだしです。 実は、自然に出てくるこの歌詞の楡(ニレ)の木ですがどんな木かご存知でしょうか。何を隠そう私は知りませんでした。かといって、どんな木だろうかとも考えたこともありませんでした。只、何となくロマンチックな木だろうと勝手に思い込み当たり前のように楡と口ずさんでいただけでした。 ところが、 坂出市立体育館で庭木の手入れや落ち葉の掃除をやりだして、その落ち葉が小さくて掃除のしにくい落ち葉に悩まされ、一体この木はなんていう名だろうとネットで探してみましたが、どうにもこれだと確信できるものを見つけることができずに半ば諦めていました。今度、ネットの合間にちょっと時間があったので何気なく又探してみたところ、どうやら「 アキニレ」がそれのようです。まだ完全には納得できていないところもあったのですが、アキニレの葉と一緒に落ちているこれは何の葉だろうと不思議に思っていたのがどうやらアキニレの実だと言うことで確信しました。まさかあの小さな葉っぱと思っていたものが実だとは想像もしませんでした。全く知らないことばかりです。それにしても、何となくロマンチックな木だと思っていた木が、人を悩ます落ち葉の主と分かって何となくがっかりしました。それとも、もしかしたら「 ハルニレ」の方かもしれません。いずれにしても、勝手な思い込みでがっかりされても「アキニレ」も迷惑でしょう。これで思い出したのが、 鈴懸(すずかけ)です。これも名前はロマンチックですが、その招待はプラタナスと知ってがっかりしたことを思い出しました。どうも思い込みが過ぎるようです! |
2008 年1月29日火曜日 第3054回 モデル都市 |
我が坂出市は 第3951回でも書いたように路面電車を通すには人口が少なすぎて採算が合いそうもありません。ところが、香川でも高松市となると40万人強ですから十分可能性はありそうです。その市長がLRTの導入を考えているそうです。 四国新聞より 高松市長、LRTの検討組織を立ち上げ 2008/01/23 香川県高松市の大西秀人市長は23日の定例会見で、富山市で成功している路面電車を活用した公共交通システム「LRT(次世代型路面電車)」の導入へ具体的な研究を進めるため、来年度早々に検討組織を立ち上げる考えを明らかにした。 大西市長は12月定例市議会や、中心市街地活性化基本計画の認定市の関係者が集まった先日の「まちなか元気サミット」などでも、ヨーロッパの先進都市や富山市の事例を挙げてLRTを活用した中心市街地の再生を高く評価している。 この日の会見では「高松市は広い幹線道路が縦横に通り、比較的LRTを導入しやすい都市と思う。凍結している琴電連続立体交差事業の代替案にもなり得る」との認識を示した上で、来年度から新設する交通政策室を中心に、具体的に検討する方針を説明した。 LRTは低床車両などバリアフリー化や環境負荷の低減など、従来の路面電車より高度なサービスを提供する都市交通システム。欧米を中心に導入が進み、国内では富山市で06年にJRの廃線をLRT化して公設民営型で開業、停留所の新設や増便による利便性向上で好評を得ている。…以下略 これは良いですね。是非頑張って実現させて欲しいものです。高松市は レンタサイクルも既に実施しているし意外と環境のことを考えているようです。私の理想とする路面電車と自転車道の整備は高松市が実現してくれるのかもしれません。 人口も多いですから旨くやれば十分採算にも載るかもしれません。太陽光発電の補助金も早くからやっていましたし、これは旨くやると、第3051回のモデル都市に十分対抗できるかもしれません。 坂出はあきらめて高松を応援した方が可能性がありそうです。 ちょっとくやしい! |
2008 年1月30日水曜日 第3055回 世界一 |
トヨタと GMの争いが面白くなっていますね。GMはどうしても世界一の座を守りたいようです。自動車販売の世界1位はトヨタ…米専門紙が報道 【ニューヨーク=池松洋】07年の自動車販売世界一はゼネラル・モーターズ(GM)ではなく、トヨタ?―。米自動車専門紙「オートモーティブ・ニュース」(電子版)は24日、自動車業界の慣行に従って計算すれば、07年の世界自動車販売台数でトヨタ自動車がGMを上回っていると報じた。 23日にGMが発表した07年の世界販売台数は936万9524台で、子会社のダイハツ工業、日野自動車を含めたトヨタの世界販売台数(936万6000台)をわずかな差で上回り、業界首位の座を保った。 しかし、オートモーティブ紙によると、GMの発表数値はGMが34%出資する中国の合弁会社の販売台数(約51万台)を含んでいる。 オートモーティブ紙は「業界の慣行では、過半数の株式を持つ子会社だけを、販売台数に含める。フォード・モーターは、33・4%出資するマツダの台数を含めていない」として、中国の合弁会社の台数を除けば、GMの07年の販売台数はトヨタ自動車を下回ったと結論付けた。( 2008年1月25日21時30分 読売新聞)トヨタは最初に四捨五入で937万台と発表していたがそれではトップになるので GMの発表が出てあわてて正式な数字を発表してトヨタの方が少ないことを明らかにしたそうです。どうやらトヨタは一番になって風当たりが強くなることを避けたいようです。しかし、これは意外でした。トヨタはもっと世界一にこだわったいるのかと思っていましたが名より実を取る方を選んだのでしょうか。 ところが、 GMの方は意地でも首位を守りたかったのでしょうね。慣行を破ってまでも数字合わせをして面子を守ったところが今回の発表で暴露されてしまった。さて、この争い、どう決着が付くのでしょうか。案外、トヨタ、 GMの思惑が一致しているのでそっとしておこうとなるのかもしれません。いずれにしても、来年はトヨタの首位は間違いないようですし、どちらでも良い事なのでしょうか。それにしても、面白いですね! |
2008年1月31日木曜日 第3056回 紙のリサイクル |
今回の製紙会社の古紙比率偽装問題の本質はどこにあるのだろうか。環境やリサイクルに関して独自の考え方の武田先生がどうこの問題を取り上げるか期待していましたが、やはり面白い視点でした。 武田邦彦 ジックリ考える 紙のリサイクル(4) …略 紙は森林から取れる理想的な「自然のエネルギーの利用」であるし、日本は先進国で森林面積比率はトップ3に入る。だから、まずは日本の森林を使って紙を作っていた 45年前までは環境という点では、日本人は正しく王道を歩んでいた。紙を使うから森林が破壊されるということはない。紙の原料となる樹木は毎日、成長する。成長した分の一部をいただくのなら、むしろ森林は活きてくる。その意味で森林は「月給」なのだ。 山の木を薪として使うのは環境としてはまずまずだから、「森林の樹木を紙として利用し、使い終わったら薪ストーブにくべましょう」というのは実に素晴らしく感じられる。特に、紙は「端材や間伐材」を有効に使えるので、森林から角材をとり、残りを紙にすることもできる。 その意味で「新しい紙(リサイクル紙ではない)」というのは「環境によいベスト商品」である。だから、日本の森林から紙を作っていた時代から考えると、日本の森林をまったく利用せずに荒れ放題にすることを、まさか「環境によい」とは言えないだろう。 そして放置されたスギから花粉がでて苦しんでいるのだから、花粉症は日本人が森林を忘れた罰のようにも感じられる。 だから、「紙をリサイクルするのが環境に良い」という論理を作り出すのもかなり難しい。 考えるための出発点を「国内の森林でまかなって、品質の良い状態で捨てられる紙だけをリサイクルしていたころ」とする。紙の需要が増えてきたら、まずやることは「紙の消費量を下げる」ということだ。まずはそれをやる。 次に紙の消費量が抑えられない場合だが、それでも国内の森林をできるだけ使い、足りずを輸入する。できるだけみんなで心を合わせ、国内の森林だけに戻すように努力するのは本当に環境の為になるだろう。 そしてできるだけリサイクルは控える。とにかく神様がリサイクルをするわけではないので、リサイクルには石油を使う。使い終わった紙を回収するにも、インクを除くにも、プラスチックをはがすにも石油がいる。…以下略 何が何でもリサイクルが正しいというのは無理があると言うことなんですね。 もしかしたら、希望はあるかも! |