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200821日金曜日  第3057回  一番「真っ黒」

  第3024回などで何度か取り上げた集光型太陽光発電に希望を持たせるような開発が進んでいるそうです。

  Yahoo!ニュースより

  一番「真っ黒」な物質=米チーム開発、ギネスに申請 12890分配信 時事通信

 人工で最も黒い物質を開発したと、米レンセラー工科大とライス大の研究チームが、28日までに米科学誌ナノ・レターズに発表した。筒状炭素分子、カーボンナノチューブ(CNT)を特殊な方法で配列させた薄膜で、光の全反射率はわずか0045%。ギネスワールドレコーズ(旧ギネスブック)にも申請した。光をより吸収するため、太陽発電の効率向上などに応用できるという。

 通常の黒い塗料の光の全反射率は510%で、これまで最も黒い物質とされたニッケル・リン合金膜は、016018%。研究チームは、CNTをブラシ状に垂直に配列し、その際、密度を低くしたほか、表面がある程度乱れるよう工夫して、光の反射を極めて低く抑えた。

  黒い塗料より黒いんですね。光を吸収して反射しないものが黒く見えるとは聞いていましたが、塗料も全部は吸収してなかったんですね。相変わらず知らないことが多いです。
 それにしても、これを太陽電池の表面に貼り付けると光を有効に使えるとは思ってもいなかった方法です。
  どのくらいの効率アップになるんでしょうか。いずれにしても楽しみです。しかし、技術と言うものは想像もしない進歩をするものですね。この分で行けば、案外人類の未来は明るいのかも。

たまには楽観したいですね!

200822日土曜日  第3058回  町議の心意気

  矢祭町という名を始めて聞いたのは住民基本台帳の時でした。中々面白い町長さんがいるところだなと思いましたが、それが良いのか悪いのかは判断が付きませんでした。

 その次は、市町村合併の時でした。我坂出市も市長の考えで合併しませんでした。近隣の町は丸亀市や高松市と合併して坂出市は取り残されたような趣ですが、これも良かったのか悪かったのは私には分かりません。

 そして、今回三度目に目にした話題は驚きました。

  桜井よしこブログより

「 町議の合意で議員報酬を日当制に 真の自治確立を目指す矢祭町の心意気 」 20080119

  『週刊ダイヤモンド』   2008119日号 

  新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 723

 「これが矢祭町の議員の心意気です。この自治の精神が他の自治体を刺激し、広がっていってほしいものです」

福島県最南端に位置する人口7,000人弱の矢祭町が、昨年1228日、議員報酬を現行の月額制から日当制に変更すると決定したことを、前町長の根本良一氏はこう語った。

「月額208,000円の報酬から、議会への出席や成人式、消防団の出初め式など町の公式行事への出席のたびに日当三万円を払うことにしました。これはすべて町議の皆さんが自ら提案し、実現したものです」

現町長の古張允氏も、こう述べて町議の心意気を評価した。

3万円の根拠は、仕事量が最も多い課長職の平均日給44,772円の七割である。役場職員はフルタイムだが議員は半日で仕事が終わることもあるため、課長職の七割とした。

町議の年間出勤日は定例、臨時議会など、最大で30日以内だ。日当制導入で10人の町議の報酬は、種々合わせて年間3,400万円から900万円に減る。古張町長は、しかし、日当制は財政が理由ではないと強調した。

「財政は着実に改善しています。財政調整金(貯金)は2001年度の約6億円から07年度は12億円に倍増、起債も繰り上げ返済しています」

日当制にした理由は、町議は生活のためではなく、町民と町のために働く奉仕の精神にたっているからだという。

矢祭町は011031日、全国で初めて「合併しない宣言」をした。翌年七月にはこれまた全国に先駆けて「住民基本台帳ネットワーク参加見合わせ」を発表した。ことごとく国の方針に逆らったが、その心は逆らうことにあるのではなく、真の自治の確立にある。彼らは志を実行すべく町ぐるみで取り組んだ。根本前町長は「隗より始めよ」で、まず町長の交際費を廃した。助役も議長もこれに倣った。定員18名だった議会を044月から10名に削り、政務調査費も費用弁償と呼ばれる交通費も廃した。・・・中略

 政治は生業ではない、故郷を自らの手で守り、運営するための奉仕が政治なのだと語っている矢祭町の実践が、他力本願の多くの自治体に教えることは多い。政府も矢祭町をいじめるのでなく、彼らから学んでほしい。

  参照:矢祭町

  これは凄いですね。「町議は生活のためではなく、町民と町のために働く奉仕の精神にたっているからだ」、この言葉を日本の政治にたずさわる議員さん達に聞かせたいですね。特に、国会議員には爪の垢をせんじて飲んでもらわなくてはいけません。

  この心意気の何分の一かでも持って日本の国をどうにかしようと言う気があったら今の25円国会なんて恥ずかしくてできないでしょうね。

  やはり政治家は私腹を肥やすことが目的の人たちには任せたくありません。皆が皆奉仕活動というわけにも行かないでしょうが、せめて参議院だけでも昔貴族議院のように名誉職的なものにしても良いのじゃないでしょうか。

  それにしても、こんな町議さん達が出てきたら、全国の議員さん達は恥ずかしくて困るでしょうね。何人かは見習う人が出てきたりして。と言うのは冗談で、そんな人が議員になってるはずがないですね。

残念です!

200823日日曜日  第3059回  低炭素社会

  環境問題といえばドイツを思い浮かべる私ですが、イギリスも案外頑張っているようです。というよりロンドンの取り組みに驚いてしまいました。

  29日、NHKテレビ「クローズアップ現代」より

ヨーロッパからの“新しい風”【2】 “低炭素都市”への挑戦

CO2の排出を抑えながら発展する"低炭素社会"の実現に向け、世界に先駆けて動き出したEU。EU最大の都市ロンドンは去年、2025年までにCO2の排出を1990年比で60%削減するという厳しい目標を発表し、行政の強いイニシアチブでCO2削減を進めている。市内への自動車の乗り入れを厳しく制限する「渋滞税」や市民に省エネの方法をアドバイスする「緑のコンシェルジェ制度」を導入、家屋の改築に補助金を出す制度も作った。経済界に対しては、規制の一方で優遇策を示して協力関係を築き、さらに独自のエネルギー政策も進めようとしている。「産業革命」の発祥地ロンドンで始まった「環境革命」。"低炭素都市"への挑戦を、キーパーソンへのインタビューとルポで追う。(NO.2528

 やはりヨーロッパは大人ですね。ロンドンがまさかここまでやっているとは思いませんでした。ロンドンの市長がロンドンに東京やニューヨークが後に続いてくれれば良いのですがと言っていましたが、石原知事はこの番組を見たでしょうか。

 ああ言われたら受けないと男が廃りますよ。オリンピック誘致なんかにうつつをぬかしているよりロンドンに対抗して低炭素社会に挑戦した方が余程後世に名前を残すことができるし、未来の人類のためにも役に立ちそうです。オリンピックにつぎ込む無駄金を是非こちらに回して下さい。

  それにしても、ロンドンで電気自動車が意外と普及しているのには驚きました。電気自動車には渋滞税がかからないと言うことで車両価格はまだまだ高いですが採算にも合うということで広まっているようです。充電スタンドも設置しているようですし実用に耐えれるところまで来ているようでした。軽自動車よりかなり小ぶりで2人乗りでしょうか。日本も軽自動車も良いですが、ああいう小さいのを開発してもらいたいですね。あれなら、走行距離も案外伸びるかもしれません。

ちょっと調べてみました。どうもこの車のようです。

ロンドンに、電気自動車の充電スタンド登場

…略

  いまのところレバ・エレクトリック・カー・カンパニー(Reva Electric Car Companyの電気自動車G-Wizなどで利用可能。G-Wizの本体価格は、6000-7000ポンド(138万−161万円)で、ロンドンだけで、これまでに750台が販売されている。…以下略

  小さくて良いですね。値段はもっと下がるでしょう。

   ドイツほどではないにしても太陽光発電にも結構力を入れているようです。

ロンドン侮りがたし!

200824日月曜日  第3060回  電気自動車用充電設備

  昨日は、ロンドンの電気自動車が意外と進んでいるのに驚きましたが、日本も少しずつは動いているようです。

  FujiSankei Business i.より 2008/1/29  

  時間貸駐車場「タイムズ」に電気自動車の充電設備を設置

  東電とパーク24、普及へインフラ整備

 東京電力は28日、国内最大の駐車場管理業者であるパーク24が運営する時間貸駐車場「タイムズ」に電気自動車用充電設備を共同で設置したと発表した。東京都と神奈川県のタイムズ8カ所に100ボルトと200ボルトの電源コンセントをそれぞれ配置。東電が業務用に運用している電気自動車41台の充電用に実験的に活用する。

 東電とパーク24では、電気自動車の本格的な普及をにらみ設備を増強する方針で電気自動車の充電インフラ整備を加速させる。

 東電は現在、富士重工業、三菱自動車と共同で電気自動車の共同開発を進めている。すでに東電の業務用車両として、富士重の軽自動車タイプの電気自動車を40台、三菱自の車両を1台導入しており、2013年には国内支社に3000台を配置する計画。

 一方、パーク24も1998年から電気自動車用充電器をタイムズに設置する取り組みを開始。電気自動車の普及を狙う東電との考えが一致し、共同で“電気ステーション”の設置に乗り出すことにした。

 東電が富士重と共同開発した電気自動車は、ベース車両に富士重の軽乗用車「R1」を採用。通常1回8時間の充電で80キロメートルの走行が可能なほか、走行中に電池が切れた場合、据置型充電器により連続走行ができる。一方、東電が三菱自と共同研究を進める軽自動車「i(アイ)」をベースとした電気自動車は1回のフル充電で100キロの走行が可能という。

 東電では、同社の業務車両3000台をガソリン車から電気自動車に切り替えた場合、一般家庭500世帯分に相当する年2817トンの二酸化炭素(CO2)の排出削減が可能と試算しており、電気自動車の普及とインフラの整備に取り組む。

  ロンドンのように充電スタンドを充実させれば電気自動車も案外普及は早いのかもしれません。そういう意味では、この取り組みも面白いかもしれません。

  あらゆるところに充電スタンドができれば走行距離の短い欠点のある電気自

動車も少し不便さを辛抱すれば乗ってみようという人も増えるかもしれません。

  その為には、ロンドンのような優遇税制による後押しも必要になるでしょう本当に国がやる気になれば、意外と普及は早いかもしれません。

期待したいですね!

200825日火曜日  第3061回  モデル都市

  第3054回で路面電車の導入を打ち出した高松市に悔しい思いをしましたが、同じ四国の県庁所在地である松山市も動き出しているようです。

  松山太陽光発電の街に

  2016年度までに 市、パネル倍増

  松山総合公園の丘陵に並ぶ太陽光発電のパネル。市はパネルの倍増を計画している

 松山を太陽光発電パネルの街に――。松山市は来年度、瀬戸内特有の温暖な気候を活用したこんな計画をスタートさせる。名付けて「松山サンシャインプロジェクト」。地球温暖化につながる二酸化炭素排出量の削減と経済活性化が狙いで松山総合公園や市立小中学校など市の施設19か所と、住宅やオフィス約2300か所にある発電パネルを2016年度までに倍増させる。中村時広市長は「街の特徴をフルに生かしたい」と力を込めている。

  同市は温暖化対策で、現在の1年間の二酸化炭素排出量の18%に当たる67万トンを来年度から5年かけて削減する計画を立てている。全国平均より年間で200時間も日照時間が長く、1世帯当たりの太陽光発電の普及率も全国の中核市では3位の1・03%と高水準にある地域特性を、二酸化炭素削減に結びつけようと同プロジェクトが立案された。

  太陽光発電の導入実績は昨年度末現在、市施設19か所で計325キロ・ワット。住宅やオフィス約2300か所で計約8000キロ・ワット。プロジェクトでは、市施設で16年度までに650キロ・ワット、住宅やオフィスで12年度までに1万5100キロ・ワットとし、発電量を倍増させる。

  目標を達成すれば、年間計6600トンの二酸化炭素削減が可能。市は2000年度から太陽光発電システムの設置に補助金を交付しているが、目標達成に向け、10キロ・ワット以上の発電システムを設置した個人や法人に1件当たり100万円を補助するなど、助成制度の拡充を進める。

  また、太陽電池を応用した新製品の製造などには、500万円を限度に経費の半額以内を補助。姉妹都市のフライブルク市(ドイツ)が太陽光発電の研究先進地のため、同市への人材派遣などの交流を進める。

  中村時広市長は「晴天が多いことは渇水の心配を抱える反面で、大きく生かせる特徴でもある。可能性を秘めた分野なので力を入れていきたい」と話している。(2008130 読売新聞)

  参照:松山市の太陽光発電マップについて

  又しても先を越されてしまいました。松山市は既に路面電車も走っているし高松よりはモデル都市としては有利かもしれません。それに何といっても第2226回などで何度も取り上げてきた私の大好きなフライブルク市と姉妹都市というのが良いじゃないですか。

  確かに、私が太陽光発電の営業をしているときに香川では冷え込んでいた市場も松山ではまだ動きがあるとの噂を聞いていました。やはり、トップの考えが反映されていたのでしょうか。

  松山と言えば私も学生時代にお城の場内コートで軟式テニスの合宿の思い出もあり個人的には好きな街ですので頑張ってもらいましょう。
  とは言いながらもやはり高松市に頑張って貰いたいし、究極はわが坂出市が後れを取るのが悔しいですね。
  まぁ、それでもこうした話題が増えてくることは良いことなので素直に喜びましょう。

ちょっと、複雑!

200826日水曜日  第3062回  自給

  中国の毒入りギョウザ問題が起こって分かったことは、如何に日本の企業が危機感がないかということでしょう。

  ネットの世界では食品だけでなく中国の製品を輸入することを禁止することは当然のこととして話されているので食品メーカーはそれなりに注意を払っているかと淡い期待を持っていたのですが、見事に裏切られました。

  それにしても、ここまでいい加減だとは驚きました。危なさを知らないわけは無いでしょうから知っていて敢えて危険より利益を選んだのじゃないでしょうか。

  これは、去年日本中を騒がせた赤福や白い恋人より余程悪質と言えるのじゃないでしょうか。この日本のメーカーがマスコミに叩かれたのは丁度アメリカなどで中国製品が問題になった頃でしたから、中国の問題から目をそらさせるために何らかの力が働いたのかもしれません。

 中国からの製品が問題になると大打撃を受ける企業や政治家の影が見えるようです。

 それにしても、日本より中国の方が大事な人たちが日本の中枢を占めているのがこれでよく分かるのじゃないでしょうか。ここは日本国民が立ち上がる時じゃないでしょうか。

 沢山の企業が中国に進出して日本人の職を奪って、その挙句に毒まで入れられたのじゃ日本人はバカとしか言い様がありません。

 もういい加減に立ち上がりませんか。不買運動やオリンピックのボイコットなど国民が動けば流石の彼らも手の打ちようがないでしょう。そして、これを機会に国内に企業を帰らせ、日本人の職を確保するのです。農産物矢食品も輸入をやめて地場の物を買いましょう。そうなれば、職があるのですから価格は少々高くなっても充分購入できるはずです。

もうだまされるのはやめましょう!

200827日木曜日  第3063回  無電化村

  我が家の太陽光発電も今年の一月の天候には能力の発揮どころが無かったようです。開設依頼1月としては最低の発電量でした。やはり冬には弱いですね。何となく温暖化を期待したりして、矛盾を感じます。
しかし、世界には太陽光に恵まれながら無電化のところが多いようです。そんなところこそ太陽光発電が力を発揮するのでしょうが、そのコストがそれを許しません。

 しかし、無駄ばかりやっているように思える日本の円借款が少しは役に立つ時が来たようです。

  EDリサーチ社より

  200821

  京セラが円借款でチュニジアに太陽光発電システムを納入設置

 京セラは08131日、伊藤忠商事が受注した日本政府の円借款供与のプロジェクトで、チュニジア共和国へ太陽光発電システムを納入設置することになった、と発表した。太陽光発電システムの納入設置に円借款が適用されるのは、今回が初めてとしている。本邦技術活用条件の適用により日本の太陽光発電技術が途上国の経済発展に寄与するだけでなく環境配慮型の技術支援にもつながるものと期待している。

 チュニジアに納入設置する太陽光発電システムは084月以降、同国のケフ、シリアナ、ベジャのそれぞれ3県にある無電化村500世帯を対象に順次設置していく。日中に発電した電気が蓄電池に充電され、夜間にその電力を各住居の照明などに使用できるようにする。これにより夜間の勉学や内職などが可能となり、生活の向上が図られ、村の成長発展にも寄与できるとしている。

  参照: 京セラニュースリリース

  太陽光発電はこうした独立システムに向いているのかもしれませんね。これなら世界中の無電化地区を簡単に電化できるのですから。問題はコストとバッテリーでしょう。コストはいずれ解決されそうに思いますが、この人類のエネルギー問題を解決してくれる画期的なバッテリーは本当に難しそうですね。

 今のバッテリーでは耐用年数も短いしメインテナンスもこまめにしてやらないと駄目でしょうし、多くのプロジェクトと同じように何年かしたら稼動していないなんてことになりそうな気がします。

 低価格でメインテナンスフリーなんて都合の良いバッテリーは果たして、本当に開発される時は来るのでしょうか。

是非、実際に見てみたい!

200828日金曜日  第3064回  捕鯨反対を操る者

  拉致問題を筆頭に今度の中国の毒入りギョウザに対する対応など日本の外交のまずさに腹立たしさを覚えるばかりです。

 代表的なものに捕鯨問題もあります。兎に角、戦後の日本は外国に何か言われると謝るばかりの対応を繰り返してきたことにより日本は強く言えば必ず譲歩するとなめられてしまっているのじゃないでしょうか。

  その中では、捕鯨問題は健闘しているものの一つのようですが、何分、相手が理論じゃなく感情で来るので手の打ちようが無く苦戦しているようです。

  その捕鯨問題の発端について何時もの頂門の一針の渡部亮次朗さんが書いていました。

 平成20(2008)年2月3日(日) 捕鯨反対を操る者 渡部亮次郎

その頃(1977-81)、外相秘書官としてワシントンDCをしばしば訪れていたが、米政府高官が解説する捕鯨反対運動への資金提供者はGM以外の何者でもなかった。

GMは消費者の反対運動の勢いを他に向けたい。顧問弁護士らが頭をひねった末、捕鯨反対運動と思い定めたGMは他のメーカーとかたって莫大な資金を消費者団体に渡しながら捕鯨反対運動推進をそそのかした。消費者団体の主なメンバーはまっしぐらに捕鯨反対運動に走った、と言うものだった。

捕鯨反対派の中には、クジラの巨大な脳容積や、音波によって同族間の緊密なコミュニケーションをとっているらしいこと、ヒトと同起源の哺乳類である事を挙げて、「知能が高い動物を食べるのは残酷である」と食のタブー的主張する者もいて運動を盛り上げた。

昔は鯨油のために鯨を追って日本近海まで航海し、挙句の果てに鯨漁基地確保のために日本に開国を迫ったアメリカなのに、言うなればアメリカのお陰で日本は食文化の一端を失おうとまでしている。私はもはや捕鯨は諦めざるを得ないと思っている。

捕鯨推進派は、芸をするブタなどを例に挙げ、「ブタも高度な知能を持っているが、なぜ食べることが許されるのか。クジラが駄目でブタが良いというのは、単なる文化的差異に過ぎない」と反論している。

しかし、ここまで来ると宗教・政治の問題になるので、国際捕鯨委員会(IWC)等公式の場で捕鯨反対運動が否定される事態はまず期待できない。

いずれにしろ風桶屋論で言って、捕鯨反対論を世界的にしたのは米自動車メーカーGMだとすれば、GMはラルフ・ネーダーさえ居なければ運動は起こす必要が無かった、と逃げるだろう。

それより前に運動にカネは出してなかった、と開き直るのが先だろう。しかし人間、刷り込みを消すにもカネと時間がかかるものだ。20080201

  まさか捕鯨問題の裏にGMがいたとは想像もしませんでした。しかし、これが本当ならやはり日本の外交は根本から考え直さないといけないのじゃないでしょうか。

  南京問題や慰安婦問題も最初はバカなことと無視している間に相手の世界中に広める戦略によりさも本当のようになってしまいそれを覆すには膨大な努力が必要になってしまった事実があります。

 結局こんなことが通るのは日本人独特の阿吽の呼吸を信じて敢えて反論せずに置いたことが取り返しの付かないことになってしまっていると言うことでしょう。それは、その日本人の性格が分からない外国人にとっては、強く言えばなんでも謝る単なるバカとしか捕らえられていないと言うことなのかもしれません。

 このことを持っても、悪意を持って日本を貶めようとする敵がいることは確かなようです。残念ながら性善説は世界では通用しないようです。

やはり、外交の失敗でしょう!

200829日土曜日  第3065回  2度漬け

  大阪の通天閣の下のくしカツは「ソースの2度漬け」厳禁で有名です。私自身は近くの日本橋界隈をパソコンの部品を求めてさ迷い歩きましたが、残念ながら酒を飲まないのでそうしたお店に寄ることもありませんでした。

 そんな私でも知っている「2度漬け」について深く考えたことはありませんでしたが、「ソースを沢山使われるの嫌なのかそれとも一度口を付けたものを又ソースに付けるのは余り衛生的ではないからだろか」なんてぼんやりと思っていました。

  そんな漬けについての研究をした人達がいるそうです。それもアメリカで。

  CNN.co.jpより

 食材の「2度漬け」でソース内の細菌数が激増 米研究サウスカロライナ州コロンビア(AP)

  ソースやサルサの器に、一度口をつけたクラッカーなどを「2度漬け」することで、ソース内の細菌数が急増するとの研究結果を、米大学の学生が発表した。まるで「口」そのものをソースにつけている様なものだと、気をつけるよう呼び掛けている。

 クレムソン大学で微生物学を学ぶ学部生が昨年、実験した。ボランティアを募って、小麦クラッカーを使い、複数の「ディップ」を用意。「2度漬け」を3─6回やったディップ内では、細菌数が1万まで増えていた。クラッカーをかじった人の口から、ディップ内へ移った細菌数だという。

 学生を指導したポール・L・ドーソン教授は、「結果に驚いた」と話している。「細菌の移動は、もっと少ないと考えていたのだが。2度漬けで細菌が移るのは、防ぎようがないようだ」と述べている。

ドーソン教授は、「ソースやディップへの2度漬けは、パーティで出会う人出会う人みんなとキスするようなもの。2度漬けすることで、自分の口の細菌を、ソースに移していることになる」としている。

学生の研究成果は、今後半年以内に、植物安全関連の学会誌に発表される予定。

  これで、大阪のくしカツ2度漬け禁止は正解だったことが立証されたというものです。先見の明があったということでしょうか。それとも単に沢山使われることを嫌ったのでしょうか。いずれにしても、大義名分が立って、これからはより一層「2度漬け禁止」が浸透することでしょう。

それにしても、暇そうな研究ですね!

2008210日日曜日  第3066回  我が家の水道代

  第2942回の4期分に続いて19年6期分の検針票が来ました。どこで間違ったのか5期分が抜けてしまいました。

  平成19年6期分 平成19年12月7日〜平成20年2月6日 

  水道使用量    55立方メートル

  水道料金等    9,292円     約169円/立方メートル

  下水道使用量金等 7,980円    約145円/立方メートル

   合計          17,272円   約314円/立方メートル

  前年同期水量         73立方メートル

  平成18年6期分 平成18年12月6日〜平成19年2月4

  水道使用量    73立方メートル

  水道料金等    13,020円     約178円/立方メートル

  下水道使用量金等  11,413円    約156円/立方メートル

   合計          24,433円   約334.7円/立方メートル

  前年同期水量         75立方メートル

  ちなみに書き忘れた5期分です。

    平成19年度5期分 平成19年10月6日〜平成19年12月7日

  水道使用量    54立方メートル

  水道料金等    9,092円     約168円/立方メートル

  下水道使用量金等  7,812円    約145円/立方メートル

   合計          16,904円   約313円/立方メートル

  前年同期水量        62 立方メートル  19,928円

  冬場は55立方メートル前後で安定してきたようです。ここまでは、洗濯に風呂の残り湯を使うとか、水洗便所のタンクにペットボトルを入れているとかそれ程努力はしていないのですが、それなりに節水に努力はしていますので、これ以上減らすとなると風呂に毎日入らないとか根本的に考えないといけないでしょう。

 まぁ、せめて風呂くらいは毎日入りたいので細かく節水に注意するしかなさそうです。

次回はどうでしょう!

2008211日月曜日  第3067回  太陽電池用ガラス

  太陽電池の重要な部品にガラスがあります。今は厚さ3ミリの強化ガラスでセルを守っているのですが、その重さが太陽電池の全体の重さの大半を占めています。その重さが屋根に対する負担になっているのは間違いないところです。かといって、ガラスでなければ太陽光を取り入れることが出来ないのですからこれを省くことは難しいのでしょうね。

 そういえば、フレキシブルな太陽電池なんかはどういう処理をしているのでしょうか。もしかしたら衝撃に弱いのか、それともその柔軟さで衝撃を吸収するのでしょうか。

 いずれにしても、まだガラスが主流であることは変わらないようです。そのガラスに関する記事が珍しくああリました。

  EDリサーチ社 より 200826

  旭硝子、中国と愛知で太陽電池用ガラスの製造設備を増強

 旭硝子は0825日、中国と日本で太陽電池用ガラスの製造設備を増強することを決定した、と発表した。子会社の旭硝子特種玻璃(蘇州)有限公司(中国江蘇省蘇州市)において、太陽電池用カバー・ガラスの製造窯(生産能力:240トン/日。700m2/)およびARコーティング・ラインを新設するとともに、愛知工場(愛知県知多郡武豊町)において、TCOコーティング・ライン(生産能力:600m2/)を増設する。今回の総投資額は約130億円で、カバー・ガラス製造設備は09年第2四半期、TCOコーティング・ラインは08年第4四半期にそれぞれ量産開始の予定。

 同社では太陽電池用カバー・ガラスについて、すでに米国、ベルギー、フィリピンの各生産拠点で製造しているが、特に市場の急拡大が見込まれる中国において、製造窯および太陽光の反射を低く抑えるためのARコーティング・ラインを新設する。加えてサービス向上のため、ベルギーにおいて加工設備(面取り・強化)を増強中であり、これらの施策により、グローバルなネットワークの確立、高付加価値化による差別化を図る。またTCOガラスについてはすでに米国、タイでガラス基板を製造し、米国、愛知工場でコーティングしているが、愛知工場でコーティング・ラインを増設し、生産能カを大幅に増加させるとともに、ベルギーにおいてもコーティング・ラインを稼働させる。

  参照:旭硝子ニュースリリース

 ガラスも増産ですが、やはり、国内より海外での強化がメインのように思えるのは私のひがみでしょうか。この調子では中国に抜かれるのも時間の問題かもしれませんね。

 25円国会も相変わらず訳の分からない動きをやっていますが、あの25円を増額してでも太陽光発電に回すなんて発想は無いのでしょうか。

 毒入り食糧も、太陽電池も中国にやられてしまうのはやはり政治の貧困さ故と言えば言い過ぎでしょうか。

情けない話です!

2008212日火曜日  第3068回  電気自動車

  太陽光発電での貧困な政治に嫌気のさす日々ですが、もう一つの電気自動車も政治に足を引っ張られるなんてことにならなければ良いのですが。

 太陽光発電には熱の入らない電力会社も電気自動車に関しては積極的なようです。それにしても、分かりやすい体質ですね。

  日刊工業新聞より

  東電、三菱自の車両使用しEVの評価試験

 東京電力は6日、三菱自動車の電気自動車(EV)で実用性評価試験を始めると発表した。同社ではこれまでも三菱自が開発中のEV「iMiEV」1台を使用して技術開発本部で走行試験などを行ってきたが、新たに改良型試験車を10台導入し、支社などでの実業務による試験を09年3月末まで実施する。

 iMiEVの改良型では、モーターの軽量化や小型化、航続距離の拡大などを図った。これらを実際の業務用車両としながら実用性評価試験を行う。同試験では、80キロメートル以上の航続距離や充電性能、実際の走行距離当たりの消費電力などを確認するのが狙い。

 東電では富士重工業が開発中のEVも導入するなど、現在263台のEVを保有。将来は都心部に配備している軽自動車の約3000台をEVに置き換えたい考え。(掲載日 20080207日)

  電力会社も、この件に関しては政治にも働きかけるのでしょうね。この際、電力会社の思惑は別にして、兎に角一日も早く電気自動車の普及を進めるためにはこうした動きは歓迎すべきでしょう。

 日本のメーカー得意の軽自動車の技術を最大限生かしてできるだけ早く完成させて欲しいものです。願わくば、もう少し小さくて軽い方が良いですが、まずは普及させることが大事でしょう。

楽しみです!

2008213日水曜日  第3069回  電気二重層キャパシター

  第3017回第3036回等で取り上げてきた電気二重層キャパシターも動きが出てきたようです。これはもしかしたら実用化が近くなっているのかも。

  日刊工業新聞より

  三菱電、1秒で充放電できる電力貯蔵キャパシター開発

 三菱電機は7日、太陽光発電や大型モーター向けに、蓄電容量を従来比20%高めた電力貯蔵用のキャパシターを開発したと発表した。塗布型で製造した安価な電極を使い、耐電圧を2・7ボルトから3・0ボルトに向上。充放電にかかる時間は1秒と従来の10分の1になり、モーターが減速時に発生する電力を無駄なく回収して再利用できる。出力数十キロワットのモーターに向く大型キャパシターとして、電車用などに2010年の実用化を目指す。試作した並列積層型キャパシターの価格が1500円程度になるようにコストダウンに取り組む。

 開発したのは活性炭を正負極に使った電気二重層キャパシター。電極の作製法は圧延から量産に適した塗布型に変更、厚さは30マイクロ―460マイクロメートルと柔軟に変えられる。電気を出し入れするときのキャパシター内部の抵抗を小さくして充放電時間を短縮した。(掲載日 20080208日)

  昨日も取り上げた欠陥隠しで元気のなかった三菱自動車の電気自動車といい、いよいよ天下の三菱さんが動き出したようです。太陽光発電に電気自動車そして今回の電気二重層キャパシターと何だか私が期待しているものの勢ぞろいのようです。後は、路面電車と自転車で完璧です。

  何となく、トヨタの好調の影に隠れて元気の無いように思えた三菱グループがその本領を発揮する時が来るのでしょうか。このあたりが成功すると三菱グループが昔の栄光を取り戻すことになるかもしれません。

  いずれにしても、どこでも良いですからこの上記の5つのコストダウンに成功してくれれば地球の未来は明るくなりそうです。そして、それが日本のメーカーであればやはりうれしいですね。

何とか物にして欲しいものです!

2008214日木曜日  第3070回  我が家の太陽光発電

 例月の我が家の太陽光発電、2月分は1月12日から2月11日までのデータです。実質31日分で先月よりも1日少なくなっています。

  この一月は残念ながら太陽光発電にとっては逆風でした。雨模様の日も多く雪もちらほらと寒さも厳しいものがありました。冬は太陽光にとっては厳しい時期ですが、今年は一段と厳しいものでした。春が待ち遠しい。こんなときは温暖化も期待したい気持ちになります。

  去年1月、買電、904(340,564)KWhで12,419円 1KWhの単価、約13.74円

 今年1月、買電、776(275,501)KWhで10,761円 1KWhの単価、約13.87円

 去年2月、買電、816(259,557)KWhで10,653円 1KWhの単価、約13.06円

 今年2月、買電、870(259,611)KWhで11,238円 1KWhの単価、約12.93円

 今月は残念ながら売電が去年より多くなってしまいました。54(0,54)KWhと昼間は健闘しているのですが夜が増えてしまいました。
 金額では585円の増加です。やはり寒さには勝てなかったということでしょうか。それでも夜間電気の増加で収まったのでこれですんだということです。

    去年 1月、売電、194KWhで 4,557円  1KWh単価、約23.49円

  今年 1月、売電、239KWhで 5,669円  1KWh単価、約23.72円

  去年 2月、売電、299KWhで 7,023円  1KWh単価、約23.49円

  今年 2月、売電、244KWhで5,787円  1KWh単価、約23.72円

  やはり発電量の苦戦がもろに出ています。

  今年 1月、5,461円の支払。去年の支払3,630円比、1,831円の浪費。ちょっと悔しいですが、去年460KWh、今年343KWh、117KWh発電量減少から見れば健闘とも言えそう。

  去年の一月からは暖冬に恵まれてと言うか温暖化の影響で発電量を稼いでくれていましたが、今年に入ってからは去年とは逆に天候に恵まれない状況が続いています。
  去年の発電量の喜びは今年は難しいのかもしれません。覚悟を決めて節電に努力した方が良いのかも知れません。

さて来月は!

2008215日金曜日  第3071回  自転車道

  このところ妙に自転車による交通事故が増加したとか自転車が加害者になる例がふえているとかマスコミによる自転車攻撃が増えているような気がするのは私だけでしょうか。
  確かに増えてはいるのでしょうが、それは私に言わせれば、自転車と人が同じ道を使うという貧困な日本の道路事情が大きな原因である。

  しかし、そんなことは国土交通省もわかってはいるようで、去年から全国の自治体から募集して実験をしています。香川では高松がその実験に応募しています。

  四国新聞 2008/02/11

  歩道の通行分離「安全性が向上」−高松で実験 

 「分離柵」で安全―。四国地方整備局香川河川国道事務所が昨年、高松市の中央通りの歩道で実施した歩行者と自転車の通行を柵で分離する社会実験の結果によると、歩行者の81%、自転車の76%が通行区分により歩道の安全性が向上したと評価した。これを受けて同事務所は今春をめどに、琴電高松築港駅―中新町交差点の1・4キロで本格実施する予定にしている。

  実験は昨年11―12月、琴電高松築港駅から裁判所までと、中央公園東側のそれぞれ約200メートルで実施。幅4・5メートルの歩道の中央に柵を5メートル間隔で設置し、車道側の2メートルを自転車、もう一方を歩行者が通るように区分し、誘導する案内板を置いた。

  自転車が歩道の車道側を通行する割合は、実験前の42%から90%に上昇。約800人を対象に行ったアンケートでは、86%は柵が設置されれば通行区分を守ると回答した。歩行者と自転車の分離が歩道の安全確保のために有効と評価したのは75%を占めた。

  社会実験は国、香川県、香川県警、高松市などの「自転車を利用した新しい都市づくりを進める協議会」が実施。事務局の同事務所は「分離の効果は大きい。柵の設置間隔や案内板の見やすさなどを改善し、本格的な実施を図りたい」としている。今後は栗林公園北口まで延長も検討する。

  ここでもわが坂出市は第3054回で取り上げた高松市に先を越されています。やはり地方都市でもある程度の規模がないと都市計画も難しいのでしょうか。

  しかし、こんなことは実験しなくても分かっていることだと思うのは私だけでしょうか。実験より実施です。
  あのガソリン税25円を道路整備に使いたいのなら自転車道の整備こそ最適じゃないでしょうか。これで自転車が増えて車が減れば環境問題にも貢献できるし一挙両得です。

何故、それができないのか!

2008216日土曜日 第3072回  運慶

  「運慶」「快慶」と言えば東大寺南大門の阿吽形の仁王像は余りにも有名です。私も、何時かは仏像を彫ってみたいなんて考えたこともあるくらい興味はあるのでその名前には畏敬の念を持っています。

 その「運慶」の作とみられる仏像がアメリカで競売に掛けられるそうです。そんなものを買うことが出来ないほど日本は不況なんでしょうか。

  読売新聞より

  文化財未指定「運慶」、米で競売へ…海外流出の恐れ

 鎌倉彫刻を切り開いた巨匠、運慶の作と見られ、2004年に初めて紹介された木造大日如来座像(個人蔵)が3月18日、米ニューヨークで開かれるクリスティーズ社の競売に出品されることが分かった。

 売却の際に国への申し出が必要な重要文化財などに指定されていなかった。落札予定価格は約1億6000万〜2億1000万円。日本側から入札がない場合、彫刻史上、一級の重要作品が海外に流出する恐れがある。

 像高は66・1センチ。ヒノキ材で、表面は金色に仕上げられている。北関東に伝来した仏像として美術商から入手したという所有者が2003年、東京国立博物館に連絡。エックス線撮影の結果、底板で封じられた像内に運慶一派独特の形をした木札や水晶塔などが納められていた。作風からも1190年代の運慶作品の可能性が高いと分かり、2004年、寄託作品として同博物館が一般公開した。

 運慶作品は真作・推定作を合わせて10件余り。その多くが国宝か重要文化財に指定されている。指定文化財は有償譲渡の際、まず国への申し出が必要で、国が買い取らない場合、売買できる。また、国外持ち出しには許可が必要となる。

 文化庁によると、一昨年ごろ、指定文化財ではないとの証明を求める書類申請があり、売買の動きを把握。国として買い取りを検討したが、契約成立に至らなかった。(211日)

  と思っていたら、同じように考える人もいるようです。

  論談 → 目安箱

  トヨタ自動車は「運慶の仏像」を買い戻せ!! 平成200212 ) 投稿者: chicipapappa

  トヨタ自動車は確かに世界一のいい自動車を作る。 アメリカのGMを抜いて売上高世界一も悪くはない。

  日本国にとり、大企業の中心企業として、大いに外資を稼いでくれる。  だが、である、その為に多くの中小零細企業の職場が外国に奪われたのも事実であろう。

三菱財閥とか三井とか住友財閥は、明治以来、一世代で一度以上の大きな社会的寄付をしてきている。 それは日本各地の随所に見られる。

これだけ世界的企業になったトヨタには、それらしき行為をしてきたという話題が皆無である。。 聞くのはトヨタは社会的寄付をしないということのみである。

要するに、トヨタは、金持ちのクセに、社会的還元をしていないのである。 今猶、「 ドケチの三河サムライ と言われる所以であろう。

トヨタの精神性は 小アキンド でサムライ精神が欠如しているのだ。

現在、ニューヨークの競売に出されている、国宝クラスの 運慶の仏像 」、トヨタにすれば、「 はした金に過ぎない1億円 である。 競り落として日本の矜持を守れ。

せめて、それくらいしろよ、ドケチのトヨタ自動車、社会的還元が足りない。

自分だけ儲け、溜め込むのは 田舎もん のすることだ。

あのソロスでさえ、1000億円単位の寄付をしているぞ。 平成20年2月12日

  成るほどトヨタですか。そうですね、トヨタならこの程度のお金は誤差のうちでしょう。でもあのトヨタがそんな心意気を見せるでしょうか。

  それにしてもトヨタの勢いはますます盛んです。GMの凋落も急ですね。

  毎日新聞より

  トヨタ:07年売上高で業界首位に GM決算11.9%減 212

  米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が12日発表した07年12月期連結決算は、売上高が前年同期比11.9%減の1811億ドル(約19兆3800億円)にとどまった。トヨタ自動車の07年の売上高は26兆518億円(四半期ベースの売上高の合計、前年比11.5%増)で、トヨタが年間売上高で初めて世界の自動車業界の首位に立った。

 GMの07年12月期の最終(当期)赤字は、米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題の影響で旧金融子会社の損失が膨らんだことから、387億ドル(約4兆1400億円)と過去最大になった。

 GMは05年12月期決算で104億ドルの最終赤字に転落。06年12月期決算も19億ドルの最終赤字を計上しており、07年12月期で赤字は3年連続となった。

 トヨタは07年の世界生産台数でも949万7754台とGMを21万台上回って初の世界一となっており、売上高と合わせて2冠を手にした。トヨタは07年の世界販売台数も936万6418台と首位のGMに3106台差に迫っており、好調な販売が売上高の伸びを支えている。

 一方、経営再建中のGMはリストラの一環として、06年末に当時の金融子会社の株式の51%を投資グループに売却した。これに伴って旧金融子会社の売上高のほとんどがGMの決算に反映されなくなり、GMの売上高が落ち込んだ。【谷川貴史、ワシントン斉藤信宏】

  こりゃあトヨタの天下が続きそうですね。もうどこもトヨタに追いつくことはできないのかもしれません。それにしても、下請けをいじめ派遣社員や請負で人件費をけちり、外人さんを安く使うなど、そんなに儲けてどうするのと言いたくなります。
  ここはせめて「運慶」くらい買って貰っても罰は当たりませんね。ひとつ位日本のためになることをしても良いのじゃないでしょうか。

どうですかトヨタさん!

2008217日日曜日  第3073回  小規模太陽電池

  ネット巡回中、太陽光発電とか太陽電池という字には直ぐに反応してしまいます。今回も目ざとく見つけたのですが、どうやらちょっと毛色が違っているようでした。

  日刊工業新聞

  グンゼ、電池・エネ事業に参入−デザイン性高い太陽電池を開発

 グンゼはフィルム基板上に酸化亜鉛を蒸着した色素増感太陽電池を開発、電池・エネルギー事業に参入した。酸化亜鉛は色素を多く含有できることから、従来品に比べてデザイン性がアップする。モバイル機器のほか、衣服と組み合わせて機器類の電源にする用途展開を模索していく。同社はほかにも燃料電池向けのガス拡散膜を開発しており、太陽電池と合わせて新事業の強化育成を目指す。

 新しい色素増感太陽電池は、岐阜大学大学院工学研究科の吉田司准教授と共同で開発した。従来の酸化チタン膜の蒸着に比べてカラーデザインの自由度が高い。同社はセルサイズ10ミリ×20ミリメートルで変換効率2・7%の性能を持つサンプルを個別案件ごとに供給する。

 色素増感太陽電池は形状もフレキシブルに変化し、衣服の表面に配置が可能。そのため同社はモバイル機器の電源を持つ衣服などの用途も提案する。(掲載日 20080214日)

  どうも住宅用などの電池とは違うようですが、こうした製品が出てくるということは太陽光発電にとっても悪くはないのかもしれません。
  日本の得意なカーボンファイバーがゴルフクラブのシャフトなど民間の商品から使途が広まって今や飛行機の主翼などへ使われるようになったように、太陽光発電の普及の後押しにならないとは限りません。
  それどころかエネルギーは全て太陽光からなんて時代が近づいてきているのかもしれません。

  例えば、こんな商品も出ています。

  時事ドットコム

  2008/02/13-09:53 太陽電池でケータイを充電

 雑貨販売のストラップヤネクスト(神奈川県小田原市)は、太陽光線で充電できるソーラーパネル付きの携帯電話ストラップ「ソーラーチャージeco」を発売した。本体は縦5.6センチ、横3.7センチ、厚さ1.4センチ。晴天の屋外で6時間−10時間、パネルを太陽に向けて置くとフル充電され、携帯電話につないで電気を供給できる。100ボルトの電灯線コンセントからも充電可能。同社は「普段から少しずつ電気を蓄えておいて、ケータイの電池が切れた時の応急用として使える」としている。au用とFOMA・ソフトバンク3G用があり、各1995円(税込み)。

  SANYO ソーラー充電器セットなんてのも出ています。

 エネルギーは太陽光か人力と決めれば環境問題はなくなるかもしれません。

そうなれば面白いですね!

2008218日月曜日  第3074回  関西電力

  何か風向きが変わったのでしょうか。それとも何か裏があるのか、日本の電力会社が大規模太陽光発電設備を建てるそうです。

日経エコロミー

  (2/14)関電、堺市に太陽光発電設備の建設検討・発電規模1万キロワット

 関西電力が堺市で太陽光発電設備の建設を検討していることが14日、明らかになった。建設候補地は大阪府保有の埋め立て地で、発電規模は国内最大の1万キロワット級を軸に調整している。2009年度をメドに稼働する見通しだ。

 発電設備にはシャープ製の太陽電池を使う方針。建設候補地近くではシャープが太陽電池や液晶パネルの新工場を09年度に稼働させる計画で、両社は部材調達以外での協力も視野に入れる。

 国内の太陽光発電設備では、シャープが亀山工場(三重県亀山市)に持つ約5200キロワットが最大。新設備は日本の電力会社による国内初の本格的な太陽光発電施設になる見通しだ。

あのシャープのコンビナートの近くだそうですから何か関係もありそうですね。もし、関西電力が本気で太陽光発電の普及に乗り出すのであれば大歓迎なのですが。これを契機に他の電力会社も本気で太陽光発電の普及に乗り出すとなれば日本のエネルギー問題は大きく進展することになりそうです。

  しかし、本当にその気になったとしても、何を持って、その気が変わったのか知りたいものです。それとも、やはり何かがあるのか。どうも、今まで散々日本の太陽光発電の発展の足を引っ張ってきた電力会社の方針がそう簡単に変わるとは信じられません。

果たして本音はどこに!

2008219日火曜日  第3075回  車使わない日

  第3054回の路面電車や第3071回の自転車道で我坂出市が負けたと思わされた高松市がまたしてもやってくれました。

14日、読売新聞香川版より

 「車使わない日」を

 自転車が走りやすく、環境に優しいまちづくりを考える「自転車を利用した香川の新しい都市(まち)づくりを進める協議会」高松地区委員会の利用促進部会が13日、県庁で開かれ、屋根付き三輪自転車に客を乗せるベロタクシーの活用や、全国6都市で実施されている車を使わない「カーフリーデー」の導入などを検討することを申し合わせた。

 協議会は、国や県、高松市など約30団体が昨年10月に設立。高松市をモデル地域に指定し、利用環境の整備や事故対策などを専門部会で協議している。

 部会では、四国初となるベロタクシーや、車道の通行規制を含むカーフリーデーの実施、健康面で自転車利用の有効性をPRするパンフレットの作成など28項目の検討課題が事務局から示された。

 委員からはカーフリーデーについて、「毎年実施していない市もあるが、デメリットはあるのか」「通行規制が実施可能な場所はあるのか」などの質問があり、事務局側は「地域のイベントに合わせて実施しているケースがある」「実施するには迂回(うかい)路が必要」などと説明。夏までに具体的な実施計画案や予算を決める方針を了承した。

  路面電車に自転車道、カーフリーデーにベロタクシーと、何だか高松市楽しそうですね。本気でやってくれれば本当に日本のモデル都市になれる可能性があります。もっと言えば、世界のモデル都市として頑張ってもらいたいですね。

  これに太陽光発電でエネルギーを賄ってもらえれば私の夢である街づくりの完成です。こんな素晴らしい街が我香川に実現されたら最高ですね。願わくば坂出市であって欲しかったなんてのは欲張りでしょうか。それでもお隣にそんな街が出来たら坂出市もぼんやりとはしていられないんじゃないでしょうか。

いっそのこと合併してもらいますか!

2008220日水曜日  第3076回  クルマを使わない

  世界一の座に着いたトヨタを筆頭に自動車の製造や販売に携わる企業が将来の交通体系をどう予測してどんな手を打とうとしているのか興味があります。
 最も抜け目のなさそうなのがハイブリッドでリードして、軽量の車を提案していたトヨタのようですが果たして、車自体がどのくらい残れるのかも興味深いところです。
  とりあえずは車は残るという考えで、どう環境問題と折り合いをつけるかに意識が行っているようです。つまりは、車社会は変わらないと考えているので賞か。果たしてそんな程度で良いのかと疑問に感じるところもあります。しかし、その中でも面白い考えがありました。偶然でしょうか昨日の高松の「車使わない日」にも通じる考えです。

 nikkei BPnet →  ECOマネジメント

  「クルマを使わない」がフォルクスワーゲンのメッセージ?

 …略

  エコドライブについては、自動車メーカーも盛んにその重要性を説いている。なかでもユニークなのが、フォルクスワーゲングループジャパンが行っているエコドライブトレーニングのなかで掲げている10のポイントだ。

 10項目の最初に挙げられているのは「短距離走行は、なるべく避けよう」という項目。「歩ける距離は、クルマを使わずに、徒歩や自転車で出かけよう」と呼びかけている。基本的な考えだが、自動車メーカーが自ら「クルマを使わずに」と呼びかけることは、従来では考えられなかった対応だ。…以下略

  これはなかなか面白いですね。これこそ私が常に言っている市街地は路面電車と自転車に歩行という考え方にも合います。
  自動車業界も何時までも車主体の交通体系には限度があるとある程度は覚悟しているということでしょう。そうであるならば、せめて長距離は車社会を残したいとの考えでしょうか。

  いずれにしても、自動車業界にこんな考えが出てきたということは案外未来は明るいのかも。

少しは希望が持てるか!

2008221日木曜日  第3077回  モデル都市

  歳をとると同じことを何度も言うようになると言われます。私もどうやらその傾向が出てきているようです。気はつけているつもりなのですが、それができなくなるのが歳ということなのでしょう。
  同じ本を買うなんてことは40歳台でもやっていましたからまあもともとその気はあったようです。

  そのボケがここでもとうとう出てきたようです。第3051回で取り上げたフランスのペルピニャン市の記事を見て、「これは良い」と引用させてもらおうと考えたのは良いのですが、どうもどこかで見たような気がして探してみたら案の定同じ話題でした。それにしても、一月近くも経って同じ記事を出されると只でさえボケた頭には堪えます。

  時事ドットコム

 2008/02/18-06:10 光と風だけで街に電力を=温暖化緩和へ−南仏ペルピニャン

 【パリ17日時事】フランスで最も日照時間が長いといわれる南部の都市ペルピニャンが2015年までに、太陽光や風力発電だけで人口約20万人の消費電力を賄うことになった。ボルロー環境相によると、脱石油の再生可能エネルギー利用計画としては欧州最大規模。地球温暖化の緩和に向けた世界的な先進モデルになる。

 計画では、地中海沿岸産の果物と野菜の集散地である同市のサンシャルル市場で、建物の屋根全体約7万平方メートルに総工費5500万ユーロ(約87億円)をかけてソーラーパネルを設置。このほか風力発電機40基、太陽光発電所3カ所、廃熱利用施設1カ所を市一帯に設ける。

  折角ですのでちょっとサーチしてみました。

   Googleで場所を確認。地中海側、スペインとの国境の近くでした。 

   Perpignan  大きな地図で見る

 参照: ペルピニャン 観光ガイド ペルピニャン

 写真で見ると綺麗な街ですね。あらためて勉強になったのでボケも役に立ったかも。それにしてもこんな街で太陽光発電をやるのなら京都あたりでやっても問題ないのじゃないでしょうか。

  さし当たって日本では松山市や高松市に頑張って貰いましょうか。

フランスに負けるな!

2008222日金曜日  第3078回  黄砂

  温暖化もどこへ行ったかと思うような寒さが続いた今年ですが、それでも日が長くなって我が家の太陽光発電もこのところ順調に稼いでくれています。

 もう直ぐ、花粉や黄砂が飛ぶ季節が来ます。今年の黄砂はどんなもんだろうかと思っていたら、変なニュースが先に飛んできました。

  YOMIURI ONLINE(読売新聞) 216

  黄砂予報精度かすむ、国家機密と中国がデータ提供拒否

  春になると、中国大陸から飛来する黄砂を日本、中国、韓国、モンゴルの4か国で観測し、環境省のホームページ(HP)で飛来状況を公表したり、予測したりする計画が、当初協力を約束していた中国が「離脱」したため、精度を確保できない見通しになっている。中国側が「気象情報は国家機密」として、データの提供を拒否したためで、HPは、肝心の発生源の情報がないまま今月下旬の本格運用を迎える。…中略

 気象庁では現在、黄砂の飛来状況について、全国85地点で観測した情報を発表しているが、目視確認のため国内に飛来した時点の情報しかなく、正確な飛来量も予測できない。

このため環境省では昨年春、HP上で「黄砂飛来情報ページ」の試験運用を始め、今年2月下旬から、中国と韓国の各1か所、モンゴルの3か所、それに日本の10か所の観測地点のデータをもとに、地上から上空6キロまでの実際の飛来量や、黄砂の予想分布図を公表する予定だった。

中でも、中国の観測地点は、日本への飛来ルート上の首都・北京にあるため、日本への飛来量について精度の高い予測を出すには不可欠だったが、試験運用を始める直前の昨年4月、中国側から突然、データ提供をストップすることを通告された。

気象観測データは国の安全と利益にかかわる機密情報として、あらゆる気象観測データを国外に持ち出すことを禁じた法律「気象局13号令」を施行したことが理由だった。

 この状況は現在も続いており、今月下旬から始める本格運用でも、中国でどれぐらいの量の黄砂が発生しているのか、発生源のデータがないまま、飛来量を予測することを余儀なくされる。

  全く中国って余程日本が嫌いなんでしょうね。そんな中国の為に働く政治家を沢山飼っている日本って本当に変な国です。

 国民も自分の利益になるかどうかじゃなくて国の為に仕事をする政治家をきちんと見極めて選んで欲しいものです。尤も、選ぶ方にも選ばれる方にもそんな奴はいないのかもしれません。

結局は、自業自得ですね!

2008223日土曜日  第3079回  太陽電池関連企業

  太陽電池は原材料数が少ないので関連企業というのは余り無いと勝手に思っていたのですが、意外な企業が関係していたりして驚くことがあります。尤も、私が知らないだけと言う面もありそうです。

 それでも、あの焼き物のノリタケが太陽電池に関わっているとは想像もしませんでした。しかし、良く考えれば、京セラや村田製作所のようにセラミックから大きくなった企業があるのですからまんざら関係が無くは無いんですね。やはり、単に私が無知だっただけのようです。

  日刊工業新聞より

  ノリタケカンパニーリミテド、太陽電池電極用ペーストを発売

 【名古屋】ノリタケカンパニーリミテドは18日、太陽電池の発電効率を従来より0・1―0・2ポイント向上できる電極用ペースト「マクサニー」3種を3月初旬に発売すると発表した。価格は銀系が1キログラム6万―9万円、アルミニウム系が同7000―8000円。08年度に10億円の売り上げを目指す。

 受光面用の銀系「FA」、裏面でシリコンと反応し電力の取り出しを効率化するBSF層用のアルミ系「AL」、裏面リード線用「BA」の3種。いずれもシリコンウエハーに印刷、乾燥、焼成し電極にする。

 溶媒の樹脂ペースト材料や、銀・アルミの粒度を工夫した。FAは印刷後も形がくずれず、幅80マイクロメートルまでの狭いリードが量産でき、受光面を従来より2割増やせる。導電性も高い。ALは膜厚調整が容易で高出力。アルミ層を30%薄くでき、焼成不良も減らせる。ALは無鉛。BAは有鉛、無鉛が選べる。(掲載日 20080219日)

  もっと古い記事ですがこんなこともやっているそうです。

  EDリサーチ社より 20071214

  ノリタケがメッシュ・ベルトを使わない太陽電池セル用焼成炉を発売

 ノリタケカンパニーリミテドは071213日、太陽電池セル用高性能焼成炉を開発し、081月初旬から発売する、と発表した。同社は電極などの形成のため、基板に印刷された電子ペーストを焼成する装置(焼成炉)を各種製造業に提供しているが、太陽電池セル用高性能焼成炉は結晶系太陽電池セルの電極用に特化し、同社独自の技術を採用した装置として完成させた。現在、結晶系太陽電池セル基板の電極形成工程における焼成は一般に「メッシュ・ベルト式連続炉」で行われている。新装置は同社独自の基板搬送技術であるW/B(Walking Beam:移動桁)式タクト搬送の採用により、メッシュ・ベルトを使用しない。本体価格は標準的なサイズ(25MW)13000万円。太陽電池関連の設備投資が活発な中国、台湾、欧州など海外の太陽電池メーカを中心に販売。08年度に2億円、09年度に10億円の売上高を目標としている。…以下略

 こうしてみると日本の太陽電池の業界も色んな企業が関わって成り立っているんですね。自動車のように部品数が多い産業のように底辺は大きくは無いようですが大量生産が軌道に乗ればそれなりに潤う業界もありそうです。

  リベートに群がる道路などの箱物はもう程ほどにしてこれからの地球を救う太陽電池に予算を傾斜配分することの方が日本の未来には余程役に立つと思うのですが、全くそんな気配はありませんね。

全く、碌な政治家がいませんね!

2008224日日曜日  第3080回  QCeiis

  第2845回第2895回でその驚異的な成長に、シャープが抜かれるのも時間の問題かもしれないと心配したQ-Cellsが本当に抜き去ったようです。

  フトエネルギーより

   太陽光発電2007年実績で、Q-Cellsがシャープを抜き世界一に

 追い上げが著しかったドイツのQ-Cellsが2007年ついにシャープを抜き世界一となったそうです。…中略

 関連記事

  worldwide - News_PI - PHOTON International

  Solar cells manufacturer Q-Cells ranked as worlds No. 1

  さらに、二位の座も中国のSuntechと競っている状況です。数字的には微妙なようです。これで日本の企業と技術のアドバンテージがすぐにどうこうということでもないでしょうが、さらに追いすがるインドの太陽電池メーカーなどの動きもあり、世界の太陽光発電企業の勢力図は大きく転換する時期にきているのかもしれません。…以下略

  とうとう心配していたことが現実になったようです。やはり国のバックアップの無さが足を引っ張ったと言って良いでしょう。
  どんなに優秀な企業が頑張っても政治に足を引っ張られると苦戦は免れないと言うことです。
  世界のエネルギー大国になれるというチャンスをとうとう潰してしまったようです。後世の日本人にどうやってお詫びをするつもりなのでしょうか。尤も、今の利権に目がくらんだ彼らにそんな反省を求める方が野暮というものかもしれません。

いよいよ日本の未来は暗そう!

2008225日月曜日  第3081回  通行料

  今年20周年を迎える瀬戸大橋も橋上マラソンなどのイベントを用意していますが、その通行料の高さで相変わらず有効には利用されていないと言っても良いでしょう。

 橋上マラソンも東京マラソンの3万人規模に負けないくらいの本格的なものを毎年開催して欲しいと思うのは私だけでしょうか。

 後続のしまなみ海道もやはり、有効には使われていないようです。

   毎日jp

  しまなみ海道:観賞用の橋いらない 無料化求め、尾道・今治両市民が署名活動 /愛媛

217161分配信 毎日新聞

 「観賞用の橋はいらない」。広島県尾道市と今治市を九つの橋で結ぶ瀬戸内しまなみ海道(正式名=西瀬戸自動車道、59・4キロ)の通行料無料化を求めて、両市民が署名活動を起こした。両市などによると民間主体では初の試み。両市は05〜06年にそれぞれ島しょ部と合併しており、島民らは「高い通行料では陸地側に行けず市の一体感が無い」などと主張している。【土本匡孝】

  25円のガソリン税を3本の橋を高速道路並みの通行料にするために使ってくれないですかね。新しい道路も良いですが、作ってしまったものを有効に使うことの方が大事なのじゃないでしょうか。

 いずれにしても、政治家も官僚もこの国を何とかしようという気概は全く感じられませんね。自分の国より中国や韓国の為に仕事をしている政治家が多すぎますね。所詮は利権ですか。

全く、とんでもない奴らです!

2008226日火曜日  第3082回  ヒドラジン

  我、坂出市に日本ヒドラジン工業という会社が私の子どもの頃からありました。何をする会社かは知りませんでしたが、何年かに一度、「ドカン!」と大爆発を起こすことで有名でした。その会社が我体育館の隣にあります。

  最近では名前も株式会社日本ファインケムと変えています。その「ヒドラジン」が何を意味するのか知らなかったのですが、今回ひょんなところからその名前を知ることになりました。

時事ドットコムより2008/02/21

  燃料タンク破壊を確信=衛星撃墜、検証にはなお時間−米軍高官

 【ワシントン21日時事】米統合参謀本部のカートライト副議長は21日、制御不能となったスパイ衛星の撃墜に関して記者会見し、有害物質ヒドラジンを積載した燃料タンクがミサイルにより破壊されたと「80〜90%程度の確信を持っている」と語った。ただ、破壊されたかどうかの検証には「なお24〜48時間かかる」との見通しを明らかにした。

 ヒドラジンを調べてみました。

 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 ヒドラジン (hydrazine) は無機化合物の一種で、示性式が H2NNH2 と表される強塩基。

アンモニアに似た刺激臭を持つ無色の液体で、空気に触れると白煙を生じる。水に易溶。強い還元性を持ち、分解しやすい。引火性があり、ロケットや航空機の燃料として用いられる。常温での保存が可能であるため、ロシアなどのミサイルの燃料としても広く用いられており、また人工衛星や宇宙探査機の姿勢制御用の燃料としても使われている。燃料電池の燃料としても模索されている。毒物。気化吸引、皮膚への接触ともに腐食をもたらし全身を骨までドロドロに溶かす。また中毒症状をおこす。

水と共沸し、55 mol% のヒドラジンを含む混合物を与える。化学実験で用いる際は通常、抱水ヒドラジン (ヒドラジン一水和物、H2NNH2?H2O)が用いられる。

 まさかロケットや航空機の燃料とは想像もしませんでしたが何とも恐ろしい物ですね。落下を防ぎたいのも分かりますね。こんなものが地上に落ちてきたらどんな被害が起きるか分かりません。しかし、坂出ではそんな恐ろしい最先端のものが製造されていたんですね。あの爆発はこのヒドラジンの爆発だったのでしょうか。犠牲者が出たとは聞いてないので不幸中の幸いだったのでしょうか。

  その隣の工場との間にコンクリート製の壁のような大きな体育館の看板があります。何と、それは、その隣の工場での爆発を防ぐため防御壁なんだそうです。 何でも、原料貯蔵庫が体育館の横にあり本来なら移設する必要があるのですがその場所が確保できないので、工場の費用持ちでその塀を作ったのだそうです。まさか、何の気なしに見ていた看板にそんな恐ろしいいわくがあるとは全く想像もしませんでした
現在は坂出ではヒドラジンは製造してないとの噂です。

しかし、何で坂出だったんでしょう!

2008227日水曜日  第3083回  節電

  珍しく3連続で坂出の話題です。昨日も書いた我坂出体育館も開設以来25年も経つと最初からの設備も古くなって現在の省エネ指向に合わないものが沢山あります。

  特に、アリーナの照明はマルチハロゲン灯標準型400Wというものですし、玄関周りの照明などは未だに白熱電球です。その電気代はバカにならないのですが、設備投資のお金が無いので省エネのものに交換する予算が付かないのだそうです。本当に金が無いのかそれともその気が無いだけなのかはよく分かりませんが、本当に金が無いとすれば貧すれば鈍するとはまさにこのことでしょう。

    となれば、三菱電機が新発売する誘導灯も導入は当然無理なのでしょう。

  業界最薄の器具厚さを実現。誘導灯の約80%がLED光源に

三菱 LED高輝度誘導灯「ルクセントLEDsシリーズ」新製品発売のお知らせ

 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、災害時の避難口や通路を表示するLED1高輝度誘導灯「ルクセントLEDsシリーズ」の新製品として、業界最薄※2の器具厚さを実現した機種など計9機種を421日から発売します。当社誘導灯は既発売機種と合わせ、約80%(販売台数ベース)がLED光源になります。

  しかし、設備投資は必要なもののランニングコストを考えると充分採算は採れると思われるし、温暖化対策としても有効なのですから是非採用して欲しいものです。全国のこうした公共施設で省エネ機器を採用すればその効果もバカにならないと思うのですがどうなんでしょう。どこか税金の使い道が違うような気がするのは私だけでしょうか。

 尤も、室内競技に縁の無かった私には、卓球やバドミントンなど部屋を閉め切って照明をつけてやるスポーツなんてのは省エネの時代には考え直す必要があるのじゃないでしょうか。こんなこと言ったら総スカンを食いそうです。

まだまだ無駄は多そう!

2008228日木曜日  第3084回  世界最大の太陽光発電所

  第3080回でドイツのQ-sellsに抜かれた話題を書いたと思ったら、今度はスペインの企業が世界一の太陽光発電所を設置するのだそうです。  

  AFPBB News

  スペイン企業、米国に世界最大の太陽光発電所を建設へ

222 AFP】スペインのバイオ技術大手アベンゴア(Abengoa)のエネルギー部門、アベンゴア・ソーラー(Abengoa Solar)は21日、世界最大の太陽光発電所を米アリゾナ(Arizona)州に建設すると発表した。

 アベンゴア・ソーラーによると、同社はアリゾナ州公益事業局(Arizona Public Service Co.APS)と太陽光発電所の建設事業計画を締結した。

 建設予定地はアリゾナ州中部フェニックス(Phoenix)から南西に112キロの地点。現時点では世界最大規模のものとなるという。

 2011年までに操業開始し、発電容量は7万世帯への電力供給に十分な280メガワット。さらに太陽光を利用することで温室効果ガス40万トンを削減できるという。

 完成後はAPS30年間、電力を販売。アベンゴア・ソーラーではこれにより40億ドル(約4300億円)の収益を見込んでいる。また、アリゾナ州にも10億ドル(約107億円)の経済効果がもたらされるとしている。(c)AFP

  何だか、ヨーロッパの元気さばかりが目に付いてますます日本の不甲斐なさに落ち込んでしまいます。もう日本の太陽光発電は完全に後進国入りなのかもしれません。

 それにしても、エネルギー大国入りのチャンスを逃がした現在の日本の国、逃がした魚はとてつもなく大きかったりして。

後世の人にどうやってお詫びをしますか!

2008229日金曜日  第3085回  空気動力乗用車

  クルマは電気自動車それも太陽光発電で充電が最高だと思っていますが、私のような文科系には想像も付かないことを考える人がいるようです。 

  FujiSankei Business i.より 2008/2/19

  世界初の空気動力自動車 印タタ、年内にもニューデリーなどに投入

 ■1リットル当たり50キロの燃費性能

 1月に約29万円の低価格車「ナノ」を発表したインドの自動車大手、タタ・モーターズが、フランスのベンチャー企業が開発した世界初の空気動力乗用車「OneCAT(ワンキャット)」の製造、販売を計画していることがわかった。英メディアが伝えた。

 新型車はインド国内で製造し、早ければ年内にも、ニューデリーなど人口過密の都市部の市場に投入。周辺国にも輸出する。

 英公共放送BBC(電子版)などによると、OneCATは、仏ベンチャー、MDIエンタープライゼズ(カロス市)が基本技術を開発。車体のシャシーに設置されたタンクに圧搾空気を満たし、動力とする。

 都市部の短い距離を移動するだけなら圧搾空気だけで間に合うが、長距離走行時にはガソリンなどの燃料でピストンを動かし、圧搾空気を補充する。時速50キロを上回るスピードが出るという。

 車体はグラスファイバーを使い350キロまで軽量化したため、圧搾空気を供給するための燃費性能は1リットル当たり約50キロメートルと極めて高い。

 タタはOneCATをインドで生産し、人口過密都市に投入する計画だ。まずインドの主要都市向けをMDIと共同開発することで合意し覚書を交わした。インド向けは5人乗りで、価格は2500ポンド(50万円強)。年内か遅くとも来年初めに売り出す。

 MDIは、OneCATを「電気自動車を上回る究極のエコ自動車」とアピールし注目を集めていた。

 とんでもないことを考えるものですね。こんなものが走るんでしょうか。なんだかおもちゃのような気がします。こうなるとぜんまい仕掛けのクルマも登場するかもしれません。しかし、電気自動車よりエコとなれば意外と面白いかもしれませんね。

  このクルマも第3044回で取り上げたインドのタタとは驚きです。新しいものに挑戦するなかなか面白い会社のようです。もし成功すれば世界でも面白い存在の会社になるのかもしれません。それとも、花火だけで終わるのか。

注目したいですね!

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