団塊の世代の部屋(106)

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200851日木曜日  第3147回  集光式

  第2362回第2607回第2999回などで何度か取り上げてきた集光式の太陽電池の新しいものができたそうです。

  Garbagenews.comより

  発電コストは1/4 レンズを用いた高性能太陽光発電ユニット「SUNRGI」、来年にも実用化へ

  【USA TODAY】が伝えるところによると、シリコンバレーのベンチャー企業【SUNRGI】社が開発中の太陽光電池「SUNRGI」の開発が順調に進んでおり、この一年のうちに火力発電などによる電力費用に引けをとらないローコストでの発電が可能になるとの見通しが明らかになった。同社のレンズを用いた「concentrated photovoltaic(集中光起電性)」システムと呼ばれる仕組みによるものだという。

 アメリカでは慢性的なエネルギー不足から太陽光・太陽熱発電による電力供給体制の強化が叫ばれ、関連産業への投資が盛んに行われている。これまで世間一般に広まっている太陽光電池の発電コストは1Kwhあたり0.20.3ドル(21円〜32)、比較までに日本の電力料金は1Kwhあたり20円強。多くの企業のプロジェクトでは2010年までに1Kwhあたり0.10.18ドル、2015年までに0.050.10ドルのコストを目指しているとのこと。

 肝心のSUNRGIの電力生産コストだが、元記事では同社の幹部のひとりが「2009年中ごろまでに1Kwhあたり0.07ドル(8)で発電できるものを作る」とコメントしている。またSUNRGIのトップページには「1Kwhあたり0.05ドル(6)を目指す」とある。SUNRGI社のユニットがいかに「飛び越えた」性能であり、業界に大きなインパクトを与えているかが分かるの。

 なおSUNRGI社の太陽光発電ユニットは当初は商業ベース(例えば工場や公共団体)向けに提供されるが、3年以内に販売専用の会社を設立し、一般需要向けに販売するとのこと。

 太陽光発電は光起電力効果(物質に太陽光などの光をあてることで光子が電子とぶつかるなどして起電力が発生する現象)によって電力を発するものだが、レンズによる集光とゲルマニウム製の特製半導体の利用などにより、従来のものより効率を高めることができるという。また、生産コストを落とすため、工場を新設するのではなく、従来の半導体やパソコン工場で製造するとのこと。

 集光システム(公式サイトから)

 今回の試算、つまり2009年には量産・市販ベースへの展開という「見通し」は、大量生産におけるハードル(少数生産時には発生し得ない誤差の問題や、仕組みが量産に耐えられるものかどうかなど)を考慮すると難しいかもしれない。しかしあるアナリストは元記事の中で「半導体市場の動向は電力関連の技術よりも先んじている。(The semiconductor market moves much more quickly than power technologies.)」と述べ、半導体市場の動向や太陽光発電のニーズの高まりが技術の促進を後押ししてくれると期待も込めたコメントを発している。…以下略

  来年には1Kwhあたり0.07ドル(8)なんて本当ですかね。第3134回のシャープや新日石が2030年(平成42年)7円/kWhですから夢のような話です。もしこれが本当なら太陽光発電の世界は一変しそうです。
  日本の集光式が未だにまともに立ち上がってないことを考えると俄かには信じられないところがありますが是非本当の話であって欲しいところです。
  いずれにしても来年と言うことですから結論が出るのは早そうです。

わくわくさせてくれます!

200852日金曜日  第3148回  研究開発?

  昨日の本当であるなら夢のような話に比べて今頃何を言っているのだろうかとなんとなく違和感を感じた記事がありました。

  NIKKEI NETより

  太陽光発電の研究開発拠点、6月にも新設・経産省

 経済産業省6月にも太陽光発電の研究開発拠点を新設する。産学官が連携し、2030年に太陽光を電力に変換する効率(発電効率)を40%超に引き上げる。発電コストも火力発電所に並ぶ水準まで下げることをめざす。50年に世界の温暖化ガス半減という目標に向け、自然エネルギーの柱となる太陽光発電の技術開発を加速させる。

 独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構を通じ、開発拠点を選ぶ。6月までに民間企業や大学を対象に、蓄電技術や薄型の新たな材料などを研究する複数のグループを選出。海外の調査機関との連携も探る構えだ。最長で7年の長期プロジェクトとし、それぞれが研究開発目標を定める。08年度の事業費は20億円。(07:00)

  こんなこと今までやってなかったのでしょうか。今更ながらこんなことに予算をつぎ込むより市場を活性化させるためのドイツ方式のようなシステムにお金を使ってメーカーの頑張りを引き出す方が余程実現性がありそうに感じるのはわたしだけでしょうか。
  それとも海外との連携を考えるのなら昨日の
SUNRGIに投資して実現を確実なものにしたらどうでしょう。その技術を日本メーカーにライセンスしてもらい日本でも導入して貰いたいものです。

どちらが本物なのか!

200853日土曜日  第3149回  風力発電

  私が太陽光発電を評価するのは何と言っても稼動部分が無いことです。動くところが無ければ、故障も少ないというのが気に入っています。その考えから、どうしても風力発電に疑問を感じています。その証拠に、風車が倒れたり、羽が折れたなんてニュースが頻繁に流れています。現状でも稼動していないものもあるようです。

  しかし、そんな私の心配を吹き飛ばすような技術も日本で開発されているようです。 

      環境の世紀 2008.04.24

がんばれ日本の風車

…略

  「世界に発信できる風車をつくりたい」という開発チームの一念がその過酷な条件の中で「スマート・ヨー」と呼ばれる独自技術を生み出した。「ヨー」は英語で「揺れ」のことだ。 風車は一定以上の強風が吹くと、電気制御で正面を風上に向けたまま回転を止め、翼の角度を風向と平行にして風の力を受けないような体勢をとる。 だが、台風で停電になると、この制御はきかない。風車は横、斜めなどさまざまな方向から強風にさらされ、倒壊や破損事故が発生してしまうのだ。平成15年9月には、台風14号の強風で沖縄県の宮古島に7基あった西欧製の風車が倒壊などで全滅し、風力発電機関係者に衝撃を与えている。 「風見鶏のように自然に風向に従い、風を受け流せないだろうか」 それがヒントだった。スマート・ヨーは強過ぎる風が吹くと、風車の向きを自動的にクルリと百八十度旋回させて風下に保ち、瞬間的な力をやり過ごすことができる。・・・「柔よく剛を制す。風をいなす感覚です」と柴田課長はいう。 年々重くなる大型風車の世界で、風の力を利用して風車を守る発想はコロンブスの卵だった。 「この技術により、安全性や信頼性を損なうことなく大型化が達成できた」 スマート・ヨー技術を搭載した風車「MWT−1000A」は、4月現在で1400台を出荷し、受注残もまだ500台近くある同社最大のヒット商品になった。 最新鋭機「95/2・4」には、スマート・ヨーの技術に加え、翼に荷重を検出するセンサーを取り付け、大きな力がかかると翼の角度を自動調整することで荷重を減らす仕組みも採用して、風車の耐久性をさらに高めた。 「壊れない風車」の評判はさらに高まるだろう。 風力発電は今後、立地や輸送の制約のない海に向かうという。洋上発電には浅い海での着底式と深い海での浮体式の2通りがあり、前者は欧州の一部で実用化が始まっている。だが、後者はまだ誰も挑戦していない新領域だ。 風の制御に加え、波にどう対応するかが大きな課題で、技術面でのブレークスルー(飛躍的進歩)が必要になる。 「実は風車と造船の両技術を持つメーカーは世界で三菱だけなんです」と柴田課長はいう。地球温暖化という人類共通の課題に直面し、日本のお家芸だった造船技術が再びブレークスルーの季節を迎える。・・・以下略

  参照:三菱重工 風力発電プラント

  流石、天下の三菱重工さんやりますね。日本の台風にも耐えられるものなら世界でも充分通用するのじゃないでしょうか。いよいよ風車の世界も日本の技術が世界を制する時が来たのかもしれません。

 日本製の太陽電池と風車が世界のエネルギー問題を解決するなんて想像しただけでも嬉しくなります。そして、その日本は政治の貧困で相変わらずエネルギー不足で世界の笑いものなんてしゃれにもなりませんね。

恥ずかしくないんでしょうか!

200854日日曜日  第3150回  ムラサキの呪い

  ムラサキカタバミの撲滅に気を取られていたら何時の間にか例年の雑草が勢力を伸ばしていることに気が付いて愕然としたと書きました。

 特に、今年は芝焼きをしたもので日当たりが良くなったのか雑草の勢力が例年とは段違いで強くなっています。これも芝刈りなどして根が密集した手入れの良い芝生ならそれ程でもないのでしょうが、我が家のような伸びっぱなしの芝生は根がそれ程密集せずに上に伸びているため伸ばした状態の時はそれなりに葉が雑草を防ぐようですが、その葉を焼いてしまえば土が現れてしまい雑草の天国になってしまうようです。

 その証拠に、芝焼きをしなかったところは殆んど雑草が生えていません。来年は芝焼きを心配はしていたのですが、現実になってしまいました。

 その中でも、今年は第2392回第2770回でも書いたマツバウンランが驚くほど勢力を伸ばしています。茎が細いため立って見ている分には気が付かないのですが、しゃがんでよく見るとこれでもかと言う位密集しています。と言うことであわてて抜き出しましたが、これまたどの位かかるやら想像も付きません。

 それにしてもムラサキカタバミと言いこのマツバウンランと言いその花は紫で本当に綺麗です。と言うことで、これは紫の呪いと呼ぶことにしました。

綺麗な花に油断するな!

200855日月曜日  第3151回  電気自動車

  未来のエネルギーの主力として期待している太陽光発電と供にその消費を少なくするのは公共交通と電気自動車であるとその登場を今か今かと待ちわびているのですが、どうやら少し動きが出てきたようです。

   電気新聞より

  三菱自動車が「アイ・ミーブ」量産へ−来年度から、法人中心に年産10002000

 三菱自動車は、09年度からリチウムイオン電池(Lib)を搭載した次世代電気自動車(EV)「i MiEV(アイミーブ)」の量産を開始、年1千〜2千台の規模で市販する方針を明らかにした。車体価格は280万円(税別)程度を予定する。初年度は電力会社など法人顧客を中心に売り出す予定だが、10年度以降は一般の消費者向けに販路を拡大、販売台数も2倍に増やしたい考え。自動車の排ガス規制の強化が見込まれる欧州市場への輸出も検討する。

  まだ値段がちょっと高いようですがまずは一日も早く市場に出すことです。出してしまえば市場が育ててくれることもあるでしょう。

  そして、あの日産が電気自動車に乗り出すのだそうです。

  MSN産経ニュースより

  電気自動車、全世界で販売へ ゴーン日産社長 2008.5.2 18:08

 【リスボン=福田雄一】日産自動車のカルロス・ゴーン社長は1日、産経新聞などの取材に応じ、電気自動車(EV)を2012年までに新興国を除いた全世界に販売する方針を明らかにした。EV専用車を10年に米国、11年にイスラエルとデンマークで発売。日本や欧州などでは12年までに販売する。イスラエル以外の中東地域へ投入する計画も表明した。EV戦略は13日に発表する新中期経営計画に盛り込む。事業基盤を早期に確立し、開発競争で他社をリードする考え。

 EVは電池とモーターを動力とし、温室効果ガスである二酸化炭素を排出しない「究極のエコカー」とされる。昨秋の東京モーターショーで出展した「ピボ2」の技術をベースに開発を進めているもようだ。一部の国で優遇税制が適用される予定であることから、ガソリン車より安値での販売も可能とみており、国内投入も12年から前倒しする可能性があるという。

 ゴーン社長は「世界の車の15%(約1000万台)が通勤や買い物目的の都市型運転に使われており、EVのターゲットになる」と指摘。将来は小型車やミニバンなど多様なEVを用意し、各国の需要に合わせて投入車種を変える考えも示した。

 また、今秋に国内で全面改良して発売される小型車「キューブ」を世界戦略車と位置づけ、新たに北米や欧州に投入する計画も表明した。キューブは箱型のデザインが海外でも高評価を受けており、折からの燃料高も追い風となるとみて海外販売に踏み切る。…以下略

  これは面白くなりそうです。トヨタには到底及ばなくなってしまった日産ですが、トヨタがハイブリッドにこだわっている間に電気自動車で逆襲するのも面白いかもしれません。
  それにしても、三菱も日産もハイブリッドに手を出す技術も予算も無いことが却って吉と出るかもしれません。
  尤も、トヨタもそのあたりは抜け目がなさそうなので大きな変動にはならないかもしれません。しかし、三菱や日産の業績次第ではトヨタも電気自動車に切り替えるでしょうからいよいよ電気自動車の時代が近くなることになります。そのためにも、両社には頑張って貰いたいものです。

早く電気自動車の時代を見たい!

200856日火曜日  第3152回  バレル

  バレル100ドルを越える事はないだろうなんて予測をしていた専門家がいましたが、そんなのはおかまいなしであっという間に120ドル近くまで行った原油価格。今や200ドルも時間の問題かもしれないなんて言われています。

 それにしてもバレルって分かり難いですね。  

  ウィキペディア(Wikipedia)より

  バレル(バーレル、barrel)は、ヤード・ポンド法における体積を表す単位である。語源は「樽」であり、樽の容積に由来するものである。国際的に、原油や各種の石油製品の計量はバレルで行われる。その他にも、用途により、また国により、多数の「バレル」の定義がある。

石油用のバレルは42米液量ガロンであり、メートル法の単位に換算すると正確に158.987 294 928リットルとなる。

  160リットルということですね。ドルを計算しやすく100円とすると

  100ドル/バレル → 62.5円/リットル

  120ドル/バレル → 75.5円/リットル

  200ドル/バレル →  125円/リットル

  どうして、ニュースで、こうやってリッター当たりの値段に換算してくれないのでしょうか。バレルで言われても私のような数字に弱い人間にはピンと来ません。こうしてリッターで表示してくれれば、高いのか安いのかイメージが掴みやすくて現在のガソリン単価との比較もし易いというものです。
  もしかしたら、これは石油業界の陰謀なのでしょうか。ドル
/バレルで表せば私のような頭の悪い消費者がガソリン価格にどう反映されているのか分からず便乗値上げされても分かりません。なんて勘ぐるのはわたしだけしょうか。

  それにしても、アメリカってどうしてメートル法を採用しないのでしょうか。日本人なんか素直に尺貫法を捨ててメートル法に切り替えたと言うのに、日本人の方が変わっているのでしょうか。それともやはり日本人は為政者にとって御しやすいのでしょうか。

素直すぎるのか!

200857日水曜日  第3153回  ガソリン単価

  ガソリンの暫定税率が元に戻りましたが、私もせこく月末に満タンにしてしまいました。値下がり前の3月に入れてから始めての給油で12リットルでした。つまりは高々300円程度の節約ということです。目の色を変えて給油するほどのこともありませんが、やはりせこさのせいでしょうかどうしても入れてしまいました。

  実際問題として、あの暫定税率が環境税として使われるのなら入れるのはきっと辛抱して高くなって入れたでしょう。と言っても高々300円では大きなことは言えませんね。
  それにしても、自民党も民主党もどちらも日本の未来を託す気にはなれませんね。自分たちの利権に使う奴らと政権を取りたいだけで国民におもねる奴らと、どちらも日本の将来は気にならないようです。なんであんな奴らが政治をしているのでしょう。

  さて、この問題で明らかになったのが世界のガソリン単価でした。日本のガソリンは税金まみれで世界一高いと思っていたらそうではなかったことに驚きました。世の中は変わっているんですね。

  そこで、サーチしてみました。

  WEB金融新聞より

  世界のガソリン価格

  国名 ガソリン価格 石油の自給率

 日本 130 0.1

 アメリカ 74円     35.4

 イギリス 194円     125.3

 フランス 176円     1.4

 ドイツ 186円  3.4

 ロシア 77円   211.8

 インド 126円  27.1

 中国      81円   67.3

 韓国   197円  0.0

 サウジアラビア 19512.8

  これは去年の暮の単価のようですが、参考にはなるでしょう。それにしても、ヨーロッパは軒並み日本より高いですね。

  参考:長野県公式ホームページ

  参考2:世界のガソリン価格

  こうしてみると、やはり日本のガソリン代はもっと上げるべきでしょう。もちろん環境税としてです。そうすれば、もっと車も減るでしょうし、電気自動車への移行も早まりそうです。当然、太陽光発電の売電単価をドイツ方式にすることで将来は太陽光発電で電気自動車の充電も賄うことが条件です。

本気でやって欲しい!

200858日木曜日  第3154回  今年のスポーツ

  第3141回で心配した今年のスポーツ、イチロー選手こそ5月に入って少し打ち出したようですがそれでもまだ油断できない状態です。
  野茂選手も大リーグからは未だに声がかかっていません。そして、長野での聖火リレーで中国が日本中から集めた留学生らの暴力は警察によって無視され、6日には胡錦濤国家主席が臆面も無く来日。全く、日本政府は何を考えているのでしょうか。

  そして、残念な発表がありました。

  毎日jpより

  F1:「スーパーアグリ」が撤退発表 慢性的な資金難で

  自動車のF1世界選手権に参戦していたスーパーアグリF1チーム(SAF1=鈴木亜久里代表)は6日、資金難を理由にF1からの撤退を発表した。今週末の第5戦トルコ(11日決勝)から出場しない。契約ドライバーの佐藤琢磨、アンソニー・デービッドソン(英国)の今後は未定。

  最悪の結果になったようです。4月27日のスペインGPで完走した佐藤琢磨選はこれが最後のレースになってしまうのでしょうか。

  これで佐藤琢磨選手がF1から引退なんてことになればなんとも残念です。どこかが拾ってくれないものでしょうか。
  それにしても日本企業のスポンサーがつかないのも情けないですね。日本の凋落を象徴しているのでしょうか。オリンピックをボイコットしてスポンサーになる企業なんて出てこなないものでしょうか。

こうなったら、意地でもオリンピックは絶対見ない!

200859日金曜日  第3155回  FREE TIBET

  昨日ちょっと触れましたが、長野での聖火リレーの警備で中国人の逮捕をしないようにとの指令が政府から出ていたので中国人が何をしようと無視したと言われてた長野県警の現場の警官がそれに対して無言の反抗を行ったという噂がネットにありました。

  その証拠写真がアップされていました。

  論談:目安箱より

  RE: kankyo FuzenFREE TIBETの写真です 平成200503 )より

  http://image.blog.livedoor.jp/isharejp/imgs/9/0/90a39d57.jpg

  これは凄いですね、こんなことをして発覚したら大問題になるだろうに誰が支持したのでしょうか。現場の人達にこんな勇気があったとしたら日本の警官も捨てたものじゃないですね。思わず内心で喝采を叫んでしまいました。

  しかし、よく見ると、そのFREETIBETの人文字が余りにも整然としていて不自然です。もっとよく見ると、一人一人の警官が全く同じです。どうやら合成のようです。
  出所へのリンクを見てみるとやはり合成のようです。

  http://blog.livedoor.jp/isharejp/archives/51606732.html

 残念ですがやはり偽者のようです。それにしても旨く作っていますね。しかしながら、そのアイデアと技術はたいしたものです。これだけの技術があるのですからきっと一人一人の警官に違った動きをつけることも可能だったのでしょうが、敢えてすぐに分かるように仕上げたのじゃないでしょうか。

一瞬、喜んだのに、ぬか喜びでした!

2008510日土曜日  第3156回  ムラサキカタバミ

  相も変わらず毎日のムラサキカタバミとの戦いが続いています。これだけやっても未だにどこかからしつこく芽を出してきています。

  今日もまさかここからは生えてこないだろうと思えるほど何度も徹底的に抜いたところからぽつんと芽が出ています。がっくりしながらそれを抜き、その周りも念のために掘り起こしてみました。何と、次から次へとまだ緑の葉をつけていない白い芽を出したのが現れてきます。

 そんなバカなと信じられぬ思いです。一体何が起きたのかと目を凝らしてよく見てみると、どうやら種を見落としていたようです。とは言いながらも土と同じような色をした種を見つけるのは殆んど無理と言うものです。白い芽を出しているからこそ見つけることができると言うものです。

 と言うことは、種が芽を出すのを待って片っ端から抜いていく方法しかないのでしょうか。そうなると、芽を出さない種が残っている限り根本的な退治は無理なのかもしれません。何とも、恐ろしい奴を敵に回したものです。今更諦めたくないしどうしたもんでしょう。

  こうなると土を篩にかけて種を取り出すなんてことでもやるしかなさそうです。さて、昔は我が家にもけんど(讃岐弁で篩のこと)も沢山あってよく使ったものですが、今やそんなものはありません。どこで手に入れるか。それとも諦めて今まで通りの戦法を続けるか。

一体何年かかるやら!

明日は坂出市立体育館でNHKのど自慢の中継があります。

2008511日日曜日  第3157回  くっつかないガム

  第71話第2809回第2966回などで取り上げた道路に黒いしみのようになってくっついているポイ捨てのガム。わが体育館でも相変わらずポイ捨ては続いています。どうも常連さんがいるようですが特定できません。本人は何の罪悪感も持っていないのでしょうね。こんな情けないモラルは、日本だけじゃなく世界で問題になっているようです。
消費者のモラルは当然ですがそんな商品を売っているメーカーにも責任はあるのじゃないでしょうか。
  
第2966回でも取り上げていますが、そんな私の気持ちに応えてくれるような商品が開発されそうです。

  Yahoo!ニュース

  「くっつかないガム」が商品化へ、開発した英企業が資金調達 58

 [ロンドン 7日 ロイター] 道路や靴底からも簡単にはがせる「くっつかないチューインガム」を開発した英国の会社が、商品化を目指して1000万ポンド(約20億円)の資金調達を行った。

 今回の資金調達には機関投資家のほか、個人投資家も参加したもよう。

 このガムはもともと英ブリストル大の高分子研究から生まれたもので、レボリマーは2005年に研究開発企業として創設された。

 一般的なチューインガムは合成ラテックスから作られており、気温などの変化に強いが粘着性も強い。レボリマーが新た開発した「くっつかないガム」には特殊なポリマーが配合されており、粘着性が弱められているという。最終更新:58157

  サーチしてみたら開発されたときの記事がありました。

  ITmedia News

  英大学、「べたべたくっつかないガム」を開発

  ガムといえばくっつくものという、これまでの常識を覆す「くっつかないガム」が登場した。 20070915 0904 更新

 英ブリストル大学からスピンアウトした英Revolymer914日、かんだ後でもべたべたくっつかない「Clean Gum」の開発に成功したと発表した。靴や衣類、道路や髪についても簡単に取ることができ、水で分解されるという。

 同社は地元市議会の協力を得て、歩道での実験を行った。2回の実験では、一般に売られているガムを4回歩道にはり付けたところ、3回ははり付いたままとれなかった。一方Revolymerのガムは、はり付けてから24時間以内では自然にはがれたという。

 ブリストル大学教授でRevolymerの最高科学責任者(Chief Scientific Officer)を務めるテレンス・コスグローブ教授によれば、両親媒性ポリマーをガムに加えることで、かんで捨てられたガムの界面特性を変化させ、粘着性を少なくさせる技術を応用しているという。

 同社は2008年の製品化を計画している。英国では廃棄されたガムを除去するのに、年間15000万ポンド掛かっているという。

 良いですね今までこんな発想がなかったのでしょうか。それとも技術的にむりだったのでしょうか。
  それにしても、こんな良い物は新しい会社で製品化するより世界のメーカーに強制的に採用させる法律でも作って早急に普及させて欲しいものです。
  見た目の醜さと除去する無駄な費用を考えると一日も早く発売して欲しいと思うのは私だけではないでしょう。
  尤も、くっつかないとなるともっとポイ捨てする不届き物が増えるかもしれませんね。それでもくっつかないのなら処理は簡単ですからやはりその方が良いですね。

待ち遠しい!

2008512日月曜日  第3158回  トヨタ

  私の嫌いなトヨタの決算が発表になりました。文字通り世界一の自動車会社になったようです。

  日刊工業新聞より

  トヨタ、08年3月期−当期益最高

 トヨタ自動車が8日発表した08年3月期連結決算は売上高、営業利益、当期純利益のいずれも過去最高を記録した。北米は微増にとどまったが、アジアや中近東で販売台数を伸ばした。09年3月期は北米販売の減速や円高、原材料高騰で9期ぶりに減収、当期純利益は7期ぶりの減益となる見通し。順調に業績を伸ばしてきたトヨタだが、成長に一服感が見えてきた。…以下略

  もしかしたら今が絶頂なのでしょうか。それともまだまだ成長して行くのか見ものではあります。

  さてそのトヨタで気になるのは第2868回で取り上げた太陽光発電のその後です。あれ以後記事も無いので何時ごろやるのか気になっていました。
  9日の読売新聞のトヨタ関連の記事の中にさらっと触れられているのを見つけました。

  読売新聞より

  …略

  生産面ではプリウスなどを生産している堤工場(豊田市)は年内に、世界最大級の太陽光発電システムを導入する。屋根などに出力が計2000キロワットの太陽電池を張り付ける。最終的に外部からのエネルギー供給が無くても車を生産できることを目指す。…以下略

  年内ですか、早く見てみたいものです。それにしても、外部からのエネルギー供給梨でも生産できるとは大きく出ましたね。太陽光発電だけでは難しいのじゃないでしょうか。
  それでも、もしトヨタが太陽光発電を主とした自然エネルギーで工場のエネルギーを賄うことに成功すればその世界に与える影響は大きそうです。願わくば本当にやって貰いたいものです。

できるかな!

2008513日火曜日  第3159回  ロードマップ

  第3134回でシャープの太陽光発電ロードマップ、2010年(平成22年) 23円/KWhを不可能と言いましたが、できると言う説がありました。
  私としては、早いに越したことはないので本当に可能であれば大歓迎です。

  Tech-On!より 

  太陽電池は石油の代替になるか

  コストはあと3年で家庭の電気代と並ぶ

  太陽電池の従来からの課題であるコストの問題も,近い将来解決する可能性があります。太陽電池には「累積生産量が2倍になれば,発電コストが8割になる」という過去30年近く続いている経験則があります。2006年当時の太陽電池の世界の累計生産量が約5.7GW,発電コストが約46/kWh(太陽光発電協会調べ)という実績と,現在の太陽電池の増産の勢いを考慮してこの経験則に当てはめれば,2011年には発電コストが現在の家庭向け電気代の水準に並ぶ計算です。これはNEDOの「2030 年に向けた太陽光発電ロードマップ(PV 2030)」で,2010年度に太陽電池の発電コスト目標を23/kWhとしていることにほぼ一致します。

 上述のように,電力会社の電気代は今後上がりこそすれ,下がる可能性は低いでしょう。このため,行政組織が太陽光発電による電力を高値で買い取る「Feed-in Tariffs」制度を導入せずとも,あと数年で太陽光発電事業が自律的に動きだす可能性があるわけです。…以下略

  こんな楽観的な説は珍しいですね。確かにコストがここまで下がればフィードインタリフを導入しなくても爆発的な需要は起きるでしょうが、それまでに太陽光発電業界が持ては良いのですが。そんなに可能性があるのならそれまでのつなぎとしてフィードインタリフを導入して貰いたいものです。
  それにしてもこうした楽観論はなんとなく嬉しくなります。是非、本当になって欲しいものです。

期待しましょう!

2008514日水曜日  第3160回  ロンドン

   第3059回で市街地への車の乗り入れ制限などで低炭素社会に取り組んでいるロンドンを取り上げ侮りがたしと書きましたが、妙な動きが起きているようです。

  11日、読売新聞より

  ロンドン「渋滞税」曲がり角

  ロンドン市がドライバーから徴収する「渋滞税」が転換期に差し掛かっている。5月1日の市長選で推進派の前市長リビングストン氏が落選し、渋滞税の運営手法に懐疑的なジョンソン氏が当選したため制度は大幅に見直される見通しだ。…中略

 市交通局は「一日7万台の流入を防ぎ、中心部の通行車両は21%減った。CO2の排出量も16%減少した」と効果をアピールした。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの都市計画専門家フィリップ・ロード氏も「都心部への車の流入が減り、バス利用への切り替えが進むなど渋滞緩和に大きな効果があった。ニューヨークなど世界の多くの都市で検討が行われている」と評価する。…以下略

  ロンドン市民も大したこと無いですね。折角こんな良いシステムを導入して世界の都市の模範となったのに目先の利益に目がくらんで新しい市長を選んだと言うことでしょうか。
  ロンドンで成功すれば、世界の大都市は恥ずかしくて見習わなくてはならないムードになり急速に普及していくことになるかもしれないと期待していたのですが、こんなことで交代して欲しくないですね。
  東京なんか特に見習って欲しいと思っていたのですが。こうなると石原知事に世界に先駆けて取り入れてもらいたいものです。オリンピックの誘致なんかよりこちらの方が余程名前を後世に残せるのじゃないでしょうか。銀行への追加資金の投入で味噌を付けてしまった石原知事、是非こちらで名誉挽回しませんか。

良いと思いますがね!

2008515日木曜日  第3161回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、5月分4月10日から5月12日までのデータです。実質33日分で先月よりも3日多くなっています。

  残念ながら701KWhを発電した去年ほどの勢いはありませんが、それでもそう悪くは無い発電量でした。

  これからも去年並みの発電量が確保できれば待望の一年間電気代0以下が達成できそうなのですがどうもこのところぐずついた天気が続いているのが気がかりです。おまけに台風2号なんてのも来たりしていますから。一年で一番の稼ぎ時なのにお天道様お願いしますよ。

去年4月、買電、574(200,374)KWhで7,912円 1KWhの単価、約13.78円

今年4月、買電、565(183,382)KWhで8,020円 1KWhの単価、約14.19円

去年5月、買電、488(170,318)KWhで6,891円 1KWhの単価、約14.12円

今年5月、買電、543(179,364)KWhで7,793円 1KWhの単価、約14.35円

 今月は買電が去年より55KWh(9、46)と多くなっています。どうも夜の消費が多いようですが、そう言えば太陽風呂の沸きが悪かったような気がします。気温があまり上がらなかったのか、それとも我が家の太陽風呂の寿命が来ているのか。もう30年近く使っているので効率も相当わるくなっているでしょう。といって買い換える余裕もなし。何とかこのままで行って欲しいものです。

去年 4月、売電、429KWhで 9,961円  1KWh単価、約23.22円

今年 4月、売電、457KWhで10,940円  1KWh単価、約23.94円

去年 5月、売電、487KWhで11,308円  1KWh単価、約23.22円

今年 5月、売電、507KWhで 12,137円  1KWh単価、約23.94円

    今年 5月、▲4,344円の支払。去年の支払▲4,417円比、73円の浪費。折角の売電増(50KWh)を買電増のために生かせませんでした。

  年間電気代0を達成するには6月の実質支払いを▲2,284円より少なくする必要があります。ここはやはり天候頼りです。普通に行けば大丈夫ですが、天候異変なんてことにならないように願うばかりです。

さてどうなるか!

2008516日金曜日  第3162回  輸出比率

  第3159回で太陽電池のコストダウンが意外と早そうだがそれまでに日本の太陽光発電の業界が持つだろうかと心配しました。
  というのもメーカーの増産にもかかわらず日本の市場の冷え込みが酷く、殆どが海外向けになっているように思えるからです。
  そんな輸出の比率がどのくらいあるのかの数字はあまり表にはでてきませんでしたが、思ってた以上にその比率は高いようです。

日経エコロミーより

  (5/12)新エネルギー、海外に照準・太陽電池など、優遇制度追い風

 …

 二酸化炭素(CO2)の排出量がゼロの新エネルギー、太陽光発電と風力発電に取り組む企業が海外に事業の主軸を移している。国内の太陽電池メーカーは輸出の拡大を進め、2007年には輸出量が国内出荷の3倍に達した。風力に関しては発電事業者が欧米を中心に新規の発電所立地を進めている。欧米は新エネルギー導入の優遇策を強化しており、市場の伸びは国内を大きく上回る。今後も新エネ関連装置メーカーや発電事業者の海外展開が加速しそうだ。

 太陽電池で国内最大手のシャープは07年の製品の輸出量が全生産量の8割程度に達した。現在、堺市で原料のシリコン使用量が少なくコストが低減できる「薄膜型」の新工場を建設しているほか、10年中にも海外に工場を建設する。両工場が稼働すれば、生産能力は出力換算で100万キロワットと07年の生産量の3倍に拡大。欧州市場は10年には06年の3倍の300万キロワットに需要が拡大すると予測されており、同地域を中心に拡販する。

  何と輸出が8割とは驚きです。日本市場はここまで冷え込んでいたのですね。私の営業力なんか歯が立たないはずです。これじゃ、本当に業界が持ち堪えられないかもしれませんね。

  そして、日本市場を見限った商社が世界で事業展開をしているようです。

EDリサーチ社

  200859

住友商事、スペイン・カナリー諸島で大型太陽光発電事業を開始

 住友商事は0859日、スペイン・カナリー自治州テネリフェ島において日本企業が事業主体のプロジェクトとしては過去最大級となる出力9000kWの太陽光発電事業を実施する、と発表した。3月中旬に住友商事が出資する事業会社とみずほコーポレート銀行との間に融資契約を締結した。プロジェクト総額は約85億円で、そのうち約70億円をプロジェクト・ファイナンス方式により調達する。住友商事はテネリフェ島政府子会社のITER(再生エネルギ技術研究所)ほか地元資本と共同設立した事業会社EVM2 Energias Renovables社の株式を43%保有しており、筆頭株主として事業を主体的に運営する。事業に用いる太陽光発電パネルはすべてシャープより調達する。事業会社は08年後半より操業を開始し、以後25年間にわたりスペイン政府の再生エネルギ電力買取制度に基づき、スペイン最大手電力会社Endesa社の100%子会社であるUnelco Endesa社に電力を販売する。

 住友商事は太陽光発電パネルをドイツを中心とする欧州市場に累計で1200億円以上販売してきた。関連新規事業分野として太陽光発電事業に着目し開発を続けてきた結果、今回、急成長市場となっているスペインにおいての太陽光発電事業を実現できた。欧州において避寒地として名高いカナリー諸島は、観光産業を主要な収入源とするため環境資源保護の観点から大規模な化石燃料による発電設備建設を抑制し、風力および太陽光エネルギによる発電設備の導入を積極的に図っている。運営する9000KWの太陽光発電所は石炭火力発電所と比較すると1年あたり約7200トン、事業期間25年間で約18万トンのCO2排出削減効果がある。

 住友商事は太陽光発電事業を環境ビジネスにおける主要分野の一つと位置付け、カナリー自治州を含むスペインでの事業拡大のほか、スペイン同様に再生エネルギ発電への助成制度が整備されているイタリア、ギリシャなどでも新規案件を開発している。同件を皮切りとして、今後開発、投資、運営主体として太陽光発電事業の積極的な展開を加速していく。20080509

  参照:住友商事がスペインカナリー諸島にて大型太陽光発電事業を開始

  地球規模で考えればどこで増えようと良い様なものですが、日本のエネルギーで作ったものを輸出するのはエネルギー小国の日本としては余りにも勿体無いと考えるのは私だけでしょうか。

  それにしても、日本政府は本当に何を考えているのでしょうか。未だに道路を造る方が大事だと思っているようですね。

救いようが無い!

2008517日土曜日  第3163回  自転車通勤

  第2802回で始めた自転車通勤もようやく一年が経とうとしています。最初の頃はどうなるかと思いましたが、人間やはり慣れるもので、何時の間にかちょっと外出するのも自転車が当たり前になってきました。

  一番心配した冬も、瀬戸内海気候の坂出市は雪が降ることも無く霜が降りるのも年に数回というところで、特に今年はそれ程寒い日もなかったようでなんとか続けることが出来ました。年にそれこそ数回、瀬戸大橋が通行止めになるような風の日がありますが、それも今年は無かったような気がします。只、一日だけ強風で諸にアゲインストの風の日があり、この日は流石に途中でたどり着けないんじゃないかと思いましたが、それも何とか乗り切りました。
  尤も、朝から雨の日は軟弱にも車で出勤しています。マア、それ程むきになることも無いでしょう。

  こうなるともう怖いものは無いかもしれません。身体も自転車に乗るのが当たり前になって、遠出でもなければはなから車に乗ろうという気にもならなくなりました。

 お蔭様で、第3153回でも書いたようにガソリンも殆んど入れることもなくなりました。早く、車も止めたいのですが、荷物を運んでちょっと遠出をしないければならないこともあり手放せずにいます。しかし、これも今の車(中古の軽)が駄目になれば止めるかもしれません。かなり古くて走行距離も相当行ってますのでその日も近いのじゃないかと密かに覚悟しています。

  こうしてみると、私の生活もかなりのエコと言えそうです。マア、それ程構えてやっているわけでもないので苦痛ではありません。どちらかと言えば、中、高校生の頃に戻った感じでしょうか。

マア、のんびりやります!

2008518日日曜日  第3164回  理想の家

  今回の中国の地震は凄まじいですね。ああいう地震を見ると、神戸の地震を思い出します。そして、常日頃の備えの無さを痛感させられます。

 起きたときは、何とかしなくてとは思うものの、そのうち「マアいいか、何とかなるだろう」と高をくくってしまって何もしないのが何時ものことです。

 神戸の時、単身赴任で住んでいた新大阪のワンルームマンションに坂出から帰ったら、押入れの中のものやテレビなどが全部畳の上に落ちていたのを見て、日頃から地震を想定して家具などが落ちたり倒れたりするのを防ぐことの大切さが身に染みて分かったはずなのに、それでも何の手も打たない私です。

 と言うより、築30年近く経っている我が家自体が来る南海地震にはどう見ても耐えられそうもないので半ば諦めていると言うのが本当のところです。新築どころか改装する予算もない負け組みとしてはじっと我慢するしかなさそうです。

 そこでもし予算は十分にあるとして、これからの温暖化や省エネの時代にあるべき理想の家を考えてみると、まずは土台を高くして、その上に平屋の耐震住宅、屋根は南向きの片流れ、当然そこには太陽電池と太陽風呂。そして、水は当然打ち抜き井戸。これで、地震でライフラインが止まっても、取り敢えずは最低限のエネルギーと水は確保できます。
  これで田舎なら出来れば、家の周りで家族が食べるだけの米と野菜を作る田んぼを確保する。ここまでやっておけばいざと言うときにお国のお世話にならなくても暫くは生きていけると言うものです。
  国民不在の今の政治が続く限りこの程度の準備は必要でしょう。しかし、結局は先立つものが無い悲しさで何の備えも無くその時を待つしかなさそうです。

くやしい!

2008519日月曜日  第3165回  レンタル自転車システム

   第2828回第2862回で取り上げたパリのレンタル自転車のその後の記事がありました。記者の方が実際に乗ってみて書いたようです。  

  5月16日読売新聞コラム「環境ルネサンス」より

  ・・・略

 パリ市が昨年7月に導入した乗り捨て型の貸自転車。市内への自動車の流入を減らすのが主な目的だが、ガソリン消費を抑えることで温室効果ガスの排出が少ない「低炭素社会」作りを進めるねらいもある。

 パリ市によると、現在約2万台のベリブがあり、4月までの9か月間でのべ2000万人が利用した。市内約1500か所、300メートル間隔で設置されたターミナルで24時間借りることができ、どのターミナルに返却してもいい。今後、パリ郊外で300か所4500台を拡張する予定だ。

 パリ西部16区を歩いて見つけたターミナルには約20台のベリブが並んでいた。前かご付きのいわゆる「ママチャリ」タイプ。灰色の車体は約22キロあり、頑丈にできている。機械の案内に従い、1ユーロ(約162円)の1日券を購入した。支払はクレジットガードのみだ。乗りたいベリブのスタンド番号を押すとロックが解除された。

 そこへベリブに乗った男性が現れた。国営ラジオ局「RFI」に勤めるダニエル・バロットさん(32)。「通勤に毎日使っている。地下鉄よりいい。自分の自転車もあるけど、これなら駐輪場所や盗難の心配がない」。朝の住宅街で奪い合いになったり、丘の上のターミナルには自転車が少なく、トラックで運びこむことになったりするが、人気は上々という。・・・中略

 約1時間の走行中にベリブを交換した。1回30分を過ぎると追加料金が発生するからだ。1日券のほかにも7日券(5ユーロ)と年間パス(29ユーロ)もある。安くて便利。観光客にも人気の理由がわかった。・・・中略

 低炭素社会とは、すなわちライフスタイルの転換だ。健康で爽快な通勤、通学――。日本でも普及して欲しい。(森太)

  期待していましたが、順調に拡大しているようですね。やはり良いシステムを作れば旨く行く証拠です。
  何とかして、このシステムを日本中に広めて欲しいものです。これなら車がなければ生活できない地方でもある程度は利用されるような気がします。只、運営会社がペイできるかどうかが問題になりそうです。
  それにしても、
ロンドンやパリなど世界的な大都市がこうしていろいろ努力しているというのにわが日本はどうしたのでしょう。こうなれば政府に任さず東京だけでもやってくれませんかね。オリンピックなんかどうでもいいじゃないですか石原知事。

やってください!

2008520日火曜日  第3166回  集光式

  第3147回でも取り上げた集光式太陽光発電に又新しい技術が開発されたそうです。今度はIBMです。いよいよ太陽光発電が面白くなってきそうです。

  ITmediaより

  IBM、太陽光発電の新技術を発表――チップ冷却技術応用で大幅コスト削減

液体金属を使ったチップ冷却技術を応用することで、太陽電池の温度上昇を摂氏1600度から85度に抑えることに成功した。

20080517 0815 更新

 米IBM515日、太陽光発電の新技術を発表した。レンズで太陽光を集めて発電する「集光型太陽光発電」(Concentrator PhotoVoltaicsCPV)分野での新技術で、実用化されれば、通常のCPV発電に比べ、大幅なコスト削減につながる可能性があるという。

 新技術は、大型レンズと同社のチップ冷却技術を組み合わせたもの。大型レンズで1平方センチの太陽電池に230ワットの太陽光を集中させる一方、太陽電池と銅製冷却プレートの間にガリウムとインジウム化合物でできた極薄の液体金属層を配して熱を逃すようにした。これにより、太陽電池の温度上昇を摂氏1600度から同85度まで抑えることが可能となったという。

 太陽電池の冷却が可能になったことで、通常のCPV発電の約5倍の出力密度を実現できるようになった。IBMは、この新技術により、発電所で必要な太陽電池やレンズなどの部品の数を従来よりも抑えることができ、著しいコスト削減が可能とみている。

 IBMは「当社は、代替エネルギー研究という重要な分野に、半導体やナノテクノロジー分野での多くの経験に基づく独自のスキルを応用できる」とコメント。今回の新技術について「基本的な太陽光発電の科学に基づきつつも、業界全体を大きく変える可能性を持つ試験的研究プロジェクトの1つ」としている。

  集光式がいよいよ本物になってきたと言うことでしょうか。それにしても、集光式がこんなに温度が上がるとは想像もしていませんでした。頭の悪さを思い知らされました。やはり文系はだめですね。
  しかし、まさか
IBMが太陽光発電に出てくるとは思いませんでした。こうした大手が進出してくることは歓迎すべきじゃないでしょうか。是非、本物にして欲しいものです。

いよいよ面白くなりそう!

2008521日水曜日  第3167回  海外重視

  第3162回でも取り上げたように日本の太陽電池メーカーは完全に日本を見放したのでしょうか。

  NIKKEI NETより

  シャープ、伊で最大級の太陽光発電・電池パネル工場検討

 シャープは欧州エネルギー2位のエネルと太陽光発電で提携する。2011年末までにイタリアに世界最大級の太陽光発電所を共同設置し、太陽電池パネル工場の建設も検討する。助成策が充実している欧州のエネルギー大手と組み、クリーンエネルギーの代表格である太陽光発電の普及を加速。発電コスト引き下げにつなげる。

 イタリア各地に太陽光発電所を設け、11年末までに計160メガ(メガは100万)ワット強の発電能力を持たせることで合意した。日本の一般家庭換算で約4万世帯の電力を賄う。今後運営形態を詰めるが、太陽光発電では世界最大級となる見通し。 (07:00)

  シャープは完全に日本の市場を見放したと言ったら言い過ぎでしょうか。と言ってメーカーを責める訳ではありませんが、やはり寂しいと思うのは私だけでしょうか。
  日本企業が世界で活躍することは嬉しいものですが、どうもこの太陽光発電では素直に喜べないものがあります。というのも太陽電池は他の商品と違って生産物です。それも有り余っているのならともかく日本に一番不足しているエネルギーを生産する製品なのですから海外に輸出するのは余りにも勿体無い。まずは日本で設置して余裕があれば海外へ輸出するのが妥当でしょう。
  しかし、そうは言いながらも余りに無策な日本政府のするがままにしているとメーカーとしてはジリ貧になるしかないですからこうして海外に軸足を移すのは企業経営としては当然のことです。

やはり政治が悪い!

2008522日木曜日  第3168回  リチウム・イオン電池

  第3151回で電気自動車に乗り出すと発表した日産がその性能の鍵を握るリチウム・イオン電池の事業化を発表しました。
  これに自信が持てたから電気自動車に乗り出す気になったのかもしれませんね。

  EDリサーチ社より 2008519

  日産とNECAESCでの高性能リチウム・イオン電池の事業化を決定

 日産自動車、日本電気、NECトーキンは08519日、3社間の合弁会社であるオートモーティブエナジーサプライ(AESC)による自動車向け高性能リチウム・イオン電池の事業化を決定した、と発表した。074月に日産とNECグループの折半出資会社として設立されたAESCは、次世代の電動自動車(ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車など)を対象としたリチウム・イオン電池の開発およびマーケティングに取り組んできた。今回の事業化に際して、NECNECトーキンが自動車用大容量ラミネート型電池(セル)技術の提供と電極の生産を担当し、日産は長年の経験による車両に応用した技術を提供する。またAESCの資本金は15億円となり、今後は日産、NECグループ、およびNECトーキンがそれぞれ51%、42%、7%の株式を保有する。

 AESCは初期段階として、今後3年間で120億円の投資を行い、日産座間事業所内に生産ラインを新設する。09年度までに稼働開始予定である同施設の年間生産能力は車両にして13000台分相当からスタートし、将来的には65000台分となる見込みという。またNECトーキンは今後3年間で110億円を投資してNEC相模原事業場内に生産ラインを新設し、AESCの需要に合わせた電極の量産を開始する予定である。

 AESCの高性能リチウム・イオン電池は従来の円筒形ニッケル水素電池と比べて2倍の電力を供給できる小型のラミネート構造を採用している。AESC製電池を搭載した実車走行試験で安全性、高性能品質を立証しており10km以上を走行する長寿命も実現している。同バッテリは09年に発売される小規模事業用フォークリフトに最初に採用される予定である。これに続き米国、および日本において10年度に投入される日産の電気自動車、および日産独自のハイブリッド車に採用される予定となっている。日産はバッテリの需要を大幅拡大することとなる電気自動車のグローバル規模での量販を12年までに行う計画としている。

 またAESCは米Project Better Place社が行う試験的取り組みへのリチウム・イオン・バッテリのサプライヤに指名されている。同社は仏Renault社、日産アライアンスと協力し、11年度にイスラエル、およびデンマークにおいて、ゼロ・エミッション車の投入を計画している。

 参考:NECニュースリリース

  いよいよ電気自動車も本物になってくるのでしょうか。今まではメーカーも半信半疑だったのが原油高騰や環境問題から今度こそ乗り遅れたら大変なことになると考え始めたのじゃないでしょうか。
  方向さえ間違ってなければ、今の技術ならきっと開発は問題ないのじゃないでしょうか。
  本当にその気になれば、電池のリースなどシステムを考えれば今すぐにでも電気自動車に切り替えることも可能なはずです。要は、やる気があるかないかでしょう。これも政治次第のような気がします。

意外と実現は近いのかも!

2008523日金曜日  第3169回  理想の家

  第3164回で書いた理想の家でもう一つ心配なのが飲料水です。災害などいざと言う時の為に井戸水や雨水などを飲めるようにできる装置があれば良いのですが。手頃(安い)なものが欲しいと思っていたら、21日の読売新聞香川版に興味深い記事がありました。

 地下水短時間で浄化 産業技術研 共同開発 発がん性物質除去

 独立行政法人・産業技術総合研究所・四国センター(高松市)は災害時、地下水を飲料用として利用するため、含有する発がん性物質の硝酸イオンを短時間で除去する浄水装置を、香川大などと共同開発した。1台で60人が1日に必要な180リットルを1時間程度で浄化可能といい、1年以内の商品化を目指す。

 硝酸イオンは全国の井戸水に約7%の割合で含まれているといい、香川大のほか、合成繊維などを製造する帝人エンジニアリング(大阪市)など6機関と協力し、2年前から研究を進めてきた。

 密度の高い繊維を使ったフィルターに、専用の吸着粒子を繊維間のわずかな空間に浮かべることで、浄化時間を大幅に短縮。小石やにおいなどを取り除くフィルターと合わせても、高さ約60センチ、幅、奥行きとも約50センチ、重さ約20キロと小型化を実現した。

 地下水をくみ上げるポンプは手動式で、持ち運びも可能。同センターは数万円での販売を目指しており、「阪神大震災では飲料水の確保が課題だった。南海地震に備え、多くの家庭に普及させたい」としている。  

 これは良さそうですね。これなら飲料だけでなくちょっと勿体無いですが風呂にも使えそうです。一つ欲しいですね。値段と発売時期が問題ですが、出来るだけ早く、そして勿論出来るだけ安く発売されることを期待したいです。

 尤も、我が家の場合は打ち抜き井戸を掘ることが先決ですが。それにしても、災害に備えるのも先立つものがないとどうにもなりませんね。今更ながら、負け組みの悲哀を感じます。

何とかしたいものです!

2008524日土曜日  第3170回  種なしビワ

  種無しぶどうの話題が出た時に、「他に種無しにしたい果物は何」と言う話になった時に私は「びわ」を思いつきました。おいしいのですが、何と言っても、食べられる実の部分より種の方が大きいので食べるのが面倒で滅多に口にしないのです。

 もし、あの種が全部実だったら食べやすくて美味しいだろうなと夢のようなことを考えたものです。しかし、私が思いつくようなものはやはり誰でも思いつくようです。

  MSN産経ニュースより

  ビワ1個5000円!? 千葉の種なしビワ初出荷 2008.4.28

 ビワ1個が5000円!? 千葉県が開発した世界初の種なしビワ「希房(きぼう)」が28日に初出荷され、東京都中央卸売市場・大田市場(東京都大田区)で行われた初競りで、10個入りの1箱に5万円の値が付いた。5月中旬にかけて約300個が市場に出荷される。

 この日の初競りでは、館山市や南房総市などの農家が加盟する「JA安房温室びわ組合」の渡辺彌(わたる)さんらが栽培した種なしビワ58個(6箱)が、単価1250〜5000円でそれぞれ落札された。

 種なしビワは、種がなくて食べやすいのが大きな特徴で、従来のものと比べ、果肉は柔らかく香りも良いという。

 千葉県の代表品種「田中」と「長崎早生」を交配。種なしブドウなどに使われる技術を応用し、10年をかけて商品化にこぎ着けた。平成18年2月に品種登録され、現在は渡辺さんらビワ農家6戸が専用のハウス約30アールで栽培している。

  やはり世界初だったんですね。それにしても5000円は強烈です。しかし、温室というのが気になります。これからの時代は省エネや温暖化対策の面からもこうした季節に逆らった農作物は止めて旬のものを味わう昔からの農業に戻るべきなのに残念です。とは言いながら、路地物で安くなれば是非食べてみたいものです。何と言ってもあの大きな種が無くなれば食べやすそう。

口にすることがあるでしょうか!

2008525日日曜日  第3171回  QC活動

  第757話第1423回などで何度か書きましたが、私は小集団活動とかQC活動なるものがどうしても好きになれませんでした。と言うより活動それ自体は良いことだと思うのですが、その活動の時間帯に納得が行かなかったのです。就業時間内ならなんら問題ないのですが、仕事が終わった後にサービス残業としてやることが許せなかったのです。そして、それを日本に広めたトヨタが許せませんでした。私のトヨタ嫌いはこの当たりにも原因がありそうです。
  そのトヨタが驚くべきことをやりだしました。

  NIKKEI NETより

  トヨタ、QC活動の残業代全額支払へ

 トヨタ自動車は従業員が勤務時間外にグループで活動する品質管理(QC)活動の残業代について、月間2時間と定めていた上限を撤廃し、6月から全額を支払う方針を固めた。従来あいまいだったQCの位置付けを、会社側が明確に「業務」と認める。国内製造業の多くが現場の作業改善を目指すQC活動に取り組んでおり、トヨタの動きは産業界の労務管理のあり方に影響を与えそうだ。

 QC活動する場合には上司に事前に申請する制度に改める。

  トヨタもやっと分かったのでしょうか。それともこれも何か裏があるのでしょうか。まあ、ここは素直に喜びましょうか。
  これで、日本中でサービス残業をさせられていた従業員がその恩恵に浴するようになれば良いのですがそう簡単には行かないでしょうね。何と言っても、派遣や下請け、パートなどで人件費を削減することしか考えない企業ばかりなのですから。とは言いながらも今回のトヨタの方針が流れを変えることを期待したい。

少しは良くなるのか!

2008526日月曜日  第3172回  ムラサキカタバミ

  第3156回以来、久しぶりと言うか又してもムラサキカタバミの話題です。その生命力に気力が萎えながらもあれからも雨の日以外は殆ど毎日のように戦いを続けています。
  様相は変わらず相変わらずあちこちから芽を出しています。只の一日たりとも芽を出していない日はありません。それでも、その本数は流石に減ってきたのじゃないかと期待しているのですがどうもそんな気配もなさそうです。
  その上、
第3150回で書いたムラサキの呪いのマツバウンランも抜いても抜いても次から次へと生えてきます。これも見た目と違って相当しぶといようです。そして、なんとそのマツバウンランの生えている近くに恐れていたカタバミがさく芽を出しているじゃないですか。まさかと思いながら良く見てみると、マツバウンランの周りにその何倍も芽を出していました。
  流石に、これに気がついたときにはショックで立ち直れないのじゃないかと思いました。とは言いながらもここで諦めたら終わりです。気を取り直して一本ずつ抜いています。しかし、抜いても抜いても減りそうもありません。

  ムラサキカタバミとの戦いも終わらないうちにマツバウンランとカタバミに不意をつかれてしまって茫然自失ながら何とか気力を振り絞って、毎日戦い続けていますがこの気力何時まで続くか自信ありません。おまけに、春先と違っていよいよ蚊も出てきだし悩まされています。

何とかして欲しい!

2008527日火曜日  第3173回  ソニー

  海外展開ばかりが目に付く太陽光発電業界の動きですが、久しぶりにちょっと驚くニュースがありました。

  NIKKEI NETより

  ソニーが新型太陽電池、製造コスト最大10分の1・事業化の可能性

 ソニーは製造コストの安い新タイプの太陽電池を開発した。原材料にシリコンを使わない。半導体技術の代わりに印刷技術の応用で作れ、製造費が現在普及しているシリコン型の5分の1から10分の1になる見通し。安定性を高め、光を電気に替える変換効率で実用化への目安とされる10%を達成した。

 開発したのは色素増感太陽電池。この春、スイスの研究者が持つ基本特許が切れた。次世代太陽電池の最有力候補で、国内外で研究開発が盛ん。ソニーが太陽電池を事業化するかどうかは未定だが、新技術を武器に新規参入する可能性が出てきた。

  まさかソニーが太陽電池を研究しているとは思ってもいませんでした。このところコストダウンの話題も多いのですが、まだまだ結晶式を追い抜いたという話題はありません。
  本当のコストダウンが実現するのは何時のことなのでしょうか。それとも、あっという間に時代が変わっているなんてことになるのでしょうか。
  いずれにしても、ソニーが太陽電池に出てくるかもしれないというのは業界に対する刺激もあるのじゃないでしょうか。それだけ太陽電池の時代の到来が近づいているのかもしれません。是非、早急に実現して打って出て欲しいものです。

面白くなるかも!

2008528日水曜日  第3174回  電力業界

  昨日のソニーのニュースにも驚きましたが、今日は、もっと驚く記事がありました。あの太陽光発電の足を引っ張ってきた電力業界が心を入れ替えたのでしょうか。

  電気新聞より 526日付

電力業界、再生可能エネルギー受け入れ拡大へ

  電気事業連合会の勝俣恒久会長(東京電力社長)は23日、低炭素社会の実現に向けた電力業界の取り組みの一環として、原子力の活用や再生可能エネルギーの拡大を積極的に進める考えを明らかにした。20年度までに発電電力量に占める非化石エネルギー(原子力、水力、再生可能エネ)の割合を現行の40%程度から50%まで高める。風力発電は現行の導入実績の約3倍となる約500万キロワット、太陽高発電も約7倍の1千万キロワットまで原則として受け入れる方針を表明。…中略

 供給面では安全を大前提に原子力発電の稼働率を向上し、20年度までに非化石エネルギー比率を50%までに高める。再生可能エネルギーについては、これまでの導入実績などの蓄積データを精査した結果、全国ベースによる風力発電と太陽光発電の系統連系可能量を公表した。07年度末時点の導入実績は風力発電が約170万キロワット、太陽光発電は約150万キロワット。

 これに対し、風力発電は約3倍の500万キロワット、太陽光発電は局所的な集中設置の場合などを除いて1千万キロワットまで受け入れる考えを表明した。ただ、それ以上の拡大については大規模な系統設備対策が必要で、コスト負担の議論が必要と指摘した。また、太陽光発電についてはパネルの大幅なコストダウンが見込まれる10年代初めまで、現行の余剰電力の買い取りを維持する考えも示した。このほか、LNG火力や石炭火力の高効率利用や先進国と途上国による石炭火力のセクター別アプローチを推進する。…以下略

  第2693回で取り上げたRPS法で決められた160億キロワット時(1・63%)の7倍で1,120億キロワットということなのでしょうか。
  いよいよ電力会社も何時までも世界の非常識を主張していたのではまずいと気がついたのでしょうか。
  
第3119回で電力会社が心を入れ替えたのでしょうかと書きましたがそれが本当になったのなら大歓迎です。

  しかし、「1千万キロワット」までと制限を付けたのと「太陽光発電についてはパネルの大幅なコストダウンが見込まれる10年代初めまで、現行の余剰電力の買い取りを維持する考えも示した。」の10年代初めまでと言うのが気になります。それを過ぎれば買取を止めると言うのでしょうか。それとも買取価格を変えると言うことなのでしょうか。相変わらず分かり難い表現です。

気になる!

2008529日木曜日  第3175回  新型太陽電池

  昨日、一昨日とソニーと電力会社のニュースに驚いて前後が逆になりましたが、太陽電池の面白い記事が二つありました。

  EDリサーチ社より 2008523

産総研など、有機薄膜を用いた観葉植物型太陽電池モジュールを試作

 独立行政法人 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター、三菱商事、トッキの3者は08521日、次世代型太陽電池を試作した、と発表した。試作した太陽電池は有機薄膜太陽電池の鮮やかな緑色の色彩を生かし、観葉植物をイメージした葉っぱ型のモジュールである。3者は共同研究において産総研がデバイス構造の研究を、トッキが製造装置のコア技術の開発ならびにモジュールの製作を行い、三菱商事が研究開発に関する投資とマーケティングを担当した。今回、薄くてフレキシブルな大面積・高耐久性有機薄膜太陽電池モジュールを試作したもので、この早期の商品化・市場投入を目指している。試作品はG8環境大臣会合関連の展示会である「環境フェア in KOBE(52326日、神戸市立体育館)に出展される。

 3者はG8環境大臣会合関連展示会のために、有機薄膜太陽電池の鮮やかな緑色の色彩を生かし、観葉植物をイメージした葉っぱ型の有機薄膜太陽電池モジュールを試作した。葉っぱ1枚に約7.5cm2の太陽電池セルが8個直列に接続されており、約60cm2の大面積の太陽電池モジュールになっている。このモジュールを極薄膜の保護膜により封止し、劣化の原因となる水・酸素の侵入を防ぎ耐久性を向上させた。プラスチック基板、nmオーダのフタロシアニン層とフラーレン層を積層した有機薄膜太陽電池、封止膜の採用によりフレキシブル・カラフル・軽量という画期的な太陽電池モジュールになった。有機薄膜太陽電池は従来のシリコン系太陽電池と違い、軽くて柔らかいといった特徴のほか、鮮やかな色彩をもたせることができる。これにより、従来のシリコン系太陽電池では難しいデザインが重視される用途、すなわち壁や窓向けの建材、衣料・生活用品、レジャー・アウトドア用品、玩具といった分野への普及が見込まれる。

参照:産総研

緑色ですか珍しいですね。他の色はできないのでしょうか。

  もう一つ第2941回で取り上げた富士電機システムズのフィルム型太陽電池の話題です。

  日刊工業新聞

  大成建設など、フィルム型太陽光電池使用の外壁パネルを共同で商品化

 大成建設とタイセイ総合研究所(東京都新宿区、七字祐介社長、03・5326・0133)は、フィルム型太陽電池を使用した外壁パネルを商品化した。両社は太陽光電池の供給元である富士電機システムズや技術指導しているメーカー10社と共同でフィルム型太陽電池の用途開発を推進しており、その初の成果となる。年内に九州地区の工場向けなど3件程度の受注を見込み、リニューアル、リフォーム分野を中心に拡販する。

 使用しているフィルム型太陽電池は1平方メートル当たり1キログラムと軽量で壁面に利用でき、リフォーム時に使用しても大規模な補強工事が必要ない。タイセイ総研は富士電機システムズの依頼を受け、サンスター技研、未来、野口興産、ダイフレックス、恒和化学工業、エーアンドエーマテリアル、インフィニアム、城山工業、磯部塗装、習志野化工の10社と共同で用途開発を進めてきた。(掲載日 20080523日)

  こうして矢継ぎ早に新しい太陽電池のニュースが飛び出してくると言うことはいよいよ太陽光発電が時代の主流になるという兆候でしょうか。
  取りあえず、これらの商品が本当にどんどん出荷されるようになって来ないと本物とはいえないのですが、それでも何にも無いよりは余程よさそうです。
  気がついたら、コストが何時の間にか5分の1、10分の1なんてことになっていたら面白いでしょうね。これはひょっとしたら
7円/KWなんて発電コストの時代が来るのもまんざら遠い話ではないのかも。

夜明けは近いのか!

2008530日金曜日  第3176回  歯ブラシ

  貧乏根性の私は何でも徹底的に使いきらないと気がすみません。ラミネート入りの歯磨きは残り少なくなると蓋の反対側を持って蓋の方を下にしてそこを支点として振ると蓋の方に中身が降りてきて最後の一滴まで使えます。これは、「伊藤家の裏技」で覚えたと記憶しています。手でしごいて、もうなくなったかなと思ってからでもかなりの回数使えます。なんかみみっちいですが勿体無い精神を発揮しています。単に、けちだとのうわさもありますが。

 そんな私ですから、歯ブラシも結構長く使ってしまいます。歯には良くないと言われながらも毛が広がってしまったものもなかなか捨てられません。

 そんな私が思わず23日の読売新聞、まんが「コボちゃん」に見入ってしまいました。

 おじいさんが歯を磨いていて気が付いたら娘婿のコウジさんの歯ブラシだったので濡れていると使ったことがばれるのであわててドライヤーで乾かした。

 その後、歯を磨こうとしたコウジさんが歯ブラシを手にとって「お!新しい歯ブラシ?」と奥さんに確認すると「いえかえてないけど」との返事。 

 おじいさんがそれを見て「そってた毛がまっすぐになったのね」つぶやく。

 この漫画を見た私の行動は分かるでしょ。すぐにやってみました。しかし結果は思惑通りではありませんでした。もしかしたら熱風の温度が低すぎたのかとハイパワーにして噴出し口に近づけてやってみましたが毛がまっすぐになる気配はありません。冷えてから見ても同じでした。

  もしかしたら、毛の材質によるのかもしれません。取り敢えず我が家の歯ブラシでは成功しませんでした。残念。

 この漫画を見て私のようにやってみた人はどの位いるのでしょうか。成功しましたか。それとも、そんな変な奴はいないのでしょうか。

いないんだろうなぁ!

2008531日土曜日  第3177回  ゆすらんめ

  第665話第1706回で書いた「ゆすらんめ」、1,2週間前に見た時にはまだ小さくて硬かったが、もうそろそろ熟れているのじゃないかと草抜きの合間に見てみると期待通り見事に真っ赤に熟れていました。去年は出来が悪かったので余り食べなかったような気がするのですが、今年は小さな木にびっしりと実をつけていました。

 早速、ほうばってみました。甘酸っぱい懐かしい味が口いっぱいに広がります。子どもの頃、麦刈りの時期に良く食べたものです。今時の子ども達はこんな味もその頃の情景も知らないんですね。たかだか50年で日本の情景は変わってしまいました。しかし、エネルギー危機になれば、いやでもあの頃の生活に戻らざるを得ないのかもしれません。ほんの 50年前、テレビもクーラーもなくもちろん自家用車なんて一部のお金持ちだけのものでした。又、私など一生持つことも無いだろうと漠然と思っていました。それが当たり前のようにすべてが揃って当たり前のようにその恩恵に浴しているのです。

 今、あの頃の生活に戻っても、私は意外と違和感無く生きていけそうな気がしますが、そうした生活の経験の無い若い人たちには耐えられないでしょうね。と言いながらも私もパソコンを取り上げられたらちょっと耐えられそうもありません。

 しかしながらもしかしたらそうした生活は近いのかもしれません。

覚悟はできていますか!

  桜桃 (ゆすらうめ)

  ユスラウメ(ゆすら梅)

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