団塊の世代の部屋
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2008 年7月1日火曜日 第3208回 ヤマモモ |
第3182回で熟れるのを楽しみにしていた坂出市立体育館横の歩道に植えられているヤマモモの実が熟れだしました。 参考: ヤマモモ ヤマモモ何時ものようにヤマモモの夏の落ち葉を掃いていたら青い実と赤い実が木の下に落ちています。今年こそ食べてみようと密かに狙っていたので、実が落ちている木を見上げて探してみましたが葉が茂りすぎているのかどうしても見つけられません。かといって、歩道に落ちているのを拾って食べるのも抵抗があるのでもう暫くは木に生っているのを見つけるつもりです。 と言いながら、どうにも辛抱が出来ずに落ちているのを2,3粒拾って水洗いして食べてみました。思ってたより種が大きくて果肉が少なく実は殆んどありません。食べたと言うより、ちょっとかじって味見をしただけという感じでした。甘酸っぱいというのでしょうか、そんなに美味しくてたまらない程ではないが食べられないことも無いという感じした。とは言っても、たった一粒をかじっただけなので本当の味は分かりません。何とか、木に生っているのを見つけて食べてみたいと思います。 私としては、 第3177回のゆすらんめの方が好きですね。尤も、こどものときのに親しんだ味と初めて一口かじったものを比べるのがおかしいですね。早く試したい! とこれを書いて2、3日置いて、もう一度よく見てみると実が生っているのが見えました。但し、実が落ちている4本の木の内の一本だけしか見つけることが出来ませんでした。その一本も下のほうの枝になっていたのでかろうじて見つけることができました。松茸とかタケノコのようにヤマモモに熟練した人が見れば分かるのかもしれません。 ということで、かろうじて見つけることが出来たものを何個がもぎ取って食べてみました。これが、最初の一粒と違って結構美味しかったのに驚きました。どこかで食べたことがあるようななつかしい味ですが何の味かは思い出せません。まあ、これなら結構食べられそうです。 |
2008 年7月2日火曜日 第3209回 祇園祭 |
いよいよ7月、祇園祭です。山鉾巡行の日に始まったこの部屋も9年が終わりそうです。 その山鉾の提灯が電球から蛍光灯に変わるのだそうです。時代の流れが伝統行事にも押し寄せてきているんですね。 京都新聞より 駒形提灯2200個、蛍光灯に 祇園祭 環境に優しく 祇園祭で昨年まで使われていた白熱電球(左)と今年から使用する電球形蛍光灯(中央、右)。明るいが消費電力は少ない(京都市中京区・祇園祭山鉾連合会) 祇園祭の山鉾を照らす駒形提灯の電球が今夏から、すべて蛍光灯(60ワット)に変わる。これまでの白熱電球(20ワットと40ワット)に比べて消費電力と二酸化炭素(CO2)の排出量は半分以下に抑えられるとみて、祇園祭山鉾連合会は環境に優しい祇園祭を目指す。 駒形提灯は32基の山鉾に計約2200個あり、7月12−16日に点灯する。点灯時間を計30時間と想定し、計約1100キロのCO2が削減できる。白熱電球は時間がたつと電球が熱を持つが、蛍光灯は熱を帯びにくく安全面も向上する。重さは1個当たり約50グラム増えるが、安全上問題はないという。 蛍光灯は電器メーカーと祇園祭を応援する企業が提供する。祇園祭山鉾連合会の深見茂理事長( 74)は「60ワットになると駒形提灯が明るすぎるのではとの声もあるが、環境面を重視したい」と話している。 第3195回のコンビ二の深夜営業自粛と同じようにこういうシンボル的なものでできることはやっていくということはその流れを速めるためにも良いことじゃないでしょうか。もちろん、それによって他の無駄に気がついてどんどん広がっていくのが理想です。そういう面ではこうしたニュースを報道しているテレビが未だに24時間もやっているのがおかしいですね。テレビなんか12時には止めるべきです。企業の交代制も止めるべきです。夜中におきていたり、ましてや仕事をすることは不自然です。生活を自然に戻しましょう。これこそが本当の省エネです。 しかし、この蛍光灯が LEDに取って代わられるのは何時のことでしょうか。案外近そうな気がします。思い切ってLEDで行けば良かったのかも。それにしても、電球の前はロウソクだったのでしょうが準備が大変だったでしょうね。それともロウソクの時代は宵山なんてなかったのでしょうか。秋田の竿灯なんて今でもロウソクなんでしょうか。 参考: 秋田竿燈の起源 どうやらロウソクのようです。余談ですが、白熱電球(20ワットと40ワット)をすべて蛍光灯(60ワット)に変えてワット数が増えるのにどうして省エネになるのでしょう。 他社の記事を見てみました。 時事ドットコムより ちょうちんに蛍光灯使用へ=CO2削減、祇園祭の山鉾−京都 …略 同連合会によると、32基の山鉾に付けられたちょうちんの白熱電球は計約2200個で、いずれも電球型蛍光灯に取り換える。消費電力は1個当たり20ワットから10ワットに半減する。…以下略 ワット数は書いてませんがこれなら10ワットの蛍光灯と言うことでしょうか。 参照: http://national.jp/product/conveni/lamp/pdf/052.pdfどうやら10 W(60型)のようです。第3203回の「温水暖房用のソーラーパネル」の記事を思い出します。分かって書いているのでしょうか。分かりませんね! |
2008 年7月3日木曜日 第3210回 産業用向け |
第3201回で取り上げた太陽光発電の補助金復活が本当になるかどうか分かりませんが実際に動き出すまでのつなぎが大変そうです。今年のこれからの営業はこのニュースを知ったお客さんの買い控えにどう対処するかが問題になりそうです。下手をすると、実際に動き出すまで持ちこたえられないところが増えることになるかもしれませんね。 メーカーさんはその当たりが良く分かっているのでしょうか住宅用から産業用に移行する動きのようです。 日刊工業新聞より 太陽電池各社、産業用向けを拡大 太陽電池(用語参照)各社は工場や事業所など産業用向けを拡大する。三菱電機は欧米の2カ所で出力1メガワット(メガは100万)分の発電システムを受注した。今後も海外で大口需要の獲得を目指す。国内住宅用で太陽電池事業に参入したホンダは今年10月に産業用に進出する。モジュールの仕様を一部見直し、販売体制も整備する。国内の住宅用は05年度に補助金制度が廃止され、需要が減少。米国や欧州など先進国でも住宅着工が低迷しており、各社は産業向けを開拓し事業損益の悪化を防ぐ。 三菱電機は米カリフォルニア州にある精米会社「ファーウェストライトミルズ」と、イタリアの多国籍企業「マカフェリインダストリアル」の工場や倉庫向けに納入した。システム受注額はそれぞれ数億円。(掲載日 2008年06月30日)そして、もう一つ、 第3206回のシャープのように自社に設置する動きもあるようです。FujiSankei Business i. 2008/6/30 100キロワット級太陽光発電 三菱電機、工場に導入し省エネ加速 三菱電機は、工場や事業所に100キロワット級の太陽光発電設備を順次導入する。名古屋製作所(名古屋市東区)で昨年9月から、20キロワットの太陽光発電設備を試験的に稼働させており、この実績を踏まえて、2008年度中に情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に100キロワットの太陽光発電設備を導入。引き続き関東や中部、近畿の各工場、事業所にも設置する計画だ。 同社は、創立100周年を迎える21年を目標に、グループ全体で製造での二酸化炭素(CO2)排出量を00年度比30%減に相当する52万トンを削減する方針を打ち出している。今回の太陽光発電設備の導入は、この目標を達成するための取り組みの一つ。 すでに導入している名古屋製作所では、平屋の建物の屋根上に167ワットの太陽電池パネル119枚を敷き詰めている。このパネルは夏季の直射熱を遮る効果もあるため、空調エネルギー節減にも役立っている。 昨年9月下旬からの調査では、屋根にパネルがあることで、冬季には日中の直射日光の熱を吸収しにくくなるものの、夜間に工場内の冷え込みを抑えることが判明。パネルを取り入れた建物の空調エネルギーは年平均で約3%削減できるとしている。 現在、三菱電機グループの工場などの電力料金は年間約110億円に上る。仮に全工場の全建屋に太陽光発電パネルを設置すると、電力料金を約1億円を節減できるとしている。 メーカーはこうした動きで国内の需要の減少をしのいでいけるのでしょうがそうした逃げ道の無い国内の販売会社や設置業者は文字通り夜明けの前は一番暗い状況に追い詰められそうです。 チョッと心配! |
2008 年7月4日金曜日 第3211回 色素増感型 |
第2753回の大日本印刷、第3003回のシャープ、第3037回のTDKと太陽誘電、第3073回のグンゼ、第3173回のソニーと色素増感型の太陽電池の記事を何度も取り上げてきましたが本格的な実用化はまだまだのようです。早く実用化されてコストダウンが実現して欲しいものです。 又しても、出ました。 日本経済新聞より (6/30)新型太陽電池が相次ぎ実用化 昭和電工は11月に量産 低価格の新型太陽電池が相次いで実用化される。原材料に現在主流のシリコンを使わないタイプで、 昭和電工などは家庭やオフィスなど光が弱い屋内でも発電する太陽電池を11月から量産する。紙のように薄く価格はシリコン系に比べて5分の1という。産業技術総合研究所も発電効率が世界最高水準の太陽電池を開発、実用化に乗り出す。太陽電池は民生用の温暖化ガス削減技術として今後市場拡大が見込まれ、新型の相次ぐ実用化で普及に弾みがつきそうだ。昭和電工は 藤森工業、桐蔭横浜大学発ベンチャーのペクセル・テクノロジーズ(横浜市)と共同でフィルム状の新型太陽電池を開発した。「色素増感型」と呼ばれるタイプで、光が当たると電気をつくる化合物を薄いプラスチックで挟んであり、紙のように軟らかい。桐蔭ベンチャーが次世代電池開発 フィルム状でコストはシリコン結晶製の何分の一と打ち出しは皆すばらしいのですが、何時になったら本格的に市場に出てくるのか。それとも私が知らないだけで業界では既に動き出しているのでしょうか。 いずれにしてもこのタイプが出てくればあらゆる場所への設置が可能になるのですから一軒の家の外側は全て太陽電池で覆われているなんて時代が来るかもしれません。そうなれば変換効率が少しくらい悪くても一軒家のエネルギーを賄うくらいの発電は十分できそうです。 本当にそうなれば良いのですが! |
2008 年7月5日土曜日 第3212回 昭和シェル石油 |
昨日の色素増感型などシリコン結晶系と違った新しい太陽電池がいつ本物になるか待ち遠しいところですが、 第2256回、第2651回、第2911回、第2960回等で何度も取り上げたもう一つの非シリコン系を展開している昭和シェル石油がいよいよ本格的に乗り出すようです。 |
NIKKEI NETより 太陽光パネル、昭和シェルが最大級工場 投資1000億円 昭和シェル石油は2011年に1000億円強を投じて世界最大級の太陽光発電パネル工場を建設する。年間に生産するパネルの総発電量は原子力発電所1基分に当たる1000メガ(メガは100万)ワット規模。従来型より製造コストが安い新世代型を量産し、シャープなどに次ぐ世界大手に浮上する。住宅向け太陽光パネルは政府が補助金創設の方針を打ち出し、市場拡大が見込まれる。ガソリン販売が減少する中、昭シェルは太陽光パネル事業を新たな収益の柱に育てる。 昭シェルは銅やインジウムなどの金属化合物を使う新世代太陽光パネル製造の独自技術を持つ。現在主流の従来型はシリコンを大量に使うが、シリコンは需給逼迫(ひっぱく)で価格が高騰している。シリコンを使わない金属化合物型のコスト競争力が高まったため大型投資に踏み切る。 いよいよ目処がついてきたということでしょうか。今まで、非シリコン系の開発がいろいろと話題にはなってきましたがどれも本格的なものには程遠かったので何時になったら本物になるのだろうとイライラさせられてきましたが、いよいよ実現するのでしょうか。 とうとう太陽電池の時代が来るか! |
2008 年7月6日日曜日 第3213回 放送時間短縮 |
第3209回で環境問題を放送しているテレビが未だに24時間もやっているのはおかしいのじゃないかと文句を言ったのが聞こえたわけじゃないでしょうが面白い記事がありました。 時事ドットコムより 2008/07/03 10月から放送時間短縮=地球温暖化防止策で−NHK教育 NHKの福地茂雄会長は3日、地球温暖化防止策の一環として10月から教育テレビの放送時間を短縮する方針を明らかにした。 テストケースとして6日は、放送終了時間を2時間35分繰り上げて午後11時までとする。これにより、NHKにとっては全国の中継局などで2400キロワット時の電力を節減でき、二酸化炭素864キログラム分の排出量削減効果があるという。福地会長は「具体的な短縮時間はこれから詰めていくが、今後衛星放送についても短縮を検討したい」としている。 良いですね、第一次石油危機の頃を思い出します。あの時は全てのテレビ局が日付の変わる前に終わっていたのが何時の間にか殆ど24時間放送になってしまって一体どのくらい経ったでしょうか。 人間に戻りましょう! |
2008 年7月7日月曜日 第3214回 東京駅 |
第3210回で取り上げたように太陽光発電メーカーは住宅用を見放して産業用に力を入れているようです。産業用と言えば日本中に線路と駅舎を持つJRを放っておく手はありません。私鉄なども含めて時々駅舎に太陽光発電設置の記事もありますが、JRの象徴とも言えそうな東京駅にもいよいよ設置されるのだそうです。
EDリサーチ社より 2008年7月3日 JR東日本、東京駅の一部ホーム屋根に太陽光発電パネルを2年後に設置 東日本旅客鉄道(JR東日本)は08年7月2日、東京駅の一部ホームの屋根へ太陽光発電パネルを導入する、と発表した。JR東日本は「グループ経営ビジョン2020−挑む−」において、地球温暖化防止のための鉄道事業のCO2排出量を2030年度までに50%削減(1990年度比)する目標を設定している。今回の太陽パネル導入はその目標の実現へ向けた具体的な取り組みの一つである。導入後の実績評価や、今後の太陽光パネルの技術開発動向をにらみつつ、他ホームへの拡大を検討していく。今回、太陽光発電パネルを設置するホームは東海道線ホーム(9・10番線ホーム)で、同ホーム屋根全体にパネル面積約3000m2、出力390kWの屋根材一体型太陽光発電パネルを設置する。発電した電力は駅の照明や空調などで使用する。概算事業費は約11億円。着工は09年度前半、使用開始は10年度半ば。太陽光発電パネルの発電量は約330MWh/年(東京駅全体の使用電力の0.3%)、CO2削減量は約90トン/年。 日本中の駅舎だけでも結構な数字になりそうですが、何と言っても日本中に張り巡らされた線路を放っておく手はないのじゃないでしょうか。あの線路の上を太陽電池で覆えば相当の発電量を 2008年7月4日金曜日稼げそうです。尤も、駅舎の屋根と違って設置には取り付けるための屋根が必要になるので設置費用が嵩みそうです。雨が漏っても良いのですから何か簡易的な架台で安く上げる方法を考えて日本中の線路の上に太陽電池を張り巡らしたいものです。その発電量で今の電気を全部賄えることは無いのでしょうが何%かの節約にはなるでしょう。そうなればいよいよ鉄道がクルマに対して環境面で優位に立てます。つまりは、クルマ社会から公共交通への変換も加速度的に進みそうです。そんな時代を迎えたい! |
2008 年7月8日火曜日 第3215回 フライブルク |
学生時代のクラブの仲間で出版社に勤めているのから、お前が興味がありそうな本を出版したので送るよとメールがありました。 ここでも書いたようにネットをやりだして全く読書から遠ざかっていたので、正直「どんな本だろう、果たして今の私に読めるだろうか」と不安でした。 しかし、それは全くの杞憂でした。このHPも読んでくれているという彼の予想はズバリでした。 タイトル「 クルマのない生活 フライブルクより愛を込めて 」著者 今泉みね子 出版社 株式会社白水社第2226回等で何度も取り上げているフライブルクだけに、タイトルを見ただけでこれは読まなくちゃと直ぐにその気になりました。著者は今フライブルクに住んで環境問題についてのエッセイなどを書いている方だそうです。「フライブルクより愛を込めて」のタイトルにつられて一気に読んでしまいました。やはりフライブルクは魅力的ですね。フライブルクに住むことはできない私としては、わが街坂出市が少しでも近づいて欲しいものだと思っていますが、これも又夢の夢のようです。 その中で、今の私の環境にぴったりの章がありました。 落ち葉と仲良く ドイツの暮らしや制度にはいろいろ感心することが多いけれど、ひとつだけ、好きになれない制度がある。それは道路の掃除と雪かきが義務づけられていることだ。・・・中略 一方では、落ち葉がゴミに見えないような景観建築を作り出すことも必要かもしれない。これは個人の庭だけでなくて、街なかや駅前の広場、公園にも当てはまるだろう。コンクリートなどでおおわれる部分をできるだけ少なくして、落ち葉が分解されやすい土の部分を増やすのだ。道路でも、街路樹の根元に少しでも広い土の区画をつくってやれば、そこに落ち葉をはきためて、街路樹に栄養をやることができる。 害虫の発生源にならないように工夫しながら、試してみることはできないだろうか。こんな小さな自然との共存なら、誰も被害を受けることなく、実現できるのではないだろうか。 第3053回等で書いたように今の私の仕事には落ち葉の清掃もあります。これが作者の今泉さんが言うように土の部分に落ちるのなら良いのですが、下がタイルやコンクリートの庭やアスファルトの歩道になっているので落ち葉が落ちるとどうしても汚くなるし、それこそ雨でも降って落ち葉で滑って怪我をしたなんてことになると問題になりそうなので掃除をせざるを得ません。そこで掃除をしながら、何でこんなバカな設計をしているんだろうと思っていました。落ち葉のある木を植えたいのなら後の手間がかからないように下を土にすべきだと日頃から思っていただけにこの章を読んだときに分かってくれる人がいたと密かにほくそ笑みました。 こういう公共施設とか道路の並木などを設計する人はきっと落ち葉掃除なんかしたことが無いのだろうと思います。現実を知らずに見た目で綺麗だからとの設計で悦に入っているのでしょうが、特に今のようにメインテナンスに充分な予算も取れない時代には手入れの行き届かない施設ばかりが増えて汚くなりそうです。出来るだけ手をかけずに綺麗に保てるような設計が絶対に必要です。 と言うことで、久しぶりに楽しく読書させてもらいました。 ありがとう! |
2008 年7月9日水曜日 第3216回 市場縮小 |
第3210回で太陽電池メーカーは補助金が復活するまで業務用に力を入れて生き残りを計るが、住宅用の販売会社はそれまで生き残ることができるのだろうかと心配しました。 ところがその後も数量ベースで伸びても金額ベースは減るだろうとの予測をした記事がありました。 Tech-On!より 2008/07/03 国内の太陽電池システム市場は縮小へ,富士経済が予測 市場調査を手掛ける 富士経済は,エネルギー関連システムの国内市場に関する調査結果を発表した。これによれば,太陽電池システムの国内市場は今後,縮小する見通しという。2007年度(2007年4月〜2008年3月)の太陽電池システム関連の国内売上高は1487億円,これに対して2016年度は1143億円になると予測した。原料にシリコンを使わない,もしくは使用量を抑えた太陽電池の市場が拡大しており,システムの平均価格が下がる傾向にあること,住宅向け需要が伸びず価格競争が激化していることから,金額ベースでは市場が縮小すると富士経済はみている。なお,有機物系の太陽電池に限れば, 2016年度の国内売上高は2008年度の約2.4倍となる55億円になる見込み。こうした非シリコン系の伸びが期待できることから,数量ベースでは横バイと予測する。 第3201回の補助金復活の話が出る前の予測なのじゃないでしょうか。この補助金が復活して本当に単価が半分になれば数量の伸びは2倍程度で収まるはずはないでしょう。それともこの予測は経産省の補助金や単価なんか期待できないと見切っているのでしょうか。確かに、期待するのは甘いかもしれません。 果たして、どちらに動くでしょうか。 ある意味、楽しみです! |
2008 年7月10日木曜日 第3217回 買い控え拡大 |
昨日心配した市場の縮小が早くも現実のものとなっているようです。どうやら第3201回で取り上げた記事が裏も取らずに書かれたということのようです。 太陽光発電システム 見積工場ブログより 太陽光発電 半額は・・・やっぱり無理がありますか? …略 新聞報道された補助金が復活とかはまったく書かれておりません。多分、オフレコで聞いた話を記者の方がお書きになったのだと思います。半額については、裏もとらずにそのまま記事にしたということでしょうか。…以下略 住宅用太陽光発電 経産省『半額に』 買い控え拡大 業界困惑 2008年7月3日 朝刊 住宅用太陽光発電 経産省『半額に』 買い控え拡大 業界困惑 経済産業省が地球温暖化対策として、住宅用の太陽光発電システムに補助金を出すなどして価格を今後三−五年で半額に引き下げる方針を打ち出した。この動きを受け、システムを販売する現場では早速買い控えが起きている。このため販売会社やメーカー側からは、政府方針を疑問視する声も出ている。…以下略 やはり3−5年で半額というのは根拠がないようですね。しかし、この記事が憶測で書かれたのだとしたらとんでもないですね。この記事で倒産に追い込まれる販売会社も出てくるのじゃないでしょうか。日経新聞は責任を取ってくれるのでしょうか。 それにしても、 毎日新聞の英文サイト「毎日デイリーニューズ」上のコラム「WaiWai」の不適切な記事といい、日本の新聞はどうなってるんでしょう。まぁ、毎日新聞に比べればこの日経の記事なんて可愛い者かもしれません。しかし、日本の太陽光発電の市場を壊して未来に日本のエネルギー危機をもたらしたとしたらその罪は大きそうです。 全く、とんでもないですね! |
2008 年7月11日金曜日 第3218回 デジタル放送 |
NHKのニュースの最初に時報が鳴っていたのが今は無くなっているのを知っていますか。「ピッピッピッ…ポッ」と時計の秒針が12時とか7時に長針と重なったときの時報音です。これは、デジタル放送が始まってから無くなったのだそうです。 何故かと言えば、アナログ放送ではきちんと時間通りに時報と針が合うのですがデジタル放送ではアナログをデジタルに変換するタイムラグがあってどうしても一致しないので放送できなくなったのだそうです。デジタル放送が始まった頃にテレビでそんな解説を見ました。早速ニュースの始まりを見てみましたが確かに時報音は無くなっていました。そのときはそんなものかなと深くも考えませんでしたが、どうやらとんでもない不都合が隠れていたようです。 頂門の一針より 10秒先のタイムマシン 内田一ノ輔 …略 数秒後に起きる地震がわかる。ここで「何もできないよ」と考える人と「大いに活用する」人とでは、明らかに生存率や傷害率は異なってくることは間違いない。…中略 緊急地震速報の発令が、仮に揺れの 10秒前とすると、私はこの10秒前はとてつもなく有益であると思うし、生死の分かれ目といっても大げさではない。 この緊急地震速報は無料である、そのために、却って有難味が少ないのではないのか。その適切性は、日々進化していくものと仮定して、この 10秒まえの緊急地震速報が有料とすれば、貴方ならいくらで購入しますか。一方、このように受け手の対応次第では、自分や家族の生死を左右する情報であるが、これを脅かすとんでもない事実がわかった。 現在、この緊急地震速報はラジオとテレビから発信されるが、その受信機がデジタル放送用の場合には、アナログ放送より数秒遅れてしまうのである。 岩手宮城内陸地震に見舞われた、宮城県栗原市では、デジタル放送を視聴していた家庭で、地震発生後に緊急地震速報が流れたことが分かった。これは、デジタル放送用受信機で速報を聞いたケースである。このトリックは、電波として流れてきた映像を、デジタル受信機がテレビ画面に表示するのに手間がかかるためだ。 デジタル放送の場合は、情報が圧縮された状態で送られてくるため、その情報をテレビの内部で解凍する時間が必要となる。一般に、アナログ放送よりも数秒ほど画像が表示されるのが遅れることになってしまうのだ。 判りやすく例えれば、プロ野球中継で「満塁逆転サヨナラホームラン」の感動を、デジタル放送を見ている人は、現在のアナログ放送を見ている人に比べて、数秒遅く知ることになる。 プロ野球中継であれば、「そうなんだ」で終わるが、これが緊急地震速報では生死を分けてしまう場合も有る、という大問題なのである。 岩手宮城内陸地震の際、気象庁は同時に緊急地震速報を流したが、アナログ放送を視聴している家庭では地震発生前に速報が流れた一方、デジタル放送を視聴している家庭では、地震発生から 2秒ほどたって緊急地震速報が流れたという情報。この重大な情報を知りながらマスコミは沈黙した。政府により沈黙させられたが正しいのかもしれない。政府や放送局が大々的に宣伝しているデジタル放送。これまた膨大な予算をかけて開発している地震予知技術、まさに数秒間の勝負の世界であり、国民の命を救う技術であるが、デジタル放送はとんだ悪魔を抱えていたようである。バカの一つ覚えのように、2011年からデジタル放送が始まりますと宣伝するが、「デジタル放送になると、緊急地震速報が数秒遅れますので注意してください」のように重大な情報を正直に示すべきが、政府や報道の姿勢ではないのか。 これはびっくりです。デジタル放送を促進してきた人達もまさかこんなところに影響が出てくるとは想像もしていなかったのじゃないでしょうか。もう引き返せないところまできた今になってこんな重大な欠陥が分かったので今更デジタルを止めるわけにもいかないので「皆で黙っていよう」なんてことになったのじゃないでしょうか。 将に、過ぎたるは及ばざる如し! |
2008 年7月12日土曜日 第3219回 乗り入れ規制 |
もしやるとしても最後かなと思っていた名古屋が国内初の試みをやるそうです。トヨタから圧力がかからないのでしょうか心配です。 日本経済新聞より (7/8)名古屋市が乗用車の乗り入れ規制の実験、500円課金 名古屋市は 10月、名古屋大学や民間企業と連携して市内への乗用車の乗り入れ規制の実験を始める。市内中心部の規制区域に入る際に500円前後を課金し、地下鉄など公共交通機関の利用を促す構想で、マイカー通勤者の協力を募る。二酸化炭素(CO2)などの排出量を削減するのが狙い。海外で広がっている車両乗り入れ規制の試みは国内では初めてとなる。実験は 12月末までの3カ月間で、制度名は「駐車デポジット制度」。名古屋市と名大のほか三菱重工業、NTTデータ、国土交通省などが参加する研究会で制度を構築した。第3059回でロンドンの渋滞税に驚きましたが、まさか名古屋が日本の先陣を切るとは想像しませんでした。きっとトヨタあたりに遠慮してやるとしても最後の方にこそっとやるのかなと勝手に想像していました。思ってたより骨があるんですね。それにしてもトヨタさんどう出るのでしょう。それとも何か裏でもあるのでしょうか。 いずれにしても、日本の大都市でこうした試みが行われるのは大歓迎です。どこかがやれば後に続くところも出てくるでしょうし、地方都市でも導入するところは出てきそうです。 いよいよ脱クルマ社会の実現も近いのかもしれません。良い傾向です。 又、楽しみが出来ました! |
2008 年7月13日日曜日 第3220回 プリウス |
流石のトヨタもアメリカの急激な販売減には対処が遅れて大幅な売り上げダウンに陥っているようです。6月にアメリカで初めてGMの販売数を抜きそうだったのが同じように売り上げを落として実現しなかったそうです。唯一売れ筋のプリウスは受注はあるが製造が間に合わずに貢献できなかったそうです。 そのプリウスに太陽電池を搭載するとの記事がありました。 日本経済新聞より (7/7)ハイブリッド車「プリウス」、太陽光発電を搭載 トヨタ トヨタ自動車はエンジンとモーターを併用するハイブリッド車「プリウス」に太陽光発電システムを搭載する方針を固めた。来春にも全面改良し発売する新型車の一部に採用。カーエアコン駆動用電源として活用する。自動車大手が普及車に太陽光システムを搭載するのは初めて。地球温暖化への関心が高まるなか、多様な環境技術を搭載した次世代型自動車として注目を集めそうだ。 新型プリウスの高価格タイプに太陽光システムを搭載する。屋根部分に発電パネルを設置。エアコン駆動に必要な 2―5キロワットの電気の一部を太陽光でまかなう計画だ。現在はデザインに配慮したパネルの設置方法などを検討している。搭載車の生産台数や価格などの詳細も今後詰める。パネルは戸建て住宅事業や工場向けで取引実績のある京セラなどから調達する方針だ。参照: 1回の充電で80キロ走行、米国立研究所の改造版『プリウス』とうとう太陽電池搭載の車が出てくるんですね。といってもエアコンの電源ということですから本格的に太陽電池で走るというのには程遠いのでしょう。 それでも、一度取り付ければ、だんだんエスカレートしていって、何時かは、走行に使える時も来るかもしれません。そうなったら楽しいですね。 それにしても、電気自動車の冷暖房はエンジンと違って電気を使わないと出来ないので只でさえバッテリーの能力不足が堪えるところですが、この太陽電池で少しでも賄うことが出来れば助かりますね。これから主力になりそうな電気自動車にもどんどん採用されることになるのでしょう。 家の太陽電池で充電してクルマの太陽電池で補助する時代がいよいよ実現するのでしょうか。 早く見たい! |
2008 年7月14日月曜日 第3221回 我が家の太陽光発電 |
例月の我が家の太陽光発電、7月分6月11日から7月9日までのデータです。実質30日分で 先月よりも1日多くなっています。入梅が早くそれなりに雨が降ったので水の心配はなさそうですが、梅雨明けが早かったので発電量はまずまずと言うところです。 さて、先月は年間電気代0円を達成しましたが、今月から4年目にはります。今年も何とか0円を達成したいところですがどうなりますか。 去年6月、買電、367(147,220)KWhで5,720円 1KWhの単価、約13.78円 今年6月、買電、420(142,278)KWhで6,326円 1KWhの単価、約15.30円 去年7月、買電、338(149,189)KWhで5,757円 1KWhの単価、約17.03円 今年7月、買電、422(163,259)KWhで6,930円 1KWhの単価、約16.42円
今月は買電が前年より84KWh(14、70)多くなっています。このところ使用量が増えています。特に夜が増えているのですが、これは太陽風呂の所為ではないかと考えています。というのも、今年はどうも太陽風呂の沸きが悪いようなのです。雨が多かったので沸きが悪かったのだろうとは楽観しているのですが、何分30年近く使っているので性能も悪くなっている可能性もありそうです。まぁ、壊れるまで使いましょう。 去年 6月、売電、600KWhで13,932円 1KWh単価、約23.22円 今年 6月、売電、472KWhで11,299円 1KWh単価、約23.94円 去年 7月、売電、357KWhで8,860円 1KWh単価、約24.82円 今年 7月、売電、390KWhで 9,976円 1KWh単価、約25.58円
今年 7月、▲3,046円の支払。去年の支払▲3,103円と比らべると、57円も沢山支払いが増えています。残念。これはひとえに買電の増加によります。来月も厳しそうですが、頑張らなくちゃ。 4年目のスタートとしては可もなく不可もなくというところでしょうか。
2年目 7,012円 3年目 ▲2,689円 4年目一月分 ▲3,046円 さて来月は! |
2008 年7月15日火曜日 第3222回 イチロー選手 |
オールスターを前の81試合目に何とか100安打と3割に達してチョッとほっとさせてくれたイチロー選手、これから登り調子で行ってくれるかと期待したのですが、連打の試合とノーヒットの試合が交互になり今ひとつ調子に乗り切れないようでどうも心配です。 それでもオールスターにも選ばれ交互とは言えども複数安打もでるようになったので前半ほどではないと期待したいところです。 スポーツ報知より イチロー「喜んで」球宴本塁打競争日本人初参戦! 【オークランド(米カリフォルニア州)8日】マリナーズのイチロー外野手(34)がオールスター戦の前日、14日に行われる「本塁打競争」(ヤンキー・スタジアム)に、日本人選手で初めて参戦することが決定的となった。フリー打撃では、他のスラッガー顔負けのパワーを見せるイチローに米大リーグ機構が注目。背番号51も、メジャーの聖地のラストイヤーを飾るイベントということから、要請を快諾した模様だ。 イチローが、今季限りで幕を閉じる伝説の球場にその名を残す。すでに「本塁打競争」出場8選手中、6人が決定。注目されていたア・リーグの残り2枠に、日本人として初めて名を連ねることになった。これまでもオファーを受けながら辞退してきたが、MLB関係者が今年も出場を強く要請。今年は大好きなヤンキー・スタジアムでの最後のイベントとなることから、ついにメジャー屈指の強打者たちとの“夢の競演”に臨む意思を固めた模様だ。 天才打者が「長距離砲」としてのベールを脱ぐ。昨年の球宴で「狙えば本塁打をシーズン何本打てるか?」との問いに「(打率)2割2分でいいなら40本と言っておきましょうか」と真顔で答えた。試合前の練習ではフリー打撃でサク越えを連発する実力の持ち主。その長打力は、マ軍内にとどまらずMLB関係者の誰もが認めるところだ。 ヤンキー・スタジアムで参加することに特別な意味がある。8年連続の球宴出場が決定した6日「(運命や縁が)ないわけないでしょう。たぶんニューヨークのファンも僕のことを好きだし、ファンと敵の選手としての会話が存在する唯一の場所ですから」とNYファンの魅力を語った。練習でサク越えを放ったり、背面キャッチをするたびに大歓声が沸くスタンドに「エネルギーを持っている。見せがいがあるし、面白いですよね」とファンを絶賛。そんな目の肥えた人々を本塁打競争で喜ばせるつもりだ。 参加する以上、狙うは優勝しかない。すでにMLB関係者にその意思を伝え、着々と準備を進めているという。昨年は球宴初のランニング本塁打でMVPを獲得した背番号51。以前、ヤンキース・松井が「本塁打競争は出るべき人が出るもの。簡単に出られる舞台じゃない」と話した名誉ある夢舞台で、今年は球界屈指のスラッガーを抑え込み、優勝をつかみ取るつもりだ。 日本では3度出場 イチローはオリックス時代の日本の球宴では3度、本塁打競争に出場している。初出場の95年は日本ハム・田中幸雄、近鉄・中村紀洋(現中日)とともにパ・リーグ代表として臨み、10スイングで4本のアーチを放った。97年は5スイング中1本。3度目となった99年はヤクルト・ペタジーニと5スイングの“サシ勝負”だったが、1本しか打てず、3本のペタ砲に敗れた。 本塁打競争のルール 日本では決められたスイング数で何本打つかで争うが、メジャーではスイングして本塁打以外の打球はすべてアウトに数え、10アウトになるまでに打った本数で決める。出場8選手を第1ラウンドで上位4人、第2ラウンドでは第1ラウンドとの合計本数で上位2人に絞る。決勝戦は、その本数だけで優勝者を決める。 これは面白そうですね。是非ホームラン競争で優勝して貰いたいものです。とは言いながらも、そんなことより200本安打の方が心配です。そんなことは無いとは思いますが、もしこれでバッティングの調子を崩して200本安打が達成できなかったときのことを考えるといてもたってもいられない気持ちです。 私は当然見ませんが! |
2008 年7月16日水曜日 第3223回 集光式 |
第3147回や第3166回のIBMなどで何度も集光式太陽光発電を取り上げてきました。しかし、なかなか実用化にならないのかその後発売されたと言う話は聞きません。やはりむずかしいのでしょうか。 今までの集光式はレンズを使ったものですが、チョッと毛色の変わった集光式が開発されたそうです。 ITmedia Newsより 「窓で太陽光発電」する技術 窓のような広い面に照射された太陽光を集めて発電する技術が開発された。 2008年07月12日 07時50分 更新米マサチューセッツ工科大学( MIT)の研究者が、窓を太陽光発電装置にする技術を開発した同校の研究者らはこれまでにない「太陽光集光器」を開発した。この集光器は窓のような広い面に照射された太陽光を収集し、それを縁の部分に集中させる。このため、屋根を太陽電池で覆うのではなく、ガラスパネルの縁の部分にのみ太陽電池を取り付けるだけでいい。さらに、縁に光を集中させることで、個々の太陽電池から得られる電力は 40倍以上になるという。現行の集光器は可動式の大型鏡材を使っていることが多いが、 MITの集光器は複数の塗料を混ぜたものをガラスやプラスチックに塗る。この塗料がさまざまな波長の光を吸収し、それを別の波長で放射して、縁の太陽電池に運ぶ。このシステムは製造が容易なので、 3年以内に導入されるかもしれないと研究チームは考えている。これを既存のソーラーパネルシステムに加えれば、最小限のコストで効率が50%高まるとしている。この研究成果は Science誌の7月11日号に掲載される。研究チームのメンバーは、この技術を開発し、製品化するための企業Covalent Solarを立ち上げる。 こんなことができるんですね。光を集めると言えばレンズや鏡しか思いつきませんでしたが世の中には頭の良い人がいるものです。是非、本物になって欲しいものです。 夢の実現を期待しましょう! |
2008 年7月17日木曜日 第3224回 9周年 |
第318話、第668話、第1032話、第1397回、第1763回、第2128回、第2493回、第2858回と続け今日からいよいよ10年目に突入です。 やってから考えようで始めて、途中何度も途切れそうになりながら、途中からは休まないことにこだわりとうとう10年目に入るのですからわからないものです。あの時、始めなければ今日はなかったということですから、面白いものです。こうなると、今度は兎に角10年は続けたくなりますし。3650回も達成したいし、連続3650回なんてのも意識しだしました。 しかし、そんなことを考え出すと得てして明日にも途切れるなんてことになりそうです。「まあ、いいか!続くも続かないも成り行き任せ」で行きましょう。 と言いながらどこまで続くか楽しみでもあります。もしよろしかったらお付き合い下さい。 それにしても、どちらかと言えばこの部屋を始めた頃には左がかっていた私が、ネットで色んな情報に接している間に今じゃ完全に右寄りの考えになっています。しかし、これも、拉致問題が表面化してから、この国はおかしいと分かってきたからだと思います。 もし、拉致問題なかりせば、初期の頃のごとく何の危機感も無くこの国はいろいろ問題はあるにしても良い国だと単純に思っていたでしょう。しかし、拉致問題から戦後の日本は他国の謀略によりあらゆる階層に入り込んだ反日の人達によって根本から変えられようとしていることが分かるようになりました。 戦後の60年間でぼろぼろにされた日本を元に戻すことは出来るのでしょうか。その為には、平和ボケに導かれた日本人一人一人が目を覚ますしかなさそうです。しかし、既に洗脳され操られている政・官・財やマスコミの動きを見ているともう手遅れかもしれません。 果たしてどうなるのか! |
2008 年7月18日金曜日 第3225回 薄膜太陽電池 |
第3196回のIBM、 第3198のシャープ、第3212回の昭和シェル等で取り上げた薄膜太陽電池の市場が急拡大するとの記事がありました。 Tech-On! 薄膜太陽電池市場の売上高は2015年に200億米ドル超,米NanoMarkets社が予測 2008/07/11 米 NanoMarkets, LCは,薄膜太陽電池が2015年に26GW分の電力を生み出し,その売上高は200億米ドルを上回るとの見通しを発表した(発表資料)。この成長の要因は,いろいろな種類の薄膜太陽電池が普及するほか,現在主流となっている結晶Si太陽電池に比べて,低コストで柔らかく,製造しやすい薄膜太陽電池が登場するためという。同社は,2015年までに太陽電池が生産する電力のうちの半分以上が,薄膜太陽電池によるものになると予測する。薄膜太陽電池は,低コストで,軽く,フレキシブル基板の上に製造できるため,特に住宅向けの人気が高まりそうだという。住宅向けの薄膜太陽電池の市場は, 2015年までに23億米ドルに成長するとみる。種類別に見ると, CdTe(カドミウム・テルル)薄膜太陽電池市場は成長を続け,2015年に同市場の売上高は87億米ドルになると見込む。CdTe半導体は光吸収係数やエネルギー・バンド・ギャップが高いという利点を持つ。また,以前に懸念されていた環境への影響も小さくなっているようだと説明する。CIS/CIGS太陽電池は,値段が高く,製造に関する課題が存在するものの,薄膜太陽電池産業の中ではまだ際立った存在という。NanoMarkets社は,同市場の売上高が2015年までに50億米ドル近くまで達すると見込む。 加納 征子=日経エレク いよいよ薄膜式が本物になるということのようです。何にしろ、コストが安くなることは大歓迎です。電池が薄くなって原材料の不足の心配が無くなり 第3223回のような集光式が実用化されれば、コストは飛躍的に下がる可能性がありそうです。 これはもしかしたら本当に太陽光発電の時代が来るかもしれませんよ。そうなれば、世界中でエネルギー問題はなくなり石油や石炭などの化石燃料は誰も見向きもしないようになるかもしれませんね。 面白そう! |
2008 年7月19日土曜日 第3226回 カーボンファイバー製 |
第2898回や第2948回でカーボンファイバーでクルマを軽量化することこそやるべき方向だと書きましたが、どうやら実現しそうです。 日経Ecolomyより フォルクスワーゲン「リッター100キロ」車発売へ ガソリン価格が急騰し、車をなおいっそう節約して使用するよう求める規制当局の声が強まる中、独 Volkswagen(VW)社は、ガソリン1リットル当たり100キロメートルという驚くべき燃費を誇る弾丸型のマイクロカーによって、「燃料効率」という言葉に新しい意味をもたらそうとしている。VW 社の超倹約型コンセプトカー『1 Liter Car』は、6年間倉庫の奥に眠っていた。100 キロメートル走行するのに必要なガソリンの量をそのまま名称にしているこの1 Liter Carは、車体をカーボンファイバー製にすることで重量を抑えている(車両総重量はわずか約300キログラム)。…中略究極の燃料節約を実現するためは、軽量というだけでは限界がある。大きな役割を果たすのは空気力学だ。 1 Liter Carは細長くて背が低く、車長は約3.5メートルあるが、車幅は約1.3メートル、車高は約1メートルだ。また、戦闘機のような屋根に、フラットなホイールカバー、それに車の下を空気がスムースに流れるようにするアンダーカウルを備えているのが特徴だ。 エンジンの冷却口は必要に応じて開き、ビデオカメラがミラーの代わりを果たす。また、同乗者の座席をドライバーの後ろに置くことで車幅を抑えている。 抗力係数は、平均的な車が約 0.30、本田技研工業の『インサイト』が0.25であるのに比べ、0.16と小さい。エンジンについては、コンセプトカーには 8.5馬力、トルク値18.3Nmのワンシリンダー型ディーゼル・エンジンが搭載されていた。Car Magazine誌によれば、量産モデルには2シリンダー型のターボディーゼルが使用され、パワーがやや増すことになるという。…中略価格はどのくらいになるのだろうか。 Car Magazine誌によれば、「ある信頼できる情報筋」が、1 Liter Carの店頭表示価格は2?3万ユーロ(およそ340?500万円)の範囲になるはずだと語ったという。これはけっこうな価格だ。もっとも、1 Liter Carは小さなサイズながらも贅沢な車ではあるのだが。これは結構意欲的なクルマですね。やはりやればできると言うことです。しかし、単価はまだまだですね。今度三菱が来年に発売する電気自動車も300万円ですから勝負はきつそうです。 しかし、この車体で電気自動車にすれば魅力的なクルマになりそうです。これでせめて200万円を切れば売れるかもしれません。尤も、私はもう100万円下がらないと手が出そうもありません。 いずれにしても、軽量の電気自動車こそ目指すべき方向であることは間違いなさそうです。 早く見てみたい! |
2008 年7月20日日曜日 第3227回 集光式 |
第3223回で従来のレンズ式の集光式太陽電池がなかなか動き出さないと書きましたが、その中でも第2362回の変換効率40%を超える究極の太陽電池への挑戦で取り上げた集光型太陽電池モジュールがやっと動き出したようです。何でも言ってみるもんですね。
日刊工業新聞 大同特殊鋼、集光式太陽光発電実証プラントを建設 【名古屋】大同特殊鋼は15日、愛知県常滑市の新エネルギー研究施設「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」に発電能力が高い集光式太陽光発電の実証プラントを建設、09年度から4年間実証試験を行うと発表した。 出力30キロワットで、集光式では国内最大。総工費は1億円。長期間の性能を実証し、メガワット級(メガは100万)の出力の太陽光発電所に使える技術の確立を目指す。 同プラントは樹脂レンズで太陽光を発電セルに集める。日の出から日没まで太陽を追尾する装置を備え、受光面積当たりで一般の太陽光パネルの1・6倍の発電ができる。 実証では出力5キロワットの発電システムを6基連結し、連結時の発電性能などを確認する。年間発電量は一般家庭7戸分の2万7000キロワット時。近くの下水処理場に供給する。 (掲載日 2008年07月16日)大同特殊鋼→プレスリリース08 あいち臨空新エネルギーパークに新型太陽光発電実証プラントを建設 こうした機械式は「窓で太陽光発電」する技術が本物になるとコスト的には難しいかもしれませんね。しかし、こうしたレンズ式のものは見た目には分かりやすくて納得できるものがあります。 最終的にどちらが優位に立つかは分かりませんが、どちらが勝とうが太陽光発電が安くできるようになることは歓迎です。 それにしても、ここのところ本当に太陽光発電の記事が増えてきました。毎日どこかに新しい記事が載っているような感じです。これはいよいよ本物になってきたということなのでしょうか。 期待できるかも! |
2008 年7月21日月曜日 第3228回 東芝 |
昨日、集光式太陽電池を取り上げた時に、このところ太陽光発電の話題が多いのはいよいよ時代の到来かもしれないと書きましたが、またしても、そんな気にさせる記事がありました。原子力にしか感心がないのかと思っていた東芝までもが太陽光発電に参入するのだそうです。 NIKKEI NET 東芝が太陽光発電に参入 国内シェア、10年に1割 東芝は 7月中に太陽光発電システム事業に参入する。専業大手の米サンパワー(カリフォルニア州)から太陽電池を調達、住宅向けの装置に組み立てて販売する。東芝がエアコンなどで蓄積してきた回路技術を盛り込み、発電効率を世界最高水準に引き上げた。国内の太陽光発電装置はシャープ、三洋電機など4社が市場のほとんどを握っている。東芝は小型・軽量でも大きな電力を出せる利点を訴え、2010年に10%の国内シェア獲得を目指す。サンパワーは世界8位の太陽電池メーカーでシェアは4%。東芝はサンパワーが得意とする単結晶型の調達契約を結んだ。太陽光を電気エネルギーに変換する性能を示す発電効率は最高でも20%前後だったが、サンパワーの太陽電池は世界最高水準の21.5%を達成しているという。(07:00) 第3196回のインテルやIBMにソニーなどこれまで全く関心が無いのかと思っていた大企業が太陽光発電に次々と参入して来るので驚いていたのですが、今度は東芝ですか。こうなると日立あたりもいずれ参入してくるかもしれませんね。 京セラ・シャープ・サンヨーなどどちらかと言えば規模の小さい方の企業が散々苦労して立ち上げてきた太陽電池も大手が出てくるようになったということはいよいよ本物になってきたという証拠でしょう。どんどん競走してコストダウンを実現させて欲しいものです。 ますます面白くなるかも! |
2008 年7月22日火曜日 第3229回 野茂 |
期待したイチロー選手のホームラン競争も無く、後半戦が始まった大リーグから悲しいニュースがもたらされてしまいましたね。第565話等で何度か取り上げさせてもらった野茂選手の引退は仕方ないとは言え残念です。 時事ドットコムより。 偉大な先駆者、現役に幕=ユニホーム脱ぐ「トルネード」−野球 日本と米国球界で通算201勝を挙げた野茂英雄投手(39)が現役引退を決意した。3年ぶりのメジャー復帰を果たした今季、4月にロイヤルズを戦力外となり、再復帰は果たせなかった。今年は3試合に投げて防御率18.69。かつて150キロ台を誇っていた球速は130キロ台まで落ち、力の衰えは明らかだった。 体を大きくひねる「トルネード投法」で知られた野茂は17日昼ごろ、自身が設立した社会人チーム「NOMOベースボールクラブ」の清水信英監督に米国から電話を入れ、「引退することになりました」と伝えた。 近鉄で大活躍した後、1995年にドジャース入り。その年のオールスター戦でナ・リーグの先発投手を務めるなど力を発揮し、史上4人目となったア、ナ両リーグでのノーヒットノーランも達成した。こうした野茂の活躍が、その後に続いた佐々木(元マリナーズ)、イチロー(マリナーズ)、松井秀(ヤンキース)らに道を開いた。偉大な先駆者が、静かにユニホームを脱ぐ。 (了)( 2008/07/18)こういう昔の武士を思わせる日本人は少なくなったのでしょうね。私もどちらかと言えばこうした性格にあこがれたものですが、その生き様は残念ながらそれには遠く及ばなかったのが辛いところです。 情けない! |
2008 年7月23日水曜日 第3230回 薄膜太陽電池 |
第3225回に続いて又しても薄膜太陽電池の話題です。薄膜式の弱点はシリコン結晶式に比べて変換効率が悪いところですが、画期的な技術が開発されたそうです。 |
EDリサーチ社より 2008年7月17日 産総研、フレキシブルなCIGS太陽電池で変換効率17.7%を達成 独立行政法人 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター化合物薄膜チームは08年7月16日、帝人の協力を得て、非Si系材料であるCIGS薄膜を用いたフレキシブル太陽電池のエネルギ変換効率を飛躍的に高める技術を開発した、と発表した。この技術によりセラミックス、金属箔、ポリマなどさまざまなフレキシブル基板を用いた高性能な太陽電池の作製に成功した。Cu、In、Ga、Seからなる半導体材料CIGSを用いた太陽電池は光電変換層の厚さを数μmと薄くできる。この利点を生かし、曲面への設置やもち運びが可能な、軽量でフレキシブルな太陽電池への応用が期待されているが、これまでフレキシブルCIGS太陽電池の高性能化は困難であった。今回、新しいアルカリ添加制御技術の開発、およびポリマ基板の新しいハンドリング技術の開発を行い、フレキシブルCIGS太陽電池のエネルギ変換効率を大幅に向上させた。同研究成果は08年7月28〜29日に日本科学未来館で開催される「第4回産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター成果報告会」、および9月1〜5日にバレンシア(スペイン)で開催される「第23回欧州太陽光発電国際会議」で発表する。産総研は図 1に示すように裏面電極層を形成する前に、安定なアルカリ化合物であるケイ酸塩ガラス層(ASTL)を基板上に形成し、この層の製膜条件の制御により、裏面電極層を通過してCIGS光吸収層に取り込まれるアルカリ量を制御する技術を開発した。この技術により再現性良く、しかも簡便にアルカリ添加を行うことができ、CIGS太陽電池のエネルギ変換効率の大幅な向上が実現した。表面が平滑なセラミックスを基板として、ASTL法を用いて作製したフレキシブルCIGS太陽電池は小面積セルの真性変換効率として17.7%(図2)を達成した。また表面がやや粗いチタン箔を基板に用いた場合でも17.4%を達成できた。参照: フレキシブルなCIGS太陽電池で効率17.7%を達成何だか薄膜式の元気が良いですね。本当に薄膜式の時代がくるのでしょうか。安くて、変換効率も良いとなるとシリコン結晶式が逆転されるのも本当になるかもしれませんね。 いずれにしても、安くて効率の良い太陽電池が出てきて一気にエネルギー革命が起きるなんてことになれば地球にとっては万々歳でしょう。 それにしても、これだけ次から次へと新しい技術の話題が出てきますが、これが本物になるのはもう近いと言うことでしょうか。 早く実現して欲しい! |
2008 年7月24日木曜日 第3231回 集光式 |
昨日に続いて又しても太陽電池の話題です。今度は 第3227回に続いて集光式の話題です。本当に記事が多くなりました。 EDリサーチ社より 2008年7月18日岡本硝子とオハラ、太陽光発電用ガラス集光レンズの共同開発で確認書 岡本硝子とオハラは 08年7月17日、同日開催された取締役会において、太陽光発電用ガラス集光レンズの共同開発に関する意向確認書を締結した、と発表した。今後、両社はガラス素材による高効率で耐候性の高い集光レンズの共同開発について検討を開始し、08年9月末をメドに法的拘束力を有する技術業務提携に関する正式契約の締結を目指す。両社はそれぞれ有する技術を最大限に活用して地球環境の保全および改善に資することが喫緊の経営課題であるとの共通認識から、お互いの技術をもち寄り、環境に優しい硝材およびそれを利用した製品の開発・製造・販売を目的とする提携について検討していくことになった。特にクリーンで持続的な供給が可能な太陽光発電は将来を期待させるエネルギであり、ガラス製集光レンズを用いることで長期間にわたる効率的な光から電気への変換が可能となる。太陽光発電向け集光レンズには樹脂製のものもあるが、ガラスの有する光への相性に加え、直射日光が強い砂漠など厳しい環境に設置されることが多いことなどからガラスのもつ耐候性に大きな期待が寄せられている。今回の共同開発により、オハラが長年にわたり培ってきた光学ガラスの組成開発力と岡本硝子のガラス成型および成膜加工技術を融合させることで、高効率で耐候性の高い集光レンズの開発を目指すという。 参考: 株式会社オハラ岡本硝子 株式会社 岡本硝子と言えば、 第2999回で三菱商事との共同開発を取り上げましたが、今も過去のトピックスとして上記のHPに残っているところを見ると同じプロジェクトなのでしょうか。それにしても、この次から次への集光式の開発二ユースは一体どうしたことなのでしょうか。何だか異常な雰囲気です。もしかしたら、業界内ではこの流れが本流となっているということなのでしょうか。 いずれにしても、発表ばかりでなく早く本物になって欲しいものです。それも、できるだけ安く、そして我が家のような既設にも後から取り付けられるものが開発されて欲しいものです。 本当に待ち遠しい! |
2008 年7月25日金曜日 第3232回 墓 |
法事の読経の合間におじゅっさんが良い話をしてくれました。我が家は所謂百姓の宗派である浄土真宗(一向宗)なのですが、その一向宗ではお墓は建てなくても良いのだそうです。というのも、親鸞聖人が亡くなるとき、私が死んだら遺骸は加茂川に流して魚の餌とし、お墓は要らないと言ったのだそうです。流石に親鸞聖人の遺骸は加茂川に流すことは出来なかったがお墓は遺言通り作らなかったそうです。 ですから、今でも一向宗のお寺にはお墓は無いし、代々の住職のお墓も無いそうです。その代わりに納骨堂があってそこに骨を収めれば良いのだそうです。 浄土真宗のお墓について よくある質問 5.お墓は絶対に必要でしょうか? 浄土真宗的に極論を申せば、お墓はまったく不要です。その意味ではお寺も不要であり、「墓」という言葉もないといっても過言ではありません (この場合、先祖を祀るという狭義の意味の「墓」ですが)。真宗寺院の中には墓地を持たないという原則論を大事にしているところもあります。…以下略 どうやら本当のようです。おじゅっさんいわく、霊園や墓石屋さんに「檀家でこの話はしないでください」と言われているのだそうです。 親鸞さん偉い! |
2008 年7月26日土曜日 第3233回 トイレ |
体育館での毎日で気になることに、タバコやガム、缶にペットボトルに弁当の空のポイ捨てがあると何度も書きました。このマナーの悪さには呆れていますが、実際のところは日本人のモラルはこの程度なのだと諦めの境地です。 もう一つ気になることがあります。これはマナーの悪さと言うよりやったことが無いのじゃないかと思っています。 我体育館は利用が多く、毎土日や祭日には殆んど何かの大会があります。その中でも、中・高校生の大会の時に、トイレの汚れは酷いものです。命中しなかったものをそのまま便器の外に残したままなんてのはざらにあります。きっと和式のトイレなんて使ったことがないのでしょうね。だから命中しないのかもしれません。 それより気になるのは、トイレットペーパが無くなった後、予備(常に予備を置いています)を取り付けずに芯だけを残しているのが殆んどです。きっと、家でペーパーの取替えなんかお母さん任せでしたことないのでしょうね。驚いたことにこれは女性の方が酷いのです。この子たちが子供を育てるのですから先行きが恐ろしい。 小さなことですが、体育館で働くことで、こんな日本の子育ての低下を感じてしまいました。それとも、もともとこの程度だったのでしょうか。 いや、そんなことはない! |
2008 年7月27日日曜日 第3234回 早明浦ダム |
異常に早かった梅雨明けの後、殆んど雨が降らずに 我が家の太陽光発電は絶好調です。去年5月に記録した月間701KWhも更新しそうな勢いです。と喜んでいたら、やはり良いことばかりは無いですね。7月5日まで貯水量100%で今年は水の心配はいらないだろうと油断していた 早明浦ダムがあっという間に60%を切りそうなところまで落ち込んできてしまい、そうなれば1次止水制限が実施されるそうです。と言っていたら60%を切ったようです。 25日、読売新聞より …略 国土交通省四国地方整備局は24日、25日、午前9時から第1次取水制限を始めることを決めた。カット率は香川用水20%、徳島用水15.2%。ダム上流の7月の降水量(24日現在)は、平年の約13%の59.5ミリで、5日に100%だった貯水率は24日、62.8%(平年83.2%)まで落ち込んだ。…以下略 第2924回で取り上げた香川用水調整池は8月から試験湛水(たんすい;水田などに、水をたたえること。)だそうです。 間に合うのでしょうか! |
2008 年7月28日月曜日 第3235回 派遣制度 |
第2618回、第2630回や第3190回で派遣社員制度が日本の国をだめにしていると書きましたが、その派遣社員制度がどういう流れで今のようになったかを分かりやすく書いているところがありました。
頂門の一針 1257号 08・07・22(火)より 派遣社員10年の実態 内田一ノ輔 ご存知のように労働者派遣法が 1986年に施行された。対象は、ソフトウェア開発、通訳、速記、秘書などの 13業務に限定されていて、技術を持ち即戦力となる人材が対象である。間違いなく売り手市場であった。派遣社員を依頼する会社は、派遣会社に対して「○○のソフトウェア開発の出来る人」、「ドイツ語の通訳の出来る人」といった、具体的な業務の内容を依頼するシステムとなっており、「性別」「年齢」などの指定は原則出来ない。 これは、労働者派遣法第 26条で「派遣労働者を特定することを目的とする行為」は制限されているためである。要するに、依頼する技術を持った人を派遣すれば契約は成立することになる。人を派遣してもらうのではなく、即戦力の技術労働力を提供してもらう契約である。…中略 間違いなく、労働者の保護のための法律であった。 当時は、まだ派遣を受け入れる会社側も 40〜60万円程度の額を派遣会社に支払っていた。しかし、実際に派遣社員に支払われる金額は、その半分以下であり、派遣会社は大もうけをしていたのである。…中略世の中リストラブームであり、派遣利用で募集をしない会社も増えてきたので、求職者は老若男女が大量にいるのである。とにかく人を集めさえすれば、人材派遣会社は金になる時代となった。 2004年には、さらに派遣法が改悪され「製造業」への派遣が解禁された。この改悪により、労働者保護の法律が完全に、企業保護の法律になってしまった。…以下略 全文を読んで貰うと派遣の酷さが良く分かるのですが長すぎるので派遣法が改悪された年をとりあげてみました。 こうやって派遣業者や企業などによってだんだん都合の良い様に法改正が行われていったんですね。最初は皆の合意の得やすい法案として通し、だんだん自分たちの都合の良い様に改変していくという方法で、知らない間にどうにもならないところまで行き着いてしまうというやり方は他にも沢山ありそうです。そして、その法を通すのに政治家に多くの金が流れるということでしょう。 もう取り返しがつかないのかも! |
2008 年7月29日火曜日 第3236回 海水淡水化 |
毎日雨が降らずに 我が家の太陽光発電は絶好調です。いよいよ月間発電量の記録達成は間違いなさそうです。それは、恐怖の水不足が近づいていることでもあります。8月早々には第2次取水制限が始まりそうです。こうなってくると、 第699話や第1793回で取り上げた海水淡水化が気になります。もうそろそろ実用化されても良いのじゃないでしょうか。この淡水化でも日本のメーカーが頑張っています。チョッと古い記事ですが。 FujiSankei Business i. 2008/5/23より 「膜」で水をきれいに 淡水化市場、世界を席巻 化学・繊維メーカーが、海外で海水淡水化や排水処理などの水ビジネスに力を入れている。経済成長が続く新興国では、水資源の不足に悩むところが多いうえ、生活レベルの向上や環境意識の高まりで関連市場の急拡大が見込まれるためだ。日本メーカーの強みは、合成繊維などの素材開発で培った「膜」の技術応用。「水はただ」との意識が残る日本を飛び出し、世界にビジネスチャンスを求めている。(吉村英輝) …以下略ここでも折角の技術が国内では使われずに海外で活躍しているんですね。太陽光発電と共通するところがあります。 その太陽電池を使った新しい技術も開発されているようです。 日刊工業新聞より 東工大、太陽光使い処理コスト1割にする淡水化技術を開発 東京工業大学理工学研究科の矢部孝教授らの研究室は、太陽光を使い処理コストを現状の1割にする淡水化技術を開発した。独自開発した太陽光集熱器で温めた水を水車で細かい水滴にして蒸発させ、蒸留水にする。濾過不要でメンテナンスが容易。現在主流の逆浸透膜方式などと比べ集熱面積あたりの生産水量が約9倍、設備投資は9分の1以下になると試算している。今夏中に1日1トンの水を処理する装置の試作モデルを完成させる。 開発した技術は「ペガサス浄水化システム」と名付けた。独自構造の水車に70―80度Cの温水をぶつけ、半径0・1ミリメートルの水滴にして蒸発を早め、それを冷やして淡水化する。平面状のフレネルレンズで太陽光を集めて穴を通過される、反射による熱損失が少ない独自の装置を使い温水をつくる。実験では「海水や汚水の混じり物が1000分の1になった」(矢部教授)という。(掲載日 2008年07月04日) これはまだ実用化は先のようですが、コストの面からも早期に実現して欲しいものですね。 あなたたちに政治をやる資格はない! |
2008 年7月30日水曜日 第3237回 カタカナ表記ルール |
この HPを立ち上げて暫くした頃、サイト巡回で驚いたことがありました。と言うのは、工学系の人達の間では論文などを書くときに「コンピューター」などの「―」を省いて「コンピュータ」と書くのが当たり前なのだと書いていたのです。文科系の私としては初耳でしたのでそれから注意して見ていると確かに「−」の無い単語が多いようでした。そこで、何でも信じるミーハーの私としてはこれは遅れる訳にはいけないとすぐに取り入れてみました。しかし、慣れないことはするものじゃないですね、どれの「−」を省くべきかが良く分からず何時の間にか元に戻ってしまっていました。それでも、書くときには常にどっちだろうと意識していました。 ところが、面白い記事がありました。 CNET Japanより マイクロソフト、自社製品でのカタカナ表記ルールを変更--「ブラウザ」は「ブラウザー」に マイクロソフトは 7月25日、今後の同社製品およびサービスの開発において、外来語カタカナ用語末尾の長音表記について、ルールの変更を順次行っていくと発表した。このルールは「英語由来のカタカナ用語において、言語の末尾が -er、-or、-arで終わる場合に長音表記をつける」というもので、このルールに従うと「コンピュータ」は「コンピューター」、「プリンタ」は「プリンター」、「ブラウザ」は「ブラウザー」と表記されることになる。ただし、一部慣用によって音引きを省略する例外もある。ルールおよび例外の詳細については、同社ウェブサイト内の「ランゲージポータル」で配布されている「マイクロソフト日本語スタイルガイド」内にまとめられている。…以下略 これって、マイクロソフトが勝手にやっていたと言うことなのでしょうか。何のことは無い単にマイクロソフトに踊らされていただけのことだったのかもしれませんね。 マアいいか、適当に! |
2008年7月31日木曜日 第3238回 電池 |
電気自動車がいよいよ本物になりそうな雰囲気になってきましたが、まだまだ電池が能力とコストで足を引っ張っており全面的な電気自動車の時代が来るのかどうか難しいところです。 自動車業界情報[自動車情報 マークラインズ]より 自動車分野でも実用化段階に近付いている、高エネルギー密度の亜鉛-空気電池 2003.2.3 …略 以下では、電気自動車の再評価につながる可能性を持ち、実用化段階にも入りつつある亜鉛 -空気電池の開発状況を紹介する。亜鉛-空気電池のエネルギー密度は既に200Wh/kg水準に達している。電気自動車開発のなかで実用化され、ハイブリッド車用電池にも多用される見込みのニッケル水素電池の65Wh/kg、リチウムイオン電池の110Wh/kgよりも高性能である。…以下略かなり古い日付の記事ですがトヨタが目を付けているとの噂もあるそうです。リチウムイオン電池より高性能というのが驚きです。こんなものもあるんですね。こうなってくると、電池のブレイクスルーも意外と近いのかもしれません。 もう一つ、太陽光発電に使う電池も動いているようです。 NAS電池の生産増強 日本ガイシ 小牧に113億円で新工場 日本ガイシは28日、蓄電能力が大きい「NAS(ナトリウム硫黄)電池」の生産能力を、現在の年産9万キロ・ワットから、2010年度に年産15万キロ・ワットへ増強すると発表した。自然エネルギーを使った発電所の建設が進んでいる欧米への販売も拡充する。 NAS電池は、風力や太陽光で発電した電力を蓄電することで、一定の出力を確保しにくい自然エネルギーの供給を安定化させることができるため、需要が急増している。 日本ガイシは、NAS電池の主力工場の小牧事業所(愛知県小牧市)に、新工場を建設し、10年6月から生産を始める。名古屋事業所(名古屋市瑞穂区)にある部品工場も小牧事業所に集約する。投資額は113億円。 日本ガイシのNAS電池の売上高は、07年度は133億円で、販売先は国内が9割を占めた。欧米で風力、太陽光発電所の建設が増加していることから、10年度には海外売上比率を5割に拡大し、売上高も350億円まで引き上げる。 NAS電池は、鉛蓄電池の3倍の蓄電能力を持つのが特徴で、量産しているのは世界でも日本ガイシだけだ。 国内の大規模工場でも、割安な深夜電力をNAS電池に蓄電し、昼間に放電することで、電力コストを削減する取り組みも広がっており、大幅な需要拡大が期待できると判断した。 (2008年7月29日 読売新聞) これも家庭用の太陽電池と独立したシステムとして各家庭に設置される時が来ることを期待したいものです。 一日も早い実現が待ち遠しい! |