団塊の世代の部屋(109)

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200881日金曜日  第3239回  荒れ野

  我が家の芝生も今はあのムラサキカタバミも何時からか芽を出さなくなり他の雑草も鳴りを潜めています。流石の雑草たちもこの暑さには弱いようです。秋になると又芽をだすのでしょう。それまでは暫しの休戦です。
 それでは今は楽をしているのかと言えば、水不足の中、近所に遠慮をしながらの水遣りに勢を出しています。第2次取水制限になればもう無理でしょうね。

  その芝生に関する面白い記事がありました。

 25日、読売新聞の山田養蜂場の広告の対談の中での横浜国立大学名誉教授 宮脇昭さんの話です。

 ・・・略

 森林破壊にもいろんな原因がありますが、長い時間をかけた家畜の過放牧もその一つです。かってほとんど森で覆われていたヨーロッパ大陸も、毛皮や食肉を必要としたため森の中にヒツジやヤギ、ウシなどを大量に放牧しました。その結果、森が破壊されたと言ってもまちがいありません。例えば、1909年にドイツで初めて自然保護区に指定された「リュ―ネブルグハイデ」は、元々は、ヨーロッパミズナラやシラカンバに覆われた豊かな森でした。それが、4000年に及ぶ過放牧や岩塩採掘、森林の伐採などで土地がやせ「エリカ」などの矮生(わいせい)低木や「コメススキ」のようなイネ科の植物が繁茂するようになったのです。この景観を英語で「ヒース」、ドイツ語で「ハイデ」、日本語で「荒れ野」と言いますが、この風景を自然の姿と見誤って造ったのがイギリス公園の原型で、その後、日本人がこの造り方を日本に移入し、画一的に芝生を植え、現代の「公園」が生まれたといわれています。だから、荒れ野は、本来「公園景観」を指す言葉なんです。・・・以下略

 成る程、昔は森だったものを人間が荒れ野にしてしまったと言う訳ですか。その荒れ野を自然と思って公園を造ったなんて皮肉ですね。それを真似て芝生を植えて雑草退治をしている私はバカ丸出しですね。
と言っても、我が家の芝生は雑草がはびこってご近所から顰蹙を買うのが嫌でやりだしたことですから今更元に戻す気はありません。

 それにしても、雑草の生えるがままの姿を受け入れらる余裕のある日本になって欲しいものです。そうすれば私も苦労して芝生の面倒を見ずに済むし、ムラサキカタバミだって雑草として目の敵にすることもないのですが。

難しそう!

200882日土曜日  第3240回  イチロー選手

  イチロー選手が3000本安打を達成しましたね。本来ならオールスターまでに達成して今頃は張本選手の記録を何時抜くかで盛り上がっている予定だったのですが、それどころか、200本安打も微妙な雰囲気になってきています。流石のイチロー選手も年令による衰えが来たということなのでしょうか。それとも、たまたま今年だけのことなのか心配です。

 と言いながらも、シーズン修了までにはきっと200本安打は達成してくれているものと期待しています。マァ、今年駄目でも来年には修正してくれるでしょう。

 しかしながら、野茂選手のように何時かは引退という時を迎えるのは間違いない。それでも、その日が来るのが1日でも遅くなって欲しいものです。

 私としては、私の人生が終える72歳まで後11年イチロー選手が現役で活躍していることを密かに望んでいます。その頃には5000本安打の世界記録を作っているかもしれません。

実現するでしょうか!

200883日日曜日  第3241回  最高発電量

  我が家の太陽光発電第3234回でも書いたように7月は水不足の心配をよそに絶好調で推移していましたが、とうとうこれまでの最高値701KWhを大幅に超える744KWhを記録しました。

  05(平成17)年の開設以来の

  最高値は07(平成19年)年5月の701KWh。

  2番目が07(平成19)年8月の697KWh。

  3番目が06(平成18年)8月の695KWh。

  6月まではこれまでの最高だった去年(07)より悪い数値で推移していたので、去年が良すぎたから今年はこんなものだろうと納得していました。
ところが、7月になって突然の梅雨明けと供に晴天続き、2日ほど夕方に夕立というかスコールと呼んだ方が似合うような大雨が降りましたが発電には殆ど影響しませんでした。こういう雨なら毎日でも降って欲しいものです。そうすれば芝生の水遣りもしなくて良いし、夜は涼しくて冷房もいりません。案外東南アジアあたりはこんな天候なのかもしれませんね。だから暑そうな夏もなんとかすごせるのじゃないでしょうか。温暖化に期待するとしたらこういう天候ですね。

  と言うことで、とうとう7月は9日の10KWhが最低の発電量という一桁の無い画期的な発電量を記録することになりました。雨不足による水の心配が無ければ諸手を上げて万々歳です
  それにしても、今年もこうしていつもと違ったおかしな天気ですが、毎年こうして異常気象とも言えそうな天候が続くのでしょうか。不気味ではあります。

例年通り8月も晴天が続けば発電は期待できますが、水不足が深刻なものになりそうです。

複雑なところです!

200884日月曜日  第3242回  花火

  世界の中心坂出市といえども人口の少なさはどうにもなりません。毎年行われる花火の数にもそれが諸に影響しているようです。

  2日の読売新聞によると

  坂出市 大橋祭り 1300発

  高松市 高松祭り 6500発。

  丸亀市 婆娑羅祭り4000発

  人口の多さに景気も関係するのでしょうね。わが坂出市の余りの少なさに驚かされます。そう言えば、私の子供の頃から坂出の花火と言えば、何時の間にか始まって、ポツリポツリと上がったと思ったら何時の間にか終わっていたという情け無いものでした。それでも花火といえばうきうきして見ていたものです。一時は我が家の2階の窓からも良く見えていたのですが、間に高い建物が建って殆ど見えなくなってしまいました。という訳で最近は音ばかりの花火です。

  花火と言えば、PLですが、残念ながら大阪への単身赴任の時にも見る機会はありませんでした。あっても行かなかったかも。
  その
PLの花火の面白い記事がありました。

  これも読売新聞より

  「PL花火芸術」が1日、大阪府富田林市のPL教団大本庁であった。教団が昨が年まで10万発としていた花火の数え方を改め、今年は「2万発」と大幅に下方修正。実際の規模は変わりなく、昨年よりやや多い17万1000人(府警調べ)が一瞬の夜空の花に酔いしれた。

 これまで、1回の打ち上げでも、上空で複数個の小玉がさく烈すればすべてをカウントしていたが、今年は「より厳密に」(教団)と「打ち上げ1回を1発」と改めた。市民から「規模縮小か」と、約100件の問い合わせがあったという。・・・以下略

  花火の数え方にもいろいろあるんですね。坂出市の1300発はどちらの数え方なのでしょうか。この数ではどちらにしても大した影響はなさそうですが、10万発が2万発とは違いが大きすぎてびっくりします。今頃になって修正すると言うことは以前から問題になっていたのかもしれませんね。
  それにしても、カウントしていたと書いていますが、本当にカウントしていたんですかね。そんな暇な奴いるのかな。わざわざ数えなくても分かるでしょうに。現に上記の坂出・高松・丸亀の数は事前発表ですから。

これも偽装なのかな!

200885日火曜日  第3243回  夜でも発電

  第3139回の月光発電でも書いたように太陽光発電の最大の弱点は夜や雨・曇など太陽の光がなくなると発電できないことです。月や、星の光で発電できる感度の良い電池ができればそれに越したことは無いのですが、いくらなんでもそれは無理と言うものでしょう。
  もう一つはバッテリーで蓄電することで夜も使えるようにすることですが、これも今まで何度も取り上げてきたようにコストの問題があります。

  発想を変えた面白い方法もあるようです。

  ITmedia Newsより

  夜でも太陽エネルギーで発電、MITが新手法発見

太陽エネルギーを保存しておくのは多額の費用がかかるが、MITはこれを安く効率的に実現する方法を発見した。 20080801 1746 更新

 太陽光エネルギーを保存しておいて、日が照っていないときに使えるようにする方法を、米マサチューセッツ工科大学(MIT)が発表した。

 現時点では、太陽エネルギーを保存しておいて後で使うには多額の費用がかかり、効率も悪い。だが、MITは植物の光合成をヒントに、安価で効率的な保存方法を発見したとしている。

 その方法とは、太陽光エネルギーを使って水を水素と酸素に分解し、後でこの水素と酸素を燃料電池内で化合させて電気を作るというもの。カギとなるのは水から酸素ガスを発生させる新しい触媒で、コバルト金属、リン酸塩、電極で構成される。これを水に入れて電極に電流を流すと、コバルトとリン酸塩が電極上に薄い膜を作り、酸素ガスが発生する。この触媒は室温で、中性の水の中で作動し、使うのも簡単だという。これをプラチナなど、水から水素ガスを発生させる触媒と組み合わせると、光合成の際に起きる水の分解反応を再現できると研究者は説明している。

  MITの研究者ダニエル・ノセラ氏は、今回の発見は「われわれが何年も前から語ってきたパラダイスだ」としながらも、「これは始まりにすぎない」としている。現在の電気分解装置は高額で高塩基性環境が必要になるため、人工光合成には適していない。今回の発見を既存の光電池システムに統合するためには、工学面でさらなる取り組みが必要になるという。

 ノセラ氏は、10年以内に、家庭で光電池を使って太陽光で電気を作り、余ったソーラーパワーで水素と酸素を作り出して家庭用燃料電池に使えるようになると期待している。同氏らの研究成果は731日号の「Science」誌に掲載される。

  面白そうですが、実際にものになるのでしょうか。水素を作り出すところまでは良いのですが、それを燃料電池で発電するというところに疑問を感じてしまいます。何時も言っているように、太陽電池の最大の利点は稼動部分が少ないと言うことです。それに反して燃料電池は複雑すぎます。複雑なものはコストもかかるし故障が付きまといます。その点で私は燃料電池を買っていません。
  それでも実現できれば面白いでしょう。しかし、バッテリーとどちらが本物になるでしょうか。どちらも難しそうですが、多くの選択肢ができることは可能性も高くなるでしょうから期待はしたいものです。

 それにしても、こうしていろんな技術が開発されると言うことは太陽光発電の夜明けは遠いようで近いのかも。

もう少しの辛抱か!

200886日水曜日  第3244回  インドアスポーツ

  坂出市立体育館に嘱託で勤めるようになって1年以上が過ぎました。ここの利用の大半は当然インドアスポーツです。中でも、バドミントン、卓球、ソフトバレーボールの利用が大半を占めています。
  私が太陽光発電など環境問題に興味を持っている所為でしょうか、こうした競技を見ていて今までには考えたこともなかったことが気になるようになりました。
  と言うのも、この毎日の強烈な暑さのなか、エアコンもない体育館の窓を締め切り 太陽光線でまぶしくないようにブラインドを下ろし、水銀灯を点けた中で練習や試合をやるのです。見ているだけで気が遠くなりそうです。

  軟式テニスをやっていたときに霜柱でコートが使えないシーズンオフの冬に何度か体育館を借りて2、3度練習をした経験はありますが、当時は冬だったこともあり特別何も疑問を感じることもありませんでしたが、夏だったら絶対しなかったでしょうね。と言うか、シーズンオフ以外にインドアでやるという発想が無かったので夏の体育館で運動をするという考えは全くありませんでした。それもクーラーもないところで。

  それだけに、バドミントンや卓球が窓を閉めブラインドを下ろしてやっているのを見たときこんな過酷なスポーツを選ばなくて良かったと密かに思いました。
  特に、ブラインドを下ろし、太陽の光をさえぎりライトを点けるに至っては、こんな自然に逆らってエネルギーを消費するスポーツが地球温暖化が問題になっている時代に生き残れるのだろうかと心配になりました。
  まぁ、こんなことを考えるのは私だけかもしれませんね。それにしても、せめてブラインドを上げて太陽の光の下でやるくらいのことはやって欲しいものです。もちろん照明は太陽光発電で賄うようにしたいものです。
  インドアスポーツが生き残るにはそのくらいのことはしないといずれ批判の的になる時代がくるかもしれませんよ。

そんなことはないかな!

200887日木曜日  第3245回  2次取水制限

 8月になっても我が家の太陽光発電は絶好調で推移しています。と言うことは水の方は益々危機を迎えていると言うことです。

   四国新聞より

  香川用水2次制限入り/3市新たに渇水対策本部

 吉野川水系水利用連絡協議会(会長・木村昌司四国地方整備局長)は3日午前9時、早明浦ダムから供給量を香川用水で35・0%、徳島用水で17・0%削減する2次取水制限に入った。同日、丸亀、善通寺、観音寺の3市が新たに渇水対策本部を立ち上げ、三木町では午前9時から配水池の弁を15%閉める減圧給水を開始した。

 2次制限入りは昨年6月に続く実施。この日は、香川用水を管理する水資源機構の担当者が香川用水取水口(徳島県三好市)のゲートを狭める作業などを行った。

 高松市では制限入りに合わせて、7月25日から始めていた減圧給水を18・5%削減と強化。また、市役所前に早明浦、内場ダムの貯水率や家庭でできる自主減圧法などを書いた渇水告知板を設置した。市は「市民生活には大きな影響は出ていないが、急速に悪化しており、節水の徹底をお願いしたい」としている。

 4日には坂出、綾川、多度津の1市2町で渇水対策本部を設置し、観音寺市と宇多津町では減圧給水を始める予定。

 連絡協では、今後もまとまったが期待できないことから、4日に幹事会を開催し、3次制限入りの時期や香川、徳島用水の削減率について検討する。昨年は貯水率が30%程度となった6月半ばに3次制限に入っている。同局によると、「このまま雨が降らなければ10日にも30%程度となる見通し」としている。3日午後8時現在の貯水率は44・1%(平年値83・3%)。

  今の状況では3次制限も間違いなさそうです。去年は前半から雨が少なく既に6月に2次制限になっていたようです。のどもと過ぎれば熱さを忘れるでもう忘れてしまっていました。本当にいい加減ですね。

  そして7月(第2858回)に台風で100%に戻っています。その前の危機も台風の一雨で助かっています。今年も台風頼みなのでしょうか。しかし、そうは上手く行かないような気がします。いよいよ三度目の正直ということで今年は大変な年になるのじゃないでしょうか。
  所詮は台風任せで何の手も打ってないのですからそうなっても文句を言っていく先はなさそうです。

神様仏様台風様!

200888日金曜日  第3246回  セミ

 第1769回でセミが何時の間にかミンミンゼミからクマゼミに変わってしまった事を書きました。今年も夜明けと供にシャーシャーと鳴き出していますが心なしか例年よりうるさくないような気がします。

と言うのも、このクマゼミは午前中しか鳴かないことを知ったからです。それで注意していると確かに午後は鳴きません。これを知ってから、「うるさいのも午前中だけの辛抱だ」と割り切ることができるようになったのです。尤も、今年は本当に数が少ないようです。もしかしたらセミの発生にも裏年なんてのもあるのかもしれません。それとも、セミも熱さにはよわいのでしょうか。

  ウィキペディア(Wikipedia) クマゼミ より

  …略

  鳴く時間帯はおもに日の出から正午までの午前中で、日が照って温度が上がる午前7時頃から午前10時頃まで最もさかんに鳴く。生息地では朝日が昇ってから昼近くまで、鳴き声が騒がしいほどに響きわたる。雨の日や午後はあまり鳴かず、センダンやキンモクセイなどの木の幹に止まって樹液を吸う。ただし、午後でも天候が回復した時などは鳴くことがある。またアブラゼミと共存している地域では、午前11時ごろまではクマゼミのみが鳴き、それから後はアブラゼミのみが鳴くという「鳴き分け」が見られる。…以下略

  しかし、午前中しか鳴かないなんて想像もしていませんでした。てっきり朝から晩まで鳴き通しだと頭から思っていました。人間って本当にいい加減ですね。と言うか私だけでしょうか。それにしても、ミンミンゼミは午後も鳴いていたような気がしますがどうなんでしょう。今となってはここではお目にかかることも無いので確かめようも無い。

これも思い込みでしょうね!

200889日土曜日  第3247  我が家の水道代

   第3188回の2期分に続いて20年度3期分の検針票が来ました。

  平成20年度3期分 平成20年6月9日〜平成20年8月6日 

  水道使用量    57立方メートル

  水道料金等    9,691円     約170円/立方メートル

  下水道使用量金等 8,316円    約146円/立方メートル

   合計          18,007円   約316円/立方メートル

  前年同期水量         52立方メートル

 

  平成19年3期分 平成19年6月6日〜平成19年8月6日 

  水道使用量    52立方メートル

  水道料金等    8,694円     約167円/立方メートル

  下水道使用量金等  7,476円    約144円/立方メートル

   合計          16,170円   約311.0円/立方メートル

  前年同期水量         72立方メートル

 前期より9立方メートル、前年より5立方メートルの浪費です。金額で言うと3,307円と1,837円。
  順調に減ってきていましたがここに来て残念な結果となりました。しかしながらこれは今年の7月の晴天続きのために芝生の水遣りが増えたことが主な要因ですから仕方の無いところです。やはり、井戸水が欲しいですね。第3次取水制限になると芝生の水遣りも難しくなるでしょうから次回は少なくなりそうです。

台風待ちです!

2008810日日曜日  第3248回  ノと木

  この歳になるまで知らないことばかりですが、それでもこんなことさえ知らなかったのかと驚くことがあります。

  最近では、禾(ノギ偏)が「ノ」と「木」で出来ているのでノギと読むという説を新聞(出展は忘れました)で読み、「ええっ!そうだったのか、知らなかったなぁ」とノと木を分けて読むなんてことを全く思いつきもしなかった自分の想像力の無さに軽いショックを受けました。

 サーチしてみましたが、やり方が悪いのかそれらしいものは見つけることが出来ませんでした。似たようなものを一つ。

「ノ」の追求−その11

試しに共に象形とされる二組の字、「木」「禾」と「米」「釆」に当てはめてみますが、これに先だって辞書の各解字を調べておきます。

「木」 解字:象形。立ち木の形にかたどる。字形は枝と幹と中根とわき根を表わす。

「禾」 解字:象形。穀物の未の垂れ下がった形にかたどる。種が分散するところから分かれ意。

「米」 解字:象形。もみがらから出た黍(きび)の粒のさまにかたどる。籾殻を破ってでた粒の意味。

「釆」 解字:象形。掌の上に種を乗せた様にかたどる。手で種をまく意。

 

 「ノ」の「特別の」または「特別な」という意味の繋がりで説明できるでしょうか?

「禾」=「木」+「ノ」:木+特別な=>特別な木=>米のなる木=>いね

少し無理を感じるので、なじみの深い辞書の木の象形図をとり入れ「木」の最初の意味が「草木」だったと変更しましょう。

「禾」=「木」+「ノ」:草木+特別な=>特別な草木=>米のなる草木=>いね

「釆」=「米」+「ノ」:米+特別な=>特別な米=>脱穀した米(白米)=>籾殻をとること=>解き放つこと…以下略

 それにしても、ノと木でノギとは余りにも単純すぎて思いつかなかったのかそれとも私の頭が固すぎたのかどちらにしても自分の頭の悪さにがっかりします。

 漢字も結構いい加減に記憶しているのがあるので最近では簡単な字が書けないのは当たり前としても、読むことさえ出来なくなってきています。もしかしたら、ボケが始まっているのかも。

危ないですね!

2008811日月曜日  第3249回  ゲーム

   第1399回などでゲームについて書きましたがプロが子供たちの興味を引き付けるものを死に物狂いで作っているのですから何の努力もしない私のような大人が子供からゲームを取り上げようとしてもかなうはずも無く、最近はもうゲームには勝てないと諦めてしまっていました。
 そのゲームの魅力についての面白い記事がありました。

 7月22日、読売新聞コラム「子ども ゲーム」

 なぜ子どもはそんなにも電子ゲームの世界に入り込んでしまうのだろうか。

 「子どもは本来、色々なものに興味を示す飽きっぽい存在。ゲームだから夢中になるのではなく、そこに(夢中にさせる)ノウハウが詰まっているから夢中になる」

 多くの人気ゲームを手がけたクリエイターで、製作のこつを体系化した「ゲームニクス」理論を提唱する立命館大学教授のサイトウ・アキヒロさん(45)(ゲームメディア論)は秘密を明かす。・・・中略

 サイトウさんは「ゲームは、目標に向けた努力に応じて褒めるメディア。褒めてプレーヤーの自己肯定感を高め、さらにゲームに夢中にさせる。ところが現実の子育てではダメなところを指摘するしつけが主流。子どもたちは、褒めてくれるゲームの中に居場所を求めていくのかもしれない」と話す。・・・中略

 成るほど、勝てない訳です。褒めてその気にさせるとは考えさせられますね。子育ての手本をゲームに取られてしまったようなものです。これでは子どもゲームに取られてしまうのも当たり前でしょう。
  では私のように勝てないと諦めてしまうのか。ゲームの製作者が上手い方法を提言してくれています。

 ゲームの仕掛けを知り尽くした製作者たちは、自分の子どもをゲームにどう向き合わせているのだろう。カプコン社員の西野淳さん(39)の家では、小学2年生の長男(8)にゲームは1回1時間程度、必ず親の前で遊ぶと約束させている。1時間が経過した後、やめさせる時の言葉は「やめなさい」という命令ではなく、「今、ゲームはどういう状況?」という問いかけだ。

 「自分がゲーム会社の社員でゲーム好きだから、すぐにやめられない状況があるのもよくわかる。だからキリがいいところまではやらせる」というのがその理由だ。・・・中略 

  西野さんは「子どもが夢中になっているゲームの内容を理解し、一緒に楽しむことができれば、ゲームを通じたコミュニケーションもできる。ゲームに対して不安を感じている親御さんは、一度、子どもの目線で考えてみては」と話している。

  もう我が家では手遅れですが、こういう方法もあるのですね。それでも私なんかはきっとそんな暇は無いと逃げているでしょう。何と言っても、一日は24時間しかないのですから。兎に角、我々の貴重な時間を上手く取ろうとしている魅力的なものが多すぎるのじゃないでしょうか。さしずめ私にとってはインターネットです。

子供に文句は言えない!

2008812日火曜日  第3250回  安定供給

  第3201回で取り上げた太陽光発電の補助金復活やそのあいまいな打ち出しで第3217回でも書いたような市場の縮小が心配されていますが、その後もどうなるのか新たな動きは発表されないままです。本当にやるのだろうかと心配していたら、又しても、足を引っ張るような記事が出ました。

  FujiSankei Business i. より 2008/8/9

  蓄電池整備に6兆円 経産省、太陽光発電10倍目標で試算

 経済産業省は8日、太陽光発電の導入量を2020年までに現在の10倍に高める政府目標を達成した場合、電力の安定供給のために必要となる蓄電池の整備費用が約6兆円かかるとの試算を発表した。個々の導入世帯が負担する方式で整備すれば、太陽光発電パネルの費用約230万円のほか、1世帯当たり約150万円の追加負担となる。経産省は今後、負担費用を低減する方法や負担の在り方について検討する。

 試算は、同日開催の「低炭素電力供給システムに関する研究会」(電力・ガス事業部長の私的研究会)で示した。

 太陽光発電は政府の地球温暖化対策の柱だが、天候や時間帯によって出力が大きく変動する。このため、発電電力が不足する場合に備えた蓄電池などの予備電源が必要となる。電力消費が少ない時期には余剰電力が発生し、余剰分を買い取る電力会社は発電施設の稼働率が低下するといった懸念があった。

 経産省は研究会で電力消費の変化に合わせた出力調整のため、柔軟に出力を変えられる揚水発電の活用、蓄電池の設置など複数の供給安定化策を提示。1キロワット時の電気をためる蓄電池の設置費用は2万5000〜40万円で、政府の太陽光発電の導入目標1400万キロワットの約8割を家庭用が占めることから、導入世帯は320万戸という。

 ただ、蓄電池の設置場所を各世帯とするか、変電所にするかで費用は変化する。また、個々の世帯が負担する方式では目標達成が期待できないため、政府の補助なども検討する方向だ。

  今更何を言ってるんでしょうね。それじゃあ日本より沢山やっているドイツはどうやっているのでしょうか。それに今の10倍なんていったって高々全体の一割にもならない発電量のはずです。そんなものが本当に影響するのでしょうか。そんなものは今でもピーク電力の為に準備しているはずです。それが証拠に、東京電力なんか地震で止まったままの原発が無くても問題なく動いているじゃないですか。
  これが、太陽光発電のシェアが20とか30%以上になってきて初めて影響が大きくなるのじゃないでしょうか。それに太陽光発電は今の季節のようにその電気を一番使う時には一番発電しているはずですから最もピーク電力には役に立つはずです。
  今更こんなことを言い出すのはやはり太陽光発電をやりたくない勢力が裏で動いているとしか思えない。

何か、しっくりしない!

2008813日水曜日  第3251回  クーラーなし

  第3247の我が家の水道代で少し書きましたが、今年は水不足の危機というのに去年はかなり遠慮をして控えていた芝生への水遣りを復活させています。
  7月に入ってすぐの梅雨明けもあって今年の水遣りは結構我が家にとっては負担となっています。しかし、これには別の節約が潜んでいるのです。それは電気代です。
  去年の夏もかなり頑張ってクーラーの使用を少なくしたのですが、今年はもう少し頑張ってみようと芝生の水遣りを復活させたのです。昼間はもちろん夕方、窓側の木や芝生に水を遣り、サッシを閉めず網戸とすだれと扇風機でこの夏を乗り切ることにしてみたのです。
  幸い、暑いといいながらも例年のうだるような暑さで寝ることもできないなんて目には合わずに今日まで来ました。その所為か体も夏バテなんてこともなく過ごしています。ここまで来るともしかしたらこの夏はクーラーなしで乗り切ることができるかもしれません。後は、残暑が心配ですが、きっと何とかなるでしょう。
  それでも、昔はこれが当たり前だったのですから人間贅沢になったものです。冷房温度を28度なんてせずに日本中でクーラーを止めれば結構過ごせそうな気がするのは私だけでしょうか。
  さて、この努力で、今月の電気代は節約できたでしょうか。水道代との差し引きはどうでしょう。

結構楽しみです!

2008814日木曜日  第3252回  我が家の太陽光発電

  昨日書いたどのくらい節約ができているか楽しみにしていた電気代のデーが来ました。水不足の心配はあるものの絶好調の発電にクーラー控えの努力が報われたのか。今月はどのくらい節約できたか期待がつのります。

 例月の我が家の太陽光発電、8月分7月10日から8月10日までのデータです。実質32日分で先月よりも2日多くなっています。

   去年7月、買電、338(149,189)KWhで5,757円 1KWhの単価、約17.03円

 今年7月、買電、422(163,259)KWhで6,930円 1KWhの単価、約16.42円

 去年8月、買電、454(222,232)KWhで8,299円 1KWhの単価、約18.28円

今年8月、買電、570(288,282)KWhで10,830円 1KWhの単価、約19.00円

 今月は買電が前年より116KWh(66、50)多くなっています。何でしょう、期待と全く正反対の実績です。去年も確かに節約はしましたが今年ほどではなかったと思っていたので意外な結果でした。残念。
  

 去年 7月、売電、357KWhで8,860円  1KWh単価、約24.82円

 今年 7月、売電、390KWhで 9,976円  1KWh単価、約25.58円

 去年 8月、売電、387KWhで10,781円  1KWh単価、約27.86円

 今年 8月、売電、464KWhで13,353円  1KWh単価、約28.78円

    今年 8月、▲2,523円の支払。去年の支払▲2,482円と比らべると、41円も支払いが減っています。残念。浪費文を発電量がカバーしてくれたということです。チョッと納得が行かないところもありますが受け入れざるを得ないでしょう。もっと節約をしろということなのでしょう。

 1年目  31,518円
 2年目 
 7,012円
 3年目 
▲2,689円
 4年目2か月分 ▲5,569円

さて来月は!

2008815日金曜日  第3253回  薄膜太陽電池

  第3225回第3230回で薄膜太陽電池の時代が来るのでしょうかと書きましたが、又しても薄膜の話題です。

 日刊工業新聞より

  青山学院大、カドミウムフリーで折り曲げ可能な太陽電池を開発

 青山学院大学の中田時夫教授らは有害物質のカドミウムを含まない折り曲げ可能な薄膜太陽電池を世界で初めて開発した。銅、インジウム、ガリウム、セレンを使うCIGS太陽電池で、光を電気に変える実効変換効率はフレキシブル型で過去最高の17・7%に達した。シリコン製太陽電池に比べ低コストで環境負荷のないフレキシブルCIGS太陽電池の実用化が視野に入ってきた。

 9月1日からスペインのバレンシアで開かれる「第23回欧州太陽光発電国際会議」で発表する。

 開発したCIGS太陽電池はチタン薄膜の基板上に約1マイクロメートルのモリブデン電極を付け約2マイクロメートルのCIGS薄膜、バッファー層、透明導電膜、反射防止膜を積層した構造。

 通常、CIGS光吸収層の上に堆積するバッファー層には硫化カドミウムを用いる。中田教授らはこのバッファー層に、溶液中で成長させた硫化亜鉛系材料を使った。(掲載日 20080807日)

  こうなると結晶シリコン型の太陽電池はもう終わりなのかと思ってしまいますが、そうでもないようです。

  日刊工業新聞より

  三菱電機、太陽電池で新ライン−長野・飯田工場に導入

 三菱電機は現在主流の多結晶シリコン型太陽電池で、業界最高の電力変換効率を実現する生産設備を2010年度に導入する。新しいセル構造を形成するレーザー装置の内製化にめどをつけた。同社は今後、生産規模は追わず変換効率など性能を重視した戦略をとる。太陽電池産業は市場の急成長に伴い、薄膜型などで新規参入する企業が相次いでいる。国内勢ではシャープが世界シェア首位奪還を目指し大型投資に動いている。今後、メーカーの戦略は「規模追求」と「技術志向」の二手に分かれそうだ。

 三菱電機はまず飯田工場(長野県飯田市)に年産数十メガワットの設備を導入、軌道に乗り次第、ラインをすべて入れ替える。初期投資額は今後詰める。同社は2012年に生産能力を年500メガワット(現在年150メガワット)とする目標を掲げており、高効率化設備の導入を急ぐ。

 新設備で製造する太陽電池の変換効率は18・6%。(掲載日 20080807日)

  サンヨーも頑張っているようです。

  EDリサーチ社より 200886

三洋電機、太陽電池モジュール化工場の滋賀工場が稼働

 三洋電機は0885日、滋賀事業所(滋賀県大津市瀬田)に建設を進めていたHIT太陽電池のモジュール化工場「ソーラー事業部 滋賀工場」が完成し、稼働を開始した、と発表した。滋賀工場は当初40MWの生産能力で立ち上げるが、今後、市場動向にあわせて生産能力の拡大を検討する。三洋電機はHIT太陽電池セルの生産を二色の浜工場(大阪府貝塚市)、島根三洋電機(島根県雲南市)2拠点で行い、モジュール化は国内2拠点(二色の浜工場、東京製作所)、海外2拠点(ハンガリー工場、メキシコ・モンテレー工場)にて行っている。今回、モジュール化工場の主要拠点として滋賀工場を新規に立ち上げることで、今後拡大が期待される国内市場向けとして対応していく。 …以下略

 URLhttp://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0808news-j/0805-1.html

  メーカーがこうやって結晶式の増設を決めていると言うことはまだまだ結晶式が薄膜式に淘汰されると言うことはないのじゃないでしょうか。それに、薄膜式の増産がそれ程急激に進むとも思えないので当分は結晶式に頑張って貰わないと太陽光発電の市場自体がジリ貧になってしまいそうで心配です。

果たしてどう動くのでしょうか!

2008816日土曜日  第3254回  結晶シリコン太陽電池

  昨日(第3253回結晶式太陽電池は薄膜式に取って代わられるのでしょうかと書きましたが、どうやら専門家はそうは見ていないようです。

  Een Japanner die zonnecellen onderzoektより

  韓国フィードインタリフの悪いウワサ

  …略

  PV業界内の人間にとっては、今後も結晶シリコン太陽電池がもっとも重要な役割を担い続けるのは自明のことなのだが、業界の中の発言力の大きな人たちが、業界の外に発するメッセージだけを追い続けていると、今にも結晶シリコン太陽電池は終了するのではないか、これ以上開発を続けるのはムダなのではないか、と思われても仕方のないようなメッセージばかりなのだ。それで、業界周縁部にいる人たちは誤解を起こし、結晶シリコン太陽電池関連技術開発の資金繰りは、ネガティブな方向へと流れていってしまっているのが現状だ。…中略

  やはり私と同じように結晶シリコンはもう終わりなのじゃないかと思わせられている人は多いようですね。そりゃぁ、薄膜式が原料が少なくてコストダウンや原料調達に有利とこれだけニュースが出てくれば誰だったそう思います。
  しかし結晶シリコンもまだまだ大丈夫なようですね。とは言いながらもこうした流れを止めるのは難しいものがあるので案外専門家の思う方向には行かないこともあるので果たしてどう動くのか興味のあるところです。
  ところで、この続きの方が心配です。

  ところで、表題の韓国フィードインタリフについて、前述のPV Japanで何人かの方から耳にしたことがある。

  韓国フィードインタリフは、制度としては3年ほど前に始まったわけだが、制度が始まったころ、多くの韓国人たちが、製品の信頼性などにはほとんど構わず、目先の価格に吊られて、非常に安価な中国製の太陽電池パネルに飛びついたというのだ。

  そのせいで、それらの中国製パネルは3年後の今ほとんど動作しておらず、製造元企業はさっさと倒産して消えてなくなったという。残るは、屋根の上にあるものの、全く動作をしない太陽電池パネルばかり。韓国フィードインタリフは、発電した電力を売って初めて対価が支払われるから、安価な中国製パネルに飛びついた人たちは、いわゆる「安物買いの銭失い」をやったことになる。

  このような慌て者はどこにでもいるものだが、たいていの国では少数派でそれほど目立たない。ところが悲しいかな韓国では、かなり多くの人たちが、この手に引っかかったとのこと。

  現在では韓国においては、屋根の上の太陽電池パネルといえば、高いカネを出しても役に立たないものの象徴のように評されており、一般市民に非常にネガティブなイメージを持たれているという。

  韓国のフィードインタリフがあまりうまく行っていないと言う情報だけは入ってきていたが、現場にはこのような真相が転がっていることになる。韓国の国民感情は、いま、太陽光発電を推進しようという気持ちからは、急速に離れていっているようなのだ。…以下略

  中国製はこんなところでも悪さをしているんですね。これからと言うときにこんな悪い噂が広まると日本でも影響が出てくるかもしれません。
それにしても中国は恐ろしいですね。日本のメーカーはそんなことはないでしょうから頑張って世界市場を押さえて欲しいですね。それには、国内の市場が冷えすぎなのが問題でしょう。

政府は本当にやる気あるのか!

2008817日日曜日  第3255回  早明浦ダム

  今回の取水制限のニュースで早明浦ダムの映像がどうもおかしいのです。妙にダムの水が多そうだし、いつもの旧大川村役場の3F建のビルが出てこないのです。そう思っていたら、やはり裏があったようです。

 四国新聞社より

 8月14日付・早明浦ダムの水位

 「何かおかしいな」「どう見ても変や」。早明浦ダムの貯水率低下を報じるニュースを見ながら、ずっと同僚と首をかしげていた。貯水率が30%を割り込んだのに画面で見るダムの水位が高すぎるのでは、と。

 ダムの底に沈む旧大川村役場、あの渇水の象徴とも言える建物もようやく顔を見せた程度。これまでなら貯水率が30%になるころにはすっかり姿を現し、重苦しい気持ちにさせられていたのに。これはどういうことなのか。

 調べると、やはり錯覚ではなかった。いわゆる利水容量は数字通りだが、その他の水、つまり発電用の水が今年はずっと多い。現在の利水容量約5千万トンの半分に相当する約2600万トンの発電用水が残っている。

 過去の大渇水時は発電用水の残量が1千万トン弱だったが、今年の発電用水の「貯水率」は100%。水利権を持つ電源開発によると「天候の関係などで発電要請がなく、7月下旬には関係機関から渇水に備えて残すよう要請されていたため」という。

 発電用水のうち過去の渇水時より多い1600万トン余を一般の貯水率に換算すれば10%近くアップする。表に出ている数字からイメージするほど実際のダムの水は減っていない。

 12日、電源開発などは貯水率がゼロの時点で発電用水を緊急放流することを了承した。過去の配分通りなら86日分の水道用水は確保できるという。しかし、ダムの水に限りがあることに変わりはない。安心することなく、節水第一を肝に銘じておきたい。

  貯水率0%になると出てくる電力用の水と言うのがこれですね。しかし、水の世界は本当に魑魅魍魎の世界ですね。水に変わりはないのに飲料用や農業用に工業用、その上に電力用と省庁が縦割りで管轄している。水はあるのに無いなんて本当に国民をバカにしているとしか思えません。これが本当の縦割り行政なんでしょうね。

誰か本当の水量を教えて!

2008818日月曜日  第3256回  オリンピック

  今回のオリンピックは見る気が無いのでテレビ番組欄も見ることなく何時もの通り7時のNHKニュースを見ようと思いスイッチを入れるとオリンピック中継をやっています。ニュースの合間に中継を入れているんだろうと暫く待っていても一向にニュースをやる気配もないので、番組欄を見てみると、何と、ニュースが何時からやるのか分からない。オリンピック中継の合間にニュースを入れているといった感じです。

 NHKさん、何か勘違いしていないですか。ニュースの合間にオリンピックは分かりますが、オリンピックの合間にニュースは本末転倒でしょう。日本中がオリンピックに注目していると思ったら大間違いですよ。

  NHKがニュースをきちんとやらなくてどうするのですか。お陰で、オリンピック始まってからまともにニュースを見ることができません。それでなくても、テレビなんか見る気がしないのにその上ニュースが何時やっているかも分からないのじゃもうNHKの存在価値はありません。

 幸いネットがあるのでニュースのチェックに問題はありませんが、こうなるとますますテレビの価値はなくなりそうです。今回のオリンピックでテレビ離れが起きれば日本にとっては幸いなことになるかもしれません。日本人が自虐史観に囚われたテレビを見放すことにより健全な社会が戻ってくるかもしれません。

 今回のオリンピックが日本人の目を覚ますきっかけになれば最高ですね。

なんてことはないですかね!

2008819日火曜日  第3257回  バイオ燃料

  第2945回でも取り上げたバイオエタノールを食料品である穀物から造るのはどうも納得が行かないものがありますが、それをきちんとした根拠で反対してくれているところがありました。

  「国際派時事コラム・商社マンに技あり!」より Aug 13, 2008

生産に貴重な真水を大量消費する 「バイオ燃料」 の非道さ

  トウモロコシ農場経営者の票をあてにした補助金政策を下支えする 「なにが何でもCO2削減」 論だが、ものには限度というものがある。

トウモロコシから燃料用のエタノール (エチルアルコール) を作るのにつかう水の量を知って、たまげた。

米国エネルギー省によると、1リットルのエチルアルコールをトウモロコシから作るために2,000リットルの水が必要だ。

植物を育て、得られる植物油を加工して1リットルのディーゼル油をつくるためには、5,000リットルから10,000リットルの水が必要だ。

6月13日の 『ウォールストリート・ジャーナル』 紙上にネスレ社のブラベック・レトマット (Brabeck-Letmathe) 会長が寄せた Global Drying という評論 Global Warming もじり) で、この驚きの数字を知った。

農業が いかに多くの水を使うかの表れで、朝な夕なの食べ物もものすごい量の水の産物と思うとありがたみが増す。

食糧・食料を粗末にしてはならぬというのは本能に裏打ちされた思いだけど、それは食物の背後にある膨大な水の幻影を見るからだろうか。

地球の危機は、温暖化ではなく真水不足にあり。

温暖化で死者は増えないが、農業用水の不足、食べる糧の欠乏は人民を滅ぼす。

いま行われているような、食糧・植物油からつくる 「バイオ燃料」 は、非道と言わねばならぬ。

「化石燃料をだいじに使う」 という常識の健全さ。

 これは良い視点ですね。バイオエタノールを造るのに水をこんなに使うとは想像もしませんでした。それでなくても穀物を育てるには大量の水が必要だし、今やその水不足が世界的にも問題になっているというのに、こんなに大量に水を使うことが許されるわけはありません。

 しかし、これは食糧になる穀物からバイオエタノールを作ることに対する強力な反論に使えますね。このことを世界中に知らせることができればバイオエタノールの製造を中止させることができるかもしれません。

 とは言いながらも、こんなことをやっている人たちは食糧にも水にも困らない一握りの人たちでしょうから世界中の弱者が声を上げても知らん顔なのでしょうね。

どこかおかしい!

2008820日水曜日  第3258回  量子ドット型

  第3254回などでこれからの太陽電池は薄膜式と結晶式のどちらが主流になるのかと書きましたが、もっと強烈なのがあるようです。

  18日、読売新聞コラム「キーワード地球温暖化」に「太陽電池」と題した記事がありました。

  太陽電池が1954年に米国で発明されて半世紀余り。地球温暖化防止に役立つだけでなく、経済性でも近い将来、石油などの化石燃料由来の電力を上回ることが現実的になってきた。…中略

  化学燃料を上回ると書いたのは始めてみました。いよいよそういう時代が現実のものになってきているのでしょうか。
 さて、この中で、結晶式、薄膜式、化合物型、色素増感型に言及した後に紹介されていました。

  将来に有望視されるのが「量子ドット型」。ナノ・メートル(ナノは10億分の1)単位の結晶を基板上につくり、ごく少ない材料で60%以上もの高い変換効率を達成する仕組みだ。研究が始まったばかりで、現在の効率は8%程度だが、実用化されればエネルギー事情を大きく変える可能性を秘めている。

  量子ドット型とは初めて見たような気がします。どんなものでしょう。サーチしてみました。

  ウィキペディアより

   量子ドット型

使用する材料がまだ特定されていない太陽電池として、量子効果を用いた太陽電池が検討されている。第三世代型太陽電池とも呼ばれる。例えばp-i-n構造を有する太陽電池のi層中に大きさが数nm〜数10nm程度の量子ドット構造を規則的に並べた構造などが提案されている[19]。この量子ドットの間隔を調整することで、基の半導体(シリコンやGaAsなど)の禁制帯中に複数のミニバンドを形成できる。これにより、単接合の太陽電池であっても、異なる波長の光をそれぞれ効率よく電力に変換することが可能になり、変換効率の理論限界は60%以上に拡大する([18]P.78)。現在の一般的な半導体プロセスよりもさらに微細な加工プロセスの開発が必要であり、米国などで開発が進められている

 参照: 【3】量子ドット超格子を用いた太陽電池研究の進展

  残念ながら、このあたりになると読んでも私には理解できません。取りあえず変換効率が60%の可能性があると言うことは分かります。
  いずれにしても、これが実現されればエネルギー問題は解決される可能性が大きそうです。
 「石油などの化石燃料由来の電力を上回ることが現実的になってきた」どころか全て太陽電池で賄える時代が来るかもしれません。

是非実現させて貰いたい!

2008821日木曜日  第3259回  ガソリン高

  ガソリン高がいろんな方面に影響を与えているようです。直接的には、クルマの販売が落ち込んでいるし、使用も減っている。これは環境から見て好ましい傾向でしょう。歓迎します。

  間接的な動きもあるようです。

  FujiSankei Business i. 2008/8/16より

  男性用帽子売れ行き好調 ガソリン高が影響か

 猛暑が続く中、男性用の帽子が売れている。連日の強い日差しに加え、ガソリン価格上昇で車の利用が控えられていることが影響、売上高が倍増した百貨店もある。このところ消費者の財布のひもは締まりがちだが、節約につながる商品は人気のようだ。

 西武百貨店池袋本店では7月、男性用帽子の売上高が前年の2倍以上だった。天気が悪かった前年の反動もあるが、従来の年配層だけでなく、30〜40代の購入が目立つ。同店には、自転車で得意先を回る営業マンや、マイカーを極力使わず電車やバスを利用するようになった人が帽子を買いに来るという。

 販売促進部の熊谷栄さんは「節約志向がこういう形で顕在化してきた」とみる。売れ筋は、かばんの中に入れておき必要な時に取り出して使える折り畳み式の帽子。水でぬらしてかぶると、気化熱で涼しくなる商品もヒットしている。東京・銀座の老舗「トラヤ帽子店」でも、折り畳めて放熱性が高いパナマ帽が売れている。「初めての人でも気軽にかぶれる」そうだ。

 帽子関連の業界団体「東京帽子協会」の横山光宏事務局長は「最近の中高年はおしゃれな人が増えており、出掛ける機会が多く、夏の外出には帽子が必需品になっている。ガソリン高で外出が“近場”志向になっている影響もあるかもしれない」と話している。

  春から夏にかけての草抜きにも絶対に帽子をかぶらない私には縁の無い話ですが、ガソリン高で帽子が売れるなんて「風が吹いたら桶屋場が儲かる」みたいな話ですね。いずれにしても、クルマ離れは歓迎です。

  もう一つ、これは間接的と言うより諸に歓迎すべき話です。

  四国新聞社より

  お盆の交通事故死が最少/「ガソリン高騰が一因」 2008/08/19

 お盆休みシーズンの9−18日の交通事故死者数は、前年同期比30・2%減の143人で、日付別の統計が残っている1970年以降で最も少なかったことが19日、警察庁のまとめで分かった。

 事故発生件数は1万8278件、負傷者数は2万3571人で、それぞれ前年比で20・6%減、22・3%減と大幅に減少した。同庁は「ガソリン価格の高騰で交通量自体が減ったことが一因ではないか」としている。

  まとめによると、死者数は飲酒運転によるものが10人減の9人。帰省した人が関係した事故によるものは11人減の5人。都道府県別では、茨城、神奈川、長野が8人で最多。山形、富山、徳島、高知、長崎はゼロだった。

 また、今年の交通事故死者数は18日現在で3000人を超え、3011人となった。年間死者数が54年ぶりに5000人台となった昨年より25日遅く、統計が残っている70年以降、最も遅いペースという。

  クルマが減ると良いことばかりと言えば自動車業界の人達に怒られそうですが、これなど最も歓迎すべきことではないでしょうか。
この機会に一気にクルマの台数を減らしたいものですが、肝心の原油価格が少し落ち着いてきているのでまた元に戻るかもしれません。今こそ、この効果を生かすためにガソリンに環境税を付加して貰いたいものです。なんてことを言うと総スカンでしょうか。
  しかしながら、目指すべき方向は間違いないと思います。

今こそクルマを止めましょう!

2008822日金曜日  第3260回  停電

  太陽光発電で勘違いされることに停電したときに設置している太陽光発電が発電している場合その電気が全て使えると思っていることです。実際は、停電と同時に太陽光発電も停止になって停電状態になります。これは、もし電力会社の人が近所で停電の修理を行うときに太陽光発電が動いているとその電気により感電するのを防止するために停止にするようになっているのです。
  ですから、停電のとき太陽光発電が発電している電気を使うにはモニターで「系統」を「自立」に切り替えて停電時でも使えるようにモニターの横に
設置されているコンセントから使うしかないのです。
 
つまりは、地震などの災害で近辺が停電になったときでも発電量が全て使えるのじゃなく1500ワットしか使えなくなっているのです。このあたりは本当に理解できている人は少ないかもしれません。そんなときに全部使うためにはバッテリーなどを設置して独立したシステムに切り替えができるようにしておくしかないのです。
我が家もそうしたいのですが、何分費用が高くて手が出ません。

  そして、そんな停電のときのシステムも今のように設置個数が少ない場合は問題が無いのですが、設置が増えると問題になるのだそうです。それを解決する製品が開発されたそうです。

   日本経済新聞より

 (8/20)太陽光発電装置、停電時に停止 オムロンが発売

 オムロンは停電を感知して自動的に太陽光発電を止める機能を持つ装置を12月から順次発売する。太陽光発電を広域で導入する際には現在、停電時の事故などを防ぐためにすべての建物に設置できないなどの制約がある。このため、停電からの復旧に支障が出ない機能を搭載することで地域単位での太陽光発電の導入を促す考えだ。

 電力会社では事故を防ぐため、太陽光発電システムを電力会社の送電系統につなげる場合、昼間の最低消費電力の7割に発電量を抑えることを決めている。

  業界初 太陽光発電システムの普及に必要不可欠な複数台連系時の単独運転防止技術を開発

  こうして、なんだかんだと言いながらも太陽光発電の普及のネックが少しづつ解決されて行くのでしょう。だから第3250回で取り上げた安定供給の問題なども実際に設置が広まっていけば解決されるはずです。

まずはやって見る事です!

2008823日土曜日  第3261回  柔道

  テレビ観戦はしないと決めた今回のオリンピックですが、ニュースもオリンピック一辺倒といった状態なのでなんだかんだ言いながらもそれなりに見てしまっています。

  そんな中でも第2922回などで格闘技(Judo)になってしまった国際大会から撤退しませんかと書いた柔道はやはりひどかったですね。

  記者ブログ一覧:イザ!より

  鈴木桂治の二連敗が日本柔道への年来の課題を露呈した――二回の足取りに敗れる

  …略

  北京五輪では周知のように柔道の100キロ級で期待された鈴木桂治が一回戦と、敗者復活戦と、いずれもあっさりと敗北しました。

この二回の敗北に共通するのは「足取り」です。そうです。鈴木は二試合とも相手に足を取られて、つまりタックルされて、投げられたのです。…以下略

  日本の男子柔道は断崖絶壁なのか――山下泰裕氏の分析

  …略

  ダイナミックな一本を狙わずに相手にも道着を持たせず、腰を曲げたままというのではジャケットを着たレスリングとなってしまう。…以下略

  ジャケットを着たレスリングとは面白いですね。柔道はレスリングになってしまったんですね。
 
Judo(ジャケットを着たレスリング)なんか何の魅力も無いと言えば言い過ぎでしょうか。やはり、国際柔道連盟(IJF)から脱退して元の柔道に戻るべきときが着ているのじゃないでしょうか。今のままでは加納治五郎氏が柔術から柔道を作り上げたのが無駄になってしまうでしょう。
  柔道・剣道・相撲は日本独自の心身鍛錬の道で良いじゃないですか。

只のスポーツになるのは勿体無い!

2008824日日曜日  第3262回  安定供給

  第3250回の安定供給で今更何を言っているんだろうと書きましたが、その後この件について書いているところも無かったのですが、いつものソフトエネルギーが取り上げてくれました。

   蓄電池整備に6兆円 経産省、太陽光発電10倍目標で試算

  …略

  コメント

  一般住宅用太陽光発電に、一軒当たり150万円という法外な規模の蓄電池システムは、必要ありません。大規模な太陽光発電所の電力の平準化のために、蓄電池という話なら、百歩譲って、多少蓄電池という話もあるような気もしますが、一般住宅用となると、、、、話はまったくことなります。

 太陽光発電の発電量と変動パターンはかなり正確に予測が可能です。予測できる、読めるという部分を生かせば、電力の不安定化につながりません。家庭の電力の消費が真夏の暑い日にピークとなることを考えれば、ピークカットという大きな役目をもっているわけですから、現状のままの一般住宅用の連系システムのメリットで十分なはずです。試算にしろ、蓄電池をこの規模で導入することを考えるのはナンセンスです。この試算の本当のねらいは、太陽電池の普及のためのコスト削減と技術開発の重しになることはあっても、意味のある需要を喚起するとは思えません。今回の試算は、電力の安定、リスク管理という考え方における、日本の不思議な”システム”の存在を感じさせます。再生可能エネルギーのメリットを生かした国造りではなく、既得権益の保護など別のところに意図があると考えるのが妥当なような気がします。

  誰も反論しないので私の考え方がおかしいのかと心配していましたが、こうやってやっぱり裏があると考える人がいてくれると安心します。
  それにしても日本には余程太陽光発電が広まるのが嫌な勢力があるようですね。日本や世界の未来より今の自分たちの利益の方が余程大切なのでしょう。
  人類の未来を考えるなら少々前途に困難な問題があっても挑戦していくべきです。それも太陽光発電と言う願っても無いエネルギー源があるというのに挑戦しなくてどうするのでしょう。

本当に変な国です!

2008825日月曜日  第3263回  派遣制度

  第3235回などで何度も取り上げた派遣制度が日本の国を悪くしているのは間違いないところですが、追い討ちをかけるようなニュースがありました。

   毎日jpより

  派遣労働者:労災が3年で9倍 危険な業務裏付け…厚労省

 07年に労災で被災した派遣労働者(休業4日以上の死傷者数)は5885人(うち死者36人)に上り、製造業への派遣が解禁された04年に比べ約9倍に増加したことが20日、厚生労働省のまとめで分かった。厚労省が派遣労働者の労災件数を集計し明らかにしたのは初めて。日雇い派遣などの派遣労働者が十分な安全教育を受けないまま危険な業務に従事させられていることを裏付け、労働者派遣法改正の議論にも影響を与えそうだ。

 まとめによると、被災者数は04年の667人から年々増加。労働者全体の被災者数は04年が13万2248人、07年も13万1478人で派遣労働だけ被災者が急増している。派遣労働者数は04年の227万人から07年には321万人に増えたが、労災件数の伸びはそれを大きく上回っている。

 業種別では、製造業が2703人で最多。▽運輸交通316人▽商業308人▽貨物取り扱い127人−−と続く。特に日雇い派遣が多いとされる貨物取り扱いや運輸交通での増加が目立つ。

 年代別では、30代が29%、20代が26・9%で、20〜30代で過半数を占める。経験の少ない若年者が被災する例が多いとみられる。

 死亡労災では、「粉砕機の運転を停止せずに清掃して巻き込まれた」(食品製造)、「ドリルで穴あけ作業中につなぎが巻き込まれた」(機械機具製造)など安全教育の不十分さが原因とみられるケースがあった。

 派遣法を巡っては、秋の通常国会へ向けて厚労省が改正案の検討を進めている。日雇い派遣は原則禁止の方向だが、経営側からは「ニーズがあり一律禁止はなじまない」との意見が出され、禁止を求める労働側と対立している。

 派遣労働者が加入する労働組合「派遣ユニオン」の関根秀一郎書記長は「日雇い派遣など派遣先が雇用に責任を持たない登録型派遣では、安全教育がどうしてもおろそかになる。組合には労災隠しの相談も数多く、この数字さえ氷山の一角と見ている。きちんとした法的規制が必要だ」と指摘している。【東海林智】

  こんなニュースを読むと本当に腹が立ちます。企業は自分達の繁栄のために若者の未来を取り上げて良いのでしょうか。こんな国に未来があるとは思えません。極論を言えば人件費を削るために派遣を利用しなければ成り立たないような企業は市場から退場すべきです。経営者の人たちは心が痛まないのでしょうか。

   その労災が多い業種は私にとっては意外でした。

  21日読売新聞より

  ・・・略製造業の中で、労災による死傷者が最も多かったのは、スーパーの惣菜やコンビニ弁当を作るために1日中工場をフル稼働している食品製造業だった。製造業全体の2割を超えた。・・・以下略

 大阪での単身赴任時代には私もお世話になった惣菜などの製造の裏でこんな悲劇が増えているとはちょっとショックでした。

   便利さにかまけてどんな原料が使われているかも分からないものを安易に利用しているのは我々消費者なのですから責任の一旦もあるのじゃないでしょうか。
  家で手間をかけて食事を作ることをしないで弁当や惣菜で間に合わせそのお金を稼ぐためにパートで働くお母さん達という図は何とも皮肉な話です。

 収入は主人の働きだけにして、共働きをやめ、お母さんは家庭で近くで取れる素材で食事を作るという昔ながらの日本の家庭を取り戻すことが必要です。
  お母さんのパートや派遣を使わなければ成り立たない産業はなくして、家族の働き手である主人の給料で一家が充分生活できるような社会を作り直していく必要があるのじゃないでしょうか。

今更無理なのか!

2008826日火曜日  第3264回  日陰

  少し古い記事です。太陽が出ていないと発電しない太陽電池の大きな弱点に似た弱点にパネルの一部が陰になったり汚れていたりすると全体の発電量が落ちると言うものがあります。それを克服する技術が開発されたそうです。

  ITmedia

  日陰での太陽光発電効率を上げる新技術、National Semiconductorが開発

太陽光発電パネルが日陰のときの発電効率を最高44%向上させる新技術が開発された。

20080701 0630 更新

 米National Semiconductor630日、太陽光発電システムのエネルギー出力を向上させる新技術「SolarMagic」を開発、試験運用中であることを明らかにした。

 新技術は、複数並べられた太陽光発電パネルの一部が日陰になっていたり、汚れやゴミが付着していたりする場合でも、発電効率を最大限にするというもの。

 同社は米カリフォルニア州の大手太陽光発電パネル設置会社REgrid Powerと協力、新技術を採用したパネルの試験運用を行っている。今後数カ月以内にほかのパネル設置会社も試験運用に参加する予定で、太陽光発電パネル導入率の高い米国外諸国での試験運用も見込む。また年内には、新技術によるパネルの商用化を予定しているという。

 REgrid Powerによると、新技術を採用したパネルを採用していない同型のパネルと比較した場合、パネルが日陰にある場合での発電効率は最高44%向上し、全体的にみても12%の向上が見られた。

  EDリサーチ社 200871

 NS、太陽電池市場に参入

 米National Semiconductor(NS)社は08630日、太陽光発電システム全体のエネルギー出力を引き上げる新技術を開発、太陽電池市場に参入することを発表した。新技術「SolarMagic」は、太陽電池アレイを形成するパネルのいくつかが日影に入ったり、汚れの堆積などのより効率が低下している場合やパネル間のミスマッチにより出力が上がらないような場合でも、エネルギーの損失分の50%以上を補償することで、太陽電池パネル(アレイ)全体としては、最大限のエネルギー効率を引き出すことを可能にする。Solar Magicはパネルごとのソリューションであり、太陽電池セル技術やアーキテクチャと互換性を持っている。NSでは既に米RFgrid Power社と共同で、米カリフォルニア州で実用化実験を進めている。今後、数ヶ月内にさらにいくつかの太陽電池企業が実験に参加する予定だ。08年後半には、太陽電池のインストーラ向けにSolarMagic製品の出荷を開始する計画で、09年第1四半期には実際の導入が始まる見通しである。

  URLhttp://www.national.com/news/item/0,1735,1344,00.html

  太陽電池の弱点を次々に克服されている 克服する技術が次々に開発されているようですが、実用化にはまだまだ時間がかかるのでしょうね。

 それにしても、こうしてみていると技術の限界というのはないのでしょうか。この分で行くと、何時の日にか変換効率50%で夜も発電できて発電コストは原子力より安いなんて太陽電池が登場するのも夢じゃないのかもしれません。

 そうなると地球上のエネルギーは全て太陽光発電で賄うなんてこともできそうです。となると何億年か先の太陽の爆発までエネルギーは何の心配もいらなくなるなんてことになりそうです。尤も、その頃まで人類が生き残っているかの問題はありそうです。それとも他の惑星を見つけて移住しているでしょうか。この争いの好きな人類がそこまで団結するでしょうか。

ありそうに思えない!

2008827日水曜日  第3265回  世界一奪還

  822日付・読売社説が珍しく太陽光発電を取り上げていました。

  太陽光発電 世界一の座をどう奪回する

 二酸化炭素(CO2)を排出しない身近なエネルギーの一つに太陽光発電がある。

 日本はかつて世界一の太陽光発電国だったが、3年前にドイツに抜かれてしまった。停滞気味の国内での普及に弾みをつけようと、政府が補助制度の復活を検討している。

 福田首相は、地球温暖化対策として、太陽光発電を2030年に今の40倍にする方針を掲げた。

 この際、国民に使い勝手のいい補助制度を打ち出し、太陽光発電の普及を図るべきである。

 太陽光発電装置の多くは、出力3キロ・ワット程度だ。一般家庭なら、年間電気使用量のほぼ半分を賄える。晴れた日中など発電量が多い時は、余った電気を電力会社に売ることも可能だ。

 日本では1990年代初頭から普及し始めたが、当時は装置が1000万円以上した。そこで、政府が94年度から1キロ・ワットあたり90万円の補助金をつけたことで、人気が一気に高まった。

 その後、装置の価格が5分の1程度まで値下がりし、補助金も引き下げられた。05年度は1キロ・ワットあたり2万円になり、それを最後に打ち切られた。これで急ブレーキがかかった。補助金打ち切りは時期尚早だったのではないか。

 これを反省し、今回、政府が打ち出すのが、補助金と税制上の優遇策の2本立ての支援策だ。

 補助金の額は未定だが、年間予算で総額100億円以上出していたこともある。少なくとも1キロ・ワットあたり10万円以上必要だ、とする声もある。確かに、あまり少額では効果も期待できまい。

 税制では、装置にかかった費用の一部を、所得税から差し引くことなどを検討している。

 一方、ドイツのように、電力会社に余った電気を売る場合の単価を、大幅に引き上げるべきだとの指摘もある。

 日本の売電単価は、電気使用料とほぼ同じ1キロ・ワット時あたり23円程度だが、ドイツでは04年から使用料の約3倍の90円程度に引き上げられた。これがドイツで太陽光発電が一気に普及した要因だ。

 だが、この仕組みにも難点がある。電力会社にとっては、電気を高値で仕入れることになる。その分をドイツでは電気料金に反映させており、一般家庭で月500円程度の負担増になっている。

 太陽光発電に関係ない家庭にとって、少ない額ではあるまい。こうした負担を受け入れるべきか。日本で売電単価を見直す場合、国民的な議論が必要になろう。

  まぁ、こんなものだろうなぁと深く疑問も感じず読みましたが、見る人が見るとどうやらおかしいところがあるようです。

  Een Japanner die zonneceより

  読売新聞社説の不見識を批判する

 822日付の読売新聞に、太陽光発電 世界一の座をどう奪回すると題した社説が掲載された。マスコミは専門分野をろくに調べもせずに、わかったような記事を書くが、発信力があるために一般市民はその記事にすぐに納得する。記事に間違いがあっても、ろくに訂正しないし、訂正したとしても、何日もあとに目立たぬようにこっそりと訂正記事を載せるだけだ。専門家としては、このマスコミのやりようにホトホト迷惑しているので、この不快感を忘れないためにも、この場に記しておくことにする。

  ここで、上記の社説を引用。

  まず間違っていることが一つ。ドイツでの太陽光発電による各家庭の負担は、2007年現在は毎月20ユーロセント(33)である。EPIA(欧州太陽光発電協会)の報告書の58ページにそう書いてある。ちゃんと調べればわかることを、調べもせずわかったようなことを書き、間違った結論を導いてエラそうにふんぞり返っている。アホとしか言いようがない。

 では、「月500円」という数字はどこから出てきたか。これは、太陽光発電に加えて、風力・バイオマスを加えた、全ての「再生可能エネルギー」を高値で買うために、各家庭・需要家に分配した負担である。どの資料を調べたのか知らないが、「再生可能エネルギー」と聞いて太陽光発電しか頭に浮かばない視野狭窄が、「発行部数世界一」を誇る大新聞論説室の脳ミソの程度である。

 もう一つの視野狭窄は、設置量世界一の競争相手が未だにドイツだけだと思っていることである。

 2007年に、どれほど大量の太陽電池がスペインに設置されたか知らないのか。今年、どれほどの勢いでスペインの設置量が増えているのか知らないのか。早ければ設置量世界一は、今年末の段階でスペインに移行する可能性さえ指摘されている。来年分は、ドイツも日本も手の届かないところに突き抜けているだろう。

 考えてもみよ。スペインの年間日射量はドイツのほぼ2倍、日本と比べても1.5~1.8倍だ。日本では、太陽光発電の電気のコストは約46/kWhと言われているが、同じ設備コストで年間日射量58割増しのスペインでは、30~35円になってしまう計算だ。スペインの電気の販売価格は約20/kWhなので、まだまだフィードインタリフのような制度が必要とはいえ、ドイツほど極端に高い買取価格にせずとも、十分短期間で投資分の償還は可能なのだ。

 また、衛星写真でスペイン国土を見てみると、砂漠地帯がかなり多いことに気づく。ドイツでは、本来牧草地であったところを潰してまで、太陽電池を設置する事例が多かったが、スペインでは緑を減らすことなく、大量の太陽電池を設置することができるのだ。

 そういうわけで、スペインではフィードインタリフが実行に移された昨年から、爆発的に太陽光発電の設置量が増えているわけだが、「新」しいことを「聞」くのに長けているはずの「新聞社様」が、こんな事実も知らずに暢気に“世界一を奪還をせよ”なぞと、星野ジャパンを応援するような気楽さで書く(まあ、星野ジャパンも無様だったが)。どう考えてもスペインには勝ちようがないのだから、もっと視野を広げて、違った視点で提言をしたらどうなのだ。えぇ?読売新聞さん。

 もう一つ指摘しておこう。ヨーロッパの電力ネットワークは全て繋がっている。国境を越えた電気の売り買いなど当たり前だ。ドイツは風力や太陽光を大量に導入しているが、フランスから原子力で発電した電気を買って、自国で足りない分を補っている。スペインも風力でも大量の設置があり、将来はフランスと融通しあうことを視野に入れている。

 他国と電力ネットワークが繋がっていることなど、日本人には想像にも及ばないと思うが、日本の電力事情は、世界の中でも非常に特殊であることを、いち読売新聞だけでなく、将来の日本の電力エネルギーをどうするかに興味のある人は、ぜひ認識しておいて欲しい。

  成るほど、プロの目から見るとかなり好い加減なのですね。太陽光発電の負担分がわずか33円というのも驚きですが、スペインが早くもドイツを抜きそうなと言うのも驚きました。
  こうしてみると日本のマスコミの記事は信用できないとは漠然と思っていましたが、こんなところまで好い加減なんですね。
  私も、太陽光発電の記事ばかりを取り上げている割にはこの程度のことさえ知らないのですから情けない限りです。
  それにしても、マスコミはせめて統計数字などは本当のものを載せて欲しいですね。こんなところまで自虐史観のような好い加減さを持ち込まれては何を信用すればいいのやら。

困ったものです!

2008828日木曜日  第3266回  生産能力増強

  日本の停滞をよそ目に世界の太陽光発電は絶好調のようです。日本のメーカーも生産は頑張っているようです。

  参考:第2935回

  NIKKEI NET

  太陽電池生産能力、世界主要メーカー倍増 2010年メド 22日

 【フランクフルト=後藤未知夫、台北=新居耕治】世界の主要な太陽電池メーカーが2010年までに生産能力を2倍前後に増強する。世界首位の独Qセルズと同3位のサンテック・パワー(中国)は生産能力を09年までに年100万キロワット(1ギガワット)、10年までに倍増の200万キロワット以上に引き上げる。4位の米ファーストソーラーも09年に生産能力を100万キロワットに倍増する方針だ。2位のシャープなど日本勢も能力増強を急いでおり、量産効果や販売競争による単価下落に伴い普及に拍車がかかりそうだ。

 太陽電池市場は地球温暖化対策や原油価格の高騰で、年率34割のペースで拡大が見込まれ、10年の世界の導入規模は累計2500万キロワットに達する見通し。住宅や事務所の屋根に設置する形で産業、家庭用に広く使われるほか、最近では広大な敷地に太陽電池パネルを並べて周辺地域に電力を供給する太陽光発電所の建設も進んでいる。

  というのは日本以外の国のようです。

  46月の国内太陽電池出荷量、36%増 輸出がけん引 20日

 太陽光発電協会は20日、46月の国内メーカーの太陽電池出荷量が前年同期比36%増の258900キロワットになったと発表した。輸出が45%増えて全体をけん引した。国内出荷量も前年同期比6%増となり、2年ぶりにプラスに転じた。

 輸出は太陽光で発電した電気を割高に購入する制度が普及している欧州向けが43%増と好調を持続している。新興国など欧米以外への輸出も90%伸びた。総出荷のうち82%が輸出だった。

 国内出荷は増加に転じたものの、前年同期の水準が低かった影響もあり、「本格的な市場の回復を判断するにはまだ早い」(太陽光発電協会)としている。政府は09年度から太陽電池普及策の導入を検討しており、7月以降は買い控えが出始めるのではとの懸念もあった。

  82%が輸出とは恐れ入りました。第3217回で恐れていた買い控えが出てくるともっと悲惨な数字になりそうですね。それにしても、わが日本政府はどこまで太陽光発電の足を引っ張るつもりなのでしょうか。
  メーカーは生き残っても、国内の販売業者や設置業者は全滅なんてことにならないかと心配します。尤も、単価が下がって需要が出てくれば雨後のタケノコのようにまた新たな参入者が湧いては来るでしょうが、技術の蓄積もない企業が問題を起こしそうです。

そんなことで良いのでしょうか!

2008829日金曜日  第3267回  九州電力

  第3119回でRPS法の枠異常の電力買取を打ち出した九州電力が今度は大規模発電所を設置するのだそうです。

日本経済新聞 (8/25)

九電、福岡県に大規模太陽光発電所 10年末稼働予定

 九州電力は25日、福岡県大牟田市に太陽光発電所を建設すると発表した。九電にとって初の本格的な太陽光発電所で、2010年末に稼働する予定。出力は3000キロワットで、総事業費は約25億円。新発電所を足がかりに二酸化炭素(CO2)排出の少ない太陽光発電の拡大を目指す。

 04年に廃止した同社の港発電所(福岡県大牟田市)跡地(敷地約7万平方メートル)に太陽光パネルを150003万枚程度設置する。昼間の発電時には一般家庭約2200戸分の電気を賄う規模となる。現在日本で稼働する太陽光発電システムではシャープの亀山工場の設備が最大だが、今回の出力規模はそれに次ぐものとなる。

 九電はこれまで営業所などに太陽光発電システムを試験用に設置し、自社での消費用に約300キロワット分を発電していた。外部への電力販売を主目的にした太陽光発電所の建設は初めて。

  足を引っ張ってるのかと思えばこうした方針が出てくる。関西電力の大規模発電所といい今まで乗り気でなかった電力会社は方針を転換したのでしょうか。それなら良いのですが、その割には、政府の方針はスピードが足らないし、一体この国は太陽光発電をやる気が本当にあるのでしょうか。

 折角、電力会社がその気になってきているのなら一気に方針を打ち出して本気で世界一奪還を目指してもらいたいものです。

はっきりしろよ!

2008830日土曜日  第3268回  補助金復活

  さて、散々太陽光発電の足を引っ張ってきた政府がいよいよ動き出すそうです。

  時事ドットコムより

  太陽光発電へ補助復活=238億円盛り込む−経産省概算要求

 経済産業省の2009年度概算要求案が26日固まった。太陽光発電普及のため補助金制度を復活させて238億円を要求するほか、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で合意した原油価格高騰を受けた監視システム構築に向けた費用として2億円を新規に盛り込むなど、エネルギー・原油高対策費を重点的に要求する。(2008/08/26-19:30

  やはり補助金で行くのでしょうか。有効に使うことができるのでしょうか。又、面倒くさい手続きばかりで自分たちの人件費を稼ぐのじゃないでしょうか。

  上記は経済産業省、今度は、環境省だそうです。

  太陽光発電を普及=温暖化対策に重点−環境省概算要求

 環境省は27日、一般会計総額で前年度比16.8%増の2567億円となる2009年度予算概算要求をまとめた。政府が7月に閣議決定した「低炭素社会づくり行動計画」を踏まえ、太陽光発電の普及を後押しする事業を盛り込むなど、地球温暖化対策に重点を置いた。(2008/08/27-12:37

  何で両方がやるのでしょうか。やはり目的は無駄遣いじゃないかと思うのは私だけでしょうか。
どちらにしても有効に使って欲しいものですが、中身は発表になってないですから分かりません。どこまで本気でやるのか。二つの省が別々にやること自体、どう見ても本気とは思えません。

取りあえずお手並み拝見!

2008831日日曜日  第3269回  三菱電機

  第3253回で多結晶式で頑張っている三菱電機を取り上げましたが、生産能力の拡大を前倒しするそうです。

  EDリサーチ社より 2008828

三菱電機が飯田市に太陽電池セル第2工場を建設、3年後に600MW体制

  三菱電機は08827日、太陽光発電システムの急速な需要拡大に対応して、太陽電池セルの生産能力を拡大することを決め、中津川製作所飯田工場(長野県)内に新たに太陽電池セル第2工場を建設する、と発表した。同社は太陽電池セルの年間生産能力を03950MW04690MW054135MW078150MW0810220MWと着実に拡大してきたが、これを第2工場の建設で11年度に一気に4倍の600MW体制に引き上げるという。これまで12年度中の確立を目標としていた500MW体制への設備投資計画を上積みして前倒すことになる。投資金額は11年度までに500億円。

 太陽光発電システムの世界市場規模は07年度の1950MWから、11年度には4430MW程度と見込まれ、さらなる需要拡大が予測されている。三菱電機グループは0710月、環境経営における長期ビジョン「環境ビジョン2021」を策定し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みの一つとして、太陽光発電システムのさらなる普及と発電効率向上を掲げた。現在、年間生産能力を0810月から220MW体制とするため準備を進めている。同社では、このように生産体制の強化を進める一方、世界最高クラスの光電気変換効率18.6%を達成した多結晶太陽電池セルを今後製品化し、業界トップ・クラスの電力変換効率97.5%のパワー・コンディショナと組み合わせて、効率の良い太陽光発電システムの普及促進を進めている。また薄膜太陽電池についても研究・開発を進めており、市場動向を見極めつつ、事業化を判断していく、としている。

  前回の発表から半月しか経っていないのにこの前倒しの増産はどうしたのでしょう。それほどまでに需要の拡大が見込めると言うことなのでしょうか。
  それにしてもこうした日本のメーカーの頑張りに対して日本政府の取り組みの遅さにはがっかりさせられどうしです。昨日も取り上げた補助金の復活が本当に後押しになるようにしっかりと考えて欲しいものです。何となく、中途半端なものになりそうな気がするのは私だけでしょうか。

どうにも信用できない!

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