団塊の世代の部屋(115)

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200921日日曜日  第3423回  リターナブル瓶

  いろんな仕事をやってきた私ですが、最初はペプシコーラのルートセールスでした。まだ、ビンの時代で、缶も無い時代で当然ペットボトルもありません。
  ラックという木の箱にボトルを24本詰めたものを運んでいました。ボトルもラックもリターナブルでボトルが一本10円ラックが確か120円だったと記憶しています。ですからボトルもラックも皆大事に扱っていたものです。
  そのうち缶が出来、その便利さゆえボトルは何時の間にか消えてしまいました。今から考えるとあのボトルの時代こそが環境問題を先取りしていたように感じるのは私だけでしょうか。

  そんなボトルの復活の動きもあるようです。

  Business Media より

  環境に優しいのに……リターナブル瓶が減り続ける理由 (1/2)

  一升瓶やビール瓶に代表されるガラス製のリターナブル瓶の使用量が減り続けている。同じ瓶を洗って繰り返し使うため、ごみや二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない環境に優しい容器だが、缶やペットボトル、使い切りのワンウエー瓶に押され、減少に歯止めがかからない。こうした現状を打開しようと、若者向けの新たな容器の開発が模索されるなど、再び普及させるための動きも出ている。

 ガラスびんリサイクル促進協議会(東京都港区)の推計では、リターナブル瓶の使用量は平成8年に約452万トンだったが、14年には約218万トンとほぼ半減、18年には3分の1近い約159万トンまで減少した。

 「清酒では一升瓶の代わりに軽くて割れない紙パックが増え、ビールも缶が売れるようになった。リターナブル瓶の2本柱である一升瓶とビール瓶が減ったことが大きい」・・・以下略

  あのボトルの回収は結構大変だったのでルートセールスの立場から言えばきっと今の缶やペットボトルの方が歓迎されるのでしょうが、資源の面から考えるとどちらが良いのでしょうか。

  考え方はいろいろあるようです。必ずしもボトルが良いとは限らないと言う考え方もあるようです。

 何時もの、武田邦彦 (中部大学)より

  三大エコ製品 (1) ペットボトル

  ・・・略

  ペットボトルは500ミリリットルでわずか30グラムです.私はガラスビンは芸術的に素晴らしいと思うので、好きなのですが,500ミリリットルのガラスビンの重さはおおよそ400グラムですから.10倍を超えます.

実用的にはペッとボトル,芸術的にはガラスビンと言ったところでしょう。

「ペットボトルは石油でできているけれど,ガラスビンは土からできるから,ガラスの方が良い」という人がいますが,それは「一部分しか見ない20世紀型」です.

ガラスの原料は土ですが,そんじょそこらの土ではダメで不純物の少ない特定の土を遠くから運んできますが,土を掘ったり、精製したり、輸送したりするのには石油を使います.

またガラスは高温で溶かさなければなりませんので,その時にも石油や石炭を使います.だから,ペットボトルとガラスビンとどちらが「エコ」か?と言う質問で,その「エコ」が「石油の消費量が少ない」というなら,もちろん「ペットボトル」です.・・・以下略

  こうした考え方もあるんですね。ガラスビンは何度も使えるし、最後には又溶かして他のものに使えると思うのですがどうなんでしょう。確かに、重くて運送には不便ですし、割れるという欠点もあります。

なかなか単純には行かないようです!

200922日月曜日  第3424回  ガッツポーズ

  第2938回などで何度も取り上げたガッツポーズが又しても世間を騒がせています。

  1月27日読売新聞 ガッツポーズ横審「行き過ぎ」

 初場所後の横綱審議委員会が26日、両国国技館で行われ、優勝した朝青龍が千秋楽の土俵上で派手なガッツポーズをしたことについて、各委員から厳しい意見が出された。

 指摘を受けた武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は、横綱本人と高砂親方(元大関朝潮)に注意することを約束したという。

 海老沢勝二委員長は「朝青龍は体力や精神力も充実し、よく頑張った。全体的に非常に盛り上がった場所」と評価する一方、「伝統ある大相撲で、あのようなパフォーマンスは行き過ぎ」と複数委員からガッツポーズを問題視する声が上がったことを明かした。

 沢村田之助委員(歌舞伎俳優)は、「(今回欠席した)山田洋次委員(映画監督)からも『結果は認めたいが、横綱の品格はゼロと言ってほしい』と電話があった。今までの横綱でガッツポーズした人なんか一人もいない」と厳しい意見。

 「僕はきにならなかった」という新委員長の鶴田卓彦委員は、「相撲は神事という意見に立てば行き過ぎという声もある。だが、一般の人はどう受け止めているのか」と寛容な姿勢を見せた。

  第2869回で琴光喜のガッツポーズについて書いていますが、横綱では今までそんな人はいなかったんですね。しかし、既に見逃されていたと言うことは横綱がそれを行うのも時間の問題だったのかもしれません。
  武蔵川理事長がこんどやったら大変なことになると高砂親方に注意したそうですが、そんな抽象的なことで防げるのでしょうか。本当に、相撲の危機と感じているのならガッツポーズをやれば負けという剣道のようなルールーを採用するべきじゃないでしょうか。
  こんなことを許していると、柔道と同じように名前は相撲でも中身は単なる格闘技のスモウなんてことになってしまうのではないでしょうか。

  第2938回で取り上げた「世界的に特異な日本文化と武道の精神を入門してから親方は継続的に外国人の弟子に教えなければならない。」や「負ける胆力をつけることだ」の精神が今の相撲界にはもう無いような気がするのは私だけでしょうか。この世界も、戦後の教育と同じ現象が起きているということでしょう。元に戻すには同じ時間がかかるのかもしれません。

日本全体がもう駄目なのかも!

200923日火曜日  第3425回  米加州の高速鉄道計画

 これからの時代は長距離は鉄道、近距離は路面電車や自転車に歩行を主体とし、公共交通の便の悪い田舎は電気自動車という交通体系を目指すべきと何時も書いていますが、日本の国は相変わらず自動車をメインという考えを変えそうな気配はなさそうです。

  こんなことをやっていると、今まで環境問題では日本より遅れていると思っていたアメリカに何時の間にか抜かれてしまっていることにならないかと心配です。

  何時もの、しなやかな技術研究会にアメリカのそんな動きが取り上げられていました。

  2009/01/28 カリフォルニア州が高速鉄道建設計画を推進

   米加州の高速鉄道計画、住民投票で州債発行が決定 事業開始へ

  20081107 13:42 発信地:ロサンゼルス/米国

  【117 AFP】米カリフォルニア(California)州で今週、高速鉄道事業を開始するための州債発行の是非を問う住民投票が実施され、52%の賛成で採択された。カリフォルニア州高速鉄道当局が4日、公式サイト上で発表した。今後当局は、日本や欧州の技術協力を得て事業計画を進めていくとみられる。

 国内最多の人口約3700万人を抱えるカリフォルニア州には、これまでフランスやスペインで見られるような高速鉄道が走行していなかった。時速約350キロでサンフランシスコ(San Francisco)−ロサンゼルス(Los Angeles)間を結ぶこの高速鉄道の完成後は、州内の主要都市が結ばれ、2030年までに年間11700万人を運ぶ交通手段になる見通しだ。

 建設事業には約450億ドル(約44000億円)が投じられる予定。住民投票の結果、同州ではこの事業のため99.5億ドル(約9700億円)の債券を発行することが決定している。

 定時制のある高速鉄道の導入により、海外への原油依存を年間1200万バレル以上削減することができ、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を年間約576万トン減少できると当局はみている。また同鉄道事業により16万人の雇用機会が創出されるという。

 アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)同州知事も、高速鉄道事業に期待をよせている。「われわれには高速鉄道が必要だ。米国の鉄道は古すぎる。100年前と同じシステムで運用され、100年近く鉄道のスピードも変わっていない。米国でも、特にわが州で、他国のように時速数百キロの高速鉄道を導入すべきだ」

 現在米国では、アムトラック(Amtrak)の高速列車「アセラ(Acela)」が、運用されている唯一の高速鉄道となる。(c)AFP

  自動車に排除されてきた鉄道の復権がなるのでしょうか。あのアメリカでさえ鉄道の良さが見直されようとしている時に、折角の技術を持った日本がそれを生かす政策を考えられないのは何故なんでしょう。余りにも勿体無い話です。

  それにしても、カリフォルニアのサイトは動画が沢山あって面白いですよ。さすがシリコンバレーを抱える州のことはありますね。

  California High-Speed Rail

  California High Speed Rail Authority Image Gallery

  YouTube - NC3D さんのチャンネル

  こんな楽しそうな動画で未来を語るのを見ていると実現も夢ではなさそうに見えてきます。日本も、こうした楽しい夢のあるHPを作らないのでしょうか。日本にも未来の日本をどうしたいのか熱く語るリーダが欲しいですね。

無いものねだりなのでしょうか!

200924日水曜日  第3426回  史上最大のゴミの山

  昨日のカリフォルニアの未来の鉄道でも書いたように、いざとなると日本よりダイナミックに動き出しそうなアメリカですが、モラルという点ではあまり大したことはないようにも思えます。

  GIGAZINE(ギガジン)より

  20090123日  オバマ新大統領の歴史的就任宣誓式の後には史上最大のゴミの山が

  先日120日(現地時間)にワシントンDCで行われたオバマ新大統領の就任宣誓式。約250万人が集まったと言われる歴史的イベントの後には、過去の就任式や独立記念日などのイベントと比べてもけた違いの歴史的な規模のゴミが残されていたそうです。

詳細は以下から。

The Trash Was Historic, Too - washingtonpost.com

 就任式後からワシントンDCのゴミ収集車は130トン以上のゴミを収集し、まだ大量のゴミが残っているとのこと。ナショナル・モールとホワイトハウス周辺では国立公園局職員により100トン近くのゴミが拾われました。なお、ナショナル・モールで排出されるゴミの量は通常13トン程度、独立記念日の花火の時でも17トン程だそうです。

この歴史的なゴミの山は、250万人と言われる大規模な人出にくわえ、セキュリティ上の理由でほとんどのゴミ箱が撤去されていたことも大きな要因のようです。使い捨てカイロやボトル、紙コップ、新聞、食べ物などの通常のゴミに加え毛布や手袋、テーブルなど、さらにはオバマ帽、オバマバッグ、オバマ靴下などのオバマグッズも大量に残されていたとのこと。今までで最もエコな就任式になる予定だったはずなのですが…。

  日本ではこれだけの人が集まるなんてこともなさそうですが、もしそんなことがあったとして今の日本だったらこれ以上に酷い状況になる可能性もありそうな気がします。
  と言うのも、この部屋でも取り上げてきたガムやタバコのポイ捨てなどを見ていると、日本人もそれ程威張れるほどのモラルはなさそうな気がしてきます。
  尤も、所詮は同じ人間ですからやることに大差は無いのでしょうね。ということはやはり教育と言うことになりそうです。世界に誇れる日本にするためにはやはりもう一度戦後教育を見直す必要はありそうです。

もう遅いのかもしれませんが!

200925日木曜日  第3427回  歩行者が乗車中上回る

  第3399回の交通事故死でも書いた歩行者の死亡数が全国の集計でもクルマに乗車中を逆転したそうです。

  四国新聞社−香川県のニュース

  死亡事故、歩行者が乗車中上回る/08年警察庁まとめ 2009/01/29 10:27

 昨年1年間の交通事故死者5155人のうち、歩行者は1721人(33・4%)で、1974年以来、34年ぶりに自動車乗車中の1710人(33・2%)を上回り最多となったことが29日、警察庁のまとめで分かった。

 65歳以上の高齢者が2499人(48・5%)とほぼ半数を占め、統計が残る67年以降の最高率を更新した。乗車中の割合減少について、警察庁は「エアバッグなど安全装備の普及に加え、飲酒運転厳罰化やシートベルト着用義務化など自動車対策の効果が出た」と分析している。

 まとめによると、交通事故による死亡者は8年連続で減少し、昨年は前年比10・3%減の5155人。このうち歩行中は222人減の1721人、自動車乗車中が303人減の1710人、2輪車が990人、自転車が717人だった。

 自動車乗車中の死亡者についてシートベルト着用の有無をみると、着用率向上を反映し、非着用が816人(前年比18・5%減)で着用中の819人(同12・7%減)を下回った。座席別の死亡者に占める非着用者の割合では、後部座席が187人中134人(71・7%)で最も高率だった。

 一方、道交法の取り締まり件数は前年比6・0%減の約1291万件だった。

  ここまできたら、歩道と自転車道の整備は緊急を要するでしょう。1番良いのは、クルマと歩行者や自転車が同じ平面を通らない道を整備することでしょう。しかし、これは全ての交差点を立体にするなど費用の面で直ぐに実現しそうもありません。となれば、取りあえずは、車道を一車線つぶして自転車道や歩道としてあくまでもクルマが従の交通体系を作り上げることが現実的かもしれません。
  全ての交差点での立体交差が無理とあれば、市街地だけでも路面電車と自転車と歩行者とし、クルマは市街地には入れない方式に持っていくべきでしょう。環境にも人にもやさしい良い街ができそうです。
  日本の政治家さんたちも政権争いにうつつをぬかさずこうした未来に夢を持てる政策で争ってくれませんかね。

本当に見ていて情けなくなる!

200926日金曜日  第3428回  悲観論

  去年後半のリーマンブラザーズの倒産に始まった不況は留まるところをしらないようです。最初はあれはアメリカの問題で日本にはそれ程影響しないと言われていましたが、いまやトヨタやキャノンなどを筆頭に日本の大手企業が軒並み決算の下方修正となり、非正規社員を対象とした人員削減に走っています。正規社員もうかうか出来ない状態のようです。
  この分で行けば、今年の後半はどうなっていることやら、想像するのも恐ろしいような気がします。

  日本経済が思った以上に悪くなったのはやはり人材派遣が影響しているようです。

  団藤保晴の「インターネットで読み解く!より

日本経済への先行き悲観論が目白押し [BM時評] (2009/01/30)

  ・・・略

  そして、第一生命経済研究所のレポート《1人当たりGDPの「失われた10年」 〜日本はこのまま内需が弱いままなのか》です。G7諸国中で最下位になってしまった日本の1人当たり名目GDP。これもグラフを引用します。

  どうしてこのような停滞が続いてしまったのか、どうして労働生産性が上がらなかったのか、との問題について、労働市場で非正規化が進んだことにも原因を見ています。「経済成長において、人口減少の制約を突破するには、1人当たりスキルの発揮が活路となる。労働力が限られていても、企業内教育投資を付与して可能な限りまで人的資本を増やすことが、生産性向上に貢献する」「しかし、非正規労働化は、この考え方とは正反対の働きである。パート・アルバイト・派遣労働者には、企業が身銭を切って人的資本を投下することはせず、人的資本が蓄積されにくい」

 これから先の「1人当たりGDPの先行き」も、内閣府・IMFによる見通しとして示されています。停滞はさらに続き、先進国の中で置いて行かれるばかりでなく、アジア諸国の成長にやがて追いつかれてしまうグラフが描かれています。「日本社会が非正規化を進めすぎたことは、広い視野でみてみると、税・社会保険料負担を担うべき正社員のパイを相対的に小さくしたという皮肉な結果を招いた。正社員への荷重が重くなり、賄いきれなくなった負担が、間接税増税として高齢者自身に及んでいるという図式である」との結論とともに一読されることをお奨めします。

  大企業の経営者達が目先の利益に目がくらみ、先頭に立って、人材派遣など非正規社員を利用してきたことこそが今回の大幅な業績ダウンの原因になったということは間違いなさそうです。
  しかし、考えようによっては今回の不況によって日本がもう一度立ち直るためのチャンスになるのではないでしょうか。これを教訓に、雇用体制を以前の日本の良さであった終身雇用や年功序列に新しい考えとしてのワークシェアリングも取り入れ、人に優しい経済をつくりあげれば再浮上も可能ではないでしょうか。世界の非常識であった日本をもう一度取り戻しましょう。

今なら間に合うかもしれません!

200927日土曜日  第3429回  雨がっぱ

  自転車通勤の敵、雨の対策はないものかと第3345回では肩ブレラを取り上げましたが自転車では使わないようにとの注意書きがありがっかりしました。
  自分で何か作ってみようとも考えたのですが、今ひとつこれというアイデアも湧いてきません。
  そんなとき、面白そうな記事を見つけました。警察官の方が考えたのだそうです。

  東京新聞より

  傘差し事故撲滅を 上尾署 装着簡単な雨がっぱ製作  200922

 ・・・略

 傘を差すと、不安定な片手運転になるだけでなく、風にあおられたり、視界が遮られたりして、運転の危険度が一気に高まる。道路交通法で罰金が科されることもある。親も傘を差すなど、雨がっぱの普及が進んでいないためだと考え、開発に着手した。

 開発した雨がっぱは、頭からかぶるだけの簡単なもので、腕を通す必要もなく、ズボンもいらない。前かごを覆う大きさだが、雨の湿り気で前かごに接着してかっぱが風圧にたなびかない工夫を施した。

 問題はデザイン。「若い人が着てくれるかがカギ」として、地元高校の交通安全クラブに意見を聞いた上で、専門の業者に依頼し、完成を待つ。

 予定価格は一着百円以下。特許申請して認められれば、高齢者など免許返納者へのタクシー助成金にと考えている。初めは高齢者などに無料で配り、存在を知ってもらうという。・・・以下略

  なかなか面白そうです、頭からかぶるだけと言う簡単さが良さそうですし、何と言っても一着100円以下と言うのがケチな私の琴線に触れました。
  私の場合は自転車に装着する装置ばかりを考えていたので雨合羽は思いつきませんでした。相変わらず思い込みが激しいようです。もっと頭を柔軟にしないと駄目ですね。

早く発売されないかな!

200928日日曜日  第3430回  果樹

  第3026回でも書きましたが、子供の頃まだ機械化されていない田んぼを手伝わされ、「こんなしんどい仕事は絶対にやりたくない」と心から思っていた私は、今、定年退職者などで流行っている家庭菜園なるものをどうしてもやる気が起きません。
  と言いながら、芝生を植えて草抜きをしているのですから傍から見たら何を意地はっているんだと思えるのじゃないでしょうか。まぁ、折角の芝生を今更畑にするのもなんだか悔しいという気持ちの方が上かもしれません。

  そこで、畑はしたくないが何か面白いものをということで、実のなるものを植えてみようと考えました。それも、我香川には余り無いものと考えました。

  ということで、まずは、さくらんぼとリンゴ、それに栗を植えてみることにしました。

  最近はこんな苗も近所のDIYの店に置いています。便利になったものです。基本的に手をかける気はないので果たして無事に育つかどうか疑問です。肥料もやる気は無いのできっと実も付が悪いとは思いますがどうなるか楽しみです。

何時か食べれるでしょうか!

200929日月曜日  第3431回  親学

  戦後教育の歪が積み重なって、今の日本には昔の日本の良さが無くなってしまったと何度も書いてきましたが、それじゃお前は何をしてきたのかと言われると返す言葉もありません。
  そんな自分の不甲斐なさを何時もの
草莽崛起ーPRIDE OF JAPANで思い知らされました。

  20090205 「親学」が日本を救う

  ・・・略

  親学とは何か

 親学の理念は「人間の本性に基づいて、親が子を導き育て、子は親を見て成長するといった親子の絆の根底に立ち、親としての責任を果たし、人間としての人格の完成を目指す」ことにあると述べている。そしてその一番大切なものは「親子の愛の絆」であるといっている。

この理念に基づき親学の基本的な考え方を次の三点に纏めている。

1)教育の原点は家庭にあり、親は人生の教師として教育の第一義的責任を負うことを深く自覚する。

2)胎児期・乳児期・幼児期・児童期・思春期という子供の発達段階に応じ、家庭教育で配慮すべき重点は異なっている。

3)父性と母性の役割を明確にする。昨今、父性・母性という言葉に抵抗感を持つ勢力が力を増しているようである。「母性という表現は、性による固定的な役割分担を強制するもの」という批判があるが、本質を踏み外した意見である。

気をつけるべきは、父性=父親・男性、母性=母親・女性ではない点である。子供に対し男性である父親が母性的にかかわる場面や必要性もあり、同様に女性である母親が子供に父性を持ってかかわる場合もあるということである。大事なことは男女の特性を、お互いに認め協力し、健全な子供が育つような家庭環境を整えることである。要は夫婦間の理解と協力が子供の成長に欠かせないということである。

親学から見た日本の家庭の現状

 教育の原点が家庭にあり、親が第一義的に責任を負っていることを自覚している親は少数派のようである。特に若い親ほど教育は学校や社会に責任があると考えているのではないか。

また親学の基本的考え方の第二点、子供の成長は一様でなく発達段階により必要なことが異なっており、さらに臨界期があることを、どれだけ理解しているか。現状では理解している親は少ないようである。

さらに第三点にいたっては、男女平等の家事・子育てが理想的だとされているのが現状のようである。子育ても夫々二分の一というのは男性・女性が持つ夫々の優位性を否定することになり、子供にとってはあまり望ましくなく、むしろ親の勝手で迷惑だということになる。・・・中略

親学の普及が日本再生の鍵

 親学の一端しか紹介できなかったが、次の世代を担う子供たちが健全に育てば日本の未来は明るい。そのためにはまず親が親学を学び、よき親にならねばならない。健全な子供が育つよう家庭の環境を整え、より良い環境の中で、昔から伝わる世界に誇るべき日本の伝統を子供たちに伝えるのは親の責任である。

親たちのたゆまぬ努力により立派な人間が社会に送り出されれば、日本は自然と良くなるのである。筆者も残りの人生は限られているが、親学を普及させ日本の社会を健全なものにすることに微力を尽くしたいと願っている。  (文責:大谷)

   この親学を持ち出されると本当に何の反論も出来ません。子供を親としての自覚を持って育ててきたかと言われれば、終盤にさしかかった自分の人生も大して誇れることもなく過ごしてきたという反省しかない私にとっては答えるすべもありません。

  戦争に敗れて価値観が180度変わってしまった私の世代の親たちも子供に対する接し方に戸惑いを覚えたはずですが、かろうじて戦前の名残でその空気を我々世代に伝えたような気がします。しかし、私の世代はその残り香程度さえ子供たちに伝えてこなかったような気がします。ましてやその下の世代となると殆ど国が違ったと言っても言いすぎじゃないほど昔の香りはなくなってしまったのじゃないでしょうか。
  それこそが今の日本が是ほどまでに狂ってしまった原因だと思います。60年以上かかって崩れたものを立て直すにはやはり相当の年月がかかるとは思いますが、この「親学」が実行されれば望みはあるでしょう。
  しかし、この「親学」を誰が教えるのか、これは相当に難しそうです。親と教師の両方を変えることしか再生の道はないのは確かですが、その力が今の日本に残っているのでしょうか。

かなり疑問です!

2009210日火曜日  第3432回  地域通貨

  6日の悲観論でも書いた金儲けが全ての経済破綻を機会に日本をもう一度とり戻すのに役に立ちそうな第1139話などで取り上げてきた「地域通貨」の話題を久し振りに目にしました。

  萬晩報より

  欧州が注目し始めた「減価」するゲゼルマネー

   10年前のアジア通貨危機のころ、ミヒャエル・エンデを追悼した『エンデの遺言』を読んで「減価するマネー」を知った。1900年代の初頭にドイツのシルビオ・ゲゼルが提唱したこのお金は世界大恐慌の直後、ドイツやオーストリアの一部で現実に導入され、流通が速いお金として注目された。

 ドイツ南東部の炭坑町、シュヴァーネンキルヘンという人口500人の町では小鉱山主のヘベッカーが「ヴェーラ」という自由通貨を発行して町を活性化した。オーストリアのチロル地方のヴェルグルでは鉄道工夫のウンターグッゲンベルバーが町長に選出されると、「労働証明書」という「通貨」を発行し、大規模な公共事業を起こして、この新紙幣で賃金を支払った。町の商店も新紙幣を歓迎した。

 この紙幣の特徴はやはり「減価」するというものだった。毎月1%ずつ価値が下がる仕組みで、紙幣に12個のスタンプを押す升目があって、町が売り出すスタンプを貼らないと額面を維持できない。このスタンプ代は一種の税金であるが、住民はなるべくスタンプ代を支払う必要がないようにできるだけ早目に使おうとするから紙幣は驚異的なスピードで循環した。失業の町は瞬く間に活況を呈した。

 1932年はゲゼル・マネーが初めて世界的に注目を集めるようになった年である。欧米の経済学者やメディアがこぞってオーストリアの小さな村を訪れ、「減価」するマネーの威力を世界に伝えたという。残念なことに「労働証明書」はまもなくオーストリア通貨当局から疑似通貨として発行を禁止された。もちろんヴェルグルは元の失業者の町に戻ってしまった。

 経済の破綻は失業者の増価を招く。失業者の急増によって、革命が芽生えたり、全体主義の台頭を許したりしたことは歴史の教訓である。

 現在、われわれが使っているお金は「増価」する通貨である。本来、通貨は物々交換の代わりに登場したもののはずだったが、利益の蓄積によって金貸し業が勃興し、「金利」の概念を生む。マネー経済は「利」が「利」を生む経済である。何も生産しなくとも「富」が「富」を生む仕組みである。金持ちがますます金持ちになる仕組みでもある。

 マネー経済が破綻した昨今、欧米のメディアは再びゲゼルの「減価するマネー」に注目し始めている。ゲゼルマネーやドイツで起きている「キームガウアー」に関する報道が出始めているのだ。日本のメディアはまだ関心を示していないが、国際平和協会はかねてから日本でのゲゼル研究の第一人者である森野榮一氏に注目していた。2月21日(土)「」と題して森野氏の懇話会を開催する。関心のある方の参加を希望します。

  未だに毎日株が上下しているのを見ていると、「まだ金儲けに懲りていない人達が金で金を買っているんだなぁ」と人間の懲りなさにがっかりさせられますが、この機会に是非この地域通貨の考え方を取り入れた経済に転換させることはできないものかと思ってしまいます。
  しかし、欧米で見直される空気が出てきているのは朗報ですね。オバマさん当たりがこうした考え方を積極的に推進するなんてことになれば面白くなりそうですが無理なんでしょうね。とは言いながらも、今の金が金を生むマネーゲームを放置している限り世界が良くなることが無いのは確かでしょう。
  そうであるならば、夢のような話とはいえ、こうした考え方を取り入れた経済へと移行することは絶対に必要でしょう。それが出来なければ人類に幸せな未来は無いでしょう。

マネーゲームは止めましょう!

2009211日水曜日  第3433回  我が家の水道代

  第3373回の5期分に続いて6期分の検針票が来ました。

  平成20年度6期分 平成20年12月9日〜平成21年2月8日 

  水道使用量    55立方メートル

  水道料金等    9,292円     約169円/立方メートル

  下水道使用量金等 7,980円    約145円/立方メートル

   合計          17,272円   約314円/立方メートル

  前年同期水量         55立方メートル

 

  平成19年度6期分 平成19年12月7日〜平成20年2月6日 

  水道使用量    55立方メートル

  水道料金等    9,292円     約169円/立方メートル

  下水道使用量金等 7,980円    約145円/立方メートル

   合計          17,272円   約314円/立方メートル

  前年同期水量         73立方メートル

 何と、前期分、前年同期分と今期分が全く同じ数字です。使用量、料金とも寸分違いません。当然と言えば当然なんですが、電気代の複雑さから言えば値上がりも値下がりも無く1円の違いも無いというのも何となく本当かいなと思ってしまう私は公共料金に不信感を持っているからなのかもしれません。
  しかしながら、我が家の水道使用量もこの当たりが節約の限界なのでしょう。これ以上節約となるとストレスを感じるようになりそうです。というのも水道水の節約について考えさせられる記事を目にしたのです。それは、水を使わないバイオトイレの記事でした。方式は昔の汲み取り式と同じですが、たまったものをバイオで堆肥にするというものです。臭いもないそうです。
  そう言えば、水洗トイレに慣らされてしまいましたが、私も子供の頃は汲み取り式でした。バイオなんて無いので臭いと「おつり」には悩まされたものです。それだけに水洗式のありがたさが身にしみているので今更汲み取り式に戻りたいとは思いませんが、水の使用という面から考えるとこの新しいバイオ式というのも考える時が来るのかもしれません。

チョッと複雑な気持ち!

2009212日木曜日  第3434回  自転車盗難

  仕事も終わってさあ帰ろうと外に出た。「あれっ!何か様子がおかしい」「自転車が無い。今日はクルマだったかな」「いや、確か昼の食事に帰ってきて、又ここに置いたはず」「そうか!取られたんだ」

  ということで、自転車の盗難にあってしまいました。体育館の事務所の横、それもガラス窓越し(ブラインドは下ろしているが外は見える状態)の軒下に置いていた物をものの見事に盗られてしまいました。
  鍵をかけていなかったのが原因でしょう。最初の頃は鍵もかけていたのですが、いつか止めてしまっていました。完全に油断です。

  自転車自体は子供の使い古しなので価値もなさそうですのでそれ程惜しくも無いのですが、たちまち通勤に困ります。価値から言えば、前かごに積んであった折り畳み傘と手袋、毛糸の覆面の方がありそうです。残念。
  あくる日は、とりあえずクルマで通勤して、もしかしたら返してくれるかも知れないとの淡い期待を持っていましたが、やはり甘過ぎたようです。きっと、坂出駅あたりに乗り捨てているのでしょうが探しに行くのも面倒なので諦めました。

  それにしても、未だにこんな奴がいるんですね。タバコとガムのポイ捨てとスリッパの散乱の体育館三悪にもう一つ盗難なんてのが加わってしまいました。

情けなし!

2009213日金曜日  第3435回  雑草

  2月に入って寒さが少し緩んできたように感じるのは私だけでしょうか。太陽の日差しも心持強くなってきたような気がするので晴れた日にはいよいよ雑草との戦いを始めることにしました。
  晴れていれば寒さもそれほどでなく草抜きもそれ程苦にはなりません。とは言いながらも、相変わらずの生命力に驚かされます。寒い冬の間くらい休んでいれば良いのに、もう既に沢山の種類が芽を出しています。
  何時も目にする雑草ですが相変わらず名前が分かりません。そこで我体育館の雑草を動画にしてみました。もしこの名前は知っていると言うのがあればどうぞ教えてください。

 実を言えば、この動画の雑草は全てまだ芽を出したところなのでサイト巡りなどで探しても成長したものとか花をつけたものしかないので非常に分かり難いのです。かといって、成長するまで放っておく訳にもいかず、いよいよもって名前が調べにくいのです。
  身近に植物博士が欲しいですね。なんて、人のふんどしで相撲をとろうなんて横着でしょうか。やはり、根気良く調べるしかないのかも。

ぼちぼちやります!

2009214日土曜日  第3436回  おててのこたつ

  盗られた自転車はどうやら戻ってきそうも無いので新しい自転車を用意するしかありません。幸い今度も前のと同じように子供の自転車を使わせてもらうことになりました。かと言って、今度は盗られるわけには行かないのできちんと鍵をします。

  さて、自転車と供に傘、手袋、ニットの防寒用の帽子も盗られたので、こちらも調達しなければなりません。さてどうするかと考えているとき、何時ものNHKニュース おはよう日本『まちかど情報室』が面白いものを紹介していました。

  2009 29日(月)放送 「すばやく!寒さ撃退」

  手がすぐに暖まる手袋

  クマガイ電工株式会社

  おててのこたつ (ヒーター付きインナーソフト手袋)

  なんとヒーター付の手袋です。充電式のバッテリーでカーボンファイバー製のヒーターを暖めるのだそうです。

  手袋だけでも十分暖かいのですが、指先だけは温まりません。それだけに何か良い方法は無いものかと常日頃考えていたのでこれには驚きました。世の中なんでもあるもんですね。
  しかし、値段を見てびっくり。
13,440円だそうです。自転車が買えそうです。この時点でケチな私の選択肢には入りません。
  指先だけの薄い手袋でも探しますか。私にふさわしいのはその程度です。

それにしても、何でもありますね!

2009215日日曜日  第3437回  いい会社

  116日の第3336回Japan on the Globe−国際派日本人養成講座より日本を支える「いい会社」取り上げた日本理化学工業が11日の読売新聞の一面のコラム「はたらく」に取り上げられていました。

  初めて採用した知的障害者の内の一人、林緋紗子さん(64)が勤続50年を達成したのだそうです。この会社は今や全社員71のうち知的障害者は7割超の54人、重度がその半数を超すのだそうです。

  去年の年末からの大企業の派遣切りのニュースばかりの中こんな企業もあるんですね。大企業の経営者さんたちはこんな話を聞いて何とも思わないのでしょうか。

  障害者の雇用を「負担」や「コスト」と否定的にとらえる企業は依然多い。大山さんは「企業活動に役立てない人間なんているものか」と問いかける。
  戦後ニッポンを築いた効率や成長優先という企業の論理は、様々なものを切り捨ててきた。「今、働く喜びまで切り捨てようとしている。それこそ会社の存在理由なのに・・・」
  と言う大山康弘会長(76)の言葉を聞いて障害者どころか人件費自体を「コスト」と言ってはばからない経営者たちは恥ずかしくないのでしょうか。

  せめてこんな会社の商品(商品紹介/日本理化学工業株式会社)を買って応援したいものです。官公庁や学校は率先して貰いたいですね。それでも大した規模ではないでしょうね。どうしてこんな会社が大企業になれないのでしょうか。こんな会社が日本を代表する大企業になるなんて時代が来ればきっとこの国も良い国になっているでしょう。それが夢でしかないのが・・・。

くやしいですね!

2009216日月曜日  第3438回  我が家の太陽光発電

   例月の我が家の太陽光発電、1月分1月14日から2月11日までのデータです。実質29日分で先月より6日少ない稼動日数です。一年で1番稼ぎの悪い月に稼働日数まで少なくなっているので今月はかなり苦しい数字になりそうです。

去年1月、買電、776(275,501)KWhで10,761円 1KWhの単価、約13.87円

今年1月、買電、819(247,572)KWhで11,512円 1KWhの単価、約14.06円

去年2月、買電、870(259,611)KWhで11,248円 1KWhの単価、約12.93円

今年2月、買電、714(198,516)KWhで9,943円 1KWhの単価、約13.93円

  今月は去年に比べて▲156KWh(▲61、▲95)のと大幅な減少。とこれも逆の意味での稼働日数の影響もあったようです。発電量も去年より40KWh多くなっています。去年より天候にも恵まれたということのようです。その分、売電も減っているということですね。

去年1月、売電、239KWhで5,669円  1KWh単価、約23.72円

今年1月、売電、280KWhで6,871円  1KWh単価、約24.54円

去年2月、売電、244KWhで5,787円  1KWh単価、約23.72円

今年2月、売電、285KWhで6,993円  1KWh単価、約24.54円

 去年1月、5,461円の支払。今年の支払2,950円と比らべると、2,511円の節約と大幅な減少となっています。年間最大の支払いになる予定が先月よりも1,691円の節約ですから思わぬ結果です。もしかしたら温暖化の恩恵でしょうか。こうなると温暖化も悪いとばかりは言えなくなります。

1年目の年間電気代 31,518円

2年目           7,012円

3年目          ▲2,689円

4年目87か月分 3,526円  去年の7か月分10,853

 去年より7,327円の節約です。最悪の冬をこんな思っても無い好成績で終わったのは驚きです。3月に寒の戻りが無ければいいのですが、ちょっと心配。冬の温暖化、夏の冷夏を期待したいものです。

 参考:使用料金表

さて来月は!

2009217日火曜日  第3439回  黄砂

  第2754回第3078回ように毎年のごとく黄砂を取り上げていますが、今年は例年以上に早いようです。

  四国新聞より

 かすむ讃岐路/香川県内で黄砂、今年初観測 2009/02/13 09:51

 11日夜から12日にかけて、香川県内で今年初めて黄砂を観測した。昨年より3週間ほど早い。

 高松地方気象台によると、香川県内では11日午後7時半ごろから黄砂を観測。12日午前6時ごろに最も影響が大きくなり、視程が6キロまで落ち込んだ。13日朝まで続く見通し。

 黄砂は、東アジア砂漠域から強風で舞い上がった砂が偏西風など上空の風で飛来し、空が黄色くかすんで見える現象。春先に発生することが多い。

  体育館からかすんだ景色を撮ってみました。山の方がかすんでいるのが分かるでしょうか。

 

 参照:黄砂〜環境省黄砂飛来情報

   我が家の太陽光発電でも書きましたが、今年は例年以上にあったかいような気がします。この黄砂もその影響の一つでしょうか。この分で行けば又しても桜の開花が早まるのかもしれません。
  冬があったかいのを喜んでいるばかりではいけませんね。やはりこれも温暖化の印でしょうか。

喜んでばかりもいられません!

2009218日水曜日  第3440回  温かい社会

  第3428回26日)の悲観論で人に優しい経済をつくりあげれば日本の再生もまだ間に合うのではないかと書きましたが、プロの中にもそんな事を言い出す人が出てきたようです。

  11日、読売新聞 コラム 「論点スペシャル」より

 早くから構造改革の必要性を訴えてきた経済学者の中谷巖氏が、「転向」したとして話題をよんでいる。昨年12月に出版した著書の中で「『構造改革』だけで人は幸せにならない。『功』よりも『罪』のほうが大きくなってきている」と、長年の主張を軌道修正したからだ。小泉構造改革の旗振り役となったことへ自戒を込めて、世界に様々な矛盾を引き起こしたグローバル資本主義の問題点について寄稿してもらった。

 ・・・略

 問題なのは日本だ。

 「平等社会」と言われてきた日本も先進国の中ではアメリカに次ぐ「貧困大国」になってしまった。正確に言えば、所得税や社会保障給付など、国による所得再配分が行われた後の「貧困率」(中位所得者の所得の半分以下しか稼げないヒん構想の比率)でみると、日本はアメリカに次いで世界のワースト2位だ。貧困率でみるとアメリカが17・1%、日本が14・9%。社会保障が行き届いている北欧諸国はわずか5〜6%にすぎない。

 非正規社員の急増など、日本はもはや「平等社会」ではなくなった。その結果、日本社会は分断され、この社会が本来持っていた「一体感」「温かさ」「安心・安全」、「人のきずな」や「信頼関係」が棄損され、人々の孤立が目立つようになった。長期的な目で見ると、日本にとって極めて大きな損失だと思う。

 第三の「地球環境破壊」もグローバル資本主義によるところが大きい。なぜなら、規制が厳しくなれば、グローバル資本は規制の緩やかな地域に投資先を変えるため、地球全体では環境破壊は加速するからだ。グローバル資本主義に一定の歯止めをかけない限り、急速に進行中の地球環境破壊を止めることはできそうもない。

 世界は今、大不況からどうやって脱出するかに全力をあげている。それが極めて重要な政策課題であることは間違いないが、もっと本質的なのは、グローバル資本という「モンスター」にこれからどうやって鎖をつけるのかということだろう。

 グローバル資本のさらなる自由を求める「新自由主義」を推進するだけでは、金融危機も、格差拡大も、社会の棄損も、地球環境破壊も止まらない。とりわけ、貧困大国となった日本社会をもう一度「一体感」のある温かい社会に戻すには何が必要なのか。このことこそ、われわれが今、真剣に問い直されなければならない喫緊の課題なのではないだろうか。

  良いですね、誤魔化したり、無視したり、無理やり理由付けをする人達が殆どの中で、私は間違っていたと素直に認め警鐘を鳴らすのは勇気がいるでしょう。
  それに比べて、小泉さんや竹中さんのように自分の間違いを認めず平然としている人達は本当に反省していないのかそれとも分かっていながら糊塗しているのか。確かに、今更間違いを認めるのは大変でしょうが、未来の日本のことを考えたら素直に反省してもらいたいものです。その方が、最後には評価されることになるはずです。
  この期に及んで正しかったと言い張るより、早く元に戻すことに力を発揮して欲しいものです。

それが誠意というものでしょう!

2009219日木曜日  第3441回  環境省試算

  国の補助金が始まった太陽光発電ですが果たして効果が現れているのでしょうか。無いよりはましとは思いますが、やはりドイツ式(FIT・フィ-ドインタリフ、アーヘンモデル)でないと大きな効果は現れ難いようです。

 ここにきて、環境省がその方式での試算を発表しました。

低炭素社会構築に向けた 再生可能エネルギー普及方策について 

(提言)

  毎日jpより

  太陽光発電:2030年に55倍…環境省が試算

 環境省は10日、太陽光発電の導入量を2030年までに現状の55倍に増やすことが可能とする試算を公表した。これを含む再生可能エネルギーの普及で、二酸化炭素(CO2)排出量を90年比で8%減らせるという。

 電力会社が個人や企業などから一定期間一定額で電力を買い取る「電力固定価格買い取り制度」が実現した場合を試算。現在の投資回収年数は約30年だが、10年程度で回収できるよう電力会社が高値で買い取ることなどを想定した。その結果、20年の太陽光発電量は3700万キロワット、30年には現状の55倍に相当する7900万キロワットが可能とした。

 設備導入のための補助金、余剰電力買い取りなど現行の制度だけでは20年までの導入量は790万キロワット程度にとどまるという。

 一方、電力会社が太陽光を含む再生可能エネルギー買い取りの費用などを電気料金に上乗せした場合、11〜30年の毎月の追加負担は1世帯当たり平均258円、最大でも341円と試算した。

 導入時の補助金制度は政府の支出が多くなり、電力会社の売り上げ減少などの影響が見込まれる。これに対し、買い取り制度は電力を利用する人が広く薄く負担することになる。

 太陽光発電について経済産業省の「長期エネルギー需給見通し」は、最先端の技術を最大限普及させた場合、20年に1400万キロワット、30年に5300万キロワットとしている。【大場あい】

  お役人様も分かってはいるんですね。それなのに何故やらないのか。それが不思議で仕方ありません。色んな思惑があるのでしょう。ここにもあるように経済産業省は補助金制度にこだわっているようです。これぞ典型的な縦割り行政でしょう。省の思惑とか産業界の反対などもあるのでしょうが、何が1番日本にとって良いのかという視点で動くことが出来ないのは余りにも情けないですね。

 こんなおいしい政策が目の前にぶら下がっているのにそんなことに目もくれず政権争いにしか興味のない政治家さんたちも恥ずかしくないのでしょうか。将来、あの頃の政治家が何にもしなかったから日本がこんなに没落してしまったのだと非難されることになっても良いのでしょうか。

不思議な人たちです!

2009220日金曜日  第3442回  ソーラー駐輪場

  電気自動車がいよいよ本物になりそうな雰囲気ですが、その電気を太陽光発電で賄うことこそが理想です。しかし、それには太陽光発電の能力が電気自動車の電池容量を賄うには力不足のようです。もっとコストダウンと変換効率のアップを期待したいものです、
  しかし、今の時点でもその理想に近いものが実現できるようです。自動車を自転車にすればいいのです。
  三洋電機が得意分野でそれを実現するようです。

  三洋電機より

  三洋電機|ニュースリリース|<ご参考>太陽電池・充電池・電動ハイブリッド自転車で環境意識を啓蒙 徳島県庁に、「ソーラー駐輪場」を設置

  三洋電機株式会社(以下、三洋電機)は、20093月を目途に、徳島県庁に「ソーラー駐輪場」を設置します。これは、駐輪場の屋根に取り付けた太陽電池で発電した電気を蓄電し、電動ハイブリッド自転車の電池を充電するもので、化石燃料を一切使わない、完全独立型のクリーンなシステムとなっています。徳島県庁内にある既存の駐輪場の一部に、当社で開発・製造しているHIT1太陽電池パネル・リチウムイオン蓄電システム・電動ハイブリッド自転車「eneloop bike(エネループ バイク)」などを設置します。太陽電池と蓄電システムを組み合わせることで、夜や雨の日でも商用電源を使うことなく、電動ハイブリッド自転車の充電を行うことができます。また、リチウムイオン蓄電システムにはACコンセントを搭載しており、緊急時には非常用電源として、外部機器への電源供給も可能です。

  これは結構面白そうです。変換効率の高い太陽電池HITと電動自転車の組み合わせは三洋の得意分野ですから今まで無かったのが不思議なくらいの組み合わせですね。
  実際問題として、自転車があれば大抵の用が済ませることが出来るのですから、この組み合わせで行動範囲はかなり広くなるはずです。敢えて、電気自動車を待つよりこのシステムを広げた方が現実的かもしれません。

市街地ならこれで十分でしょう!

2009221日土曜日  第3443回  電池交換ステーション

  第3410回で取り上げた電池交換ステーションの考え方が分かりやすく説明されていました。

  NIKKEI NET 日経Ecolomyより

  電池交換でより便利な電気自動車社会に・ベタープレイス(エコうまに乗れ!)

  ・・・略

   ――仮に政治やタクシー会社が電気自動車に前向きになったとして、ベタープレイスはどこで利益を得るのですか。

 「電気自動車を一般に普及させるには、ガソリン車と同じ利便性を担保しないといけないが、それには電池のコストと航続距離がネックになる。初期投資を少なくし、航続距離の短さをカバーする仕組みが必要で、そこを私たちが提供すると考えてほしい」

 「LPGの卸売りに似たビジネスになる。電気を裸で売ったのでは利益は出ない。ガソリンより一ケタ安い商品だからだ。私たちが提案するビジネスモデルでは利用者は電池を持たない。電池抜きの自動車を購入し、私たちが電池を提供し交換ステーションを運営する。ベタープレイスは電気を仕入れて『駆動力』を売るということだ」

 「イスラエルでもデンマークでも一種のメンバーシップ制をとり、契約者を対象に電池交換のサービスを提供する形でビジネスを展開する」・・・以下略

  電池抜きとなると自動車自体の価格はかなり安くなるのではないでしょうか。電池の交換代がどれくらいに設定されるか、自動車の価格がどれくらいで抑えられるかによってもしかしたら携帯電話のように予想もできなかった普及が爆発的に進む可能性があるかもしれません。
  バッテリ込みの電気自動車の値段が下がりそうもない現状ではこの方式のやり方によっては面白くなりそうな気がします。

楽しみです!

2009222日日曜日  第3444回  炭素繊維

  クルマの軽量化のためにも是非コストダウンしてもらいたい第3089回などで取り上げたカーボンファイバー、メーカーは太陽電池以上にコストダウンに苦労してきたようです。しかしその競争に打ち勝って残った業者に追い風が吹き出したようです。

  Business Media より

 ボーイングはなぜ東レと炭素繊維の独占供給契約を結んだのか――デルタモデルで検証する (1/4)

  ・・・略

40年の赤字に耐えて見えた需要爆発の兆し

 その1つの理由は、現時点までの市場規模の小ささだ。東レの炭素繊維複合材料事業を有価証券報告書(20073月期)から見ると、売上686億円、営業利益181億円。東レの連結売上1.5兆円から見ても、収益の柱と呼べるほどの大きな事業とは言いがたい。2番手・東邦テナックスの340億円(営業利益59億円)、3番手・三菱レイヨンの炭素繊維・複合材料、機能膜事業1115億円(営業利益161億円)などから推計しても、全世界で千数百億円の規模といったところだろう。

 むろん、それは、市場がまだ充分に立ち上がっていないから、ではある。航空機、自動車などへの採用が進めば、その規模は一気に拡大する。ただ先にも述べたとおり、炭素繊維の歴史は古く、開発競争の始まりは実は1960年代にまでさかのぼる。つまり、40年にわたり、“市場がまだ立ち上がっていない”状態が続いてきたのだ。

 「炭素繊維は世界中のケミカル・ジャイアントもみんなチャレンジした。けれど、ことごとく撤退した。残ったのは東レ、三菱レイヨンさん、東邦(テナックス)さん。それは、やっぱり技術開発競争に日本勢が勝った、欧米勢が全部負けたということです」と、東レの榊原定征・社長は20079月、『週刊東洋経済』のインタビューに応え、話している。「当社は40年かけましたが、その間、ずっと赤字です。つまり、私の前の5人の社長がみんな赤字を許容してきた。私の代で初めて、今年200億円ぐらいの利益が出る」(同)。

「需要が拡大しないからコストが下がらない」悪循環

 ・・・中略

 しかし有望と思われた炭素繊維は意外にも、航空機や自動車といった大きな市場では、なかなか受け入れられない。「それはまったく新しい素材だから。最初はゴルフクラブ、テニスラケット、釣りざおに使った。スポーツ用途は折れても墜落しませんから。それで稼ぎながら、航空機用途の認定作業をずっと続けてきたのです」(榊原社長)というように、高度な安全性を要求されるがゆえに研究開発や設備投資に莫大なコストを要する。その一方で、いつまで経っても需要が拡大しない。需要が拡大しないから、規模化が進まず、価格も下げられないし、品質も一気呵成(いっきかせい)には向上しない。

 これを顧客となる航空機・自動車側から見れば、「いずれ使う時代が来るだろう」とは思いつつも、鉄や合金、ガラス繊維といった代替品と比べて異常に高額な素材に食指は動かない。素材メーカーが技術を深化させ、生産技術を精査し、合理的な価格と充分な品質を実現してから採用を決めて大量購買に進みたいと考える。そうこうするうちに代替品も着実に進化してコストメリットも出てくる――。

 要は、差別化戦略にもコスト・リーダーシップ戦略にも進めない。この悪循環が炭素繊維の本格的な事業化を遅らせ、40年にわたる歳月を取らせた真因だろう。・・・以下略

  ゴルフクラブなんかでは早くからお世話になっていたのでもう少し大きな市場があるのかと思っていたのですが、生き残りにずいぶんと苦労しているのですね。これに比べたら太陽電池はまだ恵まれているのかもしれませんね。しかし、いよいよカーボンファイバーの時代が来るのかもしれませんし、来て欲しいですね。そうなると太陽電池以上に日本の独壇場となりそうです。辛抱した甲斐があったというものです。こういう長期に渡る戦略を取れるのは日本の企業だからかもしれません。短期利益重視のグローバルスタンダードの企業じゃこんな辛抱は出来ないのじゃないでしょうか。やはり、日本の企業経営の良さを見直すべきときにきているのかもしれません。

嬉しくなりますね!

2009223日月曜日  第3445回  3輪電気自動車

  軽量化こそ電気自動車の目指すべき方向であるはずですが、それを逸早く実現したようなクルマが出そうです。

 NIKKEI NET 日経Ecolomyより

  未来派の3輪電気自動車『2e』、今秋発売へ(WIRED VISION

  未来の自動車が、すぐそこまで来ている。 Tony Borroz

Aptera Motors社が、電気のみを動力とする2人乗り3輪自動車『2e』の最初の試作車を披露した。燃費効率は、ガソリン車換算で200マイル/ガロン(リッターあたり約85キロメートル)に相当し、1回の充電で100マイル(161キロメートル)を走行できる。

南カリフォルニアに本拠を置く新興企業Aptera社にとって、この試作車の完成は大きな節目と言える。同社は、今年のハロウィーン[1031(米国時間)]までに一般道を走行可能なモデルを世に送り出す計画であり、[次世代低燃費車のコンテスト]Progressive Automotive X Prize(日本語版記事)の賞金1000万ドルを獲得できる望みも出てきたようだ。・・・中略

  2eはリチウムイオン・バッテリーを搭載した電気モーターで駆動し、時速60マイル(97キロメートル)までの加速時間は10秒を切る。最高スピードは時速約90マイル(145キロメートル)だ。2eが走行性能を売りにする車でないことは明らかだが、200マイル/ガロン相当の燃費が得られるとしたら、そんなことを誰が気にするだろうか? 

2eの驚異的なエネルギー効率を実現するためには、ボディを可能な限り滑らかにすることが不可欠になる。Cd(空気抵抗係数)はおよそ0.15で、2eのエアロダイナミクスは米General Motors(GM)社の『EV1』を凌ぎ、過去の量産車の中で最高を誇る。

  これに乗って走るのは目立ちすぎて恥ずかしいような気がしますが、是非乗ってみたいものです。
  電動自転車にはかないませんがクルマはこうした省エネの方向に進むべきでしょう。
  当然ボディは日本製のカーボンファイバーでしょうし、電池も、そして太陽電池で発電した電気で充電。
  何だか、日本の未来はバラ色のように思えます。こんな素晴らしい条件が揃っているのにその機会を逃すために動いているとしか思えない日本の政治家や官僚さんたちは何を考えているのでしょうね。

信じられません!

2009224日火曜日  第3446回  ベロタクシー

  昨日の3輪電気自動車を見ていて、もっと軽くて安い物は出来ないものだろうかと考えていましたが、ふと、そう言えば3輪自転車のベロタクシーというのがあるがあれを電気自動車にしたら安く出来るのじゃないだろうかと考えました。 

 ベロタクシー

  VELOTAXI JAPAN 車両スペック

  車両スペックによると重量は135キログラムから145キログラム程度のようです。バッテリーとモーターを今の補助的なものから本格的なものに交換すれば重量は重くなるでしょうが、それでも200キログラムあたりには押さえられるのじゃないでしょうか。

 単価は今は100万円以上するようですが、それを大量生産で50万円くらいまでコストダウンしてくれたら面白そうです。その位だったら私でも手が出るかもしれません。スピードなんか要りませんから自転車と同じくらいの速度で走れれば良いでしょう。願わくば、自転車道を走らせてもらえば安心して乗ることができそうです。

 バッテリーが切れれば、短距離なら緊急避難として足でこぐこともできそうです。こんなのできませんかね。

 もう一つ面白いものを見つけました。

 ベロタクシーの原型のようなものです。何と、シートに座って走る自転車です。

  リカンベント

 これを3輪にすればもっと安価なものが出来るかもしれませんね。

 いずれにしても、近距離はこの程度の簡単で安価な電気自動車で良いと思うのですがどうでしょう。

安いが一番!

2009225日水曜日  第3447回  ラミネートチューブ

   最近興味を持って巡回しているところに IPC分類特許 J-Tokkyo.comがあります。偶然見つけたのですが、その中のブログがアイデア商品を紹介していてそのアイデアがこんな考え方もあるのかとか参考になるし見るだけでも面白いのです。

 革新的発明と製品情報

 ある日、こんなものがありました。

  ピストン付き歯磨き粉のチューブ

 しかし、これは私の方がお金のかからない簡単で良いやり方を知っています。

 第3176回でも書いたように、以前テレビ番組の今は放送が終わった「伊東家の食卓」で見たものです。 サイト内を探してみましたが、見つけることが出来ませんでした。

 それは、ラミネートチューブの歯磨を最後の一滴まで無駄なく使うという方法です。もちろんピストンなんてついていません。

 残り少なくなって、底の方からしぼり出してもなかなかでなくなってもう終わりかなと思ってからでも何十回分も出てくるという素晴らしい方法です。それを知ってから、何時も利用しています。ケチな私にはピッタリの方法です。

  まず、底を親指と人差し指で持ち、キャップを下にしてチューブを左右に振ります。この時、キャップが振れて左右ともに手に当たるまで振ることが大切です。何回かそうやって振ったあと下向きのままキャップを空けると、1回分の練り歯磨きが出てきます。もっと多く必要ならもう一度振れば良いのです。こんなに残っているんだと感心するくらい出てきます。私なんか1回分しかつけませんから出なくなったと思ってからでも何日も使えます。これは本当にすごいですよ。

でも、この発明の人には申し訳ないですね!

2009226日木曜日  第3448回  買い取り価格引き上げ

  太陽光発電の驚くべきニュースが飛び込んできました。第3441回などで長い間私が主張してきたドイツ式(FIT・フィ-ドインタリフ、アーヘンモデル)を日本が取り入れることになったというのです。こんな嬉しいニュースは滅多にあるもんじゃないですね。
  

  電気新聞  225日付に詳しく載っていました。少し長いですが折角なので全文を写します。

太陽光発電の余剰電力買い取り、制度化−経産省、10年度実施へ

  経済産業省は24日、電力会社に太陽光発電の余剰電力を一定価格で買い取るよう義務付ける新制度を検討する方針を正式に表明した。一般家庭の場合、現状の買い取り価格の2倍に当たる50円程度を軸に、10年程度にわたって買い取りを保証。買い取り分は電気料金に現行と別体系で上乗せする方向だ。これにより、電気料金は月数十円から100円程度値上がりする見込み。買い取り価格は毎年度精査し、太陽光発電の単価が下がれば引き下げる。2010年度からの実施を目指す。

 二階俊博経済産業相が24日の閣議後の会見で表明した。同相は「これまでの施策に加え、日本独自の体系を構築する」と強調。その上で、電力会社や国民に広く協力を呼び掛けた。

 太陽光発電の余剰電力をめぐっては、これまで電力会社が自主的に1キロワット時当たり約24円で買い取ってきた。経産省では余剰電力買い取りを制度化し、価格も引き上げることで、需要家の投資回収をある程度保証。太陽光発電の飛躍的な普及に弾みをつけたい考えだ。

 新制度では年度ごとに価格を決め、それを10年程度の単位で保証していく。住宅用太陽光発電のほか、学校など業務用太陽光発電も対象になる。過去に設置した太陽光発電も対象に含める。

 買い取り価格を引き上げた分は電気料金に「外付け」して回収する見込み。具体的な買い取り価格は「太陽光発電設置コストを15年程度で回収」「電気料金負担100円以下」を指標に設定していく。

 制度の根拠は今国会に提出予定のエネルギー供給構造高度化法に求める方向。制度はあくまで太陽光発電の普及拡大を目的にしており、風力発電、バイオマスなどのほかの新エネルギーは含めない。

 太陽光発電の量的義務を課している電気事業者の新エネルギー利用特別措置法(RPS法)も引き続き残す。新制度が導入されれば価格、量の両面で義務が生じるため、「RPSの義務も何らかの調整を行う」(資源エネルギー庁)考えだ。

 新制度は事実上の固定価格買取制度だが、買い取り対象を余剰電力に限っている。ドイツ方式のように発電事業者がビジネスとして売電することはできない。

  ドイツ式とは少し違うようですが、この際その程度は我慢しましょう。もしかしたら無理かなと思っていた既設にも適用されるということなのでこれも嬉しいですね。散々、政府のやり方に悪態をついて来ましたが、やっとここまで来たかとの思いです。
  いよいよ太陽光発電の時代の到来です。これから日本の太陽光発電は爆発的に広まるでしょう。果たして、ドイツを抜いて再度世界一になることが出来るでしょうか。私は、日本人の意識の高さから言っても夢ではないと思います。
  メーカーさんも施工業者も忙しくなりますよ。派遣切りで職を失った方も太陽光発電の業界で吸収できるのじゃないでしょうか。私も、もう一度太陽光業界に復帰したいくらいです。

わくわくします!

2009227日金曜日  第3449回  コンビ二

  第3195回第3199回で無駄な24時間営業を続け、末端の店主は大変な思いをしているはずと書き、第3297回第3309回で本部だけが儲けるシステムと書いたコンビニの裏がいよいよ明らかになりそうです。

 公取委、セブン−イレブンを調査/売れ残りの値引きを制限 2009/02/20

  消費期限の迫った弁当などをフランチャイズ(FC)の加盟店が値引いて売り切る「見切り販売」を制限したとして、公正取引委員会が独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、コンビニエンスストア最大手のセブン−イレブン・ジャパン(東京)に対する調査を始めたことが20日、分かった。

 公取委は2002年4月にフランチャイズの本部と加盟店の間の取引で、独禁法違反となる場合を例示した指針を公表。同指針に基づき、公取委が大手コンビニ本部による「加盟店いじめ」の本格的な調査に乗り出すのは初めて。

 関係者によると、セブン−イレブン本部は、FC契約を結んでセブン−イレブンの店名でコンビニを経営する全国の加盟店に対し、売れ残った弁当やサンドイッチの廃棄を避けるための見切り販売を不当に制限した疑いが持たれている。

 セブン−イレブンは、加盟店側が店舗に必要な土地や建物を用意して営業する場合、売上総利益の43%を「セブン−イレブンチャージ」として本部に支払う仕組みを取っている。

 コンビニ業界のFC契約は、廃棄した商品の原価を売上総利益に含める方式を採用。公取委は見切り販売の制限により廃棄が増えれば、加盟店は廃棄分の原価負担に加え、原価を含む総利益から算出した高いチャージを払うことになり、加盟店の不利益が大きい、と判断したとみられる。

スーパーのように時間がくれば値引き販売してでも損失を少なくしようとするやり方は消費者にも歓迎されています。私も単身赴任時代には店員さんが値引きのシールを貼るのを待って買ったこともあります。それは当然、残って捨てることを考えると環境にもやさしいことは明らかです。

 そんないい方法がありながら、それをすれば本部の利益が少なくなるから、なんだかんだと屁理屈をこねてやらせないという本部のやり方は本当に許せないですね。店がどんなに損をしようとも本部の利益さえ良ければという考え方は24時間営業の考え方と全く同じでしょう。

 消費者も、コンビニの横暴を止めさせる為にも深夜営業や弁当の値引きを止めさせる為のボイコットをやっても良いのじゃないでしょうか。兎に角儲ける為には何をしても良いというやり方を何時までも止めない事業は市場から退場してもらいましょう。

 日本人は大人し過ぎます。何時までも舐められてはいけません。不買運動などで政・官・財の横暴を止めさせることを考えるときが来ているのじゃないでしょうか。

もっと住みやすい日本に!

2009228日土曜日  第3450回  購入価格2倍

   第3448回の買い取り価格引き上げの反響は大きそうです。関係する情報を探してみました。

  NIKKEI NETより

  太陽光発電、家庭からの購入価格2倍に 経産省が新制度

  ・・・略

 二階経産相は同日朝、経産省内で森詳介電気事業連合会会長(関西電力社長)と会談し、新制度の導入方針を伝えた。森会長は「協力したい」と語ったという。

 新制度は家庭など電力利用者が太陽光でつくった電力について、自宅などで消費する以外の余剰分を電力会社に買い取ってもらう内容。既に発電装置を設置している利用者と制度開始から35年に設置する利用者が対象。買い取り価格は太陽光発電の普及に合わせて、年度ごとに下がる。 (13:04)

  3〜5年とはえらい短いですね。もっと長期に取り組まないとそんなに沢山設置できないでしょう。なんでそんな中途半端なことを言うのでしょう。まだまだ本当に実現するかどうか余談を許さないのかもしれません。

  この制度が出てきたのも裏があるようです。

  環境の世紀より 2009.02.25

  電力「固定買取制度」は、日本の太陽光発電を再興できるか

  ・・・略

  ・・・日本では経済産業省vs環境省の“暗闘”で、計画策定が遅々として進んでいない。オバマ米大統領の提唱を受け、環境省が日本版の策定をぶち上げたが、経産省は“完無視”の構えだ。「グリーンな人たち」の声に耳を傾け、高い理想と目標を掲げる環境省に対し、経産省には産業界を主導し現実的な省エネ・環境対策を実現してきたとの自負がある。長年にわたる両省の反目が、ここでも最大の障害となっている。・・・。・・・中略

“省益”優先の霞が関の縄張り争いを繰り広げている間に、日本だけが世界から取り残されてしまうという最悪の事態を・・・・・・以下略

  何とも情けないことをやっているようです。省の方が国の将来より大事なんですね。こんな奴らが日本の国の未来の足を引っ張っていると思うと本当に腹が立ちます。こんなことで本当に実現するのでしょうか。心配になります。

  そんなお役人の争いを他所に、世界は動いているようです。

  ロイター.co.jpより

  太陽電池世界3位のサンテックが日本市場に本格参入、09年シェア10%ねらう=CEO

  一方、同CEOは、太陽電池の主要材料であるポリシリコンの価格が09年の後半には現状から3分の1程度下落し、1キロ当たり100ドルを下回るとの見方を示した。世界中のポリシリコンメーカーが増産しているためで、同CEOは2年以内にこれが50─60ドルになりそうだとも話した。

  いよいよシリコンの増産も本格的になりそうなんですね。これは期待できます。日本の電池メーカーも準備怠り無いようです。

  2月26日、読売新聞より

 太陽光発電増産加速

 電気メーカー各社は世界的な販売不振に苦しむ中、太陽光発電を成長が見込める分野と見て、開発や増産を加速されている。太陽光発電の国際見本市「PV EXPO2009」が25日、東京・有明の東京ビッグサイトで3日間の日程で開幕し、発電効率を高めた新製品が勢ぞろいした。(山本貴徳)

 太陽光発電装置で国内最大手のシャープが出品が出品した薄型パネルは、ガラス板に塗るシリコンの量を結晶型の約100分の1に抑えた。半透明にできるので、窓にも設置できるのが特徴だ。

 京セラの新型パネルは、電極を裏側に置くことで光が当たる面積を広げ、発電効率を現行より約2%高めた。三菱電機は、吸収しにくい赤外線も多く取り込み、従来製品より発電量が約2割多いパネルを開発した。

 太陽光発電協会によると、08年のパネル出荷量は前年に比べて36%増えた。村松哲郎・シャープ執行役員は「今後は米国やアジアでも需要の増加が期待できる」と話す。このため、各社は、今後の市場拡大を見込んで生産体制を強化している。

 シャープは2010年3月までに稼動する堺市の新工場に約720億円を投じ、薄膜型の生産の能力を現在の4倍に引き上げる。京セラは10年春ごろに中国・天津で工場を新設し、三洋電機も約100億円をかけて大阪府貝塚市の工場を拡充する。

  太陽光発電装置の普及は今のところ、補助制度が充実している欧州が先行している。日本も10年度から、家庭などで余った電力を電力会社に今の約2倍の価格で買い取らせる制度を始める方針で、普及を後押しする。

 ただ、現状では一般家庭で200万円程度の設置費用がかかる。各メーカーがさらに。各メーカーがさらに低価格化と発電効率のアップを進める努力が欠かせない。

  このメーカーを後押しできるかどうかが今回の新制度にかかっています。折角喜ばせておいて今更あれは駄目になりましたなんてないことを願います。

縄張り争いなんかするなよ!

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