団塊の世代の部屋(118)

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200951日金曜日  第3512回  100万人割れ

  第3394回などで何度も取り上げてきた日本の人口減少が我香川にも例外なく押し寄せてきているようです。

  425 読売新聞より

  県人口100万人割る

 28年ぶり 「2035年には80万人」予測も

 県は24日、1日現在の県の推計人口は99万9395人で、1981年4月以来、28年ぶりに100万人を割り込んだと発表した。県外への人口流出が止まらないうえ、少子高齢化が進展したことが理由。2035年には80万人になるとの予測もあり、定住策の推進が急務となりそうだ。

 県統計調査課によると、県人口は1980年12月に100万人を突破し、翌年4月に大台を割り込んだだけで、その後は100万人台を維持。98年10月に103万人を超えてからは減少傾向が続き、2000年には転出超過となり、03年からは死亡者数が出生数を上回る状態が続いている。

 国立社会保障・人口問題研究所は、15年の人口は96万3000人、35年は80万2000人と推計。県は06年9月、人口減少対策推進本部を設置し、雇用確保や子育て支援、移住促進策に取り組んでいる。県政策課は「100万人を割り込んだのは残念。企業誘致や保育サービスの充実などを進め、これ以上の減少を食い止めたい」とする。

  とうとう100万人を切ったそうですが、それほど悲観的に捉えるものでしょうか。環境問題を筆頭に今世界が抱える問題は全て地球に人間がはびこりすぎたことに原因があると言えるのではないでしょうか。そうであるならば、経済面からとらえていたずらに悲観的に考えるより、積極的に少なくなったことを活かす方法を考えるべきなのではないでしょうか。
  以前、
第418話でも取り上げたように、積極的に世界の人口を減らすことを考えるべきときと捉えれば、日本のそして香川の減少は世界の模範となる方法を確立する最高の時と言えるのかもしれません。
  少ない人口で、住み易い地球を実現してのんびりと暮らす生き方を後世に残すことこそ現代人が子孫に残せる最高の贈り物かもしれません。

のんびりやりましょう!

200952日土曜日  第3513回  世襲

  第240話の竹下元首相、第275話の小渕元首相、第1994回の堤氏などで世襲批判を書いてきましたが、最近は諦めの境地になってしまったのか暫く取り上げることもなくなっていました。

  ところが、このところ民主党や自民党の一部から議員の世襲制限の声が上がってきています。何となく選挙対策くさい胡散臭さを感じますが、議論が無いよりは良いのかも知れません。
  この話題に関する記事も増えています。その中でも何時ものサイト巡回の 
「国際派時事コラム・商社マンに技あり!」に共感させられました。

  「世襲制限」でなく「身内候補制限」と言うのが適切

  ・・・略

  親が作ってくれた基礎を生かして次のより高いステップを目指すというのは、人間のひとつの基本なのだから、むやみな 「世襲」 批判は不当だ。

そもそも国会議員は 「世襲」 ではない。

選挙を経ているのである。

たとえば江戸時代の大名は世襲だが、もし仮に選挙で (それも朝鮮式の100%マンセー型ではなく、与野党拮抗の選挙で) 当選することでようやく親と同じく大名の地位を得るのであれば、それを 「世襲」 と呼ぶか?

歴史学者・社会学者に聞いてみたい。

ことばの定義として、それは 「世襲」 であるか。

2代目、3代目の議員が、選挙運動のあらゆる面で断然有利なのは事実だが、それを 「世襲」 と呼ぶのは選挙民を愚弄する行為と言わねばならぬ。

「世襲制限」 ではなく、「身内(みうち)候補制限」 ないし 「親族候補制限」 と呼ぶべきだ。

世襲批判の隠された核心的意図は、じつは皇室批判だろうとわたしは勘ぐっている。

  第1451回でクライン孝子さんの殆ど2世議員がないのは周りがそれを許さないというドイツの事情などを見ると、日本の本当の問題は議員を利用することが目的の取り巻きにあることがわかります。

  政治家の程度も低いが、それを自分の利益のために利用しようとする日本人の有権者の程度の低さこそが問題でしょう。
  この体質は、金正日の体制を支持する取り巻きの幹部連中と同じであると言っても間違いなさそうです。本当に醜悪です。

 そして政治家には、第378話で取り上げた石橋湛山氏の言葉「民主政治は往々にして皆さんのご機嫌を取る政治になる。国の将来のためやらなければならなぬと思っても、多くの人から歓迎されないことだと実行を躊躇する、あるいはしてはならないことをするようになる。こういうことが今日、民主政治が陥りつつある弊害である。総理に指名された時、最初に党で申した言葉がこれであります。私は皆さんのご機嫌を伺うことはしない、嫌がられることをするかもしれないから、そのつもりでいてもらいたいと申した」 を送りたいと思います。

こんな政治家はもう出てこないのか!

200953日日曜日  第3514回  重電3社参入

  第3478回では石油業界の太陽光発電への進出を取り上げましたが、今度は重電です。
  シャープや京セラ、三洋などどちらかと言えば少し格下の企業が今までは太陽電池で活躍していました。重電メーカーが進出するには規模が小さすぎるのかそれとも成長に疑問を持っているのかと不思議に思っていました。しかし、どうやら風向きが変わってきたようです。

  日経Ecolomyより (4/29)

  日立、太陽光発電に参入 昭シェルと提携、川村社長が検討表明

 日立製作所の川村隆会長兼社長は28日、日本経済新聞の取材に対し、昭和シェル石油と提携して太陽光発電事業への参入を検討していることを明らかにした。昭シェルの太陽光パネルと日立の電力制御技術を組み合わせ、国内外でシステム受注を目指す。日立は20093月期に7000億円の連結最終赤字になったもよう。グループ経営を効率化し、113月期の黒字転換を目指す方針も表明した。

 日立は宮崎県内の薄型テレビ用プラズマパネル工場を昭シェルに売却し、昭シェルが太陽光発電パネルの量産工場に転用する方向で交渉を進めている。川村氏は「従業員の受け入れを含め近く合意できる」との見通しを示した上で、工場売却と併せ太陽光発電事業の提携を日立側から申し入れたことを明らかにした。

  重電と言えば、原子力にしか興味が無いのかと思っていた東芝も既に太陽光発電への進出を発表しています。

  電力・産業用太陽光発電システム事業拡大への体制強化について 20090105

 当社は、電力・産業用太陽光発電システム事業の拡大に向けて体制強化を図るため、同事業を統括する組織を新設し、2015年度に売上高約2000億円を目指します。

 太陽光発電システムは、地球温暖化防止に向けてメガソーラーなどの電力・産業用の大規模システムの計画が国内外で発表されています。今年度の電力・産業用の全世界における市場規模は約1.2兆円で、2015年度には約2.2兆円になることが予想されるなど、今後も市場は拡大することが見込まれます。

 当社は、大規模な太陽光発電システムに不可欠な、高効率な太陽光インバータや、安全・長寿命な蓄電池である新型二次電池「SCiB」などの製品を生産しています。また、電力系統への連系や分散型電源をネットワーク化したマイクログリッドなどのシステム技術を持つとともに、大規模プラント向けシステムエンジニアリングなどの実績も有しています。これらの当社固有の優れた技術力と総合力を生かし、高効率な太陽光発電システムを提供していきます。更に電力流通・産業機器の既存の海外事業拠点を活用することで、国内に加え、グローバルにも事業を積極的に推進していきます。・・・以下略

  これで従来から取り組んでいる三菱電機を含めた充電3社が全て太陽光発電に参入となりました。いよいよ太陽光発電の時代の到来と取っても良いのかも知れません。

大きな進展が期待できそう!

200954日月曜日  第3515回  自転車道

 自転車道の整備が一日も早く始まれば良いと期待している私としてはがっかりするブログがありました。

  何時ものGreener Worldより

  東京にもあった自転車道?

 東京都中央区。東京駅からほど近く、大企業の本社が集中する地区で、歩道の中程に線が引かれているのを発見した。見上げると自転車と歩行者のアイコンの看板がある。つまり写真でいうと右側は自転車道らしい。調べてみると、東京都では、平成11年度国土交通省の「自転車利用環境整備モデル事業」に選定され、7つのモデル地区で自転車道整備を進めていた。ここはそのうち、「昭和通り」部分で、銀座から京橋まで、歩道を分割した自転車道を設けているようだ。

 しかしグーグルのストリートビューでたどってみると、この区分け、途中で途切れていたり、地下鉄の入口や歩道橋の階段で寸断されていたり。自転車道ではなく自転車置き場と化している場所も少なくない。実際その場で見ていても、歩行者も自転車も区分けはお構いなしで通行している(そりゃそうだ、地下鉄の入口も歩道橋の階段も自転車道側にあるのだから)。

 ほとんどの人は自転車道があることを認識していないのではないだろうか。モデル事業なら、イベントをやるとか、周辺住民や企業を巻き込むとか。もっと広報や教育が必要だろう。

 自転車道はネットワークでないと意味がない。交通手段として定着させようというなら、自転車を利用して、どこにどのようにアクセスするのか、公共交通との連結を考えた戦略も必要(当然自転車置き場の整備も)。「お役所仕事」という言葉が頭をよぎる。

  これは、第3071回で取り上げた高松市での実験と同じものでしょう。しかし、「お役所仕事」とは情けないですね。将に、「仏作って魂入らず」ですね。
  実験でこの程度ということは実際に採用されるのは何時のことやら。全く、やることの大事さがわかっていないと言っても過言ではないでしょう。
  尤も、それは高速の1000円と自転車道のどちらが大切かに思いつかない政府の下では思いも付かないのかも。

  さてその自転車道ですが、少し前の記事を見て思いついたことがあります。

   YOMIURI ONLINEより

  太陽光も使います、横浜みなとみらいの「動く歩道」

 横浜市は1日、桜木町駅前広場(横浜市中区)と横浜ランドマークタワー(同市西区)を結ぶ「動く歩道」の電力の一部に太陽光発電を利用する事業を始めた。

 市によると、動く歩道は1989年に設置されて老朽化が進んでおり、屋根の補修も兼ねて、長さ約230メートル、幅約8メートルのソーラーパネルを歩道の屋根に設置した。一般家庭約20世帯分の消費電力に相当する電力をつくることができ、動く歩道では、動力と照明の電力の約2割をまかなえる。残りの約8割は一般電力を使うという。

 太陽光発電の利用をPRするため、動く歩道のわきに太陽光の発電量などを示す電光掲示板を設置しており、通行人が足を止め、小刻みに変わる数値を見ていた。 (2009420827 読売新聞)

  大阪への単身赴任時代に梅田にある歩く歩道をよく利用しましたが、あれほど無駄なものはないですね。足の弱くなった人にはいいのかもしれませんが、短い距離ではその効果は期待できそうもありませんでした。
  横浜のものがどんなものかは知りませんが、単なる話題づくりでしかないと思うのは私だけでしょうか。
  と言いながら、思いついたのはこんなものを作るのなら、屋根付きの自転車道を作ってくれないかなというものです。
  自転車の弱点は何と言っても雨です。自転車道に屋根があればクルマから自転車への乗り換えが一気に進むのじゃないでしょうか。私が提案するのですから、屋根には当然太陽電池です。
  とんでもない費用はかかりそうですが、無駄な自動車道路を作る予算があれば出来そうな気がします。どちらが環境にやさしいでしょうか。

誰にでもわかりますね!

200955日火曜日  第3516回  太陽風呂

  第896話などで何度も書いているように我が家には太陽風呂があります。もう30年近く黙って働いています。もしかしたら我が家の中では一番の働き者かもしれません。しかし、余りにも古くなったので何時壊れるかびくびくしながら使っています。出来ることなら私の寿命まで持ってもらいたいところですがどうなるでしょう。
  こんな良い物が広まらないのは勿体無い限りですが、これは、おかしな業者が評判を落としたことにより市場が冷え切ってしまったことが原因という全く腹立たしい話です。

 しかしながら、本当に良い物は見直され当然です。動きが出てきたそうです。

  FujiSankei Business i.より

  ブーム再び?太陽熱温水器 助成で販売上向き、新製品続々 2009/4/30

  かつて一大ブームを巻き起こした太陽熱温水器が“復権”の兆しを見せている。多くの自治体が設置費用の補助制度の導入に乗り出したことを受けて販売台数はじわりと増加、“対オール電化”でガス会社が陣営に加わったことも追い風に、温水器メーカーは新製品の投入などを通じて需要の取り込みをはかる。助成制度などを起爆剤に「ブーム再来」となるか−。

 ◆50万円以下で割安

 太陽熱温水器は集熱器(ソーラーパネル)で集めた太陽熱で集熱器内の水を温める仕組み。太陽熱温水器は1970〜80年代に石油危機を背景に急速に普及、第2次石油危機後の80年には年間設置実績が80万台を超えた。

 その後、原油価格の低下や悪質な訪問販売によるイメージの悪化から減少傾向にあったが、2008年は前年比で4年ぶりに増加した。地球温暖化対策などで自然エネルギーの活用が求められるなか、自治体で太陽熱温水器の設置費用を補助する制度の導入が相次いだことが主因だ。 ・・・以下略

  参考:我が家の太陽光発電 動画

  屋根に載せ水を満タンにすると350キログラムくらいになるのが弱点ですが、新築なら最初から強度を持たせれば良いのじゃないでしょうか。 考えようによっては、太陽光発電以上に有用だと思います。

もっと広まっても良い!

200956日水曜日  第3517回  kWh

   非常に恥ずかしい話なのですが、太陽光発電の話題をこれだけ取り上げながら、実は、はっきりとしないままに書いてきたことがあります。
  それは、発電量の単位であるキロワットアワーの英字表示です。
KWH(全部大文字)なのかKWh(hだけ小文字)なのかそれともkwh(全部小文字)なのか解らなかったのです。一応勝手に判断してKWh(hだけ小文字)を採用してきました。ところが、これが間違いだったようです。

  何時ものサイト巡回でやっとわかりました。

  市民のための環境学ガイドより

  青森市での環境シンポ報告   04.24.2009

  ・・・略

  A君:どう考えても、kWhという単位がなじみが知られていない。

  B君:kWhは、小文字+大文字+小文字なのだが、それを正しく書ける人は、一般社会の中でもかなり希な存在だ。

  ・・・以下略

  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

  キロワット時

  成るほど、ウィキペディアでもこの表示ですね。これからこれで統一して書いて行きます。無知のために間違った情報を流してしまって申し訳ありませんでした。
  この当たりが、文化系の弱点なのでしょうか。

  同じ太陽光発電に関して、最近よく見られる表示でこれも解らないのがありましたのでサーチしてみました。

   ワットピーク(watt peakWp)

 ワットピーク(watt peakWp)とは、太陽光発電や風力発電などの出力が変動する電源において、標準として定められた条件の元で得られる電力をワット数で表したものである

  太陽光発電の場合

太陽光発電システムにおいては、ワットピークは標準測定条件(STC)における太陽電池モジュールの直流出力の最大電力をワットで表したものとなる。標準的な測定条件は1000W/平方メートル、25℃、エアマス(AM)1.5である。

  Wp(ワットピーク)と言うんですね。最近この単位が使われていることが時々あるので疑問には思っていたのですが、調べないままでした。

  参考: 太陽光発電

  解りにくい単位も詳しいのがありました。

  ギガ  十億 1 000 000 000

  メガ  百万    1 000 000

  キロ  1 000

  この当たりの表現は新聞記事も一定していないので解りにくいものがあります。

勉強不足で申し訳ありません!

200957日木曜日  第3518回  少年と弟

  歳を取ると涙腺がゆるんで涙もろくなるとよく言われますが、御多分に漏れず、私も若い頃からその気はありましたが最近は特に直ぐに涙目になりそうになり思わず回りの人に気が付かれないようにしたりしています。
  何時ものサイト巡回で強烈なのを見てしまいました。

  頂門の一針 1535号  0905.04(月)より

  反     響

  ・・・略

  下記URLにある写真「少年と弟」は,以前偶々見つけたものですが,時々見ております.「戦争は無くさなきゃいけない」と何時も思うとともにその虚しさを感じざるを得ません.「世の中から戦争は決して無くならない」と言いたいです.「不謹慎」と非難されますでしょうか.

1.http://naginami1.blog118.fc2.com/blog-entry-5.html

2.http://subzero.iza.ne.jp/blog/entry/163007

  私は,人類が亡びるか,新しい人類に進化しない限り「人類同士の戦争」は無くならないと想像します.

権力欲・支配欲・差別意識(憎しみ)が戦争を誘発します.私はそう確信しています.どんなに平和を願っても,その人類の「文字通りの殆ど」が同じ人間への差別を捨て去り,権力や支配したい欲望をも捨て去って,具体的に実現可能な行動を取らない限り,平和なんぞ来るわけがありません.「条約」や「契約」は破棄を予め想定した約束事に過ぎず,都合が悪くなれば一方的に破棄されるものです。

  これは参りました。こんな写真、涙なくしては見れません。果たして、自分がこんな立場になったらこの子のように毅然とした立ち居振る舞いができるという自信はありません。やはり戦前の日本人は今の日本人とは全く違っているようです。というより戦後の60年間が日本人を変えてしまったと言った方が良いのでしょう。
  折に触れてこの写真を見て自分の弱さのいましめにしたいものです。

自分が恥ずかしい!

200958日金曜日  第3519回  タバコ

  昨日の感動の写真の後に、その後の60年間が変えてしまった今の日本の現実と言うには余りにも恥ずかしい写真です。

  我体育館は館内禁煙となっています。喫煙場所は唯一外に設けられた喫煙コーナーだけです。
  きっと我慢が出来ないんでしょうね。私も昔は一日60本を吸っていたときがあるのでその気持ちはわからなくは無いですが・・・・。

 

  これは女子のシャワー室です。体育館の閉館前の掃除のときに見つけました。

  シャワー室の中のマット(グリーン)の下にこの沢山の吸殻です。女性の喫煙が増えているのは知っていましたが、このマナーは悲しいですね。

止めて欲しい!

200959日土曜日  第3520回  シェアダウン

  第3499回で太陽光発電の総設備量が世界で3位に落ちた日本を取り上げましたが、その影響がメーカの生産量にもろに影響しているようです。

  Greener Worldより

  存在感薄まる日本の太陽電池産業

 最近まで世界の太陽電池の半分をつくり出していた日本だが、この3年ほどで凋落が著しい。直接のきっかけはシリコン不足だったが、その間にEUや中国・台湾のメーカーが急成長し、国内市場の低迷もあって、急伸する海外市場でシェアを奪っていった。太陽電池情報誌「PVNews」によれば、2008年の日本メーカーのシェアは18%までに低下、中国とEU27%で並び、台湾が12%まで迫ってきた。

 メーカー別に見るとトップは昨年に続いてドイツのQセルズ(生産量570MW)だったが、2位に食い込んだのはアメリカを本拠とするファーストソーラー504MW)。3位が中国のサンテック498MW)である。かつてのトップ企業、日本のシャープは4位(473MW)となった。5位には台湾のモテック384MW)が食い込んだ。日本メーカーでは京セラが6位の他、サンヨー、三菱電機がトップ10から滑り落ちた。前年比伸び率はQセルズが47%、ファーストソーラーが143%、サンテックが52%、シャープが30%、モテックが118%。ファーストソーラーの驚異的な伸びが目を引く。ファーストソーラーは、唯一薄膜系(CdTe:カドミウム-テルル)を中心に生産しており、短期間で生産を伸ばした。来年にはトップを奪い取る可能性がある。シャープは40%伸ばしているものの、2007年の生産は前年割れしており、2006年と比べると9%の伸びにとどまっている。

 Qセルズ、ファーストソーラー、サンテックのトップ3を始め、トップ10のうち6社は2000年代に入ってから市場に参入してきたニューカマーだ。短期間にプレーヤーが入れ替わるのも、この産業の特長であり、第二のQセルズ、ファーストソーラーがひしめいている。シリコン系では安いシリコン原料の製造が中国中心となっており、原料の調達に難しさがある。ファーストソーラーのように、化合物薄膜系の生産が伸びてくるとさらに短期間で業界地図が塗り変わる可能性がある。

 中国の国家発展改革委員会は、中国の太陽電池生産を2020年までに1,800MWにするという計画を2007年に立てているが、最近それをはるかに超える10,000MW以上に達するという見通しが出された。中国では再生可能エネルギーの振興策によって風力発電も大きく伸びている。太陽光発電にも国内市場の刺激策が打ち出され、太陽電池の生産目標も近く見直されるだろうという。ちなみに2008年の世界の太陽電池生産量は7,000MW弱である。大市場はEUそして米国へ、さらに中国へと移ろうとしている。このままでは、日本の存在感は薄まるばかりだ。

  何とシャープがサンテックだけでなくアメリカのファーストソーラーにも抜かれて4位に転落して台湾のモテックにも追いつかれそうとは驚きと供にチョッとショックですね。
  もうここまで来ると日本がトップに返り咲くのは難しいかもしれませんね。韓国に抜かれてしまった
DRAMのことを思い出さされます。
  それにしても、世界のエネルギー大国になれるチャンスをみすみす潰した日本の政府の無策が悔やまれます。やっとこぎつけた
固定買い取り制度も、もう時期を失したのかもしれません。何とかメーカーさんに頑張って貰って1位奪回を目指して貰いたいものですが、果たしてどうなることやら。
  政治の無策というのはここまで影響するものなんですね。これもあんな政治家たちしか選ばなかった日本人の責任と言えば責任なのでしょう。

悔しいですね!

2009510日日曜日  第3521回  こむ

  およそ規制ラッシュなるものに縁のなかった私は毎年のゴールデンウィークのニュースを何時も休暇を一斉にしか取れない日本のサラリーマンの悲しさを思いながら見ています。
  今年もそんな渋滞の
TVニュースを見ているとテロップに、「込む」と書いているのに気が付きました。「あれっ、混雑の混むじゃないのかな」と思わずつっこんでしまいました。その時は、それ以上気にも留めなかったのですが、何と2度も目にしたのです。

  これはチョッと調べてみる必要があるとサーチして見ました。同じような疑問を持った人が多いようで直ぐにありました。

    混雑の「混む」は「込む」でもOK - 教えて!goo

  どうやら「込む」の方が本来の字で、「混む」が後になって使われるようになったもののようです。しかし、今では流通関係などでは「混む」の方が使われる方が多いようです。

  麻生総理の揚げ足ばかり取っているマスコミに突っ込みたかったところですが、無理だったようです。
  と言うことで、麻生総理が天皇皇后両陛下のご結婚50周年をお祝いする席で「弥栄」を「いやさかえ」と読んだと非難したことを思い出しました。

  これもサーチすると直ぐに出てきました。

  未来検索ガジェット通信より

  麻生首相の「いやさかえ」を “誤読” として “誤報” した報道機関メドレー

  私も、マスコミも大したことはないですね。余り、人の間違いを直ぐに非難しない方が良さそうです。結局は自分の恥をさらすことになりそうです。
  それにしても、この余り使わないと思われる「いやさか」なる言葉がボーイスカウトの世界で使われているとは全く知りませんでした。

  スカウト用語集|ボーイスカウト市川第6団(千葉県市川市)

  いやさかの歴史とは

  いやさか(弥栄)とは

  ボーイスカウトをやってた人達にとっては当たり前の言葉なのでしょうね。

全く、教養の無いのはつらいです!

2009511日月曜日  第3522回  満員電車

  環境問題に関心を持つようになる以前は、全国の高速道路、特に瀬戸大橋を無料にすべきだと思っていましたが、今回の高速道路1000円効果による渋滞などをみていると果たして無料が本当に良いのか解らなくなりました。

 環境やエネルギー枯のことを考えるなら逆に通行料やガソリンの値上げで自動車を減らし公共交通の整備に予算を回すべきなのかもしれません。

  MSN産経ニュースコラム【産経抄】5月5日が興味深い話題を取り上げていました。

  ・・・略

  実は満員電車をなくす方法があるという。総2階建て車両を導入して、床面積を倍増させる。線路を3線にして、朝のラッシュ時は真ん中の線を上り線、夕方は下り線に使う。信号システムの改善によって、運転間隔を短縮する。『満員電車がなくなる日』(角川SSC新書)によれば、これらの取り組みによって、輸送力を現在の5倍以上にすることが可能になる。・・・以下略

  線路や高速道路を2階建てにすることは私も考えたことがありますが、電車自体を2階建てにするなどのこのアイデアは面白いかもしれませんね。

  と言うことでサーチしてみました。詳しいブログが見つかりました。

  とれいん工房の汽車旅12ヵ月

  このブログによると実現は難しそうです。しかし、車社会を変えるためには不可能とも思えることに挑戦する必要もあるのじゃないでしょうか。
  あの値下げによる混雑をみていると、車社会に金を使うより公共交通にお金をつぎ込む方が未来の日本にとっては必要なのじゃないでしょうか。
  やはり、遠距離は公共交通、近距離は自転車と歩きを主体とした交通体系を目指すべき時が来ているような気がします。

そうは思いませんか!

2009512日火曜日  第3523回  坂出市立病院

  第268話で全国ワーストワンの赤字から黒字に変換した坂出市立病院をとりあげました。第986話第1624回でも書いたようにテレビに取り上げられました。
  しかし、その貢献者である院長が代わって(
第2212回)しまっていたので驚いたものです。
  できうれば市長になって坂出市を根本から変えて欲しかったなんて思ったものでした。
  久し振りに、その私立病院の記事がありました。それも市長選挙にからんだものでした。

  香川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)より

  再起へ坂出(09市長選を前に)市立病院 医師不足に老朽化

  外壁に配管がむき出しになった坂出市立病院。大型連休中の一室で勤務医の50歳代の男性外科医が手帳を開いた。1月は平日すべてで手術の日程が入り、宿直5回、その明けにも執刀した。「36時間勤務は当然。365日、出勤した年もあった。支えているのはボランティア精神か、使命感か……」。その直後、首から提げた院内用の携帯電話が振動し、白衣を着直して急患の診察に向かった。

 216床、12診療科。自治体立病院屈指の健全運営とされ、他の自治体から視察が相次ぐが、累積赤字解消までの道のりは長かった。

 医師の平均月給122万円(2008年度)は、県内公立病院で下位だ。約10年前の電子カルテ導入前には、安価なパソコンを量販店でまとめ買いし、LANケーブルは職員が張り巡らせるなど経費を節減。市税も投入して、約25億円の累積赤字は16年かけて07年度末に解消した。「5年以上連続の黒字」が評価され、今月21日、社団法人「全国自治体病院協議会」(東京)から優良病院表彰される。

 だが、医師不足は深刻で、02年、32人だった常勤医の退職が相次ぎ、今年4月には研修医を含め23人になった。06年には出産を一手に担っていた産婦人科医1人が大学の医局に戻り、産科は休止に追い込まれた。

 「福島県で起きた帝王切開での死亡事故で、執刀医が逮捕されたことが背景にある」と病院側は説明する。

 訴訟リスクの高い診療部門からの人材流出を、現在も夜勤をする小児科医の砂川正彦院長(57)は「ガラス細工のような危うい均衡の上に成り立っている」と打ち明ける。

 そこに、築40年を超える病棟の老朽化問題が浮上した。昨年8月、市が市議会委員会に示した耐震診断では、62年建築の第3病棟(5階建て)は、「震度6強の振動や衝撃で、倒壊、崩壊する危険性が高い」と判定されていた。

 「全面建て替えか、耐震補強か」。いずれも巨額の費用が必要だ。今年3月、市立病院運営・整備等特別委員会がようやく設置されたが、「早急な対応が必要」との認識で、委員8人が一致するにとどまっている。

 収益に直結する入院患者数は、慢性的な看護師不足も重なって減少を続け、新規入院は3500人(05年度)から3132人(08年度)に落ち込む。診察を終えた女性患者(56)は「近くに民間病院があるが、公の安全網は必要。財政難だからといって医療の質を落とされては困る」と注文する。

 1947年の仮診療所開設時から地域医療を支える“老舗”。前院長時代から「骨身を削る努力」(砂川院長)で打ち立てた「健全経営」の看板が、医師不足と老朽化で揺らいでいる。

  新しい院長さんも赤字に陥ることも無く頑張っているようですね。しかし、その中身は厳しそうです。医師や看護師不足に施設の老朽と、何時、もとの赤字に陥るか綱渡り状態のようです。
  こうしてみると、医師・看護師・スタッフなどの努力や人件費の削減、償却の済んだ古い施設などの条件が整わない限り自治体病院が黒字化することは無理なのじゃないでしょうか。
  つまりは、こんなことを言うと顰蹙を買いそうですが、自治体が病院を経営することを考え直すときが来ているのじゃないでしょうか。
  私が勤務している体育館なども果たして自治体がやる必要があるのでしょうか。

難しいところです!

2009513日水曜日  第3524回  派遣

  何時の間にかあれほど騒いだ派遣切りの話題もマスコミから消えてしまったようです。尤も、自分でも派遣会社を経営しているマスコミが本気で取り組むことは期待できないのかもしれません。

  そんな中、読売新聞の片隅に小さな記事がありました。

 4月29日読売新聞 コラム「働くイロハ3」

 Q・・・派遣労働って何?

 A・・・派遣労働者、派遣会社、派遣先企業の3者で成り立つ働き方です。派遣労働者は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社が派遣契約を結んだ派遣先で働きます。派遣労働者は約380万人に上り、規制緩和に伴って年々増えています。

 派遣労働者を雇っているのは派遣会社です。このため、賃金支払い、解雇、有給休暇などの法的な責任は、派遣会社が負っています。

 派遣先で働く労働者にとって、派遣会社は労働者と派遣先との間に立って、労働者の後ろ盾となるべき存在です。しかし、雇用情勢が悪化した結果、派遣会社が、後ろ盾どころか、安易に派遣労働者を解雇する動きが目立っています。

 こうしたルールがあるにもかかわらず、厚生労働省が3月にまとめた調査では、「中途解約に伴う解雇」とみられるケースが、調査対象全体の7割に上りました。

 景気の変動に合わせて、いとも簡単に派遣会社との契約を打ち切る派遣先とともに、雇用主である派遣会社のモラルハザード(倫理の欠如)が問われそうです。

 個別のケースは、都道府県労働局で聞いてみて下さい。(大津和夫)

 なかなか分かりやすいですね。責任の所在ははっきりしましたが、結局は派遣先企業のわがままに反論できない派遣会社がはびこっていると言うことでしょう。需要があるからと何の責任感も持たずに安易に派遣会社を設立した無責任な経営者とそれを分かっていて利用している派遣先企業、それを知りながら企業の要望に答えて規制を緩和した政府と雇用者を食い物にする奴等がこんな世の中を作ってしまったと言えば言い過ぎでしょうか。

 いずれにしても、誰も責任を取ろうとしない自分さえ良ければが通る日本を変えない限りこの問題の解決は無さそうです。

嫌な世の中になったものです!

2009514日木曜日  第3525回  突風

  第1410回で余部鉄橋の事故で瀬戸大橋の風による運行基準が厳しくなったと書きましたが、その裏には責任逃れの考えがあると思うのは私だけでしょうか。何か事故が起きるとことさら騒ぐマスコミと責任逃れのためにやたらに規制を強くするという風潮なのではないでしょうか。
  そんな瀬戸大橋の風による過剰とも思える通行止めを緩和することになるかもしれない話題がありました。

  四国新聞社−香川県のニュースより 05/11

  脱線防止に線路の突風、事前探知/羽越線事故受け気象研開発

 列車脱線を防ぐため、線路付近に発生する恐れがある突風を事前に探知するシステムを気象庁気象研究所(茨城県つくば市)などがつくり、鉄道総合技術研究所と共同で特許を出願したことが11日、分かった。

 突風が原因とされ、5人が死亡した2005年のJR羽越線脱線転覆事故を受け開発に着手。実用化できれば、初めて突風をピンポイントでとらえることが可能になるという。気象研の楠研一主任研究官は「突風による事故の再発防止につながる。システムの信頼性を高めたい」としている。

 小型の気象レーダーが、地上付近に発生した渦を伴った突風を観測し、発生位置や強さを解析して進行方向を予測。遭遇する恐れがある線路上の区域を算出し「危険指数」で知らせる仕組み。鉄道だけでなく、バスなどの交通機関にも提供できる。

 探知の範囲はレーダーの性能や数に左右されるが、現在実験に使っているレーダーでは半径約20キロで突風の観測が可能。ほぼリアルタイムで危険情報を伝達することができるとしている。・・・以下略

  このレーダーは瀬戸大橋に取り付けると海の上で回りに障害物が無いので条件としては最高なのじゃないでしょうか。
  多分、何時の日かこうした設備が採用されて、春先の強風や台風などの影響で通行禁止となる日が減るときが来るような気がします。

  私も、一度だけ大阪からの帰りに強風のため通行止めで何時間か列車が児島駅でとまり不安な思いをしたことがあります。先の見えない待機はいやなものです。それだけにこの技術には期待したいものです。

きっと実現するでしょう!

2009515日金曜日  第3526回  我が家の太陽光発電

  例月我が家の太陽光発電、5月分4月10日から5月12日までのデータです。実質33日分で先月より3日多い稼動日数です。連休の所為か変則的な締めになってしまったようです。

  4月に持ち直した天候が5月に入っても続き、開設以来4月の実績としては最高の707kWhを記録しました。これは去年の7月の744kWhに次ぐ我が家では歴代2位の発電量です。
  素直に喜びたいところですが、こうなってくると香川の弱点である水が心配になってきます。今のところはそれ程心配する状態にはなさそうですが、あっという間に水不足ということになることがないように願いたいものです。

去年4月、買電、565(183,382)KWhで8,020円 1KWhの単価、約14.19円

今年4月、買電、616(178,438)KWhで8,617円 1KWhの単価、約13.99円

去年5月、買電、543(179,364)KWhで7,793円 1KWhの単価、約14.35円

今年5月、買電、575(174,401)KWhで7,780円 1KWhの単価、約13.53円

 

  今月は去年に比べて32KWh(▲5、37)の買電増。今月も先月と同じで昼間は殆ど同じですが、夜の使用量が増えています。原因は何だろう。
  実は、経年劣化の所為でしょうか
太陽風呂の沸きがこのところ例年より悪いような気がするのです。もしかしたらその当たりが影響しているのかもしれません。いよいよ寿命かもしれません。

 さて、売電の方は。

去年4月、売電、457KWhで10,940円  1KWh単価、約23.94円

今年4月、売電、478KWhで11,567円  1KWh単価、約24.20円

去年5月、売電、507KWhで12,137円  1KWh単価、約23.94円

今年5月、売電、542KWhで12,699円  1KWh単価、約23.43円

 

 今月分の発電量が753kWhと去年の8月分の764kWhに次ぐ成績のお陰で売電が去年より35kWh増えたのがこの結果につながりました。やはりおてんとう様の威力には勝てません。

 去年5月、▲4,344円の支払。今年の支払▲4,919円と比らべると、575円の減少と殆ど同じです。折角の発電量を活かせていないのが残念です。


1年目の年間電気代 31,518円

2年目           7,012円

3年目          ▲2,689円

4年目11か月分 ▲1,528円  去年の10か月分2,284

 来月で一年です。6月分次第で今年の結果が出ますが、締めの関係で今月の稼動日数が多かった分来月はチョッと厳しいかも。

 参考:使用料金表

さて来月は!

2009516日土曜日  第3527回  削減目標4%

  京都議定書は日本が狡猾なヨーロッパなどの罠にはまってもともと環境問題にきちんと取り組んできていたにもかかわらず不利な条件を飲まされたものだというのは定説になっているようです。
  それだけに産業界からはこれ以上の
CO2の削減は競争力の低下に繋がるとの抵抗があるようです。
  その気持ちは分からなくは無いですが、ここは日本が地球を救うためのリーダとなって世界を導いていくくらいの気概を持って欲しいと考えるのは私だけでしょうか。
  残念ながら、本音が出たようです。

  日本経済新聞(5/12)より

  20年の温暖化ガス削減目標、4%増が「合理的」 経団連

 日本経団連は12日、政府が6月までに決める温暖化ガス削減の中期目標について、2020年の排出量を1990年比で4%増にするのが「最も合理的」との意見書をまとめた。政府が検討する90年比で4%増から25%減までの6案のうち、「過大な削減は国際競争力に悪影響」との観点から、負担が1番軽いものを推した形だ。

 「4%増」については日本鉄鋼連盟も「適切な選択肢」との見解を表明済み。ただ斉藤鉄夫環境相は同日の閣議後の記者会見で「低炭素社会の先頭を走っている日本が後ろ向きな目標を出せば、世界で日本の立場をなくす」とクギを刺すなど、産業界との足並みはそろっていない。

  環境相の「立場をなくす」との発言も「世界をリードする」という気概じゃなくて周りの目を気にするだけと、何となく、程度が低そうな気がしますが、産業界もそんなに競争力が無くなるのが心配ならこれを機会にいっその事世界との競争を止めて鎖国でもすればどうでしょう。

  と言うのも、第3471回で取り上げたトッテンさんが言われるように日本はアメリカ相手の輸出企業が儲けるためにそれ以外の企業や国民が犠牲になっているとしか思われないからです。それが証拠に、アメリカがこけた途端に、あのトヨタでさえ大赤字に転落したのですから。
 それなら、国民を犠牲にしてまで世界になど出て行かないで、国内でエネルギーも食料も自給自足にして皆が豊かなのんびりした暮らしをした方が良いのじゃないでしょうか。

根本から考えを変えましょう!

2009517日日曜日  第3528回  スーパー・ソーラー・ローン

  昨日の温暖化ガス削減目標4%という情け無い経団連の考えを反映しているのか日本の太陽光発電の設置は固定価格制の導入という朗報にもかかわらずそれほど増えているように感じられません。
  これには、経団連が大企業の組織であるようにお金持ちがこんなちっぽけなお金に興味がないというので積極的に設置しようという気がないからではないでしょうか。
  私のような底辺の人間が設置するのは確かに厳しいものがあります。何と言っても、少ない収入の中から75歳近くまでローンを払い続けなければならないという厳しい現実があります。それだけに皆に気軽に勧める訳にも行かないのです。
  ところが、面白いアイデアを見つけました。

  毎日jpより

  マネー・ドット・カム・カム:映画「レッドクリフPart2」と太陽光発電

  ・・・略

  太陽が借金を返済

 伊藤忠商事の北井義久チーフエコノミストが本誌4月14日号に発表した「スーパー・ソーラー・ローン」は一石三鳥、四鳥の名案だ。

 この案は、家庭が太陽光発電装置を導入する際のローンに政府保証をつける。銀行は喜んで融資する。証券化は容易で、銀行の資金繰りを楽にし、中小企業への貸し出し余力を生ませる。

 北井さんは「ローンをノンリコース(非遡及)型とすれば、古い家の所有者も建て替えを気にしないで安心して設置できる」。また「太陽が借金を返済してくれる」。電力会社に払っていた電気代が原資になる。返済負担を重く感じることはない。

 借り手が元利を払えなくなっても、担保物件を割安の中古物件として市場に流通させ、そこで再びこのローンを適用すればいい。

 約200万円かかる設備費用の3分の1を政府が補助し、残りをローンとすれば、毎年150万台分、約1兆円の補助金で、内需だけで3兆円の巨大産業が生まれる。太陽光発電装置は、量産化とコストダウンで自動車、家電に次ぐ輸出産業になりうるし、銀行の収益源にもなる。

 北井さんによれば、企業にも設置が進めば、石油輸入は8000億円減らせるし、二酸化炭素の排出量も8%減らせる。シリコンを使わない薄膜系開発に成功すれば、世界の首位奪還は十分に可能だ。夢は広がる。・・・以下略

  これは良さそうです。このローンで私のような庶民でも積極的に設置が出来そうです。この際、大企業やお金持ちに頼らず我々だけで日本の国の未来を開きましょう。
  是非、今ローンを抱えている私のような者も考慮に入れて欲しいものです。

本当に実現しないかな!

2009518日月曜日  第3529回  Googleの環境プロジェクト

  大企業の集まりである経団連さん何時までも日本に不利だなんて言ってたら本当に世界の笑いものになりそうですよ。
  世界の大企業は動いているようです。

  greenz.jp グリーンズ - エコスゴイ未来はここにある!より

  持続可能な世界への第一歩!Googleの環境プロジェクト「Clean Energy 2030」に注目!

  GoogleCEOEric Schmidt(エリック・シュミット)は、200810月、サンフランシスコで開催された「Commonwealth Club」のスピーチにおいて、Googleの新たな投資プロジェクト「Clean Energy 2030」の内容を公表した。

以下の動画のとおり、このスピーチで、Schimidtは「現在のエネルギー危機は大きな脅威である一方、新規事業への発展や雇用創出、投資機会の拡大など、絶好のビジネスチャンスでもある」と述べ、エネルギー効率の向上・再生可能エネルギーの開発・交通機関のグリーン化の3分野に対して、総額3.86兆ドル(約386兆円)を投資すると宣言している。

  新興の企業がここまでやろとしているのに日本人を食い物にして世界で儲けている大企業さんが何時までも情け無いことを言っていると世界からつまはじきにされますよ。
  尤も、それで世界で商売が出来なくなって国内に戻ってきて日本国民だけでこじんまりと生きていくのも一つの方法かもしれません。

案外その方が幸せかも!

2009519日火曜日  第3530回  込む

  510日日曜日(第3521回)で取り上げた「込む」に違和感を覚えた人はやはり沢山いたようです。15日の読売新聞コラム「日めくり」が取り上げていました。

  込む ―― 「混む」より伝統ある書き方

  高速道路が「込んでいた」の見出しに、「混んで」の間違いでは、との指摘が50件以上あった。前にも本欄で取り上げたが、「込」が本来の表記。人や物が場所いっぱいに入っている意だ。漱石も「夜の急行は込むから」と書いている。
 「混」はもともと溶け合って一体化することだから、少し意味がずれる。戦前の辞書には「込む」しかない。熟語「混雑」からの連想で「混む」と書くようになったのだろう。今では「込む」に違和感を抱く人が増え、新常用漢字表では「混む」も認める見込み。正式決定を待って、新聞の表記も検討したい。

  私はテレビニュースで気が付いたのですが、どうやら新聞記事にもこの「込む」があったようですね。同じように感じた人が多かったようで投書か何かがあったのでしょうね。
  それにしても、総理の言葉尻を捕らえるのが好きなだけあって自分たちはミスらないようにと気をつけているのでしょう。余りの気のつけように、世間の流れには付いていけないということなのでしょうか。それとも、「お前たち、こちらが本当だぞ」と教えてくれているのでしょうか。
  教養の無い身には有難いお教えですが、最近のように新しい若者言葉が多くなるとチェックも大変でしょうね。下手に間違っては総理の揚げ足も取りにくいでしょう。どんなチェック体制を取っているのか興味があります。

日本語って難しいですね!

2009520日水曜日  第3531回  ピースボート

  軍隊を持たないで世界平和が保たれるのならどんなに良いことでしょう。世界中の武器や軍隊の維持管理費を弱者救済の福祉などに回せば多くの人達が平和に暮らせることが出来るでしょう。
  日本の憲法9条の改定を反対する人達もきっとそんな考えなのでしょう。しかし、人類はそれ程甘くないようです。軍隊が無いと直ぐに手を出されてしまうようです。
  しかし、本当に、戦争を放棄することを世界に広めたいのならそれなりの覚悟が必要でしょう。相手が暴力に訴えてきても無抵抗でそれを排除する胆力がひつようです。つまり戦争放棄ということは、まず自衛隊を解体して丸裸になり世界中からの侵略を防ぐ方法を考える必要があります。
  そこまでの覚悟を持って世界に平和を訴えるだけの胆力が日本にあるのなら私も軍隊放棄には賛成です。しかしながら私にはそれに耐えるだけの気力も体力も胆力もありません。残念ながら、アイデアも思いつきません。

  日本の平和団体もそのくらいの覚悟を持って行動しているのなら尊敬するのですが、どうやらそうでもないようです。

  MSN産経ニュースより

  ピースボート護衛受ける ソマリア沖 2009.5.14 海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。

 海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。ピースボートは社民党の辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地のNGO(非政府組織)や学生らと交流を図ることなどを目的としている。

 66回目となる今回の船旅は約3カ月半に及ぶ地球一周で、北欧5カ国とフィヨルドを巡るのが目玉。約600人が参加し、4月23日に横浜港を出発後、中国とシンガポールに寄港。ピースボートのホームページには船旅の最新リポートとして、デッキで催されたフルーツパーティーの様子が掲載されている。

 ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施を行う旅行会社が護衛任務を調整する国土交通省海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。

 ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(旅行会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している。

  なんだかがっかりさせられます。どうも腹がすわってないようです。反対のための反対なら誰でも出来ます。本当に体をはって世界平和を望むのなら、単独で航行して欲しかったと思うのは私だけでしょうか。乗客の人達はどう感じるのでしょうか。
  やはり単なる戦後の自虐主観に毒されているだけの腹のすわっていない平和運動なのでしょうか。
  どうせやるのなら日本が無くなっても世界から軍隊を無くするくらいの覚悟でやって欲しいものです。

私には到底出来ません!

2009521日木曜日  第3532回  Q-Cells

  順風満帆に見えたヨーロッパの太陽光発電も去年からの金融危機の影響もあるのか苦戦しているようです。

  Tech-On!より

  太陽電池最大手のQ-Cells16%減収の赤字に

 世界最大の太陽電池メーカーであるドイツQ-Cells SEは,2009年第1四半期の最終損益が39190万ユーロの赤字に転落した。売上高は,対前年同期比16.6%減,対前四半期比29.6%減の22480万ユーロだった。

 スペイン市場の急収縮と金融危機が重なって,太陽電池市場は停滞が続いている。その影響でQ-Cellsは,これまで順調に伸ばしてきた売上高を2008年第4四半期に落としていた。さらに今回は,売上高を2007年第3四半期の水準まで減らすとともに,赤字に転落した。

 EBITearnings before interrest and taxes:利払い税引き前利益)は,対前年同期比75%減の1470万ユーロだった。最終損益が大幅な赤字になったのは,出資するノルウェーREC社の株式評価損38700億ユーロなどの影響である。Q-Cellsは,Si原料メーカーであるREC社に出資することで,Si原料を安定調達して成長につなげてきた。今回は,それが裏目に出たかっこうである。REC社の影響を除いた最終損益は490万ユーロの赤字だった。

 Q-Cellsの太陽電池セルの生産量は,対前年同期比32%増,対前四半期比1.2%減の154.4MWだった。2008年第3四半期から155MW前後の生産量が続いている。2009年の年間生産量は600M800MWとし,これまでの800M1GWの計画を引き下げた。

 なお,2008年の年間生産量は,Q-Cells574.2MW1位,米First SolarInc.503.6MW2位,中国Suntech Power Holdings Co.,Ltd.497.5MW3位である。

  ドイツやスペインの買い取り価格が高すぎて問題もあるようでしたが、その影響もあるのでしょうか。この機会に第3520回で取り上げたようにシャープは4位(473MW)から挽回することができるのでしょうか。
  いずれにしても流石の太陽光発電もマネーゲームの影響から逃れることが出来なかったということなのでしょう。
  こうなるとあのマネーゲームを禁止することを世界が真剣に考えないと何時又足をすくわれることになるかもしれません。虚業の世界を叩き潰したいものです。

何故、やらないのでしょう!

2009522日金曜日  第3533回  謎の枯れ死

  第3303回で楠の剪定を早めにやったと書きました。ところがその木が今年になっておかしいのです。
  
第3502回の春の落葉の季節になって他の場所の楠から盛大に落葉が落ちてきているのに上記の楠からは全く落葉が落ちてこないのです。落ちてこないはずです、若葉が全く出てきていません。それどころか葉がないのまであります。
  全くうかつなことでしたが、利用者の方から、ある時、枯れているんじゃないかと指摘を受けて初めて気がつきました。
  もしかしたら、私が早く切りすぎたのが原因でしょうか。それにしても、どんなに短く切ってもどこからでも新しい芽をだしていた木がこんなに簡単に枯れるものなのでしょうか。不思議です。
  とは言いながらも、もし私の剪定で枯らしてしまったのだとしたら何とも申し訳ないことだと密かに小さな胸(嘘です)を痛めていました。

 

  見事に枯れているでしょう。9本あるうち2本は完全に枯れてしまっています。他のも危なそうです。
  ところが、これを見たある専門家が「剪定では絶対に枯れたりしない。これは、草枯らしを撒かれたものだ」と教えてくれました。他でもこんなことをやられたことがあるのだそうです。
  もしそれが本当なら、私の小さな胸も痛めずに済みます。

本当の原因は何でしょうか!

2009523日土曜日  第3534回  楠の花?

  昨日の謎の枯れ死に続いてこれも楠の話題です。枯れた楠は残念ですが、良いこともあります。というのも第3502回第3507回でも書いたように春の落葉との格闘が無くなった事です。
  枯れてしまったことを棚に上げてこんなことを言うのもなんですが、毎日の落葉掃きが無くなっただけでもその恩恵は大きなものがあります。

  それだけではありません。もう一つ落葉と同じく面倒なものがあるのです。それは落葉が落ち着いてきた頃に始まります。
  地面の一面を赤く染めた小さな粒が赤い絨毯のように広がっているのです。

  これがそうです。

 クスノキ(楠)

   (くす、くすのき) →  (くす、くすのき) 写真集

  何だか分からなかったのですが、サーチで出てきた上記の画像をみているとどうやら花が枯れて落ちてきたもののようです。

  これもコンクリートやアスファルトの上に落ちると掃除がし難くて大変です。全く落下物の多い楠です。

楠を植えるのなら周りは土にしてください!

2009524日日曜日  第3535回  ジリ貧

  第3499回08年に新たに設置された太陽光発電の容量でも前年の3位から4位へと後退したと書きました。ところが統計によってはもっと悲惨な状況のようです。
  前回のは民間国際団体の再生可能エネルギー政策ネットワーク
21REN21、本部ドイツ)の調査でした。

  Tech-On!より 2009/03/26

  欧州EPIAが太陽電池導入量の2008年国別ランキング,日本は6位に転落 

  欧州の太陽電池振興団体European Photovoltaic Industry AssociationEPIAは,2008年の太陽電池市場についての調査結果を明らかにした。

 それによれば,同年の太陽電池導入量は5.5GW以上で,2007年の2.4GWに対して倍増。国別では,スペインがドイツなどを抜いて導入量1位となった。日本は,米国,韓国,イタリアに抜かれて6位に転落した。

 10位までの国別導入量は以下の通り。スペイン:2511MW,ドイツ:1500MW,米国:342MW,韓国:274MW,イタリア:258MW,日本:230MW,チェコ:51MW,ポルトガル:50MW,ベルギー:48MW,フランス:46MW

  この太陽光発電の数字は何時もあやふやなようです。まだ発展途上できちんとした数字が掴みきれないのでしょうか。
  どちらが正しいのか分かりませんが、いずれにしても日本が苦戦していることだけは間違いないようです。いよいよ新しいエネルギーでも世界に置いてきぼりをくうことになるのでしょうか。
  政治の貧困がここまで足を引っ張ることになるとは情け無い限りです。何とか挽回を期待したいものです。

一体どうなることやら!

2009525日月曜日  第3536回  ゆすらんめ

  第3177回でも書いたように、毎年今頃になると楽しみなのが「ゆすらんめ」です。私が子供の頃には我が家には「ゆすらんめ」を初めとして「きんかん」「あんず」「うめ」「ざくろ」など沢山の実のなる木がありました。
  家の立替などで何時の間にか姿を消してかろうじて残っているのが「ゆすらんめ」と「槙」くらいになってしまいました。それもその当時の木ではなく何時の間にか芽を出したものが育ったようです。つまりは当時のものの子孫なのかもしれません。
  その「ゆすらんめ」が今年も実を付けてくれました。

  やはり懐かしい味です。
  
第3430回で植えた果樹が実をつけるようになる頃にはもっと色んな実のなる木を増やすつもりです。

食糧危機の備えになるかも!

2009526日火曜日  第3537回  レンタル自転車システム

  第2828回第2967回などで取り上げたパリの貸し自転車システムVelib(ヴェリブ)が順調のようです。ちなみに、変わった名前だと思っていたらVelo Libre(自由に使える自転車)の意味だそうです。英語さえできないのにフランス語なんか全くわからないのでこんな意味があるとは知りませんでした。
  日本でもどこかが始めないかと思っていましたが、面白いものを始めているところがあるそうです。

  日経Ecolomyより

  自転車貸し出しシステム、日本の場合(09/05/21)

  以前、パリでの自転車貸し出しシステム「Velib(ヴェリブ)」の話をご紹介したことがありましたが、覚えていますか?・・・中略

 はじめてヴェリブを紹介したときは、そんなエコロジー事業が日本でも本格的に開始されるといいですね、という話をしていたのですが、つい先日、面白いものを発見しました。・・・中略

  これは東京都世田谷区にある「がやリン」というレンタサイクルシステムです。世田谷区に住んでいる読者のみなさんは、きっと聞いたことがあるでしょう?

 1994年から始まった取り組みで、放置自転車で状態の良いものを修理して、レンタサイクル用に再利用するという画期的なエコロジー事業です。

 世田谷区役所の交通安全自転車課によると、月決めと1日単位の2種類で利用でき、月決め利用者は平均1196人(08年度)で、登録のためのキャンセル待ちリストまである人気ぶりだとか!

  放置自転車を使うのは良いかもしれませんね。どこの町も放置自転車や盗難にあって乗り捨てられている自転車には困っているし、挙句の果てには北朝鮮に安く売られて行ったりしているようなので、それを有効利用できるのですから一挙両得というものです。
  路面電車を整備するには規模の小さすぎる地方都市も自転車道と平行して採用すれば案外面白い街づくりができるのじゃないでしょうか。

やってみる価値はありそう!

2009527日水曜日  第3538回  発泡樹脂製の車

  第1567回で歩行者を守る為に、「ボディの材料を考えることはできないのでしょうか。スポンジやゴムのような材質で歩行者の被害を最小限にとどめることは今の技術でもまだ無理なのでしょうか。」と書きましたが、可能性が出てきたようです。

 WIRED VISIONより

  発泡樹脂製で水に浮かぶ自動車『Spira』:燃費43km(動画) 2009520

  Progressive Automotive X Prize(日本語版記事)には、「環境志向的な交通手段」に関する非常に多くの珍しいアイデアが集まっている[3輪電気自動車『2e(日本語版記事)もエントリーしている]が、Spiraは間違いなくもっとも突飛な車だろう。車体の90%が発泡樹脂でできているのだ。Ballard氏は、発泡樹脂が車の製造方法を変えると確信している。

クロックスやビーチサンダルが靴やサンダルに変革をもたらしたように、発泡樹脂が自動車やオートバイに変革をもたらすことをSpiraチームは願っている」とBallard氏は言う。

Ballard氏が考えているように、発泡樹脂製の車なら歩行者や乗客の安全性が増すだろう。Spiraの製品紹介サイトによると、「発泡樹脂の中にある何百万個もの気泡が、衝撃から守ってくれる」からだ――少なくとも、SUV車にぶつかられてしまうまでは。

  これは面白いかも。このサンダルはエスカレーターに巻き込まれて話題になったものですね。あれが使えるとは想像もしませんでした。コストはどうなんでしょう。
  この材料が使えるのなら、トラックから乗用車まで全てのクルマをこれで作れば交通事故による犠牲者は大幅に減るかもしれません。是非実現させて欲しいものです。
  尤も、クルマ自体を減らす公共交通を主体とした交通システムの確立と平行して進めることは当然です。近郊ではこのボディの電気自動車で最高速度を50キロメートルくらいに制限すればもっと画期的な減少に繋がるはずです。

のんびりが一番!

2009528日木曜日  第3539回  Google Earth

  退職して暇ができたらGoogle Earthで一日中世界旅行を楽しもうと密かに考えていました。海外旅行の経験も無く、これからも行くことは無いが好奇心だけはある私にとって、これは本当に楽しみなソフトです。
  何と言っても、金も無いし出不精ときていてはまず本当に出かける可能性は殆ど無いでしょう。それだけに暇になったらと期待していたのですが、どうやら仕事を辞めるなんてことは経済的に許されそうも無いのでそんなことを言ってたら結局やらずに終わりそうな気がして、これはやれるときにやっておかないと駄目かもしれないと考え直しました。
  ということで、最近になって少しでも時間があれば立ち上げています。暫く見ていなかったらいろいろと新しい機能も増えているようで使いこなすのも大変そうです。

  その中でも、Google Mapにしかないと思っていたストリートビューがGoogle Earthでも使えるようになっているのに驚きました。これは良いですね。これなら、世界の観光地も居ながらに見ることが出来ます。
  ところが、これがまだ一部の都市しか使えないのです。早く世界中を見ることが出来るようになって欲しいものです。
  プライバシーや防衛問題などもあり世界中隈なくというのは難しそうですが、そんな面倒なことを言わないで欲しい。願わくば、衛星写真も今現在の映像が見られるようになって欲しいと思うのですが、これも難しそうですね。

  しかし、面白いことも行われようとしているようです。

  何時ものしなやかな技術研究会より

  2009/05/22

 Googleストリートビュー、公開希望施設を募集。撮影隊には、三輪自転車も登場

  ・・・略

  一般公道からの撮影情報のみだったが、希望があれば施設や私有地内の画像も公開してくれるらしい、大学・テーマパーク・公園など登録されれば便利そうだ。360度の画像を記録するカメラは、Immersive Media社の360 cameraが使われているらしい。・・・以下略

  これが出来れば、こんどこそ世界の観光施設の中も見ることが出来そうです。便利な世の中になったものです。
  それにしてもあの360度の映像はどうやって映すのかと思っていましたが、特殊なカメラがあったんですね。技術の進歩は素晴らしい。

  参考:Googleストリートビューの新兵器「三輪自転車」(動画)

お世話になります!

2009529日金曜日  第3540回  Susan Boyle

  424日(第3505回)で取り上げた外観とその歌声の格差で驚かせてくれたスーザン・ボイルさん、その後がきになっていましたがあのオーディションで決勝進出を決めたようです。

  YouTubeで人気の“美声のおばさん”、オーディションで決勝進出

  英国のオーディション番組で美しい歌声を披露し、YouTubeで話題になったスーザン・ボイルさんが、決勝戦に進出した。

 ボイルさんは4月、英国のオーディション番組「Britain's Got Talent」に出演し、その美声で審査員と観客を圧倒。その場面はYouTubeに投稿され、3000万回以上再生された。

 ボイルさんは524日、Britain's Got Talentの準決勝でミュージカル「CATS」の「メモリー」を熱唱し、決勝進出枠を勝ち取った。決勝戦は530日に行われ、優勝者には10万ポンドとRoyal Variety Showへの出演権が与えられる。

  ボイルさんのビデオは同番組の公式サイトで視聴できる。同番組の放送局ITVは、通常は英国外からのアクセスを遮断しているが、オーディションのビデオは英国外からも視聴可能。Telegraphは番組関係者の発言として、ボイルさんの人気が非常に高いため、ITVは遮断措置を取らないことにしたと伝えている。

 Semi-Final 1: Susan Boyle

  このオーディション番組で優勝するのはかなり厳しそうですが、ボイルさんは見事優勝できるでしょうか。30日の結果が楽しみです。
  これもきっと動画を見ることが出来るでしょう。しかし、私の場合はその歌の上手さより司会者の驚きとコメントの方が興味があるので日本語訳が出ないと良く理解できないのが悲しいところです。
  しかし、きっと奇特な方がその内アップしてくれるでしょう。気長に待つとしましょう。

今更英語をものにするのは間に合いそうも無い!

2009530日土曜日  第3541回  バッテリー

  いよいよ電気自動車の時代が来そうですが、本物になるかどうかはやはりバッテリー次第と言えそうです。リチウムイオンバッテリーではまだガソリンエンジンの便利さには勝てそうもありません。
  これ以上良い電池は現れないものなのでしょうか。可能性がありそうなものも紹介されています。

  東京新聞より

  石油、石炭もういらない!? マグネシウム・エネルギー社会 東工大教授が提言  2009512

  太陽光と海にほぼ無尽蔵に含まれるマグネシウムを使って、石油も石炭も天然ガスもいらない持続型エネルギー社会を実現する…。そんな「マグネシウム・エネルギー社会」の構築を提案している矢部孝東京工業大教授に、ベンチャー企業から自動車会社、さらにはオイルマネーまで世界中から問い合わせや見学が殺到している。実証実験も順調に進んでおり、これはひょっとすると、ひょっとするかもしれない。 (引野肇)

 【クリーンで無尽蔵】

 高温のマグネシウムに水をかけると水素が発生する。さらに高温にすると、この水素が爆発的に燃えて再び水となる。水素を使えば燃料電池の燃料になるし、爆発力を利用すれば発電機を動かしたり、自動車のエンジンに使える。

 このシステムは二酸化炭素も窒素酸化物も出さずクリーンだし、太陽光、水、マグネシウムは無尽蔵だ。矢部教授は「海水には千八百兆トンものマグネシウムがある。石油に換算すると三十万年分にもなる」と言う。

 【夢の循環システム】

 矢部教授が提唱するマグネシウム・エネルギー社会はこんなイメージだ。

 海岸に建設された淡水化・マグネシウム精錬プラント。屋根には太陽に向かって大型プラスチックレンズが並び、精錬に必要な高温を作り出している。ここで海水から農業用水を生産する一方、海水に含まれる大量の“にがり”から金属マグネシウムを取り出す。

 生産されたマグネシウムはトラックや船で、各地の発電所や家庭、コンビニなどに運ばれる。発電所では、マグネシウムを石炭代わりに燃やす。家庭に運ばれたマグネシウムは燃料電池の燃料として家庭用電源となる。燃料電池の排熱は、風呂や暖房に使われる。コンビニで売られているのは真空パックに包まれたマグネシウム。これは燃料電池車やパソコン、携帯電話などのバッテリー補充用マグネシウムだ。

 マグネシウムは使い捨てではない。使用後の酸化マグネシウムは、回収車によってリサイクルセンターに集められ、精錬プラントにあるのと同じ「太陽光励起レーザー」で再び金属マグネシウムに変換される。・・・以下略

   これ本当でしょうか。余りにも話が上手すぎて俄かには信じられないところがありますが、もし本当であれば人類の未来は救われそうです。期待しましょう。

  もう一つこれに似たようなものがありました。

  WIRED VISIONより

  空気リチウムイオン電池:「従来の300倍」が可能な産総研の新技術など 2009526

  ・・・略

  そこで、補聴器などに使われている空気亜鉛電池に、問題の解決の糸口が求められている。これは、亜鉛と空気の反応から電気を得るというものだ。[空気亜鉛電池では、正極に空気中の酸素、負極に亜鉛を使用する。現在では主にボタン型電池として利用され、使用時には電極に張られているシールを剥がして用いる]

New Scientist』によると、Bruce教授が設計した「リチウム空気電池」の容量対重量比は、1グラム当たり4000ミリアンペア時で、携帯電話に使われる電池の約8倍になるという。Bruce教授は同誌に対し、10倍に改良することが可能だが、既存のリチウムイオン電池の設計を利用する場合は、恐らく2倍程度の容量にするのが限界だろうと述べている。

[リチウム空気電池は、負極(金属リチウム)側に有機電解液を、正極(空気)側に水性電解液を用いた二次電池。充電は、電解液を再生して取り出した金属リチウムを負極側に補給する事で行なう。

これまでにも負極にリチウム、正極に空気を使用する電池は存在したが、放電生成物(酸化リチウム)が空気極側に蓄積することで反応が阻害されるという問題があった。産総研は今年2月、両者を固体電解質で仕切り、両電解液の混合を防ぐ事で反応を持続させるように改良した方式を開発した。Design News Japanの記事によると、正極の単位質量あたりの放電容量は50000mAh/gで、一般に使用されるリチウムイオン電池の300倍以上。自動車用のスタンドで、正極の水性電解液を入れ換え、負極の金属リチウムをカセットなどで補給できるようにすると、自動車は充電の待ち時間なく走行することが可能となるという]

  文科系の私としてはもう一つ理解できないところがありますが、どちらも本物になればエネルギー問題は解決されそうです。
  それにしても、もうこれ以上の技術の進展はないのかと半ば諦めの境地になりそうになりますが、こうして新たな技術に挑戦している人達がいることを考えると未来に希望が持てるような気がしてきます。

参照:自動車分野でも実用化段階に近付いている、高エネルギー密度の亜鉛-空気電池

人間って凄いのかも!

2009531日日曜日  第3542回  中古パネル

  順調に発電を続けている我が家の太陽光発電ですが、この6月で設置後4年が経ちます。今のところ発電量が落ちたという気配は感じられません。このまま故障も無く30年くらい持ってくれれば良いのですが、そんなに上手くは行かないでしょうね。とは言いながらも淡い期待は持っています。我が家には30年近く小さな修理はあったものの未だに働いている太陽風呂という良い前例があるものですから。

  それ以上の寿命があると思われる太陽電池が果たしてどのくらい稼動してくれるのか楽しみでもあります。その頃には当然私はこの世にはいませんが。
  そんな遠い未来のことになりますが、太陽電池のリサイクルが軌道に乗っていると思われる記事がありました。

 自然エネルギーより  2009/05/25

  ネクストエナジー・アンド・リソース、中古太陽電池で市場を再開拓

 太陽電池屋の集まりがあって、ネクストエナジー・アンド・リソース社の中古パネルのことが話題になりました。実際に同社が再生した太陽電池をみた知り合いによると、きれいにされた中古太陽電池のガラスの表面は、驚くほどきれいになっていて、「どうやって磨いているのか?」との問いに、同社の担当者は、笑って企業秘密と応えたそうです。

 しかし、歴代といえるような中古太陽電池のタフさに驚きました。

  プレスリリース / ネクストエナジー・アンド・リソース、平成210406

  1980 年代の太陽光発電パネルを再々利用

住宅約20 軒分(70 kW)、1700 枚の中古太陽光パネルを入荷

1980 年代に設置、その後一度移設されていたパネルの『再・再利用』

性能評価の上、一年保証付きにて販売開始

 ・・・以下略

  やはり太陽電池の寿命は相当なものがありそうです。配線やアルミの枠などがどのくらい持つかの問題はあるとしても、電池本体は半永久と言っても良いのじゃないでしょうか。
  そうした部品を修理することにより本体自体を再利用するシステムが確立されれば太陽光発電の価値は一層増というものです。
  それなら今は元が取れそうにも無いと思える太陽光発電も長い目でみれば絶対に損をしない投資と言えるでしょう。そんな気持ちで皆が取り組んでくれれば、日本の太陽光発電の前途も明るいもになるでしょう。

長い目で見てやってください!

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