団塊の世代の部屋(123)

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2009101日木曜日  第3665回  イチロー選手

  イチロー選手の今年も終わったようです。終わってみれば心配した9年連続200本安打は無事達成してくれたのでホッと一安心というところですが、なまじ首位打者を狙えそうなところがあったのでどこか物足りない思いもあります。全く贅沢なものです。
  こんなわがままなファン心理をしかるような記事がありました。長いので箇条書きのタイトルだけ引用します。後はリンクで見てください。

   頂門の一針 090928(月)より

  イチローの原動力は感謝の心  伊勢 雅臣

  1.「満足できるための基準はだれかに勝ったときではない」

  2.首位打者を狙ったら妙な打算が入る

  3.ライバルではなく同行者

  4.好敵手を失ったショック

  5.「いま小さなことを多く重ねること」

  6.バット職人への謝罪

  7.「監督に感謝するためにも、いい成績を残したかった」

  8.「感謝の心」こそ原動力

 スポーツ心理学では、選手が感謝の心を持ち、誰かのために一生懸命練習し、プレーすることで、とてつもないエネルギーを発揮できることを明らかにしている。・・・中略

「感謝の心」こそ、求道者イチローの原動力なのである。

  こんなイチロー選手の姿勢を読まされると私のような我儘なファンはファンの資格がないような気がします。
  いずれにしてもこんな心で野球に取り組んでいるイチロー選手を改めて尊敬します。そして、今の自分の身の上を考えるとこの差は仕方ないと納得してしまいます。何といってもイチロー選手の心構えとは似ても似つかない人生を送ってきたのですから。

悲しい納得!

2009102日金曜日  第3666回  ヘリにチェンソー

  今の職場で経費節減のために庭木の剪定(第3192回)も経験することになりましたが、幾何学模様のように四角く刈りそろえるのに初めて電動のトリマーなるものを使いました。
  あっという間に切りそろえて私のような始めてのものでもそれなりに格好がつくものです。全く便利なものがあるものです。しかしながら軽く出来ているとは言えどもそれなりの重さがあるので長い間使っていると運動不足の身にはそうとうこたえます。握力もなくなり腕も上がらなくなります。
  こんな経験をしたので、ふと思ったのはあのパリなどの切りそろえられた庭木や並木のことです。あんな広くて時間も掛かりそうな剪定は一体どうやっているのでしょうか。

  ということで、幸い、身近にパリに2年ほど住んでいた人がいるので聞いてみました。そしたら、想像も付かない話を聞かせてくれました。
  何と、ヘリコプターにチェンソーを吊り下げて切りそろえて行くのだそうです。ちょっと信じられませんでしたが、早速検索してみました。

  ちょっと苦戦しましたが、何とかそれらしきものを見つけました。ただし、パリのものではありません。市街地でこれをやるのはかなり問題がありそうですが、どうやっているのでしょうか。

 思考と習作より

 ヘリコプターを使う植木屋さん 2007/11/03

  もう一つ解り易いのがありました。

 まさか本当にこんなことをやっているとは、さすが日本と違ってスケールがでかいですね。 これを日本でやると法律やら事故への保障やら苦情やらと面倒なことになりそうですね。
  しかし、こうなるとパリの街で実際にやっているところを見てみたいものです。

 と言うことで今度はパリに子供が住んでいるという友達に聞いてもらいましたところ、凱旋門近くに住んでいるという娘さんは3年パリに住んでいるがそんなもの見たこともないし、周りの人に聞いても誰も知らないとのことでした。

  やはり街中は無理なのかも、大きな庭園などではやっているのでしょうか。

それにしても凄い!

2009103日土曜日  第3667回  公共交通全滅

  第3653回の高速道路無料化で心配していた公共交通の衰退が本当になりそうです。

  四国新聞社より

  鉄道収入4カ月連続減、手当カットへ/JR四国  2009/09/29

 JR四国は28日、8月の鉄道営業概況を発表した。鉄道収入は前年同月比11・5%減の33億1500万円で、4カ月続けて2けたのマイナス幅を記録した。減収額4億3200万円のうち2億3千万円が高速道路値下げの影響とみている。

 同社は、今後も厳しい経営環境が続くと予想されることから、松田清宏社長ら常勤役員9人の役員報酬を10〜12月の3カ月間、10〜5%カットする。併せて、課長級以上の約100人を対象に同じ期間、管理職手当の10%カットを行う。報酬・手当のカットは今春以来で約900万円の節減効果があるという。

 8月の営業概況によると、普通収入は前年同月比12・0%減の30億5500万円、定期収入は同5・7%減の2億6千万円だった。松田社長は28日の定例会見で、「通勤定期の減収が目立ち始めた。昨秋以降の景気悪化の影響がじわりと出ている」と話した。

 ジェイアール四国バスも同日、8月の営業概況を発表した。運輸収入は前年同月比13%減の3億6300万円、乗車人員は同12%減の9万8082人。なかでも香川―京阪神間が同18%減、徳島―京阪神間が同17%減と落ち込みが目立った。

  休日の1000円でさえこの状態ですから無料化なんてことになれば公共交通は全滅なんてことになるかもしれません。
  実際にそんなことになって気がついた時には取り返しの付かないことになりそうです。便利さに慣れて路面電車や
JRなどを見捨てて来た今までの間違った方向を選んでしまった間違いを再び選んでしまうことになります。そして、今度の選択間違いは前回の間違いより危機は大きなものになるでしょう。
  公共交通がかろうじて残っている今ならまだ打つ手はありそうですが、全滅した後ではもうどんな手も打てそうもありません。それとも皆で江戸時代に戻りますか。

それも一つの手かも!

2009104日日曜日  第3668回  固定価格買取制

   第3629回などで開始が早まった太陽光発電の固定価格買取制ですが、私が期待したほどには市場は爆発していないようです。

  ECO JAPANより

 岩堀良弘:発電マンの太陽光発電塾

 太陽光発電 民主党が掲げる「全量買い取り」は本当にいいのか

  ・・・略

  「国の補助金、地方自治体の補助金、そして今回の買い取り制度など、こんなに色々制度があると、かえっていつ設置したらいいのか迷ってしまいます。来年になればまた違う制度ができるんじゃないかって。現に民主党は、全量買い取り(余剰電力だけでなく、太陽光で発電した全量をいったん電力会社が買い取る制度)をするって言ってるし…」

 この意見は多くの国民のホンネではないでしょうか。先に述べた、新しい買い取り制度にしても、期待したほど市場が盛り上がっていない感じがするのは、私の気のせいでしょうか。・・・以下略

  私の場合は既に取り付けているので全量買取でなくて余剰電力を48円で買い取ってくれるだけでも有難いと思っていますが少しでも高く買い取ってくれることに反対はしませんが、余り無茶な価格になって市場を冷やすのは考え物だと思い増す。
  それにしても、どうしてこんなに色んな補助金があるのでしょうね。確かにこれでは設置したくても本当に今が一番買い時なのだろうかと迷うでしょうね。
  
省庁ごとに補助金が付いたり国と地方で付いたりと本当に分かりにくいですね。
第3613回でも書いたように全てを一括して固定価格買取にすればすっきりとするし余分な経費も掛からずに済むはずです。その分を固定価格に上乗せすればそれこそ一気に市場が活気付くというものです。

本当に変な国ですね!

2009105日月曜日  第3669回  オリンピック

  毎日この国を潰そうとしている政治にがっかりさせられ、最近はテレビニュースさえ見る気になりませんが、久し振りに心から喜べるニュースがありましたね。
  尤も、こんなことを言うと顰蹙を買うかも知れませんが、心からそう思えてしまうので仕方ありません。

  時事ドットコムより

  南米初、リオで16年五輪=東京、2回目で落選−IOC総会

 【コペンハーゲン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は2日、当地のベラ・センターで開いた第121回総会で、2016年夏季五輪開催地にブラジルのリオデジャネイロを選んだ。南米では初の五輪開催で、期間は8月5〜21日(パラリンピックは9月7〜18日)の予定。東京は2回目の投票で落選した。

 12年大会に続く挑戦となったリオは、ルラ大統領らが演説で南米初開催の意義などを懸命に訴え、14年に決まっているサッカー・ワールドカップとの「連続開催」への不安も振り切った。

 総会では候補4都市が米国のシカゴ、東京、リオ、スペインのマドリードの順に招致演説を行い、IOC委員の投票に入った。決選投票まで過半数を得る都市は現れず、シカゴが1回目に18票で落選。次に東京が20票で敗退し、決選投票でリオが66票を獲得、32票のマドリードを破った。

 東京は鳩山由紀夫首相も出席して環境対策や1964年東京五輪の施設再利用、財政力などを訴えたが、及ばなかった。石原慎太郎東京都知事は「苗を植えた。どう育てるか積極的に考えていくべきだと思う」と語り、「途中で辞めることは絶対ない」と引責辞任の可能性を否定した。

 日本は88年大会に名古屋、08年大会に大阪が立候補して敗れたのに続く、夏季大会招致失敗。

 シカゴはオバマ米大統領夫妻が演説したが、最下位に沈んだ。(2009/10/03

  何故そんなにオリンピックをやりたがるのか。確かに、それに群がる人達には大きな利益があるのでしょうが、一般の我々にそんなに利益があるとはどうしても思えません。
  本当のスポーツ好きであれば世界中のどこで開かれようとも心から楽しめるはずです。それをどうしてもそれ程必要とも思えない日本で開こうとするのか。これはやはり石原知事の思惑が隠れているとしか思えませんでした。
  前回の中国大会には素直には賛成できなかった面もありますが、今回は初めての南米でもあるし十分に価値はあるのじゃないでしょうか。

  日本は、そんなことよりどうやって存続していくかを考える時なのではないでしょうか。自分の国の危機にもかかわらず何を考えているのか分からない鳩山さんやオバマさんは世界に恥をかきに行ったと言えるのじゃないでしょうか。空気が読めないとはまさにこのことでしょう。

真剣に政治をやれ!

2009106日火曜日  第3670回  公共交通全滅

  第3667回で公共交通全滅と書きましたが、やはりこの方法は世界と比べてもおかしいようです。同じように全滅を心配されている人がいました。

  Een Japanner die zonnecellen onderzoektより

  高速道路は無料でも

 オランダは高速道路は原則無料だが、ガソリンは高い。現在1.3~1.4ユーロ/リットル。日本よりガソリン税がかなり高い。もっとも、ガソリン税以外の税金もかなり高いが。

 ちなみに、鉄道やバス会社なども、どうみても独立で採算は取れていない。政府から補助金を得て経営している。公的インフラの役割を果たし、社会を潤滑させているのだから当然だろう。

 さて、日本でこのまま単に高速道路を無料化するとどうなるか。民主党によれば、ガソリン税を上げるつもりはなく、また、鉄道やバス会社には今まで通りの独立採算制を要求し、経営補助するつもりもなさそうだ。当然、バス・鉄道路線は次々に廃止され、高速道路建設にかかった建設費の償還義務は、次の世代、その次の世代へと先送りされる。ただでさえ少子化で人数が少なくなり、一人当たりの社会への負担が増え続けるというのに。

 今の日本では、目先の利益を追求するだけの政策がウケ、次の世代のための政策はウケないようだ。日本の次の世代を支える子供たちが不憫でならない。

  これが本当なのでしょうね。何でも無料は人気取りのために付けを後に回すだけであって全く根拠の無い方策でしかありません。
  折角世界がうらやむような高速道路の有料というシステムを構築しているのにそれを壊すだけでなくガソリン税まで無くしようとなると、この国を自殺させようとしているとしか思えません。
  本当に国の未来を考えるのならそのお金でこのオランダのように公共交通に補助をすることを考えるべきでしょう。全く逆のことをしようとしているのですからその馬鹿さ加減にあいた口がふさがりません。
  どうして我国には国の将来を真剣に考える政治家が出てこないのでしょうか。

もうどうにもならないのか!

2009107日水曜日  第3671回  坂出市立病院

  第268話で日本一の赤字自治体病院が黒字に転換した我坂出市立病院を取り上げ、最近では第3523回で老朽化にともなう存続問題を取り上げました。
  新しい市長になって存続は決まりましたが経営が苦しいことには変わりないようです。そんな中、気になる記事がありました。

 四国新聞社−香川県のニュースより

  医師受け入れ強化へ新役職設置/坂出市立病院 2009/08/20

 坂出市は19日、市立病院(香川県坂出市文京町)の医師受け入れ体制強化を図るため、10月から新たに部長級の役職を設けることを明らかにした。新設するのは「診療科部長」で、病院全体を所管する診療部長と、各診療科に配置している医長(課長級)の間に設置する。9月議会に条例改正案を提案する。

 同日開かれた市議会の市立病院運営・整備等特別委員会(木下清委員長)で、病院事務局が説明した。

 新設する診療科部長は▽40歳以上または医師免許取得後15年以上▽院長の認可―などが基準。同病院では現在、13診療科で医長が12人おり、うち10人が診療科部長に昇任する見通し。同事務局によると、管理職手当や特殊勤務の手当、ボーナスが医長より高額で、同職新設に伴い人件費が年間で約306万円増加する。

  この病院が赤字から黒字に転換した最大の理由は古い医師を若手に変えたことによる人件費の節約が最大であると思っていたので、この記事を見て、人件費を増やせば又以前の赤字体質に変わらないのだろうかと心配しました。

  しかしそんな私が考えるようなことはちゃんと織り込み済みのようです。

  YOMIURI ONLINE(読売新聞)より

  坂出市立病院 10人一挙診療科部長に

 坂出市立病院が、1日付で「診療科部長」を新設、市課長級の「診療科医長」10人を一斉に昇任させる。医長ポストでは外部からベテラン医師を確保しにくいなどが理由で、財政難から難色を示す市に「昇給を抑え、『部長』の肩書だけでも」と病院側が求めて実現。“実より名”をとった格好だ。

 病院庶務課によると、現在の常勤医は22人で、過去10年で最少。毎年入れ替わり、人材確保に奔走しているのが実情。大学の医局に、ベテラン医師の派遣を頼んでも、「『医長』枠なら若手」と体よく断られることがあった。現場の医師から「外部での研究発表時、『医長』では肩身が狭い」との声も出ていたという。

 今回の異動では院長、副院長に次ぐ診療部長1人の下に「診療科部長」のポストをつくり、外科や小児科など13の診療科の医長のうち一定条件を満たす39〜53歳の10人を昇任させる。給料の等級などは据え置き、一部手当などで年間の収入増を1人平均約30万円に抑える。9月議会で関連する条例を改正した。 

 厚生労働省の担当者は「都市部への医師偏在解消に、自治体が知恵を絞る中、一つの策として参考になるのでは」としている。 (2009101日)

  “実より名”とは坂出市、なかなかやりますね。もしかしたら新しい市長の考えなのでしょうか。これで赤字への転落を避けることが出来れば良いのですが。
  しかしながら、もっと大きな問題として施設の老朽化による建て替え問題が続いています。建て替えを公約として当選した市長は建て替えを決めたようですが、建て替えればまず赤字に転落することは間違いないでしょう。
  この人口6万人弱の小さな市に市立病院を含めて3軒の総合病院がありますが、それが多いのか少ないのか良く分かりません。それでも建て替えて市か経営して行く価値があるのか難しいところですね。

根本から考える必要がありそう!

2009108日木曜日  第3672回  ワイヤレス送電技術

  電気自動車の弱点はなんと言ってもバッテリーの容量と価格でしょう。この問題が解決されないとなかなか爆発的な普及は難しいかもしれません。
  しかし、もしかしたら全く違った方法での解決があるかもしれません。そんな期待を抱かせるような記事がありました。

  EE Times Japanより

  1 市場動向 意識させずに充電可能に

  ・・・略

  共鳴方式と呼ぶ新たなワイヤレス送電技術の登場だ。米Massachusetts Institute of TechnologyMIT)が2006年に理論を発表し、2007年にその理論に基づいた試作機を作成して実際にワイヤレスで送電可能なことを実証した。

 この共鳴型の最大の特徴は、数mといった中距離を、高い伝送効率でワイヤレス送電可能なことである。例えば、MIT2007年に発表した論文では、送電距離が2mの場合に40%、1mの場合に90%の伝送効率(結合部のみ)を得たとしている。これまでの方式に比べると、「初めて見たときは、ありえない結果だと感じた」と説明する研究者がいるほど、非常に高い値である。しかも、狙った機器にのみ電力を送れる。送電したくない機器に電力が送られてしまうことはない。

これは面白そうですね。これを主な道路に設置すればバッテリーは最小限度を積んでてもその道路まで出れば給電しながら走れます。これならかなりのコストダウンができそうです。もしかしたら私でも手が出せるくらいの値段になるかもしれません。
  とは言いながらも、これが実現されるとしても私が生きている可能性は全くなさそうです。
  それでも意外と近い将来に可能になりそうな記事がありました。何と、ソニーがその技術を使った製品を開発しているそうです。

  ITmedia +Dより

  テレビなどに使える“ワイヤレス給電システム”、ソニーが開発

   ソニーは102日、電源コードを接続せず、テレビなどの電子機器に電力を供給できる「ワイヤレス給電システム」を発表した。約50センチ離れた場所にある電子機器に60ワットの電力を給電することが可能になる。

 送電デバイスから供給された電力エネルギーが、同じ周波数で共鳴している受電デバイスのみに伝播する磁界共鳴型の非接触給電技術を採用。送電/受電デバイスの位置関係がずれていても高効率の給電が可能で、かつ送電/受電デバイスの間に金属が入っても、熱くはならないといった特徴がある。

 新開発の給電システムは、ソニーが通信・放送分野の商品開発で培ってきた高周波伝送技術を応用した整流回路を搭載。整流を含めても約60%という給電効率を実現した。また送電・受電デバイスと同じ周波数で共鳴するリピーターデバイスを開発。デバイスのみの基礎実験では、リピーターを送電/受電デバイス間に配置することで、給電効率を維持したまま給電距離を5080センチメートルまで延ばすことに成功したという。

 同社では今後、ワイヤレス給電技術の電子機器全般への応用の可能性について研究開発を継続する方針。

  技術の進歩は留まるところを知らないようです。こうなると、第3640回ソーラー道路との組み合わせもできそうです。何年先か分かりませんが、世界中の交通システムがこれに取って代わられている時代が来るかもしれません。

面白そう!

2009109日金曜日  第3673回  甲子園球場

  第3658回で世界の薄膜太陽電池の飛躍を取り上げましたが、日本の薄膜も頑張っているようです。

  ecool(エクール)より

  ホンダソルテック、甲子園球場にソーラーパネルを設置 1001

Honda1日、太陽電池の製造・販売を手がける子会社、ホンダソルテック(本社:熊本県)の薄膜太陽電池(ソーラーパネル)が阪神甲子園球場に設置されることが決定したと発表した。阪神甲子園球場のリニューアルにともない、内野席を覆う屋根に設置され、20103月から稼働する予定。推定される発電量は年間約19.3万キロワット時、CO2削減量は年間約133トンになる。・・・以下略

  第3091回で苦戦しているようなので心配していましたがこれが良い宣伝になれば良いですね。
  こうなると
第3212回などで何度も取り上げてきたもう一つの薄膜、昭和シェルも気になります。第3514回の日立や第3630回の日産との共同開発などホンダよりは話題が多いようですが、ここも頑張っているようです。

  MSN産経ニュースより

  昭和シェル石油が共同事業者に 新潟  2009.10.3

 新潟県は平成22年9月の稼働を目指している雪国型メガソーラー発電所の共同事業者を昭和シェル石油に決めたと発表した。

 計画によると、新潟市東区にある同社の石油製品輸入基地に1万5千〜2万枚(2万平方メートル)のパネルを並べ、一般家庭250〜300世帯分を賄える1000キロワット規模の太陽光発電所を建設、東北電力に売電する。事業費は約7億円、国の地域新エネルギー等導入促進事業で2分の1補助を受けると、県負担は2億円程度ですむという。

 この雪国型メガソーラー発電所は冬場に不順な天候が続く雪国・新潟でもソーラー発電が可能であることを証明するのがねらい。昭和シェル石油が共同事業者に選ばれたのは同社のソーラーパネルが雪の積もりづらい構造で、微光でも発電効率が良く、実現性が最も高いと判断されたため。

  日本の薄膜太陽電池も海外ほどではないですがこうやって徐々に可能性を広げて言っているようです。
  それにしてもこのところの太陽光発電の話題の多さはいよいよ時代の到来が近づいている証拠でしょうか。
  何とか本物に育って世界のエネルギーを太陽光発電が担う時代が来て欲しいものです。

その時代を本当に見てみたい!

20091010日土曜日  第3674回  ペットボトル販売禁止

  第3621回の自販機の減少で触れたペットボトルの面白い話題がありました。

  AFPBB Newsより

 ペットボトル販売禁止令を施行、豪自治体

  【928 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)南部の町バンダヌーン(Bundanoon)で26日、ペットボトル入り飲料水の販売禁止条例が施行され、店頭から一斉にペットボトル水が撤去された。

 施行初日を記念して数百人が町中を行進したほか、町の各所に設置された公共の水飲み場も公開された。店ではペットボトルの代わりに繰り返し利用できるボトルを販売。住民は店内の給水用蛇口や路上に設置された給水所で、自由に水を補充できる仕組みだ。こうした試みは世界初とみられる。

 バンダヌーンでは7月、住民投票でペットボトル入り飲料水の販売禁止を決めていた。(c)AFP

  日本でこれを実施するとペットボトルを詰めなくて良くなるので自販機の売り上げが回復するかもしれませんよ。
  それに、持ち運びに便利だし、水筒がわりに使えたりと良い面もあるのですが、あの空のボトルの散乱はやはり困り者です。缶などに比べて容量が多いだけにその空の量も膨大です。我坂出市立体育館でもゴミのトップは圧倒的にペットボトルです。自販機を設置しているので回収は売ったものの責任として仕方ないのですが、販売していない2リットルのボトルを持ち込んできてゴミ箱に捨てて帰る人が多いので販売量より回収の方が多いという困り者です。
  回収してリサイクルされているというのもどうも裏がありそうな話もでているし、ポイ捨てされた場合は缶より場所を取るし、劣化しないなど始末に悪いところもあります。
  そうしたところが嫌われてこうした試みも出てくるのでしょうね。それにしてもこの問題が一番ペットボトルの販売量が多そうな日本で出てこないのは何故なんでしょう。
  きっと、リサイクルが上手くいっていると信じ込まされているからでしょうね。

本当なら良いのですが!

  参考:武田邦彦 → 外国人にペットボトルのことを聞かれる・・・

20091011日日曜日  第3675回  人間扱い

  私の人を見る目はかなり劣る方だと思います。それが証拠に私が感心して取り上げたトヨタの奥田さんキヤノンの御手洗さん、究極は同じ変人として期待した小泉さんと、その後がっかりさせられることが多いのです。
  これはどちらかというと考え方で評価したものですが、本能的には顔つきで好き嫌いを決め付けます。こちらの方はどうやら当たる確立が高いような気がします。下手にその考えが良いからといって本能の方を抑えると大抵後でがっかりさせられるようです。
  それにしても、日本の政治家には本当に好きになれない顔つきの人が多くて嫌になります。
  そんな一人の亀井さんが御手洗さんに放った批判は久し振りにスカッとさせてもらいました。

  MSN産経ニュースより

  「家族間殺人事件」増加で亀井担当相が経団連を批判 2009.10.6

 亀井静香金融・郵政改革担当相は5日、東京都内の講演で「日本で家族間の殺人事件が増えているのは(企業が)人間を人間として扱わなくなったためだ」と述べた。その上で日本経団連の御手洗冨士夫会長と会談した際に「そのことに責任を感じないとだめだ」と言ったというエピソードを披露し、経団連を批判した。

 小泉政権の構造改革に協力した財界が日本社会を荒廃させたと言いたかったとみられるが、経営者にその責任を負わせるような指摘が議論を呼びそうだ。会談の時期は、担当相就任前の今年5月ごろだったと明らかにした。

 亀井氏は御手洗会長との会談で「昔の経営者は景気の良いときに中小企業に(資金を)分け与えたが、今は内部留保としてため込んでリストラしている」と述べ、派遣契約の解除などを実施した大企業を批判した。これに対し御手洗会長は「私どもの責任ですか」と答えたという。

  どっちもどっちの人達ですが、今回のこの発言は良くぞ言ってくれたと最大限評価します。
  それにしても、「私どもの責任ですか」にはがっかりさせられます。「そうですよ、責任ですよ。そんなことも分からないのですか」と言ってやりたい思いです。
  しかしながら、この二人のやりとり、どちらも思惑がありそうで信用できません。この国のリーダー達は腐っていますね。

何とかならないものか!

20091012日月曜日  第3676回  直流給電

  第3400回で取り上げたパナソニックの直流給電が実現に向かって動いているようです。

  Tech-On!

  CEATECプレビュー】パナソニック電工,直流で電力供給を可能にする次世代配電システムを展示

  パナソニック電工は2009930日,直流の電力供給が可能な「AC/DCハイブリッド配線システム」を次世代の住宅内配電システムとして,国内外で標準化を進めると発表した。

 AC/DCハイブリッド配線システムは,これまでの交流の配電線に加えて,直流専用の配電線を利用できるというもの。現在,デジタル家電をはじめ,インバータを搭載するエアコン,冷蔵庫,洗濯機などは交流を直流に変換して利用している。この変換を個々の機器で行うのではなく,配電盤で高効率のAC/DCコンバータで変換すれば,それだけでも電力損失を削減できるとしている。さらに今後,家庭に太陽光発電システムや燃料電池といった直流で発電するシステムの導入が進めば,直流のまま各機器に供給でき,交流から直流,直流から交流といった電力の変換回数が減り,省エネルギー効果が大きいという。

 ただ,直流は安全性の問題などがあるため,まずは48Vもしくは24V程度の低電圧向けに配電する計画である。具体的には,LED照明器具や換気扇,電話機やノートパソコンのような低電力の機器に供給する。将来的には,エアコンや冷蔵庫など機器に向けて高電圧の配電システムを構築したいとしている。なお,オーブン機器や床暖房など熱源となる機器についてはこれまで通り交流を利用するという。こうした配電システムを構築することで,家全体で見ると510%の省エネ効果が見込めるとしている。 ・・・以下略

  太陽光発電の直流をパワーコンディショナーで交流に変換してそれを又、直流にして使うという2重の変換という無駄を省くことにより変換効率がアップすると言うのは素人の私が考えても分かります。
  今までは、直流を進めていたあのエジソンさんさえ勝てなかった交流ですが、いよいよ実現が現実のものになりそうです。まだまだ変換効率の悪い太陽光発電がこれで少しでも有効に使えるのですから一日も早い実現を期待したいものです。
  益々、太陽光発電の時代は近そう。

期待しましょう!

20091013日火曜日  第3677回  我が家の水道代

  第3614回の3期分に続いて平成21年度4期分の検針票が来ました。漏水の修理が終わってから今回が丸々2か月の正確な使用量になるはずですがどうだったでしょう。

  平成21年度4期分 平成21年8月7日〜平成21年10月9日 

  水道使用量    63立方メートル

  水道料金等    10,920円     約173円/立方メートル

  下水道使用量金等 9,418円    約149円/立方メートル

   合計          20,338円   約323円/立方メートル

  前年同期水量         52立方メートル

 

  平成20年度4期分 平成20年8月7日〜平成20年10月7日 

  水道使用量    52立方メートル

  水道料金等    8,694円     約167円/立方メートル

  下水道使用量金等 7,476円    約144円/立方メートル

   合計          16,170円   約311円/立方メートル

  前年同期水量         58立方メートル

   前期より1立方メートルの増加と殆ど変化はありませんが、前年同期より11立方メートルも増えています。これはどうも納得が行きません。今年は8月が冷夏で芝生の水遣りもまったくといっていいほどやっていません。それなのにこの増え方はおかしいですね。
  これはまだ漏水があると考えるべきなのかもしれません。もう一度メーターをチェックする必要があるかもしれません。それとも単に節水が出来てないのか。もう一度考え直す必要があるかも。

果たしてどっちでしょう!

20091014日水曜日  第3678回  コンビ二の省エネ

  コンビニに恨みはないのですが、あの24時間営業や第3664回の弁当の値下げなどが気になって何度も取り上げてきましたが、そんな声に少しは感じるところがあるのでしょうか省エネに取り組んでいるようです。

 グリーンズ greenz.jpより

 LED、太陽光、天窓…ここまできた!コンビニの省エネ対策

  消費電力が一般家庭の50倍ともいわれ、環境負荷の高いイメージがつきまとうコンビニエンスストア。一時期は深夜営業を規制しようとする自治体が出てきたり、また、今年4月に施行された改正省エネ法により電力使用料の報告義務が課されたり、その省エネ対策が急務とされている。

そんな中、セブン-イレブンが最新鋭の省エネ対策を施した店舗をオープンした。従来の電力量より30%の削減効果があるというセブン-イレブン多摩豊ヶ丘4丁目店。その全容を見てみよう!・・・以下略

  太陽光発電やLEDなどの採用は大歓迎です。しかしながら、如何に省エネに努力をしようとも24時間営業という人間の本来の生活を壊すような営業形態を取っている限りは信用する気にはなれません。所詮は消費者の反発をごまかす為の単なるパフォーマンスでしかないと考えてしまうのは私だけでしょうか。何があっても24時間営業を止めることこそが本来の省エネではないでしょうか。

だまされませんよ!

20091015日木曜日  第3679回  巻けるパソコン

  携帯パソコンは大分進歩してきたと言えどもバッテリー容量や強度などでまだまだ扱い勝手が悪いのじゃないでしょうか。

  ところが、何か面白い商品はないかと毎日の巡回で一度は訪れる「革新的発明と製品情報」に面白そうなのがありました。パソコンのイメージを根本から変えるような発想の転換に驚かせるものです。

 巻くことが可能なパソコン

  驚くべき新型コンセプトコンピューター。柔軟な有機ELディスプレイで、17インチノートパソコンを、筒状まで曲げられる。コンパクトで持ち運びに便利。動画は続きからどうぞ。

 

  これはちょっと想像しませんでした。技術の発展もあるのでしょうが、発想が奇抜と言っても良いのじゃないでしょうか。私には到底思いつかないものです。しかし、ここまで来ると次ぎは完全なフィルム状になってくるのでしょうか。

  いずれにしても、これでもバッテリーの問題はあるので、まだまだ使い勝手が良いとは言えそうもありませんが、いずれあっと驚くような携帯パソコンも出て来るのでしょうね。

どんなのができるのでしょうか!

20091016日金曜日  第3680回  我が家の太陽光発電

  数日前に四国電力から「太陽光発電の新たな買取制度に関する重要なお知らせ」と書かれた簡易書留が届きました。
  定額買取制度の知らせです。

  1.平成11月1日以降の直後の定例検針日以後から次のとおりといたします。

  とあり、表で

  購入単価(消費税等相当額を含む) 受給契約電力10kW未満  受給電力量1キロワット時につき48円

  と書いてありました。

  ということでいよいよ定額買取制度が正式に始まるようです。11月以降となると11月の検針から新価格になるのでしょうか。それとも12月分からかな。良く分かりませんが、来月になればはっきりするでしょう。楽しみにしましょう。

 さて、例月我が家の太陽光発電、10月分9月10日から10月12日までのデータです。連休の為に検針日が週明けにずれて実質33日分で先月より3日多い稼動日数です。

  去年9月、買電、498(244,254)kWhで9,427円 1kWhの単価、約18.93円

今年9月、買電、409(188,221)kWhで7,459円 1kWhの単価、約18.24円

去年10月、買電、461(202,259)kWhで8,042円 1kWhの単価、約17.44円

今年10月、買電、455(191,264)kWhで7,556円 1kWhの単価、約16.61円

  9月より買電が増えているのが残念ですが去年と比べれば減っているところを見ると、9月の数値が異常と考えた方が妥当なようです。

 さて売電は、

 

去年9月、売電、359kWhで10,299円  1kWh単価、約28.69円

今年9月、売電、460kWhで12,889円  1kWh単価、約28.02円

去年10月、売電、321kWhで8,686円  1kWh単価、約27.06円

今年10月、売電、401kWhで10,542円  1kWh単価、約26.29円

 

  去年10、▲644円の支払。今年の支払▲2,986円と比らべると、2,342円の節約となりました。
  買電▲6(▲11、5)、売電80の増加。これは稼働日数の増加によるものだと思われます。ほぼ横ばいというところでしょう。


1年目の年間電気代 31,518円

2年目           7,012円

3年目          ▲2,689円

4年目          ▲5,499円  

5年目 7月、〜10月   ▲15,980円

 7〜10月と去年▲7,085と比べて8,895円の節約となりました。ここまでは天候不順の影響がそのまま持続しているようです。
  来月分から新価格になると11月も▲になるでしょうから今年は年間通じて支払いはマイナスになりそうです。どうなるでしょう。

 参考:使用料金表

さて来月は!

20091017日土曜日  第3681回  羽根が無い扇風機

  15日の巻けるパソコンに続いて面白そうなものを見つけました。

  ITmedia Newsより

 Dyson、“羽根がないのに風が出る”扇風機を発表

  DysonAir Multiplier扇風機は従来の扇風機のような羽根はなく、流体力学を利用した独自の技術で空気の流れを増幅する。 20091013

 Dyson1012日、「羽根のない扇風機」を発表した。

 同社の「Dyson Air Multiplier」は従来の扇風機とは違って羽根がなく、土台に輪を乗せたような形になっている。

 従来の扇風機は、羽根が空気を切ってしまい、空気の流れが不均衡になる点が問題だった。Dysonの技術は流体力学を利用した独自の技術で空気の流れを15倍に増幅し、毎秒119ガロンの空気をスムーズに流すという。従来の扇風機

 この扇風機は土台の部分に組み込まれたモーターを使って空気を吸い込み、その空気を飛行機の翼のような傾斜がついた輪から送り出す。空気が輪から出るときに、その気流に周囲の空気が引き込まれて、空気の流れが増幅され、空気が一定して途切れなく流れる。

 Dysonは、この扇風機は羽根がないため安全で手入れが簡単だと述べている。上部が重く簡単に倒れることもある従来の扇風機とは違って、傾けることもできるという。
  
Dyson Air Multiplier10インチと12インチのモデルがあり、価格はそれぞれ299.99ドルと329.99ドル。カラーは10インチモデルがブルー&アイアンとシルバー&ホワイトの2種、12インチモデルがシルバー&アイアンの1種。米小売店やDyson.comで販売の予定。

  動画がありました。

 

 

   面白いものを考えるものですね。ここまでする必要があるのかとも思いますが、小さな子供がいるところなどは手を巻き込まれる心配が無くて良いかも知れません。
  それにしても値段が高すぎます。普通の扇風機と同じくらいなら面白半分に買っても良いかもしれませんが、この値段じゃ私には手が出ません。

売れるでしょうか!

20091018日日曜日  第3682回  LEDキャノピー照明

  第3244回で書いたように私が勤務している坂出市立体育館は朝や昼間からブラインドを下ろして照明を点けてインドアスポーツをやっています。
  こうしたスポーツもこれからの時代は省エネを考えて見直されるべきじゃないかと考えるのは私のような変わり者だけでしょうか。
  しかしながら今すぐ止めるというのも実情には沿わないでしょうから、ブラインドを上げて太陽光を取り入れるなど少しでも対策を行っていくことも必要じゃないでしょうか。
  というのも、体育館の経費は我々嘱託全員の人件費より電気代の方が高いくらいなのです。さしずめ
第3083回で書いたアリーナの照明マルチハロゲン灯標準型400Wなどのワット数を減らすとか何か方法が無いものかと考えていますが、照度を落とせばクレームが付くことは明らかなので踏み切れずにいます。
  そんな時、興味深いニュースを見つけました。 

  EDR,LLCより 20091013

  シャープ、LEDキャノピー照明を発売

 シャープは、20091013日、軒下取付け用とし器具光束9500ルーメンを実現するLED[キャノピー照明「DL-EG001」を1016日に発売すると発表した。

 DL-EG001は、優れた放熱設計により、一般的な400W形水銀灯の寿命12000時間に比べて、約5倍の長寿命60000時間を実現した。さらに、器具の直下を効率的に照らす器具形状により、400W形水銀灯とほぼ同等の直下照度で、消費電力が約4割と優れた省エネ性能を達成した。

 希望小売価格は、598500円、年産台数は6000台。  

  LEDキャノピー照明<DL-EG001>を発売 | ニュースリリース:シャープ

  これは良さそうです。これなら照度を落とすことなく電気の節約もできそうです。しかしながら価格が高すぎます。これでは貧乏市の現状では採用にならないでしょう。何とか価格が落ちてくるのを待つしかないのかも。
  それにしても、
LEDが水銀灯の代わりになるような時代が来たのですね。日本中の水銀灯がこうしたLEDに変われば省エネ効果は大きいでしょうね。
  高速道路無料化などのばら撒きを止めてこうしたところに投資すれば温暖化ガスの削減も可能になるかもしれませんね。


  サーチしてみると補助金もあるようです。

  参照:助成金・補助金 | LED照明のオージェック

分かりにくいなぁ!

20091019日月曜日  第3683回  時速

  文科系で数字にからきし弱い私は、台風の風速毎秒何メートルと聞いてもどのくらいのスピードかのイメージがわかずにに何か良い方法はないのだろうかと思いながらも何の対策も考えずにいました。

  ところが15日の読売新聞の投稿欄「気流」に服部さん(66)というタイ・バンコクに在住の会社員の方が「台風の暴風表示秒速より時速で」との題で投稿されているのを見て成るほどと納得させられました。

  ・・・略

  報道機関などが警戒を呼びかけたが、外出して転倒したり、風に飛ばされた看板に当たったりする人がいたことが私の住むタイでも伝えられた。

  日本では風の強さは秒速で表示されているが、実感として分かりづらいのではないか。この際、秒速でなく、時速で表示してみてはどうだろうか。

  時速なら、高速道路を走る車の感覚や列車に乗った時の体験などから、多くの人が猛烈な風を想像できると思う。

  秒速50メートルは「時速180キロの暴風」になる。誰もが恐ろしさを肌で感じ、外出する人が少なくなるかもしれない。

  これは素晴らしいですね。私も時速ならイメージがわきます。秒速50メートルは強風とは思うが時速180キロと言われる程の恐怖感は感じません。

  これは今すぐにでも採用して欲しいですね。気象庁ではメートルでないと駄目なんて決まりでもあるのでしょうか。それともいたずらに恐怖心を煽らないようにとの変な気遣いがあるのでしょうか。そんなばかな決まりは直ぐにでも破って下さい。両方使うのが良いかもしれませんね。

 それとも、自己防衛で換算数字の一覧表でも貼り付けておきましょうか。

    秒速   →   時速

   1メートル →    3.6キロメートル

     5    →   18

    10    →   36

    15    →   54

    20    →   72

    25    →   90

    30    →  108

    35    →  126

    40    →  144

    45    →  162

  こうして見ると、瀬戸大橋や餘部鉄橋の25メートルでの通行禁止も納得の行く数字ですね。今までは30メートルなんて大したことない台風なんて高をくくっていましたが時速108キロメートルだとなると恐怖を感じます。

 この間18号台風で首都圏のJRが強風のために運行を停止して多くの人たちが影響を受けましたが、あれも時速で発表されていたらもっと冷静に受け止められたかもしれませんね。

  それにしても数字に弱いのは命にもかかわってきますね。やはりそろばんをやっておくべきでした。

後悔先に立たず!

20091020日月曜日  第3684回  甦る路面電車

  京都のちんちん電車がクルマの邪魔者にされて廃止されて行ったのと逆にヨーロッパでは路面電車を見直す動きが起り、その差は今になってはかなり大きく、やっと気が付いた日本がもう一度元に戻るのは相当な努力を必要とするでしょう。
  そう言う私だってクルマ好きで20代前半のころはクルマ命の時があったのですからその先見の明の無さを非難する資格はありません。尤も、20代後半にはもうクルマを運転するのが嫌になっていましたから結構変わり者だったのは間違いなさそうです。
  しかしながら、日本がそんな動きをしている時に既に路面電車の素晴らしさに気付いたヨーロッパの先見の明には脱帽せざるを得ません。それだけモータリゼーションの洗礼が早かったといえばそうなのでしょうが、それでもその動きは素晴らしいと思います。一体、どこがそんな事に気付き手を打ちだしたか知りたかったのですが、そんな経過を教えてくれる記事がありました。

  第3565回でベロモービルを取り上げた松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」にありました。

  WIRED VISIONより

  甦る路面電車  20091015

  ・・・略

  世界的に見ると、路面電車復活の先鞭を付けたのは、ドイツ(当時は西ドイツ)のカールスルーエだった。1970年代初頭から、路面電車路線と広域鉄道網の相互乗り入れを積極的に進めたのだ。路面電車は市街中心部を走っているので、郊外住民が直接市街地と行き来することができるようになり、市街地は活性化し、同時に自動車通行量も減った。カールスルーエでの成功は、「カールスルーエ・モデル」と呼ばれるようになり、その後欧米の各地で採用されるようになった。・・・以下略

  何と、第2475回で取り上げたカールスルーエ市がそうだったのですね。まさかあそこが最初とは思いませんでした。
  それにしても1970年代初頭といえば私が京都を去った年です。その時には京都にはまだ市電がありましたから、その後に廃止になったということですから丁度全く反対の動きをしていたということになりますね。

  参考:京都市電 これによると廃止は1978930日だそうです。やはり同じ時期ですね。全く同じ時期に全く正反対のことをやっているのですから面白いというか先を見る目の差と言うか。

皮肉なものですね!

20091021日水曜日  第3685回  名前

  イグ・ノーベル賞なるものがあるのは何年か前、犬語を訳すバウリンガル(リンク先は急に音声がでるので気をつけてください)が受賞したニュースあたりで知ったような記憶があります。
  さすがあちゃらの人(古いですね!)はユーモアのセンスがあるものだと感心したものです。

  今年の話題も少し前にありました。ちょっと興味を引く研究がありました。

  イグノーベル賞受賞者の一覧より

  2009 [編集]

  獣医学賞

キャサリン・ダグラス(Catherine Douglas)、イギリス・ニューカッスル大学

ピーター・ロウリンソン(Peter Rowlinson)、同上

名前をつけられた牛は、名無しの牛よりもたくさんの牛乳を出すことを示したことに対して。

  これって人間そっくりじゃないでしょうか。人間も名前をきちんと呼ばれることを喜ぶものです。人付き合いでも営業の世界でも相手の名前を覚えることは基本中の基本です。
  私も営業をやっていたころは頂いた名詞に日付などを書いて必死に覚えたものです。相手の名前が出てこないようでは営業失格と言うものです。
  とは言いながら、現役を離れると名前と顔が一致しなくなり全く覚えることが出来なくなって、人間と言うか私自身のいい加減さに愕然としたものです。今なんか最初から覚える気もありません。これでは負け組みも仕方のないことなのかもしれません。

  それにしても、人間も動物も基本は全く同じなんですね。みんな自分の存在を認めて欲しいんですね。犬やネコも自分の名前に反応するのですからやはり分かっているのでしょう。飼い主が便利だからだけじゃないのですね。

深く反省!

20091022日木曜日  第3686回  静かすぎ

  第3601回の同一平面で取り上げたハイブリッド車などの走行音が聞こえないことを防ぐために音を出すという何とも後ろ向きな対策が本当になりそうなのだそうです。

 16日読売新聞より

  HV人工接近音義務化

  「静かすぎ」対策で国交省委

  「静かすぎて危険」との指摘が出ているハイブリッド車(HV)や電気自動車の走行音について、対策を検討してきた国土交通省の委員会(委員長=鎌田実・東京大教授)は15日、新車にエンジン音に似た人口音を付けることを義務付けるなどの対策案をまとめた。・・・中略

  対象は、低速走行中や発進時にモーターだけで走ることができるハイブリッドなどの新車。時速20キロまでの低速走行時に、エンジン音や排気音などを想像させる音を発するようにする。

  歩行者やその中でも目の不自由な人などを守るためとはいえバカなことを考えるものです。そんな場当たり的な対策より、基本的にクルマと人を同じ平面を通らせないような道路を作ることこそ必要なはずです。
  それでもどうしても同じ平面を通らないければならないような時には強者であるクルマが人が通り過ぎるのを待ては良いだけのことです。それくらいの配慮が出来ない人間が偉そうにエコカーなんて乗る資格はないと言えば言い過ぎでしょうか。その位の余裕を持ってクルマの運転をして欲しいものです。
  人が居れば音を出すなんて全く漫画としか言い様がありません。まるで、「音を出してやってるんだから歩行者は気をつけろよ」と言っているように思うのは私だけでしょうか。
  ここはやはり根本的に交通体系こそ考え直す時でしょう。静かなクルマが非難されるなんておかしな話でしょう。静かなクルマが増えて騒音が無くなるのは大歓迎じゃないですか。

どこかおかしい!

20091023日金曜日  第3687回  集光式

  第3552回などで何度も取り上げてきた集光式太陽光発電の話題がありました。動きは遅いようですが、少しずつは進んでいるのでしょうか。

  YOMIURI ONLINEより

  宮崎大に集光型太陽光発電装置

  太陽光発電を共同研究している宮崎大と大同特殊鋼(名古屋市)が、国内最大規模の集光型太陽光発電装置を宮崎市学園木花台の同大キャンパスに設置した。今後、気象状況と発電に関する資料の集積と、分析や耐久性の研究を重ね、国内での装置普及や効率化を目指している。

 この装置は、アクリルレンズ(16センチ四方)で光を集め、小型で高性能の太陽電池(5ミリ四方)に照射して発電する。このレンズと太陽電池を多数並べた発電パネル(縦7メートル、横10メートル)が、最適な角度で光を受けられるよう自動的に太陽の位置を確認する。最大で14キロ・ワット発電でき、大学内で消費する。

 同大と同社によると、集光型太陽電池は、現在主流のシリコン系太陽電池と比べて約2倍の発電量がある。材料費もシリコン系では1平方メートル当たり1万円かかるが、アクリルレンズだと3000円に抑えられる。・・・以下略

 参考: 宮崎大学 → 14KW集光型太陽光発電システム完成式典を挙行

   大同特殊鋼>集光型太陽光発電

   ECO JAPAN → Technology 自然エネルギー:集光型太陽電池

  今度も純然たる商取引ではなく大学との共同研究のようですね。純然たる商売としての設置はまだまだ先なのでしょうか。
  それにしても、アクリルレンズだと3000円という材料費はレンズに加工しての値段でしょうか。こうした価格は初めて公開されたように思いますが、これがどの程度安いのか判断がつきかねます。それでも何万円というよりかなり安そうな雰囲気はします。
  どうせなら既設の設備に後付できるものが出来ると良いですね。採算が合うものが出来れば付けてみたいものです。

実現は近いかな!

20091024日土曜日  第3688回  はき違える

  麻生さんが総理の時あれだけ漢字の読み違いなどを揚げ足取りで騒いだり中川さんをしに追いやったとも言えるマスコミも民主党が政権を取るや少々の間違いや問題は意図的に見逃しているように思えるのは私だけでしょうか。そのこの国に及ぼす影響はどちらが大きいのかの視点はないようです。というより日本を駄目にしたい意図があるように思えてなりません。
  それにしても、読み間違いや思い込みに記憶違いなどの酷い私としてはあの麻生さんの間違いを責める気には到底なれませんでした。同病相哀れむというところでしょうか。
  そんな私の思い込み気質を思い知らされてくれる記事がありました。

  20日、読売新聞コラム「日めくり」より

  ●はき違える ―― 吐く? 掃く? 履く?

  「自由と放任をはき違えるな」などと使う時の「はき」を漢字で書くと?間違ったことを吐く「しゃべる」ので「吐き違える」、必要なものを間違えて掃いてしまうから「掃き違える」――どちらももっともらしいが、答えは「履き違える」。他人の靴を履いてしまったり、左右を反対に履いてしまったりするところから転じて、意味を取り違える、考え違いをするのを現すようになったものだ。
  「履き違える」だと、履物のイメージが強くなるせいか、仮名表記が好まれる傾向があるようだ。そのため、もとの書き方を思い出しにくくなっている。

  「吐き」は思い浮かびませんでしたが、何となく「掃き」だろうというイメージを持っていました。「履き」は思いつきもしませんでした。もし何処かで書く機会があればきっと間違っていたはずです。危ないところでした。
  それにしても日本語って難しくて又それだけに面白いところがありますね。こうしたことを全て知れば楽しいのでしょうが、とてもじゃないですがそれ程勉強する気力はありません。とは言いながらも、恥をかかない程度の教養も身につけたいものではあります。

今更、無理かな!

20091025日日曜日  第3689回  レンタル自転車システム

  第3628回で取り上げたカナダのBIXI社の自転車レンタルシステムが順調なようです。ニューヨークでもデモ走行が行われているのだそうです。うかうかしていたら世界から取り残されそうです。

  YOMIURI ONLINEより

 IT管理レンタサイクル、北米で人気上昇中

  自転車を自由に借りて乗り捨てができ、情報技術(IT)で管理するレンタルシステムがカナダのモントリオール市民の間で定着し、北米などで広がりつつある。

 環境意識の高まりに乗り、渋滞解消や排ガスの低減を狙った自治体が後押ししている。・・・中略

  ビクシーの特徴はITの活用だ。駐輪場は太陽電池で運用し、最寄りの駐輪場の検索や在庫の有無はパソコンや携帯電話iPhone(アイフォーン)で確認できる。情報は、ビクシー運営企業「パブリック・バイク・システム」が管理、自転車の異常や不足が起これば、係員が駆けつける。

 駐輪場は市中心部では数百メートル間隔、330か所もある。8月からは駐輪場を400か所に増やす工事を進めている。利用者の3〜4割は観光客だが、9月中旬までの延べ利用者数は76万人を超え、交通手段の主役の一つになりつつある。

 運営企業のアラン・アヨッテ最高経営責任者(CEO)は「太陽電池や無線技術など八つの特許を持つビクシーを世界の自治体に売り込みたい」と意気込む。

 同市での成功の理由は、金融危機後の景気悪化やガソリン価格の上昇で、自転車に切り替える動きが出ていることや、自転車盗難が少ない治安の良さがある。

 同システムは、カナダ・オタワでも実証実験中のほか、自転車専用道の整備が進むニューヨークなど北米各都市でデモ走行が行われている。ただ、広がるかどうかは、市街地の規模や治安状態に左右される面もありそうだ。(モントリオールで、池松洋)(200910200026 読売新聞)

  治安の良さでは落ちているとはいえまだまだ日本は世界に誇れるのですから導入の条件は満たしていると思います。後は、自転車道の整備です。

  第3686回の静かすぎるエコカーでも書きましたが、交通弱者の人や自転車とクルマが同一平面を走れはどうしたって事故は起きます。根本的に事故を減らすためにはシステムとして道路を人や自転車とクルマを同じ平面を通らせることを止めることが一番効果があることは間違いないはずです。
  であれば、環境と言う追い風を利用して早急に自転車道路の整備を進めることはこうしたレンタル自転車の普及にも絶対に必要なはずです。
  市街地は路面電車や自転車と歩行、郊外は電気自動車、長距離は
JRなどの公共交通という交通体系を是非早急に作り上げて貰いたいものです。
  そのための資金は高速道路の料金収入を当てましょう。

早急に取り掛かりましょう!

20091026日月曜日  第3690回  歩きたばこ

  第3391回の自転車道への取り組みなど環境都市を目指している高松市が相変わらず頑張っているようです。

  YOMIURI ONLINEより

  歩きたばこ禁止区域拡大

 中央公園や路地裏も

 高松市は20日、市環境美化条例で定めている歩きたばこ禁止の対象区域を拡大する方針を明らかにした。これまでサンポート一帯と中心部の目抜き通り、商店街に限定していたのを、その周辺の南北2・2キロ、東西0・7キロの範囲では路地裏でも歩行中の喫煙を禁止するよう強化。市は条例改正案を12月議会に提出、可決されれば来年4月から実施するとしている。

 市は市中心部の環境美化を目指し、2006年6月、中央通りやアーケードのある8商店街など総延長約6キロで歩きたばこを禁止する改正同条例を施行した。市によると、全国の中核市41市で同様の条例を施行しているのは19市。県内の17市町では高松市のみという。

 罰則は設けなかったが、翌年の実態調査では、区域内の歩きたばこは8割弱、吸い殻のポイ捨ては6割強減少。来年7月に瀬戸内国際芸術祭が開幕し、国内外から多くの観光客が訪れると予想されることから、区域の拡大に踏み切った。・・・以下略

  費用の問題から監視員の配置と罰則は見送っているのだそうですがそれでもポイ捨てが6割も減っているのは凄いですね。これはやはり日本人の真面目さをあらわしているのじゃないでしょうか。そうであるならば、これはもうどこの町でも実施して欲しいものです。

 それにしても、高松市、何かと頑張っているようですが、我坂出市にはそんな動きはとんと見えません。規模の違いで予算的にも難しいところはあるのかもしれませんが、まず何とかしようと言う意欲を見せて欲しいものです。
  今の市長さんとは依然偶然話す機会があって、ガムのポイ捨てで話が盛り上がったことがありました。そうした問題意識を持っていることは確かなので、そう下問題意識を活かして頑張って欲しいものです。
  とりあえず、我体育館の周辺でのタバコのポイ捨てと
ガムの吐き捨てだけでも減って欲しいものです。

本当に情け無いです!

20091027日月曜日  第3691回  子ども

  この部屋を始めた頃当たり前のように「子供」と書いていたのですが、ネットか何かで「子ども」と「供」をひらがなで書くべきという説を見て注意してみてみると確かに「子ども」と書かれているようです。と言うわけで深く考えもせず体制に流され「子ども」と書くように注意していました。しかしながらそれがどんな理由からそうなったのか不思議に思いながらも調べることもしませんでした。

 ところが、とんでもない理由があったようです。

  YOMIURI ONLINEより

 10月24日付 編集手帳

 漢字と仮名の使い分けには神経を使う。「臭い臭い」を「くさいにおい」と読んではもらえまいから、「におい」は仮名で書くことが多い◆「こども」「子ども」「子供」…新聞ではどれも用いるが、国民の祝日〈こどもの日〉を除き、小欄はもっぱら「子供」と表記してきた。しばし考え込むのは政府の打ち出した〈子ども手当〉を取り上げるときである◆「子ども」派には「供」の字から「お供」を連想し、大人の付属物とみなす差別意識を嫌う人も多いという。英文学者、柳瀬尚紀さんの著書に共感する一節があったので引く◆〈(差別だとは)…お笑いです。「子ども」では「ガキども」「野郎ども」「男ども」「女ども」を連想して、かえって子供に申し訳ない。ぼくはずっと「子供」で通しています〉(新潮社「日本語は天才である」)・・・以下略

  まかさこんなくだらない理由があったとは想像もしませんでした。これは私も直ぐに「子供」派に帰ります。それにしても、自虐史観じゃないですがなんだか理由にもならない理由でこうした日本の言葉がゆがめられるのは腹立たしい限りです。テレビや新聞なども差別用語などと言って「不適切な発言がありました」などとお詫びしたりしていて不自由きわまりないですね。

 妙に正義ぶって不自由な表現を強いる一部の差別反対の人たちこそ本当の意味の差別者じゃないかと思うのはわたしだけでしょうか。

極端は止めましょう!

20091028日水曜日  第3692回  観客マナー

  ゴルフを止めてというよりパソコンを始めてお金が回らなくなり止めざるを得なくなった私ですが、それまでは一生のスポーツと密かにシングルを目指しながら、そのくせ大した努力はせずに月一で楽しんでいました。

  ジャンボ尾崎や青木・中島選手がビッグスリーと言っていた頃です。女子では岡本さんの華麗なスイングにあこがれたものです。その頃も日本のトーナメントでのお客さんのマナーが時々避難されていたものです。まだまだ海外のツアーのように観客も大人になってなかったものです。

  しかし、あれからもうかなりの年数も経っているので日本の観客のマナーも洗練されてきたのだろうと勝手に思い込んでいましたが、そうでもないようですね。

 四国新聞社より

 10月19日付・情けないマナー違反 

  1984年、広島でのゴルフの試合中に、当時、米国でも活躍していた岡本綾子さんが泣き出した。トップ争いをしていた外国人選手がパットを外し、岡本さんにチャンスが転がり込んできた時だった。

 その外国人選手に観客が大声でこう言ったのだ。「ナイスボギー」。その選手も怒ったが、岡本さんも最低限のマナーを守れない観客が情けなくなり、涙ながらに詰め寄った。「なんでそういうことを言うんですか」。

 岡本さんもきっと米国では陰口をたたかれていたはずだが、誰も試合中に聞こえるようには言わなかったという(海老沢泰久「ゴルフが好き」毎日新聞社)。スポーツには敵味方が付き物だが、守るべき最低限のマナーはある。

 昨日の男子ゴルフの石川遼選手も、泣きたい気分だったのではないだろうか。日本オープン最終日、観客のカメラの音に集中力を乱され、スコアを落とす場面があった。結果的に彼は優勝を逃した。

 恐らくそのこと以上に、マナー違反を情けなく口惜しく思っているだろう。彼を応援する観客が増えているが、マナー違反をテレビで見かける機会も増えた。まだ18歳の青年が発言などで他の選手を気遣っているかのような様子は、時に痛々しく見える。・・・以下略

   私もこの試合は久し振りにテレビ観戦しました。後半の息のつまるようなデッドヒートに、残念ながらプレイオフで負けましたが、石川選手もいよいよ本者になったなぁと感心したものです。

  ところが、夜のニュースで上記のカメラ問題があったことを知り、なんとも後味の悪い思いがしたものです。彼の人気で今までゴルフをしたこともないような人までが見物に来ているのもあるようです。それにしてもまだまだ日本はマナーという面では先進国とは言えないのですね。残念です。

  と思っていたら、今度は初めて見に来たお客さんが自分の前に飛んできたボールを拾い上げて、周りの人に注意されてあわてて手放したなんて事件もあったそうです。スポーツ選手もタレント扱いですね。今や日本の宝とも言えそうな石川選手だけにその人気がこんなことで潰されることはないでしょうがちょっとかわいそうですね。

人気の出すぎも好悪しか!

20091029日木曜日  第3693回  自転車用無蓋車両

  ヨーロッパでは電車に自転車を乗せることができるところが多いようで日本のように第3643回などで取り上げた折りたたみ式や分解して袋などに入れる必要もない。それだけでも自転車を利用する気になり易いというものでしょう。
  それだけでもうらやましいのに、もっと面白いものがありました。

  日経Ecolomyより

  自転車と一緒に電車に乗る:各国の例

  ・・・略

  ドイツのシュトゥットガルトを走る、デガーロッホ行きの「Zahnradbahn(英語ではStuttgart Rack Railway)はさらに印象的だ。約2キロメートルと短い走行距離だが、1983年以来、自転車用の無蓋車両が自転車通勤者たちを運んでいる。

  わずか2キロとは、乗客はよほど怠け者なのだろうか?

  ドイツ語を話す読者はお気づきだろう。Zahnradbahnとは「ラック式鉄道」のことだ。この列車は、ところどころの駅に止まりながら、標高差約200メートルを登っていく。[ラック式鉄道(歯軌条鉄道)は、2本のレールの中央に歯型のレール(歯軌条、ラックレール)を敷設し、車両の床下に設置された歯車とかみ合わせることで、急勾配を登り下りするための推進力と制動力の補助とする鉄道のこと。Zahnradbahnの最大勾配は20]

  この急坂は、自転車を押しながら歩いとしたら汗だくになること間違いなしだ。もっとも、帰り道はかなり面白いに違いない。・・・以下略

  何と電車の前か後ろかに屋根の無い自転車専用の車を取り付けるようになっているのです。これならどんな車両にも取り付けられそうです。
  日本ではこれでは安全性にクレームが付きそうだし、自転車だけを乗せると乗り降りに時間が掛かりそうなので、まず受け入れられそうも無いですが、これに屋根を取り付けて所謂トロッコ列車のようにして人間も一緒に乗れるようにすれば面白いのじゃないでしょうか。
  それなら、他のお客さんに気を使うことも無く込んでいる列車でも迷惑をかけることもなさそうです。冬場はチョッと無理かもしれませんが、3シーズンは行けそうです。
  こういう粋なもので安心して電車に自転車で乗れるようになれば行動範囲も広がって楽しめそうです。まずは、何処かの観光地あたりでやってみませんかね。

  それにしてもシュトゥットガルトといえばドイツのベンツやポルシェなどの本拠地です。そんなところでこんな電車が走っているのも何となく大人を感じてしまいます。

彼我の差は大きそう!

20091030日金曜日  第3694回  タイヤ騒音

  第1470回でタイヤの騒音を吸収する道路舗装を取り上げましたが、タイヤの方もそんな工夫が考えられているそうです。

日経Ecolomyより

  (10/23)タイヤのエコも忘れずに――東京モーターショー2009から

  ・・・略

  タイヤの騒音軽減も注目されている。道路とタイヤの摩擦で生じる騒音は、一般のガソリンエンジンだとエンジン音にかき消されるので、車内ではそれほど気になることはない。ところが、静かなハイブリッド車や電気自動車の普及につれ、乗り心地をよくするために騒音を下げる必要が出てきた。もちろん、環境への騒音対策にもなる。

 ダンロップは、タイヤの裏側にスポンジを接着し、道路の継ぎ目を通過するときの「カタン、カタン」という騒音を吸収する技術を展示している。ブースにはハンマーが備えられており、実際にタイヤをたたいて出てくる音の大きさを確かめてみる、という趣向だ。・・・以下略

  道路もタイヤも騒音を抑えることに一生懸命になっているのに第3686回で取り上げた静かすぎでは逆に音を出すことを考えていると言う何とも矛盾したことをやっているのが不思議です。
  折角騒音をなくする努力をしているのですから、人口音をつけるなんてバカな対策を考えずにやはり根本的に同一平面を走らない交通システムを考えて貰いたいものです。
  最悪の場合でも、クルマ同士が対抗した時にお礼の意味でホーンを短く鳴らす車版
江戸しぐさともいえる方法を取ればどうでしょう。そのためには今の無粋なホーンの音をもっとやさしいものにすればいいのじゃないでしょうか。
  短く鳴らしてこちらの存在に気付いて貰い安全に避けるまで待てはいいことです。

そのくらいのことはやりましょう!

20091031日土曜日  第3695回  国民総幸福量

  第2018回第2145回第2931回でブータンのGNH(国民総幸福量)を取り上げましたが、そのGNHの考えの元となった話題が紹介されていました。

  ECOマネジメントより

  興味溢れるGNHというアイデア アジアの小国・ブータンの提案

  ブータンに学び始めた国も 先進国で広がるGNHの思想

  電柱と電線がない村、ポブジカ

  ・・・略

  しかしこの谷間の村は、今では世界的に有名である。それは、ヒマラヤ越えをするオグロヅルの越冬地、生息地として。ツルたちは中国の一部とシベリアの一部からブータンヒマラヤを越えて10月ころ来る。このオグロヅルのヒマラヤ越えについては、最近のNHKの番組などでも特集していたが、地球の不思議な営みとして世界的な関心を集めているのである。

  そうした中で、ポブジカというこの谷間の村には非常に大きな特徴がある。それは日本の山間の村には必ずあって目立っているものがないことだ。それは電柱(鉄塔)と電線である。どこからも電気が引かれていない。日本の谷間の村には山に必ず電柱が目立つ形であって電線が引かれており、それが村に電気を供給している。しかしポブジカにはないのである。どうしてか。

  ツルが舞い降りる生活を選択

  それは住民と政府の間で、「電線は引かない」という合意が成り立っているからである。電気を拒否しているのではない。ホテルには太陽光発電の装置があり、それが一定時間電気をホテル施設に供給しているし、各農家には政府から同じく太陽光発電装置が無償で供与されているという。しかし、基本的には一日数時間の限られた電気供給であって、村全体として夜は基本的にはロウソクの火が最も頼りになる明かりという生活をしている。

 なぜか。ここが重要なのだが、それは「ツルが毎年来る」という自然環境をいつまでも保全しようとしているからだ。ではなぜブータン政府と住民が「電線を引かない」「電気がごくわずかしかない生活でも我慢できる」という結論に達したか。それは「電線を張ってツルの生態の邪魔をしたくない」という考え方で意見が一致したからだ。政府も住民もだ。住民たちは、「自分たちは農民で、夜遅くまですることなどなく、よって電気は最小限あればよい」という意見だった。村長を初めとする全員で合意したという。だから本当にこの村には電柱も電線もない。日本であったらありえない選択だ。誰もがテレビを欲しがり、洗濯機を欲しがったはずだ。しかしポブジカはそれを拒否して、「ツルが舞い降りるこれまでの生活の継続」を選択した。

  考えてみればこれは、先進国の多くの人が忘れていた発想である。日本を含む先進国では、「次々」と製品を進歩させ、環境を変えることにちゅうちょせず、皆が経済の成長率を話題にする。口を開けば「景気が悪い」と嘆く。しかしポブジカの人々は、ツルと自分の住む環境を保持するために電線を拒否した。「今のままでいい」と。この「今のままでいい」という考え方が、ブータンにおけるGNHの考え方のベースになったという。・・・以下略

  これは考えさせられますね。考えてみれば私の子供の頃はまだこれに近い生活があったような気がします。
  田んぼは機械化されてなく脱穀意外は殆ど手仕事でした。田んぼの横の小川にはフナやドジョウやメダカが沢山いました。カエルや蝶やトンボと今は殆ど見ることがなくなった小さな動物が当たり前のように周りにいました。考えてみればこれぞエコという生活をついこの間までやっていたのですね。
  それが、水道が引かれ、テレビや冷蔵庫などの家電が揃い、自家用車なんてものに乗れるようになった頃、気が付けばそんなものは殆ど目にすることがなくなっていました。  確かに生活は比較にならないほど便利になったでしょうが、物事のはかりがお金になってしまい、金を稼がないものは甲斐性なしとされ金を稼ぐものの天下になってしまっていました。何時も競争にさらされ何かに追いかけられるような毎日。
  そして常に金が無いことが将来への不安につながりどこか満ち足りない毎日を過ごすようになってしまっていた。これが果たして日本の国民が本当に望んでいたことだったのでしょうか。
  昔ながらの生活を今更どこまで受け入れられるかは分かりませんがもう一度考え直すべきかも知れません。

GNH恐るべし!

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