団塊の世代の部屋(153)

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2012年4月1日(日)  第4578回  アムステルダムの光芒

  第 4574回で「日本人が無くしたもの」で世界の人達の戦前の 日本に対する素晴らしい評価の動画を取り上げましたが、偶然でしょうか又一つ素晴らしい動画がありました。
  これも何時もの宮 崎正弘の国際ニュース・早読みからです。

  宮崎正弘 の国際ニュース・早読み(重慶の政変、その後)

  …略

  アムステルダムの光芒【照らされた日本の 誇り】

「あなた方日本は、先の大戦で私どもオランダ に勝ったのに大敗しました。今、日本は世界一、二位を争う経済大国となりました。私たちオランダは、その間屈辱 の連続でした。すなわち、勝った筈なのに貧乏国になりました。戦前はアジアに本国の36倍もの面積の植民地インドネシアがあり、石油等の資源産物で、本国は栄耀栄 華を極めていました。今のオランダは、日本の九州と同じ広さの本国だけになりました。あなた方日本は、アジ ア各地で侵略戦争を起こして申し訳ない、諸民族に大変迷惑をかけたと自分を蔑み、ペコペコ謝罪しています が、これは間違いです。あなた方こそ、自ら血を流して東亜民族を解放し、救い出す、人類最高の良いことをし たのです。あなたの国の人々は過去の歴史の真実を目隠しされて、今次大戦目先のことのみ取り上げ、あるいは 洗脳されて、悪いことをしたと、自分で悪者になっているが、ここで歴史を振り返って、真相を見つめる必要が あるでしょう。本当は私たち白人が悪いのです。100年も200年も前から、争って武力で東亜民族を征服 し、自分の領土として勢力下にしました。植民地や属領にされて、永い間奴隷的に酷使されていた東亜民族を解 放し、共に繁栄しようと、遠大にして崇高な理想を掲げて、大東亜共栄圏という旗印で立ち上がったのが、貴国 日本だったはずでしょう。本当に悪いのは、侵略して、権力を振るっていた西洋人のほうです。日本は敗戦した が、その東亜の解放は実現しました。すなわち日本軍は戦勝国のすべてを、東亜から追放して終わりました。そ の結果、アジア諸民族は各々独立を達成しました。日本の功績は偉大です。血を流して戦ったあなた方こそ、最 高の功労者です。自分を蔑むのを止めて、堂々と胸を張って、その誇りを取り戻すべきです」

親善パーティの参加者全員が感動したのは、言 うまでもない。ヴァン・ティン氏はやがて、国民から推されてオランダ王国の内務大臣に選ばれた。

アジア諸国だけでなく、戦勝国の多くの人達 も、大東亜戦争における日本の正当性を認めています。現在、日本に謝罪と賠償を求めている国は、日本と戦ってい ない共産党中国と南北朝鮮だけです。世界から見ても、日本の「私たち日本が悪」という自虐史観は異常なのです。

すべての日本人が真の誇りを取り戻して、祖国 を素直に愛せるようになることを願っています。…以下略

アムステルダムの光芒【照らされた日本の誇 り】

 

  最も日本に対して恨みを持っている国の一 つと思われるオランダの政治家の言葉です。ここまで冷静に日本を評価してくれる人に比べて、自虐史観に染まった 戦後の日本人って何なんでしょうね。
  やはりGHQの戦略によるものなのでしょうか。それにしても、それにまんまと染まったり利用した日本人 も本当に情けないですね。
  という私だってネットをしてなかったら未だに気がついていなかったと思うと教育やマスコミの怖さを感じ ずにはいられません。そのマスコミや政治など日本の中枢も近隣国の戦略で押さえられているとすれば日本人が 立ち直るのは難しいかもしれません。
  それが証拠に、未だに戦死された方々を慰霊する靖国神社を認めない人達が沢山いるのです。

戦死された方に申し 訳ない!

2012年4月 2日(月)  第4579回  日本の素晴らしさ

  八紘一宇という言葉を知っ たのは学校を卒業して最初に就職した会社の社員旅行でした。宮崎で八 紘一宇の塔を見たときですから何ともその不勉強振りがお恥ずかしいものです。しかし、戦後教育のそ れがそれまで気付かせてくれなかったのかもしれません。その時はその意味を知り、こんな素晴らしい言葉が何で知 られていないのだろうと不思議に思っただけでした。その裏に戦後教育の意図があったなんて創造もしませんでし た。ネットのお陰で今頃になってそれが分りました。まだまだ知らないことが沢山ありそうです。今日はその最たる ものかもしれません。

昨日に続いて偶然は重なるのでしょうか、又何時ものサイト 順路に戦前の日本の素晴らしさに気づかせてくれるものがありました。
  これを読んで日本の素晴らしさを誇ることはあってもおごることは無いですがせめて戦前の人達を貶める自虐史 観からは抜け出して欲しいものです。尤も、ここまで堕落した今の日本人にそれができるのかという不安はありま す。

  ねずきちの ひとりごとよ り

  大 東亜戦争開戦の帝国政府声明

  …略

  戦後左翼とGHQは、大東亜戦争を「日本軍による侵略戦争」だったと決めつけ、そこから全 ての歴史を眺めようとします。

けれど、この声明文を一読すれば、それ は侵略戦争などとはほど遠く、まさに東亜の独立自尊と自衛のための「防衛戦争」だったことがあきらかとなりま す。

戦後、この声明文が封印され続けて来た 理由も、どうやらそこにありそうです。

声明文は、昭和16(1946)年12月9日の大東亜戦争開戦の日に、朝日新聞の夕刊に全文が掲載 されました。

原文は名文調で難しい漢字で書かれてい ますので、はじめにねずきち流で口語訳したものを掲載します。

まずはさっとご一読されてみてくださ い。

原文は末尾に掲載します。  ちなみに 要点を先に申し上げると、文中に、大東亜戦争の目的は、「米英が日本を含む東亜諸国を未来永劫植民地として隷属 させようとする企みを、永久に排除する」とあります。…中略

  参照:終 戦の詔勅、開戦の詔勅

  本文はかなり長いので是非リンク先 で読んでください。一読の価値はあります。

  これを読むと太平洋戦争じゃなく大 東亜戦争という意味がよくわかります。それにしても、これだけ大義名分の素晴らしい戦争をやむなくせざるをえな かった戦前の日本が戦後これほどまでに貶められなければならないのか。戦後左翼とGHQの思惑通りになってしまった現代の日本人の何とも情けないこと。洗脳って 怖いですね。
  ネットのお陰で私のような戦後生まれの平和ボケが一人でも目を覚まして少しでも戦前の人達に近づけたら 良いのですが。

  それにしても、たった70年程度前 の戦前の原文さえ理解できない自分の教養の無さに愕然とします。これも戦後の日本人に戦前の日本人の素晴らしさ に気づかせないようにとのGHQの思惑なのでしょう。教育って本当に怖いですね。
  これは日本人だけでなく世界中の人達に読んでもらいたいものです。最も読んでもらいたいのは日本の政治 家と世界の政治家かもしれません。それ程に素晴らしいものです。

目を覚ましま しょう!

2012年4月 3日(火)  第4580回  住宅用補助金概要

  平成24年度の住宅用太陽光発電の補助 金の概要が発表になりました。パネルの価格が下がったということでしょうか補助金は去年の4.8万円/kWから1.3千円以上下がっています。以上と書いたのは補助金が2段階になっ ているからです。
  その2段階ですが意味がもう一つ分りません。システム価格が低いほうが補助金が5000円多いのです。 こんな設定じゃだれも高いシステムを購入品でしょう。これは単なる間違いかそれとも業界をつぶそうとする民 主党の陰謀でしょうか。

  太陽光 発電システム補助金制度申込公式サイト[J-PEC 太陽光発電普及拡大センター]より

  平 成24年度の住宅用太陽光発電システム導入支援補助金の概要について

  1.補助対象となるシステムの上限 金額と補助金単価の2段階化について

補助金額は1kW当たりのシステム価格に応じて、下記2種類どちらかの補助単価で申請するこ とになります。

kW当たりのシステム価格が 55万円以下のもの      3.0万円/kWを補助

kW当たりのシステム価格が 47.5万円以下のもの    3.5万円/kWを補助

 (備考)

kW当たりのシステム価格 = 補助対象経費 ÷ 太陽電池モジュールの公称最大出力の合計値 となります。

kW当たりのシステム価格の算出における太陽電池モジュールの公称最大出力の合 計値の上限は9.99kWとします。

2.太陽電池モジュールの変換効率基準 の改定

 

モジュール化後のセル変換効率がそれぞ れ以下に示す数値以上であることとします。

 変換効率基準の見直しによ り、適合機種が変更されますのでご注意ください。

1.       シリコン単結晶系            :       16.0%以上

2.       シリコン多結晶系            :       15.0%以上

3.       シリコン薄膜系    :       8.5%以上

4.       化合物系           :       12.0%以上

 

 (備考)

上記の変換効率は以下の計算式に基づい て算出する。

基準変換効率(%)= モジュールの公称最大出力(W) ÷  {1セルの全面積 (m2) × 1モジュールのセル数(個) × 放射照度(W/m2)}

※放射照度 = 1000W/m2

3.補助対象システムの出力上限の考え 方

 太陽電池モジュールの公称 最大出力の合計値、またはパワーコンディショナの定格出力の合計値のいずれかが、10kW未満であることとしま す。

4.申込期間

 平成24年4月下旬から平 成25年3月下旬まで

※詳細日程につきましては、別途お知ら せいたします。

  面白いですね。後日訂正が入るの か、それともこれが本当なのか。楽しみにしましょう。

  いずれにしても、今年は7月からの 産業用の買取価格の発表次第で大きな変動が起きるのでしょう。日本の業界が生き残れるかどうかの年になりそうな 気がします。もし、上記の補助金の発表がこの通りだとすると多分生き残りは難しいでしょう。

まさかとは思 いますが!

2012年4月 4日(水)  第4581回  Qセルズ破綻

  第 4370回でアメリカのソリンドラの破綻やドイツのQセルズの危機を取り上げましたが、とうとう破 綻に追い込まれたようです。
   第 2385回で初めてシャープに次いで世界第二位に飛び出てきてびっくりし、第 2451回でやっとそのHPを 見つけ創立が1999年で生産開始が2001年と知ってその成長のスピードに驚いたものでした。
  その後、日本の補助金停止による市場の停滞の間に日本の凋落が始まり、あっという間に世界一になったと思っ たら今度は中国の成長とダンピングで破綻となってしまいました。
  製造設備を購入すれば直ぐにでも製造にかかれる装置産業の怖さが諸に出たようです。いよいよ日本のメーカー も正念場になりそうです。

  日本経済 新聞より  2012/4/2

  独 太陽電池大手Qセルズ破綻 中国勢との競争で

11年12 月期の最終赤字920億円

 【フランクフルト=下田英一郎】独太 陽電池メーカー大手のQセルズは2 日、法的整理の手続きを申請すると発表した。3日にも独国内の裁判所で手続きを始めるという。同社は太陽電 池ブームを追い風に2008年に世界シェア首位に立ったが、中国メーカーなどとの価格競争が激化し、赤字体 質に陥っていた。

 Qセルズが3月末に発表した11年12月期決算は、最終損益が8億4600万ユーロ(約920億円)の最終 赤字だった。10年12月期は1900万ユーロの黒字をかろうじて確保していたが、「昨年1〜9月の間で太 陽電池システムの価格が半減した」(Qセルズ)など価格下落に歯止めがかからず、大幅な赤字となった。

 経営再建のため、主力生産拠点をドイ ツから人件費の安いマレーシアに移管し、国内の従業員を削減するなどコスト削減に取り組んだ。2月には債権者集 会を開き、債務の株式化などの財務リストラの承認を得た。しかし、法手続き上の問題で中断を余儀なくされ、「代 替案が見つからないため法的整理に入る」(同社)ことを決めた。

 Qセルズは1999年に太陽電池の生産を開始。独政府の再生可能エネルギーの普及促進策に 乗り、生産規模を急速に拡大し、08年には世界首位になった。しかし、市場が拡大するにつれ、参入企業も増 加。とくに中国メーカーが低価格を武器に欧州市場にも進出し、Qセルズは徐々にシェアを落としていった。

 世界の太陽電池市場は「供給過剰の状 態」(欧州金融機関)が続いている。リストラを進める企業が相次ぎ、経営破綻の例も出ている。

 11年には、オバマ米政権の「グリーン・ニューディール」政策の象徴だったベン チャー企業の米ソリンドラが破綻。ドイツでも、同年12月にゾロンなど中堅2社が相次ぎ法的整理に追い込ま れた。米ファーストソーラーも人員や販管費の削減などのコスト改革を強化している。

 再生可能エネルギーの世界的な需要拡 大を受け、太陽電池市場は今後も成長が見込める。スイスのザラジン銀行によると、12〜15年までに年率2割のペースで拡大すると予測している。

 しかし、太陽電池の発電コストは洋上 風力発電など他の再生可能エネルギーに比べ依然割高とされており、普及には一段のコスト低減が避けて通れない。 激しい価格競争は当面続く見通しで、体力のないメーカーの淘汰が続く可能性がある。

  何とタイムリーなことに中国のサン テックのCEOの記事がありました。

  東 洋経済オンラインより

  太 陽電池産業は冬の時代、業界再編は避けられない――サンテック・パワーCEO 施正栄(1) - 12/04/02 | 10:28

  それにしても、明日書きますが シャープはこの危機を乗り越えられるのでしょうか。何とか踏ん張って、中国のバブル崩壊で中国メーカーが大打撃 を受けたときに大反撃をして世界一を奪還してもらいたいものです。折角のエネルギー自立のチャンスを逃がしてし まうのは残念でなりません。

どうか生き 残って!

2012年4月 5日(木)  第4582回  シャープの危機

  第4523回でシャープの大赤字を取り上げました が、大きな動きが出たようです。あのアッ プルの下請けの中国企業で従業員の自殺騒ぎで問題になっているところの台湾の親会社と提携する ようです。

  日刊 工業新聞  2012年03月28日

  シャー プ、台湾・鴻海と提携で1300億円調達−大型液晶の供給先確保

 シャープは27日、電子機器製造受託 サービス(EMS)最大手の台湾・鴻 海精密工業と資本・業務提携すると発表した。シャープは鴻海から資本を受け入れ合計約1300 億円を調達する。

  シャープ本体は鴻海グ ループ4社を割当先とした第三者割当増資で669億695万円を調達。鴻海グループはシャープへの出資比率が議 決権ベースで約10%となり、日本生命を上回って筆頭株主となる。鴻海の購買力を活用して大型液晶事業の安定化 につなげる。

 鴻海は併せてシャープの生産子会社、 シャープディスプレイプロダクト(堺市堺区)の発行済み株式の46・48%を660億円で取得する。これにより 大型液晶を生産するシャープ堺工場(同)の生産量の半分を鴻海が引き取ることになり、同工場の稼働率が向上。液 晶パネルの安定的な外販先を確保して収益改善を図る。

  どう考えたらいいのか良く分りませ んが色んな考えが飛び交っているようです。

  「宮崎正弘の国際ニュース・早読 み」 平成24(2012)年3月29日(木曜日) 通巻第3604号 <3月28日発行)より

  「日 本の衰退を裏書き」とウォールストリートジャーナルが比喩した

   台湾「鴻海」がシャープの筆頭株 主へ躍進、国際分業時代? 自前主義の限界?

 さきのエルピータの経営行き詰まり は、日本のテクノロジーの未来を象徴したが、電子産業の衰退を裏書きしてみせたのは、シャープの筆頭株主に台湾 の巨大IT企業「鴻海」が飛び出したことだ。

 日本経済新聞の見出しは「シャープ、 台湾・鴻海が出資―――1割、筆頭株主に。液晶パネル合弁」とあって、なんだか主役はあくまでもシャープのよう な印象がある。

分かりやすいのは米国ウォールストリー トジャーナルだった。「鴻海・シャープーー日本の衰退を裏書き(underscore)」という見出しだったか ら。

 同紙日本語版はかく言う。

「台湾の電子機器受託製造最大手、鴻海 グループに自社株10%近くを譲渡し、筆頭株主に迎えるとのシャープの 決定は、かつて業界を支配していた日本の電子産業がいかに凋落したかを浮き彫りにする」と。

 英誌フィナンシャルタイムズも「鴻 海、シャープの株式一割を取得」と事実を大きく報じた。

つまり、これは「世界的な」事件なので ある。

  太陽電池はどうなるのでしょうか。

   SankeiBizより   2012.3.28

  シャー プ、経営改革を加速 太陽電池事業への対応注目

 電子機器受託生産で世界最大手の台湾 企業、鴻海(ホンハイ)精密工業と提携したシャープの株式に買い注文が殺到し、28日の東京株式市場は前日比 75円高の570円と、値幅制限の上限となるストップ高で取引を終えた。採算が悪化していた液晶事業の立て直し が期待されたためだが、業績が厳しいもう1つの主軸、太陽電池事業への対応次第では再び厳しい評価が向けられる 可能性もある。

 シャープ株は平成24年3月期決算が 過去最大、2900億円の赤字見通しとなったことなどが嫌われ、26日には約32年ぶりの安値(467円)を記 録した。それが一転ストップ高となったのは、業績悪化の主因である、液晶パネルを生産する堺工場(堺市)の過剰 在庫と稼動率低下が改善できるとみられたためだ。

 堺工場については28日、約7%出資 するソニーが追加出資の見送りを発表。シャープとは最大34%まで出資することで合意していたが、鴻海との提携 で方向転換。9月末までの交渉で資本関係解消も見込まれる。

 もう1つの軸、太陽電池事業では、国 内外での大規模太陽光発電所(メガソーラー)需要への期待が高まるが、価格下落は激しい。4月に次期社長となる 奥田隆司常務執行役員は、太陽電池などでも「(鴻海との)協業の可能性を検討している」と表明しており、今後が 期待されそうだ。

 また、成長の柱として期待する白物家 電や事務機器では、新たな海外生産拠点の開設を決めており、ここでも新経営陣のかじ取りが注目される。

  市場の反応は良い様に出たようです が果たしてそれ程楽観できるのでしょうか。狭い日本では商売にならないと大企業の多くが海外に出て行きました が、分けのわからない為替なんてものに振り回されて挙句の果てに他国の企業に取られてしまったなんてことになり かねない様相に見えます。
  その苦境を作り出した一方の責任者である政府も相変わらず日本のことはどうでも良いようで近隣諸国のこ とばかり考えているようでなんともあてになりそうも無いのが怖いですね。尤も、政治家の大半が在日の人達だ と考えるとつじつまは合いそうです。
  それにしても大事な太陽光発電もこの調子では全て中国や韓国の企業にやられてしまいそうで心配です。

どうなること やら!

2012年4月 6日(金)  第4583回  3Dソーラーパネル

  第 4482回で取り上げた3Dソーラーパネルはその形態が良く分らなかったのですが、今回、画像が発 表された記事がありました。

   革新的発明と製品 情報 分類特許より  4月 1日

   折 りたたみ太陽光発電タワー  

   最近、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者はこの3D太陽光発電 タワーを発表した。折りたたみ構造で太陽光パネルを積み重ねて、効果的に太陽光を利用されていて、敷地面積の発 電量を2〜20倍まで高めてくれる。設置される敷地面積が小さく、格納や持ち運びに便利。

参照:A new dimension for solar energy - MIT Media Relations

   これだけでは記事が簡単すぎるのでサーチしてみました。

   財 経新聞より

   MIT が開発した「ソーラータワー」、パネル単体出力の 20 倍を叩き出す

  太陽光発電といえば、建物の屋上に取り付けられたソーラーパネルが一般的となっている。だが MIT の研究によれば、キューブ状の太陽電池を縦に積み上げた「三次元構造」のソーラータワーのほうが、ソーラーパネルと比べて出力が 2 倍から 20 倍にもなることが分かった (Science Blog の記事、本家 /. 記事より) 。

  高出力であることに加え、タワー型の太陽電池は省スペースな場所でも設置できる利点があり、屋根の形状が平たい屋上 や、都市部特有の土地が狭い環境でも設置することができるのだそうだ。だがソーラータワーを複数設置する場合、タ ワーどうしが互いの上に影をおとしてしまうため、今後はソーラータワー群の研究を行うとのこと。このソーラータワー はアコーディオンのような構造を持っているのだが、その理由は「平たい状態で運搬できるようにし、設置する現場で開 いて組み立てる」という案がもとになっているからなのだという。駐車場にソーラータワーを設置して電気自動車の充電 を行うといったことも可能になる。

   画像はリンク先で見てください。それにしても、画像があるとやはり分り易いですね。これで行くと、タワーを複数設 置する場合お互いに影になるとなっています。これはパネル一枚で組み立てているからですから、もっとパネルを何枚も 並べたアレイにしてそれでタワーを作れば一つの大きなタワーができます。どちらが効率的でしょうか。
  いずれにしても平面から立体への考え方は面白そうです。太陽光発電もまだまだ発展の余地はあるのかも。

研究者に期待しましょう!

2012年4月 7日(土)  第4584回  自殺10万人?

  第 4189回などで何度も取り上げてきた自殺の3万 人越え、とうとう今年で13年連続となったようです。今年は何となくこの話題を取り上げる気にならずまだ書いて いませんでしたが、何時もの宮崎正弘の国際 ニュース・早読みに読者の声で気になる数字があったのでとうとう今年も書くことになりました。

 宮 崎正弘の国際ニュース・早読み(地下銀行のメッカ、温州で金融緩和先行) 発行日:3/30

   …略 

   (読者の声2)貴誌3606号の書評欄に「所得が減り、失業率は上がり、大変悲しいことに自殺者は毎年三万人を超 えています」とありますが、最後の「自殺者は毎年三万人」は不正確です。

  警察庁の発表では、毎年約三万人ですが、実際には毎年約10万人です。

警 察庁は死亡原因不明として毎年約10万人を発表していますが、その大部分が自殺ないし自殺に近いケースと推察いたし ます。自殺に近いケースとは、食事を取るといった生存に必要なことを敢えて行わず、このままの生活をしていれば死ぬ と分かっていながら、回避の努力をしないでしにいたったケースです。

中 国の交通事故死年間十三万人もすごい数字ですが、中国は、自動車の数はともかく人口は日本の十倍以上です。日本での 自殺の数は、妊娠中絶の数と並んでとてつもなく異常な状態といえます。

  (ST生、千葉)

   (宮崎正弘のコメント)十万人ですか、驚きですね。中国の交通事故死は20万人以上でしたが、日本のような厳格は 規制を導入し、罰金を十倍にしたら、途端に減ったのです。ただし、中国の自殺者は年間二十万人と推計されていま す。…以下略

   これ本当ですかね。というかこのところのマスコミなどの隠蔽工作をみているとあながち間違っているとも言えないで すね。
  特に、警察はパチンコへの天下りで取締ることもせず放置していることから考えて、パチンコ屋のトイレなどで よくあると言われている自殺なんかは完全に隠している恐れがありそうです。

パチンコと言 えばせと弘幸BLOG『日本よ何処へ』で瀬戸さんが『パ チンコ廃止を求める会』が発足を書いています。この運動が日本中に広がってパチンコの撲滅が成功す れば日本の再生も可能になるでしょう

しかしながら、こんな自殺実数10万人隠しなんてことが本 当にやられているとすればいよいよ日本の再生はむずかしそうです。

どうしたらいいんでしょう!

2012年4月 8日(日)  第4585回  NSソーラーマテリアル

  第4582回のシャープの危機に関連する寂しい記事 がありました。第 2568回第 3088回第 3278回などで期待して取り上げたシリコン製造からの撤退です。

    ニュー スリリースより  2012年3月28日

   NS ソーラーマテリアル株式会社の解散について

   新日鉄マテリアルズ株式会社(以下、「新日鉄マテリアルズ」)、シャープ株式会社(以下、「シャープ」)他は、太 陽電池用多結晶シリコン原料製造販売を目的とした共同事業会社であるNS ソーラーマテリアル株式会社(以下、「NSソーラーマテリアル」)について、2012年9月末に製造を中止する とともに、2014年3月末を目途に会社を解散することといたしましたので、お知らせいたします。

1.背景・経緯

新日鉄マテリアルズ及びシャープは、製鉄プロセスでの冶金 技術を活かした、低廉な多結晶シリコン原料の製造販売を目的にNSソーラー マテリアルを2006年に設立し、運営してまいりました。しかしながら、多結晶シリコンは、世界市場の7割を占 める欧州が債務危機を抱え、需要が停滞するとともに、中国等の能力増強により大幅な需給ギャップが生じたため、 昨年半ばから市況が急落し、当分の間は回復が見込めない状況にあります。こうした中で、事業継続を図るべく、徹 底したコスト低減等をおこなってまいりましたが、収益確保の可能性は極めて厳しいと判断し、株主間でNSソー ラーマテリアルでの太陽電池用多結晶シリコン原料製造を中止し、会社を解散することで合意に至りました。

  なお、これまでの開発・操業を通じて確立した、冶金法による多結晶シリコン原料製造技術については、評価する海外 メーカーもあることから、設備及び特許を含む技術は売却していく予定です。

2.今後の予定

2012年9月末に生産終了。2014年3月末を目途に会社解散を予定。…以下略

  参考:新日鉄マテリアルズ株式会社

   シャープとの共同事業とはいえここまで影響が広がっているのですね。中国によるダンピングはこうした大事な原料の 生産まで影響してきているのですね。価格が下がることは必要ですが、こんな無茶によって多くのメーカーが破綻すれば 最後は商品が足らなくなって大幅な値上げになったりするのじゃないでしょうか。
  健全な競争と研究開発で早急なコストダウンが図られるというのなら歓迎なのですが、こんなことで健全な太陽 光発電の発展が阻害されるとすれば残念です。
  コストダウンは途上国の人件費でというのはやはり弊害が多いですね。もうそろそろこうした帝国主義的やり方 は見直すときが来ているのじゃないでしょうか。

残念です!

2012年4月9 日(月)  第4586回  三面記事

三面記事と何気なく使っていますが、そ の意味を深く考えたことはありませんでした。何となく一面や二面に書くような大事な記事じゃないと言うくらいに しか思ってませんでしたが、三面だって重大な記事です。その疑問が思わぬところで解けました。

  北 國新聞ホームページより

  きょ うのコラム「時鐘」  2012 年4月5日

  事件記事を俗(ぞく)に「三面記事」 という。今は社会面記事と呼ぶが、明治の新聞が4ページしかなかったころの名残(なごり)だ

1面から数えて3ページ目に事件や風俗 (ふうぞく)ニュースが掲載(けいさい)されたからだ。いっぷう変わった出来事が優先(ゆうせん)された。昨日 の紙面でいえば「教頭が風俗店で偽札(にせさつ)使用」とか「97歳が日本刀で84歳女性に切りつけた」などが それに近い…以下略

  Wikipedia より 三 面記事

  何と、明治の頃には4ページしかな かったのですね。これはちょっと思いつきませんでした。明治の頃も漠然と今と同じような新聞だと思っていまし た。想像力の欠如ですね。
  今や30面前後ですからその差は大きいですね。三面記事は後ろから三面かも。しかしながら、一番人気と 言われるテレビ番組欄や酷いときには半分を占める広告を除くと本当は明治時代と余り変わらないのかも。その 中身たるや日本を貶めることを目的としているかのようで全てが三面記事なのかも。

もう止めようか な!

2012年 4月10日(火)  第4587回  軽量太陽光パネル

  第 4470回で取り上げたフジプレアムの超軽量太 陽電池モジュールがミサワホームから発売になるようです。新築メーカーが既築用に手を出すのは意外です。

  住宅 新報webより  4月4日(水)

  既 築向けに軽量の太陽光パネル ミサワホーム

 ミサワホームは4月10日、中古住宅用の軽量型太陽光発電システムを発売する。フジプレアム(本 社・兵庫県姫路市)と共同開発したもので重量は従来の半分程度となる。

  中古住宅に太陽光発電シ ステムを設置したいというニーズは高いものの、機器の重量に対して住宅構造体の補強が必要になるケースが多いこ とがネックとなっていた。そこで今回の太陽電池モジュールでは、厚み0・8ミリの化学強化ガラスを採用すること で、従来モジュールで大半を占めていたガラス重量を約2分の1に抑えた。

  国際認証を行う第三者機 関IEC(国際電気標準会議)の品質基準に基づく荷重・衝撃試験をクリアしている。

  今回の太陽光発電システ ムの導入費は、1キロワット当たり56万7000円。

  フジプレアムは1982 年創立で、独自の精密貼合技術を基本とした研究開発型企業。主力事業のフラットパネルディスプレイの光学フィル ターでは世界トップレベルのシェアという。太陽電池モジュール製造専門メーカーとして産業用から一般住宅用まで モジュールの提供を行っている。

  参考:ニュー スリリース|ミサワホーム

  これはもしかしたらミサワホームの 既築は従来の重い太陽電池を取り付けるには強度がたりなかったなんてオチがあったりして。これは冗談ですが、倒 産した住宅メーカーのプレハブなどには強度的に取り付けが難しいものもあったので、こうした軽量のものができれ ばそうした住宅も設置が可能になるのじゃないでしょうか。付けたくても付けられなかった住宅もこれで安心して取 り付けられると言うものです。早く、他のメーカーも採用して欲しいものです。
  それにしても、透明度と強度を確保するには強化ガラスしかないのでしょうか。軽量なプラスチックは無理 なのでしょうか。世界の水族館の常識を変えた香川県の日プラ株式会社の アクリル板なんて使えないのでしょうか。

きっとどこかが 考えているでしょう!

2012 年4月11日(水)  第4588回  我が家の水道代

  第 4529回の平成23年度6期分に続いて平成24年度1期分の検針票が来ました。先月は6立方メー トルも増えていましたが今月は3立方メートル減っていました。相変わらず何が原因なのか訳が分かりません。マ ア、減ればいいや。

   平成24年度1期分 平成24年2月8日〜平成24年4月6日 

   水道使用量    56立方メートル

   水道料金等      9,492円    約170円/立方メートル

   下水道使用量金等  8,148円    約146円/立方メートル

    合計         17,640円   約315円/立方メートル

 

   前 年同期水量    平成23年2月6日〜平成23年4月5日 

   水道使用量    55立方メートル

   水道料金等      9,292円    約169円/立方メートル

   下水道使用量金等  7,980円    約145円/立方メートル

    合計         17,272円   約314円/立方メートル        

   減ったとはいえ、去年よりは1立方メートル多いのですが、この辺りは誤差の内として素直に喜びましょう。それにし ても、もっと真剣に抜本的な節水方法を考えるときが着ているような気がしますが、何といっても、「マア、いいか!」 精神が抜けません。なるようになるかも。

   3月下旬から割りと晴れの日が多くなりましたが、早明浦 ダムの貯水量は未だに100%近くを保っています。晴天が続くとあっという間に減るんでしょうね。

さて次回は!

2012 年4月12日(木)  第4589回  環境破壊によるコストダ ウン

  第4585回 NSソーラーマテリアルのシリコン原料製造中止を取り上げましたが、その原因の一つとも思える嫌な記事がありました。

   CNET Japanより  2008/03/11

   急成 長する太陽エネルギー産業に潜む環境破壊

  太陽エネルギー業界の成長が中国の土壌を汚染しているという。Washington Postが報じている。

  ソーラーパネルの製造に使用されるポリシリコンが供給不足に陥っている。ポリシリコンの生産コストを抑えるため、中 国企業は有毒廃棄物を土壌に垂れ流しにしており、これにより野生生物は命を奪われ、人体を危険にさらされているとい う。

 Washington Postの記事では、四塩化ケイ素の粉末廃棄物により、中国の内陸東部にある河南州の田園地帯が真っ白になったと報告している。ポリシリコンが1トン製造 されると、4トンの四塩化ケイ素が廃棄物として出ることになる。この廃棄物からは、有毒な塩化水素ガスと酸が分 離して空中に漂う。

  この廃棄物は、中国のポリシリコンメーカー、Luoyang Zhonggui High-Technologyが排出しているといわれている。Washington Postによると、同社は太陽エネルギー大手Suntech Powerのサプライヤーだという。

  この記事の執筆者であるAriana Eunjung Cha氏は、「中国では、ポリシリコン工場が新たな成長企業となっている」と記している。中国に新しく開設された工場は、現在世界で製造されている生産量 の2倍以上の量を製造するように設定されているという。四塩化ケイ素は再利用が可能な素材だ。だが、製造者は環 境保護を無視すれば、ポリシリコンの生産コストを約3分の2抑えられるという。

  米国の政治家や活動家は、ブルーカラー経済の減少により生まれたギャップを埋めるため、「グリーンカラー」という職 種を推し進めている。

  「グリーンな」乾式壁を製造するSerious Materialsは、米国に工場を設立することを検討している。Suntech Powerも、ソーラーパネルの出荷コストを抑えるため、米国工場設立への関心を示している。

  しかし、米国の監視団体および環境法は、中国のポリシリコンメーカーが非難されているこの種の産業廃棄物の排出を防 止し、罰することが予想される。

  新しい「クリーンな」技術のそのほかの予期しない副次的な悪影響としては、エタノール燃料のためトウモロコシの需要 が高くなり、それに関連して食料コストが上昇していることや、バイオ燃料のためヤシの需要が高まりインドネシアの熱 帯雨林が伐採されていることが挙げられる。また、中国の三峡ダムは、世界最大級の水力発電所を実現するために広大な 土地を水没させている。

   人件費だけじゃなくこんなところでもコストダウンを計っているのじゃ先進国の企業がコストで勝てるわけ無いです ね。
  環境のための太陽電池が環境を破壊して作られているのじゃ何をやってるのかわかりません。何であれ安ければ 良いの消費行動がこんな馬鹿げたことをはびこらせるのでしょう。こんなことをしていると太陽光発電自体を攻撃す る人達の絶好の武器になりそうです。
  健全な競争で健全な価格をもってコストダウンに励んでもらわないと太陽光発電自体の市場がなくなりそうで す。朝日ソーラーによる太陽風呂市場の破壊を思い出します。中国がからむと碌なことが無いですね。

正常な市場の発展を!

2012 年4月13日(金)  第4590回  世界最薄太陽電池

  第4587回で最軽量のパネルを取り上げましたが、 今日は最薄太陽電池です。どんどん薄くなってコストも下がれば良いのですが。

   毎日新聞より  4月4日(水)1時0分配信

  太 陽電池 世界最薄、東大が共同開発

 世界最薄・最軽量の膜状の有機太陽電 池を、東京大の染谷隆夫教授(電子工学)らとオーストリアのヨハネス・ケプラー大の共同研究チームが開発した。 厚さは1.8マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で、髪の毛にも巻き付くほど薄くて軽い。宇宙空間で 電力供給源としての利用や、医療用機器の電源への応用が期待されるという。3日付の英科学誌ネイチャーコミュニ ケーションズ(電子版)に発表した。

  ◇厚さわずか1.8マイ クロメートル

  研究チームは、厚さ 1.4マイクロメートルの極薄プラスチックフィルムの基板に、有機半導体を溶かしたインクを均一に塗って太陽電 池を作った。東大によると、これまで世界最薄の太陽電池は厚さ25マイクロメートルで、約14分の1の薄さに なった。

  電池1グラム(0.25 平方メートル)当たりの発電量は10ワット。住宅の屋根などに設置されている従来の太陽電池と比較すると、重量 当たりで最大25倍の発電量がある。太陽エネルギーから電気への変換効率は4.2%と従来の10〜20%よりは 低いが、本体を折り曲げても電池は機能し、変換効率も低下しない。複雑な工程がなく、高価な機器も必要としない ため低コストで作れることも特徴という。

  研究チームメンバーの関 谷毅東大准教授は「薄さと軽さで手軽に利用でき、太陽エネルギーを効率よく集められる。クリーンエネルギー普及 の手助けになってほしい」と話した。【鳥井真平】

  このまま屋根に取り付けられるのな ら良いのでしょうが、これに強度を持たせるためにフレームやガラスの覆いをつけるので重くなってしまう。フィル ムだけで強度があり屋根には接着剤で貼り付けるなんて事はできないのでしょうか。
  いずれにしても昨日書いたように帝国主義の時代のような途上国の安い人件費や環境破壊によるコストダウ ンじゃなくこうした研究でコストダウンが図られる正当な競争が行われて太陽光発電のコストが原発より低くな ればエネルギー問題は解決されるというものです。

  参考PDF:世 界最薄かつ最軽量の有機太陽電池の実現に成功

きっとそんな 時代が来る!

2012 年4月14日(土)  第4591回  JR九州がメガソーラー

  第 4555回第 4556回でベルギーの鉄道の太陽光発電を取り上げ、JRも線路やのり面に設置すれば良いのにと書 きましたが、JR九州がメガソーラーに参入するのだそうです。線路ではなく遊休地の利用のようです。

   西日本新聞 : 九州のニュースより  2012年3月9日

   JR 九州、メガソーラー参入

 JR 九州が、大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業に参入する方針であることが9日、分かった。 2012−16年度の中期経営計画に検討方針を盛り込み、早期実現を目指す。鉄道以外の収益基盤の強化につなげ る狙い。

  JR九州によると、再生可能エネルギーでつくった電気を電力会社が高値で全量買い取る制度が7月に施行されることを 受け、鉄道沿線の遊休地などで複数の候補地を検討。出力が千キロワット以上のメガソーラーを建設し、発電した電力を 九州電力などに売ることを検討している。

  政府が買い取り価格を決めていないため、JR九州は新制度の内容を見極めつつ、計画を具体化させる。

  九州では、九電が福岡県大牟田市で3千キロワットのメガソーラーを運営。西部ガスも、北九州市や長崎市の遊休地で計 3千キロワットのメガソーラーを建設し、7月に運転開始する計画を発表している。

   遊休地もいいですが、どうせやるならあの第 4556回のベルギーの鉄道のように線路を覆うような方法をやってもらいたいものです。全線を覆い 尽くせば相当な発電量になりそうです。鉄道も全線を太陽光発電で賄えるようになれば利用価値はグッと上がるとい うものです。
  こんな冗談のようなことを書いていますが、何時かそれが当たり前になる時代が来るかもしれませんよ。何たっ て人間が考えることは実現されてますから。

意外と早い時期にあるかも!

2012 年4月15日(日)   第4592回   0円ソーラー

  第4511回の1円も要らずに太陽電池設置から第4516回第4534回第4554回第4555回第4556回な どで何度も取り上げてきた0円ソーラーをネット販売で取り組んでいるところがあるようです。

  家電 Watchよ り  4月6日

    8万円で太陽光発電が導入 できる「DMMソーラー」、申込み2,500件を突破

 DMM.comは、 8万円で太陽光発電システムが設置できるサービス「DMMソーラー」の申し込み件数が、2月15日の募集開 始から1カ月半で2,500件を突破したと発表した。

   DMMソーラーは、太陽光発電システムの初期投資費用を大幅に低減した太陽光発電サービス。ユーザー側は 80,000円と補助金相当額を負担することでソーラーパネルが設置できる。発電量はDMM側が8割、ユーザー 側が2割に分配され、10年間の契約終了後は、発電量のすべてがサービス契約者に引き渡される。

       同社では2月15日にサービスと申し込みの受け付けを開始しており、DMM側が提示する契約条件を満たした申込 者の住宅に対し、順次取り付けていくという。契約条件としては、発電量がDMMの規定に達していること、築30 年未満の家・建物の所有者であること、補助金制度の利用に同意することなどが設定されている。

 

  1ヶ月 半で2,500件とは凄いですね。8万円は要るようですが、発電量の2割の使用量があるのと11年目からは自分 のものになると言うのが良いですね。これなら飛びつく人が多いのも納得です。
    しかし、ネット販売というのが気になりますが、8万円なら何かあっても諦めはつきそうです。それにしてもこれだけの受注をどうやって捌くのでしょう か。全国にきちんとした設置業者を捕まえているのでしょうか。いずれにしても様子を見てみたいものです。
    もし上手く行けば設置件数も一気に増えそうですね。メガソーラーの目白押しとこんなのが増えると設置が大変です。トラブルがおきないことを願いたいも のです。
    と言うか、ここはシャープなど日本のソーラパネルメーカーが今の販売ネットワークを使って進出すべきじゃないでしょうか。そうなれば海外からのパネル の流入も阻止できるし、消費者も安心して契約できるでしょう。
    メーカーさんやりませんか。

さて、この取 引条件は最初の打ち出しから変わっているようです。

  家電 Watchよ り  

  DMM、8万円で太陽光発 電システムが導入できる「DMMソーラー」  

 通販サイ トのDMM.comは、太陽光発電システムの設置にかかる費用を軽減す るサービス「DMMソーラー」の営業を開始したと発表。現在、同社サイトと専用ダイヤルにて申し込みを受け 付けている。  

 太陽光発 電システムを導入する際の初期負担額を軽減することを目的としたサービス。 DMMでは同サービスを開始する理由として、現在、電力消費への意識が高まり、 また法制度の整備が進む一方で、一般住宅向けのソーラーパネルの普及率は1.8%と低く、その原因に「初期 投資が高額」「投資の回収にかかる期間が不透明」があることを挙げている。  

 サービス 内容は、契約者が契約費用80,000円を負担することで、自宅にパネ ルやパワーコンディショナーなどの太陽光発電システムが設置できる。契約期間は10年間。設置後は、自宅の パネルが発電した電力を、DMMと契約者側で10年間シェアする。割合は契約者側が3割、DMM側が7割。 10年間の契約終了後は、発電量のすべてが契約者側に引き渡される予定。

  DMMソーラーの発電量シェア は「3:7」から「2:8」に。超過分の電気料金を引き下げ  

 DMM.comは、8万円で太陽光発電システムが設置できるサービス「DMM ソーラー」において、発電した電力をユーザーとシェアする割合、並びにユーザーがシェア分を超えて電気を使 用した場合の電気料金の単価を、2月15日の発表当初から変更した。  

 DMMソーラーは、負担金8万円で、ソーラーパネルやパワーコンディショナーな ど太陽光発電システムが設置できるサービス。工事費用も8万円に含まれる。設置後は、自宅の太陽光発電シス テムが発電した電力を、DMM側とシェアする。契約期間は10年間。  

 サービス 発表当初は、発電した電力を「契約者:DMM = 3:7」という割合でシェアする、という内容だった。また、家庭での消費電力量が、発電量全体の3割を超えた場合、超過分の電気料金を、DMM側に 1kWh当たり42円で支払うことになっていた。  

 今回の変 更では、発電した電力をシェアする割合を「契約者:DMM = 2:8」と、契約者側の取り分を引き下げる。これによりユーザーは、消費電力が発電量全体の2割を超えた場合に、DMM側に超過分の電気料金を支払うこと になった。その一方で、超過分の電気料金の単価は、2011年度における“通常の電気料金の単価”という、 1kWh当たり24円に引き下がっている。  

 DMMソーラーのホームページでは、日中に1,000kWhを発電し、電気を 700kWh消費した場合の試算を発表。総発電量1,000kWhの2割に当たる200kWhは契約者の シェアとなるため、DMMに支払う電気料金は700kWh   - 200Whで500Whとなる。この場合、DMM側に支払う電気料金は500kWh×24円で12,000円。DMMソーラーにパネルを設置していない場 合、電気料金は700kWh×24円=16,800円になるという。  

 DMMでは「お客様の消費電力が発電量の20%(シェア分)を超えた場合でも、 超えた分は通常の電気料金の単価(買電単価)でDMMにお支払いしていただきますので、損をすることはあり ません」としている。

  DMMソーラー

  ここも 初めてのことなので試行錯誤しているのでしょうね。この辺りは第4516回で 取り上げた枝野幸男経済産業相の「屋根貸し」制度が実現すればもっと単純な計算方法になるのじゃないでしょ うか。
    それにしても、どう広がるのか興味深いものがあります。なんて言いながらも自分で立ち上げるだけの力と度胸の無さに落ち込んでいます。

                        この程度の人生!

2012 年4月16日(月)  第4593回  メーカーのメガソーラー 参入

  第4562回のシャー プのメガソーラー参入で産業用 太陽光発電にはパネルメーカーが進出すべきと書きましたが、シャープに続いて京セラも乗り出したようです。いよ いよパネルメーカーの発電事業への動きが本物になるのかもしれません。

  京 都新聞  2012年04月10日

  京セラ、メガソーラー建設へ 国内 最大級 鹿児島に7万KW

 京セラは10日、出力7万キロワット の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を鹿児島市に建設する計画を発表した。ソフトバンクが北海道で20万キロ ワット級以上で目指す施設に次ぐ規模で、現在公表されている建設計画では国内最大。7月に再生可能エネルギーの 全量買い取り制度が始まるのを受け、太陽電池生産から発電事業にも参入する。

  京セラとIHI、みずほ コーポレート銀行が同日、メガソーラー事業で協力する基本合意をした。IHIが所有する鹿児島市七ツ島の埋め立 て地約127万平方メートルに、京セラ製の太陽電池パネルを約29万枚設置し、システム設計なども京セラが手掛 ける。発電量は一般家庭の年間消費電力量の約2万2千世帯分に当たり、九州電力への全量販売を想定している。

  京セラを筆頭株主とする 発電事業会社を6月に設立し、7月の着工を目指す。稼働時期は未定で、7月施行の再生可能エネルギー特別措置法 の買い取り価格などが決定してから詰める。総投資額は250億円。

  京セラは国内の公共・産 業用の太陽光発電システムの累積設置容量で首位。東日本大震災後の電力供給の不安や買い取り制度の開始を背景に メガソーラー建設の動きが広がる中、電池供給の実績を生かして発電事業への参入を探っていた。

  シャープやソニーが赤字の上乗せを 発表していましたが、パナソニックを入れて家電3社の経営はまだまだ厳しそうです。太陽電池も中国のダンピング で採算も取れなくなっているようなので、ここは日本の太陽電池メーカーがこぞってメガソーラーの進出すべきじゃ ないでしょうか。ここで何とか利益を上げ日本の太陽電池の壊滅を防いで将来のエネルギー自立を確かなものにする ために生き残って欲しいものです。さもないと、折角のチャンスも中国など海外企業に取られてしまうことになりそ うです。
  みすみす海外メーカーに国内メーカーをつぶされてしまったのでは何の為に高い電気代を国民皆で分け合っ て負担する全量買取を導入するのか分りません。国内メーカーがメガソーラーに一斉に乗り出せば原子力の停止 による電力不足の補いも意外と早い段階で解消されることになるかもしれません。

国内メーカー 頑張れ!

2012 年4月17日(火)  第4594回  三大庭園

    今でこそさぬきうどんが有名になりまし たが、香川県の観光地としては船の神様こんぴらさん・源平古戦場屋島・何故か三大庭園で無い栗 林公園が有名です。香川の人達が必ず言うのが「何で栗林公園が三大公園じゃないんだ隣の岡山の 後楽園より余程きれいだ」です。
  日本三名園は水戸の偕 楽園、金沢の兼 六園 岡山の後楽園です が、私など精々兼六園に行ったことがあるくらいでどちらがきれいかと言う資格はありませんが、それでも子供 の頃から耳が痛くなるほど聞かされているのでそうなんだろうなあと密かに信じていますし誇りにも思っていま すから地元びいきの局地かもしれませんね。
  その香川県自慢の栗林公園がアメリカの日本庭園の専門誌で日本の3位にランクされたと喜ぶきじがありま した。

  四国新聞社 | 香川のニュースより  2012/01/11

  栗 林公園、3位に浮上/米の日本庭園専門誌

 米国の日本庭園専門誌「ジャー ナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」は10日までに、横山大観などのコレクションで知ら れる足立美術館(島根県安来市)を庭園管理や接客態度が優れていると、9年連続して2011年の日本庭園ラ ンキング1位に選んだ。

  同誌は、技術水準の高い 日本庭園を世界に紹介しようと1998年に創刊。内外の専門家が一般客に混じって全国850カ所以上の社寺や美 術館の庭園を対象に調査し、03年からランキングを発表している。

  足立美術館の庭園約5万 坪(約16万5千平方メートル)は、コケ庭や枯れ山水で表現し、ツツジや紅葉など四季それぞれの彩りが楽しめ る。2位は前年と同じ桂離宮(京都府)、3位は栗林公園(香川県高松市)、4位は養浩館庭園(福井県)で、前年 と入れ替わった。

  同誌は、過去に栗林公園 を「大きな回遊式庭園で太鼓橋が有名。松の剪定(せんてい)も素晴らしい」と紹介している。ランキング開始以来 最高の3位を獲得したことについて、同公園観光事務所の古川京司所長は「外国人に栗林公園の魅力が高く評価され たことは率直にうれしい。来年は瀬戸内国際芸術祭もあることから、多くの外国人観光客が訪れることを期待してい る」と喜んだ。

  Japanese Garden Journal

これは香川県民にとっては長年の恨みを 晴らす画期的なニュースだと思います。きっと密かに溜飲を下ろした県民が沢山いるはずです。

ところでこの素晴らしい栗林公園が何故 三大庭園じゃないのかの面白い話を聞きました。それは、三名園と違って栗林公園の名前が「公園」だからだと言う のです。もし栗林公園が栗林園だったなら三大名園になっていたはずだそうです。
  面白いでしょう。本当かどうかは分りませんがありそうな理由付けです。そこでちょっとサーチしてみまし た。

   Wikipediaより

  公 園 

  栗林 公園

  讃 岐の風土記     by 出来屋  (30)“日本三大庭園より立派といわれる栗林公園

   どこにもそれらしい根拠は見つけ ることができませんでしたが、最後のブログが由来など詳しくて、何で三大名園じゃないのかとの思いがこもってい ます。

地元びいきで した!

2012 年4月18日(水)  第4595回  我が家の太陽光発電

    例月我 が家の太陽光発電、 4月分、3月12日から4月10日までのデータです。30日分で先月より1日少ない稼動日数です。
  
先月の発電量403kWh に比べると658kWhと255kWhと大幅に増えました。というかいよいよ最盛期ですから当然です。しかしながら去年の748kWhから比べると 90kWhとかなり少なくなっています。というか、去年の4月が異常に良かったのです。前半で稼いだものを 後半で吐き出したのが去年の実績でした。今年は逆に前半が悲惨な数字となっています。果たして後半取り戻せ るでしょうか。 

    さて、買電です。

去年3月、買電、705(198,507)kWhで8,913円 1kWhの単価、約 12.64円

今年3月、買電、851(282,569)kWhで11,692円 1kWhの単価、約 13.74円

去年4月、買電、608(166、453)kWhで7,709円 1kWhの単価、約 12.68円

今年4月、買電、624(178,446)kWhで8,545円 1kWhの単価、約 13.69円

 

  さて、売電は。

去年3月、売電、334kWhで16,032円  1kWh単価、約48.00円

今年3月、売電、282kWhで13,536円  1kWh単価、約48.00円

去年4月、売電、562kWhで26,976円  1kWh単価、約48.00円

今年4月、売電、497kWhで23,856円  1kWh単価、約48.00円

 

    去年4月、 ▲19,267円の支払。今年の支払▲15,311円と3,956円の浪費となりました。
  2、3月の前年比5,000円増ペースか らはほんの少し減りましたがまだまだ節約とは程遠い結果となっています。発電の少なさもありますがやはり買電の 増加が響いています。どこかで気の緩みが出ているようですが良く分りません。というより、後半の天候回復を祈り たい気持ちです。まさにお天気頼みです。

  設置前年年間電気代  207,928円
  1年目の年間電気代    31,518円

  2年目              7,012円

  3年目             ▲2,689円

  4年目             ▲5,499円  

  5年目            ▲74,717円

  6年目           ▲116,383円

  7年目 7月〜4月    ▲59,080円

参考:使用料金表

さて来月は!

2012 年4月19日(木)  第4596回  シリコンウェハー市場

  第4585回でシリコンメーカー NSソーラーマテリアル株式会社の撤退を取り上げましたが、この流れは世界に広がっているようです。

  SJN Blog 再生可能エネルギー最新情報  2012年4月12日

太陽電池用ウェハー価格が1年で70%下落。モジュールメーカーのコスト戦略はウェハー内製から外部調達 へシフト ― IMSリサーチ

カテゴリー: 太陽電池, 市場予測 ― SJN @ 9:20 AM

IMSリ サーチの報告によると、太陽電池用ウェハーの平均価格はこの1年で70%下落したとのこと。これに伴い、コスト 削減策としてウェハー内製化を進めてきたモジュールメーカーが、外部調達へと戦略を切り替える動きが強まってい るとしています。

1年前に 1W当たり1ドル強だった太陽電池用ウェハーの価格は、2012年第1四半期には0.3ドルまで下落。この急激 な値崩れは、2011年に顕著になった太陽電池の供給過剰と競争激化によるものであり、IMSリサーチの調べで は、2011年の設置需要が前年比35%増の26.9GWだったのに対して、生産能力は同50%増を超える 50GWに達したとみられます。その結果、太陽電池メーカーのサプライチェーン全体がこれまでになく激しい価格 圧力にさらされているとします。

価格の下落幅はウェハーで最も大きく、 これに比べると、2011年第1四半期のポリシリコン、セル、モジュー ル平均価格はそれぞれ前年同期比48%減、57%減、44%減と相対的に小さな下落にとどまっています。   

IMSリ サーチの上級市場アナリスト Sam Wilkinson氏は、「2010〜2011年、中国の大手モジュールメーカーは、内製率100%を目指して垂直統合を進めてきた。しかし、この1年で ウェハーのスポット価格の下落がポリシリコンの下落を上回る勢いで進んだことから、ほとんどのメーカーがウェ ハーを内製するより外部から購入した方が低コストで済むと考えるようになっている。この結果、各社はウェハー内 製率を下げつつある」と指摘しています。

製造戦略を切り替えて、より低価格な ウェハーを外部調達できるようになったことで、多くのメーカーがコスト構造を改善できるようになっています。IMSリサーチの調べでは、ウェハーを外部から購入した中国の1次請けモジュー ルメーカーは、ポリシリコンを購入して自社でウェハー内製した場合に比べ、2012年第1四半期に1W当た り0.05ドル程度コスト構造の改善ができたとしています。そしてメーカーは、2012年の生産活動にフレ キシブル性を残しておく必要があるだろうとまとめています。

ウェハーおよびポリシリコンの価格は、2012年も下落が続くものと予想されます。IMSリサーチでは、2012年末 のウェハー平均価格が2011年第4四半期比25%減と予測。ポリシリコンの価格は同33%減の下落と予測 しています。

  装置産業の宿命でしょうか。生産設 備が整い増産できるようになると市場価格が下落していて採算が合わないとなり、今度は生産から撤退すると品不足 が起こり市場価格が高騰する。この繰り返しで全体としてのコストダウンが遅れる。何とも勿体無いですね。上手く かみ合って大幅なコストダウンが成功して業界全体が潤うなんてことは難しいのでしょうか。地球の将来を決めるこ うしたエネルギーに関するものだけでも世界が協力するなんてことはできないものでしょうか。
  太陽光発電なんて世界にとって大事なものを中国のような無茶で潰してしまうのは余りにも勿体無い話です が、紛争さえ抑えることのできない世界にそれを求めるのは無理なのでしょうね。人間って何時になったらこん な馬鹿なことを繰り返すのをやめることができるのでしょうか。
  一番可能性があったのは戦前の日本だったのかもしれません。しかし、戦後の劣化した日本ではその望みは もう無いでしょうね。

勿体無いこと をしました!

2012 年4月20日(金)  第4597回  太陽光発電を計上

  「太陽光発電を計上」なんて見出し を読んでも最初は意味が分りませんでしたが中身を読んでみると、何とも腹立たしいものでした。つまりは電力会社 は太陽光発電を電力として考えてなかったのだそうです。少ないとは言えこれほど電力会社は太陽光発電を認めてな かったんですね。

   毎日新聞より  4月14日(土)

  <関 西電力>太陽光発電を計上 夏の電力需給見通しで

 関西電力の岩根茂樹副社長は13日、 毎日新聞のインタビューに応じ、4月末にも示す今夏の電力需給見通しで、供給力に太陽光発電を計上する方針を明 らかにした。太陽光について、関電はこれまで「天候によって出力が大幅に変動するため安定的な供給力としては見 込めない」として供給力には入れていなかった。原発の全停止が続く中、関電は今夏も節電要請をする方針で、「供 給力の確保のため、ありとあらゆることをやりたい」(岩根副社長)として決めた。電力会社で太陽光を供給力とし て計上するのは関電が初めて。

  8月の供給力として計上 する太陽光は計4.8万キロワット程度となる見通し。関電が運営するメガソーラー(大規模太陽光発電所)、堺太 陽光発電所(堺市西区、出力1万キロワット)などと、管内の住宅用太陽光(出力計55万キロワット)の余剰電力 について過去の発電実績と普及ペースに基づいて供給力として織り込む。

  供給力として計上するのは関西電力 が初めてでまだ他社は認めていないのですね。太陽光発電もなめられたものです。ここに日本で太陽光発電が進まな かった理由が潜んでいるようです。
  それでも、原発の停止と言う危機によってやっとその気になったということでこれを機会に電力会社が積極 的に太陽光発電の採用に取り組んで欲しいものです。
  これは第 4576回でも書いたピーク電力の効果に少しは気がついたということでしょうか。

そうであって 欲しい!

2012 年4月21日(土)  第4598回  0円ソーラー

  又、又、第 4592回などで取り上げた0円ソーラーの話題です。何だかどんどん増えてきているようです。 もしかしたらこれが主流になるなんて事はないでしょうか。

  沖縄タイムスよ り  2012年4月17日

  太陽 光パネル 希望世帯に無償設置                                                          

太陽光発電の家庭への普及を目指し、沖 縄CO2削減推進協議会(高嶺昇会長)は企業に出資を呼び掛けて一般社団法人を設立し、各家庭 に太陽光パネルを無償設置する計画を進めている。7月から始まる「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」 に合わせて、電力会社に売電した収入を同法人、企業、家庭に分配するモデルを構築。設立から2年で5000 世帯、8年後の2020年までに5万世帯への導入を目指す。6月に設立し、7月から事業を開始する予定だ。

 同協議会は、出力1メガワット以上の 発電能力を持つ大規模な発電施設(メガソーラー)は、用地の大規模取得や、直流から交流への変換や周波数を電力 会社と合わせる設備投資などがコスト高になると指摘。一般家庭への導入は、各家庭にインバーター(周波数変換装 置)が設置できるため、メガソーラーと比べコストが半分に圧縮でき、収益モデルが成り立つとしている。

 設立を進める社団法人は、家庭1軒に つき3キロワットの太陽光パネルと、家電機器や給湯機器をネットワーク管理する「HEMS」を設置。各家庭の買 い取り価格を把握し、売電収入を得る。

 国は買い取り価格を公表していない が、同協議会は11年度の価格を準用し、1キロワット42円と設定、1軒当たり年間13万1670円の売電収入 を想定している。

 国の買い取り価格が下がれば、太陽光 パネルの導入費用を抑制し、収益を維持する方針。企業に84%、家庭に10%、同法人に6%を分配、企業は最短 で10年以内に出資金を回収できる見通しだ。CO2は1世帯当たり年間2トン削減できるとしている。…以下略

  5万世帯が目標とは凄いですね。0 円ソーラーの出資者と屋根提供者の配分は色んなやり方があるようですがどれが一番良いのか私にはまだ判断がつき ません。しかし、いずれにしても、資金と屋根の提供者が違うこの方式は屋根があるが資金が無いという私のような 人間には受け入れられ易いのではないでしょうか。
  しかし、ここまで来ると、電力会社が各家庭に設置するのがもっともやり易いような気がするのですがどう でしょう。それでなくても汚い電気と太陽光発電を嫌う彼らには無理なのかも。そんな金があるのなら絶対安全 な原発の開発に使うかも。

難しいところ か!

2012 年4月22日(日)  第4599回  ソーラークリニック

  第 4575回に次いで太 陽光発電 診断 - ソーラークリニックに3月分の診断結果が発表されています。

我が家の数字はますます悲惨になっているような気がしま す。何とかしたいが何ともならない。と言うかどこかで諦めているのかも。
  しかし、流石に気になって最近設置したお客さんのところと比べてみるとどうやら最大10%近くの開きがある ようです。もしかしたら経年劣化があるのかもしれません。
  ということで早くから設置している人に聞いてみると、やはり皆さん少し落ちたような気がするとの事です。毎 年の数値が余り変わらないので経年劣化は疑っていませんでした。ところがこうやって新旧の既設者に聞いてみると その差は思った以上にあるようです。やはり経年劣化と考えた方が良さそうです。
  しかし、もっと考えてみると経年劣化より最近のシステム全体としての変換効率がアップしていると考えた方が 辻褄があいそうです。パワーコンディショナーなどの変換効率のアップによって発電量が増えているのじゃないで しょうか。となると我が家もパワコンを交換すればもう少し発電が増えそうな気がします。ところがこのパワコンが とてつもなく高い。とてもじゃないがそんなお金はありません。10年間保障があるので故障してくれれば良いのに なんて妙な期待をしてしまいます。きっと11年目だろうなぁ。

        登録名はマア小父の発電所です。

   参考:前 年2月分

    月 間発電量(パネル1kWあたり)

    2012年   2月  1196 /1722   70.9kWh/kW

    2012年   3月  1237 /1714     93.8kWh/kW

   月 間発電指数: ※発電指数=発電量÷最寄3地点平均予測発電量×100

      2012年  2 月      1368/1722        107  

      2010年  4 月        1431/1714        109

    年 間発電量(パネル1kWあたり)

      2011年  3 月〜2012年   2 月    782/987   1096 kWh/kW

      2011年  4月〜2012年   3月     800/1037   1073 kWh/kW

    年 間発電指数: ※発電指数=発電量÷最寄3地点平均予測発電量×100

         2011年     3月〜2012年   2月   931/979   102

        2011年       4月〜2012年   3月     933/1037   102

   3月も引き続いて天候には恵まれなかったようです。4月に入っては比較的晴天も増えてきたような気がします。あと は天候に任すしかなさそうです。

早明浦 ダムの貯水量はいまだに100%近くを保っていますので、雨は多かったようです。というより晴れが 続かず、一日おきに天候がかわっているという雰囲気です。

さて来月は!

2012 年4月23日(月)  第4600回  ムラサキカタバミ

  第 4094回などこの部屋でも太陽光発電に次いで多い回数取り上げたかもしれないム ラサキカタバミとの長い戦いが未だに終わりそうもありません。
  暫くは雑草との戦いも書いてなかったのでもう終わったのかと思われていたかもしれませんが、世の中そん なに甘くはありません。ちょっと気を抜くとあっという間に勢力拡大しています。
  去年なやまされたツ メクサマ ツバウンランは今年も健在ですが去年に比べれば少しは少なくなったかなと密かにほくそ笑んでい ます。それでも生半可じゃないことはかわりありません。
  その中で、減ったとはいえ相変わらずあちこちから芽をだすのがムラサキカタバミです。油断をしていると 思わぬ成長を遂げているのが見つかります。今年も目に付けば鱗 茎から掘り起こして根こそぎ抜いていたのですが、油断でした。芝生の中ばかりに気をとられてい たので植え込みの中でこっそりと大きく育っていたのには驚きました。

 

  どうです強烈でしょう。こんなに大 きく育った鱗茎は滅多にお目にかかれません。我が家でも今までのトップクラスじゃないでしょうか。恐れ入りまし た。この戦い私には勝ち目は無いのかも。

油断大敵!

2012 年4月24日(火)  第4601回  メーカーのメガソーラー参入

  第4593回のメーカーのメガソーラー参入は本流に なるのかもしれません。シャープの発電事業への参入についての面白い記事がありました。

  @IT MONOistより

  小寺信良のEnergy Future(17)

  日 本版FITは着陸できるか? シャープのエネルギー事業戦略で見る新エネルギー産業のこれから (1/3)

大きく動く日本のエネルギー政策。FIT発動を目前に、発電事業に乗り出すシャープの動向は太陽電池メーカーの将 来を照らすか。

再生可能エネルギー関連のメーカーは日 本にも数多くあるが、最近特に大きな動きを見せているのがシャープである。元来、太陽電池製造メーカーとして、 単結晶、多結晶、薄膜、化合物系と幅広い方式で製品をリリースしており、研究所レベルでは色素増感や粒子ドット などにも着手している。

 最近のニュースでは、ソフトバンクグ ループで自然エネルギー事業などを手掛けるSBエナジーが建設を計画し ている大規模太陽光発電事業の中で、群馬県榛東村で着工する施設で協業することが発表された。これはパネル 供給はもちろんのこと、設計から施工、電力線への接続などに至るまでのコンストラクションを行う。

 さらに自身が発電所そのものを作って 経営する、独立発電事業者(IPP)としての道も模索している。同社国 内最初の案件としては、北海道北見市の「陽気堂クリエート工業」との共同出資で発電事業会社を設立する計画 がある。まだ用地確保要請段階ではあるものの、着工としては2012年6月を予定しているという。三洋電機 のように、一般白物家電メーカーからエネルギー専門メーカーへ転身した例はあるが、発電所の経営まで始める 例は恐らく初めてだろう。

 太陽光発電をはじめ、再生可能エネル ギーへの関心が高まったのは、やはり2011年3月の東日本大震災が きっかけである。もちろんそれ以前から、日本でも太陽電池の研究は進められていたが、住宅用としての細い需 要はありながらも、今日のように大々的に注目される分野ではなかった。

 本稿では@IT MONOistのサイトリニューアルに併せ、来年(2013年)に創業100年を迎えるシャープの太陽電池開発の歴史を振り返りつつ、あらためて日本の太 陽電池開発の紆余(うよ)曲折、そして現在から未来へ日本企業がかじを取るべき方向性について整理してみた い。…以下略

  太陽光発電の歴史を詳しく書いてい てなかなか参考になりました。意外とこうしたきちんとした歴史は書かれているようで今まで余り見なかったような 気がします。
  それにしても、私もシャープの発電事業には賛成しましたが、やはり日本のメーカーが中国などのダンピン グに対抗して生き残る道はこれしかないような気がします。
  自社製品と設置技術によりメガソーラで確実な収益を確保して中国企業などに打ち勝って最後まで残って欲 しいものです。そうして世界のエネルギーの供給国としての地位を確立して欲しい。

これしかない かも!

2012 年4月25日(水)  第4602回  全量買取

  第4569回でとんで もないことをたくらんでいる人達がいると書いた全量買取の条件がその首謀者とも思えるソフトバンクの孫正義社長の思惑通りに なりそうな情勢にあるようです。

  日本経済 新聞より  2012/4/23

  太 陽光発電は税込み42円 買い取り価格、経産省調整

 7月に始まる再生可能エネルギーの全 量買い取り制度の詳細を詰めている経済産業省の「調達価格等算定委員会」は太陽光で発電した電気の買い取り価格 を1キロワット時あたり税込みで42円とする方向で調整に入った。専門 家の間には30円台後半が適正との声もあったが、発電事業者の要望に沿った高めの価格とし、再生可能エネの 普及を促す。

 25日に開く同委員会の会合で原案を提示する。買い取り期間は20年前後とする 見通し。同委員会の了承後、枝野幸男経産相が最終決定する。

 新制度では太陽光、風力、地熱などの 再生可能エネでつくった電気の全量を電力会社が固定価格で買い取ることを義務づける。買い取り価格が高いほど、 発電事業者の利益が大きくなる。

 太陽光発電協会は、同委員会の意見聴 取に対して「1キロワット時あたり税抜きで42円」を要望。事業参入を 表明しているソフトバンクの孫正義社長も「最低でも税抜き40円」と主張していた。中国製の太陽光パネル普 及などで30円台後半でも採算が合うとの声もあったが、算定委の価格は事業者の希望を大筋で受け入れる格好 になる。

 日本の発電量に占める再生可能エネの 割合は1%程度。主力の太陽光発電の高めの価格設定は普及に重点を置く算定委の姿勢を示している。

  一体どうしたことでしょう。確かに 太陽光発電の普及は急速に進むでしょうが、国民の負担も大きくなりそうです。ドイツやスペインが価格を高く設定 しすぎて見直した失敗を教訓にしないのですね。
  特に、20年なんて期間が決まれば利益がでることは確実なのでハイエナのように大手資本が出てきそうで す。その筆頭が孫さんでしょう。これで又馬鹿な日本人がと大笑いでしょう。これはどこかで大きな金が動いて いるのでしょう。国の未来より自分たちの利益を優先してこんなとんでもない条件を決めるつもりのようです。

  それにしても、これが決まれば企業 と言う企業は我先に自社施設に導入するでしょうから中国や韓国の安価なパネルも一気に広がりそうです。日本の メーカーはその価格に立ち打ちできるでしょうか。その上、私が心配するように住宅用の製品が回ってこないような 気がします。

何とも恐ろし い!

2012 年4月26日(木)  第4603回  レドックスフロー電池

  第 2368回で期待できそうと書いたレドックスフロー電池がいよいよ動き出すそうです。バッテ リーの本命がなかなかできてこない今、切り札となるでしょうか。

  朝日新聞デ ジタル

  世 界最大級の次世代蓄電池 住友電工、横浜で実験へ

 住友電 気工業は17日、世界最大容量の次世代型蓄電池を使った発電システムの実証実験を7月から横浜 市で始めると発表した。きめ細かな充放電で、天候に左右されがちな太陽光や風力発電の出力を一定に保つ効果 を試す。2020年ごろには年間1千億円程度の販売を目指す。

  実験で使うのは、大容量 で寿命が約20年と長く、繰り返しの充放電に強い自社開発の「レドックスフロー電池」(RF電池)。

  横浜市栄区の同社工場の 敷地に、世界最大規模の容量5メガワット時のRF電池を設置。シリコン系の約2倍の発電効率をもつ「集光型太陽 光発電装置」28基(計200キロワット)と組み合わせ、出力をどの程度安定させられるかを検証する。電力不足 に備え、ピーク時に電力会社からの購入電力を減らすのに最適な運用も探る。

 ニュースリリース: 横 浜製作所における大規模(メガワット級)蓄発電システムの実証運転について

  容量5メガワット時とは大きいです ね。太陽電池との組み合わせでピーク電力に力を発揮すれば太陽電池にとっても追い風になりそうです。
  これだけの容量があればメガソーラーとの相性も良いのじゃないでしょうか。コストの問題はありますがこ れで電力会社の言う汚い電気の弱点も無くせるかもしれません。
  なんだかんだと言いながらも少しずつ太陽光発電の時代が来ているような気がします。

もうすこし か!

2012 年4月27日(金)  第4604回  太陽電池と太陽風呂

  第 3493回第 3698回第 4214回などで何度も書いてきたように太陽電池の弱点である温度上昇による変換効率の低下を防ぐ ために太陽風呂との組み合わせで冷却をする商品を期待してきました。
  色んなメーカーが挑戦してきたようですがこれといって決定的な商品は出なかったようです。
  今度は決定打になりそうなものが開発されたようです。

   ギ ズモード・ジャパンより  2012.04.19

   太陽光エネ ルギーの利用効率を46%も向上させる、Virtu。

   太陽光発電池も太陽熱吸収装置も太陽光を利用しています。太陽光発電池は太陽光を電気エネルギーに、太陽熱吸収装 置は熱エネルギーに変換しています。両方とも太陽光が多いところに取り付ける必要があるので、屋根の上は太陽光発電 池と太陽熱吸収装置で取り合いになります。それをNaked Energyは 両方を兼ね備えた装置を開発することで解決しました。

イ ギリスの会社、Naked Energyが開発した装置Virtuに は、太陽光発電と太陽熱吸収装置が両方備わっています。真空管の中には、太陽光電池のウェーハ―が備え付けられ ています。太陽光がウェーハーを過熱すると、熱量は管内の太陽熱吸収装置に送られます。Naked Energyはこの技術に関して特許を取得しています。

熱 の輸送は太陽光発電素子を理想的な温度に保つとともに、お湯を作り建物内の室温上昇に役立てられます。それも低コス トで。この太陽光発電と太陽熱吸収装置を併せ持ったデザインは、従来のソーラーパネルと比べて太陽光エネルギーの利 用効率を46%も上げることができます。

現 在、Naked Energyは装置性能の向上を図っているところです。開発者はロンドンの国立大学と協同してより効率を上げることを考えています。太陽光発電の性能が確 保でき次第、商品化されるそうです。

太 陽の恵みを最大限に利用しようとする考えですね!

   まさか電池を真空装置に入れるとは全く想像もしませんでした。もっと単純なものを考えていたのですがこれではコス トが問題になりそうな気がします。何とかコストダウンをして普及させて欲しいものです。
  我が家の太陽風呂もだましだまし使って約30年ほど経っていますがもうそろそろ限界のようです。去年の暮れ にこの太陽風呂を泣く泣く撤去して太陽電池を増設する計画をしましたが、残念ながら資金の調達ができずに諦めま した。そのお陰で今も少しの水漏れがあるものの元気に働いています。今度そんな機会があればやはり両方併用の商 品が欲しいですね。

実現してもらいたい!

2012 年4月28日(土)  第4605回  反射光被害

  太陽光発電を設置し ている前にマンションなどが建って発電効率が落ちるといるトラブルの話は聞いたことがありますが、太陽電池の方が加 害者の場合もあるそうです。思わぬ記事がありました。

   SankeiBizよ り  2012.4.18

   太 陽光パネルの撤去命じる 横浜地裁、反射光被害認定

  隣家の屋根に取り付けられた太陽光パネルの反射光が家の中に差し込み、日常生活に支障が出たとして、横浜市金沢区の 住民2人が隣人男性と設置工事をしたタマホーム(東京)にパネル撤去と計220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決 で、横浜地裁は18日、パネル12枚の撤去と計22万円の支払いを命じた。原告側弁護人によると、近隣への被害を認 めて太陽光パネル撤去を命じる判決は珍しいという。

  佐藤哲治裁判官は判決理由で「反射光はほぼ毎日午前中に原告の家に差し込み、室内でもまぶしくて洋裁などができず、 ベランダに洗濯物を干すのにサングラス着用が必要な状態だ」と指摘。「家の円満な利用が妨害され、受忍限度を超えて いる」と認定した。

  タマホーム側は「パネルは小規模でこのような被害は過去に例はなく、予見できなかった」などと主張したが、佐藤裁判 官は「住宅建築の専門業者として、北側屋根に設置すれば、北側に隣接する建物に反射光が差し込むことは予見できた」 と退けた。

  タマホームは「判決文が届いておらずコメントできない」としている。

   初めは反射した光がまぶしいという意味が良く分りませんでした。最後に北側への設置と書いてあってやっと分りまし た。殆んどが南側か東西に設置しているのでこんな話は今までなかったので驚きました。それにしても北側に12枚のパ ネルとは通常なら絶対に薦めませんが余程お客様の要望が強かったのでしょうか。
  パネルの価格が下がってくれば北側でも採算が取れるようになるのでそういうケースも増えるのかもしれません ね。注意しないといけないですね。

   しかし、これは一つのヒントになりそうです。つまりは北側の屋根に反射板を取り付ければ南側に設置したパネルに反 射光が当たると言うことです。これは反射光を利用して発電量を増やす方法に使えるかも。

考える価値ありそう!

2012 年4月29日(日)  第4606回  リチ ウム空気電池

   第4603回のレドックスフロー電池に次いで電池の 話題です。第 3541回第 4424回などで取り上げた電気自動車(EV)向けのリチウム空気電池にIBMが乗り出すのだ そうです。電池の時代も近いのでしょうか。

  日本経済 新聞より  2012/4/20

  米 IBM、EV向け電池開発で旭化成などと提携

 【ニューヨーク=小川義也】米IBM は20日、電気自動車(EV)向けの次世代電池として期待されるリチウ ム空気電池開発で、旭化成、セントラル硝子の2社と提携すると発表した。2020年代前半にも、1回の充電 で800キロ以上走れる電池の実用化を目指す。リチウムイオン電池向け部材で高い技術力を持つ日本メーカー と組むことで研究開発を加速する。

 リチウム空気電池は、リチウムと空気 中の酸素の化学反応で電気を起こす。市販のEVに搭載されているリチウムイオン電池に使用されている重い金属酸 化物がなくなるため、バッテリーの大幅な軽量化が可能なうえ、エネルギー密度も約10倍に高まるとされる。

 旭 化成はリチウムイオン電池用セパレーター(絶縁材)で世界首位のシェアを持つ。セントラル硝子はリチウムイオ ン電池に使う電解液の性能を左右する添加剤に強みを持つ。2社はそれぞれの技術を持ち寄り、リチウム空気電 池向けのセパレーターと電解液や添加剤を共同で開発する。

 IBMはIT(情報技術)を活用した 社会インフラ整備を支援する「スマーター・プラネット」事業の一環として、09年にリチウム空気電池の開発プロジェクトを立ち上げた。

 リチウムイオン電池を搭載したEVの 大半は、1回の充電で走行可能な距離が160キロ程度にとどまってい る。走行可能距離が一気に5倍に伸びるリチウム空気電池の実用化に成功すれば、EV普及に弾みがつくと期待 されている。日本ではト ヨタのほか、産業技術総 合研究所などが開発に取り組んでいる。

  IBMが乗り出してきたと言うこと はこれがバッテリノー本命なのでしょうか。実際にこの性能が実現されれば自動車は一気にEVに切り替わる可能性 もありそうです。世界中のエンジン自動車が無くなり、発電は太陽光発電なんてことになればエネルギーも大気汚染 もあっという間に解決ですね。
  あと10年か、後7年、2009年が寿命と予定している私としては間に合わない。どうやらそんな時代は 見れそうもない。

ちょっと残 念!

20124月30日(月)  第4607回   屋根貸し

  第4598回などで期待してきた0円ソーラーが益々 おもしろそうです。今度は自治体が屋根を発電事業者に貸すのだそうです。

  東 京新聞より   2012年4月21日

  太 陽光発電に屋根貸します 足利市の公共施設 収入で家庭用パネル助成

 栃 木県足利市は二十日、公共施設の屋根を太陽光発電事業者に貸して発電させ、見返りに使用料を得 る事業を今夏から始めると発表した。市によると、こうした「屋根貸し」事業は全国の自治体で初めて。

 太陽光などで発電した電気の全量買い 取りを電力会社に義務付ける再生エネルギー特別措置法が七月に施行されるのに合わせた。使用料収入は、市民が家 庭用の太陽光パネルを設置する場合の助成金などに充てる。

 屋根を提供するのは小中学校の校舎や 体育館、保育所、公民館、市庁舎など市有施設約百二十カ所。調査し、安全面などで問題がある施設は除外する。

 業者は公募で選び、行政財産の目的外 使用許可を与える。発電設備の設置費用は全額、業者が負担。発電量は各施設利用者が見えるように表示し、市民の 関心を高めるという。

 公共施設は災害時に避難所となる施設 が多いため、停電した場合には無償で電気を供給してもらい、その間の使用料を減免する。

 市の担当者は「太陽光発電は大規模な ほどコストが安くなり、業者にメリットがある。これだけのスペースを確保すれば、ある程度需要は見込める」と期 待している。

  これはメガソーラーほどの利益は見 込めないでしょうが、貸し賃の条件次第で発電業者が乗り出してくるかもしれません。これなら自治体もわずかとは 言えども収入を得ながら太陽光発電を増やすことができるのですから一挙両得かも。これは全国の自治体や公共施設 に広めるべき方法です。
  ついでに空いている土地も貸してメガソーラーも誘致すれば日本の太陽光発電は一気に広まる可能性も出て きます。今年は無理でも来年には原発が無くても大丈夫なんてことになるかもしれませんよ。
  それにしてもこれだけ期待が高まってきた産業用の買取価格の決定はまだなのでしょうか。価格次第では一 気に冷え込む可能性があるだけに発表が待ち遠しい。

何時になるん だろう!

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