団塊の世代の部屋
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2000 年12月1日金曜日 第442話 ベル |
大阪へ転勤になってから最初は社用車で移動していましたが、地下鉄などを使い出してその便利さと体の楽さに自分で運転して移動することは止めました。 これでも、若いころにはご多分に漏れず車が命くらいに入れ込んでいたものです。モータースポーツにも感心を持ったときもあります。もっと言えばHeel&Toe何て運転テクニックも練習して、ある程度までものにしたこともありました。 そんな私ですが、運転中に一つだけやらなかった事があります。それは、ホーンを鳴らすことです。例えば、進路を譲って貰った時の軽い挨拶には鳴らしましたが、それ意外では使うことは殆どありませんでした。 さて、そんな私が大阪へ来てびっくりしたことがあります。歩道を歩いていると、後ろから突然チリチリンと 「邪魔だ!そこのけ!!」というようなベルの音がするのです。 慌てて後ろを振り向くと自転車が 「何しとんじゃ、はよのかんかい!」というように迫っているのです。 正直、これはビックリしたとともに腹が立ちましたね。 「自転車がそんなに偉いのか!」と思ったものです。 どうして、大阪の人は平気でベルを鳴らすのでしょうか、大阪は別に嫌いじゃないですがあれだけは好きになれないですね。 どうして、チョット待つ心の余裕が持てないのでしょうか。「そこどけそこどけ」で走ったってそんなに速くなる訳でも無し、そんなことしたら避けさせられた人だって気分悪いでしょうに。歩道は自転車のためにあるのじゃないんだよ! そう思いません! |
2000 年12月2日土曜日 第443話 渡辺喜美氏 |
加藤政変の時に 第432話での若手が立ち上がらなかったことで失望したと言いましたが、ただ一人自民党主流派から飛び出した人がいたそうです。それは、あのミッチー二世の渡辺喜美氏だそうです。知らずに批判して申し訳無かったと思います。サンデープロジェクトなどでも結構発言していますが所詮は二世議員のパフォーマンスだったのかと思っていただけに見直しました。 これは、リンクして頂いている「 雨漏り実験室からの戯言」からのリンク「萬晩報」の11月23日付け「加藤紘一氏の裏切りに覚える無念の思い」で見て知りました。もっと大勢がこれをやって欲しかったのですが、土壇場で逃げた加藤氏は論外として皆が腰が引けた中で、これは本当に出来ることではないですね。大したものです。これからの彼を見守って行きたいです。尤も、私に見守られてもしょうがないでしょうが…・。 その他にも、加藤派で最後までついていった「自民党の明日を創る会」の中に塩崎恭久氏、石原伸晃氏がいました。後の人は、最初から知らないので分かりませんでした。 「 萬晩報」、なかなか面白くて勉強になりそうです。又巡回先が増えてしまい時間が足りませんね。 それにしても、加藤さんは彼等に何と言って謝ったのでしょう。彼等だけでなく日本中の人に期待を抱かせて挙句の果てに失望させたのですからイッソのこと政界を引退されたらどうでしょう。もうあなたの目は無いと思います。 と言いつつ、何時までたっても会社を辞められないお前はどうしたと言われると面目ないですが…。 マァいいか!生活あるし 。 |
2000 年12月3日日曜日 第444話 尼崎公害訴訟 |
第440話で取り上げたばかりの尼崎公害訴訟ですが、やっと国が和解に応じました。何とも歯がゆい思いがしますが兎に角終結を迎えたことは喜ばしいことではないでしょうか。 ところが、国は排ガスの排出差し止めの和解を認めず、別の訴訟として原告側の損害賠償の放棄という苦渋の決断を引き出しているのです。何処までも原告を虐めたら気が済むのでしょう。 『差し止めの部分に関して国側で最もこだわったのは法務省だ。住民の夜間飛行の差し止め請求を門前払いにした81年の「大阪空港訴訟」の最高裁判決が、「公権力の発動を促す差し止め請求は、民事訴訟にそぐわない。司法判断の範囲外」との判断を示したことを根拠に、強硬に反対した。 要するに、他に影響することを嫌った法務省の反対によって原告側が譲歩したという事です。何とも、情けない発想ですね。 この考えは、未だにくすぶっている慰安婦問題など近隣諸国への戦後保証などに対する日本の対応を思い出させます。多分、同じような発想があるのだろうと思います。 たかる金はあっても、庶民に払う金は無いのです。 |
2000 年12月4日月曜日 第445話 ガイアックス |
今日(3日)のTVは野中幹事長の辞任の話題がメインでした。サンデープロジェクトも与党の幹事長や若手の討論をやってました。もうどうでも良いって感じですね。 しかし、特集の方で、 第337話でも取り上げたガイアックス(ガソリンの代替燃料)のその後を取り上げていました。「道路特定財源」に群がる族議員の手が伸びていると思われるような地方税である「軽油引取り税」を通告されたり、石油業界の圧力などで危機に陥っていたのですが、あの放送の後で問い合わせが増え、利用は2倍に伸びたそうです。 税金の方は、支払わされているので儲けはないが、こんな良いものだから広めたいと販売店は頑張っているようである。消費者の応援も増えているようです。 中には、横浜の自民党若手代議士が市バスの燃料をガイアックスに替える様にと働きかけている例もあった。 一方ガイアックスの発売元である「 ガイアエナジー社」もより改良したものの開発を進めており、アルコール100%の「ジェネシス」の発売にこぎつけた。これなら、税金の対象にならないそうである。しかし無税というのは虫が良すぎるので改めてきちんとした%を決めることは必要だろうと思います。 しかしながら、今度の「ジェネシス」は軽油のかわりにもなるという事で、ジーゼル車での実験もやっていたが、黒鉛が殆ど出ないようでした。 国は、昨日の尼崎公害訴訟などの「排ガスの排出差し止め」がどうのこうのともめるより、こういった新しい物を推し進めることこそ必要である。本当にこれが本物であるなら、石原知事がペットボトルに入れて何時も見せている黒鉛の対策も必要なくなるはずである。 このガイアックスと 太陽光発電で日本は公害とエネルギー問題を解決して世界の救世主になれるかも。これが潰されないように見守って行きたいですね! |
2000 年12月5日火曜日 第446話 水上警察隊 |
3日、サンデープロジェクトと同じのテレビ朝日の「 スクープ21」をみました。この番組は以前第233話で取り上げた「ザ・スクープ」のリニューアル番組なので引き続き感心を持って見ています。キャスターも鳥越俊太郎さんがメインで変りありませんし、第262話で取り上げた乙武洋匡さんもスポーツキャスターとして新しく参加しています。 その中で、久し振りに腹立たしいものがありました。 それは、「今年の9月に千葉県警水上警察隊の女性船長(2年前に全国の警察で初めて、水上警察の女性船長となった)が同僚の警部(18歳年上)との挙式を前に自宅のアパートで首吊り自殺をした。」というものでした。 ところが真相は、どうも違うようなのです。二人が結婚を上司に報告した所、「報告が遅すぎる」と叱責されたり、「父親に式に出るように上着がすりきれるくらい土下座してでも頼め、式に出る同僚は一日時間を潰されるのだからそのくらいしても当然だ!」などと彼女の父を悪く言ったりして辛く当ったそうです。 それどころか、婚約者と父親が自殺した彼女を発見して警察に通報したが、警察は遺書を勝手に持ち出し (礼状がいるそうです)両親に見せず、上記のように父親の所為のような発表で自分達のやったことを誤魔化そうとしたのです。 何ということでしょう。相も変わらない身内の都合だけの体質が見事に現れています。責任を感じるどころか、他人に罪をかぶせて知らん顔して責任逃れをしようとしたのです。 こんなことが許されて良いのでしょうか。これで又、国民の警察への不信感がつのるでしょう。 この国は一体何を信じれば良いのでしょう! |
2000 年12月6日水曜日 第447話 手当て |
11月30日朝のNHK TVニュースで、大阪市交通局の地下鉄で職員が、身障者の手助けをすると350円の手当てがつき、その総額が年間一億円を越したので、大阪市の財政赤字からも見なおすことになったと放送していた。 何気なく聞いていたのだが、思わず「なめとんのか!」と叫びそうになりました。何というふざけた話でしょう。 身障者の人が当たり前に公共の場に見られる社会を目指さなくてはならない時代にこれほど時代遅れの考えが残っているとは余りにも情けない。 その上大阪市はラスパイラス係数が日本一で、市の財政は破綻状態というのですから。以前、地下鉄の運転手も一千万以上の所得の人がかなりいるという報道もありました (真相は知りませんが) が、人の金(税金)となるとここまで浅ましくなれるものなんですね。尤も、最近の市交通局の不祥事はその当りの風当たりをバックにして改革に利用しようとするためのリークがあるように思われますが…。どっちもどっちでしょう。 仕方ないでしょうね! |
2000 年12月9日土曜日 第448話 雲海 |
出張で広島県三次市へ行ってきました。ご存知の方も多いと思いますが、ここは今ごろから冬にかけて雲海で有名です。 三次には何度か訪れていたので一度は見てみたいと思っていましたが今までは見る機会もありませんでした。 少し感動をおわけしたいと思います。 デジカメが35万画素なので分かりにくいかもしれませんが雰囲気は分かっていただけると思います。 それにしても、このすばらしい世界の下では、単なる霧の中の町で普段通りの人間の営みが行われているのだと考えると、ちょっとした視点の違いで物の見え方がこれだけ違うことに普段の偏った見方の恐ろしさを思い知らされたような気がして考えさせられました。 最初にこの光景を見た人は驚いたでしょうね! |
2000 年12月10日日曜日 第449話 公害訴訟 |
第444話で取り上げた「尼崎公害訴訟」、8日に正式に和解が成立しました。その中でも触れましたが、面子とか他の問題への波及を恐れる国の思惑が原告をいつまでも苦しめているのだと思います。 どうにもこの考えに納得できないのは私だけではないと思います。一体国は、何が一番大事かということが分かっているのでしょうか?国民が不幸になって、国が残っても仕様がないということが分からないのでしょうか、ましてや、省庁が残ってどうするのしょう。 そんな納得のいかない想いを持ちながら、偶然中坊公平さんの「中坊公平・私の事件簿」集英社新書を見つけ読んでいました。 どうして、公害によって苦しめられた人達が、長い裁判で苦しめられなければいけないのか、そこには苦しんでいる人を救うと言う基本的な視点が抜けていると思います。 中坊さん曰く「国民主権が形骸化している」に尽きるでしょう。 |
2000 年12月11日月曜日 第450話 組織 |
今日(10日)もサンデープロジェクトを見ていました。古賀幹事長や西川住銀頭取が初めて出演していました。 そんな例にもなりそうな「がん治療」の特集をやっていました。 その裏には、抗がん剤治療に精通した医師がいないということも原因だそうである。 そんな中、平岩正樹医師はそれに抵抗して保険が効かない薬を使って病院を追い出されながらも一人で戦っているというのである。今は、ベッドを提供してくれる何軒かの病院を回って治療を続けているのです。 この例でも分かるように、日本で何かをなすためには、既製の組織との戦いが待っているということである。それに打ち勝ってまで自分の意見を通すということは普通の人間には難しいのが現実でしょう。 一人の英雄にそれを求めるしかない時代は悲しいですね! |
2000 年12月12日火曜日 第451話 使い捨て |
突然ですが、給湯ポットが壊れました。ボタンを押すとお湯が出る魔法瓶メーカのよくあるタイプのポットです。 「なんじゃ、こりゃ!ラーメンが食えんじゃないか!」 お湯は沸いているのですが、ボタンが断線したのかポンプの動作音が聞こえません。たちまち食事に困ります。 「どうしたもんか?」 「今からポットを買いに行くのも面倒だし…」 「何かお湯を出す方法はないものか?」 「そうか!汲めば良いんだ!何か汲むものは?」と見まわすとコヒーカップが目に付きました。 「これだ!これでやってみよう」ということで無事コヒーカップでお湯を汲み、カップラーメンにありつきました。 このことは、最近の身の回りの電化製品の事を改めて考えさせられました。ポットはお湯を沸かすのが本来の仕事なのに余計な電動でお湯を出すという機能をつけたばかりに、その故障で使い物にならない。 多分、今の時代こういった商品が多いんでしょうね。こうやって、無駄な廃棄物が増えるのでしょう。完全な商業主義に毒されていますね。故障を修理して使うという発想自体が受け入れられない時代になっているとしたら、やはり考えなおすべき時が来ているように思います。 その発想が、人も使い捨てということに繋がっているのかな? |
2000 年12月13日水曜日 第452話 中古PC |
昨日、 第326話のPC再利用に触れた後、サイト巡りをしていたら偶然そんな情報がありました。11日の発表です。日本IBMとマイクロソフト、中古PC寄贈支援プログラムを共同実施 『日本アイ・ビー・エム株式会社とマイクロソフト株式会社は、企業や団体などが提供する中古 PCの再生を支援し、教育施設などの非営利団体に寄贈するプログラム「リユースPC寄贈支援プログラム」を創設。』ということです。やっと、メーカーがその気になったというところでしょうか。 『 IBMは、稼働テストやOSの導入などのPCの再生費用を負担し、マイクロソフトは再生PCで使用するOSやワープロソフトなどを提供する。プログラムの運営はIBMの定年退職者などが中心になって設立されたNPO法人(2001年1月NPO認証取得予定)「eエルダー」が担当する。』当分は、北海道と沖縄で行われ2001年で年間1,000台を予定しているそうです。その台数は少ないような気がしますが、取り敢えずは、何もしないよりはましでしょう。 第326話ではメーカーは絶対やらないでしょうと言いましたが、こういう予測間違いは大歓迎です。それも折角、業界の両巨頭が組んでやるのですからポーズで終わるようなことなく大々的に広げていって欲しい物です。 商売の妨げになるというような近視眼的な考えを捨てて業界全部を巻き込んで広めて行けば、省資源にもなることは間違いないでしょう。何といっても捨てるには余りにも勿体無いと思います。 そして、長期的に見れば、そうしたPCで入門者が増加することになり、それで興味を持った人は新しい性能の良い物が欲しくなって、結局は増販につながることになると思います。 ゆくゆくは国内だけでなく途上国へ提供することが出来ればまたまた日本の株が上がろうというものです。ところが、何だか、難しい法律があってそう簡単にはいかないようです。しかしながら、こういう事こそ政府が法律を変えてでも音頭を取ってやるべきことでしょう。 それにしても、考えたら、 太陽光発電や第418話で取り上げた手動発電のラジオとかチョットしたアイデアと少ない予算で世界に貢献できそうなネタはいくらでもあるのになぜ我が政府は無駄な金を使うことしか考えないのでしょうか?結局は利権に群がる者達がそれを許さないと言うことなのでしょう。 自分の利益しか考えない風潮は変らないのだろうなァ! |
2000 年12月14日木曜日 第453話 宇宙 |
私は、ここでの発言でもお分かりでしょうが、ヘンコツで、かたくな、視野の狭い所があります。対人関係でも一度嫌と思ったら、口を聞くのも嫌です。上司であろう (尤も、その方が多い)と同じ態度ですので四面楚歌状態です。それでも平気な顔をしているので一層嫌われます。少しは反省する所もあるのですが、「マァいいか!今更性格変えるのも面倒だし…。」でやってます。全く、サラリーマンの風上にも置けない奴ですね。 そんな私が、 第448話で雲海の上と下でのチョットした視点の違いで感じた想いをガラにもなく書きました。ところがもっとスケールの大きな話がありました。日経産業新聞(2000年12月12日)のコラムSangyoメールに「宇宙空間に浮かぶ丸い地球を眺めた宇宙飛行士たちはほぼ共通して芽生える意識があるという。それは自分が「地球人」だあるという意識だ。」と触れ、そして、21世紀に宇宙旅行を楽しめるようになったときに「そして地上ではいさかいのタネとなりがちな人種や文化、宗教の違いが、実はささやかな違いに過ぎないことを、地球を眺め実感するだろう。」と言っている。 雲海の上からの話とは比較にならないですが、感覚としては共通するものがあるような気がします。 私のかたくなな考えも自分で作った境界ということです。頭では分かっているのですが、感情では割り切れません。所詮、人間は感情の動物です。これが人間の限界でしょうか。 宇宙旅行が当たり前の時代にはそんな垣根も無くなるのでしょうか! |
2000 年12月15日金曜日 第454話 手動充電器 |
第452話で取り上げたところですが偶然、第418話でも触れた手動発電のラジオに通じる面白いものを見つけました。 12月13日(水曜日)の日刊工業新聞に握るだけで携帯に充電できる携帯電話用手動充電器「ドルフィンパワー」が紹介されていたのです。 発売はウイリアムテレコムジャパン(東京都中央区日本橋堀留町1−7−7、毛利正一社長、03・3667・9090)。 どうです同じ発想でしょう。最近はこんなのが流行りなんでしょうかね!これも途上国に持っていけば面白いのではないでしょうか。 それにしても、この製品も日本ではどれだけ受け入れられるか疑問ですが、途上国へのODAに良いのじゃないでしょうか。 結構面白いと思いませんか。エネルギーと通信、そして人口抑制とどれを取っても世界に貢献できますよ、それも少ない予算で。 森さんどうですか!やって見ませんか? やっと、一ヵ月に渡る選挙後の争いに決着がついてアメリカの大統領がブッシュさんに決まりましたね。日本への対応はどうなるのでしょう。 |
2000 年12月16日土曜日 第455話 NTT |
このところのNTTの動きは端から見ていても恥ずかしいものがあります。一つにはNTTに対する批判の記事が増えてきたことがあるのは間違いないでしょう。 NTTドコモの大幅値下げもIモードの急激な普及で儲けが出すぎたのに対する批判を避けるためだと言われている。 その一方ではその儲け過ぎた金で海外進出のためといって一兆円にのぼるAT&Tの子会社への投資。そんな金があるのなら消費者に還元したらと言いたくなる。国内のお客さんで暴利をむさぼりその金で海外進出なんてのが上手く行ったらお慰みだ。 戦後の自動車や家電のやり方を思い出させて余りいい気持ちがしないのは私だけでしょうか。 自動車や家電は民間企業ですからリスクは自社で負っているのですからまだ許せますが、公社としての前身で殆ど独占である企業がやっていいことではないと思います。 そこには、国とか国民に奉仕するという視点が完全に抜けています。ましてや、そのために日本の経済までがおかしくなっているというのじゃ何をかいわんやです。 本体のNTTは 第414話で取り上げたDSLが公取の動きで表面に出てきたので慌てて接続業者への料金の引き下げを決めた。その上26日からNTT東西でDSLの接続サービスを開始すると発表した。今まで、ISDNを広げるために妨害していたのが手のひらを返したような対応である。よくもここまで恥知らずな対応が出来るものである。 DSLよりも遅くて高いISDNフレッツに加入した人は馬鹿にされたようなものではないでしょうか。私だって一度は申し込みましたが残念ながらTAがフレッツに対応してなかったのです。今になったら良かったのかも…。 確かに、こうやって今からでも安いものが出てくることは有難いが、こうしたNTTの姿勢を見ているとこんな会社が日本の通信のインフラを握っていることの恐ろしさに将来が不安煮思えてなりません。 この先もバレなければ日本の国のことなんかどうでもいい、自分たちさえ良ければという考えが見え見えのようで怖いです。 しかし、ここまで散々NTTを批判してきましたが、その裏にはもっとたちの悪い郵政省がいる事は承知の事実です。結局は官僚が自分の組織を守ろうとしているのです。 それは 第420話でも取り上げたIT戦略会議で「孫社長など革新派が終盤で痛感したのは、最大の敵はNTTではなく、郵政省だったということだ。」と、2000.12.9◆週刊東洋経済のコラムTopNewsに「対立」『官僚と民間が「口撃戦」!禍根を残したIT戦略会議』の題で取り上げている。孫社長や、出井伸之ソニー会長など民間の錚々たるメンバーでも歯が立たない官僚の厚い壁があるのです。要するに官僚が国のためで無く省の為に働いているのです。 誰が主人か分かっているのか! |
2000 年12月17日日曜日 第456話 管理野球 |
イチロー選手に続いて新庄選手が大リーグメッツ入りを決めた。日本にいれば阪神の五年巻12億円をけって二千万円の最低賃金でということです。 12月25日(金曜日)の日本経済新聞のコラム「チェンジアップ」で豊田泰光さんがそれに触れている。相変わらず豊田さんの考えは面白い。要するに、日本の野球は高校野球の丸刈り頭に代表されるように管理野球であると言うことである。 新庄選手も「バックネットにぶつけようかという本塁返球など、奔放なプレー振りは日本では゛規格外 "であり、ベンチから嫌われがち。」ということで「型にはめられることへの反発」が背景にあるのではないかと言っている。 なるほど面白いですね。何億の金より自由を選んだと言うことでしょう。それほどに、管理されることが嫌だったということは考えさせられますね。日本独特の村社会が嫌になったというのはサラリーマンの共感を呼ぶのじゃないでしょうか。密かに快哉を叫ぶサラリーマンも多いような気がします。 人間金がすべてじゃないという典型じゃないでしょうか。こんな話を聞くと新庄選手を応援したくなりました。何とか成功して欲しいものですね。 大体、今まではメジャーに挑戦したのはピッチャーばかりでしたが、是も性格が影響していると思います。あの400勝投手の金田さんが言ってましたが、ピッチャーというのは守備位置のなかで一番わがままなものがなるのだそうです。そしてお山の大将の性格で無いと大成しないそうです。なんと言っても、ピッチャーがボールを投げないとゲームが始まらないのですから。 イチロー選手も自分のスタイルを頑固に主張する強い意思を持っているのは、管理野球を押しつけた巨人のV9ナインの土井監督の時には実力を発揮できなかったことからも明かです。 何時までも日本独特の管理野球なんかやってたら残るのは個性もちからも無い選手ばかりになるかもしれないです。そうなったら誰も日本のプロ野球なんか見なくなるのじゃないでしょうか。 第426話や第428話で取り上げたように優秀な人ほど日本を脱出するのじゃないかというのがいよいよ現実味を帯びてきたようです。 残るは雑魚ばかり! |
2000 年12月18日月曜日 第457話 NTTドコモ |
今日のサンデープロジェクトはNTTドコモの立川牧二社長と田原総一郎さんの対談がありました。 立川社長がNTTに在籍していた時に光ファイバーの各家庭への敷設を打ち上げたが郵政省に潰されたことや、それを聞いて慌ててゴア副大統領が情報ハイウエイ構想を打ち上げ、実行したという有名な話が紹介されていた。先日も触れた郵政省がここでも日本の足を引っ張っていたのである。 それほどの先見の明があった立川さんも、今の一人勝ちを「今の若者がお金を使わないのは通話料の為で、それが景気不況の原因と言われているが」と田原さんに突っ込まれたときには一人あたりの利用料は8千円くらいで、そんなに多くないとサラット逃げていた。 高すぎるのが分かっているので積極的に値下げをしてきたことで今の普及になったと言っていました。確かに、その通りでしょうがまだまだ不十分です。あれほど先見の明がある人でもまだまだ自分の会社が可愛いのでしょうか、そこには、日本全体という視点が抜けているように思います。 私は、未だに携帯電話を持ってないと言いましたが、もっと料金が安ければデータ通信に使いたい気持ちは持っています。 Iモードの携帯は二つ折りですが、ノートで四つ折りにして携帯くらいの大きさでポケットに収まるようなのを作れば売れると思いますがどうでしょう。どこか作ってくれないかな。 今の技術の進み具合なら、そう遠い話ではないように思います。これに携帯を組み込んでキーボードでネットもメールも出来て5万円で買えるならバカ売れでしょう。 そして、通話料は固定で月額2000円くらい。せめてこのくらいにならないとIT革命とは言いたくないですね。 そんな時が来るかな! |
2000 年12月19日火曜日 第458話 軽自動車 |
日産がいよいよ軽自動車に進出することを決めたようです。日本の自動車生産数のかなりの割合を占める軽自動車に手を出さないというのはおかしいとゴーンさんが思ったようです。 これは日本にとって良いことだと思います。と言うのは狭い日本にどうして大きな自動車がいるのか以前から疑問をもっていたからです。 尤も、安全面などから行くと今のままでは問題がありそうですが、寸法とか、排気量はもう一度より良いものを考えれば良いのじゃないでしょうか。今、見直されつつあるリッターカーとの中間的なものでも良いと思います。 日本発の画期的省エネカーとして世界に広めるのです。それこそ、狭い日本に乱立している自動車メーカーの生きる道であり、ひいては世界に貢献することになると思います。 国も、税金面でももっと格差をつければ良いと思います。贅沢税じゃなくて省エネ税としてより経済的にするのです。大きな車に一人で乗っているのが恥ずかしいと思うようになれば良いと思うのです。 いずれそうならざるを得ない時代が来るとしたら早めに手を打った方が良いのじゃないでしょうか! |
2000 年12月20日水曜日 第459話 軽自動車 |
昨日の続きの軽自動車ですが、実は、私は前から「こんな車が欲しいなぁ」と思ってたのがあるのです。昨日もチョット触れましたが、もう少し詳しく書いてみたいと思います。 排気量は1000ccまで、馬力はせいぜい50PS、その代わりにトルクを大きくして、巡航速度は60Km/h位で最高速度は80Km/hまで。 これで値段は100万円までで、出来るだけ安くというものです。チョット欲張りすぎですかね。もう少し高くなってもしょうがないかな・・・。 メーカーにしたら儲けにならないかも知れませんが、気軽に乗れて軽ほど安っぽくなく、ゆっくりと走るのによく、長く乗れるというコンセプトの車です。 こんな車を造ってくれたら「乗ってもいいなぁ」と思います。本当は、出来ることなら車には乗らないほうがいいとは思いますが、田舎のような 公共交通の発達していない現状ではそこまで求めるのは無理かもしれません。それでも、近距離の移動はこの程度の車で十分だと思います。その代わりに、長距離は鉄道などを使えばいいのです。 田舎のJRの駅は結構空き地があるので、パーク&ライドを積極的にすすめるのはどうでしょう。つまり、駅までは車で移動して、JRの経営の駐車場に駐車するのです。列車に乗り継ぐ人には駐車料を大幅に割引きます。後は列車でゆっくりと移動です。これなら、無駄な移動による公害も少なくなるのではないでしょうか。当然エネルギーの消費も少なくなります。 いずれにしても、将来的にはこんなシステムが必要になるのではないでしょうか? |
2000 年12月21日木曜日 第460話 公共交通 |
昨日も軽自動車を取り上げ、その中で車を今更止めることは難しいと言いましたが、果たして本当にそうでしょうか。 子供の頃、自転車がせいぜいだった時には隣町へ行くことも冒険でした。町の向こうは踏み込むことの出来ない未知の世界であり、何か恐ろしいものがあるように思ったものです。 そして乗用車になるとその行動範囲は一層広がりました。ところが、つい100年前を考えると自分の足で移動することが殆どでした。江戸時代となると足しかありません。 今になって考えるとこの猛烈なスピードの発展は何を我々にもたらしたのでしょう。お金さえ出せば何でも揃う便利な時代になりましたが、生涯隣町にも行けなかった時代とどちらが本当に幸せなんでしょう。 確かに物質的な豊かさは比較になりません。その恩恵にどっぷりと漬かった私が言うのもおかしいですし、一度憶えた便利さを元に戻すことは今更無理でしょうが、「果たしてこのままで良いのか?」と考えてみる必要はあるのではないでしょうか。 丁度、2000年12月19日(火曜日)の日刊工業新聞のコラム「産業春秋」にそんなことを考えさせるものがありました。 20世紀はあらゆる分野で激しい競争が行われたが何の為の競争だったのかとの問いかけがあり、国立情報学研究所長だった故猪瀬博さんの言葉を『「競争の目的は人類の理想の追求」と断定し、20世紀の負の遺産の重荷に耐えつつ21世紀をより良いものにするには「人はなんのために競争するのか、根源に立ち戻って考え直さなければならない」と警鐘をならしていた。』と紹介している。 その競争によって、あらゆる便利さを手に入れたのは間違いないが、最初に言ったように果たしてそれが本当に人類の幸せに繋がったのでしょうか。その為に失ったものも大きいのではないだろうかと多くの人が感じているのも間違いないでしょう。 例えば、こんな狭い国土でアメリカと同じように車を乗り回す必要があるのでしょうか。極端に言えば、自家用車なんか無くして、 公共交通の網の目を張り巡らすことの方がずっと日本には合っていたのかもしれません。その方が、コストから言ってもズット安く上がったのじゃないでしょうか。そして、自動車の便利さの裏にある大きな問題である交通戦争による年間一万人もの人が事故で亡くなることも無かったでしょう。 しかし、一度知った便利さや経済優先がそれを許さなかったということなのでしょう。それが必ずしも皆の幸せに繋がらなくても・・・。 唐突ですが、中坊さんがテレビで言っていた「足るを知る」を考えさせられます。もうそろそろこれ以上の経済発展が本当に必要なのか考えてもいい頃じゃないでしょうか。 所詮、どこまでいっても際限はないのですから! |
2000 年12月22日金曜日 第461話 散髪 |
面倒くさがりの私の嫌いなものに毎日の髭剃りと洗髪があります。どちらかというと毎日の食事さえ面倒なと思うときもあるほどなので髭剃りに至っては論外というところです。 その延長にある散髪もどうにも面倒で困ります。殆ど、毎月一回、チョット長くても一月半に一回は必要です。 そんな私が、散髪屋さんである時考えたのです。「待てよ!髭をそったり、洗髪してセットしたって後は帰って寝るだけじゃないか、一度カットだけにしてもらってみよう。」と思いつき、頼んでみたのです。 もっと早く思いついていたら無駄な時間を大分節約できていたのにと思います。そんな横着者は私くらいかと思っていました。 こりゃ良いや! 新大阪にも出来ないかな! 同じような人がいるもんなんですね! |
2000 年12月23日土曜日 第462話 海外脱出 |
第456話で取り上げたイチロー選手や新庄選手といい、分類の項のノーベル賞のところで取り上げた日亜化学の中村さんといい各界の優秀な人が海外へ出て行って、残るは雑魚ばかりなんてことにならなければいいがと書きました。 22日の日刊工業新聞のコラム産業新聞に外資系機会部品会社に勤める友人との話として全く同じような考えを書いていました。 ・・・略 話が高齢社会の到来に及び「有能な若者は高齢者を支えることに恐れをなして、海外にでてしまうのでは」と冗談めかした。 この後、サッカー界の欧州志向や イチロー選手、新庄選手そして中村さんなどの海外脱出に触れて ・・・略 どうです、ここまで意見が合うと気持ちが良いですね。変わり者の私の考えも世に受け入れられる時代が近づいてきているのかな?なんて思っていると・・・。 何と、同じ22日の読売新聞のコラム「今日のノート」にも偉人の警告としてノーベル賞受賞者の白川秀樹・筑波大名誉教授と江崎玲於奈博士の対談の中から「ノーベル賞委員会には科学の全分野を評価できる人材がそろっている。日本のように仲間内でほめあっているのではだめ」という言葉に触れ、 これは 第422話で取り上げた「現場の管理職を人材の目利き役に」と全く同じ考えでしょう。こうしてみると、日本の国の組織というのはどこも腐っているということでしょう。第400話でも取り上げたようにノーベル賞が決まって初めて脚光を浴びた白川秀樹・筑波大名誉教授(名誉教授が単なる名前だけだと知ったのもこのことがあってからですが・・・)なんかは一番その組織に泣かされたのではないでしょうか。 テレビでも現れているあの温厚な人柄奥にどれだけの悔しさを秘めているのかと考えるのは私だけでしょうか。 ノーベル賞受賞の後の日本のマスコミの「今後はどうされますか?」というインタビューに「私は、何の役職もありませんから、今までと同じです」というような(正確には覚えていませんが・・・)ニュアンスの答えにその気持ちが現れていると見たのは考えすぎでしょうか?
きっと分かることはないのでしょう! |
2000 年12月24日日曜日 第463話 電通審 |
第455話で取り上げたNTTで本当の敵は郵政省だったと言いました。 それはあのときに取り上げた、2000.12.9◆週刊東洋経済のコラムTopNewsに「対立」『官僚と民間が「口撃戦」!禍根を残したIT戦略会議』の中で、「公正取引委員会は郵政省の電気通信審議会(郵政相の諮問機関)に査察を入れるべきだ」と孫正義社長が机を叩いて怒ったと事に触れている。 そしてその恐れが、現実のものになったようです。2000年(平成12年)12月22日の日本経済新聞の社説に「利用者利益を忘れた電通審答申」として取り上げられていました。 まさに、危機感が無いことおびただしい。今でも世界に遅れをとって経済の沈滞の原因とも言われているのにどうしてこんなのんびりしたことが出来るのでしょう。 国がなくなっても自分たちの組織を守りたいのでしょうね。人間というものはここまで自分の利益ということになると周りが見えなくなるのですね。 いよいよ日本の終わりのときかな! |
2000 年12月25日月曜日 第464話 建設省 |
今日(24日)のサンデープロジェクトは久し振りに怒りを通り越してあきれてしまいました。 まずは、田中長野県知事が出演して、中止を決めたダム等の公共工事について官の都合で決められたその杜撰さ振りを聞いてあきれたものでした。 さて問題はその後の「国土交通省誕生」利権の王国は変わるのか!の題での来年の1月6日に北海道開発庁・国土庁・建設省・運輸省が一緒になってうまれる国土交通省についての特集でした。 高度成長時代の有り余る予算を使う為にまずは事業を創り上げ、成長が止まった後も一度決めたものは見直すことなくそのまま続けるという杜撰さです。要するにそこにたかった政(族議員)・官・財(ゼネコン)が見直すことを許さないということです。 利権の構造の代表的なものとして工事を請け負った建設業者が倒産したときに工事がとどこることが無いようにという為に設立された保証会社というものを紹介していました。 すべてが、公共事業を食いもにする為のシステムなのです。よくもここまで税金を食い物に出来るものです。 一体、666兆円の財政赤字のどのくらいが食い物にされているのでしょうか、考えるだけで恐ろしいものがあります。 ここまで我々国民は馬鹿にされなければならないのでしょうか! |
2000 年12月26日火曜日 第465話 陪審制度 |
最近のテレビの街頭インタビューでは、殆どの人が今の日本の政治に幻滅して一体この国はどうなるのだろうかと心配している。 結局一人ひとりでは何も出来ないが、組織に属してうまみを知ると責任感や正義感がどこかに言ってしまい組織の都合が先に立つようになってしまうのでしょう。 本来なら、きちんとした監視機構があればそれほどまでに酷くはならなかったのではないと思われます。それは、一つには全てを任せてしまって楽をすることに慣らされ、責任や義務を放棄した国民にも責任があるのだと思います。 その良い例が第92話や第111話でも触れた源泉徴収でしょう。その楽さに甘んじて、自分で申告をやらないことが、税金の使い道に対する見張りを甘くしていることは間違いないでしょう。 私もそうですが、人任せにすることは確かに楽ですが苦しんでも自分で申告することが本気になって税金の使い道を見張る為には必要と言うことだと思います。 そんな義務に関することでもう一つ考えさせられることがありました。リンクさせていただいている萬晩報の2000年09月27日(水)に「55年前まで日本に存在した陪審制度(再掲)」という題で、陪審裁判制度が昭和初期に導入され、15年間も施行されていたことが紹介されていました。 これは全く知らなかったのですが日本でもやろうと思えば出来るのですね。このように面倒くさいことは逃げるのではなく義務を果たすことが一人ひとりの自覚を生むことになるのじゃないでしょうか。 それがひいては、不正を許さない監視機構をつくることになっていくと思います。何たって、苦労して行った義務に対しては誰だってその後の結果が気にならないはずは無いですから。 人任せではダメ! |
2000 年12月27日水曜日 第466話 利益誘導型選挙 |
第464話で取り上げた公共事業を食い物にする政・官・財の典型的な例が同じ24日(日曜日)のテレビ報道特集(田丸美鈴さんの番組)で取り上げられていました。 それはこの間の選挙で民主党鳩山党首が落選しそうになって注目を集めた北海道での民主党鳩山党首と自民党の新人岩倉氏の選挙の様子を取り上げたものです。 新人の岩倉氏に自民党の鈴木宗雄総務局長が張り付いて応援をしたり、鳩山氏の後援会であった建設業者の自民への鞍替えなど利権を利用したなりふりかまわずの選挙の様子を取り上げていました。そして、岩倉氏は小選挙区では僅差で敗れたが鳩山氏をひやりとさせあげくに比例の方で当選したというものである。 そして、当選した後が又酷い。公共事業の見直しを前面に押し出し国民の反感を誤魔化そうとしている一方で、今度の予算編成で道路や港の公共事業の予算を岩倉氏の手柄として優先的に付けるというなりふりかまわず予算のばらまきで露骨な鳩山つぶしをやっているのである。そして予算の陳情に来た地元の市長達などを集めた席であの鈴木総務局長が岩倉氏の手腕として褒め上げている。茶番もいいところです。 公共事業の予算に占める割合は先進国の2%前後に対し6%と日本が圧倒的に高いそうです。その裏にはそれを食い物にしている政・官・財がいることを思うと全く腹が立ってしょうがない。 必要なものは良いが、それを食い物にするのが駄目である。本当に、国の為にという考えでやっていればどのくらいの節約が出来ていたのだろう。きっと想像を絶するような予算ですんでいたのではないでしょうか? イギリスの例を取り上げていましたが、政・官・財が公共事業を食い物にできないようにとさまざまな工夫が凝らされているようです。少なくとも政治家個人が利益の地元への誘導等が出来ないようになっているようです。 やはり、国民の差でしょうか! |
2000 年12月28日木曜日 第467話 不当労働行為 |
初めて使ったものって妙に好きになって、その後も買い替えのときに同じメーカーのものを選んでしまうことがあります。 ところが12月22日(金曜日)の夜のテレビで住友ゴム工業(ダンロップは商標)が元従業員2人が「社内でいじめにあったり賃金差別があった」として訴訟をしていた判決があったとのニュースがありました。 決め手の一つは、提出されたいじめの証拠のテープにもあったようです。内容は覚えていませんが人間のいやらしさが出ていたようで、あんまり聞きたくないものです。 判決は会社側に600万円の支払いを命じたのですが請求した差額と慰謝料のの2600万円とは開きが大きすぎます。 戦後の労働運動つぶしなんてこんなものだったのでしょうね。人より企業が重んじられた日本ではこんな扱いを受けた人は沢山いたことでしょう。 この判決のニュースで一番悲しかったのは同社の広報部の『「原告の主張が一部認められたことは不満。差別行為はなかったと確信している」(同、読売新聞)』というコメントでした。 第236話で取り上げた三和銀行の行員19人を思い出します。都合の悪い社員を排除しようとするような狭量な企業が発展するとは思えません。そういう人ほど、活かし方次第でエイエスマンよりずっと良い仕事をするはずです。 政治も官僚も企業もまだまだですね! |
2000 年12月29日金曜日 第468話 そごう |
「そごう」の閉店セール最後の日を各テレビ局が競って放送していました。 そのとき何だかおかしいなと思ったのは、最終日の開店のときに案内嬢(古う〜!)が入り口に立って最後のお礼の挨拶をしていたことです。何となく緊張が顔に出ているような気がして「こんな時に挨拶なんかしたくないだろうな!」と気の毒に思ったのは私だけでしょうか。 それよりも、「あれ!デパートというのは、この期に及んでもああいう案内嬢(再び!)を置く程の余裕があるのか?チョットおかしいのじゃないかな」と思ってしまいました。エレベーターガールもそうでしょう。店のグレードを保つ為に必要と思っているとしたらどこか間違っているのじゃないかなと思ってしまいます。人を減らすことが良いことではないし、そういう余裕があることは一面ではいいことだと思いますが、倒産するような会社がやることではないような気がしました。他のデパートとの競争で廃止することが出来なかったのでしょうが、私には過剰サービスに見えてしまいました。 滅多にデパートなんかに行くことの無い私ですが、たまたま機会があって行った時に感じたことがあります。 最近デパートに行ってないので変わっているかもしれませんが、あの最後のテレビを見ていてふとそんなことを思ってしまいました。 余計なお世話ですね! |
2000 年12月30日土曜日 第469話 ソーラー |
私は、冬にコートを着たことがありません。電車や車の乗り降りのたびに着たり脱いだりが面倒くさいのもありますが大きな理由は貧乏のためだったりして、ですが、さすがに寒いのでベストだけは着ます。ところが今年は今ごろになっても寒さがそれほどでもなくて、ベストを着たり脱いだりの日があるのです。 12月27日(水曜日)の読売新聞のコラム「今日のノート」に「今年の全国平均気温は平年値を0.74度上回る14.79度で20世紀中で五番目の高温だったという。 こういった現象をみると、温暖化は間違いなく起こっていると考えた方が自然だと思われます。もっと真剣にその原因と思われる大気汚染を防ぐことを考えないと大変なことになりそうです。 日本などは、森林の炭酸ガス吸収量の計算を主張して顰蹙を買う始末です。政治的には大事なのかもしれませんが、感情的には、恥ずかしいと思えました。 そんなことより、日本の技術で出来ることを提案すればいいのにと思ってしまいます。その方がよっぽど世界から信頼されるだろうに・・・。 何度も言うように、 第353話、第399話、第406話で取り上げた太陽光発電を実施したらエネルギー問題の解決にもなり、温暖化の防止にも貢献できることになり世界から感謝され尊敬されるでしょう。あれからも、2000年11月29日(水)の日経産業新聞に住宅用太陽光発電システムの価格が1キロワット当たり90万円を割り込んで88万8千円になったとの記事もありました。 12月23日(土曜日)の読売新聞には2001年度予算の復活折衝で、太陽光発電への補助事業費として通産省が要求した235億円が認められたと載っていました。しかしながらまだまだ割高で広がりが遅いのが現状です。 27日にも川崎重工業が、アメリカのエバーグリーンソーラー(マサチューセッツ)から太陽光発電システムの販売を手がけると発表していました。3キロワット165万円だそうですから1キロワット55万円ということです。 世界ではここまでコストダウンしてきているのですから、日本の技術と政府の予算の傾斜配分を実施すればきっと採算に合うところまでコストダウンできるはずです。 通産省もその大事さが分かっているのなら中途半端な予算要求じゃなくもっと大きな目で太陽光発電に取り組んで欲しいものである。 日本の景気が1%上がった、下がったと騒ぐのは止めて世界に貢献することを考えませんか?これ以上経済発展することが良いのかどうか考えても良いのじゃないですか? 折角の技術を世界の為に活かしましょうよ! |
2000年12月31日日曜日 第470話 日本 |
いよいよ今日で20世紀も終わりです。子供のころはまさか自分が21世紀に生きているとは想像も出来ませんでした。そんな年寄りになって生きていても何にも出来ないだろうなと思っていました。50以上は私にとっては想像を絶する年寄りだったのです。ところがそんな年も過ぎてまだ生きていました。面白いモンですね! さて、さんざんこの国の情けなさ等を書いてきましたが、この世紀に日本に生まれたということは今まで地球に生まれてきた人類を含む全ての生物の中でも幸運な部類に入ると思います。 第一、戦争にも行かないですんだし、多分これからも行かないでしょうし、TVや冷蔵庫などの家電製品により生活はそれ以前の人とは全く違った快適さを手に入れました。 そして散々いい思いをした後にふと気がついたら最近の閉塞感が漂う何だかおかしな雰囲気になっていたというところじゃないでしょうか。何時までも経済が発展することが当たり前と思う思い上がりを見直すときが来ているような気がします。 しかしながら、こんな良い時代良い国に生まれたからこそ、この国が悪くなることがたまらないのです。上を見ればきりが無いですが、誰がなんと言ったって、封建時代の庶民には戻りたくありません。どう考えたってこんな快適な生活が出来るわけは無いのですから素直に喜んでもいいでしょう。そして、日本より恵まれていない国の方が圧倒的に多いのですから。 希望を持って行きたいですね! |