団塊の世代の部屋19

 

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200121日木曜日  第501話  いい人

 昨日の第500話で取り上げた、<心の優しいものが先に死ぬのはなぜか>という言葉の「先に死ぬか」を「先に辞めるのか」に置き換えると、私の勤めている会社を思い出してしまいました。それは、闘争心や効率主義が前面に出ない優しい人というものが会社では兎角いじめの対象になってしまうということです。優しい人と言うのは人を押しのけてまでというところが希薄ですから、どうしても成績も抜群というわけには行かないところもあります。そして、上司にたいして反論することもありません。
 ところが、そこを責める上司が居るのです。逆らわないことを良いことに徹底的にいじめて辞めさせてしまうのです。何度、そうやって退職していった人を見たことでしょう。人間性から見ると辞めさせられた人の方がズット上だと思えるのに・・・。だから残っているのは「人間的にどうかな?」と言うような上司ばかりです。それを会社が認めるのだから何をかいわんやですが。それは又、日本の国全体に言える風潮のような気がします。
 要するに効率を追いかける余り、全てに余裕が無くなってしまっているという事です。そんなギクシャクした人間関係が蔓延しているから子供たちにもそんな気持ちが写ってしまうのじゃないでしょうか?

 2001年(平成13年)1月29日(月曜日)の日本経済新聞のコラム「サラリーマン」にそんな風潮を現すような記事がありました。

 かって職場には「いい人」がいた。誘いは断らず、悩める部下にはトコトン相談に乗る。暗くなったムードもこの人がいれば、パッと明るくなる―。・・・中略

 「いい人」は無能の代名詞である!―。最近ベストセラーになったビジネス書の帯にこうある。会社の仕組みが家族主義から個人主義になった今、意見もなく、へりくだってばかりの人はダメと言う趣旨だ。・・・以下略

 思い当たるところがありませんか。私は常日頃能力主義を主張していますが、こういう「いい人」が居られない職場は嫌いです。それは単なる能力主義ではなく余裕が無いだけのことのように思います。
 楽しくバリバリ仕事もする人はすれば良い、評価もきちんと実績で評価される方が良い、しかし、それは仕事だけであって出来る人もいれば出来ない人もいたっていいじゃないですか。だからこそ仕事を評価するのであって人間性というものは別である。「いい人」が職場に居るということは之ほど有難いことは無いと思います。職場にそんな人が居ないことを考えるとギクシャクした嫌な雰囲気だけになりそうで、そんなところには居たくないです。
 「いい人」は見ているだけでも気持ちが良くなります。私も、「ああいう余裕のある人になりたいなぁ!仕事なんかどうでもいいじゃないか!」と思ってしまいます。人生どちらが大切か分かりません。そんな人を置いておけないような余裕の無い会社は嫌ですよ!

嫌われ者の私が言うんですから!

200122日金曜日  第502話  5年から8年

 この部屋で散々会社や日本の現状を嘆いてきたが、私は本当に日本が嫌いのだろうか?本当に嫌いなら何にも言わずに飛び出して行けばいい筈なのに文句を言いながら留まっているのはどこか期待するところがあるからのような気がします。尤も、一番大きな理由は勇気や金も力も無いというお定まりなんですが・・・。
 生まれてきたこの国も好きだし、縁あって入った会社も良いとこもあるように思うのです。そして、どちらも良くなるだけの基盤はあると思うだけにその現状に腹が立ち、それをどうすることもできない自分のふがいなさにも腹が立つのです。
 この国に対する最近の国民の怒りも同じようなもののように思えます。それが証拠に世論調査や街頭インタビューなどでの発言を見ていると、殆ど同じような現状に対する怒りや不満をぶつけています。皆もどかしいのです。こんな筈じゃなかった、もっと良くなる筈だったのにどこで狂ったのだろうと思っている様子が分かるような気がします。

 多分、世界中でもこんなに真面目で秩序正しい国民はどこにも居ないのじゃないでしょうか。私が何時も「なんで国民は暴動を起こさないのか?」と言っていますが、それも忍耐強いからだと言えるかもしれません。
 何処かが、何かが何時からか狂ってきているだけで、何時かは軌道修正されるときが来ると信じたいのです。

 1月28日(日曜日)のテレビ東京で「21世紀日本はこうなる」という番組がありました。あのピータードラッカー教授がその中で、「5年から8年で日本は変わる。日本は一度決断すると驚くほどの変化を起こす。」と日本人が失っている自身を取り戻すようなことを言ってくれていました。
 そして、「今の沈滞の理由は政治は50年代の農業型を続けていることであって、それは今利益を得ている人は変化を望まないからである。」と喝破していた。しかし、間違いなく日本は良くなると自信を持って言い切っていました。

 何だか、外の人に元気付けられて気恥ずかしくなるような気持ちです。そうです、いろいろな欠点はあるがそれでも日本人は良い方の部類に入るのじゃないでしょうか。国民の殆どが何をすべきかは分かってきているが既得権を持った人が変化を望まないために閉塞しているのであって、大多数の国民が本気で変えようと思えばこの国はドラッカーさんの言うように驚くほどの変化を起こすことが出来るのだと思います。
 本当は、こんなことは、国のリーダーに言って欲しいことですが・・・。

夜明けは近いのか!

200123日土曜日  第503話  単身赴任の終わり

 突然ですが、香川への転勤の辞令が出ました。扉に書いているように約8年半の単身赴任ともお別れです。正直言って会社を辞めるしか帰る方法はないと諦めていましたので青天の霹靂(こういう場合には使わないのかな?)ともいえる出来事です。やっと普通の家族に戻れることになります。
 尤も、家族の方はいい迷惑かもしれませんね!両方にとって9年といえば、それなりに自分たちのペースが出来ていますので暫くはぎこちないかもしれません。しかし、やはり家族は一緒に暮らすべきです。所詮、会社の都合による単身赴任なんてやるべきものじゃないと思います。失われた家族との年月は帰ってきません。当たり前のように単身赴任させる日本の企業のやり方は間違っていると思います。私だけかもしれませんが、何をするにも中途半端だったような気がします。例えばPCでももっと本格的に機器を導入しようと思ってもいずれ引越ししなくちゃならないことを考えて躊躇したり。
 仕事にしてもまず生きることが先決ですから食事の心配ばかりで、仕事は二の次だったりして・・・。

 突然の転勤を命ぜられた8年前はそれまで家族と別れるなんてことを全く考えていなかったので、一瞬辞めるか行くかの選択で血の気が引いたような衝撃を受けたものでした。
 あの時と違って今回の転勤は本当に有難いことです。これで暫くはこの会社とも付き合ってみようかなと思えるようになりました。
 こんなへんこつな小父さんと付き合ってくれた数少ない極一部の人達との別れはそれなりに寂しいものがありますが、このチャンスを逃せば二度とそんな話はこないだろうと、一週間前に打診があったときに「もちろん帰ります」と答えました。
 それにしても、元の同僚で年上の気難しいこんな小父さんを受け入れてくれた四国の支社長に感謝して余りあるものがあります。普通なら、そんな奴は要りませんものね・・・。足を引っ張らないよう頑張らないとバチが当たります!

 引継ぎが終わり次第、中旬には香川に帰れると思います。その間更新が途切れるかもしれませんが・・・。それにしても第500話に到達したときにこんな朗報が飛び込んでくるとは何だか不思議なものを感じます。
 単身赴任で来ていなかったらパソコンも始めていなかったかもしれませんものね!当然こんなホームページを持つことも無かったし・・・。そう思えばこちらでの生活も無駄ばかりとは言えません。

 「さてこちらのPCを持って帰って家族ひとり一台づつでLANを組んで・・・」と頭の中はPCの引越しの方で頭が一杯です。ケーブルネットの常時接続もやっと恩恵にあずかれます。

やった〜!

200124日日曜日  第504話  オリンピック招致

 大阪のオリンピック招致運動がいよいよ大詰めに近づいたそうです。ところが市長さんたちの張り切りに反して一般市民の盛り上がりが見られないそうです。
 そりゃそうでしょう、今更オリンピックを開催する意味があるとは思えないし、自分たちの将来に希望が見えず白けている時に盛り上がる人はいないでしょう。
 どちらかと言えば、大阪の人も大人になったなと誉めてあげたいくらいです。どう考えてもオリンピックを開催して喜ぶのはゼネコンとその金に群がる政治家、官僚にマスコミくらいじゃないでしょうか。騒いでいるのはそんな人達ばかりと思うのは私だけでしょうか。市民にそんなにメリットがあるとも思えませんし・・・。

 第259話第356話第373話などでオリンピックを考え直すときじゃないでしょうかと言いましたが、その考えは変わりませんし最近のKSDや外務省の機密費流用事件を見ているとどうしてもオリンピックの裏に胡散臭いものを感じてしまいます。
 国を挙げて(これもどうかは分かりませんが?)招致を目指している中国にさせてあげればいいじゃないですか。ここで降りれば大阪も見直されるかもしれませんよ。その方が、結局は大阪のためになるような気がします。
 それでなくても今年の3月31日に開園が決まったUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)が成功するかどうかも分からないのに・・・。そちらに全力を尽くした方がいいのと違うんじゃないでしょうか。何たって、日本でテーマパークの成功例はディズニーランドしかないのですから。下手をするとまたまた財政赤字を増やすことになりますよ。
 全力をあげて赤字を改善する方が先と思います。オリンピック招致なんて浮かれている場合じゃないでしょう。その点、市民の方が分かっていて白けているのだと思います。
どうして政治家は何時までたっても変わらないのでしょうか?権力を持つと周りが見えなくなるのでしょうね。何か自分の手柄を誇示したいのでしょう。

北京を応援しましょう!

200125日月曜日  第505話  談合

 4日のサンデープロジェクトの特集は公共事業の談合でした。それも官製談合と言われる自治体が入札を主導するものです。
 札幌市では札幌オリンピック以降に始まったそうです。やっぱりオリンピックが食い物にされていましたね。
 官製談合は前年の受注実績を元にして割り振りするそうで、それを本命割付と言うそうです。そしてその実績の裏には札幌市のOBの天下りが大きく影響していると言うことです。その人数は70人を越していたそうです。
 OBのいない会社は政治家に頼み、その受注額の1%は議員にお礼として支払われることになっていたそうです。
 そんなためもあって、公共事業の積算見積もりは民間工事より3割も高くなっているのだそうです。そして談合によって高値で受注するのですからたまったものじゃないです。
 公共事業34兆円のうち15%〜20%の7兆円がそうやって無駄に使われているそうです。何ともやるせないです。

 それでも、中には見直しで年間3億円を節約している自治体もあるそうです。それは、横須賀市で落札率が平成9年の96%から平成11年には86%にと下がったそうです。

 それは、競争相手をわからせない、誰でも入札できる、業種間の垣根を取り払った、郵便入札の採用などによって入札参加を増やしたことによって談合を防いだことにあるそうです。入札の参加が9社から24社に増えたそうです。そして、今やインターネット入札も行われているそうです。

 談合を防ぐのは、首長を始めとして談合を憎む心が一番だそうですが、その通りでしょうね。業界や政界からの圧力に打ち勝つことは大変でしょうが頑張って欲しいものです。 

それにしても、よくもここまで税金を食い物に出来るものですね。掲示板に良く来てくれる頃さんから紹介された談合にかんする面白いホームページがあります。 

ゼネコン君!!

200126日火曜日  第506話  単身赴任

 引越しの準備に取り掛かりました。何時かは来る引越しの時を思って出来る出だけ物を増やさなかったつもりですが10年近い生活は想像以上に余計なものがあるものです。
 何と言ってもパソコンが予定外でした。一台が二台二台が三台と何時の間にか、荷物を増やさないつもりだったのを完全に忘れてしまって増えてしまいました。その上、何時かは引越しがあるとのことで取っておいたハードだけでなくソフトの段ボール箱が殆ど一部屋の大半を占めていて邪魔だと思っていたものです。

 しかし、そうして取っておいた段ボール箱のお陰で荷造りは思ったよりスムーズにできました。やはり、単身赴任はいつか引越しがあるのは間違いないので常にそのつもりで荷物を増やさないことですね。
 そうは言いながらも、やっぱり荷造りって面倒ですね。もうチョット抑えておくんだったと反省しています。
 二号機一台を残して(これは最後の日までインターネットをするためです完全に中毒ですね。)大体荷造りも終わりました。あとは金曜日の引越しまでに間に合うようにゆっくりとやります。実は、チョット荷造りしただけで筋肉痛で腰が伸びません。情けないですね!

 それにしても、絶対にしたくないと思っていた単身赴任を思いがけなくやりましたが、思っていた以上に意味は無いと思いました。第24話でも書きましたように一番後悔するのは、子供の一番大切なときを全て奥さんに任せてしまって何にも役に立てなかったことです。人間の一生なんて短いものです。そしてその内、子供と一緒に居れるのなんて高々20年くらいなのにそのうちの半分を離れて暮らすのでは人生を放棄したほどの出来事と言っていいのではないでしょうか。
 私の勤めている会社では、もっと長く単身赴任している人が何人もいるようですが、そんなことは会社にとっても損失と思うのは私だけでしょうか。
 どう考えても自分の人生が一番です。会社なんて生きていく為の手段の一つにしか過ぎないと思います。それなのにその大事な人生の何年かを家族と離れて暮らすと言うのは本末転倒としか思えません。こんな制度は日本の企業からなくなって欲しいと思うのは私だけでしょうか。またサラリーマン失格と言われそうですね。

マァいいか!終わったことだし!

200127日水曜日  第507話  高橋尚子選手

 第504話で久し振りにオリッピックに触れましたが、近頃気になることがあります。皆さんもそうでしょうが、高橋尚子さんが心配です。
 先日も大阪女子マラソンでゲスト出演してました。天満屋の渋井陽子選手の素晴らしい走りに刺激されていたようですが、小出監督の「Qちゃん、いい刺激をもらったね!」の問いかけに彼女の現在の問題が隠れていると思ったのは私だけでしょうか。

 去年のオリンピックの感動的な優勝の後誰もが懸念していたように、あらゆるマスコミ、業界団体、組織などに表彰されたり、取り上げられたり、ゲスト出演したりで、その露出度は凄まじいものがあります。サングラスやらファッションやらおよそ関係の無い業界のブームを利用しようという魂胆にも笑顔で答えていました。
 その象徴ともいえるのが、国民栄誉賞でしょう。営利団体の考えと全く変わらない発想の森内閣の宣伝に利用されただけでしょう。
 そして、どのマスコミも「大変ですね、練習に差し支えませんか?」と自分だけが心配しているようなことを言っている。「自分ひとりくらいは大丈夫だろう」という日本人の本質丸出しである。
 そんな自分勝手な考えが膨大な数のゲスト出演に繋がることは容易に想像できるでしょう。そうして、練習不足でレースにも出場できない状態が続いているようである。もうすぐ、マスコミによる高橋バッシングが始まりそうで怖いですね。既にそんな傾向が現れているような気もします。きっと、その時は自分たちのやったことには絶対に触れないでしょうが・・・。

 2001年2月2日(金曜日)の日本経済新聞のコラム「チェンジアップ」で豊田泰光さんが「表彰式ラッシュの功罪」との題で取り上げていました。

 ・・・略

 国や自治体を含め、いろいろな組織がスポーツに関心を寄せ、賞状をくれるのはありがたいけれど、走り続ける人たちにとっては、いいことばかりとは限らないようである。

 西武・松坂や巨人・上原の昨シーズンの不調も同じような表彰ラッシュの為だったのではないかとも書いています。新人といえども片やプロですから商売として仕方ない面はあると思いますが、高橋選手のようなアマを同じように扱って選手生命を奪ってしまったらその責任は誰が取るのでしょう。
 関係者が皆手のひらを返したようにバッシングするのが目に見えるようです。「私は心配したんですけどね!」と責任逃れをするのでしょう。

 一番責任があるのは本人なのは間違いないでしょうが、そんな目に遭わせた自分さえ良ければで彼女を利用した人たちの責任を問いたい。

 くしくも4日にオリンピック以来の初マラソン(ハーフ)を丸亀〜坂出で走りました。4、5日前から始めたところという練習不足の割には見事に完走しました。どうやら大丈夫のようです。小出監督によると週刊誌の批判記事に泣いたそうですが彼女のことだからそんなことに負けずに明るく立ち直ってくれるとは思いますが・・・。

そっとしておいてあげたいものです!

200128日木曜日  第508話  白熱灯

 子供の頃(昭和20年代〜30年代)、所謂、電球というやつですを点けっぱなしにしては、おじいさんに「もったいないから電気を消しなさい!」とよく叱られたものです。
その為もあってか未だに電気がついていると消したくなります。その頃はまだまだ蛍光灯はなかったような気がします。何時頃から蛍光灯になったのかは憶えていませんが、白熱灯に比べてワット数が少なくて明るく寿命も圧倒的に長いので経済的だと学校でも家でも教えられたものです。
 ただ、電球と違って点けたり消したりすると寿命が縮むと言われて電球のように直ぐには消せなくなったものです。これも未だに「どちらだろうか?」と悩んでいます。

 こんな育ち方をしていましたので、照明というものは世界中で蛍光灯が使われているものだと思っていました。
 ところが、リンクして頂いている
ミズさんの所の掲示板でいつも「多田さんのニンジャ君のアメリカ便り」という興味深い書き込みがあるのですが、そこでアメリカでは殆どの家庭が白熱灯で、「多田さんのお住まいの住宅地の97軒の内、97軒が白熱灯を使用しており、そのうちの1軒の1箇所だけ、蛍光灯を使用している」というのです。
 どうやら、ヨーロッパでも白熱灯が殆どのようです。欧米の人は目が蛍光灯の紫外線に弱いと言う説もあるそうです。

 しかし、当たり前と思っていることが全く違っているのですね。こんな話を聞くと常識というものが如何にいい加減なものかを思い知らされます。こんなところにも、文化の違いによる摩擦もあるのかもしれません。

 そんなことを思っていると、今度は別の掲示板で第493話で取り上げたカリフォルニア州の電力不足に関して、「カリフォルニアの電力不足にも白熱灯が関係あるのじゃないか?」という書き込みを見ました。大抵の家庭では白熱灯、それも300ワットなんてのも使っているそうです。一見当たりの電力消費量も大きく違うのではないかとも書いていました。

 「アァ〜!そうか、そんなかんがえかたもあるのか!」と感心させられました。面白いものですね、全く知らなかったことが、こんな風に同時に関連付けられて目の前に現れてくると何だか、アメリカの人たちの生活の一部が目に見えるようで不思議なものを感じてしまいます。 
 こうしてみると、私だけかもしれませんが外国のことについてこんな基本的なことさえ知らないのですね。今回のカリフォルニアの電力不足にこんな事情があることなんか想像もしませんでした。

 やはり情報というものは大事ですね!先入観だけで問題を考えると大変なことになるかもしれないと思い知らされた気がします。

知らないことばかりです!

200129日金曜日  第509話  富士山

 PCの部屋の第80話第119話でも書きましたように壁紙にも使っている私の大好きな富士山の様子が今おかしいそうです。去年の終わり頃から低周波地震というのが頻発していると報道されています。
 宝永4年の大噴火(1707年)を最後に活動を休んでいる。火山としては青年期なので何時噴火してもおかしいことは無いし、こんなに長く活動を休んでいる方が富士山としては例外と考えた方がいいのだそうです。
 心配ですね!もし噴火するようなことがあれば江戸時代と違って、大きな被害をもたらすことになるかもしれません。

 大きな被害も心配ですが、あの圧倒的な裾野を持つ富士山の姿も変わってしまうかもしてません。こんなこと心配していたら不謹慎と叱られそうですね。

 あの美しい富士山は何時頃からあの姿になったのでしょうね。葛飾北斎などの浮世絵では見ますがその以前の絵はあまり見たことが無いような気がします。
 もしかしたら、今のあの姿というのは富士山というか地球の長い歴史の中ではホンの一瞬の姿かもしれません。それを見ることが出来たのは人類の歴史の中でもホンの一握りの人かもしれません。
 チョットサイト巡りで調べてみたら一万年前から現在の富士山が活動を始めているとありました。歴史に残っている噴火は最初が781年の桓武天皇の時で全部で17回あるそうです。

 三宅島の噴火や最近の地震の多さから言っても何かあると考えるのが当たり前かもしれません。

風景との出会いも一期一会かもしれない!

2001210日土曜日  第510話  引越し

 くろねこヤマトさんに2時から引越しを頼んでいたのですが、昼からは予定どうりには行かないかもしれないと言われていましたが、2時前に確認のTELを入れると3時過ぎないと予定が立たないのでそれから連絡しますとの事。この時点で嫌な予感がしました。
 4時前に手伝いに来てくれていた奥さんを先に帰らせました。二人して待つのは余りにも勿体無いので・・・。
 4時過ぎにヤマトから
TELが入り6時過ぎるとのことでした。幾らなんでも客を馬鹿にするにも程がありますが今更どうしようもありません。どうせもっと遅れるだろうと腹をくくりました。奥さんを先に帰らして正解でした。
 
TVもパソコンもないので時間を潰すのも大変です。列車ででも読もうと買っていた佐高信さんの「社長のモラル」講談社文庫を読んで気を紛らわすことにしました。

 リクルート事件のところで面白い所がありました。

・・・略

 リクルートとは対照的に、宅配便のヤマト運輸のように、運輸省の規制に真っ向から挑戦し、成長してきた企業もある。ヤマト運輸のトップは、ウチには政治力なんか何もないし、もしあったとしても使いたくないと言っている。顧客のニーズにしっかり応えているという自信があるから、こう言えるのだろう。・・・以下略

 チョッと皮肉でしたね。佐高さんに感化されて私もヤマト運輸の小倉昌男元会長を尊敬していますが今回は何だかがっかりしました。中々、トップの思うように末端までその精神が浸透するのは難しいものです。

 結局、7時過ぎくらいに運転手から後2、30分で着きますとのTELが入りました。担当の運転手はきびきびとやってくれましたので積み込みが終わったのは8時前でした。
 運転手が悪いわけではないので文句を言う気にもなれませんでしたが、それにしてもこれほどまで待たされるとは思いもしませんでした。
 出来ないのなら最初からそう言ってくれれば他に頼むことも出来たのにとがっかりさせられました。顧客のニーズにしっかりと応えているとは言えませんね。それにしても5時間は長すぎます。こんなことが当たり前とは思いたくないですが・・・。

 8時28発のぞみの「立ち席特急券」に乗り11時前に坂出に着きました。はじめて乗りましたが立ち席にも号車指定があるのが面白かったです。金曜日の夜は単身者の帰省なのか満席でした。可哀想に!もう、あっしにや関係ござんせん・・・。

しかし、本当に長い一日でした。

2001211日日曜日  第511話  引越し2

 クロネコさん頑張って朝の内(10日)に配達してくれました。昨日の書き込みが利いたのかなと思わせられます。
 荷造りも面倒でしたが、荷解きも結構大変です。それでも荷造りのように一人じゃないので思ったより速く片付きました。

 さて、何と言っても本命はパソコンの設定です。まずは配置を決めなければなりません。取り敢えず二号機と三号機を現在一号機と四号機を設置している居間に置くことにしました。五号機は2Fの子供部屋へ置くことにしました。

 二号機と三号機は大阪で使っていたのと同じ設定で組み立てました。LANも組んで、さあ起動です。

 「動くかな!」と心配しながらスイッチオン。
 二号機は無事立ち上がりました。問題もなさそうです。

 さて三号機はどうかな?「あれ!画面が出ない。」
 起動はしているし起動時のWinの音も聞こえますが画面が出ません。
 三号機は以前からグラフィックカードが接触不良で画面が出ないことがあったので何時ものことだろうとカードを刺し直してもう一度やってみましたがダメです。何度かやってみてもどうにもならないので、落ち着いてからやってみることにしました。

 今度は、LANに挑戦です。一号機と四号機のハブにこの日のために引越しの前に購入したハブをカスケードでつなぎましたがこれは何とか成功しました。調子に乗って2Fの五号機とも接続成功。

 三号機の問題が残りましたが取り敢えず4台はLANに繋がって動いていますのでよしとして今日は終わります。

 それにしても、休み明けに大阪へ帰らなくてもいいと思うと余裕がありますねぇ!。少々設定が上手くいかなくても時間はたっぷりあるし「そのうちやればいいや」で済むので気が楽です。

やっぱり二重生活はするもんじゃないです!

2001212日月曜日  第512話  亀井静香

 11日のサンデープロジェクト、亀井静香が出ていましたが、もうどうしようもないですね。何にも変える気がない。あれが日本の政治家の代表なんて情けないにも程がある。
 構造改革もなんだかんだといって全くする気なし。ゼネコンに関して「再編成は必要ない」との発言を聞いてとうとう本音を出した名と思いました。要するに自分の金づるを守ることしか考えてない。郵政の民営化にも反対だそうである。全て、選挙の母体であることは明らかである。

 あんな政治家が自民党を牛耳っているのですから、日本が良くなるわけは無い。声が大きいだけで中身は何にも無い。ハッタリだけである。いよいよ自民党の最後を感じさせてくれることは良いのだが、それでも自民党に頼る国民がいることも確かなのである。

 どうしてあそこまで能天気な政治家がのさばれるのか全く理解に苦しみます。その時その時に国民を誤魔化す先送りをして選挙に勝つことにだけ全力を投入しているだけであって、そこには、本当の意味の国民の為の視点は全く見られない。それでも選ぶ選挙民がいることは確かなのですからやはり責任は選ぶ方にもあるということです。

 ペイオフ解禁延期(第135136137139167話)や表面だけの誤魔化しの公共事業の見直し(第360話)など、亀井静香の鶴の一声で先送りされたもののなんと多いことか。あんな人が総理にでもなったらこの国はとどめを刺されるような気がします。しかし、どうして本当に国の為を思う政治家が出ないのでしょうか。

何時まで待てば良いのか!

2001213日火曜日  第513話  単身赴任

 PCの部屋でも書きましたが第511話で書いた三号機の画面が出ないという問題はとんでもない思い込みの為のミスでした。お陰で5台とも何とか稼動できました。
 これでPCの環境も大阪の時とほぼ同じようになりました。尤も、インターネットの環境は常時接続のケーブルネットでずっとよくなりました。休みの昼間にのんびりと居眠りしながらサイト巡りできる幸せをかみしめています。お陰で、引越しの為に回れていなかったところも一通り回ることが出来ました。

 もう一つ、日曜日の昼に大阪へ帰らなくてもいいのがなんとも有難いですね。何時もなら今頃は大阪でこれを書いて済んでもう寝ていなければならないのにのんびりと未だに起きてこれを書いています。
 単身赴任が終わった喜びがじわ〜っと湧いてきます。今更ながら
第24話を読み返してみると、我ながらズバリと単身赴任の無駄とむなしさを突いています。

 やはり日本の企業は単身赴任を早急に止めるべきだと思います。本当に、従業員に有効に働いてもらいたいと思ったらよく考えることです。

 何たって、一日中何を食べるかの心配をしないで済むことの有難さを分かって欲しいものです。

 本当はメシの心配をせずに一日中ネットをやれる方が有難かったりして・・・。

もう二度と単身赴任はしないぞ!

2001214日水曜日  第514話  初出勤

 このところ日記風になってしまいましたが、今日(13日)から香川で初出勤でした。約10年振りの出勤となりましたが、半数以上の所員が当時のままで気心も知れているので人見知りの強い私としてはその点気が楽で有難かったです。

 仕事の方は今までの営業と全く違って事務職となります。就職以来事務職は初めてなので書類や数字を見ているだけでぞっとしますが、そのうち慣れるでしょう。
 これを機会に、エクセルやワード、アクセス等の勉強も出来ればいいなと密かに期待しています。この年になって、転職することを考えれば天国のようなものだと思います。ここは新しい会社に転職したつもりで新しい仕事に挑戦してみたいと思っています。
 それにしても、一日中内勤なんて辛抱できるかな?

 昼食は、もちろんうどんです。当時は無かったお店に行ってみましたがそれなりに上手かった。これからは365日うどんの生活に戻りそうです。いい情報があればうどんの部屋にも書いていきたいと思います。
 やっぱり香川の昼食は日本一安く済みます。ちなみに今日はうどんの大とごぼうのてんぷらとかき揚げで380円でした。体重に気をつけなくちゃ・・・!

うらやましいでしょう!

2001215日木曜日  第515話  危機管理

 マスコミは今や実習船「えひめ丸」と潜水艦衝突事故報道ばかりである。そしてあの森総理のゴルフ優先に対するバッシングと一億総森批判の様相である。実習船の犠牲者は本当に気の毒だが、マスコミや野党はそれを利用して騒いでいるだけのように見えて仕方ないのは私だけでしょうか?
 
第512話でも取り上げたように、あの亀井静香の言動を見ていると今更政府自民党に期待する方が無理なのであってましてやそのお飾りでしかない森総理を一人攻撃したって何の解決にもならないのは皆分かっているはずなのにことさら揚げ足を取るように騒いでいるとしか見えない。たとえ森総理を辞めさせても政府自民党が腐っているのですから誰が代わりになったって代わるはずは無いのですから。
あの人たちには国民なんて眼中にないのですから、その国民が事故に会ったって、彼らにとっては何の痛みも無いはずです。だからこそ、慌てることも無くゴルフを続けることが出来るのです。
 当然危機管理なんて言葉が頭に浮かぶわけも無いのですから、そんなことをことさら取り上げて騒ぐ方がお門違いというものです。そんなやつ等をどうこう言うのは無駄としか言いようが無いのです。そんな人たちを攻撃したって何も変わらない。要は、選んだ時点で諦めなければならないことだったのです。

 こんな酷い政府を作ったのは我々国民なのだからその反省の方が大事であるように思います。そして二度とこんな政府が出来ないように選挙で意思を示すことこそやらなければならないことだと思います。
 全てが一時的であって、もう少し立ったら、又どのマスコミも騒がなくなることでしょう。そして本質的なことには触れずに終わってしまうことになってしまうのです。

そして又幻滅ということになる!

2001216日金曜日  第516話  ホームからの転落

 昨日も言いましたがマスコミの興味は既に日航機のニアミスから、潜水艦事故に移ってしまっています。
 そしてその前に紙面を賑わしたJR新大久保駅の転落事故に至っては、今や殆ど報道されることもなくなってしまいましたが、当時はあの後もあちこちで転落事故の報道が行われていた。香川でも私が帰った頃に坂出の隣の宇多津駅で酔った人が転落して、駅員さんの指示でホームの下の隙間に避難して無事だったというニュースがありました。
 やっぱり事故は起こっていたのです。あのお二人の事故で話題になったのでニュースとして取り上げられているが、あれが無ければニュースに取り上げられることも無かったと言うことでしょう。何時ものマスコミのやり方です。
 これだけの事故が起きているのに何の手も打たれずに当たり前のこととして放っておかれたということに何だかおかしなものを感じるのは私だけでしょうか。
 自動車事故が当然視されているのと同じような怖さを感じます。身内の事故で無い限り他人の事故は事故として感じない人間の悲しさでもあるでしょう。
 今回の事故でそうした隠された欠陥が表面に現れたのは不幸中の幸いではないでしょうか。これを機会にこの異常な事故を防ぐ手立てを打つべきじゃないでしょうか。
 こういう話になると、自分で自分を守るという論調が出てくるが、それにしては余りにもこうした転落事故が多すぎるのではないでしょうか。そこにはやはり施設に無理があるように思います。
 新しい路線の駅には大抵非難できる場所が確保されていることを見ると、分かっていて、コストなどの為に手を打たなかったと考えるのが自然でしょう。公共交通が事故が起きるのは当たり前との前提というのはやはりおかしいと考えるのが当然ではないでしょうか。
 

 少し古くなりますが、2月1日の天声人語もそのことに触れていました。

 ・・・略

 JR東日本の調べによると、管内でのホームからの転落や列車への接触事故は1999年度で57件。2000年度は12月末までに32件を数える。といっても記録されているのは列車が10分以上止まり死傷者が出た場合だから、すぐ助けられた例などは含まれていない。

 こんな数字も、今回の事故が無ければ表に出ることも無かったのでしょう。それにしてもその後のニアミスや潜水艦事故などの報道に隠れて、忘れられることの無いように願いたいものです。

マスコミの取り組みに注意したいものです!

2001217日土曜日  第517話  ノーネクタイ

 第341話などで何度も取り上げた、ノーネクタイや半袖シャツですが、くしくも転勤と事務職への異動により「今年の夏はもしかすれば念願がかなうかもしれないなぁ!」と密かに期待しています。
 丁度、引越しの準備の時に、以前
第342話でも書いたように探しても見つけることが出来なかった段ボール箱から半袖シャツが大量に見つかりました。この夏半袖を着ろということだと勝手に解釈しています。あわよくばノーネクタイも・・・。

 2001年(平成13年)2月14日(水曜日)の日本経済新聞に「ノーネクタイでおしゃれ」と題して面白い記事がありました。

 ・・・略

 アパレル各社や百貨店がネクタイなしの着こなしに対応したシャツを拡充している。襟を従来より高くするなどネクタイをしない場合でも崩れた印象を抑え、個性を出せるような工夫を取り入れた。・・・以下略

 良いですね!情報産業などでノーネクタイが増えている傾向に合わせてのことだそうですが、本当に定着して欲しいものです。
 速く日本中がノーネクタイが当たり前の時代がくれば良いと思っているのは私だけではないはずです。去年の夏の後半に半袖シャツを着てみましたが、案外誰も気にしていないというのが実感でした。壁は自分で作っているという良い例だと思います。
 こんな時こそ「赤信号、皆でわたれば怖くない」の精神で行きたいものです。皆さん挑戦しませんか!何と言っても省エネにとっても良い事なんですから。本来から言えば当然やらなければならないことなのに・・・。

 もともと香川では暑さもあって半袖には以前から抵抗が無かったことは第276話でも書きましたが、流石に営業でノーネクタイまではまだまだ難しいような気がします。しかし、事務職ならそれも出来そうな気がしています。この夏は挑戦してみたいものです。

果たしてノーネクタイの時代は来るか!

2001218日日曜日  第518話  森降ろし

 第515話でも取り上げましたが、今やマスコミの論調はは森降ろし一辺倒です。確かに最低の総理であることは間違いないようですが森一人を降ろしたってどうにもならないことも分かっているはずなのに・・・。
 本体の自民党が腐っている以上本当にやら無くてはいけないことは森降ろしなんて枝葉末葉でしかないはずです。
 そんな表面的なことで国民を誤魔化してしまってどうするのでしょうか。その裏には何かマスコミを含めて魂胆があるのじゃないだろうかと思ってしまいます。 今更、小泉さんが首相になったところで自民党がバックでは何もできないことになるのが見えています。今までも何度も失望させられてきたのにまだ懲りずに首相を替えれば何かが変わると思わせてどうするのでしょう。やっぱり自民党をはずせない何かが裏にあるのでしょう。マスコミも今の体制にどっぷりと浸かって利益を享受しているのは間違いないのですから。そうじゃないですかマスコミさん。

 民主党の対応も何時もながら腰が引けていて迫力不足。本当に政権を取る気持ちが無いように見えて仕方ない。そりゃ〜、実際に政権を取って苦労をするより野次を飛ばしている方が楽なのは分かりますが・・・。
 兎に角、誰も本気でこの国を変えようとしていないのは確かじゃないでしょうか。所詮は自分がかわいいのです。今の地位を捨ててまで戦おうなんて人はいないのです。

 その典型的な人、加藤紘一さんが自分のHPで昨年1120日の「加藤政局」について、「本会議に出席して、不信任案に賛成票を投じなかったのは、私の間違い。あそこは行くべきだった。私の中の古いもの、永田町的なものが、判断を誤らせた。魔がさしたとしかいいようがない。・・・以下略」と言っていると2月17日の読売新聞に載っていましたので急いで見に行ってみました。

 今更何を言っているんだと言うのが正直な気持ちです。あれだけ国民を失望させておいて、今頃になって間違いだったと言っているそのずれが致命傷だと分からないのでしょうか。 
 先日も、何かのテレビ番組で今首相にしたくない人というアンケートで森首相の次に見事にあなたが二位にランクされていました。それだけ国民からソッポを向かれていることが分からずに未だに「全国行脚」などと言っているそのセンスが分かりません。まぁ食べていくだけなら今の地位が良いのでしょうが・・・。
 あの時あなたが立ち上がっていたら、こんなバカなことでもめていることも無かったかもしれないと思ってしまいます。

 このように、国民の為なんていっている人がこの程度なのですから後は推して知るべしでしょう。

本当の政治家はいないのか!

2001219日月曜日  第519話  筋弛緩剤混入事件

 ケーブルネットのお陰で睡眠の時間帯が変わったので久し振りにテレビ朝日の「スクープ21」を見ました。
 「仙台・筋弛緩剤混入事件の知られざる真実」と題して衝撃的な話を取り上げていたからです。
 今までのマスコミ報道では、守容疑者の犯行は動かしがたいとされ、私も別に疑いを持つこともありませんでした。
 その後、守容疑者が全面的に犯行を否認していると言う弁護士の発表のニュースを見ても、「日本の弁護士も、とうとうアメリカ並に無茶を言うようになったんだな!」としか思っていませんでした。
 しかし今回、以前
第233話で取り上げた猪野詩織さんのストーカー事件での取材の例もあるので「スクープ21」なら何か踏み込んだ取材をしているのかなと思いながら見ていました。

 それは思いもよらない展開でした。あの事件のあった仙台市の北陵クリニックは去年(2000年)の4月に救急手当て(舌でふさがった気道をあけて強制的に空気を送る処置)が出来るたった一人の若い医師が辞めて、その治療の出来る医者がいなくなってしまったのだそうです。副院長の女医さんと年取った医師二人もその処置が出来ず、副院長はそんなときにおろおろしていたと言うことです。副院長の夫(医大の教授でクリニックの実質の責任者だそうです)も出来なかったそうです。
 そしてそのために救急患者の処置が出来ずに他の病院へ転送したり、子供が死亡したりが前年度より大幅に増えたそうです。この増えたことが守容疑者の所為だと言われているのです。逆に守容疑者が代わりに処置をして患者を救ったこともあるそうです。看護婦さんは自分の当直の時に緊急事態が起きることを心配していたそうです。なんとも恐ろしい話です。

 そして彼は逮捕される前に副院長の夫から彼の当直の時に緊急事態が多発しその為副院長がノイローゼになっているとの理由で退職を通告されていたのです。
 他にも、必ずしも彼が犯人とは言い切れないような事実が出てきているようです。もしかしたら罪を被された恐れもありそうな感じです。

 兎に角、最初に思ったような単純な事件ではないかもしれないと思えてきました。こうして見ると、猪野さんの時といい、今回の守容疑者といい、マスコミの報道が全て正しいと信じるのは危険なようです。
 どうしても、マスコミや警察の発表を頭から信じてしまうのは私だけでなく日本人の弱点のようですね。それだけにマスコミにもう少し慎重な報道をお願いしたいものです。尤も、「スクープ21」もマスコミですけどね。今後も注目したい。

果たしてこの事件の真相は!

2001220日火曜日  第520話  奉仕活動の義務化

 第410話でも取り上げた徴兵制につながりかねない子供たちへのボランテリアの強制を考えると、今更ながらそれを推進しているのがゴルフ会員権を貰って平気な森総理というところに何ともいえない皮肉を感じてしまいます。
 確かに、今の子供たちにはいろいろと問題もありそうですが、それはとりもなおさずそんな子供たちを育てた我々大人の責任でもあることは間違いありません。
 その中でも、森総理を代表とする一番問題のありそうな人達が寄ってたかって子供達に強制的にボランティアを押し付けて子供達をどうこうしようなんてとんでもない話じゃないでしょうか。それにしても、「人の振り見てわが振りなおせ」とはよく言ったものです。
 子供達を教育するより今の腐れきった政治家たちを代表とする大人達が自分たちの態度を改め身の処し方を考える方が先のような気がしますがどうでしょう。そうすれば、それを見て育つ子供達も必然的にまともになりそうです。

 今の日本の政治や閉塞した社会を見ている子供達に将来に夢を持てと言ってもそれは無理と言えるのじゃないでしょうか。その絶望感が子供達を毒している面は否めないのではないでしょうか。

 そんなことを思っていたら、同じようなことを考えている方がいました。「週間金曜日」 第351号 2001.2.16「投書・論争」に“奉仕”の強制が 行き着く先は…… の題で、山梨県北巨摩郡 松井貞文 美術家(52歳)さんの投書がありました。

 ・・・略

 森喜朗首相の私的諮問機関である教育改革国民会議をはじめ、一部教育関係者のあいだで今“奉仕活動の義務化”がやけに声高に叫ばれている。そもそも奉仕あるいはボランティアという個人的かつ自発的行為を一律に上から強制すること自体実におかしな話だが、しだいに彼らのネライがあらわになりつつある。・・・以下略

 どう考えても彼らのネライは徴兵制と考えるのが自然なように思います。どうしてそんなことが考えられるかというと、自分たちは庶民とは違うという驕りがあるのだと思います。
 こんな人たちが本当に国民のことを考えているとは到底思えません。本当に何とかしないと気が付いたときには大変なことになりそうです。

何とかしたいですね!

2001221日水曜日  第521話  シーガイア

 以前、博多に出張した時に案内板に韓国語や中国語が目立ったので九州の人に聞いてみたら、「ハウステンボス、スペースワールド、シーガイアのトライアングルを訪れる台湾や韓国からの観光客が多いのですよ」と言われて、「あぁ!成る程、凄いもんだなぁ!私なんか一度も海外旅行に行った事もないのに」とうらやましく思ったものでした。
 一時は、新しい観光客を集め経済効果も上げて、飛ぶ鳥を落とす勢いと言っても良かったくらいでした。しかし、ご多分に漏れずバブルがはじけた後は苦しかったようです。この業種は、よく言われているようにリピーターを獲得する為に常に施設を新しくする為の次から次の投資が必要なだけに経営が難しいといえるでしょう。
 一時は、成功例と言われていたハウステンボスでさえ今は苦しいと聞きます。香川のレオマワールドも去年の秋に閉鎖しました。
 本当に成功しているのはディズニーランドだけと言っても過言ではないのじゃないでしょうか。

 そんな本職でさえ難しい業種にそれもバブルの頃に第三セクターで飛び込んだところが上手く行く方がおかしいと言えるでしょう。大阪のユニバーサルジャパンの前売り切符が大人気だそうですが、これも第三セクターなのが気になります。

 そして、以前から危ないと噂されていたシーガイアを運営する第三セクター「フェニックスリゾート」がとうとう会社更生法を申請しました。負債総額が2762億円になるそうです。

 その裏に銀行の影を感じるのは銀行嫌いの私だけでしょうか。銀行に踊らされてやってみたが結局は世の中そんなに甘くなかったということでしょう。その上ゼネコンや政治家などに食い物にされただろう高額な建設費による最初からの経営困難、きっとこれからも行き詰まるところが出てくるでしょう。

 それにもまして、休みの少ない日本人の生活習慣では、まだまだテーマパークの経営が成り立つことは難しいということもあるのじゃないでしょうか。

生活に余裕が無いですものね!

2001222日木曜日  第522話  高橋選手

 第507話で心配した高橋尚子さんあれからハーフマラソンで日本最高を記録して、並みの選手じゃないところを見せ付けましたが、今度はプロ選手になるとのニュースで驚かしました。
 所属の積水化学が理解を示して実現化しそうだということで、有森選手、藤村選手に続いて3人目だそうです。
 私は知らなかったのですが、有森選手の時には当初反対した日本陸連やJOCもその後プロを認めるようになったそうです。やはり時代の流れなのかも知れません。
 今の時代に、純粋のアマチュアというのは余りにも魅力が無くて有望な選手を集めることが出来ないことを考えると自然な方向といえるのでしょう。
 努力が認められそれなりの収入も得られるとなると、私もやってみようという選手も出てくる可能性は多くなるはずです。それだけにプロになって稼げないスポーツはこれからも選手集めに苦労することになるでしょう。

 何はともあれ、高橋選手にとっては良かったのかもしれないですね、金にもならない名誉だけでマスコミに叩かれたのじゃたまりませんものね。
 プロなら何を言われようがそれだけの報酬を得られる見返りもあるのですから。やるもやらないも自己責任なのですから納得がいくことでしょう。心置きなく頑張って欲しいものです。後に続く選手も出てくるでしょう。何と言っても日本は今や女性の時代なんですから。

 この様に、スポーツは完全にプロとアマチュアの両方を持つものでないとジリ貧になっていく宿命になってしまったのは金が全ての世の中になったからには仕方の無いことでしょう。今更アマチュアの精神を追求してもマイナーな種目になってしまうだけでしょう。

 第504話でも取り上げたように、オリンピックでさえプロ化の波に抗することが出来ない時代になってしまって、その存在価値は金儲けだけになっているのですから・・・。ましてやそのオリンピックを招致しようなんて昨日取り上げたシーガイアなどの第三セクターのように裏に利権が渦巻いているだけと思うのは私だけでしょうか。

金が全ての世の中なんて・・・こんなものさ!

2001223日金曜日  第523話  オリンピック招致

 昨日も触れたオリンピックですが、大阪市のどうでもいい(私がそう思っているだけかも)招致運動が正念場にかかっているようです。2008年のオリンピックの評価委員会の現地視察がこの26日から4日間あるのだそうです。21日から読売新聞で「迫るIOC視察」として大きく取り上げられています。
 どうみても、官だけがはしゃいでいるようにしか見えませんが、本人達は回りの雰囲気もわからず必死のようです。中には日本は国体を戦後続けてきた実績があるなどと主張しているJOCの理事もいるそうである。
第259話でも取り上げたその国体自体を見直してもらいたいと思っているのは私だけでしょうか。国体も何のために続けているのか政・官・財の裏がありそうです。
 全てが悪とは言いませんが、今の日本はそんなことをやっているより、どうやって立て直すかの方が焦眉の急というものでしょう。尤も、問題の多い公共事業を取り込んで行うオリンピックなどはあえて今の日本がやるべきものじゃないはずです。
 そんなことは国民の方が分かっているから、評価委員会の印象を良くしようとして「市民の熱意」をもりあげようとしている官の焦りをよそに市民はしらっとしているのでしょう。

 よっぽど市民の方がまともじゃないですか。いい加減に諦めたらどうでしょう。幸い読売新聞の「迫るIOC視察」によるとロイター通信が「北京をトロントとパリが追う。イスタンブール、大阪は圏外」と報じたそうです。
 オリンピックが本当に必要かどうかは疑問がありますが、今の大阪よりは必要としているところはありそうです。その代表が北京でしょう。何度も言いますが譲りましょうよ!

何でそんなに必死になるのでしょう、何かありそう!

2001224日土曜日  第524話  勲章

 私事ですが、とんでもない計算違いをしていました。単身赴任の年数を9年半と書いていましたが、8年半の間違いでした。
 全くお恥ずかしい話です如何にいい加減な性格かが良く出ていると、我ながら呆れてしまいました。これぞ本当のとほほです。

 さてそんな老化現象も無いと思っているようなご老人、特に偉いさん達が首を長くして待っている大好きな第394話でも取り上げた勲章について面白い記事を見つけました。

 2001年(平成13年)金曜日、日本経済新聞のコラム「大機小機」にフランスの勲章と題して取り上げていました。

 それによると、二人の外務省幹部が沖縄サミットの裏方としての活躍に対してフランス政府から勲章を受けたそうです。サミットの際、フランスのシラク大統領が直接二人に直接声をかけて伝えたそうです。それに比べて日本の叙勲は官主体で年寄りしか対象にならないとも言っている。そして・・・。

 ・・・略

 官僚は仕事における貢献より、ポストでこの等級がほとんど機械的に決まる。企業経営者は叙勲年齢まで待つため、なかなかすっきりと後進に譲らない。・・・以下略

 こんな情けない決め方をするものを有難がって貰いたがる気持ちが分かりませんが、それはお前には関係ないからそう思うのだと言われそうです。
 しかしながら、そんなことの為に、引き際を誤る人も出るとなると何をかいわんやですね。誰が決めるにしても、本当に誰もが認める仕事で決めるのならともかく地位で決めるなんて全くナンセンスとしか言いようが無い。
 KSD(ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団)問題がその体質をあらわしているような腐れきった政府がくれる物がそんなに嬉しいのか?尤も、そういう体質に近い人ほど欲しがるのかもしれませんが・・・。
 そんなものを有難がる風潮が不祥事を隠したりして問題を先送りすることになり構造改革をも妨げているともこの中で書いているが、成る程そんなこともあるのかと益々情けなくなります。
 一体誰がこんなものを始めたのか、所詮は為政者が庶民を人参で釣るためのものでしかないことは誰も分かっているはずなのに、とらわれてしまうのが人間の悲しさなのでしょうか。名誉というものはそれ程人間にとっては魅力のあるものなのでしょう。

何にしても囚われることが諸悪の根源!

2001225日日曜日  第525話  ダム

 小学校の授業でダムの効用を教えられた。水力発電、水害防止など良い事だらけでこれを進めることが国民生活を豊にすると信じていました。
 ところが何時の頃か発電は殆どが火力や原子力に取って代わられてしまってい手驚いたものです。
 現実はコストによるものでしょうが、水を利用することは公害も無くいいことだと信じ込まされていただけに意外な感じがしたものです。その上、ダムによって川の自然がこわされ下流域や生態系にも悪影響を犯したりと従来は思いつきもしなかった悪い面がわかってきたということでしょう。
 一番顕著な例はナイル川のアスワンハイダムだろう。河口の三角州の様子が変わってしまったことをTVで見たことがあります。要するに、ダムによって従来下流まで運ばれていた肥沃な土壌がダムによってせき止められてしまうのである。水だけを貯めると思っていたのが土壌まで貯めてしまうという悪い面が出てきてしまったのである。
 この様に従来はいいことばかりと思われていたことも環境という新しい視点や新たに分かってきたことなどによって悪い面が見えてきたのです。
 今、中国が長江
(関係ないですが、私は昔の揚子江と言う名の方が好き)で三峡ダムの建設を進めていますが、あれも計画当時はばら色の未来を夢見て始められたものですが、今になっては将来大きな問題を起こすのではないかと心配します。

 そんな中、24日のTV「ウェイクアップ」で長野の田中知事がダム建設を全て取りやめるとの決断をしたことを取り上げていました。必ずしも全てが良いとはいえないかもしれませんが、従来の全て良いという考えを打ち破る意味からもやる価値はあると思います。
 そして、その裏にうごめき公共事業を食いものにしている政・財・官のことを考えるともろ手を挙げて賛成したくなります。
 治水の面の不安は残りそうですが、欧米ではダムの取り壊しさえ行われているという事を聞くと新しいやり方と言うものは見つけられるような期待も持てます。

 何が本当に良くて、何が悪いのかはそう簡単には結論付けられるものではないが、少なくとも私達の小学校の授業のように為政者に都合の良いような一方的な情報でなく、善悪両方の情報が正確に伝えられることが必要だと言うことでしょう。

 幸い、インターネットという情報源が我々にはあります。今までのように情報操作でだまされることは少なくなると期待したいものです。

邪魔するNTTが気になりますがね!

2001226日月曜日  第526話  構造改革

 25日のサンデープロジェクト、相もかわらずの森降ろしの話題であるが、何度も言うように森首相の首を挿げ替えることなんかは何の問題解決にならないことは分かりきっているだけに見ていてバカらしい。
 その中で、自民党若手7人が党の「テレビ番組出演と発言に気をつけるように」という締め付けの中「森総理に直言」の主題での討論に出演していた。それでもその発言には派閥から飛び出せない発言に終始していた。

 しかし、構造改革の問題に関しては中々面白かった。それは今まではっきりと言わなかったが今までの先送りではダメでやはり、ハードランディングが必要であることの認識を持っていることがハッキリした。
 森政権もゼネコン、銀行、中小企業の整理にも手をつけると言っているそうである。ところがそのメッセージが国民に届いていない。森さんが、本当に構造改革をやるきがあるのだったら自分の言葉でそれを明確に発表するべきである。国民は何時、どのくらいまで構造改革に踏み込むかのメッセージが欲しいのでありその為には血を流すことも覚悟しているのである。そして、それを明確に打ち出せるリーダが欲しいのである。
 若手は田原さんにどんなリーダーを求めるかの質問に「一周送れだがレーガン、サッチャーを求める」と言っていた。彼らも強いリーダーを求めているのである。

 河野太郎氏が世代交代で総理にしたいとこの中で盛んに言っていた塩崎やすひさ氏が「橋本元総理は間違っていなかったが国民に対するメッセジーが無かったのが失敗だった」と言っていた。
 
第74話でも取り上げたように、これはその通りだと思います。あの時の本当に耐えるときだったのに、マスコミを始めとして足を引っ張ったことが今の日本の閉塞をもたらしたことは確かである。今度そんな機会が来た時にまたもやマスコミが騒ぎ出しそうな気がします。
 これ以上構造改革を先送りすることは日本に死をもたらす事になると思います。どうしても総理を変えたいのだったらもう一度橋本さんにやらせる手もあると思いますがどうでしょう。

又、マスコミが足を引っ張りそう!

2001227日火曜日  第527話  光ファイバー

 株式会社有線ブロードネットワークスって知っていますか、旧社名が大阪有線といって文字どうり有線放送のパイオニア的会社だそうです。創業者の先代社長は不法に有線を張り巡らし業容を拡大していったという創業者社長にありがちな少々危ない橋でも渡るという人だったらしいです。それゆえこの会社を悪く言う人も多いようです。
 その親に反発して後を継がずに若くして事業を起こして活躍していた現宇野康秀社長がそんな父親の後を継いだ時にその不正な有線網を何年もかかって認可を取って正式なものにしたそうである。それも光ファイバー網で。その努力が、今や大きな武器になったのである。

 その回線を使って3月1日より光ファイバによる常時接続の高速通信サービスを開始するのです。それも100Mbpsを月額4,900円で提供すると言うのです。
 最初は東京都渋谷区・世田谷区の一部から初めて
10月には東京全23区及び政令指定都市、2002430万都市+県庁所在地 20034月にはその他全国主要都市に広げていくそうです。
 いよいよ日本も世界に追いつくことが出来るのです。それがNTTで無く民間企業によって成し遂げられるなんて最高です。坂出まで早く来ることを待っています。もうNTTなんかには絶対入らないぞ。小さいが故にがむしゃらに違法な方法を取ってでも大きくなった民間企業と法をたてにとって日本の足を引っ張っている元公社という対照的な企業のこの戦いは見ものです。私としては、
株式会社有線ブロードネットワークスを応援します。

 実を言うとNTTは、2001年2月22日の毎日新聞によると、「NTT東・西地域会社は21日、光ファイバー網を使った一般家庭向け高速インターネット接続サービスについて、5月にも、現在の10倍の速度に当たる最大毎秒100メガビットの高速サービスを月額1万円以下で提供するなど、大規模な光サービス強化を図る方針を固めた。来月初めにも発表する。有線音楽放送最大手の有線ブロードネットワークスが3月から同100メガビットをネット接続料込みで月額計5800円で提供するのに対抗する。ブロードバンド時代を支える光ファーバーのサービス競争が本格化してきた。」というようにまたしても姑息な手段を弄しているのです。
 ISDNを広める為にADSLの展開の邪魔をしたという恥ずべき前科を持ちながら今度も他社が始めるからと後追いの値下げを発表する。全く、どれだけ日本の足を引っ張ったら気が済むのでしょう。
 
第487話でも取り上げたようにインターネット電話によって従来の電話は必要なくなってくる可能性もあるときに何の方策も打たずに他の企業の邪魔をすることばかりやっているから第414話でも触れたようにいよいよNTT最後の日が近づいて来たようです。

これぞ自業自得!

2001228日水曜日  第528話  物価下落

 このところ市場でもてもてのものといえばユニクロやマクドナルドがあります。所謂、価格破壊の代表選手というものでしょう。
 バブル以後の沈滞した経済界にあって数少ない元気印の会社です。価格破壊の先頭を走っていたスーパーがダイエーやニチイを筆頭に倒産の危機を迎えていることを考えるとトップの方針の恐ろしさをつくづく思います。
 最初は庶民の味方として華々しく成長したダイエーなども大きくなるにしたがって、本当のお客のニーズを忘れ、組織の都合が先行するようになってしまってお客に見放されたということじゃないでしょうか。
 
第40話第123話でも取り上げたようにお客を忘れてしまえば市場を失うことになるはずです。ところがそれの出来ない企業の何と多いことか、そんな企業は市場から去って欲しいと思うのは私だけでしょうか。
 残念ながら私が勤める会社にもその傾向があるのが残念なのですが・・・。

 そんな中でも面白いと思っているものにペットボトルがあります。今や、缶のシエアを食って大ブレイクです。出張の時に新幹線に乗る人の大部分がペットボトルをもっていることをみてもその売れ行きが分かります。
 それは、缶と比べて30円高いだけで容量は350mlに対して150ml多いばかりでなく、ふたをして持ってあるけるという便利さもある。最初は若い女性からブレイクしたもので、行儀の悪さに顰蹙を買ったりしていたが、そのうちその便利さが中年おじさん達にも浸透してきたようである。
 飲料業界では、ペットボトルの売れすぎで缶のシエアが下がりトータルで売上も下がったというような噂もあるほどである。
 ペットボトル自体は資源の面から見てどうかなというところもあるようですが、値段と付加価値でお客さんに受け入れられたということだと思います。

 不景気といわれる中でも、本当に価値あるものが安く提供されればお客さんはチャンと買ってくれるという良い例だと思います。
 やはり企業の努力はお客の方を向いていないとその支持を得る事は出来ないということでしょう。
 いかに、コストダウンに努め価格を下げて、尚、競争相手より利益を上げることが出来るかの努力こそが本当の企業の目指すべき未知ではないでしょうか。もちろん、従業員の犠牲の上というのじゃ話になりませんが。

 今、丁度日本経済新聞で「物価下落が迫る変革」というコラムが2月26日から始まっています。そこでは、いかに生産性を上げて価格競争に勝つことが必要かに言及しています。

銀行や、ゼネコンなどの生ぬるさが目立ちます!

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