団塊の世代の部屋20

 

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200131日木曜日  第529話  本の価格

 昨日の第528話で取り上げた価格下落と全く関係ないものに本があります。私は、この部屋でも触れたように殆ど文庫本しか買いません。というより買えませんといったほうが正しいかもしれません。単行本で興味を惹かれるものもありますが、出来るだけ文庫になったものにします。
 それに、文庫になったということはそれだけ評価を受けたということもあると思います。そして、面白いことに発売されて数年立っているので、その本が当時予測していたことを現実と比較できる楽しみがあったりします。
 パソコンの本にいたっては専門書に近いものがあるのでしょうか単行本以上に高くて手が出ません。しかしながら、こちらの方はインターネットでかなりの情報を手にいれることが出来るので今のところは何とか辛抱しています。しかし、勉強しようと思うとやはり本でないと何度も読み返して理解するという使い方は難しい面があります。
 一方、パソコンを始めた頃には良く買っていたパソコン雑誌は全く買わなくなってしまいました。その点はインターネットでそれなりの情報を捜すことが出来る良い時代といえるかもしれません。
その上に、最近の我が家は、本は図書館で借りることを覚えたのでこれからは出来る限りそちらで済まそうと考えています。本屋さんには恨まれそうですね。

 最近は、本離れが良く話題になりますが私のように経済的な問題の面も少なくないのではないでしょうか。再販制度に守られている上にこの様に高くなると一層本離れが酷くなるので又値段が高くなるという風に悪循環になっているということもありそうです。

 2001年2月28日(水曜日)の四国新聞のコラム「一日一言」に大型古本店の話題がありました。 

 ・・・略

 有名作家の数年前の小説どれもが一冊百円で店頭ワゴンに並べられ、たとえば今なら千円札一枚で約一キロの古本が買える。・・・中略
 郊外型の古本店は今や全国で200店以上を数え、まだまだ増えつづけているという・・・以下略

 私も何度か行ってみましたが、流石に種類が少ないのとやはり新しいものがないのが辛いですね。それでも興味深いものが何冊かは見つかります。
 我々消費者にとってはありがたいのですが、これはやはり本来の業界のあり方とは違うような気がします。
 新しい本がもっと求めやすい値段設定であればまだまだ需要はあるはずです。もう一度、本を気軽に楽しめるような方法を考えないと業界自体が立ち行かなくなってしまいそうな気がします。
 インターネットばかりで殆ど本を読まなくなった私が言うのも変ですが、読書にはインターネットとは違ってゆっくりと読むなどの楽しみもあります。

気軽に買えるようになって欲しいものです!

200132日金曜日  第530話  中古パソコン

 私の勤めている会社で今度PCの入れ替えがあります。今はOSがWinNT3.5でPCは富士通のFMVデスクパワーの初期の頃のものです。CPUはPentium75MHzからあって一番良いのがPRO200MHzです。丁度私の一号機(150MHz)と同じ頃のものです。
 流石に、思いソフトは遅いですが、ワードやエクセルで簡単な処理くらいならまだまだ現役でいけそうです。17インチのモニターなんかは十分使えます。私が欲しいくらいです。

 第326話第451452話などで取り上げたようにこういった中古パソコンの有効利用をすることが必要だと思います。どう考えても捨ててしまうのは勿体無い。

 20001年(平成13年)3月1日(木曜日)の日本経済新聞に三菱商事が4月から中古パソコンの販売事業を本格化すると載っていました。企業の使用済みパソコンを回収し一年保証をつけて販売する。値段は2、3万円で、中古パソコン業者や中小企業向けにはんばいするそうで、いずれは消費者向けのネット販売にも乗り出すそうです。
 中古市場も拡大しているそうです。

 やはり誰でも考えることは同じなんですね。昨日一昨日と触れてきたように価格がこなれてくれば新たな需要が起きるのは間違いないはずです。そうすれば、その業界のボリュームも大きくなるというものです。
 そしてそれがパソコンであることは一層意味を持つのではないでしょうか。IT,ITと騒いでもまだまだ全家庭、いや一人一台には程遠いのですから。
 今は、まだまだ数は少ないようですが、大きな流れになれば良いのにと期待します。2、3万円なら一台くらい買って遊ぶことも気楽に出来ます。それこそ子供達がおもちゃ代わりにしても気を使うこともなくて良いでしょう。兎に角、一人一台、いや何台あっても面白いですから。
そして、それが又環境にとって優しいことは間違いないでしょう。尤も、使用電力量が増えるのでるのでどちらが環境に優しいとは言えないかも・・・。

いずれにしても早く安くならないかな!

200133日土曜日  第531話  フリーゲージトレイン

 第298話でウォーキングで取り上げた瀬戸大橋が開通する時にもう一つ期待したのは新幹線でした。
 四国の人間にとって橋と新幹線は二つとも希望なのです。新幹線は残念ながら採算面で見送られました。
 そして、折角出来た橋も
第441話でも取り上げたように、昨日まで3日連続で書いた価格問題と同じく御多分にもれずその通行料の高さのために殆ど役に立っていない状態です。
 何事も中途半端な政策が邪魔をしているといえるのではないでしょうか。作ったからには有効に利用すべきと思うのですがどうにも歯がゆいですね。

 そんな中でも、今度はフリーゲージトレインが注目を浴びています。ご承知のように、新幹線の広軌から在来線の狭軌に乗り入れられるよう(当然逆も)に車輪を自動的に広げたり狭めたり出来る列車のことです。(参考 四国新聞
 これが出来ると、新幹線で岡山駅から乗り換えなしで四国へ乗り入れることが出来ます。要するに乗り換え時間がなくなるということですから時間の短縮と便利さの両方があります。
 この列車の話題を聞いたときには流石に驚きました。流石に頭のいい人がいるものです。行為のをコロンブスの卵というのかもしれないと思ったものです。その列車の実験は今アメリカで行われているそうですが早く実現して欲しいものです。

 この列車は特に四国と山陰への導入が期待されています。どちらも岡山から出ているのですが、両方ともカーブが多く今は振り子列車が走っているのも同じです。
 この同じ振り子列車ですが、乗り比べたら四国の方の振り子列車の方がズット揺れが少なくて快適です。山陰への特急「出雲」の揺れは半端じゃなくて、乗り物に強い私でも油断すると気分悪くなるほどです。多分同じ振り子列車でも四国の方が新しいのが原因のようです。

 話がそれてしまいましたが、この様にカーブが多いのでフリーゲージが導入されてもスピードという点ではそれ程期待できないのではないでしょうか。それにはやはり新しい線路がひつようでしょう。そうすればフリートレインも有効に活かすことが出来るでしょう。しかし、民営化したJR四国ではその予算は無いでしょう。

 こういった理由もあって、私は、公共事業に群がる政・官・財が大嫌いですが、公共交通に関しては国鉄民営化が必ずしも良かったとは思えないところもあると思っています。
 
第85話でも述べたように本当に無駄の無い公共事業を行うならば、日本中に新幹線と高速道路は公平に整備する方がいいのじゃないかと思います。おっと!もう一つ、光ファイバー網も必要ですね。
 これくらいのことは無駄な公共事業を止めれば十分に出来るはずです。そしてそれでこそ日本中を有効に使えるということになるでしょう。
 国土が狭いという弱点が利点にもなります。アメリカみたいに広くないのだから。

税金は有効に使って欲しい!

200134日日曜日  第532話  株価下落

 平均株価が2日、前日比419円安で終値1万2261円とバブル以後最安値を更新してマスコミも世間も森首相のせいにして騒いでいます。
 物価の下落をデフレだとも心配しているようですが、本当に景気の下落や株価下落、物価の下落がそんなに悪いのでしょうか。
 株をやる金もない私にとってはどちらかというと「ざまあ見ろ!」というのが正直な気持ちです。こんなことを言うと顰蹙を買うのでしょうが、景気の下落は全てのやるべきことを先送りした当然の結果であって森総理一人をこき下ろしたところで何の解決にもならないことは分かっているはずです。
 問題をすりかえることによって又しても本当にやるべきことを先送りしようとしているとしか思えません。

 この際、株価も徹底的に落ち込むことで政治で解決出来ないものは市場に任せるのも一つの手ではないでしょうか。山一証券や北海道拓殖銀行が市場からはじき出されたように、ゼネコンや銀行などを市場に任せてふるい落とせば構造改革も少しは前に進むのじゃないでしょうか。

 物価にしても下落を悪いことのように言っていますが、先日来この部屋で取り上げているように企業の努力によって物価が下がることのどこが悪いのでしょうか。
 要するに、何の経営努力もしないで価格競争に負けた企業が騒いでいるだけなのだと思います。そんな企業は市場から振り落とされて当然であって、そんな企業を守ろうとするから税金の無駄遣いが起きるのです。
 いつも言うように一度は徹底的に経済破綻まで行けばそれによって本当の構造改革が出来るように思います。

 明治維新、戦後に続く平成維新で国の仕組みをもう一度根底から改革するくらいの覚悟で出直すのです。そうすれば今の頼りにならない政治家にもそれなりのリーダーが出てくるように思うのですが、どうでしょう。楽観的に過ぎるかな?

 しかし、日本人のレベルは本当の危機の時には必死になって何とかする位のものはあると思います。
 税金は、それによって職を失った人の救済に使って皆で我慢すればいいのです。この国は一度どん底を経験する必要があると思います。

底辺からやり直しましょうよ!

200135日月曜日  第533話  族議員

 4日のサンデープロジェクトは構造改革が主題でした。堺屋太一、リチャードクーの二人は財政投資による景気浮揚策でどちらかというと今の政府の政策を支持していました。
 自民党の若手三人、石原のぶてる、塩崎やすひさ、茂木敏充は不良債権問題を取り上げ、銀行の不良債権を直接償却するという理論。そして、政府の国民に対する明るいメッセージが必要であるとの主張。
 最後に菅直人は自民党の族議員が改革の邪魔をしていると主張。まだ残っていた堺屋さんと議論になりました。どちらも官僚が動かないことを嘆いていました。

 それぞれの主張には今の日本を何とかしたいという気持ちがあふれていて成る程という面があり納得もさせられるのですが、実質は何も変わらない。ここに問題の本質があるのだろうと思います。
 皆が今の現状を憂えているのは分かるのですが、どうにも動かない。これはやはり、菅さん曰くの「自民党の族議員が自分の利益のために邪魔している」が本当だと思います。KSD問題こそその典型でしょう。
 ところが堺屋さんから民主党にもNTTの組合をバックにIT革命の邪魔をしているのがいると言われていました。NTTの組合が人員整理を遅らせ、ひいてはそのことが日本の通信の足を引っ張っていることは承知の事実であるだけに、このあたりは反論に困ったことでしょう。

 結局は与野党ともに族議員が自分の利益のことしか考えないために本当にやらなければならないことの足を引っ張り問題を先送りさせているのである。そのことこそが今の日本の閉塞感の全ての原因といえるのではないでしょうか。どっちもどっちといえるかもしれません。
 そして、そんな議員を選んでいるのは月並みな言い方になりますが我々国民なのです。

 今こそ自分を捨てて国民の為に働こうという人が一人でも多くなることこそ必要なのです。
そして、そうした人が選挙や金の心配をしないで働けるようにバックアップすることこそがこの国が良くなる絶対条件でしょう。

やれるかな!

200136日火曜日  第534話  セーフガード

 最初に就職した会社で二年目に転勤したのが今治(いまばり)でした。4〜5年間を社会人としての初期を過ごしました。しかし、もうはるか昔のことで霧のかなたのような記憶しかありませんがタオルの製造が日本一で市内にはタオル会社があちこちにあったことは憶えています。他には来島ドックなど造船所がありましたがそれ以外にはこれといった産業が無かったものです。
 当時から、繊維産業の斜陽化は言われていたことを憶えています。丁度、ボーリングのブームが頂点の頃でボーリング場の新築が盛んでした。中山りつ子さんや須田加代子さん並木恵美子さん達当時の錚々たるプロも大会に来たものです。あの時は確か斎藤しのぶさんが優勝したと思います。
 又、話が飛んでしまいました・・・。

 そんなことを思い出させる今治が今話題になっています。セーフガード(緊急輸入制限措置)の発動を政府に要望したというニュースででした。
 このところ続けて触れている価格問題です。ユニクロに代表されるように製造コストの安い中国にまかせることで低価格販売を可能にしているので、国内メーカーがシェアを奪われ事業が成り立たなくなって政府に泣き付いたと言う事である。

 当時から地元での有力会社だったタオル協会の会長がテレビ朝日『ニュースステーション』のインタビューで「われわれはゴールキーパーのないゲームをしているのです」と発言していました。その意味するところが良く分かりませんが気持ちは分かるような気もします。
 しかしながら、同じ今治の会社の中にも中国に工場進出して成功している所があることを紹介していました。つまりは、先見の明と努力によって今のピンチを克服している会社もあるということです。それはとりもなおさず経営者の差ということだと思います。
 過酷な言葉かもしれませんが、先見の明の無さや経営の失敗を棚に上げて政府に泣き付くのは、やはりどうかなと思わざるをえません。

 その姿は、あの金融業会やゼネコンなど日本の癌を思い出させます。ここは、市場に任せるしか仕様が無いのじゃないでしょうか。

政府を頼ることが今の日本の閉塞感の元凶なのですから!

200137日水曜日  第535話  toto

 私は気が小さいのと、負けず嫌いの為賭け事を止めました。マージャン、パチンコ等もやったこともありますが負けた時のみじめさとそれで落ち込む自分が情けなくて思い切って止めてしまいました。
 ところが、日本の社会では、森首相じゃないですがゴルフなどでも賭けをするのが当たり前のように思ってる人が大半で、誘われても「やりません」と言う私は変わり者と思われているようです。
 何で、皆、あんなに賭け事が好きなんですかね。酒もタバコも賭け事もしない私は日本の男社会では肩身が狭くていけません。 

 しかしながら、得てして、ギャンブル好きの人の中には自己を抑えることが出来ずに溺れてしまう人も少なからずいるようです。
 私のような気の弱そうな人が多分負けたのでしょう、くたびれた服を着て肩を落として歩いている光景を、競輪場や競馬場、競艇場で見る機会があって、その時感じた異様な雰囲気とみじめそうな感じが私をギャンブルから遠ざけた一つの要因でもあります。
 ギャンブルはそれを楽しむ余裕のある人だけがやれば良いのじゃないでしょうか。イギリスのダービーのように上流階級の社交場としてのあり方には、庶民のみじめさが無いように思えます。金持ちが道楽でやる分には「勝手にしたら!」と思えるのですが、生活費に事欠くようなギャンブルはどうにもやりきれない想いがついて回って嫌ですね。

 そんなギャンブルを公営でやることに何となく割り切れないものを感じてしまいます。宝くじも12回買ったことがあるくらいで殆ど買ったことがありません。銀行が儲けるのが嫌というのもありますが、何と言っても当たりを売ってくれないのが嫌なんです。

 政治の混迷の中、そんなギャンブルの一つ、スポーツ振興くじのtotoが3月3日からいよいよスタートしました。

 発売:日本体育・学校健康センター  受託:大和銀行  販売・払戻の運営:日本スポーツ振興くじ梶@だそうです。

 スポーツというのはどうも賭け事と合うようですね。勝負強い人はギャンブル好きで強いという信仰のようなものもあるようです。
 しかしそれはやる人であってファンを巻き込んでまでお金を集めないとならないほどお金に困っているスポーツ界なんですかね!スポーツを青少年の健全な育成にというのと矛盾しているように感じてしょうがありません。
 そこまでしなくても無駄な税金の使い方を改めればこんなことしなくてもいいはずですけどね。
 この発売の仕組みのその裏に又、利権が絡んでいるのだろうと思うのは私だけでしょうか。 それでなくても、これでもかというほどギャンブルがある上に又増やしてどうするのでしょう。税金を食い物にするだけでなく、そんなに国民から金をむしりとりたいのですかね。

まぁ!お好きな人はどうぞ!

200138日木曜日  第536話  外来種

 ブラックバスの名前を最初に聞いたのは何時の頃だったでしょうか、就職した後に日本の湖に外来種のブラックバスという魚が増えていると聞いたような気がします。
 「セイタカアワダチソウのような植物だけでなく魚も増えるんだなぁ」とぼんやりと記憶に残っていました。1970年頃だろうと思います。
 ところがその5年後くらいにある時お客さんとの話の中で、香川の小さな池でもブラックバスが釣れるという話を聞いて「こんな田舎にまでどうやって広まったんだろう」と驚いたものです。

 それから釣りの趣味も無い私は、暫く忘れていましたが、5年位前のこと今度は私の甥っ子がバス釣りのプロになったと聞いて又驚きました。
 子供の頃にテレビで見たことがあるアメリカのルアーフィッシイングが日本でもブームになっていたのです。興味が無いということは恐ろしいですね、あっというまに世の中が変わっていたという想いです。
 こんな驚きは、F1を暫く見なかったらタイヤがスリックになっていて「何でタイヤに溝が無いんだ」と思った時と同じです。
 パソコンの世界もそうですね、知らないうちに私でもつかえる時代になっていたのですから。

 話が飛んでしまいましたが、そんな2001年の四国新聞に「国土交通省の外来種影響・対策研究会は、4日、北米原産の魚ブラックバス(オオクチバス)や広葉樹ハリエンジュ(偽アカシア)など、地域固有の生き物の生息を脅かす外来種の駆除を含めた対策案を考えた。」と載っていました。ブルーギルやセイタカアワダチソウなど十数種類を駆除すべき種として挙げたそうです。

 このニュースを見て、今更、そんなことが出来るのだろうかと思ってしまいました。初期の頃ならともかく、これだけ広まったものを駆除できるほどの手段があるのでしょうか。
 ブラックバスなどは釣りの対象として意図的に広められた面はあるでしょうがそれだけ繁殖したということは生命力があるということですから人間の力でどうなるものでもないように思えます。全ては人間の勝手から起こったことなのですから今更駆除される方もたまったものじゃないでしょう。

 コスモスなども外来種とききます。タンポポも外来種の勢力が大きいそうです。アメリカンザリガニなどその時その時の人間の都合でつれてこられたものが殆どだと思います。気に入ったものは良くて気に入らないものは駆除するなんてのは単なる人間の驕りではないでしょうか。
 これだけ、人間の動きが世界規模になった以上世界中の在来種をそのままにするというのは無理があるように思います。
 所詮人間自体が動物や植物にとっては移動するための手段の一つであるという考え方もあると思います。彼らは人間以上に子孫を残す為にはあらゆる手段を取るように出来ているのですから。釣りだってブラックバスにとってはその移動の手段であるかもしれません。彼らの方が人間以上にしたたかなのかも知れません。
 所詮、何億年の地球の歴史から考えればどんな種が繁栄するかなんてホンの一時の現象にしかないでしょう。
 今は、丁度人間がはびこっているだけで、自然をコントロールしようなんておこがましいことと言えるかもしれません。

放っときましょうよ!

200139日金曜日  第537話  無洗米

 8年半の単身赴任で一度も自炊をしなかった私ですが、百姓育ちの為かこれでも子供の頃は手伝いで米を研いだりしたものです。子供心に洗えば洗うほど良いのかと思って、水が透明になるまで洗って叱られたこともありました。
 洗いすぎた米は確かに美味く無かったことを今でも憶えています。水加減も手のくるぶしまでと覚えていたものです。学生時代には電気コンロとなべで米を炊いたこともあります。結構美味かったですよ。しかし、流石に冬の米とぎは嫌でした。

 ところがテレビで無洗米なるものを初めて見たのは何時頃だったでしょうか、たぶん単身赴任で大阪に行ってからだろうと思います。
 「へえ〜!洗わずに炊けるなんて一体どうやってるんだろう?」と不思議に思ったものです。前もって洗うといっても大量の水が必要だし、排水汚染の問題もあるのじゃないだろうかと疑いを持ったものでした。そんな認識でしたから、その後は、TVCMを見ても「又やっているな!」くらいの思いしかありませんでした。

 ところが最近になって、新聞で、この米は和歌山の会社が長年の研究で発明したということを知りました。この無洗米がとぎ汁が出ないので公害防止にもなるともありました。確かに各家庭ではとぎ汁が出ないし、水も使わないのだから環境に優しいかもしれない。生活俳水が河川の汚染の原因の第一なのはわかっていましたが、これはうかつにも考え付きませんでした。相変わらず頭悪い!

 「しかし、工場では水を使うはずなのに何でだろう?一度に大量に洗えば水が少なくて済むのかな?」と疑問を持ちました。
 こんな時こそインターネットです。無洗米で調べたらすぐに分かりました。やはり発明したのは和歌山の会社でした。
 この会社は
東洋精米機製作所と言います。そして何と水で洗うのでなくBG米といって、米ぬかで米ぬかを取るという方法でした。ですから製造段階でも汚染の恐れがないということだったのです。全く驚くような発明です。そのうえ、ぬかが残らないので今までの米より美味しいのだそうです。
 何も知らないくせに頭から勝手に思い込んでしまう私の悪い癖が出てしまいました。思い込みで失敗ばかりしているのに又やってしまいました。

 こんなことを書きながら実はまだこの無洗米を食べたことが無いのです。しかしながら良いものは広まって欲しいですね。

私も早く試してみたいものです!

2001310日土曜日  第538話  親指打ち

 PCの部屋の第1話で書きましたが、私の今のPC生活のきっかけとなったのはタッチタイピングの練習を最初に取り組んだことが大きな要因になっています。
 ところが最初の情熱はどこへやら最近は、マウスばかりを使っているのでタイピングの方は忘れそうです。
 誤字脱字や打ち間違いも多いので早い人を見るとうらやましくは思いますが、それでも、キーボドアレルギーにならなかったことだけは良かったと思っています。
 そんな私ですから、今のQWERTY並びのキーボドのローマ字打ちを変えるつもりはありません。
 ですから、携帯でメールを親指で打っている人を見て、「面倒くさそう、よくやるな!」と密かに思っていたものです。
 ところが先日NHKの「クローズアップ現代」で親指打ちの流行とその有利さをやっていました。親指は上下左右に動くが他の4本は上下にしか動かないのだそうです。言われてみればそうですね。それが利点となって今までは不利と思われていた親指が俄然主役に踊り出てきたのです。
 その動きを利用してタッチタイピングにも負けないスピードで親指打ちをする人も増えているようです。
 携帯電話のメーカーもそこに気が付いて今まで以上に親指の動きにあったボタン配置の機種を開発しているそうです。ノートパソコンもそんなキーボードが出てくるかもしれません。そうなればキーボードが故の小型化の限界というものがなくなるかもしれませんね。

 それにしても、相変わらず知らないところで新たな動きが起こっていいることに驚かされます。まさかあの親指打ちの方が早いとは夢にも思っていなかっただけにその衝撃は大きかったものです。人間の能力には本当に驚かされます。

 こうなると今まで使う気のなかった携帯を「あんな面倒くさそうなもの、どうせ何時かはブームも去って滅びるだろう」と密かに願っていた私の考えも改める必要があるかも知れません。親指打ちがパソコンの有利さを変えてしまうということもあるかもしれないですね。そうなったら携帯嫌いの私はチョット不利ですね。

尤も、私は、今更親指打ちを覚えたいとは思いませんが・・・。

2001311日日曜日  第539話  ワドル艦長

 日本でも交通事故を起こした時に、「絶対に先に謝らないほうがいいよ!」なんてことを言い出したのはどのくらい前だったでしょう。訴訟王国のアメリカから入ってきた考え方でしょうが、どうしても日本人には馴染まない考え方のように思えます。
 先に誤った方が非を認めたことになって、後々不利な展開になるというものですが、「そう言われればそうかな!」とも思いますが、何だか損得だけ先に立って人間としての優しさのようなものがないがしろにされているようで嫌な気がします。
 そうは言いながらもその時の対応で一生を左右するような借金が出来るのもチョット辛いですね。しかし、やはり、根源的な人間の本質は失いたくないし悩みます。
 この様に、経済や政治なども同じように日米双方に考え方として行き過ぎの面はあるのでしょう。両方の良いところを活かせれば結構いい社会になりそうですが中々そうもいかないようです。

 米海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」が実習船「えひめ丸」に衝突して沈没させた事故で、今までどうしても謝らなかったスコット・ワドル艦長が初めて9日に被害家族に直接会って謝罪をした。その中で印象に残ったのが「もっと早く謝罪したかったが、弁護士に止められていた」という言葉です。本人も辛かったようです。

 この当たりにアメリカの行き過ぎた訴訟社会、そしてそれを食い物にしている弁護士の姿を見せられたように思います。何でも訴訟に持ち込み、詭弁を弄して金をむしりとるという印象がぬぐえません。

 東芝のノートパソコンでの損害賠償など日本人にとっては信じられないようなことが起こります。ブリジストンの子会社ファイアストーンのタイヤ破裂問題なども、日本の社長が誤ったことが逆効果だったそうです。
 今の段階で、それが悪いといっても通るものではないですし、中には、その訴訟社会を乗り切る為にきちんと対策を打っている会社もあるようです。
 そういう危険性がある限り、それに対する対策を用意することが当然やるべきことなのでしょうが、何とも腑に落ちない気持ちです。
 やったもの勝ちという行き過ぎの弊害では無いでしょうか。戦後の経済成長の中でそういったアメリカ的な考え方に犯されて日本人の心にも殺伐としたものがはびこってきたことは間違いないような気がします。

どちらにしても行き過ぎは良くないですね!

2001312日月曜日  第540話  清掃登山

 PCの部屋の第80話第119話で書いたように壁紙にも使っている私の大好きな富士山がゴミの山で、その為に世界遺産登録からはずされたというテレビCMやエベレスト清掃登山家のCMが流れ出してどのくらいになるでしょうか。
 あの美しい富士山やエベレストがゴミの山というのは山に登らないで外から眺めていただけの私にとっては悲しくも腹立たしい想いでした。
 苦しさを克服して登頂を成し遂げる登山家というのはもっと崇高な人たちと何となく思っていたのを裏切られたような気持ちです。
 自分が持っていった物を持ち帰るということは人間として当然のモラルだと思うのですがそれが出来ていないということが日本人の一番の問題かもしれないですね。
 
 TBSテレビ「関口宏のサンデーモーニング」で登山家の野口健さんのエベレスト清掃登山を取り上げていました。

 野口さんはあのテレビCMに出ている登山家です。最年少(25歳)で七大陸最高峰を制覇したが最後のエベレスト(チョモランマ)でのゴミの山(推定15トン、そしてそのゴミに日本製品を筆頭に韓国などアジアのものが大多数を占めていたのだそうです。)に衝撃を受け、ゴミ清掃登山に取り組み出したということだそうです。 

 チョモランマ清掃登山 

 世界一高いゴミ捨場

 政治は森おろしなどで混迷していますが、こんな若い人がいることを知ると「まだまだ日本人も捨てたものじゃないな!」と希望が持てるような気がします。
 この番組の中で野口さんがヨーロッパの隊員から「日本人は教育が行き届いているのに何故ゴミのポイ捨てのような環境問題に反することをするのか?」と言われて「そういえば、そんな教育を受けたことが無いことに気が付いた。」と言っていました。
 その結果が
第71話第278話第279話でも述べたようにまだまだ日本人のモラルが低いことの原因の一つかもしれません。そして、その延長が富士山のゴミ問題でありエベレストで日本のゴミが一番多いと言われていることだろうと思います。
 大人が出来ていないことを子供達にやれと言うのもおこがましいですが、この番組の中で野口さんが訪れた小学生が富士山のゴミ回収に参加したり真剣に取り組んでいる姿を見るとやはり教育というものは大事なのだなと思い知らされました。つまりは知らないことはできないということだと思います。
 要するに、日本人の資質はそんなに悪くはないのだが、戦後の教育の混迷がこの国をおかしくしているのだと思います。

変な改革は嫌ですが・・・!

2001313日火曜日  第541話  パウエル国務長官

 香川に帰って1ヶ月立ちました。残念なことにチョット社畜に近づいています。というのも新参者で仕事の段取りもまだまだ掴めない私としては、遅くまで働いている営業所の人たちの手前いくらなんでも定時退社というのが気が引けるのです。
 それでも定時後一時間くらいで一番には帰っていますが、流石の私でもそれ以上早く帰るのには今のところ遠慮があります。やっと単身赴任を終えたところで守りに入ったのかも知れません。
 そのうち慣れて来たら営業所の体質を帰ることが出来るかもしれませんが、これから夏に向かって忙しくなるので当分は無理のようです。
 この弱気になった自分が情けないです。周りを気にしている私もまだまだ日本人です。それにしても日本の企業の体質はそう簡単には変わりそうも無いですね。

 そんな内心忸怩たる心境の私に渇を入れてくれるような素晴らしい話を何時ものサイト巡りで見つけました。

 リンクをして頂いている萬晩報の3月11日に「最高といわれたパウエル国務長官の訓辞」として国務長官の就任スピーチが取り上げられていました。

 その中で『国務長官は「仕事を楽しめ」「いくら役所に遅くまでいても俺は評価しない」「仕事が終わったら家へ帰れ」と語りかけた。』のだそうです。

 何とも小気味良いですね。これを国家の最高の地位の人が公式の場で言うのですから凄いとしか言いようが無い。
 それに比べて、仕事があるようにして遅くまでいることが仕事を良くしているとして評価が高い日本の企業の情けなさはどうでしょう。その為に昼間に出来る仕事をわざわざ遅くまでやるという本末転倒な仕事振りにさえなってしまうのです。そして仕事も無いのに私のように帰れないという社畜のはびこることとなるのです。

 第16話でも取り上げましたが終業時間に目一杯仕事をして、定時に退社して、後は自分の為に使う。これこそがあくる日に又いい仕事が出来ることだと思うのですがどうしてみんなそう思わないのでしょうか。

パウエル国務長官のようなリーダーが日本に欲しい!

2001314日水曜日  第542話  リーダー

 昨日のパウエル国務長官の訓辞の中に原文がありますが英語の出来ない私にも何とか分かりそうな単語が多いのも凄いところです。

 何かといえば難しい単語を使ったり、わかりにくい言葉を使って教養ををひけらかし自分を権威付けしようとする人が多いなかで、さんが、『「上司のスピーチとして最高の出来映え。」との評価も出ている。ひとつには日本の中学生でも分かる語彙を使った簡潔な訓辞だったということである。』といっているとおりである。

 その中でも最初に取り上げていた「I am going to do everything I can to make your job easier.」という言葉に感動しました。この言葉こそ私が捜していたものです。

 「私は皆さんが楽に仕事を出来るようにできるだけの事をします。」と勝手に解釈しましたがどうでしょう。わたしは、長年管理職の役目は何だろうと考えてきましたが、これほど私の気持ちにぴったりと来るものはありませんでした。
 業績をあげる事は当然かもしれませんがそれによって誰かが犠牲を強いられるのでは認めることは出来ません。ましてや過労死なんてとんでもない話ですが、往々にして、部下に無理をさせて業績を上げた管理職が評価されます。しかしそんな業績は長続きしません。ところが、短期間で組織をぼろぼろにして業績を上げて異動する場合はそれが見えない上司が多いようです。その為に恐怖政治により業績を上げて得意になっている管理職が出てくるのだと思います。

 短い人生、もっと楽しく、楽に仕事をしたいと思う私の考えは日本の国ではまだまだ受け入れられないようですが、世界にこんなパウエルさんのような人がいると分かっただけでも希望が持てます。

本当にこんなリーダが日本にはいないのか!

2001315日木曜日  第543話  希望退職

 マツダの希望退職募集が一瞬で募集人員をオーバーしたという記事を見て、思わず「さもありなん」とニヤッとしてしまうと同時にマツダという会社というか経営者に対して「ざまあみろ!」と思ったものでした。しかし反面そうやって応募できる人たちがうらやましかったものです。
 やはり、今の企業に絶望しているが生活の為に我慢している人は多いのです。ですからマツダのように退職金に最高で3年分の年収が上乗せになるといえば経営者や会社に嫌気がさしているなどで辞める人がオーバーするのも当然と思えます。
 そんな良い条件で辞められる人は幸せだと思います。中小企業ではそんな夢のような条件はありません。例えば、私の勤める会社では自己都合で辞めれば退職金も半額しか貰えません。ただでさえ少ないものの半額ですからその金額では辞めるに辞められないというのが本音のところです。ましてや、上乗せで希望退職の募集どころか嫌がらせで辞めさせることすらあるのです。経営者の失敗の責任を取らされても何にも言えない者が沢山いるはずです。

 そんな割り切れない気持ちの時、2000年3月14日(水曜日)の読売新聞のコラム「今日のノート」にそんなマツダやマイカルの希望退職を取り上げていました。
 この中で、「応じた人には思い切った決断をされた、と敬意を表すほかない。」とか「あれこれ考えても、不況下でこれだけの退職希望が殺到する理由としては決め手に欠ける。」と言っているが、私としてはそう思う方が不思議である。

 中小企業なら定年まで勤めても決して手に入らない程の金額を得られるこの人たちの有利さがこの記者さんには分からないのでしょう。そして、世の中にはもっともっと条件が悪くても辞めざるをえない人いることやそんな人の気持ちなど分かるはずも無いのでしょう。そして又、そんな人たちがやめるに辞められず歯を食いしばって辛抱しているなんて思いもつかないのでしょう。
 なぜなら、マスコミや銀行や一流企業などの年収のいい人たちには底辺の人間の条件の悪さなど思いもつかないし、考えたことも無いのじゃないでしょうか。そうでなければあんな言葉が出るはずが無いと思います。
 尤も、そんな会社にしか入れなかったのが悪いと言われりゃぐうの音も出ませんが、せめてマスコミには底辺の痛みを分かって欲しいと思うのは無理なのでしょうか。

ひがみかな!

2001316日金曜日  第544話  雑誌

 そのメールが届いたのは1月30日でした。一瞬何かの勧誘か、スパームメールの類かなと思いましたがよく読むとある雑誌からのホームページ掲載依頼でした。
 4月号で単身赴任を取り上げるのでその為のアンケートと紹介依頼でした。サイト巡りの中で、よく雑誌に取り上げられたという話は聞いていましたがまさか私のところにそんな話が来るなんて思ってもいませんでしたので、驚くとともに思わず喜んでいました。

 しかし、単身赴任がテーマとは正直意外な感じでした。そして何とそのアンケートと返事を出した後の2月1日に単身赴任の終わりとなる転勤の辞令が出たのは皮肉というものでしょうか、それともこれこそ単身赴任の経験を終わりまで出来たことになるのですから「丁度良いテーマと言えるのかもしれないな!」とその不思議なめぐり合わせに二度驚いたものです。

 ところが2月末の発売日を過ぎても転勤後の仕事で頭が一杯だったり、昼間に外に出る機会もなくて本屋さんへ寄れなかったのです。
 やっと、今日(15日)に出る機会があって途中で本屋さんに寄ってみました。雑誌はすぐに見つかりました。
 早速手にとって「載ってるかな?」と目次を見てみると、「あるある!」。本当に小さくですがHPの写真と紹介文がありました。
 こんな小さな記事でも嬉しいものですね、思わずレジへ持って行き780円払ってました。このところPC雑誌も殆ど買わなくなっていたので久し振りでした。考えたら私のような単純なのはおだてに弱いから、結構美味い商売かも・・・。

 しかし、何となく始めたこのHPもここまで何とか続けてこれたのは一重に訳のわからない文章を辛抱強く読んでくださっている方々のお陰と感謝しています。これからもどうぞ宜しくお願いします。

 ちなみに雑誌は「あちゃら」です。4月号の273ページに載ってます。

宣伝になってしまったかな!

2001317日土曜日  第545話  USJ

 近頃は気力がついていかなくて滅多にTV映画を見ることも無いのですが、昨日(16日)は久し振りに「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」を見てしまいました。
 これは数少ない好きなシリーズです。特にPART3の最後のシーンの蒸気機関車のタイムマシンに何時も感激してしまいます。結構単純なんです。

 見終わって、「そうかUSJの宣伝も兼ねているのかな?」と思い当たりました。見終わってメールを見ていると明日(17日)USJへ行くんだというメールが入っていました。何という偶然でしょう。

 第504話でも触れましたがこのUSJ前評判は上々のようです。17日の読売新聞によると初年度936万人(東京ディズニーランドの時が1036万人)の入場予想だそうです。関西での経済波及効果は4500億円を超えるそうです。
 しかし何時も思うんですがこういう計算って当たることあるんですかね。未来のことを予測するなんてどう考えてもまゆつば物と思えてしょうがないんですが・・・。
 何時も、最後には予想に反してなんて結果になっていると思うのは私だけなんでしょうか。

 そんなことを思いながらサイト巡回をしていたら石井信平さんのところで更新があったのでのぞいてみたらここも偶然にもUSJのことでした。
 しかし、その中身は金が無くてソフト(マニュアル)が出来ていないのでしっぱい失敗するだろうとの予測でした。

 第三セクターとは聞いていましたが、その裏がこんなことになっているとは先行きは確かに暗そうですね。
 顧客満足という一番大事なところが抜けている。流石にお役所のやることは同じですね。庁舎は立派だが、中で働く人にお客様に対するサービスという観念が無い。
 これは残念ながら予想が当たりそうですね。持って一、二年ということにならなければ良いが・・・。

お客商売を甘く見てますね!

2001318日日曜日  第546話  経済再生

 今日のサンデープロジェクト始め各局とも森総理の後釜問題がメインでしたが、どれもこれも歯切れの悪さだけが目立ったように思われました。
 尤も、森総理が悪いというより自民党の体質の問題と思っている私にとっては何の興味もありませんでした。

 そんな中、サンデープロジェクトで塩崎やすひさ氏と石原のぶてる氏と竹中平蔵氏ら経済専門家4名との対談がありました。
 結局今のこの不況は全てのやるべきことを先送りしてきた結果ということであり、銀行の不良債権問題が諸悪の根源であることに意見は一致していました。
 それでは、何でそんなに分かりきったことを先延ばししてきたのかというと、そこには政府それも一部の人間のごり押しがあるようです。
 その名前として、あの亀井静香氏と相沢英之氏の二人が上がっていました。ここでも
第360話第370話、特に第512話などでも取り上げましたが、やはり諸悪の根源と言っても言い過ぎでないようです。自民党の族議員の体質の体現者そのものでしょう。

 森総理は政府の御用学者と言われている竹中氏の言う事を聞くと言われているが、「何で意見が通らないのですか」と田原総一郎さんが聞くと「提言しても総理は亀井さんらに丸投げするからです。私は亀井さんに嫌われているから・・・。一緒にテレビ出演もしないと言われています。」と答えていたのが余りにも現実的で笑うしかありませんでした。所詮この世は好き嫌いの世界ということですか。

 それだけに森総理を変えたって自民党が変わらなければ何にもならないと言うことです。

 こうなるといよいよ若返りが求められます。私自身は力も無いのに若いだけと言うのはどうかと思っていますが、力のある若手は認めます。そういう意味では思い切って塩崎氏も良いかもしれませんね!彼の唱える経済再生10年ビジョンをやらせてみたい。

 彼らに「是非人数を集めて総裁選に出てくれ」と言っていた島田伸介さんに賛成です。

一緒に、再生の為に地獄を見ましょう!

2001319日月曜日  第547話  タバコ自販機

 今日のTV「サンデーモーニング」でもやっていましたが、青森県深浦町という町がある意味今、日本で話題になっている。それは、日本で初めてタバコの自動販売機の屋外設置機を撤去するという法案が提出され通過したという話題の為です。
 もっと全国的にありそうに思えますがこれが初めてだそうです。やはり既得権益を打ち壊すというのは難しいものなんでしょう。
 
第278話第279話で取り上げたようなマナー問題もありますし、いずれこの波は未成年の喫煙問題も含めて全国に広がっていくのじゃないでしょうか。

 タバコの自販機に限っていえば、初期の頃は、タバコ屋さんにとってもその投資額は利益を圧迫するということで不満を持っていたものです。何といってもタバコのマージンが少ないのは公然の秘密ですし・・・。
 しかしながら当時の専売公社が自販機を設置しないとタバコを卸さないなどという圧力をかけて広めたというまことしやかな噂も本当かどうかは知りませんがあったものです。その為にどこのタバコやさんの店頭にも自販機が並ぶようになってしまったということです。
 しかしこれだけどこにでも自販機があると手売で買う人がいなくなってしまって自販機を置か無いと商売にならないという現象に陥ってしまったのです。
 何だか、皆が持っているから持たないと不便という携帯電話と同じような広まり方のような気がします。何処か変と思うのは私だけでしょうか。

 こういう現象はタバコだけでなく酒にもいえることだろうと思います。欲しい人は自分で注意して買い置きなど準備しておけば良いだけであって便利さだけでどこにでも自販機を置くことを容認することはどうなんでしょう。
 私もタバコを吸っていた頃は切らすのが心配でカートンで買い置きをしていたものです。ところが今じゃ買い置きを忘れても何時でもどこでも手に入るので、次第に買い置きもしなくなってしまったという悪循環になってしまっているように思われます。
 売るほうも手間がかからず黙って商売をしてくれるのでこれほど有難いことはないでしょうが、そこには儲けさえすれば他人の迷惑なんて関係ないとの風潮が裏に隠れています。
 対面販売なら地域で子供を育てた時代がそうであったように未成年の喫煙もある程度は防げるでしょう。

 これと似た現象が飲料の自販機でしょう。これほどまでに自動販売機が増えてきたのは40年代後半の缶コーヒーからだったような気がします。それ以前はお店で冷蔵庫から取り出して買っていたものです。これはタバコの自販機と同じでどこの店にもあるので商売としては置かざるを得なくなってしまったということです。
  この缶の自販機は、ボトルのリターナブルをも駆逐してしまったというもう一つの問題を引き起こしてしまいました。今更ボトルに返るのはメーカーが受け入れそうもありませんし・・・。
 よく言われているように無駄な電力の使用という意味からも自販機自体が見直される時が来ているのかもしれません。便利さを取るかどうかの選択にもなりそうです。

 今は又、コンビニによって手売りが広まってきていますが、これはもしかしたら良い傾向かもしれません。

考える時かな!

2001320日火曜日  第548話  家族の執念

 二日続けて、家族の執念が警察の捜査を疑問視させるTV番組を見ました。18日のテレビ朝日の「スクープ21」と19日のNHK「クローズアップ現代」です。

 「スクープ21」によると、「おととし12月、徳島県阿南市の県道脇の谷底で帰省中だった男性自衛官が遺体で見つかった。警察は当初、この男性が「飛び降り自殺をした」と遺族に説明。
 しかし、兄の死に疑問を抱いた妹は独自に「調査」を開始、警察に再捜査を求めた。」というものです。

 NHKの方は自殺して自ら火をつけたと去れた娘の死を不審に思った両親が独自に捜査をして7年振りに娘と暮らしていた男の犯行と検察に起訴させたものです。これはニュースに大きく取り上げられたのでご存知だと思います。

  どちらの事件も警察が初動捜査で自殺と誤った判断のもとに捜査を進めていった為の出来事です。そこには、被害者を気の毒と思ったり、故人や家族の為に真実を真剣に追究しようという気持ちがありません。
 「早く面倒な事件を片付けてしまおう」と考えているとしか思えません。確かにそんな気持ちになるのも分からなくは無いですが、それは警察という職業には許されることではないのじゃないでしょうか。それだけの職権が与えられているし、庶民は警察を信じているのですから。それを裏切るのは許されないでしょう。
 権力を持っているものは当事者の気持ちを家族同様に真剣に考えるべきでしょう。こんな取り扱いがこのように表沙汰になれば誰も警察というものを信じることが出来なくなってしまいます。

 この二件では、家族愛の執念によって真実が追求されましたが、どちらかというと奇跡に近いのではないでしょうか。こういうのを見ると泣き寝入りされている事件も多いかもしれないと思わざるを得ませんね。
 所詮、他人にとっては単なる事件でしかないのです。どんなに気の毒に思ってもそれだけのことだと思います。しかし、警察がそれででは被害者は浮かばれません。
それにしても「スクープ21」は
第233話で取り上げた上尾署や第446話の水上警察隊など警察に対する告発物が多いようですが大丈夫なんでしょうか。にらまれていそう。

何だか怖い話です!

2001321日水曜日  第549話  構造改革

 19日(月曜日)に日銀が量的緩和を決定したそうです。何でも今までの「金融政策の誘導目標をこれまでの無担保コール翌日物金利から、金融機関が日銀に保有する「当座預金残高」に変更し、同残高を現在の約四兆円より一兆円ほど多い五兆円となるよう金融市場への資金供給を行っていくことに決めた。」(3月20日読売新聞より)のだそうです。

 よく意味はわかりませんが、デフレを心配してのことだそうです。デフレってそんなに悪いんですかね?早水総裁のゼロ金利を辞めたのに対する批判に対する体策ともいわれているようですが金利ゼロって本当にいいのでしょうか。余り納得できませんがおおむね今回の政策は当然のように受け入れられているようです。そして、後は構造改革に取り掛かるべきだとの論調のようです。

 そして、そのあくる日(20日)アメリカでの日米首脳会談で森首相がブッシュ大統領の日本の構造改革についての問いに対して「構造改革を推進する」と答えて、アメリカの政府筋に評価されたとのニュースがありました。尤も、アメリカの持ち上げは社交辞令だそうですが・・・。

 それにしても、日本ではそんなことは明言したことも無いと思うのに、アメリカでは平気で公言するんですね。自分が死に体になった今頃そんなことを言うとは全く国民を馬鹿にしているとしか思えない。尤も、森さん個人の発言じゃないですけどね。
 もっと早くに明確に構造改革を打ち出していたらどうなったでしょう。尤も、今の自民党ではやりたくても出来ないでしょうが・・・。
 それでも、アメリカで堂々と言った限りはどこまで本気なのか疑わしいですが本当に構造改革に取り組んで欲しいものです。

又だますつもりかな!

2001322日木曜日  第550話  男女同権

 21日に久し振りの出張で、朝早く起きて名古屋まで行ってきました。新大阪を通る時に窓から元の職場が見えましたが、たったひと月前までここで生活していたと思うと夢のようです。あの単身赴任は何だったんだろう・・・。
 人間というのは横着なもので、単身赴任の時には朝食も自分で用意し、掃除・洗濯、風呂の用意に靴磨きなどそれなりにやっていたのです。尤も、やらなきゃ誰もやってくれませんからしょうがないのが一番の理由です。人間やっぱり追い込まれないと何もしないんですね。
 家に帰った途端、何もしなくてもやってくれるのでついつい全て奥さん任せになってしまっています。
 「少しは手伝いしなくちゃ」とは思っているのですが、体が反応しません。仕事がまだペースが掴めていないのもありますが、やはり甘えでしょうね。

 日頃から女性の時代と言っている割には情けないことだと反省しています。列車の中で読んだ21日の日経にもそんな記事がありました。詳細は忘れましたが、アメリカでも口では男女同権と言うがいざとなると手伝いもしていない人が多いようです。いずこも同じですね。やっぱり男は弱いです。というか横着なのかな?

 そんな罪の意識もあったのと出張の為、何時もより出かけるのが早いので今日は一時間早く起きて自分で朝食を食べました。しかし、多分今日だけでしょう。
 何たって座ってたら用意してくれるのは楽だから、この誘惑には弱いですね。

反省!

2001323日金曜日  第551話  残業

 第541話でも触れましたが、このところの私は、益々社畜の様相をきたしています。前日の日帰り出張の後だと言うのに3時間も残業してしまいました。
 もう体がついていきません。頭は考える力も無くなっています。この部屋の更新もとぎれそうです。やはりこんな生活は良くないですね。
 若い頃は体力に無理を言わせて遅くまで仕事をすることを誇っていた時もありましたが、単なる自己満足だったような気がします。
 趣味と仕事が一致している場合はそれでもいいでしょうし、それなりに無理は利きますが、生活の為の仕事じゃ体に悪いだけです。こんなことをしていたらいい仕事は出来ないでしょうね。
 やはり仕事は就業時間中に目一杯やって定時に退社すべきです。その方がどれだけいい仕事が出来るか分かりません。それにしても日本じゃマダマダ難しそうです。

 日本には「仕事を楽しめ」「いくら役所に遅くまでいても俺は評価しない」「仕事が終わったら家へ帰れ」と言ってくれるパウエルはいないのでしょうか。

いそうもないな!

2001324日土曜日  第552話  朝礼

 社畜シリーズ第3弾として朝礼を考えてみたい。あの社是の提唱って何だろう。私は未だに暗唱できません、どうしても見ながらでないとダメなのです。正直その気が無いからなのは間違いありません。かといって今の私には朝礼を止めようということも出来ません。
 それでもどこやらの会社のように社歌を歌ったり、こぶしを突き上げて「頑張ろう!」なんてのが無いだけまだ救いはあります。あれだけはどうしてもやりたくないですね。見ていても気の毒になります。やってる人たちは結構本気のようですが、人間慣れれば何でも出来るもののようですが、本当に慣れていいものなんでしょうか。
 中には、結構快感を感じている人もいると聞きますがそんなもんなんでしょうかね。そんな気持ちにだけはなりたくないものです。

 しかし、あの朝礼を本当に必要だと誰が思っているのでしょう。毎日覚える気もない社是を唱え、本当は別段しゃべりたくもないが立場上仕方なくしゃべっている上司の訓辞をこれも聞きたくも無いのにさも聞いているような顔をして聞いている部下達。
 そして、良くあるのが3分間スピーチとか言って毎日順番にしゃべらせたりするものです。確かに、勉強になる面が無いとは言いませんがそこまで会社に強制されたくないと思うのも確かです。
 私も、立場上何年間か毎日スピーチをしたことがありますが、あのネタ切れの時の「何をしゃべろうか?」は、この部屋の更新に繋がるところがあったように思います。聞いている方はもっと嫌だったでしょうね。その時に朝礼を廃止出来なかったのは非難を恐れたものだったのかもしれません。情けないです。
 尤も、喜んでしゃべっている人もたまにはいるようです。でも、そんな人は例外と言っていいのじゃないでしょうか。大抵の人が白けてそんな朝礼に参加しているだけなのじゃないだろうかと思っているのは私の思い過ごしでしょうか。
 朝礼をしないとけじめがつかないなんて言う人もいますが、けじめなんて自分でつければいいじゃないですか。他人まで誘って欲しくない。

本当に効用があるのかな!

2001325日日曜日  第553話  ソフト

 部屋の入り口を少し変えました。数字の羅列で何だか分からないという指摘を頂いたのと自分でも以前に書いたものを探すのが難しくなってしまったからです。
 それにしても、たったこれだけのことを変更するのにも苦労しました。実は以前にも挑戦はしたのですがどうしても上手くいかなかったのです。それで諦めていたのですが、何時までも放って置くのも情けないのでもう一度やってみました。
 細かい位置関係とかがまだ上手くいきませんがどうにか変更できました。一応年度の月ごとに分けています。そんなところを見る人もいないでしょうが自分としてはこれで時期的な感覚で以前のものを見れるようになったので満足しています。去年の今頃は何を考えていたのかなんて感じで日記のような見方も出来ると思います。
 これはあくまでも自分の都合ですが・・・。

 しかし、こんな簡単なことも知識が無い為に本当に苦労しました。ソフトの勉強をおろそかにしたつけが来ています。
 これは今度の営業職から事務職という全く違った仕事になったことで使うソフトの違いもあって痛感しています。営業職といえばチョットした不都合は言葉で説明すれば済むこともありましたが、事務職は数字の違いも許されない世界なのでいい加減な性格の私にとっては戸惑うことばかりです。

 パソコンに対する恐怖心こそ今は殆どなくなりましたが、本当の意味での使いこなしに関して、特にソフトについてはマダマダというのが現状です。
 幸いと言うか、今度の仕事はパソコンとの付き合いが多くなるのでこの機会にソフトを人並みに使えるように勉強したいと思っています。そうすればこの部屋の細かな変更も出来るようになると思います。

 尤も、ワードにこだわっているというか今更別のソフトに移るのが面倒 (言ってることとやってることが一致しませんね!)ということもあるのでワードでやれるところまでいくつもりなので基本的になところは変わらないと思います。
 そんのこんなで今のところは出来る範囲でやっていきますので我慢して付き合ってやってください。

本当に奥が深いですね!

2001326日月曜日  第554話  フェアレディZ

 25日の「サンデープロジェクト」、日産のカルロス・ゴーン氏を久し振りに取り上げていました。誰もが本当に日産をよみがえらせることが出来るか関心を持ってみていたが、今期の2500の当期利益や1420億円のコストダウンによって再び脚光を浴びています。

 その原因はいろいろあるようですが、朝7時に出社夜11時までと社内でも一番働き、課長級の人事まで把握しているというようなリーダーシップの賜物のようです。

 塙会長をして「自責で無く他責の体質」と言わせたその体質を変え、売れる車の開発を進めたのだそうです。
その中で、今や製造されていないフェアレディZを復活させた話が興味深かった。今や、あのフェアレディZが製造もされていないことも知らないくらい車に興味の無い私も、実は若い頃そのZに乗っていたことがあるんです。
 今までに乗った車では一番長く乗りましたし、好きだった車です。2シーターだったので子供が出来た時に手放しました。尤も毎年車検にもなるところだったのもあります。そんなフェアレディの裏に隠された話がありました。

 フェアレディZの開発者でアメリカで240Zを輸入車No.1にまで育て上げた元米国日産社長片山豊はミスターKと言われ1998年に日本人で四人目の自動車の殿堂入りを果たしているのだそうです。
 ところが当時の石原社長により退けられ彼がアメリカで確立したDUTSUNと言うブランドもNISSANへ切り替えられ社内で片山氏の名前はタブーとなった。経営陣にも加わることなく失意の内に退職されたそうです。
 そして殿堂入りも日本では殆ど報道されなかったそうです。それは日産の広報が発表しなかったことにも原因があるのだそうです。
 確かに、当時「なんでブランドを変えるのだろう?大丈夫かな?やっぱり将来を考えると統一が必要なのだろうか?」と思ったことは憶えています。まさかその裏でこんな権力争いがあったとは知りませんでした。
 これこそ日産の体質そのものだといえるでしょう。こんなことをやってりゃ会社が傾くのは当然でしょう。そこには権力争いしか見えず顧客がかえりみられていないのですから。 

 その片山さん(92歳)がゴーン社長によって20年の封印を解かれた。それは第72話で取り上げた「日産には経営陣に自動車が好きな人がいなかった」と評論家に指摘された放送後、日産から「日産には片山さんがいる」との話があったのだそうです。
 そしてそれがゴーンさんに伝わり片山さんとフェアレディZの復活が決まった。今年のアメリカのモーターショーで片山氏の映像とともに発表されたのです。
 それにしても男の嫉妬は恐い、企業と言うものはトップ次第でここまで変わるんですね!

ゴーンさんやりますね!

2001327日火曜日  第555話  64歳の卒業式

 25日(日曜日)の「サンデーモーニング」の特集「風21 64歳の卒業式」と言うのを何気なく見ていました。
 岩松さよこさんは家庭の事情で働かなければならなくて小学校を中退した。それからズット働きずめだったが、何時も、「もう一度学校に行って勉強したい」と思っていたそうです。
 長い間働いて退職した後、ご主人の勧めで地域の勉強会に参加して中学の卒業資格をとろうと4年間頑張ったがどうしても数学の試験だけが通らなかった。
 岩松さんの頑張りに対して、教育委員会が中学への入学を特例として許可してくれた。勉強を勧めてくれたご主人は亡くなったが、岩松さんは一人で頑張って中学に通い今年卒業を迎えた。
 中学生の中に混じってひたむきに勉強する姿に同級生達は最初は戸惑ったものの今ではさよチャンと愛称で呼んでいる。
 率先して、掃除や窓拭きをする姿も子供達に何かを感じさせたようです。日頃窓拭きなんかしない男子生徒が翌日から窓拭きを始めたそうです。
 そして、その頑張りを見て、同級生達は勉強の大切さを感じ、中には「初心忘れるな」を思い出さされたと言った生徒もいた。結局一番勉強になったのは同級の中学生の方だったのではないでしょうか。義務教育として押し付けられていやいや学校へ行く子供が多い中で子供の時に行きたくても学校へ行けなかった岩松さんの姿が子供達に学校の大事さを改めて感じさせたのだろう。
 岩松さんの長い間の夢の一つが黒板を拭くということで、初めて先生に黒板を拭いてくださいといわれた時に心をこめて黒板を拭き「ああ!夢ってかなうんだなぁ!」と思ったと言う話を聞いたときには柄にも無くこみ上げるものがありました。
 「こんな小さなことが人間の夢になるんだ!それに比べて自分は・・・」と感じた人が多かったのではないでしょうか。
 
第410話第520話でも取り上げた教育国民会議の偉いさんの考えもいいですが、子供には一生懸命頑張っている大人の姿が一番の教育であるということじゃないでしょうか。

 この春、岩松さんは定時制高校に進むそうです。その姿は又新しい同級生に何かを感じさせるでしょう。
 子供の時には勉強の大切さを知らずに社会人になって初めてその大切さを感じ、もう一度勉強したい人は沢山いると思います。そんな人たちを自由に受け入れることが出来る制度を作って一緒に頑張る姿を見せることの方が、勉強しろと子供達に強制するよりよっぽど刺激になり考えるところがあると思いますがどうでしょう。

子供にはやはり大人の姿勢が一番ですね!

2001328日水曜日  第556話  大学入試を廃止

 26日(月曜日)、珍しく久米宏さんのニュースステーションを見ていたら、 第393話でも取り上げたあの青色ダイオードの中村修二さんが出演していました。カリフォルニアのサンタバーバラ校の教授生活を一部紹介していましたがその中で学生が教授を評価する制度を紹介していました。アメリカの大学ではどこでもやっていることだそうです。その評価によって報酬にも影響があるそうです。さすがアメリカという感じですね。

 その中村教授が日本の大学入試を廃止することを提案している。入りたい人は皆入れるがその代わり出るのを難しくする。
 それはなぜかと言うと、日本では子供の時から大学に入ることが目的になってしまっていて、その為にやりたいことも我慢させて受験だけが目的になってしまっている。
 つまりは大学へ行くために夢を捨てさせている。だから、いざ大学に入った時には目的がなくなってしまって何をやったらいいのか分からないという無気力な学生が出来てしまう。

 それではいけない。子供の夢を育てるような教育が絶対必要である。その為には今すぐ大学入試を廃止すべきであると言うのである。

 この電気を食わず永久的な耐久性があって交換の必要が無い中村さんの青色ダイオードの信号機に変えることが外国では進んでいるが、日本では進まないのだそうです。
 なぜかと言うと従来の耐久性の無い交換の必要な信号機を作っている会社に警察のOBが沢山天下りしているからです。
 ここにも日本の腐った関係があるのです。何とも、馬鹿にした話です。要するに、大学に入るための勉強をしてきた官僚に良い様に食い物にされているのです。これだけでも今の大学入試を廃止する意味があるかもしれないです。

実績を上げている人が提言する言葉だけに重みがある!

2001329日木曜日  第557話  クリントン前大統領

 第541話で取り上げたパウエル国務長官の「最高といわれたパウエル国務長官の訓辞」のなかでもう一つ素晴らしいところがあります。
 それは、『「チーズバーガーで十分で、宿泊はホリデーインが好きだ」と出張の際の華美な接待を戒めた。』というところである。
 こういうことを言うということは偉くなったら豪華なホテルに泊まりたがるのは日本だけではないのでしょう。百歩譲って自分の金で泊まるのならそれもいいでしょうが、出張それも官僚が必要以上に豪華なホテルに泊まるというのはどうしても納得がいかない。
 どうして金持ちや偉いさんはそんなに豪華なホテルに泊まりたがるのでしょう。やはり何処か驕りがあるのでしょうね。
 それに比べたらパウエルさんの考え方は評価に値します。それに比べて国の機密費を食いものにする外務官僚の何たる情けなさ。

 そんなことを考えていたら、リンクを頂いている「雨漏り実験室からの戯言」が久し振りに更新があり、その中で面白い考えを書いていました。
 
「クリントン前大統領を日本の外務大臣に」と言うものです。このHPは共感することばかりですが、この考えも面白いですね。クリントンさんもいいけどどちらかと言えばヒラリーさんのほうがもっといいかもしれませんね。
 奇想天外な案のようですが、しがらみで身動きの取れない日本の政治家ではどうにもならない以上やってみる価値は十分です。

 第484話で取り上げたフジモリ前大統領といい金大中大統領といい任せてみたいのは皆海外の人と言うのも余りにも情けない話ですね。
 ついでと言っちゃなんですが、総理はパウエルさんにやってもらいたい。

もしかしたら日本を救う方法はこれしか無いのかも!

2001330日金曜日  第558話  ジョブス氏

 アップルコンピューターの生みの親スティーブ・ジョブス氏が3月21日、NHKの「クローズアップ現代」に出演していました。私はマックは使ったことが無いのですがやはり興味があって見てしまいました。
 上手くやっていれば、マイクロソフトなど足元にも及ばない企業になっていてもおかしくなかったはずのアップルの創業者としての興味もありました。

 その中で、企業を起こしたいと相談に来る人がいるが「どうして企業を起こしたいのか?」と聞くと「金儲けをしたい」と答える人がいるのだそうです。
 「古来金儲けの為に企業を起こして成功した試しは無い。自分のやりたいことがあってそれをやりたいから企業を起こすのです。そうでなければ成功できるはずがありません」とジョブズ氏は言いました。

 これは、その通りでしょうね。私のようにただ漠然とサラリーマンが嫌だから企業でも起こしたいなんて思ってる人間にそんなことが出来るはずが無い。企業を起こすということはその後に起きるであろうあらゆる障害を乗り越える為に並大抵な情熱ではかなわないはずです。本当にその仕事が好きで誰にも負けない情熱が必要でしょう。そうでなければ従業員もついてこないでしょう。
 ジョブス氏と常に比べられる世界一の金持ちマイクロソフトのビル・ゲイツ氏も最初は会社の床で寝るような生活をするほど情熱を持って仕事に取り組んでいたと言います。その後の企業の大きさの違いは商才の差と言えるのでしょう。
 アップルとマイクロソフトの今の差には興味がありますが、どちらもコンピューターに情熱を持った二人が創業したことは疑う余地が無いでしょう。金儲けの為だけでやれることではなかったことは間違いないでしょう。
 彼らの情熱のお陰で、私も今パソコンで楽しめているのですから、個人の情熱と言うのは凄いものです。

 私などは何時も逃げ口上で、金と度胸が無いからサラリーマンをやっていると言っていますが、本当はそんなことに関係なく情熱を持って心底取り組みたいものが無いということでしょう。
 人間は器以上に企業を大きくすることは出来ないと思いますが、それはその人の情熱の大きさと言えるのではないでしょうか。

こりゃ〜!やっぱり、当分サラリーマンだな!

2001331日土曜日  第559話  踏切

 JRの大阪・京都間の新快速に乗るとその速さに感心します。それは普通の複線だけでなく別に新快速だけの専属の線路が平行して走っている為であって駅での時間待ちなどの必要が無いからだと聞いたことがあります。地図で見ると八本の線路が走っています。複線4っつ分と言うことになります。
 乗ってみれば分かりますがあれだけの線路が走っているところは滅多に無いのではないでしょうか。それだけにその線路を横断するのはかなりの距離になります。
 自分が列車に乗っているときはこんな有難いことは無いですが、反対の立場であの線路を横断することを考えると大変でしょうね。
 新大阪の隣の駅の横の東淀川駅の踏切など車で渡っても恐いほどの距離があります。歩いて渡るなんてとんでもないという感じです。

 3月29日の読売新聞「今日のノート」に「不公平な受難」のタイトルでそんなことを思い出させる記事がありました。

・・・略

 大阪・高槻のJR踏切で、八十八歳の女性がなくなった。踏切は長さ三十三メートル。遮断機があがるとすぐ警報が鳴り、四十六秒後に電車が通過した。
 若者は走って遮断機をくぐり渡り切った。女性も精一杯急いだ。が遅かった。・・・以下略

 大阪にいた頃にはよく利用したJRですが便利さを感じることはあってもそれを横断する人の苦労の思い至ることは殆どといいうか考えたこともなかったと言っても良いと思います。
 しかし、こんな記事を見ると人間の身勝手さを考えずにいられなくなります。道路などもそうですが、強いものが自分の便利さの為に弱いものに不便を強いる。歩道橋などはその典型でしょう。エンジンで走る強いものがまっすぐに走り、弱い人が歩道橋を渡るなんてのは、よく考えたら漫画でしかないですね。
 
第500話で取り上げたあのプラットホーム転落事故を思い出させます。あれだって本当はJRが効率の為に安全を犠牲にしているのが原因だと思います。ホームだけでなく踏切でも人の安全が無視されているとは恐いものですね。官僚の驕りのなごりでしょうか。
 踏切りの無い新幹線とはえらい違いです。

  要するに、全てが経済効率を基準に考えられきたと言うことです。横断する方が悪いという発想でしょう。線路や道路の方が人間を避けるという発想が無かったと言うことです。
 経済優先の日本の戦後を象徴していると言っても良いかもしれないですね。それが証拠に毎年交通事故で一万人もの人が亡くなっているのに、誰もが平然としてそれを当たり前として受け入れてしまっている。金が全てで、何が大事か忘れてしまった結果のような気がします。

何処か間違っているような・・・!

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