団塊の世代の部屋22

 

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200151日火曜日  第590話  イチロー

 4月は前半の大リーグ、後半の小泉さんの総理総裁選挙で、あっという間に終わってしまった感じがします。そうそう、タイガー・ウッズが年間グランドスラムを達成したマスターズもありました。
 その中でも、総裁選挙を除けば、やはり大リーグでの日本選手の活躍が印象に残りました。
野茂選手のノーヒットノ―ランから、佐々木選手の4月度月間セーブの大リーグ新記録と毎日楽しませてくれています。思ってたとおり日本のプロ野球はかすんでしまっているようです。

 しかしながら、何といってもイチロー選手の活躍が一番でしょう。無事にデビューを果たした後の活躍は素晴らしいものがあります。球団新記録の新人の15試合連続ヒットもありました。これなどはきっと今年中にもう一度更新するのじゃないでしょうか。

 そして、一番驚かされたのは、テレビのニュースを見たときに衝撃を受けたあのライトからのノーバウンドでの三塁への送球でした。一塁走者が二塁を回って三塁へ滑り込むそのスパイクと三塁ベースとの間の三塁手のグラブにダイレクトで飛び込んだボールを見たときには正直鳥肌が立つような思いでした。
 あんな凄いものを見せてもらって感激でしたが、それ以上にそれを素直に受け入れるアメリカの野球ファンの懐の深さにも感動させられました。

 リンクさせて頂いている団藤保晴の記者コラム「インターネットで読み解く!にも第102話で取り上げられていました。その中で紹介されているマーティ・キーナート氏の「イチロー、メジャー8試合目で伝説となる」がアメリカでの評価を余すことなく伝えています。(MSNジャーナル→筆者・出典別バックナンバー→マーティ・キーナートでたどれます。)

 その中から引用です。

 シアトル・ポスト新聞のジョン・ヒッキーは、もっと感激していた。

 「イチローが右翼から送球した場面は、額縁に入れて、ルーブル美術館のモナリザの隣に飾っておくべきだ。それくらい美しかった」。

 何という評価でしょう。いいものはいいと認めるアメリカの素晴らしさがモロに現れているとは思いませんか。
 それにしても、イチロー選手スゴイですね。努力が花開くのは見ていてやはり感動させられます。

目が離せません!

200152日水曜日  第591話  イマジネーション

 30日にTV「地雷ZERO」を見ましたが、地雷って卑劣な武器なんですね。殺すのが目的じゃなく傷つけるのが目的だそうです。それは、殺してしまえばそれで終わりだが、一人が傷つけばそれを何人かが助けようとする。だから戦力がそれだけそがれるという考えだそうです。
 人間ってどこまで卑劣なんでしょう。こんな考えで兵器が作られていると聞くだけで悲しいですね。

 しかし、この中で田中真紀子さんの「イマジネーションが大事」と言っていたのが一番印象に残りました。自分の身内がそんな目にあったらという想像力があればあんな卑劣な兵器は出来なかったのではないでしょうか。

 物事を決める時に何を基準にするか、どう考えるかの基本に自分の身内がそんな目にあったらどうするということを常に念頭におくことは、一見身びいきのようであるが、それが他人の立場を考える時に最も大事なように思います。
 自分の身内がそうされたら嫌なことを他人に対して絶対にしないということは考え方としてはこれほど単純なことはありません。しかし、大抵の人が、その単純なことを忘れるのだろうと思います。要するに、他人の痛みに思い至らずに、自分の利益が基準になってしまうのだろうと思います。
 今のギスギスした世相は全てがここに原因があると思います。

これって人間にとって一番難しいのかも!

200153日木曜日  第592話  購買力平価

 世界第二位の経済大国とか、所得はアメリカより上とか言われても実感が無いのは日本の社会資本が充実していないことや、物価が高い為に可処分所得が少ないことは誰もが分かっている。
 それだけに歯がゆい思いがあり、それが閉塞感にも繋がっているのではないでしょうか。頑張って仕事に頑張っていれば何時かは豊な生活を手に入れることが出来ると希望を持ちながらやってきたが、どうやらそんな時は来そうにもなさそうと分かってきたのではないでしょうか。一体どうしてそうなったのか?
 それは、やはり何処かで間違った方向に進んでしまったと言うことなのかもしれません。

 5月2日の日本経済新聞のコラム「大機小機」に購買力平価で見ると日本の一人あたりの所得は世界で14位になるとありました。
 そしてそれは製造業に比べて建設業、流通業、金融業などの非製造業部門の効率化が遅れている為であり、こうした分野の生産性を挙げることが構造改革の柱でなければならないと述べている。

 全くその通りでしょう。政・官・財の癒着で税金を掠め取っている業界が日本全体の購買力平価を押し下げているのは間違いないでしょう。
 今こそ、小泉さんが本当の構造改革を推し進めて欲しいものである。相すれば、これ以上所得が上がらなくても実質の可処分所得が増えることになり、それなりの満足感を得られることになるのではないでしょうか。

 そんなに稼がなくても、それなりの生活が出来れば良いんじゃないでしょうか。仕事は一日8時間で良いです。それでも自由に使える残りの時間は睡眠時間を除けは8時間です。そんな大事な時間を豊にもならない生活の為に仕事をするなんて空しいじゃないですか。

本当の豊な生活は所得だけじゃない!

200154日金曜日   第593話  ゴールデンウィーク

 渋滞を嫌って分散型の帰省が広まって来たとはいえ、ゴールデンウィークの混雑は相変わらずのようです。
 ニュースで高速道路の渋滞何十Kmや飛行機、新幹線の混雑が取り上げられる度に、「何で、こんな時に動くのだろう!大変だなぁ!!良くやるよ」と思っていたものです。地元に就職した私は帰省というものに苦労したことはありませんでした。
 ところが、単身赴任でその一端を味わうことになりました。しかし、新幹線で大阪から岡山まで一時間弱そこからマリンライナーで40分で坂出ですから指定が取れなくて立ってても何とか我慢が出来るものでしたから助かりました。それでも、なるべく混雑を避けるように帰っていたのでそれほど大変だったと言う思いはありませんでした。

 それより、今年は単身赴任が終わった為に思わぬことがありました。実は、単身赴任の時には連休の合間は大きな顔をして有給休暇を取っていたので大抵一週間以上の休みになっていたのですが、地元での勤務となるとそうもいかなくなったことです。
 つまり、帰省すると言う大義名分が無くなってしまってカレンダー通りの休みとなってしまい連休合間の出勤となってしまったということです。
 この当たりは、職種も変わったために、下手に休むと仕事が溜まってしまうということもあるのですが、どちらかと言うと皆が仕事をしているのに休みが取りにくいという社畜現象かもしれません。

 そんなことを思っていたら、3日の四国新聞のコラム「一日一言」にイタリアの暮らし振りが取り上げられていました。

 その中で、「二時間たっぷりと昼食を味わい、サッカー談義で夜を騒ぎ、長いバカンスを楽しむ暮らしを続けている。十五世紀のままの外観を保つ観光都市は土日でも美術館が平気で閉館し、日本人を驚かせる。」とありました。
 そして、『「なぜって? 平日に来ればいいでしょ」。そこには経済指標には表れない豊かさがある。平日に美術館に行けない日本人はゴールデンウィークにこぞって行楽に出かける。基本的人権って何だろう。人は遊ぶために生まれた―と言える日本人はまだ少ない。』

 こういうのを知ると、「日本人って本当に貧しい生活をしているなぁ!」と考えさせられてしまいます。昨日も触れましたが、全てが会社がメインで自分の生活はサブという何とも情けない生活です。
 もういい加減に自分の時間を大切にするという生活に変えていくことを考えてもいいのじゃないでしょうか。その為に所得が少しくらい少なくなったってもっと豊な人生が待っているように思うのですがどうでしょう。それこそ昨日も触れたように社会資本の充実とそれにより可処分所得が増えればこれ以上経済の発展を目指さなくてもそれなりの生活は出来るのではないでしょうか。
 それにしても、「人は遊ぶ為に生まれた」って良い言葉ですね。遊ぶ為つまりは生きる為の手段として仕事をしているはずなのに、何時の間にか仕事の方が目的になってしまっている。

何処か変ですね!

200155日土曜日  第594話  デッドボール

 3日のイチローと野茂の対決を中継で見ました。

一打席目、ニ打席目と凡退した後の三打席目にそれは起こりました。野茂の投げた球はイチローが避けようとしてひねった背中にモロに当たりました。デッドボールです。

 ドスっという鈍い音が響きました。背中の真中ですから怪我はなさそうですが、一郎は息が出来なかったのでしょうその場にうずくまって中々立ち上がれませんでした。
 その時、野茂が帽子を脱いでチョコットおじきをするシーンを想像していた私は、野茂が何の感情も表さず平然としているのを見て、「あれっ!」と違和感を覚えました。そしてマウンドへ近寄ってきたキャッチャとイチローには目もくれずに何やら打ち合わせをしているのです。

 「何だ、これは」と思っていると、解説の村上さんが「大リーグではこれが当たり前です。謝ったりすると、故意にぶつけたと解釈されて乱闘になりかねないのです」との事情を説明されました。
 「これが、例の交通事故で絶対に謝らないというあれか!」と、宇和島水産高校の愛媛丸と潜水艦の事故を思い出さずにいられませんでした。
 しかし、これはやはり日本人には合わないですね。アメリカの考え方も分からないではないですがそこまで行けばやはりやり過ぎと思います。訴訟社会の弊害なのでしょうが人間としては寂しいですね。
 それが証拠に彼らも通常の社会生活ではすれ違った時などにぶつかりそうになったら「エクスキューズ・ミー」を当然のごとく使うそうです。逆に日本に来てなんで皆知らん顔しているのか不思議がると聞きました。それが人間本来の姿なのではないでしょうか。

 こんなところでも日米の考え方は逆なんですね。両方の良い面を取り入れればいいのでしょうが、どちらかと言えば日本では「交通事故で謝らない方が良い」といった風に逆に悪い方に行っているようです。
 日本のやり方は欧米では通用しないと言われていますが、良いものは自身を持って世界に広めても良いのじゃないでしょうか。憲法九条とか・・・。 

残念ですね!

200156日日曜日  第595話  マスコミ

 大橋巨泉さんがニュースステーションに出ていました。小泉さんに対して「小泉は信用できないと思っていた」と言っていました。
 特に、「今回の北朝鮮の金正男氏の不法入国の扱いやそのコメントを聞いていると従来の内閣と何も変わっていない。やっぱりダメだ!」
 「ついこの間まで派閥の会長をやっていた人が脱派閥と言っても・・・。」
 「80%前後の支持率も異常だ。マスコミが煽って、日本人の付和雷同がもたらしたものだ」
 「日本人の一番悪いところは起こったことを後で総括をしないことである。」等と発言していました。

 いちいちご尤もというところでしょう。この当たりが、小泉さんに対して皆が心配しているところでしょう。しかしながら、もしかしたら何かが変わるかもしれないと期待しているのも事実だと思います。

 確かに、今回の金正男氏の問題は一番日本らしい先送りのやり方だと思います。それが良いか悪いかは私には分かりませんが問題に正面からぶつかることを避けたことは確かです。これはこの間の台湾の李登輝元総統の訪日問題でのごたごたが影響しているのは間違いないと思います。あの時のようにグズグズしていたら問題が大きくなって対応に苦慮することは目に見えていたので、敵前逃亡したと言うところじゃないでしょうか。
 いずれにしても、日本の外交政策というのは事なかれ主義というのはまちがいないでしょう。

 それにしても、巨泉さんにこんなことを言わせているのは、マスコミが、又ぞろ足を引っ張る準備をしているのかなと疑りたくなります。

 5日の読売新聞のコラム「メディア時評」に大宅映子さんが、小泉さんが首相になったとたんにマスコミが早くも疑問符を投げかけるような論調が見られてきたとを憂えている。「どうしてアクセルを踏む前にブレーキを踏むのか。これでは出来る改革も出来なくなる。」と述べていた。

 折角、小泉さんがその気になっているのだから暫くは様子を見てあげようじゃないですか。その結果駄目なら退場してもらえばいいじゃないですか。何といってもあれだけその気になって改革を叫んだ人はいないのですから。

ここまでくれば、見守ることも必要でしょう!

200157日月曜日  第596話  女帝

 チョット時期がずれましたが、総裁選の最中に皇太子妃雅子さんの懐妊が発表され日本中が喜んでいました。
 雅子さん個人のことを考えると「良かったな!」と素直に喜んであげたい。しかし、その裏には世継ぎ問題が大きくかかわってきていることを考えると素直に喜んでいいのか疑問を感じる。結婚した女性が必ずぶつかる問題だが、天皇家だけにその重さは一般人とは比較にならないことは間違いありません。
 本人もその覚悟はあったのでしょうが、何だか子供を産むだけの為に結婚したようで気の毒です。これで、流産とか女の子だったら又問題になります。
 これを機会に、女性が後継ぎを産むというプレッシャーを取り除くことが出来ないものでしょうか。

 今日(6日)のサンデープロジェクトで山崎幹事長の憲法改正に対する提言の本が取り上げられていましたが。その中で女帝を認めるべきだと言うのがありました。
 これは、日本国憲法の「第2条  皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。」の中にある皇室典範で男と決められているそうです。

 田原さんによると明治になって天皇は男と決められたそうです。それ以前に女性の天皇があったのどうしてそうなったのか不思議でしたが、そこにはやはり大きな問題が隠されていたのです。
 それは明治になって天皇が軍隊のトップである元帥になったからなのです。ところが軍隊に女性はいないのでそのトップが女性というわけには行かないということで男しかダメになったのだそうです。
 それが本当とすれば、何とも馬鹿げた話です。そして、それが戦後になっても残っていると言うことなのだそうです。

 番組の中で田原さんが山崎幹事長や保守党の扇さん、公明党の神崎さんにも「こんなもの変えましょうと」提案していましたが、三人とも「やります」と答えていました。

 これはいいですね、こんなことが残っていること自体が馬鹿げているのですから是非やって欲しいものです。

ほんとに馬鹿げたことが残ってるんですね!

200158日火曜日  第597話  既得権益の壁

 小泉さんどんな所信表明演説をするのか楽しみにしていました。その中身をどうのこうの言うほどの知識は残念ながらありませんので、ここは見守るしかない。
 実を言うと中身より本当に何も見ないでしゃべるのだろうかと期待と心配でみていましたが、流石に何にも見ずにしゃべるのは無理だったようです。尤もそんなことに気を使う必要はないでしょうが・・・。

 それでもまだまだやる気はあるようです。特に、『痛みを恐れず、既得権益の壁にひるまず、過去の経験にとらわれず、「恐れず、ひるまず、とらわれず」の姿勢を貫き、「恐れず、ひるまず、とらわれず」の姿勢を貫き、21世紀にふさわしい経済・社会システムを確立していきたいと考えております。』に期待します。

 既得権益の壁にひるまずに全てが象徴されていると思います。これさえ出来れば事は成功したも同然でしょう。

 この言葉を裏切ることなく実行してもらいたいものです。

後はじっくり見ましょう!

200159日水曜日  第598話  ワンマン

 今の私の通勤の途中にダイエーのハイパーマートがありました。今は閉鎖されています。私も帰省の時に何度か行った事がありますが、余りに広くて全部を見たことはありませんでした。あの中内さんの長男のアイデアだった形体の店舗でしたが、余りにもそっけなかったと言うところでしょうか。これで商品に魅力が無ければ客は来ないでしょう。
 そんなところもあったのかこの形体の店は相対に成績は良くなかったようです。いずれにしても長男を後継ぎにしようとしたところが中内さんの限界だったのでしょうか。

 5月3日の読売新聞のコラム「今日のノート」にダイエーとマイカルだと思われるそんなスーパーーについて「貧すれば鈍する」との題で触れていました。 

 ・・・略

 「社員やパートが店を良くしようという意見を出せなかった。出したらしかられた。・・・中略」

 ワンマン体制にいつしか「もの言えば・・・・・・」の空気がまん延していった。
 借金を返す為には稼がなければならない。なのに利益を生むはずの営業第一線の店舗が荒れてくる。消費者は敏感だ。どんどん離れていく。・・・以下略(稲田 力)

 組織が大きくなるほどこんな現象が起きるような気がします。人間って余程気をつけていないと偉くなると周りが見えなくなるようですね。中内さんのように一代であれほどの事業を成し遂げたパワーの持ち主でも、歳をとって道を誤るのですから、殆どの人間はその程度なのだろうと思います。
 歳をとって判断力が鈍り、おまけに周りはイエスマンばかり。耳障りのいいこと効いていればやっぱり気持ちいいでしょうし、人間ごますりには徹底的に弱いものですね。

 仕事なんか60歳までやれば十分です。金さえあればもっと早く辞めたいが・・・。今一番不安なのが私の定年頃には定年が65歳位になりそうなことです。何たって途中で辞めると退職金が少なくなりそう・・・。そんなに何時までも働きたくないよ!

老醜をさらしそう!

2001510日木曜日  第599話  水道料金

 私が物心ついた頃、我が家の飲み水は父が山のふもとの井戸から天秤棒で水桶を担いで汲んできていたのを覚えています。子供心にも「大変だなぁ!」と思っていたことを思い出します。
 家にも井戸は有りましたが昔は海岸の砂浜だったと言うことで水の質が良くなかったようです。その汲んできた水を、中に砂や木炭、棕櫚の木の皮などを敷き詰めた水を濾す大きな瓶に上から注ぎ、濾されて下のほうの出口から出てくるのを飲料にしていたのです。
 出口には木の栓があって使わないときはそれで栓をしていました。風呂の水も井戸水を何度も汲んで入れていたと思います。
 それが水道に変わったのは何時頃だったか良くは覚えていませんが、風呂の水汲みもしなくて良くなったのが嬉しかったのを覚えています。
 きっと、40年位前のことになるのだろうと思います。何時の頃からかそんな恩恵を当たり前のように思いそれこそ湯水のように水道を使って来たものです。尤も、香川県は今でも水不足で苦しんでいますが・・・。

 そんな水道料金が今全国的に値上がりしていると今日(9日)のNHK「クローズアップ現代」が取り上げていました。当然、水の使いすぎかと思ったら、逆に節水が広がってきたことが一つの原因になっている場合があるのだそうです。
 それは、将来の水不足を予測して水道施設を作ったところ節水の広がりで思ったほど利用料が伸びずに料金徴収料が不足して値上げを余儀なくされていると言うのです。
 要するに、杜撰な予測により設備投資のし過ぎになってしまったと言うことです。近くのダムの水の利用を見直すことにより新しいダムの建設が中止になったところが全国で24ヶ所もあるそうです。他にも、そんな無駄な投資が沢山あるようです。
 長野の田中知事の止めようとしているダム建設もこんな計画があるんでしょうね。

 これは、ダムの水の利用が、工業用水、農業用水、飲料用水と3っつに分かれていて、それぞれの監督官庁が違うという縦割り行政によりその使用量の割合が決まっていて動かせない為に水があるのに使えないという弊害が有るそうです。
 こんな官庁の縦割り行政によってどれだけ無駄な公共投資がなされてきたのでしょう。

人の金は使い放題!

2001511日金曜日  第600話  答弁

 小泉さんの衆議院での代表質問の答弁は、これまでに無く面白くて初めて真剣にニュースを見てしまいました。
 これまでは、見る気にもならなかったものですが、自分の言葉で語りかけることが是ほど面白いものだとは思いませんでした。今まで、興味を持たなかった人でも今回は結構引きつけられたのではないでしょうか。
 不得意分野での答弁は今までと同じように迫力に欠けるとの評価も有りましたが、全てに精通することは無理なのだからそれ位は大目に見て欲しいものです。
 なんと言っても、これだけ迫力を持って答弁した総理を今まで見たことがないのですから、それだけでも評価したいものです。

 この調子なら、本当に改革をやってくれるかもしれません。後ろの方の自民党の長老と言われる人達の憮然とした表情がそれを予感させているような気がします。あの人たちを喜ばすようなことがあれば日本の未来はないでしょう。
 何としても、あの人たちが足を引っ張るのを阻止したいものです。残念ながら、どうやったら応援が出来るのか分かりません。やはり、小泉さんの本気こそがそれを阻止できるのかもしれません。
 あの答弁には、それだけの決意が有るように見えます。面白くなってきました。

やっぱり、変人の時代かも・・・!

2001512日土曜日  第601話  ハンセン病

 チャールトン・へストンの主演の映画「ベンハー」の最後の場面が印象に残っています。ベンハーが友達の策略の為に無実の罪で奴隷に落とされて後、苦労の末、再び元の身分に戻るというものです。
 しかし、帰ったときには母と妹はらい病になって人里はなれた洞窟に隔離されて暮らしていたのです。しかし、キリストの磔の時に奇跡が起きてらい病が治ったというものでした。そのラストの親子の喜び合うシーンに思わずジーンと来たことを思い出します。

 らい予防法(1996年4月廃止)による強制隔離政策で人権を侵害されたとして、ハンセン病の元患者127人(うち5人死亡)らが国を相手取り1人当たり11500万円の賠償を求めたハンセン病国家賠償訴訟の判決が11日午前、熊本地裁であった。杉山正士裁判長(永松健幹裁判長代読)は「遅くとも1960年以降はハンセン病は隔離の必要のある病気ではなくなっており、厚生大臣は隔離政策を改める必要があるが怠った過失がある」などと国の責任を明確に認め、国に1人当たり800万円から1400万円、総額182380万円の支払いを命じた。(日本経済新聞より)

 映画は奇跡でハッピーエンドで終わりましたが、現実はそんなに甘くはないということです。しかしながら、日本の政治・行政は本当に弱いものの敵ですね。くさいものにはふたをという典型的なものではないでしょうか。
 そしてそれはとりもなおさず、日本の社会がなせるワザだったのだと思います。尤も、私も彼らを責めることが出来るほど立派ではないです。
 というのも、ほんの3年前くらいに仕事で岡山の国立療養所長島愛生園へ訪問したことがあるのですが、既に、伝染するような病気ではないと分かっていても心落ち着かない思いがあったものです。
 ですから、治療法もなかった頃の人が忌み嫌ったのもある意味では仕方が無かった面もあったと思います。

 しかし、治療法が確立したのに何時までも放っておいた罪は問われて当然と言えるでしょう。何時も言いますが、自分がその立場になったことを考えると自ずから答えはハッキリしていると思います。

 それにしても最近の判決は第380話でも取り上げた尼崎の公害問題など弱いものの立場に立ったものが多くなってきたようで少しは見直してもいいようですね。

ひょっとして中坊さん効果かな!

2001513日日曜日  第602話  コンベア

 大阪での単身赴任の初期の頃に読んだ本に鎌田慧著の『自動車絶望工場』講談社文庫があります。かんばん方式で有名なトヨタの工場へ季節工として入りその過酷な労働を告発したものです。そこにはベルトコンベアに使われる非人間的な労働がかかれていました。
 そんなこともあって、コンベア方式や、かんばん方式がもてはやされても、そこで働いている人のことを考えて余り評価する気になれませんでした。
 そのうち、コンベア方式による大量生産の見直しが起こり多品種少量生産に対応する為にU字ラインとか一人で全部組み立てる方式が取り入れられだしたと言うのを聞いたりしました。
 しかし、どちらにしてもラインに張り付いて時間に追われることには変わりないんだろうなぁと思っていました。

 ところが、今日(12日)のNHKスペシャル「常識の壁をうちやぶれ」を見て考えさせられました。
 かんばん方式の生みの親大野耐一氏の弟子とも言える山田日登志氏が鳥取サンヨーのコンベアラインの改造を指導するものでした。
 携帯電話のラインを見てその仕掛品の多すぎることを指摘。今まで6人で工程をわけて組み立てていたものを一人で全部やる実験に取り組みました。屋台方式といって一人の周りに全ての部品を屋台のように置き最小限の動きで組み立てる方式なのです。
 ベテランの女性が選ばれて取り組んだのですが、何とたった5日間で6人で組み立てていた時間より早く組み立てることが出来るようになったのです。
 人間の能力の素晴らしさを見せ付けられた思いがします。つまり、ラインの中でたった一つの工程をこなす中には仕事に工夫を凝らす余地は殆どなく、人間としての喜びを見出すことは難しいが、一人で全部やるのは最初は難しいが工夫をすることによりどんどん早く出来るようになったりする。そこには仕事に対する喜びを見出すことが出来るのでもっともっと工夫をするという好循環になるということになるのである。

 キャノンの複写機の工場でも同じ方式を取り入れていたが、その中でも優秀な人にはマイスターと言う名称を与え、組み立てた複写機に自分の名前をサインするようにしていた。そこに働いている人の明るい笑顔が印象的でした。
 同じ仕事でも天国と地獄ですね。まだまだ人間の考えることには限界が無いようです。楽しく働けるということは何にしてもいいことです。

やっぱり経営ですね!

2001514日月曜日  第603話  田中真紀子さん

 既存の組織や既得権益というものは改革しようと思ってもチョットやそっとの力ではどうにもならないようです。
 人間と言うものは現状を変えることには、どうしたって抵抗しようとします。何といっても慣れた手順のほうが楽なのですからそれは当たり前なのでしょう。ましてや、そこに利害が絡まるとなるとその抵抗はとてつもないものになるようです。
 泥棒にも三分の利という言葉があるように、どんなに悪いと思われることにもそれなりの理由付けが出来るものです。殺人を犯しても、犯人の側から言わせればきちんとした理由があるのですから。

 それだからこそ、小泉さんの改革も並大抵ではないことは想像に難くありません。当たり前のことをやっていてはきっと何も出来ないでしょう。ここは、国民を敵に回すくらいの思い切った手を打つことも必要なのではないでしょうか。

 田中真紀子さんが今や毀誉褒貶に巻き込まれています。外務省人事などで政治家、評論家、マスコミからの風当たりが強くなっています。
 国益を損なうなどと言う批判も出ています。それじゃ今まで外務省を批判していたのはなんだったんだと言いたいものもあります。どうにもならなかった官庁なら、人が思いつかないようなことをやってみるのも一つの手じゃないでしょうか。こんなところで早速足を引っ張っているようじゃ結局は何にも変わらないと思います。
 たかだか、暫く外交がストップしたって今まで世界に通用しなかった外交なんですからそんなに影響は無いのじゃないでしょうか。

 ここは黙って、真紀子さんのお手並みを拝見したいものです。どうせダメな外務省なら失敗してももともとじゃないですか。
 上手く行けば儲けものだし、ダメだったら、彼女自体が自分の限界を悟って手を引くでしょうし、初の女性総理の目も無くなることになるでしょう。それはそれで日本にとっても、人気だけで彼女が総理大臣になるよりも良いのじゃないでしょうか。
 しかし、成功すればそれこそ総理も夢じゃなくなります。

何とか頑張って欲しいものです!

2001515日火曜日  第604話  マスコミ

 真紀子さん予算委員会でなんとか無事だったようです。どうにかして外務省を根本から変えることが出来たらいいのですが・・・。
 どうも、マスコミの動きが気になります。そろそろ、橋本派当たりが裏でうごめいている用に思えるのは私の考え過ぎだったらいいのですが。
 特に、あのアホの坂田さんそっくりのおじさんが怪しそうです。同じような顔ですが、あれほど印象が違うのも珍しいのじゃないでしょうか。まぁ、私の単なる好き嫌いですが、意外と人間の印象というのはバカにならないとおもいます。所謂、族議員の代表みたいな感じです。

 話がそれてしまいましたが、兎に角、マスコミが変に動くとなるものもならなくなるのが一番恐い。確かに今回の小泉さんもマスコミに踊らされた面があることは認めます。そしてそれは珍しくマスコミが良い方向に働いたといえるような気がします。敢えて、それに乗ったというのが大方の人の思いじゃないでしょうか。
 しかし、恐いのはこれからです。少し飽きたら、すぐに手のひらを返して足を引っ張りそうです。

 そんなことを思っていたら久し振りに石井信平さんが今日の信平4月17日で「テレビを嗤う」という本を取り上げているのを読みました。

 業界のOBが書いた本だそうで、その特権ぶりが書かれているようです。その中で気になったのが、テレビ業界へ郵政省(現総務省)からの天下りが多いということである。
 郵政民営化の小泉さんへの影響が心配です。国民が応援している間は無茶はしないでしょうが、チョット落ち目になると何をやりだすか不安です。
この国は、やはりマスコミ次第のようです。

だまされないようにしなくちゃ!

2001516日水曜日  第605話  瀬戸大橋

 瀬戸大橋の開通にあわせて香川では観光客目当ての施設が沢山出来ました。ローカルな話ですが、去年の秋にあの美川謙一と裁判で争っている大西社長のレオマワールドが営業を辞め、今日のニュースでゴールドタワーがこの9月末で営業を辞めるそうです。
 商売上手なユニ・チャームが経営していたのですが、流石に紙おむつのように上手くは行かなかったようです。
 今年のゴールデンウィークの瀬戸大橋の通行量もそんなに増えたようには聞いていません。あの開通の時の人の波を経験しているだけに、この停滞振りには心が痛みます。
 今や、香川県には讃岐うどんしか残っていない。

 これはやはり、瀬戸大橋の通行料が影響していると思います。作ったことが失敗とは言いませんが、余りにも運営が悪すぎるのではないでしょうか。
 通行料で、建築費を償却しようなんて机上の空論なのは分かっていたのではないでしょうか。本当にいらないものといるものをきちんと見定めて、いるものは徹底的に税金を投入する。いらないものは、びた一文も使わないというくらいのことをしないと全てが中途半端になって、結局はどちらも無駄になってしまっているのではないでしょうか。

 瀬戸大橋のような本当の意味のインフラは無料でもいいと思います。その効果たるや絶大なものがあるはずです。そうすれば、使った税金も生きてこようと言うものです。折角作ったものなんですから有効に使って欲しいものです。

やはり身びいきかな!

2001517日木曜日  第606話  族議員

 第604で触れたアホの坂田さん(坂田さんごめんなさい!)にそっくりな小父さん、鈴木宗男って本当に評判悪いですね。
 私は、彼については何にも知らなかったのですが、初めてTVで見たときに、こいつは典型的な族議員に違いないと直感しました。顔だけで判断するのは私の欠点なのですが、これが意外と外れないのです。尤も、そう思い込んで見るからそうなると言うこともあるでしょう。
 それにしても、いろいろ掲示板を回ってみましたがどこへ行っても評判悪いですね。ここまで悪いのも珍しいのではないでしょうか。

 地元の北海道でも人気が無いようですが、比例一位の為に当選するそうです。それだけでも比例制を見直す必要があると思います。
 何でも、あの自殺した中川さんの秘書をしていたのだそうです。その自殺も彼が国会議員になりたいといったのに中川さんが悩んでだと言う説もあるそうです。この当たりは、
Yahooの掲示板の政治→選挙で見ました。

 外務省にも大きな力を持っているそうです。この当たりが、真紀子さんが狙われている理由でもあるようです。まぁ、どこまで本当か分かりませんが、どう見てもそんな悪臭がぷんぷんしているように見えます。あの必要以上にへらへらした笑い顔がそう感じさせます。
 どうやら、沖縄でも北海道開発庁長官兼沖縄開発庁長官時代に悪いことをやっているようです。外務省ではODAにからんでいるようです。
 この人が総理候補になっているそうです。恐ろしいことです。小泉さんがしくじるとこいつが出てきます。そんなことになったらいよいよ日本の終わりの時かもしれません。

小泉さん頑張ってください!

2001518日金曜日  第607話  オリンピック

 一体、誰が、何の目的で、言い出したのだろうか、大阪でオリンピックをやろうなんて。

 第523話でも触れましたが、単なる人気取りか、それとも裏に利権が渦巻いているのか、いずれにしても財政破綻した自治体が無理してやることの不自然さを感じるのは私だけでしょうか。
 その気になっているのは市長とその周辺だけのように思えるのですがどうでしょう。市民がそんなにやる気になっているとはどうしても思えません。白けていると言っても良いと思います。
 今までの経過もあって、市長も止めたとは言えないことは分からないでもないですが、いい加減に面子を捨てて辞退したほうが株が上がると思いますがどうでしょう。

 折角、IOCが低い評価をしてくれたのですから、これを好機としてすっぱりと辞退すれば、それこそ北京に恩を売れるかもしれません。その上アホな投資をしないでも済みます。挙げた手を下ろす絶好の機会だと思います。

 しかしながら、まだ諦めずにモスクワでの総会の最終投票まで頑張るそうです。恥の上塗りとは思わないのですかね。今止めたほうが市民の支持を得られると思いますがね。市民はオリンピックより他にやってもらいたいことがあると思うんですが・・・。

 第180話で取り上げた太田府知事は箕面の大規模開発を財政の面から止める事を決断しました。市長さんも考えたほうが良いと思います。

何の目的だろう!

2001519日土曜日  第608話  ハンセン病

 第601話で取り上げたハンセン病訴訟、国が控訴をするようです。

 朝日新聞によると、「(1)国会の責任が判例として確定すれば今後の国会活動に甚大な影響が出かねない(2)国会と行政の賠償金額の負担割合など25日の控訴期限までに判断がつきにくい課題が少なくない、などの理由からだ。」そうです。

 小泉さんも認めたようです。この国はやはりもう駄目なのかもしれませんね。法律のことなど分かりませんし、国会活動にどんな影響が出るのか知りませんが、少なくとも国民よりお国の面子のほうが大事なようです。

 政治って何の為に有るのか考えたらそんな結論は出ないと思うのですが。誤りを認めることが、それ程難しいのでしょうか。
 こんな姑息なことをやっているようでは、小泉さんの改革もどうやらポーズだけになりそうです。

 是ほどの千載一遇のチャンスに、「私が控訴しないと決めたんだ!」と、変人のリーダーシップを発揮して欲しかったが、今までの政府と同じ事をやっているようじゃもっと大きな改革なんかできっこないでしょう。

何だかがっかりさせられました!

2001520日日曜日  第609話  地価

 第579話でもとりあげましたが、高速道路や飛行場などに代表される日本の公共工事が高コストなのは土地の値段が高いことが大きな原因であることは周知の事実です。
 その土地の投機を煽ったのが銀行であり、それがバブルであったことは間違いありません。バブルが破裂して、未だに低下し続ける地価が銀行の不良債権の元凶となっていることも確かです。しかし、それは自業自得であり、それを助ける為の公的資金の投入はどうにも納得がいかない。

 ところが、今の経済の沈滞は地価が下げ止まらないからであるという説が浮上してきている。全ての沈滞の元凶が地価の続落にあるとして、地価を上げる政策が必要であると言うのである。
 これは何処かおかしいのではないでしょうか、日本の企業が脆弱なのは、企業が本来の事業でなく土地の含み益や値上がりを前提にしたものだったことは明らかです。その代表が今の銀行でしょう。

 そんな企業を助ける為にもう一度土地の値段を上げようというのですから何をかいわんやです。
 小泉さんと総裁選を争って、政調会長となった自民党の麻生太郎が『12日、兵庫県内で講演し、週明けに再開する党税制調査会の議論に関連して「
12月までかけてバブル期の土地対策のためにやった規制は税制上改正する」と述べ、土地譲渡益課税の軽減など流動化促進に向けた税制改正に積極姿勢を示した。』(日本経済新聞より)

 これが、そんな土地の値上がりをもくろむものでないことを願いたいものです。流動化を促進するよりももっと値下がりを図って、公共工事を安く効率よくやることを考えたほうが予算の削減にも役立つと思うのがどうでしょう。
 もっと言えば、その上に公共工事の場合には土地を無条件に提供しなければならないような法律を作るべきではないでしょうか。もちろん代替は必要ですが。
 要するに土地は国のものであり公共に使う場合は無条件に提供しなければならないと言う法律である。
 これなら、土地に執着することも無くなり土地の値段が上がることは無くなるのではないでしょうか。もしかしたら、何時、公共工事の為に提供しなければならないか分からないとなればもっと値下がりすることになり、投資額はもっと少なくて済むことになるのじゃないでしょうか。つまり、土地に頼った経済を根本から変えてしまうのです。

難しいでしょうか!

2001521日月曜日  第610話  道路特定財源

 小泉内閣が道路特定財源の見直しに踏み込もうとしている。戦後に金の無かった日本では役に立ったのは間違いないでしょう。しかし、今では族議員の温床になっていることは皆が認めるところです。族議員と、官庁・土木業界がよってたかって食い物にしている。これが今の日本の政治を悪くした大きな要因の一つかもしれません。何たって、無ければたかることも出来なかったでしょうから。

  もう一つ、それによる弊害が日本の輸送体系がトラック輸送主体に傾いてしまったことにあるように思います。
 大型トラックが長距離を走る必要が本当にあるのかもう一度見直してみるべきではないでしょうか。第一、それによって長距離運転手と言う過酷な労働が生まれていることは間違いないでしょう。その裏には、高知のトラックが起こした酒を飲んでの悲惨な追突事故のようなものも有ります。それは、人間の自然なリズムを無視した労働条件が起こした問題ではないでしょうか。
 実際に、夜間の長距離運転による交通事故がどのくらいあるかは知りませんが、かなりの件数あるだろうことは想像できます。要するに狭い日本に車が氾濫しすぎていることで毎年一万人もの人が事故で亡くなっている事は確かなのです。何故、皆がそれが当たり前として捕らえているのか不思議でなりません。経済効率一辺倒がもたらした現象で有ると思います。一万人はどう考えても異常だと思います。
 これも、いつも言っているように想像力の欠如なのではないでしょうか。自分の身内が事故にあったら当然とは思えないはずです。逆に加害者にもなりたくないですし・・・。
 
 今こそ、
第459話第460話でも取り上げたように、鉄道を見直す必要があるように思うのですがどうでしょう。
 今更、車を捨てる生活に戻ることは難しいでしょうが、長距離は鉄道で、近距離は車でという棲み分けを考えてもいいのじゃないでしょうか。そうすれば、渋滞問題の解消にも役立つでしょうし、省エネの面から言っても考えるべき時が来ているように思います。

今更無理かな!

2001522日火曜日  第611話  短時間正社員

 「短時間正社員」を厚生労働省が検討しているそうです。「何で未だに官が出てくるのか?」と思わないでもないが、現実として企業が率先して取り入れるだけの度量がない以上、官に頼らざるを得ないのかも・・・。
 法律もからんでくるだろうし、ここは本気になって取り入れてくれればいいのだが。これは、ここでも何度か取り上げた例のオランダ方式のワークシェアリングである。
 パートのように短い時間でも待遇は正社員と同じでボーナスや年金などもきちんと取り入れると言うものです。特に、日本の場合は女性を年頭においての導入を考えているようですが、男にも恩恵は有ると思います。オランダでも男性にもその恩恵を利用している人が多いようです。それに、日本で増えているフリーターという不安定な立場の人たちも正社員として働けるチャンスが増えるはずです。

 フリーターと言う立場を楽しんでいる人もいるでしょうが、大半は将来に不安を持っているのが現状のようです。そんな人たちにも、自分の時間と会社に提供する時間を使い分けることが出来るこんな制度はありがたいはずです。
 これが広まれば、サービス残業などというものも少しは減るかも知れません。会社なんて決められた時間だけ労働力を提供すればそれで良いじゃないですか。

 仕事は生きる為の方便と捕らえるのが自然ではないでしょうか。確かに、仕事と趣味が一緒と言うのも良いですが、そんなに恵まれた人は多くはいないと思います。それならば、ここは割り切って、仕事をするのも一つの方法だと思います。

折角の人生楽しみたいものです!

2001523日水曜日  第612話  控訴

 間違ったことを認めることはそんなに差し障りがあるのでしょうか、第608話で取り上げたハンセン病判決に対する控訴の問題です。

 小泉さんが嘆願に官邸に来た患者に、中々会おうとしないのにはどんな中身が有るのでしょうか。どう考えても、面子をとおすほどのことは。無いと思います。
 間違ったことを認める、こんな簡単なことが難しくなるのは何故なんでしょう。この判決を認めると、それに付け入る輩が国を相手に訴訟を起こすということなのでしょうか。私などの素人には分からない難しいことがあるのでしょうか。

 きっと、そうなんでしょう。しかし、こんなことが出来ないとすれば、小泉さんの改革は国民の支持を失いそうな気がします。もし控訴するとすれば、小泉さんが取り組もうとしている道路特定財源の見直しなど出来るとは思えません。
 弱いものを助けることも出来ない人に、あの自民党の族議員をやつけるためのパワーが有るはずが無いと思います。

 今日(23日)には控訴を取りやめたというニュースを聞きたいものです。それでこそ、小泉さんの改革も本物になることでしょう。

がっかりさせないで下さい!

2001524日木曜日  第613話  控訴断念

 小泉さんやりましたね、法務省や厚生労働省等の大変な抵抗があったと思いますが良くぞやってくれました。これでこそ改革の意思が本物であることの証明となるでしょう。
 今思えば、判決が出て以来の小泉さんの苦しさは予算での答弁を自分の言葉でしゃべれない中に現れていたのでしょう。裏でこの控訴断念をどうやれば出来るかの為に努力してくれた方に泣いてお礼を言ったそうです。

 首相は「今回の判決を重く受け止め、極めて異例の判断だが、政府声明を出して控訴を行わないことを決定した」と語り、控訴断念を決めた理由については「ハンセン病問題の早期解決、全面的な解決を図らなければと思った」と説明した。(日本経済新聞より)という言葉をもっと早く言いたかったのだろうと思います。

 この訴訟の裏には弁護士や、市民運動家の目論見やマスコミの煽りも有るようですが、そんな奴らは無視しましょう。
 何よりも苦労された方たちに報いることに躊躇はいらないでしょう。甘いかもしれませんが、思わず涙が出そうなくらい嬉しかった。
 きっかけは何であれ、弱者に手を差し伸べることが出来ることが当たり前の国であることになんのためらいがいるでしょうか。
 過ちを隠すことより、素直に認めて反省することで国民に報いることが政治の王道でしょう。これは、今までの官の対応を根本から覆すことになりました。くさいものに蓋をする今までの行政が変わることを期待したいものです。遂に政治が官僚を超えたのです。これからが楽しみです。
 次は、もっときびしい道路特定財源の見直しです。

これならやれるかも!

2001525日金曜日  第614話  リーダー

 昨日一日あらゆるマスコミは控訴断念のニュースで沸き返っていました。これほど、殆どの人から賞賛を持って受け入れられたことは政治の世界では初めてなのじゃないでしょうか。
 ところが、これが小泉さんでなければ、やはり違った結論になっていたのは間違いないようです。と言うのも、法務・厚生労働省ではこの控訴断念に反対の意見が主流なようですから。やはり、日本の官僚というのは何処か国民の感情とは相容れないところがあるのかもしれません。
 それは、国民の為という視点を失って、所属する組織のことしか考えないからだと思います。所謂、木を見て森を見ないという奴でしょう。本当は、国民の為の組織のはずが、組織の為の組織に陥ってしまっているということでしょう。

 それにしても、これだけ国民の大半が認める決定が今までの政治が出来なかったというのはそうした官僚に完全に牛耳られていた証拠でしょう。
 小泉さんが、この官僚の壁を破ったことは想像以上に大事なことのように思います。これで今まで官僚の抵抗で動かなかったあらゆる改革が政治の力で何とかなりそうという希望が出てきたのですから。
 小泉さんは想像以上に大きな事をやってくれるかも知れません。リーダーシップでこれだけ変わってくるのです。

可能性が出てきました!

2001526日土曜日  第615話  特殊法人

 今日(25日)、久し振りに松山へ出張しました。松山までは高速道路で2時間弱と便利になりました。松山で一部対向車線なのが運転しにくいし危険で情けないですが、拡張工事も始まっているのでいずれは解消されるでしょう。
 それにしても、やはり高速道路はありがたいですね。高速が無い頃は松山まで行くとなるとチョット憂鬱でしたが今じゃ一走りという感じです。それが証拠に、今日は泊まる予定だったのですが、夜の9時に用事が終わったので今からなら十分今日中に帰れると思い思い切って帰ることにしました。11時過ぎには無事帰宅。風呂に入って、これを書いています。

 上記で触れたように一部車線が対向していますが、何であんな工事をするのでしょうか。一度にやってしまえばもっと安くあがると思うのですがどうなんでしょう。裏には、工事に群がる族議員や公団の影が有るように思えてなりません。
 私は、公共事業の無駄遣いには反対ですが、全国を網羅する最低限の高速道路と新幹線は必要だと思っています。それを如何に安く作るかを考えるべきだと思います。そうすることで狭い日本を有効に使えるようになると思うのです。

 小泉さんが道路特定財源の次に特殊法人の民営化に言及しました。日本道路公団の改革に関しては「民営化できるならするのが当然じゃないか」と、民営化を含めて検討すべきとの意向を表明した。(日本経済新聞)

 これらを改革することができれば、高速道路なども今よりかなり少ない予算で出来るのではないでしょうか。全ての公共事業を否定するのではなく本当にいるものを選別することが大事だと思います。
 それにしても、益々面白くなりそうです。真紀子さんも、大分ペースを掴んできたように見えます。

これからです!

2001527日日曜日  第616話  マスコミ

 サイト巡りで今回のハンセン病の控訴断念に触れたものをはしごしていましたが、殆どが好意的に書いています。日本の将来に明るいものを見たという感想も多いようです。やはり、これほど国民に支持された決断というのは滅多に無いことのようです。日本人もまだまだ捨てたものじゃないのかもしれません。

 そんな中でも第604話で取り上げた石井信平さん今日の信平の中で、『控訴断念「異例」なのはどっちだ?』と書いていました。その中でやはり石井さんらしい言葉がありました。それは、メディアは最初から政府が控訴するものとして報道していたことを指摘して、

 『日本の企業メデイアは、報道機関として、ジャーナリズムとして、政府の顔を見るだけの、世界的には、かなり「異例」の存在ではないか?』というものです。

 そう言われれば、政府が控訴するという論調が殆どでした。あれは、石井さんが言われるように政府が控訴することを前提として、そのショックを前もって和らげる為の意図があったのかもしれません。成る程、御用メディアそのものかも知れません。

 どうして日本のメディアはそうなのか考えてみると、5大新聞に代表される世界でも異例といわれている発行部数が関係有るように思えます。
 要するに、メディアが完全に商売が先でジャーリズムが後になってしまっているということでしょう。商売を前面に押し出し、利益を最大目標にしている為に権力におもねり、スポンサーの意向が優先するということになってしまっているということでしょう。その上、TVまで押さえているのですからその影響力はとんでもないものといえるでしょう。
 その商売第一の姿勢が、国民に本当のことを知らせることをしないで、政府やスポンサーの都合の良い報道になるということでしょう。それが、この国をゆがめてしまった大きな原因の一つであることは間違いないでしょう。
 政・官・財の財の中にメディアが入ってしまっているということです。やはり、欲に目がくらむと道を誤るということですね。つまりは、ジャーナリズムの心を捨てたから、あれほど大きくなったということだろうと思います。それが是認されたことがこの国の不幸の始めだったのでしょう。

 偶然というか、鷹瀬さん5月の日常日記の23日と24日で田中真紀子さんの「政治に夢を持っている」という政治に対する熱い思いの発言にたいするマスコミの扱いに怒りを書いていました。
 小泉さんや真紀子さんが全て正しいとは言いませんがその意欲の足を引っ張ることだけは止めてもらいたいものです。間違っていることまで黙る必要はありませんが、どう見ても揚げ足取りにしか見えないのでは余りにも情けない。

やはりこの国のマスコミはおかしいようだ!

2001528日月曜日  第617話  族議員

 見たわけじゃないですが、北海道には広くて真っ直ぐな一般道が整備されていて、高速道路を利用する必要が無い程だそうです。
 今も、新しい高速道路が建設中だそうです。その裏には、あの鈴木宗男氏の影があるとのもっぱらの噂のようです。
 それに比べて、第615話でも取り上げたように四国ではメインの4県の県庁所在地さ、まだ完全には繋がっていません。高知・松山は対面交通です。
 しかし、それでも山陰などに比べるとまだ良い方なのかも知れません。それにしても不思議なのは竹下元総理がいながらなんで山陰に高速道路が出来なかったのだろうということです。公共事業が一番多かった島根に流石の竹下さんでもそこまで露骨に地元にこる速道路を持って来れなかったのは、それだけ予算が大きすぎたのでしょうか。

 それでも私の目から見ると北海道に高速を作るより山陰に作ったほうがまだ良かったような気がするのです。これは単に山陰を走った経験から言っているだけです。確かに今工事をやっているので何時かは出来るのでしょうが遅いようにも思います。
 京都から九州への国道9号線を走ると、以前の四国の高松・松山間の国道11号線を思い出します。片道一車線で市街地では両側に家が密集しているし、信号はあるしで走りにくかったものです。かろうじて高速道路が開通したので今は快適です。それと同じ状況が今の
9号線だと思います。

 そんな状況を見ると、まだまだ高速道路が必要なところは残っていると思います。しかしながら、今日の「サンデープロジェクト」に出ていた鈴木宗男氏のように「自民党には族議員はいません」なんてシャーシャーとした顔で言い切るのを聞くと、こんな奴らに利用される事を思い情けなくなってきます。それにしても、あれほどまでにしらを切れるというのは恐ろしいですね。私も、サイト巡りで情報を仕入れていなければころっとだまされていたでしょう。

 やはりここは、族議員の跋扈を防ぐために道路特定財源や道路公団の見直しは絶対に必要です。その上で本当に必要なものを作って欲しいものです。

どうなるかな!

2001529日火曜日  第618話  ソーラー

 このところ毎日、「今日の小泉さんはどうだったかな?」「イチローは、どうかな?」と楽しみが有っていいですね。
 昨日(27日)は、大相撲の表彰でまで小泉さんが人気をさらってしまったようです。4月、5月は、本当に楽しませてもらっています。この調子で中身がついてくると最高なんですが。

 さて久し振りに興味ある記事がありました。第399話第406話第469話で取り上げているソーラー発電が安くなっているようです。今日(28日)の日本経済新聞によると、1キロワット当たりのコストが昨年の平均84万円から53万円強になってきたそうです。
 いよいよコストダウンが本物になって来たようです。ところが、
第353話でも触れたように国の補助金制度が来年度で打ち切られるようです。その為に、業界では値段を下げて需要を掘り起こそうとしているそうです。(日本経済新聞より)

 ここまで来たのですから、小泉さんに考えてもい補助金を逆に大幅に増やしてもらって、第376話等で何度も書いているようにソーラーパネルを一気に増産して貰いたいものです。
 丁度27日にプルサーマル反対という住民投票の結果が新潟県の刈羽村で出ました。これだけ問題の多い原子力発電にこだわるより太陽光発電に傾斜すべきです。
 これを本気でやれば何度も言いますが日本は世界から感謝されると思います。小泉さんの名前は世界の救世主として歴史に残ることになるかも。道路特定財源を使っても良いじゃないですか。

どうです小泉さんやりませんか!

2001530日水曜日  第619話  ロイヤルスィート

 人間の欲望というのは留まるところが無いようです。私など一生泊まることが無いと言い切れる一泊30万円のロイヤルスイートルームとは一体どんな部屋なんでしょう。それも中国ですから日本ならどのくらいするのか想像もつきません。
 そうです田中真紀子さんが中国でキャンセルした部屋です。歴代の外務大臣はそれが当然と思っていたようで誰もキャンセルした人はいなかったようです。尤も、断るのも沽券にかかわると思ったのじゃないでしょうか。それが勘違いしたエライサンの普通の神経かもしれません。
 真紀子さんが代わりに泊まった部屋が1泊9万円ならそんなものかと思う感覚も結構ずれていると思えます。日本の大臣が泊まるのならそのくらいはしょうがないだろうと思う感覚が自分でも恐ろしいと思います。

 チョッと、サーチエンジンで調べたら50万円の部屋もありました。何でもクリントンさんが来日した時に泊まったとか。どこのエライサンも考えることは同じなのですね。国の面子というものもあるのでしょう。そんな面子なんかどうでもいいと思いますが・・・。
 どこのホテルにもそんな部屋が有ること自体、需要があるのでしょうが、自分の金で泊まるのならまだしも税金で泊まるのじゃもう少し考えて欲しい気もします。
 尤もこんなこと思うこと自体が日本では、みみっちいと取られるのでしょう。しかし座って半畳、寝て1畳で十分な体の人間の欲望というものは本当に際限が無いものです。それも、人の金となると尚更のようです。

 多分、そういった無駄金が経済を活性化させ、途上国に対しては外貨稼ぎになるとの意見もあるでしょう。それでも、余り尊敬する気にはなりません。

貧乏性ですね!

2001531日木曜日  第620話  IT革命

 毎日、毎日、メールや掲示板で何件もの通達や掲示があります。チョット仕事に追われてチェックを忘れていると何通も溜まっていたりして、うんざりすることも有ります。
 毎朝、特に月曜日の朝は特に憂鬱です。スイッチを入れてパソコンを立ち上げると既にメールが来ています。よくもまあ、これだけ通達があるものです。本当に感心します。

 営業から事務職に替わって、初めてこのメールの洪水に直面しました。書類が多いとは聞いていましたがこれほどとは思いませんでした。これでは現場の者は通達や調査依頼をこなすだけで本来の仕事ができない程です。
 その通達などを良く見ると、かえってやらない方が良いと思われるものも見受けられます。確かに人員に余裕がある場合には効果があるかもしれませんが、少ない人員で目一杯の場合には、それをすることにより本来の仕事が滞ることになり、それがお客さんに対するサービスの低下に繋がって売上がダウンするということになっているように見えます。

 これでは何のためのIT化かわからない。どうやら、本社の各部が仕事をしていることを誇示したいために仕事を作っているという状態のように思えます。
 個々には一生懸命なのでしょうし、良かれと思ってやっているのでしょうが、往々にして現場を経験したことの無い本社の人たちには、それがどれだけ現場の仕事の邪魔に成っているかに思い至らないのだと思います。
 こう言っちゃ悪いですが、何もしないでじっとしていてもらった方が業績は上がるかもしれません。自分達が出した通達や調査依頼がどのくらい現場の手をとるかの想像力が必要なのではないでしょうか。

 組織のきちんとしていない中小企業だからこうなのだろうかと思ったりするのですが、結構大企業でもありそうにも思えます。他の企業ではどうなのか興味があります。

 5月30日の日本経済新聞のコラム「金融健全化の誤算」にそんなことに触れているところがありました。

 ・・・略 

 ある都市銀行の支店長は「毎朝パソコンを開けるのが憂うつでたまらない」と言う。本店の各部門から電子メールで様々な指示が繰るものの「本店から支店への指示」という形で調整されていない。各部門がばらばらに指示するので、すべてに対応できないほどの仕事量になる。
 このため、支店長の判断でいくつかの指示は手を抜くという。・・・以下略

 余りにそっくりなので思わず笑ってしまいました。こりゃ〜、どうやら大企業でも同じようですね。所詮、人間のやることは大企業であろうと中小であろうと変わりないということでしょうか。それとも、中小企業と変わらないことをやっている程度だから金融業界がダメなのかどちらなのでしょう。
 いずれにしても折角のIT革命も使い方次第ですね。便利になるか、それとも振り回されるか、結構見ものです。

どうなることやら!

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