団塊の世代の部屋24

 

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200171日日曜日  第651話  予算

 会社にも予算というものがあります。来年の売上、原価、コスト、粗利、純利益などの計画を立てそれの沿って経営を行うものです。
 これがいい加減では、碌な経営は出来ないことは間違いありません。上場企業においてはこの予算と決算が狂うと信用を失い、資金繰りや売上にも影響するので大変です。
 それでも実際の経済というものは、予算通りに行くほど甘いものではありません。基本となる売上が狂えば、全てが狂ってきます。下手をすれば倒産が待っています。
 それだけに、予算は大事なものといえるでしょう。

 その予算で、不思議なのが国のそれです。企業の売上に匹敵するものが無いと言えるかも知れません。そして、税金の配分が原価やコストでしょう。つまり純利益という発想がないのです。
 入ってきた税金を使ってしまうだけでなく借金までしてばらまくのです。こんな経営が長続きするわけが無いのは、誰が考えてもわかることでしょう。家庭だって、収入以上支出すれば破綻です。

 つまりこの国がおかしいのは、全て、税金の集め方と使い方に集約される。
 6月30日のNHKスペシャル「緊急討論・待ったなし日本経済・聖域なき改革を問う」のなかで、石原知事の言によると国や自治体には企業の会計に必須の貸借対照表とか損益計算書というものが無いのだそうです。

 要するに、現金収入である税金を使いきることが前提であり、それに族議員や既得権益を離そうとしないもの達が、前年の分け前より少しでも多く分け前を取ろうとたかってくる。
 そして、その配分にチェック機能や責任がないとなれば、使い放題である。おまけに足りないものは借金で賄うのですからどうにもなりません。
 人の金というのは、使うことに何の痛みも感じないということの証拠でしょう。自分の金をこんな使い方をすればすぐに禁治産者です。

 金の使い方の基本は、「入るを計って出るを制する」に尽きるでしょう。税金の入りを考え、その中で配分を賄えば借金どころか、松下幸之助さんが言っていた、税金の入らない時代になっていたかもしれません。

 つまり、小泉内閣の骨太の方針も、やらなければいけないことは皆わかっているのです。あらゆる既得権益にたかる者の抵抗があることは間違いありませんが、後はやるだけです。最後は、如何に無駄な支出を削れるかにかかっています。

全てのしがらみを切り捨てるのは、小泉さんの決意です!

200172日月曜日  第652話  解散

 6月30日のNHKスペシャルから1日の「スクープ21」にかけて、石原知事がテレビに出ずっぱりでしたね。
 「スクープ21」での軽油に重油を混ぜる脱税の摘発など、その口だけでない実行力は魅力ですね。

 しかし、何故、今の時期の出演だろうかと考えたら、「そういや〜!都議会議員選挙の間のガラパゴス視察や今回の小泉総理の首脳会談のための不在と、何か関係があるのかな?小泉さんブームでかすんでしまったので巻き返しかな?」と変なことを思ってしまいました。
 尤も、たまたま、スケジュールの問題であって、単なる下司のかんぐりだと思います。というのも、今のところ、小泉さんへのエールの方が多いように見受けられるからです。

 その出演の中で、盛んに言っていたのが、小泉総理は「同日選挙はやらないが、衆議院選挙の後、予算を立てるときに自民党の守旧派が邪魔するようだったら解散する」と言っていたということです。
 どうも、この当たり、渡米前に二人で密かに、留守の間に石原さんがそれとなく発表するという打ち合わせがあったのかなと思えてしまいました。
 この小泉さんの構想はちらほら聞こえていましたが、この石原さんの証言で小泉さんが本気であるということを守旧派にはっきりとさせることが目的なのでしょうか。これで、自民党内の反対派もうっかりとは動けなくなるでしょう。

 いずれにしても、これが本当ならば小泉さんが本気で改革に取り組むつもりであるということだと思います。そして、解散が実施されることになれば、いよいよ小泉さんが自民党を飛び出して野党と新しい政党を作るということになるかもしれません。
 改革を成功させるためには、何をやってもいいですから、兎に角やり遂げて欲しいものです。

面白くなりそうです!

200173日火曜日  第653話  性善説

 大阪市の磯村市長が今回のオリンピック招致に落選しても再立候補に向けて招致運動を続けることを明らかにしたそうです。
 一体、何を考えているのでしょう。余程、裏に何かあるとしか考えられません。オリンピックで儲けようと群がるハイエナ達との密約でもあるのだろうと思われても仕方ないのじゃないでしょうか。
 市民や国民が、それ程オリンピックにこだわっているとは思えないこの期に至っても、こだわっているのは、面子もあるのかもしれませんが、面子で政治をやられたんじゃ市民はたまりません。
 名古屋の博覧会も同じように、開催が危ぶまれています。ただでさえ、国民が構造改革を望んでいる時に、どうして、官が無駄遣いに必死になるのかその気持ちが分かりません。

 どうして、ここまで官僚というのは税金の無駄遣いに無責任でいられるのでしょうか。次々と天下り先で高給と退職金をむさぼり何の罪悪感も持たないのでしょうか。
 そんなお金を貰って後ろめたさを持たないのでしょうか。尤も、そんな気持ちを少しでも持つような人なら最初から天下りなんかしないでしょうし、そんな地位にも昇っていないのでしょう。
 良心というものを捨て去ったか、もともとそんなものを持ち合わせていない人だから、人の税金を平気で貰って何とも無いのでしょう。

 本当は性善説を信じたいところですが、所詮、人間なんてこの程度のものかもしれません。こうなれば性悪説を取って、徹底的にチェック機構を作る必要があるのかもしれません。悲しいことですが、ここまでくればそれしか手が無いように思えます。

 何事も、良心にまかせるとして、事なかれ主義で来た事がここまでこの国を堕落させたのだとしたら、もうやるしかないでしょう。

本当に悲しいことです!

200174日水曜日  第654話  

 第550話でも触れましたが、単身赴任が終わって、元の「風呂、寝る」の亭主に戻ってしまった反省から、朝食だけは奥さんの手を煩わさないように早く起きるように生活を改めて3ヶ月が立ちました。
 大阪で、夜中に起きてインターネットをする生活をやっていたので、早起きは苦になりません。お陰で、最近はここの更新も朝にやることが時々あります。尤も、これはネタが浮かばずに諦めて寝てしまうことが多くなっただけなのですが・・・。

 もう一つ、朝にやっていることに靴磨きがあります。これも、単身赴任時代に仕方なく始めたことなのです。それまでは、ご多分に漏れず自分で靴を磨くなんてことはしたことも無かったのですが、流石に単身じゃ誰もやってくれないので渋々始めたものです。
 それでも、磨いてやるとそれなりに長持ちもしますし、愛着も湧いてくるもので、今では磨くことは生活の一部になってしまいました。これも危うく途切れるところだったのですが、朝食と共に復活させました。

 これでも、靴には変なこだわりが合って、20年以上リーガルをはきつづけています。比較的いい値段なので身分不相応なのですが、がっちりしているし、修理もできるので結構長持ちするのと選ぶ時に迷わないのが楽なという横着な理由でズットはきつづけています。
 同じ色とスタイルのものを何組か揃えて、交互にはいていますので意外と長持ちするので経済的だと思います。
 そんな私ですが、パソコンを始めてから、一度も新しいのを買うことも、修理することもしていません。何といっても、少しでもお金があればパソコンの部品につぎ込む方を選んでしまうようになったためです。携帯電話の為に、他のものを買えなくなった若者を笑えません。

 その為、ここ5、6年、はきつづけた靴は、流石に底も方減りして見栄えも悪くなっています。修理にも出したいのですが、1万円近くかかるのと、使いすぎて修理が効かない恐れもありそうなので躊躇しています。

 ところが、私のような客が増えたのか、3日の日本経済新聞にリーガルが経営不振の為に一部の工場を閉鎖するとの記事がありました。
 バブルがはじけてサラリーマンも靴に2、3万つぎ込むのはきつくなったのじゃないでしょうか?なんだか、責任の一端があるような気がして複雑な気持ちです。
 これで、修理代も高くなるのかなと心配になります。

こんなところにも不況の波が押し寄せてきているのかも!

200175日木曜日  第655話  2

 昨日も更新せずに寝てしまいました。今朝も、靴磨きが終わって、これを書いています。
靴磨きを始めたのは、昨日も触れたように、大阪への単身赴任がきっかけでした。それまでは、自分で磨くという発想はありませんでした。
 大阪でも最初は、全くその気も無かったのです。ところが、会社の先輩で同じくリーガル愛好の方がおられて、その方の靴が綺麗なんです。それで同じリーガルということもあって話が弾むうち、その方が、自分で靴を磨いているという事がわかりました。
 私にすれば、そんなことをする人がいるとは思ってもいなかっただけに感心すると共に反省させられました。そこで、心機一転、「よし!俺も、靴磨きをやってみよう」という気になったのです。

 それまで、足癖が悪いのか、買ってすぐに傷をつけたり、色がはげたりしていたものも何度も磨くうちに余り気にならなくなるようになってきました。お陰で、今まで外観からそんなに長持ちしなかったものが、修理をすることで結構使えるようになりました。
 その為、2度、3度と修理をするものが増えてきて、数も10足くらいになってきました。そうなると、同じものを続けて履かなくなり、長持ちするという好循環になってきました。
 余談ですが、毎日靴を履き替えるのは水虫防止にも良いそうです。一日履いた靴は水分をかなり含んでいるそうです。毎日履くことで、その水分が溜まって、水虫になりやすくなるそうです。水虫に苦しんでいる方は、何足かを、交互で履きかえてみたらどうですか。もちろん靴にも良いですし。

 私も、そのお陰もあって、パソコンにのめりこんで以来、修理もせずに5、6年も、もってくれたのです。しかし流石にもう限界のようです。
 ところが、昨日の
リーガルのHPで見てみると香川には取扱店が無くなっています。以前、何時も買っていた高松の店も無くなっています。成る程、ここまで情勢は変わっていたのですね。
 「こりゃ、修理に出すことも出来ないのかな」とがっくりです。

 マァいいか!営業職から事務に変わったお陰で、靴の減りも少ないだろうし、もう暫くこのままでいくことにしよう!

こんな奴が増えると、景気もよくならないだろうなぁ!

200176日金曜日  第656話  靴3

 引き続いて、靴の話を・・・。

靴を選ぶのには皆さん苦労をされているのじゃないでしょうか。なんと言っても、その種類の多種多様さに圧倒されます。

靴屋さんに飛び込んで、いざ探そうとすると時間がいくらあっても足りません。昔、若かりしころ、友達が靴を買うというので付き合ったことがありましたが、散々、迷ったあげく、決められなかったことがありました。その時、靴選びの難しさを痛感したものです。これは、何かいい方法は無いものかと考えるようになりました。

 その頃、「メンズクラブ」という男性ファション誌を読んでいたのですが、その中でアイビー愛好家の御用達が「リーガル」だったのです。しかしながら、その値段は若い私には手の出るようなものではありませんでした。本を眺めて、おかめやプレーントウ、デザートブーツ、ペニーローファなんて言葉を覚えたのもその頃でした。

 社会人になってから最初に買ったのは、デザートブーツだったと思います。これは本当に気に入りました。殆ど毎日履いて、履きつぶしてしまったことを覚えています。未だに、懐かしく思い出します。ペニーローファもお気に入りでした。その頃は、修理できることも知らなかったのです。

 残念ながら、この2足とも、その後、同じものに出会えないのです。ローファはそれ以後何度か買いましたが、最初のものと同じものには出会えずじまいです。色とか、履き心地がどうも違うのです。なぜなのかわかりません。

 そうやって、リーガルの良さに魅せられて、徐々に、仕事用にもリーガルを履くようになりました。色は、黒とブラウン、型はウイングチップ(おかめ)とプレーントウばかりです。こちらの方は履き心地は何時も同じなので重宝しています。

 その為に、靴を選ぶ苦労はなくなりました。極端に言えば、サイズと色を指定して、誰かに買いに行ってもらっても大丈夫なくらいです。実際、何度か奥さんに買いに行ってもらったこともあります。面倒くさがりやの私にはもってこいです。 

 その上、一番良いのが、修理がきくことです。これは、何と言っても、生来のケチな性分の私にあっています。修理代も、結構高いのですが、気に入ったものを長く履くことが出来る喜びがあります。
 毎回、苦労して選んで、気に入った頃には買い換えることを考えると初期費用はかかりますが、トータルで考えると結構安くついていると思います。

こういう靴が売れないのは時代でしょうか!

200177日土曜日  第657話  歓送迎会はランチで

 レターマンの「販売は断られたときに始まる」だったか、デール・カーネギーの本だったか忘れてしまいましたが、新入社員の頃に読んだアメリカのセールスの本で、「アメリカって良いなぁ!」と印象に残っていることがあります。

それは、営業マンがお客さんとの商談を夜の接待でなく、昼食をともにしながら行うというものでした。そして、夜は、自分の時間として、翌週の仕事の段取りや勉強、家族との団欒(これはあったかどうか忘れましたが・・・)などに使うというものでした。この人だけの成功例であって、全ての人がそうだったのではないかもしれません。
 しかしながら、この話は衝撃でした。というのも、酒を飲むことが好きでない私にとって夜の宴席は苦痛以外のなにものでもなかったからです。

「なる程、こんな方法もあるんだ」と、この方法は常に私の頭の片隅にありました。ですから、接待が必要な場合でも、出来ることなら夜の接待は止めて昼間に付き合うようにしたものです。それには、ゴルフが役に立ちました。ゴルフが庶民のスポーツになってくれたので大分助けられました。それでも、主流は、やはり、夜の接待というのが日本の現状でしょう。
 それでも、近頃は、夜を嫌う人も増えてきたような気がします。しかし、まだまだ、そんなやり方は少ないように思います。

 ところが、7月6日の読売新聞のコラム「近ごろ昼休みは」で「歓送迎会はランチで」という興味深い記事がありました。

子育てや、家事で夜は明けにくい女性人の間で、文字通り歓送迎会や会合などを昼休みに行うというものです。そして、その流れを歓迎する男性も増えてきているそうです。

いよいよ、日本も変わってくる気配がでてきました。そしてその流れは、やはり女性からです。古い体質の小父さん社会を変えるのは、やっぱり女性ですね。

良い傾向です!

200178日日曜日  第658話  祇園祭

 第297話で祇園祭の人手不足と女性禁止に触れました。その中で、「引き手券」なるものを作ったらどうだろうなんて書いたりもしました。
 人手不足を補うのは、女性の進出を認めるのが一番自然なのじゃないでしょうか。そして、女性の目から見た新しい考えが、昨日の「歓送迎会はランチで」のように古い凝り固まった考えを打ち破る原動力にもなると思います。

 7月6日日本経済新聞に、「山鉾巡航への女性参加了承」として面白い記事がありました。

 南観音山の保存会は5日女性二人を囃し方として巡航にさんかさせることを祇園祭山鉾連合会に伝え、了承された。女人禁制が伝統だった巡航に、女性参加が認められるのは、江戸時代以来約三百年ぶり。

 同保存会によると、数年前から南観音山に時々のっていたという。最近になって二人が参加していたことが分かり、深見理事長が6月末に「議論すると意見が割れ、祭りに影響が出る。」として、17日に迫った今年の巡航に女性参加を認める方針を示していた。

 数年前から時々のっていたというのが可笑しいですね。現場は、既に動いていたということです。伝統なんて、こんなものかもしれません。それにしても、「意見が割れ、祭りに影響が出る」ってのも情けなくて面白いですね。

 こうやって、女性パワーがいろんな分野に進出して行くことで、男によって停滞しているこの国を変えていって欲しいものです。
 
「平成女鉾」も、そのうち参加できる時がくれば良いですね。そうなれば、祇園祭自体が、もっともっと盛んになることでしょう。「引き手券」も出来るかも・・・。

「コンチキチン」が聞きたくなったなぁ!

200179日月曜日  第659話  夏の背広

 第648話で取り上げた夏の背広ですが、丁度一年前の第308話第309話でも同じようなことを書いています。
 その前は。
第276話第141話とくどいほど書いていますね。そのくせ、未だに、背広で出勤しています。尤も、上着は持っていくだけで袖を通す必要はありません。それじゃ持っていかなければいいのですが、そこが社畜の情けなさですね。マァ!車通勤なんで邪魔にもなりませんが・・・。

 先日、テレビで、トルシェ監督の試合での背広姿に違和感を覚えてしまいました。グランドの暑さに、背広は似合わないと思います。外国の人は、もっと合理的だろうと思っていたので意外な感じがしました。

 それで、興味を持ってテレビを注意してみていると、アナウンサーも背広が殆どです。ああいう人たちが率先して夏の背広を止めてくれないと、サラリーマンにとっては厳しいですね。

 8日は、朝から何時ものように、TV番組、「報道2001」の小泉さんから「サンデーモーニング」、「サンデープロジェクト」や「スクープ21テレビ」で各政党の代表の討論を見ましたが、皆申し合わせたような背広姿です。それも殆どが黒の上下。
  彼らには、省エネという発想は無いのでしょうか?京都議定書の問題なんてこれっぽちも頭に無いのでしょうね。それに比べれば、羽田さん得意の半背広の省エネルックはいただけ無いですが、その意気込みは買いたいですね。

 構造改革がどうのこうのと偉そうにしゃべっていましたが、そんな小さなことさえ変えられない人たちに大きな改革ができるのかな?と思ってしまいます。兎に角、日本の国の夏から背広をなくしてもらいたいものです。

 ノーネクタイデーを作って、その日は車も含めて全てのクーラーを禁止してみたらどうでしょう。どのくらいの省エネになるか試してみるのも面白いかも・・・。もしかしたら、ヒートアイランド現象も無くなったりして。

甘いかな!

2001710日火曜日  第660話  土光さん

 8日のTV、「知ってるつもり」が土光敏夫さんを取り上げていたので久し振りに見ました。この時期、これほどタイムリーというか皮肉な話題は無いかもしれない。
 頼まれて、行革の顔として臨時行政調査会の会長に就任して、その「メザシの土光」で知られた無欲の心で増税なき行革に取り組んだ。
 ところが、担ぎ出した政府に「総論賛成、各論反対」で結局は足を引っ張られて改革は成功しませんでした。何時ものように、マスコミは一斉に土光臨調の失敗を囃し立てた。
 テレビでその裏切りを見ながら涙を浮かべている土光さんを見せ付けられて、余りにも気の毒でした。どんなに悔しかったでしょう。

 所詮は、欲の前に正義は、歯が立たなかったということでしょう。土光さんのときに今の小泉さんが総理であればもしかしたら何とかなったかもしれません。そして今、小泉さんに土光さんはいません。日本にとっては、何とも不幸です。

 土光さんは、その裏切りの後、「行革を本当にやるには、国民運動しかない」と訴え続けて各地で講演を続けながら亡くなったそうです。
 この言葉こそ、今の国民が心して聞かなければならないものでしょう。

結局は国民次第!

2001711日水曜日  第661話  若年性健忘症

 このところ、仕事でも、家でもパソコン三昧です。会社では、ノーツとエクセルが殆ど、家では、インターネットばかりというところです。
 特に、エクセルの便利さには感心するばかりですが、チョット不安を感じることがあります。というのも、簡単な計算でもエクセルを使って計算する癖がついてしまって、自分の暗算が信用できないのです。
 こんな楽をしていては、頭を使うことがなくなってしまって、ボケそうです。こんなことで良いのだろうかと心配です。

 そんな不安が的中しました。NHKの「クローズアップ現代」で、10日、若年性健忘症というのを取り上げていました。
 何でも、人間の論理的な思考回路を制御しているのは脳の中の「大脳新皮質第46野」というところなのだそうです。ところが、電卓などを使ったり、ゲームばかりをして、他人との接触がすくなくなったりしていると、その第46野を使わなくなって、物忘れが酷くなるのだそうです。

 電車に乗っていて自分の降りる駅が判らなくなったりする人や、仕事が覚えられなくて、会社を何度も辞めた人などの例が紹介されていました。
 それを、治すには、毎日、新聞のコラムを書き取ったり、家族以外の3人以上と話したり、散歩をするなどして、頭を使うことが必要だそうです。
 コラムを書き取るのも直接筆記道具で、一字一字考えながら書くことが大事なのだそうです。キーボードでは余り良くないようです。

 やっぱり、そうだったのです。エクセルなんか使っていると、やることは入力だけで、後は全部やってくれます。そりゃ〜、便利です。しかし、便利になりすぎて、頭を使わない事は間違いないです。
 どんな表を作るかなどを考えている時は、確かに頭も使っていますが、出来上がってしまえは、後は入力だけですから、暫くして、表の修正が必要になったときに、自分で作った者なのにどうやって作ったか忘れてしまっている事が良くあります。

面白いけど、恐さもあるパソコンです!

2001712日木曜日  第662話  京都議定書

 第561話でも取り上げた京都議定書問題、日本はアメリカの意向を恐れてか相変わらず煮え切らない態度です。
 小泉さんも、この当たりはリーダーシップを発揮する気がないように見えて仕方ありません。この部屋でも何度も言っているように、
ソーラーパネルなどの技術を使って世界に先駆けて一酸化炭素を大幅に削減する事に取り組む姿勢を実行すれば、世界から一目置かれる存在になると思うのですが・・・。
 近頃では、車でも日本のハイブリットカーの技術が世界の車メーカーから注目を浴びているそうです。リンク頂いている
市民のための環境学ガイド狙われる日本の自動車が取り上げています。 

 折角、良い技術があるのですから、このあたりに予算を傾斜配分して、世界に貢献することを考えて欲しいものです。失業者もここで吸収することもできるでしょう。何といっても世界の需要を賄うのですから人員はいくらでも必要になると思います。
そして、他の生産物と違って、やればやるほどコストも下がり、世界から喜ばれ、尊敬されると思いませんか。

 11日の日本経済新聞のコラム「大機小機」に「京都議定書の外交上の意味」との題で、アメリカ抜きで議定書を批准すべきと主張しています。そして、それは、国際社会でのリーダーの一角を占める為にも必要であるとの事です。
 そして又、アメリカは、何時、考えを変えてヨーロッパに同意するかもしれない。そうなったら、アメリカに遠慮をしていた日本は、世界に取り残されることになりかねないとの事である。

 全く、ありそうなことである。そうなったら、いよいよ世界の笑いものです。そうならないためにも、折角の技術を活かして、世界を導くチャンスだと思います。

小泉さんのリーダーシップの見せ所です!

2001713日金曜日  第663話  覚悟

 イチローのオールスター戦も終わり、いよいよ参議院選挙が始まりました。小泉さんの改革がどうなるのかと思いながらも、どうも私の心は弾まないのです。

 なかなか、姿が見えない改革に不安を覚えてきたこともあります。本当に、小泉さんは、やってくれるのだろうか?時間が立つにつれ、不安が湧いてくるのはどうしようもない。
 マスコミも、参院選の後にはアンチ小泉の合唱を始めるだろうという噂もちらほら・・・。もし、この期待を裏切られたら立ち上がれそうもないような気がします。
 しかし、今のところ、小泉さんの言葉にすがるしかないのが現状です。党首討論を見ても、野党の迫力の無さに期待は持てそうもありません。小泉さんのトーンダウンも気になります。

 一番、不安に思っているのが、痛みの中身が段々と迫力がなくなってきていることです。最近は、竹中さんなどもデフレを恐れて、成長をマイナスにすることは無いと言い出したこともその一因です。
 そんな生ぬるいことじゃ改革なんてできないと思います。デフレで失業者があふれることを恐れてはことはならないでしょう。ほんのわずかな予算があれば失業者の生活を守ることはそんなに難しいことではないと思います。そこさえきちんと対策していれば、未来の希望の為に何とか耐えられるように思います。

そこまでの覚悟が無ければ何もできないでしょう!

2001714日土曜日  第664話  オリンピック

 いやぁ〜!笑っちゃいました。オリンピックの開催地を決める投票の第一回目で、大阪が最下位でした。
 過半数を獲得した都市が無かったので、二回目からは、最下位を除いた投票が行われてゆき最後に過半数を取るところが出るまで投票を繰り返すそうです。
 結果は、大阪を除いた二回目の投票で、事前の予想通り北京が過半数を獲得して念願をかなえました。

 第607話第653話でも触れたように、負けるのが見え見えなのに、イスタンブールだけには負けたくないなどとこの期に及んでも、関係者は言っていたそうです。本当にアホとしか言いようが無い。
 予想通り見事に負けました。早めに辞退して、北京に恩を売っていれば良かったのに、逆に世界に恥をさらしたようなものでしょう。

 一体、何の目的があってここまでオリンピックにこだわったのか、理解に苦しみます。日本一の財政赤字を抱えた大阪が取り組むべきことは他にあったはずです。
 何と、今回は、大阪府知事も参加したそうです。その上、費用の水増し請求なんてスキャンダルまで表沙汰になっています。よくもここまで、税金の無駄遣いができるものです。退廃も極まれりってとこでしょう。こりゃ、やっぱりこの国には未来がなさそうです。

 遠山文部大臣も出席していましたし、小泉さんの応援ビデオも流されたようです。こんなばかなことを応援するようじゃ、小泉さんの改革もダメなのかも・・・。

いずれにしても負けてよかった!

2001715日日曜日  第665話  しゃしゃぶ

 ゆすらんめ(ゆすらうめ)、きんかん、いちじく、ざくろ、梅、あんずと、私の子供の頃、農家の我が家には食べられる木の実が沢山ありました。
 今のようにお菓子が沢山ある時代ではありませんでしたが、季節によって、これらの実を食べるる事ができたのは恵まれていたような気がします。
 今では、これらの木は枯れたり、家の立替などで、無くなってしまいました。自分の子供達にこの喜びを分けてやれなかったことに少し後ろめたさを感じています。尤も、今の子供達は、こんなもの喜ばないようですが・・・。

 ゆすらんめは腹一杯食べれるほどありました。麦刈りの頃、田んぼの手伝いの合間に食べたゆすらの美味しさは今でも覚えています。
 きんかんも、皮だけでなく種だけ残して中まで全部食べたものです。あんずは、ぶいぶい(世間ではコガネムシ?)との取り合いでした。チョット油断すると、殆ど虫食い状態でした。木をゆすると何十匹と落ちてきたものです。
 種が、くるっと綺麗に取れるあんずの美味しさは格別だったものです。

 突然こんなことを思い出したのは、長年、疑問に思っていた「しゃしゃぶ(わかりますか?)」の全国名(正式名とも言うか?)がわかったことがあるのです。
 ぼんやりとテレビを見ていると、視聴者が投稿した写真が出たのです。それがまぎれも無く「しゃしゃぶ」だったのです。これは名前を知るチャンスだな思っていると、何と「茱萸(ぐみ)」と言うじゃないですか。

 そうか!「ぐみ」って「しゃしゃぶ」のことだったのか。長年の疑問が思わぬことで判りました。「ぐみ」という名前を聞くたびにどんな実だろうとずっと思っていたのが、まさか「しゃしゃぶ」だったとは・・・。
 こんなことって沢山あるんでしょうね。

 それにしても、貧乏でも、あんな豊な自然の恵みを満喫していた頃と、なんでも手に入るが、何となく閉塞感の漂う今と、どっちが幸せなのか、何ともいえないですね。

 

せめて、もう一度、実のなる木を植えてみたいものです!

2001716日月曜日  第666話  マスコミ

 イチロー選手、最近と言っても、オールスター戦をはさんで何試合かですが、ヒットが減っています。やはり疲れているのでしょうか。心配です。
 最終的には、それなりの成績を収めてくれるだろうとは思いますが、それでもヒットが出ないと毎日のスポーツニュースが、もう一つ面白くないのは贅沢と言えるのでしょう。
 それ程に、彼の活躍は毎日の楽しみになってしまっているのです。そんなイチローのニュースを待ち望んでいる私ですが、試合後のインタービューに日本人記者が群がっているのには違和感を感じていました。
 新庄選手の場合も同じです。あんなに、日本から記者を派遣しているとは、よっぽど日本のマスコミってやることが無いのだろうかと不思議でした。あの光景を見て、向こうの人達は、日本人をどう思うんだろうと心配していました。
 試合の結果は、毎日衛星放送でわかるのですから、あれほどの人員を貼り付けるだけの意味が良くわかりません。結局は、ワイドショー感覚での取材なんでしょうね。

 そんなことを思っていたら、案の定、プライバシーを侵害するような行き過ぎた取材でマリナーズの広報を怒らせて、イチローと佐々木の取材が全面禁止になったそうです。
 今週発売の「フライデー」の記事が原因のようです。アメリカでは、試合場を出たら一般の人と同じでプライバシーの侵害は許されないとの事だそうです。
鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」 より。

 さすがアメリカです、プライバシーに対する考え方が日本とは全く違うと言うことでしょう。日本のマスコミと姿勢が違いますね。日本のマスコミは、金になれば何をやってもいいという拝金主義が露骨に表れています。個人の人権なんかマスコミの前では完全に踏みにじられているように見えます。
 その儲け主義の姿勢が、この国を堕落させた原因の一つであることは間違いないと思います。
 今回の事件で、マリナーズの広報に文句をいうより、自分達のやってきたことを反省して欲しいものです。
 尤も、マスコミに乗せられる国民自体も反省の必要はありますが・・・。

全く、政治の世界と同じですね。所詮は国民のレベル次第!

2001717日火曜日  第667話  日本語ブーム

 これからの時代はパソコンと英語が出来ることは最低限の条件であって、出来ない人にとってはあらゆる場面で不利になることは間違いないと、大方の人が認めるところでしょう。
 私たちの団塊の世代でも、英語が出来ないことで職業の選択の自由がかなり狭かったことは確かです。それでも、何とか生きてこれたから覚えなかったと言えるでしょう。しかし、これからの人達はそんな悠長なことは言っていられないでしょう。

 何と言ったって、あんないい加減な政治家でも英語の出来ない人は肩身が狭そうです。小泉さんも真紀子さんも英語が出来ることだけでも少しは見直されています。もう既に、英語の出来ない政治家なんて・・・という時代も近そうです。

 そんな時代に、アジアで日本語がブームになっているそうです。世界中の人が日本語を話してくれればこんなにありがたいことはないのですが、現実問題として、日本語を勉強する価値なんてあるんだろうかと他人事ながら心配です。
 一生懸命勉強して、日本語をマスターしても、日本に受け入れられるのはホンの一部の人じゃないでしょうか。日本に留学して、憎しみを持って日本を離れていく人が多いと聞くと尚更そう思ってしまいます。大事な人生、もっと別なことに頑張った方がいいですよと忠告してあげたくなるのは余計なことでしょうか。それでなくても、イチローを筆頭に、優秀な人達は日本を脱出して世界で活躍する道を選んでいるのに。
 丸山も青木以来18年ぶりに、日本人二人目のツアー優勝を決めました。日本の男も、海外で実績を上げるようになってきましたね。
 それだけに、日本語を学ぶ人達が気の毒の思えてなりません。

 7月16日日本経済新聞のコラム「アジアの風」に、『豪で日本語ブーム。「過剰投資」の声も』との題でそんな私の気持ちを代弁してくれるような記事がありました。

 ・・・略

 ただ、こうした日本語ブームを疑問視する声もある。有力紙「オーストラリアン」は最近、日本語教育に力を入れているのは「過剰投資」とする記事を掲載。国際的に政治力も無く、頼みの経済力もじり貧の国の言葉を学んでも時間のムダという主張だ。・・・以下略

 悲しい事ですが、これが現実じゃないでしょうか。世界の目は、日本をこの程度にしか見ていないのです。冷静な分析と言えるのじゃないでしょうか。しかし、海外の若い人の努力を無駄にする国なんて本当に悲しいですね。

彼らを失望させない国にならなきゃ!

2001718日水曜日  第668話  2周年

 今日から、いよいよこの部屋も3年目に入ることになります。何時途切れるかと思いながら続けてきました。何度か諦めそうになったときもありましたが、何とか生き延びてきた感じです。丁度一年間で、349話書いていました。我ながら、よく続いたと思います。
 同じペースで行けば、
第636話でも書いたように1,000話も夢ではありませんが、どうなることやら。
 「続けなければ」という脅迫観念に囚われることなく「マァいいか!」の精神で余裕を持ってやれれば何とかなるかも・・・。

 ふと思いついて、去年の今頃何を書いているのかを見てみました。今、外務省のハイヤー問題の舞台である沖縄サミットがあり、「雪印」に「そごう」と盛り沢山でした。あれから、早や、一年経ったのですね。一年後の日本はどうなっているのでしょう。小泉さんがまだ総理をやっていれば吉か?
 そして、私は、その小泉さんの構造改革でリストラにあっているかも・・・。それも人生!

 これまでの人生で日記を続けたことも無かったのですが、仮にも2年続くと、こんなものでも読み返すとそれなりに思い出すことがあって面白いものだと思いました。
 どんなものでも、10年も続いたら、それなりに価値のあるものになるかもしれないですね。何年も日記をつけている人はそんな楽しみもあるのでしょう。そう考えると、「継続は力なり」の言葉の重みを感じます。

10年は無理ですが、せめて、後一年続けたいものです!

2001719日木曜日  第669話  自分で金を払う

 有史依頼、人間の性癖とは変わらないもののようです。何時の時代にも、汚職や使い込み等がなくならないということは、人間とは、放っておけば誰でも悪に手を染めるとする性悪説を取らざるを得ないのかも知れません。外務省のハイヤー水増し事件など氷山の一角でしかないことは明らかでしょう。

 皆がやっているから、自分もやらなきゃ損とでも思っているのでしょう。それは、チエック機構が無い為に、やり得がまかり通っているからではないでしょうか。悪いことをやっている人間のやり得を見せ付けられては、自分もという人間が出てくるのも仕方ないのかも。人間としては情けないことですが、それが現実かもしれません。

 日本の場合、戦後の棚ぼたで手にいれた民主主義の為に、どうしてもそのシステムを何があっても守ろうという気概が足りない。そのために、いわゆる監視機構が出来上がっていないのでしょう。

 そんな情けない思いでいる時に、面白い記事を見つけました。今、日本経済新聞のコラム「私の履歴書」は元西鉄ライオンズの稲尾和久さんが書いています。その7月16日に、新人の時に先輩の大下さんから最初に教わったことが三つあるとして、「素人さんには手を出さない、遊ぶ時は自分で金を払う、お金をもらって女の人と遊んでは行けない。」とあげていました。

 これですね。特に「遊ぶ時は自分で金を払う。」が、全てではないでしょうか。最初から、人の金を当てにするような人は余りいないと思いますが、一度でも、その誘惑に負けると後はずるずると落ちていくことになるのでしょう。それが、付け入る方の手でもあるのです。それだけに、この言葉、「自分で金を払う」が大切になってくると思います。
 誰だって、自分で金を払うより、払ってもらう方が得したと思うのじゃないでしょうか。しかし、それは、何事も損得で考えるからであって、人間としてのプライドを捨てることに繋がっているのだと思います。

ぐっと我慢が大事!

2001720日金曜日  第670話  真面目

 もうすぐ高速道路が帰省客で渋滞する季節がやってきます。あの渋滞の時に一番腹が立つのが、路側帯を走る車です。誰だって、じっと我慢して渋滞の列についているのにその横をこれ見よがしに走っていく車を見ると腹が立つのとそれが出来ない自分に悔しさを感じるのじゃないでしょうか。
 あんなばかはきっといつか酬いがあるはずと思いたいのですが、現実はやったもの勝ちのようです。あれを見ていると、何時も人生を考えてしまいます。

 人を押しのけて、自分さえ良ければの人間が、結局は弱者を踏みにじって成功している。くそ真面目に働いて、一円残らず収入は補足されて、税金をきちんと払っているものに限って報われない。
 税金を節税といって誤魔化して払わない人間が大手を振って歩いている。そういう人間とあの路側帯を走る人間が同じに見えて仕方が無いのです。それが証拠に、あの路側帯を走る車にベンツを代表とする高級車が多いのは周知の事実です。
 真面目にやっているものがバカをみる世の中というのはやはりおかしい。世の中には、運・不運があるのは仕方ないでしょうが、そこに、ルールを破ったものが得をするという不公平がまかり通るのは納得ができません。
 こんなことを言ってるからお前は駄目なんだと言われそうですが、少なくともルールを破ってまで成功したいとは思いません。負け惜しみかもしれませんが、その気持ちだけは持っていたいと思っています。

 今の、日本の閉塞感の中にはこんな不公平がまかり通る世の中に対する絶望感があるように思えるのです。真面目に払った税金が、不正に使われるのじゃ誰だって腹が立ちます。
 やはり、ここは、入る方も出る方もきちんとしたチェック機構というものを作ることこそ必要なのではないでしょうか。そうすれば、もっと少ない税金でやっていけるはずです。
 今のままでは、どんな構造改革をやっても不公平が増幅されるだけのような気がします。

真面目が報われる社会が基本!

2001721日土曜日  第671話  オランダ

 今週の初めだったか、「ニュースステーション」でオランダのワークシェアリングを取り上げていました。
 この部屋でも
第350話を始めに何度かとりあげています。最近では、第611話で厚生労働省がそのシステムを取り入れようとしている事にも触れました。どちらにしても、この考えが日本に大分広まってきたようです。何とか日本で取り入れられるといいのにと期待します。
 オランダで、このシステムが出来上がったのにはその狭い国土にも関係があるそうです。そして、割り勘のことをダッチ・アカウント(同じく
Dutch treat、ダッチペイ、ゴーダッチとも言うそうです)というそうですが、そんな言葉があるくらい他人と分け合うという精神が昔からあったのかもしれませんね。

 さてそのニュースの中で、一般的な家庭の紹介をしていたのですが、それを見ていた久米宏さんが、「収入は日本よりかなり少ないのに、あの家は、庭も広くて素晴らしいですね、この差は、なんだろう!」と言っていました。
 この当たりが、社会資本や、物価の差なんでしょうね。日本の賃金は世界でもトップクラスと言われても、その実感が無いのが現実です。その差こそが、政治の貧困がもたらせたものではないでしょうか。
 儲けるのは、企業や一部の政治家や官僚だけといっては言いすぎでしょうか。昨日も触れたように、公平に徴収した税金を、公平に、有効に使っていれば今頃は、日本人も、あのオランダくらいの家には住めていたのではないでしょうか。

 今からでも遅くは無い、ワークシェアリングの方法を取り入れて失業者を無くしながら、構造改革を思い切って行う事である。税金が無駄に使われずに、不公平が無くなれば、国民はかなりのところまで痛みに耐えると思います。デフレで価格が下がれば、少ない収入でも今以上に余裕が持てるのじゃないでしょうか。

それが、オランダの豊かさでしょう!

2001722日日曜日  第672話  順番待ち

 イギリスで、駐車しようと、止まっている車が出るのを待っていて、その車が出たのでいざ自分が入れようとしたら、反対側から先に入られたので、頭に来てその車を頭から体当たりで押しのけた映像が、昨日くらいからのニュースで何度も放送されていたので、一度くらいは目にしたのではないでしょうか。
 何でも、運転していたのは女の人で危険運転で後で逮捕されたそうです。自分は悪くないと言っていたそうです。

 見る分には、面白かったですが、あの気持ちは分からなくも無いところがあります。あそこまでやる人は殆どいないでしょうが、駐車待ちで横からスーッと当然のように横取りされて頭に来た経験はどなたもあるのじゃないでしょうか。
 最近の日本だったら、殺人事件になっても可笑しくないかもしれません。後ろから、ホーンを鳴らして殺された事件も何度かおきているくらいですから。

 あれを見ていて、新大阪駅の緑の窓口の順番待ちの整列方法を思い出しました。それまでは、普通に各窓口ごとに順番に並んでいたのですが、あの並び方は、運があって、前の人が手間取ると、横の列のほうが早かったりして、「しまった!やっぱりあっちだったか!!」なんて、特に急いでいる時など、内心悔しがったりした経験はどなたもあると思います。
 それが、外国でよくやられているという方法で、待つ人は一箇所で一列に並んでいて、どこか一番最初にあいた窓口に最初の人から順番に行くという合理的なものです。これなら、ついた列によって遅くなったりという不公平がなくなります。
 これの良いのは、自分が窓口で切符を買う時にも少々時間がかかっても後ろに並んだ人に遠慮しなくてもいいことです。あの方法になってから、出張の切符を買う時に領収書を貰うのに何時も気兼ねしていた私も安心して並んだものです。

 今まで、日本ではこんな良い方法が何故取り入れられなかったのか不思議なくらいです。劇場のトイレなど列が出来るあらゆる場面で採用されると良いとおもいます。最近は、増えてきているのかな?

駐車場にもあんなルールがあれば良かったのに!

2001723日月曜日  第673話  水不足

 朝早くから、今日もセミがシャーンシャーン、ジージーとけたたましく鳴いています。毎年のことといえ、この暑いときに何で、神経を逆なでするような鳴き方をするのだろうか。もっと情緒のある声を出せば良いのにと思ってしまいます。暑さが余計に感じられてイライラします。
 そんなうるさい声ですが、今年は心なしか何時もの年より元気がないような気がします。彼らもこの異常な暑さが堪えているのかも知れません。

 この暑さと梅雨に雨が少なかったのとで、今年は、水の方が心配です。何年か前の水不足が再現されないかと恐怖を感じています。

 読売新聞の香川版にこのところ早明浦ダムの貯水率が毎日絵入りで表されています。今朝は69.7%で平年値が84.0%。昨日から0.6%減っています。毎日0.5%くらいずつ減っているようです。平年より15%くらい少ないようですが、これがどれ位危険な数字なのかは良く分かりません。しかしながら、このまま雨が降らないと、連日、早明浦ダムの底が見えたとテレビで騒がれるあの恐ろしい時が近いかもしれません。

 何時も思うのですが、ダムの水が少なくなってから慌てて取水制限といって騒ぎ出すのなら、どうしてもっと早くから取水制限をしないのだろうか。早くから節水すれば最悪の事態は避けられそうなものなのに何時ももう駄目だという頃にならないと手を打たないのは何故なんでしょう。
 こんなことを言うと叱られそうですが、余り早くから騒ぎ立てると、もし水不足にならなかったときの突き上げが恐いからではないでしょうか。確かに、相手が天候なので予測が付かない難しさがあるでしょうが、最悪の場合を想定して対処することがそんなに悪いこととは思えないのですがどうでしょう。最悪の砂漠状態になるより、今年は予想より水が余りましたと笑って言える方がよっぽどいいと思うのですが。
 この当たりに、お役所仕事を感じるのは考えすぎなのかな・・・。

 何だか、京都議定書の事を思ってしまいます。早く手を打つことに、何故、躊躇するのでしょうか。

常に最悪を想定することこそが危機管理と思う!

2001724日火曜日  第674話  ノータック

 今朝の早明浦ダムの貯水率69%昨日より0.7%ダウン。今日も暑くなりそうです。大丈夫かなぁ!

 さて、今朝の掲示板にかつひこさんがトラッドの愛好家だったと書いてくれていました。それで思い出したのですが、ノータックのズボンが姿を消してかなりたちます。
 先日といっても大分前ですが、テレビで何故ノータックが姿を消したのかをやっていました。どうやら中年の肥満に関係あるようなことを言っていたように思いますが、詳しくは忘れました。

 あのノータックが流行った時には衝撃だったのを覚えています。何といっても、ベルトが要らないのが気に入りました。ベルトの良いのは結構高いし(相変わらずのけちですが・・・)、気に入ったものも中々ありません。靴と同じで毎日同じ物をするわけにも行かず、面倒なものです。その点、ノータックはそのわずらわしさから開放されて良かったのです。おしゃれの面から言えば失格でしょうね。

 そのノータックが市場から消えてしまってズッ〜ト残念に思っていいます。もう一度、はやって欲しいと思っているのは私くらいなのでしょうか。
 あの腰の当たりのすっきりしたのをきちんと着こなした人を見ると「おぬし、やるな!」と羨望のまなざしで見たものです。タックのたっぷりついたルーズな感じよりはよっぽどいいと思うのですが。尤も、中年太りで腹の周りがたるんでいるとノータックはチョット醜いかも・・・。
 それでも、あの手軽さは捨て難い。 

復活を期待したい!

2001725日水曜日  第675話  リユース

 24日の「クローズアップ現代」でリユース品を取り上げていました。リサイクルでなくリユース、つまりは中古品ということです。家電リサイクル法もその原因の一つのようです。

 中古大好きの私としては歓迎です。何たって、車は中古しか買いません。第一、絶対に洗車はしないし、基本的に、動けばいいと思っているのでそれで十分です。それに、安いが一番。そして、あれほど新車から価値の落ちるものは無いのじゃないでしょうか。
 本来ならタクシーでも使えば良いと思っています。しかし、田舎では公共交通が整備されていないのでどうしても車を持ってしまうことになります。
 その点、都会はいいですね。単身赴任で大阪にいた時は殆ど車を運転することはありませんでした。気を使う必要が無くて、精神衛生に良いですよ。

 番組の中で、ノートパソコンもリユースを目指すものが開発されていました。CPUの交換が出来るものも発売されているそうです。
 実を言うと、今までは手を加えることの出来ないのが嫌でノートを使う気にならなかったのですが、グレードアップできるようになると是非使ってみたいと思っています。それまでは、今のパソコンで十分かもしれません。
 今のパソコンも取り立てて、スピードに不満が無いのと、時間的な余裕が無いこともあって坂出に帰ってから殆どいじっていません。PCの部屋の更新も途絶えてしまっています。
 それも、CPUが変わってしまった為に、今度作るとすれば、マザーボードから変える必要があるのも原因の一つです。やはり、ズットいじれるコンセプトで作られたものがありがたいです。

リユースの良いPCが出回ってきたら虫が騒ぎそうです!

早明浦ダム貯水率68.2%、平年値82.9%、24日午前6時現在(読売新聞より)−0.8

2001726日木曜日  第676話  ゼロ成長

 第663話でも触れましたが、痛みを感じる改革と言いながら、ゼロ成長に成りそうなときには手を打つというように経済成長を前提としているところに迫力のなさと危うさを感じてしまいます。

 本当に、経済の成長がどうしても必要なのでしょうか、確かにまだまだ豊とは言えませんが、上を見ればきりがなさそうです。欲望には際限がなく、収入がいくらあっても満足することは無いような気がします。一度はそうなってみたいとも思いますが、その為にはなにかを犠牲にする必要がありそうです。時間とか、家族とか・・・。
 そこまで、犠牲を払ってまでこれ以上経済成長を目指しても得るものは少なそうです。それでなくても、掠め取っていく人が多いのですから。
 ここらで、一休みして、大事な一生の時間を大切にするというのもあっていいのじゃないでしょうか。

 7月25日の日本経済新聞のコラム「大機小機」で、「日本の可能性を封じるな」と題して、そんな経済成長を前提とする議論に一石を投じていました。

 ・・・略

 経済学者の宮本憲一氏が「日本社会の可能性」で指摘する「人々の不満を緩和するには経済成長以外にないという国内総生産主義」から日本の経済社会は逃れることができない。
 宮本氏によれば1990年代の不況期は「ゼロ成長でも失業のない豊な生活を実現できる経済システムを構想する」格好の転機だった。・・・以下略(文鳥)

 やっぱりそんな手があったのです何時かは、金持ちになりたい、というのは誰でも思うでしょうが、それ程良いものでもなさそうとおもうのは貧乏人のひがみだけではないと思います。
 程度にもよるかもしれませんが、最低限食うに困らなければ金より、時間の方が大事と思うこの頃です。

そう思いませんか!

早明浦ダム貯水率67.1%、平年値82.5%、25日午前6時現在(読売新聞より)−1.1

2001727日金曜日  第677話  ユダヤ商法

 「商売は口と女」、つまり、商売は、食べ物と女性をターゲットにすべきというのが一斉を風靡した本「ユダヤ商法」の要旨でした。要するに、単価は安くても毎日消費されるものが強いというものです。
 この考えは、何時かは独立したいと思いながら社畜を続けてきた私の頭にずっと残っています。たまたま、今の仕事も口にかかわる商売なので、その有り難さは身にしみています。単価は安くてもそのてもそれだけに、何か商売をするのなら口か女性を狙ったものといつも思っていました。しかしながら、その機会をつかむことは残念ながら今日までできませんでした。

 その著者が、今日(26日)、ジャスダックに上場を果たした日本マクドナルドの社長の藤田 田さんです。ちなみに初値は4700円です。
 それにしても、自分で本に書いた通り、口をターゲットの商売をここまで大きくしたのですから学者の書いた机上の空論とは一線を画すものと言えるでしょう。

 第528話第571話でも取り上げたように、最近は、ユニクロと並んで価格破壊でも話題を集めています。吉野家等の牛丼チェーンの価格ダウンをもたらせたのも間違いありません。

 一部では味が落ちたとのうわさもあるようですが、成長に人員が追いついてないのかもしれないですね。しかし、値下げによる増販をみると、顧客に指示されていることは疑いがありません。
 いずれにしても、企業努力によってコストダウンをはかり、消費者に還元することにより一層のシェアアップを図るこういう企業がどんどん増えることは良い事じゃないでしょうか。デフレの現況のように言う人もいるようですが、銀行やゼネコン、そして官公庁のコスト意識のない所に見習って欲しいものです。

 そうすれば、国の借金なんかすぐに無くなって、税金も安くなるはずです。しかし、そんな先の、それも国のことを考えるより、今の、税金を好きなように無駄遣い出来るの方が彼らにとっては有難いし居心地がいいんでしょう。

どうにもなりませんね!

早明浦ダム貯水率65.9%、平年値82.4%、26日午前6時現在(読売新聞より) −1.2

2001728日土曜日   第678話  背広

 ここ2、3日、セミが泣き出すのが6時頃と1時間くらい遅くなっている。朝方、少し曇っているせいだろうか。暑さも峠を越したのかもしれない。

 先日(今週初め頃だったか)、天皇・皇后両陛下が、三宅島噴火での地震の被害地、新島を慰問されるのが放映されていました。
 そのとき、天皇陛下が、長袖のワイシャツの袖を捲り上げ、ノーネクタイだったのに気が付き、思わず画面に引きつけられました。
 あれは良いですね!なまじっか、災害服を着られたりするよりも、何だか、そこらへんのおじさんでもあんまりしないようなワイシャツの袖まくりの格好は、好感が持てました。誰が仕掛けたのか気になります。それとも御本人の意思でしょうか。

 あの場面で、背広を着てネクタイを締めていれば暑苦しいでしょうが、それが日本の体勢だろうと思います。しかし、天皇陛下をして、あの格好が出来るのならば、是非、日本中から背広とネクタイを追放して欲しいものです。

 今真っ最中の選挙演説に小泉さんは、背広にネクタイが多いですが、鳩山さんは半袖ノーネクタイでやっている。この点では、私は鳩山さんを応援します。
 この暑さに背広で演説している姿を見ると、「こんなことさえ辞められない人には改革は出来ないだろうな」と思ってしまいます。
 小さなことのようですが、上が率先して、季節にふさわしい服装をすることも大切だと思います。

 第659話などでも触れたように、日本中から、夏の背広とネクタイが無くなれば、かなりの省エネにもなるはずです。冷房の温度を1、2度上げることも出来るはずです。そうすれば、今日と議定書の目標数値を達成する役にも立つでしょう。

背広を着て冷房入れてりゃ世話は無い!

早明浦ダム貯水率64.6%、平年値83.1%、27日午前6時現在(読売新聞より) −1.3

2001729日日曜日  第679話  ソーラー

 今年は、40度を越すところが出たりと例年以上の暑さを感じます。どうしたって、温暖化現象を思い浮かべずにはいられないところです。それだけ、冷房などのエネルギー消費が増えます。昨日も書いたように、根本的に省エネを考える時が来ているはずです。
 しかし、ここまでクーラーによる快適さに慣れてしまった体に、その程度では、焼け石に水でしょうし、今更我慢しろといってもそう簡単には行かないのも間違いないでしょう。

 「それじゃ〜、どうするのか?」と言うと、この部屋でも何度も取り上げた太陽光発電があります。

 7月27日の読売新聞に「自然エネ発電の普及へ対策必要」と題して、

 地球温暖化の原因となる温室効果ガスの日本の排出量は、1999年度に3年ぶりに増加したことが最新のまとめで判明した。と報告されていました。

 その中で、太陽光発電に対する感心が国民や自治体で高まっていることに触れ、来年度で打ち切られる補助金制度に替わる方式を提案している。
それは、電力会社への買電の差額を補充する為に超党派で提言されている自然エネルギー発電促進法案を成立させ、電力事業関連税を原資として埋め合わせるというものだそうです。

 どんな方法でも、太陽光発電を一気に進めることは日本にとって世界に貢献できる唯一といっても良いほどの方法ではないかと思っています。
 このあたりのことは、この部屋で
何度も取り上げています。詳しくは「雨漏り実験室からの戯言」の太陽光発電についてを参考にしていただくと良いと思います。
 これのいいところは、
第353話でも触れたように温暖化の防止だけでなく、小泉さんの改革で増加する失業者の受け皿にもなることです。

 そして、第662話でも言ったように、京都議定書の目標数値の達成もこれで十分出来るはずです。
 これほど今の日本にとっていいことずくめの方策は無いと思います。その為に、ホンの数兆円があればいいのですから。

構造改革の目玉に!

早明浦ダム貯水率63.3%、平年値83.7%、28日午前6時現在(読売新聞より) −1.3

2001730日月曜日  第680話  選挙

 日本人って、何とも分かりやすい国民みたいですね、大方の予想通り自民党が勝ちました。

 しかし、投票率は思ったより伸びなかったようです。その割に自民党が伸びたということはどういうことでしょう。
 皆、自民党に投票するのが小泉さんにとって良いのか悪いのか分からず迷いながらも結局は自民党を選んだということでしょう。この結果が、吉と出るか凶と出るか・・・。

 尤も、我が香川県なんかは現職の自民党候補に3人の女性候補が挑みましたが、例えばその対立候補の誰に入れても現職に勝てる可能性は無く、最初から勝負は見えているので、選ぶ権利もないという感じでした。
 田舎は相変わらずこういうところが多いのじゃないでしょうか。選挙といいながら、対立候補のほうが乱立していては選ぶ方も白けてしまっているというのが現実のような気がします。それだけ野党がだらしないということでしょう。最初から、戦略も何も無いのですから、選挙民を馬鹿にしているようなものです。

 いずれにしても、長い間待たされた選挙がやっと終わって、いよいよこれから小泉さんの改革が行われるのか、それとも裏切られて終わるのかはっきりするでしょう。
 まず、明日からは、選挙が済むまで小泉人気を利用する為に沈黙を守っていた守旧派の牙が剥かれるのは間違いないでしょう。
 それに対して、小泉さんの今までの言葉が何処まで本気だったのかが分かって来ます。ここまで待ったのですから今更がっかりさせないで欲しいものです。尤も、裏切られたところでどうしようもないのですが・・・。

じっくりと見させてもらいましょう!

早明浦ダム貯水率62.6%、平年値83.4%、29日午前6時現在(読売新聞より) −0.7

2001731日火曜日  第681話  中村修二さん

 29日の「報道2001」に、第393話などで何度も取り上げた青色ダイオードの中村修二さんがアメリカの大学から中継で出演していました。最近では、第556話でも取り上げた「ニュースステーション」でも言っていた日本の大学入試の問題点を盛んに強調されていました。

 そして、「日本はサラリーマンでもお役人でもやる気のない人には天国である。しかしやる気のある人には窮屈で報われることがない。だからこういう人は海外流出する。」とも言っていました。
 実績のある人の言葉は人を動かす力を持っているから、こういう人がマスコミで取り上げられることで日本が少しでも変わるきっかけになってくれればいいのですが。

  それで、今日(30日)はその中村さんのことを書こうと思いながら日本経済新聞を見ていたら、全面に中村さんが写ってるじゃないですか。いったいなんだろうと思ったら、ハウス食品のカレーの広告でした。稼いでますね!良い事です。優秀な人が報われると後に続く人が出てくるきっかけになるでしょう。

 その広告で、本を読まないで考えることが好きであること、そして、とことん考えられたのは「今日は何を食べよう」と考えなかったことだと言っています。
 もちろん、広告のカレーがそこで出てくるわけですが、この「今日は何を食べよう」を考えなかったというのは共感できるところがありました。特に
第24話などで取り上げた単身赴任のときの経験で仕事より毎日のの食事のことばかり考えていたことを思い出します。あんな状態で仕事が出来る方が不思議だと思っていました。

 食事をおろそかにすることは、人生の一方から考えたら何とも貧しい発想かもしれませんが、食べることにも煩わされずに打ち込む仕事があるといううらやましい側面もあるわけです。私などは、そんな仕事があるわけじゃないですが、この部屋でも触れたことがあるように、自分の好きなことに熱中しているときには一口で栄養が取れる丸薬のようなものがあればいいのにと、同じようなことを思っていたので、この気持ちはよく分かります。
 いずれにしても、どれだけの時間、夢中になって取り組んだかによって力の差が出来てくるのだろうと思います。

夢中になれることがあるのは幸せでしょう!

早明浦ダム貯水率61.5%、平年値83.7%、30日午前6時現在(読売新聞より) −1.1

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