団塊の世代の部屋(31)

 

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200221日金曜日  第866話  政治改革

 1月があっという間に過ぎてしまいました。特に後半は雪印問題とNGO問題とでサイト巡りの一つYahoo掲示板田中真紀子さん小泉さんのトピックが分刻みとも言える凄まじい書き込みで、とてもじゃないが全部は読めない状態です。読めないとなるとどうしても気になって何か遣り残した気分になってしまいます。こうなると、情報の嵐に翻弄され完全にネット中毒になってしまった気分です。こうなると、第838話で取り上げた速読が出来たらなぁと心底思います。

 あの掲示板への書き込みを見ていると、大勢は、私と同じような考えが多いようです。今回ばかりは、小泉さんに対する非難が圧倒的のようです。しかし、これだけ国民の期待を裏切ったことに対して小泉さんはどう思っているのでしょう。国民を裏切った怖さが分かっていないのでしょうね。それとも、なめきっているのか・・・、どうやらこちらの方のような気がします。 

 国民を裏切ったもう一つの雪印に対する市場の反応を目にして、この怒りが今度は小泉さんに向けられるような気がします。尤も、私の期待が入り過ぎかもしれませんが・・・。
 しかし、今度こそ国民も目が覚めたのじゃないでしょうか。自民党を政権党から引き摺り下ろさない限り日本の国が良くなることが無いことが、是ほどはっきりとしたのですから・・・。雪印以上に腐りきった自民党を市場から退場させましょう。

 この期に及んでも悪あがきの小泉さんは外相に緒方さんを考えているそうですが、どう考えても緒方さんが外務省改革が出来るとは思えませんし、又、小泉さんもそんなことは考えていないということでしょう。それだったら、緒方さんにする意味は何にも無い。単に、名前を利用したいだけということでしょう。そのあたりは分かりすぎるほど分かっているだけに緒方さんも悩んでいるのでしょう。ぜひとも断って欲しいものです。
 いずれにしても、小泉さんが改革を投げ出したことだけは間違いない。

こうなったら、一日も早く辞めてくれ!

200222日土曜日  第867話  決算重視

 緒方さん見事に断ってくれました。川口順子外務大臣で全ては元通りになったということでしょう。外務省も族議員も喜んでいることでしょう。後は、何時日本の破綻がはっきりするかを待つだけです。そう遠くはなさそうです。

 さて、今回のNGO問題で取り上げるのが遅くなりましたが、1月29日の日本経済新聞のコラム「大機小機」が「予算本位からの決別と」題して、私がこの部屋で持論としている考えに触れてくれました。

 ・・・略

 ここでも「使い切ることが善」の予算本位の発想から「結果を検証し改善策をひねり出す」ことを求める決算重視の発想に切り替えることが重要だ。・・・以下略

 これをやれば第861話でも取り上げた年度末の予算消化の工事も減るはずです。それどころか第479話で触れた松下幸之助さんの説、「余った予算の繰り越し」を実行していれば、今頃は税金も無くなっていたかも知れないと思うとかえすがえすも残念です。
 しかしながら、今からでも遅くは無いはずです。
NGO問題で図らずも露になった鈴木宗男代議士を筆頭とする族議員と官僚の癒着を断ち、本当に決算重視でやれば莫大な借金もそう遠くない将来にはゼロにすることが出来ると思います。尤も、私は生きていないでしょうが・・・。
 何故、こんな簡単なことが出来ないのでしょうか。それは、国の未来より、今の自分の利益しか考えない族議員・高級官僚・財界人が日本を牛耳っているということでしょう。この風潮が変わらない限り日本が良くなることはなさそうです。

と言うことは望みなしか!

200223日日曜日  第868話  

 第233話の猪野詩織さん事件・第446話の水上警察隊問題・第548話の家族の執念(参考・隠された真実)など警察の問題を鋭く追求している「ザ・スクープ」はいつも期待している番組です。そしてそのキャスターである鳥越さんの「あのくさ こればい!」も毎日の巡回に入れています。
 いつも楽しませてもらっていますが、一つだけ意見が合わないところがあるのです。それは田中真紀子さんに対する評価です。鳥越さんは何時のころからか真紀子さんの嘘に対してかなり批判的でした。その気持ちは確かに分からなくはありませんが、何時もの鳥越さんらしくないような気がして、どこか引っかかるところがありました。

 その「ザ・スクープ」が2日で今回のNGO問題での田中真紀子さんの疑惑を取り上げていました。嘘をついているのは真紀子さんで野上事務次官は本当のことを言っているという主張です。

 「あのくさ こればい!」で鳥越さんも非難が凄いだろうなと心配していました。放送中もしきりにそのことを心配しているようでした。確かに、その後Yahooの掲示板でも非難の書き込みも何点か見ました。
 嘘という一点では、鳥越さんの言う通りかもしれませんし、どちらが真実かは分からないと思います。しかし、ここで真紀子さんの嘘を追及することに力を注ぐより、もし真紀子さんが嘘をいってるとしても、その裏のもっと大きな嘘の方、つまり鈴木議員を代表とする族議員と官僚の癒着こそ追及して欲しかったのは私だけでしょうか。
 私が真紀子さんに肩入れするのも感情が入っていますが、鳥越さんの真紀子さん批判も感情が入っているように感じてしまいます。何かあったのかな?

それにしても、どちらが本当か興味はあります!

200224日月曜日  第869話  利益至上主義

 NGO問題に代表される族議員の暗躍は金が全ての世相を反映していることは間違いありません。全ての価値が金で計られ、沢山儲けた者が社会的に認められるから手段を選ばず金儲けに走るようになる。
 他人を蹴落としても儲けたものが勝ちなんて浅ましい風潮に世界が侵されたのは、やはり、グローバリズムをアメリカが世界に広めたのが原因のようです。その考えを素直に取り入れた馬鹿な国の代表が日本だということじゃないでしょうか。
 そして、それが政・官・財の癒着を生んだ背景でもあるような気がします。兎に角、儲けないものは馬鹿という考えでしょう。

 トッテンさんOur WorldNo.508 IT社会でなすべきこと:企業として、個人としてがそのあたりを「グローバル化を戦争と捉える」として、ずばりと表現してくれています。

 ・・・略

 経済のために社会が運営され、私的利益の実現を阻む規制は撤廃された。利益を追求する企業のために、あらゆる国の市場は開放され、政治家やメディアを買収するだけ裕福な金持ちや権力者の税金は減税され、その分残りの国民の税金が増税された。また利益を上げるためには経費のかかる正社員ではなく臨時社員を雇うことが奨励されるようになった。・・・以下略

 成る程、この考えが税制をゆがめ、金持ち優遇をもたらしたということです。そして、それは第856話でも取り上げたようにもっと進められようとしています。
 一方では、パートを増やし、製造業を中国など人件費の安いところへと雪崩をうって進出させ、国内の雇用をなくしてしまうことになったのですね。近視眼的に、儲けることしか考えなかった結果が今の不況をもたらしたということでしょう。

 ・・・略

 利益がビジネスの目標そのものになると、社会の均衡は崩れ、経済戦争が起こる。なぜなら、利益というのは常に相対的なものであって、絶対的な意味は持たないからである。例えば私の年収が1億円であっても、周りがすべて10億円なら貧しく、たとえ10万円であっても、周りの年収が1万円であれば金持ちになる。したがって常に周りの人との競争になり、それによって社会の調和は乱されることになる。・・・以下略

 これも、身につまされます。例えば、自分の給料も良く考えれば生活するのに不自由するほどではなく、つつましく暮らせばそれなりに満足できるものがあるのでしょうが、周りを見回すと、「何故あいつの方が俺より沢山貰っているのだ、おかしい!」ということになる。つまりは、やっぱり世相に毒されているということでしょう。
 いくら儲けても満足できないこの無間地獄から抜け出すのはどうしたら良いのでしょう。

やはり、足るを知るかな!

200225日火曜日  第870話  希望退職募集

 遂に恐れていたことが現実になりました。50歳以上を邪魔者にしていた私の勤めている会社が2月1日付けで50歳以上の希望退職の募集を発表したのです。1月(第835話)の営業への異動の時からどうもおかしいなとは感じていましたが、どうやら今回の募集への準備だったようです。

 いずれにしても、今度こそは決断しなければならないようです。正直言って今の会社にはとっくに愛想を尽かしていたので辞めることには何の未練もないのですが、悲しいかな生活があります。ハローワーク(昔の職安)も廻ってみましたが、うわさに違わず50半ばの小父さんに対する求人は厳しいものがあります。20万円の月給も難しそうです。

 「さて!どうするか?」
 こうなることは、薄々分かっていたはずですが、そこはそれ、現状に流されて何の手も打っていませんでした。2年くらいかけて定年までには次に何をすべきか考えようとは思っていたのですが、やはり甘かったようです。
 実は、ぼんやりとですが、同じような年代の人達にパソコンを個人教授するようなことを考えていたのですが、何の準備もしていないのでたちまちの間に合いません。しかし、折角この年で覚えた大好きなパソコンを何とか活かしたいものです。

 サラリーマン嫌いの私としては、以前から、性格的にはピッタリと思えるSOHOなるものをやってみたいとは思っているのですが、何分、そういう人との付き合いもないし、第一、どこにそんな仕事を取りに行けば良いのやら・・・。余りにも漠然としていて、急ぐ間に合いそうもありません。しかし、そうは言っても65歳くらいまでは何とか生きていかなければ・・・。

マアいいか!あせらず、考えよう!

200226日水曜日  第871話  SOHO

 SOHOをサーチエンジンで検索してみると、驚くほどヒットします。何件か目を通してみましたが、まだ概要がつかみきれません。暫くは何時ものサイト巡りを控えて研究しなくちゃ!

 調べていると、グループに登録すると仕事を回してくれるというのが何件かありました。そんなに簡単に仕事を回してくれるのか、チョッと不安です。

 そんなことを感じていたら、たまたま、5日の日本経済新聞にSOHOが大きく扱われていました。それも、不安に思っていたグループでの仕事の限界を取り上げていました。
 それは、グループのメンバーに意欲の差があり、日々スキルアップを考え仕事をとるリーダーと、逆に努力もしないで仕事を回してもらうことだけを期待している人がいるということです。そうなると仕事を取ってくる人は段々、メンバーが重荷になってくるそうです。意欲の無い人は重大なミスを犯したりもしてお客さんを失うこともあったそうです。
 そして、リーダーが仕事を回すことを止めたら、その後そのメンバーの誰一人
SOHOを続けた人はいなかったそうです。

 やっぱりそんなもんでしょうね。所詮は、自分で営業して仕事を取ってくることが基本でしょう。それが出来なければ長続きはしそうもありません。一生の仕事とするか、片手間とするかでそのやり方は大きく違ってくるでしょう。
 いずれにしても、そんなに甘くはなさそうです。やるからには死に物狂いになる必要ありでしょう。

う〜ん!悩むなぁ!

200227日木曜日  第872話  発言の規制

 真紀子さん解任で小泉内閣の支持率が大幅にダウンしたのに危機を感じたのか「自民党は5日、所属国会議員のテレビ番組での発言の規制を強化する方針を打ち出した。」(読売新聞)

 自民党は完全に狂っていますね。こんな時代に逆行することをやって、国民の支持を得られるとでも思っているのでしょうか。
 よっぽど、国民に知られたくないことがあるのか、それとも馬鹿な国民には何も知らせる必要はないと思っているのか、どちらにしても国民の本当の気持ちが分かっていないことは確かです。
 今回の真紀子さん解任で、国民が本当に怒っているのは、真紀子さん解任によって、政・官癒着の本当の所を知りたいという欲求を誤魔化されたことにある。
 3日の「サンデープロジェクト」などテレビ番組で、一度は真紀子さんから離れていたと言われる平沢勝栄議員が今回のことは全面的に真紀子さんが正しいと発言していたことなどが自民党の守旧派をして危機感を感じさせたのかもしれない。

 それにしても、こんな規制を本当に行ったら、今度こそ自民党は国民から見放されるでしょう。そうなれば、却って日本の国は救われるかもしれません。
 それとも、思惑通り誤魔化されて終わるのか。いずれにしても、マスコミがどう出るかも興味があるところです。これで、マスコミが黙っているようじゃ、いよいよこの国の終わりも近いかも。

どうなることやら!

200228日金曜日  第873話  外資拒否

 雪印、大変なことになってますね。あれほどトップブランドを誇っていた会社がここまで窮地の追い込まれるとは誰が想像したでしょう。
 一度目の痛手から立ち直れないところへ今度の不祥事ですから消費者の怒りが頂点に達したということでしょうが、それにしてもここまでくるとは・・・マスコミの煽りとそれに踊らされる消費者の過剰反応を感じます。それにしても、消費者にそっぽを向かれたらトップシェアの企業といえども生き残ることは難しいのですね。
 他の企業も同じようなことをしていると考えるのが当然でしょうが、すねに傷持つ企業が戦々恐々としているのが目に見えるようです。誰かが告発したら終わりですから。

 そうして資本提携まで追い込まれている雪印に対して農水省と自民党が外資との提携を止めるように横槍を入れているようです。

 7日の日本経済新聞によると

 ・・・略

 農水省は「外資だと生産者が安心して酪農を続けられない」(生産局)と言う。・・・中略

 同省幹部は「外資系は収益の上がらない部門はドライに切り捨てる。日本企業とは全く違う」と言う。 ・・・中略

 自民党の農林水産部会では「酪農を守るために外資系との資本提携は絶対に阻止しなければならない」「政府として外資系は認めないという姿勢を明確にすべきだ」といった声が相次いだ。・・・以下略

 なんて奴らでしょう。こんなとんでもない理由が通ると思っているのでしょうか。全く、昨日の発言の規制といい、自民党と官僚は完全に狂っているとしか思えません。
 こんな事を言い出すとは余程何かうまみがあるのでしょう。本当に、心底腐っている。自分達の利益しか考えていないことが丸わかりです。
 雪印も自業自得であると言いながらも、こんな奴らに横槍入れられたのじゃたまらないでしょう。まぁ、どっちもどっちですけどね。それにしても完全にこの国は政・官に潰されますね。

もう望みなしか!

200229日土曜日  第874話  SOHO

 今週は職探しにハローワークを回ってみたり、第871話でも触れたサイト巡りで見つけたSOHOを組織している会社へ思い切って訪問して経営者の方に親切にアドバイスを頂いたりしました。
 ハローワークでは50歳以上の職が無いのは予想通りでした。一方、
SOHOってどんなものか兎に角当たってみようと訪問したのですが、親切に経営者の方に現実を教えていただいたのには感激しました。最近は私のようにSOHOをやりたいと相談に来る人が多いそうです。当日も私が3人目だったそうです。

 私の場合は、様子を知りたいというだけで訪問したのですから一番甘い考えに見えたのじゃないでしょうか。そして、受けたアドバイスは、出来るものを絞りなさいというものでした。漠然とあれもこれも出来ますでは発注する方も不安であるということです。これだったら誰にも負けないというものを一つ持っている方が強いということです。尤もだと思います。
 全てが中途半端な私などが入り込む余地が無いのは当然だと思います。その会社には
SOHOの方が男女300人ずつ600名位が登録されているそうですが、本当にSOHOで自立できている人は男性で半分、女性で2割位だろうとのことでした。それを多いと見るか少ないと見るか、難しいところです。

 このお話を聞いて、本当に自分の甘さを思い知らされました。この忠告を肝に銘じて、i今から、何か一つ、完全に使いこなせるソフトを持とうと思いました。そして、いつかはSOHOで自立できる日を目指したい。
 ということで、当分はそれまで生き残るための職探しです。出来れば常時パソコンに触れる職があればいいのですが・・・。それにしても単身赴任を終えて丁度一年目でこんなことが起ころうとは想像力の欠如を痛感します。今にして思えば、年末までの事務の環境は
SOHOを目指す一番良い環境だったと思います。殆どやったことの無かったエクセルにもだいぶ自信がもてるようになったのもそのお陰です。せめて、もう一年余裕があれば・・・。残念です。

 しかし、折角、定年退職が早くなったのですから、今度こそ自分の好きなことを楽しんでやりたいと思っています。 

今度こそ!

2002210日日曜日  第875話  道路

 ローカルな話で申し訳ないですが、職探しで10年振りに高松方面に出かけたら道路の様子が全く変わっていました。新しい道路が出来たら走ってみたい私なので、ついでに新しい道を走ってみました。
 何とも驚くほど新しい道が整備されていました。10年前には隅々まで走っていたので、殆どの道は知っているつもりでしたが、全く様相が変わっていてどこを走っているか分からなくなるほどでした。
 徳島へ抜ける高速道路の他に東讃(とうさん・香川県の東半分・)方面に抜ける道が新たに何本も出来ていたばかりでなく南北に抜ける道も増えていました。そして、今も尚新しい道路を作る工事があちこちで行われています。
 確かに、高松市は以前は東西に抜ける道が2,3本しかなくて東讃地区へ行くのは渋滞のことを考えると億劫になったものでした。南北も高松駅から空港に通じる中央道路だけがあるだけでした。それが、2車線以上の道が市内を何本も突き抜けていました。今工事中の道が出来上がればもっと変わりそうです。

 確かに、走るのは便利になりました。渋滞も以前のようなことはないだろうと思います。しかし、その恩恵を感じながらも、果たして、これだけの道路が本当に要るのだろうかと疑問を感じずにはいられませんでした。
 
第861話でも取り上げた年度末の工事は西讃(せいさん・香川県の西半分)地域だったので香川県中で工事が行われているのです。それも、全国的に見ても是ほど整備された道路はないだろうと思われる所でです。実際香川県は道路舗装率が全国一位だったと思います。一度香川で走ってみたら田舎の隅々まで舗装された道路網を実感できると思います。
 どうしてだろうかと思っていたら、香川県は他府県と違って災害が少ないので、予算を道路に回すことが出来るからだと言う人がいました。成る程、そうかも知れません。
 こんな良い道と、マナーの悪い運転が相まって、10万人あたりの交通死亡事故が多いとしたら、何やってんだってところです。

 それにしても、住んでいる我々は有難いことと感謝しなければならないのでしょうが、この費用のどれだけが道路族やゼネコンなどに流れているのだろうと思うと複雑な思いです。

こんなことやってて良いのだろうか!

2002211日月曜日  第876話  道の駅

 昨日の道路にも驚きましたが、もう一つ10年の間に増えたのが道の駅です。ご存知のように、高速道路のSA(サービスエリア)PA(パーキングエリア)の一般道版です。
 初めて新聞で見たときに、「なんだか変なものが出来るんだんなぁ」と漠然と思ったことを覚えていますが、あっという間に広まったようです。

 今年になっての外回りで、狭い香川県にもあちこちに出来ているのに驚きました。チョッと道の駅で調べてみても小豆島を入れて17もありました。ものすごい数ですね。
 トイレや休憩には有難い面はありますが、道路と同じで、是ほど必要なのだろうかと疑問を感じずに入られません。

 1月26日のザ・スクープでも全国で一番多い岐阜県の「道の駅」銀座=国道41号線を代表で取り上げていましたが、もとからあった民間のドライブインの経営を圧迫しているようです。それだけでなく、贅を凝らした施設にコストがかかっていることもあって、ご多分に漏れず赤字経営が多いようです。
 その数はいまや全国で649ヶ所あるそうです。そして1000ヶ所を目指しているそうです。高速道路では参入を許さず、一般道では民間の邪魔をする。何とも納得がいかないやり方ですね。

 何でも、農水省、国土交通省、総務省が管轄していて、補助金45%も出るそうです。こうやって、官僚は自分の息のかかった傘下を増やしていくのですね。どこまでも悪知恵が働くものです。

 そして、これには当然のごとく族議員が絡み、ゼネコンへ金が流れるということです。何時までこんなことを続けるのか、日本の沈没なんか眼中に無いことが良く分かります。

人間の欲って、ここまで際限が無い!

2002212日火曜日  第877話  プール金

 3日続きでローカルな話になりますが、今日は、香川県庁のプール金の話です。金額の違いはありますが外務省のホテルへの裏金と同じやり口です。

 四国新聞 2月11日

 県の半数近い部署が県庁生協に公金をプールしていた問題で、同生協などに現在残っている「預け金」が約七千万円に達し、過去五年間に使用した総額は一億円を超える見通しとなっていることが十日分かった。・・・以下略

 県庁生協というのは県の職員の生協で県の施設で売店なども経営しています。そこでの購買に外務省と同じように上乗せ分をプールしていたということです。県庁全部局だけでなく県教委や県警などの他にも県の外郭団体も同じ手口でプールしていたそうです。
 しかし、どこも同じことをやってるんですね。香川県の職員だけが悪いということは考えられないですから、全国の都道府県の職員も大なり小なりやっていると考えるのが当然じゃないでしょうか。
 
第875話第876話の道路や道の家での無駄遣いの上にプール金と、こうなると、一体税金のどのくらいが無駄に使われているのか考えるだけで恐ろしいですね。もしかしたら日本の予算は今の半額くらいで十分なのかもしれないと思えてきます。
ということは、こんな無駄遣いが無ければ
第479話第867話でも触れた松下幸之助さんの説である税金の無い国も夢ではなかったでしょう。

 この根本的な税金の無駄遣いを改革せずに構造改革を叫ばれてもその気になれないのは間違いないでしょう。ましてや増税なんてもってのほかです。

 真紀子さんの最後の叫び「政治改革なくして構造改革なし」が本当でしょう。いろいろ問題があるのは確かそうですが、この際あの破壊力しか望みは無いのかも・・・。

それ程に人材がいないのか!

※メールで依頼があったものです。『みんなで語ろう! 単身赴任』投稿の部屋

2002213日水曜日  第878話  高齢者

 やはり、50歳過ぎの就職は難しいですね。特に、何の技術も無いサラリーマンは20歳の若者にも太刀打ち出来ない。同じように経験が無いのであれば、若くて体力のある方を選ぶのは当然といえるでしょう。その考えが、ハローワークなどの求人の年齢制限に現れているようで、50歳以上までの求人は極端に少なくなるようです。

 しかしながら、考え方を変えて、同じ給料で人生の経験者を雇えると思うことは出来ないのでしょうか。確かに、私のような子育てがまだ済んでいないものは出来ればもう少し貰わないと生活も出来ないということになりますが、例えば、定年や希望退職等で辞めた人であれば、若者と同じ条件でも十分やっていけるのじゃないでしょうか。
 そういう考えで募集すれば、これだけ人が余っているだけに面白い人材も集められると思います。
 今でこそ、不景気で人が余っていますが、ひとたび景気が上向きになると人が足りなくなることは目に見えています。その時になって慌てても、人は集まらないということになります。特に中小企業などは一番に苦労することになると思います。それだけに、今、若者と同条件で中高年を獲得する価値はあると思います。
 人口減の時代がそこまで来ているのですから、人員不足の時代はそう遠くないと思われます。今のうちに、年寄りを戦力とする経営を考える必要があると思うのですがどうでしょう。やたらリストラで人員整理をして、モラルダウンに陥った会社より、高齢者を上手く生かす考えの会社の方が伸びるのじゃないでしょうか。

そんな考えの経営者はいないかな!

2002214日木曜日  第879話  退職金前払い制度

 第812話で早期退職の上乗せや転職が退職金に不利になるということを取り上げました。しかし、それがこんなに早く自分の身に起きようとは、予感が無かったとは言いませんがやはり想像できませんでした。
 幸い、大企業とは比べ物にならないながら、曲がりなりにも割り増しが付くということなのでのでこの際思い切って応募する気になったものです。しかし、こうやってもろに自分に降りかかって来ると、転職の不利が本当に身に沁みます。
 ここはやはり私のような悲哀を若い人に味合わせないためにも401
Kのような転職してもその権利を持って行ける方式が定着してもらいたいものです。

 退職金と言えば、13日の日本経済新聞のコラム「税をただす」に退職金前払い制度について載っていました。
 松下電器が最初に始めたときに、「これは面白いかも」と注目していました。ところが、この前払い退職金は退職所得ではなく、給与所得とみなされる為、税負担が重くなるのだそうです。
 コマツや松下電器はその分を会社が補填しているので、昨年4月入社の大卒社員でこの制度を選択した人は約9割りと5割強だったそうです。しかし、その補填が無い三和総合研究所はこの制度を利用する人が殆どいなかったのだそうです。要するに、税制がこの新しい考え方の邪魔をしているということです。それにしても、日本の政府は邪魔をすることしか脳が無いのでしょうか。

 しかし、こうした制度が広まることは大歓迎です。これなら転職の不利はなくなり、安心して自分を生かすための転職が出来ます。それは、労働力の流動性を促し、社会を活性化させることになるはずです。

早く、そんな時代が来れば良いのですが!

2002215日金曜日  第880話  時給

 第847話等で何度も取り上げてきたワークシェアリングですが、「雇用創出型」「雇用維持型」とに分類されるようです。「雇用創出型」は同一労働・同一待遇で時間給は同じということです。一方の「雇用維持型」というのは少なくなった仕事を今の人員を減らさずに分け合うということです。
 似たようなものに思えますが、根本的な発想が違うように思います。今の不況では「雇用維持型」という緊急避難も必要ですが、本来は、「雇用創出型」を目指すべきだと思います。
 要するに、パートも正社員も基本的には時間給を同じにすることで、働きたい時間を自分で選べるということです。今の日本では、直ぐに完全に同じにするということは難しいでしょうが、せめてその差を出来るだけ縮める必要があると思います。

 実は今回の、職探しで、パートも考えてみましたが、時給が700円から780円ということでとてもじゃないが生活できるような水準にないことに衝撃を受けました。700円×8時間×25日で14万円ですから、これじゃ夫婦で働いても大変です。倍の1400円でも28万にしかならないのですから・・・。
 聞きしに勝る待遇です。
第726話でも触れたように今のパートの女性はこれで辛抱しているのです。自分がその立場になってい一層その不平等さに怒りを感じずにはいられません。日本の企業はこうやって自分に都合の良いシステムを作り上げてきたということでしょう。

 今やっと、ワークシェアリングが真剣に考えられるようになって来ましたが、まず、この時給を変えないことには企業に利用されるだけということになりそうです。オランダのように夫婦でパートで働いて2.5人分の収入を得られるというところまでいかないと、ワークシェアリングの有難さは感じられないでしょう。

余りにも酷い!

2002216日土曜日  第881話  ピンチ

 ピンチです。何にも書く気になりません。このところずっとピンチでしたが、今日が一番ひどそうです。人間やっぱり余裕が無いと駄目ですね。
 過去に、転職を何度か経験していますので、無職の時の何をしていても心から楽しむことが出来ない重苦しい気分を知っているだけに、2度と味わいたくなかったのですが仕方ありません。何とか、退職期日の3月末までに目処をつけたいと思っていますが、今のところ無しです。
 基本的には仕事嫌いの私としては、仕事なんかしなくても食って行けるのだったらそれが一番なんですが残念ながらそういう訳にも行かないのでどうしても焦りで気持ちが重くなります。
 前回の転職の頃はまだゴルフ命の頃だったのですが、流石に大好きな練習にも力がはいらなかったものです。家族は結構のんびり構えているように見えていたようですが、何時も、何かしら胸に重いものがつかえているようで心から楽しむことがありませんでした。この気分は、経験したものでないと分からないでしょうね。単に気が小さいだけかもしれませんが・・・。
 しかし、同僚でやはり転職組みとそんな話になったことがありましたが、豪放磊落を絵に描いたような彼も私と全く同じような気分だったそうです。やはり、職が無いという事はそれ程に気分を落ち込ませるものでしょう。

 という訳で、更新が途切れることもありそうですが、何とか続けたいものです。取り敢えず、今日は、こんな誤魔化しになってしまいましたが何とか書くことが出来ました。

お恥ずかしい!

2002217日日曜日  第882話  先送り

 人間、現状維持というのは楽なものです。何か変えようとすることにはエネルギーが要ります。そういう私が、今、職探しをする羽目になったのも、こういう時が来るのを薄々感じながらも現状に甘えて手を打って来なかったのが原因ですから人のことは言えないのですが。

 官僚が前例主義に陥るのはその変換のエネルギーの上に責任がかかってくるからなのは間違いないでしょう。これが、所謂、減点主義の弊害だと思います。そのシステムを変えない限り自分から変革しようとする人は出て来難いということです。
 この国の、今の危機は、全て、こういう減点主義がもたらす先送りが原因といっても過言ではないと思いますがどうでしょう。

 16日の読売新聞コラム「編集手帳」が1889年(明治32年)施行の商法38条を紹介していた。その中に番頭と手代という言葉が出てくるのだそうです。面白いので商法で調べてみました。確かにありました。

 第38条

  2   支配人ハ番頭、手代其ノ他ノ使用人ヲ選任又ハ解任スルコトヲ得

 凄いですね、究極の先送りといえるのじゃないでしょうか。こんな法律が未だに改正されずに使われているのです。コラムでも触れていましたが流石に丁稚という表現は無かったようです。しかし、庶民をないがしろにする気持ちがこの法律の底辺を流れているような気がします。そんな気分が、100年もの間表現を改正することも無く放ったら菓子にしてきたのではないでしょうか。
 その伝統が、今の政治家や官僚に受け継がれていると思えてなりません。

 もう一つ16日の日本経済新聞コラム「春秋」も先送りを取り上げていました。先進国の移民政策への取り組みに触れて、その後、

 ・・・略

 最近会ったドイツの政治家はこう語っていた。人口減少期を迎えるのに、日本では移民政策についての真正面からの論議をほとんど聞かない。これも“問題先送りカルチャー”の表れだろうか……。

 追い詰められるまで、対策を取ろうとしないのは日本人の特性なのでしょうか。それとも為政者がそうなのか。いずれにしても、ここまで日本を追い詰めてきたのは先送りであることは間違いないでしょう。確かに、決断することは大変です。間違った場合の責任もあるでしょう。しかし、間違いは改めれば良いのです。先送りで手の打ちようが無くなるより余程ましだと思います。

何時まで先送りするのでしょう!

2002218日月曜日  第883話  癌治療薬

 今日(17日)も先送りの典型を「サンデープロジェクト」で取り上げていました。なんでも、日本は世界で標準的に使われている癌の薬が使えないのだそうです。それは、日本で使うためには新たに臨床実験が必要なのでそのコストを考えると外国の製薬会社が二の足を踏んで、あえて申請しないためだそうです。
 これは、厚生労働省の怠慢だったのですが、流石に改正されたそうです。しかしながら、それでも殆ど認可されていない為に、海外から自分で調達して治療する人もいるそうです。ところが保険が利かないために毎月の治療費が100万円になるものもあるとのこと、その為に治療をあきらめるしかない人もあるのです。

 このままでは、何時までたっても厚生労働省が動きそうもないので患者が立ち上がって、「癌とともに生きる会」などを結成して厚生労働省などへ働きかけているようです。
 それにしても、ここでも「触らぬ神にたたりなしの」姑息な考えが見えています。認可してもしも事故が起きた場合に責任を取りたくないから何にもしないで放置しておくというのです。
 エイズや狂牛病と逆のパターンといえるでしょう。それにしても、どうして日本の官僚は是ほど酷いのでしょうか。
 それに比べて、インタビューに答えていたアメリカの厚生省にあたる担当者の「私達は、国民の治療に役立つように世界中の新薬を探して認可しています」という言葉に驚くとともに「これこそが官僚が目指すべき本当の方向じゃないか」と腹が立ちました。
 この言葉を聞いて、日本の厚生労働省の人達は恥ずかしいと思わないのでしょうか。思う位なら、もう少し何とかなってるんでしょうね。
 全く、日本の「官僚の不作為責任」はどうしようもないですね。何度やっても懲りないのですから・・・。
 尤も、はじめから責任を感じるような柔な神経は持っていないようです。

 狂牛病問題で事実上の引責辞任に追い込まれた農水省の熊沢英昭・前次官(58)が、食肉業界団体などでつくる社団法人日本食肉協議会(東京都千代田区、関谷俊作会長)の非常勤嘱託として再就職していたことが15日、明らかになった。(MSNニュースより)

 流石にこれが表面だったので辞退したそうですが・・・。

全く、どこまで腐っているのか!

2002219日火曜日  第884話  2つの金

 今回のソルトレークシティ冬季オリンピックは遂に今まで溜まってきたオリンピックの矛盾が噴出してきたようですね。

 第381話でのシドニーの柔道での審判の判定間違いに匹敵するようなおかしな判定が18日のショートトラックの準決勝でもありました。ハーフパイプでも日本の若者がアメリカの地元贔屓と思われる点数でメダルを逃しました。これは、日本選手が絡んだものだけですから、表面に出ないものはもっとありそうです。

 そして極めつけは、フィギュアースケートのペアでのカナダペアの銀メダルでしょう。フランスの審判が不正を認めてIOCはカナダペアにもロシアペアと同じ金を授与することを決めた。とうとう恐れていたことが本当になったという思いです。
 タイムや飛距離を競うだけでなく審判の裁量が絡む採点競技の限界が噴出したということでしょうか。人間が判断することの技術的限界と思惑の入り込む余地の現実がここまできたということでしょう。分かってはいたがそこにはある程度は仕方ないという諦めもあったような気がします。今後はこういう競技を見る度に疑いの目で見るようになりそうな気がします。
 それにしても、実際に競技を行う選手にとっては是ほど非情なものはないでしょう。特にオリンピックとなると4年間の努力が間違いや思惑で左右されることはどれほど悔しいか想像を絶するものがある。

 スポーツに、特に商業主義の為に種目を拡大してきたオリンピックから、こうした審判の思惑が絡む種目ははずしていった方が良いのかもしれません。さもなくば、審判員の権威と技術を誰もが納得できるものにする必要がある。
 あの柔道の篠原選手の時の審判のように未熟な審判員しか育てることが出来ないとなるとそのスポーツ自体がファンに見放されていくことになるのじゃないでしょうか。その良い例が日本のプロ野球かもしれません。

それにしても後味が悪い!

2002220日水曜日  第885話  サラリーマン川柳

 「社の幹部裏を返せば社の患部」

 「経営者リストラするまで何してた」

 第一生命保険が昨年11−12月に募集した「サラリーマン川柳コンクール」の入選作品100選を発表した。(日本経済新聞2月19日より)

 「良くぞ言ってくれた!」と久し振りに心から共感させてもらいました。これを詠んだ人は今どんな立場の人なんだろうと興味が湧きます。案外経営者だったりして。
 しかし、これを見ても本人達は他人事だと思ってるんでしょうね。堪えるような人は幹部にも経営者にもなっていないはずだと思います。

 もう一つ、

 「受験より狭き門かな再雇用」

 これは、今まさに実感の真っ最中です。久し振りに受験を思い出しましたね。「お前達は一生競争だ!」と言われた団塊の世代にとって、あの頃の受験戦争より今の就職の方が厳しいとは・・・。

一生競争は本当でした!

2002221日木曜日  第886話  国会答弁

 「前に出ようとすると後ろでスカートを踏んでいる。誰かと見れば、前に出ろと言った本人のようだ。」 「抵抗勢力は小泉さん自身である」 「取り巻きが悪すぎる」

 真紀子さん、とうとう小泉総理を敵に回す決心をしたようです。今度の場合は誰が見ても真紀子さんに分がありそうです。久し振りに真紀子節を聞かせてもらった気がします。やっぱり歯切れが良くて気持ちが良いですね。
鈴木宗男議員の弁解ばかりの答弁やましてや外務省官僚の嘘ばかりの答弁と比べてもその違いは際立っていました。あれほど分かりやすくはっきりとした答弁にお目にかかることは滅多に無いのじゃないでしょうか。これで、巷で言われる人間性の悪さが無ければ本当に良いのですが・・・。
 しかし、本当のところは、所詮分からないし、実際にこの国を変えることが出来るのなら性格なんかどうでも良いはずです。

 今回も、「政治改革なくして構造改革なし」の言葉が光っています。どうせ、このままでは滅亡するしかない日本なら、思いきって田中さんに任せてみても良いじゃないですか。

真実はどこに!

2002222日金曜日  第887話  風力発電

 太陽光発電大好きの私ですが、なぜかそれよりコストの安い風力発電にはもう一つ興味がわかないのです。緑の丘陵地に白い大きなプロペラが回っているテレビコマーシャルなどを見ると「なかなかスマートで、良いなぁ!」とは思うのですが、何故だか太陽光発電の方が好きなんです。それは、どうもプロペラが回転していることがなんとなく事故を連想させるのじゃないかなと思います。

 2月17日の日本経済新聞がそんな風力発電を取り上げていました。

 米カリフフォルニア州で昨年10月、個人が風力発電を設置しやすくする条例が成立した。

 「窓を開けるとヘリコプターのような音がして眠れない。家の資産価値も下がったはず。財産権の侵害だ」と憤る。

 環境にやさしいはずの風力発電だが、身近にあれば騒音源となり、景観を台無しにする恐れもある。

 どうやら、騒音が酷いようですね。丘陵地など人家のない所では風情もありますが、人家密集地には無理なのかもしれません。安いコストも、こういう弱点があるのでは、日本のような人口密度の高い国、特に一軒一軒の敷地の狭い市街地には合わないでしょう。田舎の一軒家なんかでは良さそうですが・・・。

 日本はやっぱり太陽光が似合いそうですがどうでしょう。コストは第845話などで何度も書いたように政府が予算を傾斜配分して補助すれば大幅にコストダウンができ風力発電との競争力も付くのじゃないでしょうか。最終的には、地熱発電など他の環境にやさしい発電方法との組み合わせがベストということになるでしょう。

やっぱり、太陽光発電が好き!

2002223日土曜日  第888話  二極化

 とうとう雪印食品が経営再建を断念しました。本体の雪印乳業自体も第873話でも取り上げたように資本提携にまで追い込まれている。乳業も今後どうなるか・・・。
 香川県では雪印食品と同じように国産肉に外国産の肉を混入して販売した高松市の食肉加工販売会社「カワイ」が高松地裁に民事再生法の適用を申請、経営破たんした。大阪でも学校給食に外国産を混入した疑いが起きている。まだまだ出てきそうですね。

 それにしても、当然の報いとは言いながらも、職を奪われた従業員のことを考えると複雑な思いがします。結局は従業員が一番貧乏くじを引くことになる。それに比べて、一連の騒ぎの根源ともいえる農水省は何の責任も取らずのうのうとしている。なんとなく割り切れない気持ちになります。

 22日の日本経済新聞に日産自動車が旧村山工場の跡地の7割を、宗教法人の真如苑に800億円売却することを決めたと載っていました。

 これも、何だか割り切れないですね。「何で宗教法人なんだ!」という思いがあります。苦労して税金を払っているところは倒産したり、事業縮小で工場閉鎖。一方、税金を免除されている宗教法人はどんどん大きくなる。公務員は整理されることも無く天国を謳歌している。
 どちらを向いても不公平だらけの日本の国。どんどん弱いものと強いものの差が開いていくようです。

本当に何とかならないのか!

2002224日日曜日  第889話  リーク

 第606話でも触れましたが、鈴木宗男代議士を始めてTVで見たのは何時だったか、見た瞬間、失礼ですが、「何だこいつは!こんな奴が代議士か?」と根拠も無く嫌悪感を感じてしまいました。どうやら第466話あたりが最初のようです。それにしても人間の好き嫌いって怖いですね。
 しかしながら、思い込みかもしれませんが、案外この第一印象というのは当たりそうな気がします。多分、長年の経験で自分の好き嫌いのパターンがあって、それをもとに判断するんだろうとは思いますが・・・。

 鈴木氏に対する私のそんな印象は大多数の国民も同じだったようです。今回の国会での答弁で益々国民は彼を悪と確信したようです。この先どうなるのか興味しんしんと言うところです。
 日頃から彼の行動を苦々しく思っていただろう外務省職員から証拠書類がリークされて来ていることからも逃げ切るのは難しいのではないでしょうか。願わくば、もっと早くリークがあっても良かったと思うのですが、彼が勢力を張っている間はその仕返し恐ろしくて出来なかったのでしょう。
 その意味からも、公の場に鈴木氏を引っ張り出した真紀子さんの功績は大きいと思います。たとえ、そのきっかけが世間で言われているような真紀子さん個人の性格によるものであったとしても、これで族議員と官僚・財界の腐れ切った関係が公になったことの意義が重要である。
 
第581話でも取り上げたように組織の腐敗を正す内部告発は今までの時代を変える力がある。これを機に他の省からもどんどんリークが出てきて欲しいものである。ネタは腐るほどあるはず。
 真紀子さんの言葉、「政治改革なくして構造改革なし」は間違いない。この言葉が心底からの言葉であり、そのパワーで政治改革に力を発揮してくれることを期待したい。

何といっても、他にやる人がいないのだから!

2002225日月曜日  第900話  信長

 今日の「サンデープロジェクト」で珍しく田原さんが、真紀子さんを持ち上げていました。なんでも自分の番組の放送の後意見を聴く人が何人かいるのだそうですが、その人達が今回の答弁の後で皆賛成派に回ったと言っていました。真紀子さんは演説をさせたら天才だとも持ち上げていました。田原さんも案外私と同じで単純なんですかね。

 やはり、真紀子さん以外にあれだけの答弁を出来る腹の据わった議員がいないということがはっきりしたということでしょう。
 
Yahoo の掲示板などでも真紀子さんの人格や能力を攻撃する書き込みが盛んですが、問題は、本当に政治改革を出来るのは誰かということです。
 今、
NHKで「利家とまつ」をやっていますが、誰もが思い出すのは信長でしょう。比叡山の焼き討ちなど、信長ほど毀誉褒貶の激しい人はいないし、そうした常人には計り知れない彼だからこそ戦国時代を終焉に導くことが出来たというのは誰もが認めるところでしょう。
 要するに、改革を行うには並みの人間じゃ駄目ということは誰もがわかっています。真紀子さんが、信長に匹敵するとまでは言いませんが、他に真紀子さんのパワーに対抗出来そうな人はいないのじゃないでしょうか。

 ここにきて、小泉さんを信じることが出来なくなった人達が真紀子さんのパワーに惹かれ出したことは確かじゃないでしょうか。願わくば真紀子さんの政治改革に対する情熱が本物であって欲しいものです。この際、政治改革をやってくれるのなら、少々の性格の悪さは問題にはならないでしょう。

兎に角、時間が無い!

2002226日火曜日  第901話  時給

 第880話で日本のパートの時給の酷さについて書きました。今日(25日)のNHK「クローズアップ現代」でオランダのワークシェアリングをとりあげていましたが、その中で、オランダのパートの時給は正社員の93%であることが紹介されていました。
 そのお陰でワークシェアリングが定着したと言えるのかもしれません。正社員が週4日、パートは週3日という風に皆が自分の時間を持って人生をゆとりを持って楽しんでいる用でうらやましい限りです。
 ふたりでパートで7日働いて、正社員の40%
UPの収入を得ている夫婦が紹介されていましたが、その余裕のある生活は日本でも見習いたいものです。

 しかし、オランダもここまで来るのに10年以上かかったようです。日本以上にパートというものに対する差別があったそうです。1982年のワッセナー合意により、ワークシェアリングを導入したが暫くは差別はなくならなかったようです。1997年に時間給の差別を禁止する法律が成立してその差がなくなったのだそうです。
 やはり良いことはそう簡単には定着しないということでしょう。しかしながら、始めない限りは物事は進みません。兎に角、始めることが大事と言えるでしょう。今年がそのチャンスであることは間違いなさそうです。まずは、どんな形でもワークシェアリングが導入され、その後に時給の差をなくす方向に早急に進むことを期待します。間違っても、経営者の都合の良いように利用されないことを願います。

いずれにしても早く実現を!

2002227日水曜日  第902話  エンゲル係数

 久し振りになつかしい言葉を26日の日本経済新聞に見つけました。エンゲル係数です。何でも、年々低下が続いているのだそうです。2001年のエンゲル係数は23.2%と過去最低を更新したそうです。

 Googleでチョッと調べてみました。

 平成7年国民生活白書によると1945年に戦前の32.5%から67.8%に急上昇していた。

 沖縄テレビ放送のくらしと経済(2001年7月13日のものなので2000年の数字になります)によると、

 戦後まもなくの1948年のエンゲル係数は60,4%でした。つまり収入の約6割は食費に消えていたことになり、まさに、当時は食べる事に追われていた時代だったと言えます。
 そのエンゲル係数もやっと戦前の勤労者の水準だった
40%を下回つたのは1962年の事。その後も一貫して低下を続けており、今回の23,1%を記録しました。

 数字は少し違うところもあるようですが誤差の内でしょう。現在のような統計になったのは1963年からでそのときは38.7%だったそうです。

 去年は狂牛病の影響もあるようです。最近は不景気で低価格志向や世帯当たりの人数の減少も理由のようです。

 それにしても、23%は金額ではどのくらいになるのでしょうか。これも少し古いですが、エンゲル係数の推移によると1人あたりの国民所得(1998年度・経済企画庁調べ) 301万円だそうです。いやに多いと思うのはひがみかも。

 世界のエンゲル係数はどんなものかと探してみたが人民日報によると中国の都市部で1998年には44.5%だそうです。日本で言えば1950年代というところでしょうか。今の両国の勢いの差でこの差が埋まるの時が来るのでしょうか。尤も、今の政治じゃ日本が、落ちていく方が早いかもしれませんね。

なんとなく、危機を感じてます!

2002228日木曜日  第903話  希望退職

 第870話で報告させていただいた私の勤めている会社の50歳以上希望退職募集50名限定が25日に始まりました。3月15日が締め切りでしたがどうやら1日で枠を越したようで、26日に締め切りの発表があり、その日のうちに希望退職承諾通知書が届きました。その手際の良さに驚きました。私がこの会社に勤めて以来、始めてと言える迅速な対応でした。このスピードがあれば今後の経営もきっと大丈夫でしょう。

 わずか50名の募集だったので、もしかしたらこういう事態もありえるかなと思い早めに応募して正解でした。様子をみて3月の締めまでに出そうとしていた人は後悔しているかもしれません。辞めるも地獄、残るも地獄、どちらが正解かは誰にも解らないところでしょうが・・・。
 それにしても、
第543話でのマツダの募集のときを思い出しました。しかし、今の再就職の難しいときにこれだけ応募者が出たことを、経営者はどう考えているのでしょうか。もしかしたら、上手くいったと密かにほくそえんでいるか、それとも大っぴらに大笑いしているのかもしれません。

 いみじくも、今日(27日)、ダイエーが最終的なリストラを発表しましたが、1400人の希望退職募集だそうです。それにしても、経営者の責任はどこに行ったのでしょう。
 いずれにしても、一度人員整理に手をつけた会社のこれからが、吉と出るか凶と出るか、見ものです。

負け惜しみかもしれませんが良いことはないでしょう!

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