団塊の世代の部屋(33)

 

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200241日月曜日  第935話  健康第一

 いよいよ今日から新しい生活が始まります。といっても、既に休みに入っていたので気分は同じです。残念ながら、昨日から風邪をひいてうなっています。何となく、前途の多難を感じたりしています。人間病気になると気が弱くなる。

 さて、このところの香川県は何かと世間を騒がせています。食肉不正表示、徳島の円藤知事(名門高松高校出身)、無認可保育園の園長の園児虐待死疑惑、極めつけは香川県の裏金問題。何と2111人が処分されたそうです。
 県だけでなく、県警や県教委までが裏金作りに精出していたというのです。懲戒免職は使い込みをした女性2人だけというのも、相変わらず身内に優しい処分と言えそうです。
 しかし、ここまで全組織がかかわっているとなると、誰も罪の意識は無かったのかもしれません。どこもやっているのだから、やらなきゃ損ということだったのじゃないでしょうか。

 これは、辻元さんの政策秘書問題と繋がるのじゃないでしょうか。これも、同じようなことをやっている議員が沢山いるといわれています。誰が考えてもそうであることは間違いなさそうです。
 要するに、上から下まで、日本国中の公務員さんは税金を如何にちょろまかすかに血道をあげていると考えた方がよさそうです。
 ここまで来ると、一人ひとりの問題というより日本全体がかかっている病気といった方が間違いなさそうです。日本人の精神の堕落が先か、経済減速が先か、裏金作りがさきかどちらかは分かりませんが、その病気は重そうです。

やっぱり健康が第一!

200242日火曜日  第936話  土光さん

 昨日取り上げた「やらなきゃ損」のさもしい精神と全く対極にあるのが第660話でも取り上げた土光さんでしょう。こういう人がいなくなったのは、第782話第789話ビル・トッテンさんが言ってるように、戦後の教育の教育が原因なのは間違いなさそうです。

 JOGNo.234「個人の生活は質素に、社会は豊かに」で土光さんを取り上げていました。

 ・・・略

 昭和57年、臨調会長時代の年収は5千1百万もあったが、母・登美が創設した女子校・橘学苑に35百万円も寄付し、税引き後では1ヶ月の生活費として5万円程度しか残らなかった。・・・以下略

 自分の生活を極端に切り詰めて残りは全部学校に寄付していたというのですから、これはまず誰にも真似の出来ないことでしょう。失業者の私でも5万じゃ生活できません。しかし、この話を聞くと、第11話などで取り上げた石田禮助さんを思い出します。国鉄監査委員長を無給で勤めた石田さんも背広の縁が擦り切れているのを平気で着ていたそうです。
 昔は、こういうサムライといえる人がいたのですね。今の、「やったもの勝ち」の日本人とこの「個人の生活は質素に、社会は豊かに」との考えの差はどこから来るのか。やはり、教育なのでしょう。それにしても、ここまで見習えとは言いませんが、せめて税金泥棒だけでも止めてもらいたいものである。
 一人ひとりがこの土光さんや石田さんに恥じない精神を持つことが出来たら、今のこんな日本は無かったでしょう。と言いながら、こんなことを望むことは、余りにも甘すぎるのでしょうが、何とか、人間を信じたい気持ちもあります。

最後は、個人の問題か!

200243日水曜日  第937話  イチロー

 いよいよ始まりました。5打数3安打。チームは6対5で負けましたが、6対1から8、9回で一打逆転まで追いつきましたから、今年も優勝争いで楽しませてくれるかも。

 毎日が日曜日を生かして、今日(2日)は朝から衛星中継で大リーグ開幕戦を見ました。長い冬のシーズンオフが終わって、やっとイチロー選手の活躍が見ることが出来るようになりました、今年も期待に違わずやってくれそうです。今年はどんな成績をあげてくれるかと考えるだけでもわくわくします。沈滞した日本を沸かせてくれることは間違いなさそうです。去年以上の成績をあげることは難しいでしょうが、彼ならやってくれそうな気がします。

 実は、1日の朝にも注目すべきもう1人の佐藤琢磨さんのレースを見ました。朝の3時過ぎから4時ごろまで。風邪で早くに寝たため夜中に目が覚めて眠れなくなったこともあって、つい見てしまいました。9位で完走でしたが、残念ながらイチロー選手と違って画面に出てくることは殆どありませんでした。それでも3戦戦って、2度完走ですから良くやってるんじゃないでしょうか。これからの活躍次第で日本でもブームが起きるでしょう。

 いずれにしても、世界で活躍する若い人達のエネルギーに刺激されることは有難いことです。

私も頑張らなくちゃ!

200244日木曜日  第938話  ルビコン

 有名な歴史上の地を訪れると自分が勝手に作り上げたイメージと全く違っていて、何となくがっかりしたことは誰もが経験していると思います。
 香川県で言うと、源平合戦で有名な屋島なども、島かと思ってる人がいるかもしれませんが、今では完全に陸続きで、「時代が変わってるんだから、そんなものかな!」と妙な納得を無理やりしてしまったりしたものです。これはどこの名所・旧跡も程度の差はあれ同じようなものなのは仕方ないところでしょう。何百年も何の開発も行われず元のままなんて事は奇跡でしかありえないことです。

 3日、NHKTV「その時歴史が動いた」でジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)を取り上げていました。この番組は、いつも、今の時代を考えさせるようなテーマを取り上げています。何となくNHKの意図が裏に有りそうで半分眉つばものなのですが、根が歴史物が好きなもので思わず見てしまいます。
 当時のローマは、世界に勢力を広めたため、外から安い農作物が入ってくるようになり、それがローマの農家の競争力を無くして、土地を手放すことなり、貧富の差が広がり二極化の様相をきたしたのだそうです。全く、今の日本とそっくりですね。その同じような問題を抱えたローマをシーザーが執政官(日本の総理大臣のようなものだそうです)になった一年の年季で情報公開や公務員の賄賂禁止法の制定、土地の開放などで政治改革を行うというものでした。
 ところが、任期が終えると、海外へ将軍として遠征しなければならない掟があり、シーザーは任期の後、海外征服の将軍として活躍した。そして、再び元老院に牛耳られて腐敗したローマを改革するために執政官になるべく帰ろうとしました。ところが、ローマに入るには軍隊を国境で解散しなければならないという法律があったのです。1人で帰れば、執政官たちに殺されることは目に見えています。

 その時の国境がルビコン川だったのです。

 国賊となるかどうかで悩んだシーザーは、「賽は投げられた」の言葉と供に軍隊を引き連れてローマに入り、ついに凱旋したのです。その後、改革により400年の繁栄がローマにもたらされたのだそうです。

 番組の最初に、その歴史に名を残す、余りにも有名なルビコン川が紹介されたのですが、その余りの狭さ(5メートル位?)に驚いてしまいました。勝手に大河を想像していただけに、まさに、想像と現実の差に愕然としてしまいました。

思い込みって怖いですね!

200245日金曜日  第939話  泥沼

 日本の政治はどうなってるんでしょう。酷いことは分かっていますが、このところの秘書給与ピンはね問題は完全にリーク合戦の様相を呈してきました。社民党は土井党首の責任を免れることは出来ないでしょう。
 それにしても、この子供の喧嘩のようなレベルの低さはどうしたことでしょう。とうとう田中真紀子さんまで浮上してきました。
 誰が、何を目的としてリークをしているのか、加藤紘一・鈴木宗男・武部農水相問題を誤魔化すための手なのか、その裏の意思がどうなっているのかは分かりませんが、その程度の低さだけは誰もが呆れているでしょう。これが日本の政治家の現実なのだと思うと悲しくなります。
 ここまで来れば、どうせなら、全員の調査をして、皆で責任を取って辞めて貰いたいものです。一体、何人残ることやら・・・。尤も、残った方がもっと悪者だったりして・・・、ありそうなだけに怖いですね。

 しかし、ここまで腐ってしまった政治を立て直すことは、もう無理なのかもしれません。どうやら、日本の崩壊は近そうです。一度、完全に潰れてしまうしかこの国が立ち直る方法は無いのかもしれません。戦後のように年寄りには第一線から退いてもらって、若者達が一からこの国を創り直すことが一番でしょう。

もう、若さに賭けるしかないかも!

200246日土曜日  第940話  黒塗り

 私は経験ありませんが、9歳年上のは、小学校のときの教科書にあちこち墨が塗ってあって勉強にならなかったと言っていました。戦時中のことです。そんな時代はもう二度と来ないだろうと思っていたが、そうでもなさそうです。

 そんなことを思い出させるニュースがありました。「大正天皇実録」という大正天皇の誕生から死までの日々の行動を記したものが宮内庁から一部公開されたものですが、その一部が黒塗りされていたというものです。

 宮内庁は「当時の新聞に書かれても、現在の慣行で発表されていない箇所は消した。・・・以下略(5日、読売新聞より)

 どんな秘密があるのか知れませんが、今更黒塗りなんて、宮内庁の体質を見せ付けられた思いがしました。いまどきこんな考えが通るというのは時代遅れもはなはだしい。「余程、知られたら困ることがあるんだろうなぁ!」と却って、腹の内を探られと思います。
 「そんなに心配なら、いっそのこと発表なんかしなけりゃ良いのに!」と思うのは下種の勘繰りでしょうか。
 この当たりの体質が、外務省の体質にも繋がっているのじゃないでしょうか。そしてそれは、日本の官僚の隠蔽体質にも繋がっていると言うと、飛躍し過ぎと言われるかもしれません。
 しかし、このところの官僚の不祥事を見ていると、完全に視点が狂っているとしか思えません。官僚は誰の為に働くのかを忘れて、「寄らしむべし、知らしむべからず」の封建時代の考えから一歩も進化していない。このままじゃ〜、どう考えても日本が良くなることはなさそうです。

やっぱり、若者に任すしかなさそう!

200247日日曜日  第941話  システム障害

 みずほ銀行が苦労していますね。1日の発足以来のシステム障害、今日(6日)になっても新たに公共料金の二重引き落とし等トラブルが収まっていません。完全復旧は来週まで持ち越しそうです。
 初日は、「そんなこともあるんだろうなぁ!」と思っていましたが、どうやら深刻な問題になりそうですね。内部では、予想されていたがトップが4月1日にこだわったとかいう噂もネットでは書かれていました。銀行のえらいさんならありそうに思えるところが情けないですね。
 塩じいにも、「何やってんだ」とぼろくそに言われていましたが、ここまで醜態を晒すのは、チョッと珍しいですね。
 きっと、現場の人達はお客さんからのクレーム処理に死ぬ思いで働かされていることでしょう。何時の場合も貧乏くじを引くのは末端ですから・・・。

 それ以上に、取引先の中小企業に影響が出るのではないかと心配します。こんな事で倒産にでも追い込まれることになったりしたらどう責任を取るのでしょう。
 まぁ、この程度で責任を取るようなトップが銀行業界にいるとは思えませんから、きっと気にもしていないんでしょうね。そんな殊勝なトップだったら当に辞めているでしょうから・・・。
 早く潰しておけば、こんな無理をして恥をかくことも無かったし、日本経済も今頃は立ち直っていたかもしれないと思うと、つくづく先送りの弊害を感じずにはいられません。
 尤も、これが命取りになる可能性も無きにしも非ず。

又、銀行嫌いが出てしまいました!

200248日月曜日  第942話  鮭の回帰

 毎年、今頃の時期は新入社員教育といって、訳の分からない研修をどこの会社もやっているでしょう。
 酷いところは、一箇所に缶詰にして、早朝から夜遅くまで業務と何の関係もなさそうなカリキュラムを組んでやっていることでしょう。あれって、本当に役に立つと思っているんでしょうか。多分、会社は、早く新入社員を社畜にして、使い易くしようと思っているのでしょうが、そんなことで本当に使い物になる人材に育つとは思えない。
 私も、今までいろんな研修を受けましたが、およそ役に立ったと思えることは無かったように思います。精々、「コンサルタント会社の儲けに貢献したかなぁ!」ってところでしょう。
 結局は、金太郎飴の社員をつくることにより、会社の発展には何の役にも立たないが上の人間にとっては使い易い人間を作り出すだけのことになっているのじゃないでしょうか。
 尤も、そうやって育てられた者ばかりが、ああいった研修をわが社の伝統だとか何とか言って、何時までも続けていくのでしょう。だから、結局はジリ貧になった会社が残るだけということになっているのがわからないのでしょう。

 そんな、企業研修をTV「ブロードキャスター」で紹介していましたが、相変わらずの精神論ばかりの中でユニークだったのがマネックス証券の松本 大社長でした。

 「わが社は、定期入社はありませんし、研修するような余裕もありません。」と言って、アルバイトで実戦を仕込んだ人が他社に就職して、そこを辞めて来るのを入社させると言う方法を取っていました。これを、「鮭の回帰」と言っていました。

 なかなか、面白いでしょう。流石、ベンチャーの雄だけのことはあります。第846話で取り上げた戻りカツオにも通じます。どっちも魚ってところが笑えます。
 こんなユニークな考えが出来るような人だからこそ今までに無い新しい業種を考え出せるのでしょう。何時までも、くだらない社員教育をしている企業の経営者に見習ってもらいたい。さしずめ、みずほ銀行なんか第一候補でしょうか。

そんなことが出来る会社なら、あんなミスはしないか!

200249日火曜日  第943話  理想の経営

 ノイマンさんからメールをいただきました。「社員の幸せを追求したら社長も成果主義も不要になった」という面白い本の情報です。

 本は読んでいませんが、又しても、Googleで調べてみました。ありました、メガネ21です。マスコミ報道に詳しくのっていました。

 そのユニークな経営は、

 「会社に利益を残さない。 利益をそっくり社員に分配!  人事破壊で経営大躍進。 社長の総収入は前期の総収入が最も高かった社員の実績と同じ額。」

 等に現されています。

 その中でも、第460話でも触れた、「吾唯知足(われただたるをしる)を実践している。」に経営者の真髄があるように思いました。
 常日頃から、経営者が失敗する原因は何だろうと考えていましたが、その一つに際限の無い欲望というものを感じていました。そこに、従業員は召使という錯覚が生まれ、従業員からそっぽを向かれることになるのです。従業員の心が離れた企業に発展はないはずです。
 その点、このメガネ21の考え方は経営者と従業員の関係としては最高じゃないでしょうか。社長の給料が従業員と同じなんて世の経営者に聞かせたら目をむいてひっくりかえりそうですね。
 要するに社長も単なる符号にしか過ぎないという
第347話で取り上げた本田宗一郎さんの考えを突き詰めたものといえると思います。
こんな経営者の下なら、働かずにはいられないでしょう。

 もう一つ素晴らしいのは、そのガラス張りの経営にあると思います。情報公開が盛んに言われていますが、本当にそれが出来ている企業が殆どないことはご承知の通りです。
 ところが、業績のみならず社長や社員全員の給料が全てイントラネットで誰でも見ることができると言うのだから、これぞ情報公開の究極と言えるでしょう。こんな経営をやられたら文句の言いようが無い。

 こんな企業があるんですね。これこそ、私がやりたいと思っていた企業経営の理想です。自分のことしか考えていないオーナー社長には耳が痛いでしょうね。

やれば出来るんだ!

2002410日水曜日  第944話  黄砂

 それでさえ外出することなくサイト巡りをやっている私が風邪をひいたので全く外に出ることがありませんでした。
 今日(9日)、大分治ってきたのと、どうしても必要があって昼前に車で出掛けました。走り出したら、何だか、世間がくもって、ぼんやりしている。

 「もやでも出ているのかな?」と最初は思ったのですが、違うようです。

 「こりゃ、黄砂だ!。それにしても、物凄い。」

 こんなに酷い黄砂も珍しいのじゃないでしょうか、用事が終わって夕方帰るときにも未だかすんでいましたから。
 何日か前に、北海道でも黄砂を観測したとのニュースを見ましたが、その時は今年の暖冬と同じで寒気が偏西風の影響下例年程南下出来なかったことにあるようなことを言っていました。その北に上がった偏西風が北海道に珍しい黄砂をもたらしたというものでした。その時は、「そんなものかな」と聞き流していました。

 しかし、今日の黄砂を見て、

 「又、何か良くないことでも起こっているのと違うかな?」

 「黄河の上流地帯の砂漠化が広がっているんだろうか?」

 「現地の黄砂ってきっと砂嵐なんだろうなぁ!」と要らない心配をしてしまいます。

 「人民網日本語版」200247によると内蒙古の方でかなり荒れているようです。その黄砂がこちらまで来ているということでしょう。
 毎年、黄砂の季節になると、「あぁ、春だなぁ!」とのんびりと思っていましたが、これも温暖化現象の一つとしたら嫌ですね。

 それでなくても、日本の国は政治の貧困で一寸先も見えないのに、天候までぼやけてしまって・・・・。

本当に先が見えないですね!

2002411日木曜日  第945話  修理

 9日の夜、パソコンをつけたままテレビを見ていると、突然ディスプレイがプツンと切れて真っ暗になりました。

 「あれ!モニターの電源断には時間が早すぎるし、どうしたのかな?」とマウスを動かしてみましたが、ウンともスンとも言いません。どうやら電源が入らないようです。
 なんともあっけなくメインの20インチディスプレイがお亡くなりになってしまいました。結構気に入っていたのに、まさかこんなに早く寿命がこようとは・・・、前兆も全くなかったのでショックです。
 構造が分かっていれば簡単に直りそうな気がするのですが、残念ながら技術力が無いのでどう修理して良いものか分かりません。たぶん修理に出せば、買ったほうが安いと言われるでしょう。悔しいけれど諦めることにしました。

 翌朝(10日)、早速、中古を探しに行きました。収入の途絶えている時なので新品は始めから眼中に無く、出来れば21インチの出物がないかと期待して行きましたが、中古の良いのはありませんでした。ところが、ジャンクコーナーに結構いろんな種類があり、中に3000円でNANAO FLEXSCAN F550iというかなり前のモデルがありました。ジャンクといえども一応映りますと書いてありました。
 「17インチは辛いけど、これなら、映らなくても3000円損したで諦めもつくなぁ!」と思い切って買いました。直ぐに帰って接続してみました。何の問題も無く無事に映りました。取り合えず、これで暫く辛抱することにします。

 それにしても、簡単に修理できずに買い替えしか選択肢の無い今の時代のシステムは、何となく納得が行かないです。大量生産大量消費で発展してきた経済が、本当に良かったのか考えさせられます。

 そんなことを思っていたら、丁度、10日のNHK「クローズアップ現代」で「長持ち商品静かなブーム」として、高くても良いもので修理もきき、耐用年数の長いものが見直されてきている事を取り上げていました。

 やはり、同じような考えの人も増えているようですね。社会構造の変化で修理をする技術者もいないなど、直ぐには昔のような循環社会には戻れない面もあるようですが、今までの、大量消費を見直す時代がもう一度やって来て欲しいものです。
 貧乏症の私には、ぴったりのシステムですが、大量消費万能経済の面からは問題も有りそうです。しかし、もう資源の際限ない無駄遣いを前提とした経済を見なおす時代が来ていることも確かです。
 もう一度、物を大切にするシステムを構築する価値はあるのじゃないでしょうか。作るだけでなく修理の仕事も増えるので雇用の創出にもなりそうです。

これも足るを知るでしょう!

2002412日金曜日  第946話  携帯電話

 携帯電話嫌いの私も、今年の一月半ばから3月半ばまで2ヶ月ほど持つ羽目になりました。そうなんです、辞めた会社で営業ということで支給されたものでした。
 一応、基本使用料と仕事関係は会社もちで私用は自分持ちという方式です。自分で持つ気の無かった私も、支給されればそれなりに使いこなそうと、分厚い説明書を読みました。しかし、パソコンの説明書よりごっついですね。
 とてもじゃないが、2ヶ月で全部をマスターするところまでは行きませんでしたが。それなりに一通りは試してみました。確かに便利です。一度使った人が手放せない気持ちは分かります。しかし、あんなに機能が必要なんでしょうか?使いこなせている人ってどれくらいいるのかな?

 それにしても、恐れていた通り持っていると無駄に使いますね。会社を辞めたあとに私用分の請求書が回ってきましたが、たった一月で7000円近くになっていました。もう一月分来るはずですから憂鬱です。あまり使ってないつもりだったのにがっかりしました。
 こんなもの持ってたら、本当にいくら使うか分かりませんね。早く手放せて良かったかも・・・。

 11日の読売新聞に携帯電話についての全国世論調査が載っていました。それによると、メリットは「いつでもどこでも連絡しあえる」が93%、「家族などの居場所がすぐにわかるので安心できる」が55%で2番目だったそうです。
 デメリットとして、「料金の負担が重い」が44%でトップだったそうです。特に20代で56%、学生では7割が負担が多いと感じているそうです。

 やっぱり、便利さに踊らされて無駄に使っているのが現実のようです。それにしても、第934話で取り上げたNTTドコモの一兆円の投資失敗、本当に腹が立ちます。これだけの人達が負担を感じながら支払った貴重なお金を海外でどぶに捨てているのですから、その責任たるや並大抵のものじゃないと思います。
 もっと大幅に安く出来るものをしないでその金を流用して損をしたのですから経営陣は詐欺罪で刑務所にでも入ってもらいたいくらいです。なんたって一兆円泥棒じゃないですか。その罪の深さを自認しているのだろうか?

まず無理でしょうね!

2002413日土曜日  第947話  失業手当

 今日(12日)、雇用保険説明会に行ってきました。3月末で退職、4月4日に会社から雇用保険被保険者離職票と雇用保険費保険者証が送られてきました。
 5日にその二つと印鑑・写真・住民票・普通預金通帳を準備して、職安に雇用保険の失業給付を受けるための手続きに行きました。手続きはあっさり終わり、失業等給付ガイドブックを受け取りました。そして、今日説明会に行き2時間の説明を受け、雇用保険受給資格者証を受け取りました。

 これで、正式に失業者と認められたということです。私の場合は会社都合の退職ということで認定までが一週間(待期期間)でしたが、自己都合の場合は3か月間の給付制限期間の後認定されるということになるので最初の支給までが大変です。
 後は、職を探しながら4週間毎に失業認定申告書と雇用保険受給資格者証を持って職安に行き失業を認定してもらえば失業手当が支給されます。私の所定給付日数は270日でした。今年一杯は仕事が無くても何とか最低限の生活は保障されるということです。
 もちろん、その間に就職が決まればそれで給付は終わりです。速く決まった場合は再就職手当てが支給されるそうです。
 それにしても、どうしてお国の書類の名前はこんなに長いんでしょうね。もっと覚えやすい簡単な名前はつけられないのでしょうか。尤も、余り短縮されても分かりにくいだろうし、難しいところですね。こんなところにも事なかれ主義の前例主義が幅を利かせていると思うのは考えすぎでしょうか。

 さて、これで職があれば言うことは無いのですが、そうも行きそうにありません。何といっても、今日だけでも100人以上が説明を受けていましたので大変な数の失業者です。その上、50歳以上となると殆ど求人も無いし、あっても、失業手当よりずっと少ない給与のものしかありません。全く前途多難です。
 しかし、少ないとはいいながらも270日も失業手当を貰えるのですから、考えると有難い事です。折角の毎日が日曜ですから、有意義に過ごさせて貰うつもりです。出来れば、その間に「職業訓練校でパソコンの勉強が出来たらなぁ」なんて思っています。楽しみだなぁ!

何だか、贅沢かな!

2002414日日曜日  第948話  シャーロック・ホームズ

 子供の頃は読書習慣の無かった私は、大学に入ってから、「これではいかん」ということでやっと読書を始めたものです。始めは、文学書を読もうとしましたがどうしても頭がついていきませんでした。
 そして見つけたのが遅まきながらもシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンでした。これなら私の頭でも理解できました。シリーズを寝る間も忘れて読みふけったものです。どちらかといえばルパンの方が好きでしたが・・・。
 そのお陰で読書というものが好きになったといっても良いでしょう。やっぱり頭のレベルに合っていたのかもしれません。

 13日の読売新聞コラム「e-ライフ」に「医師の目」の題で李 啓充(ハーバード大学助教授)がシャーロック・ホームズについての面白い話を書いていました。

 ・・・略

 作者コナン・ドイルは、もともと医師だった。ドイルがホームズのモデルとしたのは、エディンバラ大学医学部時代の恩師、ジョーゼフ・ベル教授である。ベル教授は卓抜した観察眼と推理力で患者を診るなり、たちどころにその病気を診断し、患者が診察室に入ってくる時の様子を観察しただけで、患者の出身地・職業・個人体験までをも見事に言い当てたと言われている。・・・・以下略

 そんな頭の良い人はいないと思ってたホームズにモデルがあったとは知りませんでした。ベル教授によると観察眼と推理力は訓練によって高めることが出来るのだそうです。そして、そんな眼力を高めさせる教育が「名画鑑賞コース」として、イェール大学の医学部で必修化しているそうです。名画を「鑑賞する」のでなく、一枚の絵からどれだけの情報が読み取れるかを訓練するのだそうです。
 医学部によるとそのコースを履修した学生は、しなかった学生に比べて明らかに診断能力が勝るとのことです。

 これは、チョッと驚かされます。人間の能力って再現が無いのですね。第815話でも取り上げたように一流のものを子供の頃から見て育つことの大事さはよく言われていますが、こんなやり方もあるんですね。シャーロック・ホームズのような観察眼のある医者が増えたら日本の医療保険の赤字も一掃されるでしょうね。

やっぱり、教育か!

2002415日月曜日  第949話  世代交代

 アーニーズアーミーといわれるフアンで有名なゴルフのアーノルド・パーマー(72)が今回のを最後にマスターズを引退する。何と、初日に89を叩いたそうです。(14日読売新聞より)
 今回のマスターズはコースの距離を伸ばして難しくする改修を行い、最近のタイガー・ウッズに代表される飛距離の伸びに対抗したそうです。そのかわり、パーマーのような名誉出場の年寄りには一層難しくなったということのようです。主催者側としては、お年寄りには、「もうあなた方には無理ですから引退して貰っても良いんですよ」との考えもあったそうです。

 ゴルフほど、選手寿命の長いスポーツであっても、新旧の交代は嫌でもやってきます。今日(14日)も、そんな新旧交代を象徴するようなニュースがありました。
 そうです、あの柔ちゃんこと田村亮子さんが11年振りに日本の高校生チャンピオンに敗れアトランタの決勝以来続いていた連勝がストップしたのです。足の故障で練習不足も大きな理由のようですが、何度と無くそんな窮地を乗り越えてきた姿を見てきただけに、「とうとう、彼女にも世代交代の時期が来たのか?」と感慨深いものがあります。
 まだまだ、彼女のことだから立ち直るのでしょうが、いずれ引退の時が来るのは間違いないことです。

 スポーツの世界はこうやって誰の目にも明らかな世代交代があります。ところが、政治・経済の世界ではいつまでも老人が跋扈して世代交代の邪魔をしています。
 スポーツのようにはっきりとした力の差が目に見えないことがそうさせるのでしょう。それだけに、本人の心がけが大切ということでしょう。

それを求めるのは無理なのでしょうか!

2002416日火曜日  第950話  片山知事

 鳥取県には以前勤めていた会社でのプロジェクトで何度も出張もし、実績も上げさせてもらったので結構良い印象を持っています。尤も、それまで知っていることといえば、二十世紀なしに砂丘に大山くらいと人並み程度ですので自慢にはなりませんが・・・。
 そんなお世話になった鳥取県の知事が片山善博さんであることを知ったのは、2000年10月の鳥取県西部地震の時だったと思います。あの時に、個人の住宅へ補助金を出すことを決めたのがニュースで取り上げられたからだったと思います。当時はそれがどんなに大変だったかなんて思いもしませんでした。
 大阪の寮で震度4のゆれを感じて神戸の地震を思い出しましたが、地震の後直ぐに出張で現地の近くを通った時、高速道路が少し段差が出来ていたのと民家が青いテントに覆われていたのを見て思ってたより被害も小さそうだなと思ったものです。

 そんな片山知事が再びマスコミを騒がせたのは、石原都知事のホテル税に反対した時でした。この時も、「どうして、そんなに反対するんだろう」くらいの感想しかありませんでした。その片山知事を14日の「サンデープロジェクト」が素晴らしい知事として取り上げていました。

 東大卒の自治省勤めという官僚出身でありながら、その考えは官僚とは正反対で、現場主義を貫いている。どうやら現役のときから他の官僚とは違っていたようです。当時の部下だった副知事が当時振り回されたと証言していました。
 自民党がそんな人とは知らずに知事に担ぎ出したところ全く思惑はずれの県民の目線に沿った政策を実行しだして驚いているようです。

 その、真骨頂が発揮されたのが鳥取県西部地震のときの補助金問題です。神戸地震の時の県や国の対応の酷さに比べて片山知事は個人の家の補修こそ大事と従来の国の慣習を破って補助金を決めたのです。そのあたりの詳しい話は「鳥取県知事の講演を聞いて」にあります。

 他にも、県職員の給料を皆が見れるようになどガラス張りの県政を進めているようです。職員の意識もお上ではなく県民の目線に沿ってという意識に変わってきつつあるようです。
 官僚出であって、官僚のやり方を真っ向から否定するという思いもよらぬ人が出てきたということは歓迎すべきことでしょう。こんな素晴らしい人がいると思うと少しは日本の将来も見込みがあるかなと思えてきます。

これから注目してみたい!

2002417日水曜日  第951話  

 バブルの頃、大企業はこぞって社員寮の充実を図っていた。当然個室で、冷暖房完備は当然で以下にデラックスかを競っていた。
 中小企業にとっては、只でさえ新卒の応募が少なくて困っているのに、待遇の差を見せ付けられて、益々人手不足に悩まされたものである。当時は、人手不足による倒産もありえるのじゃないかと心配したものです。お陰で私の勤めていた会社でも、寮の各部屋にエアコン設置をしたものです。
 今では当然なことも当時はまだそんなことも出来ていなかったのですからバブルを悪いとばかりはいえないのかもしれません。
 しかし、今や、人手不足どころか日本中がリストラによる人員整理に血道をあげているのですから時代の変遷とは恐ろしいものがあります。あの当時に今の日本を想像できた人がどれだけいるでしょうか。

 16日のNHKニュースで、神奈川県では、そんな当時の寮が老人ホームに改造されている事が取り上げられていました。バブルがはじけて、不要になった寮を買い取って、老人ホームに改装すれば、新築なら1人1500万円の費用が600万円でおさまるのだそうです。神奈川県ではそうした老人ホームが増えているそうです。
 これはなかなか良いアイデアですね。バブルのあだ花も、こうして役に立つこともあるということです。
 いっそのこと、余って使われなくなっている寮をお国が安く借り上げてホームレスの人達に提供するというのはどうでしょう。あの人達が増えたのは、国にも企業にも責任の一端はあるのですから。
 一番の責任者である銀行は未だに何の責任も取らずに国の足を引っ張っているのですから、せめて住むところぐらい提供しても罰は当たらないでしょう。

いつ、同じ境遇ならないとも限らないし!

2002418日木曜日  第952話  みずほ

 第941話で取り上げたみずほ銀行、泥沼にはまり込んでしまったようですね。まさか、ここまで酷くなるとは想像が及びませんでした。
 どうやら、みずほフィナンシャルグループの
3人の前最高経営責任者(CEO)もそこまで深刻に考えていなかったのか、それともコンピュータの事なんか何にも分からないのでお任せしてしまっていたのか。まさかそんな単純なことではないと信じたいところですが、勢力争いが原因とも言われているのを聞くと、危機感というものが全く無かったことは間違いなさそうです。
 騒ぎがここまで大きくなって、やっと
3人の前最高経営責任者と新社長が責任を取ると表明しているようですが、どうせ、退職金をたんまり貰って知らん顔が良いところじゃないでしょうか。

 それにしても、第488話でも言いましたが、本来なら去年にでも潰れていても良い銀行がいくら一緒になっても本質は何にも変わっていないことが是ほど見事に露見するとは、考えるだけでも面白いですね。規模は世界一になったが、本質は得意の先送りでしかなかったということでしょう。
 しかし、ここまで日本を駄目にした責任も取らさず、その上これほどまでにバカにされた顧客がまだ見放さずについて行くのですから、日本って本当に世界の非常識ですね。ここらで、銀行に思い知らせないと益々付け上がって何をしでかすか分かったものじゃないと思いませんか。
 折角の機会ですから、この当たりで責任を取って退場してもらいたいものです。

本当に日本人って辛抱強い!

2002419日金曜日  第953話  本物

 少し、日にちは経ちましたが、タイガー・ウッズが期待どうりの力を見せつけマスターズの優勝を決めた。去年のグランドスラムを決めた優勝との二年連続優勝はジャック・二クラウス、ニック・ファルドに次いで3人目の快挙だそうです。
 去年のグランドスラムのときの重圧は凄かったらしく、流石の彼もその後は人並み以上の成績はあげたものの彼の力から言うと少し低迷したようでした。それにしても、ものすごい重圧の中で、本当に力を発揮するのですからこれぞ本物の中の本物でしょう。その精神力の強さに驚かされるばかりです。

 もう1人、イチロー選手も期待の中でやはり実力を発揮しています。本当に彼らの精神力というのは想像を絶するものがあります。本物を見ることができるのは、同時代に生きている者の余禄と言えるほどに本当に本物の凄さに感動させられます。

 スポーツの世界等勝負のはっきりした世界では分かりやすい本物も、一般社会ではどこで見分けることが出来るのでしょうか。政・官・財の世界で余りにも偽者ばかりが横行しているのを見せ付けられるとつくづくスポーツの世界の本物と比べてその情けなさにがっかりさせられます。

 18日の読売新聞に面白い記事がありました。

 アルゼンチン発行の国債を保有していた福井県など出資の財団法人・県文化振興事業団の小野光太郎理事長(69)が、その国債の暴落の損失を、理事会で「トップとして責任を取る」として個人で補填したというのである。その額6億3000万円。
 小野理事長は、官僚上がりではなくF1用ホイールを製造販売する「
ワシマイヤー」などを傘下に収める企業グループ代表。「金を惜しんで、事業団を傷つけたくなかったと説明している。

 久し振りに、スカッとする話ですね。天下り官僚が公益法人などで税金をむさぼり、政治家が機密費や秘書の給料のピンはねをし、銀行を代表とする財界は経営責任をリストラと称して従業員に責任を押し付けて知らん顔という中で、こんな人がまだ日本にもいたということに喜びを感じずに入られません。これぞ本物でしょう。

 偽者の化けの皮がはがされた加藤紘一さんを代表とするリーク合戦に忙しい国会議員さん達や税金泥棒官僚、みずほの偉いさん達などに、小野さんのこの行為をどう考えるか感想を聞いてみたいものです。多分、口先だけで感心してみせるのだろうが・・・。

恥を感じる心が残っているか!

2002420日土曜日  第954話  中田英寿

 昨日、本物について書きましたが、もうひとりサッカーの中田英寿さんが面白いことをやってますね。
 19日に
nakata.net.cafeを東京・丸の内にオープンさせたとのニュースをテレビ朝日でみました。7月14日までの期間だけだそうですが、その動機が、ワールドカップを世界から見に来るサポーターの役に立ちたいという発想だそうです。
 自分が、世界に出て行ったときに言葉の問題などで不自由を感じた。だから日本に来る人たちに少しでも役に立ちたいという考えで開いたのだそうです。インターネットが出来、7ヶ国語の通訳の女性が常駐している。店内のレイアウトや内装も結構自分の意見を取り入れて費用もかかっていそうです。
 どう考えても商売にはなりそうも無い話しです。ということは、純粋にファンに還元するということなのでしょう。全く、私などには想像もつかない話です。

 大したものですね、その心意気。余りサッカーには興味の無い私ですが、今度ばかりは中田選手を見直しました。思いついても、実行までとなると並大抵の苦労じゃなかったことでしょう。
 日本の若い人にもこんな人がいるんですね。それにしても、昨日の小野光太郎さんといい日本もまだまだ捨てたもんじゃないのかもしれません。
 一般に金が入るほど金に汚くなるといいますが、そうじゃない人もいるということでしょう。
 やりかたによれば、もしかしたら、まだまだこうした人たちがいるのじゃないでしょうか。そうだとすると、そうした金持ちが寄付し易いような税制改革が必要かもしれません。そうなれば、隠れた心ある金持ちがもっと出て来る可能性はありそうです。金のある人が次に求めるのは名誉であるはず。

諸悪の根源は税制か!

2002421日日曜日  第955話  金が全て

 中小零細のオーナー企業では家族が役職者となっているところが多い。資金や人材不足を補うためには仕方ない面もあり必ずしも全てが悪いとは言えない。しかし、中には働いてもいない家族を社員として報酬を支払っているとなると、どうも「せこさ」を感じてしまう。
 今、話題の秘書給与事件を見ていると、そんな「せこさ」を思い出して仕様が無い。政治かも中小零細企業と言えるのかもしれないが、卑しくも政治を志すものが一番持って欲しくない考え方といったら厳しすぎるでしょうか。今の政治家の内どれだけの人が本当に政治をしようという気持ちを持って政治家になったのだろうか。もしかしたら、単なる儲けの良い就職先の一つと考えているのじゃないだろうか。
 しかし、こうした金が全ての考え方は政治家だけのもので無く、日本中に蔓延しているのだから政治家だけに「矜持」を求めるのが間違っているのかもしれない。

 それにしても、日本人って何時からこんなに金の亡者になってしまったのでしょう。それは、高度成長によって今までに無い豊かさを手に入れたことにあるように思えます。その手に入れた豊かさによって更なる欲望が呼び覚まされ、無間地獄に陥ってしまったということなのじゃないでしょうか。その為、金が全ての価値観の基になってしまい、金をどれだけ儲けているかという事でしか人の価値を判断することが出来なくなってしまった。
 その為、人格とか一つのことをこつこつとやりとげるといったような人間としての地道な努力は軽んじられる風潮を蔓延させることになってしまった。

 そんな日本人の代表のような人たちが政治をやっているのですから、どうやっても良くなるわけは無いと考える方が当然なのかもしれません。
 ここまで来れば、そろそろ日本人も目覚める時が来ても良いのじゃないでしょうか。その兆しは、あると思います。それが、小泉改革を支持した数字に表れていたのでしょう。しかしながら、それを実現するための政治の世界が一番その気になっていないのが現実のようです。要するに一番良い思いをしてきた階層の人たちに一番危機感が無いということなのだと思います。そうでなければ、あの足の引っ張り合いの泥試合の説明はつかないでしょう。一度覚えた「旨味」を自分から手放すことが出来ないということです。
 しかし、もうそんな余裕は無いはずです。本気でこの国を変えるリーダーが出てこないともう手遅れになりそうです。

それでも出そうも無い!

2002422日月曜日  第956話  石原新党

 今日(21日)は、「報道2001」、「サンデープロジェクト」と石原都知事が出ずっぱりでした。どうやら、小泉さん、真紀子さんの先行きが思わしくなくなってきたので、石原さんを担ぎ出して視聴率を稼ごうとしているようです。
 石原さんも石原新党を否定しながらもまんざらでもなさそうです。腹の中は意欲満々と見えました。選挙に出るとしても自民党から出ることは無いと言っていましたから、石原待望論が湧き上がってくるのを待って、石原新党の立ち上げを考えているのじゃないでしょうか。

 はっきりとしたタカ派であることを心配する面もあるようですが、大方の国民がやらせてみたいと思っていることも確かなような気がします。何といっても、これだけ失望が続けば、都政で分かりやすい具体的な政策を持ってリーダーシップを発揮している石原さんに期待するのは当然のような気がします。年齢も心配ですが、兎に角、他にやらせて見たい人がいないのですから仕方ないかもしれません。
 いずれにしても、今は、非常時なのですから、従来の枠に囚われないリーダーシップを発揮できる人でないとこの国を変えることは期待できません。

 もう一つ、個人的な感情ですが、石原さんが総理になれば、あの日本の癌である銀行を何とかしそうな気がします。 
 と言うのは、
第930話で取り上げた外形標準課税での敗訴があります。第177話で取り上げた外形標準課税の時の全国銀行協会会長が当時の第一勧業銀行頭取の杉田力之さん、つまり今度のみずほ3人の前最高経営責任者のひとりです。そのみずほは東京都のメインバンクで、今回のトラブルで非常な迷惑をこうむっているそうです。
 この際、外形標準課税の時に全面的に賛成した国民の感情が分からず都を訴えて勝訴したような顧客を馬鹿にした銀行にはそれなりの責任を取ってもらいましょう。つまり、引導を渡すには石原さんがぴったりと思うのですがどうでしょう。是非、やってもらいたいものです。

どうも、銀行となると感情が先立ちます!

2002423日火曜日  第957話  検察

 興味深い情報が多いので何度か取り上げさせてもらったHP「論談」の目安箱平成140407日が気になっていた。
 それによると、法務・検察組織で公費の不正流用が特に上層部で日常的に行われているというものである。
 今の日本の官僚組織の腐敗を見せ付けられているだけに、「さもありなん」と言う思いと、「まさか、検察までが」という思いがあり複雑なものがありました。

 ところが、今日(22日)、大阪地検特捜部は大阪高検公安部長、三井環容疑者(57)を詐欺と電磁的公正証書原本不実記録・同供用、公務員職権乱用の疑いで逮捕した。(毎日新聞)というニュースが流れました。

 その時思い出したのが上記の論談でした。「やっと、表沙汰になったのかな」と単純に思ったものでした。
 ところが、何と、それはあろうことか正反対のようです。

 毎日新聞によると逮捕された人は、「検察が調査活動費を飲食費などに流用していると一部週刊誌で報道された問題で、検察内部で情報源ではないかとのうわさが出ていた。」ということです。
 ニュースステーションによるとこの三井容疑者は、
ザ・スクープに内部告発する予定だったがその前に逮捕されたのだそうです。

 そして、テレビのニュースでは、森山法務大臣と検事総長がそのことに触れて、「内部調査でそんな事実は無かった。」と発表していました。

 どうも、臭いですね。完全に臭いものにフタをしたと思えます。それにしても、どっちもどっちです。真実は分かりませんが、こんなことが本当に行われているとしたらいよいよこの国の終わりも近いのかもしれません。
 願わくば、そこまで腐ってないことを望みます。しかし、どう考えてもありそうというのが悲しい。

果たして、真実は!

2002424日水曜日  第958話  領収書

 初めてJR緑の窓口で領収書を切って貰ったのは、大阪での単身赴任の時でした。ご多分に漏れず、私が勤めていた会社も経費削減の波に乗り、出張時のJR運賃の領収書を取らなければならなくなったのです。
 最初は、領収書を下さいと言うのが恥ずかしくてたまりませんでした。その内、少しは慣れてきて隣の窓口を見ると、同じように領収書を貰っているサラリーマンが結構多い事に気づいて、チョッとほっとしたり、同じような哀れな境遇を感じて複雑な思いをしたものでした。
 それ以上に、後ろに並んだ人を領収書を貰うために待たせるのがどうにも気詰まりで嫌でした。しかし、それも、
第672話で取り上げた、例の一列に並んで一番前の人から空いた窓口へ行く方式が新大阪駅でも導入されて、そんな気も使わなくて良くなったのは有難かったものです。
 そんな、か弱いサラリーマンに比べて、あの外務省の外交機密費や昨日も触れた検察庁の調査活動費はそんな領収書が要らずに使えるというのですからうらやましいというか腹立たしい限りです。それに本当かどうかは分かりませんが、聞くところによると公務員の旅費も領収書が要らないところがあるそうです。税金を使うのにこんなに杜撰なことが許されていること自体が信じられない思いです。
 少しは、民間の厳しさを見習って欲しいものですが、望む方が無理なのでしょう。それにしても、領収書も要らず自由に使える金があれば、それに抵抗できる人間なんて殆どいないでしょうね。ということはそんな制度を残していること自体が罪人を作っているといえるでしょう。
 率先して、手本を示すべき立場の人たちが一番になってそんな制度を利用しているのですから、一体どれほどの税金が無駄に使われているのかと考えるだけでも腹が立ちます。

本当に嫌ですね!

2002425日木曜日  第959話  広告

 「ラッピングバス」という、全面広告の都バスが走り始めたのが20004月からだったそうです。それまでは、規制があって全面広告は駄目だったそうです。これもあの石原知事のアイデアだったそうです。
 景観を悪くするとの反対もあるようですが、少しでも赤字を補填するために収入増を計ることは仕方ない面もあるような気がします。

 広告料は回りまわって製品価格にに上乗せされるということもあり、余りにも過剰になることには疑問も感じますがますが、これも競争社会の必要悪なのかもしれません。
 インターネットの社会も一時は広告を貼り付けることで無料PCや接続無料等というのが流行りましたが、今はそれ程の効果が無いことが分かったのか下火になったような気がします。所詮、広告を打つほうも費用対効果で、それ程の効果がないとなれば当然手を引くことになるのですから必然的に限度というものがあるのかもしれません。

 そんな、広告で面白い記事がありました。24日の読売新聞によるとサントリーが発泡酒の缶の表面に「ユニクロ」のブランドの広告を印刷した新製品を発売する事を発表したそうです。その広告収入で350ミリ・リットル缶で最安値の128円にするそうです。

 広告の世界もここまで来たかという感じです。流石広告のサントリーとでも言いましょうか、「良くやるなぁ!」というところです。果たして、成長神話の止まったと言われるユニクロとどちらが考えたアイデアなのでしょうか、興味が湧きます。
 酒に縁の無い私ですが、結構世間では喜ばれそうな気がします。尤も、その分ユニクロが高くなったのじゃ何にもなりませんが・・・。

 しかし、効果の程はどうなのか、長続きするのか、消費者にどこまで受け入れられるのか、他社はどうするのか、他の商品にも広がるだろうか等、この商法いろいろと楽しみです。何の商品か分からないものが増えたりして・・・。
 何にしても、安くなるのは歓迎です。

どうなるかな!

2002426日金曜日  第960話  成田空港

 成田空港の新しい滑走路が4月18日にオープンした。しかし、それは、長さは僅か2,180メートル。その上、離発着時の誘導路は「く」の字に曲げられているというものだそうです。それは、反対派の農地を避けて無理やり作ったためです。
 一体、何時までこんなことをやっているのでしょうか。いつも思うのですが、あんな無理やりの滑走路を作って事故でも起きたら誰が責任を取るつもりなのでしょう。反対派の人だって寝覚めが悪いだろうし、そんな立場に追い込んだ国の責任は重い。しかし、国にはその責任を取る人は居ないことは間違いないだろうし、責任を感じることもないような気がします。

 この成田空港は、日本の先送りの体質を見事に表しているのじゃないでしょうか。誰も根本的に解決しようとしないばかりか、今度のような中途半端な滑走路を作って誤魔化そうとする。こんなことしか出来ない日本が世界中から笑いものになっていることは想像に難くない。
 何故、根本的な解決をしようとしないのか、本当に無責任としか言いようが無い。それどころか、
第560話でも取り上げたように、アジアのハブ空港の地位も危うくなってしまっている。そして、今更のごとく羽田を拡張して成田から国際便を取り込もうとしている。
 全てが、場当たり的で、将来に対する展望がはっきりしないままである。

 本当に、悲しくなるくらい今の日本の今の問題を象徴している。どうして、もっと本気になって問題を解決しようとする人が出てこないのでしょうか。何でも、先送りすることしか出来ないこの体質はもうどうしようもないのでしょうか。

余りにも、情けない!

2002427日土曜日  第961話  枝垂桜

 もう10年以上前になると思いますが、印象に残っているTV番組があります。それは、大好きな京都の円山公園の枝垂桜に関する話でした。
 詳細は間違っているかもしれませんが、昭和22年に初代の枝垂桜が枯れた時、その桜を守っていた造園家の佐野 
藤右衛門さんが、自分の子供(二代目藤右衛門さん)が生まれた時に初代枝垂桜から種(もしかしたら苗かも?)を取って育てていたものが70年(?)経って立派に育っていたので、二代目藤右衛門さんが初代が植えたそれを二代目枝垂桜として植え替えたというものでした。
 それが、今我々が見ている枝垂桜です。その桜にかける執念のお陰で毎年楽しませてもらっています。残念ながら単身赴任を終えた私は今年も去年に続いて見ることが出来ませんでしたが・・・。

 ところが、その二代目も4年前に訪れた時、幹に白い石灰のようなものが塗られていました。そして、それは排気ガスにより桜が弱ってきたので治療を行っているというものでした。
 もしかしたら二代目も寿命が尽きようとしているのかもしれません。きっと
藤右衛門さんの子供か誰かが面倒見ているのでしょうが心配です。

 そんなことをおもっていたら、25日のNHKで人間ドキュメント「桜のいのち木のこころ」と題して、三代目佐野 藤右衛門さんが取り上げられていました。
 二代目が桜に懸ける姿を見ていて「何でそんなに桜にこだわるのだろうと思っていたが、今になってその気持ちが分かる」と言いながら同じように桜を守っている姿が紹介されていました。そして、三代に渡って日本中の桜の銘木を集めて守り育てているのです。
 今回は、余り触れていませんでしたが、きっとその中には、あの丸山公園の枝垂桜の三代目もあるはずです。四代目も今は、「何で、親父はあんなに桜に夢中になるのだろう?」と思っているそうですが、きっと同じような道を歩むのじゃないでしょうか。
 こうやって、黙って、こだわる人達が、人知れず日本の美を守っているのですね。どこやらの世襲政治家に見せたい。同じ世襲でも何たる違いか!

来年は見られるだろうか!

2002428日日曜日  第962話  検察

 第957話で取り上げた大阪高検公安部長、三井環容疑者(57)の逮捕はやはり検察ぐるみの調査活動費横領隠しと見る方が自然のようですね。
 27日の「
ザ・スクープ」によると、三井氏はかなり正義感の強そうな人に思えました。以前、たれ込みにより一度は内部でもうこんなことは止めようという声も出たが、止めるとそれまで使っていたものが急に減ったことを追求されると困るので続行することになったそうです。そうした自浄作用を失った組織に対する怒りや調査費を流用して内部の飲み食いに使っていた人たちが何の咎めも受けず出世していくことが許せなかったようです。そして、最後の手段として、職を賭してテレビで全てを話すことを覚悟したようです。

 もう1人、奈良地検を昨年退職した事務系の人が出張費の誤魔化しも告発していましたが、カラ出張、予算消化とその出鱈目振りは情けない限りです。この証言から見ても、今回の事件は検察の横領隠しは間違いなさそうです。
 果たして、このままうやむやに葬り去られるのか見届ける必要がありそうです。とは言いながらも、多分どうにもならないでしょうね。

 それにしても、検察の逮捕劇だけを見ていると、どんなに悪い奴かと思われる人も、反対側から見ると正義感にあふれた人なのですから、一体何を信じれば良いのか本当に怖いですね。
 権力の側から罪をかぶされたら一個人じゃどうにもなりません。
第928話の辻元さんの時にも書きましたが、権力を持っている側は相手を陥れようとするときにはどんな小さなミスも探し出して来ます。それに対抗して、100%完璧に何も悪いことをやってないと言える人は、まずいないのじゃないでしょうか。
 ここまで来ると、日本の腐敗は全ての組織に蔓延していると考えた方が良いのかもしれません。

本当に怖い時代です!

2002429日月曜日  第963話  妥協

 昨日も触れましたが、日本の組織では正論を唱えて上に楯突く人間はけむたがられてはじき出されます。そして、組織の金を使って社内接待に励む者が出世します。これは、検察のような官庁でも民間企業でも同じようです。
  非常に情けない話ですが、それが現実というもののようです。人間の本質というものはその程度なのかもしれません。所詮、自分さえ良ければの世界でしょう。
 実は、私がこのHPを立ち上げたのも最初はいざというときに
会社に対抗することが出来るようにとの考えからだったのです。
 結局は予感通り途中で辞めることになりましたが、いじめによるものでなく希望退職というものだったので少しは救われました。尤も、いじめだったら辞めなかったでしょうが・・・。

 久し振りに、そんな私の琴線に触れる面白い言葉を見つけました。小泉さん批判が圧倒的に増えた中で頑張っていると評価している4月27日四国新聞コラム「一日一言」にあったものです。

 世の中には二通りの人がいる。妥協を重ねて出世する人、妥協できずに出世しない人。妥協しないで生きるのは大変だが、世の中を進歩させるのはいつも頑固者の方だ。どちらに光が当たるかは時代が決める。

 後者が小泉さんということです。所謂、変人の真骨頂というところでしょう。小泉さんのことはともかく、この「妥協できずに出世しない」という言葉には自分のことを言われているようで納得させられてしまいました。
 今の日本では妥協して出世をした方が勝ちなのでしょうがどうしても出来ない者がいることも確かでしょう。大阪高検の三井氏もそういった人なのかもしれません。
それだけに変人の星、小泉さんには本気で頑張って欲しいものですが、どうも迫力がなくなってしまいましたね。

頑固者の時代は来るか!

2002430日火曜日  第964話  奇跡

  凄いものを見てしまいました。 28日NHKスペシャル「奇跡の詩人 脳障害児11歳・愛の言葉 天才育てた知的訓練 肉体との格闘」  

 生まれた時の手術で脳障害をうけ自分で立つこともしゃべることもできない日木流奈(ひきるな)君。
 両親は、子供を信じてアメリカで開発されたドーマン法というリハビリを実施。運動訓練とともに知性面でのトレーニングも重視するというもので、ご両親は何枚もの単語・数字等のカードを作って流奈君に見せた。そのカードは2万枚にも及び漢字なども大人でも読めないような熟語がありました。それを、彼が必ず分かっていると信じて続けたそうです。

 それから、意思の疎通を図ろうと文字が配列された文字盤を作って指でさせるようにすることを訓練した。そして、5歳の時に奇跡が起きました。彼が、文字盤で意思を表したのです。その指差すのを一番早く読めるのはお母さんだそうです。そのスピードは見ていても分からないほどの速さです。母の愛の偉大さを見せ付けられました。
 今では、詩を出版するまでになりました。母が読んで、父がワープロを打つ、ルナ君がそれをチェックする。本は、16万部を超える勢いで売れているそうです。彼の知識は20000冊にも及ぶあらゆる領域の大学レベルの読書によるそうです。

 人間の可能性というのは無限ですね。それにしても、本人の凄さは当然として、いつも思うのが親の愛というものの凄さです。もしご両親が諦めていたらこんな奇跡は起こらなかったことは確かです。
 
第262話で取り上げたあの「五体不満足」の乙武洋匡さんを思い出します。彼のご両親の育て方も凄かった。やはり人間は育て方次第でどうにでもなるということでしょう。
 どちらのご両親にも共通するのは深い愛と強い意思です。日本中の親御さんがこんな人たちばかりだったら、凄い国になるでしょうね。しかし、残念ながら、私を筆頭に殆どの日本の親が出来ないことです。

 流奈君は「私は否定されなかった。あるがままに受け入れてくれた。」と両親に感謝しています。この言葉に、ご両親の偉大さが凝縮されているのじゃないでしょうか。
 彼は今、新しく生まれてきた妹が大きくなった時に、彼女の周りの世界が幸せであって欲しいとのメッセージを伝えたいとの思いで新しい執筆を始めています。
 彼が、執筆するには普通の人と違ってものすごい苦痛が伴うそうです。それでも彼が執筆を続けるのは「私は心地よく生きたいといつも思っています。回りの人にもそうあって欲しい。それだけで書くのです。」ということだそうです。
 その他人を思いやる心に涙が出そうになります。五体満足の人間は欲にまみれて、なかなかこんな気持ちにはなれない。こういうのを見せられると、自分の甘さが恥ずかしくて身の縮む思いがします。

本当に人間って凄いですね!

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