団塊の世代の部屋(36)

 

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200271日月曜日  第1016話  審判

 第1009話で取り上げたワールドカップ韓国戦の審判問題で、ドイツ戦はどうなるかと心配しながら見てしまいました。
 
FIFAが審判を厳選したとの事で、見ていても公平で毅然としていたように思えました。その為試合自体も素人の私が見ても素晴らしいと感じられるものだったように思います。韓国の動きも素人ながら、「成る程、こりゃ、日本より上のようだな」と思える素晴らしい動きをしていたように思えました。

 あれだけの力を持って素晴らしいゲームが出来るのですから、例え決勝リーグの最初に負けていてもそれなりに感動を与えることが出来たはずです。なまじおかしな審判で勝ったことは選手達にとっても本位じゃなかったのじゃないでしょうか。

 そんな思いで30日のトルコとの三位決定戦も見てしまいました。これもきちんとした審判で、良いゲームでしたね。ドイツ戦といい、三位決定戦といい審判がきちんとしているとゲームも締まって、見ていて気持ちが良いですね。

 しかしながら、ワールドカップやオリンピックという最高峰のゲームに技術不足(裏金は無いとして)の審判が混じるということはどのスポーツも審判不足には苦労しているようですね。
 折角の一流の技も、おかしな審判で台無しになることを考えるとその育成に力を入れないとそのスポーツの発展もあぶなくなりそうです。
 誰だって、審判より選手の方で脚光を浴びたいでしょうから、人材不足はどうしても付いて回りそうです。やはり、待遇の問題が大きいのかもしれませんね。そして、もう一つ審判にもカップが必要かもしれません。と思ってたら、決勝終了後にメダルが授与されていました。良いですね!

 決勝は、ブラジルが勝ちました。良い試合でした。しかし、サッカーというのは芝のグラウンドで始めてその技が生かせるものですね。私のように怪我が怖い固い土のグラウンドしか知らないものにっとっては全く別のスポーツのようです。現状は知らないのですが日本にそんなに芝のグラウンドがあるとは思えないのですが、それで強くなれるんでしょうか。ブラジルには芝のグラウンドがどのくらいあるのだろうかとふと考えてしまいました。

競技人口と伝統の差が大きそうです!

200272日火曜日  第1017話  ザ・スクープ

 第1008話で取り上げた鳥越さんの「ザ・スクープ」が6月29日にあの第233話猪野詩織さんのご両親が起こした国家賠償訴訟を取り上げていました。

 ご両親は、猪野詩織さんの死を無駄にしないために警察の責任を明らかにするために訴訟を起こしたのだそうです。
 ところが、全面的に非を認めていた埼玉県警が裁判になると手のひらを返したように、責任を認めないのだそうです。


 それどころか、「
ザ・スクープ」によると埼玉県側は

 「この事件はストーカー事件ではない」

 「単なる男女の痴話げんかで警察の関与は不可能」

 「詩織さんや家族に危機感はなかった」

 「詩織さんの遺書は若い女性特有の空想」

 などと主張しているそうです。

 これは一体何なんでしょう。お役所ってどうしてこうなのか全く理解できません。公害訴訟などで散々庶民をいじめてきた体質は全く変わっていないようです。
 この期に及んでも、責任を逃れるためにはなんでもありという感じです。自分達の責任を逃れるためには何をしても良いというのでしょうか。人間のやることとは思えません。何を恐れているのでしょう。間違いを認めることがそんなに難しいのでしょうか。
 人間って、組織のためとなるとここまで堕落できるのでしょうか。何だか、この国の人間でいることが本当に嫌になりそうです。
 警察の不正を追及してきたこの貴重な告発番組、「
ザ・スクープ」がなくなると、警察が、これ幸いとやりたい放題になりそうで怖いですね。

益々、自分の身は自分で守るしかなさそうです!

200273日水曜日  第1018話  槙(マキ)

 第997話で最近見かけないと言った槙の実を見つけました。お恥ずかしいことに我が家の裏で見つけました。日頃から滅多に寄り付かないのですが、雑草が余りに酷いので、仕方なく抜いていたらそこに槙の木があるじゃないですか。
 良く見ると、小さな実が一杯ついています。まだ青いので熟れるのはもう少し先なのでしょう。慌ててデジカメを取り出したのですが、もう一年以上使っていないので使い方を忘れそうでした。こういうものはしょっちゅう使っていないと駄目ですね。
 その上今やおもちゃにも負けそうな35万画素のカシオ
QV100なのとで、ピンボケになってしまいましたが、何とかわかるでしょうか。

 丸い実の下側のもう一つの実が赤紫に熟れて食べられるようになります。

 木が2メートルくらいと小さいからか、実が貧弱なので熟れても食べられるところは殆どないかもしれませんが取り敢えず楽しみにしています。

いつごろかな!

 久し振りにQVを取り出した今日(2日)、くしくもNHKのプロジェクトXがカシオのQV10を取り上げるようです。我が家のQV10は出番も無くどこに置いたか忘れてしまいましたが、是ほど短時間でデジカメが進化したのも、元はといえばQV10のお陰と言えるでしょう。しかし、もう出番はなさそうです。
 「プロジェクト
X」も興味がありますが、やっぱり「何でも鑑定団」を見ました。ところで、プロジェクトXと言えば去年の9月11日を思い出します。姫路城の昭和の大修理だったので久し振りに見た後にあの同時テロのニュースが入ったのでした。ですから私はプロジェクトXは見ない方が世のためのようです。

200274日木曜日  第1019話  タバコ

 タバコに対する風当たりが強くなっているようです。東京の千代田区は歩きながらのタバコの禁止が決まりました。実施は秋からのようですが、これは諸手を挙げて賛成です。
 私も吸っていた頃はご多分に漏れず歩きタバコをやっていたので気持ちは分かりますが、その危なさは誰もが経験していると思います。私も目に灰が入ったこともありました。
 そして、これはやったことありませんが、何といっても火がついたままのポイ捨ての怖さがあります。あれで、どれだけ火事の被害が起きているのか想像するだけでも恐ろしいものがあります。そして、もう一つ
ガムの吐き捨てに劣らず街を汚しています。兎に角、喜ばれることは殆ど無いと言っても良いくらいです。

 第929話でもっと値段を高くして税金を大幅に取れば良いのにと書きましたが、3日の読売新聞にニューヨーク市が1日、大幅増税を施行して、20本入りの一箱が7ドル(約840円)以上になったとありました。
 ブルームバーグ市長は「節煙効果で5万人の命を救うことになる」と言っているそうです。

 その通りですね。医療費の削減にも効果があるとなると、本当に良いことばかりです。私も、止めてから20年以上になりますが、これだけは今でも止めて良かったと言い切れます。車のガラスや家のカーテンがヤニで汚れていたことを思い出しても気持ち悪くなります。そして、毎朝経験していた歯磨きのときのえずきが無くなっただけでもありがたいと思います。
 そして、止めて分かるのがあの臭いです。吸っている時には絶対に分からない臭いですが・・・。止めて初めて、こんな酷いものを吸っていたのかと分かります。
 止めたくても止められず苦労している人に、この気持ちのよさを分けてあげたいものです。その為にも、ニューヨークの値上げが良いきっかけになればいいと思います。

 日本では自治体が独自に値上げするのは難しいのかもしれませんが、石原知事ならやれるかもしれませんね。東京都あたりが歩きタバコと同じように率先して値上げに踏み切れば面白いことになりそうです。

やらないかなぁ!

200275日金曜日  第1020話  加藤紘一

 鈴木宗男さんへの追及はついに三井物産に及んできました。検察もやっとここまできたというところでしょうか。
 しかし、これは当然のこととして、腑に落ちないのが加藤紘一さんです。宗男さんほどの悪党というイメージは無いが、日本を駄目にしたという意味では宗男さん以上かも知れません。しかし、どうも検察の追及が甘すぎるように思えます。

 なんといっても、日本中の期待を裏切った反乱の腰砕け。しかし、これは犯罪になりませんが今の日本の状況を考えるとその責任は万死に値するかも。あれから、小泉さんにもだまされて改革は遅れるばかりです。

 そして、一番許せないのは日本を救うのは汚れていない良識ある自分だと思わせて、裏で国民をだましていたことです。そして、議員辞職はしたものの本気でその責任を取ろうともしない。次の選挙で返り咲くつもりでしょうが、その根性が許せない。そして、それを認める地元民も恥ずかしいと思わないのでしょうか。
 もし、加藤さんが返り咲くようなことがあれば、それは完全に日本の終わりといって良いのじゃないでしょうか。

 ところが、宗男さんと違ってどうも検察も加藤さんに対する追求が手ぬるい。3日、産経新聞の「主張」が「公私混同に厳 しい罰則を」として、そのあたりに言及していました。

 ・・・略

 結局、 国税当局が“課税時効”にかか らない平成十三年までの三年間 で約八千万円の申告漏れを指 摘し、加藤氏もこれを認めて修正申告し、約三千五百万円を納めて一件落着となった。
 検察、国税当局とも「脱税の意
図や悪質性が薄い」との判断で立件や重加算税を見送ったとされる。一般の脱税容疑に対する厳しい対応からみて、政治家に甘いとの印象は否めない。・・・以下略

 結局は、世間で噂されているように東大卒の官僚のつながりが、仲間を守るということは本当のようです。宗男さんのような私大卒は徹底的に追及しても、東大卒の仲間に対しては出来るだけ便宜を図って誤魔化す。
 そして、自分達の組織を守るためには、
第897話でも取り上げた調査活動費横領隠しのようになりふりかまわない。一体この人たちは日本の国をどうするつもりなんでしょう。

本当にこの国はもう駄目かも!

200276日土曜日  第1021話  田中知事

 田中康夫長野県知事への不信任決議案が可決されました。

 「何となくクリスタル」も読んだことないし、どちらかと言えば軟派が嫌いな私は田中さんは、余り好きではありませんでした。今でも、どちらかと言えば嫌いなタイプに属する方だと思います。
 しかし、神戸の地震でのボランティア活動や
第404話でも取り上げた長野県知事戦の時やその後の「サンデープロジェクト」での発言などを聞いていて「思ってたより良い事を言うなぁ!これは、ひよっとしたらやるかもしれない!」と期待するようになりました。
 その後、脱ダム宣言や記者クラブの廃止など思い切った手を打ち出し「さすが!」と喜んだものです。

 小泉首相と同じで圧倒的多数の抵抗勢力を相手に苦戦してきたようですが、小泉さんと違って自分の意見を通す姿に「なんとか頑張って欲しい!」と思っていました。
 日本中にはびこる古い体質の利権政治に対して最後まで譲らずにこうした結果になったことを、小泉さんのように途中で腰砕けになってしまうよりずっと評価します。守旧派と対立して不信任されるということは、即ち今までと違った政治をやっているということです。是ほど素晴らしいことがあるでしょうか。小泉さんに見習って欲しいものです。

 今の日本を変えるには旧来の勢力を叩き壊すしかないはずです。その為には、リーダーの何があっても自分の考えを貫く強い意思が必要だと思います。
 この後、長野県民がどう出るかで長野県の将来が決まるでしょう。もしかしたら、日本を変える先鞭となる可能性も秘めています。
 田中さんには是非もう一度立候補して県民の意思を確かめて欲しい。それで駄目だったら、そんな県民はこちらから見限ってやりましょう。どうせ長くは無いと思いますから。

 それにしても、人間一度手に入れた利権というものは何があっても手放したく無いのですね。そして、そんな政治家を選ぶ人達。もうそんなことをやっている余裕は無いと思うのですが。

さてどうなるか!

200277日土曜日  第1022話  カジノ

 酒もタバコもやらない変人の私ですが、もう一つギャンブルもやりません。麻雀やパチンコも20年以上やっていません。ゴルフの時も握りはなるべく遠慮していました。他人からは真面目そのものに見えるのかも、冗談で趣味は仕事だけと言うと妙に信じられたりして・・・。
 しかし、勝った時の嬉しさくらいは知っています。ですから世の中のギャンブル好きの人を非難するつもりもありません。それでストレスを発散できるのなら良いのじゃないでしょうか。

 4日の四国新聞のコラム「一日一言」に、面白い記事がありました。

 ・・・略

 香川のプランは不採算にあえぐ瀬戸大橋の利用促進もねらって橋台の島・与島あたりにラスベガス型のカジノホテル十棟を建設し、年間五百万人の宿泊客を集めるという内容だ。経済波及効果は一兆円にもなるという。・・・以下略

 第298話で瀬戸大橋ウォーキングを考えたり、第794話で瀬戸内海を世界の観光地にと思った私も、これは思いつかなかったです。やはりギャンブルに興味が無いからでしょう。
 しかし、これは面白いかもしれません。宝の持ち腐れになっている世界一の橋とカジノで世界からお金持ちを集めてどんどんお金を落としてもらいましょう。

こんなことが実現するかな!

200278日月曜日  第1023話  田中知事

 今回の田中長野知事への不信任決議案提出で、ふと思ったのが第993話で取り上げた県の公安委員に松本サリン被害者の河野義行さんを指名したことです。もしかしたら、これも白紙撤回になってしまうのかなと心配しました。

 ところが、 74日(木)信濃毎日新聞によると不信任案可決の前日に決定していたようです。何はともあれ、この騒ぎで折角の田中知事のアイデアが無にならなかったことは幸いです。
 河野さんも一人で大変でしょうが、硬直しきった官僚体質に少しでも変化を起こすことができたららなぁと期待します。全国の公安委員会にも少しは影響があるのじゃないでしょうか。

 こういうアイデアを実現させることが田中知事の真価ではないでしょうか。旧来の知事だったら絶対にこんなことは考えないはずです。まず、警察権力と軋轢をおこすことを避けたでしょう。だから一番嫌われそうな提案など出来るはずも無い。これ一つとっても田中さんが知事であることの意義があるというものです。

 知事と部局長との協約もどうなるのでしょう。続けてもらいたいものです。

 それにしても、長野の人はどう決断するのか?昔の利権がらみの政治に戻りたいのならそれも仕方ないでしょう。
 実際に田中知事を知っているわけじゃないですが、その言動に情熱を感じられるのは確かです。それとも、もっと良い人を選ぶことが出来る自信があるのなら良いのですが・・・。

目が離せませんね!

200279日火曜日  第1024話  水不足

 6日(土曜日)に、久し振りに坂出には珍しい大雨が降りました。香川県内でも他で雨が降っても坂出は降らなかったなんてことが多い。雪もそうです。妙に坂出だけは雨だったりします。地形の影響でもあるのでしょうか、何時も不思議に思っています。
 そんな坂出が大雨だったので、もしかしたら早明浦ダムの貯水率も上がったのじゃないかと期待しました。

 テレビニュースで制限解除をやっていましたが、8日の読売新聞によると、7日に平年並みの90%まで回復したそうです。そして、20%カットの第一次取水制限を解除したということです。

 一応、ほっとしましたが、第673話でも書いたように、これがどうにも腑に落ちません。20%カットというのは全く普段の生活には影響ないのです。それなら、もしものために常に20%カットを続ければ良いと思うのです。
 県民だってそれを反対するほどバカじゃないと思うのですが、不思議です。ダムは水が溜まりすぎると危険なために放水しなければならないので、雨を予測して調整するのが大変らしいですが、それにしても120%くらいの余裕はあるのじゃないでしょうか。常日頃から20%カットをつづけることで余分に貯めておいて余裕を持たせることは出来ないのでしょうか。何とも、納得が行きません。

 毎年、同じことの繰り返しで全く進歩がありません。本当に水が足りないのなら、ダムをもう一つ作って、もっと貯める工夫をするなり、脱ダム宣言の時代にあったように節水の方法を考えるとか何かありそうなものです。本当に真剣に考えているのか疑います。

 第699話で取り上げた海水淡水化とか、国技館で採用されているという雨水の利用なんかもっと考えられてもよさそうなものです。いずれにしても、何時までこんなことをやっているのかと情けなくなります。

もっと利口になりたい!

2002710日水曜日  第1025話  センターライン

 初めて高知への高速道路を走った時に片道一車線の対面交通に面食らったものです。それもセンターラインはゴムのような棒が立っているだけのものなので何時対向車が飛び出してきても不思議ではない状態です。特に只でさえ多いトンネルの中を走る時には、緊張でハンドルを握る手に思わず力が入ったものです。もちろんアクセルは緩み勝ちになります。
 「何でこれが高速道路なんだ!なめとんのか?」と悪態をつきながら走ったものでした。

 7日のNHKクイズ番組「クイズ日本人の質問」でそんな心理状態を証明する話題がありました。

 名古屋の警察が事故を減らすために発想の逆転でセンターラインを引くのをやめたら、事故が半減したのだそうです。センターラインが無いと対向車との間隔が計り難くて、どうしてもスピードを落とすからのようです。

 確かに、センターラインがあるとその内側を走っている限りは殆ど対向車を意識しなくて済みますが、無いと、自分の感覚だけが頼りとなりどうしても慎重になります。高知の高速道路もそうだったんですね。尤もこちらは通行料と予算の関係で名古屋の方式とは全く関係なさそうです。しかし、効果は同じでしょう。

 これは良いかもしれないですね。事故は減るし、センターラインを引かないから経費も削減できるのじゃないでしょうか。あのライン引きの費用は結構バカにならないと聴いたことがあります。それを考えると一挙両得ですね。
 尤も、名古屋の例を見ると、歩道をラインで分けているようでしたから費用としては余り効果はないのかもしれません。しかし、あのラインで分離する方法も面白いかもしれません。
第1003話で取り上げた歩道や自転車道をラインで分離した方がうねった歩道を作るより安全かもしれません。
 兎に角、我が物顔で走る自動車優先の時代を、何とか見直すべき時が来ているように思うのですがどうでしょう。

車に使われるのにも飽きました!

2002711日木曜日  第1026話  公共交通

 車に飽きたのは私だけでも無いようです。本家本元のアメリカでもそんな動きがあるそうです。

 7月8日の四国新聞のコラム「一日一言」によると、シカゴで自動車を減らして代替として環状鉄道が計画されているそうです。シカゴの郊外の住宅団地から市内まで混雑で2時間もかかるのだそうです。流石の自動車王国も考え方を変えざるを得ない状況に陥ったということでしょうか。

 そのコラムの最初に「環境問題を考えると、自動車は使わない方がいいだろう。しかしこの便利さを現代人に捨てさせるのは容易ではない。」とありました。

 これですね、これが問題です。日本でもこれだけ自動車が広まったのには便利だけでなく、やはり車の持つ魅力というものもあるのは間違いないでしょう。
 スピードや個室としての魅力。機械としての魅力も捨てきれません。まさか車に乗れる時代になると思いもしなかった私なども、ごたぶんに漏れずその魅力に取り付かれた口でした。車が全ての時代もありました。
 
第460話でも書いたように、こうして日本中が、高度成長で車を持てる時代となり車の魅力に取り付かれ、その便利さにのって、公共交通を弾き飛ばしてしまった。今になって元に戻すのは本当に容易ではないでしょう。しかし、どう考えても、このまま車社会を続けるには限界があると思えます。
 全く無くすることは当然無理でしょうが、公共交通との共存を目指すことにより、無駄な増加は抑えることは必要な気がします。
 ここらで、本気になってこれからの交通体系を考えるべき時が来ていると思います。多分、得意の先延ばしによって手が打たれることはないでしょうが、気がついたときにはどうにもならなくなっていたなんてことにならなければ良いがと心配します。
 地球にやさしくの考え方はとりもなおさず人間にもやさしいということです。目指すべき道は見えていると思えるのですが、何時踏み出すかが問題です。

それにしても、車は便利です!

2002712日金曜日  第1027話  戦争

 アフリカで約600万〜700万年前の最古の人類(猿人)の化石が発見されたそうですね。今までより100万年古いそうです。100万年も誤差のうちの古さです。人類はその最古の頃から戦争をしてきたのかと思っていたら、そうでもなかったようです。

 11日の読売新聞コラム「編集手帳」と朝日新聞コラム「天声人語」が珍しく同じ意見を書いていました。10日に亡くなられた考古学者の佐原真さんという方の言葉を取り上げたものです。

 「人類の歴史は四百万年。戦争するようになったのは、わずか九千五百年前。土器の種類なんか覚えなくていい。人間は本来、戦争を知らなかったということを理解する方が、ずっと大事なんだ」(編集手帳)

 たとえば「初め戦争はなかった」と唱えて戦争の起源を探る研究は、刺激的だった。戦争は農耕社会とともに始まったという説だ。人類の400万年にのぼる歴史から見れば、ごく最近のことにすぎない。戦争のない時代の方がはるかに長かった。しかし文明が世界を滅ぼすほどにまで戦争を育ててしまった、と。(天声人語)

 戦争がそんなに歴史が浅いとは知りませんでした。群れをなすようになって、文明とともに戦争を始めたと言うことでしょうか。その文明の究極が今の時代のような気がします。
 地球の歴史から言えばほんの一瞬のともいえる高々1万年、それもここ100年程の極端な進歩で人類は地球を滅ぼそうかという勢いです。その文明にどっぷり漬かっているのがアメリカや日本ではないでしょうか。考えさせられます。
 はびこりすぎた報いでしょうか。何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。増えたものは何時かは減る、そんな気がします。

好い加減は難しいですね!

2002713日土曜日  第1028話  ウルトラマン

 ウルトラマンと言えばゴジラやモスラの特撮で楽しませてくれた円谷プロがテレビ放送にその技術を持ち込んで茶の間で一斉を風靡したものでした。
 その後も何度か復活して今も活躍しています。尤も、今は殆ど見ることは無いですが・・・。きっと、昔の特撮と比べてもその技術は進んでいるのでしょうね。
CGなども取り入れられているのでしょうね。

 今回は、主演俳優の逮捕で放送中止になったというニュースで知った、「ウルトラマンコスモス」が帰ってくるそうです。読売新聞によると主演の杉浦太陽(たかやす)さん(21)が傷害容疑で不起訴、恐喝容疑で起訴猶予になったことを受けて毎日放送が発表したものです。それにしても、何かと言えば放送自粛でごまかそうとするマスコミにもおかしなものを感じます。

 「つまらないことで、折角のチャンスを棒に振って、どんな気持ちなのだろう、もう二度とチャンスはないだろうなぁ」とは思ったものの本当にやったのなら自業自得だから仕方ないと思っていました。
 ところが、今回の不起訴で、その背景はどうやらとんでもないことのようです。又しても、警察の暴走のようです。
 真相は、
the NIKKEI-watcherRenewal Records710に詳しくあります。自分達が脚光を浴びるために人気者に目をつけたものなら(間違いはなさそうですが・・・)、とんでもないことといえるでしょう。
 幸い、彼はアリバイもあり不起訴になりましたが、こんな調子だと、どれだけ泣かされている人がいるのだろうかと想像するだけで恐ろしいものがあります。彼も、完全に一生を棒に振ることになったでしょう。一体警察はどう責任を取るのでしょう。きっと、うやむやにするんでしょうね。先日の
猪野沙織さんの裁判を思い出します。
 こうなると警察の不正を追及する唯一の番組「
ザ・スクープ」の放送終了が、益々惜しまれてなりません。

怖いことにならなければ良いが!

2002714日日曜日  第1029話  雑草

 相も変わらず雑草との格闘が続いています。毎日学校から帰って1時間程は草抜きをしているのですが、一向に無くなりません。それどころか、チョッと気を抜くと「えっ!何時の間に?」と思うほど伸びている時があります。
 これは余程、暇と根気と体力が無いと太刀打ちできそうもありません。我が家では、
第39話でも書きましたが、毎年の雑草との戦いに懲りて芝生を植えたのですが、その効果はあるような無いようなというところです。
 と言うのも、本当に雑草を少なくしようと思ったら芝生を密集させるための手入れが大変なのです。特に定期的に芝刈りをしたり目土をしたり、根腐りを防ぐために空気穴を開けてやったりしなければならないのだそうです。
 そうすることによって、芝が密集して、雑草の種を土まで到達させないのだそうです。もちろん、そんなことまでする気が無いので我が家の芝生は上に伸び放題。当然密集してないので間から雑草が伸び放題なのです。
 ネット巡回で調べると、こういうのが一番芝生には悪いのだそうです。それでも大きな雑草は少なくなりましたが、小さいのや萱やタンポポなどの地下茎ではびこるものはいくら抜いてもきりがありません。
 こんなことをやっていたら、一生草抜きです。折角生まれてきた草も伸ばしてやりたいところですが、隣近所の手前、他人の目は気にしないはずの私も、そういうわけにも行かないところが辛いところです。

 一週間くらい前だったか、どこの新聞だったか忘れましたが面白い記事がありました。

 それは、老後の楽しみにしていた庭いじりが、雑草のために手を取られ楽しむどころか苦しみになってしまってほとほと困ってしまったので、思い切って、コンクリートにしてしまったというものでした。
 そして、その上に床をつくったり、プランターなどで改めて庭造りをしたというのです。その庭がコンテストで入賞したというような話だったと思います。 

 やはり、雑草には皆苦しんでいるのですね。それ程に雑草と言うものは強力です。あの生命力に比べたら人間なんて他愛の無いものです。所詮、最後には彼らが生き残るでしょう。
 脱ダム宣言や、農薬問題など、自然回帰の流れですが、それにしても、老後の楽しみが、苦しみになっては何にもなりません。こうなると、コンクリートは魅力ありますね。

草抜きに疲れました!

2002715日月曜日  第1030話  自転車

 13日のクイズ番組「世界ふしぎ発見」でオランダが自転車王国であることを知りました。海より低い土地で有名なだけあって、国土が殆ど平坦であるということが自転車には好都合なのだそうです。
 しかし、それだけで無く、政策として、増大する自動車を抑制するために自転車道を積極的に取り入れたという背景があるようです。
 
第1003話で、日本も自転車を見直すべきと書きましたが、世界にはそんな国が既にあることに驚きました。それも、ワークシェアリング安楽死などで何度も取り上げたオランダだったことに又しても驚かされました。
 アイデアにあふれていることにも感心しますが、それをすぐに実践に移すところがなんとも驚きです。何でも先送りのわが国とは正反対の国かもしれません。

 検索で「オランダ」と「自転車」をキーワードで調べてみましたところ、素晴らしいHPに出くわしました。学生さんが卒論として研究したものだそうです。

 自転車交通がもたらす便益とその評価

 オランダで自転車道の整備に力を入れた経過や、車から自転車に乗り換えることによる環境への貢献や交通事故の減少の数値など本当に感心する研究です。政治家にこれを見せてやりたいものです。特に道路族の先生方。

 今のような自動車優先の貧弱な道路では自転車に乗ることには危険が伴いどうしても躊躇します。しかし、それでも自転車道が整備されれば通勤・通学や買い物などは飛躍的に利用されるのじゃないでしょうか。
 そして、自転車道と歩道が分離されれば、私の大嫌いな
大坂のベルも鳴らなくなりそうです。それに、オランダに比べると坂の多い日本ですが、近距離ではそれ程影響はないと思います。それに日本には電動自転車もありますし・・・。
 日本には自転車部品の世界的メーカー
シマノもあります。もっと自転車を見直しましょう。

それにしても、オランダは凄い!

2002716日火曜日  第1031話  田中知事

 田中知事、失職を選び、再選を目指すと発表しました。長野の人たちは暑い中大変でしょうが、いよいよ面白くなりそうです。
 
不信任決議案可決の後、一番笑えるのは、対抗馬探しに躍起になっている県議達でしょう。候補者もいないのにどうして不信任案を出したのか、何の考えも無く感情だけで不信任を決めたことは明らかでしょう。
 不信任を可決により田中知事の支持率が是ほど上がるとは想像もしなかったのでしょうね。どれだけ自分達が県民の意識とずれているかが分かっていなかった証拠です。今になって「しまった!こんなはずじゃなかった」と後悔しているでしょうが、時既に遅しです。

 悪あがきで、第138話で取り上げた田中秀征氏を担ぎ出そうとして、にべも無く断られている。本人もテレビ「サンデーモーニング」で「国政にこだわりたい、国政の大事な今、そんな気は全く無い」と言ってたように全くその気は無いようです。それでも未練がましく要請を続けているそうです。本当に何を考えているのやら。
 他にも当たっているようですが、あの県議たちに担がれて立候補すれば、日本中を敵に回すようなものでしょう。そんなことも分からないような立候補者がいるとすれば、その時点でその候補者の資質が疑われると言うものです。
 しかし、これで対抗馬がいなくて無投票なんてことになれば大笑いなのですが、流石にそれは無いでしょう。意地でも候補者を立てるでしょうが、そんな選挙に付き合わされる県民こそ良い迷惑と言うものです。最悪の場合、県議のうちの誰かが立候補して誤魔化すなんてのも面白いですが、まさかそこまでバカなこともしないでしょうからこれもないでしょうね。
 その県議たちにエールを送った徳島県議も大恥を晒しましたが、日本の政治家なんてその程度でしょう。国会議員だって程度は同じようのものですが・・・。
 いよいよ日本の政治の程度の低さが暴露される時が来ました。長野から日本中にその流れが起きることを期待しています。

まぁ、暫くは楽しませてもらいましょう!

2002717日水曜日  第1032話  3周年

 台風も過ぎていよいよ祇園祭です。この部屋も3年が終わりました。去年一昨年と毎年同じようなことを書いています。
 それによると、一昨年は、年間349話書いています。去年は、364話だと思います。どこで一話抜けたのか?それとも計算違いか?それにしても、強迫観念に囚われながらよく続いたものと自分でも呆れてしまいます。
 お陰さまで目標とした1000話も達成できました。相変わらずの強迫観念に負けて今の所途切れずに続いていますが、何時まで続くことやら・・・。

 しかし、去年のを読み返して笑ってしまいました。小泉さんが一年続いたら吉と出るかと書いていましたが、どうも吉とはいえそうも無いのが悲しいですね。
 そして、見事にリストラで辞めることを当てています。もしかして、予感があったのでしょうか。まさか希望退職を募集するとは思っていなかったのですが・・・。

 まぁ、そのお陰で、今は大好きなパソコンの勉強が出来ているのですから良しとしましょう。独学ではどうしても限界がありますが、きちんと先生に教えてもらうと本当に勉強になります。今は、アクセスが始まっています。自己流でチョッと使ったことはありましたがやはりきちんと最初から勉強すると目からうろこの毎日です。本当にパソコンは奥が深い!何とか物にしたいものです。

さて、来年の今頃は何をしているかな!

2002718日木曜日  第1033話  雑草

 第1029話に続いてまたもや雑草についてです。田舎の百姓家の所為もあってか田んぼの草抜きはもちろん庭や家の周りの草も常に雑草を生やさないことが当然でした。
 だから、しょっちゅう草抜きの手伝いをさせられたような気がします。何時も、何でこんな面倒くさいことをするのだろうと思っていた所為もあって、長い間「折角生えてきた草を抜くような面倒なことはやらない」と言って、殆ど草抜きなどやったことがありませんでした。
 かといって、放っておくと近所の顰蹙をかったりするので、年に一、二度、仕方なく伸びすぎた雑草を抜いていたものです。

 それが面倒で、芝生を植えるようになったのですが、第1029話でも書いたように思惑通りにはなりませんでした。何といっても、雑草が目立って、却って手間がかかるくらいなのです。これが、これからも毎年続くことを考えるとぞっとします。雑草の生命力には驚くばかりです。人間の力でどうにかしようなんて思い上がりでしかなさそうです。

 そして、雑草を抜いていてもう一つ気になるのが、結構名前も知らない(私がだけと言う話もあるが・・・)雑草が小さな綺麗な花をつけていることです。
 単に、こちらの都合だけで雑草として扱っていますがもしかしたら芝生よりよっぽど綺麗と言えるかもしれません。もしも、立場が逆だったらと思ってしまうのは私だけでしょうか。何となく人間社会を連想してしまいます。

 このところ巡回している有田芳生の今夜もほろ酔い7月の評言独語に面白い言葉がありました。

 「雑魚という名の魚はいない 雑草という草はない かけがえ もなくあなたは一人 二つとはないあなたの命」。これは小椋佳 さんが都はるみさんのために作った「あなたの命」という曲の最 初のフレーズだ。・・・以下略

 流石、小椋佳さんですね。いい言葉です。小椋さんも草抜きで苦労したことがあるのでしょうか。確か都会育ちだったと聞いているのでそんなこともなさそうですが・・・。それにしても、ずばりと私の気持ちを言い当てられたような気がします。

雑草なんてない!

2002719日金曜日  第1034話  ザ・スクープ

 第966話で取り上げた検察の調査活動費横領の告発を「ザ・スクープ」でおこなった元奈良地検の事務官、大田原昌嗣氏が、16日、工事現場へ侵入したという容疑で逮捕されてしまった。と鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」に鳥越さんが書いてました。
 まだニュースなどでは確認できていませんが、もし本当だったら、恐ろしいですね。検察に楯突くものは何があっても逮捕するというところでしょうか。だんだん、おかしな方向に行ってますね。もしかしたら、権力による弾圧という暗黒時代の入り口に差し掛かっていたりして・・・。

 こうなると、ますます「ザ・スクープ」の終了が惜しまれます。そのHPの中でプロデュサーの原氏が熱く語っています。

 ・・・略

 「ザ・スクープ」は、権力側のフィルターを通して恣意的に歪め られたり、作為的に切り取られた「事実」の向こう側に迫るため の手段として、徹底した「現場主義」にこだわりました。 何度も 現場に通い、現場の空気を肌で感じ、足を棒にし、耳をそばだ ててみて、はじめて「おや、何だか違うぞ」という直感が芽生え てくるのだと・・・  ・・・以下略

 まさに今の検察がやっていることが「恣意的に歪められたり・・・」でしょう。権力を持った側にこれをやられてはたまりません。自分達の持つ権力が大きければ大きいほどその使い方に気をつけるのが本当じゃないでしょうか。でも、やはり権力は蜜の味なんでしょうね。それを持って、尚且つ自分を律することの出来る人間はこの世にはいないのかもしれません。悲しい事実でしょうか。
 そんなことは無いと断言したいところですが、数少ないそうした人はそんな権力を持つ地位には縁が無かったりするのが現実でしょう。

 それだけに、「ザ・スクープ」のような貴重な番組を終わらせるのは残念です。鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」で「ザ・スクープ」存続を求める会(仮称)設立についてが紹介されています。

 やはり、私のような考えの人も沢山いるようです。大きなうねりになって欲しいものです。

是非、存続を!

2002720日土曜日  第1035話  センターライン

 今日の通学途中、片道2車線の国道を走っていると後方から、かなりのスピードで追い越しをかけながらスラローム状態で走ってくる車がありました。急いでいるんだなぁと思って、バックミラーを見るとまだ若い女性でした。そのまま私の車も抜いていきました。

 その後、今度は信号で止まっていると、後から来て横に止まった車をふと見ると運転品がら化粧をしているじゃないですか。電車の中で化粧をする女性は大阪でもたくさん見ましたが、車を運転しながら化粧をしている人を見たのは初めてのような気がします。その人はその後も、次の交差点で曲がっていくまでそのまま化粧をしていました。ちょっと怖いですね。

 女性の運転も変わったものです。女性の運転でこの間のセンターラインを引かない話に関連する事を思をい出したました。というのは香川県は道路舗装率日本一で殆どの道路がセンターラインを引いていますが、さすがに田舎道の田んぼの中にはセンターラインのない道もあります。
 かろうじてすれ違えるくらいの幅はあるのですが、いざ対向車とすれ違うとなるとやはりセンターラインがないとスピードを落として慎重に運転します。

 ところが、時々まったくスピードを落とさずに突っ込んでくる車があります。一瞬ヒャッとして、思わずブレーキを踏んでしまいます。そんな時の対向車のドライバーを見ると驚くことに、まず10中8、9女性です。

 すごい運転だけど、本当に間隔が分かっているのだろうかと感心します。同じような場面で両方がスピードを落とすのは男性か運転の苦手そうな女性です。

 男性の何人かに聞いてみたのですが、やはりみんなそんな経験があるとうなづいていました。ということはかなりの数の女性が同じようなことをやっているということでしょう。あれが、本当に分かって運転しているとしたらとてつもなく運転が上手いのだとおもいます。そうなると、女性の感覚には脱帽するしかないのですが、どうもそうは思えないのは私の偏見でしょうか。しかしながら、それで事故を起こしたという話も聞いたことがないので、本当のところは分かりません。やはり、女性には男にない凄い能力があるのかも・・・。

センターラインを引かない話からつい思い出しました!

2002721日日曜日  第1036話  ザ・スクープ

 20日の「ザ・スクープ」もなかなか考えさせられました。何度か取り上げている難民受け入れ問題でした。
 アフガニスタンの28歳の若者の自殺を取り上げていましたが、何時までも難民として認定されず、いつ強制収用所に収監されるかの恐れもあって、将来に絶望したことも大きな原因のようです。こんなことが、国民の目に触れずこっそりとおこなわれているのです。
 日本の場合、
入国管理局が難民認定もおこなっていることに問題があるようです。

 アフガン難民の方達が出演されていましたが、その対応は、良い国だと期待して来たにもかかわらず余りにも酷く、日本の評判を著しく落としているようです。
 はっきりとした理由も告げられず、強制的に収容所に収監されたり、何ヶ月も認定の裁定が降りないなど他の先進国と比べても日本のやり方は異常なようです。その収容所も8人部屋だそうです。
 例えば、日本人が海外でそんな扱いを受けたらどう思うのでしょうか。きっと、自分だけはそんな目にあうことは無いと思っているのでしょう。

  何年の実績だったか忘れましたが、他の先進国の受け入れ人数、年間20000人前後に対して、日本は28人というとんでもない数字が紹介されていましたが、それに対する法務省の担当者の言葉は、「日本はもともと難民申請が少ないからであって、認定率は変わらないので問題ない」と言うものでした。
 「そんな問題じゃないだろう!」と思わずつっこみそうになりました。こんな人情を解さないとんでもない官僚が日本を牛耳って、世界中からおかしな国と後ろ指刺されるようなことをしているのです。これじゃ〜、何事も変わることは期待できないでしょう。

 国民の無関心にも問題があるといっていましたが、実際、日本人一人ひとりがそれほど非常であるとは思えません。それはやはり知らないと言うことが一番の問題だと思います。特に、私もそうですが、難民と外国人不法労働者の区別がよく分かっていないことにも問題がありそうです。外国人犯罪の増加はそんな中途半端な知識も影響しているのではないでしょうか。
 現状を知れば、殆どの日本人はその扱いに怒りを覚えることは間違いと思います。しかし、そんな現状を知らされること無く、日本の評判はどんどん悪くなっているのです。
 一般の国民が何でもかんでも知っているなんて事は到底不可能でしょう。それだけに、どんな問題があるかを取り上げる「
ザ・スクープ」のような番組が貴重といえるのではないでしょうか。
 こういう問題を知って、尚且つ今のままでいいと思う国民は少ないでしょう。そんなに底意地の悪い国民じゃないと思います。現に、国会でも「
ザ・スクープ」の問題提起や瀋陽の事件などから難民問題を取り上げる議員も増えてきたそうです。
 
第1011話でも書きましたが、苦しくても難民を受け入れることが日本にとって大事なことだと思います。

やはり、情報開示でしょう!

2002722日月曜日  第1037話  正義の告発

 20日 読売新聞コラム「今日のノート」によると雪印食品が輸入肉を国産肉に詰め替えた不正を告発した「西宮冷蔵」に対して、国土交通省が在庫証明書を改ざんした行為は倉庫業法違反だとして「15日間程度の営業停止にすると」告げてきたそうです。

 筆者(井出 裕彦)は 「営業停止は、正義の告発の意気をそぐことになりはしないか。」と結んでいる。

 昨日の法務省の入国管理局もそうですが、日本のお役所の対応には、本当に心がこもってない。法律を守ることは大切なことは間違いないが、法にも解釈の違いがあるはずである。だからこそ、裁判でもなかなか結論が出ないのだろう。
 そんな法律を杓子定規と言うか自分達の勝手な解釈で運用しているように思える。自分達や社会的地位のある者の悪事は大目にみるが、弱いものに対しては厳しく徹底的に追及する。そんな思いがしてなりません。

 例えば、大部分の難民の人達は好きで国を脱出したわけじゃないはずです。そんな人たちに殊更厳しく法の解釈を押し付ける。そこにはどうしても差別的な意識を感じずにはいられない。なんとも情けない。

 折角内部告発の意義が認められて来ている中での「西宮冷蔵」への営業停止も、世の中の流れと言うものを全く無視した、何を目的としているのか分からない行為である。何か、面子でもあるのでしょうか。それとも、もっと深い訳でもあるのでしょうか。

そうは思えない!

2002723日火曜日  第1038話  住民基本台帳

 もう私のコード番号も出来ているのだろうか?今日(22日)から試験運用が開始される住民基本台帳ってなんだろう。

 確かに、お役所での手続きは楽になるのだろう。時代の流れからいっても何時かは取り入れる時が来るのが自然かもしれない。又、それでお役所の人員整理が進んで半分になるというのなら少々の危険には目をつぶっても賛成する。
 しかし、そんな期待が持てないのは組織の自己増殖が第一目標のような今までのお役所の仕事振りを見て、皆が分かっている。
 だからこそ、無闇に急ごうとする総務省は、何か思惑があるのじゃないだろうかと思ってしまいます。
 21日の「サンデープロジェクト」で、片山総務相の必死の形相での甲高い声の反論を
聞いていたら、「何をそんなにむきになっているのかな、何かたくらんでいるのじゃないか?」と思ってしまいました。

 果たして、国が国民の情報を全て手にすることが良いのか悪いのか、そこに根本の問題があるはずだが、そこが徹底的に議論されたのかどうか。
 一番怖いのは、セキュリティでしょう。今インターネットの便利さとセキュリティの弱さが同居しています。私もインターネットは生活の大部分を占めていますが、残念ながら知識不足でセキュリティについては殆ど無防備状態です。
 それだけに、十分な安全性が確保できない今、そんなに急ぐ必要があるのか疑問です。そして、今のままでは、現場の自治体にこのシステムをメインテナンスする技術者が十分いるとは思えないことです。それが証拠に、今のままでは間に合わないと意思表示している自治体がかなりあるそうです。
 本当に、このまま急いで大丈夫なのか心配です。

 最も納得が行かないのは、情報開示の方向が逆であることです。お国は秘密主義で、国民の情報はガラス張りなんてどこかおかしい。

本当の目的はどこにあるのか!

2002724日水曜日  第1039話  アメリカ

 アメリカがおかしくなってきましたね。エンロン破綻に次いで通信2位のワールドコムも破綻しました。アメリカ史上最大で、負債総額は4兆7千億円と、その規模は1兆円未満の日本の企業と比べると流石に大きいですね。
 バブルがはじけて、それまで天下を取ったような気分の日本が急激に下降線をたどったのに変わって絶好調だったアメリカもここに来て化けの皮がはがれてきたということでしょうか。
 エンロンにしろワールドコムにしろ本業より株や合併などあぶく銭で大きくなってきた企業のような気がします。日本の銀行もかなりの債権(数百億円)があるようですが、「たいした金額じゃないので影響は無い」と財務省の幹部が発言していました。相変わらず、国民感情が分からない人たちですね。
 結局、日本もアメリカも地道に営業努力をすることを軽んじた金ころがしで儲けた企業が馬脚を現したということじゃないでしょうか。この際、日本も膿を出し切ればいいのにと思ってしまいます。

 トッテンさんが日頃から主張していたように、アメリカが全て正しいという時代が見直される時が来たのかもしれません。
 為替や株、金融派生商品などと金ころがしで儲ける者がもてはやされた時代が終われば、この世の中も、もうすこし住み易くなりそうな気がします。

 金が主役じゃなく、人間が主役で人生をのんびりと楽しむそんな時代が来ても良いような気がします。そして、日本をバブルに躍らせた銀行や政治を忘れた政治家に国民へのサービスを考えない官僚などがいなくなれば、日本の国も捨てたものじゃないと思うのですが・・・。

尤も、それが一番難しい!

2002725日木曜日  第1040話  仮想水

 牛肉の消費は回復したのでしょうか?狂牛病問題が何時の間にか騒がれなくなって久しくなります。マスコミも全く取り上げなくなりました。
 「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」。これが日本人の悪い癖なのでしょう。結局は基本的な問題は棚上げされたまま忘れ去られることになり、再び問題が起きると大騒ぎする。何の解決にもなっていないという今まで通りの結末でしょうか。

 これを機会に日本食への回帰が進むのも面白いかなと思ったりしましたが、そんな気配はなさそうです。日本食を基本にすれば、肥満問題もかなり解決され、減肥薬などという胡散臭いもに飛びつくことも防げるかもしれません。
 今、私は糖尿病食でカロリーを抑えていますが、何のことはない、子供の頃の食卓そのままの食事をしていれば十分なのです。日本食は本当に健康食と言えるでしょう。もっと見直されてもいいはずです。
 戦後の、アメリカの政策で食生活の改善を鵜呑みにして西洋式の食生活にどっぷりと漬かり、農業まで犠牲にしてきたことを反省する時が来ているのかもしれません。昨日も触れたようにアメリカが全て正しいを見直すいい機会かもしれません。

 23日の読売新聞に「農産物輸入の見えない水」という興味深い記事がありました。

 「仮想水」(バーチャル・ウォーター)とは、穀物や畜産物の生育に消費される大量の淡水資源を指す。実際には見えないからこう呼ばれる。・・・以下略

 それによると、穀物では米が7千7百倍で筆頭。畜産物は牛肉が10万倍で豚肉が1万1千倍だそうです。日本は年間千三十五億トンの仮想水を輸入していることになり、琵琶湖の貯水量(二百七十五億トン)の3.7倍になるそうです。

 今のところは、牛肉の輸入が多いアメリカやオーストラリアからの量が多いので、大きな問題に放っていないが、世界の水不足の中で、日本だけが許されることではないと槍玉に上がるかもしれません。二酸化炭素と同じで、日本だけが世界中の水を無駄遣いして許される訳はないでしょう。

 こんな説は始めて知りましたが、やはり、こうした機会に日本の農業をもう一度見直す必要があるような気がします。トッテンさんいわく1%の輸出のために国内を犠牲にすることの馬鹿馬鹿しさに気がつくべきかもしれません。

今なら間に合うか!

2002726日金曜日  第1041話  

 瀬戸大橋が出来たのも元はと言えば、霧の中での宇高連絡線紫雲丸の衝突沈没事件が発端でした。年に何度か、特に春先には霧で連絡線が止まったものでした。
 今でも何度かは瀬戸大橋の通行規制があるようですが、全面通行止めは殆ど無いように思います。橋の面目躍如というところでしょうが、霧が少なくなったのじゃないかなという気もします。
 今では、霧より風で通行止めのほうが多いようです。これは、あまるべ鉄橋での列車転落事故の影響です。あの時は、空のお座敷列車という特殊な条件もあったのだと思いますが、「あつものに懲りてなますを吹く」の通りの過剰とも思える反応で風速25メートル以上は規制になるのです。何となく、責任を取りたくない官僚の考えが裏にあるように感じるのは私だけでしょうか。

 そんな霧に関して面白い記事が7月25日読売新聞コラム、編集手帳にありました。

 ・・・略

 かつては年間四、五十日 は見られた東京の霧だが、このところ様子がおかしい。都心の大手町で観測を続けている東京管区気象台は一昨年の六月を最後に霧を観測していない。
 この二十三日で、「霧のない日」は七百六十八日を数
えた。明治以降、例のない空白という。見通しはよくても、その一因が 一段の都市化にあり、霧の発生条件である夜の冷え込みが足りない せいだと聞けば、あまりうれしくはない。・・・以下略 

 ヒートアイランド現象が影響しているのでしょう。四国の霧が少なくなったような気がするのも当たっているのかもしれません。もしかしたらこれも地球温暖化の所為なのでしょうか。
 
市民のための環境学ガイド7月23日に2000年の二酸化炭素の排出量が過去最高になったのは家庭から排出される二酸化炭素が4.1%増えたことが主な原因 とありました。エアコンが原因のようです。水冷式のエアコンなら良いそうです。
 昨日の
仮想水といい、やはり、日本は、真剣に環境について考えるべき時が来ているような気がします。

世界への貢献を考える時!

2002727日土曜日  第1042話  F1

 イチロー選手は、相変わらず期待通りに活躍しています。ゴルフでは丸山選手が全英オープンで5位と大健闘しました。

 F1佐藤琢磨さんが苦戦しているようです。先週のフランスGPも途中リタイアでした。今週のドイツGPはどうでしょう。

 期待が盛り上がっていただけに、最近は掲示板でも非難が多く見られるようです。しかし、世界でたった20数人しかいないF1ドライバーになっただけでも凄いことなのに、チョッと成績が伴わないと早くも非難の嵐とは、日本人は気が短いのでしょうか。それだけ期待が大きかったこともあるのでしょう。

 毎朝の通学途中の車で聞いているラジオ番組にレーサーの土屋恵一さんがゲストで出ていました。そこで、F1について興味深い話をしていました。

 例えば、日本で行われているレースは1メートルの幅の車を1,5メートルの幅の壁の間を時速100kmで走っているようなものである。F1は、その壁の幅が1.1m(1.2だったかも)になったようなものでその差は非常に大きいそうです。

 以前、一流のF1ドライバーはコースを何週回っても、同じラインをタイヤの跡1センチも違わずに走れるとか言ってました。

 余談ですが、この間取り上げたセンターラインのない道でのすれ違いを思い出します。やはり、女性はとてつもない可能性を秘めているのかもしれません。

 そして、一流のセナ、プロストそしてシューマッハのようなレーサーは頭がずば抜けていいそうです。例えばレースの途中の何週目のどのコーナーでの車の挙動を覚えていて、それをもとにメカニックにどういう調整をすれば良いかの指示が出せるほどの記憶力があるのだそうです。
 土屋さんはどうですかの質問に対して、私は忘れていますといっていたのが印象に残りました。

 これで思い出したのがプロゴルファーの青木選手の話です。彼も、全てのラウンドでどのホールのどこから何番のクラブでどんな球筋で攻めたかを覚えているそうです。これは一流のプロに共通することのようです。

 これを聞いた時、私は、「ああ!私には無理だ」と悟りました。というのも、何度も通っているコースでさえホールのレイアウトは言うまでもなく、どこにグリーンがあるのかさえ思い出せないほど惨めな記憶力でしたから。 負け惜しみに「いつも初めて回るようなのようで、新鮮な気持ちに成って良い!」なんて言ってた位ですから・・・。やはり、プロとアマの差はとてつもないようです。

 そんな凄いドライバーの地位をつかんだ佐藤琢磨さん、ファンがどうのこうのと批判するのも分かる気はしますが、もう少し温かい目で見守りたいものです。と言いながらも毎回期待している私です。

今週も期待しています!

2002728日日曜日  第1043話  自殺

 この時期になると出て来るやりきれない統計数字。去年の自殺者の数字が4年連続で3万人を越えた。去年よりは減ったようですが、50歳代は増えているそうです。

 26日の読売新聞社説によると

 昨年一年間の自殺者数が3万千四十二人に達したことが警察庁のまとめでわかった。・・・中略
 目立つのは、借金、事業不振、失業、生活苦など、経済的な問題を理由に自殺した人が七千人近くに達し、過去最悪となったことだ。四、五十代の男性が圧倒的に多いことも特徴だ。・・・以下略

 しかし、第839話で取り上げたように発表時期が相変わらず遅いですね。朝日新聞が書いたことで少しは早くなるかと思って期待していましたが、駄目でした。衝撃を少なくするために意識的に遅らせているのかもしれませんね。
 あの、
住民基本台帳が動き出したら、こんな統計もあっという間に出るのでしょうか。借金時計のようにカウンターが毎日上がったりして、それはそれで怖いものがあります。

 それにしても、第5話第45話第303話第348話第768話と余り楽しくないこの話題が増えています。今年は、私も、無職の立場だけに身につまされるものがあります。実際、今の社会は、何の力も無い50代のおじさんの働き場所は殆ど無いと言ってもいいでしょう。
 本当に、変な時代になったものです。これも、ぼけた政治家たちが自分さえ良ければで、何の危機感も感じないで根本的な対策を打ってこなかったことが大きいような気がします。
 そして、打ち出す対策は、医療費の3割負担など、支出を抑える対策でなく収入を増やすことばかり、それも、弱い者への負担増を強いるものばかり、本当に狂っているとしか思えない。

いづれにしても、自分の身は自分で守るしかない!

2002729日月曜日  第1044話  公益法人

 28日の「サンデープロジェクト」で久し振りに大谷昭宏さんが公益法人を取り上げていました。
 
第250話でも取り上げたましたが、公益法人とは、総務省のデーターベースによると「平成1210月1日現在の公益法人数は26,264法人(国所管が7,154法人、都道府県所管が19,284法人)で前年より0.3%減少している。このうち、社団法人数が12,889法人、財団法人数が13,375法人である。」ということです。
 なんともすさまじい数です。その一部
(自動車のナンバープレートを独占販売する法人)が取り上げられていたのですが、もともとの設立の目的が公務員の生活保護のためだったそうです。
 この例のように、国民のためとの名目で、実は自分達の生活のために設立された公益法人がどれほどあるのか想像を絶するものがありそうです。公務員の生活を守るために一般の国民が多くの規制を受け、要らないコストを負担させられているのです。

 番組の中で、ヤマト運輸元会長小倉さんが「規制は役人の生活を守るためにある」と喝破していましたが、見事な表現ですね。

 しかし、これもワークシェアリングの一つと受け入れる考え方もあると思いますが、それが少しでも役立っているのならまだしも、国民の足を引っ張っているだけなのは許せません。
 そして、最悪なのは、そこに天下りした官僚
OBの給料がいかにも多すぎます。それには、天下りしなくても暮らしていけるシステムも必要でしょう。それには26日の毎日新聞の社説にもあった、

 ・・・略

 小泉純一郎首相が23日の閣僚懇で各閣僚に早期退職慣行を改め、退職年齢を段 階的に繰り延べするよう計画作りを指示したのは当然であり、支持する。・・・以下略

 こうしたシステムを早急に作り上げることが必要でしょう。このようにして、定年まできちんと勤めて、定年後はワークシェアリングとボランティアの考え方で出来るだけ少ない給料でと言う考え方は出来ないのでしょうか。
 それとは正反対に、仕事もしないで、給料だけは人並み以上に持って帰るじゃ、たまりません。このままでは、本当に国を食いつぶされます。

本当に腹が立つ!

2002730日火曜日  第1045話  エブリデー・カジュアル

 空梅雨で水不足を心配していたら、立て続けの台風襲来で水の心配はなくなりましたが、梅雨明けの暑さは例年以上のようですね。やはり、温暖化現象なのでしょうか、毎年暑くなっているような気がします。

 今年は、幸か不幸か、第1015話でも書いたように、ネクタイとは縁の無い生活をしています。昼間はクーラーの効いた教室でパソコン三昧と天国のような毎日です。尤も、こんな生活も職が無ければとんでもないことになりそうですが・・・。

 サイト巡回で鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」に、28日の朝日新聞の記事を紹介していました。早速朝日のHPで探してみるとありました。

 ・・・略

 安田火災海上保険と日産火災海上保険の合併で今月発足した損害保険ジャパンは、社員の服装を通年で原則自由とする通年の「エブリデー・カジュアル」を始めた。金曜だけ、夏だけ、という企業は増えつつあるが日本の金融機関で通年のカジュアル化は異例だ。・・・以下略

 遂に出ました。それも硬そうな金融機関(尤も、本当のところは知りませんが・・・。)です。さて、上手く定着してくれればいいのですが。営業の人はどうなんでしょう。企業相手の営業さんなんかはまだまだ難しいでしょうね。なんてったって頭の固い人が相手なんですから。
 それにしても、大手と言われるところが、こういう方針を打ち出すことはいい傾向と言えるでしょう。それに、こんな小さな記事ですが、結構、宣伝にもなったのじゃないでしょうか。何でも一番は目立ちます。
 業界以外の人にとって、損保の合併なんて殆ど知らないことなのじゃないでしょうか、それが、こんな記事が載ったことで、私でも損保ジャパンを覚えてしまいました。
 その効果は絶大かも知れません。その効果を一層上げるためにも、この方針は絶対に続けてもらいたい。何時の間にかうやむやになって元に戻ってしまったなんてことの無いように願いたいものです。そして、早くこれに続く企業が増えて欲しい。

それにしても、暑いですね!

2002731日水曜日  第1046話  田中知事

 長野県知事選挙、何人かの対抗馬が出るようですが、田中さんほどの覚悟を持って改革に挑戦する気概があるのでしょうか。県議は女性弁護士を引っ張り出したようですが、どうも改革など出来そうもなさそうに見えます。
 田中さんの議会運営が批判されているようですが、利権にまみれた古い議員が考えを変えるはずも無く、妥協せずに真っ向から立ち向かった田中さんこそ今までの政治家では絶対に出来なかったことをやったということで評価されていいと思います。
 今までに、改革を口に出しても誰もできなかったのは妥協したからなのは明らかです。その一番良い例が小泉首相でしょう。あれほどの圧倒的な国民の支持を受けながら、結局は妥協してしまったのですから。それ程に守旧派の壁は厚いということでしょう。それに立ち向かうのに、議会運営などと従来の手法を持ち出すようでは先は見えているといえると思います。

 30日の読売新聞はいよいよ田中さんへの批判を始めたようです。記者クラブの恨みでしょうか。

 一面に「長野迷走」というコラムが始まりました。「理念倒れ」の田中流と題して、議会運営や今度の失職しての立候補などに疑問を呈しています。

 このように、田中さんの手法を非難する声が多いが、あの利権政治家たちと対決せずに今までの政治が変わるはずがない。議会との対話で上手くやるのが必要という主張であるが、そんなことでは改革はまったく進まないことは小泉総理を見ていれば分かることである。田中知事が議会からの不信任決議案可決で、職を失ったということは、それだけ彼ら守旧派と真剣に戦ったということです。
 それに反して、妥協を重ねたのが、口だけの小泉さんを筆頭に今までの政治家ということでしょう。話し合いで何とかなるような人達だったらここまで国や地方を悪くすることはなかったのではないでしょうか。
 それだけに、議会と喧嘩をして職を失っても妥協しなかった田中さんの手法が際立つのです。

29日の毎日新聞は田中さんのガラス張りの知事室を「ヤッシー的密室のパワーが落ちた」と題して評価しています。

 ・・・略

 ガラス張り知事室は、外見上の奇をてらっただけではなかった。知事と県議とを結びつける陳情という儀式を壊す装置だった。県民に直接語りかけるためには、密室は無用だ。

 ・・・中略

 問題は「密室」である。密室という装置がなくなったら政治は大きく変わる。それを田中前知事のクリスタル県政が実証した。・・・以下略

 こうやって、新聞によって意見が大きく違うのは良いですね。

 田中真紀子さんもいまや風前の灯火状態ですが、国民が彼女に期待したのは、破壊でしょう。少々の悪は、目をつむっても、この国を何とかしてくれる人を待ち望んでいるのです。
 だからこそ、田中知事を評価するのです。妥協をせずに議会と対立して、その真を県民に問うところまで持っていったのはたいしたものだと思います。これで、田中さんを選ばなかったら、それは長野県人が改革を望まなかったということです。もし、万が一そんなことになるとすれば、日本の改革は後退してしまうことになるでしょう。ここまで来ても、改革を望まないということなのですから。

現状打破に妥協は許されない!

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