団塊の世代の部屋(44) 

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200331日土曜日  第1259回  太陽光発電

 第1255回でフライブルク市の太陽光発電のソーラー株のことを書いていて、この方式はたしか「太陽光・風力発電トラスト」の共同発電所の考え方と同じじゃないだろうかと思い当たりました。
 ところが、同じ方式でありながら何故日本ではフライブルク市のように進まないのだろうと疑問を感じました。
 実を言うと、
「太陽光・風力発電トラスト」の共同発電所についてはその膨大な情報量のため完全に読みきれていませんでした。そこでもう一度、どこが違うのかを探してみました。

 やはり、原因はありました。

 「市民の、市民による、市民のための、共同発電所」 設置プロジェクトに詳しくその原因が書かれていました。

 その原因はどうやらドイツと日本の政府の政策の違いにあるようです。

 ・・・略

 太陽光発電はそれが個人の屋根に在ったとしてもそれは社会全体の電源供給の一部であるのだと言う認識を持つべきなのです。それは既にドイツなどでは認められており、それ故に買い取り価格の保証という形で新たな法律が施行されているのです。・・・中略

  逆にいえば幾ら高くてもそれで損をしないなら、さらに、儲かるなら人は借金をしてでも設置する。世の中の資金はそうした方向付けが為されれば確実にそうした形で使われるのだ。そして、そうした方向付けをすることが普通、政策と言われるものである。・・・中略

 結果の平等をもたらす事を目的とした補助金制度は制度設計の拙さから逆に結果の不平等、不公正を生んだ。
 収入の不平等は負担の公平さとは異なるファクターで起きた問題である。・・・中略

 以上に述べてきた事から一過性の補助金の持つ問題点は明らかになっていることは、よく お分かりいただけたと思う。ではどのような方策が採られるべきなのか・・・。 一方、買い取り価格制度を昨年から実施して先行設置者に経済的に不利にならない制度を取り入れたドイツでは太陽光発電の普及量は一気に6倍に増えている。・・・以下略

 要するに、日本の補助金方式は設備に対する補助金であり枠もあるので、補助金に当たらなかったり、環境問題に敏感で先行して太陽光発電を導入した人は半ばボランティアのようなものでどうしてもコスト高になります。設備が安くなって導入した人は有利になるようになっているのです。
 それは、電気の買い取り価格が今の電力会社の料金と同じにしているからなのです。そして、問題なのはこの電力会社の電気料金の中にも補助金が含まれていることなのです。
  
 ところがドイツでは電気の買取価格で設備費をレートインセンティブと言う方式にしているのです。

 ・・・略

 レートインセンティブによる支援制度とは、われわれのような環境負荷の無い発電所で作られた電気の価格を社会的に高く評価するというものです。 具体的には先に設置した人が損をしない価格で発電量の全部を電力会社との売買価格を差し引いたものを奨励金として設置者に還元する事で実現します。この為の資金は既に電気料金の中に含まれている2パーセントの電源開発促進税(先に述べたように、この大部分が原子力の開発促進に使われています)を使えば現在の負担額が増える事も有りません。地域が将来のエネルギー自給を考えるなら、まさにこうした目的の為にこそ、この税金は使われるべきものです。・・・以下略

 この考え方は 雨漏り実験室からの戯言 の 太陽光発電補助事業私案にも通じるものがあります。やはり、先行した人が損をすることの無いようにという方法です。

 少し分かりにくい(本人が一番分かってないのかも・・・。)かもしれませんが、要は、設備投資をしても損をしない買取価格のシステムさえ導入すれば太陽光発電の普及は急速に進むと言うことです。ドイツに先行されているのは単に政策が間違っているだけということです。技術は日本の方がすすんでいるのですから。
 それが分かっている人たちもいるのに政府が分かっていないのが残念ですね。やはり、日本の政府・官僚は視点が狂っているようです。もっと真剣に何が大事かを考えてもらわないと益々日本の閉塞感はひどくなりそう。

もったいないですね!

200332日日曜日  第1260回  居眠り事故

 いや〜!新幹線ってやっぱり素晴らしいですね!!流石に開業以来の無事故を誇るだけのことはあります。
 8分間24
Kmを運転手が居眠りして走っていても岡山駅で無事に停車。もっと言えば、100メートルのずれが残念です。停車位置に止まるだけのシステムは無理なのでしょうか。

 以前から、新幹線のATCシステムの安全性を聞くたびに運転手って退屈だろうなぁと思っていた私としては、今まで居眠りした人がいなかったことの方が不思議な気がします。やはり、真面目なプロ意識を持った人が厳しく選ばれているのでしょう。

 あれが、高速道路を走る自動車だったら、大惨事は間違いないところでしょう。自動車も、コンピュータ制御の研究が進んでいるそうですが、新幹線ほど安全に運転できるようになるのはまだまだ先のことじゃないでしょうか。というより、一般道で安全に走れるほどのものが出来る時代が来るとは想像しがたいものがあります。

 今回の事件で、新幹線の素晴らしさを見直して自動車優先の交通体系から公共交通への転換を進めるなんて発想があっても良いのじゃないでしょうか。

 鳥越さんが第1048回でこの事件について書いていました。

 ・・・略

 ここまでのところ重大な事故は1件も起きてません。これは大変な事じゃないでしょうか?!それだけ新幹線は設計段階から人間が持つうっかりした、と言うようなヒューマンファクターに基づくエラーによる事故を極力排除するように出来ているんですね。
 そういう意味では今回の運転手の居眠りはマイナーな「ヒューマンエラー」でしょう。それをシステムが完全に防御した。その点をキチンと評価した上で、そのヒューマンエラーの問題を論じなければ、とても一面的な報道になりかねません。現実にそうなっています。・・・以下略

 この視点は良いですね。先日の韓国での地下鉄火災の大惨事も、事故にきちんと対応することができなかった人的エラーが被害を大きくしたように人間がやることには限界があります。その限界を超えても安全が確保されるシステムこそ求められるものではないでしょうか。それに近いものが今の新幹線だとしたら、もっと評価されても良さそうです。

 第1206回でも書いたようにマスメディアが新幹線の良さをきちんと評価してキャンペーンでも張ってくれれば良いのですが・・・。

命を第一にの発想を!

200333日月曜日  第1261回  皇居の堀

 子供の頃、大人が家の横を流れる小川を泥で堰き止めて魚を取るのを飽きずに眺めたり、手伝ったりしたものです。
 堰き止める場所を選んで上流と下流の二箇所に泥を盛って堰き止め、水を掻い出して浅くなった中に閉じ込められたフナやドジョウを捕まえるのです。
 泥まみれで、魚を捕まえるのは興奮するものでした。昔は、あちこちでそんなことが行われていたものですが、今は小川も汚れて魚の影も見えなかったり、暗渠になったりしてそんな姿を見ることもなくなりました。
 今時の子どもは、あんな楽しい遊びを経験することも無いと思うとチョッと可哀想かもしれません。

 2日の「サンデーモーニング」で皇居の堀の水を抜くニュースを見ていてそんな懐かしい思いに思わず浸ってしまいました。
 その目的は、三十年振りの清掃と、ブルーギル等外来種の退治だそうです。どんな大きな魚が出てくるかと期待してしまいましたが日本のごみ問題を象徴するような自転車や家電など粗大ごみが多くて期待はずれでした。
 1メートルくらいの鯉でもいるかと期待していたのですが残念でした。ブルーギルも思っていたほど繁殖してなかったようです。
今回は一部の堀だけだったようですが、早く堀の全部を干挙げて貰いたいものです。きっと大物がいるでしょうね。楽しみです。

 ブルーギルと言えば最初は皇室に送られたものを山中湖かどこか富士五湖の一つに最初に放流したものから広まったと言う話を聞いたことがあります。それが、皇居の堀でも問題になっているというのが皮肉で面白いと思ってしまいました。どうせなら、最初から皇居の堀で飼えばよかったのに。

 いずれにしても、第1151話でも書きましたがこれだけ広がったものを今更退治するといっても無理じゃないでしょうか。
 それより、折角綺麗に掃除するのなら、錦鯉でも放流して都民に楽しみを提供したらどうでしょう。ブルーギルもブラックバスも一緒に放流して、後は彼らの繁殖力に任せましょう。

今更人間の力は及ばない!

200334日火曜日  第1262回  無呼吸症候群

 睡眠時無呼吸症候群という病気があると知ったのはもう何年前になるでしょうか。多分、読売新聞のコラム「医療ルネッサンス」だったと思います。
 自分では睡眠不足と認識していないのに昼間無意識の内に居眠りしてしまい交通事故を起こしたサラリーマンの方の例が紹介されていたように記憶しています。
 そうした人は、睡眠中にいびきが酷く暫く呼吸が止まり、10秒以上も経ってやっと大きく息をすると言うような症状だそうです。奥さんなどが気がついて見ているとこのまま死ぬんじゃないかと思えるほどだそうです。
 太った人がなりやすく、特にお酒を飲んだ時などその症状はひどくなるそうです。しかし、本人はその自覚がないらしい。
 確か、麻雀中に良く眠っていたと言う逸話を持つ、小説家の色川大吉さんがそうだったのじゃないでしょうか。

 おかしな病気があるものだと妙に記憶に残っていました。それは、特に、何十年ぶりに同窓会であった友人が偉く太っていて、ホテルで同室になった者達があくる日、あいつのいびきは酷かったと噂していたのですが、それから数ヵ月後に亡くなった事を聞き、「もしかしたら、あの無呼吸症候群だったのじゃないだろうか」と思ったことでこの病気を忘れることができなくなりました。
 その後、テレビなどでも取り上げられるようになって、この病気も世間に認知されるようになったと思っていましたが、そうでもなかったのでしょうか。

 第1260回で取り上げた新幹線の運転士がどうやらそうだったようですね。体重が100Kgを越えていたそうです。選ばれて運転士になった人だけにやはりたるみではなかったのでしょう。多分、もう運転士には復帰できないことになるのでしょう。気の毒ですね。
 それにしても、
JR自体がこの病気を想定していなかったというのですから不思議です。こちらの方こそ職務怠慢かもしれません。
 こうした、世間に認知されていない難病にかかり、世間から誤解されている人たちが沢山いるのでしょうね。
 医療が、進歩したからこうした難病が表面に現れてくるのか、それとも文明の進歩がもたらす新しい病気なのかどちらなのでしょう。

しかし、新幹線のATCだからこれで済みましたが、バスや飛行機でこれが起こったら大惨事ですね。もしかしたら、今までにもあったかもしれませんね。

やっぱり新幹線のものです!

200335日水曜日  第1263回  家族渡米

 イラクばかりが騒がれて、拉致問題が忘れ去られそうで心配していましたが、北朝鮮拉致被害者の家族連絡会代表の横田滋さん(70)夫妻らがアメリカに直接訴える為に渡米されました。
 日本政府は安部副官房長官らにまかせっきりで何の手も打たないように見えていらいらしていましたが、アメリカのベーカー駐日大使のはからいで、訪米が早まったものです。
 どうして、日本の政府はと言うより小泉さんでしょうか、是ほど拉致問題に対して関心が無いのか不思議です。
 あの人は、去年の訪朝の時、一気に人気が高まることを期待していただけのような気がします。ところが、思わぬ展開で思惑通りにならなかったので興味を失ってしまったのではないでしょうか。何とも無責任な話です。つまりは、本当に、拉致問題を解決するつもりなど無かったのだろうと思います。自分のことしか考えていないということでしょう。

 それが証拠に、アメリカや世界への拉致問題を訴えるのは政府が一番にやるべきことのはずなのになんの手も打っていません。イラク問題に隠れて放ったらかしにしているとしか思えません。
 石油も大事でしょうが、国民の命を守ろうともしない政府に対して国民はしらけきっているような気がします。少なくとも私の気分はそうです。

 幸いベーカー大使のおかげで訪米が早まりましたが、このままだと4月の後半になる所でした。どちらが日本人を大切にしているのかと言いたいくらいです。
 何とか、この訪米でアメリカの関心が拉致問題に向いてくれることを願わずに入られません。
 それにしても、何時まで家族が先頭に立って動かなければならないのでしょう。日本を出発する時の横田さんの疲れ切ったような顔を見て、「何で、犠牲者がここまでやらなきゃならないのだろう。」と気の毒でたまりません。

 やはり、この国は弱者には徹底的に冷たいようです。益々二極化への道を突き進んでいるのでしょうか。

やるせないですね!

200336日木曜日  第1264回  水道民営化

 第1040話で仮想水と言う面白い考え方を知ったことを書きましたが、4日の読売が再びコラム「水の世紀」で仮想水を取り上げています。

 ・・・略

 日本が輸入した農作物を「水」に換算すると、年間六百四十億トンとなる。国内で消費される農、工業、生活用水は約九百億トン。食糧自給率が40%と先進国で最も低いため、国内消費の七割もの水を海外に依存することになった。・・・以下略

 それでなくても、水と安全はタダで手に入ると思っている日本が水不足の途上国からこうした形で水を輸入していると分かると食料の輸入というものは根本的に間違っているのかもしれませんね。

 そのタダと思っている水が別の意味で変な方向に向かっているそうです。

 トッテンさんのOurWorldNo.563 水道民営化を問うより

 ・・・略

 先日、経済紙の一面に「水道事業民間に開放」の見出しのもと、政府がコスト高な日本の水道料金を下げることを狙いとして、地方自治体が運営している水道事業を民間企業に全面委託できるように地方自治法の改正案を提出し、成立を待って年内にも施行するという記事が掲載された。・・・以下略

 こんなことが行われようとしているとは全く知りませんでした。掛け声ばかりで全く進まない民営化ですが、考え方自体は悪くは無いのだろうと思います。
 しかし、日本の民営化論はどうも裏がありそうで怖い。気がついたら、本当に国民のためを思ってと言うより、政・官が自分達の利権を広める為に上手く利用していただけだったというような気がしてなりません。

 本当に必要な改革には全く手を付けず、表面だけをいじって誤魔化しているだけで結局は改悪になっている事にならなければ良いのですが。
 食料自給率の低下問題やいつでも手に入ると思っていた安全も得意の先送りで何の手も打たなかったばかりに最近は風前の灯状態です。水もこれと同じようにならなければ良いのですが。
 食料も水も安全も命にかかわることを全部外国に頼っていて本当に良いものなのでしょうか。
 
第1232回でも書いたように北朝鮮などによって歪められた戦後の日本をもう一度根本から見直した方が良さそうです。

兎に角、政府のやることが信じられないのは悲しい!

200337日金曜日  第1265回  リクルート

 日本中が怒り、政治の腐敗にあきれ果て、こんなことは日本人は二度と許さないだろう。そう意味では、「日本の汚職を白日の下にさらした功績で銅像が建てられても良い!」とも言われた江副浩正元リクルート会長。
 ところが、何時の間にかうやむやになり、相変わらず政治家は金まみれ。何一つ変わっていない。
 それどころかバブルがはじけて以来低迷が続くどん底の日本。そんな事件があったことも忘れてしまったような今頃になって江副浩正元会長の1審判決がようやく出た。「何だまだ判決も出ていなかったのか。」とあきれ果てる思いです。

 5日 毎日新聞コラム「余禄」より

  「ああ、あの事件」と思い出した人も多かっただろう。リクルートコスモスの未公開株をばらまき、贈賄罪に問われた。有罪だが、執行猶予がついた。

 本人または周辺に未公開株が渡った人のリストには前・元首相が5人並ぶ。田中角栄、中曽根康弘、竹下登、宮沢喜一、森喜朗の各氏。立件されなかったが、いずれも「ぬれ手でアワ」の利益を得たはずだ。・・・以下略

 産経新聞「コラム」主張より

 双方に言い分があるのは理解できるが、立場の違いを超えて、検察、弁護側ともに迅速な審理への努力が欠けていたと指摘せざるを得ない。また、裁判官にも、毅然(きぜん)とした訴訟指揮を行ったのか疑問を呈したい。現行制度を続けていては、大事件の刑事裁判は長期化するばかりだ。オウム真理教の麻原彰晃被告の裁判は、既に七年以上もかかり、ゼネコン汚職事件の竹内藤男・元茨城県知事公判は約九年たっても東京地裁で審理中である。・・・以下略

 何時もの巡回、3月4日の「五十嵐仁の転成仁語」より

 もちろん、藤波孝正元官房長官や池田克也元公明党代議士などのように有罪になった人もいます。しかし、株を受け取って実名が公表された中曽根康弘元首相や森喜郎前首相、当時の竹下登首相、宮沢喜一蔵相、安倍晋太郎自民党幹事長、塚本三郎民社党委員長などは、誰一人として罰せられませんでした。

 おかしいじゃありませんか。お金を贈った人が罰せられ、それを受け取った人はおとがめなしというのは……。・・・中略

 この不平等、この片手落ちをどう言ったらよいのでしょう。政治家であるからこそ、この不平等が許され、宮沢さんは首相の地位に上りつめることができました。・・・以下略

 やはり、日本は完全に狂っているとしか言いようがなさそうです。日本の腐敗体質を一挙に壊すことができると思った最大のチャンスを逃してしまったのですから。
 どうやら、権力を持つものが上で結託して罪までうやむやにしてしまったということのようです。
 立法・行政・司法が自分達の地位を守ることにだけ血道をあげ、国民は完全に無視です。そして、国民はそれに対する怒りを何時の間にか忘れさせられている。
 本当に、この国の人たちは何時立ち上がるのでしょうか。それとも、為政者達にいいように利用されて気がついたら北朝鮮の国民のように飢餓に苦しんでいるのかもしれません。

もう、どうしようもないのでしょうか!

200338日土曜日  第1266回  国の放置

 北朝鮮・拉致事件支援者掲示板に3月6日のYahoo!ニュースを紹介している人がいました。そして、この言葉を日本の政治家や官僚はどうきいているのかな・・・と書いていました。

 ・・・略

 訪米中の北朝鮮拉致被害者の家族らは5日、米国務省でアーミテージ国務副長官と会談した。副長官は拉致事件について「心の底から同情する。これまでの運命を変えることはできないが、将来の我々の政策を変えることはできる。『反テロの戦い』の一環という観点からも共同歩調を取りたい」と述べ、拉致問題解決への協力を約束した。・・・以下略

 その通りですね。向こうの人はパフォーマンスもあるのでしょうが、日本の政治家の冷淡さに比べてどうしてこう暖かいのでしょう。

 その底に流れる日本の政治の問題点を見事に表現したものが「交通死や重度後遺症被害者の掲示板」の2月28日に「桶川事件国家賠償判決の評価」として管理者が書いていたものにありました。

 ・・・略

 犯罪被害者の会である『あすの会』が最近発行した欧州の司法の報告がありますが、犯罪捜査の定義は日本と欧州とで異なる点があります。

日本= 社会の秩序維持のみ

欧州= 社会の秩序維持と被害者のため

 この違いこそが、捜査側と遺族側に埋めがたい溝を生んでいるのです。被害者を排除するシステムは、被害者遺族を苦しめつづけるのです。明白な国の放置です。

 これです。日本の政治家や官僚に欠けているのは被害者のための視点です。自分のことしか考えていないから、被害者の痛みを感じることができないのでしょう。お前達はわしらが面倒見てやっているんだと言うおごりが目に見えるようです。日本の政治の原点がここにあるのでしょう。
 そうでなければ、拉致被害者の家族にあんな苦労をさせるわけがない。どうして、日本政府のバックアップが無いのか。全く、政府の顔が見えない。
 他所の政治家の方が余程温かく見えるなんて全くの恥でしかない。これで、拉致問題が解決すれば、それはありがたいことですが、日本の政府は世界中の笑いものでしょう。

全くどこを見て政治をやっているのか!

200339日日曜日  第1267回  世論

 世論は与論(よろん)と思っていたのが何時の間にか「せろん」に変わっていたのは何時の頃だったでしょうか。テレビのニュースを聞いていて何時も違和感を感じていました。
特に、「世論調査」を「せろんちょうさ」と読むのがどうしてもしっくりきませんでした。

 そして、どうにも馴染めないまま私の中では「よろん」で通っていましたが、気がついたら又、何時の間にか、「よろん」に戻っていました。
 「何なんだ!一体どっちが正しいんだ?」。あれは一体なんだったのでしょうか。やはり、私のように馴染めなかった人が多かったと言うことなのでしょうか。何故変わったのかどこかで説明があったのかもしれませんが残念ながら私は聞き漏らしました。
 だから、そのまま、一体どっちが正しいのだろうというぼんやりとした疑問はずっと残っていました。

 小泉さんの「世論に従って政治をすると間違う場合もある。それは歴史の事実が証明するところだ」(7日、朝日新聞、天声人語)発言のおかげで思わぬ記事が載りました。

 7日、毎日新聞より

 「世論(よろん)」はもともと「輿論(よろん)」と書いた。1946年、当用漢字1850字が決まったとき、「輿」は含まれなかった。代わりに「世」を使うようになった。

 「輿論=世論」とは別に「世論(せいろん)」があった。・・・中略

 「輿論」の「輿(こし)」は人を乗せる乗り物である。漢字としては別に「多くの人たち」という意味もある。「輿論」はこちらからできた。つまり、「多くの人たちの意見」。一方、「世論(せいろん)」の「世」は「世間」の「世」だ。「世論」は「風説」と言い換えると分かりやすいかもしれない。

 代表的な国語辞典に「世論(せいろん)」が載るのは1907年刊行の「辞林」(三省堂)が最初だ(住友陽文「近代日本の政治社会の転回」、「日本史研究」463号)。「輿論」に比べて一般的な言葉ではなかったのだろう。・・・以下略

 残念ながら、どうして、「よろん」が一時使われなくなって何時の間にか復活したのかの解説はありませんでしたが、「よろん」が間違いでないことは確かのようです。

 7日の読売新聞コラム「日めくり」に

 次回は「世論」。読み方は? 1.ヨロン 2.セロン とあって8日の新聞を楽しみにしていたのですが、どこにもありませんでした。どうやら次回は明日ということではなかったようです。そして、明日は新聞休刊日だそうです。

疑問ははれるのでしょうか!

2003310日月曜日  第1268回  自転車

 第1073話等で何度も取り上げた自転車。第1127話では自動車優先の道路整備のために自転車はのけ者にされたり軽視される傾向にあり、その為に事故が多いということにも触れました。
 しかし、どう考えても、これからは自転車という自然に優しい乗り物を見直すことが必要なことは明らかでしょう。

 9日の読売新聞コラム「The数字」で一世帯の自転車保有台数が1.8台とありました。

 ・・・略

 自転車産業振興協会の推計では、2002年は約8555万台に。同年3月待つ時点の自動車の保有台数約7627万台(国土交通省調べ)を上回っている。・・・以下略

 このコラムの趣旨は、中国製の輸入車などが国産車を上回って貿易摩擦問題にもなっていると言うことです。
 しかし、私は、自動車社会にどっぷりとつかっていると思っていた日本でこれだけの自転車が使われているということに、「日本人って案外堅実なのかも、本当はもっと違った社会を望んでいるのじゃないだろうか?」と感じました。
 残念ながら、国の方が自動車優先になっているだけで、自転車道などをきちんと整備すれば、国民は、あっという間に自転車王国を受け入れる土壌があるのかもしれません。日本人って案外捨てたものじゃないのかもしれません。

 自転車道と歩道を整備して、ロードプライシングで自動車の中心街への流入を減らし、その代わりに路面電車などを利用するという根本的な交通体系の見直しをすればこの国は世界に誇れる、無公害で交通事故の無い弱者に優しい国になると思います。

可能性はあるのに!

2003311日火曜日  第1269回   ミーハー

 9日のF1オーストラリアグランプリを見ましたが、やはり、佐藤琢磨さんが出ていないので力が入りませんでした。レース自体は波乱があって面白かったのですがどうしても傍観者気分で手に汗を握ることはありませんでした。やはり、スポーツははらはらドキドキで見ないと駄目ですね。

 しかし、不思議ですね、日本人が出ているというだけで全く違った反応になってしまうのですから。尤も、日本人であれば誰でも言いという訳にはいきません。やはり、その選手に好感が持てないと「あぁ、頑張ってるな」とは思っても余りのめりこむことはありません。
 これって、単なるミーハーですね。本当に
F1が好きな人から見れば「何言ってんだ!F1なんか分からないくせに」って言いたいところでしょう。

 この傾向は野球にもあります。いくら松井選手が騒がれても、私にとって、その興味はイチロー選手の足元にも及びません。
 「ふ〜ん、打ったか中々やるな!」くらいのものです。これが、イチローだとテレビも前のめりで見ていたりして・・・。
 ヨーロッパで活躍しているサッカーの選手達に対してもサッカー自体に余り興味が無いこともあって松井選手に対するのと同じような反応です。勝手なものですね。

 ということで、F1は来シーズンまで静観することにします。後は、イチロー選手に頑張ってもらいましょう。幸い今年も順調に仕上がっているようですから期待に応えてくれるのじゃないでしょうか。首位打者の奪回もありそうに思えます。

 残念なのは、松井選手への注目が多くて中継やニュースも少なくなりそうなことです。しかしこれも活躍次第で変わってくるでしょう。

今年も元気を貰えそう!

2003312日水曜日  第1270回  大家選手

 大リーグと言えば、エクスポズの大家選手が立命館大学に合格したそうです。シーズン中はインターネットなどで講義を受け、オフには日本で講義を受けたりするとのことです。
 大リーグで昨年13勝の自己最高の勝ち星を挙げいよいよ大リーガーとしての益々の活躍が期待されるほどの人が大学に入ってまで敢えて勉強しようとするのかと大方の人が驚いたのじゃないでしょうか。

 鳥越さんも1057回鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」でそれに触れていました。

 ・・・略

  「大学生との両立という困難な道を選んだのは、マイナー時代に大学に通うチームメートに刺激を受けたことが発端だ」見出には「引退後の人生の方が長い」とある。

 そうなんですよね。大家投手の人生設計とその決断に私は心からの拍手を送りたい。

 このあたりが、平均的な受け取り方だろうと思います。大抵の人は「大リーグで頑張っているのに、その上勉強までやろうとしているとは大したものだ!」と感心したのじゃないでしょうか。私も、同感です。

 ところが、「サンデーモーニング」で張本さんが大家選手に「渇!プロとして、やることがいくらでもある。勉強なんかしている場合じゃないだろう。」と言ってたのが印象に残りました。プロとしての誇りのある張本さんとしてはきっと歯がゆいのでしょうね。実際にプロとしての実績を残した人で無いと言えない言葉かもしれません。
 この考え方にも「成る程、本当のプロとはそうあるべきかも」とも納得させられるものがあります。しかし、人間の幅を広めるためにはあらゆるものに通じていることも大切な要素のような気もします。難しい所です。

どちらが良いのか私には分かりません!

2003313日木曜日  第1271回  世論

 第1267回で書いたように日曜日と休刊日が加わって3日とばされましたがやっと11日の読売新聞コラム「日めくり」に「世論」について載りました。 

 世論 ―― 本来の読みはセロンだが 

 ヨロン、セロン両方の読み方があるが、「世論」は本来は「セロン」「セイロン」と読み、「ヨロン」は「輿論」と書く別の言葉だった。

 当用漢字に「輿」が入らなかったため、新聞などでは、「世論」を使うようになった。「世論」も古くからある漢語で、1893年(明治26年)の山田美妙著「日本大辞書」も掲載、「世上の論」と説明している。

 「世」は訓読みで「よ」と読むため、「輿論」の読みに引かれ、現在では「世論」は、「ヨロン」と読む人の方がおおくなっている。

 何のことはない「セロン」と読む人より「ヨロン」と読む人の「ヨロン」が強くて、「セロン」が淘汰されたということのようです。

 読んでみても「ヨロン」の方が語呂が良いように思うのは身びいきでしょうか。お国の決めた(?)当用漢字も使いやすさにはかなわなかったということのようです。

 それにしても、一斉に止めていたものが世論に押されて何時の間にかこそっと復活していたとは皮肉ですね。
これで安心して「ヨロン」と読むことができます。それにしても、最初は読みが変わったと宣伝していたはずなのに黙って元に戻すのは不親切ですね。

「ヨロン」派の私としては良いんですが・・・!

2003314日金曜日  第1272回  拉致はテロ

 第1266回国の放置で書いたように、拉致被害者家族に対する政府の対応は本当に納得が行きません。
 何でも、あの渡米の費用も国からの補助は全くなかったようです。本来なら、政府が世界に訴えるべきことを家族会がやっているのにその費用さえ補助しないとはどう考えても納得できるものではないと思うのは私だけなのでしょうか。

 訪米後の川口外相との面談での反応の酷さ。

 ・・・略

  これに対し、川口外相は「普通の人間の感覚ではテロだと思う。ただ法的には定義がない」などと答えるにとどまった。経済制裁についても、「現時点では考えていない」とした。(12日読売新聞より)・・・以下略

 全くどうしようもない感じです。国民の心は完全に国を見離すことになりそうに思えます。何でこんな人たちが政治をやっているのでしょう。

 と思っていたら、12日の産経新聞主張が書いてくれました。

 「拉致はテロ」日本政府も  【家族会帰国】

 ・・・略

  拉致事件は日本人の生命が危険にさらされ、日本の主権が侵害された北朝鮮の国家犯罪だ。テロといえば、米中枢同時テロやオウム真理教による地下鉄サリン事件など、一度に多くの死傷者が出た事件が連想されるが、拉致事件は長期間続けられ、いまだに解決していない北朝鮮の国家テロといえる。日本政府も早くこの認識を持ち、家族会が訪米して行ったような国際世論に訴えかける外交努力をもっと熱心にすべきである。・・・以下略

 こんな単純なことが何故できないのか。是ほど、国民の命をないがしろにする国は他には無いのじゃないでしょうか。国民を飢餓で死なせる北朝鮮とその視線が国民を向いていないと言うことではどっちもどっちのような気がします。
 ここまでないがしろにされると、もう何を言われてもこの国を信じることは出来ないという気分です。株価が7000円台に落ち込んだのもそんな国を見捨てた国民の気持ちの現われだったりして・・・。

 蓮池透さんの「日本もアメリカのように拉致をテロと認めて欲しい」の言葉を政治家たちはどう聞いているのでしょう。
 この拉致事件に関しては、あの田中長野県知事も「横田滋さんが北朝鮮に行くのを止めるのはおかしい」などとずれたことを言っているようです。あれ程の人でも、当事者でないと危機感を感じられないのでしょうか。残念です。
 それだけに、欲の絡んだ政治家に国民に対する視線がありそうには思えない。

やはり日本の政治家は狂っている!

2003315日土曜日  第1273回  難民問題

 昨日触れたように田中長野県知事の家族会に対する発言は期待はずれでしたが、くしくも田中知事の素晴らしさを書いた第1246回で家族会の当事者としての研ぎ澄まされた危機感に驚かされたことも書きました。私も、地村さんのお父さんの考え方を知って自分の甘さを痛感したものです。その考え方を聞くまではそんな発想は頭の片隅にもありませんでした。それ程に危機感を持っていなかったということです。田中知事も私と同じ程度の認識しか持っていないのじゃないでしょうか。
 田中知事も、全てのことに通じているが如く振舞わなければならないので、あまり分かっていないことにも思わず答えてしまったと言う所かもしれません。1
 尤も、どちらが正しいかなんてことは誰にも分からないのが本当でしょう。

 もう一つ、私は、中国が脱北者を難民として受け入れることが北朝鮮を崩壊させるためには必要だと書きましたが、トッテンさんがOur World No.564 日本の国際貢献でそんな私の考え方と反対のことを書いていました。

 ・・・略

 中国がこのような方針をとるのは、彼らを難民とみなせば国内に難民キャンプを作って定住を認める必要がでてくる。そうなれば、そこを基点として北朝鮮人による反北朝鮮政府グループの活動が始まる可能性があるからだといわれており、中国のこの地理的、政治的理由を諸外国が批判することはできないだろう。

繰り返すが、日本の難民問題に対する貢献は小さくはない。UNHCRに対する政府の拠出金だけでなく民間人からの寄付もトップクラスである。

日本にはさまざまな技術や優秀な人々、知恵が豊富にある。八方美人になってすでに人口過剰な列島に難民を受け入れるのではなく、お金と知恵を使って難民を支援し、武力の代わりに経済力を使ってアフガニスタンやイラクにこれ以上の難民が出ないようなリーダーシップをとるという国際貢献を日本は堂々とするべきである。

 物事は私が考えるほど単純じゃないようですね。あらゆる面から考えることの大事さを痛感させられます。
 と言いながらも、気持ちは単純に北朝鮮を崩壊させることが拉致事件解決の一番の近道と言う考え方です。
 尤も、田中知事もトッテンさんも日本の政治家たちのように自分の欲だけで動いているのじゃないのは確かなように思います。

やはり、この二人に国政をやってもらいたい!

2003316日日曜日  第1274回  検察

 第1129話などで何度も取り上げてきた検察の調査費問題の三井環さんがやっと釈放されたそうです。
 
鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」1062で鳥越さんが書いています。鳥越さんとのインタビューを前に逮捕されたものでしたが、早速インタビューしたそうです。

 それにしても、調査費問題を闇に葬るための検察の動きは余りにも醜く、国民をコケにしているとしか言いようがありません。

 論壇 目安箱 平成15122日 検察官は今こそ罪を償うときだ にもそんな検察のおかしな動きが書かれていました。

 ・・・略

 昨年奈良市で起こった、奈良地検の元事務官による建設現場侵入事件で、その事件が起こった当日に奈良地検次席検事が、事件発生現場に駆けつけ、現場監督に名刺まで渡して事情を聞いたと言うのである。
 次席検事と言えば地検ナンバー2の人である。
普段は決裁官として部下の検察官を指導するだけなのに、暑い真夏の日中に砂埃の舞いあがる土木建設現場に官用車で乗り付け、現場監督に名刺まで差し出して事情聴取するなど聞いた事が無い。・・・以下略

 これは、第1034話で取り上げた大田原昌嗣さんが逮捕された時のことです。庶民の事件には興味がなさそうな割には自分達の組織を守るためには全力を尽くすようです。
 それが組織の取る通常の行動とはいえ、検察と言う組織が全く同じことをしているのでは何が正義を守るのかと考えると、日本の終わりは近いのかも・・・。三井さんの証言で日本が変われば良いのですが。

そんなことは起こりそうもない!

2003317日月曜日  第1275回  挨拶

 「おはようございます」などの挨拶が消えた時、その人は何か問題を抱えていると考えて間違いない。
 朝、一番に出社して、出勤してきた人と挨拶を交わすことで、「ああ、この人は何か悩んでいるようだ」「会社や上司に不満を持っているようだ」とおおよその雰囲気は分かるような気がします。
 と言うのも、私自身会社に不満がたまってきたときに挨拶の声が小さくなった自覚があるからです。日頃から挨拶を口うるさいくらい言ってた本人がそうなるのですから、我ながら恥ずかしい思いをしたものです。

 あまりに単純と言えば単純な考え方かもしれませんが、意外とあたっていると思います。

 それだけに、広島県尾道市の小学校の民間出身校長が自殺した裏に、校長のあいさつに返礼しない教員がいたと言うのが気になりました。

 16日産経新聞「主張」

 ・・・略

 原因はもっと根が深いように思われる。校長のあいさつに返礼しない教員がおり、「私の思いが伝わらない」と悩んでいたという。一年足らずで教頭二人も入院し、後任がいないというのも異常だ。教員による校長へのいじめはなかったのか。市教委のバックアップ態勢は十分だったか。解明されなければならない疑問点は多い。・・・以下略

 子供達の模範になるべき教員がそんなことをやっている学校で本当の教育ができるとは到底思えません。
 これだけでも、広島県の教育が問題を抱えていることは明らかだと思います。このあたりも、戦後の行き過ぎた権利主張の弊害でしょう。旧社会党などの
北朝鮮崇拝の影響を感じてしまうのは私だけでしょうか。
 それにしても、こんな常識外れた先生に教わる子供達がどうなるのだろうと心配でたまりません。本当に気の毒です。

子どもは教師を選べない!

2003318日火曜日  第1276回  旧制高校

 戦後生まれの私達が経験していないことに旧制高校があります。戦前に経験した人たちが制帽とマントをまとった所謂バンカラといわれる格好で演壇に上がり、「ああ玉杯に花受けて・・・」なんて懐かしそうに歌う「寮歌祭」をニュースなどで見ことがありますが、「いいおじさん達が懐古趣味でやってるなぁ!」位にしか思っていませんでした。
 今の若者達に見せたら、それこそ顰蹙を買うかもしれません。私の時代でも学生生活には既にそんな雰囲気もなく、たまたま体育会のクラブだった関係で制帽にロウを塗って固め10円玉でロウを削って型を整えたりすることくらいはやりましたが、昔のバンカラとは程と多いものでした。ちょっと雰囲気を味わった程度と言う所です。

 17日、産経新聞コラム「正論」が「旧制高校の復活を強く望みたい」との題で、旧制高校で学んだ、台湾の前総統李登輝氏など外国人の方がその良さを評価していることを紹介していました。

 ・・・略

 父親がアメリカ人、母親が日本人というアメリカ人が、金沢の旧制第四高校を卒業したあと、アメリカやヨーロッパの学校を経験したが、四高時代の教育が彼の人生にとって最も有意義だったと述懐していたとのことである。・・・以下略

 第789話などでも取り上げた戦後教育による弊害が取りざたされる中でこうした声が上がってきているようです。
 エリート意識が感じられてチョッと敬遠する所もありますが、戦後の日本がおかしくなったのは、こうした社会を担うエリートを育てることを目標としていたと思われる学校の学生生活を経験していない戦後育ちが社会のトップに立つようになってきたからかもしれません。
 昨日も触れた旧社会党などはきっと率先して、こうした旧制高校の復活などに反対してきたのじゃないでしょうか。
 必ずしも古いものが良いとは思いませんが、良いと思われるものは積極的に見直していくことは必要でしょう。余りにも歪が大きくなってきている今、教育こそが見直されるべきときが来ている事は間違いなさそうです。

もう時間はないかも!

2003319日水曜日  第1277回  ボール紙

 第1271回の世論(よろん)を取り上げたように、読売新聞コラム「日めくり」には思わぬ言葉のルーツを教えられることが多く毎日楽しみにしています。

 18日の「ボール紙」も段ボールという紙に関係した業種でも働いていた経験を持ちながら日頃何気なく使っていた言葉だけに驚かされました。

 ●ボール紙 ―― 丸いわけではない

 紙箱や本の表紙などに使われる厚手の紙。板紙とも呼ばれるように、ボールとは、ball(球)ではなくboard(ボード=板)のことだ。
 この言葉が取り入れられた明治時代、
boardをローマ字読みして「ボールド」と言ったのがなまって生まれた呼び方という。あるいは、耳で聞いたままを発言しようとして「ボール」となったのかもしれない。・・・以下略

 ローマ字の「ヘボン」式が「ヘップバーン」のことだったなど明治の日本人は英語を耳で聞いたままに書いていたと言うのをよく聞きましたが、この言葉もそうだったとは・・・。
 「ボール紙」って変な言葉だとは思いながらも何の疑問も持たずに当然のこととして何気なく使っていた言葉にこんな歴史があったとは、日頃の、注意力の無さに愕然とする思いです。
 自分でも、好奇心を持っているほうだと自負しているところもあったのですが、こういう話を聞くと、疑問を感じながらも深く追求することなく「マアいいか!」と流されていることを反省させられます。もっと、物事に対する好奇心を持たないといけないですね。このあたりが、凡人の凡人たる所以でしょうか。

こだわりも必要!

2003320日木曜日  第1278回  観光立国

 第1225回でやっと政府が観光立国を考えるようになったということを書きました。しかし、その動きは相変わらずのろそうです。
 どうして何もかにも遅いのでしょう。早くやることは日本の政府にとっては悪なのでしょうか。本当に不思議な国です。

  何時もの論壇 ・ ピジョンボックスに外国人記者の提言がありました。 

  * なぜ増えない外国人観光客 足りないのは、思いやりと知恵

 ・・・略

 観光は一つの重要な産業として考えることです。 観光客の動きに従って、物と人とお金と情報が流通します。 空港を始め、交通機関や宿泊施設等の充実整備、出入国の管理、治安の維持、言語サービスなど、国内の観光案内の受け入れ体制等を、総合的に立案、推進するレスポンシビリティー(責任と義務)を持つファンクション(機能・部門)を明確にして、早急に推進するべきです。

 現在、どこの誰が統合的に管轄しているのですか。 総理府ですか、外務省ですか、文部科学省ですか、それとも経済産業省ですか、もしくは国土交通省ですか。・・・以下略

 こうやって指摘されると本当にビジョンの無い国というのが良く分かります。ここでもあの外務省の責任は相当有りそうです。本当に仕事をしていないですね。
 確かに物価などネックとなるものもありますが観光地としての魅力が他国に劣ることは無いようです。やり方によれば、大幅な増加は可能なはずです。何といっても、その気が無かったのが原因なのは間違いなさそうです。
 しかし、製造業が海外に出て行った今、景気浮上の手段としてはどうしても取り組まなければならないはずです。

本当にやるのでしょうか!

2003321日金曜日  第1279回  報道管制

 曽我さんの癌手術には驚きました。全く素振りも見せませんでしたね。中山参与が関与したのでしょうか。恐れ入りました。

 そして、家族会の訪米に何故一番アメリカの人たちの心に訴えるものがあると思われる曽我さんの名前が無いのかの不思議でしょうがなかった疑問が解けた思いです。

無い頭で、「曽我さんが一緒に行けばアメリカの人たちに与えるインパクトは大きいはずなのにどうして行かないんだろう?」。
 「今回は、当事者の5人は敢えて連れて行かないという慎重な方針なのだろうか?その理由は?」などと考えてみましたがどうにも分かりませんでした。

 しかし、修羅場をくぐってきた人たちだからきっと私などには思いも着かない理由があるのだろうとは思っていました。
 それは、
第1246回でも書いたように5人の帰国以来の家族会の政府など到底及ばない深い考えを見せられていたからです。まさか、こんな事情があったとは想像もできませんでした。これじゃいくらなんでも一緒に行くわけには行かないですね。これが、最初に4月に訪米と決めた理由だったのかも知れません。
 それとも、私などには想像もつかないもっと深い理由があったのでしょうか。

 想像力の無い人間がいくら考えても駄目ですね。「下手な考え休むに似たり」そのものです。
 それにしても、見事な極秘行動でしたね。事前にマスコミに漏れていたらその騒ぎは想像を絶するものがあったことは間違いなさそうです。
 それとも、訪米の時に曽我さんの不参加についてどのマスコミも疑問を挟むようなコメントしなかった所を見るともしかしたら知っていたのでしょうか。とすれば、これも見事な報道管制だったのかも知れません。

どちらでしょう!

 と思っていたら、20日の読売新聞によると地元の真野町(佐渡島)が内閣府から内密にするようにとの指示を受けていたためだったそうです。

 新潟県内の新聞、テレビ、通信社など15社でつくる新潟県報道責任者会議が町長に抗議をしたのだそうです。
 もっと深い考えがあってのことかと思っていたのに、何のことはない、単に無関心だっただけのことのようです。公式発表を何の疑いも無く信じていた緊張感の無さが見事に現れているのじゃないでしょうか。

2003322日土曜日  第1280回  イラク戦

 とうとうイラクへの攻撃が始まりましたね。テレビはどこを見ても同じ様なものです。

 ついこの間までの私だったら、単純に戦争反対を叫んでいただろうと思います。しかし、5人の拉致被害者の帰国以来、日本の戦後が北朝鮮を代表とする近隣国によって如何にゆがめられたかを知るに及んで、単純に戦争・軍備反対が正しいとも言えなくなってしまいました。
 どんなに民主主義が広まったと言っても、未だにフセインや金正日のような独裁者が現れ自分の地位を守るためにはどんな手段も選ばないのですから、それに対抗する手段はやはり必要悪なのでしょう。
 しかし、独裁者も1人でその地位を確立できるわけがないことを考えると、それを利用し、恩恵を受けている取りまきがいることは間違いありません。
 ということは、その地位を継ぐ人間がなくなる事はないということなのでしょう。永久に無くならない問題なのでしょうか。それ程に権力とは一度手に入れた人間を狂わせるものなのか。

 理想は、あくまでも、世界中から争いが無くなり軍隊に使われるお金を人々の為に使うことができることであると思います。
 しかし、誰もがわかりきっているこんな単純なことができないのが人間なんですね。万物の霊長類などと威張っていますが、やってることは動物の本能以下のようです。

 そう思いながらも、爆撃のテレビ画面を何の痛みも感じずにゲームを見るように見ている自分がいます。
 深刻そうな顔をして見ていても、所詮、自分に降りかかる火の粉でないことに本当の痛みを感じることは難しそうです。

それが人間なのでしょう!

2003323日日曜日  第1281回  ボンエルフ

 又、新しい言葉に出会いました。「ボンエルフ」です。ご存知の方は今更何言ってんだと思われるでしょうが私は全く知りませんでした。

 何時ものサイト巡路、柳原三佳HPの掲示板All About 交通事故の3月21日の書き込みにこの言葉がありました。

 ・・・略

 「道は車のものではなく、歩行者や居住者のもの」という施策を「ボンエルフ」というそうですが、これがヨーロッパでかなり普及実現しているそうです。「ボンエルフ内では歩行者の後ろからクルマが来ても、「どけどけ」といわんばかりにクラクションを鳴らすことは許されません。道をあけてほしければ、ドライパーは窓を開けて「すみません」と声をかけるのです。もちろん、子どもは道で遊んでよいことになっています。子どもは三輪車に乗ったり、道に座り込んで遊ぶでしょう。お年寄りは道の真ん中を散歩するでしょうし、大人たちは道でのんびりと立ち話をするでしょう。クルマはこれらを慎重によけながら走らなければなりません」(杉田聡「クルマを捨てて歩く!」から引用)。こうした風景はもともと日本にあったものです。江戸時代には、クルマ(当時の牛車や大八車のこと)を動かすときは先導役をつけないといけないという法令まであったそうですが、現代人から見ればいかにも漫画的だけど、それを漫画にしか見えなくなっている現代人ははたして正常といえるのでしょうか。・・・以下略

 これこそ私が求めていたものです。杉田聡さんは第1161話で取り上げていましたが、こういう人に優しい道路が増えて欲しいものです。

 「ボンエルフ」をサーチで調べてみました。かなりのヒット数です。やはり知らなかったのは私だけということでしょうか。

 道と暮らしのネットワーク → 入船西ボンエルフが分かりやすかった。

 ・・・略

 1970年代にオランダのデルフトという街で初めて導入された方式で、人間が対応できる速度(約15km)以上に、車がスピードを出せないような構造になっています。

 オランダ語で 「居住」....Woon 「中庭」....Erf が語源となっています。・・・以下略

 又、オランダですか。本当に侮りがたしです。付き合いの長い国の割には参考にしていないですね。もったいない。

 お国も結構やっているようです。

 松江商業地ボンエルフ実験

 第1251回のロードプライシングでも書きましたが、日本の行政も分かってはいるようです。でも不思議ですね、どうしてそれが大きな動きにならないのでしょう。やはり政治でしょうか。
 本当に必要な所にお金が回るようにならないとこの国は何時まで経っても良くなりそうも無い。

やはり政治改革しかないのか!

2003324日月曜日  第1282回  

 日本に対する異常な敵対心を現す中国・北朝鮮・韓国。一体どうしてだろうと思うのは私だけではないと思います。子供の頃から日本憎しの歪んだ教育を行い、それだけでは足らず、日本の政治家などを使って自虐思想を広めるなど、その行動はどう考えても行き過ぎに思えます。
 それが、外に敵があるとして国内を治めるための方法としても異常であることには間違いなさそうです。どうして、そんなに日本が嫌いなのでしょう。

 23日の読売新聞日曜版、コラム「旅心ひと」に漫画家の里中満智子さんが面白いことを書いていました。仲良くなった韓国人との話だそうです。

 ・・・略

 「そりゃあ日本は悪かったけど、どうして日本ばかり憎むの?歴史を振り返れば中国にもかなり非道(ひど)いめにあっているのに、なんであっちには何も言わないの?」
 「中国は兄で日本は弟だ。兄にはどんなめにあわされても従わなければならない。弟が兄を足げにしたら許せんのだ」。なるほど、儒教世界は奥が深い。

 そうか、日本は弟か。この視点は驚きました。こんなことって案外あるのかもしれません。血肉を分けた肉親の争いは他人の争いより酷く血みどろになると言われます。こうなると長兄である中国があれほど日本を目の仇にするのも納得がいく思いです。
 これは、理性でなく感情の世界ですね。こうなると、そうした感情を持つ今の為政者達が亡くなる事とその人たちが行ってきた歪められた教育をやめないと問題は何時までも解決しないかもしれませんね。やはり長い期間が必要のようです。

一筋縄では行かない!

2003325日火曜日  第1283回  ごめんなさい

 第539話第1185話でワドル船長の謝罪に絡めて、日本の社会が変わってしまったと書きました。
 昔は、何かあると取りあえず「ごめんなさい」「すみません」とか謝ったものですが、交通事故が増加して保険というものが当然の時代になってから、「絶対に先にあやまったら駄目」という考えが定着してきたようです。
 そうは言いながらも、未だに思わず「ごめんなさい」の言葉の出る人が多いのが日本の良さだと思っていました。
 ところが、世の中そんなに甘くは無いようです。訴訟社会のアメリカの影響が大きいことは間違いないところでしょうが日本でももう「絶対に先に謝らない」が常識となってしまっているようです。

 保険の取り扱うことになり、今まで以上に熱心にサイト巡回しているHP

 NPO交通事故無料相談サイト交通事後110番

 柳原 三佳HP

 などでは、この「謝らない」とか「加害者や保険屋さんに誠意を期待するな」が合言葉になっています。
 全ては、お金が絡むことがその背景にあることであり、残念ながら社会自体がそんなシステムになってしまっている以上、身を守る為に仕方の無いことなのでしょうが、何とも情けない事になってしまったと思えてしかたありません。

 特に、事故を起こしても、後の処理を全て保険屋さんに任すというやり方が定着するに従い、そうした考えが当たり前になってしまったようです。
前の仕事で営業所を預かっていたころ、若者が多い職場だったため、交通事故は頻繁にありました。その時、事故を起こした後、保険屋さんが事後処理をやってくれて、本当にありがたかったものです。ありがたい世の中になったものだと感謝したものです。
 しかし、それに甘えて、被害者をないがしろにするのは話が違うような気がします。確かに、何でもかんでも「ごめんなさい」ですませるのもおかしいですが、敢えて口に出さないというのも悲しすぎる気がします。
 こんな風潮が当たり前になったことに日本の問題点が浮き彫りになっていると思うのは甘すぎるのでしょうか。

ギスギスしすぎ!

2003326日水曜日  第1284回  時間

 「マァいいか!やってから悩もう」ということでHPを立ち上げることにしました。ということで始めたHPですが、やってみて初めてその継続することの大変さに気がついたものです。
 今や、更新に追いかけられてしまっているという何とも本末転倒な状態が続いています。何度か放り出しそうになったときもありました。一度休んだら二度と更新することが出来ないのじゃないかという強迫観念に囚われたこともあります。続けているのは単なる意地のようなものかもしれません。

 HPを続けることの難しさは、この部屋でもリンクしていたものが何時の間にか閉鎖されていたりして、「えつ!ここも閉鎖」と改めて気がつかされることがあります。
 その理由は色々あるようです。個人のサイトでも大抵は、思っていた程の訪問も無く、興味を失ってしまったと思われ、更新も殆どされることなく何時の間にかなくなっているというところがあります。
 しかし、どちらかと言えば、企業が立ち上げた
HPの方にそんな所が多いような気がします。HPくらい持たないととブームに乗り遅れまいと立ち上げたものの殆ど訪れる人もなく事業にとっても何の恩恵ももたらさないことに気がついて止めてしまったものじゃないかと想像します。
 流石に、大企業はそんなわけにも行かないようで、それなりに費用もかけて作られているようで突然閉鎖なんてのは無いように思います。

 しかし、それだけでなく人気がある故の悩みから閉鎖と言うのもあるようです。わたしも、こんな凄い人がいるんだと感心させらたり、難しくて歯が立たなかったりしながらも勉強させてもらっていた

 今日の必ずトクする一言  -- TODAY'S REMARK --が一時休止すると聞いて驚いています。そして、その休止についてのなかに興味深い言葉がありました。

 ・・・略

 地球リソースの壁については特に説明を要しないと思います。ヒトの時空間リソースの壁も深刻であり、限りある余暇と睡眠の時間をありとあらゆる産業が取り合っている状況です。たとえウェアラブルコンピューターが普及しても、そもそもヒトに流し込める情報量には限りがあるのです。

もしその限界を越えれば人間の内的リソース、つまり神経活動物質が枯渇して神経疲労が大きくなり、ついには病気になってしまうのです。つまり人間はリソースに限りがあるWin9X族と同じなのです。図のようにWin9xの肥大化はダイエットのためのユーザーの努力を無効しながら最後には電脳内蔵脂肪の蓄積による睡眠時無呼吸症候群をもたらしたことは記憶に新しいところです。・・・略

 この「ヒトの字空間リソースの壁」に共感を覚えます。この部屋でも私がビデオを見ないのは時間が付いて来ないからだと書いた(?)ことがありますが、どんなに偉いヒトにも時間は同じ24時間しかありません。
 ですから、いくら興味のあるものが新しく作られて、それをやりたくても、最後には時間が無くて、他の何かを止めるしか方法は無いということになります。

 このHPwebmasterのようなものすごい才能の持ち主にも時間は同じしかないということです。世の中は時間に関しては公平そのもののようです。それが良いのか悪いのか・・・。しかし、今の所、こればかりは動かしようが無いですね。

きっと良い事なんでしょう!

2003327日木曜日  第1285回  地方政治

 イラク戦争に隠れるかのように徳島県で長野県の二の舞が行われているようです。田中知事に不信任決議案を出した県議たちに全国で唯一応援に行った徳島県議たちが、あの時の恥を感じることなく上塗りに出ました。一体世論を何と受け止めたのでしょう。それとも分かってはいるが、自分達の利益を守るためには恥じも外聞も無いと言う所でしょうか。全く分かりやすい人たちですね。

 MSNニュース YOMIURION-LINE 3月22日

 徳島県議会に不信任決議案を可決された大田正・同県知事(59)は22日までに、辞職し、再選を目指して知事選に出馬する意向を固めた。

議会を解散しなければ失職する期限の30日までに辞職予定で、これにより、統一地方選で設定されている県議選(4月13日投開票)は予定通り行われ、知事選は単独で5月中旬に行われる見通しとなった。

 長野県の時と全く同じ展開ですね。それにしても、長野県の一部始終を見ていながら、尚、同じことを行うその恥知らずさには驚きを通り越して呆れるしかありません。それほどまでにして守りたい美味しい利権なのでしょう。この国の腐りようはもうどうにもならないのでしょうか。

 東京都知事選は70歳の石原さんに同じ70歳の女性・樋口教授が立候補宣言。神奈川ではあの田嶋先生が参議院を辞めて立候補。
ここまで、国民は舐め切られていいのでしょうか。立候補する方も擁立する方も何を考えているのか。政治家とはそれ程に美味しいものなのでしょうか。
 地方がこの状態では国会も良くなるわけないですね。所詮は、国民の程度がそれだけと言うしかなさそうです。この春の地方選挙でも自分の利権しか考えていない議員達が沢山暗躍するのでしょうね。

この国はどこまで、落ちればいいのだろう!

2003328日金曜日  第1286回  組織都合

 ザ・スクープ」での猪野詩織さんの事件や「隠された真実」などを知ってから警察や検察などへの不信感をどうしても取り除くことが出来ません。

 そんな事件の一つに、北海道恵庭市のOL殺害事件があります。これも、最初のニュースを見ると、逮捕された元同僚の犯行は疑いの余地がないというものでした。マスコミの取り上げ方も犯人に間違いないとしか思えないものでした。
 ところが、その後、どうも検察側の憶測による無理やりのでっち上げの所がありそうだと「
ザ・スクープ」や他のニュースなどでも取り上げられています。あの筋弛緩剤混入事件を思い起こさせる展開です。

 友人が立ち上げたHPにそのあたりの経過が詳しく書かれています。

 恵庭冤罪事件被害者支援会

 その判決が26日札幌地裁でありました。検察の言い分を全面的に認めた有罪判決でした。
 やはり何かおかしいですね。
第1230回で取り上げた岡川事件も大分県警本部が、「ザ・スクープ」の報道を全面否定しています。
 
同じ柳原三佳のHP根本事件でも警察が再実況見分を行ったがそのやり方におかしな所があることを書いています。表面は過失を認めているように見せて、本音はそんな気持ちはないことが見え見えです。

 やはり、身内大事の体質は変わりそうも無いようです。これだけ、多くの人が注目していても恥じることなく間違いを認めようとしないのですから、その組織を守るためには何でもするという体質の怖さは想像を絶するものがあります。
 「
隠された真実」のようにもう一度警察が調査しなおすといっているものも、どうもどこまで本気なのか疑わしいものがありそうです。
 その不安な気持ちを妹さんが
本部長 殿 23Mar.03で書かれています。

 どこまで、弱いものをいじめたら気が済むのでしょう。これが氷山の一角であることを思うと何時自分の身に降りかかってきてもおかしくはありません。心底、自分の身は自分で守るしかないと思い知らされます。

何とも恐ろしい!

2003329日土曜日  第1287回  黄砂

 去年より黄砂が遅いそうです。中国大陸の砂漠化が少しは良くなっているのかと思ったところが、とんでもないところから黄砂が飛んできているそうです。テレビニュースで一瞬そのことに触れているが聞こえましたが、気がついたときには終わっていました。どこかが詳しく書いていないかなと思っていたら

 27日四国新聞コラム「一日一言」にありました。

 イラクの首都バグダッドに迫る米英軍の進撃を砂嵐が阻んでいる。その砂が偏西風に乗って西日本各地で黄砂現象を起こしているという。小さな砂粒でも戦争を止めることができる。

昨日、西日本で確認された黄砂はいつもの中国大陸の砂ではないとの報告がある。研究者によれば、このところの中国で砂嵐は発生しておらず、この黄砂はアラブの砂漠から六日をかけて飛んできたらしい。・・・以下略

 まさか、テレビで見ていたあの砂漠の砂が日本まで飛んできているとは想像もしていませんでした。
 今年だけの現象でしょうか、それとも単に今まで中国からだと思い込んでいて気がつかなかっただけのことなのでしょうか。興味がありますね。今度の戦争がそれに気づかせたのでしょうか。
 それにしても、もしかしたら劣化ウラン弾の放射能まで一緒に飛んできていたりして・・・。しゃれにもなりませんね。

因果は巡るか!

2003330日日曜日  第1288回  ガイアックス

 イラク戦争でガソリンが値上がりしているそうですが、私が最近使っているガイアックスはセルフ給油ということもあってか、79円/Lから今の所値上がりしていませんでした。
 こちらにも影響があるのかどうか分かりませんが、是非値上げなしでやって欲しいものです。
 しかしながら、相変わらず採用する車はそれ程広まっていないように感じますが、今こそシェアをアップする絶好のチャンスじゃないでしょうか。
 とおもっていたら、なんだかガイアックスが分裂しているそうです。

 古い情報ですが

 ガイアックスが仲間割れ? ガイアックス? ガイアエナジー??

 2001820日ですか。こんなに早くからもめていたんですね。全く知りませんでした。

 ガイアックス株式会社 エピオンなんて名前になっています。

 ガイアエナジー

 どうもおかしいですね。そういえば、私が入れていたガイアックスも2月頃に名前が変わっていました。好い加減な性格で、その名前が思い出せません。
 「おかしいな!」とは思いながらもそのまま給油していましたが、これってどちらの会社のでしょうか。それとも、もしかしたら、全く違った会社のものだったりして・・・。

 今の所、走行距離も市内程度でたいしたこと無いのでそれほど不調を感じることも無く走っていますが、大丈夫だろうかと心配になります。
 そういえば、名前が変わって2回ほど給油したとき、前よりも匂いがきつくなったような気がしていました。気のせいなら良いのですが・・・・。

 名前を確認してきました。「クリアス」だそうです。ガイアックスの名前はそのまま出ていましたが製品名が変わったようです。何と84円/Lに上がっていました。残念。

 しかし、折角のチャンスに仲間割れしているようじゃガソリンに取って代わるのは期待できないですね。本当に良いものなら広まって欲しいのですが・・・・。

大きくなると分裂ですか!

2003331日月曜日  第1289回  テレビ欄

 日曜日の朝、何時ものようにまず読売新聞の日曜版を読み、ネタを探す。今日は、特に気になるものもなかった。
 そこで本紙を手に取り、大方の人と同じようにまず裏側のテレビ欄を見る。
 「あれっ!番組欄が無い。」「何だ、明日は又新聞休刊日か。それにしても、つい最近にも休刊日があったはずなのに、いくらなんでも多いなぁ!」と一面を見るとテレビ欄は29面にとありましたが、休刊日とは書いてません。
 休刊日のテレビ欄は大抵真ん中あたりにあって独立して使いやすいものですが、この29面というのは本紙と一緒になっていて使いにくいものでした。

 「一体どうしたのだろう?」と何か説明でも書いてないかと探しましたが、どこにもそのことにふれたものはありませんでした。
 そこで、初めてもう一度裏面を見てみました。そうしたら、全面でナショナルの宣伝が載っていました。
 「う〜ん!これは新手の宣伝方法かも知れんな」。このテレビ欄への全面広告は表紙と同じくらいかそれ以上に目を引くことは間違いないだけに、新聞史上画期的な出来事なのじゃないでしょうか。尤も、私が知らないだけかもしれませんが・・・。

 それにしても、ナショナルはこの宣伝料にいくらつぎ込んだのでしょう。もしかしたら、他紙でもやっているのでしょうか。そして、この後に続く企業が出てくるのか。新聞社にすれば、思わぬ収入で有卦に入っているのでしょうか。

 しかしながら、本当に喜ぶべきなのか疑問もあります。「何だ、又休刊か!」と一瞬反発を感じた私のような人もいたのじゃないでしょうか。ナショナルにしても、それだけの効果が得られたかどうか分かりません。

 新聞の中で一番読まれているといわれるテレビ欄を全面開放したこの行為が今後新聞の凋落につながることにならなければいいがと余計な心配をしてしまいました。
 と言うのも、我が家で、インターネットで殆どの記事が見られる時代に敢えて新聞を取る必要も無いのじゃないかと購入を止める検討をしたことがあるのですが、継続と言うことになりました。その理由の一番はテレビ番組欄がなくなるのは辛いというものだったのです。
 案外、こんな家庭が多いのじゃないでしょうか。そのテレビ欄を邪険に扱うことが新聞離れの契機になったりして・・・。
 いずれにしても今後どうなるか楽しみです。

この方法が定着するのか!

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