団塊の世代の部屋(48) 

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200371日火曜日  第1381回  マイナス金利

 常に右肩上がりの経済成長が終わり、金利が限りなくゼロに近づくという想像もしなかったことが起こって、失われた10年と言われながら、もう10年以上になります。
 確信は持てないながらも、何時かは再び、右肩上がりに戻るのじゃないかと淡い期待を誰もが持っているのじゃないでしょうか。
 しかし、本当にそんな日が来るのでしょうか。そんな期待をあざ笑うような記事がありました。

 6月29日、日本経済新聞 社説

 金融機関が短期資金の貸し借りをする無担保コール市場で、翌日物の平均金利が史上初のマイナスとなった。お金を借りる側が金利を受け取る異常な取引が増えたことになる。こうした取引は外国銀行間に限られ経済的影響は小さい。ただ、マイナス金利の原因を探ると、それがデフレ下の日本経済の様々な病を映すシグナルであることがわかる。・・・以下略

 これって凄いことじゃないですか。お金を借りたら金利もついて来るなんて驚きです。とうとうここまで来たのかという感じです。

 しかし、これはどこかで聞いたことのあるような話です。そうです、あのエンデの遺言の地域通貨と同じです。

 ・・・略

 ゲゼルは、『お金は老化しなければならない』というテーゼを立てました。さらに、『お金は経済活動の最後のところでは、再び消え去るようにしなければならない』・・・以下略

 金利の無い、貯めていたら価値が減少するお金です。もしかしたら、時代が追いついてきているのかもしれません。これを機会に、金が金を生むという諸悪の根源を見直したらどうでしょう。
これが実現すれば、金に使われる人生からおさらばできます。

 くしくも、2006年をピークに人口減になる日本にとっては是ほどぴったりの方策は無いのじゃないでしょうか。日本円こそ地域通貨として最適です。貿易は今まで通りドルでいいでしょう。
 もしかしたら、日本を救う方法はこれしかないのかもしれません。でも、絶対にそうはならないでしょうね。何といっても一部の勝ち組で権力を持ったものが受け入れるはずがなさそうです。

いい方法だと思いますが・・・!

200372日水曜日  第1382回  フライブルク市

 昨日、久し振りに取り上げた地域通貨を、最初は路面電車で知る事になったフライブルク市も取り入れていることを最近になって知りました。
 というのも「エンデの遺言」を図書館で見つけ、今更ながら初めて読みました。そうしたら、何とフライブルク市でも導入されていると書いてあるじゃないですか。
 これには驚きました。路面電車だけでなくごみ問題や太陽光発電でも先進的な取り組みをしていることだけでも凄い町だなと感心していたのに、その上に地域通貨までとは。

 しかし、このフライブルク市って何なんでしょうね。ここまで、未来を先取りした所があるなんて本当に驚きです。それに比べると、日本の自治体の対応はまだまだです。この差はどこから来るのでしょう。
 同じように、第二次世界大戦で敗れた国で、何かにつけて比較される両国ですが、人に対する優しさという面ではとてつもない違いがあるようです。
 人生というものに対する考え方に大人と子ども以上の差があるのでしょうね。こういう現実を見せ付けられると、日本という国の後進性や哲学の無さというものを厭というほど思い知らされます。
 市民が凄いのか、それとも良いリーダーがいるのか興味があります。これこそ、21世紀の目指すべきお手本の町ですね。世界中がこういう考えの町づくりを進めて行けば世界の未来も明るいものがありそうです。

 もっと、知りたくてサーチで探しましたが、なかなか詳しい所を探すことができませんでした。かろうじて、探求!地域通貨がありました。
 
フライブルク市のHPはあるのですが、何分、ドイツ語は全くかじったことが無いので全く分かりませんが、きっと詳しく書いてあるんでしょうね。
 それにしても、このフライブルク市、機会があれば一度は住んでみたい町
No.1ですね。

おそるべし!

200373日木曜日  第1383回  隠された真実

 徳島・「隠された真実」の事件、目撃者の女性が見つかって、いよいよ解決も近いかと期待していましたが、第1309回でも書いたように、相変わらずのおかしな警察の動き以来、何の進展も無い様で、どうなっているんだろうと思っていました。

 6月29日の読売新聞によると、

 徳島県阿南市で1999年に「自殺」と処理された元海上自衛隊員三笠睦彦さん(当時33歳)について、殺人容疑で再捜査を始めた徳島県警は28日深夜、事件を見直すきっかけとなる目撃証言をした同県内の30歳代の女性に、同じ時間帯に現場に立ち会ってもらい、検証した。この事件では、もう1つ目撃証言があるが、証言に基づく現場検証の実施が確認されたのは初めて。・・・以下略

 何とも、遅いですね、何で今頃現場検証なんでしょう。目撃者が見つかってから半年が過ぎようとしている今まで一体何をしていたのでしょう。それ程、時間がかかるものなのでしょうか。それとも、余程、やりたくないのでしょうか。

 と思っていたら、7月1日の読売新聞に又、新たな目撃者が現れたとありました。

 第1175話で取り上げたように、クルマの屋根についた傷が直径12ミリの亜鉛メッキされた鉄の杭によるものであることがわかり、それから見ても、暴走族の仕業であることは間違いないと思われます。
 今回の目撃者は、それを証明する30歳代の県内の会社員男性だそうです。

 ・・・略

 交差点で信号待ち中、南へ猛スピードで走る白い乗用車と、その運転席側を並走する中型のバイク、追いかける乗用車を目撃。どなり声も聞こえたという。
 男性はしばらく追跡。バイクなどが信号無視をしたため見失ったが、バイクには、20歳代の作業着を着た男二人が乗り、後ろの男が左手に持った鉄パイプのようなものを振り回し、白い車の屋根をたたいたように見えたという。

 これも、ご家族の執念が見つけ出した目撃者のようです。杜撰な捜査が折角の目撃者の発見をここまで遅らせたということなのでしょう。
 ここまで、証拠がそろって、それでも捜査に進展が無いであれば、いよいよ警察の意図を感じてしまうのは私だけではないでしょう。

 3日の事件経過報告と日記にもその証言書の提出について書かれています。

 妹さんは、かなり、疲れているようです。日記も長い間途絶えていましたが、ここに来て少し健康を取り戻したようです。
 どうして、ここまで被害者が苦しまないといけないのでしょう。

おかしな国です!

200374日金曜日  第1384回  デジタル万引き

 第1369回で万引きの為に閉店した本屋さんを取り上げましたが、今や、とんでもない万引きが起きているのだそうです。

 2日のNHKのニュースではデジタル万引きとして放送していました。

 1日の読売新聞より

 ・・・略

 カメラ付き携帯の普及で、書店で立ち読みした雑誌や本のページを撮影、本を買わずに情報だけを手に入れる客のマナー違反が横行している。「売り上げにも響く」と書店では悲鳴を上げており、日本雑誌協会(東京)と携帯電話の事業者団体「電気通信事業者協会」(同)は1日から、マナーを守るよう呼びかけるキャンペーンを始めた。・・・略

 私のQV100(35万画素)では接写してもこんな芸当はできませんが、技術の進歩が思わぬ使い道を生み出すということですね。
 女性の盗撮に使われると言うニュースの時にも驚きましたが、まさか、携帯がこんな使いかたされるとは想像しませんでした。女性も大変ですが、本屋さんも受難の時代ですね。
 それにしても、両方持つことを考えると一つになれば持ち運びに便利ですが、本当にその恩恵にあずかる人は少ないのじゃないでしょうか。携帯にカメラをつける必要が本当にあるのかとも思えます。挙句の果てには、こんな使い方がはやってしまう。日本中が携帯に踊らされているようにも思えてしまいます。

 PCの本は高いので、知りたいところだけを立ち読みで勉強したり、参考になるURLを必死で覚えて、外に出て急いでメモをしたりした私としては、非難する立場にはありませんが、それでもデジタル万引きとは何となく世知辛くていやな現象ですね。

 こうなると、本屋さんの経営も一段と厳しくなるでしょうね。特に、高い本は買えないので、ネットで殆どの情報を手に入れ、読みたい本は図書館でなんて私のようなせこい人間が増えると益々、苦しくなりそうです。
 しかし、これも、消費者の要望を無視して、やたらに高くなった本の値段も影響していると思うのは私だけでしょうか。

それにしても気の毒!

200375日土曜日  第1385回  

 株式市場に何が起きているのでしょう。ついこの間まで7,000円を割ろうかと危機感が蔓延していたというのに今や10,000円の声を聞こうかという勢いです。  3日にはコンピューターがトラブルを起こすほどの21億株以上という平成元年以来の取引があったそうです。誰がこんな状況を予想したでしょうか。
 基本的には景気が上向いてきたという背景もあるといわれているようです。しかし、この動きも、海外の金の亡者達が只儲けの為に割安な日本の株に手を出しているだけなのじゃないでしょうか。本当に景気が回復したと考えるのはまだまだ早そうな気がします。それ程、今の日本人は楽観的な気分にはなっていないでしょう。
 いずれにしても、本来なら喜ぶべき現象なのでしょうが、株を買う余裕
()も無い私としては、不景気で困りながらも、どちらかと言えば、下がることの方に快感を覚えていたものです。ちょっと情けない感情ですね。
 と言いながらも、持てる者が、さらに持てる者になると言うのはやはり、持たざるものにとっては、それ程面白いことでないのは確かでしょう。

 こうなってくると、第1381回で折角、地域通貨を考える時が来たと書いたところなのに、又しても、金が金を生む経済が正しいということにならなければ良いのにと心配してしまいます。

 エンデの遺言では株には触れていなかったようですが、これも金利と同じで、あぶく銭を生むということでは余り歓迎できないような気がします。
 株だって、本来は投資した資金で挙げた利益から配当を返してもらうのは当然の権利としても、株自体の値上がりで儲けようというのは欲張りすぎなのじゃないでしょうか。
 そうした考えが投機を呼び、誰かが儲ければ、誰かが損をするというギャンブルの要素が入ってくるように思います。そして、1%の勝ち組と99%の負け組という最悪のパターンが益々はっきりしてくることになりそうです。
 やはり、「最後には無くなるお金」の考えが必要です。

早く気がついて欲しい!

200376日日曜日  第1386回  地域通貨

 最近は、更新に追われることを嫌って、できるだけ更新の終わった夜の10時過ぎか遅くてもあくる日の早朝には次の更新の分を考えるようにしています。
 とはいっても、そんなに上手くばかりは行きませんが・・・。

 昨日もそうやって、前の晩(3日)に何とか準備が終わっていました。そして、翌朝ネット巡りをしていたら久し振りにトッテンさんのOur World が更新されていました。

 7月4日 No.581 日本のデフレ対策は疑問

 ・・・略

 将来のために安全に貯金することを好む日本人を、無理やり株式市場というとばく場に連れ出すことは資本家に利益をもたらすことはあっても、日本国民の安定や幸福につながるはずはない。

 マイナス金利については基本的に賛成だが、それは保管料とか預金保護料と呼ぶべきである。つまり政府が預金を100%保証するかわりに保管料をとるのである。過剰生産が続く限りデフレ傾向は続くので、手数料がデフレ率(製品やサービスの価格が下がる率)より高くならなければ、預金者は安心してお金を預け好きなときに出し入れができる。そのための安心料だと思えばよい。科学技術の進歩によって経済情勢が変わったのだから、預金を株に回すのではなく、例えばデフレ率が年間3%なら、3%の手数料を保管料として払うほうを私は選ぶ。

 日本が直面するデフレを解決すると称して政府がとろうとする政策が、国民のためなのか、それとも国民の1%にも満たない億万長者やアメリカをより富ますものか、国民は注意を払わないといけない。

 何と、昨日の私が言いたかったことを全て書いてくれてるじゃないですか。株式市場をとばく場とか、マイナス金利、そして、1%の億万長者と、よくもここまで偶然が重なるものです。
 それだけ私が、トッテンさんの考えに近づいたのかと密かに喜んでしまいました。実を言うと、地域通貨の考え方をトッテンさんだったらどう考えるのだろうか、是非知ってもらいたいと思っていたのですが、そんなことは先刻ご承知だったということでしょうね。

流石、トッテンさんです!

200377日月曜日  第1387回  芝生軌道

 土曜日の午後、何気なくテレビのチャンネルを回していると、岡山市の路面電車MOMO(モモ)が紹介されていました。外観はヨーロッパで主流になっているモダンなものですが、車内は木目調で日本風のものでした。
 この岡山の路面電車は
RACDA(路面電車と都市の未来を考える会)というところの運動でできたそうです。日本でも頑張っている所は少しずつ増えてきているのでしょうか。

 このRACDAHPをサーチで探していて、路面電車とLRTを考える館というHPを見つけました。

何気なく見ていると第1125話第1204回で取り上げた、あの、芝生軌道がトップニュースにあるじゃないですか。

 路面電車ニュースINDEX → 路面電車ニュース42 

 広島電鉄でも高知に続いて実験を始めたんですね。フライブルクの芝生軌道ではどうやって芝生を植えているのかまでは分かりませんでしたが・・・。

 これは分かりやすいですね。成る程、単に普通の軌道に芝生を植えているのじゃなかったんですね。
 こんな仕組みになっているとは想像もしませんでした。美しいものには秘密があったんですね。ドイツの環境に対する考え方には脱帽します。

 この方式で、日本中に芝生軌道の路面電車が増えると楽しいでしょうね。

いつか、見ることができるかな!

200378日火曜日  第1388回  道しるべ

  単身赴任時代の大阪の街での移動は地下鉄がもっぱらでした。バスも沢山走っていましたが、どこへ行くのかどれに乗ればいいのかが分からなくてどうしても乗る気になりませんでした。
 これは、久し振りに訪れた京都でもそうでした。昔の市電がなくなってバスと地下鉄しかありません。地下鉄は一本だけでしたからそれ以外はバスしかありません。
 それでも、何とか土地勘があったのでかろうじて乗ることはできましたが、それでもわかりにくい事には違いありませんでした。あの
チンチン電車が本当に懐かしいと思ったものです。
 どうして、バスってあんなに乗りにくいんでしょうか。それとも、それは田舎者の私だからでしょうか。

 それに応えてくれるところがありました。

まちをこわす「クルマ『中心』社会」、まちをつくる「LRT

 目次 → 2本の線は道しるべ

 ・・・略

 バスは、道路さえあれば自由に路線を設定できる、という大きな利点がありますが、街が大きくなるほど、当然路線数が多くなります。ターミナルでは、当然乗り場の数が増えます。

 そうなると、どこから乗ればいいのか、どれに乗っていいのかが分からなくなることが、どうしても多くなってしまうのです。普段バスに乗り慣れている人も、ちょっと違う路線のバスに乗ろうとするとやはり迷ってしまいます。 ・・・中略

 これです、大阪の街が殆ど分からない私は、どのバスに乗れば良いのかが全く分からずに、とうとう一度も乗ることはありませんでした。
やはり誰にとってもわかりにくいのですね。その代わりに地下鉄は乗り倒しましたが・・・。

 ・・・略

   LRVは軌道の上を走っています、というより軌道以外の場所は走れません。電停も、軌道上の決まった所にしかありません。これは、一見当たり前のことなのですが、大きな利点なのです。

 それは、これらの設備が「見える線」でつながれた「道しるべ」になっている、ということです。LRTなら、ある目的地に行くのに、どこから乗ってどこで降りればいいか、どこを通っていくのかが誰にだって一目瞭然なのです。

 ですから、バスのようにどこから乗ればいいのか分からないとか、乗っているときも「本当に目的地を通るんだろうか?」なんて不安になることも、ほとんどありません。・・・以下略

 これが、碁盤の目のような道もあって京都のチンチン電車が、都会は始めての私でも分かりやすかった理由なのでしょうね。地下鉄から地上に出たときのように方向を見失うこともありません。
 スピードは遅かったですが、兎に角、解りやすくて、便利でした。何といっても学生の身分で、どこまで行っても15円が一番ありがたかったのかも・・・。
 尤も、あの時代に自分が自動車に乗るようになるとは思ってもいなかったということもありそうです。
 そして、自動車の時代になり、各地で路面電車が淘汰されていってしまった。ところが、今度は自動車が増えすぎ、もう一度路面電車を見直すべき時が来たと言うのも面白いものですね。

 そのメリットは、このまちをこわす「クルマ『中心』社会」、まちをつくる「LRTが分かりやすくまとめてくれています。スピードも速くなっているし、予算も少なくて済むなど、路面電車にしない理由は何も無いことが納得できます。

目指すべき方向は間違いない!

200379日水曜日  第1389回  LRT

 私が、公共交通を見直したのは、第85話で書いたように、阪神大震災のときにJRの便利さを思い知らされてからでした。
 そして、路面電車に気がついたのは
第437話の頃でした。バスに比べて、JRの輸送能力の大きさの素晴らしさも、京都の市電のありがたさも身を持って体験したものです。

 しかしながら、それは、直感によるもので、何ら理論的裏づけのあるものではありませんでした。
 ですから、復活を望みながらも、「あのスピードではチョッと物足りないし、クルマの邪魔になるだろうなぁ」と心配もありました。

 しかし、まちをこわす「クルマ『中心』社会」、まちをつくる「LRT →

 LRTへの疑問にひとこと(2)-「路上を走る電車」がクルマを減らしてくれるしくみ-

 が、そんな疑問に答えてくれていました。

 ・・・略

 クルマの「場所くいパワー」の大きさは、パート1でお話ししたとおりです。例えば、LRV1編成に400人乗るとすれば、平均1.25人で1台のクルマを使うとして計算すると320台分、1列に並べて約1.9km分の渋滞が無くなってくれるわけです。・・・以下略

 そうなんですね、たった一人で大きなクルマに乗っているムダが渋滞の原因であるのだから、その人たちが電車に乗り換えれば渋滞の心配なんて杞憂であることが良く分かりました。
 そして、スピードも単に私が、昔のチンチン電車のイメージを引きずっているだけのようです。これも詳しく説明してくれていました。

 「スピードはあっても時間のかかる乗り物」ってなーんだ?

 地下鉄の階段の上がり降りの時間を考えると路面電車の便利さは比べ物になりません。
 尤も、私が、大阪の地下鉄で、田舎で毎日車ばかりでなまった足腰を鍛えなおした効用は期待できなくなりそうです。

 もう一つ、このスピードに関して、

 北海道大学LRTとまちづくりの勉強会 Tって なに?が分かりやすかった。

 ・・・略

 ”LRT”とは、路面電車の車両のことではありません・・・中略

 つまり”LRT”とは、新しい都市交通システムそのものです。・・・以下略

 成る程、そうなんですか。ずっと同じだと思ってましたが、どうやら、LRTとは路上を走るということでは同じですが、システムとしてはスピードも十分な新しい交通システムということなんですね。
 そういえば、あのチンチン電車の時代から30年も経っているのですから中身は別物になっていて当然ですね。何時までも、私のように古いイメージを持っている人がもう一度路面電車を採用することをためらわしているのかもしれません。

 それにしても、素晴らしいHPが沢山あります。感心するばかりです。お陰で益々路面電車の良さが分かりました。直感じゃなく理論の裏づけも理解できました。
 一人でも多くの人がこうした
HPで路面電車の素晴らしさを知ってくれれば良いのですが・・・。

おっと!LRTLight Rail Transit)でした。

2003710日木曜日  第1390回  ラブ

 杉山愛さんの全仏に続くウインブルドン女子ダブルス優勝は、凄いですね。沢松和子さん以来28年ぶりだそうです。
 この話題のお陰で、長い間不思議に思っていながら何時の間にか気にもしなくなっていた言葉の意味が分かりました。

 8日、読売新聞コラム「編集手帳」より

 テニスは得点の数え方に特徴がある。ゼロのことを「ラブ」(love)という。「スポーツ語源クイズ55」(田代靖尚、講談社現代新書)によれば、もとは「卵」に由来するらしい。
 なるほど、形が「0」に似ている。フランス語の「卵=ウフ」に定冠詞「ル」が付いて「ルフ」となり、やがて「ラブ」に変化したという。・・・以下略

 硬式テニスというものがあることも知らず、高校から当然のように軟式テニスを始めた私にとっては、得点はゼロ・ワン・ツウ・スリー・フォーが当たり前で、それ以外の呼び方があるなんて全く知りませんでした。
 初めて、硬式テニスの試合を見たのは多分テレビだったのでしょう。あの、ラブ・フォーティなんてカウントを聞いて何を言ってるのか分かりませんでした。
 やっと、カウントの方法が分かって、「向こうの人は、なんてややこしいカウントをするんだろう」と呆れたものでした。
 しかし、疑問に思いながらも、今まで調べようともしなかったところを見ると、それ程興味が無かったのかもしれません。

 そして、コラムを見て、改めて、その由来を知って驚いたわけです。早速、サーチで調べてみました。沢山ヒットしましたが、

 カタカナ語源屋 → 喫茶室67 テニス用語(ラブ・オール)が分かりやすかった。

 ・・・略

 硬式テニスのカウントの仕方は0−0はラブ・オールという。このラブはフランス語l'oeuf「玉子」がゼロの字に似ているから。またfor love「損得なしに、無償で」からという粋な説がある。ラブゲームは一方がゼロのまま終わるゲームのこと。得点は0点をラブ、1点をフィフティーン、2点をサーティ、3点をフォーティと呼ぶ。4点とれば1ゲーム勝つ。この数え方は12進法の時計を思い出せば分かる。3点は本来フォーティファイブだがファイブを略していう。・・・以下略

 しかし、卵からとは想像も出来ませんでした。

 一方、こんな説もあるそうです。

 愛、それは… 

 ・・・略

 英語で「愛」はもちろん「love(ラヴ)」ですが、テニスで「love」といえば何故「0点」を意味するのか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか?これは「for money(=金のために)」に対して「for love(=好きで、無料で)」という表現があり、ここから「for love」=「for nothing」すなわち「love」=「nothing」=「0点」の等式が導かれたからです(「0」の形からフランス語の「l'oeuf(ルフ)」=「le(=冠詞)」+「oeuf(ウフ=卵)」が語源という説もあり)。・・・以下略

 こちらの方が女性には喜ばれそうですね。しかしながら、いずれにしても、全く想像外の語源でした。こういうのを伝統と言うのでしょうか。

 それにしても、我ながら、とっくに調べていても良さそうな疑問を今まで調べもしなかったのは何故でしょう。何時の間にか当たり前として受け入れてしまったのでしょうか。好奇心をなくしたら駄目ですね!

反省!

2003711日金曜日  第1391回  レートインセンティブ方式

  第1259回で取り上げた太陽光発電のレートインセンティブ方式を読売新聞が取り上げていました。前回、もう一つまとめ切れなかったのでこれを機会にもう一度取り上げてみます。今回も、リンクばかりで分かりにくいかも。

 9日読売新聞 

「環境先進国」といわれるドイツでは今、風力発電や太陽光発電など「再生可能エネルギー」普及が急速に進んでいる。・・・中略

 この仕組みは、ドイツ政府が1991年に施行した「電力供給法」と、同法をさらに拡大した「再生可能エネルギー法」(2000年)に由来する。これらの法律は、電力会社が風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの電力を20年間、一定価格で買い取ることを義務づけた。風力発電の買い取り価格は電気料金と同レベルだが、太陽光発電は約四倍。設備者はコストを回収出来るだけでなく、利益も得られる。

 一方日本の現実も取り上げています。

 和田武立命館大学教授(環境保全論) 

 日本でも、ドイツと同様に電力会社が再生可能エネルギーの電力を買い取っているが、価格は電気料金並。設備に投資する設置者は決してもうからず、飛躍的な普及は到底望めない。・・・以下略

 どうして、日本とドイツはこれほどに違うのでしょう。

「太陽光・風力発電トラスト」新エネルギー財団理事長のインタビューに関してより

 ・・・略

目的は太陽光発電装置の設置ではない。それは手段です。目的は環境負荷の無い電力を生み出す事なんですから、その生産された電力量自体を評価すれば何ら問題無く適正に資金を出せるでしょう・・・。

環境負荷の無いきれいな電気をそれなりの価格で評価する=買い取る制度を作ればいいだけなんだということが分からないんでしょうかね?実に不思議。 ・・・以下略

 2002年補助金まとめに日本の補助金行政のまずさが詳しくかかれています。そして、本来の目的は何かを教えてくれています。

 ・・・略

 その設備によって生産されたエネルギーが評価の対象となるのであって、設備自体は評価の対象ではない。これは単なる道具である。目的は環境負荷の無いエネルギーの生産であって、それは農業における作物と同じである。田んぼを買うことが目的ではない。それを耕し、稲を植え、育て、収穫された米が必要とされているのである。

 これは、言い換えれば、発電原価保証をすると言う事、先行設置者ほど損をしない仕組みを作ったということである。つまり、日本とは正反対に環境にいい事をする人は経済的にも損をしない得をするようにしたのである。 ・・・以下略

 これですね、本当の目的が環境に易しい電力を生み出すことであることが忘れられているようです。これが全てでしょうね。
 日本の国って本当におかしいですね。まさか、あの頭のいい官僚がこんなことが分からないはず無いでしょうから、やはり、裏に何かあると考えるのが自然かもしれません。日本の将来より自分達の将来が大切なんでしょうね。

 ドイツの補助金については、太陽光発電普及協会 → 海外情報 → 海外情報・目次 → ドイツ・アーヘンモデルの概要などに詳しく書かれています。

 それにしても、このレートインセンティブ方式を取り入れて、一気に太陽光発電の普及を計れば、日本にとって、世界に感謝されるこれほどのチャンスは無いと思われるときに、みすみす組織の都合でそのチャンスを逃してしまうとは・・・。

本当に、何でこんな簡単なことをやらないのか!

2003712日土曜日  第1392回  校庭の芝生化

 第1387回に続いて、またまた、芝生の話題です。どうも、芝生という文字を見つけると反応してしまいます。
 我が家の芝生も暇に任せての草抜きのお陰か見事なグリーンの絨毯になりました。今年は我ながら「上手く育ったなぁ!」と密かにほくそえんでいます。やはり、手をかければ、それなりに応えてくれるものですね。

 さて、その反応した記事は第971話でも取り上げた校庭の芝生化です。我が家の芝生も草抜きをしていると、ばったや、トカゲ、ミミズと色んな生き物がそこらじゅうにいます。今時の子どもはこんな経験は殆ど無いのじゃないでしょうか。
 日本中の校庭に芝生を植えれば、自然を経験することの少なくなった子供達にこうした小さな動物も一生懸命生きていることを知り、命の大切さを考えるようになるかもしれません。
 どうやら、採用する学校が増えてきているようです。子供達も怪我を気にせずに遊べるので人気があるようです。草抜きも経験できていいのじゃないでしょうか。
 しかし、その動きは相変わらず遅遅としているようです。

 9日読売新聞コラム「論点」より

校庭の芝生化で教育再生 亀山章 東京農工大教授

各地の学校で、校庭の芝生化が始まっている。芝生化はヒートアイランドの緩和、砂埃の防止、騒音の減少、雨水の地下浸透化などの環境改善、さらに児童・生徒の運動や健康に役立つことが指摘されている。・・・中略

 明治期に初代の文部大臣になり近代日本の教育制度を確立した森有礼の教育思想は、児童が臣民の身体を持つように調教する場として学校を位置づけるものであった。
校庭は兵式体操の教練の場であり、運動会という仮想の戦場でくりひろげられる騎馬戦、棒倒し、障害物競走などの競技は、その集大成ともいえるものであった。校庭は神聖な空間であり、雑草の生育は許されなかったあろうことは、戦後から間もなくの小学校で、校庭の草取りが日課であった経験を持つ者として理解できる。・・・以下略

 戦後の教育はとんでもなく歪められていたことが最近になってやっと分かってきましたが、こんなところは戦前を引きずっているんですね。
 良い物は変えられ、変えて欲しいものはそのまま、何となく、納得が行かないものがあります。
 どうも、ここでも、子どもの為じゃなく、為政者や組織の都合で物事が決められているようです。
 昨日の太陽光発電と同じように、政治も、教育も、どうして誰の為かという視点が是ほど抜けきっているのか、本当にいいものを取り入れることがどうして是ほど進まないのか、余りにも情けないことです。
 良い物は、出来るだけ早く取り入れる。こんな簡単なことが何故出来ないのでしょう。

不思議ですね!

2003713日日曜日  第1393回  持続不可能

 昨日の芝生に続いて、今度は第1389回で取り上げたところの路面電車と同じ話題が続いてしまいます。
 不思議なことに、これも、昨日と同じ読売新聞のコラム「論点」からです。どうも、このところ、読売新聞と波長が合ってしまっているのかもしれません。一時は止めようと思っていたのに不思議なものです。

 10日読売新聞 コラム「論点」 持続不可能な自動車社会 上岡直見 環境自治体会議環境政策研究所主任研究員

 ・・・略

 日本だけでなく、すべての国において自動車に依存した交通体系は「持続不可能」である。自動車社会を続けてゆくと、現在の人々の健康や生態系を危険にさらすだけでなく、将来の世代のニーズも満たせなくなる。・・・中略

 自動車から他の交通手段に変えることが、最も基本的な対策だ。都市交通を例に取ると、同じ輸送活動(1人が1`・b移動)について、たとえば路面電車は、二酸化炭素や大気汚染物質の量が自動車の約五分の一(細かくは都市の条件により異なる)で済む。しかも路面電車は、すでに確立した技術で安価に実現できる。・・・以下略

 持続不可能とは強烈ですね。しかし、冷静に考えたら、そう考える方が自然なのかもしれません。
 便利さだけで、無批判に自動車を受け入れてしまったことで、毎年一万人の事故死者が生まれ、大気汚染で健康も犯され、貴重な地球資源を食いつくそうとしている。
 これを当然のこととするのはやはりおかしいと思うべきときが来ているのじゃないでしょうか。
 どこかで、便利さを我慢する考えを取入れないと、気がついたときには本当に取り返しのつかないことになってしまってたということになりそうです。

 すでに確立した技術で安価に実現できることを何故やろうとしないのか、太陽光発電、芝生、路面電車と、どれもその気になればすぐに出来ることばかりです。

何が、ネックなんでしょうね!

2003714日月曜日  第1394回  道路公団

 どこの企業でもトップが視察に来るとなると特別の体制が取られるようですが、道路公団の総裁の視察ともなると黒塗りの車の行列で、出迎えなど大変だと聞いたことがあります。実際にその現場に居合わしたことは無いのでどんな様子かは分かりませんが、所謂、天皇様扱いらしいです。
 「そんなもんなんだろうなぁ」と腹立たしい想いで、聞いたものです。そんな総裁さんが、とんでもないことをやっているようです。

 6月16日読売新聞 軋むハイウェー

 民営化を控えた日本道路公団(藤井治芳総裁)で、「改革派」職員が地方に左遷されていることに対し、若手職員の一部が適正な人事異動を求める異例の申し入れ書を公団人事課長に提出していたことが分かった。申し入れにもかかわらず、16日付けで新たに、民営化に熱心な若手三人が地方への異動を発令される見通しだ・・・以下略

 国民が改革を期待している中でよくもこんな人事が行われるものですね。国民をばかにするにもほどがあると言うものです。
 結局は改革なんてする気は全く無いということなのでしょうか。しかし、そんなことが通るのでしょうか。完全に国民はなめられていますね。

 一体どうなるのだろうかと思っていたら、逆襲があったようです。

 7月12日日本経済新聞 社説1 道路公団は事実関係を明確に説明せよ

 日本道路公団の幹部が、債務超過を示す財務諸表を同公団が隠ぺいしていたなどとする内部告発の記事を月刊「文芸春秋」8月号に掲載した。筆者は道路関係4公団民営化推進委員会事務局次長を務めた片桐幸雄四国支社副支社長である。事実とすれば重大である。・・・以下略

 この片桐さんという人、余程、腹に据えかねたのでしょうね。ここまで、露骨に反旗を翻すのは日本では珍しいですね。
 
三井元大阪高検部長検事の内部告発に匹敵する大事件じゃないでしょうか。しかし、こんな大問題が起きている割には、三井さんの事件と同じようにマスコミの扱いは小さいようです。何か差しさわりがあるのでしょうか。
 相変わらず長崎の少年犯罪ばかりを集中的に報道していますが、本当にこんなことでいいのでしょうか。

どうも、妙ですね!

2003715日火曜日  第1395回  アルコール燃料

 第1288回で書きましたように、ガソリンの代わりに入れているアルコールー燃料をガイアックスと思っていたら、何時の間にかクリアスなんて名前に変わっていました。
 そして調べてみると、ガイアックスは会社が二つに分裂していました。それだけならまだしも、クリアスという商品はどちらも販売していません。

 それで、ネットでさがしたところありました。

 CLEATH 社名は株式会社クリーンエナジーでした。

 ちなみに分裂した2社は、ガイアエナジー株式会社 と ガイアックス株式会社 

 やはり、クリーンエナジーは、ガイアックスとは関係ないようです。何かおかしいですね。そして気になるのは、この名前が変わった頃から、給油した後どこかから、燃料が漏れているような匂いがすることです。
 最初は、給油のやり方が悪くて少し漏れたのだろうと思っていましたが、その後も車に乗るたびに匂いがするのです。その後、何度か給油しましたが、やはり、匂います。どこかから漏れていると考える方が良いのかもしれません。
 と言いながらも、それでも、そのまま乗っていますが、チョッと、気になります。しかし、スタンドも好い加減ですね、何時の間にか商品が変わっているんですから。尤も、それに気がついてもそのまま続けている私はもっといい加減かも・・・。

 そんな時、サイト巡りのある掲示板でアルコール燃料が販売禁止になったとの書き込みを見つけました。
 「え〜っ!そんなバカな、聞いてないぞ」と早速サーチで探してみました。ところが、なかなか見つかりませんでした。なんとか、やっと、一つ見つけました。

 2003/5/22/17:13nikkansports.com 高アルコール燃料販売禁止

 アルコールとガソリンを混合させた高濃度アルコール含有燃料の販売を規制する改正揮発油等品質確保法案が22日の衆院本会議で可決、成立した。9月ごろに施行の予定で、施行後はアルコール分の高い燃料の販売が禁止される。

 アルコールを50%以上混ぜた高濃度アルコール含有燃料が、自動車燃料として販売され、車両火災などの事故を起こすケースがあるため、安全対策として規制することにした。アルコール分の許容水準は7月ごろまでに経済産業省の審議会で決定し、省令で定める。数%程度しか認められない見通し。

 どうやら本当のようですね。それにしても、これだけしか見つからないというのも不思議です。相変わらずマスコミはおかしいですね。
 いずれにしても9月頃になればはっきりするでしょう。それにしても、折角期待していたアルコール燃料ですが、この分では、潰されそうですね。

 これも、政・官・財の思惑がありそうですね。しかしながら、この国は良い物を育てようという気持ちは全く無いのでしょうか。何が何でも自分さえ良ければのようです。
 太陽光発電、芝生、路面電車に加えてアルコール燃料まで潰されそうです。私が良いと思ったものは全て潰されるのでしょうか。

不思議な国です!

2003716日水曜日  第1396回  イチロー選手

 12歳の少年の犯罪など、毎日毎日、この国はもう末期状態と思わせるような暗いニュースばかりで、気分も滅入りがちです。
 そんな中、嬉しいニュースが飛び込んできました。

イチロー選手、第1370回で、あと一人、夢を見させて欲しいと書きましたが、とうとうやってくれました。
 このところ、連日のマルチ安打で、大分差が詰まってきていましたが、バント安打などでもう一つ元気が無いような感じで心配していました。そして、前日
(日曜日)は久し振りのテレビ観戦をしたところノーヒットだったので、チョッとがっかりしていました。
 それで、ショックを少なくするために、無理に期待を押さえて、当分首位打者は望まないようにと半ば諦めようとしていました。
 それが、前期の最終戦で4打数3安打、打率3割5分2厘でとうとうトップに躍り出たのですから、半ば諦めていただけに、嬉しさも倍増です。
 これで、いよいよ、首位打者と最多安打が現実のものになりそうです。しかし、本当にものすごい選手ですね。今更ながらに驚かされます。

 この素晴らしさに比べて、毎日のような二桁得点やオールスター戦の前にマジック点等したセ・リーグなど、日本のプロ野球もいよいよ終わりが近づいているように思えるのは私だけでしょうか。

それにしても、凄い!

2003717日木曜日  第1397回  4周年

 今年も祇園祭が来てこの部屋も4年が終わりました。去年は台風が来ていたんですね。今年は、宵山も快晴のようです。巡航も快晴に恵まれれば良いのですが。
 そして、いよいよこの
HPも5年目に突入です。なんて、去年の第1032話でも同じように書いています。去年は1,000話を目標に続け、今年は100,000カウントを目指して何とか休まず続けてきました。残念ながら、今日の達成はなりませんでした。
 我ながら本当に「バカだなぁ!何をこだわっているんだ。」と笑ってしまいます。と言いながらも少しは自分を褒めてやってたりするんですけどね。
 
HPを開設している人の想いはどなたも同じようです。

 何時も巡回している五十嵐仁の転成仁語の7月7日(月)にそんな苦労が書かれていました。

 私のこのHPは、1998年7月7日に始まりました。昨日で満5年が経ち、今日から6年目に入ったことになります。・・・中略

   このところ、連日更新が続いています。でも、これはかなりしんどいです。・・・中略

   アップするのもしないのも自由です。でも、この自由がくせ者です。無限定ですから、全部自分で決めなければなりません。

 絶えず、世の中の出来事やニュースに気を配り、取り上げるべき事柄についてアンテナを張り巡らせていなければなりません。
 これは結構しんどいです。同時に、世の中の出来事やニュースに、以前よりずっと敏感になりました。・・・以下略

 私より一年早く始められたんですね。書かれていることには一々うなずけることばかりで、全く同感です。皆さん苦労されているのは同じようですね。
 そんなに大変で、嫌なら、いつでも止めれば良いようなものですが、
第1284回でも書いたように、一度止めると二度とかけないような脅迫感に襲われて、なかなか止められないというところです。
 それにしても、この4年間で、いつもの巡回路の中で沢山の
HPが閉鎖されたのをみると、つくづく、続ける事の難しさをおもってしまい、果たしてHPって何だろうとも思ってしまいます。

さて、何時まで続くやら!

2003718日金曜日  第1398回  青色発光ダイオード

 そろそろ企業の夏休みの話題が出る頃ですが、毎年、この頃になると話題になるのが日本一休みの長い日亜化学でした。
 ところが、ご存知のように、今や、青色発光ダイオードの発明者で元社員の
中村教授との訴訟の方が有名になってしまっています。

 16日の読売新聞にその訴訟の口頭弁論が載っていました。

 ・・・略

 「社長からは、別の製品製造に影響が生じるとして、二度にわたり研究の中止を命じられたが、無視して研究を続けた結果、世界一の特許が完成した」と説明した。

 これは、強烈ですね。流石、中村さんと言うべきか、やはり異端児と言うべきか、並の人間ではここまで社長に逆らってまで研究を続けることはできなかったでしょうね。
 日本一の夏休みを取れるだけの余裕のある会社と強烈な個性があって初めて出来た発明だったのかもしれません。
 あの、ノーベル賞の田中さんがこの会社だったらあの研究は無かったかもしれませんし、逆に中村さんが、島津製作所の社員だったらどうなったでしょう。
 どちらも、偶然ともいえる出会いがあって世紀の発明が生まれたという面もあるのかもしれません。その後の2人の会社に対する行動は正反対というのも面白いですね。

 いずれにしても、両極端とも見える二人が研究者の地位の向上に寄与したことは確かでしょう。どちらが良いかは議論の分かれるところでしょうが、こうした二人に触発された若い研究者が増えて、金が全ての日本を少しでも変えてくれる契機になってくれればと期待します。

頑張れ日本!

2003719日土曜日  第1399回  テレビ、ゲーム

 毎日のように子供達を巻き込んだ悲惨な事件が起きています。この国は、本当にどうなったのでしょう。
 
第1158話のゲーム脳で書きましたが、戦後生まれで、子どもの時に初めてテレビというものが家庭に入ってきた団塊の世代。それは、家族から団欒をなくした。
 今度はその子供達の世代の時にゲームが入ってきました。そして、それは、かろうじて残っていた家族のつながりを徹底的に破壊した。
 余りにも悲観的な考えかもしれませんが、そんなことを改めて認識させられるものに何時もの巡回で出会ってしまいました。

トッテンさんNo.582 テレビ映像の影響

 今の日本の子ども達が、大切にしなくなっているものに、睡眠時間を十分取ることや夕ご飯を家族と共に食べること、遊ぶこと、朝食をきちんと取ること等があるような気がする。

 クライン孝子の日記 2003/07/13 () 12歳の生徒を担当している先生は?(2)

 ・・・略

 そして、ゲーム付けになっている子ども達の姿。
 街の中で子どもが遊ぶ姿が消えたこと・・・・ ・・・以下略

 テレビもゲームも子供達をあっという間に虜にしてしまいました。私も、テレビに人生の大半を取られたことは確かです。
 そして、今やパソコンですが・・・。楽しませてもらったことも確かですが、失ったものも多そうです。ゲームに至っては、テレビ以上の影響力があったように感じるのは私だけでしょうか。
 いずれにしても、その魅力に抵抗できずに安易に受け入れてしまったことが今の日本の現状の大きな原因であることは間違い無さそうです。
 豊な生活を手に入れたつもりが、見事にしっぺ返しを受けていたということに今頃になって気がついても遅すぎたのかもしれません。

もう戻れないのか!

2003720日日曜日  第1400回  警察

 四六時中、行動を見張られ、他人の目を気にする生活をしたいとは思わないが、何をやってもとがめられることの無いやったもの勝ちの無法地帯の世の中はもっと嫌である。

 親は子どもを恐れ躾けを放棄し、社会も触らぬ神にたたりなしで、見て見ぬ振りをする。非行などを取り締まる警察は姿が見えず、それが、子供達が盛り場を我が物顔に徘徊することを当たり前の風俗として受け入れてしまっていることのおかしさに気がつかなければならない時が来ているのじゃないでしょうか。
 かといって、ここまで治安が悪くなると、やたらに正義感を発揮するとどんな目に会うか分からない恐ろしさがあるので、市民は腰が引けてしまうのは仕方ないでしょう。

 宮崎学のWebサイトに宮崎さんが面白いことを書いていました。

 最新記事 7月10日「寝そべり注意殺人」の原因 あんたも正義感に注意しや

 ・・・略

 では、被害者にならないためにはどうすればいいか。答えは簡単で、仮に街でマナーの悪いガキを見つけたとしても、そいつをぶちのめす自信がなければ注意などしないこと。これに尽きる。自分は正しいのだから相手は絶対に言うことを聞く、と思うこと自体、勝手な理屈なのである。・・・以下略

 何とも、情けない事になってしまったようですが、これも、経済優先の為に他の大事なことを切り捨ててきたツケがたまってきた結果でしょう。

 宮崎さんお奨めの警鐘を読むと警察がやたらに増えるのも問題ありそうですが、交番にも、繁華街にも、子供達を指導する警察官がいないというのも問題がありそうです。 
 何と、18日の夜に4人の女の子が連れ去られた渋谷で警官を集中的に投入して1,500人以上の子供達を補導したそうです。事件のすぐ後でこの数字ですから何とも恐ろしい数ですね。如何に、日頃何もやっていないかの証拠でしょう。完全に狂っています。
 権力に頼るのは残念ですが、取りあえず、今の緩みきった秩序を早急に立て直す為には、碌なことをしない上層部は要りませんが、
第1353回でも書いたように現場の警官を増やすことが必要だと思います。
 ここまで犯罪が野放しになってしまっては、そうやることで、さしあたっての犯罪を防止して社会秩序を立て直し、その間に、もう一度家庭から日本を変えていく必要があるのじゃないでしょうか。
 しかしながら、これも警察の組織拡大の陰謀だったりして・・・。

乗せられたのか!

2003721日月曜日  第1401回  社民党

 第1096話第1361回第1232回などでも書きましたが、拉致事件以前の日本の裏を知らなかった頃は、私も辻元前議員を好意的に見ていた方です。
 田中真紀子さんと2人が、相次いで議員辞職に追い込まれたとき、日本を変えてくれるかもしれないと期待した元気な女性議員がいなくなってしまうことを複雑な思いで見ていたこともあります。

 しかし、辻元さんの赤軍派とのつながりや社民党の土井党首の北朝鮮疑惑を知り、腹立たしさを感じるようになりました。
 それだけに、今回の逮捕も当然のこととしてすんなりと受け入れることができました。そして、相変わらず北朝鮮問題にほうかむりしたまま、何食わぬ顔で記者会見している土井党首の姿を見ていると、「恥を知れ!自分のやってきたことの責任を取らないあなたの言葉は全く信じられない」と思うのは私だけでしょうか。

 マスコミの論調も、逮捕を当然とするところと「何で、今なんだ!」との擁護論があるようですが、戦後の日本をここまでゆがめさせた責任の重さを恥じて、社民党は解党するべきでしょう。特に、土井党首には一日も早く議員を辞めていただきたい。

 19日の四国新聞のコラム「一日一言」が面白い視点で書いていました。

 酷な言い方になるが、本当に驚いたのは、一年四カ月もたって忘れたころに逮捕した警察の情けなさではなく、彼女がまだ社民党大阪府連代表を務めていたことだ。本当にびっくり。

 災難は忘れたころに―と言った人もいるが、給与流用は身に覚えのない災難ではない。「なんで今ごろ」と悔しがる方が奇妙だろう。それより「なんでまだ代表なの?」という疑問の方が心に残る。・・・以下略

 これは、どこも触れていなかった所です。成る程、流石、北朝鮮を擁護するだけのことはありますね。完全に国民を舐め切っているということでしょう。
 腐った自民党の族議員やこんな野党に日本の国はぼろぼろにされたと思うと本当に腹が立ちます。

もう好い加減に変わる時!

2003722日火曜日  第1402回  個室

 個室の子ども部屋なんてしゃれたものがあるはずも無く、かろうじて座敷の南側の縁側に机を置いて勉強部屋にしていたものでした。
 団塊の世代としては、これでも、きっと条件の良い方だったのじゃないでしょうか。個室が欲しいと思っていたのかどうかも忘れました。つまりは、それ程差し迫って個室が欲しいなんて気持ちもなかったのでしょう。
 食事は祖父と父が箸をつけてからでないと食べることができなかった。中学まで、寝るのも親と一緒だった。確かに、今から考えると窮屈だったのかもしれません。
 しかし、当時はそれが当たり前だった。何時も、祖父や親の目がありました。

 21日毎日新聞コラム「余録」が面白いことを書いていました。

 ・・・略

 子供部屋は「文明の凶器」、が研究から得た結論の一つ。個室化で家族のコミュニケーションが損なわれ、子供は利己主義に陥る。密室が非行の温床にもなる。凶悪犯罪で補導された非行少年700人の生活環境を調べたら、ほぼ全員が自室を持ち、50人に1人は自室に冷蔵庫まで備えていたので驚いたという。

 状況はその後悪化はしても好転はしていない。「子供部屋ができたせいで、しつけが満足にできないのが子供による犯罪多発の遠因」と松田さんは指摘、マイホームブームや持ち家政策が裏目に出た、と語る。とくに問題視するのは、玄関から居間を通らず子供部屋に直行できる住宅構造だ。・・・以下略

 成る程、そう言われれば、そうかもしれませんね。その上、核家族で年寄りの目もなくなったり、ゲームなんてものができたりで、個室にこもることが多くなってしまったということでしょうか。
 それにしても、親の目に留まらず子ども部屋へ直行は、問題ありそうですね。新潟の監禁事件なんか、何で、親が何年も気がつかないことがあるんだろうと思ってましたが、こんな背景があるんですね。そんなに大きな家に住んだことが無いので気がつきませんでした。
 アメリカのホームドラマを見て、子供に独立心をつける為や勉強部屋と思って無理して個室を与えた親も多いでしょうね。まさか、それが裏目に出るとは・・・。
 尤も、個室を持っている子どもが皆おかしくなるわけでもなし、所詮は、親の意識の問題でしょうね。

功罪半ば!

2003723日水曜日  第1403回  ノーネクタイ

 梅雨明けが遅れて、九州では豪雨、東北の方では冷夏による米の不作が心配になってきているようです。
 お陰さまといっては何ですが、今の所、猛暑もなく生活するには過ごしやすい日が続いています。しかし、それもそんなに長くは無いでしょう。いよいよ夏本番です。

 今年は、例年以上に省エネが話題になっているようです。国会でも取り上げられたそうです。

 7月9日の読売新聞より

 国会内の冷房は「28度」に、首相と民主が意気投合

 「その意見に賛成だ。ネクタイも上着も取って(室温)28度にすればいい」
小泉首相が9日の参院外交防衛、内閣両委員会の連合審査会で、省エネ冷房推進にこう答弁した。

 若林秀樹氏(民主)がノーネクタイの省エネ服で質問に立ち、「この格好だと寒い。今、室温は24.5度だが、政府が推奨しているのは28度だ」と“冷えすぎ”を指摘した時のことだ。

 「私も冷房が嫌いなほう」という首相は、「28度にしようと国会が働きかけ、ふさわしい服装をすればもっと省エネできる」と応じ、委員からは拍手も。・・・以下略

 国会は24.5度ですか、何ともふざけていますね。まさしく日本のバカさ加減を象徴しています。これで、よく省エネなんて言えるもんです。
 日本のえらいさんは皆こんなものなんでしょう。本音と建て前が全く違います。小泉さんもせっかく良いことを言っているのですから、率先して実行して欲しいものです。
 総理が、公式の場でも常に上着なしのノーネクタイで通せばその影響力は大きなものがあります。せめてこのくらいのことをやってくれませんかね。

 小泉内閣メールマガジン第102号の阿倍さんが興味深いことを書いていました。

 ・・・略

 総理室の前に「上着をぬいでお気軽にお立ち寄りください。 小泉純一郎。」との張り紙が、張り出されました。官邸をはじめ官庁は節電のため室温を28度にしていますので、汗かきの方にはハンカチが手放せません。そこで上着はぬいで、ということで総理も執務室の中では上着はぬいでいます。秘書官はじめ官邸のスタッフは上着をぬいで執務室に入りますが、まだ多くの訪問者は上着を着たままの様です。しかし、さすがに環境省をはじめ地球環境チームは、上着をぬいでいたそうです。ちなみに張り紙の「上着」に「かみしも」とふりがながふってありますが、肩ひじはらずに、率直に、省益にこだわらず、という小泉総理の気持ちが込められているのではないでしょうか。・・・以下略

 小泉さん、やるじゃないですか。これを総理室だけでなく公式の場でやってください。日本の公式の場の正装は「半袖、ノーネクタイ」を定着させれば、小泉さんの株も一気に上がりそうです。そのバックアップで秋の総裁選も楽勝かも!

やってくださいよ!

2003724日木曜日  第1404回  半袖

 23日に、お陰さまで100,000カウント達成しました。青息吐息でやっと到達しました。お付き合いしていただいた皆さん本当にありがとうございました。
 これで、ホッとして途切れるなんてことがあるかもしれませんが、今後とも宜しくお願いいたします。

 さて、例年に比べると遅いように感じていたセミがいよいよ鳴きだしました。そろそろ、梅雨明けでしょうか。
 季節とはいえ、あのセミの鳴き声は暑さを一層際立たせます。できれば、聞きたくないのですが、自然が残っていると考えれば、文句は言えないのかもしれません。それにしてもうるさい。マァ、高々一月の辛抱ですけどね。

 それに比べて、昨日も書いた夏の背広は一月では終わりませんから、こちらの方は、本当に、なんとか、変わってほしいものです。

 21日産経新聞コラム「産経抄」もそんな話題でした。ファッションデザイナー・横森美奈子さんの提言だそうです。

 ・・・略

  男よセビロを脱げ、シャツを主役に、それもカラーシャツをと。ニューヨークの男性は白のシャツなど着ない。ブルー系やしま模様のシャツがりりしく、切れ者のイメージを与えるという。雨が降っても降らなくても省エネである。・・・略

 ニューヨークも暑そうですね。世界の夏はどうなんだろうと思って、サーチで探して見ましたが、これというところを見つけることはできませんでした。
 変わりに、ちょっと古い記事を見つけました。

  読売新聞 → 大手小町 → 発言小町 → この暑いのに、男性の服装は変えられないの?

 2000年の記事ですが、全く変わっていないことが良く分かります。是ほど、殆んどの人が望んでいることが何故実現されないのか不思議な国です。これぞ、本音と建て前の見事な例と言えるのじゃないでしょうか。
 尤も、私も
2000年からずっと同じことを書いていますから進歩が無いのは同じですね。

好い加減に変わらないものでしょうか!

2003725日金曜日  第1405回  団塊の世代

 第1399回で取り上げたゲーム、団塊の世代には余り縁が無いのかと思っていましたが、どうやら、そうでもなかったようです。

 あのインベーダーゲームが流行ったときにサラリーマンとなっていた団塊の世代が嵌っていたのだそうです。
 そういえば、私も喫茶店でやりました。確かに面白かったですが、かろうじて嵌りこむ寸前で踏みとどまったような覚えがあります。危なかったかも・・・。
 尤も、現在はパソコンに嵌りこんでいますから、大して変わりは無さそうです。

 そんなことを思い出させることが、諸兄、ゲームをやろうぜ! 第一回「スペースインベーダー」の思いで に書かれていました。

  その一度はゲームに嵌った団塊の世代をもう一度ゲームに取り込もうとしてこんなHPを立ち上げたようです。

 子供達をゲーム付けにしただけでは飽き足らず、親の世代までゲーム付けにしようとするとは、儲ける為なら何でもありなのでしょうか。
 さて、親として、忸怩たるものがある世代が思惑通りゲームに飛びつくでしょうか。チョッと見ものかも。

もう一つ団塊の世代についての話題がありました

 何時もの巡回路

 宮崎学のWebサイト → 相次ぐ少年犯罪 すべては「護送船団社会」に起因する

 ・・・略

 しかし、若者がこれほど腑抜けになってしまったことに は明快な理由がある。それは団塊の世代と呼ばれる一団があまりに元気がよすぎるからであろう。何かにつけて「俺たちが若いころは・・」と昔を自慢されるのだから、下の世代はたまったもんではない。知らず知らずのうちにエネルギーを吸い取られて、社会全体が疲弊してしまったことは否めない。・・・以下略

 そうかなぁ!そんなに元気があるんだろうか。リストラの嵐に翻弄されている今、それほどに元気があるとは思えないのですが・・・。もしかして、元気の無いのは私だけかな。
 それにしても、
第1330回での団塊バカといい、団塊の世代って人気無いんですね!

納得できないなぁ!

2003726日土曜日  第1406回  速度制限

 リンクの部屋にまちづくりと名づけて、車社会を見直して路面電車や自転車道、歩道の整備を促進するべきと主張していますが、それは、環境という面もありますが、それ以上に、毎年1万人の事故死と100万人を越える負傷者に対して余りにも無関心であることへの怒りがあります。
 それを少しでも減らす為にも、交通弱者を守る交通体系や道路整備が必要であることは間違いないと思います。
 しかし、今まで、ここでは余り触れていませんが、現状で交通事故を減らす一番有効な手段は、車のスピードを落とすことだと日頃から思っています。
 事故の原因はスピード違反が大きな比率を占めていますが、スピードさえ出ていなければ避けられたものが大半なのじゃないでしょうか。それ以上に、例え事故になったとしても、その被害は格段に小さくて済むことは間違いありません。
  のんびり走りたいときも、流れを乱してはいけないと不本意ながらスピードを出さなければならないときもしばしばあります。なまじ、スピード制限を守っていると後ろから煽られたりします。本当に余裕がないですね。
  しかしながら、それを求めることは道路整備以上に現実的でないような気がして、ここでは触れていませんでした。
 スピード・リミッターという最高速度を抑える自動車も議論されては、追い抜きの時に却って危険だなどという反論などで潰されてきています。
 本音は、そんなことをしたら車が売れなくなると心配するメーカーの思惑もありそうです。

 しかし、そんな風潮に警告を鳴らす人がおられました。

 24日、読売新聞コラム「論点」 「速度制限で優しい車社会」 小栗 幸夫 千葉商科大学教授

 悲惨な自動車事故が続発している。これが二十一世紀の現実である。事故原因は様々だが、自動車の魅力の本質である速度が事故の最大の原因でもあることに目を向けるべきだ。
 自動車が必要以上の速度を出さないような速度調整メカニズムがあれば、事故も劇的に減るだろう。・・・中略

 この中で、外部にスピードを知らせる「ソフトカー」なるものを提案しています。そして、スウェーデンにも同じような考えがあり、更には交通事故死・重傷ゼロを目ざす「ビジョン・ゼロ」政策というものがあると書いていました。
 これです、何故、この視点が日本には無いのでしょうか。確かにスピードは経済にとって大事ですが、人の命以上に大事とはどう考えても思えないのです。
 「ソフトカー」のように、スピードを外部に知らせる方式はトラックの前の天井についている3個のランプがありますが、殆んどの人がそれを知らないのじゃないでしょうか。それに、取締りがゆるいとどうしても守られないようです。
 どうも、人間の善意を信じることは夢物語と考えた方が自然のようです。それならば、やはり、スピードの出ない車を作ることの方が現実的でしょう。
 これをやって、尚且つ、人に優しい交通体系と道路整備を行えば、スウェーデンの「ビジョン・ゼロ」政策にも負けないでしょう。

絶対にやるべき!

2003727日日曜日  第1407回  瀬戸大橋ウォーキング

 第1358回で取り上げた、瀬戸大橋ウォーキングが遂に実施されました。25日から行われたそうです。
 日々の生活に追われて、すっかり忘れていましたが、25日のテレビニュースで、「そうか、今日からだったんだ」と気がつきました。
 あの
点検用の通路は実際にはどのくらいの幅があるのかマリンライナーから見ただけではよく分からなかったのですが、テレビニュースで見る限りは、意外と広そうでしたし、手すりの高さも十分のようで、自殺するつもりでもなければ、事故の心配は無さそうでした。
 これなら、十分観光として使えそうです。定員千人に対して6倍近い応募があったそうです。

 26日、読売新聞

 ・・・略

 香川−岡山間の五つの橋のうち、坂出市の与島と三つ子島を結ぶ北備讃瀬戸大橋(約1.5`)を、本州四国連絡橋公団職員らの先導で二十人ずつのグループに分かれて往復。通路の幅は八十−百三十a。最初は手すりにつかまり怖々と歩いていた人たちも次第に慣れ、ごう音とともに真横を通る列車の迫力や、少しもやがかかった瀬戸内の風景を満喫。「まさしく空中散歩」と感動していた。

 私も、一度は歩いてみたい。そんな人はきっと多いと思います。これほどの観光資源を寝かせておくのは余りにももったいないというものです。
 もしかしたら自動車の通行料より高く取れるかもしれませんよ。まぁ、それは冗談ですが、瀬戸大橋を車で通行した乗員は当然無料で歩けることにしたり、徒歩だけの人はできるだけ安い料金設定にするとかすれば、全国から一度は歩いてみたい人が大勢押し寄せるでしょう。
 世界の観光地としても売り出せるはずです。周辺の観光地も復活しそうですね。もう一度オープン当時の賑わいを見てみたいものです。

一日も早い実現を!

2003728日月曜日  第1408回  自殺

 今年は少し早いような気がしますが、毎年この時期になると出てくる統計がまた出ました。今年の数字も悲惨なものがあります。出来ればこんな話題を取り上げなくてもいいようになれば良いのですが。
 とは言いながらも、
第839話でも書いているように毎年取り上げているので、今年も取り上げます。来年は、激減しましたなんて話題になれば良いのですが。
 それにしても、少し早くなったように思えると言いながらも、何故年明け早々にこの統計が出来ないのか不思議です。

 35日 読売新聞より

 昨年一年間に全国で自殺をした人は、一昨年より3.5%多い32,143人に上り、三年ぶりに増加に転じたことがわかった。統計を取り始めた1978年以来、99年(33,048人)98年(32,863人)に次いで三番目に多い。特に、「経済・生活問題」が動機と推定される自殺者が急増し、過去最悪の7940人に上った。・・・以下略

 もう一つ、27日 毎日新聞コラム「余録」 より

 ・・・略

 「交通戦争」の死者の約4倍。未遂者を加えると、その10倍以上が自殺行動に走っており、日本人は「心の内戦」状態にある。・・・以下略

 未遂者がこれほどいるとは、びっくりです。これは、想像もしていませんでした。そういえば、交通事故死の1万人に対する負傷者の100万人と同じ比率になりますね。この数字は本当なのでしょうか。
 しかし、この数何倍にもなると思われる家族の悲惨さを思うと空恐ろしいものがあります。その悲惨さを思いやる気持ちを持ちたいものです。
 為政者達も、我々国民も、自殺者と交通事故死をもっと真剣に考えて、国全体で取り組むべきでしょうね。

何時までもこのままで良いのか!

2003729日火曜日  第1409回  老害

 女性の強さばかりが目立って、長い間低迷していると思っていた日本の競泳男子が北島康介選手の世界新記録での優勝で沸いています。日本の若者も捨てたものじゃないですね。

 それに比べて、第1147話などで何度も取り上げた老害が目立つような気がします。

 自民党が次期衆院選で比例代表単独候補73歳定年制を適用しようとしているように老害を自認はしているのでしょうが、上手く行かないようです。
 その原因が首相経験者の中曽根康弘(85)、宮沢喜一(83)両氏の存在にあるようです。総理大臣まで経験して、功なり、名を遂げた二人が何故にそれ程に何時までも居座るのでしょうか。
 テレビなどに出演しているのを見ると、本人はまだまだ現役と思っているのでしょうが、「もうい好い加減にして欲しい!」と醜悪さを感じずにはいられません。
 そんなに仕事がしたいのなら、道路公団の総裁を藤井さんの代わりに無給でやっていただけたらありがたいのですが、お二人さん、どうでしょう。それくらいのお礼奉公してもいいのじゃないでしょうか。
 そうすれば、流石に、総理大臣をやっただけのことはあると国民の賞賛を得られそうです。それでは、満足できませんか。

 男の老害ばかりが目立つ日本でしたが、日曜日の「サンデープロジェクト」に出演していた土井たか子(74)さん、あえて出てきた勇気はたいしたものですが、流石に迫力の無いことおびただしかったと思ったのは私だけでしょうか。何を言っても、心に響きませんでした。

男も女も老害ばやりで、たまりませんね!

2003730日水曜日  第1410回  トロッコ列車

 先日取り上げた瀬戸大橋ウォーキング四国新聞によると県や本州四国連絡橋公団、観光協会などの代表からなる瀬戸大橋の利用拡大策を探る利用促進実行委員会(会長・木幡県政策部長)というところが計画したそうです。
 皆さん一応がんばっているようですが、期間限定で無く一日も早く、一年中開放してもらいたいものです。

 公団関連だけでなくJRも色々考えているようです。

 29日読売新聞コラム「いずみ」より

 JR四国は、車体の床や側面の一部を透明ガラス張りにし、真下の海や清流を眺められるトロッコ列車を徳島県の大歩危・小歩危渓谷や高知県の四万十川、瀬戸大橋などで10月から走らせる。・・・以下略

 3月から6月まで運行した別のトロッコ列車が好評だったので新しく考えたそうです。

 これも面白いかもしれませんね。これに、余部鉄橋の事故で有名になったお座敷列車なんかを組み合わせるのも面白いかもしれません。あの事故のお陰で、瀬戸大橋も強風での運行中止が決まったのですから、何かの縁かもしれません。

 しかしながら、公団とJRが別々にイベントを企画するより、両方が協力して、トロッコ列車とウォーキングをドッキングさせ、橋の途中で乗り降りできたりしたらもっと面白いものができそうです。
 年に何回かの瀬戸大橋往復マラソンに瀬戸大橋トライアスロン、一年中可能なウォーキングにトロッコ列車など折角の瀬戸大橋を使い倒して魅力をしゃぶり尽くすことで世界の観光地にしましょう。
 アイデアを募れば、まだまだ有効利用ができそうです。

面白いと思いませんか!

2003731日木曜日  第1411回  余部鉄橋

 昨日、チョッと触れた余部鉄橋から空のお座敷列車が転落して、その下にあった缶詰工場を直撃、工場で働いていた方達が亡くなられたというニュースは今でも思い出します。
 その後、ある一定以上の風が吹くと列車の運行が止められるようになりました。その影響もあって、その後開通した瀬戸大橋にも同じ制限が行われています。
 そのために、年に何度か列車が止まることがあります。私も、児島駅で何時間かの風待ちを経験したことがあります。
 ですから、瀬戸大橋で風で列車が止まるニュースを見る度に余部鉄橋を思い出しながらも、その余りにも極端な風力制限
(20bだったか?)に日本人の事なかれ主義を見る想いがいつもあります。あの事故さえなければ、瀬戸大橋が風で通行止めになる事は無かったような気がします。
 それは、あの乗客の乗っていない空のお座敷列車だから起きたという特殊要因での事故であるということを棚に上げてのやみくもな制限に思えるからです。
 しかし、実際には、それが良かったのかどうかは分かりませんが・・・。と言いながらも、実際にその余部鉄橋を訪れたことはありません。一度は見てみたいとは思っています。

 そんな余部鉄橋が架け替えられるそうです。

 少し古い記事ですが、7月3日、毎日新聞

 余部鉄橋架け替え 経済性優先で風景壊すな 武井澄人(豊岡支局)

 ドラマ「夢千代日記」にも登場した兵庫県香住町のJR山陰線・余部(あまるべ)鉄橋が、コンクリート(PC)橋に架け替えられる見通しになった。86年、突風にあおられ列車が転落、12人が死傷した事故が架け替えの遠因だが、今も「鉄橋のある風景」を求めて全国から多数のファンが訪れる。同県の計画では、早ければ、あと7年で鉄橋が姿を消す。風景を残すために、架け替えるなら、今と同じ様式の鉄橋にと強く願う。鉄橋は地元の歴史そのものであり、旅人にかけがえのない思い出になる。単に一地方の橋のつけ替え問題ではないと思う。「今さら何を」との異論もあろうが、経済性を理由に鉄橋をあきらめてしまって本当にいいのだろうか。・・・以下略

 この橋に対する思いは分かるような気もします。あの永久に持ちそうな瀬戸大橋も耐用年数は100年くらいだと言いますから、『1912(明治45)年に、「東洋一の鉄橋」として建設・開通してから91年たつ』という鉄橋が架け替えられるのも仕方ない所でしょう。
 地元の人にとっては多くの愛着もあるでしょう。しかし、かといって、コンクリートは駄目というのも何となく賛成しかねるところもあります。
 その時代の一番の技術でできるだけ経済的に作ると言うのは当然あってしかるべき考え方のような気がします。
 今度、瀬戸大橋が架け替えられることはあるのでしょうか。その時は、地元ではどんな議論が沸き起こるのか、興味あります。もしかしたら、その頃の日本には、架け替えるなんて元気はなくなっていたりして・・・。それとも、橋の必要なんてなくなっているかも。

興味ありますね!

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