団塊の世代の部屋(51) 

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2003101日水曜日   第1473回  PC回収

 今日から家庭で不要になったパソコンの回収がメーカーに義務付けられるのだそうです。とはいっても実際に費用を負担するのは消費者ということだから使用者責任というところでしょうか。
 本体一台最低3千円、ブラウン管のディスプレイ(
CRT)は4千円、液晶型は3千円。ところが、自治体によっては無料で引き取ってくれる所もあるそうです。我が坂出市はどっちなんだろう。

 というのも、中古ディスプレイばかり買っている我が家には映らなくなったCRTが3台もあるのです。そして、買った値段と回収料金が殆んど同じというトホホな状態です。こんなことなら早く処分しておけばよかったとおもっても後の祭りです。
 こういうのを、典型的な「安物買いの銭失い」と言うのでしょうね。中古好きのせこさが裏目に出ました。自業自得というところで、諦めるしかなさそうです。

 しかしながら、電気製品の寿命はどうしてこんなに短いのでしょう。技術的に難しいのでしょうか。それとも、売らんがためのメーカーの陰謀なのでしょうか。
 自動車も同じですが、もっと寿命が長く、修理も効くものを作って欲しいものです。そして、それが資源の無駄遣いを防ぐことにつながるはずです。

考え直すべき!

2003102日木曜日  第1474回  イチロー選手

 私のプロ野球シーズンは今年もイチロー選手と共に終わりました。

それにしても、今年のイチロー選手が是ほどの成績で終わろうとは予想も出来ませんでした。

 シーズン始めは首位打者奪回と200本安打を絶対にやってくれるだろうと期待していましたが、4月と8月、9月の成績は目を覆うばかりでした。
 かろうじて、200本安打だけは何とか達成してくれましたが是ほど苦しんだのは、
第1465回でも取り上げたように、彼にとっては初めての経験だったようです。

 30日の読売新聞もシーズン終了で、そのことに触れていました。

 ・・・略

 「経験したことがない」というほどの重圧に苦しんだ一年だった。

 ・・・中略

 「200安打を早く達成したいという気持ちを抑えることができなかった」とイチロー。

 まさか、彼が、それほどまでに200本安打にこだわって自分を失っていたなんて、今更ながらに200本が大変なことなんだと思い知らされました。
 彼ほどの人間でもこだわりすぎると自分を失うのですから、凡人の私なんかが変なこだわりを持つことは自滅につながることは間違い無さそうです。
 つまり、こだわりは必要だがそれに囚われることは危険であるということである。

 果たして、これは彼の選手としての限界なのでしょうか、それとも、もう一皮むける為の試練だったのでしょうか。願わくば後者であることを・・・。

来年こそ!

2003103日金曜日  第1475回  公共交通

 今年の10月1日はパソコンの回収だけでなく、東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県で、ディーゼル車の走行規制が始まったり、新幹線の品川駅の開業などと何だか新しいことが沢山始まっていますね。
 特に、ディーゼル車の規制と品川駅の開業は、行き過ぎた自動車優位の20世紀から公共交通主体の21世紀への移行の象徴じゃないだろうかと期待してしまいます。

 そんな、20世紀の自動車優位の時代を表すような事を、勝谷さんが勝谷誠彦の××な日々。 2003/09/30 () で高知市を取り上げて書いていました。

 ・・・略

 このホテルは駅からすぐなのだが驚いたことに徒歩10分圏内に24時間やっているコンビニが一軒もない。県庁所在地の駅前でこれは私もはじめての体験である。・・・中略

もはやこのあたりは完全な車文化であり人の動線は道路に沿っている。コンビニの例を挙げるまでもなく「駅前」というのはそれ自体が斜陽産業なのだ。・・・中略

 そして新しい「宿場」を郊外へと誘導したのはほかならぬ自民党の道路賊ではないか。・・・以下略

 そうですか、コンビニがないんですか。品川駅と違って、地方の公共交通は完全に自動車に取って代わられてしまっていることを良く表していますね。田舎になる程、自動車なくては生活できないところまで来てしまっていることが良く分かります。
 
第1468回でも書いたように通勤にもどうしても自動車を使わざるを得ないようになってしまっています。
 品川駅の開業とディーゼル車の規制が公共交通への転換の契機となり、地方にも路面電車など公共交通網が発達し、大抵のところへは車を使うことなく移動できるようにならないものかと思ってしまいます。

そろそろ、車社会を止めましょう!

2003104日土曜日  第1476回  略語

 歳を取ると物覚えが悪くなると昔からよく聞かされたものです。そんなものなのかなと思ってはいても、実感することはできなかったものです。
 しかし、近頃は、何かと物覚えが悪くなり、分からない言葉やアルファベットの三文字略語など何度辞書を引いても、暫くすると又忘れてしまって、何度となく辞書を引くことが多くなり、とうとうそんな歳になってしまったと感じることが再三になりました。

 昨日も取り上げたディーゼル車排ガス中の粒子状物質(PM)の(PM)なんて何度辞書を引いても、どうしても覚えることができません。

 粒子状物質(PM)→ Particulate Matter 

 う〜ん!やっぱり、忘れそうです。

 もう一つ、PVなんて分かりますか。

 Photovoltaic → 何と太陽光発電のことなんです。

 Pvsystemなんて言葉に初めてお目にかかったときには全く何を意味するのか分からずに困りました。インターネットで検索を何度も繰り返してやっと見つけました

 それにしても、皆さんよく分かりますね。もう少し分かり易い言葉を使って欲しいと思うのは私だけなのでしょうか。

歳は取りたくないものです!

2003105日日曜日  第1477回  人工芝

 毎日のサラリーマン生活に追われて、芝生の手入れもできない状態が続いています。職の無いのも辛いですが、余裕の無いのも辛いですね。
 
第815話第1421回などでそんな芝生の効用にも触れ、校庭の芝生化が進めば良いのにと思っていましたが、逆行するような残念な記事がありました。

 四国新聞10月2日付・一日一言

 日本サッカー協会が今後は全国各地に人工芝のサッカー場をつくることを表明した。この発表に首をかしげたサッカーファンは少なくない。Jリーグはかねて天然芝宣言をしていた。

 この方針転換は先ごろフィンランドで開かれた十七歳以下世界選手権で国際サッカー連盟が主催大会として初めて人工芝の使用を認めたことを受けて決定された。最近の人工芝は急速に技術開発が進み評価を高めている。・・・中略

   しかし天然芝は雑草対策はじめ管理に手間ひまをかけなければならず、その費用は一面で年二千万円ものメンテナンス費がかかるといわれる。現在の国内の経済状況ではそんなにお金のかかる活動を推進するのは難しい。

 ただし人工芝にも問題はある。まず足腰への負担の大きさ、耐用年数をすぎれば膨大な産廃物になることなど。自然の優しさを体で感じる天然芝のよさを説いてきたのはJリーグ自身だから余計に悩ましい。

 「この方針転換は先ごろフィンランドで開かれた十七歳以下世界選手権で国際サッカー連盟が主催大会として初めて人工芝の使用を認めたことを受けて決定された。」のだそうですが、本家本元が費用の面で人工芝の採用とは、余りにも残念な話ですね。
 日本のプロ野球でも、人工芝の見直しが言われている中、せめて、最後まで本物の芝にこだわる姿勢を見せて欲しかったのは単なる私のわがままでしょうか。

 全てが、効率主義で決められていくその行き先は現在のグローバル経済が抱えることになった1%の大金持ちと99%の貧乏人の行く末と同じ過ちになりそうな気がします。
 本物の場でこそ本物が育つのじゃないでしょうか。社会全体が余裕を失って味気ない世界になりそうで不安です。
 その内、ゴルフまで人工芝なんて時代になったら興ざめもいいところですね。

方向は逆だろう!

2003106日月曜日  第1478回  ピンチ脱出

 「第1438回で書きましたが、ピンチが続いています。 サラリーマン生活再開で更新が危なくなっています。取りあえずここまで何とか途切れずに来ていますが、文字通りかろうじてという状態が続いています。
 しかも、その中身たるや、却ってあっさり中断した方がいいのじゃないかと思える状態です。
 何時ものように、止めるのはいつでも出来るが一度止めたら二度と書けないような気がしてなかなか止められないというところです。と言いながらも、どうなるか試してみたい気もあります。
 まぁ、さしづめ今日なんか完全に休みと変わりありませんね。これでも続いていると言えるのでしょうか。全く変なこだわりです。読まされる方こそ、いい迷惑ですね。申し訳ありません。兎に角その時は近いようです!」

 とこんな文を用意して更新の途切れを覚悟していましたが、ひょんなことから危機が去りました。
 というのも、試用期間一か月で不採用を言い渡されたからです。残念ながら、その間一件の成果も挙げることができなかったことに、会社が痺れを切らしたのじゃないでしょうか。
 せめて、一件くらいは実績を挙げたかったのですが、力不足だったようです。台風の雨の中や残暑の強烈な日差しの中
(お陰で、近年、経験しなかった日焼けをしました)、毎日、50軒前後の飛び込みを繰り返しましたが、注文を取ることはできませんでした。
 尤も、一回の訪問で結果を出せるほど簡単なものじゃないとの覚悟はしていましたので、敗北感はありません。この不採用は、会社との相性だろうと思っています。
 毎日の飛び込みで色んな人と会え、楽しく話をさせていただいた方も沢山いましたし、太陽光発電に対する考えもある程度知ることができましたので、飛び込み自体はそれ程苦にもならなく楽しませてもらいました。それなりに意義はあったと思っています。
 そして、もう一つは
第1460回第1471回でも書いた社畜からの開放にホッとしている自分がいることも確かです。それにしても、我ながら、つくづくサラリーマンには向いていないと実感しました。
 マァ!これに懲りずに、又、生きていく為の挑戦を始めたいと思っています。

 ということで、ひとまず、時間的な問題での更新の危機は去りました。残るは、意欲の問題ですね。

さて、どうなるか!

2003107日火曜日  第1479回  二大政党

 民主党と自由党が合併していよいよ二大政党による政権の交代が実現するのでしょうか。
 
民主党 → マニフェストには、高速道路の無料化警察官の増員などこの部屋で主張したことのあることも取り上げられているし、大方は納得の行くことばかりです。本当に、こんなことが実現できるとすれば日本の将来も期待できそうです。

 その為には、ぜひとも政権の交代を実現したいものです。しかし、本当に実現できるのでしょうか。
 今更、こんな否定的なことを言うのもなんですが、菅さんの息子の立候補を知って、「何だ、やっぱり同じムジナか」とがっかりさせられてしまったことは否めません。
 もう一つ、今や、北朝鮮の為に働いていることを国民の大多数が知った土井社民党党首を全面的にバックアップする為に、民主党の候補者を選挙区替えさせたことです。

 10月4日 読売新聞

 民主党は4日、次期衆院選の兵庫9区で新人の党総支部代表、畠中光成氏(31)の公認を決めた。公認は計258人となった。

 畠中氏は同7区からの出馬を予定していたが、社民党の土井党首と競合するため、9区に移った。民主党は近く、土井氏を推薦する見通しだ。


 こんな国民の気持ちを逆なでするようなことを平気でやるような党首が本当に国民の為の政治をすることができるとは到底思えません。どうして、こんな大事な時に、こんな馬鹿げたことをやるのか、どうしても納得が行きません。
 特に、土井党首を擁護することは、拉致問題で圧倒的な支持を得ている安倍幹事長1人の人気に勝てないことになるでしょう。
 菅さんは本気で政権を取る気持ちがあるのでしょうか。どうも怪しそうです。それとも、そうせざるを得ない弱みを握られているのか。

 結局は、以前の社会党と同じで、政権を取って苦労をするより、野党第一党で反対のための反対をしている方が気楽なという国民を舐め切った考えだったりして。

まさかそんなことは無いと思いますが!

2003108日水曜日  第1480回  カローラ

 第1210回でカローラが33年振りに年間販売台数首位の座から滑り落ちたことを取り上げましたが、今年は既に返り咲きを決めたようです。相変わらずトヨタの強さが目立ちます。

 7日、読売新聞

 カローラ首位奪回

 日本自動車販売協会連合会が6日発表した今年度上半期(四−九月)の車名別販売台数(軽自動車を除く)で、トヨタ自動車の小型乗用車「カローラ」が九万三千五百八台となり、上半期として2年振りに首位に返り咲いた。・・・以下略

 二位は同じくトヨタのミニバン「ウイッシュ」で去年カローラから首位を奪ったホンダの「フィット」は八万二千百七十四台で三位に後退しています。

 何だか、トヨタのくそ真面目さと執念を感じて、第1453回でアメリカでの販売台数でクライスラーを抜きビッグスリーの一角を占めたニュースのときにも書いたように、このくそ真面目さが日本の経済を泥沼に落とし込んでいるのでなければ良いのにと余計なことを思ってしまいます。

 もうすこし、従業員や下請など関連会社に対しても無理のない余裕のある経営でこうした成績を収めているのであれば素直に歓迎するのですが、どうも、企業の繁栄が一番で、その為には、あらゆるものを犠牲にするという姿勢のように思えてならないのです。
 
第921話でも書きましたが、その儲けに対する過剰なまでの神経質さが、他の企業にも伝播することで世界の企業も余裕をなくしているとしたらその真面目さが悲しいと思えるのです。

考えすぎでしょうか!

2003109日木曜日  第1481回  落合選手

 第140話で従来の体育会系の思考を拒否したプロ野球選手として取り上げた落合さんにとうとう監督の出番が回ってきましたね。スポーツ選手としては異色な性格を持つ落合さんが監督としてどういう風に従来と違ったことをやるかに非常に興味があります。

 これまでの、スポーツの世界の古い体質を打ち破って、あっと驚かせるようなことをやって欲しいものです。
 さしずめ、練習などは大リーグ式を取り入れて、日本の練習の為の練習を排除して新しい才能を見つけ出すことを期待します。

日本の管理野球をきらって大リーグに飛び出した野茂選手やイチロー選手のような日本の枠に囚われず異端と思えるような選手を集めて、とてつもなく強いチームを作って欲しいものです。一度飛び出した彼らも日本の体質が変われば日本に帰ってきて選手生活の最後を日本で迎える気になるかもしれません。

 そうなれば、古い体質を嫌って他のスポーツに流れていた優秀な若者をもう一度野球に引き戻すことも出来るかもしれません。もしかしたら大リーグに奪われた人気も取り戻せるかもしれません。

 尤も、その落合さんを生かすことができる度量が、日本のプロ野球界にあるかどうかに一番問題がありそうです。
 巨人の渡辺オーナーが牛耳る古い体質のプロ野球対落合さんの戦いがどうなるか興味津々です。長嶋さんや原さんのように屈辱を受けた組織に留まっていいように利用される軟弱さは落合さんには無いと思います。それだけに、球団に対する対応も興味があります。

楽しみが増えそう!

20031010日金曜日  第1482回  世襲

 今度の衆議院選挙、第1479回でも書いたように民主党党首菅さんの息子の立候補に釈然としないものを感じますが、自民党も相変わらず酷そうです。

 8日 読売新聞 「駆け込み世襲」相次ぐ

 ・・・略

 10日の解散を目前に引退表明した長老議員の後継を目指す「駆け込み世襲」候補が相次いでいる。・・・中略

自民党からの出馬を目指す新人候補約五十人のうち、世襲候補は十数人。・・・以下略

 それどころか、鈴木宗男、加藤紘一、田中真紀子の三氏も復活を目指しているようです。

 素晴らしい国ですね。一度地位を得ればそれは二度と手放さない。政治家は完全に世襲制になってしまったようですね。
 ここまで、国民を舐め切って良いんでしょうか。仕方ないんでしょうね、それを求める後援会や有権者がいるんですから。所詮は、有権者の意識の問題ということでしょう。権力に弱い日本人の面目躍如というところでしょうか。

 改めて、第1451回で取り上げたクライン孝子さんの日記にあったドイツの政治家との違いに思いを致すと情けないとしか言いようが無いですね。日本人は何時目を覚ますのでしょうか。

もう好い加減に止めませんか!

20031011日土曜日  第1483回  クライン孝子さん

 クライン孝子さんの講演に行ってきました。9月28日や10月9日の日記にあった高松講演です。
 日記で高松で講演があることは知っていましたが、ウィークデー
(金曜日)の昼間ということで諦めていました。
 ところが、
ひょんなことから暇ができたのと、友人から孝子さんの日記で講演のことを知り申し込んだとの連絡があり、それなら私も便乗させてもらおうと一緒に会場に乗せて行って貰いました。
 もしかしたら、予約で一杯で、当日は無理かとも思いましたが、とりあえず行って見ることにしました。
 幸いなことに、当日の押し掛けにもかかわらず気持ちよく受け入れていただけ、無事にもぐりこむことができました。尤も、何人か補助椅子の方もおられたようで、御迷惑をおかけしたのかもしれません。

 軽い食事の後、講演が始まりました。

 拉致問題や危機管理などの話題も、ベルリンの壁の崩壊を身をもって体験されたことなどから常に身の回りに注意されて行動していることなどを例に挙げて話され、如何に、日本人が平和ボケしているかを思い知らされました。こればかりは、経験しないと身につかないのかもしれませんね。
 昨日も書いた世襲やタレント、長老議員の話も出ました。「ドイツでは、政治家が毎日命を懸けて政治に取り組んでいるから、それを見ている肉親でその仕事を継ごうと思うものはいない。親子だけでなく夫婦や三世までいる日本の政治家は余程美味しいんでしょうね」との話に思わずうなづいてしまいました。

 日記で書かれているのと全く同じスタンスのお話は飽きることなく、もっと聴きたかったですが、1時間半(?)の講演はあっという間に終わってしまいました。

 後で、名刺交換もさせていただきました。講演の最後にインターネットの威力で隠れた情報が表に出るようになったことの素晴らしさに触れられていましたが、こうして、地元でクラインさんにお目にかかれるという貴重な体験をできたのもインターネットのお陰と友人と話したものです。

インターネット様さまです!

20031012日日曜日  第1484回  佐藤琢磨

 突然の朗報に驚いています。今週末の今年の最終戦F1日本グランプリに佐藤琢磨さんの出走が決まったそうです。
 今年一年は辛抱の年と思い夜中の放送も殆んど見ることも無かった
F1ですが、7日に早々と来年のシートが決まったと思って喜んでいたら、何と、9日にはこの出走のニュースです。
 そんな噂も、一部ではささやかれていましたが、まさか本当になるとは。これも、暫く、暇がなくて巡回できなかった
Takuma Sato.comを久し振りに覗いて知りました。やはり、時間に余裕があるということはありがたいことです。
 それにしても、こういうのは予期していなかっただけに喜びもひとしおです。何だか得をした気分です。

 これで、日曜日はテレビを見ざるを得なくなりました。それとも、去年の5位の時のように、辛抱できずにF1Live.comで結果を見てしまうのでしょうか。自分で自信が持てません。そして、あの喜びをもう一度味わうことができるのでしょうか。

 しかし、我ながら、ミーハーさに呆れます。あれ程、興味が沸かなかった今年一年のF1が佐藤琢磨さんが出るだけで全く違ったものに見えるのですから。人間(私が?)なんて、本当に好い加減ですね。
 これで、活躍しなかったら、がっかりするんですから、佐藤さんもたまらないでしょうね。イチロー選手と同じで、期待が大きすぎる所以ですか。
 予選は13位でした。どうなることやら・・・。

それにしても楽しみです!

20031013日月曜日  第1485回  検察

 久し振りに面白いHPに出会いました。この部屋でも何度も取り上げた、大阪高検の三井環さんのHPです。

 暇に任せて、リンク先のHPの点検もかねて巡回していたところ、柳原三佳HPのリンク先から見つけたものです。

 第1274回で釈放されたことを書きましたが、あれ以後どうなっているのか、あまりマスコミも取り上げないので気になっていたのですが、まさか御本人がHPを立ち上げているとは、うかつでした。まさに、インターネットさまさまです。

 事件のあらましを読んで改めて人間の弱さを見せ付けられた思いです。これをみると、検察の腐敗の酷さが良く分かります。尤も、こうしたことはどこの組織でもあることだろうと思います。

 SPECIAL REPORT は特に人間の本性が窺えて興味深かったです。

 自分が検事正の立場になって調査費を思う存分使える身分になった時に誘惑に負けて正義感を封殺してしまういきさつは、本当に納得します。これが人間の弱さなんでしょうね。それが証拠に、その立場になって、これを拒否した人は殆んどいないのですから。

 全ての組織で、これと同じようなことが行われているといっても過言ではないでしょう。かといって、それを当然のこととして受け入れることはできません。
 それでは、どうするかです。1人ひとりの自覚に任せていては、到底、なくなることは期待できないでしょう。こうした役得を排除するきちんとしたルールと罰則を確立することしか方法は無さそうです。

 それにしても、検察という立場の人間がこれですから、普通の人達に正義を求めるのは至難の業といってもいいのでしょうね。

人間の悲しさか、それとも面白さか!

20031014日火曜日  第1486回  「ハズイ」日本語

 佐藤琢磨さん6位入賞と、去年に次いで素晴らしい結果を残しました。突然の出走にもかかわらず、最高の結果を残したその精神力に脱帽します。
 イチロー選手を筆頭として、日本の若者の活躍には、内弁慶でイザと言う時に力を発揮できなかった昔の面影は無いようです。
 そんな、素晴らしい若者達の活躍の一方で、一体この国はどうなるんだろうと思わせられるどうしようもないような若者が目立つのは何故でしょう。
 これも、戦後教育の功罪でしょうか。そんなことを考えさせられる記事がありました。

 10月12日 読売新聞 コラム「編集委員が読む 再び日本語を考えるT」 橋本 五郎 

 「ハズイ」日本語はやめよう

 読売新聞に載った投書に対して先生がクラスの子供達に意見を求めたものに対して子供の作文です。

 このまま大人になったら 榛沢 和哉(はんざわ ともや)

 ぼくは、投書欄を読んで、感想を書き、先生からコメントをもらいました。「なにげにとゆう言葉が変に感じない」というぼくの意見に、先生はなにげにという意味を辞典でひいてみましょう。正しい日本語ではないと思います。変だと感じない感覚はすでに毒されている証拠です」と、返事が返ってきました。

 ぼくは、お母さんと話しあって、『マジ』『ショボイ』『キショイ』『ハズイ』『ダサイ』『イマイチ』『チャリンコ』『チャッチイ』などの言葉は、正しい日本語ではないという事を改めて知りそれについて考えました。

 正しい日本語を知っていて、使うのなら良い時もあるけれど、何が正しい日本語なのか分からないで使っているぼくらの使い方は、心配な、使い方だと考えました。

 この使い方は、ぼくだけではなく、友達の多くがそうしていると思います。このまま、ぼく達が大きくなったらまどうなるのだろうか・・・。又、日本語はどうなってしまうのだろうか・・・・。と思いました。子どもに、日本語を教えてあげる時、ちゃんと教えてあげられるだろうか・・・・。と、思いました。

 最初、この投書を見たときは、ここまで考えなかったけれど、先生がこの返事をくれた事でここまで考えられ良かったなーと思いました。

 お母さんは、いつも、『ショボイ』とか、自転車を『チャリ』と言いません。なぜか聞いたら、恥ずかしくて言えないと言ってました。

 僕も、恥ずかしいと気持ちを持てる様に、正しい日本語をなるべく使う様に努力して行こうと思いました。友達が、『チャリ』とか言っても、なるべくつられない様にしようと思いました。これからは、正しい日本語を使っていこうと思います。

 原文をそのまま載せたのは、日本語を考える上でこれがすべてであり、付け加える何ものもないと思ったからだ。教育の「原点」があるようにさえ思うのである。・・・以下略

 私も何時ものように略そうと思いましたが、この作文はそのままにすべきだと思いそのままにしました。
 それにしても、本当に子供に教えられます。子供達がおかしいのは大人が教えていないからというのが良く分かりますね。

 やはり、この国がおかしくなったのは戦後の教育に問題があったことに間違い無さそうです。どんなに優秀な子供も、教育を受けずに知らなければどうにもなりません。
 どんなことがあっても、最低限、大人が教育すべきものはあるということです。戦後の偏った教育方針が、本当に教えなければならない大人の義務を放棄してきたことがこうした結果を生んでしまったということです。

 先日の講演で、クラインさんが学生さんに講演するとき、主催者に、「生徒達が私語をしたりして講演しにくいでしょうが辛抱してください」と忠告されたが、公演中一言も私語するものはいなく、皆目を輝かせて真剣に聞いてくれました。結局は中身の問題でしょうと言っていたのが思い出されます。

 子供達を引き付ける授業ができないことを子供達の所為にしてどんどん手を抜いて来た結果が、本当に教えなければならない事までないがしろにする様になってきてしまったということじゃないでしょうか。
 この歪を元に戻すには一体どれくらいかかることか、想像するだけでも怖いものがあります。しかし、何時かは取り組まなくてはならないことは間違いありません。

子供達は悪くない!

20031015日水曜日  第1487回  中坊公平さん

 第1373回でも書きましたが、私がこの部屋で賞賛した人たちの評価が落ちています。

 その中でも、最も、信頼できる人、総理になって欲しい人と思っていた、中坊公平さんが弁護士を廃業しました。何があったのでしょう。

四国新聞 10月11日付・一日一言

 「中坊公平バンザイ」とまず立場を明らかにしておく。豊島産廃弁護団長だった中坊公平さんが弁護士廃業を申し出た。住専の大口借り手に詐欺罪で告発され、その責任を取った。

 普通の弁護士なら辞めるほどの事件ではない。しかし豊島のほか森永ヒ素ミルク、豊田商事など、日本を揺るがす難問を解決に導いた正義の人として、また元日弁連会長としての決断なのだろう。

 戦後最大の金融不祥事となった住専処理を引き受けたのはそのらつ腕を見込まれてのことだ。「無事これ名馬」が信条の人はみんな逃げた。住管機構社長に就任した朝、中坊さんは部下を尻目に自ら債務者回りを始めた。・・・中略

 ある住専の借り手は「国策に乗せられマスコミにおだてられ突き進んだドン・キホーテ」と評したそうだ。詐欺で訴えたのも大口借り手だが、借金を払わない人の言い分はどこまでも盗人猛々しい。・・・以下略

 その訴えられた顛末が巡回路の宮崎学のWebサイトに詳しくありました。

 中坊RCC社長 辞任事件の真相 

 かなり膨大な量なので全部読むのは大変だと思います。

 簡単に言うと、中坊さんが、住管機構社長のとき国民の税金を一円でも多く取り戻す為にチョッと禁じ手を使ったということのようです。

 謂わば、石原都知事の外形標準課税のようなものと言えば、言い過ぎかもしれませんが、要するに、税金を無駄遣いした奴らから金を取り上げようとした方法が法に触れたと言うことだと思います。

 結局は、中坊さんは政府や官僚に上手く担ぎ上げられて、踊らされ、行き過ぎて、最後には責任を取らされたということだと思います。
 その裏で、政治家や官僚の誰一人責任を取っていないのです。

本当の正義はどこに!

20031016日木曜日  第1488回  キャパシター

 太陽光発電の営業をやっていて分かったのは、曲がりなりにも太陽光発電が個人が設置しても装置の償却が出来るようになったのは、電力会社が電気を買うシステムができたからだということでした。こういう風に電気を買ってもらうのが系統連系型というのだそうです。
 それまでは、太陽光発電といえば、発電したものを使った残りをバッテリーに貯め、夜や雨の日などに使う方式だと思っていました。こういう方式を独立型というのだそうです。
 だから、この独立型であれば、自分のところで使う電気は全部自分の所で賄うことになるので、万が一の災害の時などにも壊れることさえなければ使えるという利点があります。しかしながら、欠点はバッテリーが高価な為に費用が高くつくことになり、採算面でどうしても不利になります。

 そんなこともあって、今は、系統連系型が主流になっているようです。尤も、系統連系型も災害などによる停電のときでも昼間の発電時であれば一部は使えるようにもできるので、今のところは、こちらの方が有利と言えそうです。

 しかし、いつかは来るだろう地震などイザと言う時に独立で使えるということは魅力です。いずれは、両方の方式が使えるときが来るだろうとは思いますが、何時のことやら・・・。

 そんな、私が期待していたのが、第1378回で取り上げた岡村研究所キャパシターです。これが、バッテリーより安くなれば、太陽光システムは万全な装置になるはずです。
 ところが、まだまだ、高価で当分は間に合いそうもないようなので諦めるていました。

 ところが、なんだか面白くなってきたようです。

 NIKKEI NET 日付:2003/10/02

 日本電子、高性能の蓄電装置開発

 日本電子は高性能の蓄電装置を開発した。鉛電池やリチウムイオン電池に比べ充電時間を大幅に短縮できるうえ、劣化しないため半永久的に使える。素材の大半が炭とアルミであるため廃棄時の環境への影響も低い。すでに電池に代わる蓄電装置として使える技術水準に達しているといい、電機メーカーなどと組みながら、太陽光発電の蓄電用や燃料電池車など幅広い用途での実用化を目指す。将来は携帯電話にも使える可能性がある。

 開発したのは「キャパシター」と呼ばれるコンデンサーの一種。炭素でできた電極に電子をそのまま蓄積する。電池のような蓄電時の化学反応がないため、瞬時に充・放電できる。携帯電話をフル充電するのにかかる時間は80100分程度とされるが、今回の装置なら1分以内で済むという。

 このニュースは、「ニュースステーション」でも取り上げられたそうで、翌日から日本電子の株が高騰したようです。
 私も、もう少し頭が働いて、金もあれば、株で大儲けできた可能性があったのですが、やはり、貧乏には訳があるようですね。残念です。
 冗談はさておき、この技術を太陽光発電との組み合わせることこそ、日本政府がやるべきことだと思うのですがどうでしょう。

 そして、今の、補助金制度を第1391回でも書いたレートインセンティブ方式にすれば、一気に、太陽光発電が日本中の屋根に広まるはずです。
 これこそ、日本の進む道です。世界のエネルギー大国になることも夢じゃありません。小泉さんでも、菅さんでもどちらでもいいです、是非やってください。
 他の公共投資は全て縮小して、これに全予算をつぎ込みましょう。

今すぐやるべきです!

20031017日金曜日  第1489回  帰国

 拉致被害者5人の帰国から一年が経ちました。最初は、家族も一月後には帰国できるだろうと期待し、次にはクリスマスまでには何とかなるのじゃないだろうかと思い、それでも駄目だったので、それなら正月は家族で迎えることができれば良いがと願ったものです。
 それが、一年経って、未だに何の進展もない。5人や家族の手記や会見の言葉には日本政府の不甲斐なさに対する怒りと諦めがこもっているように感じたのは私だけでしょうか。
 この期に及んでも、万景峰号などの入港を止めることもせず、経済制裁もしないこの国は一体国民を守るという意志があるのでしょうか。
 この一年で、国民が、この国の政治家や官僚が国民の方を向いていないことがはっきりと実感でき、目が覚めたことで、何とかしなければと思うようになったことだけが拉致事件の効用のような気がします。

 蒼いことばの絆  20031115日号 (通算第10号) 

 横田滋・早紀江夫妻インタビューでの早紀江さんの言葉にそんな気持ちが現れているように思えました。

 ・・・略

 早紀江: ・・・略
 でも、国民の方々が、今の日本という国のあり方とか、政治に対しての思いなどを、拉致問題を通して非常に真剣に考えてくださるようになったことを実感しています。それは非常に良かったと思っています。・・・中略

 早紀江: アメリカは正義に対しての観念がしっかりしているように感じます。国民全体がそうなるように育てられているんでしょうね。皆が"自分の考え""正義"をしっかりとここ(胸に手を当てる)に持っていらっしゃる。だから本当の悪に対して、心からの怒りを持っています。この"真剣な考え方"はもの凄く今の日本の状況とは違うって言うことは感じました。もっと昔の日本では、現在のアメリカと同しだったはずなのに、どうしてこんなになっちゃったのかな、っていう思いがありますねぇ。・・・中略

 早紀江: そうですね、やはり北朝鮮のトップの指導者の方の考え方が大きく作用していると思います。それに加えて、今まで北朝鮮に対して、非常に消極的だった日本の姿勢がまだ尾を引いている部分がありますね。なぜ消極的だったのかということは私達には分かりませんけど・・。政治家の中にも、北朝鮮に遠慮している方たちが、結構たくさんいらっしゃるんじゃないかって何となく感じることも・・。どうしてそう消極的なのかっていうのは分かりませんね。・・・以下略

 この早紀江さんの言葉には何時も感心させられます。本当に苦しんできた人だからこそ言える言葉なのかもしれません。
 しかしながら、こうした被害者家族を何時までも放っておける日本の政府って本当に情けないとしか言いようがありません。究極の先送りでしょうか。
 この期に及んでも、右だとか左だとかの議論もあるようですが、そんなことは関係ありません、日本の国が国民を本当に守る気があるかどうかだけなのです。そんなことさえできない国を誰が信じるでしょうか。

本当におかしな国です!

20031018日土曜日  第1490回  お焚き上げ

 去年は散々草抜きをしたので今年は大丈夫だろうと変に楽観していたこともあって、油断していた。暫く振りに芝生を見ていると、何と第971回第1126話で苦労したあの憎っくきカラスノエンドウがあちこちから芽を出しているじゃないですか。油断していただけに見つけたときはがっかりしました。
 なんとも、凄い生命力です。参りました。気がつかずにいたら大変なことになる所でした。しかし、それでも、流石に、去年ほどははびこっていないようなのでひと安心です。
 それにしても、雑草の生命力には今更ながら驚かされます。本当に油断がなりません。際限のない戦いを続けるしかなさそうです。

 久し振りの雑草との戦いで、又、第1318回でも書いた様に、何で、冬に芝焼きをやれなくなってしまったんだろうかと腹立たしく思っていたら、どうやら思わぬところにも影響が出ているようです。

 第1318回と同じく市民のための環境ガイド 

 「今月の環境」(10月2003年) → 10月11日: 神社新報のお焚き上げ論

 神社新報なる新聞がある。週刊紙である。ダイオキシン騒ぎ以来、法律的には認められている「お焚き上げ」も、「落ち葉焚き」も地域の反対でできなくなっている。今後、どうしたらよいのか、5回に渡る記事が掲載された。・・・中略

 「お焚き上げは、清浄さを追求する日本古来のすばらしい哲学である。これで命を落とした人がいるだろうか。逆に清らかな気持ちになる。1000年、2000年と続いている知恵を、他人の尻馬に乗って批判するのは愚かである」。・・・中略

 子供の教育上からも、「落ち葉で焼き芋」を復活させたい。神社がご近所とが一緒になって、神社だからこそ許される「落ち葉焚き」の復活運動をやるべきでは。火は危ないものであるが、有用なものであることを学ぶには、焚き火が一番。

 「お焚き上げ」って言葉は知りませんでした。なんだろうなぁと思いましたが、このあたりでは「どんど焼き」と呼ばれているもののようです。
 しかし、「焚き火が一番」は良いですね。はぐれ雲さんが喜びそうです。それにしても、こんな所にまでダイオキシン騒動が影響しているんですね。
 本当に、何でも反対する人がいるんですね。戦後の何でも反対の権利意識がこんな所にも出てきていると感じるのは私だけなのでしょうか。

 偶然でしょうか、丁度、16日、所沢のダイオキシン報道で野菜の暴落の被害を受けた農家がテレビ朝日を訴えた訴訟の上告審判決がありました。農家側敗訴とした1、2審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻したそうです。
 本当に、悪いものを見分けることは無理かもしれませんが、何でもかんでも危ないといって昔からの風習までやめてしまうのも「何だかなぁ!」と思ってしまいいます。

 はっきりとしていないことにでも、マスコミなどに踊らされてヒステリックに反応することの愚かしさというものもあるはずです。もう少し、余裕を持って反応することも必要なのじゃないでしょうか。

焚き火の復活はあるか!

20031019日日曜日  第1491回  テレビ朝日

 所沢のダイオキシン最高裁判決を受けてのテレビ朝日のコメントに対して、成る程と思える意見が何時もの巡回の中に見られました。

 まずは、市民のための環境ガイド → 10月17日: 所沢ダイオキシン最高裁判決は「差し戻し」

 ・・・略

 しかし、最高裁の判決に対するテレビ朝日のコメントが、余りにも固定観念に縛られているので唖然。メディアの責任というもの、さらにメディアの立場が変質しつつあることを理解していないようだ。今回の最高裁判決は、メディアの特権階級意識(=メディアは常に正義)に対する市民的批判を意識してのことだろう。

 もう一つ、 10月16日 殿下さま沸騰の日々『てめーらなめんなよっ!

 ・・・略

 狡い。まことに狡いのである。誰も反対できぬ『国民の知る権利や報道の自由』という価値を『人質』にして、司法を恫喝する姿勢。とても誠実なマスコミのものとは思えない。『知る権利や報道の自由』とは、テレ朝が勝手にそうだと信じる間違った情報をテレビで流してよいということではないのだ。・・・中略

 判決のせいで制作現場サイドが萎縮するといいたてる前に、『知る権利や報道の自由』とやらを担う者としての現場の緊張感のなさを問うがいい。この件でテレ朝が『知る権利や報道の自由』をいうのは『知る権利や報道の自由』という概念への冒涜である。・・・以下略

 「狡い。まことに狡いのである。」とは、相変わらず殿下の小気味良い表現です。私にはこうした表現は思いつくことは出来ません。脱帽です!
 それにしても、こうした考え方は、インターネットをやっていなければ到底目にすることが出来なかったのじゃないでしょうか。

 昨日も書きましたが、これぞ、拉致事件で、日本人が「どうもこの国はおかしい、そして、それはマスコミも関係しているようだ」と気がつき始めた唯一ともいえる効用のような気がします。
 そして、それをはっきりと分からせてくれたのがインターネットです。これからは、政治家も官僚もマスコミも今までのように国民をバカにしていると大きなしっぺ返しを受けることを身に沁みて分かることになるでしょう。
 それ程に、拉致事件は日本国民を怒らせたのです。そのことに好い加減に気がついてもらいたいものです。

いよいよ日本が変わるときです!

20031020日月曜日  第1492回  道路公団

 第1394回でも取り上げた道路公団の藤井治芳総裁の解任騒動は面白くなってきましたね。
 小泉首相が、選挙に利用しようと思ったら、思わぬ反撃を受けてしまって、何でも、パフォーマンスで打ち上げて後は知らん顔の小泉さんも困惑というところでしょうか。
 拉致問題も構造改革も、全く同じ手法だと思えます。結局は、本当に改革する気などない小泉さんが諸悪の根源と言えば言い過ぎでしょうか。

 いずれにしても、政治家と官僚の目くそ鼻くその喧嘩です。面白い言葉を見つけました。

 1017日、毎日新聞コラム「余録」

 ・・・略

 一連の騒動は「良い官吏は悪い政治家だ」というマックス・ウェーバーの言葉を思い起こさせる。これは官吏批判ではない。政治家の責任と官僚の責任という二つの正反対の責任がごっちゃになった「官僚政治」を批判したのだ。

 戦後の官僚政治の溜まった澱が噴出しただけのことです。しかし、これは案外日本にとっては良いことかも知れません。
 もっと責任のなすりあいを徹底的にやって、泥沼の喧嘩になり、藤井総裁が、死人が出ると言っている人たちの名前を明らかにするなど、裏の情報を全て吐き出せばいいのです。
 これで、道路族を排除することができれば是ほど良いことはありません。拉致問題で、引退せざるを得なくなった野中さん達に続いて族議員が藤井総裁に道連れされれば、一気に政界浄化が進むかもしれません。
 ついでに、長老さん達もこの際皆引退してもらいましょう。そして、高速道路無料化まで一気に進めば最高ですね。
 こうなれば、藤井総裁に頑張って全てを吐き出してもらうことこそが最高の結末です。

もっと、やれやれ!

20031021日火曜日  第1493回  中国

 第1224回でも書きましたが、拉致問題は当然として、世界の情勢も中国が鍵を握っているような気がします。
 6か国会議などでは少しは考え方を変えたかのように見えますが、本質は変わって無いようです。そして、そんな中国に振り回されているのが日本じゃないでしょうか。
 今回の有人宇宙飛行船打ち上げも、マスコミは、はしゃいでいますが、素直に喜ぶ気になれないのは私だけでしょうか。

 と思っていたら、17日産経新聞 コラム「産経抄」が私の気持ちを見事に書いてくれていました。

 ・・・略

 なんともいえず微妙な問題で、もう一つ宇宙開発でも日本は一歩先を越された。しかし大方の日本人にとって首をかしげるのは、そのことではない。なぜこれほどの宇宙大国である中国に、日本はODA(政府開発援助)の大金を供与し続けるのか。

 その疑問への強い不審である。対中ODAは昭和五十四年から始まり、毎年二千億円、累計三兆円を超えた。昨年度からようやく四割減となったが、こんなに国力をつけた大国に、財政難で苦しむ日本がなぜ援助を続ける必要があるか。・・・以下略

 何で、こんなことが何時までも続けられるのかどう考えても納得できません。百歩譲って、そのお金で中国の人たちが助かっているのならまだ辛抱出来ます。
 ところが、日本を攻撃する為とも思えるミサイルの技術の為に利用されているのは明らかです。是ほどバカにされた話があるでしょうか。それでも、当然のごとく
ODAを続ける理由は何なんでしょう。一体、裏に何があるのでしょう。
 この国の外交というのは、心底狂っていますね。もう好い加減に目を覚まして欲しいものです。少しは、自国民のことを考えてくれないものでしょうか。

無理そうですね!

20031022日水曜日  第1494回  おもいやり

 何の手も打たず、手を拱いてきた政府、外務省に対する腹立たしさは昨日も書きました。
 そんな中で、
第1128話の「何故私たち皆が、自分たち共同社会の出来事として、この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったかとの思いを消すことができません」という言葉や第1367回でも書いた「お帰りなさい」で我々を暖かい気持ちにさせてくれた皇后陛下が今年の誕生日にも考えさせられる言葉を発表された。

 20日、読売新聞より

 ・・・略

北朝鮮の拉致被害者が帰国して一年が過ぎたことについて、「それぞれが、私たち誰もが十分には察しきれない悲しみを内に持ちつつ、日本の社会に再適応する困難に耐えていることを忘れてはならないと感じています」などと述べられた。・・・以下略

 どうして、このおもいやりの気持ちを政治家や外務官僚、そしてマスコミなどが持てないのでしょうか。不思議で仕様がありません。
 そして、そうした政治家を選んできた我々国民にも当然その責任はあるはずです。それだけに今度の選挙は真剣に考えて投票したいと思うのですが、どう考えてもどの正当も帯に短し襷に長しで、これという政党が無いのが現状です。
 といって、この人ならという人も我が選挙区には見当たらないし、一体、私の一票はどこに入れればいいのか、本当に悩みます。
 「誰を選んでも、思いやりの心を持って一生懸命国民の為に働いてくれるから大丈夫」というような選挙を一度でいいからやってみたいものです。

ないものねだりですか!

20031023日木曜日  第1495回  笑顔の暗殺者

 第814話でも書いていますが、古い世代の私としては、どちらかと言うと「男は黙って・・・」を好む方です。

 それが証拠に、どうしてもイチロー選手や野茂選手のように無口な選手の方が気になります。まぁ、半分は自分の性格がそうだからでもあるのでしょうが、「明るい」「ねあか」、とか「軽い」という言葉にはどうもなじめないものがあります。だから、新庄選手がどんなに活躍しても、どこかしらけた思いを持って見ていたものです。

 明るいと言えば、その典型的な選手がゴルフの丸山選手じゃないでしょうか。ゴルフは野球以上に紳士然とした振る舞いを要求される所がありますし、特に試合中に笑顔を見せるどころか歯をみせる人も殆んどいません。ことさら、難しそうな顔をして、相手に自分の心を見透かされないようにポーカーフェイスを装う競技だと思っていました。
その既成観念を破ったのが、丸山選手でしょう。それが証拠に、あれ程の笑顔を振りまいている選手は1人もいません。

 それだけに、明るい彼に引き込まれて思わず微笑みを浮かべて見ながらも、どこか、軽さを感じてそれ程強い選手になるとは思えないところがありました。

 ところが、今回、アメリカで、ツアー3勝目をあげました。どうやら、見方を変えないといけないようです。

 アメリカでも、あの笑顔は異色と見られているようです。

 21日 読売新聞より

 ・・・略

「笑顔の暗殺者」が本領発揮

 「スマイリング・アサシン(笑顔の暗殺者)」

 いつも笑顔を浮かべながら、すごみのあるショットをみせる丸山についたあだ名だ。・・・中略

 米ツアーでここ3年続けて優勝をマークした選手は、タイガー・ウッズ、ジム・フューリク、ジャスティン・レナード(いずれも米)と丸山しかいない。3人はいずれもメジャーの優勝経験者。「この勝利は本当に自信を与えてくれた」。来年のメジャー挑戦が、今から楽しみだ。(三橋 信)

 こんなあだ名がついているとは知りませんでした。やはり、むこうでもあの笑顔は驚きをもって見られているようです。
 そして、3年連続優勝者がたった4人しかいないのも驚きです。それ程にアメリカのツアーは厳しいということですね。
 その1人なのですから、これは、認識を改める必要がありそうです。それにしても、あんなに楽しみながら勝たれたんじゃ他の選手も堪らないでしょうね。もしかしたら、スポーツの世界の常識を根底から覆すことかもしれません。尤も、ショットやパットの時までは流石に笑ってはいませんが・・・。きっと、とてつもなく強い精神力を持っているのでしょう。
 野球、サッカー、
F1にゴルフそしてオリンピックと来年も、海外のスポーツでの若い日本選手の活躍は目が離せないようです。

楽しみですね!

20031024日金曜日  第1496回  なんば歩き

 何気なく聞いていたカーラジオで「なんば歩き」を取り上げていました。なんでも、末次選手が取り入れたということから密かなブームになっているのだそうです。
 
第1449回で、そのことについて書きましたが、その後、殆んど忘れていました。まさか、そんなに話題になるとも思っていませんでしたが、以外に、興味を持った人が結構いるということのようです。

 その中でも触れていましたが、明治以前の日本人は殆んどがこの歩き方だったそうです。
 何故、それが何時の間にか現代の歩き方になって、その存在さえ忘れられていたのかと言うと、明治になって、フランスの軍隊様式を取り入れるに当たって、なんば歩きでは軍隊の行進が上手く行かないので、現代式の歩き方を取り入れたのだそうです。
 そして、それを義務教育にも取り入れたことによってなんば歩きが忘れられたのだそうです。

 何気なく、「成る程!」と思っていましたが、これって、この部屋でも良く取り上げている戦後教育の歪に通じる所がありますね。
 本能ともいえる人間の歩き方でさえ、教育によって、全く忘れられるほどに変えることが出来るのですから、物事の考え方なんか変えることはもっとた易いことじゃないでしょうか。
 こうやって、戦後の教育で日本人が歪められてきたと考えると、教育の大事さを今更ながらに思い知らされます。
 良くも、悪くも、教育次第ということでしょう。その怖さをもっと真剣に考える必要があることは確かです。

怖いですね!

20031025日土曜日  第1497回  老害

 小泉さん、やっと決心して老害の権化の首に鈴を付けに行ったが、結果は見事に二つに分かれましたね。

宮沢さんの諦めのよさに比べて中曽根さんは一筋縄では行かないようです。さて、どうなることか。

 それにしても、比例代表制の方だけに73歳の定年制というのも片手落ちですね。小選挙区制の方も導入してもらいたいが、こちらの方はどちらかと言えば、選挙区の人たちの方にも問題がありますね。
70、80の御爺さんを何時までも担がなければならないほど人材がいないなんてことは無さそうですが、きっと手放すには惜しいうまみがあるんでしょうね。
第1147話で取り上げた税制調査会のメンバーも辞める人、まだ居残ろうとする人とあるようです。尤も辞める方も当然のごとく息子を立てていますから、何をかいわんやですね。余りにも、国民を舐め切っています。

 そんなに、歳をとっても仕事がしたいのなら、70歳になれば、沢山ある官僚の天下り先である公社、公団や公益法人の総裁や理事長などに就かれたらどうでしょう。それも、無給で。
 そして、今まで、自分がやってきて裏の裏まで知り尽くした税金の無駄遣いの方法の裏を掻いて徹底的に税金の無駄遣いをなくするなんてどうでしょう。

 さしずめ、中曽根さんは道路公団の総裁はどうでしょう。そして、今まで、散々、国民の金を使ってきたお詫びに、道路公団を見事に立ち直したら元総理としてより日本を破滅から救った偉人として歴史に名を残すかもしれませんよ。国民の喝采を浴びること間違いなしです。
 そして、功あり名を遂げた人が歳をとったら、ボランティアで公益法人などの仕事をすることが当然のこととして定着すれば、人件費だけでも税金の大幅な節約になり、日本の国はぐっと良くなるかもしれません。

こちらの方がよっぽど男を上げますよ!

20031026日日曜日  第1498回  引き際

 NHKの人間ドキュメント池上の瑠美子おばあちゃんを取り上げていました。71歳で年中無休で毎日500玉のうどんを作っているのだそうです。
 讃岐うどんブームにのって最近はあちこちのテレビでも紹介されているので、ご存知の方も多いと思います。
 一緒にやってきた御主人を4年前になくしてからは「うどんは止めなや」の遺言を守って、続けてきたのだそうです。御主人も、讃岐うどんのブームで一躍有名になった今の姿を見たら驚くことでしょう。

 それにしても、中曽根さんと宮沢さんの引退問題が話題の今の時期にこの瑠美子おばあちゃんを取り上げるとは、NHKさん何か意図があるのかなと思わず考えてしまいました。
 腰が曲がった体でうどんを打っている71歳のおばあちゃんの方があの二人より、余程歳上に見えて、なんとなくそんなに無理をしなくてもいいのじゃないかと思いますが、御本人は毎日うどんを打ってお客さんと接することに喜びを感じているようですから、それはそれでいいのでしょう。
 そして、何より違うのは、誰に迷惑をかけているわけでもなく、自分の実力でお客さんを引き付けているということでしょう。

 それに比べて、あの二人を代表とする政・官・財の長老達は、組織の頂点に立った後も、後進に道を譲ることなく、地位にしがみついてきただけと言えば言いすぎでしょうか。
 例えば、長老達が、組織を離れて自分の力で何かができるかと言えば、難しそうです。それが、技術を持った職人さんと組織人との違いじゃないでしょうか。職人さんは力があれば、100歳であろうが仕事を続けることができるでしょう。
 しかし、所詮は、周りの人を動かしての仕事である組織の頂点に立った者には後進に道を譲るべき引きどきがあるはずです。
 居座れば、居座るだけ組織の風通しが悪くなり、弊害ばかりが目立つようになる。私がいなければと思いたい気持ちは分からなくはないですが、そう思ったときはもう組織の邪魔をしていると思って間違いないでしょう。
 あの本田宗一郎さんでさえ自分から身を引いたのです。あれ以上の人がそれ程要るとも思えませんが・・・。
 実際、代わりは幾らでも育ってきます。それに比べて、庶民は生活の為に歳をとっても引退できないという現実もありますが、あなた達にはそんなことはないでしょう。
 そんなに仕事がしたければ、昨日も書いたように、天下りの官僚達が占めているポストは幾らでもあります。そういうところでボランティアで頑張ってください。大歓迎です。
 藤井総裁も遂に解任になりました、後釜がまだ決まってないそうです。中曽根さん手を挙げられませんか。

 瑠美子おばあちゃんが曲がった腰でうどんを打っている姿を見ていて、つい、そんなことを思ってしまいました。

考えすぎかな!

20031027日月曜日  第1499回  視聴率

 テレビや新聞の世論調査の度に、無作為の電話による調査といわれる対象件数が精々1000人前後だと発表されるのを聞くたび、「その程度の数字でどこまで本当のことが分かるのだろうか?」と疑問を抱いているのは私だけではないと思います。

 ところが、今回の日本テレビの日本テレビのプロデューサーが、視聴率調査会社ビデオリサーチのモニター世帯に現金や商品券を配って視聴率アップを図っていたというニュースによると、モニターは関東地区でたった600所帯というじゃないですか。

 統計学からいうとそれでも十分なのでしょうが、何とも、納得できないものがあります。そんな一部の数字にテレビ局が振り回され、その結果として日本中が振り回されている滑稽さは何なんでしょう。
 テレビ局も悪いですが、一番悪いのは視聴率によってスポンサーになるかどうかを決める企業じゃないでしょうか。
 企業が、視聴率じゃなく番組の質によってスポンサーになるかどうか決めるだけのきちんとした哲学を持っていれば、こんなばかな自体にはならなかったと言えば、言い過ぎでしょうか。

 26日、朝日新聞社説がそんな所に触れていました。

 ・・・略

 「問題なのは何でも視聴率を中心に考えていること。番組は視聴率が高ければそれでよいのか。視聴率の高い番組ばかりを選んで広告を出せばよいのか」

 16年前、そう語ったのは当時の資生堂社長で、現在は広告主協会長を務める福原義春氏である。その後、視聴率競争はますますひどくなった。いまこそ、福原氏の言葉を改めてかみしめる時だ。・・・以下略

 企業のトップでこんな考えを持った人がいたんですね。でも、その提言を生かすことができなかったのは残念ですね。
 こういう骨のある企業がいなくなったことが、ここまでテレビが堕落した原因と言ってもいいのじゃないでしょうか。

 尤も、それを受け入れてきた視聴者が最大の責任者ということになりそうです。

結局は自業自得ですか!

20031028日火曜日  第1500回  ジコチュウ

 中曽根さん、いよいよ追い込まれそうですね。小泉さんも譲りそうもありません。もう、小選挙区で出るか引退するかしかなさそうです。と思ってたら、27日正式に引退表明をしましたね。
 マスコミや、インターネットでは賛否両論というか圧倒的に否です。その中でも、面白かったものは、25日の四国新聞コラム「一日一言」でした。

 ・・・略

 自己中心的な人を最近は「ジコチュウ」と呼ぶ。昔は「ミーイズム」と呼んで「団塊世代」の特徴とされ、犯人は戦後教育だとされた。しかしその蔓延ぶりをみていると根っこはもっと深そうだ。

 昨日、解任された道路公団の藤井総裁や一昨日、引導を渡された中曽根元総理はともに戦前教育の人。ともに位人臣を極め、愛国にかけては比肩する人もない「国士」との評もあったが国のためでも引退はイヤだという。・・・中略

  その原因が教育にあるとすれば、明治以降の近代教育すべてに共通した誤りに違いない。大正生まれのジコチュウを生み、戦前の秀才にミーイズムを植え付けたのは、一体どんな教育だったのか。

 明治を境に日本は変わった。最大の変化はすべての才能と欲望が解放されたこと。立身出世時代の始まりだ。以来、優秀な子供を育てれば育てるほど、母親はさみしい老後を送るという奇妙な日本が始まった。彼らこそ元祖ジコチュウ。

 「団塊の世代」はこんなこと言われていたんですね。知りませんでした。それにしても、この部屋で戦後教育の歪に触れてきましたが、明治以降に問題ありとは思っていませんでした。
 しかし、この説も一理ありそうにも思えます。そうなると、明治維新が日本を駄目にしたということになるのでしょうか。明治でおかしくなって、戦後でとどめを刺したなんてのはどうでしょう。

 しかしながら、今の時代にだって、立派な人はいるはずです。逆に昔にだって酷い人は沢山いたはずです。教育も問題ありですが、こうなるとやはり親の育て方でしょうか。

 いずれにしても、教育や育て方が如何に大事かは間違い無さそうです。時代に流されないしっかりした自分を確立した親に育てられることは殆んど絶望的じゃないでしょうか。

難しいですね!

20031029日水曜日  第1501回  便利さ

 私が、車に乗るとき習慣にしていることがあります。一つは、車から降りてドアに鍵をかけるときには必ずキーでかけることです。これは、キーを閉めこむことが絶対にないようにするためです。実際、それまでは、何度か閉めこんで苦労した経験がありましたが、この習慣が身についてからは、閉めこんだことは一度もありません。
 尤も、今のようなリモコンでドアを開ける車など無かった時代にしか通用しないことかもしれませんが・・・。
 もう一つ、車に乗るときに必ずシートに座ってエンジンをかけます。これは、マニュアル・トランスミッションの時代にギアをローに入れて止める習慣があったため、エンジンをかけるときに必ずギアを確認して、ニュートラルに戻す必要があったからです。
 ところが、時々、シートに座らずに、外からキーを差し込んでエンジンをかけようとする人がいるのに驚かされたことがあり、「何とも、怖いことをするなぁ、ギアが入っていたらどうするんだろう」と思ったものです。
 実際、ギアが入っていて、一瞬車が動きそうになってびっくりしている人も何度か見ています。きっと、車の危険性ということに想像が及ばないのでしょう。

 28日の朝のテレビ小倉さんが朝日新聞のコラムを取り上げていましたが、何でも、リモコンでエンジンをかける車が結構出回っているのだそうです。
 それも、マニュアル・トランスミッション車のものもあって、リモコンでエンジンをかけたらギアが入っていて走り出して事故を起こしたというものです。実際に、リモコンでエンジンをかけた自分の車と他車に挟まれて亡くなられた方もあるそうです。

 やっぱり、危ないんですね。まさか、私の心配が現実のものになっているとは知りませんでした。尤も、最近は殆んどオートマチック車なので、ギアがパーキングかニュートラルに入っていないとエンジンがかからなくなっているので、その心配はないそうです。
 しかし、オートマチック車でビルの駐車場から転落したとか暴走したというニュースも時々ありますから、必ずしも安全とはいえないような気もします。
 これから、寒くなってくると、リモコンでエンジンをかけて暖気をすると便利だろうとは思いますが、やはり、危険なものを扱っているのだという自覚が必要なのではないでしょうか。
 何もかにも、機械がやってくれる便利さを追求するのも限度がありそうです。このところ、話題になっている携帯電話のブロードバンド化や
ICチップの埋め込みなどで何でも出来るようになるのも何となく不気味なものを感じてしまうのはもう老人になっている証拠なんでしょうか。

時代に付いていけなくなっているのかな!

20031030日木曜日  第1502回  選挙

 いよいよ衆議院選挙が公示され、マニフェスト選挙が始まりました。自民党も民主党もどっちもどっちで、二大政党政治といえども選び甲斐のないことおびただしい。
 埼玉の参議院補選の30%を割る投票率がそんな国民の気持ちを代表しているのかもしれません。

 しかし、今回、私は二つの選ぶべき基準があります。

 一つは、拉致問題にどう取り組むかであり、もう一つは、民主党の高速道路無料化です。どちらも、絶対にやって欲しいと思っています。

 高速道路無料化は自民党では絶対にないとなれば、民主党を選ぶしかないでしょう。まさか、これだけマニフェストを全面に押し出して、これを守らないということはありえないでしょうから、千載一遇のチャンスであることは疑う余地がありません。

 拉致問題も、考えようによれば、この一年間何もやってこなかったといってもいい小泉さんでは進展を期待することは無理かもしれません。
 と思いながら見ていたテレビニュースで横田さんご夫妻が石原慎太郎さんの息子の対抗馬である民主党の候補者の応援演説をしているのにチョッと驚きました。
 敢えて、拉致事件に好意的な石原慎太郎さんと阿部幹事長の自民党を敵に回すことをはっきりと表明したのには驚きです。あのお二人のことですから、きっと、深い意味があるのでしょうね。
 こうなれば、余り期待できないと言いながらも、民主党を選ぶしかないような気がします。

迷いますね!

20031031日金曜日  第1503回  携帯電話

 携帯電話嫌いの私も仕事上仕方なく持つようになったことを第1256回で書きましたが、もう半年以上が過ぎてしまいましたが未だに、使いこなせない私がいます。
 確かに、何時、どこでいても連絡が付く便利さには今更ながらに感心します。その後に、カメラ付が発売されて急激に広まり、今度はブロードバンドで定額制の導入やテレビの受像も近そうです。
 そして、ソニーとドコモが
ICチップを入れて、財布代わりにすることを発表するなど、その進化は想像を絶するものがあります。
 いずれ携帯電話一つ持っていれば、殆んどの用が足せるようになりそうです。なくしたときの怖さを考えると、これでいいのかなと心配にもなりますが、この流れは止まりそうもあありませんね。

 しかし、持ってみて、これは致命的な欠陥だと思ったことがあります。それは、電話を買い換えると番号が変わるというものです。
 これは、カメラ付の物が出たときに、未だに35万画素のデジカメしか持っていないので、「しまった、もう少し待てば良かった。いずれ買い替えたいなぁ」と思ったものの、「待てよ、番号が変わるのじゃ困るな。これは、商売で使っている人は困るだろうなぁ!」と思い至ったからです。
 実際は、携帯電話会社を変更しなければ大丈夫のようですが・・・。

 いずれにしても、これでは、良い機種が出てもやたらに交換することは出来そうもありません。尤も、それで、PCと同じようにバージョンアップに振り回されなくて却って良いのかもしれませんが。

 なんて思ってたら、30日読売新聞が一面で報じていました。

 携帯会社変えても番号そのまま…05年導入へ

 総務省は29日、契約する携帯電話会社を変更しても従来の携帯電話番号をそのまま使える「番号持ち運び(ポータビリティー)制度」を2005年に導入する方針を固め、具体的な内容を検討する研究会を11月上旬に発足させることを決めた。・・・中略

 番号持ち運びを可能にするためのシステム整備に、最大で約1400億円の初期投資が必要になることが、実現の障害になっていた・・・以下略

 成る程、こんなに費用がかかるのが原因だったんですね。しかし、これが実現されると、競争が一段と激しくなりそうです。
 ユーザーにとって吉と出るか凶と出るかの心配はありますが、通信費の値下げ競争にも拍車がかかれば、ありがたいですね。

 しかし、こうなると、益々携帯無しでは生活もままならない時代になりそうです。付いていけるかなと心配になります。

良いのか、悪いのか!

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