団塊の世代の部屋(52) 

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2003111日土曜日  第1504回  難民収容所

 このところの北朝鮮はナンバーツーの事故死とか日本女性の亡命やら日本の男性が麻薬密輸を企てたとか、やたらに変なニュースを流しています。
 そして、遂に年内の6か国会議を受け入れました。何となく最後の足掻きをしているように感じられます。いよいよ、崩壊が近いのであれば良いのですが。

 その崩壊を早める為には第1224回で、中国が脱北者を受け入れることが必要であると書きました。
 しかし、中国は相変わらず、日本をこけにしたような動きしかしていないように思っていました。

 ところが、意外な動きがあるようです。何時もの巡回路、

 神浦元彰さんの日本軍事情報センター → What's new 10月29日(水)によると

 ・・・略

 一方で北朝鮮を丸裸にする6カ国協議の再開交渉が続いている。そのために中国の呉邦国氏が平壌を訪朝中である。また別の一方では北朝鮮崩壊に備えて、その準備も着々と進んでいる。中国は8月中旬から中朝国境付近に人民解放軍15万人(3個軍団)を配備し、北朝鮮の難民40万人を収容できる施設の建設を終えている。
 ロシアも北朝鮮からの難民流入に備えた演習を8月に実施した。アメリカはモンゴルにある旧ソ連軍駐屯地のアパート群を手直しし、100万人以上の難民を収容する手順を決めている。・・・以下略

 これ本当でしょうか。マスコミはこんなことどこにも書いていないようですが、知らないのは私だけでしょうか。それとも、相変わらず日本のマスコミがぼけているのか。
 しかし、これが事実なら北朝鮮包囲網は完成しているといっても良いのじゃないでしょうか。こうなると経済制裁も、難民対策も何にもできていない日本のバカさ加減が益々目立ちます。
 日本政府が本気で経済制裁を行えば、とどめを刺せるはずなのに、全くやろうとしないのは、北朝鮮の毒饅頭を食わされている政治家や外務官僚などがそれだけ多いということでしょうか。本当に頼りにならない国ですね。
 今度の選挙で少しは変わるのでしょうか。なんとしても、変わらせたいですね。

どうなることやら!

2003112日日曜日  第1505回  優先席

 今までに、バスや電車に乗っていて、「どうぞ!」と席を譲ったことはどれくらいあるだろうか。多分、数えるほどしかないはずである。
 というのも、学生の頃、座っている前にお年寄りなどが立ったときに譲りたくても勇気がなくて譲れなくて自己嫌悪に陥ったことから、電車やバスに乗ったときは余程のことがない限り席が空いていても座らないようにしていたからです。
 さっと席を立って、「どうぞ!」と席を譲る人を見て、「なんて勇気のある人なんだろう」と尊敬の念を覚えたものです。しかし、自分ではどうしてもそれができなくて、座ることを止めたのですから、みっともないことこの上なしですね。

 長い間そんなことをしていましたが、体力の衰えを覚えた中年になって、空いていれば座るようになり、今じゃ、どこか空いていないかと必死で探しています。尤も、無理やり座るほどの度胸はまだないですが・・・。

 単身赴任時代の大阪ではもっぱらJRや地下鉄を利用していましたが、優先座席には何時も違和感を覚えていました。
 もう中年の域に達していたので、がらがらに空いているときや疲れているときには結構知らん顔して座らせてもらいましたが、余り座り心地の良いものじゃなかったですね。
 何で、あんな馬鹿げたものがあるのか、「そこまで言わないと何もできないほど日本人のモラルも落ちたのか」と腹立たしく、余計なお世話との思いがありました。

 そんな気持ちの人が多かったのか、面白い記事がありました。

 1日、読売新聞コラム「顔」 「『どうぞ』の声が出る車内に」

 十二月から横浜市営地下鉄が全席、お年寄りや障害者らの「優先席」となる。・・・中略

 全席優先制をどう定着させるか。和やかに『どうぞ』と声が出る明るい車内にしたい。・・・以下略

 「どう定着させるか」とは悲しいですね。「優先席」なんてものを作ったことを反省すべきであって、それをやめたことをどう定着させるかなんて事を考えなければならない世の中の方がよっぽどおかしいと思いませんか。当たり前のことを当たり前に戻すだけのことだと思うのは私だけでしょうか。
 それ程に、地に落ちた日本人のモラルを問題にすべきでしょう。それにしても、やっとあのおかしな「優先席」が無くなることは大賛成です。
 大阪では、阪急などが以前から廃止しているそうですが、大阪時代も阪急は乗る機会が少なかったので気が付きませんでした。

 いずれにしても、日本中から、あんなものは無くして欲しいものです。JRさんはどうするのかな。

やっと普通にもどるのか!

2003113日月曜日  第1506回  教育

 第1504回でも触れた所ですが、又、中国が騒いでいますね。文化祭での日本の学生に対するあの騒ぎはどう見ても異常です。
 そして、それを勝ち誇ったように報道するテレビを代表とする日本のマスコミ。やはり、中国も、日本のマスコミも異常としか言いようがない気がするのは私だけでしょうか。
 あれで、騒動が起きるのなら、福岡の一家4人殺人など日本人はもっと怒るべきでしょう。日本中がデモをしてもおかしくないのじゃないでしょうか。
 相変わらず、日本政府や外務省の反応も、単に、日本人学生の行動を遺憾に感じるのコメントです。
 尤も、私も、拉致問題以後のインターネットでの知識が無ければ、文字通り、日本人学生に嫌悪感を覚えただけだったでしょう。
 それだけに、情報や教育の怖さを感じずに入られません。

 勝谷正彦の××な日々! 11月2日に相変わらずの過激さでそのあたりを書いてくれています。

 その中で、リンクされている産経新聞より

  ・・・略

 なお多くの点が不明な騒ぎだが、日本人を好色で下劣な民族と印象づける▽中国人の民族感情を刺激する▽問題を外交ルートに乗せる−という三点で、珠海の「日本人集団買春事件」と共通のパターンがうかがえる。

 タイミングも微妙。福岡での一家四人殺人事件の容疑者として中国人拘束が明らかになった直後に「買春事件」が、瀋陽(遼寧省)で日本人旅行者誘拐事件が発生した後に今回の反日デモ騒ぎが、なぜか起きている。
 現在の中国の大学生は江沢民時代に進んだ民族主義教育を受けた世代であり、反日的動きには容易に同調する素地を持つ。・・・以下略

 11月2日、読売新聞社説 も納得させられました。

 ・・・略

 中国では一九八九年の天安門事件以降の江沢民時代、共産党や社会主義への逆風が吹く中で、愛国主義教育が強化された。中国を侵略した日本軍の非人道ぶりと、共産党軍の英雄的な戦いぶりが強調された。そこでは、「愛国」と「反日」は、ほぼ表裏一体だった。
 共産党一党独裁体制の下で、中国は、国定の教科書によって、国家・党公認によるただ一つの歴史観を国民に浸透させている。ささいなとも言える寸劇をきっかけに民族感情が噴出した今回の集団デモの背景には、こうした「反日」教育の影響もある。・・・以下略

 本当に、教育って怖いですね。こうした、反日教育が中国だけでなく、韓国や北朝鮮で行われているのですから、対日感情が良くなるわけ無いですね。
 その上に、それに同調した教育が日本でも行われてきたというのですから可哀想なのはそんな教育をされた子供達です。
 しかし、こうやって見ると、こんな隣国の無茶苦茶を放っておくどころか加担してきたとも思える日本の外交の罪は重いですね。どうして、ここまで歪んでしまっているのでしょう。人が良いにも程がありますね。
 一日も早く
ODAを止めて欲しいものです。

好い加減普通の国にならないと!

2003114日火曜日  第1507回  国際競争力ランキング

 チョッと遅れた話題ですが、10月30日、読売新聞に興味ある記事が小さく載っていました。

 国際競争力、日本は2ランク上昇して11位

 【ロンドン=黒井崇雄】世界の大手企業などで構成する世界経済フォーラム(本部・ジュネーブ、WEF)が30日発表した2003年版の国際競争力ランキングによると、前年2位のフィンランドがトップに返り咲き、アメリカが2位に落ちた。日本は11位で、昨年の13位から順位を2つ上げた。

 ランキングは、102の国・地域の競争力をマクロ経済環境や技術力などのデータに基づいて指数化し、順位付けした。WEFは、日本の順位上昇の理由を「技術革新がけん引力になった」と説明。液晶やデジタル関連などの技術が一定の評価を得たと見られる。

ふ〜ん!、どん底みたいな日本がランキングアップとはどうしてだろうと納得が行かないものを感じて、WEFWorld Economic Forum)を見てみましたが、英語苦手の私には手に負えませんでした。

 ところが、何時もの巡回路の

 市民のための環境学ガイド → 「今月の環境」(10月2003年) → 10月30日: 日本の競争力評価 もこのランキングを取り上げていました。安井先生ありがとうございます。やはり、今の時代英語ができないと世界の情報から取り残されますね。

 ・・・略

 上昇に寄与したのが、技術力で5位(企業レベルの技術力2位、企業レベルの開発費3位)。

 これに対し、ひどいのが銀行の信頼性で102ヶ国中の最下位だった。その他の項目も足を引っ張った形で、マクロ経済24位、公的機関の効率や質が30位。

 政治家の質51位、財政面81位、政府補助金の使い方90位、などの項目もひどいものだった。・・・以下略

 成る程、企業の実力は相変わらず強いんですね。銀行の最下位は笑ってしまいます。そして、政治家の質、財政面も納得です。政府補助金の使い方90位も、さもありなんです。
 しかし、WEFって、よく日本の弱点を是ほど的確に分析できるものですね。何故、こうした分析が日本でできないんでしょう。それとも、分かっているけど、「黙っていような」と、政府やマスコミがぐるになって国民に知らせないようにしているのでしょうか。
 それに、この発表自体も、読売新聞の記事にも見られるように扱いは小さく、結果のみで政府に都合の悪い所には触れていません。どうして、日本のマスコミはこうなんでしょう。

経済は一流、政治は三流は本当だったんですね!

2003115日水曜日  第1508回  テレビ番組

 3日はイタリアをテレビで堪能させてもらいました。昼間はルネッサンスの画家コレッジョ。夜は、第938話ルビコンで取り上げたローマの英雄ユリウス・カエサル。一時間半と二時間の番組でした。
 歴史の勉強にもなり、番組の内容も十分楽しませてもらいました。特に、両方とも、一社の提供ということで、
CMも統一されていて好感が持てました。何で、今日、二つも良い番組があるのだろうと思ってたら、どうやら文化の日の特別番組ということのようでした。

 しかし、常日頃から、こうした姿勢で、じっくりと取り組んだ番組をスポンサーが育てる姿勢があれば、第1499回で取り上げたような視聴率のためなら何でもするような風潮はなくなると思うのですが・・・。
 特に、コレッジョの方は、
CMもルネッサンスを主題に特別に作られたもののようで、企業名も最後にさりげなく損保ジャパン(残念ながら私のやっている富士火災とは商売敵ですが・・・)の名前を出すという好感の持てるものでした。
 このシリーズは毎年、ルネッサンスを取り上げて楽しませてもらっていますので敵ながら天晴れというところです。
 カエサルのスポンサーのトヨタも何時もより押し付けがましくなく感じたのは気のせいだったのでしょうか。

 文化の日だけで無く、毎日、各企業が、こういう考え方で、質の良い番組を育てることをもっとやってもらうと、日本のテレビ番組の質もぐっと上がりそうですね。
 企業の好感度も上がること間違い無しです。

やってみませんか!

2003116日木曜日  第1509回  中国報道

 第1483回で高松でのクライン孝子さんの講演会に参加した報告を欠かしていただきましたが、お礼のメールを出したところ、日記(2003/10/20 () お飾り大臣は過去の話! 若手閣僚頑張れ!(1))に紹介頂き驚きました。
 長い日本滞在から帰国されてから、期待に違わない毎日の日記を楽しませてもらっています。
 このところは、中曽根さんの引退問題から真紀子さんの暴言に対する考え方等、うなずかされることばかりです。

 その中でも、第1506回でも触れた中国に関しての日本のマスコミの対応の裏にある面白い情報がありました。私のような、日記の読者からの情報だそうです。

 2003/11/03 () 日本のマスコミの対中国弱腰はこれが理由みたい。

 ・・・略

 昭和39年(1964)松村謙三ら親中派の自民党代議士3名が訪中し、中国共産党と日中記者交換協定を結び、日中双方が記者交換に当たって必ず守るべき事項として、「日中関係の政治三原則」

1. 中国を敵視しない

2. 二つの中国を造る陰謀に加わらない

3. 日中国交正常化を妨げない

 を受諾して事実上中国共産党によって恣意的に解釈できる検閲条項に等しい日中政治三原則に拘束されてしまい、朝日新聞以下我が国のマスコミは、内憂を外患に転ずる為の中国共産党の虚偽に満ちた反日政策宣伝等を批判せず、或いはろくに報道さえしないことになっている。
 
http://touarenmeilv.infoseek.livedoor.net/sankei.htm ・・・以下略

 こんなことが、まかり通っているんでしょうか。こうやって、本当の情報を知らされず、挙句の果てにODAに税金を垂れ流されて、不景気で青息吐息の日本国民は踏んだりけったりそのものですね。
 インターネットが無ければ、今も騙され続けていただろうと思うと何とも腹立たしいものがあります。
 しかし、拉致事件とインターネットが日本人の目を覚まさせてくれたことは日本の歴史上に残る出来事かもしれませんね。
 ただ、それがなかなか政治にまで生かされるところまで言っていないのが歯がゆいものがあります。
 今度の選挙こそそのチャンスかもしれませんが、相変わらず盛り上がっていませんね。

何と変わらせたい!

2003117日金曜日  第1510回  ゴールデングラブ

 イチロー選手のシーズン終了で来年の開幕まで冬眠中の私ですが、三年連続のゴールデングラブ賞の知らせに久し振りに、目が覚めました。
 スポーツニュースで華麗な守備とレーザービームでの捕殺の場面を見ましたが、何度見ても素晴らしいですね。
 折角、来年の開幕まで無理やり押し込め忘れたような振りをしていたのに、思わず血が騒いでしまいました。あぁ!来年が待ち遠しい・・・。

 阪神・ダイエーの日本シリーズも松井選手の活躍も長嶋日本もイチロー選手のレーザービームほどの魅力が無いのは何故でしょう。なんて事を言ってたら、顰蹙を買いそうですね。
 それにしても、日本のプロ野球はどんどん魅力を失っていくように思えるのですが、イチロー選手命の私だけでしょうか。
 オリンピック出場権をかけた長嶋日本も、長島さんが利用されているだけに見えてしまう私はやはり変わり者かもしれません。本当に野球が好きなんでしょうが好い加減に日本の野球界を見放せば良いのにと思ってしまいます。

 さて、もう一度、冬眠に入らなくちゃ。来年のイチロー選手はどうなるか今年の最後の不振があるだけに心配です。更なる進歩を見せてくれることを期待します。

おやすみなさい!

2003118日土曜日  第1511回  隠された真実

 拉致被害の家族の悲しい心はどんなに分かっているつもりでも、所詮はその立場にない人間には分からないだろうと思います。その中でも、想像力の無い人間ほどその悲しみや痛みに思い及ぶことも無いのだろうと思います。
 どんなに奇麗事を言っても、そこにはやはり限界というものがありそうです。それが、解決をここまで遅らせている原因なのじゃないでしょうか。
 もっと、一人ひとりが真剣に声を挙げれば、政府だって動かざるを得ないのだろうと思います。それができていないからこそ、歯がゆい思いをすることになっているのでしょう。

 そんな当事者の悲しみを見せ付けられる記事がありました。

6日、読売新聞 「真実いつか明らかに」遺族対面、励まし合う

 長野県生坂村のダムで水死体で見つかり自殺として処理され、二十三年後に他殺と断定された小山福来さん(当時二十一歳)の遺族と、徳島県阿南市で四年前に自殺とされ、その後、殺人容疑で再捜査が行われている元海上自衛隊員三笠睦彦さん(当時三十三歳)の遺族が五日、長野県で対面した。

「警察が『自殺』と判断した息子の死に疑問を持ち続けた苦しみを分かち合いたい」という気持ちがお互いを結びつけ、励ましあった。

 「隠された真実」の三笠さん一家にとって、あの長野県の事件は到底他人事には思えなかったということです。
 その気持ちは、
10月11日の日記にも書かれていました。その気持ちを抑えることができずに会いに行かれたのでしょうね。
 私などは、毎日の生活に追われて、拉致事件にしても三笠さんの事件にしても、つい頭の隅にも残っていない時があります。これこそ、当事者でないものの冷淡さなのでしょう。

 それにしても、警察はおかしいですね。組織を守る為には自分達の間違いは徹底的に隠そうとする体質がしみこんでしまっているようです。

 長野の事件に関する興味深いHPがありました。

 K嬢の長野県政ウォッチング 

 2003/10/30 () 藪の中〜「このへんで手打ち」だけは止めてほしい

 2003/10/30 () 県警よ「このへんで手打ち」だけは止めてほしい(2)

 知事会見 (衆議院議員総選挙、中国河北省訪問、生坂ダム殺人事件、他)

 田中さんが推薦して公安委員になったあのオウムの被害者の河野さんでさえ警察の立場に立ってしまっているようです。それ程に組織都合というものの力が大きいのかもしれません。

 徳島の事件も目撃者が出てきたので一気に解決するかなと思っていたのに、殆んど進展が見られて無いのはどうも腑に落ちない所があります。やはり、何かありそうです。こんな腐りきった警察で日本は本当に大丈夫なのでしょうか。

心配です!

2003119日日曜日  第1512回  高速道路の無料化

 トヨタの中間決算は別格としても、マツダやスズキなども好決算のようです。自動車会社ばかりが繁栄しているような気がしてしまいます。
 ここまで、自動車会社の繁栄を見せ付けられると、
民主党の高速道路の無料化を全面的に賛成するのも考えものかなと不安になってしまいます。
 というのも、流通費の減少は日本経済にとっては良い事ですが、半面、これ以上の自動車の増加による交通事故の増加や公害問題、そして公共交通の縮小を考えると、車の1人勝ちを許して良いものかと心配になります。

 6日の読売新聞 コラム「視点」がそんな心配について書いていました。

 高速道路整備問題は総選挙の焦点の一つだが、自動車交通の総量を抑制する方策が、自民、民主両党とも不明瞭だ。編集委員 鶴岡憲一

 ・・・略

 しかし、高速道路を無料にすれば、自動車交通量が増えるのは確実だ。その結果、自動車交通の増加が加速した環境問題は一層深刻化するおそれがある。・・・以下略

 もうこれ以上自動車が増えることは歓迎できません。何か良い方法は無いものでしょうか。
 通行料を取らないことは料金所での渋滞がなくなるので、それだけでも環境には良いはずです。あとは、車の総数をこれ以上増やさないことだと思います。

 そこで、重量税を大幅に値上げすればどうでしょう。通行料の代わりを重量税の値上げでまかない、その上に車の販売を押さえるのです。車を使いたければ、それなりに負担をしてもらうのです。
 値上げ幅は、車の販売量によって見直して行けば良いのです。それによって、車の増加を抑制すれば、渋滞による公害も防げて一挙両得でしょう。
 自動車会社の反対は大きいでしょうが、自分の所だけ儲かればよいという考えはもう通用しない時代になっているのです。我慢してもらいましょう。
 その一方、重量税を路面電車など公共交通網の充実に回せば、住み良い環境に優しい日本が見えてきそうです。
どうせなら、ここまでやってもらいたいものです。

なんて、甘すぎるかな!

20031110日月曜日  第1513回  選挙

 投票日(9日)は朝から大雨。99%無いとは思いながらも、もしかしたら日本が変わる歴史的な日になるかもしれないとかすかな期待を持っていたのに、こんなのが続いたら投票率にかなり影響しそうです。どうやら、日本の国も天に見離されたか。
 まぁ、日本中が雨ということも無さそうですから実際はそれ程影響は無いのかもしれません。

 と言いながら、この人ならという立候補者もなく、誰に投票しても何の影響も無さそうに思え気も進みませんでした。しかし、棄権だけはすまいと雨の中家族づれで早々に行ってきました。
それにしても、今回ほど真剣に迷ったことは無かったような気がします。というのも、どう考えても期待に答えてくれると思える候補者がいないのです。
 何故なら、野党からの候補者も元は与党から出ていた人で、どちらもその政策に変りが無さそうなのです。これじゃ投票率も下がります。

 参考の為に 

 救う会 → 平成15年衆議院選挙立候補者アンケート結果

 クルマ社会を問い直す会 → 衆議院選挙に合わせて政党にクルマ社会を問う

 などを見てみましたが、決め手はありませんでした。今回ばかりは、他の選挙区に応援に行きたかったですね。
 狭い日本、いっそのこと皆全国区にしてしまえば良いのかもしれません。そうすれば、候補者も地元に利益誘導なんてことも考えずに政治に専念できるかも・・・。

 さて、昼のニュースの途中経過は案の定前回の投票率を下回っていました。いったいどのくらいの投票率になることやら。

 8時に開票が始まったとたんに出口調査で当選確実がでています。何時もながら、そんなに早く分かるのかなと驚かされます。

 どうやら、自民、民主と公明の勝ちのようです。はっきりしているのは、拉致問題に冷たかった社民と共産が大幅に議席を失ったことでしょう。

やはり変らなかったようです!

20031111日火曜日  第1514回  選挙

 投票率は60%を割りましたね。私自身も、余りにも選択権のない状態に投票を止めるか白紙投票にしようかと迷ったくらいなのでそれ程驚く数字とは思っていません。
 しかし、これで、最悪なのは公明党が議席を伸ばしたことです。これで、益々日本の国は公明党の思うがままということにならなければ良いのですが。

 それにしても、香川を代表とする地方は相変わらず変ることは無かったですね。まだまだ日本が変るには時間がかかりそうです。
 松岡利勝さんや土井たか子さんの比例区での復活があったりしてがっかりはさせられましたが、それでも、少しずつは代わっているところもあります。
 鳥取の相沢さんなど長老の落選もその兆候かもしれません。その半面、加藤さんの復活など相変わらずのところもありました。

 後は、民主党が本当にきちんとした政党になり、国民が政権を任せても大丈夫と信頼を持つことができるようになることが必要でしょう。今回もう一つ盛り上がりに欠けたのは、どうしても、もう一つ任せきれない思いが国民にあることは間違いないのですから。
 そうして、本当の意味の2大政党で政権を取り合う時代が来れば少しは日本も変わるかもしれません。

先は長そうです!

20031112日水曜日  第1515回  解党

 拉致問題に関心のある人達が望んでいたように私も、土井党首が落選して、党が解党されることを期待していましたが、あの比例というわけの分からない制度で復活してしまったことは残念で仕方ありません。
 代わりと言っては何ですが、私が嫌っていた
保守新党の熊谷さんの方が落選して解党ということになってしまいました。

 さて、その許すべからずの社民党ですが、良い事も言ってるんですね。

 第1513回で紹介した

 クルマ社会を問い直す会 → 衆議院選挙に合わせ政党にクルマ社会を問う → 社会民主党空の回答

 を見ると、その主張は路面電車などの公共交通や自転車道や歩道の整備など私がこの部屋で書いていることと全く同じと言っても良いほどです。他の政党の回答と比べても一番共感できるものでした。
 どうして、こんなに人に優しい党が拉致問題なんか起こすのでしょうか。どう考えても整合性が無いですね。

 救う会 → 平成15年衆議院選挙立候補者アンケート結果

 このアンケートとの違いはやはり土井党首に原因があるとしか思えません。今回の選挙の意義は拉致問題により戦後の極端な自虐史観を国民が知ることとなり、それに対する答えとして、社民党と共産党へ国民の鉄槌が下されたということだと思います。
 土井さんには今までの拉致にかんする情報を全て吐き出して議員を辞めてもらいたいと思うのは私だけでしょうか。

 社民党も折角良い考えも持っているんですから、保守新党のように解党して民主党に吸収されてその考えを生かしてもらえば良いのじゃないでしょうか。もちろん土井さんは要りませんが・・・。

上手く行かないものです!

20031113日木曜日  1516  桁違い

 前世紀の遺物K6-III/500MHzのパソコンを未だに使っている身としては、19,800円のパソコンの記事をみて、「気が付かなかった、残念!」と一瞬思いましたが、「『間違えたから取り消す』で済むのか」といった反発もありとの記事を読むとそこまで言わなくてもいいじゃないかと反発を覚えてしまいました。

 11日読売新聞より

 ・・・略

 丸紅は今月4日、1万9800円で注文した客全員に契約を取り消す旨のメールを送ったが、「『間違えたから取り消す』で済むのか」といった反発もあり、「社会的信用を優先せざるを得ない」と、2日後に方針を変えた。1万9800円で注文を受けた人については、改めて購入の意思を確認した上で、そのままの値段で売るという。・・・以下略

 他人の間違いをかさにかかって責めて、安く買っても寝覚めが良くないだろうと思うのは甘すぎますかね。
 せめて、お詫びで半額くらいにしてもらうとか両者痛み分けの方法もあるのじゃないでしょうか。
 それでなくても、この部屋で誤字脱字をいつもやっているし、数字の間違いなんかショッチュウの私としては、間違った担当者の身の上の方が心配になります。

 何といっても、日本人(私だけかも?)に1,000のような三桁でコンマを打つ方式は合いません。大学の簿記で初めてこの三桁の数字に会った私など、未だにコンマの位置を間違えそうになって困ります。
 新聞の決算記事など何度見ても桁間違いを起こしてしまい、もう一度1の位から読み返すことも度々です。
 日本人は
1,0000のように万単位の四桁でコンマを打てばわかりやすいのですが、世界に通用しないので採用は無理なんでしょうね。

 しかし、丸紅ダイレクトなんて企業があることも知らなかった私のような人も結構いるはずですから、今回のことは宣伝としたら安かったのじゃないでしょうか。損失よりその宣伝効果の方がよっぽど大きそうです。売上倍増もかもしれませんよ。
テレビニュースでも盛んにやっていましたから、損失の2億円くらいは宣伝料だけでも十分取り戻したはずです。この間違った担当者は処分どころか昇格ものかも知れませんよ。

後日談が知りたいものです!

20031114日金曜日  第1517回  チタン瓦

 第1488回でも触れた太陽光発電の営業には思わぬネックがありました。というのは、取り付けるべき屋根というものは寿命があるということです。
 屋根のことなど全く知らなかったし関心も無かったので、
にいろんな種類があり、屋根の材質も瓦だけでなく金属やセメントなどいろいろあることも始めて知りました。
 そして、お恥ずかしいことに、案外寿命が短いことも知りました。築20年も経つと表面にコケが生えたり、塗料がはげたり錆びたりなどで雨漏りの原因になったり、そこまで行かなくても見栄えが悪くなるなどしてくるのです。
 そうなると、太陽光発電装置を設置するのに屋根まで葺き替えが必要ということになりコスト面でも大変なことになります。
 何事にも、やってみなければ分からないことがあるものだとつくづく思い知らされました。尤も、そんなことにも気が付かなかった私が間抜けなのかもしれませんが・・・。

 しかしながら、このことは、瀬戸大橋の設計寿命が精々100年であると知り、鉄筋コンクリートの寿命が案外短いと知ったときと同じ驚きでした。我ながら、物知らずには呆れてしまいます。

 それにしても、イタリアなどヨーロッパの中世からの石の建造物の寿命って、これから考えると凄いですね。

 12日の朝のNHKで、そんな瓦について面白い話題を取り上げていました。

 何と、お寺の屋根をチタンの瓦で葺くというものです。チタンといえば、アルミより軽くて強いので航空機などに使われ、日本ではゴルフのドライバーヘッドに使われていることくらいしか知りませんでした。
 それを、屋根瓦、それもお寺の屋根を葺くというのですからカーボンシャフトのゴルフクラブといい日本ってこういうことのアイデアは面白いですね。
 確かに、これなら、半永久的に持つかもしれません。

 Gooニュースより

 お寺に広がるチタンの屋根 金閣寺の茶室も採用

 ・・・略

 寺院などの木造建築は屋根が傷みやすく、一度雨漏りすると建物の寿命は100年も縮むとされる。桧皮(ひわだ)や瓦に代わり、最近は銅ふき屋根が使われてきたが、これも酸性雨の影響で傷みが早くなった。そこで、チタンの登場となった。・・・以下略

 参考: 日本鉄板株式会社 → チタンの瓦

 これ、良さそうですね。コストは高くついても長持ちってのが良いです。これなら、石の建築と良い勝負になるかもしれませんね。
 本当に、日本人って面白いですね。先端技術や新素材は何でも武器からという欧米とのこの差は大事にしたいですね。

日本には平和ボケが似合うのかも!

20031115日土曜日  第1518回  老害

 とうとう土井さんが諦めましたね。散々粘りましたが、流石にこれ以上は醜態でしかないことに気がついたのでしょうか。男の老醜も醜いですが、女性だって同じですね。
 これで社民党が民主党に吸収されれば、戦後の日本をおかしな方向に導いた社会党の終わりとなります。

 老醜と言えば、中曽根さんや宮沢さんの引退騒動の陰であまり騒がれませんでしたが気になっていた事があります。
 
第1147話で取り上げたインナーと呼ばれる自民党税制調査会のお年寄り達が今回の選挙でどうなったかということです。

 どこも取り上げないなぁ、と思っていましたが、13日の日本経済新聞社説がやっと取り上げていました。

 ・・・略

 税制はすべて自民税調が決定権を握ると言っていいほど、その権限は絶大である。とりわけ、山中貞則最高顧問をはじめとした数人の幹部が「インナー」と呼ばれる集団を形成し、自民税調全体を取り仕切ってきた。そのインナーメンバーのうち、相沢英之、宮下創平、奥野誠亮、林義郎の各氏が引退あるいは落選したのである。・・・中略

 絶大な権限の割には、論議の中身が不透明というのも自民税調の特質である。インナーたちがホテルの一室に集まり、懸案への結論を出すという密室談議が当然のように行われてきた。・・・以下略

 山中最高顧問が残ったのは残念ですね。それでも4人がいなくなったということで少しは変るのでしょうか。
 世界一の共産国と言われた日本がどんどん金持ち優遇の税制に変って、総中流化から金持ちと貧乏人に二極化してきたことが今の不景気の元凶であることはトッテンさんの持論で、私もやっと気がつきました。
 この4人のインナーたちがいなくなったことで、税金が変ってくれれば良いのですが・・・。もしかしたら、今回の選挙の意義は世代交代にあったのかもしれません。

期待できるかな!

20031116日日曜日  第1519回  トヨタ

 第1453回でトヨタがクライスラーを抜いてビッグ・スリーの一角を占めたことを取り上げましたが、あれからそんなに経っていないのに、もっと驚くべきニュースがありました。

 Yahoo!ニュース 経済総合ニュース - 1111()

 トヨタ、上半期世界2位に 販売台数で米フォード抜く

 【ニューヨーク10日共同】10日付の米自動車専門週刊紙オートモーティブ・ニューズは、トヨタ自動車が本年度上半期(4−9月)の新車販売実績で米ビッグスリーのフォード・モーターをしのぎ、最大手ゼネラル・モーターズ(GM)に次いで世界第2位になったと報じた。同紙は「世界の自動車メーカーの順位が変化する節目」と指摘しており、トヨタは年間販売台数でも世界2位の座を手にする可能性もある。・・・以下略

 何と、アメリカではクライスラーを抜き、世界ではとうとうフォードまで抜いてしまったのだそうです。
 以前の私でしたら、手放しでその快挙を喜んでいただろうと思います。しかし、今は、どうしても、不気味さの方が先に立ってしまいます。
 下請けに在庫を持たせるかんばん方式を代表とする徹底的なコスト削減、そこには従業員に対する優しさが感じられないように思うのは私だけでしょうか。
 その、徹底したコスト削減は世界の企業の目標ともなっているようです。それは、企業ばかりが繁栄して、従業員も下請けも絞るだけ絞られて余裕がなくなっているように思えてしまうのです。

 トヨタが、繁栄すればするほど、弱いものにしわ寄せが来るグローバル経済がどんどん進んでいるように思えてしかたありません。第921話第932話の上位30社を思い出してしまいます。
 トヨタが世界一になった時に日本の国はどうなっているでしょうか。もしかしたら、何も無くなっていたりして・・・。

杞憂であれば良いのですが!

20031117日月曜日  第1520回  高橋尚子さん

 今日は、高橋尚子さんが久し振りに走るとあって朝から楽しみに待っていました。さて、どんな走りを見せてくれますか。
 レースに備えて帰国した時の
TVニュースで、小出監督が特別サービスだといって高橋さんの腹筋を見せてくれましたが、何と、競泳の男子選手の腹筋も真っ青の物凄いものでした。
 無駄な贅肉が一つも無い絞り込まれた細い体に、あの腹筋は人間鍛えたらあそこまでになるものかと正直驚きました。女性だけでなく男性でも、あれ程の筋肉を見たのは初めてでした。想像を絶する練習をこなしてきたことがあの腹筋でわかると言うものです。
 チョッと走ると、腰が引けて上体ががくんと落ちて、みっともない格好になり全くスピードが出なくなってしまうのは何故だろうと思っていましたが、長距離走に腹筋が必要と聞いて成る程と納得したことがありました。それにしてもあれ程鍛えるものとは想像も出来ませんでした。

 しかし、どうしてあんなことをしたのか疑問です。もしかしたら、何か不安があって、これほど練習を重ねたのだから誰にも負けないぞと威嚇の為に敢えて見せたのかと疑ってしまいました。多分、小出監督の単なるおふざけサービスだとは思うのですが・・・。

 さて、いよいよレースの始まりです。優勝は間違いないとして、一体どんなタイムを出してくれるのでしょうか・・・。

 折り返し地点を過ぎてからピッチを上げて二位を一気に突き放してから、いよいよ独走。後はタイムだけと安心していたら、とんでもないことになってしまいました。
 突然のペースダウンで後ろを振り返って二位を気にする様子を見せだしたと思ったら、200メートルあった差をあっという間に追いつかれ抜かれてしまいました。一体何が高橋さんに起こったのでしょう。

 レース後のインタビューで小出監督が、「調子の良い時ほど落とし穴があると思い知らされた。私の油断だな!」の言葉が印象に残りました。
 高橋さんが比較的明るく、「28`・bを過ぎて足が棒になった」と言っていたので、故障では無さそうなのが救いでした。
 オリンピックの代表決定ということと久し振りのレース、そして、絶好調が気負わせたのでしょうか。高橋さんほどの選手でもこんなことがあるんですね。

絶対と言うものは無い!

20031118日火曜日  第1521回  高橋尚子さん

 高橋尚子さんの記者会見が急遽行われるとの事で、一瞬、「まさか引退なんてことはないだろうなぁ」と一瞬不安がよぎりました。
 どうやら、取り越し苦労のようでした。しかし、昨日はゴールの後、笑顔で答えていたのでその精神力に驚きながらも安心したのですが、やはり、そのショックは大きかったようです。
 流石の彼女も暫くは走る気になれなかったようです。周囲の人たちの励ましで、再び、やる気になったようです。
 小出監督が「
Qちゃんは一生走ることを止める事はない。それ程走る事が好きなんです。そうだな!」と高橋さんに相槌を求めていました。高橋さんのうなずきが心持弱かったように思えたのは私の思い過ごしであれば良いのですが。
 それでも、もう一度、オリンピック予選に挑戦すると元気に答えていましたので、きっとやってくれるでしょう。
 それにしても、マラソンって本当に過酷な競技ですね。毎日何十キロと走り込んで、体を絞って、絶好調と言えるまでに調整してきていても、いざ本番となると何が起きるか分からないのですから。
 尤も、今回は絞りすぎてスタミナが無くなったそうですから、過ぎたるは及ばざるが如しですね。
 いくら走るのが好きと言っても女性にあそこまで求めるのは考え物ですね。スポーツといえどもあれでは寿命を縮めそうな気がします。ファンとしては残念ですが、これ以上無理しなくても良いような気もします。

複雑な気持ちです!

20031119日水曜日  第1522回  棗(なつめ)

 気が小さい私は、遅刻することに非常な罪悪感を持っています。それだけに時間の約束が苦手です。電車に乗るときなどは、大抵一本前の電車に間に合う時間に駅についてしまいます。極端な時には30分前のに間に合う時があるくらいです。

 何かの開始時間や訪問の約束となると遅刻しないかと心配で、どうしても早めに着いてしまいます。特に、車となると時間の計算ができないので尚更早めに着いてしまう事になります。何時も、もっとゆっくりすれば良かったとくやしがっています。

 しかし、遅れそうになって、いらいらしながら走る時の精神状態を考えると、早く着いて時間待ちする方が余程ましです。この性格は残念ながら治りそうもありません。

 大阪時代は、単行本を何時も持っていて時間つぶしをしていましたが、最近は全く本を読まなくなってしまったので時間つぶしに困っています。
 それで、最近は、早く着いたら近所を散歩したりしています。今日も、高松でそんな時間があったので、散歩がてらに歩いていたら、面白いものを見つけました。

 目的も無く歩いていると、市の建物らしきものの裏庭のような所の一本の木に名札が付いているのが目に入りました。チラッと一瞥してそのまま通り過ぎそうになりました。しかし、どうも「なつめ」と書いているようでした。
 「なつめ」は名前だけはよく聞きますが、現物を見たことがありませんでしたのでこれは見逃す手はないと立ち止まって、観察してきました。

 誰も採らないのか枯れた実がまだ殆んど残っていました。残念ながら枯れてしまっていたので原型は良く分かりませんでした。
 思わず手を出して採ろうしたらチクッと何かが指に刺さりました。実のそばに長い棘があるんですね。全く知りませんでした。来年、チャンスがあればじっくりと見てみたいものです。

 http://www.hana300.com/natume.html

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/natume.html

 まさかこんな所でこんな木にお目にかかれるとは、時間つぶしもたまにはこんな良い事もあるんですね。

何となく得した気分!

20031120日木曜日  第1523回  南極観測

 富士山の測候所が閉鎖になった時、「今や宇宙からの観測が出来るので富士山の高さも必要でなくなった。」と聞いて、「ああ、そうなんだ。」と納得しました。
 これで、冬の富士山で観測をする過酷な仕事から解放される人がいるんだなと、他人事ながら、何となく歓迎する気分になりました。

 同じようなことで、最近南極観測が中止になりそうとの記事がありました。

 日本経済新聞 コラム「春秋」より

 ・・・略

 先週、東京を出航した「しらせ」は21回目の観測行に赴く。当初、世界屈指の性能を誇った船も海氷との格闘でロートル化が目立ち、専門家の間では後継船への待望論しきりだ。ただ建造費は400億円と巨額で、谷垣財務相は一定の理解を示すものの、事務当局は渋い顔。このままでは観測打ち切りか、との声もある。・・・以下略

 富士山の測候所が要らなくなった時代に南極の昭和基地の越冬が本当に必要なのでしょうか。それも、400億円の船を作ってまで。
 それこそ、観測衛星を打ち上げれば越冬してまでの観測が必要なのだろうかと思ってしまいました。

 確かに、子供の頃に「宗谷」の活躍に胸躍らせたこともありましたが、感傷だけで続けるものでもないでしょう。代替できるものがあれば、富士山の測候所と同じようにその役割を終えることも考えるべきじゃないでしょうか。
  何といっても、越冬する仕事から解放されるのですからそれだけでも歓迎すべきだと思います。何時までも、過酷な条件で働くことを当然のように続けることには抵抗を感じてしまいます。
 尤も、それが好きで堪らない人もいるんでしょうね。こんなことを思うのは、何にも知らない素人の浅はかさなのでしょうか。

これも引き際かな!

20031121日金曜日  第1524回  左足ブレーキ

 もう何十年にもなるだろうか、オートマ(ノークラッチ、トルコン車)が増えてきた頃、「トルコン車の運転は空いている左足でブレーキを踏んだ方が良い」と言うのを何かの本で読んで、「そう言えば、そうだなぁ。クラッチを踏む仕事が無くなった左足を遊ばしておくことはない。」と感心したものです。
 そこで、直ぐに試してみましたが、長年クラッチを踏むことに慣れた左足は力加減を微妙に調整することは苦手であることに気がつきました。どうしても、急ブレーキになってしまうのです。ということで、それ以上は練習することも無く未だにブレーキも右足で踏んでいます。横着な左足は何の仕事もしないで遊んでいます。
 しかし、何で、左にフェアレディ
Zにはあったフットレストが無いんでしょうね。あれがあれば左足はもっと楽なんですけどね。尤も、フットレストが付いている車自体が少ないですが・・・。
 それにしても、最近はオートマ限定の免許があるくらいなので、左足ブレーキも当たり前なのでしょうか。

 突然こんなことを言い出したのは、最近、私の軽が調子が悪くて、交差点などでスピードを落としたり、止まったりしたときエンジンのスロー効かずにすぐにエンストするので、それを防ぐ為に左足でブレーキを踏みながら右足でエンジンを吹かすなんてことをやりだしたからです。
 スローを上げればいいのでしょうが、修理に出すのも面倒なので、こんな事で急場をしのいでいます。
 しかし、以前と同じで、どうしても左足では細かい調整ができません。ショッチュウ急ブレーキになったり、思わず右足が出たりと頭がパニックになりそうです。
 本当に急ブレーキが必要な時にはきっと右足が出てくるでしょう。そんなことにならないように慎重に運転しています。こんなことをしていて事故でも起こしたら大変です。と言いながらも、少しは慣れてきたようなので、注意をしながらもう少しやってみようと思っています。
 上手くいけば、結構便利だし、合理的だと思います。

皆どうやってるのかな!

20031122日土曜日  第1525回  隠された真実

 第1511回の「隠された真実」でどうも何かありそうと思っていた徳島県警、とんでもないことをやりましたね。

 20日、読売新聞より

 ・・・略

 同県警は、「遺族の主張する諸点を含め多角的観点から再捜査し、関係証拠を精査した結果、三笠さんが誰かに殺害されたとする第三者の介在をうかがわせる事情が存在しなかった」としている。・・・以下略

 どこを、どうやったらこんな結論が出るのでしょう。腐った組織と言うのはここまで酷いものなのでしょうか。

 19日夜のNHKテレビニュースで妹さんが「警察は何を急いでいるのでしょう」とコメントしていましたが、その通りですね。
 これは、いよいよ、とてつもない裏がありそうです。きっと犯人は余程警察に都合の悪い人なんでしょうね。
 徳島で警察と言えば、後藤田さん。やはり、追い詰めていくとこのあたりに突き当たるのでしょうか。そう勘ぐりたくなるほど大きな力が働いているとしか思えません。それ程に隠すことに必死です。
 しかし、幾らなんでも、誰でもがすぐに連想できるようなことを本当に是ほど露骨にやれるものでしょうか。
 それとも、そんな単純なことではなく、想像も出来ないほどに組織にとって都合の悪いことが隠されているのでしょうか。
 ここまで来ると、警察内部からの告発に頼るしかないかもしれません。隠された真実が表に現れた時には何が起きるのでしょうか。

勇気ある内部告発を!

20031123日日曜日  第1526回  アルコール燃料

 左足ブレーキを体が覚えるまでは当分かかりそうです。チョッと油断すると右足がブレーキを踏みに行きます。何時も、左足と頭で考えながらでは危なくて仕方ないです。
 それでも、余裕のあるときには自然に左足が動いている時もあります。辛抱強くやれば、何時かは体が覚えるかもしれません。それとも、もうこの歳では無理なのでしょうか。

 さて、この左足ブレーキを余儀なくされた理由である、エンジンストップの理由は実を言うと、エンジンが悪いのじゃなく、第1445回で書いたアルコール燃料が原因なのです。
 販売中止になって以来、まだかまだかと待っていた所、やっと、二週間くらい前に100%アルコールの「
クリアス・ネオ」として販売が始まっていました。

 早速入れようとすると、係員が飛んできて、「ガソリンと半々に入れてください、そうでないとアルコール100%のため交差点などでエンストします。」と言うのです。「なんだ、そりゃ!」と思いながらも、仕方なく、半信半疑で半分づつ給油しました。
 今考えたら、それからです、交差点などで止まるとエンジンのスローが効かずにガタガタと揺れて、最悪の場合はエンストするようになったのです。
 その時は、車の調子が悪くなったのかなとしか思わず、左足ブレーキを使い出したのです。ところが、二回目の給油の時にも係員が飛んできて、又、「半分づつ入れてください」と言うのです。
 その時になって、初めて、「もしかしたら、これが原因かもしれないな」と思いついたのです。我ながら鈍い!
 と言いながらも、その時は言われるまま、半々で入れました。当然、エンジンの調子はそのままです。そして、今日、三回目の給油でガソリンだけにして見ました。

 見事に、エンジンの調子は戻りました。しかし、これじゃぁ、アルコール燃料を使うのも考えなきゃなりません。折角、期待していたのに残念です。ガイアックスはどうなんでしょう。
 
HPを見ると、まだ販売していないようです。結局、石油メーカーと政府に潰されたということでしょうか。
 しかし、ここで見捨てるのもなんだか腹立たしいので、次は、3分の1だけ入れてみますか。

もう左足ブレーキは必要無さそうです!

20031124日月曜日  第1527回  奇跡

 先週の日曜日の朝5時半、何時ものように起き、何気なくNHKテレビで中島常幸さんのゴルフレッスンを見ていました。
 以前は、ゴルフレッスン番組も必死で見ていたものですが、パソコンを始めて以来やらなくなったので、最近はテレビ番組にもとんと御無沙汰でした。
 中島選手のスイングもあこがれてよく見ていたものです。その中島選手も、何時の間にか優勝争いから遠ざかって、殆んど名前を見ることも無くなっていたのですが、最近、優勝争いに度々登場するようになり、久し振りの優勝で世間を驚かせました。
 その理由が、後輩プロの指摘で股関節の故障を直したからだというのを何かで読みました。

 そんな中島選手のレッスンなので、何となく気になって見ていたのです。案の定、その後輩の選手(プロゴルファーでトレーナーの石渡俊彦)が出てきて股関節の動きの解説をやりだしました。
 たまたま、足を投げ出した格好で座っていたら、その体勢で膝を立て、片足ずつ膝を内側に曲げ床につけるという動きをやり、それが床につかない人はバックスイングで膝が内側に曲がらないのできちんとバックスイングができないのだと解説していました。
 丁度同じ姿勢をしていたこともあり、何気なくやってみる気になりました。座って足を投げ出した格好から両手を後ろにつき、膝を立てて片足ずつ内側に倒すのです。やってみると、右足は何とか床に付くものの、左足は全く駄目でした。
 実を言うと、もう一年以上も前から、左足に痛みがあり、きちんと座ることもできないし、少しびっこをひいて歩く状態だったのです。多分、この痛みは死ぬまで付き合うしかないのだろうと諦めていました。
 最近、素振りを始めたゴルフで左足が曲がらずごまかしながらやっていました。その為、もうコースに出ることも無いだろうと諦めていました。
 そんな状態でしたから、左足が内側に曲がらないことにも別に驚きはありませんでした。逆に、「ああ、成る程、やはり悪かったんだなぁ!」と納得しました。

 しかし、このとき、何かがひらめきました。「待てよ、どうせ全く曲がらないのだから、逆療法で無理やり曲げてみたらどうだろう?」と思い切ってやってみました。
 案の定、自力では曲がりませんでしたが、手を添えて無理やり床に付くくらいまで曲げてみました。
 その時は、なんでもなかったのですが、暫くして、あのずっと取れなかった痛みが左足から消えているようなのに気が付きました。
 「あれっ!どうしたんだろう、まさか?」ともう一度あのポーズをやってみました。少しは痛いが何とか曲がりました。

 何と、気のせいではありませんでした。どうやっても取れなかった痛みが本当になくなっています。歩いても、しゃがんでも、スイングしてみても問題ありません。
 「やった!奇跡だ」
 まさか、一生付き合うしかないと思っていたものが、こんなことで突然治るなんて信じられません。
 
 あれから一週間、何時痛みが出るかと不安もありましたが、今の所問題無しです。どうやら、本当に治ったようです。
 こんなことってあるんですね。まさに奇跡としか言い様がありません。中島・石渡さまさまです。

願わくば、このまま再発しないことを!

20031125日火曜日  第1528回  片山知事

 第950話で書いたように「サンデープロジェクト」での放送で注目し、第1373回で北朝鮮に対する取り組みにチョッと疑問を感じた片山鳥取県知事。
 23日に「サンデープロジェクト」が2回目の放送をしました。

 北朝鮮からの寄港が日本有数の境港を持つ鳥取ということもあってその取り組みには疑問を感じる所もありますが、やはり、並みの人じゃないようですね。

 着々と改革を促進しているようです。その一つが「一件審査」という知事が考え出した方法です。
 それは、公共工事のムダを無くす為に、財政課職員が公共工事を現地調査して工事の可否を決めると言うシステムなのです。
 今までは、財政課職員は現場を見ることなく議員さん達への根回しなどを薄暗い部屋で秘密理にやっていたそうです。その為、その工事が本当に必要なものかどうかは判らなかったし、現場に行く時間も無かったそうです。
 ところが、そんな根回し作業など止めて現場に飛び出し、自分の目で現場を見ることによりムダを見つけることが出来るようになり、中止や縮小を決めることができるようになったのです。
 知事は、その根回しを止める為に議会に働きかけ政治家の働きかけは全て文書に残すことにしたのです。当然、
HPにも。
 その為、公になることを嫌った政治家からの口利きが激減し、財政課職員は根回しの時間が必要なくなり現場に視察に行くことが出来るようになったのだそうです。

 その効果で、公共事業の4割を削減できたということです。何という、成果でしょう。そして、恐ろしいことに、こうした現場主義の方法を取り入れているのは全国で鳥取県だけなのだそうです。
 つまりは、全国で、無駄な公共工事が今も続けられているということです。こんな素晴らしい方式は全国の県で、直ぐに取り入れてもらいたいものです。

 最後のインタビューでの知事の言葉「省庁が自分の縄張りを考えてじゃなく何が国民の為になるかを考えて仕事をして欲しい」に、改めて、如何に日本の政治家や行政が自分達のことしか考えずに仕事をしているのかを思い知らされました。
 やはり、片山知事、只者じゃなさそうですね。一つだけお願いしたいのは、拉致問題にも真剣に取り組んで欲しいことです。境港への北朝鮮の船の入港を禁止してくれたら最高なんですけどね。

期待してます!

20031126日水曜日  第1529回  給料振込

 もうすぐ年末ボーナスの時期ですが、以前は公務員が札束を数えているテレビニュースを見せ付けられ、嫌な思いをしたものでした。流石に最近は無くなったと思っていたのですが、そうでもないようです。世の中にはとんでもないことってあるものなのですね。

24日読売新聞一面

 中央省庁の国家公務員のうち、今年時点で、給与の全額、または一部が現金支給になっている職員の割合が、41.8%にのぼっていることが、23日明らかになった。・・・中略

国家公務員の給与支給方法は、全額現金支給、一部振り込み、全額振込みの三種類から本人の希望で選べるようになっている。・・・中略

 一方、民間企業では、事務負担を軽減する為、大企業を中心に全額振込みが多い。・・・以下略

 中央省庁4万8531人のうち、2万8265人、58.2%が振り込みにしているそうです。 とんでもないことが行われているんですね。今時、給料振込みで無い企業なんて殆んど無いのじゃないでしょうか。
 それだけじゃなく、三種類から選べるなんて、事務の効率化なんて全く頭にないんですね。民間で、こんな我侭な事を言ったら、明日から来なくていいですよになるでしょう。
 又、そんなことを考える人もいないでしょう。民間との感覚のずれがこれほどまでにあるとは想像もしていませんでした。これは、ショック以外の何ものでもありませんでした。

 成る程、この程度の意識なら、毎年繰り返されていたボーナスを現金で貰って仕事中に数えているテレビ画面の異常さも当たり前なのでしょう。
 公務員の模範であるべき中央省庁がこんな無駄なことをやっているとしたら、予算の削減なんて絵に描いた餅です。やはり、自分で稼いだ金でないとこれほどに杜撰なことがまかり通るのですね。
 もしかしたら、未だに地方でもこんなことがまかり通っているのでしょうか。鳥取はまかさこんなことやってないでしょうね。
 しかし、小泉さんの構造改革も足元がこの有様では期待できるわけ無いですね。

全く、救い用が無い!

20031127日水曜日  第1530回  棚田

 第292話で世界文化遺産や文化財などに感動はするが、その裏の権力を考えると素直に感動できないものがあると書きました。
 同じような考えの人もいるものです。サイト巡りで見つけました。

 歴史上で日本の最も良いところは

 世界に冠たる巨大遺跡がないことだと思っています。労力や財力が民生に使われ現在の日本があるのだと思います。

 この見方には感心させられました。確かに、世界にはとんでもない遺跡がありますね。スケールがでかければでかいほど泣かされた人が多いということです。

 同じような感情を覚えてしまう記事がありました。棚田についてです。

 24日付・読売社説

・・・略

 国内では、過疎化や高齢化のため、棚田の耕作放棄が問題になって久しい。山に戻ってしまったところもある。

 しかし、最近は、都市と農山村の交流による棚田保全の動きが各地で進んできた。都会の人々が棚田を借りて田植えや稲刈りを体験したり、ボランティアとして草刈りに加わったりしている。

 保全支援に積極的な自治体では、地域おこしにもつながっている。・・・以下略

 あの棚田の美しさは認めますが、その裏にある、耕地が無くて山の上まで耕さなければならなかった哀れさを思ってしまい、素直に残すべきと言えない私は、やはり変わり者なのかもしれません。
 権力の残した文化遺産とは逆に虐げられたものが血の汗を流してこつこつと耕してあの棚田が出来上がったと思うと後世の者が綺麗だというだけで残そうというところに何となくしっくりこないものがあります。

 そこで、苦労をして生活しているのでもない人たちが、外から来て美しいものを残そうと言われても、素直に賛成できるものでしょうか。
 私なら、余計なお世話と言うかも知れません。山に戻ってしまって何が悪いのでしょうか。川だってダム建設を止めて自然の堤防をつくろうという時代です。
 本当にそこで棚田を耕して生活したいというのなら止めはしませんが、無理に、ボランティアをしてまで残すべきものなんでしょうか。

考え過ぎかな!

20031128日金曜日  第1531回  補助金

 サイト巡回で気になる情報がありました。

 Yahoo!掲示板 

 ・・・略

 財務省は、住宅用の太陽光発電装置の購入者に対する補助金制度を2005年度末で打ち切る方針を固めたと報じられている。予算を来年度に半減、段階的に廃止を打ち出す方向で調整するようだ。今後の需要減速を懸念する向きもあるようだ。

 太陽光発電補助が2005年度で打ち切り

 太陽光発電補助が2005年度で打ち切りだそうです。財務省が方針を固めたという記事がNK朝刊に載ってました。
 今年度105億円の予算を、来年度に半減するそうです。今後は水素を安全に製造・供給する技術や、小型燃料電池の実用化のほうに予算を重点投資するとのこと。・・・以下略

 新聞記事は確認できませんでしたが、このところの補助金の下がり方から見るととうとう来る時が来たという感じでしょうか。
 それにしても、日本政府は何を考えているのでしょう。こんなことじゃ、太陽光発電の普及は到底考えられません。本当に環境を考える気持があるのでしょうか。
 
太陽光発電の営業をほんの少し齧ってみただけでも、消費者は採算面で二の足を踏むことが良く分かりました。良いことはわかっているし、やってみたいという人も多いのですが、やはり、コスト面で腰が引けてしまうというのが現実です。
 しかし、その関心の高さから考えて、ちょっとした後押しでその需要は一気に加速する予感が感じられます。
 今の、補助金方式でも無いよりましですが、インセンティブ方式のドイツの
アーヘンモデルが一番理想でしょう。この方式に移行することを期待していたのに、逆に廃止とは、全く、どうしようもない国です。
 これで、日本で生産された太陽光発電装置はドイツを筆頭にヨーロッパ各国に輸出され気が付いたら、日本は生産の為のエネルギーだけが増えることになるような気がします。

全く、何をやってるんだか!

20031129日土曜日  第1532回  クルマの税金

 27日の読売新聞に「重いクルマの税金安く」という一面広告がありました。

 みんなで考えようクルマの税金2003 に全文が載っています。

 ・・・略

 自動車関係諸税の約九兆円という額は、日本の税収の中で12%近くを占めます。一方、皆さんが毎日払っている消費税は14・1%です。・・・以下略

 確かに、クルマの税金は高いですね。私も、クルマ好きだった頃は何でこんなに高いんだと思っていました。
 そして、ここにもあるように9種類もの税金がかかっていると言うのも異常ですね。この税金の掛け方に日本の政治の貧困さが現れていると言えば言い過ぎになるでしょうか。
 根本的な方針を立てずに、取れるところから取っていったら何時の間にかこうなっていたなんて所じゃないでしょうか。
 その一つづつの税金にそれぞれ政・官・財がぶら下がってむさぼり食っているのじゃないかと想像してしまいます。一番の問題は、これだけの税金が実際にはどれだけ食い物にされているかでしょう。
 すっきりと一つだけにまとめることはできないのでしょうか。そうすれば、かなりのムダが省けたりして・・・。

 しかし、今は、どちらかと言えば、このフォーラムに集まった人たちと逆に、クルマにはもっと税金をかけてもいいのじゃないかと思っています。
 
第1519回でも書いたように、クルマばかりが繁栄して、残りの産業は青息吐息と産業も国民も二極化がはっきりしてきて、総中流は夢のかなたに飛んでいってしまいました。

 確かに、クルマは乗って楽しいし、夢も与えてくれました。しかし、これ以上、クルマを増やして何か良い事があるのでしょうか。もうそろそろ、見直しても良い頃じゃないでしょうか。
 この部屋で、何度も書いていますように、公共交通を見直し、自転車や歩行者など弱者に優しい交通体系を目指す時が来ているはずです。もちろん環境面からも。
 その為には、クルマの税金をもっと高くしても良いのじゃないでしょうか。そのかわり、その税金は有効に使ってもらうことが前提ですが。
さしずめ、昨日も書いた太陽光発電装置へのインセンティブに回してもらえば最高なんですけどね。

フォーラムで総スカンを食いそうですね!

20031130日日曜日  第1533回  文化遺産

 第1523回の南極観測と第1530回の棚田はどちらも考え方として我ながら極端な所があるとは思っていましたが、やはり、皆さんもこれはチョッと偏った考え方と思われたようです。
 メールで意見を頂きました。

 南極観測 ノイマンさんより

 南極海の底の潮流やその速度・方向、塩分濃度といったものは実際に現地で観測しなくてはデータが得られないそうです。ですから単純には決められないし、替わりの手段も今の所ないそうですよ。
 人工衛星で観測といったわけにはいかないようです。財政との折り合いをつけるのは難しいですね。

 棚田について。 キルヒさんより

人間によって手が加えられた自然(棚田や里山や植林で出来た人工林等)は放っておくと元の自然には戻らなくて荒廃するだけなのです。だからずっと人間が維持管理し続ける必要があるのです。維持管理する人がいなくなった所は環境が悪化し自然災害にも弱くなるのです。非効率で非生産的な棚田の維持管理を持ち主だけに背負わせて良いのでしょうか。町の人や自治体は棚田の大事さが理解出来るようになったので維持管理の手伝いを始めたのです。
 私は先人達が苦労して作った棚田や文化財を荒廃させるほうがより作った人(労働者)に対して申し訳ないように思います。

 やはり、どちらもきちんとした理由があるようです。何事も、私が考えるほど単純では無いようです。
 ああいう、極端な考え方をする私も、実は宗谷や昭和基地のニュースに胸躍らせたり、棚田の美しさに感動したものです。世界文化遺産の姫路城やヨーロッパの石の城も大好きです。見るだけで感動して身震いしますから、好い加減なものですね。

 同じような考え方を面白い考え方で、あの、うどんの田尾さん

 麺通団 → 田尾教授の論点香川 → 権力者の遺産から千年の後世に残すもの で書いていました。

 ・・・略

 ピラミッドを造ったのは、たぶんすごい王様だし(すごく大ざっぱな言い方だけど)、万里の長城もすごい王様が造ったらしいし、アンコールワットもすごい宗教の誰かが造った寺院らしい。あと、タージマハル廟にベルサイユ宮殿、兵馬俑、ヨーロッパのあちこちに残る中世の町並み、公園、宮殿、美術館……知識がないので例が出てこないが、これ以上挙げる必要もないくらい、みんな時の権力者が号令をかけて有無を言わさず(住民投票もなく…くらいの意味で)造り上げたものである(と思う)。国内に目を向けても、奈良や京都の神社仏閣をはじめ、日光東照宮も栗林公園も金刀比羅宮も、みんなそうである……ということに気づいた時、ふと思ったのである。圧倒的な権力者も支配者も、とんでもない大富豪もいなくなった近代というか現代では、もはや後世に残るような圧倒的な文化財や建造物や町並みは造れないのではないか、と。

 やはり、ペンで生きている人の文章は面白いですね。ここに上げている、遺産も皆大好きなところばかりです。
 そのとおり、とんでもない権力者のいなくなった現代にこうした圧倒的な文化遺産を生み出す力は無いのかもしれません。
 しかし、それだけ搾取され虐げられる人が少なくなったと考えれば、あながち悲しむべきことだとは言えないと思うのは私だけでしょうか。
 何事も、良い面ばかりはないということなんでしょうね。善と悪、光と影はどんな所にもある。必要悪なのでしょうか。
 それにしても、人間ってどうして、大きなものや立派なもの、美しいものに素直に感動してしまうんでしょう。本能ですかね。

現代の壮大な建築物といえば、瀬戸大橋もその一つかも・・・!

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