団塊の世代の部屋(54)

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200411日木曜日  第1565回  年賀

 

あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 5回目の正月を迎えてしまいました。何と2年連続で休み無しを実現することができました。我ながら驚きです。と言いながらも第1562回でも書いたように、単に続けることに拘泥することなく気楽に続けられることが出来たらと思っています。

 昨年も、一年中この国はどうしたんだろう、どうなるんだろうと書いてきました。その原因はどうやら、我々団塊の世代以後にありそうです。

 市民のための環境学ガイド → 03年の総括と04年の予測

 ・・・略

 最大の原因は、どうも子供の教育に失敗したことのような気がする。一義的責任は、昭和20年〜45年生まれの大人達が親としての責任を十分に果たさなかったことにある。日本では社会全体の成長が早かったために、最適な教育とは何か、何も分からないうちに年月が経過してしまった。被害者はいずれにしても、子供だろうか。・・・略

 我々団塊の世代にとっては厳しい言葉ですが、残念ながら、その通りでしょう。反論する言葉はありません。
 我々の父親は明治大正生まれで、所謂、家父長制の名残があり、まだ家庭で権限がありました。
 躾も結構うるさかったし、父親を怖いものだという意識もありました。祖父母や近所の人たちも口うるさかったものです。
 しかし、それも敗戦とともに民主主義なるもので少しずつ古いものとして捨てられてきて、経済の発展と戦後教育の弊害もあって、我々が親になる頃には父親の権威も殆んどなくなってしまっていたようです。
 そして、昔ながらの良いものを失って、子供をどう育てたら良いのか自信が無いままに、仕事に逃げてしまったように思います。
 気が付いたら、生活がこどもの時から比べたら飛躍的に豊になったのに反比例するように規律のない自分勝手の世の中になってしまっていたというところでしょうか。その豊な生活もどうやら先が見えた来たようです。
 結局は、明日こそは今日より良くなるという経済第一の夢に追いかけられてがむしゃらに生きてきて、気が付いたら、とんでもない方向に進んできてしまっていたということのようです。

今からやり直しです!

200412日金曜日  第1566回  ジャンボジェット

 第1062話でキリンとアサヒの逆転や雪印の凋落など想像もしていなかったことが経済競争のなかでは起きることを書きました。
 最近では
トヨタがフォードを追い抜くなんてことまで起きています。bP企業といえどもその位置に胡坐をかいているとあっという間に逆転される時代だということでしょうか。

 そんな、逆転劇が航空機の世界でも起きているそうです。何と、あのジャンボジェット(747)のボーイングがエアバスに逆転されたのだそうです。

 田中宇の国際ニュース解説 → ボーイングの凋落と日本の可能性

 ・・・略

 エアバスとの戦いにボーイングが敗北したのは、エアバスが斬新な技術やコンセプトを持っていたからではない。エアバスが勝ったというより、ボーイングは「ものづくり」の精神を捨てた方が急成長できると思ったのが誤算で、その結果バブルが崩壊するように脱落していった感が強い。・・・以下略

 ジャンボジェットでこの世の春を謳歌していたボーイングがこんなことになっているとは知りませんでした。一時は、競争相手は全くないと言っていも良いほどだった企業にこんなことが起きるとは驚きです。
 その原因は、本業をおろそかにしてリスクを取らずにアメリカが得意とする多角化や金融で儲けようとしたことにあるようです。
 こうなると、いささかやりすぎの感のあるトヨタの経営も余り批判できないのでしょうか。それにしても、経営の恐ろしさを思い知らされるような話です。

 何十年も世界の空を我が物顔に飛んできたあのジャンボジェットもエアバスのA380という一回り大きな機に取って代わられようとしているそうですから、悪くするとボーイングという会社自体が無くなるようなことにならないとも限らないですね。
しかし、ジャンボより大きな飛行機も早く見てみたいものです。

本当に、何が起きるか分らない!

200413日土曜日  第1567回  歩行者傷害軽減ボディ

 金持ちや芸能人がベンツを代表とする頑丈な外車に乗りたがるのは事故に遭ったときに被害が小さくて済むからだと聞いたことがあります。
 「成る程そんな効用もあるのか」と納得しながらも、金に縁の無い私としては、何となく金持ちの驕りを感じていい気持ちはしなかったことを覚えています。
 その後、シートベルトやエアバッグに衝撃吸収ボディと搭乗者を守る仕組みはどんどん開発され、そのお陰で死を免れた人も多いようです。衝撃吸収ボディのように、頑丈というより、ぶつかった時に潰れることにより中の人間を守るという新しい考え方になってきたのも面白い発想だと思います。
 しかしながら、こうした対策は、全て、搭乗者を守る為であって、対歩行者など弱者との事故の場合を想定していないことにクルマとしての驕りを感じてしまいます。
 そうした考えは無いのだろうかと思っていたら、何時の間にか私の頭より時代は進んでいました。

 各メーカーとも、取り組んでいるようです。

 分りやすいところで、ホンダ新・衝突安全技術より

 頭部傷害での50%以上の救命率をめざし、 ボディ前部に歩行者傷害軽減技術を投入。

 ボンネットをはじめとして、フェンダー、ダッシュボードアッパー、ワイパーピボットなど、傷害値の厳しい部位に歩行者傷害軽減技術を投入。従来に比べてHIC(頭部傷害基準)を大幅に低減しました。

 メーカーも考えているんですね。知らぬは私ばかりなりというところです。

 しかし、その反対のものもあるようです。

 RV車のグリルガードから命を守る会

 グリルガード(別名 カンガルーバー、ブルバー)というのをご存じですか?多くはRV車のフロントを保護する目的で装着された金属製(一部樹脂のカバー)の檻のような形状の突起物です。直感的にも危ないなと感じますが、これは歩行者にとって極めて危険なものです。本来オーストラリアでカンガルーの衝突から車を守るために開発されたものなので、人間がぶつかれば、ひとたまりもありません。・・・以下略

 成る程、見た目のかっこよさで必要も無い日本で想像力も無く使うことにこんな問題が潜んでいるんですね。
 メーカーも対策は考えているようですが、両方販売しているようじゃあ、本当に歩行者のことを考えているとも言えないですね。
 尤も、必要も無い日本で、かっこよさだけでそんなものを買う消費者にも問題はありそうですが・・・。

 それよりも、歩行者を守る為に、ボディの材料を考えることはできないのでしょうか。スポンジやゴムのような材質で歩行者の被害を最小限にとどめることは今の技術でもまだ無理なのでしょうか。
 それとも、いっそのこと外国漫画で見たことのあるような、人にぶつかったら車が壊れるようなボディができれば面白いですね。

 いずれにしても、クルマ優先の考え方を根本から変えない限り交通事故の犠牲者は無くならないでしょう。

経済と命とどちらを優先するか!

200414日日曜日  第1568回  交通事故死者数

 去年の4日にも同じ話題を取り上げていました。

 読売新聞

 昨年1年間の交通事故死者数(24時間以内)は、前年に比べて624人減少した7702人だったことが2日、警察庁のまとめでわかった。

 事故死者数は3年連続で減少しており、8000人を下回ったのは1957年以来、46年ぶり。・・・以下略

 1957年といえば、昭和32年、私は小学生でした。その頃、まだ坂出には殆んどクルマは走っていなかったような記憶があるので、今年8000人を下回ったという驚きより、その頃に、既にそんなに交通事故で亡くなった方がいたという方に驚きを覚えます。
 確か、まだ東名高速道路もできていなかったはずです。

 チョッと調べてみました。

 高速道路の整備効果によると昭和44年に開通したようです。昭和37年の自動車保有台数が380万台だそうですから32年といえばもっと少なかったはずです。

 1 自動車の保有状況 によると数字はチョッと違うようです。

 どちらにしても、現在の7700万台数とは比較にならないくらい少ない台数です。それで、同じ死者数というと今が良くなったのか、それとも昔が酷すぎたのか。
 道路や自動車そして医療などが良くなったこともあるのでしょう。去年の飲酒運転の罰則強化などもあるでしょう。が、それだけでは説明がつかないような気がします。
 しかし、負傷者は増えているという背景もあることからも、こんな数字で喜んでいるわけにはいかないはずです。
 昨日も書いたように、もっと根本的な交通体系を考えることこそ必要なはずです。減ったとはいえ8000人弱の人が亡くなっていることをもっと真剣に考えるべきでしょう。

まだまだ減らせるはず!

200415日月曜日  第1569回  交通事故死

 昨日に続いて今日は香川の交通事故死について、これは、昨日と同じ去年の4日に香川の事故死者数が日本一の減少率だったことを書きました。

 今年の結果も出ていました。

 3日、四国新聞より

 ・・・略

 県内の事故死者は九十六人で、二年連続で百人を下回ったものの、前年に比べ十三人増加。人口十万人当たりの死者数は全国ワースト七位となり、再びワースト上位に逆戻りした。重点対策として取り組んだ高齢者の犠牲者が半数を超えたほか、高速道の全通に伴う主要幹線道の速度上昇により、国道377号、11号を中心に犠牲者が増加する結果となった。・・・以下略

 せめて、去年より減っていれば良かったのですが、残念ながら、去年とは正反対の成績だったようです。
 それが、高速道路の全通に伴って国道での犠牲者が増えたのは皮肉ですね。これについては、
第1468回でも途中経過で事故が増えたということで心配していました。

 この高速道路の開通での影響は、第1460回でも書いたように、私も上記にもある11号線の通勤で経験しました。
 幸い、事故は起こしませんでしたが、流れに乗る為に軽で時速80`・bで走るのはやはり疲れました。これは、余りにも良すぎる道路の所為とも言えるでしょう。あのスピードで事故を起こせば死ぬ可能性は高いでしょう。怖いことです。
 ところが、これでもまだ工事中で車線が全部開通していない状態だったので、完成したら、時速100`・bも出さなければ流れに乗れないかもしれません。そうなると、益々犠牲者は増えるかもしれません。
 道が良くなるのは、便利といえば便利ですが、流れに乗る為に後ろから煽られるようにして走るのは、私のようにクルマの運転に興味がなくなってのんびり走りたい人間には苦痛です。

 しかし、地方にとっては喜びである高速道路の開通がこんな結果をもたらすとは皮肉としか言いようがないですね。

過ぎたるは及ばざるが如しでしょうか!

200416日火曜日  第1570回  リーガル

 去年の年末近くだったと思いますが、見慣れないメールが来ていました。何時ものスパムメールとは違うようなので恐る恐る開いてみると、「サンデープロジェクト」のスタッフの方からでした。
 何でも、番組出で「リーガル」を取り上げるので、ネットで検索していたら、この部屋の
第654話がヒットしたので、思い入れを聞かせて下さいとの事でした。
 電話で話しましたが、残念ながら、このところ新しいのを買うことも修理することもしていないため、最近の話題が無いので余りお役には立てなかったようでした。

 何時の放送か楽しみにしていたら、4日、「サンデープロジェクト」の「ものづくり日本3」で取り上げられていました。
 何と、
第1544回で書いたあの樹研工業も一緒に取り上げられていました。社長の松浦元男さん講演で引っ張りだこのようでした。

 リーガルは、丈夫にする為にどうしても重くてがっしりしている所が最近の軽くてスマートな物を好む消費者の嗜好に会わずに売上の低迷が続いていた。
 そこで、丈夫さを無くさないように軽くてスマートな新しいタイプの靴を開発したら、それにつられて従来の靴も売れ出したのだそうです。
 それにしても、良いものが見直されてきたことは良い事ですね。

 私としては、あのがっしりしとした作りと修理の効くところが好きなので、新しいのには興味が沸きませんでしたが、会社が元気になって従来の靴もなくならないのは歓迎です。
 と言いながら、修理に出せずに未だに履いているのですが、もう限界がきているようです。しかし、それもリーガルだからこそまだ履けるのだと思います。やはり、良い物は、長い目で見れば安くつくということですね。
 それにしても、新しいのを買うかか修理をしたい所ですが・・・。

やはり、本物は良いですね!

200417日水曜日  第1571回  こだわり

 何時もの、市民のための環境学ガイド → 毒物に関する知識パッケージ に私の近頃の心境を表す言葉がありました。

 ・・・略

 「あらゆるものは毒であって、毒性をもたないようなものは何ひとつ存在しない。ある毒物が毒でなくなるのは、適度な用量のみである」・・・以下略

 所詮、食べ物に毒で無い物はないということだそうです。確かに、そうでしょうね。それでは、それに対してどう対処すべきかという言葉が次の言葉です。

 ・・・略

 最良のこだわりは、何にもこだわらないこと。それが実は、リスク分散になる。・・・以下略

 この言葉に、「これだ」と反応してしまいました。というのも、第1562回などで、何度もこの部屋の更新にこだわってきたことを書きました。
 しかしながら、「こだわり」では、どちらかと言えば良い意味を持っているようで私の気持ちとしてはもう一つしっくり来ないところがあり、「拘泥」という言葉を使ってみました。しかし、これももう一つでした。

 そして、この言葉に会いました。

 「最良のこだわりは、何にもこだわらないこと」。

 これですね。こんな心境になれたら最高です。「無手勝流」とか「無刀取り」という言葉を連想してしまいました。
 何とか、この心境に到達したいものです。そうなれば、毎日更新することに「拘泥」することもなくなるでしょう。

できるかな!

200418日木曜日  第1572回  オトナ

 正月早々、戦後教育の失敗は、我々団塊の世代以後の所為であるとの耳の痛い話題をを取り上げましたが、そうでもない意見もあるようです。

6日、 読売新聞 コラム「論客」で、 田辺聖子さんが 「今の日本に何か欠けている。」で書いていました。

 ・・・略

 まだ親のしつけがしっかりしていた世代。学校でなくても、家庭の中で、「孝行をしたい時には親はなし」とか、「親の小言となすびの花は千に一つのむだも無い」とか、自然に口をつく庶民の説教の中から人生のありようを学んだ。高齢化社会で六十代はまだまだ元気。しっかりと社会にものを言わないといけません。現代オトナといえるのは五十、六十代だけね。・・・以下略

 そういえば、子供の頃にこんな言葉はしょっちゅう聞かされていました。しかし、その言葉を、自分の子供には伝えていないですね。
 かろうじて、戦前の教育の名残を経験した我々団塊の世代以上がこうした言葉を断ち切ってしまったのかもしれません。

 田辺さんの「現代のオトナ」のお褒めは精々六十代までかもしれませんね。本当は八十代まで遡らないと無理なように思えます。
 それを身近に感じさせられたのは、拉致問題が明らかになって、年取った御家族の方達の「毅然」とした言葉からだったように思うのは私だけでしょうか。
 あの方達には、本当の苦しみを味わったからかもしれませんが、日本人が忘れてしまっていた何かがあるような気がします。
 それが、日本人に、「今の日本に何か欠けている。」と気づかせたのじゃないでしょうか。

としたら、皮肉ですね!

200419日金曜日  第1573回  牛丼

 アメリカの狂牛病で牛丼の吉野屋がピンチに陥っているようですね。殆んど全量をアメリカからの輸入に頼っていた為に今回輸入禁止で在庫が2月にはなくなるというものです。代替で、カレー丼の発売を始めたそうですが、どうなるんでしょうね。
 マクドナルドとの価格競争で大幅な値下げに踏み切り、売上を上げてきた吉野家ですが、その為に、アメリカ産の安い牛肉の輸入が不可欠だったそうです。
 それに比べて、マクドナルドの方はオーストラリア産が主体だったので、今回の輸入禁止が影響しなかったということですから、何とも皮肉な様相ですね。
 この狂牛病が、もしオーストラリアで発生していたら、全く逆の結果になっていたことは間違いないでしょう。

 しかし、良く考えると、これほどの会社がどちらも、主力の原料を一国からの輸入に頼っていたというのも不思議です。どちらも、狂牛病は出ないと安心していたのでしょうか。
 これほどの大手の企業にしては、危機管理という面でぬかっていたと考えるのは素人だからでしょうか。

 今回の狂牛病問題では国民は殆んど騒いでいません。国とマスコミだけが騒いでいるといったら言い過ぎでしょうか。
 もともと、人間が感染することは殆んど無いのですから、危険な部位を使用しないようにするだけでもその危険性は殆んど無くなると考えるのが普通じゃないでしょうか。
 今回も、アメリカ産の輸入が禁止にならなくても、それ程の騒動にはならなかったのじゃないでしょうか。
 結局は、大騒ぎして、世界一安全といわれる検査体制を作り上げ、何百億の金が税金から投入されるという結果だけが残ったということかもしれません。誰が、裏で笑っているのでしょう。
 
第1571回の「あらゆるものは毒であって、毒性をもたないようなものは何ひとつ存在しない。ある毒物が毒でなくなるのは、適度な用量のみである」を思い出してしまいました。

 それにしても、第1566回でも書いたようなトップ企業の転落が起きるかもしれません。世の中、変わらないということはないんですね。

リスクはどこにあるか分からない!

2004110日土曜日  第1574回  ドライブレコーダー

  年明け早々、第1567回から3日間、交通事故を取り上げましたが、クルマ優先の社会が簡単に後戻りできないのであれば、せめて事故をなくして人の命をおろそかにしない方法は無いものでしょうか。

 8日の読売新聞に「車載レコーダー開発」という面白い記事がありました。

 交通事故が起きた際、車載カメラで事故前後の映像を記録する「ドライブレコーダー」を日本交通事故鑑識研究所(茨城県つくば市)と練馬タクシー(東京都練馬区)が共同開発した。

・・・中略

 加速度センサーが内蔵されており、事故に至らなくても、約0・4G(1Gは地球の重力加速度)以上の衝撃や急ブレーキ、急ハンドル時などに警告音が鳴るほか、その発生前12秒間と発生後6秒間にわたって前方のカラー画像をはじめ、速度や衝撃の大きさが自動的に記録される仕組み。

 画像などは、市販の64MBのメモリーカードで最新10回の衝撃が記録され、パソコンで再生できる。飛行機事故の原因究明の決め手となるフライトレコーダーの“自動車版”とも言えるもので、100台以上の大口販売価格は1台約4万円(取り付け費用は別)・・・以下略

 これが、上手く動くのなら面白いかもしれませんね。最近表面に出るようになった事故が起きた時の警察の杜撰な扱いもこれで防げるというものです。
 早速、
交通死、重度後遺症被害者の告発掲示板1月8日にウェブマスターの松本弁護士が報告していました。
 日頃から、こうした問題に取り組んでいる方達にとっては素晴らしいニュースでしょう。一日も早く広まって欲しいものです。
 しかしながら、今のコストでは、個人で付けようという人は殆んどいないでしょう。高速道路の
ETCが未だに普及しないことを見ても明らかです。
 こういう装置こそメーカーが製造段階で取り付けることを法律で決めるべきでしょう。現行車にも当然設置を義務付けます。費用はメーカーと利用者の折半でどうでしょう。付けなければ、当然、罰金と罰則です。

 このくらい徹底すれば、交通事故は激減しそうですが、どうでしょう。人の命を守る為にはこのくらいのことをやって欲しいものです。

これもまた、夢ですね!

2004111日日曜日  第1575回  狂牛病

 第1573回で狂牛病のことを書いた所ですが、サイト巡回中に何時もの勝谷さんのところに面白い情報がありました。何時もながら、情報が早いです。
 物凄い執筆の量の上に、素早い情報の収集、一体どんな生活をしているのか驚かされるばかりです。毎日の更新に手一杯の私とは桁が違います。

 どうやら日本政府が税金を使って、とんでもないことをやろうとしているようです。

 Asahi.com 米産牛輸入の再開、全頭検査が条件 BSEで政府要望へ

 ・・・略

 農林水産省と厚生労働省は、米国で確認されたBSE問題で、米国からの牛肉輸入再開の最低限の条件として、脳など感染の危険性が高いとされる「特定危険部位」の除去徹底や、日本向け輸出分の全頭検査を米国に求める方針を固めた。検査強化に際し、日本側が費用などを負担することも視野に入れる。今後、米・カナダを訪問中の政府合同調査団の報告を待って方針を詰めるが、交渉は難航も予想される。・・・以下略

 勝谷さんの言うように自分達の利益の為に税金を投入しようとしている奴らがいるということのようです。

 それを裏付けるようなものを、これも何時もの巡回で見つけました。

論壇 → 目安箱 → 平成160108 BSE 騒動の不可解

 ・・・略

 一昨年のBSE事件で処分された国産牛肉について焼却されたぶんの補償金293 億円は国民の税金拠出なのである。

全国にある食肉倉庫の調査率は259倉庫のうち31倉庫の抽出検査というお手盛り 検査だったという。 さらに倉庫立ち入りの上の検品率はダンボール箱1000個につ き80個というお粗末さとある。

おまけに焼却した全ダンボール箱の中身は業者の自己申告任せというものだからメ チャクチャな世界だ。  アメリカ産肉99%の吉野家が「業界の離れ猿」扱いでメッタ打ちに遭うのも力関 係のなせる業であろう。・・・以下略

 どこまでが本当なのかは分りませんが、さもありなんと思えることが情けない限りです。吉野屋が危険の分散をできなかったのも理由があるようですね。
 それにしても、どこまで税金を食い物にしたら気が済むのでしょう。そして、誰も責任を取る人はいない。人間なんてこの程度なんでしょうね。

どこまで行くのやら!

2004112日月曜日  第1576回  香川県警

 第1563回で香川県警の駐車違反もみ消しを取り上げましたが、又、やらかしたようです。今度は交通事故隠しですから、香川の事故統計もどこまで信憑性があるのか疑われますね。
 
去年の4日の快挙が今年は元通りというのもどこまで信じることのできる数字なのか疑問だったりして・・・。

 10日四国新聞

 三年半前、県警自動車警ら隊のパトカーが警察官をはねてけがをさせた事故を、当時の上司だった機動警ら課長の警視(59)らが、公務中の負傷と偽って労災申請していたことが九日、分かった。・・・以下略

 お隣の徳島県警のおかしさを 「隠された真実」の事件で散々取り上げてきました。それに比べれば、香川県警は余り問題を起こさないので、少しはましなのかなと密かに誇りに思っていたのですが、甘かったようです。
 所詮、人間やることは同じということですね。何といっても、上の人たちが東京から腰掛で来るのはどの県も皆同じなのですから、やることも同じと考える方が自然でした。所詮、表に出るかどうかだけの差ですね。

 自分達がこんなことばかりやっていて、取り締まりできるのでしょうか。しかし、徳島の事件と比べると、香川の不祥事は何ともせこいものばかりです。これぞ県民性でしょうか。
 こんなこと言っている私も、「同じ立場ならきっと同じことをやるかもしれない」とつい考えてしまいます。それとも、もっと大きな不正が隠れていると考える方が自然なのでしょうか。

 こういう庶民が普通に犯すような罪をそれを取り締まるべき警察官がやるということは、自分達の仕事が何たるかの自覚がないとしか言いようが無さそうです。
 これぞ、
第1559回で取り上げた品格の問題かもしれません。私も、こんな品格の無いせこい県民性を発揮しないように注意しないといけません。

今更、無理かな!

2004113日火曜日  第1577回  

 卵が半年持つとは驚きました。どちらかと言えば、生物ですから傷み易いというイメージがありますし、実際、チョッと古くなると殻を割ったとき黄身がべた〜っと流れて食べるのも躊躇します。
 それが、冷蔵だけで半年経ったものが売られたというのですから、生産者の間では意外と長持ちするものというのが常識なのでしょうか。

 11日 asahi.com より

 京都府城陽市の山城養鶏生産組合(西田詔子代表理事)が昨年6月に採卵した卵約5万個を冷蔵庫で保管した後、12月に日付を偽って出荷していたことが11日、分かった。出荷先は京都、大阪の生協支部・店舗など12カ所で、このうち京都生活協同組合には消費者27人から「味がおかしい」「腹の具合が悪い」などの苦情があった。 ・・・以下略

 NHKテレビのニュースで京都女子大の教授が、夏で17日、冬なら53日位持つが、流石に、半年は考えられないと言っていました。
 いくらなんでも、半年は常識はずれもいいところですね。さて、これを、間違って出荷したのか、それとも・・・。
 といっても、半年間、処分しなかったこと事態がとんでもないことですね。こんな卵を使った加工品もあるのでしょうね。良くこの程度の被害で済んだものです。
雪印や日本ハムより悪質かもしれませんね。食品業界では、まだまだ、こんなとんでもないことが隠れているのでしょうか。生ものさえ、これですから、加工品なんて、最初から何が入っているか分らないと覚悟してそのつもりで食べるべきかもしれません。
 どうせ、今までに、知らずにとんでもないものを食べさせられてきたことは間違いないでしょうから、そう驚きはしませんが・・・。

 これに比べたら、狂牛病なんか可愛いものに思えてしまいます。危ない部位を避ければどうってこと無いのじゃないでしょうか。
 処分するより安く売り出せば、それなりに割り切って買う人も多いのじゃないでしょうか。牛丼なんかもっと値下げできそうです。

6ヶ月前の卵よりは安全そう!

2004114日水曜日  第1578回  トリインフルエンザ

 卵の次は、トリインフルエンザです。山口県で鶏が大量死。韓国では、去年から発生していたそうです。

 熱で調理すれば食べても、感染しないそうですが、韓国でも買い控えが起きているように、日本も又マスコミが煽って騒動が広がるのでしょうね。
 豚だって、出荷が牛より早いから狂牛病を発症していないだけという噂もありますから、いよいよ肉と名のつくものは食べるものが無くなって来そうです。
 さて、消費者がどう出るかですね。いたずらに神経質になってボイコットするようなことになると、騒動は大きくなりそうです。きっと、マスコミが喜んで騒ぐでしょうね。

 私の場合は殆んど肉を食べないので一見影響が無さそうですが、加工食品やスープなど見えないところに使われているはずですからいずれ影響が現れるでしょうね。
 今更、神経質に肉を避けた所で、今までにそれ以上に怪しいものを食べさせられているはずですから、ここは、腹をくくって、「なるようになるさ」でいつも通りに肉を食べましょう。
 何たって、半年前の卵でさえ食べられないことが分ったのですから、大抵のものは大丈夫なんじゃないでしょうか。狂牛病に感染するくらいなら、その前にもっと確率の良い宝くじに当たりそうです。 
さもないと、これをチャンスと又、農水省や厚生労働省などが勢力拡大を狙って規制に乗り出してきそうです。

 こんなことを、書くと顰蹙を買うかもしれませんが、肉が嫌なら他にも食べるものはいくらでもあるのですから、敢えて政府に規制してもらうことより、自分達の判断で食生活を変えれば良いのじゃないでしょうか。
 肉なんか食べなくても死にはしないですよ、殆んど肉を食べない私がまだ生きていますから、きっと大丈夫ですよ。

たぶん!

2004115日木曜日  第1579回  山火事

 13日は、朝から強風が吹き荒れて、これじゃあ瀬戸大橋も通行止めかなと思っていたら、それに加えて直島が火事とのニュースが飛び込んできました。

 直島といえば、この間小泉首相が先週視察に訪れた豊島の産業廃棄物を処理している島です。昔は、銅の精錬で島の木は枯れ、山肌がむきだしの禿山になってしまったことで有名だったのですが、山火事が起きるほどに木が育っていたんですね。
 最近は、007の本で島が舞台になったことが話題になり、映画のロケを誘致するとかしないとかで騒がれたことを覚えている型もおられるのじゃないでしょうか。
 それにしても、
第1184話で取り上げた本島の火事といい、なぜか島に山火事が起きるようですね。やはり、過疎で山の荒廃が進んでいるということなのでしょうか。小さな島の山火事は住民皆に影響するだけにお気の毒ですね。

 第1540回で自然に手を入れるのが本当に良いのかどうかについて書きましたが、日本のように狭い国土、その中でも狭さを象徴するような島では、手を入れないことの影響は大きそうです。

 10日の朝日新聞 社説 「ちょっと元気に――緑のダムで働こう」が一つの回答かもしれません。

 高知県の梼原(ゆすはら)町(この町は、坂本竜馬が脱藩するときに愛媛に抜けるために通ったことで御存知の方も多いのでは)という四万十川域にある町で水が枯れたそうです。

 ・・・略

 原因は森を十分手入れしていないことにある。木のほとんどは戦後の造林政策で植えたスギやヒノキだ。人工林は適度に切る間伐をしないと、茂った葉が光を遮り、草が育たない。すると土壌が固まり、水がしみ込みにくくなる。わき水も細る。

 ここに、「緑のダムづくり」に乗り出した町長の発想の源がある。水を養って、豊かな環境をつくろうというのだ。・・・中略

 そこで町は大胆な手を打った。従来の補助制度に01年度から、なんと10万円を上乗せした。森林所有者は間伐材が売れなくても、利益になる計算だ。助成は風力発電の売電収入の一部を充てるという支えがあるから維持できているが、これだけの助成金を出すのは町の危機感が大きいからだ。

 間伐は02年度に前年度の5割増しにふくらんだ。03年度も順調に伸びた・・・以下略

 この成功で、木材の売上が伸び、「梼原町の森林組合はこの2年ほどで臨時職員を含め10人以上を雇い入れた」そうです。

 こんな成功例を見ると、狭い国土に人の多い日本では、自然に手をいれることも必要なのかもしれません。
 右肩上がりの経済成長を望むべくも無い時代には、もう一度、捨てた自然を生かすことで雇用を作り出す方法もあるのかもしれません。

戻れるでしょうか!

2004116日金曜日  第1580回  団塊の世代

 少し時期遅れですが、11日に団塊の世代をメインの部屋にしている限りは取り上げないわけにはいけないかなと思われる記事がありました。
 それ程興味も無かったのですが、ネタ切れ気味なので書きます。

 asahi.comより

 「団塊世代」の呼び名、当人らは「うれしくない」26%

 「団塊の世代」と呼ばれることに、この世代の4人に1人は抵抗感がある。東京ガス都市生活研究所の調査でそんな結果が出た。団塊にまつわる負のイメージを嫌ったためとみられる。

 団塊の世代に「典型的な団塊世代の人と言われるとどんな感じがしますか」と聞くと、26%が「うれしくない」と答え、「うれしい」は9%。65%が「どちらとも言えない」だった。・・・以下略

 私自身も特別こだわりがあって使っているわけでもなく、単に分り易いからというだけのことです。
 それ以前に使われていたベビーブームとかベビーブーマーよりは露骨でなくて受け入れ易かっただけです。
 子供の頃から、散々ベビーブームと言われて育ちましたが、余りにも直截的言葉なので好きにはなれず、どこか抵抗感を持っていたような気がします。そんな背景もあって、「団塊の世代」をすんなりと受け入れたというのは私だけではないのじゃないでしょうか。
 どちらかと言えば「塊(かたまり)の世代」として他の世代と区別し易いとして受け入れたのかもしれません。

 それだけに「団塊の世代」という言葉には何の抵抗も無かったのですが、この部屋を開設して、同じ世代の方のHPを探してみたりしましたが、案外すくないことや、他の世代から、結構嫌われていたりして、驚いたものです。
 いずれにしても、単なる符丁ですから、そんなもに何か性格があるように捕らえるところに無理があるのじゃないでしょうか。血液型と一緒で何でも、グループ化して面白がっているだけかもしれません。

団塊も単なる符丁!

2004117日土曜日  第1581回  透明導電膜

 久し振りに太陽光発電ネタを見つけました。サイト巡回の途中、暫く耳の調子が悪くて休んでいたのが再開されているのに気がついて、順路に加えた鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」で見つけたものです。

 1177回 「亜鉛使い格安の液晶実用化成功 高知工大など」

 ・・・略

 液晶テレビのディスプレーや太陽光発電のパネルなどに使用されている透明導電膜には現在、高価な酸化インジウムが使用されている。酸化亜鉛は安価で、導入されると4、5年で液晶テレビの値段を半額程度までに下げることができるという・・・以下略

 鳥越さんも知らないという透明導電膜、私も初耳です。サーチして見ました。

 高知新聞がヒットしました。 

 酸化亜鉛で大面積電極 山本・高知工科大教授ら

 ・・・略

 透明導電膜は、文字通り透明でよく電気を通す薄い膜で、液晶画面やプラズマ画面の電極として必要不可欠。現在は主にインジウム(金属)の酸化物、酸化インジウムが使われている。・・・以下略

 どうやら、液晶や太陽光電池の電極に透明導電膜が必要だがその材料としてのインジウムが高価なのでコストダウンが図れなかったが、これを安価な亜鉛で代替することが出来るようになったということです。これは、全く知りませんでした。

 透明導電膜の現状と展望

 2.透明導電膜 

 透明導電膜とは?

 液晶画面は大幅にコストダウンできるようですが、太陽光発電パネルのコストがどのくらい下がるのかは分りませんでした。
 いずれにしても、コストダウンになることは間違い無さそうですから楽しみではあります。もし、液晶のように半額になるのだったら一気に普及するでしょうが・・・。

 京セラが、年頭にチェコとメキシコなど海外での生産を発表するなど、メーカーの増産も進んでいるようですが、爆発的なところまでは行ってません。兎に角、もう一段のコストダウンが必要なことは間違いありません。
 こうした素晴らしいネタがありながら、何の手も打とうとしない政府の補助金を頼りにしていては本格的な普及は何時のことやらわかりません。やはり、研究開発で画期的なコストダウンが実現されることが一番の近道でしょう。

期待したいものです!

2004118日日曜日  第1582回  茶髪

 日頃から、髪の毛・ヒゲ・爪が伸びなければどんなに良いだろうと思っている面倒くさがり屋の私にとって、わざわざ手入れの大変そうな茶髪なんてとんでもないことですが、やりたい人はやれば良いのじゃないでしょうか。
 最初の頃は、随分騒がれましたが、今じゃ殆んど話題に上ることも無くなってしまったと思っていました。

 ところが、そうでもなさそうです。

 何時もの巡回のTakashi Nagao OFFICIAL WEB SITE の 過激にして徒然に →

 2004-01-14 弁当か、給食か からのリンクよみうり教育メールに面白い相談が載っていました。

 塾の先生が生徒の茶髪を止めさせようと家庭訪問したら、出てきた親が茶髪だった、一体どうしたら良いのでしょうというものです。どうやら、どこの学校でもある問題のようです。

 茶髪も世襲の時代になっているとは面白いですね。しかし、茶髪を止めさせる理由は何なんでしょうか。似合ってる人もいるようですから、それはそれで良いのじゃないでしょうか。
 いずれにしても、親の世代で止められなかったものを今更止めることは至難の業でしょう。それは、
第1572回でも書いたように、戦後の教育が長い間かかって崩してきたものなのですからそれを修正するには同じ時間が必要なのではないでしょうか。

 相談に対する回答が面白い。

 ・・・略

 親子の意識を変える努力は、すぐ実を結びそうにありません。むしろ、教師側でこの問題をよく話し合い、茶髪を直させるのに注ぐ大変なエネルギーを、その子が内面に持つ本質的な問題(不安、悩みなど)の解決をどうしていくかに注いだ方が良いかもしれません。・・・以下略

 要するに小手先ではもうどうしようもないということのような気がします。ここで触れられている本質的な問題(不安、悩みなど)も、その奥にある日本の現状に対する不安というものがあるとしたら、そんなに簡単に解決するような問題ではなさそうです。

 つまりは、日本の抱える問題が解決しない限り、茶髪がなくなることは無いと言っても過言ではないような気がします。
 いっそのこと、個性として受け止めてしまうのも一つの方法かも・・・。誰も気にしなければ、自然に消滅したりして・・・。

奥は深そう!

2004119日月曜日  第1583回  当選

 KTWクラブ公式当選証書

 ×××様は
 次のものに当選なさいました300万円のアウディ
A2新車または、賞金

 ×××の所は実名です。こんな、海外からのダイレクトメールが届きました。何とも豪勢な話です。
 条件は24時間以内にアンケートを返送することと、ドイツのロトへの参加申込書にクレジットカードでの支払いの手続き了承することでした。

 こんなのが届いたらどう思いますか。正直一瞬本当なのかと思いました。どうせ、裏があるに違いないとじっくり読んで見ました。
 しかし、何度読んでもはっきりと意味が取れません。是ほど分りにくい文章を読んだのは高尚な文学作品依頼でしょうか。それとも、読解力が無いだけなのか。

 結局意味がつかめないまま、こういうときこそネットだと思い、「KTWクラブ」でサーチしました。

 一番最初にヒットした「ゲストブック」を覗いてみました。

 何と、同じ物が届いたという書き込みが一杯です。やっぱり、詐欺のようです。

 その書き込みからのリンクにも飛んでみました。

 悪徳業者と戦おう! 

 海外宝くじ勧誘、県内で被害急増/クレジットカード番号悪用

 成る程、クレジットカードから引き落とす詐欺なんですね。

 しかし、ここまで露骨な詐欺も珍しいですね。余りに荒唐無稽な話なので「そんなバカな」と思いながらも、どこかで「もしかしたら」と期待する人間の弱さをついたえげつないやり方です。パンフレットも結構金がかかっていそうですから、その投資額もバカにならないものがありそうです。騙す為には投資も必要なんですね。

 ここまで怪しげなものでも、もしかしたらと心が動く自分の弱さとスケベ心を再認識させられました。ネットをやっていなかったら案外引っかかったかも・・・。

怖いですね!

2004120日火曜日  第1584回  報償費不正支出

 第1576回で我が香川県警の不祥事を嘆きましたが、どうやら日本中の警察が大差ないようです。
 何時もの巡回で面白いのを見つけました。

 宮崎学公式ウェブサイト → 北海道新聞・道警不祥事取材班を全力をあげて応援する

 ・・・略 

 東京でも旭川中央署の報償費不正支出が報道されておったが、同紙によれば道警全体 が腐っておるのだという。もっとも全国の警察は似たようなものやな。・・・以下略

 これは、見逃すわけに行きません。そこからのリンクで北海道新聞の、

 道警 報償費疑惑ドキュメント を見てきました。

捜査報償費 不正支出か 旭川中央署 10人受け取らず? 95、97年

旭川中央署が一九九五年と九七年に、捜査協力者への謝礼に充てたとする捜査用「報償費」の一部が実際は協力者に渡っていなかった疑いが強いことが二十四日までに、道警の内部文書で明らかになった。・・・以下略

 これは、どこかで聞いたことのある話だなとおもったら、そうです、あの三井環さんの検察の不正事件とそっくりじゃないですか。

 当然といえば当然ですが、どうやら、旭川だけじゃ無く、全国の警察で同じようなことが行われているようです。
 組織というものは、どうしても裏金を作りたがるもののようです。どこの組織でも大なり小なりこうした裏金作りが行われていることは間違いないでしょう。

 しかしながら、こうしたものを取り締まるべき警察や検察が当然のごとくやっていることにはやはり嫌悪を感じずいられません。これで、社会の秩序が保てるはず無いですね。
 民間企業ならそれによって競争力を失ったりと自分達にその責任は返ってきますが、公務員ともなれば、その金は国民の税金であり、その損失によって業績に影響するということも無さそうです。それに、何といっても、誰も責任を取らないことで有名な組織なのですから。

 それにしても、宮崎さんが気骨があると言われるように北海道新聞頑張っていますね。それに比べて、全国紙はどうしてこの問題を取り上げないのでしょう。
 検察の調査活動費問題といい、沈黙を守っているのは、裏で取引が成立しているということでしょうか。

これじゃ〜、日本の国もおかしくなりますね!

2004121日水曜日  第1585回  教育

 拉致事件に関するサイト巡りの中で戦後の教育が日本をおかしくしたとやっと分ってきた私ですが、それを証明するような情報がありました。
 あの、校長先生の自殺で、一体どうなっているんだろうと思わせた、広島の教育界の現状です。

 何時もの巡路にありました。

 Japan on the Globe  → No.327 オヤジたちの教育改革

 あまりの酷さにオヤジ達が立ち上がったのだそうです。偉いですね。私のような何もしなかった者にとっては耳が痛いです。

 その教育現場は、

・・・略

 組合活動の中核となっている問題教師は一部なんです。その一部が事ある毎に外部の勢力を引き込んで吊し上げやらするんで、校長先生も大勢の普通の先生方も口出しできないような状態になっとる。・・・以下略

 何事も行き過ぎが問題を起こすようです。教師が校長をつるしあげ死に追いやって、尚、反省も無いというよう異常な状態は、いくらなんでも酷すぎます。人間というものはここまで狂えるものなんですね。
 日本の中で、それも教育の現場で、北朝鮮のようなことが平然と行われていることの怖さを感じずにいられません。
 こうした教師に教えられる子供達が可哀想でなりません。一体何人の子供が人生を狂わされたことでしょう。それだけでも、こうした極端に走った教師達を許すわけにはいけないでしょう。

 ここからのリンクも恐ろしいです。

 恐怖と無法の広島公教育界

 閉ざされたクラスルーム

 これが教育現場なのですから、人間というものは本当に恐ろしいですね。聖職などというのは妄想でしかないのでしょうか。
 しかし、これほどの異常な状態をマスコミが報道しないことにも腹が立って仕方ありません。所詮、同じ穴のムジナなのでしょうね。こんな事で、まともな子供が育つ方が不思議です。一番の犠牲者は子供達です。
 主義主張の為に子供達を平気で犠牲にする。子供達の人生を何だと思っているのでしょうか。

 その教育界がやってきたことの究極のような話題がありました。

 これも何時もの順路から

 勝谷誠彦臨時革命ペ−ジ → 勝谷雅彦の××な日々2004/01/19 ()

 クライン孝子の日記 2004/01/19 () センター試験問題の疑問

 今度のセンター試験の世界史の問題で朝鮮の統治下、第二次世界大戦中、日本への強制連行が行われたという答えの問題があったというものです。
 入試問題にこんなものが出るのですから子供達もたまったものじゃないですね。これぞ究極の洗脳。

本当に恐ろしい!

2004122日木曜日  第1586回  鳥越さん

 第1584回で取り上げた報償費不正疑惑について、Office Gattさんからメールを頂きました。

 ・・・略

 北海道警の報償費疑惑に関しては鳥越さんの「ザ・スクープ」でも取り上げられています。もしご存知でなければ一度ご覧ください。

 ザ・スクープスペシャルは気をつけているつもりだったのですが、これは知りませんでした。早速見てみました。それにしても、11月23日は何をしていたんでしょう。
 そういえば、あの頃、鳥越さんが、
第1230回第1241回 でも書いたように、正義感はあるが、私と同じように世間の裏を考えるのは苦手のようだということで少し興味をなくしたことも原因かもしれません。

 さてその、「ザ・スクープ

 ・・・略

 内部告発によれば、この警察署では、Sに払う情報提供料や協力謝礼のうち約1000万円が裏金となり署長ら幹部が私物化しているという。・・・以下略

 成る程、これも内部告発ですか。やはり、こうした不正が表面化するには内部告発しか手が無いのでしょうか。

 それにしても、「ザ・スクープ」は良い仕事しますね。スペシャルだけでは勿体無いですね。それに、鳥越さんとはどうも視点が会うようです。 第1581回でも鳥越さんの日記再会で早速取り上げさせてもらったところでしたし、20日の

 第1183回「千葉のJR 窓から体、中2死亡 『雪見ようと』信号柱に頭激突

 も確かに鳥越さんの言うようにおかしいと思っていたところでした。

 というのも、子供の頃、遠足の時列車の窓から顔を出して遊んだことがあり、その時に、最初は怖かったものの、暫く遊んでいて、「これは意外と安全なんだな、まず列車の外の何かに当たるなんてことは無さそうだ。」と思ったことを妙に覚えているからです。
 ましてや、
おいらん列車という周囲との間隔を測る列車があるくらいですから、十分に安全性は確認されているはずです。

 これは、鳥越さんの推理どおり、何か裏があるかもしれません。自分で跳んだか、それとも誰かに・・・。

どんな展開になるか!

2004123日金曜日  第1587回  よらしむべし

 第86話第940話第1238回で取り上げた「よらしむべし、知らしむべからず」についての解釈が又ありました。

 20日、朝日新聞コラム「天声人語」

  ・・・略

 論語の「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」が浮かぶ。一般には「民衆には何も知らせず、ただ従わせるのがよい」と広まっており、今回も、その懸念を感じる。しかし、その解釈は誤解だと『ことわざの知恵』(岩波新書)にあった。

 ここでの「べし」は可能を表す助動詞で「十分な知識のない民衆に、政策の意味や理由を理解させることはできないだろうが、政策が間違っていなければ従わせることはできる」が本来の意味という。・・・以下略

 第1238回の解釈とは微妙に違うようですが、何度読んでみても、私の頭ではその違いが理解できません。
 「べし」を可能と取るか命令と取るかで解釈が違ってくるというのですが、同じ可能にも違いがあるようです。

 NETで探してみましたが、殆んどが、民衆には知らせないという使い方のようです。

 日国.NET

 と探していて気がついたのですが、「よらしむ」の漢字が色々です。私は、「寄らしむ」べしと書いてきましたが、今回の「由(よ)らしむべし」の他にも

 拠(よ)らしむべし

 統(よ)らしむべし

 依(よ)らしむべし

 よらしむべし

 などがありました。字さえ一定していないのですから、解釈となると色々あるのは仕方ないのかもしれません。

いずれにしても、未だにこんな言葉が幅を利かせているような社会には先は無いように思われます。

 知らしむべし由らしむべからず これからは、こちらが広がることを期待したいですね。

それにしても頭がこんがらがります!

2004124日土曜日  第1588回  強制連行出題

 第1585回で触れたセンター試験の問題、マスコミはどこも騒がないのかとおもっていたら産経新聞がやってくれました。

 22日 大学助教授が質問状を提出 世界史の「強制連行」

 大学入試センター試験で17日に行われた世界史Bで「朝鮮人の強制連行」が確定的な史実として出題された問題で21日、皇学館大学の新田均助教授が大学を通じて出題自体の妥当性をただす質問状を同センターに提出した。

 同助教授は、学説上の対立や定義もあいまいな「強制連行」という用語を試験問題に使用するのは教育の中立性を損なう−などとしてセンターに回答を求めた。

 同じく22日産経新聞 【主張】センター入試 強制連行出題は不適切だ

 大学入試センター試験の世界史で、「朝鮮人強制連行」を正解とする問題が出されていた。多くの教科書には書かれているが、史実に反し、不適切な出題である。・・・以下略

 どこも取り上げないなかで、流石に産経だけは書いてきましたね。他は無視するつもりなのでしょうか。
 いくらなんでも、こんな教育をされた上に入学試験にまで出される子供達は余りにもかわいそうとしか言い様がありません。
 例え間違っていると思っても、点数を取る為には丸を付けなければならないなんて・・・。

 クライン孝子の日記にその解決の参考になるドイツの方式の紹介がありました。

 2004/01/22 () 日本の歴史教育は根本的に見直す必要あり(1)

 入試センター試験の世界史問題ですが、何よりもまず、ドイツ在住者として、かつドイツにおける授業での歴史の教え方と比較して、奇妙に感じたのはこういう歴史に4つの問い掛けを行って、正解という回答を求めていること。
 ドイツでは原則として歴史解釈は幾通りもあるという風に解釈して正解などという回答の出し方は一切行いません。どうするかというと、こういう問題は授業中に生徒同士討論させて、生徒に自由に発言さて、結論には持ち込まない・・・以下略

 こういう対応を見ると、どうして日本はこんなにおかしいのかと不思議で仕様がありません。
 本当に、戦後の日本は戦前を否定すること、さわらないことに振れ過ぎたことで狂ってしまったとしか思えません。
 そして、それに気づかせてくれたのは、やはり、拉致問題でしょう。

拉致問題が日本を変えるかも!

2004125日日曜日  第1589回  スローフード

 第1578回で、今更、肉の輸入を禁止しても、どうせ加工品に混じっているだろうから、諦めて肉を食べましょうと書きました。
 やはり、思ったとおりでした。

 21日、読売新聞

 原料に牛背骨を使用?米国から健康食品573tも

 米国でBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)の感染牛が見つかった問題で、昨年1月以降に米国から輸入された牛肉加工品の中に、背骨を原材料に使った恐れのあるカプセル入りの健康食品が604件、計573トン輸入されていたことが、厚生労働省の調査で分かった。・・・中略

 また、昨年1月以降に米国から輸入された牛肉の中に、背骨の付いたTボーンステーキが58トンあったほか、原材料に脳、脊髄(せきずい)などの特定部位、背骨を使っている恐れのある液状スープ類、牛脂などの牛肉加工品153トンがあったことも分かっている。

 このあたりは、皆、ある程度推測していたはずだろうし、今までに何を食べさせられているかわからないというのは暗黙の了解だったのじゃないでしょうか。
 ここにきて、明らかになってきたことは良いが、そう神経質にならずに「なるようになるさ」で対処した方が良いような気がすると言えば顰蹙を買うでしょうか。

 それにしても、鯉のヘルペスによる養殖の全滅もありました。トリのインフルエンザも今度はタイにも飛び火して、又しても、日本が輸入を全面禁止だそうです。
 その輸入禁止もアメリカとタイに対する態度に違いがあるように思えるのは単なる私の下司の勘ぐりでしょうか。今後の対応が面白そうです。
 いずれにしても、こんなに神経質に対応していたら、もしかしたら、今に食べるものが無くなるなんて事になりそうな気がします。

 しかし、日本の食糧がここまで海外に依存しているとは今更ながら驚かされます。これじゃあ、日本で職がなくなるわけです。今まで、経済優先で、儲ける為には何をやっても良いという暗黙の了解の下にモラルを捨ててきたことがもたらした当然の報いと言えば言い過ぎでしょうか。
 いずれにしても、今までやってきたことを棚に上げて騒ぐより、これを機会に人間の基本的な生き方を考えるべき時が来ていると考えることはできないものでしょうか。
 その土地土地で季節のままに自然に育ったものを食べる生活に戻ること目指せば、地方にもまた仕事が出来ます。今の便利な生活を捨てることは並大抵の事では出来ないでしょうが、それこそが進む道かもしれません。

これこそスローフード

2004126日月曜日  第1590回  自転車

 デザインは変れども、完成されたその機構はもういじるところも無さそうに思っていた自転車も変っているようです。

 最近のテレビや新聞で続けて取り上げられていました。

 24日 読売新聞コラム「顔」

 ペダルが軽い自転車ライトを開発した 小池 祥克(よしかつ)

・・・略

自転車のライトは、回転するタイヤに発電機を接触させ発電するが、タイヤを回す負荷がかかる。これを減らすため、スポークに長さ十四aの磁石三個を取り付け、車輪が回転して磁石が発電機本体の横を通過する度に電磁誘導を起こし、発電するようにした。タイヤとの摩擦がないから、ペダルを踏むのも楽々だ。・・・中略

昨年末から都内や横浜市などの大型店で販売を始めた「マジ軽ライト」は売れ行き好調。・・・以下略

参考:自転車の安全、ペダル軽いライトから…小企業が開発  

      これで無灯火自転車も減少!?

 第1515回などでこれからの交通体系に自転車道の整備が必要などと何度も書いてきましたが、じつのところ長い間ほとんど乗ったことがありません。
 だから、今の自転車のライトが昔ながらの発電機であることも知りませんでした。そういえば、子供の頃、夕方になってライトをつける為に発電機をタイヤに押し付けるレバーを足で押したことを思い出します。あれをやると、結構重くて大変だった記憶があります。
 その頃の親友が自転車屋の息子で、彼が、当時殆んど無かった電池式のライトを使っているのがうらやましかったものです。
 ですから、何でも便利になった今、未だにあんな発電機が活躍していることに驚きを感じました。やっと、そんな重さから開放されるのですね。

 もう一つ面白い発明がありました。去年の暮れにテレビで紹介されていました。

 エアーハブといって、タイヤの空気をハブに内蔵したポンプで補充するというものです。これも、見たときには成る程と感心させられました。空気は抜けるものと諦めきっていましたが、こんなことに挑戦する人がいるんですね。これなんかは、自動車にも欲しい装置ですね。

 完成されて、もう手を入れるところも無いかと思っていた自転車にもアイデア次第でまだまだ改良の余地があることに驚かされました。
 そして、この二つの発明はどちらも交通事故の減少にも役立つのが良いですね。これで、もう一度自転車の良さが見直され、近距離は自動車という交通体系が出来上がれば、省エネにもなりますし、交通事故も減りそうです。

自転車侮りがたし!

2004127日火曜日  第1591回  弓曳童子

 24日(土曜日)の夜NHKテレビで「大競演・からくり人形」を見ていました。

 からくり儀衛門と言われた田中久重(何と東芝の創立者だそうです)の弓曳童子は圧巻でした。その仕掛けにも驚かされます。

 その中でも面白かったのが、祇園祭の山矛の遣り回しを楽に出来るようと頼まれ、その仕掛け苦労して考えたところ、曳き手の人たちから「上手く回れるかどうかが見所なのに、簡単に回れたのじゃ面白くない」と総スカンを食らわされたのだという逸話でした。
 言われてみれば、これはそうでしょうね、私も、あの竹を敷き、水を掛けて一気に引き綱を曳いて方向転換するところが見たくて、河原町御池の交差点に陣取ったものでした(
第285話)。
 もし、あれがなくなっていたら祭りの醍醐味が無くなってしまって、今ほどの人気が出ていなかったかもしれないですね。

 田中も、最初はそれに驚いてがっかりしたが、その後、このことから、弓曳童子が百発百中では面白く無いかもしれないと考え、何発かに一発は的を外すように工夫したのだそうです。
 このあたりが並みの人間とは違う所ですね。ところが、散々考えたが、どうしても完璧に完成された弓曳童子に的を外させることは出来なかった。
 そして、ついに矢に細工をすることを考えつき、一本の矢羽根に細工をして成功したのだそうです。

 そして、それをお客さんの前で試したところ、一度外れた所を見たお客さんは、今までの百発百中のときより手に汗を握って見るようになったそうです。
 ここまで考えるとは、日本人って、本当に昔の方が凄い人が多かったような気がしますね。
 昔の、材料も余り無い時に、近くにあるもので、ここまで出来るのなら、技術の進歩もこの程度でとどまっていた方が幸せだったのかも。そして、必ずしも完璧が良いとは限らない。

これぞ、スローライフ!

2004128日水曜日  第1592回  内税

 第1196話で外税のわずらわしさについて書きましたが、いよいよ今年の4月1日から全部内税に統一されるんですね。
 やっと、ポケットから小銭がなくなりそうです。裏に、増税の陰謀があるようですが、それは、自分で値段に注意して購入を考えるしかなさそうです。買わなければ、税金もいらないのですから。
 どうやら、外税というのは外国には無いようです。

 論壇 → ビジョンボックス → 消費税表示が「内税」に変わる  アルミの1円玉の行方は?

 ・・・略

 外国から日本にやってきた旅行者が困惑するのは、価格表示と支払わされる金額とが違うことです。
 でも、これで迷わずに済みます。これまで私は事前に、いちいち必ず相手に聞くことにしていました。
 
『税込みですか、それとも消費税が別にかかりますか』と。ほとんどの商品やサービス提供の価格表示は「外税」です。多分、少しでも安さを強調したいからでしょう。・・・中略

  日本では商品によく表示されているのが『1,980円』など、980円の端数の価格表示 です。 もっとも、ヨーロッパでも、コンマ以下、0.99の端数を付けて表示している例 も見掛けます。  一桁上げるよりも、その少し下の数字で安値のイメージを与えて購買欲を誘おうと でもいうのでしょう。・・・以下略

 これは知りませんでした。海外にも当然外税があるものだと勝手に思っていました。何で日本だけこんな煩わしいことをしたのでしょう。忘れましたが、どうせ、導入する時の誤魔化し手法だったんでしょうね。
 そして、一桁上げる手法には今でも引っかかります。これは安いと飛びついて、イザ支払いとなると何のことはない一桁上がっていて、その都度、自分の頭の悪さに腹が立ったものです。
 今度からは、誤魔化しの価格に騙されること無く、高いものは高いと表示価格で判断できるので無い頭を悩ませることがなくなります。これだけでもストレスが大分減りそうです。

どんな値付けがされるか楽しみ!

2004129日木曜日  第1593回  芝生

 最近では、第1477回など、この部屋でも何度も書いているように私は、芝生大好き人間です。
 なんで、日本には芝生が少ないんだろうと不思議に思っていました。校庭や庭、そして軌道に芝生が増えればどんなに綺麗だろうと思ってしまいます。
 何故、日本に芝生が少ないのかの疑問に答えてくれているところがありました

 成田好三のスポーツコラム → 「芝の文化」と「土の文化」 ――国際標準球場と日本独自の球場――

 ・・・略

 農業は草との闘いでもある。人間が育てる品種改良された作物より、自然のままに伸びた草の方が生命力は当然強い。作物のためにまいた肥料は草に横取りされる。大きく育った草は、作物にとって最も大切な太陽の光を奪ってしまう。

 高温多湿の日本では、草取りなしの農業はありえない。あるいは大量の除草剤を使うしかない。・・・中略

 貧しい自然しかもたない欧州にとって、草は国土保全のためにどうしても必要なものだった。産業革命がそのことに拍車をかけた。欧州中の森林はエネルギー資源、建築・土木材料として切り取られたからである。

 森林を奪われた大地に残ったのは草だけだった。草の上に近代欧州文明は成立したともいえる。そして、草は芝生へと「進化」していった。・・・以下略

 日本は雑草との戦い、ヨーロッパは全く逆なんですね。ヨーロッパ生まれのスポーツに芝生のフィールドが多いのはこういう訳だったんですね。
 チョッと油断すると、雑草がはびこる凄まじさはこの部屋でも何度も書きましたが、ヨーロッパではそんな苦労は無いんですね。まさかこんな違いがあるとは想像もしていませんでした。
 その芝生を雑草退治の為に植えている私のような遣り方は日本では例外なのかもしれません。
 しかし、私のように、何でも外国のようにきれいな方が良いと無批判に芝生を植えるのも、狂牛病やトリインフルエンザのように新たな病害虫をもたらすのかもしれませんね。
 人間というものの我儘が、こうした病を世界に広げていることは間違い無さそうです。

考え物です!

2004130日金曜日  第1594回  養殖

 第1578回で取り上げたトリインフルエンザ凄まじい勢いで広まっているというより、表面に現れてきたというべきでしょうか。
 お陰でとうとう食べるものが無くなってきましたね。牛丼が駄目の上にとりまで駄目と言うことで、牛丼やさんも大変ですね。
 次は、海鮮丼も危ないなんて事になったりして、何といっても、魚介類も養殖が多いですからね。
 ちなみに、日本の養殖魚は、香川県の安土池(あどいけ)で始められた「はまち」が最初です。その所為か
香川県漁連の養殖は日本でも有数の量です。
 魚も、今や
マグロも養殖が可能になったそうです。養殖えびが殆んど東南アジアからの輸入というのも有名です。捕鯨バッシングが無かったら、私の子供の頃に未来の夢として語られていた鯨の牧場も既に可能になっていたかもしれませんね。

 話が飛んでしまいましたが、こうした養殖によってあらゆる食物が安く食べられる恩恵にあずかってきたが、ここに来て、儲ける為に何をしても良いという行き過ぎた遣り方の付けが現れてきたのでしょう。
 人類の為にと養殖が始められたが、いつのまにか儲ける為には何をしても良いに変わってしまった。特に、工業製品と同じように、途上国で生産して、輸入するという方法に何時の間にか移行してしまって、知らぬは消費者のみ(私だけかも・・・。)という状態になってしまっていた。

 養殖もコストは少々かかっても、国内で行うことを考えるべき時に来ているのかもしれません。これは、まさしくトッテンさんの持論ですね。
 トヨタなどを筆頭とする一部の輸出企業の為に、グローバルスタンダードの掛け声の下にあらゆる国内市場を開放してしまったつけでしょう。その最たるものが、農産物ということで、気がついたら今回のように食べるものが無くなったということでしょう。
 やはり、
第1589回でも書いたようにスローフードを目指すべきという自然からの警告かもしれません。

今更、不可能か!

2004131日土曜日  第1595回  フェアトレード

 昨日の途上国での養殖で第975話で取り上げたフェアトレードを思い出しました。安い賃金を求めて海外で生産する工業製品と全く同じ遣り方が行われている。
 しかし、安い賃金は正当な賃金とはお世辞にも言えるものじゃなく、弱者の弱みに付け込んだ賃金であり、それは所謂搾取というものじゃないでしょうか。何のことは無い、昔の帝国主義そのものである。
 そして、日本の消費者はその搾取によって安くなった商品を喜んで買っている。その背景にある搾取された途上国の人たちに思い至ることは無い。
 今度のことは、こうした経済に対する警告と受け取るのは甘すぎるでしょうか。

 JOG Wing 国際派日本人の情報ファイル

 貧困のない世界を作るために〜フェアトレードの話 第2回 「貧困を招く自由貿易」に、ズバリの表現がありました。

  ・・・略

 一生懸命生産活動に携わる人たちがいくら働いても経済的に全くむくわれず、貧困に苦しんでいる。その一方で、今のゆがんだ貿易システムの中で大儲けをしている人びとがいる。・・・以下略

 どんなに奇麗事を言っても、所詮は自分達の儲けの為に途上国の人たちを犠牲にしていることは間違いありません。

 もっと具体的で詳しい表現がありました。

 フェアトレード&エコロジーの店 「ふぇあうぃんず」メールマガジン

 ・・・略

 インドには、ボール職人が30万人いると言われていますが、彼らは1日働いても20ルピーほどしかお金を得ることができません。日本円で60円ほどです。いくら物価の安いインドでもこれでは暮らしていけません。子供にも働かせることになります。

 だから日本だったら小学生くらいの子供たちが、学校にも行かせてもらえずに、一日中サッカーボールを縫っていることがあります。

 教育を受けられないと、大人になっても低賃金の単純作業にしか就くことができません。貧困に苦しむ生活を、また繰り返すことになってしまいます。

 フィリピン、インドネシア、バングラディシュといった東南アジアの国ぐにには、「輸出加工区」というものがあり、先進国のブランドの製品、主に衣料品を作る工場が集まっていて、輸出用の製品を作っています。製品を作る労働者の多くは、農村から出稼ぎに来た女性たちです。1日12〜16時間も働いても残業手当は出ず、もらえる賃金はわずかです。その国の最低賃金にもならないことがしばしばです。

 仕事はきつく、エアコンもない狭くて暑い場所に押しこめられ、仕事をさせられます。彼女たちが作っているのは、GAP、リーバイス、リーボック、チャンピオンといった日本でおなじみのブランドの商品です。・・・以下略

 こんなことが許されて良い筈無いですね。こうやって、海外で弱いものをいじめた製品を喜んで買っているかと思うと考えさせられます。
 賃金の安い海外に工場が進出することを、経済上、当然のこととして捕らえていましたが、賃金の安い人たちの弱みに付け込んで搾取するとなるとこれは許すべきではないですね。
 海外で搾取が行われ、国内ではその為に職が無くなってしまい多くの人が職を失うこととなり、挙句の果てに食べるものまで無くなる。

痛烈なしっぺ返しか!

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