団塊の世代の部屋(62)

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200491日水曜日  第1809回  新幹線

 第1206回でも書きましたが、私は、新幹線が大好きです。高速道路も必要とは思っていましたが、今は新幹線網を作るべきであると考えています。出来れば、貨物用の新幹線をつくり在来線も生かすべきでしょう。そして、今の車優先社会からの転換を図るべきです。
 交通事故による犠牲者をなくすることと、エネルギー資源の少ない日本の進むべき方向だと思います。

 そんな思いを上手く表現しているものがありました。

 Japan on the Globe 国際派日本人養成講座 → No.359 島秀雄 新幹線の生みの親 

 ・・・略

もし東海道新幹線が建設されていなくて、同じ人数を乗用車で運んだとすると、毎年1800人の死者と1万人の負傷者が出ることになる。[1,p15]

イギリスの経済雑誌「エコノミスト」はこう書いた。開業以来、約40年、一度も大事故を起こしていない新幹線の驚くべき安全性を見事に表現している。

効率性も抜群だ。東海道新幹線の旅客数をバスで運ぼうとすると、10秒ごとに走らせねばならない。東名高速道路がバスで数珠つなぎになっていまうだろう。ジャンボジェット機なら100機余計に必要だ。

新幹線はまさしく日本の大動脈である。驚くべき安全性と効率性を備え、環境にも優しい。もし新幹線がなかったら、戦後日本の高度成長は大きく損なわれていたであろう。・・・以下略

 新幹線の素晴らしさを見事に表現しています。実際、新幹線がなければ日本の国はどうなっていたか分りませんね。
 それなのに、何故、こんなに嫌われるのでしょうか。高速道路はとっくに完成しているのに、未だに、九州から北海道までが通じていないことの方が不思議です。
 政・官・財が食い物にする公共事業の象徴のようにされてしまったことが不幸の始まりでしょう。実際に食い物にしている奴らを排除することもせず、新幹線を悪者にしているのではどうにもなりません。
 それにしても、本当に大事なものをきちんと見極めることの出来ないこの国は一体どうなるのでしょうか。

何とかならないものか!

200492日木曜日  第1810回  水道水

 第1648回でも書いたように相も変らず毎日水道水を1gのペットボトルに入れて持ち歩いています。
 そして、別に不味いとも思わないこともあり、ミネラルウォーターを飲みたいとも思いません。尤も、ミネラルウォーターが美味いか、不味いか分るほど飲んだこともないので評価することは出来ませんが・・・。

 その水道水とミネラルウォーターに関する面白い記事がありました。

 Yahoo!ニュース より

 名水よりきれいな水道水も=分かりやすい評価法開発−全国地図作成へ・徳島文理大

 水のきれいさや成分、起源を分かりやすく評価する方法を徳島文理大工学部(香川県さぬき市)の吉田知司講師らの研究チームが開発した。日本の一部の名水や水道水、市販の国内外のミネラル水を評価、比較すると、徳島県海南町などの水道水が、名水やミネラル水と同等かそれ以上にきれいであることが分かった。・・・以下略

 吉田講師は「水の全国地図を作り、早ければ来年にホームページで公表したい」と話しているそうです。こういうのが出来るとミネラルウォーターの売れ行きに影響するかもしれませんね。
 まぁ、信じている人は、それでも、私が水道水にこだわるようにミネラルウォーターを飲み続けるんでしょうが。 
 全国地図ができても、坂出の水道水が上位に来ることは無さそうですが、それでも見てみたいものです。

面白そう!

200493日金曜日  第1811回  ドーピング

 オリンピック騒動も終わり、朝刊も遅れることがなく配達されるようになり私の生活ペースも元に戻りました。
 イチロー選手の活躍に夢中の私も、金メダル16個という
若い人たちの頑張りにそれなりに感動させてもらいました。
 今の若者の精神力の強さに改めて感心させられたものですが、面白い見方を見つけました。

 クライン孝子の日記 → 2004/09/01 () 日本の今回の五輪好成績はフエアだった証し

 ・・・略

 今年になって、オリンピックではドーピング検査が非常に厳しくなった。
そのとたん、日本が脚光をあびることになった。
なぜかって?
これまで日本の選手は全くドーピングとは関係がなかった。
いかにフエアだったか、証明されたからです。
正直な日本選手! というわけです。
これで一段と、日本に対する国際評価が上りました。
大いに誇りに思っていいのではないでしょうか。

 成る程、こういう見方もあるんですね。優勝者のドーピングで16個目の金メダルとなった室伏選手の鍛えられた体と、優勝者の体を比較して、なんであんな体で記録が出せるのだろうと不思議に思ったものですが、あれこそがドーピングのお陰なのでしょうか。
 それにしても、日本人って本当に真面目なんですね。このくそ真面目さこそ日本人が世界に誇れる性格なのかもしれません。

 ドーピングを禁止していない大リーグでは薬を使ってホームランを量産することが当然のごとく行われているそうです。
 それだけに、体格的にはかなり見劣りのするイチロー選手の活躍は一層目立つのではないでしょうか。

日本人の面目躍如ですね!

200494日土曜日  第1812回  鉄道

 長距離は新幹線、近距離は在来線や路面電車という交通体系こそ目指すべき方向と思っている私ですが、一番の問題はやはり赤字でしょう。
 新幹線は、兎も角在来線や路面電車を黒字にするにはどうしたら良いのか良い考えが浮かびません。

 2日、NHKテレビ、「ご近所の底力」 守れ生活の足 がそんな話題を取り上げていました。

 読売新聞テレビ欄より

 ・・・略

 鉄道の廃線が相次いでいる。多くの地域で代替バスが導入されているが、利用者は減る一方。さらにマイカー利用が増え、渋滞を引き起こすという悪循環となっている。・・・以下略

 やはり、バスは利用し難いようですね。何とか良い方法はないものでしょうか。全国には、そんな思いで色々と工夫している鉄道もあるようです。
 熊本では昼間の時間帯に自転車を乗せることで乗客を増やしている所があるそうです。
 枕木に1本5000円で宣伝プレートを取り付けるなんてアイデアもありました。自転車を乗せる代わりに、各駅にレンタル自転車を置いているところもありました。
 線路は自治体、運行は電鉄会社という上下分離方式。住民に小口の出資を仰ぐなんてのもありました。
廃止を防ぐ為に、皆、一生懸命に考えているようです。

 こうしてみると、まだまだアイデアはありそうです。今こそ、車優先社会を本当に見直す時ではないでしょうか。
 そうすれば、もっともっと良いアイデアも浮かびそうです。交通事故の犠牲者を無くし、環境にも優しい公共交通こそ目指すべき方向であることは間違いないはずです。

一日も早く!

200495日日曜日  第1813回  小さな行動

 昨日、車優先の交通体系を鉄道主体に一日も早く変えるべきと書きましたが、トッテンさんが同じような主張をされていました。

 トッテンさんのOurWorld → No.644 小さな行動が大きな変化に

 ・・・略

 一つは可能な限り国産の食料品を購入することだ。また食べ物に限らず、なるべく日本製品を使うようにしている。輸入製品は輸送において多くのエネルギー資源を消費し、それが地球の環境汚染をもたらしている。また日本国内の出張には鉄道を使い、飛行機は絶対に乗らない。市内の移動には可能な限り電車や地下鉄を利用し、よほどの悪天候か急いでいなければタクシーは使わずに徒歩で移動する。駅ではエスカレーターではなく階段を使う。もちろん自家用車は持っていないし、在日35年のうち日本で車を運転したのは3回で、代わる交通手段がなかった北海道においてである。・・・以下略

 面白いですね。国産の食料品を購入すべきとは考えたことがありませんでした。何でも安けりゃ良いの発想が環境に悪影響を及ぼしていたとは想像もしていませんでした。
 考えたら、どこで食料品を作ろうとかかる労力は変わりないはずです。安い労賃を求めて世界中をさまよっているといっても良いのかもしれません。いずれは行き詰る時が来るはずです。
 これからは、コストでなく、いかにエネルギーを消費しないかの視点で考えると面白いですね。

 私も、単身赴任の大阪では、クルマを運転するより楽だということで地下鉄や電車をいつも利用していました。尤も、エスカレーターはよく利用させてもらっていましたから、トッテンさんほど徹底はしていなかったというより環境のためなどという高尚な考えでなく横着さで利用していたにすぎません。
 しかし、今の坂出では、残念ながら、車生活を余儀なくされています。公共交通がジリ貧の地方では、鉄道に移行するのはまだまだ難しそうですが、それでも、何とか、自転車や徒歩で済ますことを考えるべきときが来ているのかもしれません。
 なかなか、トッテンさんのように徹底するのは難しそうですが、皆が、そうした意識を持つようになれば、公共交通も発展できるようになり交通体系の変更も夢ではないでしょうね。
 一人ひとりが、環境の為に少しの不自由を受け入れることが必要なのでしょう。それでも、クルマの便利さを手放すことは出来ないんでしょうね。

総論賛成、各論反対の世界かも!

200496日月曜日  第1814回  イチロー選手

 世間はオリンピックが終わって、宴の後の寂しさを味わっているようですが、私は、そんな暇はありません。
 何と言っても、イチロー選手です。オリンピックの後半からイチロー選手の露出度がやっと多くなったと思ったら、今や大リーグ初年度の時の狂騒を思い出させるような取り上げられ方です。
 何度も言いますが、まさか、あの喧騒が再び戻ってくるとは想像もしていませんでした。毎日毎日のヒット数に興奮仕切りです。

 5日は久し振りにテレビ中継を見ることが出来ましたが、何と5打数5安打。5安打目のときは、敵地にもかかわらずスタンディングオベーションがあり、イチロー選手もヘルメットをとってこれに答える(見逃した!)なんて素晴らしいシーンがあったそうです。
 これで、
223安打。最多安打記録まであと34で残り27試合。打率は今季最高の3割7分9厘。
 何時途切れるかとドキドキしながら見ていますが、もしかしたら、このまま突っ走ってくれるのかもしれません。
 となると、とんでもない成績を残すことになりそうです。今、もしかしたら、歴史的な場面に立ち会っているのかもしれません。

 最近、テレビが見れないときに楽しませてもらっているICHIRO Boadとテレビの同時中継は一段と楽しいものがあります。
 この先シーズン終了まで
ICHIRO Boadから目を離すことが出来ません。全く、ありがたい時代です。

 さてこの後、何度イチロー選手のことを書くことになるのでしょうか。

球が止まって見えているのでしょうか!

200497日火曜日  第1815回  毀(こぼ)つ

 5日の夜7時過ぎ、久し振りに長い時間揺れた地震(震度2)でした。神戸の時(坂出では震度4でした)のようにどこかで大きな地震が起きたのかもしれないと心配しました。
 震源地は紀伊半島沖、震源の深さは約10キロ、マグニチュードは6・8で奈良や和歌山では震度5弱だそうです。
 それ程の被害は無いようですが、20a〜60aの津波が太平洋岸で観測されたそうです。
 11時過ぎベッドに入って寝付き始めた頃、1度目より少し揺れが大きい2度目の地震がありました。揺れ戻しの方が大きいのでおかしいなとおもってたら、震源地が近いながらも別の地震のようでした。南海地震の前触れでしょうか。

 この間の台風16号で、坂出も高潮の被害を受けた地域がありました。丁度、大潮と台風が重なって、被害地の人たちも初めての経験というものでした。
 そして、又18号が近寄っていますが、もし、大潮と津波と重なったりしたらとんでもない高潮になったかもしれないですね。

 それにしても、天候異変と騒ぐつもりはありませんが、毎週のように来る大型台風に加えて、浅間山の噴火に地震と、何となくいやな感じですね。
 地震や、噴火は兎も角、この異常な台風襲来は、何なんでしょう。やはり、温暖化による天候異変かもしれないと思いたくもなりますね。

 直接天候異変とは関係ないかもしれませんが、エネルギー問題として関係がありそうな興味深い話がありました。

 宮崎学公式ウェブサイト → 本音のコラム(78回目)92日付 毀つ 

 ・・・略

 ところで今から三十年ほど前、明治生まれの宮大工の棟梁と、新宿副都心に完成したばかりの高層ホテルの最上階あたりに宿泊したことがある。その時、棟梁がぽつりと「こんなものどう毀つのか、毀ちようがない」と呆れたように口にしたことがあった。この棟梁によると、毀つことを前提としないで建物を造るのは大工の「道」に反するというのである。新しく建物を建てる、一定の歳月の後、それを毀ち、建て直す。このサイクルがあってこそ、そこに大工としての営みや技術が凝縮されるというのが彼の哲学であった。

 さて、先日起きた福井県の関西電力の原子力発電所事故で、この発電所をどう毀つのかと考えた。毀つことの金銭的な負担がどれだけかかるのか、まったく計測不能な上に、環境への負荷はそれこそ計り知れない。つまり毀つことの不可能なものを造り上げてしまったように思われる。人間は欲望の行き着くところとして、解体不能なとんでもない有害なものを造ってしまう。これはどう考えても愚行というべきであって、決して先進的な技術だなどとして褒められるシロモノではない。原発を毀つ技術こそ、逆に先進的の名に値する。

 考えさせられる話ですね。何時の間にか毀つ(壊す)時のことを考えないようになったのでしょうか。
 これぞ、日本人得意の先送りの典型と言えるのかもしれません。どうせ、自分の生きている間には壊すときは来ない。その時が来たら、その時代の人が考えるだろうとでも思ったのでしょうか。
 こんな先を考えない、今さえよければの考えが積み重なって、今の温暖化問題が起こってきたのかもしれません。

考えさせられます!

200498日水曜日  第1816回  バカラ

 酒もタバコもやらず賭け事も嫌いな私でも、「バカラ」と言えばバカラ賭博が思い浮かびます。どんな博打かはよく知らなかったので調べてみました。

 CasinoGuideより

 バカラは数字の合計が9に近い方が勝ちとなる簡単なゲームです。他のカードゲームと違うのは、ゲーム参加者が、ポーカーやブラックジャックのように、自分でカードを引いてプレイするゲームではないという点です。PLAYERBANKERどちらが勝つか(あるいは引き分けるか)を当てるのがバカラです

 これは良くある博打ですね。たしか日本の花札の「おいちょカブ」とよく似ているのじゃないでしょうか。人間の考えることはどこでも同じということでしょうか。

 さて、6日の読売新聞コラム「エコノMIX」ブランド街が「バカラ」を取り上げていました。

 高級クリスタルグラスで知られるバカラの歴史は、1764年にさかのぼる。戦争で疲弊したフランス東部ロレーヌ地方の復興のため、同地方のバカラ村でガラス工場建設が、時の国王ルイ十五世に認可されたことが創設のきっかけだ。その後、パリ万博など数々の博覧会での受賞を通じて名声を高め、各国の王侯貴族が愛用、「王者たちのクリスタル」と称されるまでになった。・・・以下略

 お恥ずかしながら、高級品に縁の無い私はこんなクリスタルがあることも知りませんでした。もしかしたら、何か関連があるのかなと調べてみましたが、どうも、賭博とは関係無さそうですね。

 BaccaratCrystal

 Baccarat(バカラ)

 CasinoGuideによると

 ・・・略

 「バカラ」とは、イタリア語でゼロを意味します。1500年頃にヨーロッパで生まれ、当時のイタリア貴族たちの間で大人気を博しました。イギリスでも王侯貴族たちが熱中して遊び、現在でもそのなごりとして、「キング・オブ・ゲーム」という尊称を残しています。・・・以下略

 綴りは一緒なんですが、ゼロを意味するイタリア語とフランス東部のバカラ村とでは繋がりも無さそうです。

どちらも私には縁が無さそう!

200499日木曜日  第1817回  芝生の水遣り

 2週連続の台風で香川県の海岸近くでは先週に引き続き今週も高潮による浸水がありました。今週は、先週の大潮ほどの被害は無かったようですが、それでも、日頃こうした災害に無縁の香川では前例の無い出来事でした。
 その前にも、恵の雨となった
7月末の台風や西讃地区の水害と毎週のように台風が襲来しています。
 6月、7月の異常な暑さは8月になってもおさまらず、一体何時までこの暑さに耐えないといけないのだろうと思っていたら、8月の中旬からのこの異変が続き、何時の間にか9月になってしまいました。
 既に、19号台風も発生している。この先どこまでこの状態が続くのか恐ろしいものがあります。

 実は、この異常さを身をもって感じている出来事があります。7月の異常な暑さで一部枯れだした芝生への水遣りが日課になっていました。
 8月の上旬まで一日に1時間以上もかけての水遣りが一月も続いたでしょうか。好い加減、げんなりして、「一体この暑さは何時まで続くのだろうか、この分じゃぁ、9月に入っても水遣りは止められないかもしれないなぁ」と半ば諦めの境地に入っていました。
 ところが、この毎週の大雨や台風で8月の半ばから一度も水遣りをしていないのです。もしかしたら、今週末も次の19号台風の影響で雨になるかもしれません。
 水遣りをしなくても良いのは、ありがたいのですが、ここまで続くと、異常気象の方が不気味です。

地球は大丈夫なのでしょうか!

2004910日金曜日  第1818回  カレー

 キーボードしか使わない所為でしょうか、最近、漢字が書けないのは昔からだから当たり前として、読むことも危うくなってきたような気がします。
 簡単な字も、「あれっ!これ、どう読んだっけ?」と慌てることが多くなったような気がします。ブラインドタッチでタイピングしていれば、ボケ防止になるかなと思っていたのが、どうやら逆のようです。
 それでなくても、何か難しい問題を前にすると前頭葉が全く働いていないという感覚を覚えてしまい、「いよいよボケが近づいて来たかな!」と自覚症状を感じるこの頃です。
 いっそのこと、ボケてしまえば周りの人には迷惑を掛けるが、自分では自覚が無いのですから却って楽なのじゃないかとも思いますが、そんなに美味くは行かないでしょうから、やはり、ボケない方が良さそうです。

 9日の読売新聞に「カレーでアルツハイマー予防」という面白い記事がありました。

 カレーの黄色成分で、ウコンに含まれる「クルクミン」が、アルツハイマー病の原因となる物質の生成を防ぐ効果のあることが、金沢大学大学院の山田正仁教授(神経内科)と小野賢二郎医師らの研究でわかった。・・・中略

 カレーをよく食べるインド人は米国人に比べアルツハイマー病の発症率が四分の一しかないことが知られ、クルクミンを混ぜた餌で育てたマウスは発症しにくいことが示されている。・・・以下略

 なかなか、面白そうですね。子供の頃にはカレーライスがあれば何も要らなかった私も、最近はカロリーの取り過ぎを警戒して控えめにしていましたが、これは、もう一度見直しても良いかも・・・。

もう手遅れかも!

2004911日土曜日  第1819回  電脳量刑

 資金不足の為に、未だに、K6−IIIという前世紀の異物のようなCPUのパソコンを使っていながら別段不足を感じていない私としては、コンピューターの進歩も、ひと段落したように思ってしまうのは負け惜しみでしょうか。
 それにしても、一時の急激な進歩で、人工頭脳も夢ではないかもしれないと思えるような勢いはどこに行ったのでしょうか。
 どちらにしても、使い方の問題の方が大きそうですが・・・。

 さて、勝谷誠彦の××な日々。20040910日に面白い記事を取り上げていました。

 被告の量刑、コンピューター任せ 山東省で「電脳量刑」

 中国沿海部の山東省の地方裁判所が、コンピューターで被告の量刑を確定する「電脳量刑」を全国で初めて導入し、議論を呼んでいる。裁判所側は「公平性が保証された」と胸を張るが、「個別の事情を軽視し、逆に公平さを失う」と、コンピューター任せにすることに反発する声もある。・・・中略

 今年3月に導入され、量刑を決めるための所要時間は、簡単な傷害事件の場合、わずか3分という。同裁判所で今年上半期に電脳量刑を使った判決は190件余り。裁判官の裁量に任される量刑は中国では公正さに疑いが出るケースもあるが、電脳量刑については量刑を不服とした控訴はゼロだという。・・・以下略

 一見、荒唐無稽に思えるが、意外と面白いかもしれませんよ。特に、日本の場合、裁判官・検事・弁護士などの人員不足が原因と思える裁判の遅延や手抜きが問題となっているのですから、このとんでもない方法も考えて良いかもしれませんよ。
 特に、本当に庶民の感情などわかってもいないような人たちに裁かれるより、いっそのこと、機械で感情を入れずに裁かれる方が、割り切れるかもしれません。最悪の場合でも控訴という道があるのですから取り返しは付きそうです。

 オウムや和歌山砒素事件のように長い裁判で税金を無駄遣いするより、余程良さそうです。

チョッと無茶かな!

2004912日日曜日  第1820回  イチロー・琢磨選手

 このところ、NHKニュースがイチロー選手を大々的に取り上げています。それに呼応するかのように、調子を落としてきているような気がしていましたが、遂に、15試合目で連続安打が止まりました。
 メジャーのシーズン最多安打記録
257まであと28のままで、残りは22試合。大変なプレッシャーがかかっているはずです。明日は何も無かったようにヒットを出してもらいたいものです。さもないと、杞憂が杞憂でなくなりそうで怖いです。
 毎日が、期待と、恐れで複雑な気持ちです。どこかの国のプロ野球の騒動には全く興味も沸かないのにファンというのはおかしなものです。

 さて、もう1人、心臓に良くないのが、佐藤琢磨選手。F1世界選手権-15戦イタリアGP予選一回目で3位に着けました。このまま予選本番の2回目も結果を出してもらいたいものです。
 このところ結果が出ていないので批判も増えているようなので、この当たりで結果を出さないとうるさくなりそうです。
 それにしても、ファンって、勝手なものですね。イチロー選手もヒットが続きだすとファンが増え、止まると批判が出て来る。常に結果を出すしかないなんて、本当に大変でしょうね。
 いよいよ予選本番です。

 5位でした。決勝が楽しみです。

明日の2人はどうなるでしょう。

2人とも、本当にドキドキさせてくれます!

2004913日月曜日  第1821回  イチロー・琢磨選手

 イチロー選手、ピンチです。2試合連続のノーヒットです。肉体的にも精神的にも疲労が溜まっているんでしょうね。
 いよいよ、去年の悪夢が再来かもしれません。しかし、前半の諦めの境地から、よくここまで楽しませてくれました。後は、もう、なるようになるさの気持ちで、記録のことは忘れてしまいましょう。
 オールスター以後、ズーッと好調を維持してきたのですから、ここにきて、調子を落とすのも仕方ないはずです。
 それよりも、今年の前半の不調のことを考えると、来年の方が可能性がありそうな気がします。
 来年は、前半から今年のような大きな落ち込みが無いでしょうから、もう少し楽に記録の達成も出来そうな気がします。
 と言いながらも、今年の記録達成を諦めたわけではないのが、ファンの勝手な心理でしょうか。

 さて、21:00からもう一人の佐藤琢磨選手の決勝が始まりました。

 TheOfficialFormula1Website でライブ観戦です。結果次第では20:30からのテレビ観戦です。

 4位でした。フェラーリーの2台と同僚のバトンに負けました。チョッと残念。

さぁ、テレビを見るか!

2004914日火曜日  第1822回  パットライス

 どかん!と大爆音とともにフタが空いて中から米を煎ったものが爆発と共に膨れ上がって出て来ます。これに、砂糖シロップ(どうも水あめのようです)を絡めたものがパットライス(ボクが子供だった頃)。
 これが、お菓子などあまり無かった時代には本当に御馳走でした。余りに美味しくて、一度食べだすと止まらなかったものです。中でも、シロップが沢山付いてパットライスが固まりになったものは一段と甘さがあって、最高の美味しさでした。これも、最近の子供さん達は知らないのかもしれませんね。

 子供の頃は、嫁入りがあると、お嫁さんが、これを紙袋に入れたものを近所に配ったものです。その中に入っていたのがこのパットラスでした。それを、「おいり」と呼んでいました。「おいり」は嫁入りの「お入り」だろうと勝手に解釈していましたが、確かではありません。

 近所にお嫁さんが来ると、このパットライスが食べられることが嬉しくて待ち遠しかったものです。しかし、何時の頃からか、おいりもパットライスから餅菓子(21世紀へ残したい香川ー四国新聞)のものに変って入ったようです。これは私は余り好きではありませんでした。
 だから、嫁入りも興味がなくなってしまったのを覚えています。勝手なものですね。そして、こうした風習も今や余り見られなくなってしまったようで、最近は殆んどお目にかかることもありませんでした。

 ところが、先週、農協の展示会でこのパットライスの実演販売をやっていました。相変わらず、大爆音には驚かされましたが、まだ、残っていたことにチョッと嬉しくなりました。

久し振りに懐かしい味でした!

2004915日水曜日  第1823回  (まき)の実

 相変わらず、週末に雨が降り、今年の芝生への水遣りは、もう必要ないかもしれません。
 と思って油断していたので、暫く振りに雑草の方が心配になり、よ〜く目を凝らして見回って見ると案の定とあちこちに驚くほどに成長した雑草がありました。
 それでも、ここ何年かの格闘のお陰で、手に負えないほどにはびこることは無く、まばらにしぶとく生き残っていると言う感じです。
 何時の日にか、これが全く生えなくなれば勝ちなのですが、どうもそれは夢物語のようです。

 さて、昨日も懐かしい味を取り上げましたが、今日も、雑草退治をしながら、「そういえば、そろそろ槙の実が熟れている頃じゃないかな」と見てみると、見事に熟れていました。
 2年前の
第1089話の時には、沢山の小粒な実の中に結構大粒の実がありましたが、今年は、数は少ないが、全部が大粒です。
 やはり、懐かしい味です。
 昨日のパットライスといい、昔の味も捨てたものじゃないですね。食べ物が少なかった割には、庭には季節が変る度に違った木の実が生り、楽しませてくれたものです。
 何時の間にか、誰も見向かなくなり、枯れたり抜かれたりしても気が付くこともなく消えてしまったようです。
 もっと大事にしておけば良かったと思うのは、単なる年寄りの懐古趣味でしょうか。

やっぱり歳かなぁ!

2004916日木曜日  第1824回  長嶋ジャパン

 第1632回第1780回で、長嶋さんを利用する日本のプロ野球を批判したり、オリンピックの長嶋ジャパンが金メダルを逃したのも、別に残念とも思わなかった私ですが、マスコミを始めとして、皆が、腫れものに触るように銅メダルを評価していることにはおかしさを感じずに入られませんでした。

 全てが長嶋さんの人気におんぶにだっこの日本のプロ野球が一リーグ制から縮小へと向かうのは当然とも言えそうです。

 成田好三のスポーツコラム → (2004年9月〜)の 『「長嶋ジャパン」惨敗に反応しない球界とメディア 』が、私のもやもやを晴らしてくれています。

 ・・・略

 球団合併に伴う1リーグ化の是非をめぐって球界が混乱する中で、リーグ公式戦の最中に各球団の主力選手をアテネに送り込み、金メダルを獲得することで野球人気の回復を図ろうとした作戦は、完全に裏目にでた。

 それにしても球界は相変わらずの無責任体制のままである。報知新聞によれば、五輪野球の開催期間中、球界の幹部は誰一人として視察にも来なかったという。・・・以下略

 幹部が誰も視察に行かなかったというのも面白いですね。何で、そんなに沢山の関係者が大名行列のように参加するのかと言いたくなるような競技もある中で、その無関心さも驚きです。完全に、長嶋さんの名前におんぶに抱っこと言うわけでしょうか。
 というより、本当の野球好きがいないのかもしれません。もしかしたら、期間中、テレビで、他の競技に夢中になっていたりして・・・。

 野球に関心の無い人たちがオーナーをしているようではプロ野球の衰退も当然かもしれません。

選手が哀れですね!

2004917日金曜日  第1825回  子供の楽園

 小山市の事件がマスコミを賑わせていますが、やはり、子供が犠牲になる事件が増えたのでしょうか。それとも、殊更にマスコミが取り上げているのか。
 この事件に関して、読売新聞、9月15日付・編集手帳が興味深い話を取り上げていました。

 明治の初めに来日した米国の動物学者モースは書いている。「世界中で日本ほど子供が親切に取り扱われ、子供の為(ため)に深い注意が払われる国はない」と(平凡社「日本その日その日」)◆子供自身、大事にされることに慣れていて、道をゆく馬や人力車を怖がりもせず、よけることもない。英国の外交官オールコックは「大君の都」(岩波文庫)のなかで、当時の日本を「子供の楽園」と評した。・・・以下略  参考:モース

 江戸時代から明治の初めにかけての日本は外国人から見ると素晴らしかったようですね。子供達がそんなに大切に扱われていたとは思っていませんでした。
 途上国の子供達の映像などを見ると、貧困のため早くから労働力としてこき使われていると言うイメージがあるので、「日本もそうだったんだろうなぁ」と勝手に想像していました。
 どうやら、我が日本というのは、江戸時代には結構幸せに暮らしていたようですね。確かに、今の時代から比べれば、不便なことは沢山ありますが、人生を楽しく暮らすという意味では、果たしてどちらが良かったのか分らないのかもしれません。
 明治以降、がむしゃらに西洋に追いつき追い越せで来ましたが、その結果としての、今、表面的には便利になり、豊かにもなりましたが、子供達がそんなに幸せそうにも思えないのは、単なる思い過ごしであれば良いのですが。
 かといって、今更、江戸時代に戻るのは勘弁して欲しいというところです。しかしながら、自給自足であるがままを楽しむという考え方はこれからのエネルギー不足時代には見習う必要があるのかもしれません。

そんな時代が来るかも!

2004918日土曜日  第1826回  世界人口

 昨日は江戸時代を参考にして省エネ生活、なんて書きましたが、世の中そんなに甘くは無さそうです。
 日本はピークを越して、これから人口減になるといえども、江戸時代の3,000万人とは比べ物にならないですし、世界はそれどころではないようです。

 16日、読売新聞より

 国連人口基金(本部・ニューヨーク)は15日、2004年版「世界人口白書」を発表し、今年7月の世界人口が63億7,760万人に達したとする推計を明らかにした。昨年より7,610万人増えた。人口増加の8割以上は開発途上国の貧困層で、白書は「富裕層による大量の資源消費と、(貧困層の)人口増加が、地球環境への負荷の増大の一因になっていると」と警告している。・・・中略

 白書では、世界人口が2050年には89億人に達する推計も示した。・・・以下略

 インドが15億人を突破し、中国を抜いて世界一となり、日本は1,800万人減り、1億970万人で9位から15位になるそうです。
 89億人になったらエネルギー問題はどうなっているんでしょう。少々の省エネルギーなんて何の役にも立ちそうも無いですね。
 それにしても、富裕層の資源消費と人口増加の両方が地球の環境に大きな問題となるとは、人間って地球にとって一番の悪者です。
第418話で取り上げた人工抑制対策を思い出します。

打つ手は無いのか!

2004919日日曜日  第1827回  ノーネクタイ

 日本のプロ野球はこのまま衰退の道をたどりそうに思うのは、私が興味が無いからなのでしょうね。
 土曜日、日曜日にストということで、放送時間の延長で後の番組が遅くなるなんてこともなくストレスがなくて良いなんてことを言うとファンにはしかられそうですね。

 しかし、「たかが選手」と言ったり、「ネクタイもせずに」とか、そんなことばかり言っているお年寄り達が牛耳っているようではこれからも変ることは無いのじゃないでしょうか。

 ライブドアの堀江社長は、タイプとしては、あまり好きになれそうも無い感じですが、あれだけたたかれても、あくまでもノーネクタイで通すところは大したものだと評価します。
 それに比べると、楽天の社長は、ひげをそって、ネクタイにスーツと体制におもねる姿勢が見えているところが残念です。
 ここは、日頃のスタイルを貫いて欲しかった所です。日本の気候に合わない背広とネクタイを追放することは、もしかしたら、プロ野球の球団を持つことよりも価値があることかもしれません。折角の機会を活かして欲しかった。きっと、堀江社長に対するバッシングを見て安全策を取ってしまったのでしょうね。

 ついでに言えば、古田選手をはじめとして選手会もオーナーとの交渉に全員背広にネクタイでしたが、このさいユニホームを着ていけば面白かったのにと思ったのは私だけでしょうか。
 今年の異常な暑さは、異常気象というより地球温暖化の流れとすれば、これからも毎年暑くなることを覚悟した方が良さそうです。そのためにも、ノーネクタイが当たり前になって欲しいものです。

堀江社長頑張れ!

2004920日月曜日  第1828回  イチロー選手

 第1821回で心配したようにイチロー選手苦戦しています。大リーグ記録は無理かもしれません。この逆境を乗り越えたらたいしたものです。一縷の望みはありそうです。

 さて、そのイチロー選手のヒットを見ていて、不思議に思っていたのが、打ち損ねたような芝生で勢いをなくするボールとか叩き付けたようなボールが高いワンバウンドになってボールが落ちてきた時にはイチロー選手は既に一塁ベースを駆け抜けているというものです。
 一見打ち損ないのように見えるので、何となくすっきりしない所もあり、どうして、イチロー選手だけにあんなヒットが多いのだろうと不思議でした。
 どうやら、その裏にはとんでもない事実があるようです。

 何時もの、ICHIRO Boardにウィンディー さんと言う方が2004/09/18にニューヨークタイムズの記事を訳したものを投稿されていました。

 フィールドを自分のキャンバスにしている芸術家

          (An Artist Who Makes the Field His Canvas

          ― リー・ジェンキンス、NYタイムス、9/14

 ・・・略

 まず、スズキは、メジャーのより速い球にあわせるために、右足の振り子の動きを省いた。そして、その次には、マリナーズのルー・ピネラ監督の要請に従ってより多くのゴロを打つために、打球を地面に叩きつけるスタイルのスィングに変えたのだ。・・・中略

内野の芝が打球の勢いを殺してしまうので、ほとんどの打者はバウンドするゴロを嫌う。しかし、スズキにとっては、それこそが究極のアドバンテージになる。打球を内野の左側に転がせば、かなりの遠投を内野手に強いる事になるし、右側に転がせば、投手との競走に勝って1塁でセーフになる確率が高くなる。そして、もし打球をホームプレートに叩きつける事ができれば(実際、彼ほど頻繁にそれをやってのける打者は他にはいない)、彼をアウトにするのはほぼ不可能となる。・・・以下略

 ここまで考えて、あの内野安打を打っているとは気が付きませんでした。こんなことじゃ、イチロー選手のファンなんて言ってられないですね。
 なるほど、あのホームプレートに叩き付けるのを狙って打てれば相手は打つ手がありません。確かに、あの安打を見たときには、偶然だと思って、「いつもあんなに上手くホームプレートに当たれば良いなぁ!」と思ったことはありましたが、それを狙ってやれるとはおもいもしませんでした。
 イチロー選手は、私の想像を超越しているようです。気安くファンを名乗っていたのが恥ずかしいです。

ごめんなさい!

2004921日火曜日  第1829回  今村均

 第698話で取り上げた今村均将軍(「責任をとるとは)の話題に思わぬところでお目にかかりました。
 ゲゲゲの鬼太郎で有名な漫画家の水木しげるさんが書いているコラムです。水木さんは兵隊としては落ちこぼれだったそうですが、ラバウルの小さな集落の人にただ一人受け入れられていたのだそうです。漫画の「つりばか日誌」の「ハマちゃん」のような人ですね。

 20日、読売新聞コラム「時代の証言者」 妖怪漫画 水木 しげる

 ・・・略

 その後土人集落への出入りが禁じられましたが、その日も出かけた。そしたら、所長の大尉が「おまえのような兵隊は見たことがない」と怒り狂い、また殴られました。その直後、方面軍司令官の今村均大将がナマレを訪れました。そこへ、土人集落からサンダル履きでぶらぶら出て来た私と出会ったんです。
 大将が「あの兵隊だけなぜあんなに太っているのか」と聞くと、大尉はあわてて「土人とつきあって、食べ物をもらっているからであります」と答えましたが、大将は笑ってるだけ。大将はいい人でしたね。・・・以下略

 水木さんの兵隊とも思えない行動も凄いですが、それを見て、笑ってるだけでとがめようともしなかったという今村大将の大きさにも感動させられます。日本人の中でも特別の人のようですね。
今の日本にこんなリーダーが一人でもいるでしょうか。

参りました!

2004922日水曜日  第1830回  井村コーチ

 第1804回で取り上げたシンクロの井村コーチ、引退だそうです。

 日刊スポーツ 2004919日(日) 100

日本シンクロ、若手指導者で頂点目指す

 ・・・略

  新生シンクロ日本代表の第1歩は「脱・井村イズム」となりそうだ。金子委員長はこの日「まずは若手コーチを育成し、軸となる23人を決めたい。代表合宿は集中力の続かない長期は辞めて、長くても910日。コーチはあくまでサポート役で、選手自らがやる気を持ってほしい」と話した。井村コーチの勇退に伴い、従来と180度違う強化方針を打ち出した。・・・中略

 井村コーチは厳しい訓練で引っ張ってきた。1カ月を超える合宿も少なくなかった。だが、若手の指導者の育成が遅れ、厳しい練習についていけない選手もいた。北京五輪に向けてはカリスマ指導者より、選手の自主性を尊重して悲願の金メダルを目指す。・・・以下略

 強烈な個性でシンクロを引っ張ってきた井村コーチだけに快く思っていなかった人達もいたんでしょうね。
 さて、果たして、井村さんの情熱なくして今までの成績を維持できるのでしょうか。見ものです。

 もう一つシンクロに関する面白い話がありました。

 西尾幹二のインターネット日録 → 20040918日 二宮清純さんのこと

 ・・・略

 しかし本当に言いたかったのはその先である。日本の審判は、ロシアチームに10点をつけた。普通ライヴァル国に10点はつけない。99でいい。オリンピックのほかの競技でもそうだが、ライヴァル国の審判というものは不公平を前提にしている。両方が不公平を犯す。それで公平になる。日本の審判は公正のつもりかもしれないが、バカみたいにみえた。日本チームのコーチの一人が背後から味方に弾丸を撃たれた思いだと言って怒っていた。unfairだからfairになるということが日本の審判団には判っていない。ロシアが日本に99をつけるなら、こちらはロシアに98でいいのだ、と言ったところで会場はどっと笑い声を上げた。・・・以下略

 こんなこともあるんでしょうね。それを証明するような記事もありました。

 シンクロ初日2位も崩せぬ採点の壁

 ・・・略

 「本当に頭にくる! ロシアとウクライナの審判だけが9.7点なんて…」とシンクロ関係者がブチ切れたのも無理はない。

 96年アトランタで銅、00年シドニーで銀を獲得し、アテネでは何が何でもチームの金が欲しかった。完全非公開のまま本番でベールを脱いだ「阿波踊り」は演技にメリハリがあり、チーム8人による「人間風車」も決まった。満員の観衆の受けも最高だった。それでも採点では、他国が9.9を並べるなかで、ロシアとウクライナの審判だけが9.7の平凡な点をつけた。

 金メダルの本命、ロシアの演技は確かに安定感で日本を勝ったが、独自性では劣ってみえた。ロシアとウクライナはこの演技に9.9。日本の審判は9.8をつけた。・・・以下略

 二宮さんの言った通りですね。日本人のくそ真面目さがよく現れています。くそ真面目な日本の審判を一概に非難するのも気の毒な気もしますが、この日本人の公平な精神が世界に受け入れられるものかどうか疑問です。

 こんな環境の中、情熱を注いで、尚且つその壁を破ることの出来なかった井村コーチの悔しさはどれ程でしょう。
 1人の鬼に頼ることは、確かに古い方法と言われても仕方ない所はありそうですが、果たして、選手の自主性を尊重した新方式が井村コーチを超えることが出来るでしょうか。

目が離せませんね!

2004923日木曜日  第1831回  イチロー選手

 第1828回でも書きましたが、イチロー選手の苦戦が続いていました。卑怯者の私はファンとしては許されないことですが、早々に、記録が達成できないときの覚悟を決めていました。
 何といっても、出来なかった時の落胆に耐える自信がなかったので、身を守る為に、覚悟を決めてしまったのです。もちろん、最小限の期待は持っていましたが・・・。

 それにしても、オリンピックが終わった途端に、イチロー選手の実物大の写真を使って記録までの秒読みを始めたNHKのニュースの所為でヒットががくんと減ったと思ったのは私だけでしょうか。
 「お前達が急に騒ぐからだ!」と半ば、しらけた思いであのニュースを見ていたのですが、今日(22日)は楽しみに見れそうです。
 21日の久々の2安打に続いて今日は今年4度目の5打数5安打。一気に自身の最多安打242本も更新してしまいました。後、1、2度こんな爆発があれば一気に記録更新しそうですが・・・。

 暫く、沈滞していたICHIRO Boardも皆大喜びで活気付いています。

 しかしながら、なんという精神力でしょう。傷つくことを恐れて、早々に諦めた軟弱なファンの私にとっては、想像を絶する精神力です。
 この分なら、もしかしたら大丈夫かも。と言いながら、まだ、がっかりするのが恐ろしくて、臍下丹田に力を入れて最悪の場合を覚悟している私はファンの風上にも置けない存在かも。

全くの臆病者です!

2004924日金曜日  第1832回  日本刀

 第1670回で取り上げた日本の小学生の四割が地球の周りを太陽が回っていると思っているという記事が最近、又、騒がれています。
 天体の研究をしている人たちには当然の知識でしょうが、普通に生活するには何の不都合もないことも確かです。それでも、知らないよりは知っていた方が面白いのは間違い無さそうです。

もっと、無駄なことを売り物にしているテレビ番組があります。第1692回で日本刀対銃、第1776回で日本刀対ウォータージェットの対決を取り上げた「トリビアの泉」です。22日に日本刀に関する3弾を放送。
 今回の相手はマシンガンでした。
ブローニングM2マシンガン。ピストルの時と同じように日本刀を固定して、五メートルの距離から弾丸100発を連続して発射。
 その
弾丸もピストルの鉛の弾とは大違いで銅でカバーされたものでした。流石に、これでは勝ち目は無さそうと思いながらも期待を持って見ましたが、あっという間に真っ二つに折れて吹き飛ばされました。
 スローでの確認で、7発目に折れたことが分りましたが、一発目から刃こぼれをしながらも6発は見事に半分に切断していました。技で勝って力に負けたと言う所でしょうか。

 改めて、日本刀の凄さを見せ付けられました。ああゆうのを見せ付けられると、日本の伝統技術の素晴らしさに驚かされます。
 日本の国はもしかしたら
第1825回でも取り上げたように江戸時代が全盛だったのかもしれませんね。
 もう一度、あの時代の良さを取り入れる必要があるのかもしれません。

昔の日本人侮りがたし!

2004925日土曜日  第1833回  イチロー・琢磨選手

 イチロー選手止まりませんね。前日に続いて6打数4安打、2日間で9安打。一気に、残り10試合で記録まで10安打と試合数と同数までに縮めてしまいました。これは、いよいよ新記録達成が見えてきましたね。
 こうなると、7時のNHKニュースが楽しみになりますから勝手なものですね。アナウンサーの方もこの2日間本当に嬉しそうでした。これを始めた途端にスランプ状態になったので、ショックだったんでしょうね。
 特に、今日は、「2日でこれだけ縮めたんですよ」とイチロー選手の像を9コマ動かしていました。前半は両松井選手に奪われていた主役の座を完全に奪い返しました。

 この調子でそのまま突っ走って欲しかったところですが、一日休みです。じっくりと休養を取って一気に決めて欲しいですね。

 さて、その休みに琢磨選手の中国GPが始まりました。

 フリー1 16位

 フリー2 何と最悪のエンジンブローだそうです。一周も走れず。残念です。

 琢磨選手はイチロー選手のようにはいかないようですが、何時かはやってくれると期待しています。
 それにしても、この週末は楽しみです。

明日が待ち遠しい!

2004926日日曜日  第1834回  警察

 プロ野球の一リーグ騒動やイチロー選手の安打記録の陰に隠れているが、気になる記事がありました。

 長野県での一人暮らしの老人連続殺人事件で、家族が自白を強要されたと言うものです。幸い、犯人が捕まったから冤罪にはならなかったが、犯人が捕まらなかったら、どうなっていたかと想像するだけでも恐ろしいものがあります。

 0922日付朝日新聞社説

 長野連続殺人――この犯人扱いは異常だ

 長野・愛知の両県で一人暮らしのお年寄りら4人が殺された事件で、遺族の一人が「長野県警から犯人扱いされた」と警察に抗議した。・・・以下略

 長野県と言えば、サリン事件で犯人扱いされた河野さんを思い出します。しかしながら、これは、長野県の体質というより、日本の警察の体質なんでしょうね。
 
第1631回などで取り上げた道警の裏金疑惑のように自分達の罪は徹底的に隠そうとする。今更ながらに、日本の警察の腐敗振りに恐怖を覚えてしまいます。

 北朝鮮による拉致被害者を取り返そうともしない政府や、こんな警察と、こんなことじゃ、何時自分の身に同じようなことが起こっても何の不思議もなさそうです。いよいよ、自分の身は自分で守るしかなさそうです。
 ということは、日本を離れるか、それが出来なければ何が起きても諦めるしかないのかもしれません。

全ては運頼みかも!

2004927日月曜日  第1835回  イチロー・琢磨選手

 さて、今日の日曜日は朝からイチロー選手をICHIROBoardをチェックしながら、ヤンキースの試合中にイチロー選手の打席だけを放送するという衛星テレビも時々チャンネルを回して見ていました。
 昨日の2安打に続いて、今日は1安打でした。着実に新記録には近づいているとは分かっていますが、何となく物足りない。
 どうも、2、3安打以上でないと満足できない体質になってしまったようです。何とも、贅沢なファンですね。

 そして、午後は中国GPの琢磨選手。こちらも、TheOfficialFormula 1 Websiteでチェックです。
一時間半もこの画面とYahoo!掲示板生放送実況する会に釘付けです。最近はこれに慣れてしまってテレビ中継を見たいとも思わなくなってしまいました。テレビより全員のタイムが分るし、分って却って面白いのじゃないでしょうか。
 エンジンブローによる交換の為、18位スタートとなり、多くは期待できない状況でしたが、スタートで一挙に14位(?)までアップ。その後も辛抱強く走り6位に入賞しました。
しかしながら、こちらも、6位では何となく満足できません。3位以上の表彰台か、優勝でないと満足できないようです。

 「嬉しさも中ぐらいなりおらが秋」 ですね。

 ここまで中途半端では満足できないような活躍を世界を相手にする若者が出てくるとは誰が想像したでしょう。

こんな体に誰がした!

2004928日火曜日  第1836回  イチロー選手

 このところ、世間のイチローフィーバーに乗せられたように、イチロー選手のことばかりを書いています。
 と言っても、もう残り試合が一桁(7)になったということは、安打記録を達成するかしないかにかかわらず、早くも私にとってはシーズンの終わりということになります。
 かといって、F1も後2戦ですから、これももう長くはありません。こんなに早く終わってしまったら来年の春までが長すぎます。困ったものです。
 毎年、オフシーズンは無理やり自分に考えないように言い聞かせて我慢していると言う状態です。
 選手も大変でしょうが、今の世の中、世界中のどこからでも中継できるのですから世界をマタにかけて、年間通じてオフシーズンなしでやってくれないものでしょうか。
 休み無しがきつければ、夏、冬などに1ヶ月の休みを取ることは認めましょう。兎に角、半年の休みは辛いものがあります。何とかならないものでしょうか。

 そんな残り少ないシーズンを惜しみながら何時ものICHIROBoardを訪れていたら、興味深い書き込みがありました。
 
第1828回でも取り上げたウィンディー さんがイチロー選手のオールスターでの心境を訳したものです。

 Re: 只今壱スペシャル放送中♪ 投稿者:ウィンディー 投稿日:2004/09/27(Mon) 02:01 記事No[30480]

 ・・・略

 1,2年目のオールスターは、周りが凄い選手ばかりで、正直言って、自分がちょっと場違いなところへ来てしまったような、ふわふわした気分がしていた。試合前の練習やなんかでも、まわりと合わせなくちゃ、浮かないようにしなくちゃ…と、すごく気を使っていた。でも、今年は違った。クラブハウスに入っても全然違和感がなかったし、練習の時に他の選手が楽しそうにおしゃべりしていても、全然気にせずに、体を動かすための貴重なチャンスを逃がさないように、1人でストレッチとかランニングとかをする余裕があった。・・・以下略

 イチロー選手でも、最初はこんな心境だったんですね。日頃、何かの集会などに参加するたびに場違いな思いにさいなまれている私にとっては、「そうか、イチロー選手ほどの人でも、最初はそんな違和感を持つのか」とちょっぴり嬉しくなるような話です。
 その違和感がなくなったという今年のオールスター後に驚異的な活躍が始まったということは、イチロー選手が文字通り大リーガーを代表する選手になったという自信を持ったのかもしれませんね。

これは、いよいよ本物ですね!

2004929日水曜日  第1837回  三冠王

 28日の読売新聞の一面を見て、思わず笑ってしまいました。第2次小泉改造内閣の顔触れが写真付きで載っている横の方に、もう一人閣僚より小さめの顔写真が載っているので、何だろうと見てみると、何と、「松中 三冠王」のタイトルで、パリーグ・ダイエーホークスの松中選手が18年ぶり、史上7人目の三冠王を取ったと言うものでした。その扱いの小ささに、気の毒にと思いながら思わず笑ってしまったのでした。

 これで思い出したのが、オリンピック柔道3連覇の野村選手が、「常に、柔ちゃんと試合日が重なることから、どうしても、明くる日の新聞の一面を取れないと」嘆いていたことです。
 松中選手が、改造内閣に負けたとは言いませんが、それにしても、あまりにも軽い扱いでした。
 日本の野球に興味の無い私だからでしょうか、三冠王の可能性が騒がれていた記憶もありません。
それ程に軽い成績とも思えないのですが、これこそ、パリーグの不人気の証明でしょうか。それとも、読売新聞の一リーグ制への意志が働いているのでしょうか。

 そういえば、ネクタイとTシャツの戦いを呈しているパリーグの新しい球団争いも、最終的には一リーグにとの経営者たちの意図があるとの噂もささやかれているようです。

 二階堂ドットコム によると

 Tシャツを嫌う財界人が、ネクタイを引っ張り出したそうです。

 ・・・略

 「楽天の新球団の名乗り上げは、ナベツネ、宮内の依頼によってやったもので、ライブドアつぶしだよ。奥田まで出てきてるが、完全な出来レース」・・・略

 ありそうなことだと思うのは私だけでしょうか。まだまだ、どうなるのか分りませんね。気が付いたら、一リーグになっていたなんてこともあるかもしれませんよ。

目が離せませんね!

2004930日木曜日  第1838回  落合選手

 このところイチロー選手の活躍で野球の話題ばかりになってしまいますが、殆んど見ない日本のプロ野球でただ一人関心のあった、第1481回で取り上げた落合選手がとうとうやりましたね。
 シーズン当初はホームランバッターばかり揃えた巨人にはどこもかなわないだろうと思っていましたが、大方の予想をくつがえして、見事に優勝とは、驚かされました。
 従来の体育系とは違った考えを持つ落合さんだけに、どんなチーム作りをするのか興味がありましたが、まさか、1年目から優勝するとは・・・。
 阪神の時の星野監督の騒がれようと比べると月とすっぽんですが、マスコミに受けが悪い所為ですかね。
 しかし、殆んど見ていないので良くは分からないのですが、巨人に見捨てられた川相選手選手の起用など、独特の手腕を発揮しているように見えます。
 従来の体育系と違った考え方こそが、選手を生かすということに優れていると思うのは私だけでしょうか。それだからこそ、余り強化したとも思えない戦力で、あの圧倒的に有利と思われた巨人に勝てたのじゃないでしょうか。
 遅ればせながらも、色んな勝因についての記事も出てくるでしょうからじっくり読んでみたいものです。
 それにしても、我が家は読売新聞だから仕方無いのかもしれませんが、落合さんの記事は殆んど見なかったような気がします。
 名古屋方面では少しは騒いでいるのでしょうか。

偏っていますね!

ホーム 団塊 分類  

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