団塊の世代の部屋(70)

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200551日日曜日  第2051回  チーム・マイナス6%

 29日の読売新聞(多分他の新聞も同じでしょう)に1ページを使って、小泉さんが半そでシャツにノーネクタイ姿で皆と手をつないだ広告がありました。
 
第2027回で「小泉首相]閣僚にノーネクタイ、ノー上着を提唱」を取り上げて、何処まで本気か疑っていましたが、もしかしたら本気なのでしょうか。それとも得意のポーズだけなのか。

 ひとつのチームになろう。――京都議定書目標達成計画、始まる――

 みんなで止めよう温暖化 チーム・マイナス6%

 ・・・略

 政府は、この夏から全府省の大臣、幹部も、私も「ノーネクタイ、ノー上着」にします。・・・以下略

 良いですね。「全府省の大臣、幹部」などと言わず、是非産業界のお偉いさんを巻き込んで夏の日本中からネクタイと上着を無くして欲しいものです。
 
第2028回でも取り上げたように、「上の役職になるほど、軽装の率が低くなり、役員・経営層の7割以上がネクタイ着用という結果になりました。」ということですから、このあたりを強制的にでも「ノーネクタイ、ノー上着」にさせないとサラリーマンまでに定着させるのは難しそうです。
 ここまで徹底してもらうと、営業もネクタイに上着では恥ずかしくて営業に行けないということになるかもしれません。もう一歩踏み込んで、法律でも作ってもらえれば完璧なんですが・・・。
 それにしても、小泉さんもやっと名が残せるかもしれませんね。

何とか実現して欲しい!

200552日月曜日  第2052回  省エネ・バッジ

 小泉さんの新聞広告チーム・マイナス6%に刺激されて、あることを実行しようと考えました。
 
リンクさせてもらっているノーネクタイ・軽装で夏の省エネ!ダウンロードの省エネ・バッジを利用して今年の夏の営業活動をノーネクタイ・ノー上着でやってみようと考えたのです。

 第2044回でも書きましたように、今は太陽光発電の営業に携わっています。既に4月末で真夏日を記録した今年の夏はどこまで暑くなるのかと考えると恐ろしくなります。ネクタイと上着で訪問活動なんかしていたら死にそうです。
 特に、省エネを推進している太陽光発電の営業がネクタイ・上着では洒落にもなりません。

そこで、チーム・マイナス6%の話題を持ち出し、省エネ・バッジを使うことで、ノーネクタイ・ノー上着を実行することを会社に提案してみました。
 幸い上司の賛同も得、社長にも許可を取って頂きました。これで、社内の心配はなくなりました。後は、お客さんの反応ですが、こちらは、この省エネ・バッジを見せることで却って話のネタになるのじゃないかと期待しています。

さて、どうなることやら!

200553日火曜日  第2053回  省エネ・バッジ

 さて、いよいよノーネクタイ・ノー上着での営業初日。ワイシャツの胸のポケットに省エネ・バッジをつけて飛び込みを開始。特に何時もと変った様子も無く、普通に受け入れてくれます。尤も、こちらがその変化に気が付かないのかもしれませんが、トラブルはありませんでした。
 それどころか、余りにも、無関心なので、こちらからバッジを見せて、話を振ってみると、「それは良いじゃないか!」「夏に、ネクタイなんて無茶だよ」と賛同してくれたお客さんもありました。
 バッジを全面に押し出すことで、堂々と「ノーネクタイ・ノー上着」を主張できるのでありがたいですね。これなら、何とか続けられそうです。
 やはり、営業にネクタイと上着が必要と思っているのは、こちらが勝手に思い込んで恐れているだけのようです。

 「ノーネクタイは失礼」なんて思い込み

 ・・・略

 軽装化を奨励していない企業は、「顧客からの評価が下がる」ことや、「社内の秩序・風紀の乱れ」を懸念しているのに対し、すでに奨励している企業は、軽装化によってむしろ社員の士気や業務効率が上がり、顧客の評価も良くなったとプラスの影響をあげています。実際に軽装を始めてみれば、「案ずるより産むが易し」なのです。

 結局、自分でバリアーを作っていると言うことのようです。思い切って、踏み込んでみれば、全く別の世界が広がるようです。どうやら、日本人の大抵の人は夏にネクタイと上着なんておかしいと思っているが世間の目を怖がって踏み切れないのが本音じゃないでしょうか。だからこそ、こちらが、思い切って踏み切れば、当然のごとく受け入れてくれる。
 それでも、今は個人のお宅を訪問する仕事ですので比較的受け入れられ易いのかもしれません。企業への営業活動が抵抗無く受け入れられるようになってこそ本物なのですが、今年こそ、ノーネクタイ・ノー上着元年になって欲しいものです。
 他に何もやらなかった小泉さん、これだけは頑張ってください。

お願いします!

200554日水曜日  第2054回  エネルギー建築学者

 太陽光発電の営業をしていて感じることに、屋根の形状が如何に太陽光発電に向いていないかである。太陽光発電のなかった時代の建物は仕方ないとしても、現在建築中の建物の中にも、全く太陽光発電の設置を考慮していないものが多いことに驚かされます。
 施主の責任も有るでしょうが、設計・施工の段階で、建築設計士などが時代が求めているものが分かっていないのじゃないかと憤りを覚えます。これからの、設計には当然太陽光発電を考慮に入れることが必要なはずです。

 2日、読売新聞 コラム「地球を読む」にレスターブラウン氏が「中国 貪欲な資源消費」の題で興味深い説を書いていました。

 それによると、中国が8%の成長率を続けると、2031年に今のアメリカ並みの資源を消費する事になるそうです。しかし、石油の消費量だけを見ても、今の世界の一日の石油生産量7900万バーレルより多い9900万バーレルが必要となるのだそうです。つまりは、中国が今の成長率を続けることは事実上ありえないということなのかもしれません。それではどうすれば良いのでしょうか。

 ・・・略

 中国は、新たな経済モデルが必要であることを教えている。それは化石燃料に依存せず、風力や水力、地熱エネルギー、太陽電池、太陽熱発電、生物燃料などを含む、再生可能なエネルギー資源を活用するものである。新エネルギーを探すのは、石油地質学者ではなく風力気象学者の役割である。建物の設計には、エネルギー建築学者が参加するようになるに違いない。・・・以下略

 その通りですね。特に、太陽光発電のためには南向きの大きな屋根を付けることはデザインを少々犠牲にしてでも優先されるべきだと思います。尤も、太陽光電池がコストダウンされれば北向きの屋根に設置しても採算は合うのですが、それにしても、北向きの屋根は、如何にも勿体無いですから。

建築家さんお願いします!

200555日木曜日  第2055回  黄砂

 4月になって平年より暖かな日が続いたようですが、晴の日にも何となくスカッとした青空を見ることが無かったように感じたのは私だけでしょうか。
 5月になっても、それは変りません。3日も夏日のような天気なのですが、何となく空は抜けるような青さではありませんでした。遠くの山は何となく霞んでいるように思えます。
 どうやら、黄砂のようです。

 黄砂といえば、4月30日に面白いニュースがありました。

 Yahoo!ニュース → 黄砂の影響で天気「不明」 仙台管区気象台

 ・・・略

 仙台管区気象台は30日、黄砂の影響で上空の雲の状態が観測できなくなり、仙台の同日午後3時現在の天気が特定できず「不明」と発表した。同気象台は「『不明』となるのは珍しいのでは」としている。・・・以下略

 ところが、2日の読売新聞より

 仙台管区気象台が先月30日、黄砂の影響で「雲の状態が確認できず、天気は不明」とした発表内容について、同気象台は2日、先月30日午後3時、同6時、同9時の記録を「天気不明」から「煙霧」に訂正した。・・・中略

 同気象台では、天気を「快晴」「雨」「曇り」など15種類に分けて記録しており、黄砂や煙などで雲の状態が地上から見えない場合は、「煙霧」とすることになっているという。黄砂で空が一面薄い褐色に覆われた先月30日もそうすべきだったが、誤って「不明」としたという。・・・以下略

 上空の雲が観測できなくなるほどの黄砂が発生しているとは何だか不気味です。この黄砂も、昨日の「中国 貪欲な資源消費」とも関連する中国の砂漠化の影響が大きいそうですが、世界中が中国に振り回されているような気がするのは私だけでしょうか。
 いずれにしても、これ以上の人口増加を地球の資源が支えることは難しそうです。

 この黄砂は、太陽光発電にも影響しそうです。今年も予想される暑さも太陽光発電の効率を下げるでしょう。なんだか、もう太陽光発電も地球温暖化や貪欲な資源消費に追いつくことができないのかもしれません。

もしかして、手遅れか!

200556日金曜日  第2056回  サマータイム

 私のサイト順路の一つ「五十嵐仁の転成仁語」は第2032回でも取り上げた様に、最近は、中国・韓国などに対する考え方で違和感を覚えることが多いのですが、基本的には同じような考え方を持っている様に思っています。

 特に、5月1日(日)の「あとの8時間は我らの自由に」でサマータイムについての考えは第1993回でも書いたように全面的に賛成です。

 ・・・略

 サマータイム導入の動きがありますが、さらなる労働時間の延長に結びつくのではないかと心配です。欧米では夕方の時間をレジャーなどに使っているという肯定論がありますが、それは欧米だからです。企業風土の異なる日本に導入して、欧米のように成功するのでしょうか。・・・以下略

 今の私を代表とする日本のサラリーマンの社畜状況から言って、残業が増えることは火を見るより明らかだと思います。それでなくても、明るいうちは退社し難い風土をも持つ日本企業の退社時間が延びることは間違いない。
 これを喜ぶのは経営者だけで、恩恵に浴するサラリーマンはほんの一部だと思います。

 偶然でしょうか、もう一つのサイト巡路の「クライン孝子の日記」20050503がサマータイムに触れています。何時もは、正反対の意見が多いこの二つのサイトが同じ意見です。

 ・・・略

 それから、今一つ、サマータイムなるものの導入が日本で再燃しているとのことですが、これ絶対反対です。

省エネなんていうけど、日本の夏時間は欧州とは違う。欧州の多くはサマータイムを導入していますが、これは夏だと朝4時に夜が明け、日が暮れるのが夜十時過ぎ。逆に冬は、朝8時半ごろ夜があけ、午後4時には真っ暗になってしまう。
 つまり、夏と冬では昼間の長さが極端に違うので、サマータイムを導入しても、そう人間の身体にこたえない、影響ありません。

日本とは全く気候事情が違うのです。それなのに、すぐ欧州を真似ようとする。これ、間違っている。・・・以下略

 20050504にチョッと違った考えがありました。

 ・・・略

 少なくともヨーロッパの人が、夏を太陽を待ちこがれる様に、日本の人がそれらを待ちこがれはしないと思います。そんな所に何故「サマータイム」なのでしょうか。
 もっとも反対する人が主張する、寝不足になるとか労働強化になるとか言うのは、バカげた議論だと思っています。動物じゃあるまいし、人間はあくまで時計で生活するのですから、夏時間になったからと言って、余計に働くことなんてない訳です。日本人の考え方がおかしいからそうなるのだと思います。

 成る程、ヨーロッパでのサマータイム導入には夏昼の昼夜の差という理由があるんですね。これは気が付きませんでした。やはり、実体験しない机上の空論は怖いですね。
 しかし、動物じゃあるまいし労働強化にならないというのはこの人が日本の現状を体験していないから言えるのでしょうか。
 ここでも、日本人の常識、世界の非常識の世界ですね。
日本人の常識、良いことも悪いこともあります。

難しいですね!

200557日土曜日  第2057回  コンパクトなまちづくり

 昨日に続いて、最近その胡散臭さに気が付いて、信用が置けないと敬遠しつつある朝日新聞にもたまには意見の一致を見る記事があります。

 1日、社説、まちづくり 郊外から街中へ

 ・・・略

 英国やドイツでは、日本より30年も早く、郊外から撤退し中心地に住民を集める都市再生の作戦が始まった。

 郊外に延びた上下水道や道路などのインフラを維持するには費用がかさむ。財政負担を抑えながら、住民の高齢化や環境保全といった課題にこたえる。そんな成熟した街が求められている。

 それに気づいた日本政府も「コンパクトなまちづくり」を掲げ、法制度の手直しに動き出した。たとえば、90年代後半から一気に広がった大型商業施設についても、建設を抑える方向に政策を転換しつつある。・・・以下略

 成る程、車社会に踊らされて郊外型スーパーなどと供に郊外へ伸びて行った街も人口減の時代を迎えて見直すべきときが来ているということなのですね。流石にヨーロッパはこういう面では進んでいますね。
 
第1558回でも取り上げた中核都市への人口集中を思い出します。車社会から路面電車など公共交通による公害のすくない街づくりは私の理想とする街です。
 こんな動きが起こっているとは知りませんでしたが、是非実現して欲しいものです。もうエネルギー使い放題の時代は終わりです。如何に効率の良い省エネ都市を作るかが必要なことは間違い無さそうです。

何時のことだろうか!

200558日日曜日  第2058回  両面受光太陽電池

 画期的な発明も大幅なコストダウンも無く、政府の政策の後押しも無い太陽光発電の普及は足踏み状態です。
 その上、メーカーは儲けの良いドイツなどへの輸出を優先して、国内は全くの品不足が起こっています。今や、契約を取っても、製品が無く工事に着工できない状態に陥っています。全く、この国は何を考えているのでしょう。

 と、怒りが収まりませんが、少しは面白いニュースもありました。

 日立、両面受光太陽電池の量産ライン完成 20050425

 日立製作所は日立事業所(日立市)に独自開発した両面受光太陽電池のセル生産ラインを6月末に完成し、ドイツ、中国向けを中心とした輸出に乗り出す。年産1万キロワットのうち90%程度を輸出に振り向ける。表面の電気変換効率が13・5%、裏面が11%程度と両面で電気を起こせる電池で、ドイツの企業と提携してセルを輸出。まずスイスの高速道路の遮音壁に設置するなど、両面で発電できる特徴を生かした市場開拓を本格化する。・・・以下略

 参考:HITACHI:両面受光太陽電池

 これは面白そうです。高速道路や線路などへの設置が促進されれば良いですね。早急に量産されれば良いのですが。
 それにしても、何故ここでもドイツを中心とした輸出が大半なのでしょう。情けない限りです。折角の商品も政治の貧困で国外に流れてしまうのはなんとも歯がゆい限りです。
 京都議定書の達成のチャンスをみすみす見逃して何時までこんなことを続ければ気が済むのでしょうか。

何とかならないものか!

200559日月曜日  第2059回  団塊の世代

 リストラのターゲットになった団塊の世代の逆襲の時が来ているようです。

 市民のための環境学ガイド → 「今月の環境」(5月2005年) → 5月3日: 製造業、団塊世代を「手放せぬ」

 1947〜49年生まれの団塊世代が07年から定年を迎える。この世代が全従業員に占める割合は、全産業平均では9.2%だが、製造業に限ると9.8%と1割近い。そのため、その退職に危機感を持っている企業が多い。特に、正社員300人以上の製造業では41.4%に上った。

 数の多さで何時も経営の重荷の様に言われてきたものですが、製造業では日本の技術力を支えてきた最後の世代なのかもしれません。その主力を成す世代が一気にいなくなったとき日本の製造業にとっては大変なことになるということにやっと気が付きだしたということのようです。
 残念ながら、私などは技術系でないので再評価されそうもありませんが、それでも、同じ団塊の世代が再評価されだしたことは嬉しいですね。
 闇雲に人員を減らすことにより決算の見かけの数字は良くなったかもしれませんが、従業員の心が会社から離れ、パワーが落ちジリ貧に陥っているように思えます。パートやアルバイトに派遣社員と正社員を減らしてきたことも同じことです。

 尼崎でのJRの脱線事故の後に噴出している不祥事も利益至上主義がもたらした、企業への忠誠心というか帰属意識の希薄化などの影響と思うのは私だけでしょうか。

変な世の中になったものです!

2005510日火曜日  第2060回  トヨタ

 自動車の業界が大変なことになっているようです。あのGMとフォードの両者の格付けが「投資不適格」に引き下げられた。日本の自動車メーカー、特にトヨタの快進撃がもたらしたものといえるのじゃないでしょうか。

 そのトヨタの奥田会長の発言が物議をかもしているようです。

 論壇 → 目安箱 → 平成170428 トヨタ、奥田ヒロシのバカさ加減

 ・・・略

 4/26NHKラジオニュースにて報じられた内容を要約する。

北米における貿易摩擦を緩和し米国内自動車産業の保護という名目でトヨタは北米における自動車の販売価格を値上げすると発表した。 (ここまでは他の新聞でも報じられていたが。)

NHKラジオでは更にその裏をすっぱ抜いた。 その一般紙に報じられなかった内容はこうだ。 実は値上げ表明と時を同じくしてトヨタ奥田側が同じく北米向けの販売を行うホンダに対し、 「販売価格の値上げをせよ」 との半ば強制するような高圧的な態度で迫った。・・・以下略

 トヨタと言えば、第2034回日本の自動車産業は世界を幸せにしない」などで取り上げたように団藤保晴の記者コラム「インターネットで読み解く!が詳しい → 米自動車産業の支援はどこまで本物か [ブログ時評21] (2005/05/08)

 ・・・略

 トヨタ首脳が考えているのは、米業界に「一息つかせる」短期的な支援でしかなかろう。日産が危機になった際、もしトヨタが人を出していたら、豪腕として名を上げたゴーン社長にも優る業績回復を成し遂げたに違いない。日産の体質が実は絞ればいくらでも絞れる「たっぷり濡れ雑巾」状態であることは、同じ業界のトップとして知らぬはずがない。しかし、人を出して経営改革したらトヨタを二つ作ることになってしまう。GMにも、フォードにもそれはしないはずだ。・・・略

 どうも、トヨタの余裕の無い糞真面目さが世界中を不幸にしているように感じられるのは私だけでしょうか。
 この余裕の無さは尼崎の事故の
JR西日本にも通じる所があるような気がします。競争に打ち勝つ為に、実行不可能なダイヤを組み、現場にプレッシャーを与えた挙句の果てが大事故に繋がってしまった。

 トヨタの一人勝ちは何をもたらすのでしょうか。

日本はトヨタと心中か!

2005511日水曜日  第2061回  トヨタ2

 昨日、JR西日本の事故をトヨタと結びつけて書いた時はチョッとこじつけかなとも思いましたが、何と、本当に結びつきがあったようです。

 論壇 → 目安箱 → 平成170509 JR西日本の尼崎事故は 「トヨタ式合理化」 によって起きた

 ・・・略

 あの大惨事、福知山線の列車事故はトヨタがJR西日本の経営指南をして徹底的に歪んだ合理化を進めた結果。

分割民営化によって利益を出さなくてはいけない民間企業になったのは良いが、その過程でトヨタ方式を採ったのがそもそもの大過失である。

 何分に1台作られる自動車の製造業ではトヨタ方式でも良いかも知れないが、 (それでも工員にかなりの必要以上の負担を強いているのも事実で余裕時分が無いから過労による重大労災事故も多いようだ。 もちろんトヨタの闇の力で隠蔽され報道されることは殆ど無いが。)・・・以下略

 トヨタがJR西日本に経営指南していたとは知りませんでした。自動車メーカーだけでなく他の産業にもトヨタ方式が浸透していっているとなると、世の中全てが、効率主義で余裕をなくしてしまいそうです。
 ダイヤ改正で遅れを取り戻す余裕の時間を削ったことで運転手により多くの負担がのしかかったことが今回の事故の原因とも言われているのもこんなところに原因があるとしたら恐ろしいですね。

 直ぐに反論もありました。

 「JR西日本の尼崎事故は 「トヨタ式合理化」 によって起きた に異論

 ・・・略

 これは生産性、効率追及の前に、NGが出たらラインを止める、機械を止める、と云うものです。 分かり易く云えば、品質・安全第一主義です。・・・以下略

 機械を止めることでロスを最小限に止める効果はあるでしょうが、私としては、合理化で浮いた時間は行員の労働時間の短縮に当てられるのなら納得しますが、それだけ余裕(遊びと言っても良い)の無い労働時間が増えるのでは賛成できません。それは単に、企業が儲けるだけなのですから。
 やはり、トヨタの余裕のなさには人々の幸せを奪う怖いものがあるように思えます。

やはり、危なそう!

2005512日木曜日  第2062回  トヨタ3

 2日連続でトヨタを取り上げていたら、偶然でしょうか決算が発表されました。3日連続でトヨタの話題です。

10日、NIKKEI NETより

 トヨタ自動車が10日に発表した2005年3月期の連結決算(米国会計基準)は、最終的なもうけを示す純利益が前の期比0.8%増の1兆1712億円と、3期連続で過去最高となった。為替変動が減益要因となったが、総販売台数が11%増の740万台と過去最高を更新し、好調だったことで吸収した。

 売上高は7%増の185515億円と、初めて18兆円を超えた。海外では全地域で販売台数を伸ばし、13.8%増の5027000台。国内でも3.4%増の2381000台を確保した。・・・以下略

 第1698回で去年の決算を取り上げていました。去年も、「そんなに儲けすぎてどうするんだ」と毒づいています。私も、進歩が無いですね。
 しかしながら、
第2034回一昨日昨日と世界の自動車業界ばかりでなく他の産業にまで余裕をなくするトヨタ方式を持ち込んで不幸を撒き散らしていることに何となく違和感を覚えたものですが、その仕上げがこの儲けなんですね。
 そんなに儲けてどうするんでしょう。自分さえ良ければの典型のようにも思えます。しかし、まだそれなら良いのですが、そのトヨタ方式を良しとしてお節介にも世界中に広めようとしているというからとんでもない話です。
 そのやり方が、現場の人間から余裕を奪っていることに何故気が付かないのでしょうか。

ひとりよがりかも!

2005513日金曜日  第2063回  未来の自動車

 未来のクルマの燃料はどうなるのか興味深いものがあります。燃料電池かアルコール系か、それとも私が一番望んでいる電気か。

 12日読売新聞に偶然でしょうか二つの方式のニュースがありました。

 一つは燃料電池車

 トヨタ自動車と米ゼネラル・モーターズ(GM)が、次世代のエコカーである燃料電池車の技術開発について協力関係を強化する方向で調整していることが11日、分かった。・・・以下略

 もう一つは電気自動車

 三菱自動車は11日、自動車の後輪のホイール部分にモーターを内蔵した次世代の電気自動車の試作車を公表した。2010年までに軽自動車での市販を目指す。・・・以下略

 面白くなりそうです。ハイブリッドで先行するトヨタが燃料電池車でも成功するのでしょうか。それとも、リコール問題でジリ貧の三菱が巻き返すことができるのか。
 
第1839回でも書いたように、太陽光発電での充電による電気自動車を期待している私としては、三菱の電気自動車を応援しますが果たしてあのトヨタに勝てるでしょうか。難しいかもしれませんね。

さてどうなるでしょうか!

2005514日土曜日  第2064回  燃料電池

 1KWあたりの補助金2万円と家庭用太陽光発電には冷淡に思える政府というより小泉さんも燃料電池には力が入っているようです。

 13日、読売新聞コラム「自覚なき無資源国」

 燃料電池導入首相が牽引

 ・・・略

 今年4月に改修を終えた新しい首相公邸には、商業目的の家庭用燃料電池発電システムを世界で始めて導入した。・・・以下略

 燃料電池も良いですが、可能性としては太陽光発電の方が上と思うのは私の思い込みでしょうか。
 太陽光発電に力を入れないのは何か理由でもあるのでしょうか。それとも、単に業界の力関係だけなのでしょうか。
 実際に毎日営業活動をしていると、太陽光発電が良いということは誰も否定しません。殆んどの人が環境に関心を持ち太陽光発電の良さを認める日本人というのは本当に真面目な人たちです。しかし、実際に導入するとなるとやはりコストがネックになります。
 それだけに、設置費用が100万円くらいに下がるか電気の買い取り価格がドイツのレイトインセンティブ方式の様に高くなり設備の償却が5年から10年で済むとなれば普及は爆発的に進むと思われます。
 こんな好機を何故利用しないのか不思議でなりません。

不思議な国です!

2005515日日曜日  第2065回  民営化

 未来の日本の交通体系は、長距離は新幹線を主体とする公共交通。願わくば、貨物用の新幹線網も欲しい。
 中核都市の市街地は路面電車と自転車に歩き。田舎や小さな地方都市は電気自動車に自転車と歩き。
 石油が有り余って無限に利用できるように思ってクルマ優先の交通体系に切り替わったのは丁度私が学生時代だった70年代ごろでしょうか。何時の間にか路面電車は廃止され、国鉄は民有化されました。その頃は、誰もがクルマ社会の便利さを受け入れました。
 しかし、今頃になってやっとその危うさに気がついてきたと言う所でしょうか。石油の埋蔵量の限界があるからには、もう一度公共交通を主体とした方向に進むべきことは明らかなのではないでしょうか。

 宮崎学公式ウェブサイト → 民営化の神話 本音のコラム114回 2005/5/12はその民営化こそがあの尼崎の事故をもたらしたと言う。

 ・・・略

 その主な原因は、中曽根内閣が旧国鉄を民営化したことにある。徹底した利潤の追求が、利用者(国民)の安全とは相反することもあるという、当たり前のことに目をつむり、非人間的な合理化を強行した政府の責任は大きい。

  特に旧国鉄がJRへと移行する際に見られた、政府、JRの徹底した国鉄労働組合潰し、そこに見られた非人間的施策と、今回の事故とそれへの対応には、通底するものがあるように思われる。そして「民営化」を無批判に賛美してきたメディアは、自らの責任を棚に上げ、手近な「悪者」づくりに血道をあげている。この姿に、この国の絶望を見る

 私も、当時は民営化を良しと思っていました。確かに、民営化前の国鉄は無駄の塊であったことは間違いないと思いますが、利益第一の今も逆の方向への行き過ぎである。
 無駄の代表だった国鉄と徹底的に無駄を省くトヨタの経営は両極端ですが、どちらも受け入れたくないですね。何故人間は極端に走ってしまうのでしょうか。

やっぱり余裕が一番!

2005516日月曜日  第2066回  すす

 日本を何かと目の仇にしている中国ですが、表向きだけでなく、政治の貧困がもたらす隠れた影響も大きいようです。
 その一つに、内陸の砂漠化による黄砂がありますが、それだけでは無いようです。

 Yahoo!ニュースより

 北半球大気汚染に中国「すす」が影響…NASAが分析

 【ワシントン=笹沢教一】中国の工業地域などで発生する「すす」の量が急増し、北半球の大気汚染を悪化させていることが、米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙研究所の分析で明らかになった。・・・中略

 最もすすの影響を受けやすい北極地域を例にとると、1980年代初め、すすの排出源として大きかったのは旧ソ連と欧州だったが、その排出量はこの20年で4分の1程度に減った。現在の最大供給源は中国地域で、排出量は70年代後半の約2倍に増えたという。・・・以下略

 中国にも困ったものですね。しかしながら、それというのも人口が多いのが全ての原因。多くの人口を人並みの生活水準で養う為には多くのエネルギーが必要。
 つまりは、地球の許容量以上に人口が増えすぎたことが全ての原因である。エネルギー問題は人口問題であることは間違い無さそうです。

 ここはやはり、第418話でも書いたテレビやラジオなどを使った人口抑制方法を実施すべき時が来ているのかもしれません。

難しいでしょうか!

2005517日火曜日  第2067回  納税者番付

 驚きましたね、今年の所得番付。サラリーマンがトップとは、信じられないことが起きました。世の中変っているのでしょうか。

 16日、NIKKEI NETより

 04年の高額納税者公示、サラリーマンが初の首位

 国税庁は16日、2004年分の所得税額が1000万円を超えた高額納税者を全国の税務署で公示した。公示されたのは前年より2.3%多い75640人で、4年ぶりに増加した。あわせて公表した全国の上位100人の番付では、タワー投資顧問の清原達郎運用部長(46)がサラリーマン(給与所得者)として初めてトップになった。推定所得は約100億円。IT(情報技術)関連の若手経営者など本業組が健闘した一方、「土地長者」は5人で過去最少だった。・・・以下略

 素直に喜びたい気持ちもありますが、何となく受け入れられない気持ちもあります。というのも、物を製造したりサービスを提供したというのでなく金が金を産む世界でのことだからです。
 例えば、青色ダイオードの中村さんのような発明に対しての報酬なら諸手を上げて喜べそうですが、マネーゲームの世界ではやはり抵抗があります。
 如何に、優秀で人並み以上の努力をしたとしても、マネーゲームでそれだけの利益を上げることができるということ自体が異常であると思うのは私だけでしょうか。

 上位100人の番付にこうしたサラリーマンが6人だけでなく、サラ金の経営者が5人、パチンコ関係が12人、健康・美容関連が17人など何となくアブク銭の臭いが感じられてしまいます。

単なる私の嫉妬でしょうか!

2005518日水曜日  第2068回  石油高騰

 第2064回で取り上げたように日本政府の太陽光発電に対する取り組みは余りにも遅い。こんなのんびりしたことをしていたら、いざという時に間に合わなくなると思っていたら、トッテンさんがちゃんと指摘してくれました。

 ビル・トッテンからのレター → No.680 石油価格高騰に備えを

 …略

 日本の過剰なまでに進んだ経済体制を、風力や太陽光エネルギーでまかなえるとはいくら楽観的な私も信じていない。しかし今のうちに、まだ代替エネルギーに移行できる余裕のある今の段階で、徐々にそれらへの投資を始めることが何よりも大切なのである。なぜなら一度石油価格が高騰し、IMFの予測通りになれば、電気や水道といった基本的な社会のインフラをカバーするための発電装置を新たに製造することも困難になってしまうからである。…略

 そうなんです。余裕のあるうちにやることこそ大事なのです。いざ、石油が足らなくなったときに慌てても、あらゆる物資は高騰して、あの石油パニックの時のように商品が手に入らなくなることも考えられます。第一に、そのとき生産体制が間に合うとは考えられません。

 営業に回っていても、「もっと安くなってからなら考える、まだ早い」と言うお客さんが大半ですが、いざという時に「しまった、もっと早くやっておくべきだった」と後悔されないことを願います。
 しかしながら、確かに、短期間で償却をするには値段はまだ高い。誰もがわれ先に取り付けたいと考えるには、やはり、政府の後押しがもっと必要でしょう。

 それにしても、日本中の屋根に太陽光パネルを載せるときが来るのでしょうか。それともそんなことは夢物語なのでしょうか。
 と、散々太陽光発電を奨めながら自分では設置できなかったのですが、やっと、我が家でも設置することになりました。屋根が小さいので車庫を建ててその上に載せることにしました。車庫の鉄骨は立ち上がりました。

もうすぐです!

2005519日木曜日  第2069回  信号なし

 第1025話でセンターラインを引くのを止めたら交通事故が減ったことを取り上げましたが、世界では、もっと過激な方法が考えられたようです。

 18日、読売新聞より

 街から信号が消えた

 オランダ北部で近年、まちなかの信号や道路標識を取り除く小都市がふえている。この動きはドイツやスウェーデンにも波及し、英国でも試行的に導入する町が出てきた。
 モンデルマン氏がその仕掛け人。「信号や標識がない方が安全なのだ」と力説し、「危険回避原理が働くからだ」と説明する。

 車の運転者、自転車乗り、歩行者は、交通ルールが表示されなくなると、不安になる。行動は慎重になり、周囲に注意し、目と目で合図しあい、誰が先に通行するかが決まる。しかも、「信号待ち」がなくなる分、往来は円滑になる。…以下略

 これは面白そうですね。さすがオランダ、いろいろやってくれます。センターラインが無い時と同じ心理状態でしょう。これは、センターライン以上に経費の節減効果も大きそうです。
 これと、
第2065回でも書いた公共交通主体の交通体系と組み合わせれば、我が物顔の車も減らせるかもしれません。車さえ減れば、交通事故による犠牲者も大幅に減るでしょうし、省エネにも貢献できます。
 兎に角、車主体の生活を捨てることこそ人類の目指す方向であることは間違いないでしょう。

早くしなければ!

2005520日金曜日  第2070回  クール・スタイルシャツ

 第2051回の小泉さんのチーム・マイナス6%に刺激されてノーネクタイ・軽装で夏の省エネ!の省エネバッジをつけての営業活動も2週間を過ぎました。
 肌寒い日もありましたが、長袖のワイシャツにノーネクタイは快調です。衣替えも過ぎてもう少し暑くなったら半そでも良さそうです。
 お陰で、今年の夏は乗り切れそうな気がします。お客様の反応も抵抗はまったくありません。企業相手でなく個人相手の所為かあるのでしょうが、余りの無反応に気が抜けるくらいです。やはり、自分の気持ちが一番のバリアのようです。

 追い風も吹いているようです。

 18日、読売新聞より

 ノーネクタイ、コシノヒロコさんも新シャツ発表

 大阪府出身のデザイナー、コシノヒロコさんがノーネクタイでも格調を保てるようデザインした男性用ワイシャツ「クール・スタイルシャツ」の発表会が17日、大阪市内で開かれた。

 政府が提唱する「夏のビジネス軽装」(クール・ビズ)の一環。「ネクタイを外すと体感温度が下がり、エアコン使用を控えられる」ことから、〈大阪発〉の地球温暖化防止の取り組みとして普及を目指す。

シャツは6種類。襟や胸元をおしゃれにあしらっている。集まった関西の財界人からは好評で、「以前の省エネルックのような半袖スーツと思っていたが。これなら賛成」。

写真はもう一つ判りにくいですね。何とか、みんなが飛びつくようなものであってほしいものです。
 今年こそ日本の夏からネクタイと上着を追放したいものです。

定着するか!

2005521日土曜日  第2071回  リーガル

 第654話第1570回で書いたリーガル、長い間修理も出さず履いていましたが、とうとう底に穴が開いてしまいました。
 さすがにこれでは修理も利かないかとあきらめかけましたが、駄目元で修理に出してみました。
 取敢えず3足持って行きましたが取次店で1足は無理とはねられました。あとは工場に送ってみないと修理できるかどうかわからないとのことでしたが、駄目だったら処分するとの約束で出しました。
 3週間ほどかかりますとのことで、昨日、2足とも出来ましたとの電話があり、取りに行きました。
 底の磨り減った(足癖が悪いので特に片方が減っている)みるもみすぼらしい靴が、見事に蘇っていました。料金は2足で18900円とバブルの頃に比べるとそれなりに安くなっていました。当時はもっと減りの少ないものでも1足1万円は軽く越していたと記憶しています。

履いて行ったのともう一足を、又、修理に出したので、帰りは新しいのを履いて帰りましたが、さすがに、何度も修理したものなので、少し窮屈になっていました。修理に出すのも2度くらいが限度かもしれません。
 それにしても、修理が利くのはありがたいですね。これでいったい何年履いているのかと考えると、「やはり良いものは長持ちする」と感心します。もう次は修理は利きそうもないので大事に履いてやることにします。さて、後何年持つでしょうか。
 いずれにしても、これでやっと、人並みにかかとの減ってない靴で毎日の営業活動を頑張れそうです。

さあ、やるか!

2005522日日曜日  第2072回  100年後

 地球温暖化により地球はどうなるのか、具体的に想像するには私の頭では無理のようですが、面白い記事を見つけました。

Yahoo!ニュースより

 関東、近畿は九州南部並み 100年後、高温化顕著

 気象庁が約100年後の年平均気温や降水量などの気候変化を、スーパーコンピューターを使って予測したところ、年平均気温は全国的に2−3度上昇、高温化が顕著に現れる結果になったことが19日、分かった。

 予測は同庁の気象研究所が考案したモデル計算式を使い、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が2100年には1990年の倍以上になると想定。モデルで再現した1981−2000年の平均と、2081−2100年の平均を比較した。

 各地の気温は、北海道が一部で4度程度上昇して現在の東北南部並みに、東北は関東北部並み、関東は九州南部並み、近畿と九州北部は九州南部−奄美地方付近並みと、いずれも約300キロ南下した地域の気温に近くなる見込み。

(共同通信) - 5192039分更新

 残念ながら100年後には縁がありません。しかし、これが本当ならば、夏に弱い私には絶えられそうもありません。この頃には、ノーネクタイ・ノー上着は定着しているでしょうか。それとも、まったく違った文化になっているのでしょうか。未来を見られないのは残念です。

もう一つ100年後を予測したものがありました。

市民のための環境学ガイド → 今月の環境」(5月2005年) → 5月13日: 温暖化2.7度の影響予測

 科学技術振興機構の野原研究員、気象庁気象研究所、東大生産研の研究グループが、2081年〜2100年の予想気温、予想降水量などを予測。

 世界各国の研究機関の最新の15の予測モデルを活用。その結果、世界全体の平均気温は今より2.7度(陸上だけだと3.7度)上昇。降水量は、インドから東アジアにかけて1日あたり0.1〜0.2ミリ増加、地中海周辺から中近東で0.1〜0.2ミリ減少。

 河川の流量に変換すると、ユーフラテス川の41%減、リオグランデ川の26%減、ドナウ川の23%減などが減少。

 レナ川24%増、ユーコン川23%増、黄河10%増、メコン川7%増、などが増加。

こちらも、気温の上昇は避けられないと予測していますね。大河の水量が変わるとは想像もしていませんでした。
 どうやら、100年後の日本はそれほど住み易い国とは言えないようですね。その頃には、昭和から平成の人々は子孫によって、われわれの時代を奪い去った人々と非難されているのでしょうか。
今更、どうにもならないのかもしれませんが、一人ひとりが未来の地球を守るための努力をすべき時が来ているのは間違いなさそうです。

そんな期待は空しいかも!

2005523日月曜日  第2073回  証書化

太陽光発電など自然エネルギーへの日本政府の貧弱な取り組みに業を煮やしたのか面白いことを考えた人がいるようです。
 今まで気が付きませんでしたが偶然見つけました。

 12/26 10:09 : 家庭用太陽光発電に市民団体が“環境貢献証書”

読売新聞ニュース速報

家庭に導入された太陽光発電の環境価値を証書化する事業に、市民団体「太陽光発電所ネットワーク」が乗り出す。証書を購入した企業や自治体は、「環境保護に協力している」とPRできる。大規模な風力発電やバイオマス発電で、同じような仕組みはあるが、小口の太陽光発電では初めて。導入した家庭の負担を軽減し、一層の普及につながるものと期待される。

 証書化するのは、太陽光で発電した電力のうち、自宅で消費した分。二酸化炭素の排出などを抑制できた価値として、1キロ・ワット時当たり4円以上の価格を想定している。同ネットには現在、約1000人の会員がおり、証書化される電力量は、年間で計170万キロ・ワット時になるという。同ネットは、事業を進めるため、来年4月に株式会社を設立する。…以下略

これは面白そうです。実現すれば太陽光発電も採算が取れやすくなるので、もうすこし普及の速度が上がるかもしれません。
 実際に実現しているのでしょうか。サーチしてみました。

日本自然エネルギー これには太陽光発電は含まれてないようです。

太陽光発電所ネットワーク これがそうみたいですが、証券化については書いていないようですし、会費までいるようです。何か変ですね。ネットで金の要るものは近寄らないことにしていますのでこれはパス。

と言いながら、いろいろ探してみましたが、残念ながらそれらしきものは発見できませんでした。
 良い考えかただと思うので、何とか実現して欲しいものです。

ゆっくり探してみます!

2005524日火曜日  第2074回  新幹線

第1809回で新幹線を早く北海道から九州まで、願わくば、貨物用の新幹線も通すべきと書きました。
 やっと、北海道新幹線の新青森―新函館の起工式が
22日開かれた。

NIKKEI NETより

 …略

1972年の基本計画決定から33年ぶりの着工。新幹線初の北海道乗り入れに向け、2015年度末の完成を目指す。完成後は東京―新函館が現在より約2時間早い3時間40分で結ばれ、さらに札幌までの延伸が今後の課題となる。…以下略

完成までまだ10年も先の話です。何とも、気の遠くなるような話です。エネルギー危機が来ることは間違いないのですから、それまでに一日も早くクルマ主体の交通体系を新幹線をメインとする体系に変えることが必要である。
 無駄な公共投資やそれに群がる政・官・財(今、騒がれている鉄鋼や橋梁(きょうりょう)の大手メーカーが軒並み関与した大型談合などその代表的な例と言えるでしょう。)によって、本当に大事な新幹線のような公共投資が遅遅として進まないのはなんとも歯がゆい限りです。
 未来の日本の進むべき道をきちんと示せるリーダーが出ないとこの国は本当に危ない。

諦めるしかないのか!

2005525日水曜日  第2075回  ハチク

 第1724回で「破竹の勢い」の破竹と思ったが、「淡竹(ハチク)」というたけのこの種類と分かり、それなら一度は食べなくてはと書きながら、もう忘れてしまっていました。
 ところが、ある日、昼過ぎに伺ったお客様のところで、「これ、裏山で取ってきたハチクを料理したところだけど食べる」と筍の細いものを出して頂きました。食べてみると、やわらかくて淡白でなかなかおいしいものです。
 そのときは、あの「淡竹(ハチク)」ということも忘れていました。帰りに、「持って帰りなさい、ハチクはアクを取らなくても食べられるから」と教えてもらい袋に一杯頂きました。

帰って、やっと、「ああそうだ、ハチクといえば、何時やらこの部屋でも書いたはずだ」と思い出しました。何とも、間抜けな話です。
 しかしながら、思わぬ時に思わぬものを口にさせてもらって、これぞ営業の面白さかもしれません。

驚いたのは、第1724回リンク先が全部残っていたことです。読み返すとリンク切れが多い中で珍しいこともあるものです。それも旬の食べ物なのに。

たけのこ料理

【楽天市場】あじわいどおり:初夏の味

タケノコの旬

思い込みって怖いですね!

2005526日木曜日  第2076回  トヨタ

 社長として登場した頃は「なかなかやるな」と評価したのですが、その後はどうも「あれっ!ちょっと違うぞ」と思わせられた第2060回でも取り上げたトヨタの奥田会長が又もや物議をかもしているようです。

中国・呉儀副首相が帰国…小泉首相との会談をドタキャン

 …略

日本経団連の奥田碩会長は23日、首相との会談をドタキャンして帰国直前の呉副首相と昼食会後、首相の靖国参拝について「個人の判断と国益を見ての判断は違うから、是非、両方の判断でうまく調整していただきたい」と、中国寄りとも取れる発言をした。昼食会で呉副首相は「トヨタは(中国進出で欧米企業より)出遅れたが、今は立派にやっている」などと評価姿勢を見せた。

勝谷誠彦の××な日々。20050524トヨタ本社支那移転で名古屋バブル崩壊。どははは。

…略

国益とはてめえの車を売って汚い銭を集めることだろう。支那婆に<立派にやっている>と言われてそんなに嬉しいか。諸君。同じ車を買うなら売国奴からは買うな。セールスマンが来たならばこの文章をプリントして見せてやれ。遺族会の方々は回状を回してトヨタの車だけには乗るなという運動を起こしましょう。国家というのはこういう価値観キチガイの蟻の一穴から崩れるのである。日本人全体が経済の問題で疲れているからといって一人勝ちの成金がいい気になりすぎたな。かならずそのしっぺ返しはあるものと覚悟しておけ。…以下略

相変わらず強烈です。不買運動とは面白いですね。

 Nikaidou.com → シナババァ日本ナメるが奥田はシナの靴底まで舐める

 …略

 またこの問題で、トヨタの奥田が出張ってきそうだが、車屋のジジイはすっこんでろ。お前が偉いんじゃなくて、あそこまででかくなった企業では、誰が社長だろうと時の流れだろうよ。手腕もクソもない。自分の企業利益だけを見て、国益をないがしろにする売国企業トヨタ。利益が何兆円あろうと、売国企業はやがて凋落をたどるだろう。伸びすぎて調子に乗るとつぶされるのは日米関係と同じ。自動車で調子に乗るトヨタにも、必ず落とし穴がつくられる断言しておく。企業がでかいゆえに、落とし穴に気づかない。世の中よく出来ている。

 なかなか過激で辛らつですね。それにしても、トヨタはどこまで儲けるたら気が済むのでしょうか。自分が儲けるためなら日本の国が滅びてもよしとするのでしょうか。
 「奢れる者久しからず」の言葉通り、いずれ、トヨタの凋落は起こるのでしょうか。トヨタが凋落を始めた時に日本の復活が実現したりしたら笑っちゃいますね。

 もう一つ、トヨタについて、久しぶりにコロさんから掲示板に書き込みがありました。

 中部国際空港(セントレア)についてです。

 …略

 空港会社自身は、しっかりと儲けているようですが、搭乗客には「冷たい空港」となっています。結局の所、貨物便を増やしたいトヨタの思惑通り「トヨタ国際貨物24時間空港」となっています。

 成る程、こんな思惑があったのですね。

トヨタの天下ですね!

2005527日金曜日  第2077回  ノーネクタイ

 ふてぶてしい福田さんから代わった細田官房長官、なんとなく存在感が薄いような感じですが、たまには面白いことをやってくれるようです。

 Yaoo!ニュース → ノーネクタイ率先垂範 細田長官流サプライズ

 細田博之官房長官は24日午前の記者会見にノーネクタイ、上着なしの青い長袖シャツ姿で登場した。政府は省エネルギー化を進めるため6月1日から9月末まで全閣僚や官僚が上着を着用せずノーネクタイの軽装で通すことを申し合わせており、細田氏は率先垂範した。

 「細田流」のサプライズ(驚き)に記者団からどよめきが起こると、細田氏は「ちょっと試してみたが、評判が悪ければまた考え直します」と照れ笑い。記者会見の直前に一足早いお披露目を思い立ち、会見場の裏で上着を脱いでネクタイを外したという。…以下略

結構さまになっていたと思ったのは私だけでしょうか。こういうことはどんどんやってほしいですね。6月まで待たずに続けるかと思ったら、あくる日から元に戻っていました。
 衣替えの6月1日も良いですが、暑ければ、何時でも実行するくらいの柔軟性があっても良いのじゃないでしょうか。
 と言う私は、夕方の冷え込みで風邪気味になりましたので人のことを言ってる場合じゃないですね。やはり、天候に合わせて臨機応変な対応が必要でしょう。
 それにしても、どのくらいの定着が見られるか6月1日が楽しみです。そして、そのニュースを知らせるアナウンサーがネクタイに上着なんて事はないことを望みます。

どうするか楽しみ!

2005528日土曜日  第2078回  マネーゲーム

 MBA(経営学修士)と言えば、アメリカのエリートの証明であり、日本でも留学してそれを取った人はエリート中のエリートとしてもてはやされた。
 しかしながら、その中身は人間性とは相容れないもののようです。

トッテンさんのOur World → No.681 国民のための政策へ行動を

…略

一般の社員は使い捨ての経費として扱うように教えられ、企業は株主のためにのみ存在するという神話を批判することは許されない。地域社会やその住民に貢献するために企業をおこし、経営をするリーダーを育てる代わりに、会計(会計を操る)、経理(お金を操る)、マーケティング(顧客や見込み客をいかに操るか)、人事(社員をいかに操るか)等々、科学を装っていかに上手くものごとをごまかして早く多く利益を出すかをビジネススクールは教えている。…以下略

成る程、こんな教育が行われていたのですね。道理で、マネーゲームがはびこったわけです。金さえ儲ければ勝ちという考えが世界の経済を混乱に巻き込んだと言えば言い過ぎでしょうか。
 
第2067回で取り上げたサラリーマンの所得番付トップもそんなマネーゲーム至上主義がもたらしたものでしょう。
 エリート教育がこれでは世界も狂うはずです。生産活動無しで金が金を産むことを良しとする考え方が定着してしまったことがこの世界の不幸と言えるのではないでしょうか。
 マネーゲームとは儲ける人がいれば損をする人がいると言うことですから、所謂勝ち組みと負け組みが出来ると言うことです。それこそ、1%の勝ち組みと99%の負け組みの今の世界の現状そのままです。
 こんなことでは、誰も幸せにはなれそうもありません。今こそ、
地域通貨の考えが必要なときかもしれません。

空しい夢でしょうか!

2005529日日曜日  第2079回  アルコール燃料

 第1526回第2042回など、この部屋で何度か取り上げ、私もためしに使ってみた「ガイアックス」についての記事がありました。

よいこの歴史博物館 アルコール燃料自動車

…略

日本で「ガイアックス」というアルコール系燃料が宣伝されたことがある。アルコールなので、クリーンで環境に良い。しかもガソリンとは違うので、税金がかからず安い。幾つものTV番組でも取り上げられ、画期的な燃料として、いい事尽くめとして、宣伝された。

 実のところ、ガソリンが50%、アルコールが30%、MTBE(Methyl tertiary-butyl ether)が20%の代物である。MTBEは、米国で使用禁止で、日本では使用量を規制している。

ガイアックスは、この規制値の3倍ものMTBEを使用している。“ガソリン”じゃないので、規制にひっかからない。こんなものが広まったら、みんな発ガン性のホルムアルデヒドで汚染された空気を吸う羽目になる。環境省の実験では窒素酸化物は規制値を超過しホルムアルデヒド、プロピオンアルデヒドなども検出している。環境に良いという話は真っ赤な嘘であった。

さらにエンジンの不調で、故障や火災の原因ともなってきたらしい。はっきりいって、ガイアックスはトンデモいんちき業者に過ぎない。宣伝文句に踊らされてはならない。…以下略

MTBEについては市民のための環境学ガイド →  MTBEの脅威? 10.08.2000が詳しい。

どうやらとんでもないまがい物だったようですね。テレビで見て、これは良さそうと使ってみたのですが、アルコール100%でなければ発売できないという規制で消えてしまいました。
 その後も、「
クリアス・ネオ」を使ってみましたが、エンストを起こしてしまい結局今は使用を止めています。
 良いものかもしれないと期待して後押しのつもりで使ってみたのですが、結局はだまされたということかもしれません。
 それにしても、悪いやつはこんなことをしてまで儲けようとするんですね。環境を売り物にしているだけに腹立たしいものがあります。環境に良いと言うだけで信じるわけには行かないとはいやな世の中です。

こうなれば、太陽光発電にかけましょう!

2005530日月曜日  第2080回  たった2万円の補助金

 昨日、「こうなれば太陽光発電にかけましよう」と書きましたが、今の政府の政策ではどう考えても設置が促進されそうもありません。
 最近はその左寄りと思われる考え方にこれが日本のインテリと言われる人たちの考えなんだと違和感を覚えることもありますが、基本的には同じような考えをもっているとおもう五十嵐さんが久しぶりに全面的に賛成できる意見を書かれていました。

五十嵐仁の転成仁語 5月27日(金)太陽熱発電への誘い

 …略

 「太陽熱発電がお得ですよ」と言えるような施策を、政府はもっと工夫するべきでしょう。1kw当たりたった2万円の補助金では、あまりに少なすぎます。

 電力需要は今後も増え続けるでしょう。それに対応できなければ、モスクワの停電のようになってしまう恐れもあります。

 主な発電方法は、火力、水力、原子力とあります。このうち、火力発電は大気汚染の問題を引き起こし、水力発電はダム建設による自然破壊をもたらします。

 原子力発電は安全性に大きな問題があります。最近注目されている風力発電にはこのような問題はありませんが、立地や景観の問題が生ずる場合があります。これらに比べれば、太陽熱発電は問題が少なく、今後の有望株だと言えるでしょう。

そうであるなら、もっと意識的な誘導的政策を導入するべきでしょう。この面でも、政府の施策には哲学が欠けているように思われます。…以下略

太陽光が太陽熱になっているところは単なるケアレスミスでしょうが、案外世間の認識はこの程度かもしれません。
 それにしても、「
1kw当たりたった2万円の補助金」と言うのは、誰もが思うはずです。こんな国民を馬鹿にしたような補助金をつけて、無駄な申請書などを書かせるのならいっその事無い方が余程すっきりしそうです。
 その申請手続きに使われる沢山の書類とそれに携わる人たちの無駄な時間の方が省エネに逆行していると言えば言い過ぎでしょうか。

全く、何を考えているのやら!

2005531日火曜日  第2081回  道徳の無い資本主義

 一生懸命努力していれば、何時かは報われると、楽観的とも思える考えの元で未来を夢見て働いていた右肩上がりの経済成長の時代が、何時の間にか、どんなに働いても、少数の勝ち組みと大多数の負け組みというどうしようもない格差の時代になってしまったのは何故でしょうか。
 トッテンさんが明らかにしてくれています。

トッテンさんのOurWorld → No.682 道徳のない資本主義の帰結

…略

 従業員や地域社会に対する責任を負わず、経営者の唯一の目標が自分の報酬を高めることであり、そのためにリストラなどのコスト削減を繰り返す。これが政府の規制、道徳という精神の規制のない資本主義の帰結である。…以下略

第1976回で取り上げた、同じく、トッテンさんのOurWorld → No.668 真のグローバリゼーションを思い出します。

…略

 規則で縛るのではなく、政治家や経営者が心の奥から突き動かされるように、利潤拡大ではなく、人々の安寧を最優先した利他的な施策をとるようになれば理想である。そうなればこの地球はすばらしく住みやすい安心できる場所になるだろう。しかしそれができないのであれば、多数の国民の安寧と企業の利益の均衡を保つために最低限の規制が必要となる。…以下略

 さしずめ、自分や会社の利益のためなら日本の国をも売ってもかまわないという経営者の代表が、最近この部屋でも何度も取り上げたトヨタの奥田会長と言えるかもしれません。

  Nikaidou.com → 売国企業トヨタの不買運動をしよう! 5/29(日)が過激に批判しています。

…略

いわば公共的な立場で売国発言、シナ擁護発言を繰り返し、サラリーマン根性をさらけ出している国賊醜である。…以下略

こうした自分さえよければの政治家や経営者が日本の国を間違った方向に導いているとすれば日本の未来は真っ暗かもしれません。

もう手遅れかも!

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