団塊の世代の部屋(78)

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200611日日曜日  第2296回  年賀

あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

  7回目の正月となりました。5年連続の更新も何とか続けることができました。ますます、更新の為の更新になってしまっています。それでも、人間、慣れとは恐ろしいもので、最初の頃と比べると掛かる時間はかなり少なくなっています。それだけ中身がなくなったと言われれば返す言葉もありませんが、兎に角、続けることに意義があるんだと勝手に自分を納得させています。
  と言うわけで、今年もやれるところまで続けていくつもりですので宜しくお付き合いください。

  さて、昨年の東京株式市場は年間40%の上昇で大納会の取引を終えました。海外の投資家やインターネットによる個人投資家の活発な売買がその原因だそうです。
  そして、ライブドア、楽天、村上ファンドなど株の買占めによる買収問題と株が再びバブルの時のように表舞台に上ってきたようです。
  再び、日本中があぶく銭を求めて動き出したのでしょうか。金が全て、金を儲けたものが偉いの時代が再び訪れるのでしょうか。
  しかし、所詮は金を持っている者が有利なゲームですから、いよいよ二極化に向かい、一部の金持ちと大部分の貧乏人ということになりそうな気がします。
  もう、ここまで来たらバブル以前の大部分が中流という幸せな時代はもう来ないのでしょうね。もう、日本の国は滅びてゆくしかないのかもしれません。

さて、どんな一年になるのやら!

200612日月曜日  第2297回  地図

  去年見つけた面白そうなサイトNo.1はGoogle Mapでした。世界中の地図上をドラック一つでどこへでも移動できるし、ズームも簡単です。そして、極め付けが、地図と航空写真を切り替え一つで見られるのです。
  そして、それが無料であることが一番良い点じゃないでしょうか。時間があれば一日中でも楽しめそうです。
  ただ残念なのは我が香川もそうですが、航空写真は全ての地域で最大までのズームが出来ないことです。それでも、東京など世界の主要な都市で最大までズームできるところは結構あるので楽しめます。
  これが、地図と航空写真の両方とももう少しズームが出来るようになると、
ゼンリンさんなんか商売あがったりになりそうです。
  いくらなんでもそこまでは無理そうですが、それでもGoogleとゼンリンが一緒になれば夢ではなさそうです。何といっても、この
Google Mapが実現したのも買収からのようですから。

  『グーグル・マップス』に衛星写真地図 200545

  米グーグル社は4(米国時間)、オンライン地図検索『グーグル・マップス』と地域検索『ローカル・サーチ』に、衛星写真地図を統合してサービスを開始した。地図検索の画面からワンクリックで、等縮尺の衛星写真表示や、表示中の衛星写真の範囲での公園やホテル検索などができる。

 昨年10月に買収した米キーホール社の衛星写真地図を組み合わせた。従来はキーホール社の専用ソフト(個人年間利用料29.95ドル)から利用するサービスだったが、グーグル・マップスからは無料となる。衛星写真の検索対象範囲は、グーグル・マップスと同じく、米国、プエルトリコ、カナダの一部となっているようだ。

衛星写真表示画面でも操作方法はグーグル・マップスとほぼ同じで、マウスでドラッグしてずらしながら見ることができる。縮尺を最大にすると、ビルや家の外観がわかるほど大きく表示され、ルート検索では写真上の道路に経路が青い線で表示される。曲がり角の目印となる建物を確認したりするのに役立ちそうだ

 こんな面白いものを無料で提供するのは何か戦略があるのでしょうが、今のところは楽しませて貰えそうです。これで、ゼンリンの地図まで見れるようになったらなんて考えるのは虫が良過ぎますね。
  しかし、ここまで来ると、期待してしまいます。それにしても、こんなものに嵌ったら時間が又なくなります。

のめりこまないように注意が必要!

200613日火曜日  第2298回  開かずの踏切

  毎年、正月の新聞で楽しみにしているのが読売国際漫画大賞です。第一回から欠かさず見て楽しんでいます。とは言いながら今、過去の大賞作品を見直して見ましたが殆ど忘れていました。人間の記憶力(と言うより私の)なんていい加減ですね。

  今年の作品では、近藤日出造賞「無法地帯」緑川 ヒロユキ 56に思わずにやりとさせられたと同時に複雑な思いもありました。
  というのも、
第2006回第2286回で取り上げた手動踏切の事故を思い出さざるを得ないものでした。
  閉まった踏切のこちら側では銀行強盗やひったくりなどやりたい放題です。なぜかと言えば、向こう側には沢山のパトカーが踏切に阻まれてその無法状態を指をくわえて見ているしかないという何とも皮肉な絵です。
  あの悲惨な事故からよくこんな漫画を思いついたものです。その発想力に脱帽です。

  それにしても、漫画の訴える力といのは凄いものですね。事故の犠牲者の方が見れば笑うに笑えないものですが、こんな状態を未だに放ったらかしにしている行政や関係者にとっては冷や汗ものでしょう。
  この漫画を関係者の目に付くところに貼り付けて、常にこれを見て深く反省し、早急に手を打ってもらいたいものです。
  特に、
ここのトップの人たちの部屋には是非張っておいて欲しいものです。

そう思いませんか!

200614日水曜日  第2299回  交通事故死者数

  例年通りの話題です。

  2日、Sanjei Webより

  昨年の交通死者6871人 49年ぶりに7千人下回る

  昨年1年間の全国の交通事故死者数は6871人で、1956年以来、49年ぶりに7000人を下回ったことが2日、警察庁のまとめで分かった。死者数は2004年より487人減って、5年連続の減少。戦後最悪の1万7000人近くに達し「交通戦争」といわれた1970年の約40%の水準となった。…中略

  一方、増加傾向が続き2年連続で過去最悪だった事故件数と負傷者数も減少に転じ、事故件数が前年より1.9%減の93万3546件、負傷者数が2.2%減の115万5623人だった。…以下略

  死者の減少は喜ぶべきでしょうが、事故件数は減ったというより横ばいと捕らえた方が良いのじゃないでしょうか。
  昨日取り上げた踏切事故もこの中に入っていると考えれば、小手先の減少を喜ぶよりは、やはり根本的な交通体系の変更を目指すべきでしょう。

  と思っていたらニュースの続きがありました。

  …略

  政府は03年に「今後10年間で交通事故死者を年間5000人以下とし、世界一安全な道路交通の実現を目指す」との目標を掲げた。(共同)

  政府がこんな目標を立てていたんですね。やるべきことは分かっているようですが、世界一安全な道路交通で5000人の死者はどうなんでしょう。
  どうせ目指すのならゼロを目指して欲しいと思うのは現実を見つめていないと言われても仕方ないのでしょうか。
  いずれにしても、人・自転車・車・鉄道が同じ平面を走る現在の交通体系を全て立体交差にするくらいのことを目指して欲しいものです。

無茶でしょうか!

200615日木曜日  第2300回  人口減

  去年の1月3日に取り上げ、12月31日にも取り上げた人口減問題は今年の1日の朝刊でも読売や日経なども取り上げていました。
  そのどれもが危機感を持って、何とか手を打たなければという論調のように思えました。

  1日、日本経済新聞 社説

  …略

  人口減の影は将来世代だけでなく回復する日本経済をもおおう。人口減が進行すれば、消費はなえ企業経営を圧迫する。税収は上がらず、財政危機を深める。少子化と高齢化の同時進行で貯蓄率は下がり、経常収支の黒字も減る。所得格差や地域格差が広がり、社会保障をめぐる世代間の不公平感も強まる。日本のデフレの原因は少子高齢化による期待成長率の低下にあるというのがポール・クルーグマン教授の診断だ。

人口が減っても、ゆたかに静かに暮らせればいいと考えたいところだが、そうはいかない。縮み経済の悪循環はやがて日本を衰亡させる。その危機感こそ共有すべきだ。…以下略

 これが、代表的な考え方のような気がします。要するに、人口をなんとか増やすにはどうするかという考え方ではないでしょうか。そうした大多数の論調の中で、面白い記事がありました。

 1日、四国新聞 コラム「一日一言」より

 …略

 実は歴史を振り返ると人口停滞は何度もあった。例えば江戸中期。たびたび起きた飢饉(ききん)に加え、経済成長がピークに達し、子どもをたくさん産んでもメリットがなくなったためだ。

 そこで庶民が追い求めたのが、心の豊かさ。歌舞伎や浮世絵など町民文化が栄えるきっかけになった。人口減少期は、新たな形の社会が生まれる時期でもある。世界の歴史を見渡せば、中世ヨーロッパのルネサンスも人口減少期に始まった。

 人口が減るのは悪いことばかりじゃない。全地球的にみれば既に増加のペースは異常で、今以上に増えていいことなど何もない。いずれ地球規模で抑制に向かうなら、日本がそのモデルケースを目指せばいい。それまでの苦労も産みの苦しみだと考えよう。…以下略

  12月31日にも書きましたが、今更じたばたしたところで、何年も掛かって減少傾向になったものを容易に逆転することは困難でしょう。
  なんといって、こうなったのは日本人から夢を奪った日本の政治の貧困さがその原因であったことも間違いなさそうです。そんな政治が再び夢を持たせることが出来るとは到底思えません。教育問題と同じで戦後60年掛かって悪くなったものを元に戻すには同じ時間が掛かるのじゃないでしょうか。果たして、そんなことが、今の政治に期待できるでしょうか。まず、無理と思えます。
  そうであるなら、筆者の言われる減少のモデルケースを目指す方が実現性がありそうです。
  日本という国はやはり世界の模範となるべき運命にあるのかもしれません。

面白いじゃないですか!

200616日金曜日  第2301回  交通事故死者数

  4日の全国に続いて去年と同じ日になりますが、去年の香川県の交通事故死者数です。

  3日、四国新聞より

   11人減の75人−県内の事故死者数

  香川県警が二日、まとめた二〇〇五年の交通事故状況によると、香川県内の事故死者数は前年より十一人少ない七十五人で、一九五六年以来四十九年ぶりに八十人を下回った。死者数が二けたとなるのは四年連続。

一方、事故発生件数は前年比九十三件(〇・七%)増の一万三千四百五十二件、負傷者数は同百十六人(〇・七%)増の一万六千八百八十八人といずれも微増となっており、県警は一層の事故抑止に努める方針。…以下略

 1956年と言えば昭和31年、私が9歳の頃です。その頃に既に80人近い死者数があったとはその方が驚きです。あの頃に、そんなに車があったような記憶は無いのですが、田舎だったからでしょうか。
  それにしても、死者が減ったとはいえ、やはり事故数・負傷者数とも減っていないのですから楽観は出来ませんね。どうしても、根本的な交通体系の変更が必要でしょう。

  珍しく、4日の朝日新聞コラム「天声人語」に同意できる意見がありました。

  …略

  例えば、市街地では、歩道の無い道路は原則として人と自転車の専用にする。行き場を失った車をどうするのかは、地域の意向を尊重しつつ知恵を絞る。そのくらいの発想の転換を試みる時ではないか。…以下略

 珍しく意見が一致しました。同じ平面を人・自転車・車・鉄道などが通ること自体が事故の原因であるからにはその原因を根本的になくすることこそが事故の撲滅の一番の近道であることは間違いないはずです。

そう思いませんか!

200617日土曜日  第2302回  イチロー選手

  歳を取るとテレビの2時間ドラマを見る体力が無くなり、余程興味が無いと見なくなってしまいましたが、今回はそうも言ってられないドラマがありました。
   ちょっと遅いですが、4日フジテレビのドラマです。そうです、あのイチロー選手が犯人役出出演した『
古畑任三郎ファイナル 「フェアな殺人者」』です。
   このシリーズ自体はあのコロンボ式追及のいやらしさが気になり、今まで1本全部を見たことはありませんでした。しかし、イチロー選手が出るとなれば見ざるを得ないでしょう。

  イチロ選手がこのドラマの大フアンで出演交渉を二つ返事で受けたとのニュースにも驚きましたが、収録の時に全くNGを出すことも無くセリフも完璧に覚えていて本物の俳優さんに勝るとも劣らなかったとの記事も見ていたので、果たして、どんな演技をするのかとドキドキしながら見始めました。
   ところが、前評判通りその演技に素人さは殆ど無く完璧に演じていたように思え、全く、凄いとしか言いようがありませんでした。
   実は、超一流のイチロー選手と言えどもドラマは流石に素人のような棒読みセリフもあるのじゃないかと思っていましたが、見事に期待を裏切られました。
   ストーリー事態にはどうかなと思えるところもありましたが、そんなことはイチロー選手の存在感の前にかすんでしまい、最後まで、目を離すことが出来ずに見てしまいました。

  一流の人は、やはり違いますね。野球以外でこんなに感動させらるとは思ってもいませんでした。

  5日、読売新聞より

  俳優でも一流?イチロー選手の初出演ドラマ高視聴率

  4日夜にフジテレビ系で放送された「新春ドラマSP 古畑任三郎ファイナル・フェアな殺人者」の平均視聴率が、関東地区で27・0%だったことが5日、ビデオリサーチ社の調べで分かった。…以下略

イチロー選手恐るべし!

200618日日曜日  第2303回  太陽電池の値上

  正月明けの3連休ですが、太陽光発電の訪販に休みはありません。共稼ぎの多い日本の現状では土、日、祭日でないとお客様に会えないのですからしようがありません。
   その太陽光発電には10月での国の
補助金終了など逆風が吹いていますが、その上に原材料のシリコン不足よる太陽電池の値上げもいよいよ避けられないようです。

  太陽光発電システム → 2006.01.04 Prices

  どうも、世界的に太陽電池の値段が上がってきましたね。

シリコン不足の影響をモロに受けた格好です。

需給が需要過多サイドに崩れればこうなるのは当然です。

  http://www.solarbuzz.com/ModulePrices.htm

数年以内に安くなるかって?

そりゃないでしょう。新技術を報ずるマスコミ報道(研究室レベル)と商業化品とは、時間的に大きなズレがあります。…以下略

  どうも流れは良くないようです。家庭用太陽光発電の日本の市場が縮んでしまわないかと心配です。
  しかしながら、市場はどうであれ生き残る為には頑張るしかなさそうです。それでなくても、お国は負け組みの面倒を見てくれるなんてことは無いのですから。自分の身は自分で守るしかありません。

やるしかない!

200619日月曜日  第2304回  派遣社員制

  最近の求人情報を見ると派遣社員が殆どと言って良い位幅を利かせています。まともに正社員を募集している企業は数えるほどしかありません。こんな状況で、フリーターやニートが多いと批判するのはおかしいと思うのは私だけでしょうか。
  きちんと就職したくても、募集は派遣ばかりじゃフリーターでもやるしかしょうがないのじゃないでしょうか。企業も、目先の人件費の安さばかりを重視して派遣社員ばかりでは企業に愛着心もわかず表面的な仕事をこなす人ばかりということに不安を感じないのでしょうか。
  このまま、なんでもかんでも派遣社員という風潮が続く限り、日本の本当の繁栄はなさそうに思えます。そう思っているのは私だけでは無さそうです。

  nikaidou.com → 外人追放委員会 → 派遣を浸透させた人間は害人である。【1/5(木)19:30

  …略

  日本の国の将来のことを論ずるなら、最大の問題は、「派遣法」にあることを取り上げていないのが、不満です。調べてください。ニートやフリーター、少子化問題が、起こる原因がわかります。派遣法の業種を増やして、「雇用対策をした」と言っている現総理がいます。莫大な利権があるんでしょう。元々の受注金額から、派遣で働く者が受け取る報酬は、1割未満です。最悪の場合、都道府県の定める最低賃金(時給金額)しか報酬を受け取れません。社員として採用しないで、利益追求だけしているような会社、組織も晒してください。…以下略

  まさに私が感じたことを書いてくれています。本当にこの通りだと思います。私も、派遣社員が始まった頃にはアウトソーシングなんて言葉にだまされて、何か良い事の様に誤魔化されましたが、とんでもないことでした。
  当時は、パソナの南部社長が時代の寵児としてマスコミに華々しく登場したものでした。そして、気がついたら若者の就職先が無くなっていたということです。

  ちょっと古いですが、もう一つ面白い表現がありました。

 論壇 → 目安箱 → マスコミの増税批判に意見する (平成171216日)

  …略

欧米のレイオフよりも過酷な人材派遣制度で、正社員と非正社員と階層化した日本社会で、定率減税の恩恵を受ける正社員 (公務員) は少数だ。 非正社員の階層としては累進課税を求めるのに異論はないだろうから、逆累進課税の定率減税の廃止に反対する理由はないはずだ。…以下略

レイオフより過酷な人材派遣制度とは良く言ったものです。今、景気が良くなったとか株の上昇で騒いでいますが、日本経済の上昇は派遣社員制度がある限り長く続かないように思います。

何でこんなことになったのでしょう!

2006110日火曜日  第2305回  補助金

  正月早々から、「日本中の屋根に太陽光発電を取り付けたい」の吉永小百合さんのシャープ太陽光発電コマーシャルが頻繁に流れている。シャープさん今年はやる気かなとも思えるのですが、どうも前途は厳しそうです。

  ようこそ我が家の太陽光発電へより、 → 1月5日

住宅用太陽光発電の育成は我国エネルギー政策そのもの! (その5)太陽光発電の30−30運動の実現を! (設置費補助10万円/kwの同時実施を!)

 …略

 ところで一方、個人住宅者の太陽光発電はどうなるだろうか。こちらは、実は殆ど「ブーム」は巻き起こらない。

 現時点 電力会社が単相100V発電で、平均価格23円30銭/kwhで買上してくれても、設置ムードは横ばい又は下降気味であり、設置の主力者である個人住宅者は殆ど反応しない。これを動かすには、強力な「インセンティブ政策」が必要であり、それが「設置費補助10万円/kw」なのである。…中略

経産省・エネ庁は「個人住宅者の設置費補助制度」を、補助金のムダ使いという視点でのみ見ているようである。…中略

 経産省・エネ庁は、現時点、電力会社の言い分を受け入れ、太陽光発電に対し、過酷な政策態度を採用しているが、これは国家100年の計を見誤る姿勢ではあるまいか。経産省・エネ庁は国家視点・国民視点に立ち、原子力発電のみに注力するのではなく、太陽光発電(=自然エネルギー全般)に、大きな力点を置いて、政策転換すべきではあるまいか。…以下略

  やはり、電力会社の意向が働いているのでしょうか。折角、やっと立ち上がりだした家庭用太陽光発電の市場もこの政府の無策によって冷え込んでしまわないかと心配です。
  ここまで国の政策が頓珍漢であるならば、やはりメーカーさんのコストダウンに期待するしかないかもしれませんが原料の値上がりを考えると当分期待は薄そうです。

本当にどうなることやら!

2006111日水曜日  第2306回  修身

  第1923回などで戦後教育の歪を取り上げてきましたが、JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイルに興味深い言葉がありました。

  国際的評価の高かった日本の修身教育

  明治四十一年にロンドン大学で国際道徳教育会議が開かれました。そこに提出された日本の修身教育は各国の注目を集め、道徳教育の粋として絶賛されました。以来、多くの国が範を日本の修身教育に求め、修身を参考に道徳の教科書を編んでいるのです。このことは各国の道徳教科書を見れば、容易に跡づけることができます。そのことを知らないのは日本人だけです。…中略

  歴史学者のアーノルド・トインビーは古代ローマ帝国の興亡を研究して、明解にこう言っています。「一つの国が滅びるのは、戦争によってではない。天変地異でもなければ、経済破綻によってでもない。国民の道徳心が失われた時にその国は滅びる」と。…以下略

  戦後生まれの団塊の世代の私は修身教育を受けていません。小学校高学年の時、修身の代わりになるものをということで、校長先生自ら道徳の授業をしてくれたことを覚えています。今考えれば、あの頃に道徳教育の無くなったことに対する危機感が一度はおきていたのだろうと思います。その後、どうなったのかは分かりませんが、今の日本の現状を見ると、きっとその試みは潰されたのではないでしょうか。

  そんなわけで、修身教育の中身は全く知りませんし、気にしたことも無かったといえるかもしれません。
  そこで、ちょっとサーチしてみましたらありました。

  修身教科書

  今の北朝鮮を思わせるような天皇賛美もありますが、上杉鷹山や吉田松陰が取り上げられていたりと、なかなか中身の濃いものがあります。全てが良しとは言えないかもしれませんが、今の時代にも十分役に立つものがありそうです。
  戦後、何でも反対によって、良いものまでが捨てられてしまったことは反省すべきでしょう。
  今から、間に合わないかもしれませんが、それでも何もやらないよりはましでしょう。そうでなければ、トインビーの言う「国民の道徳心が失われた時にその国は滅びる」が目に見えるようです。

もう一度考えて見る必要はありそうです!

2006112日木曜日  第2307回  教育

  昨日の修身教育につながるような言葉が拉致被害者家族の有本嘉代子さんの話の中にありました。

  北朝鮮・拉致事件支援者掲示板

   第13回藤沢集会7  投稿者: ぴろん  投稿日: 111()180528

  『有本嘉代子さんのお話』

  …略

  昔の日本人だったらこんな事無かったと思います。
 私も大正の一番最後に生まれましたので、その時分の教育を受けております。だからあの、日本人はこうあるべきだという事をきちっと教えてもらっています。で、先ほど荒木先生が仰ったように、やはり私らの時代にきちっとして、それを後子供・孫の時代に継いで行くという気持ちはあります。

今のままだったら恥ずかしくてこのまま子供たちに譲れないです。本当に日本の国は、本当に20年も30年も先だったら今のままで行ったら、逆に植民地になってしまうのじゃないかしらと考えます。

だからもう本当に一日も早くこれをきちっと思い直して、政治家がこれは目覚めてもらわないかんのですね。
  自分の票とかお金とかそういう事ばかり先行せずに、この国がどうすれば良くなるかと言う事をキッチリ考えて頂いて良い政治をとって頂いて、日本の国を次の世代に譲っていくという事を考えねば駄目じゃないかなと言う事をいつも思っております。

子供を連れて行かれたのは本当に辛いですけども、それよりも何よりも日本の国が情けない国になった事の方が、私は本当に辛いと思います。…以下略

  昔の日本人はきちんと修身教育を受けているから何が本当に大切かを知っている。しかし、戦後60年の道徳教育を避けて来た歪で利己主義がはびこり、自分さえ良ければが蔓延してしまった。
  そんな人たちが選んだ政治家は当然その代表たる人ですから自分さえ良ければの代表です。そんな人たちが行う政治が国民の方を向いているわけは無い。

  その歪に気が付かされたのが拉致事件だったのじゃないでしょうか。それだけに有本さんの言葉は本質を付いているような気がします。
  今、この拉致問題を解決できなかったなら、有本さんの言われるように日本の国は植民地になってしまうのかもしれません。

最後の踏ん張りどころかも!

2006113日金曜日  第2308回  イチロー選手

  第2302回でテレビドラマの出演を取り上げたイチロー選手が本業の野球で始動したようです。
  春先の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)への準備の為に例年と違って早い始動だそうです。松井選手や井口選手など日本人大リーガーが辞退するなかイチロー選手はあくまでも出場するそうです。

  SANSPO.COM

イチロー古巣で自主トレ−WBCへの思い熱く語る

  …略

  初めて大リーガーが参加する大会に意欲を見せるイチローは「米国の選手からは王監督のサイン(の要望)が多くなる。これを見て日本人の誇りを強く感じるし、(王監督に)恥をかかすことはできない」と意気込みを示した。…以下略

  余りメリットもなさそうな大会への出場を、松井選手や井口選手が自分のことを一番に考えて辞退したのと比べて、敢えて危険を犯して出場するイチロー選手に驚きを感じましたが、「王さんに恥をかかすことは出来ない」の心意気に感動させられました。
   どちらかといえば、これまでだったら松井選手とイチロー選手は逆の立場に立ちそうな雰囲気だったので尚更イチロー選手の心意気が光ります。
  願わくば、この出場が原因で200本安打と3割を逃すなんてことにならないことを祈ります。

まさかそんなことは無いでしょう!

2006114日土曜日  第2309回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、設置から7度目今年最初の検針がありました。1月分は12月12日から1月12日までのデータです。

  8月、1KW当たり発電量 687÷5.508≒124.7

  9月、1KW当たり発電量 542÷5.508≒98.4

  10月、1KW当たり発電量 454÷5.508≒82.4

  11月、1KW当たり発電量 475÷5.508≒86.2

  12月、1KW当たり発電量 382÷5.508≒69.4

   1月、1KWあたり発電量 404÷5.508≒73.3

  最悪の12月より少しは良くなったようですが、それでも悪いですね。冬はこんなものなのでしょうか。12日が無風で朝から春のような天気で、最高の18KWhを記録しました。それでも、快晴というより何となく霞んでいたような気がするのは欲でしょうか。

  8月、買電・474(250,224)KWhで8,780円。  1KWhの単価、約18.52円。
  9月、買電・553
(314,239)KWhで10,472円。 1KWhの単価、約18.94円。
 10月、買電・502
(252,250)KWhで8,800円。  1KWhの単価、約17.53円。
 11月、買電・636
268,368)KWhで9,278円。  1KWhの単価、約14.59円。
 12月、買電・940
394,546)KWhで13,158円。 1KWhの単価、約14.00円。

  1月、買電・1174516,658)KWhで16,847円。 1KWhの単価、約14.35円。

  昼夜とも買電が今までの最高です、これは12月と同じく太陽風呂の沸きが悪くなった為エコ・キュートの使用が増えたからでしょうか。相変わらずエコ・キュートの沸き上げが頻繁に可動してます。12日、からエコ・キュートの設定をおまかせから標準に変えてみました。こうすると、昼間の電気での沸き上げが無くなるので少しは節約になるかもしれません。  
  それにしても、強烈な使用量です。もっと節約を考えなければ。


  8月、売電、459KWhで12,713円。 1KWh単価、約27.69円。
  9月、売電、313KWhで8,668円。  1KWh単価、約27.69円。
 10月、売電、292KWhで7,700円。  1KWh単価、約26.37円。
 11月、売電、316KWhで7,408円。  1KWh単価、約23.44円。
 12月、売電、221KWhで5,180円。  1KWh単価、約23.44円。
  1月、売電、223KWhで5,294円。  1KWh単価、約23.74円。

 売電価格が少し上がっていますが値上げでもあったのかもしれません。  

  8月、差し引き3,933円の収入。去年の電気代26,778円と比べると30,711円の節約となります。
  都市ガスと灯油(概算)を含めた光熱費全体では35,238円の節約です。

  9月、差し引き1,804円の支払いと言うことになりました。去年の電気代19,166円と比べると17,362円の節約。
  都市ガスと灯油(概算)を含めた光熱費全体では22,145円の節約。

  10月、差し引き1,100円の支払い。去年の16,772円と比べて、15,622円の節約。光熱費全体で20,122円の節約。

  11月、差し引き1,870円の支払い。去年の12,581円と比べて、10,711円の節約。光熱費全体で18,711円の節約。

  12月、差し引き7,978円の支払い。去年の13,676円と比べて、5,698円の節約。光熱費全体で13,690円の節約。

   1月、差し引き11,553円の支払い。去年の17,811円と比べて、6,258円の節約。光熱費全体で14,303円の節約。

  12月に続いて今月も、惨憺たる数字です。エコ・キュートとコタツの所為でしょうか。エコ・キュートの設定変更が来月にどのくらいの効き目があるか期待します。それにしても、今年の寒さは堪えますね。

さて来月は!

2006115日日曜日  第2310回  シャープ

  第2305回で正月早々シャープさんが太陽光発電のCMを盛んに流していると書きましたが、本気のようですね。

  シャープ、来年度売上高3兆円へ−液晶と太陽電池を拡大

  …略

  また2010年までに太陽電池事業を5000億円規模に拡大する方針や発光ダイオード(LED)照明事業に参入する考えも明らかにした。

  06年度の売上高営業利益率については「6%を目標にする」(町田社長)方針。太陽電池の06年度の目標売上高は2000億円(05年度見込み比33・3%増)。2月に英国のモジュール工場の生産能力を現在の2倍強の年産110メガワットに引き上げる。(日刊工業新聞)

  前年比33.3%増は凄そうですが、どうもこれは海外での拡大を考慮してのことのように思えるのは私の僻みでしょうか。
  現実問題として、家庭用太陽光発電に対する補助金なしという国の政策を考えると国内でこれほどの伸びがあるとは思えません。
  この増産が単価の下げに繋がるのなら望みもありそうですが、今のところはそんな様子はなさそうです。
  結局は、日本で生産して、ドイツなどヨーロッパでの設置が増えるという情けない結果になりそうな気がします。

そうでなければ良いのですが!

2006116日月曜日  第2311回  標準価格

  私が太陽光発電の勉強の参考にさせてもらっている太陽光発電システムは技術系だけに文科系の私には理解できない専門用語も沢山あります。
  それだけに、そんな私のようなものが太陽光発電の販売に携わることに批判的でもあります。営業としては太陽光発電の普及に貢献しているとの自負もありますが、素直に反省しなければならないところもあるようです。

   2006.01.13 市販太陽電池の強度

  …略

  おかしな標準価格が独り歩きしたために、その費用で収まらないものは、異端になる。

しかし、顧客に損失を出さず、システム運転性能と十分なシステム寿命を発揮するためには、必要な費用を惜しんではなるまい。間に合わせ的に一般PVを物販的に納めても、この自然条件ではきっと数年で破損してしまうだろう。

一体PVメーカーは何を考えているのか。あちこち問い合わせてみたが、明確な回答は得られない。NEFNEDOの政治的意図もわかるが、こうした案件を通じて考えてみても「平均価格」という照準の当て方は、やはり、”大きく誤っている”と、断言する。

このパラダイムでは都市至上主義、事業の利益率優先主義しか見えない。

産官学は、今一度わが国にとってのPVの目的を再確認せよ。

さもなくば、新エネの未来は暗い。…以下略

  技術的な面から見るとこうなるのでしょうね。確かにお客様に一番理解されるのは標準的なKW単価であり、どうしてもそれを前面に押し出してしまいがちです。それは、やはり販売の為の販売に陥っていると言うことなのかもしれません。
  しかし、できるだけ標準価格で販売できるような規格品を開発することが普及を後押しすることも確かだと思います。
  施工に携わるものと販売に携わるものはどんな業界においてもどこか分かり合えないところがあるような気がします。本来は、技術に精通したものが販売に携わるべきなのでしょうが、得手不得手もあってなかなか難しい。

永遠のテーマかも!

2006117日火曜日  第2312回  LRT

  第2227回では京都の路面電車復活の話題を取り上げましたが、今度は堺です。日本もバカではなさそうです。

   15日、読売新聞コラム「今日のノート」LRT

  今春から政令指定都市に移行する堺市が、LRT(ライト・レール・トランジット)と呼ばれる次世代型路面電車システムの導入計画を進めている。・・・中略

  国が導入を勧め、全国の自治体が注目しているという。・・・中略

  市街地の一部をLRTと歩行者だけが通れる区域にすれば、郊外の商業施設や大阪・ミナミに奪われた客足が戻って、街の活性化にも役立つのではないか。・・・以下略

  もっともっと日本中でこうした動きが進めばいいのですが。エネルギー問題や温暖化防止の面から、そして、交通事故撲滅の為にも未来の交通体系の目指すべき方向であることは間違いないのですから、一刻もはやく全国の自治体はこの方向に向かって進むべきと言えば言い過ぎでしょうか。
  太陽光発電にしろ、路面電車にしろ目指すべき方向ははっきりしているのに遅々として進まないのは何故なんでしょう。
  結局は、進むべき道より自分の利益の方が大事な政・官・財の思惑が邪魔をしているのじゃないかと思っているのは私だけでしょうか。

何とかならないものか!

2006118日水曜日  第2313回  湯たんぽ

  16日の朝日新聞コラム「天声人語」を読んでいて、「あれっ、どこかで同じような話題があったなぁ」と思ったら、何と、15日の読売新聞コラム「編集手帳」でした。

  16日、天声人語

  朝晩めっきり冷え込む季節は体調を崩しやすい。ちょっと風邪気味かなと思った先日、ホームセンターの家庭用品売り場で、子ども時代に使っていた湯たんぽと再会した。…中略

  店頭には、ゴム製やプラスチック製も並ぶ。湯たんぽは空気を乾燥させないので、肌にやさしい。電気の消し忘れもない。こうした様々な効用が見直されている理由だろう。…以下略

  15日、編集手帳

  熱湯を容器に入れて布団の間に入れておけば、半日は温かさが持続する。経済的に、これほど安上がりな暖房器具はないのではないだろうか…中略

  それが3年ほど前から10万個に届くようになり、今冬は14〜15万個に達しそうだという。異常寒波や灯油価格の上昇など、要因は考えられるが、健康にいいとか安眠できるといった点が再認識されてきたこともあるようだ…以下略

  事件の場合は同じ日にとりあげることもあるでしょうが、こうした「湯たんぽ」のような話題が取り上げられるのは珍しいのじゃないでしょうか。
  それだけ、今回の寒波と灯油の値上がりで「湯たんぽ」が見直されていると言うことなのかもしれません。

  我が家にも子どもの頃には陶器製の湯たんぽがありました。何時の頃から使わなくなったんでしょうか。
  尤も、私は、今でも毛布と掛け布団だけで十分寝ることが出来るので湯たんぽのお世話になることは無いかもしれません。しかし、電気毛布やあんかがないと寝れない人なんかは「湯たんぽ」が良いかも知れませんね。第一、電気を食いませんので省エネにもなります。何といっても、電気毛布やあんかなどは消費電力がバカにならないですから日本中が「湯たんぽ」に変わると電気の消費量が大幅ダウンなんてことになるかもしれないですね。

   参照:マルカ金属株式会社  湯たんぽの勧め

盲点かも!

2006119日木曜日  第2314回  17日

  耐震偽装事件の証人喚問が、何で17日なのかと不思議だったが、16日のライブドアへの捜査、17日の宮崎被告への判決と阪神大震災の11年目で、やっとその理由が分かったのですから、我ながら情けない話です。
  それにしても、マスコミはライブドアへの捜査は兎も角として、あとの2つは分かっていてそれを黙っていたことも、ライブドアへの捜査をことさら大げさに取り扱ったことをみても、完全に政府とグルと言ってもいいのじゃないでしょうか。

  それにしても、この4っつの事件は日本の危機の集大成のように思えるのは私だけでしょうか。
  自然災害の阪神大震災といえども、今回の耐震偽装と同じような手抜きが被害を大きくしたことは間違いなさそうです。
  そして、その後の一連の子どもを犠牲者にした事件のはしりともいえそうな連続幼女誘拐殺人事件の宮崎被告の17年に渡る裁判は、オーム心理教事件にも通じ、いたずらに人権を重視して裁判を長引かせて同じような凶悪事件を防ぐことを妨げていると思える。
  ライブドアと耐震偽装事件は金の為なら何でもやるの風潮を見事に代表しています。

  今回、こんな日本の問題を浮き上がらせてくれたのは、証人喚問を17日に設定したことであることを考えると、その姑息さこそが却って国民に政府不信を再認識させたと言えそうです。
  そして、その政府の思うままに踊るマスコミの問題もはっきりさせてくれたようです。やはり、この国に未来は無いのかもしれません。それとも、国民の怒りがこれを機会に国を変えることが出来るか。

ありそうもないですね!

2006120日金曜日  第2315回  2020年危機

  18日、読売新聞コラム「今日のノート」 文明の自壊 に面白い説がありました。2020年危機だそうです。

  …略

  世界がこんな体たらくだから「2020年の危機」が叫ばれる。危機とは人口爆発、資源乱用などで地球が人類を支えられなくなることをいう。…中略

  現代文明とは一体何なのか。古代文明は燃料となる薪を取り過ぎ森林を消滅させて滅んだ。文明に自壊作用ありか。危機まであと15年。…以下略

  こんな説があるとは知りませんでした。あと15年とは驚きです。我が家の太陽光発電のローンが15年間なので丁度ローンが終わった頃ということです。その時私は73歳。生きているかどうかは分かりませんが、願わくば地球がどうなっているかは是非見てみたいものです。

  参考:一つの予測から探る21世紀のエネルギー危機

      地球が壊れていく 21世紀の21大危機

  それにしても日本の政治家さんたちはこうした危機を感じていないのでしょうね。どう考えても、未来の地球の為に頑張ろうという意欲があるようには思えません。

15年後なんてあるのでしょうか!

2006121日土曜日  第2316回  終わり

  この部屋で何度も取り上げさせてもらった、「ようこそ我が家の太陽光発電へ」がNo.3132006118日)によると更新を終わるそうです。

  …略

  太陽光発電設置家屋が約20万件になり、推進役を果たしてきた住宅用国庫補助事業が終わるなど、太陽光発電普及は新しい段階に入って来ました。1995年から現在まで掲載を続けてきましたが、ここらで想を新たにしたホームページへ脱皮するべきだと考え、『ようこそ我が家の太陽光発電へ』を終わることにしました。…中略

  人は高くてもするんですよ。それが儲かるならね。だから、自然エネルギーを先にやったら儲かるように制度をデザインすれば良いだけなんですよね。出来ない訳じゃない。ドイツがそれを形にして見せてくれました。所謂、アーヘンモデルです。発電原価保証支援方式(レートインセンティブモデル)です。FITとも言われます。

 それは、発電された電力の総量を全て買い取る。それも、20年間に亘り適正な発電原価を保証すると言うものです。簡単に言えば、損しませんよ。 と国家が保証したんです。 これなら、安心して自然エネルギー事業をすることが出来ます。これは、既に8年ほど前のNEF主催のシンポジウムでも報告されました。

 日本じゃそれは無理だと言われる方が多いですよね。何でなんでしょう? そのNEFは国の窓口として一般市民の善意を買い叩く設置時補助金の窓口業務だけを引き受けてしまわされました。残念ですよね。…以下略

  アーヘンモデルを最初に教えてもらった太陽光・風力発電トラスト、ホームページも最近はインデックス・ページに繋がりません。初期のころから太陽光発電の発展に尽くされていた代表的なHPがこうやって活動を中止してしまうのは残念ですが、これも余りにもバカな政府の政策に嫌気がさしてしまったということじゃないでしょうか。
  コストの高い、どうやっても採算が合わない初期の頃からボランティア精神で太陽光発電の普及に取り組んできたこうした人たちに報いることも無く見捨ててしまった日本政府の罪は大きい。
  こんな情熱を持った方たちが諦めたのだとしたら、もしかしたら、日本の太陽光発電の普及はもう望めないのかもしれません。

残念ですね!

2006122日日曜日  第2317回  ロードマップ

  何を根拠に家庭用太陽光発電の補助金を止めてしまったのか不思議でしたが、もしかしたらこれがその根拠かもしれないというものを見つけました。

  NEDO → 過去のその他情報 → 2030年に向けた太陽光発電ロードマップ(PV2030)」について(平成16105日)

  ロードマップの概要版 和文版【PDF】

  …略 

  太陽光発電に関する技術開発がスタートしてから30年が経過した。これまでの技術開発は、シーズ先行・可能性追求型の短期開発計画を4,5年ごとにこうしんすることで進められ、2005年度にはすべての開発プロジェクトが終了する予定である。これからの開発技術により、当初の目標であった初期マーケットが形成されるとともに、我が国は世界最大の太陽電池生産・利用国になった。…以下略

  成る程こんな甘い認識を根拠に補助金の中止を決めたというわけですか。そんなのんきなことを言っているから、あっという間にドイツに利用量で抜かれてしまったという訳ですね。

  もっと甘いのが30年までのコストダウンの予測です。これによると多結晶の他にもCISなど新しい太陽電池の開発でコストダウンが進み、システムの発電コストの予想を

   2002年50円/KWh

   2010年23円/KWh

   2020年14円/KWh

   2030年 7円/KWh

   としています。2002年のコストを50円と見ているようですがこれも現状よりかなり低く見積もっているのじゃないでしょうか。2005年でも50円はきつい数字といえるのじゃないでしょうか。一体何を根拠にこんな数字を出しているのか疑問です。
  それどころか、今の状態で、どんなブレイクスルーが起こって、こんなにコストダウンが進むというのでしょうか。余りにも甘い予測に思えます。
  もし、本当にこんなコストダウンが進めば、それは大歓迎ですが、そんなに上手く行くとは到底思えません。こんな予測で補助金の停止を決めて、その為に市場が冷えてしまって太陽光発電が全く進まず、気が付いたときには取り返しの付かないことになっていなければいいのですが。

どう考えても甘すぎる!

2006123日月曜日  第2318回  成長神話

  元旦に株式の値上がりに触れましたが、今年になって太陽光発電の営業で株を買ったので太陽光は見送ると言われたことが2度ほどありました。
  こんな身近に株に手を出す人が増えているということは、これは、又バブルの再開かも、素人が痛い目に合わなければ良いのだがと人事ながら心配していました。
  しかし、まさかライブドアの捜査で大幅なダウンがあるとは思いもしませんでした。それでも、このショックもどうやら今の値上がり傾向を覚ますところまでは行かないようです。

  しかしながら、皆がやるからやらないと損をするような気になって皆が株に飛びつくような傾向はいずれ又痛い目に合うことになりそうな気がするのは金が無くてやりたくてもやれない私の僻みでしょうか。
  今回のライブドア事件で、金が金を生む風潮がすこしでも収まれば良いのだがと思うのは私だけでしょうか。

   トッテンさんがNo.712 成長神話から脱皮をで興味深いことを書いていました。

  …略

  なぜ経済が常に成長を求めるのかというと、エコノミストがよく言うのは「トリクルダウン」効果であり、成長すれば富める者がさらに富み、それによって貧しい者にも富の分け前がいくというものである。トリクルダウンとは徐々に流れ落ちるという意味で、経済が活性化されて大企業や富裕層に富が配分されれば低所得層にもそれが流れ落ち、最終的に国民全体の利益になるという考え方だ。これは政府による低所得者層への福祉増大や、公共事業による直接配分とは反対のやり方だが、富める者をさらに富ませるために日米政府が所得税の最高税率を引き下げたのもこれが根拠となっている。

しかし富が金持ちから貧乏人に流れ落ちることはないし、また豊かな国からより貧しい国へ富が流れることもない。これは過去数十年間を振り返ると明らかであり、逆に経済成長を追い求めることによって不平等はさらに大きくなっているのが現実だ。しかし日々流れる巨額の経済事件の報道は人々の心をまひさせていく。…以下略

  こうした成長を追い求めることこそ金が全てで金を持っているものが偉いという風潮の根源をなしているのじゃないでしょうか。
  今の時代は、金があるところに金が集まるようになっており、無いものはどうあがいても金には縁が無いようになっている。つまりは、富める者をさらに富ませるようになっているから益々格差が広がってしまう。
  そうした風潮が耐震偽造事件やライブドア問題を生む土壌になっていることは間違いないでしょう。

何時まで続くのでしょうか!

2006124日火曜日  第2319回  スクロール地図

   第2297回Google Mapで楽しんでいると書きましたが、衛星・航空写真のズームアップが最大まで効くのはアメリカ・イギリス・日本と一部の有名観光地などで世界中どこでもというのはまだ無理のようでした。
  それ以外の地域は勉強不足もあり、地図上の位置が良く分からず航空写真だけでは見たい地区を上手く探せないことも度々です。早く、全世界のどこでも見れるものが出来れば楽しいのですが、大きくは国防問題、小さくはプライバシー問題などもでてきて難しいでしょうね。
  しかし、純粋に楽しめる地図が何時か出来れば良いですね。

  なんて思ってたら、Yahoo!地図情報 - スクロール地図(ベータ版)なんてのがありました。

  使い方は、Google Mapと同じような感じです。これは、日本だけですが、流石にGoogle Mapより広範囲をカバーしているようです。我が坂出も中心部はズームアップが効きます。残念ながら、我が家の当たりはカバーされていませんでした。願わくば、もう少しアップが効いて、その上、早く、日本中をカバーしてくれることを期待します。

暫らく楽しめそう!

2006125日水曜日  第2320回  

   第1210回でカローラより軽自動車の方が良く売れていることを取り上げ、日本人は軽自動車に乗るべしと考えている私を喜ばせてくれる記事がありました。

  22日、読売新聞日曜版@Cars「あっと・かーず」より

  ガソリン高で「軽」人気

  …略

  「軽」は5位までが10万台以上売れた。ガソリン高が続けば、燃費のいい軽の人気は続き、軽がコンパクトを食うかもしれない。…以下略

  2005年国内新車販売台数の統計からです。

  3年連続首位のカローラの14万9810台に対して、軽のスズキ・ワゴンRが23万6701台。2位のダイハツ・ムーブが19万8977台。3位スズキ・アルト14万3092台。

  3位までがカローラと同等かそれ以上です。良いですね。日本人も見捨てたものじゃないですね。
  出来れば、車をなくして路面電車など公共交通主体の交通体系を望む私ですが、直ぐには実現できないのであるからにはせめて自動車は軽にして欲しいと思っています。
  日本中の乗用車を軽にするだけでガソリンはともかく原材料の節約は今流行のハイブリットカーより余程大きくなるはずです。
  願わくば、小型車や普通車から軽に乗り換えて節約したお金で太陽光発電を設置してもらいたいものです。これぞ一挙両得の省エネです。

日本は軽で良い!

2006126日木曜日  第2321回  

   日本は軽自動車で良いと書いたところ、偶然でしょうか三菱自動車が軽の新車を発表していました。

  三菱自動車、新コンセプトの未来形スモール『i(アイ)』を新発売

  …略

  『i(アイ)』は、軽自動車の新時代を切り拓く革新的なプレミアムスモールを商品コンセプトとし、既存の軽自動車の課題であった、「デザインと居住性」、「居住性と衝突安全性」という二律背反するテーマを高次元で克服するため、エンジンを車体後部、後輪車軸の前に置く「リヤ・ミッドシップレイアウト」を採用。これにより、軽自動車という限られたスペースにもかかわらず、「未来的で上質なスタイリング」、「軽快なハンドリングと快適な乗り心地」、「全方位からの優れた衝突安全性」という "3つの革新" を実現した。…以下略

  なかなか面白そうだし、デザインも従来に無い車ですね。こうやって、軽自動車に魅力的なものが出てくれば、小型車や普通車からの乗り換えが増えてくるかもしれません。
  しかし、これは値段が高すぎると思うのは私だけでしょうか。折角のユニークな発想も、この値段でどれだけ受け入れられるか心配ですが、興味も沸きます。
  何はともあれ、軽が増えることは大歓迎です。出来るだけ多くの人が軽に乗り換えることを期待したいものです。願わくば浮いたお金で太陽光発電を設置してもらえればありがたいのですが。
  その為には、軽以外の税金をもっと高くするのも良いのじゃないでしょうか。中古の軽しか興味のない私ですから、どんなに高くしてもらっても影響ありませんので。

顰蹙を買いますか!

2006127日金曜日  第2322回  ホリエモン

   ホリエモンが逮捕され、大方は当然と受け止めているようです。私も罪を犯しているとすれば当然と思います。しかし、唯一つ残念なことがあります。
  
第1827回でも書いたように、私は、彼のノーネクタイを高く買っていました。というのも、去年のクールビズの看板としては彼ほど最適の人はいなかったのじゃないでしょうか。彼は、どんな公式の場にもTシャツにジャケットというあの形をくずしませんでした。
  もし彼が衆議院議員に当選したら、国会でもあのスタイルを通してもらいたいとの願望だけで少し期待していました。残念ながら、その答えを見ることが出来なかったのが残念であったし、是非、国会をノーネクタイが当然の場にしてもらいたかったと今でも思っています。

  あのノーネクタイの象徴のような彼の凋落により来年のクールビズが苦戦することは無いとは思っていますが、彼ほどのインパクトで来年のクールビスを引っ張ってくれる人が出てこないと日本の夏からネクタイを無くするという私の密かな願いも夢に終わりそうです。

残念です!

2006128日土曜日  第2323回  縦割り行政

   去年の水不足の時、第2160回で早明浦ダムの水が水道水・厚生労働省、工業用水・経済産業省、農業用水・農林水産省と典型的な縦割り行政の為に余っている水を使うことが出来ないという理不尽な話を取り上げましたが、26日の四国新聞に面白い記事がありました。
  弘法大師が改修したと言われている日本一のため池である
満濃池の水が違法転用されていたというのです。

   満濃池農業用水を2737年間違法転用

  国交省が許可した農業水利権に基づき土器川から満濃池(香川県仲多度郡満濃町)に導水された農業用水を、丸亀、善通寺両市と満濃町が二十七―三十七年間にわたって満濃池土地改良区に対価を支払い、水道用水に転用していることが二十五日分かった。目的外使用が河川法違反に当たるほか、約二十二億円に上る農水省や県の補助事業で施設を整備しており、補助金適正化法にも違反する。事態を重視した農水省は、土器川沿岸地区で水路を改修する国営事業を凍結。県が水利権変更と補助金返還の方向で、両省などと収拾協議を進めている。…以下略

  国交省(河川管理者だそうです)までが絡んでいるんですね。水一つにどれだけの省が絡んだら気がすむのでしょうか。
  それにしても、現場の本音をこれほどはっきりと見せつけた事柄はないですね。思わず良くやったと拍手を送りたくなりました。
  満濃池に水が沢山あって、今や農業の縮小で農業用水は余っている、それを市や町が不足気味の水道水として使いたいのは当たり前のことだと思うのは私だけでしょうか。

久し振りに笑いました!

2006129日日曜日  第2324回  三菱太陽電池

  第2285回のホンダの太陽電池に続いて、今度は三菱重工が新しい電池を開発したようです。
  ちょっと古い記事ですがネット巡回で見つけました。

  ashi.comより

  三菱重工、太陽電池市場に本格参入へ 新技術を開発 200601090637

  …略

  生産する太陽電池は、太陽光が当たる部分に独自の微細加工技術を施した薄い膜を組み込んだ。これにより、発電に使える光の波長のカバー範囲が広がり、光エネルギーを電力に換える発電効率を、同社の従来製品の1.5倍にあたる12%に高めたという。三菱重工は、製造コストを他社の半分程度に抑えるめどがついた、としている。…以下略

  私だけの思い込みかもしれませんが毎日の営業活動の中で、太陽光発電の市場が冷え込んでいることを身にしみて感じる今日この頃です。
  政府の無策とは言いながらも、誰も助けてくれるわけは無く、自分が頑張るしかありません。とは言いながらも太陽光発電の将来をかんがえると、メーカーのコストダウンに期待するしかないのかもしれません。
  それだけに、ホンダに続いて
三菱重工の本格的参入も太陽光発電にとっては朗報といえるでしょう。しかしながら、どこも本格的に参入できるのは07年度になりそうなだけに今年をどう生き残るかがこの業界の勝負になりそうな気がします。

きつい一年になりそうです!

2006130日月曜日  第2325回  佐藤琢磨

   第2238回で佐藤琢磨選手のシートが決まりそうと書きましたが、正式の決定は年が明けても発表にならず果たして本当に参戦できるのだろうかと気をもまされましたが、やっと発表がありました。

  SUPER AGURIの参戦決定!2006年は11チームで

  現地時間26日(木)、新チームSUPER AGURI Formula 1に、F1を統括するFIAからF1世界選手権参戦の正式承認が下った。

 「必要な供託金を受け取り、既存の全チームからの同意を得たことで、FIA2006F1世界選手権へのSUPER AGURI F1の再申請を承認した」

これにより、SUPER AGURI2006年シーズンを戦う11チーム目となり、312日(日)に決勝が行われる開幕戦バーレーンGPに向けて軌道に乗った。…以下略

  長かったですね。一時はもうダメかと諦めようとも思いましたが、これで、今年のF1もわくわくしながら見られそうです。
  去年は、琢磨選手にとってもファンにとっても最悪の年とも言えそうですが、今年は参加するだけでもありがたいと思いたいものです。とは言いながら、走り出すと完走して欲しいし、一つでも順位を上げて欲しいし、あわよくば…などと欲をかきたくなりそうです。
  今年は、琢磨選手にとっても試練の年になりそうですが、ファンにとってもどこまで辛抱できるかの苦しい年になりそうです。

信じて期待します!

2006131日火曜日  第2326回  品格ある国家

  第2306回の修身教育の所為だけでもないのでしょうが、戦前の日本人というのは今の日本人とは別人だったようです。

  Japan on the Globe → 「品格ある国家」への道

  …略

  大正末期から昭和の初めにかけて駐日フランス大使を務めた詩人のポール・クローデルは、大東亜戦争の帰趨のはっきりした昭和18年に、パリでこう言いました。

  「日本人は貧しい、しかし高貴だ。世界でただ一つ、どうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ」

  日本人一人一人が美しい情緒と形を身につけ、品格ある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味であり、人類への責務と思うのです。ここ四世紀間ほど世界を支配した欧米の教義(弊誌注: 近代合理主義)は、ようやく破綻を見せ始めました。世界は途方に暮れています。時間はかかりますが、この世界を本格的に救えるのは、日本人しかいないと私は思うのです。

 人類に貢献し、世界から尊敬される「品格ある国家」になるための十分な遺産を、我々は先祖から受け継いでいる。その遺産を生かすのは、我々の責務である。(文責:伊勢雅臣)

  こんな言葉を読むと思わず涙が出そうになってしまいます。こんな素晴らしい評価を受けていた日本人と現代の日本人は全く別人としか言いようが無い。
  一体、昔の日本人は何処に行ってしまったのでしょう。その一番の原因は私たち団塊の世代も含む戦後生まれなど戦後教育を受けた者たちにあることは間違いなさそうです。
  第一、日本人がこれほど評価されていたなんてことを教わったこともありませんでした。この歳になって、この
Japan on the Globeを読むようになって初めて江戸時代や明治時代の日本の素晴らしさを始めて知ったのです。
  こんな素晴らしい日本人をここまで堕落させてしまったのはやはり教育が一番大きな原因じゃないでしょうか。

  自分自身の行動や考え方、教養などを見ても、戦前の日本人には何一つかないそうもありません。こんな人間が子どもを育てたのですから、良くなるはずもありません。これだけ崩れたものを立て直すのは並大抵のことじゃないでしょう。
  果たして、「品格のある国家」を再生できるのでしょうか。

信じてみたいですね!

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