団塊の世代の部屋(81

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200641日土曜日  第2386回  NIC Network Interface Card

  第2384回で報告した光フレッツ、10ベースのNIC(10BASE-TPCILaneed)がネックとなってたった5.472Mbpsのスピードしか出ませんでした。
  この今や誰も使っていないような古いネットワークカード(NIC)がスピードにどの程度影響するのか、もしかしたら影響が無いのじゃないかとの興味もあってそのまま使って見たのですが、やはり無理だったようです。
  できるだけコストの掛からない部品ということで買ったものだけに愛着もありました。何といっても、このカードとハブは初めてネットワークを組んで以来、今までお世話になっていたのですから、出来るだけ長く使いたかったのです。
  しかし、時代の流れは抗し難いものがありますね。遂に諦めて10
/100のものを購入しました。

  10/100M PCIバス用LANボード(BUFFALO LGY−PCI−TXD)、値段が驚くなかれ840円でした。散々探して最安値の10BASE-TPCILaneedでも1500円位はしたように思います。それが10倍の性能で1000円を割っているのですから、驚くしかありません。完全に浦島太郎(古すぎますか)状態です。尤も、今まで使っていて何の不都合もなかったのですから良しとしましょう。

  さて、早速取り替えて見ました。暫らくいじってなかったのでPCIに上手く刺さらずに認識されなかったりと少し手間取ったりしましたが、何とか無事交換できました。

  第2384回で5.472Mbpsと出たスピードを計測して見ました。これは光フレッツに付いていたスタートアップツールに付いている速度測定ソフトです。最速33.54Mbpsと出ました。
  約6倍ですね。カードを換えたご利益はあったようです。しかし、ネット巡回での体感では心持早くなったかなという程度です。
Mbpsが6倍って何なんでしょう。よく分かりませんが早くなったんだから良しとしましょう。

今度こそ、マァいいか!

200642日日曜日  第2387回  好機

  第2382回で「風力発電や太陽光発電は1970年代からある。地熱や太陽光を用いた温水器もある。なぜこうした技術が世界中で採用されていないのだろう? それは、市場の仕組みを有効に利用できていないためだ。いっぽう、化石燃料を燃やすことによる外部費用は甚大だが、こうした費用はちっとも価格に組み込まれない。このため、化石燃料は市場で不相応に有利な立場にあるのだ。」との説を取り上げました。
  それでは、どうすれば太陽光発電など自然エネルギーを主力にすることが出来るのでしょうか。トッテンさんがヒントを与えてくれていました。

   ビル・トッテン関連情報 コラム(Our World) → No.721 地球号の未来考えるとき

  ・・・略

  科学によってここまで発展した文明が、これほど大きな問題を抱えるに至った今、その解決には科学以外の方向にわれわれが行くべきだということに気付けばよい。そして最も地球を痛め付けている先進国が直面している少子化もピークオイルも、問題ではなく「好機」としてとらえれば、ずっと短期間のうちによい方向にハンドルを切ることができるだろう。・・・以下略

  問題を好機としてとらえるという考え方は良いですね。結局は考え方一つで問題の解決はそれ程難しいことではないと言うことでしょう。
  太陽光発電もやり方一つで爆発的に普及が進むことはドイツが証明しています。やることは唯一つ、10年で設備償却が出来るような政策を政府が打ち出せば良いだけです。
  そうすれば設備投資を個人が賄ってくれるのですから是ほど有難い事は無いはずです。

何故やらないのか!

200643日月曜日  第2388回  補助金

  家庭用太陽光発電の国の補助金は無くなりましたが、4月になって自治体の補助金が発表になりました。高松・坂出・丸亀・多度津・観音寺など、殆どが、5万円/KWで最高4KWまで20万円のようです。
  本当は補助金方式よりはドイツのようなインセンティブ方式の方がありがたいのですが、それでも無いよりはましなのではないでしょうか。何といっても、太陽光発電はまだまだ高価ですから少しでも補助金でコストダウンできればお客様にとってはメリットがあります。

  そんな歓迎すべき補助金にも問題はあるようです。

  太陽光発電システム → 2006.03.31 補助金のあり方

  ・・・略 

  今、多くの自治体で太陽光の補助金がなくなろうとしている。

 それはNEFの手続きによって保障された悪い人をはずすための与信(まぁまぁの与信)が出来なくなってしまったから。ほんの僅かな人数、あるいは、兼任兼務だらけの自治体担当者単独でルールブックを作り、設置者本人や業者の与信をかけてゆくのはひどく難しい。

もう私は、補助金が無くなってよかったと思っている。

助成金申請、需給までの労務を差し引くと、今の方が設置者にシステムをさらに安く提供できる場合が少なくない。・・・以下略

  こうしてみると、香川県は頑張っているのかもしれません。確かに、面倒な書類が多くて無い方がましと思うところもありますが、それでも5万円/KWは貴重ではあります。5万円を純粋に発電だけで取り戻すには約2年はかかりますからそれだけ償却が早く済むと言うことです。

いずれにしても、自治体が貴重な予算をつけてくれたのですから有効に利用したいものです。国の補助金中止、パネルの値上げ、ローン金利のアップと太陽光発電に対する逆風の中自治体の頑張りに感謝します。

少しは追い風になるか!

200644日火曜日  第2389回  ソメイヨシノ

  サクラの季節になりました。サクラと言えば昔からソメイヨシノであり、その他に丸山公園の有名な枝垂桜やこれまた造幣局の通り抜けで有名な八重桜などがあるくらいだと思っていました。
  ところが、最近、立て続けにネットやラジオ番組でソメイヨシノはほんの100年くらい前に植木職人さんが交配によってつくりだしたものであると知りました。

  まずはきっこの日記4月1日付けより

  ・・・略

  その桜の代表、染井吉野ってのは、大島桜と江戸彼岸とを交配して作った品種だそうだ。江戸時代の末期に、染井村(今の東京の豊島区駒込)の植木屋さんが作って、売り出したって言われてる。葉っぱが出る前に花が咲くので、山桜よりも豪華に見えるし、育つのが早くて、10年もすれば立派な木になるし、他の桜よりも若いうちから花を咲かせるから、アッと言う間に人気の品種になって、全国へと広がって行った。それで、この桜は、最初は「吉野桜」って名前で売られてた。桜と言えば、奈良県の吉野が有名なので、ホントは吉野とは関係なかったのに、この植木屋さんが名前だけパクッたってワケだ。・・・以下略

  そして、四国新聞コラム「一日一言」4月2日付けより

  ・・・略

  樹木の性質を見極めて、加える手を変えるのは、どこか教育に通じるものがある。京の造園家、十六代目佐野藤右衛門(とうえもん)さんは、イサム・ノグチに協力して、パリのユネスコ本部に日本庭園をつくったことで知られている。

その藤右衛門さんが「ソメイヨシノは人間がつくって植えたものやから、最後まで人間がかかわらんと育ちませんのや」(「桜のいのち庭のこころ」草思社)と説く意味合いは深い。県内の桜の名所でも、後継木の対策が求められる場所が少なくない。・・・以下略

 この佐野藤右衛門さんって第961話の円山公園の枝垂桜で取り上げた方じゃないでしょうか。2代目と書いていましたが、16代目だったんですね、ここで訂正させていただきます。

 詳しいHPがありました。

 このはなさくや図鑑 桜「10」の誤解 (雑談編) ソメイヨシノの誤解

  ・・・略

  その起源は謎が多いのですが、オオシマザクラとエドヒガンザクラの自然交配によって生まれたものであると言うのが定説です。

 誕生の歴史は新しく、江戸(染井:現在の東京都豊島区)の植木屋が、はじめ「吉野」の名で売り出し、後に奈良の吉野山のヤマザクラと混同しやすいので、明治33年に染井吉野という名前に改められました。花は3、4個集まって咲き、香りはなく、花弁は5枚の一重咲きです。一般に桜と言えば、ソメイヨシノをさすのが常識的です。それだけ全国に多く植えられ、名所があり、人々になじみも深いからなのでしょう。・・・以下略

 もう一つ参考としてウイキぺディアより ソメイヨシノ

 それにしても、日本を代表するサクラがつい100年前に交配で作られたものとは驚きです。と言うことはその前には地上にはなかったと言うことです。それでは、それ以前から日本人が愛でたサクラはどんなサクラだったんでしょう。
  明治維新の頃の日本の人口3千万人にも驚きましたが、こうなると私の中の常識なんていい加減なものというのが良く分かります。注意しなくちゃ。

それにしても、面白いもんですね!

200645日水曜日  第2390回  ワンセグ

  長い間持つことを敬遠していた携帯電話嫌いの私も、今ではその便利さに負けて、常に携帯しているという情けなさです。
  それでも、メールはパソコンのキーボードの方が慣れているので殆ど使っていない状態です。これも、何時かは使い出すことになるのかもしれませんが今のところは大丈夫でしょう。

  4月1日からとんでもないものが始ったそうです。ワンセグです。言葉は時々目にしていましたが余り興味も持たなかったのでどんなものかは知らずに居ました。ところが、テレビニュースでみていると、無料でテレビが見られるのだそうです。
  これは、危ないと思ったのは私だけでしょうか。今の携帯でも
交通事故の原因になったのに、テレビまで見れるとなると今まで以上に事故が増えそうです。
  罰金制度も取り締まりが真剣にされていない為か今でも走行中に使っている人が減っているようには思えません。これがテレビとなると電話以上に注意力散漫になりそうです。
  テレビで、歩行者に使ってもらう実験をしていましたが、歩行者でさえテレビに夢中になって周りが見えなくなって今にも誰かにぶつかりそうな状態でした。あれがクルマとなると一瞬で大事故を引き起こすことになりそうです。

  いよいよ、携帯電話がなければ何も出来ない時代になりそうです。いずれにしても、新しい社会問題になりそうな予感がします。便利さも程ほどにしないと。

怖いことにならなければ良いのですが!

200646日木曜日  第2391回  ソメイヨシノ

  第2389回で日本のサクラの代名詞とも言えるソメイヨシノが高々100年前に人間の手によって作られたものであることを知り、それなら昔の日本人とサクラの関係は今とは違ったものだったのじゃないかと書きました。

  5日の読売新聞コラム「さくら考」に面白い記事がありました。

  統合の象徴

  桜は、近代になって、「国民」統合の象徴としての役割も担わされた。20世紀初頭、ソメイヨシノが東京から地方に爆発的に広まった背景について、歴史学者の高木博志氏は、こう語る。「ソメイヨシノが並ぶ景観は、東京からやってきた<近代>や<文明>の象徴として人々が選択したものだった」
  国際社会の荒波に乗り出す時代、人々は近代日本のよりどころとなる表象を欲していた。そこで見いだされたのが、個体差が少なく、どこに植えても似た桜並木の風景を作れるソメイヨシノ。日本を東京中心の画一的な近代に染め上げるのにちょうど良かった、というのである。・・・以下略

  何となく日本人の特性を現しているように思うのは私だけでしょうか。為政者が意図したものか、庶民の感覚が選んだものか、いずれにしても一つのことにわっと飛びつく日本人の特性である付和雷同そのものでしょう。
  それは、現代でも変わっていないように思えます。テレビなどマスコミに踊らされて一つの話題に飛びつき、あっという間に全国民が同じ話題に沸いているなんてことは日常茶飯事ですから。為政者たちやマスコミにとって是ほど扱いやすい国民は世界にも例を見ないのでしょうね。
  それでも、ソメイヨシノが選ばれたことは悪くは無かったのかもしれません。何といっても、4月を楽しませてくれていることは間違いないのですから。

面白いものですね!

200647日金曜日  第2392回  雑草

  ちょっと油断して2週間ほど草抜きをしていませんでした。もしやと思い始めて見ると、心配した通り信じられないほどにあちこちと蔓延っていました。全く、油断もスキもありません。

第2370回オランダミミナグサ第2372回ホトケノザは前回目こぼししたものが驚くほどに成長していたり、新しく芽をだしていたりと相変わらず勢力を誇っています。
  他にも何種類かのものが蔓延っていますが、名前はまだ探せずにいます。しかし、一つだけ分かりました。

 マツバウンラン

 マツバウンランはアメリカ原産の帰化植物である。造成地などの荒れ地やグランドの端などに生育する。地面に這う茎があり、松葉に例えられた幅1〜2mmの細い葉を付ける。春に地表の葉に似合わないほどの高い花茎(1060cm)を付け、美しい花を咲かせる。・・・以下略

  この間までは余り目立たなかったのですが、今週は既に花茎が3、4cmほど立ち上がっていました。
  これは油断しているとあっという間に10cm以上になり綺麗な青い花が咲きます。結構綺麗なので思わず残したくなるのですが、そんな甘いことを言っていると
第2223回でも書いたムラサキカタバミのように手が付けられなくなってしまいそうなので躊躇無く抜くことにしています。

  しかし、こうやって名前が分かると、抜く時に名前が浮かんでくる為か何か親近感を覚えてしまいます。芝生の中に生えてこなければ、それなりに可愛い花だったりするので可愛そうな気もしますが仕方ありません。やはり、芝生の中では雑草でしかありません。

全く、人間の都合でしかありません!

200648日土曜日  第2393回  地図

  第2297回で取り上げたGoogle Mapも素晴らしいのですが、実を言えばそのGoogle Earthにも挑戦して見たのですが、我がPCのグラフィックカード(ある都合で今や前世紀の遺物とも言われそうなMatrox Millennium IIPCI 4MBを使っていました)が3Dの能力不足の為に動かなかったので残念ながら紹介できませんでした。
  しかし、光も通じたことだし、頂いたままで使っていなかった
ELSA GLADIAC MX(これも結構古いですが・・・)を使って試して見ることにしました。

  取替えはあっという間に終わりました。最近のハードの交換は、この間のLANカードといい、何となく楽になったような気がします。
  以前に
Google Earth Homeからダウンロードしてインストールしたまま動かなかったが未練がましく残しておいたものを試して見ました。これが何のトラブルも無く見事に動きました。やはり3Dの能力差は大きかったようです。

  これは、想像していたより面白そうです。Google Mapよりスムーズに動き航空写真も詳細になっているようですしズームも結構利きます。しかし、残念ながらGoogle Mapと同じでまだまだ世界中を網羅するには程遠そうです。早く世界中が見られるようになれば良いですね。

ますます楽しめそうです!

200649日日曜日  第2394回  車名別販売台数

  2005年度の車名別販売ランキングが発表になり、カローラが相変わらずトップのようです。

   Yahoo!ニュースよりカローラが3年連続トップ 05年度の車名別の新車販売

  日本自動車販売協会連合会が6日発表した2005年度の車名別新車販売台数は、トヨタ自動車の小型車「カローラ」が、前年度比10・5%減ながら14万6119台で3年連続のトップとなった。・・・以下略 (共同通信) - 46126分更新

  しかし、相変わらず第1210回で書いたように軽自動車が除かれています。どうして軽を入れないのか不思議で仕様が無いと思っていたら7日の読売新聞に軽も含めたランキングが載っていました。

  2005年度の軽自動車を含む車名別販売台数で、スズキの「ワゴンR」が1位となるなど、軽自動車6車種がトップテン入りしたことが6日、わかった。上位10車種に入った軽自動車は04年度より1車種増えた。景気回復で高級車に力を入れるメーカーも増えているが、依然、手軽に買えて燃費もよい軽自動車の人気が続いている。・・・中略

  ランキングは、日本自動車販売協会連合会(自販連)が同日発表した販売台数(軽自動車を除く)と、各社が公表した軽自動車の車名別販売台数によるもの。・・・以下略

  ワゴンRは236,911台ですからカローラより10万台近く多く売れています。こんな数字を除いた統計に何の意味があるのか不思議で仕方ありません。

  日本自動車販売協会連合会って「昭和34年に設立された自動車ディーラーの全国組織です。」だそうですが軽自動車は自動車に入らないかのような統計は何故なんでしょうね。ディーラーにとっては軽は儲けが少なくて面白くないからなるべく表面に出ないようにしたいのでしょうか。
  何時までも、儲けることばかり考えずに、環境の為にも世界に軽自動車を広めることを考えても良い時代じゃないでしょうか。
  大きなクルマを一人で運転している人は自分さえ良ければ環境なんてどうでも良いという恥ずべき人だという目で皆が後ろ指さすような風潮ができれば面白いのですが、まだまだそこまでは行かないようです。
  それでも、これだけ軽自動車が売れているということは経済的な面もあるでしょうが、クルマをステータスと捕らえる人が減ってきたということでもあるのかもしれません。

良い傾向かも!

2006410日月曜日  第2395回  自転車

  第1347回などでも書きましたが、これから目指すべき省エネ社会にとって自転車は主力とすべきもののはずです。その自転車が安心して走れる道路整備こそが政府が一番やらなくてはならないことじゃないでしょうか。
  その自転車による事故の増加が問題になっているようです。しかし、自転車と歩行者とクルマが同じ平面を走ることに問題があるはずです。車道を狭くして、その分自転車道を整備するくらいの発想の転換をして欲しいと思っているのですが、またまたおかしな動きがあるようです。

 asahi.comより

 「ストップ、暴走自転車」 警察庁が取り締まり強化へ 200604061354

  車にとっては危なげで、歩行者の近くを猛スピードで駆け抜けるなど「危険」という批判が多い自転車の安全対策を進めるため、警察庁は通行方法や歩行者の安全確保などの検討に乗り出すことを決めた。法律や工学の専門家、業界の代表者ら7人と同庁で構成する「自転車対策検討懇談会」を設け、今月12日に初会合を開く。・・・以下略

  交通マナーの悪い香川県では、お年寄りなどの自転車による道路横断の強烈な姿が時々見られます。それは、道路左側をクルマと同じ進行方向に走っていた自転車(中年以上のおばちゃんが多い気がする)が後方確認もしないで、そのまま右側へ何の合図も無く斜めに横断するのです。本人は何事も無かったように横断を終えて反対側をそのまま走って行くのですが、あの調子では事故に合うのも時間の問題でしょう。
  私も、最初にそんな場面に遭遇した時は信じられませんでした。恐ろしい事故にならなかったのはたまたま運が良かっただけであって何時死亡事故に繋がってもおかしくない状態でした。それからは、自転車を見ると絶対にその動きを信用しないことを肝に銘じています。
  香川県では、ドライバーにこの話をすると誰もがうなずきます。それだけ皆が経験しているくらい頻繁に起こっていることなのです。多府県から来られた人はきっと肝を冷やすことでしょう。

  こうしたとんでもないマナーの悪さもありますし、取締りの強化や教育はそれなりに必要とも思いますが、自転車を目の敵にする前にやるべきことがあるのじゃないかと思うのは私だけでしょうか。

目指すべき方向が逆でしょう!

2006411日火曜日  第2396回  

  第2394回で軽が売れていることを省エネの面から歓迎しましたが、本来はクルマから公共交通への移行こそが目指すべき方向であるはずです。しかしながら、今の状況では田舎程難しいものがありそうです。売れているには裏があるということのようです。

  7日、Sankei Webより

  過疎・高齢化…軽自動車が“快走”

  ・・・略

  使用実態調査によると、軽自動車の6割が、10万人未満の小規模都市に集中。公共交通機関が少ない地域では、車が生活必需品となっており、調査では、「バスの本数が減ってきていて、待ち時間を考えると車の方が便利」(岡山県=68歳女性)「自宅周辺は山道が多く軽の方が運転しやすい」(広島県=67歳女性)、といった声が目立った。

都道府県別の世帯あたり軽自動車普及率は、鳥取、島根、佐賀の3県がトップ3で、逆に最も低かったのは、東京都で、続いて、神奈川県、大阪府の順番で、地方ほど普及率が高かった。・・・以下略

 つまりは、田舎ほど公共交通が少ない為に車が無ければ身動きできない。かといって家族一人ひとりが小型車や普通車を持つとなると経済的な負担が大きくなりすぎる。だからこそ軽が増えるということになる。
  我が香川でも、田舎の方に行くほど、一軒当たりの車の台数が多くなるという傾向があります。家族全員が一台ずつ持っているなんて家が沢山あります。その経済負担は大変なものだろうと推測されます。

 私の理想とする公共交通主体の交通体系も、こうした田舎に路面電車を通せといっても経済的には難しいものがあり実現不可能かもしれません。
  それならどうすれば良いのかと言えば、市街地は車を禁止とし、公共交通と自転車・徒歩とする。田舎は近距離は軽を主体にし、長距離は鉄道を利用する。軽は、ボディは今のままでも良いがエンジンはできれば昔の360
ccとまでは言わないまでもスケールダウンしてスピードダウンと低燃費を目指す。理想は、電気自動車。当然電気自動車の充電は太陽光発電から。

 エネルギーのことを考えるといずれは、こうした時代になると思うのですが。

何時のことでしょう!

2006412日水曜日  第2397回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、設置から10度目の検針がありました。4月分は3月10日から410日までのデータです。32日分ですから先月より4日も稼働日数が多くなっています。

  8月、1KW当たり発電量 687÷5.508≒124.7
  9月、1KW当たり発電量 542÷5.508≒98.4
 10月、1KW当たり発電量 454÷5.508≒82.4
 11月、1KW当たり発電量 475÷5.508≒86.2
 12月、1KW当たり発電量 382÷5.508≒69.4
  1月、1KWあたり発電量 400÷5.508≒72.7
  2月、1KWあたり発電量 347÷5.508≒63.0
  3月、1KWあたり発電量 415÷5.508≒75.3
  4月、1KWあたり発電量 575÷5.508≒104.4

  去年の8月以降、やっと100%を越えました。3月20・24・25日、4月3・7日に30KWhと3月31日の31KWhと開設以来で一日当たりとしては最高の発電量を記録しました。日照時間が長くなったのと寒さの所為でしょうか。4月になって30KWhが最高なので、もしかしたら、31KWhは年間最高値なのかもしれません。  
  4月8・9日はひどい黄砂で晴れているのか曇っているのか良く分からない天気でしたが意外と発電量は上がっていました。これには驚かされました。その後は2日続きの雨で記録が低調です。果たして、31KWhを抜くことができるのか興味が沸きます。
  

  8月、買電・474(250,224)KWhで8,780円。  1KWhの単価、約18.52円。
  9月、買電・553
(314,239)KWhで10,472円。 1KWhの単価、約18.94円。
 10月、買電・502
(252,250)KWhで8,800円。  1KWhの単価、約17.53円。
 11月、買電・636
268,368)KWhで9,278円。  1KWhの単価、約14.59円。
 12月、買電・940
394,546)KWhで13,158円。 1KWhの単価、約14.00円。
  1月、買電・1174
516,658)KWhで16,847円。 1KWhの単価、約14.35円。
  2月、買電・934
333,601)KWhで12,519円。 1KWhの単価、約13.40円。
  3月、買電・843
293,550)KWhで11,299円。 1KWhの単価、約13.40円。
  4月、買電・823
283,540)KWhで11,159円。 1KWhの単価、約13.56円。

  3月と比べると使用量は横ばいです。まだコタツを使っているからかもしれません。
  太陽風呂の恩恵も先月と余り変わっていないのかもしれません。もうすこし貢献するかなと思っていたのですが・・・。来月に期待しましょう。

  8月、売電、459KWhで12,713円。 1KWh単価、約27.69円。
  9月、売電、313KWhで8,668円。  1KWh単価、約27.69円。
 10月、売電、292KWhで7,700円。  1KWh単価、約26.37円。
 11月、売電、316KWhで7,408円。  1KWh単価、約23.44円。
 12月、売電、221KWhで5,180円。  1KWh単価、約23.44円。
  1月、売電、223KWhで5,294円。  1KWh単価、約23.74円。
  2月、売電、216KWhで5,127円。  1KWh単価、約23.74円。
  3月、売電、270KWhで6,409円。  1KWh単価、約23.74円。
  4月、売電、409KWhで9,782円。  1KWh単価、約23.92円。

  売電・買電単価が両方とも心持アップしています。値上げなんでしょうか。  

   8月、3,933円の収入。去年電気代26,778円比、30,711円の節約。
      都市ガスと灯油(概算)を含めた光熱費全体では35,238円の節約。

   9月、1,804円の支払。去年電気代19,166円比、17,362円の節約。
      都市ガスと灯油(概算)を含めた光熱費全体では22,145円の節約。

  10月、1,100円の支払。去年電気代16,772円比、15,622円の節約。
      光熱費全体で20,122円の節約。

  11月、1,870円の支払。去年電気代12,581円比、10,711円の節約。
      光熱費全体で18,711円の節約。

  12月、7,978円の支払。去年電気代13,676円比、5,698円の節約。
      光熱費全体で13,690円の節約。

   1月、11,553円の支払。去年電気代17,811円比、6,258円の節約。
      光熱費全体で14,303円の節約。

   2月、7,392円の支払。去年電気代15,121円比、7,729円の節約。
      光熱費全体で15,774円の節約。

   3月、4,896円の支払。去年電気代21,980円比、17,090円の節約。
      光熱費全体で24,307円の節約。

   4月、1,377円の支払。去年電気代20,846円比、19,469円の節約。
      光熱費全体で24,334円の節約。

 

  3月と比べて殆ど同じくらいの節約です。実質の支払いが1,000円台になると太陽光発電の恩恵が身にしみて感じられますね。  
  4月の前半は期待していた割には余りパッとした発電量が無かったような気がするのは欲目でしょうか。もう一頑張りして欲しいものです。

さて来月は!

2006413日木曜日  第2398回  自転車

  第2395回で書いた自転車の取り締まり強化の記事を何時もの市民のための環境学ガイドでも取り上げていました。

  20064 6 () ストップ 暴走自転車

  この中の、コメントに素晴らしいものがありました。

  自動車も自転車ももちろん歩行者もみな人

 気持ち(心)の問題です

 歩道の無い狭い道を歩いていると後ろからクラクション鳴らす運転手

 車道の路肩を自転車で走っていると後ろからクラクション鳴らす運転手

 これが日本の現状ですよね

 〜フランスにちょっと旅行した時〜

 歩道の無い道を歩いていると後ろからゆっくり付いてくる車

 車道の路肩を自転車で走っていると後ろからゆっくり付いてくる車

気持ちよく、町を歩き、自転車で散策することができました。・・・以下略

 良いですね。これは見習いたいですね。日本人にだってこれくらいのことは出来るはずです。
  
第442話で書いた後ろからベルをならす自転車と同じですね。自転車が歩行者を邪魔にし、その自転車をクルマが邪魔にする。弱いものを邪魔者と見てそこどけとばかりにベルを鳴らすか、それとも、弱いものを守る騎士道精神を発揮するか、その違いは大きいですね。
  皆が、弱いものを守る余裕を持って騎士道精神を実行すれば、事故の大半は無くなりそうです。そうなれば世の中はどんなに住みよくなることでしょう。

 今の日本で、これを定着させることは無理でしょうが、昔の日本であれば、これはさほどに難しいことではなかったような気がします。
  これも、やはり戦後教育の歪と言えば言い過ぎでしょうか。しかし、目指すべき方向は見えてきたような気がします。

理想に過ぎますか!

2006414日金曜日  第2399回  タイムカード

  タイムレコーダーが大嫌いな私が思わず飛びつくような話がトッテンさんのコラム(Our World)にアップされていました。

  この部屋で何度も取り上げたビル・トッテンさんの原点を見せられたような話です。

   No.724 部下に柔軟性と信頼を

  ・・・略

  新しい上司にタイムカードを提出すると、驚いたことに彼はそれを破ってごみ箱へ捨てた。そして私に、自分が上司でいる間はタイムカードは不要であること、社内規則だから使わなければいけないと言う人がいたら上司の指示だからと言いなさい、もし文句があれば自分に言うようにと言った。

  彼の理屈は、われわれがこの会社に雇われたのは仕事をするためであって、ただ出社すればよいわけではない。そして自分の部下が会社にいる時間をマシンやほかの人間に記録させなくても、部下の仕事の量や質を完全に評価できると思うから、というものだった。・・・中略

  しかし私を含めて多くの管理者は、私が40年前に与えられていたのと同じような柔軟性と信頼を部下に与えてはいない。経営者として、いまだに40年前の上司ほどにもなっていない自分を歯がゆく思うのはこんなときだ。

  素晴らしい人がいるものですね。私など、これほどの考えも無く単純に反対していただけかもしれません。
  トッテンさんが若くしてこうした上司に出会い、それを素晴らしい事と認め、自分の経営がそこまでいっていないと反省する。日本の会社にこんな経営者が増えれば素晴らしいでしょうね。
  部下を信頼せず、疑うばかりの経営者には誰も本気で付いて行くことはないでしょう。それが分からない経営者の何と多いことか。

  それにしても、昨日、今日と何だか日本人が忘れてしまった素晴らしい話を取り上げることになってしまいましたが、これこそ日本が目指すべき道であることは間違いなさそうです。 

出来るでしょうか!

2006415日土曜日  第2400回  イチロー選手

  WBCでの優勝を喜びながらも、これが上手くシリーズに繋がってくれれば良いがと一抹の不安を感じたのは私だけではなかったはずです。
  開幕戦は城島選手のホームランデビューの影に隠れてはいましたが、ヒットも出てホッと一安心したものです。ところが、何時の間にか無安打が続き、去年の5試合連続無安打記録を更新しそうな勢いにどうなることかと小さな胸を痛めていました。

  しかし、さすがイチロー選手12日に21打席で無安打記録を止め、22打席目から3連続安打と今年初めての猛打賞。これで、一安心。後は、これが続くことを期待します。

  スポーツニュースで、マリナーズの監督の談話を紹介していました。

  「イチローの安打と税金がなくなることは無い」

  思わず笑ってしまいましたが、ファンである私の方が監督よりイチロー選手を信じきれていなかったのかもしれません。お恥ずかしい次第です。

  まだまだ心配ですが、去年の不振を振り払って活躍して欲しいものです。

  もう一人の佐藤琢磨選手も開幕三戦完走の上に性能の劣る車で上位車を押さえ込んだりと期待以上の活躍を見せてくれています。今週はどうなるでしょう。

二人とも去年より良い年になるかも!

2006416日日曜日  第2401回  原油価格

  原油価格も冬が終わって一息ついたのかと思っていたらそうは甘くないようですね。

   YOMIURI ONLINE → ロンドン市場の北海原油、史上最高値を更新

 【ロンドン=中村宏之】13日のロンドン国際石油取引所(IPE)の原油先物相場は、イランの核開発問題をめぐる中東情勢の緊迫化などを背景に急騰し、取引の中心となる北海ブレント先物の6月渡し価格が一時、1バレル=70・99ドルをつけて、史上最高値を更新した。・・・中略

 原油高騰の主因は、核開発問題でイランに経済制裁が実施され、イランからの原油供給が途絶えるとの懸念など、産油国の政情不安を背景とした原油の供給不安だ。・・・以下略

  こうなると需要と供給で価格が決まるなんてものじゃなく、完全に金儲けの為の投機ですね。人類の共通の財産であるべき原油を一部の人間が金儲けの為に利用しているのですから、環境問題なんて眼中には無いのでしょうね。
  この人たちにとっては、太陽光発電なんて邪魔でしかないのでしょう。貧乏人が小賢しくうろちょろするな程度にしか考えていないのでしょう。ましてや、地球の未来なんてチャンチャラおかしいなんてもんでしょうね。
  こうした資本家たちが世界の経済を牛耳っている限りは早急な太陽光発電の普及は期待できないのかもしれません。

何となくブルー!

2006417日月曜日  第2402回  絶滅

  地球温暖化の元凶である人間がその行為が原因で滅びるのは自業自得というものですからある意味諦めもつくのじゃないでしょうか。
  しかし、何も知らずに地球に生まれ平和に生きているものが人間の都合の為に滅びてしまうのは滅び行くものとしては納得が行かないでしょうね。

  温暖化で固有種大量絶滅へ 国際チーム対策強化求める (共同通信)

【ワシントン14日共同】地球温暖化が現在のペースで進むと今世紀中に、希少動植物が集中して生息する地域で、そこにしかいない固有種の大量絶滅が起こる恐れが大きいとの研究を、カナダ・トロント大などの国際チームが14日までにまとめた。

 温暖化による影響だけで、約6万の固有種が絶滅する恐れがあるという。アジア太平洋地区ではタイやミャンマー、南西オーストラリアなどで特に影響が顕著だと分かり、チームは温暖化対策の強化を求めている。・・・以下略

  偶然同じ地球に生まれたというだけで人間の我侭の為に滅びなければならない運命をどう捕らえればいいのでしょうか。尤も、地球というものは人間が人為的に同行できることなんかは計算済みかもしれません。バカな人間が蔓延り、滅びていくのも地球の歴史の中ではほんの些細なことであり、そんなことは折込済みなのかもしれません。
  そう考えれば、温暖化なんて「なるようになるさ」と放って置くのも選択肢かもしれません。人間一人ひとりの一生だって理不尽なことは当たり前に起きるのですから、あるがままを受け入れることも必要なのでしょうね。

とは言いながら、これで良いのか!

2006418日火曜日  第2403回  黄砂

  4月になって、いよいよ我が家の太陽光発電も稼ぎ時かと期待してましたが、菜種梅雨なのか雨が多くて3月より発電量は悪いようです。
  雨が多くて、これも温暖化の影響と言いたいところですが、
菜種梅雨なる言葉があるくらいですから考え過ぎなのかもしれません。とは言いながらも何時もの年よりは多そうな気がします。
  そして、合間の晴がどうもすっきりとした青空になりません。どうやら黄砂の影響が大きそうです。その黄砂、ただの砂だけと思っていたらとんでもないことになっているようです。

  17日、産経新聞コラム「産経抄」より

  ・・・略

   黄砂とは、偏西風に乗って運ばれてくるタクラマカンやゴビ砂漠、黄土高原あたりの土である。春の季語でもあり、おおシルクロードの風よ…と一句ひねろうという気持ちになる人もあるかもしれないが、それも黄砂の程度による。

  空を暗くするほどの大量の砂塵(さじん)。それも脱硫装置もろくについていない火力発電所や自動車の排ガスで汚れきった中国の大気をくぐり、二酸化硫黄などをいっぱい付着させているとなれば作句意欲もなえるというものでは。

  当の中国では、吸い込むと肺気腫や肺がん誘発のおそれもあるため、黄砂の降る日は老人や子供、病人は外出を避けよと公式メディアが有害性を警告している。北京ではこの春、過去五年で最悪の黄砂天気といい、それが日本にまで及んでいるというわけだ。

  汚れた黄砂が雨とともに海や山に降り注げば、地下水や生態系への影響も懸念される。その根本原因は、中国のGDP至上主義、野放図な発展モデルにあると言っても差し支えないだろう。大気汚染だけでなく、河川や海洋の汚染についても国際的に厳しい声が上がっている。・・・略

  これは困ったことですね。砂漠化で量が多くなっているだけかと思っていましたが、まさか汚染されているとは思いつきませんでした。認識が甘過ぎたようです。
  花粉だけでなく黄砂の汚染もあるとなればマスクをしないと外出できないなんてことになりそうですね。
  発電が少ないなんてのんびりしたこと言ってる場合じゃないのかもしれません。

困ったものです!

2006419日水曜日  第2404回  基本的人権

  第2402回で固有種の絶滅を取り上げましたが、偶然でしょうか何時ものサイト巡回の中で面白い表現を見つけました。

  市民のための環境学ガイド → 「新・環境倫理学のすすめ」の奨め 04.16.2006

  ・・・略

  A君:「前著、「環境倫理学のすすめ」を執筆したとき、まだ日本では環境問題を倫理的に考察するという基本的視点が受け入れられていなかった。しかし、今では、公共政策の基本が、持続可能性という長期的な尺度に基づく最善の選択という軌道を描くためには、市場経済と民主主義と基本的人権の原則が守られるだけでは不十分で、各世代が、環境倫理学の原則を理解しておく必要があることは、多くの人々によって承認を得ている」。

  B君:・・・中略

「なぜ、基本的人権の原則が、不十分であるかと言えば、ヒト以外の生物の種を守ることが、人類の責任として登場してくるときに、人間の権利を守るという原則は、あまりにも狭いからである」。・・・以下略

  人類が長い間の歴史の中で作り上げてきた市場経済、民主主義、基本的人権も今までに経験したことの無い環境問題の前にはもう一度考え直す必要があるようです。
  地球を壊してしまえば、人間も生きていけないことに思いが及ばなかった。それだけに、基本的人権が人間しか対照にしていなかったことは明らかであり、人間が発展する為には資源の枯渇や他の生物の命などを犠牲にすることは当然であった。
  ところが、気がついてみると、資源には限りがあり、他の生物の命をないがしろにすることは人間の思い上がりであり、その行為が最後には地球を滅ぼすことになり、そうなれば人間は当然生きていけないことになる。おぼろげながら、そのことに気がついたのが今の人間なのでしょう。
  しかし、それでも目先の利益に目がくらみ、その先を想像できないのが人間なのかもしれません。

何時本気になるのか!

2006420日木曜日  第2405回  脱原発

  住宅用太陽光発電への補助金を止めてしまった日本政府に比べて依然として手厚い政策を展開しているドイツ。原子力を廃止の方針が行き過ぎとの声もあるようですが、今後の動きが気になるところです。

   MSN Japn → 独ミュラー環境省次官:「脱原発、今後も維持」本紙と会見 毎日新聞 2006415

  【ベルリン斎藤義彦】ドイツ環境省のミヒャエル・ミュラー次官(社会民主党)は、旧ソ連・チェルノブイリ原発事故から20年を迎えるに当たり毎日新聞と会見し、「原発は今後も予定通り停止する」と、世界が原発推進へとかじを切る中、脱原発政策を堅持する方針を明確にした。・・・中略

  また世界が原発推進へとかじを切っている点については「エネルギー効率が悪い原発に将来性はない」と批判。風力発電など自然エネルギーや、ガスなど多様なエネルギー資源の利用を目標にすると述べた。・・・以下略

  まだまだ、やる気ですね。この分では、日本の太陽電池の輸出は止まりそうもないですね。地球規模で考えれば、どこで太陽光発電が増えようとも良いのですが、バカな政府のお陰で日本国内の設置が増えないのはやはり納得が行きません。
  せめて、世界規模の増産がコストダウンに繋がれば良いのですが、それも
シリコンの値上がりという全くおかしな状況になってしまっているのは残念です。
  地球上にある
シリコン原料を安く精製する技術が出来ないものなのでしょうか。何となく、ちぐはぐしたものに苛立ちを感じるのは私だけでしょうか。

何とかならないものか!

2006421日金曜日  第2406回  モニター制度

  何時ものサイト順路太陽光発電システム見積工場ブログ太陽光発電システムの設置者及び設置予定の方に朗報!?として、資源エネルギー庁の記事が紹介されていました。

  電気新聞 → 417日付 エネ庁、太陽光発電システムで新モニター制度創設を検討−住宅用普及拡大ねらい

  経済産業省・資源エネルギー庁は、住宅用太陽光発電システムの普及拡大に向けて、新たなモニター制度を創設する方向で検討を始めた。

 住宅用太陽光発電システムの設置者に実際の発電量など運転データの提供を求めるだけでなく、設置後の使い勝手や意識変化などをアンケート調査することを想定。これらデータを今後の住宅用太陽光発電システムの普及拡大に活用する一方、モニター制度の「調査協力費」として年間に数万円の対価を支払う仕組みにする。今夏の年度予算の概算要求に盛り込みたい考えだ。

ただ、住宅用太陽光発電システムについては補助金が05年度で打ち切られた経緯があるだけに、財務省との予算折衝の壁を乗り越えられるかは微妙だ。・・・以下略

  これは既設者も含まれるのでしょうか。もう一つ良く分かりません。環境省のソーラー大作戦も良く分からなかったですが、日本の官僚さんはどうして別々にこんな分かり難いことばかり考えるのでしょうか。縦割りの弊害ばかりが目立ちます。もっと単純で分かり易く一本にまとめた政策を考えて欲しいと思うのは私だけではないでしょう。

 こんなことばかりやっているから、昨日も取り上げたドイツとの差は益々開く一方です。この差はもう埋まらないのかもしれません。

勿体無い!

2006422日土曜日  第2407回  エコキュート補助金

  太陽光発電の採算とは何でしょう。単純に売電だけで設備費を回収しようと思えば20年〜25年はかかりそうです。しかし、それでも回収できるのですから素晴らしいものです。それだけでなく、環境に貢献できるという大きな利点を持っています。世の中にこんな商品は殆ど無いと言っても過言ではありません。
  とは言いながらも20年という長さはやはり人間の想像力を超えるようです。それ以上に環境に貢献よりは実利があるかどうかの方が本音であることは疑う余地はありません。利益があると分かれば、黙っていても爆発的に普及するでしょう。残念ながらこれは人間の本性のようです。ここはやはり、10年で設備費の回収ができるまで単価が落ちてくることを期待するしかなさそうです。それが実現されているのが日本の3倍と言われるドイツの売電価格でしょう。

  日本のコスト高を補っているのがオール電化との抱き合わせ販売です。余剰の夜間電力を売りたい電力会社の戦略を上手く利用したものです。
  そのオール電化の一方を担うエコキュートの18年度の補助金が決まりました。

  平成18年度エコキュート導入補助金制度について

  太陽光発電との抱き合わせで一番多い家庭用既築の場合で8万円の補助金がつきます。これは去年と同じです。

  この補助金は確かにありがたいのですが、太陽光発電の補助金打ち切りを考えると何となくスッキリとしないものがあります。
  太陽光発電とエコキュートのどちらが環境に良いかと言えば太陽光発電の方が上のように思うのは私の思い込みでしょうか。
  このあたりは、業界の力の差でしょうか。

どこかおかしい!

2006423日日曜日  第2408回  杉原プロ

  22日の読売新聞朝刊で久し振りに懐かしい顔に出会いました。私がまだゴルフをやっていた頃ファンだった杉原輝雄プロです。
  あのお世辞にも華麗とはいえない独特のスイングは参考にしませんでしたが、そのブラックユーモアたっぷりの語り口が大好きでレッスン番組も良く見ていました。私自身がゴルフをやらなくなってテレビを見ることも殆どなくなってしまったこともあって最近はその姿を見ることもなくなっていましたが、今年になって、テレビニュースか何かでチラッと画面に映る杉原さんを何年振りかに見かけて、「ああ、まだ元気に頑張ってられるんだ!」と懐かしく思ったばかりでした。

  ・・・略

  前立腺がんと闘っている68歳の杉原輝雄選手が通算4オーバーの53位タイで、2001年3月以来、5年ぶりの予選突破を果たした。68歳10か月での決勝ラウンド進出は国内最年長記録で、サム・スニード(米)がマークした67歳2か月での米プロツアーの最年長予選通過記録も上回る快挙となった。
  最終18番で、約6メートルのバーディパットを沈めれば、ツアーでは初のエージシュート(年齢以下のスコアでラウンド)達成となったが、わずかに外れた。・・・以下略

  私より丁度10歳年上です。以前からシニアツアーには目もくれずプロツアーに挑戦していましたが、まだ続けていたとは知りませんでした。あの華麗なナチュラルスイングとして有名だったサム・スニードを上回るとは恐るべし。
  私と同年齢の
ジャンボ尾崎プロもプロツアーで頑張っていますが、この記録を破るとすれば彼しかいないでしょうね。それでも68歳までは難しいかもしれませんね。
  エージシュートも近いうちに達成するでしょうね。
前立腺肥大の私としては只尊敬するのみです。

頑張らなくちゃ!

2006424日月曜日  第2409回  コーヒー

  酒もタバコもやらない上に、糖尿病で食事療法と聖人君子のような生活をしている私が唯一止めていないのがコーヒーです。
  薄めのブラックコーヒーを家で一日5〜6杯、会社やお客様のところで2、3杯という所でしょうか。お茶は殆ど飲まず、もっぱら水を飲んでいます。かなり偏った嗜好かもしれません。
  コーヒーには毀誉褒貶がありますが、ブラックで飲んでいる分にはそれ程問題はないだろうと勝手に思い込んでいます。飲んで美味しければそれで良いのじゃないでしょうか。  

  そんな私を喜ばせるような記事を見つけました

  <糖尿病予防>日本茶6杯かコーヒー3杯、毎日飲んで  (毎日新聞) - 423

 1日に日本茶を6杯以上かコーヒーを3杯以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病にかかるリスクが3、4割下がり、太った人で特に効果が大きいことが文部科学省研究班(分担研究者・磯博康大阪大教授)の大規模調査で分かった。18日付の米国内科学会誌に発表した。・・・中略

 88年から90年に、全国の40〜65歳の男女1万7413人に飲食習慣などを聞いた。5年間の追跡調査の結果、日本茶を飲む量を「週に1杯以下」と答えた2030人では64人(3.2%)が2型糖尿病を発症したが、「毎日6杯以上」の3835人では88人(2.3%)と少なかった。年齢や飲酒量などを考慮して分析すると「1日6杯以上」は「週1杯以下」に比べ発症リスクが33%低かった。

コーヒーも、日に3杯以上飲むと、週に1杯以下よりリスクが42%低かった。・・・以下略

  こういう説はどこまで信用できるかは分からないところがありますが、都合の良い物は喜んで信じましょう。それにしても、既に糖尿病の私には少々飲んでも遅いのかもしれませんが、そこは、それ、悪くはないでしょう。

安心して飲めそう!

2006425日火曜日  第2410回  車追放大作戦

  市街地はクルマの通行を禁止し路面電車を主体に自転車・歩道を整備する交通体系を目指すべきというのが私の考えですが、ある程度の規模の都市でないと経済面で難しいのが悩みどころです。

   面白いHPを見つけました。

   Le Tram → ストラスブールのトラム(LRT) → 行財政システム・交通計画−ストラスブールの交通政策−

   ・・・略

   ストラスブールのトラムは非常に乗客が多いのに費用の2/3しか稼げないとは、と早合点してはいけません。まずストラスブールの場合は、公共性から運賃をわざと安くしています。費用の2/3しか稼げないのではなく、自治体が費用の1/3を負担して、利用者の負担を2/3にしていると言う方が正解です。・・・以下略

  公害や交通事故を無くするためにはある程度の費用負担をしてもらうしか解決方法はないのかもしれません。

  フランスでは地方都市だけでなくパリでも動きがあるようです。

  市民のための環境学ガイド → 今月の環境 パリ、車追放大作戦

  シャンゼリゼの路上駐車が風物詩であるパリで、自動車追放作戦が進行中。車線を減らし、一方通行を増やして、運転手をうんざりさせるという作戦。しかし、「渋滞が増えた」「店の売上げが減った」と苦情が噴出。とかく指図されることが嫌いな国民性だけに、すんなりとハンドルを手放してはくれない。・・・中略

 パリ大学の研究結果によれば、「01年以来、市内での車の平均速度は12%低下、汚染物質の排出は54%増加。渋滞による損失時間は述べ6200万時間」

そのかわり、公共交通利用が7%増えた。

  やはり、我慢しなくてはならないことも多そうですが、環境や資源の面からも、交通事故防止の面からもある程度の不便は我慢することが必要となるはずです。
  それにしても、ヨーロッパにやれて何故日本にできないのでしょうか。もっと真剣に考える時が来ている筈なのですが。

じれったい!

2006426日水曜日  第2411回  路面電車

  偶然でしょうか、昨日、ヨーロッパの路面電車を取り上げたと思ったら、日本でも少しずつは動いているようです。

  24日、日本経済新聞 コラム「春秋」より

  ・・・略

   富山市で29日、わが国では半世紀ぶりとなる路面電車の新線が開業する。欧米で普及する低床式の次世代型車両を使い、ベビーカーや車いすも楽に乗り降りできる。1人当たりの座席もゆとりがある。JRの廃線跡を転用し10分から15分おきに定時運行するから住民には便利だろう。・・・中略

  一方で1980年代以降に各地で導入された新交通システムの不振や不祥事が目立つ。東京ではゆりかもめのタイヤが外れる事故が起こり、愛知県の桃花台線は廃止が決まった。背伸びした需要予測、維持コストの高さ、既存交通網との接続の悪さなど、専門家が当初から指摘していた欠陥が噴出した形だ。

参考:富山ライトレール 開業は4月29日 経過と直前情報

  路面電車は地下鉄や新交通システムなどに比べれば投資額は圧倒的に小さい。とはいえ欧米でも「まちづくりのコスト」として財政の支援があって初めて存続しているのが実情だ。東京・池袋や札幌、京都などで新たな導入や延伸の検討が進む。これからの都市交通はどうあるべきか。皆で考えるべき課題だ。

  半世紀ぶりですか、たった50年でクルマの便利さに駆逐された路面電車の良さに気がつくときが来るなんて人間の先見の明なんて大した事ないですね。
  京都市なんかも、もう少し辛抱していたら今頃は良い雰囲気になっていたでしょうね。まさか一度壊したものをもう一度作り直すときが来ようとは誰も思いもしなかったのでしょうが、京都こそこの際思い切ってクルマを締め出して路面電車の全面復活に取り組んでもらいたいものです。

改めるにはばかる事無かれ!

2006427日木曜日  第2412回  パワーコンディショナ

  いつもの太陽光発電システム見積工場ブログに面白い記事の紹介がありました。それにしても、ここは何時も情報が早いですね。脱帽!

  三菱電機、欧州市場向け太陽光発電システム用パワーコンディショナを製造開始

  NIKKEI NETより

  日本メーカーで初めて、欧州市場向けに自社開発・製造

  太陽光発電システム用「パワーコンディショナ」欧州市場向け事業展開について

  三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、日本メーカーとして初めて(※1)、欧州市場向けの太陽光発電システム用パワーコンディショナを自社開発・製造することを決定しました。・・・中略

  <背景>

  欧州の太陽光発電システム市場は、ドイツの割増発電電力買取制度(フィードイン・タリフ)に続き、スペイン、イタリアなどでも同様の普及策が開始されたことにより、近年は年率約50%の伸長を続け、世界最大の市場として急拡大しています。

  当社は、1981年にNEDO(現新エネルギー・産業技術総合開発機構)、電力会社と共同で太陽光発電システムの直流出力を交流に変換するパワーコンディショナの研究を開始して以来、25年間にわたり国内市場向け太陽光発電システム用パワーコンディショナの開発・普及に取り組み、今年初めには業界最高の変換効率95.5%の製品も発売しました。

  海外市場向けには、国ごとに電力系統、設置環境、安全規格等が異なることから、太陽電池モジュールのみを供給してきましたが、世界最大の市場として今後も拡大が期待される欧州市場を捉えるため、このたび自社で開発、製造したパワーコンディショナを投入し、事業強化を図ることにしました。・・・以下略

   パワーコンディショナーは太陽電池で発電した直流を交流に変換するものですが、初期の頃はこの変換効率が悪く太陽光発電システムとしては商業ベースの乗らなかったと聞いたことがあるくらいシステムにとっては命綱ともいえるものでしょう。
  そんな良い物を国内でなく海外へ出してしまうとは、何だか、良い物がどんどんヨーロッパに流れていくようです。それもこれも、日本政府の政策の不味さから来るものでしょう。
  ドイツのレイトインセンティブ(アーヘンモデル)のことを
フィードイン・タリフと言うんですね。

  20051019 トレンドウォッチ  ドイツにおける環境政策の行方

  ・・・略

  また、同法は、風力、太陽熱等、対象となっている再生可能な資源ごとに電力の最低購入価格を定めている。ここで適用されている固定価格いわゆる「フィード・イン制度」は、電力供給事業者に対し、再生可能な資源の電力ごとに定められている市場価格以上の保証価格で購入することを義務付けるものである。・・・以下略

 これは知りませんでした。しかも、それがヨーロッパに広がっているとなると益々日本の市場はメーカーから見放されるのじゃないでしょうか。
  気がつけは、生産は世界一でも国内の普及はヨーロッパ諸国に大きく水を開けられて太陽光発電後進国なんてことになっていたりして。

手遅れにならなければ良いのですが!

2006428日金曜日  第2413回  輸出戻し税

  第1229回第1247回で登場した頃は高く評価したトヨタの奥田会長が消費税の引き上げを言い出したのでがっかりしたと書きました。
  それにしても、何故消費税を上げたいのだろうかと不思議だったのですが、とんでもない裏があるようです。

  論壇 → 目安箱 → 政府に 「トヨタ式改善」 の採用を提案されている改善派様へ(平成180424日)

  ・・・略

  知らん顔して消費税を上げようと提案している (トヨタ 政府) は実は2000億円弱の 「消費税の還付」 を受け取っています。・・・以下略

  消費税の還付って何でしょう。ここらからリンクされている消費税を見て見ると、

  ・・・略

  2004年度の消費税の輸出戻し税による還付税額がトヨタ自動車で1964億円、輸出大企業・上位10社では計7727億円に上ることが、関東学院大学法科大学院の湖東京至教授の試算で明らかになりました。税率が10%になると還付金も2倍となるため、財界は消費税の増税を執拗に主張しています。自民・公明の両党は総選挙後の07年度をめどに消費税率の引き上げを狙い、民主も足並みをそろえていることから、総選挙では増税勢力への厳しい審判が必要です。・・・以下略

   何と、こんなとんでもない裏があったのか。これなら消費税を上げたがるはずです。これこそ濡れ手に粟ですね。
  輸出戻し税について詳しいブログがありました。

  財務アナリストの雑感

  ・・・略

   一般に企業が税務署に納める消費税は、商品を売った際に受け取った消費税額から、材料や部品を仕入れた際に支払った消費税額を引いた分である。

  しかし、輸出製品は別だ。商品を買ってくれた外国人から日本の消費税は取れないから、消費税は 〈輸出売り上げ×0%〉 でゼロ。 

  一方、部品などの仕入れにかかった消費税は〈輸出売り上げ×5%〉 となる。

  ゼロから売り上げの5%分の消費税を引くのだから消費税額は常にマイナスで、逆に税務署から払い戻しを受けることができる。これが 「輸出戻し税」 である。・・・以下略

  何だかおかしな理論ですね。こういう数字に弱い私としては理解し難いところがありますが、要するに輸出すれば税金が戻ってくるなんてとんでもないカラクリが隠れていることだけは確かなようです。
  只でさえ、下請けや従業員をいじめて会社だけが繁栄しているくせに税金の還付まで取ろうとしているとはとんでもない話です。

こんなことが許されていいのか!

2006429日土曜日  第2414回  単純労働

  昨日の輸出戻し税にも怒りを禁じえませんでしたが、同じ論壇にその怒りを倍加するような投稿がありました。

  論壇 → 目安箱 → 平成180426 経済財政諮問会議民間委員の無責任さ

  ・・・略

  まず4月7日の会議で、奥田氏は、 「長期的に人口が減少すると現場では労働力の減少を補うことは難しい」 ので単純労働者の受け入れを拡大せよと主張。

  民間4委員連名の資料で、 「現在受け入れている外国人労働者は、医療、子弟教育、地域住民との摩擦などの問題が生じ、自治体は対応に追われているが、国の取り組みは十分とは言い難い。 解決に向けたコスト負担のあり方を検討する。」 と書いた。

  要は、トヨタの生産現場では外国人単純労働を受け入れているが、地域で様々な摩擦が生じており、国が国費を投じて解決しろ、と言うのだ。・・・中略

  トヨタやウシオ電機が外国人労働者を雇用することで発生する全ての摩擦の解決を、国と自治体に丸投げしているのである。・・・以下略

  第2304回で取り上げた派遣社員制といい、この外国人単純労働者といい、儲け主義の企業が日本の若者だけでなく外国人までを安く使うことしか考えていない。
  日本の景気が悪くなったのは、こうした自分さえ良ければの企業が社会貢献も考えず儲けだけを追いかけていることが原因と言えば言い過ぎでしょうか。
  特に、1兆円の利益を誇るトヨタのこの横暴ぶりは目に余るものがあるのじゃないでしょうか。自社さえ儲ければ、日本はどうなっても良いというエゴが丸見えです。こんな会社が繁栄していることは許されないと思うのは私だけでしょうか。

何時かむくいがある!

2006430日日曜日  第2415回  派遣社員制

  昨日も触れた派遣社員制の問題はこのまま放置していると日本の国の致命傷になるのじゃないかと心配します。
  少し古いですが、問題を取り上げた記事がありました。ここにもトヨタの孫会社、
光洋シーリングテクノが取り上げられています。

  縦並び社会・格差の現場から:派遣労働の闇

  ・・・略

  派遣労働の実態は闇に包まれている。クリスタルばかりではない。厚生労働省によると、04年度に都道府県の各労働局が労働者派遣法違反などで指導した事業所は、訪問先の51%にあたる2337カ所。前年度の25%から倍増したものの、「氷山の一角」とみられる。

企業の収益を支える派遣・請負労働者は増加の一途をたどり、300万人を超えるといわれる。厚労省が27日、初めて公表した有効求人数に占める非正社員の比率は56.7%で、正社員を大幅に上回った。・・・以下略

 派遣社員は完全に企業に都合が良い様に利用されている。企業は正社員を増やさず何時でも人員数を調整できる安易さに胡坐をかき社会への責任を果たそうとしない。派遣会社は派遣社員の上前をはねるばかりか法律まで犯しているとなると、派遣社員は企業と、派遣会社の両方から虐げられているということである。
  求人情報をみると、殆どが派遣社員である。こんな状態で、ニートやフリータが職を求めようとしても未来に対して何の希望も持てないのじゃないでしょうか。
  企業と派遣会社ばかりが繁栄するという最悪の状況になってしまったこの国は完全に方向を間違ってしまったと言えそうです。
  派遣社員という間違った方法を安易に受け入れてしまったことに気がついた今、早急にこのシステムを止めるべきです。

今ならまだ間に合うかも!

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