団塊の世代の部屋
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2000 年4月1日土曜日 第218話 父親不在 |
いよいよ、東京都の外形標準課税が成立しました。大阪府も悪乗りしてきたようです。銀行も提訴するみたいです。どうなるんでしょうね?面白くなりました! さて、第201話父はいずこにあたりから子育てについて触れようと思っていましたが、色々と書くことがあって日にちが経ってしまいました。丁度、4月の新学年でもあるので改めて触れてみたいと思います。チョット古い記事ですが取り上げます 父はいずこにで、篠田監督が触れていたような父親不在はいつからだろうか?敗戦後の与えられた民主主義と、高度成長期の民族総サラリーマン化により昔の威厳を無くしつつあった父親が最初だろう。 その世代は、かろうじて戦前の家父長制の名残を残していたが、行過ぎた民主主義で自信を無くし、子育てに迷いが出てきたのではないでしょうか。そうした両親に育てられたのが我々団塊の世代。もうその頃には完全に昔の父親の威厳は無くなってしまっていた。 その上、学校も教育に自信を無くし、デモしか先生と言われる始末である。本当に子供を叱って教育する気概のある先生も、マスコミやPTA等に叩かれるのを恐れ何もしなくなったのではないだろうか。 その団塊の世代以上が育てたのが上記の若いお母さんである。すでに、昔の家父長制は影も形も無く、親子の間は友達のようであり、叱って躾るどころでなくなってしまっている。 それどころか仕事に追われて子育てに参加していないのが現実であった。毎日、会社でこき使われ、家庭では、その疲れから何もしないでごろ寝ばかり。そんな風であるから、奥さんに頭が上がらない。その情けない姿を見て育った子供が、まともなはずが無い。お恥ずかしい限りである。 その我々の世代に育てられた世代が、我々以上に自信が持てるはずも無く、訳もわからず悩んでいるのが現実であろう。要するに、何をしたら良いかが判らないのである。根本的に考えなければもうどうしようもないところまで来ている。 例えば、2000年 2月11日 朝日新聞の天声人語に面白い記事がありました。郊外を走る昼の電車。数人の若い母親が、ペチャクチャやっている。幼稚園児くらいだろうか、彼女らの子どもたちが靴のまま、がらがらの座席の上を走り回っている。 反対側の座席には、中年の女性だけ。苦々しい顔だ。母親の1人は、キャンデーを食べている。むいた紙をそのまま床に捨てる。たまりかねて、ついに女性が注意した。「あ、ハイ」と母親はすぐに紙を拾った。子どもたちも跳びはねるのをやめた。…中略 「でも、思いがけなかったわ、あんなに素直だなんて。きっとあのお母さんたち、悪いことしてるなんて考えもしなかったんだわね」。 ……以下略 これなんかを見ると、このお母さんは、親から注意されたことが無いのだと思います。注意されたらすぐに素直に従ったということは、性格が悪いので無く、単に悪いとは思っていなかったということでしょう。それは、子供のときに両親と電車に乗って何処かへ行ったときに、この子供のように騒いでもきっと注意されなかったのでしょう。 誰が悪いとか言っている場合ではない。日本の国全体で考えなければ行けないときが来ている。いやもう遅すぎるだろう。しかし、だからと言って手をこまねいている場合ではない。まず、自分の家庭からでも手をつけなければ、誰も責任は取ってくれないのだ。 今になれば、叱られたことが良かったと思えますが当時は、お祖父さんが憎らしかったものです。きっと、祖父も憎まれるより良いお祖父さんの方が良かったでしょうが、敢えて憎まれ役を買っていたのではないでしょうか。今は、それが出来る人がいないのです。皆、憎まれることを恐れているのです。本当の愛が無いのかもしれません! 恐れずに!もっと、叱りましょう!! 参考:今までの教育に関する話 第41話 第62話 第91話 第94話 第102話 第105話 第107話 第141話 第143話 第162話 第163話 |
2000 年4月2日日曜日 第219話 叱る |
我が家の子供は長男(19歳 大学2年)と次男(15歳 高校一年)の二人です。この部屋で教育問題などと大きな事を言っていますが、自分はどうだといわれると内心忸怩たるものがあります。本当は歳もヒョット間違ってたらどうしようの体たらくです。 そんな難しい叱るについて興味深いコラムが、2000年(平成12年)3月26日日曜日読売新聞 編集手帳にありました。 例えば庭で野球をしていたわが子が窓ガラスを割った。「窓の近くで野球はしないという約束だろう。ガラスは弁償しなさい。当分小遣いはなし」。父親はそうしかる。 京都や新潟の事件でもそうだったが、日本では多くの親が子育てにお手上げと言っていい……以下略 「 日本では多くの親が子育てにお手上げと言っていい」とは、何と恐ろしい現実でしょう。昨日も触れましたが、最も大事な子育てに自信が持てないのだから、まともな子どもが育つほうが不思議ではないでしょうか。その上、学校も教育に自信を失っているのですから、日本の子どもは救いようが無い環境にいるわけです。考えられないような事件が起こるのも当たり前なのかもしれません。何と可哀想なことでしょう! その学校教育は、人間としての躾よりいい大学へ入ることだけが目的になっていることも見逃せません。そんなことより、人の痛みのわかる、公平な、正義感あふれる人間に育てる方がどれだけ大事でしょう。そうすれば学力だけで人間性を無くした官僚や政治家ももっと少なくなったはずである。 要するに、経済ばかりを優先してあらゆる事を犠牲にしてきたことの付けがこの結果なのではないでしょうか。その一つに、企業に取られた父親の不在も当然あります。 本当に危機感を持って子育てをしていたら、是ほど先の見えない閉塞感にとらわれることも無かったでしょう。これまでやってきた失敗をキチンと反省して、子育て、教育を早急に立て直さなければ日本の沈没は間違い無いでしょう。 今こそ何が大事であるか真剣に考える時です! |
2000 年4月3日月曜日 第220話 著作権 |
この部屋の事で気になってメールで問い合わせていた朝日新聞社著作権管理センターの方から返事がありました。 趣旨は、「著作権者の許諾がない限り、ほとんどが無断転載ということになります。 引用について解説した朝日新聞社のインターネット情報サービス「 asahi.com」の中にある「著作権とリンクについて」の注意を書いたページhttp://tokyonet.asahi.com/information/copyright.html#topをお読みいただけないでしょうか。ということで、残念ながら、殆どがこの著作権を侵害していることになるようです。 そこで、一部許可を頂いている方以外のものに関しては随時修正していきたいと思います。暫く(当分?)見苦しいとは思いますが宜しくお願いします。 今のところ、1月〜3月までのが見れなくなっていますので宜しくお願いします。早急に手直ししてアップしたいと思います。正式には、徐々に修正していくつもりです。 明日からの更新もなるべく続けたいと思いますが、少し間が開くかもしれません。出来るだけ続けたいと思いますので宜しく。 追伸 取り敢えず1月〜3月分仮アップしました。引用文を短くしましたので、意味が通じない所があるかもしれませんが、後日修正して行こうと思ってます。 |
2000 年4月4日火曜日 第221話 躾 |
小渕総理が入院しましたね。もしかしたら、化けるかなと先日、 第213話で期待したところでしたのに、どうなるんでしょう。有珠山も心配ですし、相変らず落ち着かない日々ですね。 10円玉を握りしめて駄菓子屋で何を買おうか迷い、結局は何も買わずに帰ったことはありませんか? 多分、今の団塊の世代の人は、多かれ少なかれそんな甘酸っぱい気持ちを経験していると思います。消費経済の中では、経済の足を引っ張っている面もあるかもしれません。しかし、そうやって辛抱ということを覚えてきたことも確かです。 そして、それが無いのが今の我々の子どもや孫ではないでしょうか。経済成長のお陰で、生まれた時から、食べる物にも玩具などにも不自由したことが無いのです。それどころか、はなはだしいのは、1人の子どもに親2人と、その親4人がやれ小遣いだ、玩具だと与えるのですから、欲しいものは手に入ると思うのが当たり前でしょう。 その上、今までに言ってきたように孫や子どもに嫌われることを恐れて、叱ることもしなかったのですから、そんな子ども達が、まともに育つほうが不思議です。 第218話で取り上げた、躾についてのコラムにたくさん手紙をいただいたそうである。その1人に聞いた話というのが載りました。これまた非常に興味深かったので取り上げてみたいと思います。何だか、今の日本の世相を、モロに現しているようで複雑な気持ちになりました。 躾も、地に落ちたという感じです。こんな育てられ方をした子ども達の将来を思うと、なんだかなぁ!という気持ちになります。それでも救いのある子どももいるようです。 そんな記事が「2000年 2月17日 ◇天声人語◇ 朝日新聞」にありました。……略 73歳のその女性は、小さな駄菓子屋の奥からもう40年以上も、子どもたちを見てきた。東京の、団地やアパートの多い地域に店はある。商うのはジュース、スナック菓子、カップめん、おもちゃなど。彼女は、ずっと立ったまま店番をしている。 座ると、棚の陰が死角になる。そこに置いた菓子を、子どもたちがこっそり持っていくのだ。「私1人なので、おちおちトイレにも行けません」。ボールが家の中に飛び込んじゃった、と子どもが言った。「はい、はい」と取って戻ったら、商品がごっそりなくなっていた。 おもちゃは天井から、ひもでつるしてある。これも万引き防止のためだ。盗もうとした子に注意すると、「失敗だ」「損した」と、あっけらかんとしている。悪いことだという意識が欠けているとしか思えない。 近くで遊んでいた子が入ってきて「おばさん、お手ふき」「足すりむいた。カットバン」と手を出す。渡しても「ありがとう」でも「すいません」でもない。30円のくじを引いた男の子が、当たった菓子が気に入らなかったらしく、飲んでいたジュースをペッとこちらに吹きかける。どれもこれも、親の顔が見たい。 せめて自分の店に来た子どもたちはきちんと育ってほしい、と日々、注意を繰り返す。でも、うれしいこともある。物を取りに、サンダルを脱ぎ捨てて奥の部屋に行った。帰ってくると、サンダルがきれいにそろえてある。4年生の女の子だった。「たぶん、家族が自然にそうしているのでしょうね」 ……以下略 子ども達を通して、時代の移り変わりを40年以上も見て来た人の話だけに、躾の無さが感じられますね。しかしながら、きちんと躾られた子どもがいることも確かです。やはり、これは親の責任以外何物でもないということでしょう。反省させられます。 親の責任ですよ!! |
2000 年4月5日水曜日 第222話 買い物袋 |
滋賀県に平和堂という中堅のスーパーがあります。そこが買い物袋をお客さんに配りそれで買い物に来た人には値引きをするということをやっている。朝の NHKのTVでやってました。以前ここでも触れたことがありますが、ゴミを減らすには良い方法だと思います。昔は皆買い物篭を持って行ってたのですからチョットその気になればできることだと思います。どちらかと言えば、ビニール袋を便利に利用していたスーパーがそれを始めたということは意義があるとでしょう。全国に広まれば、ゴミの原料に大きな武器となるでしょう。 しかしながらこれにはまだ大きな問題がある。それは買って帰るほうの商品の包装の問題である。メーカー品は当然パッケージされているし、野菜や肉魚等は店でトレーに小分けしてパッケージされている。 量としては、この方がズット多い。こちらを解決しない限り、この試みも意味が無くなってしまうことになるかもしれない。折角の取り組みであるから、メーカーも取りこんで、根本からの運動にして欲しいものである。そうでなければ、単なる地方スーパーのパフォーマンスだけに終わりそうである。 まずは、生鮮食品からの取り組みからやらなければならないだろう。それにはお客さんの意識革命から必要になってくる。 ということは、ヤッパリ国民の意識改革しかないという事になりますね。 |
2000 年4月6日木曜日 第223話 著作権 |
森内閣成立です。どうなるのかな?小渕さんどうなのかな? 第220話で触れました著作権のことで、「引用」についてもう一度メールで朝日新聞社著作権管理センターの方に問い合わせたところ、ご丁寧な指導を頂きました。 わざわざ、 第221話を例にとって、メールで書きかたの例を教えて頂きました。詳しくはTELでということで、明くる日(昨日)に電話で親切に対応いただきました。改めて、ここでお礼を申し上げたいと思います。お忙しいところ丁寧に教えて頂き本当に有難うございました。 さて、方向は決まりましたが、問題は今後です。今までアップしたものの修正と毎日の更新です。私の今の筆力では、チョット重荷です。 更新もできることなら毎日続けたいと思いますが、途切れることあると思いますので気長に付き合ってやってください。 修正したものをここにリンクしておきます。良ければ見てやってください。 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第9話 第218話 第219話 第221話 |
2000 年4月7日金曜日 第224話 生きていても良いんだよ |
5日の NHKクローズアップ現代を上記の、修正をしながら見ていました。国谷キャスター一人であらゆるジャンルに取り組んでいる人気番組です。21時台だったので見ることが出来なかったのですが、久米宏の番組潰しの為とい言う噂のある4月の番組改正で19時台になったので、私も少し就寝時間が遅くなると見れるようになったのです。 「心の傷に寄りそう」天童荒太という題でした。 要するに、今の時代は金持ちや、有名人が成功者と見られ、父親は成功者を目指してを大義名分に仕事さえしていれば、後は何もしなくて良いと、子育てを母親に押し付けてしまっている。そこに誰にも相談できない、追い詰められた母親の虐待があるというような話でした。 それは、今までにも触れてきた理由ですが、天童氏はそれを父親の幼児性と捕らえたのです。要するに、仕事を理由に面倒くさいことを全部奥さんに任せてしまっているは楽な方に逃避しているのであり、それは子供の行動であるというような表現だったようです。 これは、こたえますね。ズキンときました。何とか誤魔化して逃げてきたのをズバリと指摘された感じです。 これは、その通りではないかと思います。仕事を理由にしていれば確かに楽ですものね。私も思い当たる節が沢山あります。仕事だからと、父兄参観にも行ったことありませんし、運動会も数えるくらいしか行って無いです。殆ど、奥さんにおんぶに抱っこというやつです。 今まで触れてきた子育てがおかしいの元凶は父親に会ったのです。それは経済万能の社会に飲みこまれて、それに甘んじてしまっていたと言う事でしょう。何が大事家という事を忘れてしまった結果であったのです。 親から虐待されたて、要らない子のように扱われ、自分は生きていてはいけないのじゃないかと追いこまれた3人の子供がお互いに励ましあったこの本の最後の言葉 「生きていても良いんだよ」と言うような言葉だったと思いますが、考えさせられました。 この部屋を修正しながら見ていたのでかなり間違ったところがあると思います。ゴメンナサイ。 本の題名がわかりました。「永遠の仔」です。 TVドラマが始まるようです。今日の修正分 第31話 第32話 |
2000 年4月8日土曜日 第225話 そごう |
毎日、毎日、相も変わらず情けないニュースで覆われています。その筆頭は、例の上尾署の問題でしょう。警察はどこまで落ちるのでしょうか。民事不介入とかいって面倒くさいことを避けようとする体質がある限り、当分良くなることは無いでしょう。 今日の修正 |
2000 年4月9日日曜日 第226話 中坊さん |
小渕さんがあんなことになって、気になるのは、第195話 第213話で取り上げた「内閣特別顧問」に任命された中坊公平さんである。 私も、どうとって良いのか分かりませんでしたが、「突破力」を一緒に出版した我が佐高信さんもだまされたと発言し、週刊誌でも取り上げられたりしているようです。詳しくは見ていませんが、あの二人が喧嘩をするのは残念です。 もしかしたら、小淵さんを大化けさせてくれるかなとも期待していたのですが、こんなことになってどうするのかなと思っていましたが、どうやら辞任するようです。 第213話で言ったように、中坊さんの人気を利用するということは、国民を見方につけるということも出来るという事なので、上手く利用して、マスコミも巻き込めば今までのしがらみで動かなかったことが、もしかして、動かせるかもしれないと考えたのです。 今までにない新しい手法、そうです国民とマスコミを見方につけて、今までの仕組みではどうしようもなかった事を変えて行くという方法を確立して欲しかった。 「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と言われることは良く分かっているのですが、なんと言っても、有名人とマスコミに弱い日本国民です、上手く利用すれば大きな力になります。 今までの、建設業界、銀行、農業団体など小数の圧力団体による歪んだ日本を変えられたかもしれないと思ったのです。 でもそれも夢でした。森さんどうするんですかね!期待しないで見ましょうか? 今日の修正 第42話 第43話 第44話 第45話 第48話 |
2000 年4月10日月曜日 第227話 金大中 |
昨日触れた事の参考になることを TVでやっていた。土曜日の朝桂文珍が司会をしているウェークアップというTV番組で、日本以上に経済危機に陥った韓国が経済改革を成し遂げ元気になりつつある現状を取り上げていた。 このやり方こそ、私が言いたかったことである。今こそ、隣の国韓国に日本の現在の閉塞感を克服する方法を学ぶべきである。 日本と韓国は、何が違うか!簡単に言えば、今までこの部屋でも主張してきたように、先送りをしなかったことではないでしょうか。 金大中大統領が、強いリーダシップをもって、財閥解体を行い、銀行など倒産企業は一切助けない等日本と全く反対のことをしてきたのである。 私が何時も言っているように一度は地獄を見たということである。暴動も起こった。しかし、金大中大統領は耐えた。ここが日本の指導者と全く違った所である。 金大中大統領がそれだけのリーダーシップを発揮できた原因の一つには、大統領が国民投票であるところだそうである。要するに後ろに国民がいるのである。 日本のように何であの人が総理大臣だ?というのと根本的に違うのである。しかしながら、すぐに法律を変えれない以上、総理大臣が金大中大統領を習って自分がすべての責任を取るという気概でやれば出来るのではないでしょうか? 昨日も言ったように、国民とマスコミを見方につけて死に物狂いで取り組めば出来るはずである。つまり、国民とマスコミが最後まで耐えることが前提である。今までのように、すぐに裏切って反対キャンペーンをやるようでは不可能である。 マスコミの覚悟が必要である。今までのように、売らんが為の報道でなく、日本の将来の為に最後まで総理大臣をバックアップすることが前提となる。 どうです、マスコミさん将来の日本の為に立ちあがりませんか?それだけ、日本ではマスコミ特にTVの影響力は強いのですから。 一連の警察の不祥事がここまで表に出てきたのは、マスコミの力であるのは間違い無いのですから、今こそ、その力を国民の為に使いましょう。 尤も、森さんがその気になるかな?これは小渕さんの方が良かったかも!! 今日の修正 |
2000 年4月11日火曜日 第228話 後継者 |
サンデープロジェクトを見ました。小淵さんの後継者決定についての不透明さについてやってました。 4月7日の朝日新聞天声人語にかろうじて「小渕前首相幽閉説」の噂があるとして取り上げていたくらいである。 昨日の韓国における金大中大統領による経済の急激な立ち直りの話と比べて、益々開きが大きくなって行くようです。 ヤッパリおかしい日本! こんなことでどうなるんでしょう!! 今日の修正 第51話 第52話 第53話 |
2000 年4月12日水曜日 第229話 ゴマ |
空白の22時間、青木官房長官がやはり嘘を言っていたらしいですね。危機管理の決め事が無いことが今回のような事態を引き起こすのでしょう。 アメリカの大統領が倒れたら17番までの順番で後継ぎが決まっているそうです。恐ろしいほどの違いですね。 話は変わりますが第53話でも述べましたが人事とはなんでしょう。組織の構成人員を有効に使い組織の成果を最大限上げるために、構成人員の能力を最大限発揮させることが、本来の目的ではないでしょうか。 それでは、果たしてそのように人事が行われているでしょうか?殆どの組織においてそれは行われていないと言っても過言ではないでしょう。何故そんな大事なことが出来ないのでしょう。 確かに、人を評価するということは難しい。まず完全ということはありえないでしょう。人は自分の能力を2割ほど課題評価するといわれます。それだけに評価というものは難しいのです。しかし、幾ら難しくても、組織を有効に働かせる為には全力を尽くすべきです。そうしなければ、組織は沈滞し、企業であれば競争に負け挙句の果てには倒産ということになるでしょう。 ところが、これほど大事な人事が第53話でも述べたように、好き嫌いで行われているのが現実なのです。 この根底には日本の年功序列制にも原因があるようです。出る杭は打たれると良く言われます。日本のような年功序列の組織では、人と違ったことをしない、人に嫌われないように心がける。特に、上司には絶対に逆らわず、目一杯ゴマをする。これらをうまくやっていればポストは自然に落ちてくるのである。仕事は人並みにやっていれば、評価は殆ど関係無い。 こんな現実に触れた言葉が、2000年(平成12年)4月11日(火曜日)日刊工業新聞 「産業春秋」にありました。 「出世したいのなら土俵に上がらないのが一番」つまり上役にゴマをすっているのが得策なのだという。 何とも、すごい言葉ですね。日本の国は、こんな原則で運営されていたのですね。仕事に情熱を燃やし全力を尽くす人は、どうしても内部に対しても注文をつけ、風を起こします。そんなことは、日本の組織では一番いけないことだったのです。今頃になって気付きました。残念です。 どうしてもそれがイヤなら、何時までも、できる人間の足を引っ張ることばかりをやっている場合じゃないですよ。 今日の修正 第53話 第54話 第55話 |
2000 年4月13日木曜日 第230話 5千万円恐喝 |
又、やり切れない事件が起こってますね。名古屋の中学生5千万円恐喝事件です。とうとうここまで来たかと思われる事件です。 まずは、教育問題。恐喝に気付かなかった親や学校。おかしいと思っても、触らぬ神にたたり無し、で深く追求せずに真実から目をそらす。 中には、気付いて警察へ相談に行った親もいたというが、今度は例の如く警察が踏み込まなかった。恐喝されていた子の母親も子供を連れて学校、警察に相談に行っているが、子供が恐喝されていると言わなかったと言って見事に取り上げなかった。上尾の事件を思い出します。兎に角、面倒は避け様と言う考え。何の為の警察だろう。 その上、この事件の裏には、今問題になっている少年法の問題もあるそうである。恐喝側が、少年法を利用して、「幾ら訴えてもすぐに出てきて仕返しをするぞ」と脅したのだそうです。少年法を守る事を主張している人達は、こういう事例を見てどう考えるのでしょう。何事も行きすぎは見直すべきではないでしょうか? そして、もう一つ、遂にここまできたかという金額です。金さえあればなんでも出来るという日本の歪みが、ここまで金額を増加させたのでしょう。 今日の修正 第57話 第58話 |
2000 年4月14日金曜日 第231話 10年も同じ会社 |
第51話や第214話等で触れたように、日本の企業も遅れ馳せながら、欧米のように雇用の流動化に向かって動き出したようである。ただそれは、あくまでも若い世代の話であって、我々のような団塊の世代には出たい気持ちがあっても、市場が無い辛さがある。 しかし、それが若い世代であるにせよ、時代は良い方向に動いていると思います。流動性が強くなるということは、労働者が企業を選ぶ時代が来たと言うことに繋がるのです。 それは、労働者にとっては、より良い企業を求めるなり、自分のやりたい仕事の選択肢がふえるということなのですから。 即ち、主導権を労働者側が取れるようになるわけですから、企業も今までのように、雇ってやるではなく、働いて頂くという気持ちが必要ということである。やっと企業が主役の座を明渡し、人間が主役の時代が来るのです。会社ばかりが繁栄して、従業員は恩恵にあずかれない、そんな時代が終わろうとしているのです。こんな嬉しいことは無いですが、経営者にとっては、受難の時代かもしれません。 本当にそんな時代が来れば良いのですが、私達団塊の世代が、がその恩恵を受けるのはチョット間に合いそうもありません。残念です。 こんな流れを「財界」4月25日号で 一筆入魂に嶌信彦さんが「えっ、10年も同じ会社にいるの」という題で取り上げています。 この題、笑えました。良いですね!現実に今は、そんな会話があるそうです。羨ましい時代ですが、その傾向として、優秀な人ほど飛び出して行くというのがあるようです。それだけ、競争が厳しいということにもなるでしょう。
今日の修正 第65話 第66話 第76話 第77話 |
2000 年4月15日土曜日 第232話 名古屋県警 |
名古屋県警とうとう謝りましたね。これ以上言い訳できないことが、やっと分かったのですかね。それにしても、良くもここまで弱者を踏みつけにできるものです。 脅迫された、母親の「あんなに何で払ったんだ、という人がいるんですね。私達は、どこにも助けてもらえず、追い詰められてどうしょうも無かったのに」というような言葉を言っていましたが、その気持ちを考えると本当に可哀想です。 追い詰められて相談に行った警察に、門前払いのような扱いを受けたら相手のいうことを聞くしかないでしょう。本当にこの親子を追い詰めたのは警察ではないでしょうか。極論を言えば、5千万円を警察が払っても良いくらいです。勿論、自腹で。 警察の、記者会見での謝罪を見ましたが、心の底から反省はしていないでしょう。又、部下が下手なことをして、俺が何で謝らなきゃならないのだと思っているように見たのは、私の思い過ごし習いいのですが。 この親子の、心の傷をどう償うつもりでしょうか。もっと言えば、恐喝した方の少年は許せないですが、警察が早く動いて未然に防いでいれば、彼らも是ほどまでにエスカレートしなかったかもしれません。そういう意味では2重に責任があると思われます。 そこまで、警察が反省しているとは到底思えません。きっと、この体質は全国の警察に染み付いているはずですから、今まで隠していたものが、もっともっとで噴出してくるのではないでしょうか。 最近の警察の不祥事で思い出すことがあります。もう15年以上も前になりますが、私が、交通事故を起こしたときのことです。丁度、車で、家から前の道路へ出ようとしたとき、横から走ってきた車と衝突したものです。確かに、こちらの不注意もありましたが、相手も普段余り交通量の無い生活道路をスピードの出しすぎで走ってきたものです。 今日の修正 第81話 第84話 第92話 |
2000 年4月16日日曜日 第233話 上尾署 |
テレビ朝日「ザ・スクープ」(4月15日土曜日)を見ました。 あの上尾署の事件です。正直言いましょう。私は、マスコミの報道で被害者の猪野詩織さんにも責任があるのかな?と思っていました。ですから余りここにも取り上げませんでした。 ところが、今日の番組を見て、全く真実とは違った報道がされていたことを知りました。彼女は報道されていたのと全く違った人だったのです。友達に頼まれて、一週間だけスナックだかで働いただけでそこも自分には合わないからと給料も貰わずに辞めたそうです。 通学の途中に目の不自由な人に声をかけ30分も手をっ取って案内してあげたような人なのです。それは、彼女の死後その人からの手紙でわかったのです。 そして、彼女を姉のように慕っていた中学生は、彼女の本当の姿を知って欲しくて、作文を書き、このテレビにも顔も隠さず出演し、マスコミの報道の自由について抗議しました。 ここまで、真実を捻じ曲げたマスコミの責任は余りにも重い。出版社への取材に対する返事は、責任逃れのそれでしかありませんでした。 この彼女に対する報道が、そこまで歪んだのはどうも警察の発表があるようなのです。要するに自分達の失敗を隠す為に、彼女に悪い印象を与えるような報道調整をしたということです。 ご両親や周りの人の悔しさは、涙無くして見れませんでした。こんなことが許されていいのでしょうか。とことん腐っていますね。どうしてくれよう! 取材に当った、キャスターの鳥越俊太郎さんの最後の涙も忘れられません。 少しでも彼女の名誉が回復されることを願います!! 今日の修正 |
2000 年4月17日月曜日 第234話 タテ社会 |
第41話や第102話でも触れましたが、私の年代までの子供は、年齢の上下にかかわらず一緒になって遊びました。鬼ごっこ、缶けり、ちゃんばらゴッコ(今時の子供は、こんな遊び自体したことないんでしょうね)と、暗くなるまで夢中で遊んだ。 年上の者は、下の者の面倒を見たり、ルールを教えたりしたものです。年下は、それに従ったものです。 その頃は、年上の人は、いっぱしの大人に見えたものです。子供心にも、尊敬して、憧れの対象でした。大人より尊敬していたかもしれません。どこの町内にもそんな親分的子供がいたような気がします。 毎日のそんな遊びの中でタテの付き合いを覚えて行ったのでしょう。その上、当時は、百姓をしている家が殆どで、野良仕事の近所の、おじさん、おばさんとショッチュウ顔を合わしていたので、子供たち皆を知っていたし、こちらも知っていました。 地域全体が、顔見知りばかりで皆が分け隔てなく目を注いでいたようです。地域全体で子供の面倒を見ていたといえます。 自分では覚えていませんが、私は、二度ほど、川で溺れていて助けてもらったそうです。当時のおじさん、おばさんに今でも外で合うとチャン付けの名前で呼ばれます。40年も前と同じ呼び方です。それで、こちらも、少し面映いところはありますが、別におかしいとも思いません。奥さんや、子供は変な顔してますが…。 それでは、今、自分がどうかというと、近所にどんな子供がいるかも知りません。奥さん連中はそれでも少しは知ってるようですが、昔ほどではないのは確かです。 特に、父親は、サラリーマンが増えた事もあって殆ど知らないのではないでしょうか。朝早く出かけて、夜遅く帰って来るし、休日には家でゴロゴロですから近所の子供の顔も知りません。こうして地域との密着が無くなってしまったのです。 それが今の、20歳前後の若者の凶悪事件が起きている一つの原因であると言われています。要するに、どうやって社会と付き合って良いのか分からなくなっているのでしょう。 そんなことに触れた記事が『2000.4.15 ◆週刊東洋経済に、アウトルック子供と地域社会、子供が失った「タテ社会」地域共同体の復活を』としてありました。その中に、宮台真司東大助手の言葉があります。「昔もトンチンカンなバカ母やバカ父がたくさんいた。しかしそのバカが子供にうつらなかったのは、子供が地域社会でそだったから」 面白い視点ですね。バカな親がいたというのは痛烈です。そう言われればそうかもしれません。昔の親も生活に追われ、今以上に忙しかったのですから子供の躾にかまっている時間はそれほどなかったでしょう。 それが 第218話や第219話でも取り上げたように、こんな子供たちが増えてきた理由の一つでしょう。
今日の修正 |
2000 年4月18日火曜日 第235話 中途採用 |
16日(日曜日)のサンデープロジェクト。石原知事の出演で、例の三国人発言やってました。マスコミと知事どちらもどちらという感じです。どちらも、裏に何か意図を持っていそうで、良くわかりません。まぁ!お好きなように!って感じです。 それよりも、昼からの特番の方が興味ありました。 SONYを取り上げていました。創業から、現在までの成功の歩みを出井社長も出演して、分析したものです。今までに、何度も色んなメディアで取り上げられていますからこれというところはありませんでしたが、人事に関して非常に興味深い所がありました。 それは、社内募集制度です。社内で新しい事をはじめる時などに社内から希望者を募るのです。応募は秘密が守られる。 そして、二つの決まりがある。一つは、上司は部下が応募して、採用されても拒否できない。二つは、不採用は応募者の家に通知され、誰にも分からないようにする。 この二つを守ることにより、何度でも自分がやりたい仕事に挑戦することができるのである。 この制度自体がすごいが、何とこれが、昭和41年から実施されているのだ。それは、社長の盛田さんの考えであったそうである。 それだけでもすごいが、創業以来中途採用を積極的に実施しており、それが大企業になった今でも続いているのである。極めつけは、出戻りもあるということである。 あのロボット犬アイボの開発責任者も出戻り組である。その人曰く、就社でなく就職です。 中途入社の人材は他所から、出来る人を積極的に探してくるのである。 第48、49、50、51話等で、何度も取り上げたようなことをズットやってきているのである。 これ程、途中入社の効用を見事に活用している会社は少ないのではないでしょうか、まして、アレほどの大企業になってもやっているのです。これこそ、私がこの部屋で、ズット主張してきたことです。一番元気な会社には、やはりきちんとした理由があったのである。見ていて嬉しくなりました。 噂には聞いていたが、これほどとは思いませんでした。入社したと同時に、学歴はどこにも書かれないという話も聞いたことがあります。要するに実力次第ということである。そこには、仕事と学歴は何の関係もないという強い意志が貫かれている。 話は変わりますが、こんな素晴らしい会社にも、以前読んだ佐高さんの本の中に「ソニーのイメルダ」と密かに呼ばれている人(盛田さんの奥さん)がいると書いていましたが、今でもあるのだろうか?中小企業に多い話とのギャップに興味があります。 今日の修正 第110話 第112話 第113話 第121話 |
2000 年4月19日水曜日 第236話 批判は正当 |
三和銀行の行員19人が告発本を出したのを理由に戒告処分を受けていたのに対して、銀行を訴えていた判決が17日にあった。判決は「批判は正当」ということで、処分の無効を言い渡したというものです。懲戒権の乱用ということらしい。ただし、損害賠償は棄却されたそうです。 大塚さんは勤続34年目で、年収は同期の半分以下だそうです。尤も半分でも私なんかよりは多いと思いますが (T_T)、それは別として、本当に酷い話ですね。これは、日本の銀行の体質をモロに現しているではないでしょうか。ものを言うものを、徹底的に叩く。会社に都合の良い者、従順な者しか取り上げない。要するに、社畜しか出世できないのです。多分、この銀行には中途採用なんてものは無いのではないでしょうか?新しい血を受け入れる度量があるとは到底思えません。昨日のソニーと、対極をなすのだろうと思います。きっと、内部は停滞しきっているのだと思います。下の方の社員は気の毒ですね。 第91話の「はみ出し銀行マンの勤番日記」 横田濱夫さんや第26、31話の佐藤 守さんを思い出します。 こんな体質の会社ですから、組織の都合だけで、国民の事なんか眼中に無いのでしょう。それだから、バブルを裏から演出して日本の経済を無茶苦茶にし、挙句の果てに、税金を投入させて、尚且つ当たり前のような顔をしていれるのでしょう。 もし、三和銀行側が控訴するとすれば自らの恥の上塗りであり、この銀行が立ち直ることは無いでしょう。 これは見ものですよ! 今日の修正 第115話 |
2000 年4月20日木曜日 第237話 女性知事 |
知事の急死で行われた選挙で選ばれた熊本の女性知事。大阪よりは、期待できるかなと思います。自民が押していますが、前身が太田さんのような官僚ではなく、亡くなられた前の知事さんにその人となりを認められて、乞われて副知事になったのだそうです。そのためか、亡くなられた知事の奥さんが応援に来ていました。 朝日新聞 4月18日 ◇天声人語◇によると「最初の、福祉の現場出身の知事」だそうです。ちなみに、この天声人語いい事書いていますので、全部紹介したいですが、著作権の問題がありますので書けません。もどかしいです。そんなにいけない事なのでしょうか。善意の掲載というのは無いのですかね。基準が難しいということになるのでしょうね。あぁいやだ! 話がそれてしまいましたが、兎に角、人口の半分は女性なんですから半分は女性議員がいてもおかしくないと思います。なのに何故女性は、立ちあがらないのでしょうか?今や、男だけではどうにもならないのです。それは今の日本を見れば解かるはずです。男なんかに任すのは止めましょう。
「我が国の社会は従来あまりに婦人の力をかりることを忘れていた。男子がわすれていたのみならず、婦人自身がまた忘れていた」 ここでも何度か取り上げた石橋湛山さんには参りますね。戦後すぐの時にこれだけの事を言っているのですから。 第93話でも女性の能力を認めています。特に私が感動したのは、その中でも、「婦人自身がまた忘れていた」です。これほど、今の女性のあり方を問う言葉は無いと思います。折角の、才能をどうして活かさないのですか?どうして、バカな男達が擁立した古い体質を持った立候補者に投票するのですか?大阪の太田さんのような人じゃ駄目ですよ! 何故、生活感を持った、新しい感覚の女性を擁立しないのですか?女性のための女性を送り出しましょう。それが男社会を変えるのです。 お金なんか使わずにボランティアだけで出来るじゃないですか。兎に角、早急にこの国の体質を変えなければ未来は無いのです。それが出来るのは女性の力です、女性だけが頼りです。腐りきった男じゃ駄目なんです。 お願いです、立ちあがってください! 今日の修正 第116話 |
2000 年4月21日金曜日 第238話 合併 |
東京三菱銀行と三菱信託銀行との統合が発表されました。これで都市銀行大手の再編はほぼ終わったのでしょう。 さて、それでは今度の銀行再編成はどうなるのでしょう。面白いと思いませんか。まずどこもが打ち出しているのが効率化です。これまでの経過を見ていると、まず無理だろうと思います。 税金をアレだけ吸い取って再生ということで、表向きはポーズで、今回の再編ですが、今までの経営陣が残る限り今までと同じでしょう。 楽しみですね! 今日の修正 第120話 |
2000 年4月22日土曜日 第239話 中途採用 |
労働力の流動性について触れてきましたが、ソニーには参りました。昭和41年からやっているといいうのですから、半端じゃないです。 何故、そう思うかというと、以前にも第50話で触れましたが、私が勤めている会社も、ある時点までは積極的に中途採用をしていました。ところが、少し大きくなってくると、大企業病というか、なにか勘違いして中途採用は一切しないと言い出したのです。 どうも日本の企業は、中途採用というのは出来るだけしたくないようです。それは、見栄と言えるのではないでしょうか。 「我社も大企業とはいわないでも、それなりに大きくなった。そんな会社が、新卒以外に中途採用をするのは、充分に新卒が採用できないようで沽券にかかわる」とでも思うのじゃないでしょうか。まぁ、本当のところは分かりかりませんが、中途採用を止めたことは確かです。その上、今までの中途採用を冷たく扱って、辞めさせるようになったのです。 その点、中途採用をどんどんやっていた頃は、活気がありました。会社が伸びているんだということで社員にも自身がみなぎっていました。新しい人が入るという事は、新しい刺激があるということです。
そんな所に触れた話題が、「日経産業新聞2000年4月17日(月曜日) 電脳ウオッチ シリコンバレーから 流出した人材も大切に」にありました。 抜かれるほうの大企業の方もようやく事態の深刻さに気づき、優秀な人材の引き留めにさまざまな方策をこうじるようになった。 アメリカはここまで来ているのです。その方策の中には、何時でも会社に戻れるというのもあるのです。あまりにも日本とは違いますね。 会社はトップによって変わるのです! 今日の修正 第117話 第122話 第123話 |
2000 年4月23日日曜日 第240話 二世議員 |
竹下元首相が、やっと引退するようです。長い間の入院で、次の選挙を諦めたようですが、情けないのは、地元がまだ出馬させようとしていることです。本人が無理なら、身内を出そうとしているのです。 日本を悪くした代表の竹下元首相を、地元の、自分達の利益だけの為に担ぎ出そうとしているのです。それが無理なら身内をとは、日本人は恥の文化を完全に置き忘れてしまったようです。 島根だけの問題ではないのは、あらゆる地方から雨後のたけのこのように出てくる二世議員が証明しているでしょう。 自分達さえ良ければ、日本の国がどうなろうと関係ないのです。この情けない考えが、二世議員を増やしているのです。 国を憂える立派な政治家というのは、今まで日本の歴史上でも数えるくらいしかいないでしょう。ましてや、並み以下の政治家の身内から、それ以上の者が出るとは思えません。人物次第で、立派な二世もいるかもしれませんが、まず殆どいないと考えて間違いないと思います。 何で、そんな奴らに一般の国民が引きずられて投票するのでしょうか?いい加減に、目を覚ましませんか? 半分の力を思い知らせましょう! 今日の修正 |
2000 年4月24日月曜日 第241話 熊本の知事 |
先日 第237話で触れた熊本県知事潮谷(しおたに)義子さん、やはり良いようですね。女性として、福祉の世界で頑張ってきたのを前の知事が乞うて副知事になってもらったらしい。こういう人が出て来たという事は本当に喜ぶべきことだと思います。どんどん、こういう人に出てきて欲しいと思います。仕事柄、病院へよく良くのですが、そこで総婦長さんといわれる方と、たまには話すこともあるのですが、チョット話しただけでも、その人柄が伺えるような人が多いと思います。 アレだけの大変な仕事をこなす看護婦さんの頂点に立つ人だけに並みの人ではない事が伺えます。威張ることしか知らない男の経営者や管理職では足元にも及ばないと思われます。ああいう人達が政治の世界や経済の世界に通用しないわけはないと思います。 社会の仕組みさえ変われば未来は明るい。
三洋電気と言えば、コラソン・アキノ元フィリッピン大統領を社外取締役にしたことでも有名であるが、そのアキノさんより「女性の発想を経営に生かすべき」と言われたそうである。 今日の修正 第132話 第133話 第134話 第135話 第136話 |
2000 年4月25日火曜日 第242話 人事 恨み |
ハーゲンダッツを定年退職した元本部長 (60歳)夫婦宅を、元部下(52歳、無職)が夜8時頃訪れ、夫を射殺、奥さんは重態。撃った本人もその場で拳銃自殺。その場には本人の遺書があった。このニュースは、世のサラリーマンに衝撃を与えたに違いない。人それぞれに、立場にもよりその受け取り方は違っただろう。 犯人は、慶応大学を卒業後、ハーゲンダッツの競争会社で、製品開発の仕事をしていた。そして、ハーゲンダッツにヘッドハンティングで入ったのが辞める5年前、そこで開発の課長としてその実績を認められ検査部長に昇進した。世に言うエリートの部類だと思います。 その昇進の時に、本人は現場の開発に留まりたかったが、そのときの上司であった元本部長に説得されて、仕方なく部長になったそうである。その後も、現場の仕事のがしたくて元の職に戻してくれるよう嘆願したが受け入れられず遂に退職。その後1年8ヶ月経って、そのときの扱いを恨み今回の事件を起したということです。 殺された元本部長も、その人事の前にサントリーから出向で来たばかりだったという事で、実際に二人が一緒に仕事をしたのは9ヶ月だけだそうである。 その遺書には、自分が犯人であることや鬱病であること、人事の恨み等が書かれており、「自分は、人事によって運命を変えられたので、今度は、自分が元上司の運命を変えてやる」というようなことが書かれていたそうです。 何とも、重たい事件ですね。どちらがどうのと言うことは差し控えたいと思います。所詮、当事者にしかわからないことです。 マスコミは、たった9ヶ月という表現をしていますが、恨みを持つのに時間は関係ないでしょう。 マスコミは、またぞろ、面白おかしく騒ぐんでしょうね! カウンターが24日、10,000を越えました。 HPを立ち上げた時、密かに、10,000を達成するまで続けてみようと思っていました。お蔭様で目標達成することが出来ました。次は、20,000を目指してみます。訪問してくださった方、どうも有難うございました。 今日の修正 第138話 |
2000 年4月26日水曜日 第243話 1,000 |
昨日、カウンター 10,000達成と喜びましたが、この同じ数字で、先日驚くことがありました。読売新聞夕刊の4コマまんが「サンワリ君」をご存知でしょうか。作者は、鈴木義司さんです。この「サンワリ君」が10,000回を達成したのです。ざっと34年間だそうです。カウンターの一万回とは比較になりませんが、実は、私は、この団塊の部屋で密かに1,000回を目指してみようかと思っていたのです。それでも、毎日書いても3年かかるということです。 自分でも無理だろうとはおもいますが、何時も見ていた有名なサイトのパソコン日記で1,000回を達成した方がいたので、あやかりたいなと考えたものです。 しかしながら、やりだして、これはとんでもないことだと分かりました。そこで、自分だけの考えではとても無理だろうと思い、色んな記事やコラム、本などから共感したものを紹介することにしたのです。 ところが、第220話で報告しましたように、著作権に触れるということで、修正を余儀なくされました。こりゃ益々難しくなったと、よっぽど止めようかと思いました。しかし、それも余りにも情けないので、マァいいか!やれるとこまでやってみようと続けることにしました。 そんな時に、鈴木さんの「サンワリ君」の10,000回達成を見て驚いたのです。とてもじゃないが桁がちがいます。その上、34年間同じネタはなかったそうです。これだけ続けるだけでも凄いのに、同じネタが無いなんて想像を絶します。 これぞプロとアマの差と思い知らされます。そこで、ゴルフで聞いた話を思い出しました。 「プロとアマの差は何か!」 「それは、プロは練習すればするほど金になるが、アマはやればやるほど金が要る」 と言うものです。 同じ10,000でもそれだけの差があることを感じたという事です。 やっぱりプロは凄い! |
2000 年4月27日木曜日 第244話 リーダ |
昨日は続ける話を取り上げましたが、冬の間何とか凌いできた風邪をひいてしまい今日の修正をサボってしまいました。 日本人は、こんな些細なことを気にかける私のような小心な小市民ともいう人間が多いような気がします。基本的に真面目なんでしょうね。 これは、 第197話でとりあげた中に、「これは日本人の素質が悪いからではない、トップの問題」というのがありましたが、その通りではないかと思います。要するに、リーダーがいないということです。トップも一部の人は除いて、サラリーマン根性丸出しです。本当の意味の仕事のリーダーじゃなく、社内の人事抗争に勝ち残っただけの足引っ張りのプロであるだけなのです。 そんなリーダでは、下のモラルが上がるわけは無いでしょう。必然的に同じような小市民ばかりになってしまうということでしょう。 資質は良いものを持っている日本人ですから、トップにプロを持ってくれば、今のような閉塞感に覆われることもないと思われます。政界、済界、官僚すべてに於いて言えると思います。 そんなことを考えさせる言葉が読売新聞2000年 (平成12年)4月25日(火曜日)「今日のノート」医療の品質にありました。…略 『「品質の保証制度」がないまま医療費を払う。文明国ではおそらく日本だけの甘さ、つまり緊張感のなさが根底にあるのは間違いない。』…以下略 三木 健二 この甘さ、緊張感のなさが、医療だけでなく日本のあらゆる分野に蔓延している問題だと思うのです。兎に角、すべてに無責任主義がはびこっているのです。誰もが責任を取ろうとしない、つまり、責任のなすりあいです。 日本人は根は真面目なんですから。 信賞必罰です! 今日の修正 第139話 第141話 第143話 第144話 |
2000 年4月28日金曜日 第245話 千葉すず選手1 |
千葉すず選手問題が世間を騒がせています。大方の見方は、千葉さんの日頃の言動を快く思っていない水泳連盟の横暴と思っているようです。 今回のことは、女子マラソンの選考も思い出させる。マラソンの場合は、もっと解かりにくかった。選考基準自体が、無理があるように思います。時期も、コースも違った所での成績を基準にするのですから、どう考えても最初から無理があります。 どうして日本は、当事者の事を考えずに年寄り達が、寄ってたかって自分達の都合で若者の人生を踏みにじるのでしょう。 もう少し当事者の心を大事にしてほしいものです! 今日の修正 |
2000 年4月29日土曜日 第246話 そごう |
第225話で取り上げたそごうの副社長阿部泰治さん(63歳)が27日朝自殺ししているのがみつかったそうです。何とも、気の毒な話です。 阿部さんはあの長銀から94年3月水島社長が会長に退いた時に経営立て直しのため顧問として迎えられ、5月に副社長に就任したそうです。 そして、債権6390億円の放棄を銀行に依頼した。その後、26日に5800億円の債務超過の決算発表したところだった。阿部さんは財務担当としてこれにかかわっていたそうです。 その間、水島会長やその取り巻きの経営陣との対立があったらしい。典型的な裸の王様状態である。 本当に責任を取らなければならない人は別にいるはずですが、日本独特の、下のものが責任を感じるという事になってしまったようです。出身銀行の破綻もこたえたのでしょう。 こういう記事を見ると、第21話で取り上げたように「大企業のトップが自殺することは殆どない」という言葉を思い出します。 副社長といえば、私から見ればトップみたいなものですが、やはり独裁者的トップとその取り巻きには勝てなかったということでしょう。 典型的な、日本の企業が抱える組織のいやらしさに殺されたのでしょう。水島会長とその取り巻きの事を思うと、「日本では、どこの会社でもこういう人たちが経営層にいて会社を食い物にして、何の責任も感じないのだろうなぁ!」と情けなくなります。 ここまで来れば、日本の経営陣の総退陣位しか日本の未来は無いかもしれませんね。あの戦後のように。今の、日本の繁栄はあの時の経営陣の若返りが大きな原因と言われているのですから。 自分がその立場に立つと、やっぱり、分からなくなるのですね! 今日の修正 第153話 第154話 第155話 第156話 第158話 |
2000年4月30日日曜日 第247話 ハナミズキ |
4月も終わりです。何とか、ひと月乗りきる事が出来ました。今月は、チョットくじけそうな時もありました。修正がどうしても気になって、いつも何かに追われている気がしています。 さて、 4月も重い話ばかりになりましたので、最後に花の写真で気分転換してください。新大阪の歩道に植えているハナミズキです。ここの歩道は、 3月末にコブシが咲き、4月中旬からハナミズキが咲きます。大阪府も結構粋なところがあります。写真が35万画素なので、見にくいですが、雰囲気はわかるとおもいます。 ハナミズキはポトマック河畔へ日本から桜を送った時お返しに日本に送られたが、今は何処にあるかわからなくなったと言う話を聞いて、どんな花だろうと子どもの頃から思っていました。 |