団塊の世代の部屋(92)

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200731日木曜日  第2720回  太陽光発電の問題点

  あっという間に3月です。暖冬と雨不足のお陰で我が家の太陽光発電の2月の発電量は445kwhと前年392kwhに対して114%と絶好調でした。雨が少ないと言いながらも少しは降ったので早明浦ダムの取水制限も先に延びたようです。何とかもってくれれば良いのですが。
  それ以上に、この絶好調の発電量で冷え切った太陽光発電の市場が活発化して欲しいものです。なんて思っていたら、嫌なブログを見つけてしまいました。太陽光発電そのものを否定するような話です。

  日本が選択しなかった道 あれこれより

  20070227日 太陽光発電の有効利用 (失われた選択)

  ・・・略

  太陽光発電は、発電電力量全体からみたらまだまだ微々たるものである。PVの普及を急ぐことによって二酸化炭素の発生が減らせるのなら、集中的に予算配分すれば京都議定書を遵守することは可能であった。単に資本だけの問題であったのなら、環境の改善にそれほどの困難はなかったはずである。これまで温暖化対策に投じてきた国費を善用すれば、充分な量のPVを普及することは夙(つと)にできていたことだろう。・・・中略

  電力会社の送電系統から見ると新たに流入してくる太陽光などの電力などは、安定していた送電系統の電圧を不安定化させるのだ。クールビズなどで節電に励んだ結果が捨てる電流を増やしていたというのは、交流というインフラが送電電流を安定化させる仕組みになっていたからだった。この仕組みのことを限流というのである。電力消費が減って系統の電圧が上昇するのは、消費する予定だった電力が消えた時(フェランチ効果)と増えた時(逆潮流)である。発電所では需要予測に基づいた電力の安定供給を行っている。負苛の消失(スイッチオフ)が発生すると発電機群では安定した稼動状態(同期運転)が保たれているため、送電系統上で電力が増加してしまうことになる。それを放置したままの状態にしておくと、やがて電圧を上昇させてゆくのである。送電系統の電圧が高くなるのは当然の結果だったのである。限流機構とは、この電圧の上昇を回避して送電系統に一定の条件を与えるための措置だった。

  太陽光発電は、送電系統の末端で余剰となる電力を発生させていたのである。電力会社がありがたがるようなものではなかったのだ。需要を減らして捨てる電気を増やしているのだから、PVからの余剰電力を買い取ることは、捨てる電気を生むために新たな費用を負担するという意味になっていたのである。発電所の仕事を減らすということは、自然エネルギーには基本的にできないことなのだ。発電機を同期運転から解列したところで燃焼炉が蒸気圧を維持するために稼動していたのなら、二酸化炭素は出っ放しの状態になっている。蒸気タービンを動かす圧力を得るには、数時間前からの燃焼による昇圧プロセスというものが必要なのである。電力会社ではいつ、どの送電系統で電力需要が増えるのかを予測することはできない。そこで炉の燃焼を維持して蒸気圧を保っていなければならなかったのだった。太陽電池が普及しても温暖化防止効果がなかったのは、量的な問題からくる制約ではなかったのである。交流に直流電源を繋いでも、貯めて置けない交流成分の方が系統外へと払い出されていたからだった。・・・以下略

  電気に弱い私には上記の理論は良く理解できないのですが、どちらにしても、太陽光発電が2酸化炭素を減らすことになっていないと言うことのようです。
  俄かには信じ難いのですが、こんなことが原因で日本の電力会社が太陽光発電を嫌っているとしたら根本から考えを変える必要がありそうです。
  とは言いながらも、
第2718回第2719回でも取り上げたようにドイツではどんどん増設しています。本当に駄目なものであればドイツやアメリカを中心とした欧米が何故太陽光を増やすのでしょうか。何か解決策があるからやっているのじゃないでしょうか。どうも日本独特の逃げがあるような気がします。

どうなんでしょう!

200732日金曜日  第2721回  二酸化炭素(CO2)排出権

  第2694回でどうも納得が行かないと書いた二酸化炭素(CO2)排出権をおかしいと思っているのは私だけでなかったようです。

何時ものサイト順路の太陽光発電システム見積工場ブログより

 国内初の「排出権取引所」って!

 今日のニュースで国内初の「排出権取引所」が、6月にもできるらしい。

何の排出権? 例の二酸化炭素(CO2)ですよ!

 海外では以前から取引がされていたが、とうとう日本でもか?って感じですかね。仕方がないって言えばその通りなんですけどね。

ちょっと、違うだろ!って思うのは私だけなのでしょうか?何の解決にもなってないでしょ。そのお金を違う方向に使うって発想は、生まれないのでしょうか?・・・中略

「何でも金で済まそう」「臭いものにはフタ」    ( ̄へ ̄メ)

もう少し、考えられないのかな?あまりにも人間が傲慢になりすぎているのではないでしょうか。

 全面的に賛成です。本当に世界中が狂っていますね。金が金を産む方法にしか興味が無いのでしょうね。これはもう金で金を産む方式を世界的に禁止しないと地球の未来は無さそうです。1%の金持ちと99%の貧乏人の格差は全てここから起きているといっても過言ではないでしょう。

  NIKKEI NETより 2007/02/28

 国内初の「排出権取引所」、国際協力銀など6月にも

 国際協力銀行や中央三井信託銀行などは二酸化炭素(CO2)を中心とした温暖化ガスの排出権を売買する「取引所」を6月にも国内で初めて設ける。日本は京都議定書に基づく温暖化ガスの排出削減目標の達成に取り組んでおり、国内の電力会社や鉄鋼メーカーなどは排出権の購入意欲が強い。中国など外国企業も売買に参加できるようにして、価格形成に厚みを持たせたい考えだ。

 排出権取引は温暖化ガスを排出する権利を国や企業間で売買する仕組み。京都議定書では国ごとの排出削減目標を決めているが、達成が困難な国や企業は目標を達成して排出権が余っている国などから排出権を購入して、削減分に上乗せすることを認めている。

 それにしても、こんな姑息な考えを思いつくのは一体誰なんでしょうね。要するに根本的に地球温暖化や資源問題を考えるなんて気持ちは無いのでしょうね。何でも金儲けにつなげようというその考えにがっかりさせられます。

地球の未来は無いのかも!

200733日土曜日  第2722回  リチウムイオンキャパシタ

  第2720回で書いたように太陽光発電が本当に炭酸ガスの削減に効果が無いのであればやはり蓄電池で独立システムにすることこそが太陽光発電の目指すべき方向なのかもしれません。
  私の期待していた
キャパシターもなかなか実現しそうもありません。と思っていたら第2703回で取り上げたリチウムイオン電池と組み合わせたものが考えられているようです。

  燃料電池-技術連携Blogより

  2007-02-27 [蓄電池-技術] バッテリー・バトル

  ・・・略

  こと蓄電に関しては、Li-イオン電池と電気二重層キャパシタのバトルがどこでも繰り広げらているようだ。

但し、この2つを二項対立と捉えるのは、科学者の先生方に多いように思われる。

技術屋は、この2つを使い分ける..つまり共存させても構わないと発想する人が多い。・・・中略

  富士重工業が開発した「Li-イオンキャパシタ」である。 その特性は以下のようなものである。

  http://www.fhi.co.jp/news/05_07_09/05_08_18.pdf

  ・・・略

  また、リチウムイオンキャパシタは、従来のキャパシタの特徴である大容量の電気を瞬間的に充放電できることや耐久性の高いことを生かしながら、課題であるエネルギー密度を飛躍的に増大させたものである。このリチウムイオンキャパシタは、負極にリチウムイオンを吸蔵する新開発の炭素材料を、電解質にリチウムイオンを、それぞれ使用し、あらかじめ負極に沢山のリチウムイオンを吸蔵させる”プレドーピング”とよぶ手法により、負極の容量を増大させるとともに電位差を高め、正極の性能劣化を起さずに高電圧をとりだすことを可能としている。
 さらに、リチウムイオンキャパシタの原理は、最近のキャパシタの研究による大容量化のための新材料を正極に使用し、リチウムイオンキャパシタと組み合わせることで、理論上想定の容量のさらに倍の性能を引き出すことができる汎用性の高さも有している。・・・以下略

これも電気に弱い私には良く理解できませんが、兎に角、少しずつは進んでいるようです。
  太陽光発電を生かすためにも何としてもバッテリーの開発が望まれます。そうなれば当然、電気自動車もエンジン自動車に取って代わることになります。
  やはり、エネルギー革命はバッテリー次第と言うことなのかもしれません。

期待したいものです!

200734日日曜日  第2723回  記録的暖冬

  暖冬と言いながらも何時か寒の戻りがあるのじゃないかと思っていましたが、とうとう暦の上でも春3月となり1日から初夏のような日差しになっています。我が家の太陽光発電も1日に27kwhとこの時期の最高を記録しています。
  もう寒の戻りも期待できそうもありません。暖冬も記録的なものだったようです。

  YOMIURI ONLINEより

  この冬の平均気温、観測史上タイの高さ

  気象庁は1日、今冬(昨年12月〜2月)の日本の平均気温は平年に比べ1・52度高くなり、1899年(明治32年)に観測を開始して以来、1949年と並び「最も暖かい冬だった」と発表した。

 降雪量の少なさや日照時間の長さなども過去の記録を更新しており、文字通り記録的な暖冬を裏付けている。

 同庁によると、平均気温は全国の153地点すべてで平年より高く、このうち、東京8・6度(プラス1・9度)、名古屋7・1度(同)、大阪8・4度(プラス1・7度)、福岡9・0度(同)など、計63地点で最高値を更新した。

 降雪量も、青森や秋田、富山など20地点で、最深積雪でも、江差(北海道)や新潟、金沢など19地点で最小値をそれぞれ観測。東日本の日本海側の日照時間も、平年比124%と、過去の最大値を上回った。

新宿御苑(東京・新宿)では、暖冬の影響で、平年より3週間も早くカンザクラが散り始め、ピンク色の花びらが地面を彩る。(2007312123 読売新聞)

 日照時間も長かったんですね。つまり雪や雨が少なく晴が多かったと言うことですね。道理で発電量も多かったはずです。
  それにしても、1949年と言えば私が2歳の時です。流石に記憶はありませんがそんな暖かい冬を経験していたとは知りませんでした。寒さに弱いのはそのせいなんてことはないでしょうね。
  しかしながら、わずか2度弱平均温度が高いだけでこんなに暖かく感じるんですね。これが夏となると耐えられない暑さになるんでしょうね。この夏、願わくば冷夏なんてことになって欲しいものです。とは言いながら暑さと水不足の地獄の夏が来そうな予感がしますね。

夏が怖い!

200735日月曜日  第2724回  太陽光発電の問題点

  第2720回で取り上げた太陽光発電の問題点の記事の情報源じゃないかとおもわれるHPを見つけました。

  http://www.fsinet.or.jp/~eureka21/index.htm

  第一部  地球環境とエネルギー (Energy Renaissance)

   1 太陽光発電や省エネ節電が温暖化を防止できないでいるわけ

  ・・・略

  温室効果ガスである二酸化炭素を削減する、という巷間広く信じられているような省エネ効果を、消費者が何人集まって節電したとしても得ることはできないのです。節電と火力発電の相関は一度もデータとして示されたことがありません。電力会社にしてみれば一度作ってしまった電気は、できるだけ消費させて電気料金として資金回収を図りたいところです。発電した電力が、高い比率で電気エネルギーとして有効利用されたことになるからです。負荷率と需要率などの数字は当然改善されるでしょうし、部分の集合としてみた時の量的な消費性向を判断する指標である不等率なども自動的に向上するはずです。

  省エネ目的の節電という消費する側の自発的な環境保護行動は、光熱費の抑制という程度の結果だけを実現し、二酸化炭素の削減には今以て寄与することができないでいます。その後の経過をみると二酸化炭素は減るどころか、一層積みあがっていたのでした。直ぐに着手すれば6%の削減で済んでいたものが、今では14%(8+6)も削減しなければならなくなっています。それだけ二酸化炭素を増やしてしまっていたということになる訳です。省エネや節電という手法では、温暖化防止の実効をあげることはできません。交流送電の仕組みを知らされずにいたことが、二酸化炭素を増加させた根本的な原因になっているのです。・・・中略

  温暖化を防止するという名目で交付された各種の助成金は、すべて税金からでています。効果のない諸対策に投じられた税金の総計は、一体どれくらいの規模に上っているのでしょうか?

 電力会社が問題点をディスクローズしない限り、国民の税金は効果のない対策のために失われてゆくのです。温暖化を防止することを目的にした自然エネルギーの導入支援対策費は、そのすべてが無駄金になっていたのでした。電力会社を支援するための法律(RPS法)も、この問題を韜晦する役割を果しています。各種の助成資金の成果を逐一確認してこなかったことが、このような状況を招く原因になっています。問題の本質は、当事者すべてが情報を秘匿していたという事実に尽きるでしょう。国(民)に対する背信行為だと断じざるを得ません。・・・以下略

  これは、節電や太陽光発電の比率が少ないから効果が出ないということなのではないでしょうか。太陽光発電も現在の1%程度では誤差の内ですからそれで発電所の発電量を減らすなんてことは出来ないでしょうから仕方ないのじゃないでしょうか。ここは早くその比率を上げることにより発電量を落とすことができるようにすべきでしょう。

  それでも駄目となれば第1938回で取り上げた「直流ハウス」を考える必要がありそうです。

一体何が正しいのか!

200736日火曜日  第2725回  エセ化学

  第2717回で取り上げた温暖化をエセ化学と決め付けた説に対して、何時ものサイト順路の市民のための環境学ガイドが反論してくれています。

  地球温暖化はエセ科学か 03.04.2007

  ・・・略 

  C先生:気候変動が政治の世界にかなり近いことは事実である。スターンレポートにしても、英国財務省がスポンサー。英国は、折角できた排出権市場を今後長期に渡って商売にしようという思いが強いように思える。各国の思惑が交錯するのが気候変動の世界だけに、国際政治の専門家が入り込むことは、ある意味で当然なのだが、一方で、気候変動の科学は、特にシミュレーションの細部に関しては、われわれにとっても正しく理解するのが難しいレベルになっている。われわれも正直な話、ど素人である。これを国際政治の専門家が理解できる、と思う方がおかしい。恐らく、先に結論があって、それに合う見解だけを集めるという作業をすることになってしまうのではないだろうか。

事実を見極めて客観的な結論を導くことは、やはりある程度の科学的素養があって、しかも、予見を出来るだけ持たず、また、ものごとを一段高いところから見ることができる人間だけだろう。これをやるには、時間もかかる。なかなか大変。・・・以下略

 政治が危機を利用することはありそうだし未来の予測はあくまでも予測であり、その時になってみなければ分からない。つまりは、どちらの説もあるかもしれないとしか取り様は無いのじゃないでしょうか。
  しかし、最悪の事態を予測してそれに備えることは、もしはずれたとしても何も備えず最悪の事態に陥るよりは余程良いことのように思えるのは私だけでしょうか。
  あの時、ああやっておけば良かったではもう遅いのです。はずれたけれど、新しい省エネルギーのシステムができていた方が人類の未来の為にはずっとよさそうです。

そう思いませんか!

200737日水曜日  第2726回  雑草

  暖冬に誘われて去年(第2364回)より早めの雑草退治に取り掛かっています。私が暖かさに誘われて外に出る気になるくらいですから雑草の方も例年より早く伸びだしているようです。
  とは言いながらも長年の戦いのお陰か年々雑草の勢力は減退しているような気がします。せめてそのくらいのご利益はあっても良いのじゃないでしょうか。

  さて、毎年その年に良く目立つ雑草があります。今年の雑草は何でしょう。今のところ

  第2370回オランダミミナグサ

  第2372回ホトケノザ

  第2426回アメリカフウロ

  この3種類が目立っています。相変わらずカラスノエンドウはしぶとく残っていますが流石に数は少なくなりました。それにしても撲滅することは不可能なのかもしれません。その生命力には脱帽です。

  そして、第2507回でラウンドアップで退治したつもりのムラサキカタバミは私の思惑を笑うがごとく見事にあちこちで芽を出してきています。長い戦いになりそうです。

  しかしながら今年はその雑草との戦いより水との戦いの方に苦労しそうな予感がします。

どうなるでしょう!

200738日木曜日  第2727回  太陽電池増産

  第2679回で取り上げた日本各社の太陽電池増産の記事とそっくりな記事がありました。

  こちらが以前の記事です。

  FujiSankei Business i. 2007/1/17より

  太陽電池、各社が増産 シャープ2割、三洋・京セラ2倍

こちらが新しいものです。前の記事では余り詳しくなかった京セラが詳しく取り上げられています。

 NIKKEI NET → 電機大手、太陽電池を一斉増産、京セラ倍増 33

 国内電機大手が太陽電池を一斉に増産する。世界3位の京セラは計400億―500億円を投じ、2010年度までに生産能力を倍増させる。最大手のシャープは今月中に生産能力を約2割増やす。温暖化ガスの排出削減に向け欧州を中心に発電用に需要が急増しており、世界シェアの計約5割を握る国内各社はいち早い増産でコストを低下、普及を加速する戦略だ。

 京セラは滋賀八日市工場(滋賀県東近江市)で太陽電池の基幹部品を生産し、年産能力は発電量換算で現在240メガ(メガは100万)ワット。段階的に設備を増強し、10年度には計500メガワット程度に引き上げる。国内外の組み立て工場も拡充。現行より発電効率が約5%高い新製品の投入や、同じ量のシリコン原料でより多くの製品を生産できるよう薄型化を進めて供給能力を高める。

 シャープは基幹部品の生産拠点である葛城工場(奈良県葛城市)に約30億円を投じ、近く年産能力を600メガワットから710メガワットに引き上げる。英国の組み立て工場の能力も倍増。05年度で約1600億円の太陽電池の売上高を10年度に5000億円に増やす考えだ。三洋電機も400億円をかけ国内外で増産を計画。三菱重工業も生産能力を3倍近くに高める方針だ。 [200733/日本経済新聞 朝刊]

1か月半も経って同じような記事を見るのは珍しいのじゃないでしょうか。まさか今はやりの盗作でもないでしょうが余りに間隔が開いていたので驚きました。尤も、こちらとしては再確認になってありがたいのですが。
  それにしても、こうやって再確認すると日本のメーカーは力が入っていますね。それが日本の需要に繋がらないのが何としても腹立たしい。

今更ながら、情けない!

200739日金曜日  第2728回  累計10000kwh

   3月4日に我が家の太陽光発電発電量が累計で1万kwhを突破しました。それがどうしたと言うところですが、やはり何となく嬉しいものです。暖冬の影響で予想より早く達成したような気がします。
  太陽光発電の良い所は、こうやって設置さえしていれば何のメインテナンスもせずに毎日黙って働いてくれるところじゃないでしょうか。そして、知らぬ間に1万kwhを達成している。金額に換算すれば約23万円。約21か月かかっていますから1月に約11000円程度の稼ぎです。これを多いとするかは議論のあるところでしょうが、兎に角、黙って稼いでくれていることは間違いありません。
  それ以上に、
第2720回で取り上げた問題が無いとすれば、温暖化の原因と言われる炭酸ガスの排出も抑制してくれているのですから、世の中にこんな有難いものが他にあるでしょうか。
  本来ならば、私のような貧乏人でなくお金と屋根の余裕のある人には率先して投資してもらいたいものです。ところがお金持ちほど、この程度の稼ぎは眼中に無く、株などの投資の方に目が向くのでしょうね。
  実際、稼ぎと考えれば馬鹿らしいでしょうが、お金を使ったボランティアとか環境問題を考えている人というステータスとして投資してくれれば良いのですが。どんなに金を儲けても地球の未来が無くなったらあなた方の子孫も無事ではすまないのじゃないでしょうか。
  どうせ余ったお金です、あなた方にすればゴミのようなものでしょう。それを屋根の上へ捨てたって影響ないでしょう。その程度の地球への貢献をしませんか。

なんてね!

2007310日土曜日  第2729回  モラルダウン

  5日の読売新聞は日本人のマナーの堕落で統一されていました。

  モラルも一緒に捨てている!高速SA持ち込みごみ6割

  主要な高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に持ち込まれる家庭ごみや粗大ごみなどの処理費用が、2005年度で約15億6000万円と試算されることが、東日本、中日本、西日本の高速道路会社3社の調べで分かった。

家電や家具のほか、ペットの死骸(しがい)を捨てていくケースもある。3社はごみの持ち込みをやめるよう呼びかけているが、有効な防止策はなく、利用者のモラル低下が浮かび上がっている。・・・中略

 持ち込みごみの割合は2000年ごろまでは5割前後で推移していた。しかし、01年4月に家電リサイクル法が施行され、テレビなど家電4品目の回収が有料化されて以降は、中央道の談合坂SAなど、大規模なSA、PAに、家電が投棄されるケースが増加している。

 また、行楽地に向かう途中で家庭ごみを捨てたり、家具などの粗大ごみを大量に置いていったりするなど、悪質なケースも目立つという。3社では、SAやPAが不正投棄の標的とされているのは、車でごみを持ち込みやすいためと見ている。(20073535 読売新聞)

 同じく5日、 コラム「今日のノート」  本が泣く

 モラルの低下も、ここまで来てしまった。各地の公立図書館で蔵書を傷つけられる被害が頻発している。

 雑誌や新聞の縮刷版から自分の好きな記事や写真を丸ごと切り取ったり、専門書に蛍光ペンで数十nにわたって書き込みをしたり。ひどい図書館では、1日2、3冊は被害が見つかるという。あるアンケートでは、傷んだ本を見た人の割合は、78%に達した。・・・中略

 館内で、若い女性が最新号のファッション雑誌からヘアスタイルの写真をカッターで切り抜いているのに遭遇した。注意すると、女性は悪びれる様子もなく、「どうしていけないんですか」と言い放ったという。

 我が子の給食費を払わない親や救急車をタクシー代わりに呼ぶ偽急病人と、根は同じだ。・・・以下略 

 3月5日付・よみうり寸評

  〈旅の恥はかき捨て〉は〈1〉旅先は知り合いもいないので、失敗がその場限りですんでしまう〈2〉旅先ではふだんはやらないような恥さらしも平気でやること◆だが、岩波ことわざ辞典によると〈2〉の意になるのは近代以後のことらしい。〈道中膝栗毛〉にはこのことわざが3度も使われているが、旅先での不案内からくる軽い失敗◆例えば、手ぬぐいと絹のふんどしとを間違えて顔をふいてしまい、女中に笑われるといった話だ。そそっかしさからくる恥なら笑い話ですむが、旅先を狙い意図的にやる恥さらしは始末が悪い◆高速道路のサービスエリア(SA)に大量のごみが持ち込まれている。野菜の切れ端などの生ごみからテレビ、パソコン、冷蔵庫、クーラー、アイロン、ファクスまで、SAルポを読んであきれ返る◆ネコの死骸(しがい)が捨てられていたこともある。恥のかき捨てどころでない。米国の文化人類学者、R・ベネディクトが〈菊と刀〉(1946年刊)で恥と義理と恩の日本文化を論じたのも遠い昔になった◆モラル劣化の度が進んでいる。恥の文化は今いずこ。(2007351359 読売新聞)

 第279話第298話でも書いたように瀬戸大橋開通の時、橋の中央の与島SAで自動販売機のサービスをやっていましたが、そのときの人出の凄まじさと大量のゴミは未だに印象に残っています。
  まだ家電リサイクル法などなかったときなので家電こそありませんでしたが、そのゴミの凄まじさは上記の通りで車の中のゴミを全部置いて帰るという感じでした。それでもあのころは家からゴミを持ってくるところまでは行ってなかったような気もします。

 富士山がその不法投棄ゴミの為に世界遺産登録が認められなかったことにも衝撃を受けたものですが、同じく世界遺産登録を目指している四国の88か所の遍路道の途中にも不法投棄ゴミがありボランティアが回収しているそうです。

 日本人のモラルはここまで落ちてしまったのでしょうか。これはやはり我々団塊の世代の子育て失敗も原因の一つなのかもしれません。まさか、これは、今流行の外国人の所為ということは無いでしょうね。

日本再生はもう無理なのか!

2007311日日曜日  第2730回  上杉鷹山

  東京都知事選挙の立候補者騒ぎなどみていると相変わらず自分のことしか考えていないような人しか立候補しないように思うのは私だけでしょうか。それだけに自治体の首長に本当に自治体のことを考えている人なんか殆どいないのだろうと勝手に思っていました。 
  ところが、本音はどうか分かりませんが、
第804話でも少し触れた上杉鷹山を理想のリーダーと考えている首長が多いというアンケートが出たそうです。意外に思ったのは私だけでしょうか。

  9日、読売新聞より

  理想のリーダー上杉鷹山 全国の首長、本紙調査 財政再建ひかれ急浮上

  自治体の首長が理想とするのは上杉鷹山―。読売新聞社が全国の首長に対して行ったアンケートで理想のリーダーを尋ねたところ、藩財政の立て直しに取り組んだ江戸時代の米沢藩主(山形県南部)藩主・上杉鷹山(治憲)がトップに挙がった。厳しい財政事情に直面する地方の苦悩と再建への願いの表れと言えそうだ。
  全自治体()1882、2月1日現在)の首長を対象にしたアンケート(回収率91.3%)で、理想のリーダーとして人物名を挙げた899人中、鷹山と答えたのは146人。2位の徳川家康(68人)を大きく上回り、鷹山と回答した首長は43都道府県にわたる。
  8年前のアンケートでは、吉田茂、田中角栄両元首相、後藤田正晴元官房長官に次ぐ4位で、今回一気にトップに浮上した。・・・以下略

  本当なのでしょうか。何だか本音と建て前のような気がしてしまいます。本気でそう思っているのならそれなりの仕事をしてもらいたいと思うのは厳しすぎるのでしょうか。
  その気があっても、議会などの反対で難しいのかもしれませんがそれにしても、現実との違いの大きさに驚かされてしまいます。
  本当にその気があるのなら、鷹山さんのように自分を捨てて改革に挑戦してもらいたいものです。
 それにしても、余りのギャップに驚かされましたが、良く考えれば、まだまだ日本人も捨てたものじゃないと言えるのかもしれません。

期待していいのでしょうか!

2007312日月曜日  第2731回  欧州連合(EU)

   北朝鮮や中国・韓国などの拉致問題をうやむやにしようとする慰安婦問題捏造などに腹立たしい思いを抱かされその対応に苦慮させられている日本ですが、全く関係の無い問題とはいえ、またまた、欧州に差をつけられそうです。

   asahi.com より

   新エネルギー義務化、合意へ EU首脳会議 200703092044

  欧州連合(EU)は9日の首脳会議で、地球温暖化対策として、太陽光など再生可能エネルギーの利用拡大の義務化に向けた最終調整に入った。反対していたポーランドなどが条件付きで賛成に回る姿勢を見せ、合意の可能性が高まった。EUは京都議定書後の温暖化対策で主導権をとることをめざしており、米国や中国に温室効果ガスの削減を迫る考えだ。

 EUは2月の環境相理事会で、温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を2020年までに90年比で少なくとも20%減らす目標の導入を決めた。再生可能エネルギーの利用拡大は、その目標達成の裏づけになる。

 EUの行政機関である欧州委員会や議長国ドイツは、温暖化の原因となる化石燃料に代わり、太陽光や風力、バイオマス(生物資源)などの利用拡大を提案した。現在の利用割合はEU全体の6.5%程度だが、20年までに20%に引き上げる。

 ポーランドやフランスが義務化に難色を示したが、議長国ドイツは9日、「国ごとの目標については、各国の状況を考慮して決める」との妥協案を提示。ポーランドのカチンスキ大統領は「固有の条件が認められれば義務化を受け入れる用意がある」と前向きな考えを示した。

 ドイツのメルケル首相は9日、「欧州は温暖化対策で世界の先頭に立つ」と表明。合意をてこに、6月にドイツで開く主要国首脳会議(G8サミット)の場などをつかって、環境保護で消極姿勢がめだつ米国や中国に同調を求める考えだ。

さらにEU首脳会議では、日米など他の主要国が同調すれば、温室効果ガスの削減目標を30%まで拡大することでも合意する見通しだ。

近隣諸国の過去に対する捏造への対応をさせられてか、未来の希望とも言える太陽光発電などは欧米に差をつけられるばかりです。
  これも、戦後60年間マスコミなどの自虐史観で弱腰外交を展開してきたつけが来ているのでしょう。
  それにしても、温暖化への対応の差がこれほどになると、またしても世界から非難を浴びることになりそうです。日本政府も、もう少し世界の動きを感じ取る必要がありそうです。

一体何をしているのでしょう!

2007313日火曜日  第2732回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、3月分は2月13日から3月11日までのデータです。実質27日分です。その割には天候に恵まれて良い成績になっています。

  去年の実績 1KW当たり発電量

  3月、 415÷5.508≒75.3
  4月、 575÷5.508≒104.4
  5月、 603÷5.508≒109.5
  6月、 544÷5.508≒99.8

  今年の実績 1KW当たり発電量

   2月、 460÷5.508≒83.5  前年63.0比 132.6%

   3月、 495÷5.508≒89.9  前年75.3比 119.3%

  今頃になって寒波襲来で北の方は大雪のようですが、こちらも雪にはならないものの冷たい風の所為で日差しが強いにもかかわらず温度が上がらないという日がここ暫らく続いています。そのお陰で太陽光発電は絶好調だった2月よりも良い成績になっています。心配された水不足も今のところは持ち直しているようです。とは言いながらも少ないことには変わりないので何時ピンチになるかは予断を許さないものがあります。どうなることやら。

  去年2月、買電・ 934(333,601)KWhで12,519円 1KWhの単価、約13.40円
  今年2月、買電・ 816
(259,557)KWhで10,653円 1KWhの単価、約13.06円

  去年3月、買電・ 843(293,550)KWhで11,299円 1KWhの単価、約13.40円
  今年3月、買電・ 643
(228,415)KWhで8,959円 1KWhの単価、約13.93円

  買電は今月も先月同様昼・夜ともに大幅な減少です。やはり暖冬の恩恵を大きく受けているようです。

  去年 2月、売電、216KWhで5,127円  1KWh単価、約23.74円
  今年 2月、売電、299KWhで7,023円  1KWh単価、約23.49円

  去年 3月、売電、270KWhで6,409円  1KWh単価、約23.74円
  今年 3月、売電、332KWhで7,798円  1KWh単価、約23.49円

  売電も順調に伸びています。とは言いながらも2月ほどの伸びはないようです。  

    今年11月、  648円の支払い。去年電気代1,870円比、1,222円の節約。

    今年12月、5,691円の支払い。去年電気代7,978円比、2,287円の節約。

    今年 1月、7,862円の支払い。去年電気代11,553円比、3,891円の節約。

    今年 2月、3,630円の支払い。去年電気代7,392円比、3,762円の節約。

    今年 3月、1,161円の支払い。去年電気代4,890円比、3,729円の節約。

  買電が200(65、135)KWh減って、売電が62KWhの増加でしたから262KWhの節電効果です。1、2、3月で去年と比べて11,382円の節約です。これは大きいですね。
  もう少し節電に努力していたら3月分は0円も不可能ではなかったですね。まさかこの時期にこんなに効果が出るとは思ってもいませんでした。暖冬のお陰ですが、温暖化を考えると複雑ですね。

さて来月は!

2007314日水曜日  第2733回  DDT

  のほほんランドさんという読者の方から第2725回で取り上げたエセ化学に関係する面白いHPを紹介頂きました。

  名古屋大学の武田先生のHPです。分量が多いので全部に目を通してはいませんが、最新の記事に面白いのがありました。

  ダイオキシンは試食すべきか?

  ・・・略

  子供達にとっては救世主のようなこのDDTは当時だけでなく、今でも多くの環境運動家に「悪魔の白い粉」と呼ばれて追放されている薬剤である。社会がDDTを追放した経緯は現代のダイオキシンにそっくりである。・・・中略

 ところが人間に対して毒性が低いということになると、人間というものは我が儘なものである。マラリアなどの退治に対してのみ慎重に使えばよいものを、大量に製造しヘリコプターから大地にくまなく散布するということを続けたのである。

 やがて大地には昆虫がいなくなり、昆虫を餌にする鳥が少なくなり、春になっても鳥の囀りを聴けなくなった。そうなると、今度は人間がヒステリー状態になる。「DDTが原因だ。DDTを追放せよ!」ということになって製造が中止される。

 その時、DDTを追放した先進国はすでに「DDTを使ってマラリアを撲滅した後」であったが、開発途上国は「これからDDTを使ってマラリアを退治しようとしていた時」だった。DDTの製造中止で発展途上国の人は今でも毎年100万人以上がマラリアで亡くなっている。

 先進国の環境運動家による大量殺人事件と言っても過言ではない。「有色人種は死んでも良い。我々の周りに鳥がいなくなる方が問題だ」という先進国の論理には、先進国の中でも納得しない人たちがいた。

DDTは毒性が弱く、使い方によっては多くの人を救うことができるのに」と憤激した人がDDTの毒性が弱いということを証明するために1年間、DDTを飲み続けた。もちろん、その人が健康だったことは言うまでもない。・・・中略

  ところで、DDTを追放してもなんら環境は改善されなかった。もともとDDTの毒性は弱く、「悪魔の粉」という形容詞は社会が事実と異なるレッテルを貼ったに過ぎないからである。「事実と異なる判断や行為」が環境を改善できることなどは無い。

環境問題は重要だ。だからこそ、「足をケガしているのに手に包帯を巻く」ということをしていては命に拘わってしまう。正しく事実を見つめ、先入観を取り除き、そして次世代の日本の為に本当の環境を守らなければならない。・・・以下略

 私の子どもの頃は盛んにDDTは使われていました。その白い粉を今でも覚えていますが、何時の頃からか見なくなりました。
  その後、猛毒なので使用禁止になったと知ったのは
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」をラジオで聞いてでした。だから、DDTは猛毒だと単純に信じていましたので、この記事を見てダイオキシンと同じような経緯をたどっていたことに驚きました。
  最近になって、マスコミは信じられないことにやっと気付いたところですが、まだまだ、こうして頭から信じてしまう癖は治っていないようです。
  それにしても、物事は見方によって変わるだけに真実というものはどこにあるかを見分けることは不可能かもしれません。
  あの誰が見ても悪いのは北朝鮮と分かると思われる拉致問題でさえ北朝鮮の味方をする人がいるくらいですから自然界のことに正否を決め付けることは難しそうです。
  世の中複雑すぎて、私のような単純な人間には理解の及ばない世界のようです。

どうしたものか!

2007315日木曜日  第2734回  太陽光発電の問題点

  第2710回で取り上げた国立環境研究所が発表したCO270%削減について何時もの市民のための環境学ガイドが詳しく分析してくれています。その中に第2690回で取り上げた電気事業連合会(電事連)の太陽光発電に対する非協力の原因が取り上げられていました。

  国環研の温室効果ガス70%削減シナリオ 03.11.2007

  ・・・略

  B君:日本が再生可能エネルギーの導入に対して熱心でないのは、電力会社の反対が強いからだ。一つは、当然のことながらコストが高いこと。さらに、風任せ、お天気任せの再生可能エネルギーを大量に電力系統網に入れると、電圧や周波数の揺らぎが大きくなってしまう。その対策のために、別途、火力発電などを作ることになって、ますます電力のコストが高くなってしまう。

C先生:その通りなのだが、2050年ぐらいを考えているが低炭素社会2050。そのときまで、現在のような電力系統網の考え方でよいのか、それは大いに疑問ではある。現時点だと、周波数の揺らぎも少ない必要はあるのだろうが、まだ40年以上先の話だから、多少の揺らぎは構わないという考え方に変えることも可能。大体、同じ国なのに、50Hz、60Hzの両方が存在している、といった世界にも例の無い異常な状況で、今後とも未来永劫行こうというのだろうか。・・・以下略

  これは第2720回第2724回で取り上げた太陽光発電の問題点と同じ理由のようです。これが電力会社が非協力的である理由と言うわけのようですが、C先生が言われるように太陽光発電を代表とする再生可能エネルギーを使うことを前提とした新しい方式を考えることこそが日本政府や電力会社が取るべき道なのじゃないでしょうか。当然、50Hz、60Hzも統一すべきでしょう。

これで面白くなりますね!

2007316日金曜日  第2735回  直流ハウス

  第2724回の太陽光発電の弱点を克服するには第1938回で取り上げた直流ハウスにすべきと書きましたが、同じ考え方がありました。

  シートン俗物記

  直流と交流 エジソンとテスラのリターンマッチ

  現在、家庭用太陽光発電や大規模風力発電というのは、電力会社の都合によってその伸びが抑制されている。それでも増加しているのだが。電力会社は電力系統のダメージを理由に太陽光発電や風力発電の売電枠を押さえている。これはドイツをはじめとする環境先進国の政策とはまったく異なる。電力会社の主張は不安定な電源である太陽光発電や風力発電を接続すると、電力供給に支障が生じると主張しているが、飯田哲也氏はその主張を否定している。だが、電力会社の主張の通りだとしても、問題を回避する事は可能だ。それは、送電を直流に換える事である。・・・中略

  もちろん、ほとんど独占形態の電力会社にはメリットが薄い話だ。つまり、直流送電は多様な電源、そして分散型電源、消費地近郊電源にメリットが大きい。逆に、交流送電は大規模で集中的電源、遠隔地電源にメリットがあるのだ。だから、電力会社の自発的直流送電変換は考えにくい。取り組むのであれば、消費者、家電メーカー、そして公権力のコミットが欠かせない。ここは一つ、真剣に直流送電を考えてみるべきでは無いだろうか。

せめて、家電メーカーには太陽光発電設備対応の家電、つまり直流入力の家電を販売してみてはどうだろうか。結構、引き合いがありそうだが。

  それでなくても自社の儲けしか考えていないような電力会社がこれを認めることは無いのかもしれませんが、シャープ・サンヨー・三菱など太陽電池メーカーは家電製品の方が主力でしょうから自社の太陽光発電システムで直流家電を使えるようにすることは意外と簡単なのではないでしょうか。
  直流ハウスが増えれば、電力会社も考えを改めることもあるかもしれませんよ。

どこかやらないかな!

2007317日土曜日  第2736回  分厚さ

  昨日の直流と交流 エジソンとテスラのリターンマッチ中で触れられていた飯田哲也氏が気になったのでサーチして見ました。

  環境エネルギー政策研究所の代表者だそうです。

面白い記事がありました

 記事 → 飯田哲也の「エネルギーデモクラシー」

 かなり分量が多いので全部は読めていませんが、流し読みした中でも興味深い記事がありました。

 第5回 太陽をめぐる戦争は無いの最後です。

 ・・・略

 しかし、自然エネルギー2004に凝縮されたドイツの知識社会の「今」と日本との「時差」は、はるかに大きい。今回、ドイツが果たした、国連の枠組みを外れながら国連のプロセスを強化していく役回りを、いったい日本が担うことは可能だろうか。政府や政治家の力量の差は言うに及ばず、自然エネルギー産業の広がりや市民社会の分厚さの違いを考えるとき、自然エネルギー普及量や、いまだに原子力に固執をして、自然エネルギーを「不安定」だとして「きわもの」扱いする質的に低水準な日本エネルギー政策だけでなく、とくに知的営為の水準において、途方もない遅れを痛感してしまうのである。

  日本の太陽光発電の政策の遅れはここに見事に表されていますね。「分厚さの違い」とは良く言ったものです。
 政府の無策を非難する私も、その「分厚さ」のない日本を形成している一人なのですから。

どうやら日本の未来は暗そう!

2007318日日曜日  第2737回  質の良い電力

  偶然でしょうか、昨日も触れた飯田哲也さんが何時もの市民のための環境学ガイドに取り上げられていました。

  今月の環境 2007316 () 

  3月15日: 飯田哲也氏の「私の視点」

  朝日新聞の私の視点。「自然エネルギーの上乗せを」。

 電力会社に自然エネルギーの利用を義務づける新エネルギー利用特別措置法(RPS法)の新しい目標が決まった。小委員会が答申したのは、2011〜14年度の値で、14年度の目標を160億キロワット時(全電力の1.63%)とした。すでに決まっていた10年度の122億キロワット時から3割の積み増し。

 しかし、これでも少ない。今後10年前後で、電力の20〜30%を自然エネルギーで賄う計画を持っている国として、ドイツ、英国、カリフォルニア州などがある。日本の目標よりも1桁以上多い。

 だれが費用を負担するかについて、本質的な合意がなければ、今後も伸びないだろう。RPS制度は英国を見本とする制度だが、自然エネルギーによる電気を高い価格で電力会社が買い入れる「固定価格買取制度」は、ドイツが採用。発生する追加費用は、電気料金全体に薄く乗せる。

C先生:多少抑え気味の論説のように拝読。導入限界の議論を尽くすことなく、低めに誘導された、という認識のようだ。これまでも書いているように、「質の良い電力」というものの考え方をそろそろ変える時期に来ているように思える。周波数、電圧が安定している電力よりも、自然エネルギーがより多く活用されている電力の方が、「質の良い電力」なのではないだろうか。その準備のために、全国電力系統の強化、50Hz、60Hz両立の解消など、超長期の対策を考えるべきだ。

  やはり第2720回第2724回で取り上げた太陽光発電の問題点が電力会社の反対の根拠になっているのですね。
  確かに、日本の電気は世界一の品質だと良く聞きました。子どもの頃には停電なんてしょっちゅうでしたが何時の間にか停電しないことに慣れてしまって、私などパソコンを使っている時に停電でもしようものなら一瞬パニック状態になったこともありました。
  電力会社のたゆまぬ努力がもたらした品質を当たり前のこととしてその恩恵をこうむっているんですね。
  しかし、時代は変わっているのです。質の良い電気を求めるか、それとも少々不便でも太陽光発電などの自然エネルギーを増やすのかの決断が必要なのかもしれません。
  優秀な日本の電力会社なら何とか打開策を見つけ出してくれるのじゃないでしょうか。

期待したいものです!

2007319日月曜日  第2738回  直流ハウス

  第2735回で取り上げた直流ハウスには素人の私には分からない問題点が多くあるようです。
  お世話になっている
KAさんからメールを頂きました。折角なので全文を紹介させていただきます。

  直流送電の問題点

 §高電圧に対する危険性が大きい」

 1.いったん絶縁破壊すると瞬間に絶縁距離を伸ばしてもアークが消滅しない。1500ボルトでも2〜3メートルはアークが切れません。

 2.保護回路としてアーク吹き消し用の高速遮断機が必要です。

 3.現在の家庭用のNFB(ブレーカー)では直流保護の対処は困難です。

 4.制止型の保護継電器(外見では動作が見えない)制御ゲート付きサイリスタ等の高価な物です。ゲートの制御装置が必要。トランジスタのエミッタのようなもので電圧とかパルスで電流の流れをカットします。現在電車線路変電所の超高速電流遮断装置として使われています。

 5.10ボルト20ボルトぐらいでも大電流になればアークは危険性を増します。溶接機は20〜50ボルトで電流は50〜200アンペアーで使用しています。

 6.長距離の電力配電線路の継電器保護(接地。短絡)が困難になります。直流の場合、5キロに一カ所ぐらい保護用の変電所が必要。

 7.変電所は交流は20キロぐらいは必要なし。直流の10倍くらいは可能。

 8.直流の高電圧送電は難しい。変電所までは交流で後は直流と言う考えも出来ますが、今近所の電柱にトランスを付けて配電しているような形態の配電が出来ません。変電所からかなり太い電線が必要。

 9.直流は電圧が同じであれば両地点から同時に送電可能(両方から)交流は出来ませんから単一方向送電です。そういうことで太陽光発電は良質な電気どころの問題ではないのです。位相差が出ると循環電流が流れて危険なのです。パーコンが作る交流波形と電力会社の交流波形の相違があります。わずかですが、オシロスコープで見るとかなり違います。パーコンは力率100%で出しているので電力会社としては地域的には有利な点もありますが、日中だけのことですからどうかな?低圧の場合はトランスに付いている電力ヒューズでカバー出来る可能性があるため仕方なく思っているのでは無いでしょうか。

 10.直流の場合、最大の問題点は電解腐食です。周辺の水道管や地中内の金属が腐食します。

 11.直流の場合、まあ〜いいかとされるのは力率が100%であることだけ。

JR四国の電車線路の場合(DC1500V)変電所は2万Vないし6万V変電所は高松から順に  高松ー国分ー坂出ー番の州ー多度津ー詫間電流は2500kw、4000kw 過電流保護1000A以上あるかな?問題は事故に対する電流です。これの保護が5000メートルぐらいが限界たとえば、モーターのブラシにカスが付着して火花が飛び漏電したとすればこれは普通の電流使用ではなく一秒の何百分の一の早さで電流が突入します。これを変電所が分らないと電車のスイッチが切れたぐらいではアークはおさまりません。配電線が長いと電線の抵抗が何百オームにもなり継電器がその突入電流を察知出来ないのです。これが直流のネックです。普通の電流使用は何百アンペアーも流れても遮断機が切れることはありませんが、事故電流の場合は数アンペアー以内で遮断します。貨物の電気機関車のスタート時、いきなりノッチ上げたら2000A以上流れるから流さないようように工夫をしています。500kw級のモーターが付いています。√×∞≧?貨物でも何でも屋根にソーラー発電を付ければいい。各車両が休止中でも発電する。直流にして電車線に回生すればよし。全国ではかなり発電。JRの頭の豆腐見たいな脳みそには分からん。今JRはインバーターモーター(バリアブルボルテージバリアブルフリケンシー)に夢中。地上は地デジ。次世代はリニア。宇宙と暗号化。それから先は??ですが引力の解明でも出来れば反重力装置付物体出現。(*^_^*)
 まだあった。その前に燃料電池。水素を簡単に作り出せばいい。水を酸素と水素に簡単分ければいい。酸素と水素を燃やすだけで水になるのだから逆にすれば酸素と水素になる??????ですな。何かあるぞ〜〜〜〜。簡単言えば分子結合を解除すればいい。  あまり深く考えない!

  完全には理解できませんが、直流送電には大きな壁があるようです。エジソンさんでも勝てなかったのにはそれなりの理由があったということですね。
  しかし、いざとなったら人類は何か解決策をかんがえてくれそうな気がします。というより、蓄電池さえできれば送電のいらない独立システムが出来るわけですから、やはり蓄電池の開発が待たれます。それにしても、キャパシターも鳴かず飛ばずのようですし、上手く行かないものですね。

何か出来ないものか!

2007320日火曜日  第2739回  重要度

  第2737回で取り上げた質の高い電力を考え直さないと日本は世界から孤立することになりそうな気がします。
  電力会社がなんだかんだと屁理屈をつけて太陽光発電などの導入を阻み続けていれば取り返しの付かないことになりそうです。ドイツの動きをみているとその彼我の差に愕然とせざるを得ません。そんなドイツの現状に詳しい面白いブログを見つけました。

  効エネルギーの日記 

  2007-03-17   ■ドイツの再生可能エネルギー

  ・・・略

  ドイツの再生可能エネルギーが想定以上のテンポで伸びているという情報だった。ドイツ環境省の発表だが、2010年の目標として設定しているのは、電力供給量の12.5%を再生可能エネルギーにするという数字だが、おそらく今年にはそれを上回るだろうということだ。一次エネルギーに占める再生可能エネルギーのシェアも、2010年の目標である4.2%をすでに抜いて5.3%になったという。同環境省の予測では、2020年の一次エネルギーに占める再生可能エネルギーのシェアは16%に達し、これはEUの提案する平均20%という目標を少し下回る数字となる。ドイツはさらに積極的に再生可能エネルギーの普及に力を入れ、原発に代替させていくとしている。再生可能エネルギーからの発電量は、毎年一基の原発発電量に匹敵するものが増えているとのことだ。・・・中略

ヨーロッパ諸国の送配電網は相互に繋がっている。日本の電力事業者は、ヨーロッパの一体化した送配電網の容量が大きいから、ドイツは再生可能エネルギーの拡張ができるのであって、いわば、フランスの原子力発電に依存しながら自国の原発をなくしていこうという勝手ができるのだとよく言う。電気が常時国をまたがって流れているからドイツの再生可能エネルギー政策が実現できるのだというのはそうかもしれないが、地球温暖化防止に向かうEU諸国が基本的に同意しているわけで、ドイツが非難されているとは聞いたことがない。日本は電力会社間の電力流通も極めて限定された量しか実現できないために、風力発電の受入量がすでに限界に来ているとよく言われる。しかし、技術的にその流通量を増やすことは可能であることは明白であって、後は経済的、政治的にそれを実現する方策を考える知恵がないのだ。これは電力会社だけで負担するべきものではなく、電気料金を経由して国民全体で負担すべきものだと思っている。消費者全体で負担する方法を政策的に合意できれば、送配電網を日本全国どこにでも電気を移送できるようにして、再生可能エネルギーの受入を増やすことはできるはずだ。特に今回のトラブルからして言えるように、原発依存に赤信号がともっている現状を見ると、もっと真剣な対応が必要だろう。

  結局は、何を一番重要と考えるかでその取り組み方が違ってくるということのようです。自然エネルギーを如何に増やすかを考えるドイツ、質の高い電気を求める日本。確かに、質の高い電気はありがたいですが、地球が滅びてまで欲しいものではありません。
  今の時代、どちらを目指すべきかは明らかだと思うのは私だけでしょうか。地球温暖化防止対策など日本の電力会社にとってはひたすら質の良い電気を目指すことより重要度の低いことなのでしょうか。

そんなことで良いのですか!

2007321日水曜日  第2740回  お猪口にならない傘

  技術の発達した現代でも克服できない技術と言うものはあるものです。今年の冬の爆発低気圧の日本縦断のニュースなどでも出てきましたが、台風シーズンの映像で傘が強風に煽られて骨が折れたりお猪口になったりするのが良く取り上げられます。
  今の時代、材料も良いのがありそうなものなのにあの風に耐えられる傘というのは出来ないのだろうかと不思議に思っていました。
  ところが、やはり同じようなことを考える人はいるものですね。とうとう開発されたそうです。

  お猪口にならない雨傘、暴風雨にも耐久性抜群

  【大紀元日本314日】オランダのメーカーがこのほど開発した新製品の雨傘が話題になっている。この製品は、米軍の「ステルス爆撃機」に形態が似ており、樹木が倒れ、家屋が倒壊するような暴風雨に遭っても骨組みが絶対に曲がらず、いわゆる「お猪口」にならないことから、科学者はこれを「究極の防風雨傘」と呼んでいる。この製品は、発表されるやいなや市場で爆発的な人気を博している。

 この防風雨傘の外形は、米軍爆撃機のステルスによく似ており、「前が短く、後ろが長い」奇妙なデザイン。前方では使用者の視線を遮らず、後方では水滴が背中に垂れない造りになっている。

流線型のデザインのために、傘面は常に乾燥しており、傘骨がアルミニウム製のため非常に軽い。更に、重要なのは強風に耐えうることで、普通の製品のように、骨組みが折れ曲がることはない。製造元によると、この防風雨傘は強風の中だけでなく、流体力学の専門家による航空試験も既に済んでおり、文字通りの「お墨付き」だという。

 リンク先に映像もあります。意外と小さな感じでした。材質より空力デザインで来たという感じでしょうか。それにしても人間って凄いですね、私のように思うだけでなくきちんと実現する人がいるのですから。
  この傘、日本には輸入されないのでしょうか。きっと大ヒットするのじゃないでしょうか。と思いながら、金儲けする人はここで自分が輸入することを実行する人なのだろうなぁと思い至りました。

さて、どこが輸入するのかな!

2007322日木曜日  第2741回  蛍光灯

  第508話でも取り上げたようにアメリカの家庭の照明は殆どが白熱灯、それも日本の様にせいぜい100Wと言うのでなく300Wなんてのもあると知り驚いたものです。蛍光灯が当たり前のように使われている日本との違いは大きそうです。ちなみに我が家も白熱灯は全く使っていません。
  ところが、そのアメリカも変わりそうな記事がありました。

   NIKKEI NETより

  白熱電球追放、米議会に機運・地球温暖化で

  米国で発明王エジソンが生みの親の「白熱電球」に逆風が吹き始めた。電機大手フィリップスや米上下両院議員は14日、10年かけて蛍光灯などに切り替えを促す方針を発表。州レベルでも規制する動きが浮上している。白熱電球はエネルギーの大半が熱に変わり、効率の悪さから地球温暖化対策の標的になっているためだ。

 フィリップスと民主党上院のプライヤー、共和党下院のマンズーロ両議員は白熱電球を蛍光灯やハロゲンランプ、発光ダイオード(LED)を使った効率の良い照明への切り替えを急ぐべきだと表明。両議員は環境団体などと組み、法制化も検討している。

  マンズーロ氏らによると、全米の企業や消費者が電気を大量消費する電球を使わなくなれば、年間で180億ドル(約21000億円)の電気代の減少につながり、原発30基分の電力も浮くという。カリフォルニアやニュージャージーの州議会では電球の販売禁止や州施設での利用禁止を盛り込んだ法案が出ている。

やはり殆どが白熱灯というのは本当だったようです。壮大な無駄遣いをしていたんですね。日本人のくそ真面目さとの落差を感じずにはいられません。それにしても原発30基分とは驚きですね。しかし、これだけの効果があるのなら原発の再開発に踏み出したのも見直すことにならないのでしょうか。
  それにしてもエジソンさん
直流送電といい白熱電球といい今の時代には会わないのでしょうか。それとも見直される時が来るのか。

アメリカも本気になったか!

2007323日金曜日  第2742回   自転車

  今年になって、自転車バッシングが酷くなっているように感じたのは私だけでしょうか。特に、自転車が歩行者に対して加害者となる場合が増えているというものです。しかしながら、増えているとは言いながら、自動車事故に比較すれば本当に微々たるものでその増加数も誤差の内とも言えそうな数字でしかないように私には思えました。
  それよりも、きちんとした自転車道を作らない日本の道路事情の方が余程問題ではないかと憤りを感じていました。これは、もしかしたら、自転車道を作れなんて言う私のような意見を押さえつける為に自転車悪者論を定着させようとする何処かの陰謀ではないかと思えるくらいです。

  そんな心配が本当になりそうな記事がありました。

  320日 毎日新聞より

  歩道を猛スピードで走る自転車に歩行者がはねられるなどして起きる交通事故が増えていることを受け、警察庁は20日、全国警察に自転車による悪質運転の指導取り締まりを強化するよう通達した。

  同庁によると、自転車が関係する人身事故は昨年17万4262件で前年比5.1%減少したが、自転車と歩行者による事故は2767件で7.4%増加。歩行者の死者と重傷者は計335人で、前年に比べ26.4%増えた。

  自転車の悪質運転取り締まりを巡り、同庁は昨年4月、罰金刑など刑事処分の対象になる交通切符(赤切符)の積極適用などを全国警察に指示したが、赤切符での摘発は昨年計268件だった。

  また、違反者に注意を促す「指導警告票」を145万1353件(前年比28.7%増)交付した。内訳は、無灯火が約51万件、2人乗りが約41万件。歩道通行者に危険を及ぼす行為でも約12万件が交付された。

  悪質運転を取り締まることに異論はありませんが、それ以上に自転車道の整備などやることがあるんじゃないですかと言いたい。日本というのはどうして物事に対して本質から取り組まないのでしょうか。
  こういうやり方を見ていると、電気の質を言質に太陽光発電の普及に取り組まないやり方を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。尤も、その中身は質の良い電気と質の悪い道路と全く逆かもしれませんね。

どちらも、目指す方向が違うんじゃないですか!

2007324日土曜日  第2743回  イギリス

  第2731回EUCO2削減に対する意欲的な取り組みを取り上げましたが、その中で、第2717回のエセ化学でそのたくらみの元凶と書かれたイギリスが大きな目標を発表しました。記事は少し古いですが取り上げておきたいと思います。

  NIKKEI NETより

  英が温暖化防止法案・CO2排出削減、20年に2632 

  【ロンドン=吉田ありさ】英政府は13日、地球温暖化の防止を目的とする特別法案をまとめた。二酸化炭素(CO2)排出量を2020年までに1990年に比べ2632%削減する目標を掲げ、温暖化ガス排出抑制のための予算を5年おきに編成するのが柱。温暖化ガスの排出量に法律で上限を設ける試みは主要国では初めてという。 

  欧州連合(EU)は先週末の首脳会議で、温暖化ガス排出を20年に20%削減する目標を承認したが、英政府はさらに踏み込んだ数値目標を打ち出した。50年までには60%削減する。

  温暖化ガス抑制のための予算には、企業や個人の取り組みを促す優遇税制などを盛り込む見込み。0812年の第一期に続いて、22年まで5年おきに編成し、温暖化ガスの排出状況に対応して新たな施策を盛り込んでいく。

  まさかイギリスが第2718回のドイツ以上のこんな数字を出すとは驚きです。やはり発展途上国の成長の一部をくすねるつもりなのでしょうか。
  それにしては、素晴らしい言葉がありました。

  Greener Worldより

  イギリス 2050年までにCO260%削減を立法化へ

  ・・・略

  環境・食料・農村問題省(DEFRA)のミリバンド大臣は、ビデオメッセージのなかで次のように語っている。

「イギリスのような豊かな先進国こそが、気候変動対策において世界をリードすべきである。この取り組みは、発展途上国が先進国と同じ過ちを繰り返さないよう、低炭素経済を選択していくのに役立つ。イギリスが率先して取り組むことが発展途上国の信頼と国際的な連携をもたらす」・・・以下略

 この言葉を本当と思いたい。それとも、これも世界を騙すための言葉でしょうか。しかしながらこの言葉こそ日本の政府に言って欲しい。

無理なのでしょうか!

2007325日日曜日  第2744回  地球

  第2709回などで2050年が原材料や温暖化など地球がどうなるかのカギを握っていると書きましたが、長い地球の歴史から見れば50年なんて誤差の内でしょう。
  もしも、人類が何の手も打たずに滅び去っても、地球は残り、何も無かったかのようにその歴史を刻んでいくはずです。そして、その地球も、太陽の消滅と共にその歴史を終えるのでしょう。そう考えると、人類の滅亡なんて地球にとっては何の関係も無く、騒いでいるのは人間だけと言うことのようです。

 何時もの「国際派時事コラム・商社マンに技あり!」 がそんな地球の姿のHPを紹介してくれています。面白い。

   2億5千万年後の地球の姿…… 

   1月9日の『ニューヨーク・タイムズ』紙の記事を今ごろ読んでいます。今から2億5千万年後の地球がどうなっているか。その頃の人類文明の姿がどうのこうのという話ではなく、地球の陸地がどう動き世界地図がどんな姿になるかを地質構造学的に予測したもの。・・・以下略

  HP Earth History

   5000万年後

   1億5千万年後

    2億5千万年後

  地球の不思議によると5億年後には太陽の熱のために地球の水は蒸発してしまい生物は絶滅するのだそうです。
  それまででも、地球は上記のように大陸の移動で現在の地球とは似ても似つかない様相になるようです。そんな変化に比べたら人間なんて何をやっているんだろうと思わずに入られません。
  小さなことに悩まずに高々百年、楽しく毎日を暮らしたものが勝ちかもしれませんね。人類の歴史に名を残しても、その人類も何れは消滅するのですから。とは言いながらも割り切れないのが人間かも。

やっぱり足掻きますか!

2007326日月曜日  第2745回  メガネの台

  私事ですが、今日で約一週間普段常用している近視のメガネなしの生活が続いています。亡くしたとか合わなくなったというのでなく、メガネを掛ける台の故障のためです。
  10日程前、鼻の頭に違和感を覚えたと思ったら、小さなできものが出来ていました。直ぐに治るだろうと気にも留めていなかったのですが、どうも様子がおかしい、2、3日して、だんだん酷くなるので意を決して皮膚科に行きました。
  先生曰く「疲れから来たヘルペスだと思います」。私も思い当たる節もあったので納得して塗り薬と飲み薬を頂いて帰りました。その時点で、もう2、3日すれば治るだろうと甘く考えていました。ところが、治るどころか、日に日に鼻全体が赤くなり夜も寝苦しくなって来ました。
このときから、メガネの台(つまりは鼻)が痛くてメガネが使えなくなったのです。しかし、普段当たり前のように使っている台が使えないのは不便ですね。生活が一変しました。まず、この毎日の更新も字が殆ど見えない状態なので出来そうもありません。
  いよいよ、更新も今回で終わりか。マァ、それもよしと思ったものの、そんなに簡単に諦める事も無いかといろいろと考えました。何のことは無い、画面に目を近づければ良いだけのことでした。とは言うものの、画面に顔を近づけてこれを書いている姿は余り他人には見せられたものじゃないですね。
  もう一つは、車の運転です。これも、安全運転していれば何とかこなすことが出来ました。テレビは画面がボケていますが雰囲気で楽しんでいます。それにしても、健康のありがたさは、何かあって初めて分かるものですね。まさか、メガネの台に苦労するとは思ってもいませんでした。

  薬の変更と朝晩の点滴に治療法が変わりましたが、先生も心配になったのでしょう、安心の為耳鼻科の先生に診断をしてもらうようにとのことで紹介を頂き行ってきましたが、そちらでは、特におかしなところは無いので今までどおり、皮膚科の治療を続けてくださいとのことでした。その後、鼻のCTスキャンも撮りました。
  今は、かなり良くなってきましたが、メガネの台にはまだ痛みがあります。

さて、乗り切れるか!

2007327日火曜日  第2746回  正社員化

  第2623回のワールドがパート5000人を正社員化のニュース以後、ユニクロなど流通業界が後に続いているようです。
  非常に歓迎すべきことではあるのですが、ここに来ての人員不足を恐れての動きのようですが、本当に従業員のことを考えての正社員化であるのならば良いのですが、何となく企業の都合ばかりが目に立って素直に喜べないのは私だけでしょうか。

  流通業界だけでなくメーカーにも動きが出てきたようです。第2702回のトヨタに次いでキャノンも発表しました。

  YOMIURI ONLINEより

  キヤノン、派遣・請負から3500人を直接雇用へ

 キヤノンは2007、08年度の2年間に、国内のグループ19社の製造部門で働く計3500人の派遣社員や請負労働者を、正社員などの直接雇用に切り替える計画を明らかにした。

 同社は、請負業者の労働者を、正社員の指揮下に入る派遣社員のように働かせる「偽装請負」があったとして、03〜05年に労働局から計7件の文書指導を受けた。この問題の反省を踏まえ、派遣社員らの正社員化に取り組む姿勢を強める。

 2年間にグループの製造部門で新卒採用を含め計5000人を正社員などの直接雇用で採用。このうち、現在、派遣社員や請負労働者として間接雇用している従業員から1000人を中途採用の正社員として、2500人を契約期間3年未満の期間社員として採用する計画だ。

  同グループの製造部門では、従業員の75%にあたる約2万1400人が間接雇用(派遣社員約1万3000人、請負労働者約8400人)。偽装請負の指摘を受けて昨年8月、御手洗冨士夫会長(日本経団連会長)の指示で「外部要員管理適正化委員会」を設け、雇用形態を見直してきた。

  団塊世代の大量退職を背景とした人材確保や「偽装請負」問題を契機に、大手企業では間接雇用の非正規社員を直接雇用に切り替える動きが広がっている。(2007325314 読売新聞)

  前・現日本経団連会長の会社がこうやって正社員化を打ち出したことは喜ぶべきことなのでしょうが、そうした会社が今まで率先して派遣社員や請負労働者や期間従業員制度を採用してきたことにこそ問題がありそうです。果たしで、どういうつもりで正社員化を打ち出したのか。何となく、体面を保つ為の方針であって本気で従業員のことを思ってとは思えない私がいます。

どうなんでしょう!

2007328日水曜日  第2747回  世界の太陽電池メーカー

  第2727回で日本の太陽電池メーカーの増産を取り上げましたが、海外も負けてはいないようです。

  ソフトエネルギーより

  BPの「Mono2」がいよいよ登場! 太陽電池のシェア拡大を狙う

  再生可能エネルギー市場にもっとも積極的な石油会社として評価されることもあるBPがいよいよ太陽光発電用の新方式の製造方法によるセルの生産ラインをスタートさせるとアナウンスしました。・・・中略

  年間30%増しの状況が続く世界の太陽電池業界は、北京オリンピック、ヨーロッパでの盛んな大型プロジェクトなどで可能ならばさらに拡大を続けると予想されています。その中で、足をひっぱっているのが、高純度シリコン不足のよる結晶系セルの頭打ち状態です。これにより太陽電池の今年度ののびは、さらなる需要拡大が可能にもかかわらず頭打ちで昨年度並みと予想されているのです。そこで各社、非結晶系の太陽電池の製造、開発に拍車をかけているわけです。BPMONO2も、”The new cell lines use state-of-the-art screen printing technology”、まるで印刷のような工程で作られる太陽電池ということで話題になってきたものです。同様の太陽電池の開発は、アメリカでもみられ、シリコンバレーなどからの大きな資金の流入や、政府のテコ入れなどが最近も話題になっています。BPが本格的な稼動工場の建設をアナウンスしたことで、市場で実際に新方式の太陽電池が見られる日も近いと期待したいと思います。

  参考:Release date: 22 March 2007  BP Solar will expand its cell manufacturing capacity in Spain.

 もう一つ

 EDリサーチ社より

 2007323日 AMAT、欧州に初の大型太陽電池パネル製造ライン納入

Applied MaterialsAMAT)社は07320日、2.2m×2.6m5.7m2)の大型ガラス基板を用いた欧州初の薄膜太陽電池モジュール製造ラインをスペインのT-Solar Global S.A.社に提供する契約を受注したことを発表した。第8.5世代のFPDと同サイズの大型基板を利用するこの一貫製造ラインは、太陽電池パネルの製造コストを引き下げると同時に、工場の生産能力を倍増することができる。T-SolarではAMATが提供する薄膜製造ラインを利用して、08年半ばまでにパネル生産を開始する予定。今回の契約では、太陽電池パネル製造に必要な装置をフル装備した生産ラインをAMATが納入し、年間生産能力は発電量換算で40MWと、通常の薄膜太陽電池生産設備の2倍を予定している。最終製品のサイズは1.4m2から5.7m2まで設定することができる。
  
URLhttp://www.appliedmaterials.com/news/index.html

 日本語のサイト巡回で手一杯だし、英語のHPを巡回するほどの英語力も無いので世界の情報はどうしても手薄になります。それでなくても、日本のマスコミは世界の太陽電池情報を取り上げる気配もなさそうなのでこれからも世界の情報には縁遠くなりそうです。
  しかしながら、世界のメーカーも市場の拡大のチャンスを逃さないように増産に動いているようです。
  韓国に抜かれてしまったメモリーなどのように気が付いたら日本メーカーの生産量も下位に落ちてしまっていたなんてことになりそうな気がするのは私だけでしょうか。
  何と言っても、日本政府に気が入ってないだけにありえそうな気がします。

参考:Q.CEIIS

どうなることやら!

2007329日木曜日  第2748回  フリーゲージトレイン

  第531話第923話第1311回で取り上げた四国への新幹線乗り入れの夢をかなえてくれるフリーゲージトレイン、その後話題をここ暫らく聞きませんでしたが、久し振りに記事がありました。

時事ドットコムより

2007/03/25-14:21 最高速アップへ新型試験車両導入=広・狭軌両用電車で鉄道機構

国土交通省所管の独立行政法人、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は2007年度、車輪の間隔を変えることで線路の幅が異なる在来線と新幹線の直通運転を可能にする「フリーゲージトレイン」の新型試験車両を導入する。旧型より最高速度を上げられるよう強力なモーターを搭載したほか、高速走行の安定性を高めるなどの改良を施した。九州新幹線新八代駅(熊本)付近の試験線を中心に走行テストを行う予定だ。

 参考:鉄道建設・運輸施設整備支援機構

 まだかろうじて実験は続いているんですね。早く実現して瀬戸大橋を新幹線が走る姿を見たいものです。
  それにしても、日本の独立行政法人というのは一体いくつあるのでしょうか。それぞれもっともらしい名前をつけて多くの費用を使っているようですが、本当に役に立ったことがあるのでしょうか。それとも、お役人の無駄遣いの為の受け皿会社でしかないのでしょうか。多分、大半は後者でしょうね。

 参考:独立行政法人一覧

何か違っている!

2007330日金曜日  第2749回  黄砂

  第2381回でも書いたように香川の去年の黄砂は23、4日だったようです。今年は第2685回でも取り上げたようにもっと早くなると思っていたのですが、発表は28日でした。温暖化で開花が早くなると騒いだサクラと同じで例年と余り変わりはなかったようです。この日は良く晴れていましたが、やはり黄砂の影響で抜けるような空とは言えませんでした。
  もっと早くに車のフロントガラスに砂が溜まっていた日があったような気がしますが定かではありません。

  我が家の太陽光発電が同じ28日に去年の発電量の実績を越えました。後3日でどの位上乗せしてくれるか天候が気になります。
  ところが、去年には4日以上あった1日30kwhが今のところ1日しかありません。最高値も去年の31kwhを記録していません。トータルでは去年を越えても最高値は足らないということは全体的に晴の日が多かったがスカッとした青空は少なかったと言えるのじゃないでしょうか。
  それを、黄砂の所為にしたかったのですが無理があるかもしれません。しかしながら、この部屋でも何度も触れているように、スカッとした青空が少なくなっていることは間違い無さそうです。
  それを、温暖化の所為にするか、それとも太陽電池のパワーが落ちたと見るか。まさか1年でそれ程効率が悪くなるとも考えられないので、やはり、天候の方がおかしいと考える方が妥当のようです。

本当のところはどちらでしょう!

2007331日土曜日  第2750回  雑草

  一週間以上使い物にならなかったメガネの台がやっと何とか使えるようになって来ました。とは言いながらもまだ完全復活とは行かず、なるべくはメガネなしで過ごしています。
  その所為もあって、暫らく雑草を抜く気ににもならなかったのですが、芝生も一部緑色になって来たようなので、もしかしたらと、メガネを掛けて見ると、不安は的中。あちこちに雑草が伸びているじゃないですか。それも、かなり大きくなっています。
  
第2726回で一通りは抜いたと思っていたので油断もしていたのですが、この時期の1、2週間はまさに油断大敵ですね。これほどまでに延びているとは想像もしていませんでした。
  早速メガネを掛けて退治にかかりましたが、結局2、3時間かかって、小さなポリバケツ一杯ありました。

  相変わらず、オランダミミナグサホトケノザアメリカフウロムラサキカタバミは勢力を張っています。
  驚いたのは
カラスノエンドウです。流石にもう殆ど無いだろうと高をくくっていましたが、何とあちこちで既に花をつけていました。何処まで行っても抜き残しはあるものです。全く恐れ入ります。この分では今年も雑草との戦いは手を抜けそうもありません。と言うか、手を抜けばあっという間に雑草が芝生に勝ってしまいそうです。

  今年は、新しい雑草も目に付きましたが、今のところ名前を調べる気力がありません。そのうち気が向いたら調べてみようとは思っていますがどうなることやら。

又、長い戦いの始まりです!

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