団塊の世代の部屋(99)

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2007101日月曜日  第2934回  汚職

 社会保険庁の年金問題などを見ていると日本の官僚や政治家はどこまで腐っているのかと腹立たしい限りです。しかし、それでも日本は良い方だと良く聞くのですが本当なのでしょうか。

 そんな疑問に答えてくれる面白い記事がありました。

  時事ドットコムより

  日本の「清潔度」、17位で変わらず=ミャンマーとソマリアが最下位−汚職番付

 【ベルリン26日時事】世界各国の汚職の実態を監視する非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナル(TI、本部ベルリン)は26日、2007年の汚職に対する「清潔度」番付を発表した。調査対象は180カ国・地域で、日本は昨年と変わらず17位だった。

 この調査は、各国の官僚や政治家などが贈賄などの不正行為に容易に応じるかどうかについて、専門家に意見を求めた14の調査を基に10点満点で採点したもので、日本は7.5点だった。

 トップはデンマーク、フィンランド、ニュージーランドの3カ国が9.4点で並び、最下位は軍事政権への抗議デモが拡大するミャンマーとソマリアの両国。このほかの主な国のランクは、英国12位、ドイツ16位、フランス19位、米国20位、中国72位、ロシア143位。

 180カ国で17位だったら悪いとは言えそうもないですが、そんなものなのでしょうか。きっと日本人は真面目な方なんでしょうね。とは言いながらも他国との比較より絶対値として限りなく10点に近い評価を取って欲しいと思うのは当たり前じゃないでしょうか。

 こんなことで他国と横並びを喜ぶより、ここでこそ世界の非常識日本を発揮してダントツの評価を得てもらいたいものです。その位日本人の意識は高いと思いたいのは私だけでしょうか。

 それにしても、こんな日本が上位にいるとは人間とはなかなか奇麗事ではいかないようですね。

多くを求め過ぎでしょうか!

2007102日火曜日  第2935回  市場動向

  第2920回で太陽電池の世界の市場動向に詳しい記事を取り上げましたが、ここに来て太陽電池が注目を浴びているのか又しても詳しい記事がありました。今までこの部屋で取り上げてきたことをまとめてくれているような記事です。これを読めば今の太陽光発電の状況が良く分かります。こういう記事が出て来ると言うことはやっと太陽光発電の時代が来たのでしょうか。

 bp special ECOマネジメントより

 特集 日本の技術力-8 市場競争が激化する太陽電池産業 日本は世界トップの座を守れるか

 中国企業などの本格参戦で市場に波乱

 長年にわたり世界のトップを走ってきた日本の太陽光発電ビジネスが揺らいでいる。世界の太陽電池市場が急成長するなか、ドイツ企業や中国企業の猛追を受けてシェアを落とし始めているのだ。累計導入量でも、1997年に米国を抜いて以来8年間守ってきた世界一の座を2005年にドイツに譲るなど、地盤沈下が始まっている。

 地球温暖化問題に対する関心が高まるなか、無尽蔵の太陽エネルギーから得られるクリーンエネルギーとして注目される太陽電池市場は急速に拡大し始めている。世界の太陽電池生産量は2005年には約1727MWに達しており、1996年に245MWにとどまっていた累計導入量も2005年には3700MWと、10年足らずで約15倍に急増した。こうしたなかで力をつけてきているのが、ドイツの太陽電池専業メーカーのQセルズ日本の太陽電池メーカーMSK(東京・新宿区)を買収したことで注目を集めた中国の専業メーカーのサンテックだ。このほかにも新規参入を窺う企業が多く、シェアが大きく変動する可能性が強まっている。

 実際、ここ12年で、市場の様子は大きく変わり始めた。2005年の生産量上位5社は、シャープ、Qセルズ、京セラ、三洋電機、三菱電機の順で、2位のQセルズを除くと日本企業が世界市場を圧倒していた。ところが2006年には、2位のQセルズのシェアが9.3%から10.1%へと拡大する一方で、1位のシャープは、それまで、ほぼ4分の1を占めていた世界シェアが17.4%に低下した。Qセルズの生産量は、2007年には前年の253.1MWから370MWへと拡大が予想されている。一方、中国のサンテックは2006年に、世界シェアを6.3%と大きく伸ばし、三洋電機、三菱電機を抜いて4位に浮上した。

 こうした背景には、国策として太陽電池導入を進めようと力を入れ始めたドイツや、エネルギー不足に悩む中国の国情がある。地球温暖化問題の克服に向けて再生可能エネルギーの導入に力を入れるドイツは、2005年に再生可能エネルギー法を改正。従来の電気よりも割高な価格で再生可能エネルギーを買い取る「フィードインタリフ制度」を取り入れている。これに対し日本では、住宅用の補助金制度(1994年からモニター制度を開始)が2005年度に終了、導入に対するインセンティブが低下した。こうしたことも、累計導入量で世界一の座をドイツに明け渡した理由の一つと考えられている。

 この後6話まであります。しかし、こうしてみると心配していた通り日本のメーカーの優位は風前の灯火状態のようですね。

 いくらメーカーが頑張っても自国の市場が伸び悩んでいるのでは限界がありそうです。折角のチャンスと思われたエネルギー大国への道は厳しいものがありそうです。

 それにしても、日本の政治はどうなっているのでしょうか。日本人の足を引っ張る政治なんて本当に要りませんね。そんな絶望感に捕らわれながらも何とか生き残る方法を考えないと誰も面倒は見てくれそうもありません。

夢のない政治は困りものです!

2007103日水曜日  第2936回  シリコン

  昨日の太陽電池の市場動向に続いて、第2917回でも取り上げたシリコンについての面白い記事を見つけました。昨日のQセルズサンテックが又しても取り上げられています。

  Tech On!より

Solar Power】主要メーカーのCEOが太陽電池市場の今後を議論 2007/09/27

 米国で開催中の太陽電池関連イベント「Solar Power」の2日目は,主要な太陽電池メーカーのCEOが登壇して今後の太陽電池市場について議論する「CEO Panel」で幕を開けた。参加したのは,米Kyocera Solar,米Sharp Solar,ドイツQ-Cells AG,ドイツConergy AG,中国Suntech Power Holdings Co., Ltd.,米SunPower Corp.の各CEOである。

 パネル・ディスカッションでは,SuntechCEOであるZhengrong Shi氏が終始,強気の数字を示す展開となった。特に,今後の世界の太陽電池市場について,多くのCEO2010年に510GWとしたのに対して,Shi氏は2010年に15GWとした。

 各CEOの意見が一致したのが,Si材料の需給の見通しである。Suntechを含めたいずれのCEO23年でSi材料不足が解消されるとした。

 午後から開かれた,アナリストが太陽電池市場について議論する「Investing in Solar Stocks: What Need to Know」でも,Si材料不足が2010年ごろに解消されそうだとの見解が示された。さらにアナリストらは,その影響で太陽電池モジュールが供給過剰に陥る懸念を同時に示した。

  やはり後2、3年でシリコンの供給体制は整いそうですね。その後は供給過剰の懸念とは難しいものですね。そんなことになると又メーカーが設備投資に尻込みしそうです。
  とは言いながらも、兎に角シリコン不足が解消されればコストダウンも実現しそうです。いよいよ太陽光発電の時代が到来するのでしょうか。
  しかし、その時には日本政府に足を引っ張られた日本のメーカーは世界で生き残ることができるのでしょうか。ドイツのみならずアメリカや中国そして韓国にまで抜かれているなんてことになりそうな気がします。

心配です!

2007104日木曜日  第2937回  芝生

  第971話第1392回第1421回で取り上げてきた校庭の芝生化が東京都で全公立小中学2000校で採用されることが決まったことを第2853回で取り上げました。
  文部科学省もその気になったそうです。

  時事ドットコムより

2007/10/01  校庭、市民グラウンドの芝生化推進=スポーツ楽しみ、体力向上−文科省

  文部科学省は1日までに、子どもが屋外で運動しやすいよう、校庭や市民グラウンドの芝生化を進める方針を決めた。安全にスポーツを楽しめる環境を整え、低下傾向が続く子どもの体力を向上させるのが狙い。芝生の維持管理方法や活用策などのノウハウも収集し、広く普及させたい考えだ。事業費として2008年度予算概算要求に1億1000万円を計上した。

 同省企画・体育課によると、07年5月1日時点の公立学校の校庭の芝生化整備率は、全国平均で3.72%にとどまっている。同省は、転んでもけがをしにくい芝生化を進めることで子どもに屋外での運動やスポーツを促し、体力の向上・健康の増進を図る。

 芝生化は全国9ブロックごとに、公立小中高計10校と、市民グラウンド2カ所で実施する。同省の委託を受ける形で、都道府県が専門家らをメンバーとする協議会を設置し、芝生の管理方法、活用策に関する先進事例を収集。これから芝生化に取り組む学校などを対象に、専門家を招き講習会も開く方針だ。

  これは楽しくなりそうです。10年もすれば多くの学校で芝生の校庭を見ることが出来るようになりそうです。是非、全校に広めて欲しいものです。
  これを契機に日本中の空き地でも芝生化が進めば温暖化対策にも効果があるかもしれません。
  こうなると手入れにも人手が要ります。是非十分な予算でプロの養成にも力を入れて欲しいものです。そうなれば新たな雇用増にもつながります。

綺麗でしょうね!

2007105日金曜日  第2938回  負ける胆力

  第2869回第2878回で大相撲のガッツポーズに違和感を覚えて、あんなことで大相撲の将来は大丈夫だろうかと書きましたが、もう既に遅かったのかもしれません。

 あの新弟子がリンチとは、それも親方がからんでいるようじやぁもう救いようは無いのじゃないでしょうか。

 それにしても、柔道や大相撲と日本の精神を重んずるスポーツがこの体たらくというのは日本の現在の乱れを現しているし、将来の消滅を暗示しているのじゃないでしょうか。もう一度昔の日本に帰ることはもう不可能なのかもしれません。

 日本の武道についての素晴らしい考えがありました。

 武田邦彦 (中部大学)より

  コーヒータイム  つきあう人を滅ぼすNHK

 相撲は美しい。鍛え上げた肉体、見事に作るあげられた土俵、そして吊り天井から赤房、白房まで日本文化を見事に完成した一つの形である。

 そこには日本人の魂、勝負の哀しさがにじんでいる。決して感情を顔に出してはいけない。負けてどんなに悔しくても土俵を叩いてはいけない。そっと頭を下げ自分が至らなかったこと、捲土重来を期して土俵を去る。

 69連勝をした双葉山は、鍛錬し、身を清め、滝に打たれ、そして相撲という武芸を完成させた。

日本以外の国の勝つ闘技は勝つことに目的があり、日本の武道は負けてもくじけない精神力をつける、自分をやっつけた相手を尊敬する心を養うためにある。目的が正反対だ。

 そこに外国の力士を入れた。そのこと自体はそれほどの問題ではないかも知れないが、世界的に特異な日本文化と武道の精神を入門してから親方は継続的に外国人の弟子に教えなければならない。

 勝つことが目的ではない、負ける胆力をつけることだと。 ・・・以下略

  「負ける胆力をつけることだ」とは素晴らしいですね。こんな考え方は日本人だけなのかもしれません。
  そして、「日本以外の国の勝つ闘技は勝つことに目的があり、日本の武道は負けてもくじけない精神力をつける、自分をやっつけた相手を尊敬する心を養うためにある。目的が正反対だ。」
 この言葉こそ
第2922回で柔道は単なる格闘技に陥ってしまった、もう脱退して日本だけの柔道に戻るべきじゃないかと書いたことを見事に言い表しているのじゃないでしょうか。
  やはり、日本の武道は安易に世界に持ち出すものじゃなさそうです。日本国内で、その精神が本当に分かる者(外人も含めて)が引き継いで行けば良いのです。そして、日本人がその精神が分からなくなったときには滅びの時かもしれません。

もう手遅れなのかも!

2007106日土曜日  第2939回  誇大報道

  10月3日の産経新聞のコラム「産経抄」には驚きました。何と朝日新聞への反論でした。反論にも驚きましたがもっと驚いたのはその中身でした。

  産経抄

  拝復 朝日新聞論説委員室さま。9月28日付夕刊の「『産経抄』の良心」と題されたコラムを拝読しました。安倍退陣について「靖国神社参拝や村山、河野談話の見直しを求め続けたあなた方の身びいきこそ、(安倍氏に)重荷だったのではないか」とご指摘いただきましたが、物は言いようだとつくづく感心致しました。

  「事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく」ともご忠告をいただきましたが、その言葉はお返ししなくてはなりません。そう、先月29日に開かれた沖縄戦での住民の集団自決をめぐる教科書検定への抗議集会の報道ぶりです。

  貴紙は1面で「沖縄11万人抗議」と大見出しをとり、きのうも「県民大会に11万人が参加した」と書いておられます。でも、11万人は主催者発表の数字です。記者は何の疑問も持たなかったのでしょうか。

  抄子は宜野湾市内にある会場を何度か訪ねていますが、会場の面積は約2万5000平方メートル、つまり160メートル四方に過ぎません。当日の航空写真を見ると空きスペースもあり、どう数えれば11万人にもなるのでしょう。

  もったいぶってすみません。関係者によると、参加者は最大で4万3000人だそうです。沖縄の警察は、主催者の反発を恐れてか真実を発表できないのです。江藤淳先生が生前、指摘された「閉された言語空間」がなお存在するようです。

  主催者発表通りに集会の規模を2・5倍も誇大に報道する姿勢は、戦時中に大本営発表を垂れ流し続けた貴紙の過去とだぶってしまいます。そうそう、貴紙は論調の異なる読売、日経とネット事業や販売部門で提携されるそうですね。思い切った決断に拍手を送りますが、新聞でもネットでも事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく。 敬具

  あの大々的に11万人とマスコミが報道した人数がこれほどの誇大報道とは恐れ入ります。
 私も、テレビで上空からの映像を見た時にあんな狭いところに11万人も居るのだろうかと疑いました。一体、どちらが本当なのでしょうか。いつもの巡回でも何件かこれを取り上げていました。

   反日議員を落選させる会 → 「11万人沖縄集会」をでっち上げ

   クライン孝子の日記 → 20071004


  毎年、正月の初詣の各神社仏閣への何百万人という人出の数字にも何時もどうやって数えるのか知らないが本当なのだろうかと半信半疑のところがありますが、それでもその誤差は態勢に影響のあるものではないので気楽に聞いていられます。ところが、今回の場合は見過ごすような問題では無いでしょう。

  それが証拠に、その人数に驚いて政府が見直そうとしている位なのですから。こんなでたらめな数字を素直に信じてあたふたする政府も政府ですが、平気でこんなことをするマスコミの恐ろしさを改めて感じます。いよいよこの国は危なそうです。

何とも怖いですね!

2007107日日曜日  第2940回  駐輪場

  私が未だ若き頃興味を持った企業に、第393話で取り上げた日本で一番夏休みの多い日亜化学工業株式会社と技研製作所と言って工事現場のくい打ちを静かに圧入する工法で音をなくしたという会社がありました。あのガーンガンという蒸気でくいを打つ騒音をなくした機械を発明したと言うだけで感心したものですが、それ以上に面白いと思ったのが、営業マン全員に営業車としてBMWを使わせているというものでした。何とも、面白い経営者がいるものだと感心したものでした。

  その技研製作所の社長を思わぬところで目にしました。

 13日、読売新聞コラム「キーパーソン」

 建設機械開発メーカー「技研製作所」社長 北村精男さん66(高知市)

  約150台の自転車を地下に格納出来る駐輪場「エコサイクルを開発した。大きさは、直径約7メートル、深さ約10メートルの円筒形。地上には、エレベーターのドアのような入り口があるだけだ。しかもカードで読み取らせるだけで、約10秒で自転車が出てくる。画期的なアイデアと評価され、今年8月には「第2回ものづくり日本大賞」の経済産業大臣賞を受賞した。

 自転車を地下に納めて地上をすっきりさせればいい、という思いはずっとあったんです。くい正確に地中に押し込む「圧入」という工法開発が主力事業なのですが、技術が進化して、施工が可能になった。・・・以下略 

  やっぱり只者じゃ無かったですね。この駐輪場は良いですね。これを駅の地下に沢山作れば放置自転車の問題も減りそうです。それ以上に、これからの路面電車や自転車と歩行者を中心とした都市交通の整備に力を発揮しそうです。
  さすが、騒音をなくしたくい打ち機を開発した社長だけに環境問題にも感心があるようですね。

頑張って増やしてもらいたい!

2007108日月曜日  第2941回  フイルム状太陽電池

  第2667回第2831回第2883回で取り上げた富士電機システムズのフイルム状の太陽電池が早くも増産を決めたようです。

 日経Ecolomyより

  (10/4)富士電機システムズ、太陽電池増産・370億円投じ新工場

 富士電機ホールディングス傘下の富士電機システムズは熊本県に太陽電池パネルの新工場を建設する。2011年度までに370億円を投じ、年産能力を現在の12倍の150メガ(メガは100万)ワット前後に引き上げる。同社の太陽電池は厚さ1ミリ前後と薄く、折り曲げが可能な点が特徴。複雑な形状の屋根に設置したり、携帯電源として利用したりできるシート状の発電装置として新規需要を開拓する。同社は今春、熊本工場(熊本県南関町)で同タイプの太陽電池の生産を始めたばかり。大型投資に踏み切り、折り曲げ可能な太陽電池パネルの市場を一気につくり出す狙いだ。新工場は既存工場の隣接地に08年度、09年度に1棟ずつ建設に着手、11年度までに各棟で年間50メガ―60メガワットの生産体制を築く。これに先立ち、既存工場の能力も09年度までに増強、現在の3倍の40メガワットに引き上げる。

  参照:富士電機システムズ FWAVEサイト フィルム型アモルファス太陽電池の生産設備増強について

  生産を始めたばかりで新工場の建設を決めたということはそれだけ需要の見通しが立ったと言うことなのでしょうか。

 いずれにしても、こうした折り曲げができる電池は今まで不可能だったところへの設置が見込めるだけに面白い存在になりそうです。

 この部屋で何度も書いているように京都の神社仏閣の大屋根をこうした太陽電池で埋めたいですね。兎に角、日本中の屋根と言う屋根は太陽電池で埋めてしまいたいものです。そぅなれば、太陽光発電だけでもかなりの発電量になるでしょうし、生活を太陽に合わせる事によって自家消費分くらいは太陽光発電で賄える家庭も増えてくるのじゃないでしょうか。

 そして、どうしても足らないものをどう賄うかとなり、原子力にするのか、他の自然エネルギーにするのか、それとも石油や石炭にするのかを充分議論できそうです。

先行きどうなるかも大事ですが、まずやってみて考えることも必要なのじゃないでしょうか。やってみないと分からないことも沢山あります。考えるばかりで何時の間にか手遅れになってしまっていたなんてのは本当にばからしいですから。

兎に角やってみること!

2007109日火曜日  第2942回  我が家の水道代

  第2880回の3期分に続いて19年4期分の検針票が来ました。台風のお陰で早明浦ダムの貯水量が一杯になったので芝生の水遣りに遠慮はいらなくなったのですが、何分下水代とで倍の料金となるとどうしても遠慮がちになってしまいます。何とも情けない話です。
  もう一つ、今年は井戸水を出来るだけ使うよう努力しましたが、水の出が余り良くなくて戦力にはなりませんでした。その分芝生には酷だったようで、今年はちょっと元気がありませんでした。

  平成19年4期分 平成19年8月7日〜平成19年10月5日 

  水道使用量    58立方メートル

  水道料金等    9,890円     約171円/立方メートル

  下水道使用量金等 8,484円    約146円/立方メートル

   合計          18,374円   約316.8円/立方メートル

  前年同期水量         79立方メートル

  

    平成18年度4期分 平成18年8月6日〜平成18年10月7日 

  水道使用量    79立方メートル

  水道料金等    14,280円     約181円/立方メートル

  下水道使用量金等  12,610円    約160円/立方メートル

   合計          26,890円   約340.4円/立方メートル

  前年同期水量         82立方メートル

   芝生に我慢させたお陰で去年よりは21立方メートルの節約になっています。何と8,516円の節減です。前期の7,854円より節減が多くなっています。これは意外でした。ちょっと水遣りを遠慮しすぎたのかもしれません。
  それにしても、我が家の節減はかなり定着して来たと言って良さそうです。

もう一頑張りか!

20071010日水曜日  第2943回  可愛気

  第2874回で私に欠けている「可愛気」を取り上げましたが、何とこの言葉松下幸之助さんも言っていたのだそうです。

 10月3日 読売新聞コラム 何やってんのやら 政界 角界リーダー考 

 窮地かわす「しなり」欠如  鷲田 清一 大阪大学学長

 ・・・略

 そんななかで一つだけ、味があるなあと感心した言葉がある。電機業界の方から聞いた話なのだが、松下幸之助はかって、一堂に会した自社の管理職の前でこう説いたという。成功する人が備えていなければならないものが三つある。それは、「可愛げ」と「運が強そうなこと」と「後ろ姿」だと。そしてそのあと、あなた方はただ運がよかっただけだと、きつい皮肉を飛ばしたというのである。
 「可愛げ」のある人にはスキがある。無鉄砲に突っ走って転んだり、情にほだされていっしょに落ち込んでしまったりする。だからまわりをはらはらさせる。わたしがしっかり見守っていないと、という思いにさせる。
 「運が強そうな」人のそばにいると、何でもうまくいきそうな気になる。その溌剌とした晴れやかな空気に乗せられて、一丁こんなこともやってみるかと冒険的なことにも挑戦できる。
 だれかの「後ろ姿」が眼に焼きつくときは、見ているほうの心に静かな波紋が起こっている。言葉の背後に秘められていたある思いに想像力が膨らむ。何をやろうとしているのか、何をやろうとしているのか、そのことをつい考える。
  そう、見る人を受け身ではなく、能動的にするのである。無防備なところ、緩んだところ、それに余韻があって、そこへと他人の感心を引き寄せてしまうからだ。・・・以下略

 「可愛げ」だけでも無いと言うのに、「運が強そう」や「後ろ姿」までいるとなるともう絶望的です。所詮、私には「成功」は縁がなかったようです。

 しかし、「運が強そう」なんてのはきついですね。これなんかは物事を前向きに捉えるかどうかで違ってくるのじゃないでしょうか。何でも悲観的に考える人に運が向いてきそうもないし、強い意志と前向きな考え方を持っていれば運があるように見えるのじゃないでしょうか。

 それにしても、幸之助さんも「あなた方はただ運がよかっただけ」とは随分きついですね。ご本人は三つとも揃っていたんでしょうか。

 とは言いながらも、人生には運も必要なんでしょうね。宝くじだって当たる人と当たらない人がいるんですから。尤も、どちらが運が良いかは分からないような気がします。

やはり「可愛げ」が一番かな!

20071011日木曜日  第2944回  ムラサキカタバミ

  第2834回第2849回などであれほどしつこく芽を出していたムラサキカタバミですがが梅雨明けのころから全く芽を出さなくなっていました。もしかしたら、さすがの敵も私のしつこさに遂に絶滅したかと密かに喜んでいました。
  8月、9月と全く気配を見せなかったので、これはいよいよ本当に根絶に成功したのかもとちょっと油断しました。ところが、やはり甘かった。10月に入って、雨が何度か降ったので、少し不安を覚え、良く眼を凝らして見てみると、何と、やはり、小さな芽が何本か出てきていたのです。
  いやな予感は当たってしまいました。今のところはそれ程苦労もせずに抜けますが、もしかしたら、又しても大量に生えてこないとも限りません。当分は油断できない状況が続きそうです。
  それにしても、雑草の生命力には感心させられます。とは言いながらも、芝生をはがしてまで根本的な退治を決断したのは間違いじゃなかったようです。芝生の方も大分伸びてきてはがしたところも芽を出してきました。あと、1、2年もすれば完全に元通りになるでしょう。
  今年は、今のところ
カラスノエンドウも余り眼に立ちませんのでこれも戦いのクライマックスは越えたのじゃないかと思っています。
  我が家の雑草の両巨頭との長い戦いもいよいよ終盤に近づいてきたと言ってもいいのかもしれませんが、油断は禁物です。最後まで、気を抜かずに根絶を計りたいと思っています。
  しかしながら、この長い戦いの所為か、今年は例年に比べてかなり雑草が少ない感じです。実を言えば、体の不調などもあって9月頃は殆ど草抜きはやっていないのです。それだけに今年の雑草の少なさに救われた思いがあります。これは、私の努力が報われたのか、それとも単に熱い夏の所為だったのか、これからが勝負かも。幸い体調も戻ったのでじっくりと戦うつもりです。

それにしても長い戦いです!

  とうとうやってしまいました。10日の更新をするときに前もって書いておいた11日分までアップしてしまいました。

 気が小さいので毎日の更新に追われるのが苦痛になってきたときに、「そうだ、書き溜めておけば良いんだ」と、出来るときには次の日の用意もしておくようになったのですが、眠気眼でアップするときにどこまでやったのかが分からなくなって、つい翌日のものをアップしてしまったことも何度かありました。

 今までは、それでもアップして直ぐに気が付いて直していたのですが、今回はとうとうやってしまいました。朝、何時もお世話になっているAさんからメールーで指摘されたときは時既に遅しで出勤時間でした。

20071012日金曜日  第2945回  バイオエタノール

  とうもろこしやサトウキビなど、挙句の果ては米までバイオエタノールの原料にするというのはやはりどうしても納得がいかないものがあります。食べるものもなくて困っている人たちのことを考えれば食料を油にするというのは金持ちの我がままと言っても言い過ぎじゃないでしょう。

 讃岐うどんやカップラーメンの原料の小麦などの値上がりによる価格の改定など、なんだかんだと言いながらも、我々の生活にも影響が及んできているようです。

 食糧を原料にするのは納得が行かないですが、使用済みを使うのは大賛成です。本格的な動きも出てきたようです。

  日経エコロミーより

  (10/2)廃油から燃料、給油所稼働・ほっかほっか亭のプレナス

 持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」を運営するプレナス(福岡市)は2日、使用済みの食用油から作ったバイオディーゼル燃料の専用給油所「プレナスステーション」を稼働させた。九州で使用する配送車などの約7割に当たる54台の燃料を賄う。

 福岡県朝倉市にあるプレナスの配送拠点に設置。九州・山口の941店舗が揚げ物などに使い、年間に廃棄する131万リットルの菜種油から118万リットルを精製、供給する。価格は1リットル当たり90円前後と、軽油より約20円安く、二酸化炭素の排出量も年間で約3100トン削減できるという。

 この日は、店舗から廃油を回収する4トントラックが燃料を給油した。記者会見したプレナスの塩井高明専務は「チェーン店なので同じ品質の使用済み油を安定的に供給できる。原油高による配送コスト上昇の抑制にもつながる」と説明した。〔共同〕

 こういう使用済みで廃棄処分していたものを再利用するのは穀物類を使ってバイオエタノールを作るのと違って本当に地球に優しいといえるのじゃないでしょうか。

  もう一つ、第2682回第2780回で取り上げたバイオエタノールも動き出したようです。

  日経ネットより

  バイオ燃料、東西で別規格、大阪府が「E3」試験販売

 大阪府は9日、環境省から受託したバイオエタノール混合ガソリン「E3」の試験販売を府内2カ所の給油所で始めた。販売や流通過程での管理手法を検証し、本格普及につなげる。石油元売り各社が4月に首都圏で販売を始めた「バイオガソリン」とは別規格。元売りはE3の普及に協力しない方針で、2種類のエタノール混合ガソリンの導入試験が東西で並行して進むことになる。

 E3はガソリンに3%のバイオエタノールを直接混入する。販売価格はレギュラーガソリンと同程度に抑えた。当面、利用できるのは事前にホームページ上などで大阪府に登録した車両に限る。

 大成建設や丸紅などが出資するバイオエタノール・ジャパン・関西が廃木材から製造したバイオエタノールを使う。大阪府はE3を販売する給油所の数を1015店程度に増やし、最大で年間47000キロリットルを販売する計画だ。(00:50)

  参照:バイオエタノール・ジャパン・関西 株式会社

      「プレナス」フライ油リサイクルシステム

こうした使用済みの廃油や廃木材からの製造は量的に多くは望めないのかもしれませんが、穀物類から作ったバイオエタノールよりは生活に影響が無いばかりでなく廃棄処分するものを有効利用するのですから一挙両得というものです。

 量は少なくてもこういうものや太陽光発電など自然エネルギーを寄せ集め、省エネ生活を組み合わせれば全量とは行かなくてもかなりのところまでエネルギーを賄えるのじゃないでしょうか。

兎に角、少しからでもやり始めることです!

20071013日土曜日  第2946回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、10月分は9月11日から10月10日までのデータです。実質30日分で先月よりも2日少なくなっています。

 第2916回でも書いたように8月、9月の発電量が過去最高を記録しそうなほどの絶好調でしたが9月の後半になって去年より悪くなってきました。その代わりと言っては何ですが、第2924回でも書いたように台風のお陰もあって水の方は心配なくなりました。発電量と水の両方を求めるのは贅沢なのかもしれません。

 去年8月、買電、568(303,265)KWhで10,562円 1KWhの単価、約18.60円

 今年8月、買電、454(222,232)KWhで8,299円 1KWhの単価、約18.28円

 去年9月、買電、599(359,240)KWhで11,791円 1KWhの単価、約19.68円

 今年9月、買電、690(424,266)KWhで13,603円 1KWhの単価、約19.71円

 去年10月、買電、473(233,240)KWhで8,306円 1KWhの単価、約17.56円

 今年10月、買電、546(280,266)KWhで9,752円 1KWhの単価、約17.86円

 今月も、先月に続いて買電が大幅に増えています。去年より73KWhの増加です。発電量も31KWh減少してます。

  去年 8月、売電、353KWhで 9,834円  1KWh単価、約27.86円

  今年 8月、売電、387KWhで10,781円  1KWh単価、約27.86円

  去年 9月、売電、323KWhで 8,998円  1KWh単価、約27.86円

  今年 9月、売電、404KWhで11,255円  1KWh単価、約27.86円

  去年 10月、売電、345KWhで 9,078円  1KWh単価、約26.31円

  今年 10月、売電、329KWhで8,744円  1KWh単価、約26.58円

 今年 8月、▲2,482円の支払い。去年電気代728円比、3,210円の節約。

 今年 9月、2,348円の支払い。去年電気代2,793円比、445円の節約。

 今年 10月、1,008円の支払い。去年電気代▲772円比、1,780円の浪費。

 買電が73(47、26)KWh増えて、売電が16KWhの減少と発電量の31KWhの減少と相まって、去年対比としては今年になって最悪の結果となりました。天気任せにせずに、もっと地道な努力をしないといけないですね。

  年間電気代0目標は早くも赤信号か。

さて来月は!

20071014日日曜日  第2947回  ホンダ薄膜太陽電池

  第2633回第2826回で取り上げたホンダの薄膜太陽電池の展開ががいよいよ全国的になるそうです。

  日刊工業新聞より

ホンダ、独自開発の次世代型薄膜太陽電池を22日から全国発売へ

 ホンダは10日、独自開発した次世代型薄膜太陽電池を22日から全国発売すると発表した。これまでは限定生産で、東京や埼玉など9販売店のみで扱っていた。100%子会社のホンダソルテック(熊本県大津町、数佐明男社長)で年産27・5メガワット分の量産が始まったことから、販売エリアを拡大する。

 同社の太陽電池は銅−インジウム−ガリウム−セレン(CIGS)の化合物を素材とし、製造時から環境に優しいのが特徴。1枚あたりの最大出力が125ワットで、価格は6万375円。システムを統御するパワーコンディショナ(26万2500円)が必要。一般住宅では3キロワットの電力が必要なためシステムで約171万円程度の価格となる。

 発売に先立ち、12日まで千葉・幕張の幕張メッセで開催される「第2回新エネルギー世界展示会」に出展している。(更新日 20071010日)

  参照:株式会社ホンダソルテック

 予定通りだったのかそれとも順調に立ち上がって早まったのか興味があるところですが、いずれにしても、シリコン不足を補う新しい太陽電池の発売は楽しみです。
  一気に増産となってコストダウンが進めば、シリコン不足の解消も近いシリコン系との競争も激しくなりそうです。いよいよ太陽光発電の時代が来るのでしょうか。
  何年か後には、ホンダの主力製品が太陽電池になっていたなんて現象が起こらないとも限りませんよ。その頃には、交通体系がクルマから公共交通に変わってしまったトヨタさんはどうなっているでしょうか。

興味ありますね!

20071015日月曜日  第2948回  トヨタ1/X

 第2898回でカーボン製の軽量自動車、それも電気自動車が出来ないものかと書きました。ところが、昨日も2、30年後はどうなっているんでしょうと書いたあのトヨタが電気自動車でこそありませんがカーボンファイバーを使った軽量車をモーターショーに出展するのだそうです。

  FujiSankei Business i. 2007/10/11  より

  東京モーターショー、出展車出そろう…環境技術で“競演”  トヨタ…重さ3分の1 日産…「超」豪華仕様

 千葉市の幕張メッセで26日に(一般公開は27日から)開幕する東京モーターショーの国内メーカーの出展車が10日、出そろった。各社とも、ハイブリッド車や燃料電池車、電気自動車などの環境対応車に力を入れており、2年前の前回開催よりさらに“環境モーターショー”の色合いがさらに強まりそうだ。

 トヨタ自動車が10日発表した参考出展車の目玉は、ハイブリッド車「プリウス」の約3分の1となる420キログラムを実現した環境対応車「1/X(エックス分の1)」。「あらゆる環境負荷をX分の1に減らす」との意味が込められており、骨格に軽くて耐久性に優れた「炭素繊維強化プラスチック」を採用した。

 開発担当者は「道路の劣化を防ぐ効果があるほか、高架道路や立体駐車場の強度も現在より低減できる」と、燃費向上だけにはとどまらないメリットを強調する。家庭用電源から充電できる「プラグインハイブリッド車」を想定し、代替燃料のバイオエタノールも使用できるようにする。・・・以下略

  参照:トヨタ ニュースリリース

  420キログラムとは強烈です。やはりやろうと思えばこんな車が出来るんですね。これこそ目指すべき方向でしょう。エンジンは500CCでプラグインハイブリドだそうです。
  これは欲しいですね。しかし、大きさを軽並みにして電気自動車にすればもっと軽く出来るかもしれません。
  それにしても、私の嫌いなトヨタさんからこんな魅力的な車が出てくるとは。

トヨタ侮りがたし!

20071016日火曜日  第2949回  フードマイレージ

  酒は飲まないが甘いものには目がない私(糖尿病で今は控えています)は赤福は大好物です。しかし、あの日持ちのしない商品のどうやって保っているのだろう「大変だろうなぁ」と疑問には思っていました。そうしたら今回の製造年月日の問題で冷凍処理しているとの報道を聞いて、「そうか冷凍か、良い事を思いついたなぁ」と感心しました。

 あれだけ人気があって大量生産が必要で日持ちがしないものを廃棄処分をなくすることは大変な苦労があるはずですが、それが冷凍技術によって克服されたとしたら喜ぶべきことと思うのは私だけでしょうか。

 「白い恋人」も売れすぎて在庫を持つために日付を誤魔化していたように、この問題は食べ物を扱う商売にとって死活問題でしょう。

  しかし、メーカーも悪いが、消費者もやたらに賞味期限なるものを気にしすぎるのじゃないでしょうか。「赤福」だって「白い恋人」だって少々日にちが経っていても、そのつもりで食べれば別に問題は無いはずです。

 私なんか、「白い恋人」や「赤福」が店頭から撤去されたニュースを見る度、「何と勿体無い、あの商品は廃棄処分するしかないのだろうか」とそちらの方が心配になります。いっそのこと、スーパーなどでよくやっている処分品として半額とかで売れば良いのに。結構買う人もいるはずです。そうすればメーカーも消費者もメリットはあるはずです。何でやらないんでしょうか。まぁ、マスコミあたりがたたきそうですが、廃棄処分よりは余程地球に優しいと思うのですがどうでしょう。

 しかし、メーカーもヒット商品が出ると大量生産に乗り出し、結局はこんな問題になってしまうのじゃないでしょうか。会社を大きくして、販路を広めることは良いこととして今までは捉えられてきましたが、もうそろそろ考え方を変えても良い頃なのかもしれません。

 そんなことを考えさせられる面白い記事がありました。

  asahi,comより

  (環境ルネサンス)「お近く食材」力 減らせ「フードマイレージ」 20071008

  買い物に行って食材を選ぶとき、何を気にするか。味と値段、安全性が大方の選択基準だろう。これに加え最近、「距離」という指標が注目されている。遠くでとれたものより、近くでとれたものを選ぶ。それによって輸送に伴う二酸化炭素(CO2)の排出を減らし、地球温暖化の防止に役立てようとの発想だ。「フードマイレージ」という指標を使い、食卓から地球環境に目を向ける動きが広がっている。

 ◆遠くから運べばCO2増 地産地消で地球冷やせ

 フードマイレージの直訳は「食料輸送距離」。食料は主にトラックや船、飛行機で運ばれる。輸送距離が長ければ長いほど、石油がたくさん使われ、CO2の排出が増える。航空会社のマイレージは増えればいいが、こちらは減らすことに価値を与える。

 元々は英国の消費者運動から始まった考え方だ。01年ごろ、農水省の農林水産政策研究所長だった篠原孝氏(現・民主党衆院議員)が、日本に紹介した。

 経済のグローバル化が進むなか、物の輸送がいかに環境に負荷を与えるかという点を問題視した。英国では理念的な運動だったことから、篠原氏は部下だった中田哲也氏(現・九州農政局消費生活課長)に、フードマイレージの数値化を提案。食料の重さと距離を掛け合わせる計算方法ができあがった。

 中田氏の試算によると、01年の日本の輸入食料のフードマイレージは約9000億トン・キロにのぼった。各国と比較すると、米国と韓国は日本の3割、フランスは1割にすぎなかった。この数字からCO2排出量を計算すると、1690万トンにのぼる。これは国内の食料輸送に伴うCO2排出量の2倍近い値だった。

 中田氏は「想像はしていたが、日本の値は極端に高い」と話す。ただ、「あくまで輸送面だけにしぼった数字。国内産でもハウスで加温したり、化学肥料を使ったりすると、環境負荷は上がる」とも指摘する。

 今年の環境白書によると、05年度の日本のCO2排出量のうち、運輸部門は2割を占め、90年と比較すると1.2倍に膨らんでいる。

 篠原氏は「物の輸送が、いかに環境へ負荷が大きいか。国際分業がさらに進むと、地球環境はパンクする。国内農業の保護を訴えている訳ではない。今やどんな問題にも環境の価値が優先する」と話す。

 「POCO(ポコ)」

 2年半前、こんな単位が生まれた。有機農産物など安全な食品を宅配する「大地を守る会」(東京・六本木)が、CO2の量を分かりやすく表示しようと、約8万人の会員向けに編み出した。

 1ポコはCO2.100グラムに相当する。例えばこんな使い方だ。

 豆腐がある。一つは佐賀県産の大豆で作られた。もう一つは米国・ノースダコタ州産の大豆からだ。東京の消費者がこれらの豆腐を食べる場合、輸送に伴うCO2排出量は佐賀産が0.5ポコ、米国産が2ポコになる。佐賀産を食べた場合、1.5ポコ、つまり150グラムのCO2を減らせることになる。

 「守る会」はフードマイレージを基に70品目の食材について国産と輸入品のポコの差を算出し、ホームページで公開している。なるべくポコの少ない食材を、と会員らに呼びかける。

 ポコの語源は、CO2を固化したドライアイスが水の中で「ポコポコ」と音を出すのと、「ちょっと」という意味のスペイン語の「ポコ」をかけたそうだ。少しずつポコを減らそうというメッセージでもある。

  参照:フードマイレージ

 この考え方は面白いですね。最初に知ったのは、イギリスのスーパーで商品に距離と値段を掛けた数字を表示しているというものでした。相変わらずヨーロッパは考え方が進んでいますね。

 高い運賃を掛けて世界中から食材を集めることの勿体無さを考えるときが来ているのかも知れません。途上国で買い叩いた商品より少々高くても地場の商品を買う心意気が結局は自分たちを守ることに繋がることになるはずです。

考えるべきかも!

20071017日水曜日  第2950回  ノーネクタイ

  新しい職場は普段着や作業服なのでネクタイとは全く縁が切れて毎日気持ち良く仕事をさせてもらっています。10月になっても、もちろんノーネクタイです。長いサラリーマン人生の中でやっと巡ってきた最高の環境です。全てのサラリーマンにこの環境を分けてあげたいものです。

 ところが、アメリカは既にそれに近い状態のようです。

  時事ドットコムより 10/13

  ノーネクタイ、もはや普通=仕事での着用率1割−米調査

 【シカゴ13日時事】仕事の際にネクタイを着用するのはもはや1割にすぎず、3分の2以上の人が仕事でも一切ネクタイをしない−。ギャラップ社がこのほど発表した世論調査で、米国のビジネスマンの服装が急速にカジュアル化していることが改めて確認された。

 仕事で着る服の質問に対して、男性ではスラックスとシャツ、女性ではスカートとブラウスという「カジュアル・ビジネス」が全体の43%を占めた。次いでジーパンなどの「カジュアル・ストリート」が28%、制服が19%、スーツなどの「フォーマル」は9%にとどまった。2002年の調査では、カジュアル・ビジネスは32%、フォーマルは12%だった。

 男性のネクタイ着用については、仕事の時に常に着用する人は9%で、仕事時間の約半分が4%、時々が20%だった。

 以前からアメリカあたりではノーネクタイはどのくらい浸透しているのか興味がありましたが想像以上に浸透しているようですね。

 きっとヨーロッパはここまでは浸透していないのでしょうね。しかし、アメリカのこの数字は心強いですね。アメリカの後追い傾向のある日本もいずれはこの数字に近いものになってくるのでしょうが、せめてこの程度のことはアメリカを抜いて欲しいものです。

何といってもノーネクタイは良いですよ!

20071018日木曜日  第2951回  誇大報道

  第2939回で取り上げた「沖縄11万人抗議集会」報道の数字を福田首相が認めているのだそうです。

  「11万人は事実」と福田首相 「角福戦争」再現も 2007.10.12 

  福田康夫首相は12日の衆院決算行政監視委員会で、沖縄戦で日本軍が「集団自決」を強制したとする記述が教科書検定で削除されたことに関し、「11万人の県民大会があったという事実も、われわれが重く受け止める1つの理由かもしれない」と述べた。

 検定撤回を求めた9月の沖縄県民大会の参加者数を首相が主催者発表通り「11万人」と述べたのは初めてで、首相は集会を受けて政府の対応を変えたことを認めた。関係者の証言では参加者は4万人強だったことが明らかになっている。・・・以下略

  草莽崛起 PRIDE OF JAPANによるともっと少なかったようです。

 ・・・略

 前に送りました沖縄報告文で、琉球新報の集会全景写真に写っている人の数を数えてみる、と書いていましたが、この一週間かけて熊本大学の学生が数えてくれました。その結果は、13,307人 でした。・・・以下略

  これほどの数字の違いを発表通り認めると言うのは何か考えがあってのことなのでしょうか。それとも、本当に数字を信じているのか。もし信じているとすれば総理大臣は新聞発表を裏付けも取らずに信じているということになるわけですが、幾らなんでもそこまで寝ぼけているとは信じられません。やはり、何か思惑があって、あえてあの数字を認めると言うことなのでしょう。
  こうなると福田総理は日本軍が「集団自決」にかかわっていたと言う説を採りたいのかもしれません。やはり自虐史観を持っているかそれとも中国や韓国に弱みをつかまれていると考えた方が良いのでしょうか。それとも、もっと深い考えがあるのでしょうか。

  いずれにしても、こんな嘘の数字を堂々と発表するマスコミといいそれをあえて認める総理大臣といい国民をなめきっているとしか考えられません。一体、日本をどうしたいのでしょうか。

何とも怖い!

20071019日金曜日  第2952回  トランジットモール

  第437話で京都のチンチン電車にもう一度乗れるのは何時だろうかと書きましたが、人間考えることは同じようです。

  産経ニュースより

  京都市の四条通で一般車両を締め出し 100万以上の都市では世界初の試み (1/3ページ) 2007.10.11

  歩行者優先の街並みを取り戻そうと、京都市のメーンストリート四条通で、バスやタクシー以外の一般車両を締め出す「トランジットモール」の社会実験が12日に始まる。3年後の本格導入を見据え、歩道部分を拡幅、周辺の道路も封鎖するなど国内の大都市では前例のない大掛かりな試みとなる。市はトランジットモールを建物の高さ規制などの新景観政策に次ぐ街作りの柱に位置付ける方針で、活性化を期待する地元企業、大学の後押しがある半面、通行禁止による混乱を指摘する声も出ている。

 週末になると、歩道は観光客や買い物客でひしめき、車道もすし詰めの渋滞となる四条通。見慣れた風景が一変するのは今週末の3日間だ。・・・以下略

 週末3日間のニュースを探して見ましたが、残念ながら見つけることが出来ませんでした。どこかが報道したのでしょうか。

 それにしても、3年後に本格導入とはいよいよ昔のチンチン電車の復活も見えてきたのかもしれません。これを契機に昔の市電の路線の復活と自動車の通行禁止なんてことになれば最高ですね。そうなれば京都議定書で高めた名前が一層高くなり、日本を代表する古都の景観と環境への取り組みで世界中の観光客を呼べるようになるかもしれません。

 そして、私が何時も言っている、神社仏閣へのフレキシブル太陽電池の設置で環境対策では世界を代表する都市になって欲しいものです。

そんな京都を歩いてみたい!

20071020日土曜日  第2953回  水溶液蓄電池

  電気自動車も太陽光発電も蓄電池の画期的な製品が待たれますがなかなかこれといった物は出てこないようです。

そんな中、第2368回で取り上げた住友電工のレドックスフロー電池のような新しいものがでたようです。

  日刊工業新聞より (既に記事はないようです。)

  琉球電力、バナジウム利用の蓄電池を開発−低コスト・大容量

 琉球電力(沖縄県浦添市、阿部倶巳社長、098・871・1661)は16日、バナジウムを利用した水溶液蓄電池「バナセイバー」を開発したと発表した。08年1月から順次生産を開始する。価格は蓄電容量が1キロワット時で4時間充放電型という、最も小型なタイプで68万円。

 同電池は陽極タンクと陰極タンクのそれぞれにためたバナジウム水溶液を、イオン交換膜のセルに還流させ、電解液の化学反応で充放電する。電解水溶液とセルを別々に設置できるため、低コストで大容量化ができるのが特徴。電池寿命も10年以上と長く、自己放電せず長期間の蓄電も可能。

 同社では風力発電所や太陽電池などとの併設のほか、割安な深夜電力を有効利用したい企業での採用などを見込む。(更新日 20071017日)

  参照:琉球電力

  沖縄電力かと思ったら違うようです。まあ、紛らわしい名前に胡散臭さを覚えますが、要するに製品が良ければ会社の大きさは関係ないですね。

  それにしても、この手の蓄電池は大きいので電気自動車には無理ですが、工場など充分な設置場所がある所には有用かもしれませんね。

  いずれにしても、色んな蓄電池が競走してより良いものを早く作って欲しいものです。何といっても、蓄電池が未来のエネルギー解決の鍵を握っているといっても言い過ぎではないしょう。

夢の蓄電池はいつでしょう!

20071021日日曜日  第2954回  新しい光源技術

  第2887回で白熱灯に比べて圧倒的に電気の消費が少ない電球型蛍光灯を取り上げましたが、世の中はもっと進みそうです。

  CNET Japanより

  米国政府、新しい光源技術開発に本腰--環境対策へ「研究開発費は無制限」 永井美智子(編集部) 2007/10/16

 米国政府が日本の技術を基にした、新しい光源技術の開発に乗り出す。既存のLEDよりはるかに明るく省電力な白色LEDや面で発光するレーザーダイオードを開発し、世界のエネルギー利用量の2030%を占めるといわれる照明分野で、あらたな覇権を握りたい考えだ。

 日本の技術ベンチャーであるニューパラダイムテクノロジーと米ウエストバージニア大学研究機構、米シンクタンクのIC INOVAが共同で、超高発光度白色LEDおよび面発光レーザーダイオード(LD)を開発する。3者は「日米共同LEDプロジェクト」という名称のプロジェクトを結成することで1015日に合意した。このプロジェクトには米エネルギー省など13の連邦政府機関と、Microsoftなど17の米企業がパートナーとして参加する。

 研究資金は連邦政府機関などが提供する。「2年間で目標とする技術を完成させる。そのための資金は無制限に提供される」とIC INOVAの日本法人であるアイシーイノバジャパン代表取締役の藤木俊也氏は話す。

 3者は共同で、200910月までに現在の白色LEDの発光効率である150lm/Wを大幅に上回る250lm/Wの白色LEDを開発する。また、面発光レーザーダイオードについては、実用化レベルの青色、および緑色のものを完成させる。

 「現在百本以上の白熱灯を使う必要があるオフィスを、1つの照明で照らせるようになる」とアイシーイノバジャパン取締役副社長の秋谷弘一氏は話す。

 豊田合成で青色発光ダイオードの研究開発に携わった経験を持ち、今回ウエストバージニア大学の教授に就任したニューパラダイムテクノロジー取締役の真部勝英氏は「フィルム状の、薄く軽く安い光源も実現できる。また、太陽光に近い光ほど人間に優しいといわれていることから、そういった地球にも人間にも優しい光源を開発する」とした。・・・以下略

  日本の技術が日本で生かされないのは残念ですが、いずれにしても、消費電力の少ないものが開発されることは歓迎します。アメリカにこんなのが普及したらその効果は蛍光灯の普及している日本とは比べ物にならない効果が現れそうです。

 とは言いながらも、発売されれば日本の方が早く普及しそうな気がします。私も欲しいです。

 話は変わりますが、HPの入口にFriend-A(フレンドエー)という新しいリンク先が出来たのに気が付かれたでしょうか。実は、単身赴任時代の同僚が経営している楽天の中のショップの手伝いをすることになりました。
  自転車、電気製品、おもちゃ等を扱っています。この部屋を立ち上げたのも以前から興味があったインターネット販売をやるには自分で
HPをやってみなければその可能性も分からないと思ったからです。ところがやってみてこれは生半可なことでは無理だし、第一、売り物が無いことに気がつき諦めました。

 しかし今回ひょんなことから手伝って欲しいとの打診があったので手伝わしていただくことにしたものです。ここは仕入れのルートがしっかりしているので売り物には困らないようです。
  早速、楽天のマニュアルを送って貰って勉強してみると、流石に行き届いたシステムになっており、成る程、これならそれほど知識が無くても出店できるはずだと関心しました。そこで最後のチャンスと思い引き受けることにしました。

  いずれは、今日も取り上げたような環境グッズも取り扱ってみたいものです。

さて、どうなるか!

20071022日月曜日  第2955回  優先座席

  公共交通好きの私ですが、若い頃、気が弱くて困ることがありました。というのも、お年寄りなどに席を譲る勇気が出ず、声を掛けられず黙って席を立ったりしたものです。それが嫌で、どんなに席が空いていても座らないようにしていたときもありました。
  さっと、席を譲る人を見ると、「凄いなぁ、私もああなりたいものだ」と思いながらも出来ない自分を歯がゆく思ったこともありました。席を譲るって以外と勇気がいるものだと思っているのは私だけでしょうか。

  そんなことを思い出させる阪急電車の優先座席の話題がありました。

  産経新聞【産経抄】10月19日

  落ち着いたマルーン(栗(くり)色)の車体でおなじみの、といっても関西人以外はおなじみでないかもしれないが、京阪神の足となっている阪急電車が「優先座席」を8年半ぶりに復活させるという。残念ながらやむを得ない。

 ▼阪急が優先座席をなくしたのは、「全席が優先席」という理想からだった。21世紀にはお年寄りや妊婦さんが乗ってきたらさっと席を譲るという当たり前のマナーがきっと定着するだろう、という読みだったようだが、甘かった。

 ▼お年寄りが前に立っても狸(たぬき)寝入りするのはまだいい方で、若者たちが平気でぺちゃくちゃしゃべり続ける光景を何度見たことか。学校も会社もモラル低下に頭を悩ませているのに、電車内だけ例外とはいかない。せめて優先座席には若者を座らせないよう徹底させるしかない。

 ▼理想と現実のギャップに気づくのに鉄道会社は、8年以上かかったが、旧日本軍が中国に遺棄したとされる化学兵器処理事業の闇も予算措置から8年を経て明るみに出ようとしている。こちらもある政治家の日中友好を願う「理想」から出発した。・・・以下略

  こんな人たちの中にも私のように内心は葛藤している人もいるはずです。それだけ、席を譲ることが当たり前のこととして定着していないのですね。当たり前であれば、優先座席なんているはず無いのですから。阪急電車も悔しかったでしょうね。
  それにしても、後半の河野洋平さんへの苦言に続くのは笑いました。尤も、笑ってる場合じゃないですが。

  もう一つ

  四国新聞 「一日一言」10月20日付・実験は続く

  ・・・略

 しかし8年前に始まった人間への実験では、チンパンジーとそう変わらない結果が出たようだ。優先席以外は譲らなくていいと誤解されないように、との思いが同社にはあった。つまり全席が優先席。「情けは人のためならず」とも言うし、自発的な助け合いができる人間なら何ら問題はないだろうと考えたらしい。

 もちろん車内では、お年寄りらが催促すれば、それに応じる行動は見られただろう。だが自発的には席を譲ってもらえないケースが多く、優先席設置を求める声が毎年数十件あった。とうとう今月29日に優先席を復活させることになったという。・・・以下略

  こちらはチンパンジーと比べています。席を譲るという弱者をいたわる気持ちを素直に行動に移すのは人間にとっても相当難しいことのようです。それでも、何時かはスマートに譲ってみたいものです。尤も、もはや譲られる歳かもしれません。

遅かったかも!

20071023日火曜日  第2956回  迷惑メール

  インターネットで世界は変わると期待していましたがどうも伸び悩んでいると感じるのは私だけでしょうか。その原因は人間の欲や悪意にあるような気がします。
  インターネット大好き人間の私ですが、毎日100通くらいの迷惑メールとウィルス対策でパソコンの動きが遅くなることには流石に辟易します。迷惑メールとウィルスがなければインターネットによって世の中はもっと便利になっていたでしょうし、もっと発展していたはずです。
CPUの能力アップもウィルス対策にそのパワーを取られているのじゃないでしょうか。何とももったいないですね。
  それを考えると人間の欲や悪意というのはコンピューターによるばら色の未来さえ邪魔していると言えるのじゃないでしょうか。本当に何とかならないものでしょうか。
  そんなことを思っていたら、お国が乗り出すようです。

  10月20日付 よみうり寸評

 一日の始まりはパソコンにたまった迷惑メールの消去、という人も多いのではなかろうか。「お元気ですか」――。迷惑ではないメールと混同してしまう表題のものもあるから、たちが悪い◆国内だけで毎日、数十億もの迷惑メールが送信されているという。世界を飛び交う招かれざるメールの多くにかかわっているのが「ボット」というウイルスだそうだ◆ロボットのように操れるから、ボット。これに感染したパソコンは、迷惑メール送信者の意のままに作動し、出会い系サイトへの勧誘などを一斉に送信してしまう◆パソコンの所有者は、感染に気付きにくい。知らぬ間に、違法行為に加担しているかもしれない。何とも厄介なウイルスがはびこっている◆総務省の研究会が、迷惑メール対策の中間報告案をまとめた。受信者の承諾なしに広告メールを送ることなどを禁じるという。だが、当の総務省も「対策に特効薬はない」と、心もとない◆トラブルから逃れるには、メールを開かず、消去するのが一番。だが、何よりも、迷惑メール根絶の特効薬が欲しい。

  何だか、最初から弱気なようです。尤も、日本のお国で何とかなるくらいなら今までにプロが何とかしているでしょう。

   それにしても、迷惑メールの件名には悩まされます。どこかで聞いたような名前で来るともしかしたらと削除をためらい開けてしまうこともあります。そういうのは本物だったためしは殆ど無いですね。
  そこで、今は、
SPAMfighterという無料ソフトで迷惑メールをブロックして一括削除しています。これで大分楽になりました。

  迷惑メールやウィルスが本当に無くなればインタネットの世界は万々歳なんですけどね。

本当に、勿体無い!

20071024日水曜日  第2957回  自転車道

  第2802回第2819回第2862回でも書いたように5月の末に自転車通勤を始めて5か月が経ちました。始めた頃は初夏の一番良い時期だったのですが、心配していた夏の暑さは通勤距離の短さもあって何とか乗り切りました。しかし、厳しかった残暑のお陰とは言えさすがに朝晩の冷え込みがきつくなってくると冬の寒さを乗り切れるだろうかとちょっと不安な気持ちになっています。
  それでも、やっとその気になって続けてきたからには何とか冬を乗り切って一年間は続けたいものです。

  実を言うと、こんな根性なしの私が何とかここまで続けてこれたのは、私の通勤路が意外と道路が整備されていた所為もあるのです。我が家から一直線に北に向かい、信号の無い県道を横切って直進して次に左折すると後は広い歩道を真っ直ぐに1キロ弱走ればもう職場です。途中に信号つきの横断歩道が一つあるだけです。
  だから、危険なのは我が家を出て直ぐに県道を横断するときだけなのです。つまり、こんな私でも良い自転車道があれば安心して自転車通勤が出来ると言うわけです。

  お国も、やっと自転車道に力を入れる気になったようです。

時事ドットコムより

  2007/10/20 自転車道整備でモデル地区募集=全国100以上の指定目指す−国交省、警察庁

 国土交通省と警察庁は合同で、自転車と歩行者、自動車が安全に通行できる通行空間を整備するためのモデル地区の募集を始めた。各都道府県で最低1地区以上、全国で100地区以上の指定を目指しており、指定地区には交通安全の施設整備に掛かる費用の半分を補助するなど、重点的に支援する。

 募集期間は12月21日まで。両省庁は「早ければ年内にモデル地区を指定したい」(国交省道路局)としている。モデル地区は(1)地方自治体など道路管理者と警察が現地調査をした個所を含む(2)縁石などで歩道と車道から分離した自転車道か車道のスペースを利用した自転車レーンのいずれかを整備する(3)整備後の効果の検証が可能である(4)指定後おおむね2年で整備が完了する−などが要件。

 各都道府県がモデル地区候補を選定した上で国交省に報告し両省庁で調整した後、地区を指定し通知する。モデル地区には財政面での支援とともに、事業の実施で発生した問題点についても相談に応じる方針。

  全国で100地区というのがどの程度の規模になるのか分かりませんが、そんなけち臭いことを言わずに出来るだけ多く整備して欲しいものです。いずれ自動車優先の交通体系を見直さなければならない時代が来るのですから一日も早く自転車道や歩道の整備をやっておけば将来それが本当に役に立つはずです。
  何と言っても、自転車や歩行者が車に追いやられている今の日本の道路事情は政治の貧困を見事に現していると言えるのじゃないでしょうか。

何が大事か考えて政治をして欲しい!

20071025日木曜日  第2958回  ナント

  昨日の自転車道にも繋がる路面電車の話題が読売新聞のコラム編集手帳にありました。いよいよ世の中の動きは私の思う方向に動いてきているのでしょうか。

  10月22日付 編集手帳

 ・・・略

 ◆ナントは、ロワール川が流れるフランス西部に位置する。かつてはブルターニュ公領で、アンリ4世が信教の自由を認める「ナントの勅令」を公布した。そんな歴史があるバルバラの街が変わってきた◆トラム(路面電車)が復活し、郊外の停車場まで車で来た人々は、車を駐車場に停(と)め、トラムに乗り継いで市内に入る。中心部への車の進入が制限され、時速30キロに規制する「ゾーン30」が広がる。歩行者優先が大原則だ◆トラムの普及で市街地の交通量が大幅に減り、渋滞が解消された。街を訪れる人が10年間で2割も増えて、賑(にぎ)わっている。緑地や自転車道の整備が進んできた。人と車が共存し、環境や景観にも配慮する“交通街づくり”の先進例とされる◆日本もナントに学び始めた。都市交通を街ごと改革する構想が、政府と自動車業界にある。人と環境に優しい車社会を目指して、モデル都市がいずれ選定される。複数の自治体が名乗りを上げる予定だ◆東京モーターショーが今週開幕する。進化を続ける環境車などの次世代カーが、日本版ナントをいつか走るだろう。近未来の交通タウン構想の夢は大きい。

  自転車道に続いてモデル都市づくりは良いですが、政府と自動車業界がからむとなるとどうなるのでしょう。心配ですが、いずれはクルマ中心の交通体系は変わらざるを得ないとすれば自動車業界も早く手を打つためには考えるしかないのでしょうね。

  それにしても、ヨーロッパというのはやはり大人の国と言えばいいのでしょうか。この部屋でも何度も取り上げてきた私の好きなフライブルク以外にもこんな都市があるんですね。

  参照:ナント(ウィキペディアなんですが日本語の入ったURLが文字化けして上手く行かないかもしれませんメインページからナントで検索してください。この問題は以前から悩まされています。この文字化けを防ぐ方法をご存知の方教えて頂け無いでしょうか。)

   フライブルク(上に同じ)

   こんな都市が日本に広まるのは何時のことでしょうか。第2952回で取り上げた京都に期待したいものです。

日本の政治家よ考えろ!

20071026日金曜日  第2959回  太陽電池の収益悪化

  太陽電池の原料、シリコン不足の影響が出てきているようです。恐れていたことが現実のものになってきているようです。
  あの太陽電池シエア世界一のシャープが苦戦しているそうです。

  EDリサーチ社より

  20071023日 シャープの中間期、売上高は12%増だが、利益面は前年度を下回る

 ・・・略

 また原材料の不足と材料価格の高騰による太陽電池の収益悪化などにより、営業利益、経常利益、中間純利益とも前年度中間期実績を下回るという。・・・以下略

  23日、読売新聞より

  シャープ、営業益12.4%減 

  9月中間 太陽電池の収益悪化

  ・・・略

  シャープの太陽電池事業は、市場占有率17.4%(07年3月度)で世界一だが、原料のシリコンが確保できず、生産量が前年同期を下回った。シリコンの価格も高騰しており、「営業利益は赤字に近い」(佐治寛副社長)という。・・・以下略

  参考:シャープ・ニュースリリース

  もう一つこのニュースに係わることを面白く書いているブログがありました。

  Een Japanner die zonnecellen onderzoekt 同僚に話しても理解してもらえない話題たち

   なぜ、ドイツが太陽光発電で世界一になろうとするのか 

  ・・・略

  それでもあえてこのような主張を公開したのは、日本はせっかく培った太陽光発電技術を積極的に育てられなくなっているという現状を、一般世論にも知って欲しかったからだ。苦労して系統連系技術を開発したのに、そのオイシイ部分を全部ドイツに持っていかれそうになってますよ、と、多くの人に知ってもらいたかったからである。・・・以下略

  とうとう心配していたことが現実のものになってきそうな様子です。日本政府の太陽光発電に対する策の無さが足を引っ張ることになってきているようです。折角、世界のエネルギー大国になれるチャンスを逃した付けは余りにも大きいものがあります。
  一体、どうやったら、之ほどの無策を取れるのか全く考えもつきません。自分の懐に入る金の算段ばかりしているとこうなるのでしょうか。

悔しいですね!

20071027日土曜日  第2960回  昭和シェル石油

  昨日取り上げたシャープのようにシリコン不足による結晶系太陽電池の不振に比べて、第2911回の昭和シェル石油や第2947回のホンダなど薄膜太陽電池が量はまだまだといえ元気なようです。

  EDリサーチ社 20071023

  昭和シェルソーラーが宮崎沖電気の所有地を購入し、CIS太陽電池第2工場を建設

 昭和シェル石油の100%子会社である昭和シェルソーラーは071022日、シリコンを原料としない次世代型CIS太陽電池の第2工場建設地を決定した、と発表した。現在操業中である宮崎プラント(宮崎市田野町)の隣接地には第2工場の立地に十分なスペースがないため、今回沖電気工業より半導体製造を行っている宮崎沖電気の所有地の一部を購入することで合意した。沖電気が譲渡するこの土地は1999年に取得し、現在は運動場として地域開放している。昭和シェルソーラーは太陽電池事業の拡大を目的に宮崎県内で工場用地を物色、沖電気に対して土地譲渡の申し出をしていた。沖電気の半導体事業では、商品の特性にあわせて自社工場とパートナ工場を効率的に利用して生産活動を展開するファブ・フリー戦略を進めており、同地に新工場の計画はなく、今回の申し出が地域活性化に貢献するものと考え、譲渡することにした。昭和シェルソーラーではCIS太陽電池の生産工程は半導体製造プロセスと類似しており、隣接ということで宮崎沖電気とも協力関係を構築して、第2工場のより一層の円滑な立ち上げを目指す。

 昭和シェルソーラーの太陽電池第2工場の概要は以下の通り。

所在地  : 宮崎県宮崎郡清武町大字加納

敷地面積 : 約5m2

生産規模 : 年間60MW(予定)

投資金額 : 約150億円

稼働開始 09年上半期(予定)

  参照:昭和シェル石油ニュースリリース

後2年ぐらいと思われるシリコン不足の解消までの間の繋ぎには間に合わないでしょうが、その後の両陣営の競争でコストダウンが実現する可能性は大きいのじゃないでしょうか。
  それにしても、薄膜太陽電池が何処まで伸びるのか楽しみでもあります。しかし、この薄膜電池も日本で製造されているのが皮肉ですね。どうしてこんなに策の無い日本政府の元で民間企業が頑張るのでしょうか。もう少し後押ししてやっても良さそうなものです。

反省しろよ!

20071028日日曜日  第2961回  電気自動車

  太陽光発電が政府の無政策によって停滞状態にあることに腹ばかり立てている私ですが、もう一つ期待している電気自動車が少し動き出したようです。

  日刊工業新聞より

  三菱自動車、EVを1年前倒して09年に投入

 三菱自動車の益子修社長は24日、電気自動車(EV)「アイ ミーブ」を当初計画より1年前倒して09年に投入する方針を明らかにした。当初年1000台程度を予定。価格は「補助金を差し引いて200万―250万円」(益子社長)を目指す。富士重工業の森郁夫社長も「2010年にEVを市場に投入する予定」としており、二酸化炭素(CO2)を排出しない究極のエコカーが相次ぎ発売される。

 益子社長は「開発は順調で当初計画の2010年から前倒しが可能な状況」とし、将来は「欧州をはじめ海外展開も視野に入れ、市場性の検討を始めた」という。三菱自は06年10月に先行研究車両を発表し、複数の電力会社と共同研究を開始。今年度後半には新型の電池とモーターを搭載し、一般道路で実証走行試験を始める計画だ。

 一方、富士重も東京電力と軽自動車「R1」ベースのEVを開発、実証実験を進めている。

(更新日 20071025日)

 太陽光津電と同じで将来主力にならざるを得ないと期待している電気自動車もバッテリーの画期的な製品が出ない状態でなかなか現実のものにはなりませんが、こうやって少しずつでも動いていればそのうち爆発的な発展に繋がっていくのじゃないでしょうか。

 特に、通勤や買い物など近距離での使用を考えればバッテリーが今の状態でも充分使い物にはなるはずです。つまりは、考え方さえ変えれば今でも充分実用にはなるはずです。値段的にはまだまだ高いので急激な普及は難しいのかもしれませんが、皆が近距離は電気自動車で充分と言う考えを持つようになれば意外と道は開けるのじゃないでしょうか。

 今の値段では私には到底手が出ませんが、いずれ軽自動車並みにはなるでしょうから生きているうちに乗ってみたいものです。

さて、間に合うかな!

20071029日月曜日  第2962回  ピークオイル

  ピークオイルという言葉を知ったのはトッテンさんのところだったような気がします。しかし、その後、敢えて触れたくない話題なのか余りニュースなどでも見かけなかったような気がします。しかし、とうとう報告書なるものが出たようです。

  CNN.co.jp

  「世界の産油量は昨年がピーク」と報告書 2007.10.25

 ロンドン(CNN) ドイツを拠点とするエネルギー・ウォッチ・グループは23日に発表した報告書の中で、世界の産油量が2006年にピークに達したと述べた。

 報告書によると、産油量は今後毎年3%前後減少し、早ければ30年までに06年の半分に減少する。石炭やウラン、その他の化石燃料の供給量も減少している。化石燃料の供給減が戦争や人道危機、全般的な社会不安を招く恐れもあるという。

報告書を手がけた「緑の党」所属議員は、「非常に深刻な結果。世界経済は数年内に大きな危機に直面するだろう」とコメントした。

 一方、ロンドンにある世界エネルギー研究センターの関係者は、石油の供給量は潤沢であり、危機は迫っていないと反論し、報告書が不安を煽る内容だと指摘。日産量が落ちる可能性は依然残されているものの、新たな油田の生産が困難もしくはコスト高と判断されているために過ぎない、と述べた。

 原油価格は24日午前、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で1バレル=84.96ドルをつけた。先週には同90ドルを突破した。

 専門家らは、原油価格の上昇が続くとの見方に同意しており、特に中東情勢が一層不安定になった場合は上昇すると見ている。」

 果たして、これが本当なのかどうかは殆んど原油が出なくなってきてはじめて分かるのかもしれません。しかし、そんなのんびりしたことを言っていたのでは、もし本当に無くなって来たときにあわててももう手遅れというものです。

 色々と思惑はあるのでしょうが、やはり無くなるものと思って手を打っておくのが政治と言うものじゃないでしょうか。

 日本の政治家さん達、いや世界の政治家もそうでしょうか、今の状態では将来の人達から恨まれるでしょうね。

恥ずかしいと思はないのでしょうか!

20071030日火曜日  第2963回  中国の太陽電池

  中国の太陽電池生産が好調のようです。日中経済討論会で来日した太陽電池メーカー、サンテックの副総経理へのインタビュー記事が10月24日の読売新聞にありました。先日のシャープの不振を証明するものです。

  ・・・略

 ――世界首位のシャープはシリコン不足で生産量が減り採算が厳しい。

  「昨年、シリコンメーカーと10年の長期契約を結び、影響はない。2007年の生産実績は予想していた280メガ・ワットから350メガ・ワットに増える。生産能力も予定の420メガ・ワットから500メガ・ワットに高める」「(京セラを抜き、独Qセルズに次ぐ)世界3位になるのは間違いない。08年は2位の可能性もある」・・・中略

 ――今は9割が輸出だ。中国での需要の見通しは。

 「法律の整備も進み、政府は(購入補助金などの)関連施策を検討中だ。北京五輪メーンスタジアムにもうちの製品を設ける。中国は太陽電池ブームで、関連部品も合わせると300〜400社が参入している」・・・以下略

 完全に日本のメーカーのジリ貧が見えてきたと言ってもよさそうです。衝撃の記事がありました。

  産業タイムズ社より

  太陽電池のセル生産能力、中国が日本を超す 年産能力は1600MW  103

 中国の太陽電池セルの生産能力が日本を追い越したことが、半導体産業新聞の調べでわかった。2006年の中国のセル生産能力は合計で約1600MWに到達。それに対して、日本の生産能力は1500MW前後とみられる。

 太陽電池市場の急拡大に応えるため、太陽電池メーカー各社は相次いで増産計画を打ち出してきた。最大の生産能力を誇るシャープは年産能力を710MWに拡大した。そのほか、京セラの240MW、三洋電機の165MW、三菱電機の135MWなどが続く。これらを代表とする日本勢11社の年産能力は、合計で1500MW弱に拡大している。

 その一方で、06年に大規模な設備投資を敢行した中国の太陽電池メーカーは、年産能力を約1630MWに拡大した。生産能力では、日本は中国に追い抜かれ、世界トップの座を奪われた格好となった。

 中国最大の太陽電池メーカーのサンテック(無錫尚徳太陽能電力有限公司)は、07年に年産能力を410MWまで引き上げた。業界第2位のニューエナジー(保定天威英利新能源有限公司)は年産能力を約200MWに拡大。JAソーラー(晶澳太陽能有限公司)は約175MWCEEG(中電電器(南京)光伏有限公司)は約200MW、ソーラーファン(江蘇林洋新能源有限公司)は約150MW、トリナソーラー(常州天合光能有限公司)は150MWCSIアトス(蘇州阿特斯陽光電力科技有限公司)は50MWに到達したもようだ。

 これらの中国メーカー7社のみで年産能力は1335MWに達する。その他にも比較的に規模の小さいメーカーが複数あり、中国全体の太陽電池セルの年産能力は06年に約1630MWに到達したものとみられる。

 何と、生産能力が抜かれてしまったとは驚きです。半導体が韓国に抜かれた時と同じような衝撃を受けました。いよいよ気が付いたら設置だけでなく生産量までが後進国になってしまっていたなんてことにならないとも限らないことになりそうです。

 遂にエネルギー大国になれるチャンスを逃し、石油がなくなればエネルギーをどこからも調達できずに国が滅びてしまったなんてことになるかもしれません。この事態を危機と感じずに自分の懐の心配ばかりしている政治家や官僚の人たちはどう思っているのでしょうか。

本当にバカな政治家ばかりです!

20071031日水曜日  第2964回  世界最大の太陽電池工場

  このところ日本の太陽光発電にとっては気のめいる話ばかりを取り上げてきました。私だってワクワクするような話題の方が楽しいのですが、この業界は日本政府の策の無さに世界での競争力まで失いそうな気がしてきました。

 またまたそんな日本の太陽電池メーカーにとって脅威になりそうな記事がありました。

  日経エコロミー

  (10/26)ノルウェー太陽電池大手、シンガポールに世界最大工場建設

 【シンガポール=野間潔】ノルウェーの大手太陽電池メーカー、リニューアブルエナジーは26日、今後5年間で約30億ユーロ(約4900億円)を投資し、シンガポールに世界最大の太陽電池の一貫生産工場を建設すると発表した。太陽電池用シリコンウエハーから電池パネルまでを製造する。原油高騰や環境問題の高まりで拡大する太陽電池需要に対応する。

 新工場は2010年にも生産を開始する。シリコン自体は米国の同社拠点などから調達し、シンガポールでウエハー、セル、太陽電池パネルを一貫生産、日米欧市場で販売する。完成時の生産能力(発電能力換算)は年1.5ギガ(ギガは10億)ワット。同社によれば昨年の世界の太陽電池生産能力約2ギガワットの75%に相当する規模になる。

 完成後の従業員数は3000人を予定。将来の技術開発に備えて研究開発所や予備生産施設建設の余裕を持たせた。

 今度はノルウエーですか。このリニューアブルエナジーは第2558回で触れていました。それにしても、世界中に太陽電池メーカーが育ってきているようですね。第2959回でも書いたように日本のメーカーが作り上げた市場が日本の政府の無策によって刈り取られるという悔しい結果になりそうですね。

 CPUのインテル、OSのウィンドウズ、メモリーなど本来なら日本が世界を牛耳ってもおかしくなかったものが日本政府の無策で市場を失ったものは沢山あります。最近では液晶テレビも危なくなりそうな予感がします。

  しかしながら、この太陽電池がその最も代表的な商品になりそうな気がするのは私の思い過ごしでしょうか。

そうであれば良いのですが!

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