誇れる日本52


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2018年 8 月31日(金)  第 1534回  日本の少子化はGHQの統治戦略?
  青山さんが、【答えて、答えて、答える!】 で、少 子化について熱く語ってくれています。

  これも、結局はGHQの工作を素直に受け入れて疑わない平和ボケ日本人の自己責任 で しょう。

  人口減少は絶対に防がなければならない。現在の1億2千万を、何があっても守る必要があると首長されています。

  この少子化の危機を知る為にも、この動画は日本人全てに見て貰いたい。

2018年 8 月30日(木)  第 1533回  スズキ、中国合弁解消で合意 世界最大市場に見切り
  最初に産経新聞の見出しを見た時、違和感を覚 えま した。何と、スズキが中国から撤退するのだそうです。流石スズキ良く決断したと思いました。
  ところが、産経は販売苦戦が理由だと言うのです。やはり、産経は経済では信用できませんね。まるで安倍政権と同じで す。 本気で書いているとしたら情け無いですが、日頃の経済記事を読んでも、田村さん以外の記事は反日売国左翼・在日マスメディア と変わらないようです。何時まで、こんな経済記事を書くつもりでしょうか。

  産経ニュースより     2018.8.23

  ス ズキ、中国撤退も視野 販売苦戦、合弁相手と協議

 スズキが中国での自動車生産について、撤退も視野に現地の合弁相手と協議を進めていることが23日、分かった。販売の 落ち 込みに歯止めがかからないため。ただ、巨大市場から一度退場すれば再参入は難しく、慎重な判断を迫られる。

 合弁会社の重慶長安鈴木汽車(重慶市、1993年設立)は2017年度の新車販売台数が前年度比約28%減の約7万9 千台 と大幅に減少し、苦戦が続いている。

 今年6月に経営不振からもう一つの合弁会社の解消を発表すると、現地ではスズキが長安鈴木の出資持ち分も合弁相手に譲 渡す るとの噂が流れ、長安鈴木は否定に追われた。

 スズキは「長安鈴木の発展に向けて協議している」と説明する。だが、合弁を解消し、ライセンス供与で相手方がスズキブ ラン ドの生産を続けるなどの方法も選択肢に挙がっているもようだ。苦戦の理由は、スズキが小型車を得意とするのに対し、中国では 大型車が好まれるためだ。

  それに比べて、こちらの記事は素晴らしい。ちゃんと見きりをつけたと書いています。中国へ日本の企業を売った日経の 関連 会社の記事とは思えない。
  
  日経ビジネスオンラインよ り    2018年8月23日(木)

  ス クープ スズキ、中国合弁解消で合意 世界最大市場に見切り

 スズキと中国の国有自動車大手、重慶長安汽車が合弁事業の解消で基本合意したことが日経ビジネスの取材で明らかになっ た。 合弁会社は競争激化で販売が長く低迷していた。スズキは中国でのもう一つの合弁事業も今年解消しており、これで世界最大市場 の中国での四輪車生産拠点はなくなることになる。

 スズキが合弁会社、重慶長安鈴木汽車(長安スズキ)の保有株を長安汽車に売却する。長安汽車を監督する中国共産党・政 府の 了承が得られ次第、具体的な手続きを始めるとみられる。早ければ年内にも売却が完了する可能性がある。

 合弁解消後も、長安汽車側はスズキからライセンス供与を受ける形で、当面はスズキのマークを付けた乗用車を生産する見 通 し。長安スズキは数千人の従業員がいるとみられ、「スズキ車の生産を一気にやめると雇用問題に発展しかねない」(長安汽車関 係者)ためだ。ただ、長安汽車がライセンス生産するのも1〜2年先までとみられる。輸入車販売を続ける可能性もあるが、 長安 汽車でのスズキ車の生産が終われば、スズキは中国の四輪車事業から完全に手を引くことになる公算が大きい。

 中国での新車販売が急減

 長安スズキは1993年の設立で、スズキが日本で培った軽自動車技術をベースに、安くて小さな乗用車を中国で普及させ る役 割を担ってきた。だが、その後、トヨタ自動車やホンダなど世界大手が続々と中国市場に進出。消費者の所得水準の向上に伴い、 より大きなセダンやSUV(多目的スポーツ車)の販売が伸びる中、小さなクルマを得意とする長安スズキの対応は遅れた。 小型 車の市場でも奇瑞汽車や浙江吉利控股集団など新興民営自動車メーカーとの競争が激化、販売低迷が続くようになる。

 スズキの中国の販売台数は2018年3月期には10万5000台と前期より3割近く減った。15年3月期の25万台と 比べ ると半分以下だ。総じて順調に拡大してきた中国の新車市場の中でスズキの不振は際立った。

 トヨタやホンダなど日系各社は将来の市場拡大をにらんで増産投資に動くが、スズキは中国でのもう一つの合弁会社、江西 昌河 鈴木汽車(昌河スズキ)の保有株も今年、中国側の合弁相手にすべて譲渡している。

 長安スズキの販売ディーラーには新車の投入計画も示されず、「スズキは撤退するのでは」(現地ディーラー経営者)との 観測 も広がっていた。

  記事全体は礼賛という程では無いようです。見出しに騙されたかも。それにしても、これはスズキにとっては最高の結果 にな るのじゃないでしょうか。

  中国が崩壊して、アホなトヨタやホンダなどが青くなっている時に、スズキはインドの成長とともに大きく成長している の じゃないでしょうか。
  やはり、まだ創業者に近い精神を持ったトップが生きている企業はサラリーマン社長の企業とは違うようです。
2018年 8 月29日(水)  第 1532回  障害者雇用多くの省庁で、実際の雇用率は1%を下回る
  何だか、日本の劣化の象徴のような問題が出て きた ようですね。障害者雇用の数字を多くの省庁が長年誤魔化してきたのだそうです。
  こういう数字は、あの女性の雇用問題にも繋がりそうです。尤も、女性雇用の問題よりは問題がありそうです。

  産経ニュースより     2018.8.24

 【産 経抄】

 宅配便サービスの生みの親といわれる故小倉昌男さんは、ヤマト運輸の会長を退任すると福祉の世界に飛び込んだ。現場を 歩く と、障害者の月給があまりにも安いことに衝撃を受ける。

 ▼「賃金1人10万円以上」を実現するため、自らパン店を開業して、障害者が働ける場をつくりだした。小倉さんが従業 員と パンを焼く姿もみられた。一般企業に対しても、障害者の雇用を進めるよう呼びかけた。

 ▼障害者雇用促進法は、民間企業や公的機関に、一定割合の障害者の雇用を義務づけている。模範となるべき国や自治体の 場 合、現在の法定雇用率は企業より高い2・5%に設定されている。昨年6月1日時点では、国の33行政機関は、計6900人の 障害者を雇用し、平均雇用率は2・49%だった。

 ▼ところがこれが偽りの数字である事実が発覚した。障害者手帳が交付されていない軽度の人も合算していた。多くの省庁 で、 実際の雇用率は1%を下回る。悪習は40年以上も続いていたという。その後各自治体でも、雇用水増しの実態が次々に明らかに なっている。

 ▼小倉さんといえば、「官僚と戦う男」として知られていた。宅急便の全国展開の前に立ちふさがった旧運輸省に対しては 行政 訴訟を起こした。旧郵政省とも、ヤマトの始めたメール便が「信書」にあたるかどうかをめぐって、激しい論争を繰り広げた。

 ▼「官僚は虫歯みたいなもの。抜いてしまった方がいい」。そう言い放った小倉さんも、障害者に対する中央省庁や地方自 治体 の冷たい仕打ちを知ったら、怒りを通り越して、あきれかえるしかないだろう。「日本人の人口に占める障害者の割合を考えれ ば、雇用率は従業員全体の5%でもいい」。小倉さんは生前、こうも語っていた。

  産経は、これを書く資格がありそうですが、その資格の無いマスメディアが多いようです。
 
  MyNewsより     05/03 2009

  障害者雇 用 「最悪メディア」は毎日新聞 日経、共同、岩波、新潮も未達成

 政令都市のある全国14都道府県の「障害者雇用率の未達成企業」を情報公開請求し、言論・報道機関について集計したと こ ろ、障害者雇用の現状を盛んに報道していながら、実は自らは法定雇用率未達成というダブルスタンダードが明らかとなった。彼 らに報道する資格はあるのか。なぜ法の趣旨に則り雇用しないのか尋ねると、日経、岩波、新潮は、説明すら拒むという極悪 ぶ り。社会的弱者に関心がないマスコミの本音が見えてきた。…以下略

  それにしても、書く方も、書かれる方も同じ穴のムジナとは何とも情け無いですね。日本の劣化も極まれりです。

  いずれ女性の雇用問題にも広がりそうな予感がします。
2018年 8 月28日(火)  第 1531回  農地買い上げに自治体動く
  北海道などで中国に侵略されていますが、11 日、第 433回の「★ 外国の土地買収と自民党の弱み」で、青山さんが明らかにしてくれたように、危機感を感じた自民党議員が問題 を提 起しても、同じ自民党内部で叩き潰されるという何とも恐ろしい状況のようです。
  拉致問題やこの土地買収などが解決しないのも、内部に巣食う売国議員が邪魔をしているということのようです。

  その北海道の問題を何時もの産経宮本雅史さんが書いてくれています。国会議員 が、 この状況なので、独自に手を打つ自治体も出て来たようです。

  産経ニュースより     2018.8.22

 【北海道が危ない 第6部(下)】農 地買い上げに自治体動く

  連載『異聞〜北の大地』をきっかけに、北海道の道央地区で農業生産法人としてコメをつくる中年夫婦から連 絡が 入った。「中国資本が近くで農地を買っている。だれも実態がつかめていない」というのだ。

 夫婦の農業生産法人は平成23年春、約30ヘクタールの農地を買った。売買交渉が始まった前年の22年9月ごろに中国 資本 も手を挙げ、競合したという。周囲を山に囲まれた農地は豊かな雪解け水も流れ、農業には最適な場所だった。

 「中国資本もよほど欲しかったのでしょう。相当高い値段を付けてきたようですが、何とか手に入れることができました」

 中国資本によって買収されるケースは確実に増えているが、地元住民も気づかず、買収先が中国資本だったと判明するのは しば らく後になってからだという。

 「2、3年前に知り合いの農家の近くで5ヘクタールぐらいのタマネギ畑が何者かに買収されました。中国資本が買ったと わ かったのは何日もたってからでした」

 この夫婦はさらに、付近で中国人の居住者が増えているとも言った。

 「この3年くらいで中国人の数が突然増えてきた。スーパーなどで肉や魚、野菜などの食材を購入する姿をよく見かける。 長期 滞在か住み着いているのではないかと思う」

 知り合いのケースとしてこんなことも口にした。

 「これも2、3年前に道東の知り合いから聞いた話です。中国人女性をお嫁さんに迎える町の婚活イベントで縁談が決まっ たの ですが、しばらくしてお嫁さんの親族たちが大勢移り住んできた。『嫁取り』のはずが逆に家を乗っ取られた格好で、おばあちゃ んがこんなはずじゃなかったと泣いていたというのです」

 夫婦は農地買収の実態が分からないことや中国人居住者の増加に戸惑いを隠せない様子だった。「中国人の動きを農協に聞 いて も『知らない』『分からない』というばかり。すべての中国人を否定するわけではないが、今のままだと本当に中国人たちに乗っ 取られかねない」とこぼした。

 ×  ×

 北海道庁によると、29年に外国資本に買収された森林は39件で51.9ヘクタールあった。国別件数では中国(香港を 含 む)によるものが最も多く17件(15.7ヘクタール)。次いで多かったのが台湾の5件(10ヘクタール)だった。外国法人 の子会社など資本の50%以上を外国資本が占める日本法人による買収は18件(67.9ヘクタール)。国別ではやはり中 国が 11件(23.8ヘクタール)とトップだった。18年から29年12月末現在までの累計面積をみると、34市町村で計 2495ヘクタールに及んでいる。実に東京ドーム531個分に匹敵する面積だ。

 中国資本による農地や山林などの買収が増加の一途をたどるなか、歯止めをかけようと立ち上がったのがサホロリゾートを 抱え る新得(しんとく)町だ。

 サホロリゾートでは中国資本による宿泊施設の買収が行われ、注目を集めた。危機感を覚えた町は30年3月に狩勝(かり か ち)牧場が閉鎖されると、敷地約370ヘクタールを2億円で買い上げたのだ。

 町の産業課によると、農地の分散化や海外資本による林地の買収に懸念を持ったのが買い上げの理由だ。

 ×  ×

 町が農地を買い取って貸し付け、適切な時期に適切と判断された相手に売り払う「町農地利用集積円滑化事業」を活用。農 地 (132ヘクタール)は4月から酪農の新規参入者や後継者育成を目的にする研修農場「シントクアユミルク」に貸し付けた。林 地(184ヘクタール)は町有林として町が管理を行い、牧場内の建物は町で管理し、農協などと活用方法を協議していくと い う。

 浜田正利町長は、外国資本が国内の不動産を自由に買収することに危機感を持つ一人だ。浜田氏は28年に行ったインタ ビュー で「日本を守るという意味で、道内の不動産取引に対していろいろな制限は必要だと思う。特に土地に関しては国で制限を設けな いと、地方自治体でやれと言っても無理な話だ。グローバル化といっても越えてはならない一線はある」と述べていた。

 町の産業課では「第1次産業に必要な地元の土地は地元の住民が所有すべきだという考えに基づいている。高齢などの理由 で管 理できない山林は町が買い取り町有林として管理する。これからも農地や山林については町が買い取る方向で対応する」と断言、 国土を守る姿勢を強調した。(編集委員 宮本雅史)

  こういう首長が出てきたのは嬉しいですが、その反対に積極的に売却するような首長がもっと居そうなの恐ろしい。特 に、北 海道は知事から危ないですね。

  これも、結局は国民がきちんと首長を選ぶことしか解決策は無いでしょう。やはり、「いい加減に目を覚まさんかい!日 本 人!」ですね。
2018年 8 月27日(月)  第 1530回  鯨を徹底活用、サプリにも
  商業捕鯨の再開を政府が打ち出したことを、7 月 13日 、第 1485回の「★ 商業捕鯨の再開なるか」などで取り上げてきました。
  政府がその武器にする為にサプリとしても活用することを考えているそうです。そんな、細かいことを打ち出す暇があっ た ら、世界に八木さんと佐々木さんの映像を広報するべきと思うのは私だけでしょうか。

  それにしても、クジラは捨てるところが無いと教わってきたのですが利用していないところもあるのでしょうか。
  バネとして利用されていたヒゲなどは、昔のような需要量は無いのかもしれません。

  産経ニュースより      2018.8.22

  鯨 を徹底活用、サプリにも 国が捕鯨再開へ新施策

 クジラ資源の持続的な利用に向け、政府が捕鯨の副産物の百パーセント活用に乗り出すことが21日、分かった。「くず 肉」な どと して処分していた鯨肉から抗疲労物質を抽出し、機能性食品を開発することなどを検討している。商業捕鯨の再開を目指し、国際社会 への働きかけを強める中、国内でも捕鯨の副産物を余すことなく使う取り組みを強化する。

 水産庁が平成31年度当初予算の概算要求に関連予算を盛り込む方向で調整している。食用肉などを切り取った残りから、 疲労 回復 や認知症予防の効果があるとされる成分「バレニン」を抽出し、機能性食品を開発する。

 クジラは「捨てるところがない」と重宝されてきた。ただ、脂肪分の少ない「赤肉」は引き続き人気が高いものの、表皮と 皮下 脂肪 層を指す「本皮」などの部位は若い世代を中心に敬遠されがちで、需要喚起が課題となっている。このため飲食店や学校給食向けにレ シピを作り、国民がクジラ料理に親しむ機会を増やす取り組みも始める。

 政府は9月にブラジルで開かれる国際捕鯨委員会(IWC)総会に、(1)資源が豊富な一部鯨種の商業捕鯨の再開(2) 決定 手続 きの要件緩和−を提案。一括での全会一致の合意を目指している。

 政府が国内でのクジラ資源の百パーセント利用を後押しする背景には、商業捕鯨再開に向け、国際社会の理解を得やすくす る狙 いも ある。

 機能性食品 健康の維持や増進に役立つことが、科学的根拠に基づいて認められた食品。「コレステロールの吸収を抑え る」と いっ た効能の表示を国が許可する「特定保健用食品(トクホ)」や、国に届け出れば、許可がなくても事業者の責任において効能を表示で きる「機能性表示食品」などがある。

  機能性食品なんて効き目があるのかないのか分からない怪しげな商品に使うのは、余り感心しませんが、業界にすれば儲 かる から使いたいのかもしれません。
  もしかしたら、商業捕鯨も文化より金儲けが目的なのかも。
2018年 8 月26日(日)  第 1529回  オウム死刑執行で胆力みせた上川陽子法相の処遇
  オウム死刑で見せた上川陽子さんの並の男には 出来 ない決断を、7月31日、第 1191回の「 ★ 物凄い責任感と胆力・上川法相」などで何度も取り上げてきました。

  産経に興味深い見出しがあったので思わず読んでみました。ちょっと長いのですが、スラスラと読めるので、これはと 思った らやはり田北さんの記事でした。

  次の内閣改造でどう処遇されるかを期待した面白い記事です。

    産経ニュースより     2018.8.19

  【安倍政権考】オ ウム死刑執行で胆力みせた上川陽子法相の処遇、党人事・内閣改造の焦点に

   安倍晋三首相(63)が9月の自民党総裁選で順当に3選を決めれば、次の焦点は自民党役員人事と内閣改造に移る。そこで注目されるのは、オウム真理教の 元教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚ら13人の死刑執行命令書に署名した上川陽子法相(65)の処遇だ。

 死刑は7月6日に麻原死刑囚を含む7人、同月26日に残る6人に対して執行された。同じ月に2度の執行は、平成10年 11 月に執行の事実と人数を公表するようになって初めてのことだ。

上川陽子法相がオウム死刑囚の執行発表「被害者の恐怖、悲しみ想像を絶する」「極めて凶悪」

 今回の一連の死刑執行で上川氏は2度の在任中の執行が計16人となり、執行が再開された後藤田正晴法相時代の5年以降 では 鳩山邦夫法相時代を上回った。その鳩山氏は19年8月から約1年間の法相在任中、13人の死刑執行命令書に署名した。現在の ように死刑執行後に氏名を公表し始めたのも鳩山氏のときだった。

 当時、朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」に「永世死刑執行人」「死に神」と書かれた鳩山氏。21年10月16日付の産経 新聞 で死刑執行の命令を下すことについてこう語っている。

 「法相である限り耐えなくてはならないと考える。私は法相就任中、13人の死刑囚の死刑執行命令を下したが、いずれも 大臣 室に一人でこもり膨大な資料を読み慎重に判断を下していた。執行前日には必ず自分の先祖の墓を参った。初の死刑執行以後、現 在まで毎朝、自宅でお経を唱えている。それだけ法相の責任は重いと感じている」

 死刑制度に毅然と向き合った鳩山氏でさえ生前、周囲に「私でもオウム死刑囚の執行は躊躇する」と漏らしていた。自身や 家族 に対するオウム関係者らによる「報復」などを恐れていたからだろうか。

 だが、上川氏は決断した。6日の7人の死刑執行後、上川氏は記者会見でこう話している。

 「死刑は大変重い刑罰であり、その意味で一点の曇りもなく、まっすぐに澄み切った気持ちでことにあたった。慎重にも慎 重な 検討を加えた上で対応したということに尽きる」

 「明鏡止水ということわざがあり、澄み切った心でことにあたるという意味がある。私も鏡を磨きながら、そこに映し出さ れる さまざまな事柄について澄み切った心でしっかりと向き合っていきたい。必ずしも一つの言葉で表されるものではないが、私はそ うした姿勢を大切に考えている」

 言葉はそれほどドラマチックではないが、冷静かつ慎重に精査し、覚悟を決めて署名した様子が伝わる。

 上川氏を大学時代から知る人物は「飾らない人柄。意志の強い人」と上川氏を表現する。まさに法相として胆力が問われる 死刑 執行命令の局面で、上川氏の本領が発揮されたといえる。

 上川氏は昭和28年、静岡市に生まれ、東大教養学部卒業後、三菱総合研究所で研究員を務め、米ハーバード大学ケネディ ス クールで政治行政学修士号を取得した。その後、米上院議員の政策立案スタッフを務め、帰国後は政策コンサルティング会社を設 立した。

 政治の世界に進もうと決意したのは「米国留学時代に海外から日本を眺め、改革の必要性を痛感したこと」という。

 平成12年の衆院選で初当選し、19年8月に第1次安倍改造内閣の少子化担当相として初入閣。21年衆院選で落選する が、 24年衆院選で復帰すると、総務副大臣、衆院厚生労働委員長などを務め、26年10月の第2次安倍改造内閣で法相に就き、約 1年間務めた。そして昨年8月に2回目の法相に就任した。

 党内では政策通として知られ、少子化担当相だった福田康夫内閣では初代公文書管理担当相を兼任し、公文書管理法の制定 に尽 力した。事務能力も高く、党憲法改正推進本部事務局長を務めた時期もあった。

 派手なパフォーマンスとは無縁な地味な存在ではあるが、肝が据わった一面もあった。

 現在衆院6期目の上川氏の初挑戦は小選挙区制が初めて導入された平成8年の衆院選だった。静岡1区に無所属で出馬した が、 結果は候補者8人中5位の惨敗に終わる。

 再起を期した12年衆院選は自民党公認の元職、公明党の前職らが立候補する中で無所属で出馬し、わずか572票差で初 当選 を果たした。与党分裂選挙にあえて挑戦したこともそうだが、実は当時、自民党所属で、党に反旗を翻した形になったため除名さ れ、無所属として国会議員人生をスタートさせた。

 13年に復党し、19年の初入閣時は衆院当選3回での大抜擢。衆院当選6回ながら、すでに3回閣僚に起用されている。 自民 党に「閣僚適齢期」の女性議員が少ない事情もあり、「女性枠閣僚」の側面もあるが、手堅く、安定した仕事ぶりも評価につな がっているのだろう。

 今回の人事は、法相として大きな責任を果たした実績の評価でもある。政府か党の枢要なポストへの起用の可能性は高いの では ないか。 (政治部 田北真樹子)

  女性を選ぶのは苦手のような安倍さんですが、上川さんは大当たりだったのじゃないでしょうか。さて、田北さんじゃな いで すが、次の人事は気になります。
  もしかしたら、これをきっかけに本当に安倍さんの後継者としての道が開ける可能性もありそうです。
  何と言っても、あの自分が全く分かってないと思われる石破等の後継者候補達よりは数倍ましじゃないでしょうか。
2018年 8 月25日(土)  第 1528回  逝きし世の面影
  私の子供の頃は白熱電灯がありましたが、水道 はあ りませんでした。それが、今や、冷蔵庫・洗濯機・テレビなど電化製品であふれています。
  私の人生に一番影響を与えてくれたパソコンもあります。この文明の恩恵を経験してしまった今、これらが無い人生はど んな に不幸な人生だろうかと考えます。

  ところが、江戸時代から明治の頃は、こんなものは一つもなかったが、どうやら現代人より幸福な人生を送っていたよう で す。

  それを教えてくれた渡辺京二さんを産経抄が紹介してくれています。確かに、現代の便利なものを捨てることは苦痛で しょう が、最初からなかったのだと考えれば案外我慢が出来るのかもしれません。
  完全にそこまで帰る必要はないでしょうが、金に使われるより心の時代を取り戻すことも必要じゃないでしょうか。

   産経ニュースより    2018.8.19

  【産 経抄】

 宣伝するみたいだが、毎朝、小紙「話の肖像画」欄に連載中の史家、渡 辺京二さんの話を読むのが楽しみである。17日に載った4話では、日本の悪口を言いたがるインテリをこう突 き放 していた。「自分が偉くなったような気になったり、喜々としていたりする態度には嫌悪感を覚えます」。

 ▼渡辺さんの著書は数多いが、まず思い浮かぶのは『逝き し世 の面影』である。十数年前、ジャーナリストの櫻井よしこさんが激賞するのを聞いて手に取った。明治初 期まで確か に存在したが今はもうない「江戸文明」について、訪日外国人の膨大な手記を引いて描き出している。

 ▼随所に驚きがある。例えば1866年に初来日したオランダ人、ハラタマの目には江戸は田園に映った。「町中ところど ころ に公園と云(い)ってよい大きな庭園があるので、まるで田園の村の中にいるような気分になります」。テレビの時代劇のごみご みとした江戸のイメージとはほど遠い。

 ▼英国の女性旅行家、バードは言う。「女性が外国の衣裳(いしょう)でひとり旅をすれば(中略)、無礼や侮辱にあった り、 金をぼられたりするものだが、私は一度たりとも無礼な目に遭わなかったし、法外な料金をふっかけられたこともない」。

 ▼もっとも、バードは著書『日本奥地紀行』で日本の山村の貧しさや子供の皮膚病、ノミだらけの非衛生な宿なども克明に 記し ており、ほめてばかりはいない。多くの外国人が日本人の幸福そうな様子を強調しているが、もちろん悪い面、劣った面もたくさ んあった。

 ▼明治維新150周年の今年、政府は10月23日に記念式典を執り行う。明治以降の歩みを振り返るのも意義あることだ が、 この際、少し視野を広げて「逝きし世」を考える契機ともしたい。

  2018.8.14  【話の肖像画】史 家・渡辺京二(1) 国史に輝く「バテレンの世紀」

  2018.8.15  【話の肖像画】史 家・渡辺京二(2) 失われた「内発的維新」

  2018.8.16  【話の肖像画】史 家・渡辺京二(3) 「西郷どん」たちが見た夢

  2018.8.17  【話の肖像画】史 家・渡辺京二(4) 堕落した善の追求は最悪を招く

  このところ、ラオスのダムやイタリアの高速道路崩壊など、便利を追求して地球を改造してきたものが問題を起こしてい ま す。
  便利や経済の為のの開発も良いですが、それらは全て後のメインテナンスが必要です。そこまで追求せずにトンネルや高 架橋 などを造らず地形を利用したゆるやかな道路建設なども考えるべき時にきているのかもしれません。
  経済第一主義を止めれば、もう少し余裕のある豊な生活もありそうです。
2018年 8 月24日(金)  第 1527回  丸ごと買収された袋小路の集落は今
  中国による北海道侵略の警鐘を鳴らしてくれた 産経 の宮本さんが、その買収された土地が、今どうなっているかを報告してくれています。
  政府・自民党は、5月15日、第 217回の「★ 出したら潰され 与党の売国奴に」で、青山さんが告発していたように手を打とうとすれば内部から潰されると いう 状況のようです。それだけ中国に取込まれた売国奴が多いということです。

  それだけに、危機は放置されたままのようです。

  産経ニュースより     2018.8.17

 【北海道が危ない 第6部(上)】丸 ごと買収された袋小路の集落は今
 
 北海道で中国資本や中国の影が見え隠れする資本に買収された不動産の定点観測を始めて3年。買収された地域は今、どう なっ ているのか。現状を報告する。

(編集委員 宮本雅史、写真も)

 買収目的のわからない事例の一つに日高山脈の麓の平取町豊糠(びらとりちょうとよぬか)地区がある。幌尻岳(ぽ ろし りだけ)の西側の麓に位置し、過疎化と高齢化で、住民はわずか12世帯23人ほど。冬季は雪深く、袋小路のような地形の 集落は陸の孤島になる。

 この豊 糠地区で、平成23年に中国と関係があるとされる日本企業の子会社の農業生産法人(所在地・北海道むか わ 町)が約123ヘクタールの農地を買収した。地区内の農地の56%にあたる広さだが、農業生産法人は何の耕作もせず、放 置するという不可解な状態にあった。

 今年6月中旬、現地を訪れてみると、セイタカアワダチソウなどの雑草が生い茂る耕作放棄地のままだった。

  平取町民の一人は「レントコンやセイタカアワダチソウが生え放題になっている。1年に1回は草を刈るには刈るけれど刈り なげだ」と証言する。別の町民も 「まるで雑草畑だ。何を考えているのか分からない」と言う。農地が高く売れるならだれが買おうと気にしなかったという住 民らも今では不安げだ。

 平取町の農業委員会の関係者にたずねると、「飼料用牧草用地として買収したいという要望を受け入れ、売却を決定 し た」と経緯を説明した。非耕作状態であることは把握しており、「農業生産法人に管理をするよう通知をしている。委員会は それ以上手を付けられない」と言葉を濁した。

 農作物を作れば利益が期待できる広い農地を放置しているのはなぜなのか。買収が行われた7年前から、住民の間で一 つの 仮説が立てられていた。

 「農地を荒れ地にしておき、いずれ地目(ちもく)を『雑種地』に変更するつもりではないか。制約の緩い雑種地にな れば 自由に売買でき、住宅や工場を建てられる」

 豊糠地区は抜け道のない行き止まりにある集落で他の地域との行き来も少ない。豊かな水源地でもあることから「土地 が自 由に利用できるようになる時期まで待って、何者かが意図的に隔離された地域を作ろうとしているなら、これほどうってつけ の場所はない」と懸念する住民もいた。

 この懸念を増幅するように、複数の取材協力者が地図を示しながら「農業生産法人は実に効率的な買い方をしている」 と指 摘した。3つ並んだ農地があれば中央の1つ、あるいは左右の2つという具合に飛び飛びに買収しているのだという。あたか も囲碁やオセロゲームを連想させる手法で「56%しか買収していないとはいえ、実質は豊糠の農地すべてを買われたの と同 じだ」というのだ。

 情報提供者の話はさらに続いた。「旧式の小さいヘリが低空飛行で行ったり来たりすることがある」「この辺りでは 不釣 り合いな高級車が来ることもある」

 今年春には中国と関係があるといわれる通信会社の名前を挙げ、豊糠地区に中継基地を建てると視察に来たという。

 水面下で何かが動いているのだろうか。そんな不安がよぎる。平取町に住む情報提供者の一人が気になる話を語った。

 「平取町に住んでいる中国人女性が、日本人と結婚して帰化して道内に住む女性に『仲間に入らないか』と誘ってき た。断 ると『日本にいられなくしてやる』とすごんだという。この女性は、他にも数人の帰化した中国出身女性を個別に訪ね、勧誘 しているようだ」

 勧誘を受けた女性が「仲間に入れ」という意味を尋ねても、平取町の女性は説明しなかったという。

 不可解な集落の丸ごと買収、非耕作地で放置された農地、空を舞う正体不明のヘリ、不釣り合いな高級車の来訪、日本 国籍 を得た者に対する「仲間に入れ」という強い勧誘、中継基地計画…。情報提供者らは「不可解なことだらけだ。いったい何を やろうとしているのか。年月がたつに従って不安と危機感が膨らんでいる」と話した。

 閉鎖的でアンタッチャブルな集落を計画しているのではないかという住民の声が現実的に思えてくる。

  もう、今から内部の敵を潰してなんて事をやっていても間に会わないでしょう。ここは、やはり、トランプさんの作戦 に乗っかって中国を崩壊させるしか手はないでしょう。
  ところが、経済界に未だに中国を信じているバカが多いようなのが困り者です。と言うか、経済界がおかしな動きをする ことでトランプさんを怒らせることが怖い。
  今のように、トランプさんに協力し無い態度を続けていれば、所詮、日本も中国と同じと見なされて敵に回すことになり そうです。そうなれば、日本は消滅しかないでしょう。
2018年 8 月23日(木)  第 1526回  歴史の見方にももっと多様性を
  産経新聞の、20日、第 1523回の「東京裁判『文官無罪』の葛藤」で取り上げたオランダのレーリンク判事について、何時もの阿比 留さ んが詳しく書いてくれています。
  想像以上に日本を深く理解してくれていたようです。あの東条さんを高く評価していたそうです。  

 産経ニュースより     2018.8.17

 【阿比留瑠比の極言御免】歴 史の見方にももっと多様性を

   日本を一方的に断罪した極東国際軍事裁判(東京裁判)をめぐっては、インドのパール判事が被告全員を無罪とする意見書を提出したことがよく知られるが、 オランダのレーリンク判事も広田弘毅元首相や東郷茂徳元外相ら5人を無罪だと主張している。

 そのレーリンク氏が、日本滞在中に書いた日記や書簡の内容が明らかになったという三井美奈記者の記事が、15日付本紙 朝刊 に掲載されていた。詳細は元記事を参照してもらいたいが、こんなことを日記に記しているという。

 東京裁判「文官無罪」の葛藤 レーリンク判事の日記、詳細初めて明らかに

 「日本の歴史や国際法の研究を進め、多数派の意見だからといって絞首刑を宣告すべきではないという考えに至った」

 いまだに東京裁判を単純かつ安易に正当化するような一部新聞や野党議員に、爪のあかを煎じて飲ませたいところである。 とも あれ、日本滞在中のレーリンク氏と交流があり、その日本観に影響を与えたのが児童文学『ビルマの竪琴』の作者であるドイツ文 学者、竹山道雄氏だった。

 竹山氏の著書『昭和の精神史』の中で、竹山氏がレーリンク氏に、昭和23年11月に出された東京裁判の判決の非合理性 を訴 える場面がある。レーリンク氏はこう答えている。

 「いまは人々が感情的になっているが、やがて冷静にかえったら、より正しく判断することができるようになるだろう」

 これは、次のパール氏の言葉と基本的に認識が通じている。

 「時が熱狂と偏見とをやわらげた暁には(中略)過去の賞罰の多くにそのところを変えることを要求するだろう」
 
 竹山氏の著書『ヨーロッパの旅』によると、それから8年後の31年、オランダの自宅を訪ねてきた竹山氏に、レーリンク 氏は こう明言した。

  「あの判決はあやまりだった。もしあの裁判がいま行われれば、あのようには考えられないだろう。俘(ふ)虜(りょ)虐待 などの通常の戦争犯罪は別として、 政策の結果として起こったことに対しては、ああいう結論にならなかっただろう。おおむねインド人のパールのように考えた だろう」

 また、自分たち判事団は偏った情報しか持っていなかったと振り返り、このように反省している。

  「連合国側には共産主義の脅威ということは念頭になかった。(中略)外部からの挑戦−それへの反応ということについて、 はなはだしい見落としがあった。そ の後まもなく中国が赤化したのを見て、そうだったのか、それほどまでにも脅威が迫っていたのかとおどろき、この点はまっ たく考え直されるようになった」

 「あのときの判事たちは法律家ではあっても、国際関係に通じている人々ではなかった」

  興味深いのは、レーリンク氏が東条英機元首相を有罪と判断したものの、同時に高く評価していたことである。特に、キーナ ン首席検事に対し、東条氏が大東亜 戦争は自衛戦争であることや、天皇陛下には責任がないことを堂々と論理的に主張した場面には瞠(どう)目(もく)し、舌 を巻いてほめていたという。竹山氏 によると、日本滞在中、何度もこうつぶやいていた。

 「Outstanding man!(傑出した男だ)」

 毎年、お盆の時期にはテレビも新聞も先の大戦特集を組むが、東京裁判史観の延長線上にあるものが目立つ。もっと 歴史 の見方にも多様性があるべきだろう。(論説委員兼政治部編集委員)

  多様性は必要ですが、根本的に間違った自虐史観は必要とは思えませんが、それを受け入れる度量も必要なのでしょう か。
  それにしても、パールさんやレーリンクさんに匹敵する日本人は戦争とこの裁判や公職追放により一線で活躍できなかっ たこ とが、残った戦後利得者の跋扈を許してしまったのでしょう。
  そう考えると、日本人もそれ程凄いとは言い難いのかも。やはり、本当に優秀な人は、日本と雖もそれ程多くないので しょ う。
  その比率が、益々減って来ているのでしょうか。
2018年 8 月22日(水)  第 1525回  小町園の悲劇
  ねずさんが、これは絶対に大事と思う記事を毎 年 アップしてくれていますが、その中でも、この「小町園の悲劇」は9年連続だそうです。
  犠牲になった女性は、本当にお気の毒ですが、その犠牲によって大多数の女性が難を逃れることができたのも確かです。
  これこそが、日本のニセ慰安婦問題に通じる方法でしょう。つまりは、日本の軍隊がどれ程女性を大事にしたかの証拠で もあ ります。
  つまり、一番女性を大事にした軍隊が特亜3国によって世界で最悪の軍隊と言われることを許している現在の日本は如何 に先 人に対して申し訳ないことをしているかを反省しなくてはなりません。

  今回の文の中で、特に、「世界の常識は、『力こそ正義』です。しかし本当は、本当は『力は正義のためにこそ用いる』 のが 正しい。」に反応しました。これこそ日本が取り戻さなければならないことです。

  全文を是非リンク元で読んでください。

  大和心を 語る ねずさんのひとりごとより    2018年08月17日

  小 町園の悲劇

  …略

  小町園の悲劇は、その現実を私たちに語りかけてくれます。
戦争によるドンパチも悲惨を招きます。
しかし戦争は、負けた後にもっと大きな悲惨を招きます。

 いつも思うのです。
世界の常識は、「力こそ正義」です。
しかし本当は、「力は正義のためにこそ用いる」のが正しい。

 正義というのは秩序のことです。
その秩序を、いたずらに力に頼ることなく、どこまでも民衆の幸せを求めて築いてきたのが、日本の歴史です。
そしてその日本を護ろうとして多くの血が流れ、敗戦に至りました。

 いまの日本は、力が正義の国になりつつあります。
そしてそのことは、民衆の幸せではなく、一部の大金持ち、一握りの政治権力者たちだけの政治的経済的優位を形成します。
現に、末端の社員と社長の給料格差は、ほんの半世紀前までは10倍、限度が20倍とされていたものが、いまではなんと 10万 倍が相場なのだそうです。
あきれてしまいます。

 その典型が、日本アマチュアボクシング協会にもありました。
私達民衆が、現実を見据えて、世の正常化を図る。
そんな世の中の大建直しが始まろうとしています。…中略

  最後に一点、たいせつなことを記します。

 よく誤解されていることですが、昔の西洋において、戦勝国の兵士たちにとっての強姦は、単に彼らの欲望のはけ口だった わけ ではありません。
ベルリンを陥落させたソ連兵は、ベルリン中の女性の8割を強姦したというのは有名な話ですが、戦争において、強姦は、実 は義 務だったのです。
権利ではありません。

 国として、民族として、兵士をつかって強姦をする。
昔の植民地時代には、兵士に「今日は何人レイプせよ」と、ノルマさえあったといいます。
なぜこのようなことが起こるかというと、そもそも民族と民族が敵対して戦争が起きているわけです。
互いに血が混じれば、二度と戦争がおこらない。
だから男は殺し、女は犯して孕(はら)ませて、混血児を生ませ、血を混ぜる。
それが戦争の常識でした。

 大東亜戦争が終結したとき、わたしたち日本は、そういう文化をもった国を国土に受け入れることになったわけです。
そしてそのことを、戦前戦中の日本の施政者たちは知っていたからこそ、小町園のような施設を用意しました。
それはまさに苦渋の選択であったのです。

  やはり、世界に誇れる日本の歴史をきちんと教育することが必要です。本当のことを知らずに、日本の再生が不可能で しょ う。
2018年 8 月21日(火)  第 1524回  国家観も大局観も吉田は持ち合わせていなかった
  この秋こそ憲法改正の正念場です。もし、これ が出 来なければ日本は消滅の可能性もあることは間違いないでしょう。

  そのどうにもならない憲法を残した責任者と言えば吉田茂であることは誰もが知ることですが、その後の政治家達もそれ を許 して来た罪ということでは同じ責任があるでしょう。

  その吉田茂が、何故押し付けられた憲法を変えなかったを教えてくれる目から鱗の本が出たようです。
  何時もの宮崎さんが、書評で取り上げてくれています。これで、やっともやもやしたものが払われたような気がします。

  宮崎正弘の 国際ニュース・ 早読みより  平成30年(2018年)8月17日(金曜日)弐 通巻第5794号  

  書 評 

『吉田ドクトリン』などと、そんなものがあったのか
  国家観も大局観も吉田は持ち合わせていなかった

  阿羅健一 v 杉原誠四郎『対 談 吉田茂という反省』(自由社

 吉田茂への評価はいまも過大に過ぎる。
 行動の軌跡を見ても、支離滅裂で礼儀知らず、本人自らが「首相の器ではない」と自覚していたに違いないと対談者らは言 う。
 そもそも吉田茂はそんな大物ではなく、外交のバックボーンは国家観が欠如している所為か、かなり脆弱であり、幸運で首 相の 座に就いたものの、日本が独立したときに改憲の発議さえしなかった。歴史的評価を加えるなら、これこそ犯罪的である。
 それなのに、なぜ吉田への過剰評価が生まれたのかと言えば、日本人が汗を流した努力によって高度成長をなしとげた昭和 三十 年代後半、とりわけ東京五輪で、保守陣営がナショナリズムを経済の成功と牽強付会に結びつける方策を編み出し、そこに担ぎ上 げる御輿に吉田茂がちょうど良かったのである。
 お調子者がでた。
 吉田茂を褒めあげたのは高坂正堯と永井陽之助だった。吉田の評判が良くなったので、コバンザメのように吉田評価に便乗 した のは高坂の師匠格・猪木正道だったが、途中でやめてしまった。吉田を論じるなど馬鹿馬鹿しいと考えたのかも知れない。ついで に便乗して言えば白洲次郎への過大評価も同じである。

 ともかく吉田茂の政治「業績」を前向きに評価した高坂正堯は、自民党のブレーンとして、あるいは現実すべてを肯定する とこ ろからリアリストなどと呼ばれ、論壇の寵児となった。
 一方、吉田の軽武装、高度成長を「吉田ドクトリン」とまで言ったのが永井陽之助だった。
当時の論壇で、福田恒存などは「論壇のバラバラ事件」と揶揄した。つまり左翼論壇をバラバラにしたからだが、もし、それ が永 井の功績であるとすれば、たしかにそうだ。
 かくいう評者(宮崎)は学生新聞を編集していた関係もあって、高坂にも永井にも会って論戦したことがあるが、高坂はナ ショ ナリズムに否定的だったし、永井はバックボーンがなく、しょせん左翼人脈のマベリック(異端児)だった。ついでに触れておく と、本書では永井が「青学助教授」となっているが、東工大教授が定年となって、私学に移籍したのだから肩書きは「教授」 であ る。
 さて本書の肯綮は「たとえ憲法を改正しても、吉田茂という反省がなければ何も変化はない」という歴史への危機意識がバ ネと なっている。吉田はたしかに土佐生まれだから、尊皇精神があっただろう。だが、吉田には歴史を直視する国家観も大局観がな かった。
 吉田政治の悪弊はいまも尾を引いて日本外交を束縛している。

 中曽根政権のおりに、外務省条約局長だった小和田恒は、「サンフランシスコ講和条約の際に日本は東京裁判を受け入れた のだ から『ハンディキャップ国家』だ」などと国会で答弁した。
 本書では、小和田発言が根本的に間違っているばかりか、小和田答弁は法的効力がないという重要な指摘がなされている。
 『さらば吉田茂』を書いて、客観的に吉田時代を振り返ったのが片岡鉄哉だった。
 片岡はこう書き残した。
 「(吉田ドクトリンとかを云々している裡に)日本は萎縮した。矮小化した。卑俗化した。気品を失った。大きなこと。美 しい こと。善いこと。勇敢なこと。ノーブルなこと。これらのすべてを日本は拒否するようになったのである」(1992年、文藝春 秋)。いまのLGBT礼賛も同じ基軸上にあるが、そのことは稿を改めたい。
 対談は否定一色ではなく、阿羅、杉原両氏は、途中でちゃんと吉田の功績を述べている。たしかに吉田には「占領期を明る くし た」というへんな功績がある。

  やはり、外務省出身であることが足を引っ張っていたようです。「歴史を直視する国家観も大局観がなかった。」という とこ ろに全てが表れているでしょう。
  ここでも、平成の弓削の道鏡大和田が出て来ました。この男の罪も大きい。兎に角、外務省は日本が嫌いなのでしょう。

  確かに、経済の面ではあ恩恵もあったでしょうが、それが日本人の劣化を齎したことも間違いないでしょう。果たしてど ちら が良かったのかと言えば未だに意見は分かれるのでしょう。
  しかしながら、ここまで日本人を劣化させた責任は大きいものがあるでしょう。
2018年 8 月20日(月)  第 1523回  東京裁判「文官無罪」の葛藤
  今や東京裁判が、どんなに酷い裁判だったかを 多く の人が知るようになったとまでは言え無いでしょうね。
  そういう私もネットをする前は、東京裁判自体を知らなかったのですから情けない話です。

  その裁判で、只1人日本を理科してくれたパール判事は有名ですが、何と、他にも理解してくれた判事がいたようです。
  
  産経が詳しく書いてくれています。 

  産経ニュースより      2018.8.15

  東 京裁判「文官無罪」の葛藤 オランダ・レーリンク判事の日記、詳細初めて明らかに

 【アムステルダム=三井美奈】第二次世界大戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)で広田弘毅元首相ら文官の無罪を主張し たオ ランダ人判事、ベ ルト・レーリンクが日本滞在中に書いた日記や書簡の内容が明らかになった。遺族が産経新聞に示したもので、 日記の詳細が報道されるのは初めて。被告を「全員有罪」とした判決への反発や、被爆地・広島を視察した時の衝撃が記され てい た。

 「大地は真っ平らだ。石造の建物はほとんど残っていない。荒涼として悲惨な土地だ」

 1946年3月末、広島を機上から視察した時の日記には、セピア色の航空写真が添えられていた。視察機はこの後、噴火 中 だった鹿児島県桜島の上空を飛行。流れ出る溶岩を見て、「大地は人間のようだ。平和はつかの間の均衡にすぎない。水面下で異 なる力が働いている」と平和への考察を記した。

 レーリンク判事は東京裁判のため、46年から約2年間、5人の子供と妻をオランダに残して日本に滞在。85年の死去 後、オ ランダの自宅で、家族あての100通近い書簡と日記が見つかった。日記は、どのページも万年筆の青い文字がびっしり。きちょ うめんな人柄がにじみ出る。

 裁判でレーリンク判事は多数派意見に反対し、当時の国際法から見て「平和に対する罪」(侵略の罪)で死刑は適用すべき でな いとの立場をとった。この時の葛藤を「私は望ましくない方向にある。同僚の意見や世論に沿わない」「だが、日本の歴史や国際 法の研究を進め、多数派の意見だからといって絞首刑を宣告すべきではないという考えに至った」と記した。

 多数派判決に反対する意見書を出した決断には、インドのパール判事の影響があったことも明かされている。「私はパール 判事 のように、独立した意見を示そう。この考えに興奮しながら、一晩を過ごした」。パール判事は自身の意見書で、被告の全員無罪 を主張。両判事らの「少数意見」が判事団の対立を浮き彫りにし、「勝者の裁判」の正当性をめぐる論争の発端となった。

 レーリンク判事は滞日中、日本各地を精力的に旅行し、日本人をつぶさに観察した。富士山にも登り、「何百人もの日本人 が平 たいクッションに寝転がり、歌っている。私もコートを枕代わりに横たわった」と好奇心たっぷりに記した。日本の禅文化を英語 で紹介した仏教学者の鈴木大拙と出会った際は、「真理に対する東西文化のアプローチの違いを話した。すばらしい論議だっ た」 と感激した様子だった。

 判事の自宅では日記とともに、東郷茂徳(しげのり)・元外相(禁錮20年の判決を受け、服役中に死亡)の回想録も見つ かっ た。ドイツ人だったエディ夫人が、元外相の無罪を主張した判事に感謝を込めて、56年に送った。表紙の裏に「レーリンク教授 へ 永遠の感謝を込めて」という夫人の英語のメッセージが残されており、判事は生涯、手元に残していた。

 ■東京裁判 第二次大戦に勝利した連合国が日本占領下で行った、日本の指導者の戦争責任を裁いた極東国際軍事裁判の通 称。 ベルト・レーリンク氏を含む11人の判事団は戦勝国から選ばれた。A級戦犯として起訴された28人のうち、裁判中に死亡する などした3人を除く25人全員に有罪が言い渡され、東条英機元首相ら7人が絞首刑となった。レーリンク氏はインドのパー ル判 事らと共に、この判決に反対し、個別の「意見」を提示した。裁判は日本を「侵略国家」と断罪し、日本人に「自虐史観」を植え 付けたとの批判もある。

 
  産経ニュースより    2018.8.15

 「日 本に強い愛着…情熱的な男」判事の三男、ヒューホ・レーリンクさん(73)の話

  父は「東京裁判に多くの過ちはあったが、国際司法にとっては重要な一歩だった」と話していた。当初は日本を厳しく裁こうと思っていたが、日本や日本人に触 れて強い愛着を持つようになったようだ。仕事一辺倒で家ではとっつきにくい父だった。死後、日記を読んで情熱的な男だっ たと 知った。

 オランダは第二次大戦中、旧植民地インドネシアが日本軍に占領されたため、元捕虜の反日感情は東京裁判後も強かった。 文官 無罪を主張した父は、強い批判を受けた。1971年、昭和天皇のオランダ訪問に激しい抗議運動が起きた際、父はテレビのイン タビューで「戦争中にひどい犯罪はあったが、天皇に罪はない」と発言し、罵声を浴びせられた。ベトナム戦争時には「日本 が裁 かれたように、米国も裁かれるべきだ」と私に話した。

 父が無罪を主張した東郷茂徳・元外相の著書が、自宅に郵送された時のことを鮮明に覚えている。父は包みを開けてエディ 夫人 の言葉を見た途端、感激で泣きそうになった。父は78歳で肺がんで死去した。最期は呼吸困難に苦しみ、医師の同意を得て、当 時は非合法だった安楽死を選んだ。(談) 

  こんな人もおられたんですね。政府・外務省はこういう事実をもっと世界へ広報すべきでしょう。
  やはり、日本がここまで劣化したのは、GHQなどの工作もあったでしょうが、結局は、日本人自体が自分で劣化の道を 選ん だのじゃないでしょうか。
2018年 8 月19日(日)  第 1522回  日本人より日本人らしい? 米教授陣
  何とも、現在の日本の財界の劣化を見せ付けら れた ような記事がありました。見出しに引かれて読むと、今やアメリカの教授達の方が昔の日本的経営の素晴らしさに気が付いている ようです。
  それに気が付かずに低迷している日本の企業の実態を見るようで、余りにも情けない。まだ、日本的経営の素晴らしさに 気が 付いていない経営者が多いということのようです。

  産経 WESTよ り    2018.8.13

 【ビジネスの裏側】日 本人より日本人らしい? 米教授陣、団結と精神力を説く 関西・ハーバードフォーラム

 米ハーバード大教授らと関西の経営者らが議論する「関西・ハーバードフォーラム」(関西経済同友会など主催)が7月 10 日、大阪市内で開かれた。出席者を驚かせたのは、同大学教授陣が熱く語った「日本人気質」。チームプレーの大切さや信念を貫 く経営姿勢など、かつて日本企業のお家芸とされた理念こそ、米国でベンチャー企業が続々と生まれる秘密だというのだ。 (牛島 要平)

 「サッカーで自分が点を入れたことより、チームが勝ったかどうかが重要」

 ハーバード・ケネディスクールのロジャー・ポーター教授は基調講演の最後をそう締めくくった。

 個人プレーよりもチームプレー。個人主義の文化だといわれる米国人の口から出た発言に、会場に詰めかけた企業関係者ら 約 130人は意表をつかれた。

 ポーター教授は会社組織のあり方について「どのように従業員が会社から扱われているかが重要。長く優れた製品を生み出 して いる企業は、従業員から感謝される企業だ」と述べ、従業員の満足度を経営の大きな指標に位置づけた。

 能力主義でリストラは当たり前という、米国企業に抱きがちな日本人の固定観念を打ち砕く言葉だった。


 基調講演後のパネルディスカッションでは、ベンチャー育成をめぐって議論が白熱した。

 ここでも、合理主義ではくくれない米国の企業風土に会場の関心が向けられた。ベンチャーに求められるのは、利益重視の 冷徹 な経営判断よりも、もっと人間的な情熱だというのだ。

 「すべての成功した起業家には世界を変えたいという強い使命感があった。自分のやり方がこれまでより優れているという 強い 信念だ」

 そう熱っぽく語ったのは同スクールのリチャード・キャバナフ非常勤講師。

 大林組の大林剛郎会長が「日本には米国のようにベンチャーの奇抜な発想を受け入れる素地がない」と指摘したのに対し て、 キャバナフ氏は「米国でもほとんどのベンチャーが失敗する。不屈の精神、粘り強さが必要」と強調した。

 ほかの参加者からは「なぜ日本の良い技術が世界標準を取れないのか」と疑問が示されたが、キャバナフ氏は「日本にも起 業家 精神の黄金期があった。1950〜70年代に自動車や家電メーカーが成長し、日本がグローバルスタンダードだった」と問いか けた。

 神戸大大学院の三品和広教授はキャバナフ氏の意見を広げる形で、「経営管理がいわれ出してから日本は弱くなった。(利 益が 出ず)自転車操業だったころの日本は活力があった。ベンチャーが最初から金を目的にすべきではないということだ」と話した。


 同友会は平成5年から毎年、米ボストンを訪問してハーバード大と共催でフォーラムを開催。創立70周年を迎えた28年 に初 めて大阪でフォーラムを開き、今回は2回目だった。

 ハーバードの教授陣がチームプレーや精神力の重要性を訴えたことに、会場からは「ハーバードの先生方は日本人よりも日 本人 らしい」と驚きの声が上がった。同友会の黒田章裕代表幹事(コクヨ会長)は7月31日の定例記者会見で「日本的な経営の仕 方、ものの考え方が評価され、勇気づけられた」と振り返った。

 ただ、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏が何度も挫折しながら、エンジニアのスティーブ・ウォズニアック氏らと 力を 合わせて成功したことを思い起こせば、「みんなでがんばる」ことは日本人の専売特許ではない。

 また、バブル崩壊と「失われた20年」を経て日本企業が忘れかけた価値観を、かつてライバルとして客観的にみていた米 国人 から逆に教えられたのかもしれない。

  それにしても、最近は、外国で日本的経営の良さが認識されてきているとは聞いて居ましたが、大学の教授陣に既にそう した ことが分かっている人が増えているのに驚きました。
  日本の大学の教授は反日売国左翼・在日にしか興味が無いようですから話しにもなりませんが、せめて現場の経営者達に は気 が付いて欲しいものです。
  日本の企業が、昔の日本的経営の良さを認識し、現代の経営に取入れることをやれば、日本の再生も夢ではなくなるので す が、どうも一番遅れているように思えて仕方ありません。
2018年 8 月18日(土)  第 1521回  ★海 外では当たり前の食中毒対策「放射線照射」
   ジャガイモの芽に毒があるので、放射線照射 処理で 芽が出なくしているというのは聞いたことがありますが、それが、他の食品の食中毒にも効き目があるのだそうです。
  成る程、想像してみれば分かるのでしょうが、全く知りませんでした。やっぱり、頭悪い。

  産経新聞が海外では、その食中毒対策が当たり前で、日本だけが使えないと書いてくれています。ここでも日本人の放射 線恐 怖症が影響しているようです。

  産経ニュースより     2018.8.10

  海 外では当たり前の食中毒対策「放射線照射」 消費者にもメリット…日本ではなぜ使えないのか

 愛媛県今治市で7月下旬、ウナギのかば焼きを食べた約200人がサルモネラによる食中毒となった。暑い夏は、サルモネ ラだ けで なく、腸管出血性大腸菌O157やカンピロバクターなど細菌による食中毒が増える。海外では食品への放射線照射が食中毒予防に効 果を上げているが、日本ではこれが禁止されている。WHO(世界保健機関)も認める技術なのに、利用できないのはおかし いと の声 が上がっている。

 米・加は牛肉に使用

 放射線照射は、放射線の透過力の強さと、生物のDNAが放射線に弱いことを利用した処理技術。温度を上げずにDNAに 作用 して 細胞分裂を止め、殺菌や殺虫、芽止めができる。

 食品への照射は、海外では農産物の保存や食中毒防止、植物検疫などを目的として使われている。日本原子力産業協会によ る と、 2013年の世界における食品照射の処理量は推定で年間約100万トン。

 食中毒防止に効果があるのは、食品内部の細菌もしっかり殺菌できるためだ。米国では1993年に加熱不十分のハンバー ガー が原 因で700人以上がO157による食中毒を発症、4人が死亡した事件をきっかけに、97年から牛肉への照射が始まった。ハンバー グなどのひき肉料理は中まで十分に加熱されているか分かりにくいが、照射処理されたひき肉を使えば、多少生焼けだったと して も安 全に食べられるわけだ。

 また、カナダでも牛ひき肉の大腸菌汚染をきっかけに2017年に規制を改正、冷凍・冷蔵牛ひき肉への照射をできるよう にし た。

 認可のための禁止

 ひるがえって日本では昭和47年、ジャガイモの芽止めを目的とした照射が許可された。このとき厚生省(当時)は、一般 食品 への 照射を禁止する大臣告示を出している。当時の報道によると、まだ照射の安全性が分からないためで、安全と分かれば順次許可してい く方針だったという。

 しかし、ジャガイモ以降、他の食品への照射が検討されることなく今日に至っている。

 量子科学技術研究開発機構・高崎量子応用研究所(群馬県高崎市)放射線生物応用研究部の小林泰彦部長は「日本でも生肉 や加 熱不 十分な肉料理が原因で死者が出る食中毒は繰り返されている。照射はこうした食中毒を防ぐための有効な技術で、先進国の多くが国民 の命を守るために利用しているが、日本では食品衛生法で禁止されたままで検討もされていないのが現状」と指摘する。

 レバ刺しは?

 例えば、牛レバーは内部にいるO157などの細菌が殺菌できないことで生食での提供が禁止されたが、照射によって内部 の殺 菌が 可能なことが分かっている。安全にレバーを生食できる方法があるのに、照射による殺菌は食品衛生法で禁止されているため、生レ バーが食べられない状況が続いている、といえる。

 照射は冷蔵・冷凍のまま新鮮な状態で処理でき、色や香り、栄養素が高品質に保たれることから、海外ではスパイスやハー ブの 殺菌 に使われることが多い。

 日本でも平成12年、全日本スパイス協会が殺菌目的で香辛料への照射の許可を厚生省(当時)に要請した。また、厚生労 働省 は 22年、審議会で照射について検討し、科学的知見の収集と消費者の理解を進めることを今後の課題とした。

 いずれも、その後の進展はなく、照射の許可の前提となる内閣府食品安全委員会のリスク評価もいまだに実施されていな い。

 ただ、農産物を海外に売り込みたい農林水産省は今年度、検疫処理のための照射技術の研究に初めて予算を付けた。桃やブ ドウ など の高級果実を高い品質のまま輸出するのに役立つ可能性が期待されるからだ。

 照射判明なら廃棄

 照射によって安全性を保っている海外の食品も、日本では禁止のため輸入時に厳しくチェックされ、照射が判明した場合は 回収 し廃 棄される。これまでに、中国やドイツ、ブラジルなどから輸入された冷凍シャコや乾燥シイタケ、パプリカ、唐辛子、健康食品などで 照射が分かり、回収・廃棄などの措置が取られた。

 照射が判明したときの回収・廃棄コストは企業負担だが、回り回って価格に転嫁されるなら消費者が負担しているともいえ る。 照射 の有無を調べる検査も税金で行われている。

 食品照射をテーマに学習会を行ってきた消費者団体「食のコミュニケーション円卓会議」代表の市川まりこさんは「適切に 照射 され た安全な食品が廃棄されるのはもったいない。また、照射によって、スパイスは豊かな香りを保ったまま、南国のフルーツはフレッ シュのまま輸入ができ、照射は消費者にとってもメリットがある」とした上で、「海外では照射食品にマークをつけ消費者が 選ん で買 えるようになっている。日本でも選びたい消費者が選択できるよう、照射を原則禁止した食品衛生法を見直してほしい」と話してい る。(文化部 平沢裕子)

 放射線 光の仲間。食品照射で使われる「ガンマ線」は、エネルギーを持つ短い波長の電磁波。放射線は、目に見えずにお いも ない ため、人間が五感で感じることはできないが、測定が比較的容易なので、空港での手荷物検査や注射針の滅菌、タイヤの強化、がんの 治療など日常生活のさまざまな場所で使われている。

  それにしても、ここまで効き目があると、何だか怪しげな食品を食べさせられそうで怖いところもありますね。

  放射線となると、どうしても、アレ(菅)が無理やり止めている原発を思い出します。日本人の放射線アレルギーは何と かし ないと日本を滅ぼすことになりそうです。
  反日売国左翼・在日マスメディアなどが煽るのを恐れて放置しておく政府・自民党の腰の引けた議員さん達も、何が本当 に必 要なのかを国民に正面から説くべきじゃないでしょうか。何時まで、公より私で政治をするのですか。

  憲法改正も同じです。日本人はきちんと対応すれば分かってくれると信じたい。
2018年 8 月17日(金)  第 1520回  原爆投下でチャーチル英首相が7月1日に最終同意署名
  ネットを始めるまでは、原爆についても何も知 りま せん でした。身内に広島の後片付けに行って、その為に原爆病と思われる症状で亡くなった叔父さんを持つ身でもこの程度なのですから、 本当に情けない。

  ねずさん達のお陰でかなり知識は増えましたが、これは、知りませんでした。何と、あのチャーチルが原爆投下の同意署 名を して いたのだそうです。これって、常識だったのでしょうか。   

  産経新聞が詳しく書いてくれています。

  産経ニュースより      2018.8.9

  原 爆投下でチャーチル英首相が7月1日に最終同意署名 1945年の秘密文書

   【ロンドン=岡部伸】第二次大戦中の1945年7月、英国のチャーチル首相(当時)が米国による日本への原爆使用に最終同意して署名していたことが、英国 立公文書館所蔵の秘密文書で判明した。約1カ月後の広島と長崎への原爆投下に至る意思決定に、チャーチルが深く関わって いた こと を裏付ける資料として注目されそうだ。

 同館所蔵ファイル(CAB126/146)によると、原爆開発の「マンハッタン計画」責任者、グローブス米陸軍少将が 45 年6 月初め、英国側代表のウィルソン陸軍元帥を通じて英政府に日本に対する原爆使用を許可するよう求めた。

 打診は、米国が核兵器開発に成功しても英国が同意しなければ使用できないなどと定めた43年8月の「ケベック協定」に 基づ く。

 英政府内で検討を重ねた結果、チャーチルは容認を決断し、45年7月1日、「オペレーショナル ユース オブ チュー ブ・ アロ イズ」(米国が日本に原爆を使用する作戦)に署名した。英首相官邸はこの最終判断を同2日付で公式覚書とした。

 同4日、米ワシントンで開かれた原爆開発の相互協力を協議する「合同政策委員会」の席上、ウィルソンが英政府として公 式に 「日 本への原爆使用に同意する」と表明したことが分かっている。同ファイルによると、ウィルソンは米側に、チャーチルがトルーマン米 大統領と近く直接協議を望んでいるとも伝えた。

 また別のファイル(PREM3/139/9)によると、7月24日のポツダム会談でチャーチルは、44年9月にトルー マン の前 任のフランクリン・ルーズベルトと日本への原爆使用を密約した「ハイドパーク協定」を持ち出し、「警告なしで使用すべきだ」とト ルーマンに迫った。

 トルーマンは翌25日、原爆投下指令を承認、投下命令が出された。その結果8月6日、人類史上初のウラン原爆が広島 に、9 日に はプルトニウム原爆が長崎にそれぞれ投下された。

 チャーチルが最終容認した背景には、英国が米国に先行し原爆開発に積極的に関与してきたことがある。

 30年代から亡命ユダヤ人科学者によって核分裂や核融合反応で放出されるエネルギーを利用した新兵器研究が進められ、 40 年に ウラン235単独で爆弾が製造可能という理論をまとめた。41年10月、英独自の原爆開発計画「チューブ・アロイズ」が始動。米 国に開発推進を訴え、42年8月、「マンハッタン計画」が始まった経緯がある。

 さらにファイル(PREM3/139/9)によると、チャーチルが44年9月、米国内のルーズベルトの別荘を訪れた際 に結 んだ ハイドパーク協定で、2人は「原爆が完成すれば、熟慮後、おそらく日本に使用される」などと合意した。原爆完成後はドイツではな く日本へ投下することが米英で密約され、翌10月、米国は原爆投下の最終準備に入った。

 ■ケベック協定 1943年8月、ルーズベルト、チャーチルの米英首脳はカナダ・ケベック州で原爆の共同開発を密約。 (1)兵 器(原爆)を互いに対し攻撃するため使用しない(2)第三国に使用する場合、互いの同意が必要(3)両国の同意がない限り、英原 爆開発計画「チューブ・アロイズ」に関する情報を流さない−などと結んだ。(2)は英側の事実上の拒否権となった。

  こうやって見ると、第二次世界大戦は、スターリン・ルーズベルト・チャーチルなど最悪の指導者が揃っていたというこ とで しょ うか。

  それに比べて、我が日本の凄さに驚きます。ねずさんが書いてくれています。特に、日本は原子爆弾を開発していたが、 昭和 天皇 が止められたなんて話には感動させられます。
  これが、信実でりきちんとした証拠があるのであれば世界に拡散すべきですが、どうなんでしょう。
  いずれにしても、日本はこうした悪党共によって戦争に引き摺り込まれたと言えそうです。

  大和心を語る ねずさんのひとりごとよ り

  広 島原爆の日に寄せて   2018年08月06日 

  広 島と長崎に投下されたのは違う種類の原爆だった   2018年08月07日

  今 日は長崎に原爆が投下された日   2018年08月09日
2018年 8 月16日(木)  第 1519回  富裕層の海外口座丸見えに 税逃れ監視強化
  日本人って昔から税金を払うのが嫌いだったの で しょう か。戦後は、節税という合法的脱税がもてはやされ、脱税をしないのはバカだという風潮になってしまったように思うのは私だけで しょうか。
  私の努めていた会社の社長は、自治体でトップの納税であることを誇りにしていました。今は、こういう経営者はいない ので しょ うか。
  ソフトバンクなど、殆ど税金を払っていない事を誇るような企業が蔓延っているのはもしかしたらあちらの人達の影響 じゃな いか と言うのは言い過ぎでしょうか。

  そんな嫌な風潮も少しは変わる化も知れない朗報がありました。

   産経ニュースより     2018.8.9

  富 裕層の海外口座丸見えに 税逃れ監視強化 全国に調査チーム

  国税当局が海外に多額の資産を持つ富裕層の税逃れ対策を強化している。昨年から富裕層の調査チームを全国 に配 置し たほか、世界各国の口座情報を自動的に交換して資産を“ガラス張り”にする「CRS」(共通報告基準)に、日本も9月末までに加 わる予定だ。タックスヘイブン(租税回避地)での節税実態を暴いたパナマ文書などを機に納税者の不信感が高まっており、 国税 当局 は富裕層の海外資産の監視に本腰を入れる。

 ■「なんでばれる?」

 「なんで海外の預金までばれるんだよ!」

 「過少に申告を行うことは許されないことです!」

 国税庁が昨年12月にインターネットで配信した動画のワンシーンだ。

 海外に資産を隠していた「田楠(たくす)家」の租税回避行為を、富裕層の資産に目を光らせる「重点管理富裕層プロジェ クト チー ム」(富裕層PT)が解明するというストーリー。架空のドラマだが、国際税務に通じた精鋭集団の富裕層PTは、平成26年に東 京、大阪、名古屋の3国税局に実際に設置された組織だ。昨夏からは全国12の国税局・事務所に拡充されている。

 パナマ文書問題では、各国の税務当局がグローバル経済に対応できていない実態も浮き彫りになった。富裕層の税逃れを放 置す れ ば、税制そのものへの信頼も揺らぎかねない。

 ■査察現場でも苦戦

 全国の国税局が29年度に強制調査(査察)に着手した脱税事件の脱税総額は約135億円(前年度比約26億円減)で、 過去 40 年で最も低かった。脱税で得た資金を海外口座に移す傾向も顕著になっており、調査の現場は苦戦を強いられているという。国税庁の ある幹部は「海外に資産があると、調査に限界が出てくる」と打ち明ける。

 国をまたぐ個人や法人の資金の動きを探る場合、国税庁は租税条約に基づき海外の税務当局と情報を交換する。だが情報交 換に は数 カ月かかることもある。

 野村総合研究所の推計(28年)によると、日本で金融資産を5億円以上保有する「超富裕層」は約7万世帯(保有総額 75兆 円)、1億円以上保有する「富裕層」は約114万世帯(同197兆円)に上る。

 海外資産調査の端緒となるのは、26年から海外に5000万円超の資産を保有する人に提出が義務づけられている「国外 財産 調 書」だ。提出しなかったり、虚偽の記載をしたりした場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金という罰則もある。

 国税庁によると、28年分の調書提出は9102件、総財産額は約3兆3015億円だ。ある税理士は、提出しなければい けな い人 のうち、実際に提出している人は10分の1程度にとどまっているとの見方を示す。国際税務に詳しい高鳥拓也税理士も「氷山の一角 だ」と指摘する。

 ■「税務調査の武器」

 「富裕層らの海外資産をガラス張りにできる」。国税庁の幹部がこう期待するのが、経済協力開発機構(OECD)が策定 した CRSだ。非居住者が自国に持つ金融機関の口座の残高や、利子や配当の受取額などの情報を各国(102カ国・地域)の税務当 局と 自動的に交換するもので、日本もこの枠組みに加わる。

 元国税調査官の松嶋洋税理士は「CRSが税務調査の武器になることは間違いない」と言い切る。富裕層や法人はタックス ヘイ ブン などの海外に資産を移し、節税策に精通しているが、CRSの牽制(けんせい)効果で、自主的な申告につながるとの期待も大きい。

 高鳥税理士は「大きなターニングポイントになる」としつつも、「CRSで国税当局がどこまで調査してくるのか、様子見 の人 も少 なくない」と指摘する。(大竹直樹)

  サラリーマンで所得を全額補足され税金を取られて来たとはいえ、その金額は僅かな私が言うのも何ですが、所得を誤魔 化し て税 金を払わないことを誇れる精神は日本人にはそぐわないといえば、綺麗事過ぎるでしょうか。
  と言うか、富裕層の節税が、企業でも当たり前になっていることに日本の劣化を考えてしまうのは私だけでしょうか。
  尤も、これも、税金の使い道を考えると仕方無い面もありそうです。とは言え、どちらもほどほどが良さそうです。
  そんな、ギスギスしない国になりたいものです。
2018年 8 月15日(水)  第 1518回  英霊たちの大和魂が求めた「大きな和」
  ネットで目覚める前は、特攻などの日本軍の戦 い方 の想 像を絶する凄さに、戦った国が、日本を怒らせると何をするか分からないとその恐ろしさが骨身に染みて戦後の日本に戦争を仕掛けな いということを想像もできませんでした。

  そんな凄さを葛城奈海さんがパラオを訪れて改めて感じたようです。

  産経ニュースより     2018.8.9

 【葛城奈海の直球&曲球】英 霊たちの大和魂が求めた「大きな和」

 今年も8月15日を迎える。

 昨秋、パラオのペリリュー島を訪れて以来、確信していることがある。戦後の日本を守ってくれたのは、憲法9条でも日米 同盟 でも なく、先人たちの戦いぶりだと。敵をして畏怖の念を抱かせるほど、先人たちは勇猛果敢に戦い抜いた。こんな人間業(わざ)とは思 えない戦いぶりをする日本人とは金輪際戦いたくないと思わせた先人たちの武威にこそ、私たちは守られてきたのだ。

 毎年、秩父神社で『英霊の言乃葉』朗読会を行っているが、英霊たちが自分の家族だけ、自分の国だけの平安・平和を望ん でい たわ けではなかったことに深く心打たれる。

 「大和魂」と聞けば、特攻隊に象徴されるように鬼神の如く荒(あら)ぶる魂をイメージする人が多いだろう。しかし、 「大 和」の 文字が表すように、その根本には、「大きな和」つまり「万民の幸福」を求める心がある。事実、先人たちは戦前・戦中と統治下に あった国々の人々と兄弟のように睦(むつ)み合い、共存共栄を目指した。特攻隊振武隊隊長・渋谷健一少佐は、幼い愛児に 「世 界に 平和がおとづれて万民太平の幸をうけるまで懸命の勉強をするように」と書き遺(のこ)している。

 和を尊ぶのは、建国から続く日本の理念であろう。が、しかし、それは、いつも柔和でいればよいということではなく、ひ とた び、 和を脅かす存在が現れたときには、話し合いで解決できなければ、最終的には敢然と戦うことも辞さない、という覚悟に裏打ちされて いる。一見、相反する性質のこの両者が、表裏一体となったものこそが、大和魂なのではないか。

 多くの同胞を北朝鮮に連れ去られて約40年。戦後日本は、あまりにも荒魂を忘れてしまった。

 特攻隊の生みの親、大西瀧治郎中将は、自決にあたり、遺書にこう綴(つづ)っている。「平時に処し、なおよく特攻精神 を堅 持 し、日本民族の福祉と世界人類の和平のため、最善を尽せよ」

 靖国神社や護国神社に参拝する人の多いこの時期、御霊に安んじていただくためにどうあるべきか、心静かに考えてみた い。

  それにしても、先人のこの素晴らしさに比べて、今の日本人の劣化は凄まじいものがありますね。
  教育やマスメディアによる洗脳は、たった70年でここまで人間を堕落させることが出来る恐ろしさを思わずにはいられ ませ ん。
  やはり、教育とマスメディアの改革が急がれます。もし、これが出来なければ、幾ら経済が発展しようとも日本は消滅し たの と同 じでしょう。そんな国を見て、先人が喜ぶでしょうか。
2018年 8 月14日(火)  第 1517回  前代未聞! 文科省有志の実名“連判状”の中身とは…
  解体というか、消滅させるべきとも言われてい る日 本を ここまで劣化させた教育の頂点に立つ文科省で、連判状が出されていたのだそうです。
  これは、もしかしたら期待できるのかもしれないと、記事を読んでみました。

  しかし、頭の悪い私には、何を言ってるのかも理解できないし、心に響くものがありませんでした。
  何故だろうと考えてみて、思い付いたのは、今の教育のどこが悪いかの反省もなく、どう再生するかの目標もないからで す。 きっ と、組織を改革してから考えると言うことなのでしょうが、目標が逆じゃないでしょうか。
  この腐りきった日本の教育を立て直す為には、文科省はどうあるべきか、それとも無くするべきなのか考えるべきじゃな いで しょ うか。

  ということで、この有志の連判状もそれ程役立つとはおもえません。

   産経ニュースより      2018.8.7

  前 代未聞! 文科省有志の実名“連判状”の中身とは… 「反乱軍」「踏み込み不足」の声も

 文部科学省の佐野太(ふとし)前科学技術・学術政策局長(59)が受託収賄(しゅうわい)罪で起訴されたのを機に、同 省の 中堅 幹部や若手職員の有志が、組織風土の改革の必要性を訴える文書を事務次官らに提出し、波紋が広がっている。昨年発覚した組織的天 下り斡旋(あっせん)問題など、重なる不祥事への危機感が噴出した形だが、省内では冷ややかに見るむきも。40人の署名 が 入った 前代未聞の“連判状”が抜本的な改革につながるかは未知数だ。

 危機感にじむ「4枚の文書」

 「このままでいいのかという気持ちは職員全員が持っている。変えるべきところは変えていくという認識を上層部にもあら ため て理 解してもらい、改革の実行につなげたい」。有志に名を連ねた中堅職員の一人は、文科省を取り巻く厳しい現状への危機感から申し入 れを行ったと話した。

 文書が提出されたのは、佐野被告が起訴された翌日の7月25日。文書は計4枚で、あて先は戸谷(とだに)一夫事務次官 ら官 房幹 部。

 文書には危機感がにじむ。佐野被告が関与した汚職について「国民から厳しい声が届いており、一人一人の職員が透明性や 公平 性を 意識し、職務に取り組むことでしか信頼回復の糸口は見いだせない」と強調。

 その上で早急な文科省改革の必要性を唱え、(1)NPO法人など省外の関係者の声を政策形成に直接反映(2)若手や専 門性 の高 いベテランが活躍できる環境の整備(3)人事システムの改善(4)働き方改革の推進−などを提案している。改革を主導する次官や 官房長ら上層部にも「提案には痛みを伴うものが含まれる可能性もあるが、思いを受け止めてほしい」と求めている。…以下 略

  まずは、ねずさんあたりに日本の歴史を教えて貰ってから教育の改革を考えてもらいたいものです。
  例えば、素晴らしい教育、特に日本の歴史教育をしてくれるのなら、天下りや収賄などの少々の悪事は目を瞑っても良い くら いで す。
  兎に角、教育の改革こそが急がれます。
2018年 8 月13日(月)  第 1516回  人 口学から見て非常に脆弱な中国
  世界の人口が70億を突破していまや80億突 破も近い 状況ですが、世界は、この一番大きな問題には触れようとしない。と言うか、この危機を問題にして人口を減らすべきと発言すれば、 左翼勢力のポリティカルコレクトネスで袋叩きにあうのが明らかだから、世界の政治家は絶対に触らないのでしょう。 
  その人口問題に取り組んだ中国が、大変なことになっているようです。

  中国の人口問題については、2017年5月22日、第 6441回の「無 謀な軍拡は老いる中国の焦りか」で、阿比留さんが面白い考察を書いてくれています。

  今回は、櫻井よしこさんが違った視点で詳しく書いてくれています。いずれにしても中国にとっては、この人口問題も命 取りにな りそうです。   

  櫻井よしこコラムよ り      2018.08.04 (土)

 「人 口 学から見て非常に脆弱な中国 日本の真の国難も同様だ」

 『週刊ダイヤモンド』 2018年8月4日号 
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1242 

 シンクタンク「国家基本問題研究所」は今年5月、創立10周年国際セミナーにフランスの歴史人口学者で家族人類学者の エマ ニュエル・トッド氏を招いた。氏は国家や国際関係を経済や軍事を軸とした戦略論ではなく、人口や家族形態の変化を軸に論ずる ことで知られる。

 たとえば博士号を取得した若き研究者の時代、旧ソ連の乳幼児の死亡率の高さから、同国の崩壊を予測した。歴史の展開を 言い当 てた氏は25歳にして国際的な評価を確立した。

 人口学から見た場合、少子高齢化の日本は脆弱国家そのものだ。トッド氏はわが国に鋭い警告を発し続けるが、もうひと つ、氏が 非常に脆弱な大国とするのが中国だ。彼らの危機は人口動態にとどまらず、教育、国民の流出にあるという。

 トッド氏の描く中国の危機の大構図を理解するには、近藤大介氏の『未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること』 (講談 社現代新書)を読むのがよい。近藤氏は毎年数回中国を訪れ、人々や社会の様子を定点観測してきた。

 1982年から2015年まで、30年余の「一人っ子政策」の結果、現在30代以下の中国人は基本的に皆一人っ子であ る。彼 らは「小皇帝」「小公主(皇帝の小さな姫君)」などと呼ばれ、「四二一家庭(四人の祖父母と二人の親が一人の子供に集中して 甘やかす)」の中で育つ。彼らの一番の問題が「肥満」だそうだ。我が儘一杯の肥満児の大軍がひしめく社会はどこから見て も不 健全だ。

 中国政府は少子高齢化に陥った日本の轍を踏むまいと、3年前に正式に二人っ子政策に転換した。だが、多くの中国の若い 世代は もはや二人の子供など持ちたくないと考える。理由のひとつが年老いた両親と子供を同時に養う事態に直面することだそうだ。保 育園、幼稚園、小児科病院など施設が整っていないというのも理由である。一人っ子には一人っ子の概念が定着しており、そ の他 のケースを想像しにくい心理の壁もあるという。

 一人っ子政策は中国の労働市場や高齢化の加速に深刻な問題を生じさせただけでなく、近隣諸国や世界に大変な犠牲を強い つつあ る。

 一人しか子供を持てないなら、男児優先だという伝統的価値観ゆえに、生まれてくる子供の数の男女差が異常に大きい。人 間の子 供はどの国でも男の赤ちゃんの数が女の赤ちゃんよりも多い。比率は大体、女児を100とすると男児が102から107の間を 正常値と見る。ところが中国では120を超えた年が近年で三度もあり、3000万人もの結婚適齢期の男性が結婚相手を見 つけ られないでいる。

 彼らはどうするのか。近藤氏は(1)国際結婚、(2)同性愛、(3)空巣青年の道があるという。

 (1)は、中国農村部ではアフリカの女性たちとの結婚がすでに大流行だそうだ。彼女らが中国に流入する事例もあるが、 逆に中 国人労働者がアフリカで結婚するケースも多い。結果、漢民族がアフリカ諸国を席巻するのである。
 
 これとは別に、私は中国の少数民族、ウイグル人女性が適齢期になると故郷から遠く離れた沿海部に連れて行かれ、安い賃 金で働 かされ、最終的に漢人男性との結婚を強いられる実例を多く聞いてきた。その結果、ウイグル人男性は結婚相手を奪われ、子供を 持てず民族浄化が進行中だ。

 (2)は彼らの文明、選択である。
 
 (3)の空巣青年とは親のスネをかじって引きこもり、恋も旅もスマホ体験で満足する人々だ。彼らはずっと一人でいる可 能性が 高い。社会福祉制度の整っていない段階で習近平政権はこれらの問題に対処できるとは思えない。
 
 だが、日本も危うい。安倍晋三首相の言うように、少子化こそは日本の真の国難であることを知り対処したい。

  今の世界が抱える問題の底辺には人口問題があることは間違いないでしょう。増えすぎたものは自然に減るというのは地 球の歴史 を見ても明らかなのに、人類だけが増え続けている恐ろしさを真剣に考える時が来ているとおもうのですが、やはりこれに触れること はタブーなのでしょう。

  とは言いながらも、これも食料が足りなくなれば自然淘汰されるのかもしれません。こうなると、益々2極化問題が大き くなりそ うです。一体、地球はどうなるのでしょう。
2018年 8 月12日(日)  第 1515回  中国の「一帯一路」と対決、「債務のわな」にくさび
  昨日、中国を崩壊させるにはトランプさんの 心変わりだけが心配と書きましたが、どうやら今のところは、着実に考えを進めてくれているようです。
  産経が、「債務のわな」にくさびを打つと詳しく書いてくれています。トランプさんの中国包囲網は着々と進んでいるよ うです。 どうか、この手を緩めず中国崩壊まで突き進んでくれますように。

  産経ニュースより      2018.8.4

 【トランプ政権】「イ ンド太平洋」経済圏で中国の「一帯一路」と対決、「債務のわな」にくさび

   【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米政権は今回の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合で、激化する米中の「貿易戦争」を視野に、インド太平洋地域で 米国主導の「自由で開かれた」経済圏の確立に向け、中国が進める「一帯一路」構想と対決していく姿勢を明確に打ち出し た。

 ポンペオ国務長官は3日、ASEAN各国との外相会議の席上、「米国は太平洋国家だ」と強調。トランプ大統領が昨年 11月に初 めて提唱した「インド太平洋戦略」は、同地域最大の多国間枠組みであるASEANを中心に展開されると表明した。

 ポンペオ氏が先月30日に設立を発表した、インド太平洋の成長支援のための地域ファンドは約1億1350万ドル(約 127億 円)。「一帯一路」の推進に向けたインフラ整備の融資を担う、中国主導の「アジアインフラ投資銀行」の資本金が約1千億ドルであ るのと比べると、大きな金額とはいえない。

 一方、米議会では現在、米政府の開発融資の規模を従来の倍以上の600億ドル規模にまで拡大する超党派法案を審議中 だ。トラン プ政権としては法案成立により、「デジタル経済やインフラ整備、エネルギー」といった地域の成長分野に対する米企業主導の投資を 促進をさせたい考えだ。

 米企業の参入を通じた「開放的で透明」な商慣行を定着させて米国の影響力拡大を目指すという米政権の戦略は、開発支援 の名の下 で相手国政府に「債務のわな」を仕掛け、事実上の「経済的隷属関係」に陥れようとする中国の手法へのアンチテーゼでもある。

 米欧などの債権国がここ数年、中国に「パリクラブ」(主要債権国会合)への正式参加を働きかけているのも、中国に「融 資の透明 性」などを迫り、中低所得国への野放図な融資を押しとどめる狙いがある。

 ただ、中国から融資を受ける国で、腐敗を抱える権威主義体制は、米国が推し進めたい取引の「透明性」を歓迎しないのは 明白で、 前途は楽観できない。

 同時に、中国の「債務のわな」の典型例であるパキスタンの問題にどう対処するかも今後の米戦略の行方を占う懸案となり つつあ る。というのも、パキスタンが中国からの債務の重圧から逃れるため、米国主導の国際通貨基金(IMF)に支援要請する可能性が高 まっているからだ。

 中国の対パキスタン融資計画の総額は620億ドル規模。ポンペオ氏は「中国への返済のために米国の血税も入ったIMF の資金を 使う理屈が立たない」と突き放したが、「テロとの戦い」などで連携する同盟国のパキスタンが債務危機に陥れば南アジア情勢の不安 定化につながりかねず、米政権は難しい選択を迫られそうだ。

  産経は頑張ってくれているのですが、経済問題などではやはりどこかピントが狂っているように思えます。

  このIMFの問題などは、宮崎さんが詳しく書いてくれている、7月4日、第 353回の「★ パキスタンが中国を恐喝」や、1日、第 1193回の「パ キスタン選挙で周章狼狽の中国」が、中国の危機を詳しく書いてくれています。私は、こちらを支持します。

  このままトランプさんが手を緩めることなく攻めてくれれば、中国の崩壊は近いのじゃないでしょうか。又、そうあって くれない と世界の危機です。
2018年 8 月11日(土)  第 1514回  「世 界一寂しい国際空港」の運命は
  昨日、日本の恩人であるスリランカのジャヤワ ルデネさ んの話題をとりあげました。その裏には、中国の地上げにより国土を侵略されている危機に気が付いたことがあるようです。

  マハティールさんが立ち上がったのと同じように中国に取込まれた指導者による国土の切り売りが行われている危機に気 が付いた ことがあるようです。

  その凄まじさは、何時もの宮崎さんがこれまで何度も教えてくれていましたが、産経も、このところ時々取り上げてくれ るように なりました。
  今回は、世界一利用の少ない国際空港を取り上げてくれています。

  産経ニュースより     2018.8.2

 「世 界一寂しい国際空港」の運命は 「一帯一路」の負の遺産、スリランカがインドに支援要請

 【ニューデリー=森浩】スリランカ南部ハンバントタで中国の支援で建設された国際空港が経営難に陥り、政府が苦慮して いる。そ もそも需要がほとんどない地域に建設されており、1日の平均乗客は10人以下で定期便もゼロだ。中国の現代版シルクロード経済圏 構想「一帯一路」が生み出した負の遺産ともいえ、スリランカ政府はインドに支援を求める方針を決めた。

 経営難となっているのは、ハンバントタにあるマッタラ・ラジャパクサ国際空港。建設を推進した親中派ラジャパクサ前大 統領の名 を冠し、2013年に完成した。建設費は2億1千万ドル(約234億円)。9割が中国からの融資で賄われたとされ、工事も中国企 業が請け負っている。

 だが、国際空港を名乗ってはいるものの、付近には漁村と小規模のビーチリゾートがあるだけで、当初から建設はラジャパ クサ氏の 地元への利益誘導とささやかれた。今年5月には唯一の定期便だったアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイとの直行便が閉鎖。一時は 空港施設が穀物の貯蔵庫ともなり、「世界一寂しい国際空港」という不名誉なあだ名が付いている。

 開業以来、赤字経営が続くことから、スリランカのデシルバ交通・民間航空相は7月上旬、インドに合弁事業として空港を 運営する よう提案したことを明らかにした。デシルバ氏は演説で「この死にかけている空港を復活させる必要がある」と、支援を仰ぐ重要性を 強調した。

 インドにとっては、高金利の債務返済に窮したスリランカが、約20キロ離れた場所にあるハンバントタ港と同様、中国に 運営権を 譲り渡す事態は避けたいところだ。シーレーン(海上交通路)の要衝であるスリランカ南部で、中国が港と空港の運営権を握れば、イ ンド洋での中印の力のバランスが変化しかねない。

 インド政府は7月26日の国会答弁で「スリランカからは何の提案もない」と否定したが、水面下で交渉を重ねているもよ うだ。戦 略上の意味はあっても、空港が生む経済的利益はほぼないため、インド側も慎重になっているとみられる。

 印政治評論家のラメシュ・チョプラ氏は「スリランカ政府は前政権時代の事業を見直し始めているが、すでに動いている事 業も多 く、整理は簡単ではないだろう」とコメント。歴史的に結びつきの強いインドにさらに支援を求める局面があると予測している。

  中国の覇権主義と、それを自分の利益のために受け入れる指導者が組むと、こんなに非常識なことが平気で行われる恐ろ しさの見 事な例でしょう。
  マレーシアと同じです。カンボジアも同じでしょう。他にも同じように取り込まれている指導者が沢山いると考えるべき でしょ う。
  この全ての原因は金に任せた中国の侵略を防ぐのは、やはり中国を崩壊させることです。

  つまりは、トランプさんの本気を期待するしかないのです。トランプさんの気が変わり中国を延命させることにならない ことを願 うしかなさそうです。
2018年 8 月10日(金)  第 1513回  ★日本の恩人−ジャヤワルデネ・スリランカ初代大統領
  歴史を捏造され、自虐史観を教えられてきた戦 後の日本 人は、日本の偉人も消されて国を愛せない人達が多く育ってきました。
  その弊害は、世界で日本の為に貢献してくれた恩人をも忘れさらせるという忘恩の徒を育てるということにも表れていま す。

  そんな、恩人の一人を教えてくれる活動が始まっているようです。何と、日本の分割統治などを辞めさせてくれたという 大恩人で す。
  
  こんな人を忘れてしまっている恥ずかしさを思い知らされます。やはり、教育は恐ろしい。

  産経ニュースより    2018.8.3

  ス リランカ、日本で初代大統領を称える活動 サンフランシスコ講和会議で日本を擁護 中国と距離置きたい思惑

 1951年のサンフランシスコ講和会議で日本を擁護する演説をしたスリランカのジャヤワルデネ初代大統領をたたえる活 動が日本 国内で広がっている。元側近が記念館の設立を日本で初めて計画するほか、大使館の後援でジャヤワルデネ氏の孫が登壇する講演会が 開催。日本との結びつきを強める背景には、中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」で多額の債務を抱える スリラン カが中国と距離を置きたい思惑がある。(板東和正)

 「ジャヤワルデネ氏の功績を日本の若い方々に語り継ぐ記念館を作りたい」

 7月22日。群馬県みなかみ町で開催されたジャヤワルデネ氏に感謝の意を伝える催し。主催したジャヤワルデネ氏の元側 近の僧 侶、ペルポラ・ビパッシ氏は全国から集まった支持者や日スリランカの僧侶らの前で決意表明した。

 ビパッシ氏が中心になり、スリランカ人の僧侶の交流が盛んな同町で2020年までに記念館を設立する計画を立案。計画 に賛同し た「日本経営者同友会」(東京)の下地常雄会長や、スリランカ政府も支援する方針だ。

 記念館の設立が決まったのは「日本人がジャヤワルデネ氏の功績を忘れている現状を変えたい」というビパッシ氏の思いか らだ。日 本の小中学校の歴史の教科書にはジャヤワルデネ氏についての記載がない。昨年12月にジャヤワルデネ氏を紹介する著書を出版した 野口芳宣(よしのり)氏によると、読者の感想の大半が「同氏を知らなかった」という内容だった。

 認知度の低さは、ジャヤワルデネ氏が総裁を務めた統一国民党(UNP)が1994年の総選挙で野党に転じ、2015年 の選挙で 勝利するまで政権が安定しなかったのが要因だ。ダンミカ・ディサーナーヤカ駐日スリランカ大使は「UNPが野党だった時期が長 く、政府はジャヤワルデネ氏の功績を国外に発信しづらかった」と分析する。

 だが、スリランカは近年、ジャヤワルデネ氏の発信を積極化。8月5日には、ジャヤワルデネ氏の孫のプラディープ・ジャ ヤワルデ ネ氏が都内でサンフランシスコ講和会議での祖父の功績を振り返る講演会を開催する。駐日スリランカ大使館は「スリランカ政府の後 押しもあり、実現できた初の取り組み」と話す。

 発信に注力する背景には、現シリセナ政権が展開する中国から一定の距離を置く「バランス外交」がある。スリランカは一 帯一路を 掲げる中国の援助で南部ハンバントタ港を建設したが、債務の返済に窮し、中国国有企業に明け渡す事態に陥った。

 ディサーナーヤカ大使は「国内では中国の一帯一路の戦略に巻き込まれたという意見がある」とした上で「ジャヤワルデネ 氏をたた える動きは、日本とのつながりをより強めることで中国と距離を置くための戦略だ」と指摘する。

 ■スリランカのジャヤワルデネ初代大統領(1906年9月17日〜96年11月1日) 51年9月6日、サンフランシ スコ講和 会議で演説し「憎しみは憎しみによってやまず、ただ愛によってのみやむ」というブッダの言葉を引用しつつ、参加国に寛容と融和を 主張。対日賠償請求権の放棄を最初に表明するとともに、日本の早期の国際社会復帰を訴えた。親日家で、死後、片方の目の 角膜を日 本に提供した。


  まだまだ、こうした恩人は沢山おられるのじゃないでしょうか。それを教えられてないということは、日本人は恩知らず と世界で 恥を晒していると言うことです。恐ろしいですね。
  例えば、こうしたことを知らない政治家などが世界に出て行って恥をさらしているということです。
2018年 8 月9日(木)  第 1512回  文部科学省 経営難の私大に「解散」や「撤退」督促も
  今や日本の教育をここまで反日にしてしまった 元凶とし ての正体を現して来た文科省が、何だか驚くようなことを始めるようです。本当でしょうか。もしかしたらアリバイかも。

  何と、来年度から私立大学の削減を進めるそうです。どこまで本気でやるのでしょうか。

   産経ニュースより     2018.8.1

  文部 科学省 経営難の私大に「解散」や「撤退」督促も 財務指標で厳格判断 来年度から 

 文部科学省は平成31年度から、少子化などで経営悪化が深刻な私立大を運営する学校法人に対して新たな財務指標を用い て指導 し、改善しない場合は募集停止や法人解散など撤退を含めた対策を促す方針を決めた。国として厳しい姿勢で臨むことで、赤字が続く 大学側の危機意識を高め、経営改革を加速させる狙い。

 私立大の経営は地方小規模校を中心に悪化傾向が続き、全国で4割程度が既に定員割れしている。各大学には建学の精神に 基づき教 育や運営面で幅広い裁量が認められており、文科省は自主性を尊重しながら経営改善を求める方針。

 文科省によると、今回の指導強化は(1)経常収支が3年連続赤字(2)借入金が、預貯金や有価証券などの資産より多い −といっ た財務指標の新設が柱。双方に該当し、経営難とみなされた際には、最初に専門家を法人に派遣し内部書類をチェックするなどして、 3年程度で業績を上げられるよう助言する。

 それでも改善しなければ、次の段階として学部の削減や学生の募集停止、設置大学・短大の廃止や法人の解散など、経営判 断を伴う 対策を取るよう通知する。法人側には対策の内容を事業報告書などの公表資料に明記するよう求めるとともに、文科省も資料を公開し て注意喚起する。

 指導の結果、一定の改善がみられた法人は、通知の対象とせず、必要に応じて助言を続ける。

 文科省の担当者は「経営破綻で学生が困らないよう、法人には早めに経営チェックを進めてほしい」と話している。

 大学経営をめぐっては、6月15日に閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針の中で、撤退を含め早期の経営 判断を促 す経営指導の強化や破綻(はたん)手続きの明確化を進めることが明記されている。

 ■学校法人への経営指導 文部科学省は昭和59年か ら学校法 人の健全な経営確保に向け必要な指導・助言を実施。平成27〜32年度は「私立大学等経営強化集中支援期間」と位置づけ指導 を拡充している。現在、年間50法人程度を調査し、32年までに文科省所管の全学校法人の半数を調査する予定。

  これをやるのなら、外国人留学生への厚遇や訳の分からない外国人教授や反日売国左翼教授の整理もやって貰いた いもので す。これで、無駄な金を削減することは出来ます。

  問題は、教育の中身ですね。と言うか、莫大な無駄使いがなくなれば、良い教授や教育に予算を十分に回せるでしょう。 良 いことばかりです。是非、本気で取り組んでもらいたいものです。
  序でに、文科省の廃止もやってもらいたいものです。
2018年 8 月8日(水)  第 1511回  「角筈」「十二社」(新宿区) 住居表示で消えた地名
  何故か分かりませんが妙に地名が好きで、【東 京・地名 研究室】を楽しみにしています。今回も珍しい名前が取り上げられています。

  こういう地名を知っていたら、大好きな「鬼平犯科帳」や「剣客商売」等を読んだり、テレビドラマを見ていても面白さ が倍増し そうです。

  産経ニュースより     2018.7.31

 【東京・地名研究室】「角 筈」「十二社」(新宿区) 住居表示で消えた地名

 新宿「角筈(つのはず)」のバス停で父に置き去りにされた8歳の少年。46歳になった彼は、かつて角筈と呼ばれた街で 酒に酔 い、通りの向こうに父の姿を見る−。

 浅田次郎さんの短編小説「角筈にて」では今は地図にない場所が、二度と会えるはずのない生き別れた父と息子の邂逅(か いこう) を演出する。

 角筈は江戸時代以前からある地名で、現在の西新宿や歌舞伎町、新宿三丁目。由来は、名主の髪の束ね方が角のような形で 里人が 「角髪来る」と呼んだからなど諸説ある。

 新宿中央公園の西側で「十二社(じゅうにそう)」と呼ばれたところは現在、西新宿となっている。紀州熊野神社を勧請し た熊野神 社が、紀州熊野の12の社の神々を熊野神社に一緒にまつったことが起源。神社は十二社の社を「そう」と読ませ、相、双など多くの 文字をあてたという。

 その北が「淀橋」。家電量販店「ヨドバシカメラ」は昭和42年、ここに「淀橋写真商会」を設立した。青梅街道に面した 「柏木」 の一部とともに西新宿となった。

 こうした地名が消えたのは、いずれも住所をわかりやすく「○番○号」で表す「住居表示」に伴うもので、新宿区では40 年から実 施された。

 3区合併で新宿区が成立する前に旧淀橋区だった区西側の地域で住居表示が進んだ一方で、区東側の旧牛込区と旧四谷区で は、未実 施の地域も多い。

 多くの古い町名が今に引き継がれているほか、都営大江戸線牛込神楽坂駅近くの「北町」「中町」「南町」は、道路に境界 を設定す る現在の方法に対し、背中合わせの家の裏側を境界とする「背割り」のまま。江戸時代に下級武士に組ごとに与えられた大縄地の名残 だ。

 住居表示は各区市町村が実施するが、平成29年1月の東京都の調査では、新宿区の全面積に対して住居表示が実施されて いる割合 は75・13%と、23区内では千代田区に次いで2番目に低い。町名の種類は94(各丁を含めると152)に上り、多くの町名が 残っているといえそうだ。

 区立新宿歴史博物館の橋口敏男館長によると、昭和50年ごろ、複数の町を統合して一つの町名とする傾向にあった住居表 示に対 し、反対の声が高まったという。

 50年代後半以降は、既存の町名を生かした形での住居表示が少しずつ行われている。

 橋口館長は「『本塩町』を『四谷本塩町』にするなど、近年は『四谷』を頭につけるのが人気。時代により名付けにも傾向 があるよ うです」と話す。

 歴史博物館のある三栄町は18年、3町を併合して成立し、その繁栄を祝福して名付けられた。住居表示の実施に伴い、今 年8月 13日から「四谷三栄町」に変更される。(社会部 高橋裕子)

 【参考資料】新宿歴史博物館編集発行『新修新宿区町名誌』ほか。

  どうやら、何回か見逃していたようです。  

【東京・地名研究室】番 町、紀尾井町(千代田区) 怪談を生んだ旗本屋敷街  2018.7.7

  
   角筈(つのはず)も読めませんでしたが、この「角」も、色々な読み方があるようです。我が香川の高松では、「鹿 角」と書い て、「かのつの」と読まれる珍しい町名があります。

  秋田にも違った読み方の町があるようです。  

  香川県高松市鹿 角町(かのつのちょう)

  角館(かくのだて)

  鹿角市(かづの し)

  果たして、こういう町名を残すのが良いのかどうか。郵便配達の方達には悩みの種かもしれないですね。
  とは言いながら、やはり歴史から考えると残して貰いたいという気持ちは捨てきれません。
2018年 8 月7日(火)  第 1510回  戦没者遺骨収集で日米に齟齬 厚労省
  財務省・外務省など日本の省庁くらい、日本人 の事を考 えないところは世界でも珍しいのじゃないでしょうか。それも、やはりきちんとした歴史を勉強してないことによる愛国心の欠如が原 因なのでしょう。

  それでなくても、年金などで国民に莫大な損失を与えて来た厚労省が、又しても、面白いことをやっているようです。
  何と、アメリカが提案してきている遺骨収集の共同調査に消極的なのだそうです。やはり、戦争相手国とはそんなことは 出来ない ということでしょうか。

  産経ニュースより     2018.7.29

  戦 没者遺骨収集で日米に齟齬 共同現地調査の米提案に厚労省は消極的

 終戦から今年で73年となる中、戦没者の遺骨収集をめぐり日米間で協力態勢に齟齬(そご)が生じている。米側は現地で の収集、 調査を共同で行う覚書の締結を度々要請するのに対し、日本側はかわし続けているのだ。厚生労働省は遺族の感情に配慮していると強 調するが、日本遺族会は逆に「やってほしい」として、同省の姿勢に疑問の目を向ける。(坂井広志)

 7月10日、千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)に1人の米国防総省幹部が献花に訪れ、戦没者に哀悼の意を示した。 捕虜・行 方不明者調査局(DPAA)のマッキーグ局長だ。その後、挨拶で遺骨収集について「私たちは協力と協働の力を強化し、研究、分 析、調査をしなければならない」と訴えた。

 マッキーグ氏は、9日には厚労省で橋本泰宏審議官と向き合いこう迫った。

 「日米共同で現場に行って遺骨の収集、鑑定をするよう覚書を締結したい」

 橋本氏は「これから考えたい」と答えた。

 先の大戦で沖縄や、東京都小笠原村硫黄島、さらに外地で命を落とした日本の戦没者の遺骨は約240万人に上る。収容さ れたのは 6月末現在で約128万人。いまだ約112万人の遺骨が残されている。

 日米で死闘を繰り広げた南太平洋諸島をはじめとする南方地域には米兵の遺骨も残されている。

 日本側はこれまでの遺骨収集で、米兵とみられるものは現場に残し、米側に連絡してきた。細かすぎて身元が判別できない 遺骨につ いては現地で焼却した上で日本に持ち帰り、千鳥ケ淵に埋葬している。

 問題は、焼却した遺骨はDNA鑑定ができなくなることだ。身元不明人の識別を行う法医人類学者は米側が充実していると される。 実際、遺骨収集事業の関係者は「米側は細かい骨も含めて自国へ持ち帰り詳細に鑑定するので、兵士個々のデータ管理も充実してい る。米側のゴールは遺族に遺骨を戻すことにあり、日本とは考え方に温度差がある」と語る。

 日本側もDNA鑑定を平成15年度から行っている。ただ、遺留品などの手掛かりがあったり、身元をあらかじめ推定でき たりする ケースに限定している。米側が共同調査にこだわるのは、こうした背景がある。

 産経新聞が入手した厚労省作成の内部文書によると、米側は近年、日本側が収容した遺骨に米兵が混ざっている可能性があ るとし て、現場での焼却に懸念を表明したこともある。

 日本側が鑑定に条件を設けていることに、それなりの理由はある。シベリア抑留中の死者は多くが鑑定条件を満たしている が、南方 は戦闘地であったことや高温多湿で遺骨の保存状況が悪い。DNA鑑定の対象を拡大しても血縁関係を決定することは困難だという。

 鑑定技術が日本より勝る米側の協力は不可欠とみられる。それでも、厚労省の担当者は「旧敵国」との共同調査は遺族側の 感情を害 しかねないと慎重だ。

 これに対し、父親がミャンマーで戦死した日本遺族会副会長で山口県遺族連盟会長の市来(いちき)健之助さん(81)は 「日米共 同で調査することに感情的なものはない。米側が共同でやりたいというなら、それに乗っかったらよい」と述べる。政府は28〜36 年度を遺骨収集の集中実施期間と定めていることについても、市来さんは「遅きに失した感がある」と語る。

 マッキーグ氏は取材に対し「厚労省は『政府間の決め事なので外務省にも相談する』と話すが、外務省が関係しなければな らない国 際的な法的基準を作るわけではない。今後、覚書の下書きを提出させてもらう」と語った。

  高山さんが【Front Japan 桜】で、この話題をとりあげてくれています。30分過ぎから。


  こんな下らないことに拘るとは、愛国心なんて無いはずの人達がどうしたんでしょう。兎に角、日本にとって良いことに は反対な のでしょうか。
  もしかしたら、「日本に住んで日本国籍を持ち、日本語を話すけれど日本人でない者」達に乗っ取られているのでしょう か。不思 議な人達です。
2018年 8 月6日(月)  第 1509回  類い希なる日本人の寛容さと潔さ
  ケントさんやテキサス親父など日本を理解し、 応援して くれている方達にジェイソン・モーガンさんという新しい味方が増えた事を、3月8日、第 1358回の「★ 日本国憲法は日本人の恥である」などで、取り上げました。

  そのモーがンさんが何時もの中山恭子さんの【夢を紡い で 】に、出演してくれています。

  その中で、日本人は類い稀な寛容さと潔さを持っていると評価してくれています。尤も、それが外に対するとき、特に特 亜3国に 対するときには欠点にもなっているが、それは欠点として捉えるべきじゃないと、本当に日本人を理解してくれている発言をされてい ます。
  こうやって、日本人以上に日本人を理解してくれている方が増えることは本当に有難いこどです。その方達に負けない理 解を日本 人が持たなくてどうしますか。これぞ、まさに恥です。

【夢 を紡い で #27】ジェイソン・モーガン〜類い希なる日本人の寛容さと潔さ[桜H30/7/27]


   後半が、前半異常に興味深いものがあります。現在のアメリカ の行き過ぎたリベラリズムの花しは、まさに日本の反日売国左翼・在日共が目指している道でしょう。つまりは、そ んなものを許してはならない証拠です。

  リベラルは、反対派にレッテルを貼り、その言葉を使わないようにする手法使うというのが、まさに、今の杉田 水脈さん攻撃の典型でしょう。

  モーがンさんは、トランプさんはそうした壊れたアメリカを直す為に現れてくれたと歓迎しています。
  そのトランプさんに日本に来て暫く住んで日本の良さを知ってほしいとも言われています。この動画は、日本人 は一見の価値があります。
  それにしても、素晴らしい味方が現れたものです。


2018年 8 月5日(日)  第 1508回  学生の6割が中国人の大学も…私大の4割が定員割れ、
  日本の教育界の劣化は、その頂点の文科省が、 7月27 日、第 403回の「 ★ 文科省・財務省の解体を急げ」などで、取り上げたように反日売国左翼・在日共の巣窟なのですからどうにもな らないよ うです。

  その集大成が、大学の腐敗でしょう。文科省の官僚の天下り先を確保する為に、それでなくても多すぎる大学を潰さない 為に、中 国から金を提供して学生を連れてくるなんてとんでもないことをやっているのですからもう完全に狂っているとしか言いようがないで しょう。

  大学の数を大幅に削減し、留学生制度を廃止すべきです。そうすれば、外国人教授などの整理も出来るし、一挙何得に成 るか分か らないくらいの資金節減が出来るというものです。
  自分達の利益の為に、良くもここまで無茶苦茶をやってきたものです。それで、教育がまともならまだ許せますが、反日 売国左 翼・在日共による自虐史観教育と来ているのですから、一体、どれ程日本の足を引っ張って来たことか。それを考えると、文科省の解 体は兎に角急がなければ。

  そうした大学の現状を長井雄一朗さんが詳しく書いてくれています・

  Business Journal より     2018.07.19

  学 生 の6割が中国人の大学も…私大の4割が定員割れ、「倒産ラッシュ」の代わりに起きる事態

 私立大学にとって受難の時代が続いている。帝国データバンクの調査【※1】によると、私立大学法人の約4割が赤字経営 であり、 3期連続赤字は約2割を占めるという。

 少子化で厳しい経営環境に置かれる私立大学は、今後どうなるのか。帝国データバンク東京支社情報部記者の佐藤綾子氏 は、「大学 の倒産ラッシュが起こることは考えにくいが、大学同士の合従連衡は十分にあり得る」と解説する。私立大学の未来について、佐藤氏 に聞いた。
約4割が定員割れで留学生呼び込みへ

 文部科学省の調査では、私立大学で入学定員充足率が100%以上の割合は、1996年度には96.2%を占めたが、少 子化を背 景に2017年度には60.6%に大幅ダウンしている。すでに定員割れの私立大学の割合は39.4%にのぼっており、大きな経営 課題となっていることは明白だ。

 私立大学では、収入の77%を学生納付金が占めており、国立大学の12%を大きく上回る。そのため、学生数の減少が収 入高や損 益に大きな影響を及ぼす構造となっているのだ。

 そこで、私立大学は外国人留学生を積極的に呼び込む方向に舵を切った。今や全国的に、中国人やベトナム人、ネパール人 などの留 学生がキャンパスを闊歩している。

「海外からの学生の受け入れを増やす背景には、私立大学は学生数をキープし学生納付金を確保したいという事情がありま す。さら に、国から私立大学への補助金が基本的に学生数に比例するという事情もあります」(佐藤氏)

 かつては保守系大学といわれた拓殖大学や国士舘大学も今は留学生を受け入れるなど姿勢をやや転換させているが、背景に は背に腹 はかえられない事情があるようだ。

 一方で、私立大学に限らず、大学全体に襲いかかるのが「2018年問題」だ。18 歳人口は1992 年の205 万人をピークに減少基調で、2009年以降は120万人前後で横ばいに推移していた。しかし、18 年から再び減り始め、31 年には100 万人を割り込むと予想されているのだ。

「増収対策として考えられるのは、留学生に加えて社会人学生を増やす、入学金や学費などの値上げで収入をキープする、と いった方 法です。一方、支出面では大学の運営費は人件費と研究費で約9割を占めています。大学内の“リストラ”を断行するのが難しい面は 否めないため、他校と連携することで経費削減を試みるのではないでしょうか。

 また、規模によっても状況は変わります。大規模大学は潤沢な資本金があるのでまだ余裕がありますが、小規模大学はより 早急に手 を打つことが求められるでしょう」(同)
3期連続赤字の私大が約2割

 帝国データバンクの調査では、私立大学の厳しい経営状況が浮き彫りになっている。

 まず、498法人の16年度の年収入高を規模別にみると、「10億〜50億円未満」(241法人、構成比48.4%) が最多と なっている。また、16年度で増収となったのは260法人(同55.4%)、減収となったのは209法人(同44.6%)だ。黒 字は275法人(同62.8%)、赤字は163法人(同37.2%)であり、「3期連続赤字」は84法人(同 19.9%)となっ た。

 地域別では、「関東」が194法人(同39.0%)で最多。16年度の増収となった法人の構成比がもっとも高かったの は「四 国」(同80.0%)、黒字となった法人の構成比がもっとも高かったのも「四国」(同100.0%)となっている。

  「経営が厳しい傾向にあるのは、主に小規模で大規模都市に設置されていない大学です」(同)

 また、今後は大学全般で人工知能(AI)などの専門的な教育が求められることが予想される。

「人気の教授を大学間でシェアするような動きが生まれつつあります。国立のケースですが、最近では名古屋大学と岐阜大学 が運営法 人の統合を発表しました。そうした流れが、私立大学にも波及する可能性があります」(同)

 同様に国立大学のケースだが、帯広畜産大学、北見工業大学、小樽商科大学の3校は22年4月を目標に経営統合を行い、 国立大学 法人「北海道連合大学機構(仮称)」の創設に向けて動き出した。

 少子化による学生数の減少や国からの運営費交付金の削減など、単科大学は特に厳しい経営環境にある。この3校は、専門 分野の強 みを生かした教育・研究の両面で連携を強める一方で、予算・人事管理などを一元化し経営の効率化を図るのが狙いだ。

「私立大学でも、同じ地域の大学が連携するケースが考えられます。学内施設などの共同利用などを想定すると、同じ地域の 大学のほ うが連携しやすいでしょう。経費削減だけでなく、大学連携によって人気分野の開設を売りにできる可能性もあります」(同)

 業種は異なるが、地方銀行は再編・統合で存続の道を探っている。同様に、「大学も合従連衡によって生き残りを図る可能 性があ る」というのが佐藤氏の見立てだ。しかし、大学は銀行と異なり教授や職員のリストラは難しい。そのため、提携で「組織の体を保 つ」というのが現実的なのかもしれない。
生き残る私大の条件とは

 統合が進むとなれば、大学の倒産ラッシュが起きる可能性は低いということだろうか。

「過去10年で大学を経営する法人の倒産は6件発生しています。うち3件は民事再生法の適用で、大学自体は残っていま す。事業消 滅型の倒産は3件です」(同)

 創造学園大学などを運営していた学校法人堀越学園は、13年6月に破産により事業消滅した。ただ、これは教職員への給 与遅配や 頻繁な理事長交代などの問題が以前から指摘されており、文部科学省から解散命令を受けていた特殊なケースだ。

「堀越学園は入学者数の減少に歯止めがかからず、資金繰りが悪化していた上に組織的な問題が生じていました。通常は、文 科省の経 営改善指導により経営計画を作成し、学部再編などのリストラで再建を目指します」(同)

 経営不振で民事再生法の適用に至ったケースとしては、山口福祉文化大学を運営する学校法人萩学園がある。

 「こちらも学生が集まらず、一時期は中国人留学生が60%を占めていましたが、入国管理局の資格審査が厳格化したこと で、募集 戦略が難しくなりました。そこで、ゴルフ場を買収してプロゴルファーを育成するゴルフ文化コースの学部を創設したのですが、資金 面は改善せず、05年に民事再生法の適用に至りました」(同)

 その後、塩見ホールディングスをスポンサーに経営再建を進め、06年に再生手続きを終結させる。しかし、以降も学生数 の不足に 悩まされ、大幅な赤字を計上。11年3月期は売上高7億7800万円に対して3億8000万円の赤字となっている。結局、塩見 ホールディングスの経営悪化もあり、こおりやま東都学園に事業を譲渡するかたちで債務の圧縮を図っている。

 私立大学がスポンサー探しに奔走するケースもあるなかで、「今後は地域企業との連携を強化する方向に向かうのでは」と 佐藤氏は 推測する。

「地方大学の今後を支えるひとつは地場企業だと思います。経営が厳しい地方大学は、今後アカデミックな取り組みを充実さ せていく のは難しいのではないでしょうか。では、『地方大学の存在意義とは何か』と問われれば、『地域の発展への貢献』も選択肢のひとつ です。地場企業がスポンサーとなるケースが増える可能性があります。地域ぐるみで大学を存続させる代わりに、長期イン ターンシッ プなどで学生の囲い込みが進むかもしれません。学生が地域の企業に就職することにより、人材の流出が防がれるという図式です」 (同)

 苦境の私立大学が生き残るためには、地域との連携もひとつのカギとなりそうだ。
(文=長井雄一朗/ライター)

【※1】
私立大学を運営する全国の大学法人544法人のうち、企業概要データベース「COSMOS2」に収録されている大学法人 498法 人(短期大学法人を除く)を対象に、2014〜2016 年度決算の年収入高、損益、地域別の動向などについて分析。

  補助金等一切なしの自力で生き残れ無い大学は、全て潰すべきでしょう。
2018年 8 月 4日(土)  第 1507回  ★「おクジラさま」米 国で劇場公開へ
  八木監督の「ビハインド・ザ・コーブ」の活躍に隠 れて苦戦 しているのじゃないかとしんぱいしていた、2017年08月30日、第 1168回の「★ おクジラさま」や、9月15日、第 1184回の「★ おクジラさま ふたつの正義の物語」で、取り上げた佐々木監督も活躍されているようです。

  いよいよ、アメリカで劇場公開されるようです。

  産経 WESTよ り    2018.7.26

  米 国で劇場公開へ 捕鯨論争描いた「おクジラさま」 日本では高い評価

 和歌山県太地町のイルカ追い込み漁や捕鯨論争について描いたドキュメンタリー映画「おクジラさま ふたつの正義の物 語」(佐々 木芽生監督)が8月中旬から、米国での劇場公開が始まる。米国版のタイトルは「A Whale of A Tale」。2010 年には米国で追い込み漁を糾弾した映画「ザ・コーヴ」がアカデミー賞を受賞しており、佐々木監督は「ここからが本格的な チャレン ジの始まりです」と話している。

 日本国内ではすでに各地で上映され、高い評価が寄せられている。佐々木監督は映画製作の裏話や取材で得た情報を網羅し た著書も 発表しており、この本は日本科学技術ジャーナリスト会議が主催している2018年の科学ジャーナリスト大賞に選出された。

 米国での劇場公開は、8月17日に佐々木監督が拠点にしているニューヨーク、24日にロサンゼルス、9月7日にロサン ゼルスで 始まる。佐々木監督は配給と宣伝費用調達のために、キックスターターのサイドでクラウドファンディングを開始。「米国で1人でも 多くの人に作品をみてもらうよう応援してほしい」と呼び掛けている。

 ■クラウドファンディングのサイトは「KICKSTARTER」 へ

 米国での上映にあたり、今回、ポスターを新たに作り直した。すでにフェイスブックなどで情報を公開しているが、海外の ユーザー からは「動物を殺し、肉を食べることは道徳的に悪いものはなにもない」などと好意的な意見も寄せられている。

  日本では評価されていたんですね。全く知りませんでした。同時期に製作された二つのくじらの映画が相乗効果で世界に 広まって 欲しいものです。

  それにしても、何度も書きますが、政府・農水省・外務省などは、何故この二つの映画を利用して世界に広報しようとい う気にな らないのでしょうか。それ程までに日本の名誉を回復するのが嫌なのでしょうか。
  これも、自虐史観の所為なのでしょうね。やはり、一からの教育が先なのか。
2018年 8 月 3日(金)  第 1506回  新渡戸記念館廃館問題続報(13)
  ねずさんが継続して報告してくれている新渡戸 稲造記念 館問題が、おかしな方向に向かっているようです。
  裁判では勝てそうもないと考えたようで、新渡戸家を貶める作戦に変えたようです。何とも、姑息な奴らですね。
  やはり、ねずさん曰く、「日本に住んで日本国籍を持ち、日本語を話すけれど日本人でない者」達の仕業としか考えられ ないです ね。
  今度は、共産党まで仲間にしているそうです。

  何時ものようにリンク元で全文を読んでください。

  大和心を語る ねずさんのひとりごとよ り    2018年07月26日

  新 渡戸記念館廃館問題続報(13)

  新渡戸記念館問題の続報です。
連中は裁判で勝ち目なしと思ったのか、今度はテクチを変えて誹謗中傷をはじめました。
それが個人ならまだしも、公的機関である十和田市役所が情報発信元になっているのですから、呆れ返ってしまいます。…中 略

 具体的に何が行われているかというと、
十和田市の市○副○長一派は、共産と革新とつるんで、新渡戸ネガティヴキャンペーンを始めたのです。
その内容というのがふるっていて、

 1 十和田市の新渡戸は、新渡戸家の血筋ではない偽物である。
 2 新渡戸記念館に保管されている史料はすべて偽物である。
 3 新渡戸家の本家は、東京にある加藤家である。
 4 よって十和田市にある新渡戸家の史料は護る必要がないものである。

 もう、信じられないような言いがかりですが、これを市が、末端の人達を利用してあちらこちらへ電話をしまくって情報拡 散してい る わけです。
行政や市役所といっても、どこかの国の人が日本人になりすまして役所を牛耳れば、こういう馬鹿げたことが始まるという典 型です。
そういえば妄想と火病は、どこかの国の特徴でしたね。

 当然のことですが、全てデタラメです。
十和田市の新渡戸家のいまの当主が偽物だというのは、「背乗り」だと言いたいのでしょうが、それは戦後に全国で多数行わ れた共産 パルチザンたちによる日本人の戸籍乗っ取りをイメージしてのことでしょう。
だいたい他人への誹謗中傷や悪口というのは、おもしろいもので、問わず語りに自分のことを言っているものです。
自分たちが背乗りをしてきたから、他人もそれをやっているように見えてしまう。
日本人には思いもつかない発想です。

 東京にある加藤家は、新渡戸家の親戚で、いまは跡継ぎがいなくて71歳ののおばあちゃんが一人で暮らしている家のこと ですが、 十 和田市にある新渡戸の本家とも良好な関係にあります。
そもそも嫁に行ったから姓が変わっているのです。
そういう概念のない国の人たちには、日本語の本家の意味がわからないのでしょう。

 十和田にある新渡戸家は、正式な新渡戸の嫡系です。
現在まで新渡戸家の史料を護って今に至っています。
『武士道』を著した新渡戸稲造博士を中心に、いまの新渡戸記念館も創始されているのです。
むしろ偽物の史料などが入り込む余地さえないのです。

 要するに市長副○長一派は、裁判が敗訴になっても、記念館を廃館に追い込んで、記念館所蔵の史料を横領しようとしたけ れど、史 料 を乗っ取れないと分かると、偽物の史料を保管するわけにはならない、などと言い出しているわけです。
これまた日本人には思いもつかないことです。

 よく、「嘘は百回言ったら本当になる」という人がいますが、そんなことはありません。
嘘は百回言おうが、千回言おうが、嘘は嘘です。
ただ日本人はお人好しなので、その嘘を本気にしてしまう人も、なかにはいます。

 とにかく、新渡戸記念館および青森の新渡戸稲造博士直系の新渡戸家には、がんばってもらいたいと思います。…中略
 
  ☆☆☆☆☆過去記事☆☆☆☆☆
 15/06/06 新渡戸記念館を守れ!
 15/07/27 新渡戸記 念館の文 化財が霧散の危機に瀕しています
 15/08/21 十和田市の暴挙と新渡戸記念 館
 15/09/14 新渡戸記念館問題
 16/08/31 新渡戸記念館 問題シン ポジウム開催のお知らせ
 16/09/06 十和田市誕生と新渡戸記念館
 16/09/25 安倍昭恵夫人も心配する 十和田市 政
 17/02/23 特定の会社の上下水道 料金が 50%もカットされているという奇妙なお話
 17/6/30 新渡戸記念館廃館問題 続報(第 9回)
 18/2/20 新渡戸記念館廃館問 題続報 (第10回)
 18/3/29 新渡戸記念館廃館問 題続報 (第11回)
 18/03/29 新渡戸記念館存続の ための報 告(11)
 18/6/17 新渡戸記念館廃館問題続 報 (12)
 18/7/26 新渡戸記念館廃館問題続 報 (13)
   
  良くも、こんな卑劣なことを思い付くものです。やはり恥と言うものを知らない強さなのでしょうか。
  それにしても、こう言う時こそ政府が動くことは出来ないのでしょうか。行き過ぎた民主主義に怒りを感じます。
2018年 8 月 2日(木)  第 1505回  プ レスコードと差別用語
  プレスコードなんて全く知らず、素直な教育を 受けた私 ですが、ネットで目覚めたことで、そんな恐ろしいことがやられていた事に驚きました。
  ところが、我が香川はそれ程に日教組に犯されたなかったようで、国旗も国歌など普通に教えてくれていました。
  只、歴史だけは自虐史観だったようです。それだけに、国旗掲揚や国歌斉唱もさせないという恐ろしい教育が行われてい たことも 知りませんでした。
  その当たりの地域や年代による違いはどこから産まれたのか不思議でした。

  ところが、そこにも戦後利得者の思惑があったようです。何時ものねずさんが詳しく書いてくれています。
  何時ものように全文をリンク元で是非読んでください。

   大和心を語る ねずさんのひとりごとよ り    2018年07月25日

  プ レスコードと差別用語

  最近はAIというほどたいそうなものではありませんが、特定の用語でひっかかったサイトを通報するということが行わ れていま す。
やっているのはごく少人数で、IPアドレスを変えて、自動メールで通報、まえもって受け皿となるように手配もしてあるか ら、一定 件数の通報すればそのサイトを閉鎖に追い込めるというわけです。
もっとも朝日はそれをたくさんの良識ある人たちによる集団通報だと報じていましたが。

 「プレスコード(Press Code for Japan)」というのは、GHQが日本の精神構造の解体を目的に、新聞、雑誌、書籍、ラジオ放送などの報道を統制するために発せられた規則です。
正式名称は「SCAPIN-33、日本に与うる新聞遵則」で、終戦の約一ヶ月後である昭和20(1945)年9月19日 に発令さ れ、9月21日に発布されました。

  GHQは、このプレスコードをもとに、約5700人の日本人を雇い入れて、国内で刊行されるすべての印刷 物および ラジオ放送(当 時はまだテレビはありません)の台本などを検閲するのに用いました。
当時の検閲は、新聞記事だけで一日に約5千本以上を対象に、毎日休みなく行ったといいます。
その内容は、30項目あります。
具体的な内容は末尾に掲載します。

 このプレスコードは、政治的には昭和27年のサンフランシスコ講和条約で日本が主権を回復した時点で破棄されていま す。
従って国内法的にはすでに存在しません。

 ところがいくつか理由から、いまも事実上、このプレスコードは生きているように擬装され、使われています。
 理由は敗戦利得者の利権です。…以下略

  教育という国家の基本を担うところに戦後利得者という尤も恥ずべき奴らが跋扈した事こそが、日本のここまで劣化させ た原因で すね。
  やはり、教育の改革こそ急がれますが、あの文科省の腐敗を見せ付けられると、そう簡単ではなさそうです。とは言え、 ここに手 を付け無い限り日本の再生は無いでしょう。

  それにしても、子共の教育より自分の利権が大事と言う奴らが教育界を牛耳っていることに呆れるしか無いですね。子供 達の将来 を考えるという心はどこかに捨ててしまったのでしょうね。
  金が全ての考えこそが日本の敵ですね。
2018年 8 月 1日(水)  第 1504回  ★しょうゆを世界標準に

    「日本語を世界標準に」と「素 晴らしい日本語」なるカテゴリーまで作って、何度も書いてきましたが、それ以上に「しょうゆ」の方が実 現が早そうです。
  こんなに素晴らしい調味料は無いと思い、何にでも醤油を懸ける私としては、これは大歓迎ですが、まさか、こんな 時代が来るとは想像も出来ませんでした。

  今や、日本酒もフランスでブームになっているという世界が日本の素晴らしさを認める時代が規定るようなので、本 当に、日本の文化が世界を席巻する時代は夢じゃ無いかも知れませんね。
  そうなると、やはり、日本人が先人の心を取戻し世界に広めるべきです。何と言っても、権威と権力を分離したシラ ス国こそが世界に平和を齎すことは間違いないでしょうから、待ち望んでいる世界に一日も早く広めてあげたいもので す。

  それには、「しょうゆ」がきっかけになるというのも面白そうです。それにしても、早くから海外進出を目指した浅 見の明には恐れ入ります。

  産経が詳しく書いてくれています。

  SankeiBizより      2018.7.23

  【経 済インサイド】「しょうゆを世界標準に」キッコーマン茂木名誉会長、傘寿を超えて意気軒高

    キッコーマン名誉会長・取締役会議長の茂木友三郎氏=2018年6月7日、米ウィスコンシン州フォンタナ(山沢義徳撮影)
    米シカゴのスーパーに並ぶキッコーマンのしょうゆ。有機大豆を使い「オーガニック」を打ち出した品も人気だ(山沢義徳撮影)
    キッコーマンが北米市場で展開するしょうゆ製品。食品メーカー向けの粉末しょうゆも伸びており、市販向けは「グルテンフリー」のしょうゆが人気だ(山沢義 徳撮影)
    米ウィスコンシン州ウォルワースに建つキッコーマンしょうゆ工場。1998年には西海岸のカリフォルニア州フォルサムにも工場を新設した(山沢義徳撮影)

 味の素、ヤクルト、日清食品グループ、東洋水産…。いずれも海外市場でガッチリ稼ぐ食品メーカーだが、その先駆け といえる存在 がキッコーマンだ。米国にしょうゆの販売子会社を設立したのは、前回の東京五輪より7年早い1957年。売り上げを順調に伸ばし て16年後の73年には工場も建設し、現地生産に乗り出した。現在、海外工場は7カ所に上り、100を超える国々で 販売を展開す る。主導してきた茂木友三郎(もぎ・ゆうざぶろう)名誉会長・取締役会議長(83)は「残った地域を埋めていく」とさらに高みを 狙う。次のターゲットに位置付ける南米、インド、アフリカ市場を攻略する秘策は−。

 米中西部ウィスコンシン州の農業地帯、ウォルワース。延々と広がるトウモロコシ畑の中にキッコーマンのしょうゆ工 場がそびえ立 つ。現地調達が難しい醸造設備の多くは、太平洋を越えて日本から運び込んだという。全米の食卓や飲食店へ向け、数百種類のしょう ゆやソースを作っている。

 主に、日系移民などへ向けてしょうゆを輸出していたキッコーマンが本格的に米国進出を決めたのは、日本経済が高度 成長期を迎え て食卓の洋風化が進む中、国内需要の先行きに危機感を覚えたからだ。今では多くの日本メーカーが海外に成長の活路を見いだすよう になったが、キッコーマンはその先駆けだった。

 もっとも、自動車や家電などの工業製品と異なり、販売価格が安い食品は利幅も薄い。日本で製造したしょうゆを米国 まで運ぶ船賃 が重くのしかかる。そこで68年からは現地での瓶詰を開始、73年に現地生産をスタートさせた。ウィスコンシンを選んだのは、原 料の大豆や小麦に加えて良質な水にも恵まれ、全米を結ぶ交通の結節点であることが決め手だった。

 「製法は日本と変わらない。添加物を使い数日で作る安価な『化学しょうゆ』もスーパーに並ぶが、無添加・本醸造が キッコーマン の売りだ」と、製造子会社キッコーマンフーズの清水和生社長は胸を張る。米国でシェア約6割を握り、2017年度の売上高は 1855億円(東洋食品の卸売り事業含む)。今や、本国の日本に並ぶ事業の柱だ。

 キッコーマンの直近の業績をみると、売上高4306億円の約6割、本業のもうけを示す営業利益365億円の約7割 を海外で稼ぎ 出している(いずれも17年度)。「国内でも高付加価値商品に注力するが、人口減少の制約は避けられない。いずれ海外売上高比率 は7割まで高まるだろう」というのが、茂木氏の見立てだ。

 そのロードマップ(行程表)となるのが、今年まとめた長期計画「グローバルビジョン2030」だ。同計画では、日 本と北米、欧 州の先進国市場でトップシェアを固めながら、新興国市場への浸透を狙う。

 具体的な地域は南米、インド、アフリカ。現在、東洋食品の卸売り子会社を通じて各地域へしょうゆを販売している が、「南米とイ ンドは5年以内、アフリカも政情不安がネックだが、10年以内には専門の販売会社をつくりたい」(茂木氏)という。順調に販売が 伸びれば、将来的に工場を建てて現地生産に乗り出す可能性もある。

 このうち、南米の食文化は肉料理が中心のため、肉との相性がよいしょうゆの普及が進みやすいといえそうだ。スパイ スを多用する インドやアフリカへの浸透には時間がかかりそうだが、世界的な日本食ブームが追い風となるに違いない。

 ただ「日本食ブームを活用するとしても、頼るのは禁物」というのが、茂木氏の持論。「日本食だけでなく、現地の料 理にしょうゆ を活用してもらうことが普及に欠かせない。現地の味覚やニーズに合った商品開発も重要だ」と力説する。

 実際、「キッコーマンと聞けば多くの人がしょうゆを思い浮かべる」(同)まで北米市場に深く根を下ろしたのも、 スーパーなどで 地道な試食販売を展開し、ステーキとしょうゆの組み合わせを提案していった結果“テリヤキ”として定着したためだ。近年では有名 ブロガーに商品を提供し、ホームパーティーで使ってもらう新たな取り組みも進めている。

 また、現地向けの商品開発をめぐっても、最近では、ポン酢のようにレモンやライムの果汁を混ぜたしょうゆがメキシ コ市場で人気 を集めている。そうした成功パターンを南米へ広げるため、まずは米国のマーケティング子会社に、南米各国の食文化に精通したス タッフを増やすという。

 南米は人口4億人余り、インドとアフリカは10億人を超える巨大市場。難度が高くても攻略に挑む価値は大きい。 「しょうゆを世 界標準の調味料に」という長期計画の目標達成へ向け、傘寿を超えて意気軒高な茂木氏とキッコーマンの次の一手が注目される。(山 沢義徳)


 ■キッコーマン 千葉県野田市のしょうゆ醸造家が合同して1917(大正6)年設立。地場の中小メーカーを含め約 1500社が ひしめく国内しょうゆ業界の中で、グループ会社のヒゲタ醤油(東京都中央区)と合わせ国内シェア33.2%(2016年)を握る 最大手だ。

 しょうゆと原料が共通する豆乳や、「デルモンテ」ブランドのケチャップ、トマトソースも手がけ、山梨県や長野県に ワイナリーを 持つマンズワインも子会社の一つ。

 新構造の容器で風味の劣化を防ぎ、それまで大規模に出回っていなかった「生しょうゆ」を広めた「いつでも新鮮」シ リーズ (2010年発売)は、「スーパーの調味料売り場の色合いを黒から白に染め変えた」と称されるヒット商品になった。

  それにしても、醤油がなかったらどんなに味気ない人生だったろうと思います。日本に産まれて、たまごかけご飯を 食べ、日本語で育ち、虫の声を聞き分けることができるなんて最高じゃないですか。
  その上に、シラス国だなんて、貧乏を嘆いていては申し訳ないですね。世界にこの幸せを分けてあげましょう。


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