団塊の世代の部屋
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2000年8月1日火曜日 第331話 先送り |
30日のサンデープロジェクト、各政党から代表を一人づつ集めて、経済問題の討論をやっていました。 「そごう」問題の後、株価の低下など景気の悪化を心配して、今回の解決法が良かったかどうかという事を問題にしていました。要するに国が税金を使ったほうが良かったかどうかということですが、それは結局、例の瑕疵担保特約問題に集約してました。 その議論は瑕疵担保特約を付けたのが良いとか、悪いとかに集中して、それ以前の銀行に公的資金の導入や長銀や日債銀等を倒産させなかったことが大本の問題であることを避けているように思えました。 すべては、問題の起きた時にその場で解決せずに先送りにしてきた事に原因があると思うのですが、それには踏みこみたくないように見えました。 大銀行を倒産させると大変な事になるとの前提がおかしいという事が分かっているのにそれに触れたくないように見えたのは私だけでしょうか? 問題の本質を避けて幾ら瑕疵担保が良いの悪いのと言っても所詮は問題解決にはならないと思います。瑕疵担保の問題は、最初に解決すべき問題を先送りしたから出てきた苦肉の策に過ぎないのですから。 そのくらい、国民すべてが将来の日本の為に一度は辛抱する覚悟が必要と思いますがどうでしょう。 いずれにしても、そこまで国民を納得させて引っ張って行くようなリーダーが求められていると思います。 まず無理でしょうが! |
2000 年8月2日水曜日 第332話 マスコミ |
日本におけるマスコミの影響力、特にTVのそれは誰もが認めるものだろうと思います。かって、大宅壮一さんが「一億総白痴化」と嘆いた事は有名です。 それほどの力を持っているマスコミがその力の自覚があるのか無いのか、大衆迎合に走り反対の為の反対を声高にすることによって日本の国の進路を誤らせてきたことは総てでないにしろ、何がしかの責任があったことは間違いないと思います。 以前にも取り上げましたが、構造改革に取り組んでいた橋本元総理の時に、経済回復優先を先頭だって叫んだのもマスコミだったと思います。 それにより、たださえ急がれる構造改革が頓挫した事は間違いないと思います。あの時に、国民に辛抱を説くくらいの気概をマスコミに見せて欲しかったと思っているのは私だけかもしれませんが、そんなに的をはずしているとは思いません。 確かに、あの時点で構造改革を進めれば大不況に陥ったかもしれませんが、今頃は、あの時は苦しかったが今になれば早く取り組んで良かったなと言っているかもしれません。 素人が何を言うかと言われそうですが、何時かやらなくてはならない事を先送りしてきたことの結果が今の閉塞感なのではないでしょうか。 実際問題として、私はこのまま先送りをしていっても日本の崩壊を見ることは無いかもしれません。自分さえ良ければの考えなら今のままで良いのですがそれでは余りにも無責任ではないでしょうか。 ところが、2000年 (平成12年)8月1日(火曜日)の日本経済新聞のコラム「大機小機」に『財政の支えが必要』との題で私の考えとまったく反対の記事がありました。…略 現在の公共投資のレベルというのは、このように低いものであり、これでは景気回復に水をさすことになり兼ねない。…以下略 景気の回復は本当に必要なのでしょうか。何度も言いますが、国民皆でどん底を味わう時が来ているのではないでしょうか? このあたりのことを、マスコミに真剣に考えて欲しいのです。多分、昨日も取り上げた金大中大統領のような指導者が出てきて政府が真剣に構造改革の取り組み不景気になってくると一番に邪魔しそうな気がするのです。私の考え過ぎなら良いのですが…。 お願いします! |
2000 年8月3日木曜日 第333話 リストラ |
この部屋の最初の頃はリストラのテーマがメインでした。というのも私の勤めている会社でも年寄りをいじめることによって辞めさせる事が盛んに行われていて、それに対する怒りがあったのです。 こんな陰湿ないじめによる人員整理でのモラルダウンを経験しているので、形は違いますが 第2話でも取り上げていまように安易なリストラはその企業のモラルをダウンさせるだけで、本当の意味のリストラにはならないのではないかという疑問が常にありました。その後、警察や銀行問題、最近は「そごう」問題などこの一年、事件の多発で暫くリストラ問題に付いて触れる事が少なくなっていました。しかしながらそれらの事件にも裏にはリストラが潜んでいることも確かです。 久し振りにそんなリストラに対する考えをズバリと現してくれた記事が、日刊工業新聞2000年8月2日水曜日「産業春秋」にありました。 …略 需要が伸びないから固定費を削る。リストラは極めて単純な経営手法だ。実務を知らないエリート・トップが飛びつきやすい点に流行の主因がある。…中略 90歳になるドラッカー教授が「リストラが避けられない場合、企業は今よりもっとよい職場を紹介することに全力をあげるべきである。企業にはそれだけの力がある」…以下略 このコラムでは、安易にリストラに走った企業が、今、元気が無く、人員整理をせずに皆で頑張った企業の方がかえって元気であるという事例をあげて上記のような主張をしています。 これこそ、日頃から疑問に思っていた気持ちを代弁してくれています。成る程、実務を知らないトップが陥った安易な手法だったのですね。 数字の上では、人員整理による人権費の削減で経費が少なくなり、利益が上がることになりますが、そこには働く人間の心が抜けているのです。これこそが机上の計算なのです。 従業員をなめたらあかんで〜! |
2000 年8月4日金曜日 第334話 千葉すず選手 |
千葉すず選手の裁定が遂に出ましたね。今日、スポーツ仲裁裁判所( CAS)主催の聴聞会が東京で両者の千葉選手他、関係者の出席のもと開かれ、裁定が下されたものです。 何と、訴えは退けられました。但し協会が選考理由を前もってハッキリしていれば混乱は避けられたという事で、協会が一万スイスフラン(日本円にして、約65万円)を千葉選手に支払うよう命じました。 それにしても、昨日からTVニュースでもやってましたが、街頭インタービューでもおかしいという人が殆どだったようです。 本当に、この国は大丈夫なんでしょうか? |
2000 年8月5日土曜日 第335話 経営屋 |
今日の新聞は、千葉選手一色と言って良いくらい取り上げていましたね。それだけ感心があったと言うことです。 昨日も言いましたが、ああいう協会にしろ産業界にしろそして、政界・官界総てにおいて日本には兎に角リーダー不在がはなはだしい。 それは、右肩上がりの時代に内向きに動いたもの、即ち組織の都合で選ばれたトップが多いという事だと思います。 だから、外に対する気配りが無い、即ちお客さんをないがしろにするのです。だから外に対する情報開示が無いと言う事になる訳です。 今回の千葉選手の問題にしても水練の内部だけの都合で、外、即ち選手や国民にきちんとした情報を開示していなかったという事でしょう。 そんなリーダー不在の気持ちを代弁するような発言をあのトヨタの奥田会長がしてくれた記事が2000年(平成12年)8月4日(金曜日)の日経産業新聞に『責務忘れた経営者「経営屋にすぎない」』という表題でありました。 例年の日経連経営トップセミナーでの講演からです。と最近の企業の不祥事を指しての話です。 …略 「現場の管理の問題であるとはいえ、経営者の責任は重い。特に経営者が現場を知らない、あるいは現場を軽視しているという印象をうけることはまことに嘆かわしく思う」と述べた。 丁度一年前のセミナーでの奥田会長の発言も 第9話で取り上げましたが、何時もながら胸がすく発言ですね。同じ経営者として、現場を知ろうともしない経営者に腹が立つのだろうと思います。結局、バブル時やその後に内向きの都合で出世したトップが率いる企業が今、化けの皮がはがれているという事でしょう。 お客さんや従業員の立場に立って、本業を一生懸命にやっている企業が報われる時代がきたのかもしれません。それは、右肩上がりが終わり、地に足が着いた本当の努力をコツコツとやってきたところしか残れないという事だと思います。 景気に踊らされ、驕りによって、自分達の内部の都合でしかものを考える事がきずに、お客さんをないがしろにしてきた付けが回ってきたという事でしょう。 こんな停滞の時代にそんなお客を無視した経営は成り立たなくなってきているのです。「そごう」や「雪印」のように市場にそっぽを向かれるという事です。 本当の地道な経営をしているところが生き残れるという事です。それには、本物のリーダーが必要とされるのです。 ゴマで通用する時代じゃないですよ! |
2000 年8月6日日曜日 第336話 経営者 |
第333話、そして昨日の第335話とリーダーについて取り上げてきましたが、リーダーがいないというよりも、本当のリーダーが排除される体質が問題なのかもしれません。 日本は、いざというときに本物のリーダーが現れると言われているそうです。それは、言いかえればとことん追い詰められないと真のリーダーを求め無いと言う事だろうと思います。 つまり、通常の時には真のリーダーの足を引っ張って突出を認めないという事ではないでしょうか。 所謂、出る杭は打たれるという事でしょう。横並びを求める、ムラ社会の相互監視の世界です。 右肩上がりの成長の時代には、それでも大きな失敗も無く通用してきた面があると思いますが、これだけの閉塞感に覆われた時代には、そんなリーダーの選び方では市場から退場しなければならなくなる恐れがあるはずです。 今回の「雪印」のように、あわや退場かということになります。そんな「雪印」のトップ選びについて、2000.8.5 ◆週間東洋経済が「雪印事件の教訓トップ選びの失敗」という題で特別レポートをしていました。…略 一般にいえることは、会社や社会が成熟すると、その組織を揺るがすような路線変更をともなう経営者の世代交代を避け、前任者路線を穏便に維持するタイプの調整型トップが多い。…中略 ところがCS(顧客志向)を唱えつつ、実態は社内の上役の顔色をうかがう体質がまかり通っている。ここで選ばれた経営者は村社会(社内派閥)に忠誠を尽くすことによって上り詰める。…以下略 その通りですね。完全に、お客さんに目が向いていなかったということです。だから、一人「雪印」の社長が悪いと言うより、組織がそういう人を選んでいたという事でしょう。 自分で責任を取ってくださいよ! |
2000 年8月7日月曜日 第337話 族議員(ガイアックス) |
サンデープロジェクト、今回は自民党と民主党の若手の討論をやっていました。結構いい人間がいるようなのですが、未だ、力が無いのですかね? これは、本当に政治に参加したい若者を国会に送り出せるようにならないと駄目という事でしょう。 この討論の中で、だれかが、どうして「自民党の明日を創る会」じゃなくて、「日本の明日を創る会」にしないのかといっていたのが印象に残りました。 その通りですね、党派を越えて若手が手を繋いで日本を変えて欲しい物ですね。 さて、今日は、ガイアックスというガソリンの代替商品について取り上げていましたが、これは面白かったです。 旧来のガソリンスタンドの中にはガイアックスを取り扱う所も出てきましたが、なかなか急激には広まらないようです。 まず、最初の圧力は、このガイアックスを日本で製造できなくしていることなのです。日本では原料を売らない、そして備蓄の為の施設を使わせない。 この当りは、「キチンと税金を払って公平な競争をすれば良いのにな!」と思わないでもなかったですが、ここからが本題だったのです。 こんなところに大きな問題があったのですね。族議員・建設省・建設業界が日本を食い物にしているのです。 田原総一郎さんも番組の中で、これからも継続してこの問題を取り上げ、族議員の名前の公表をしていきたいと言ってましたが、本当にそうして欲しい物です。 いずれにしても、何とも腹立たしいです! |
2000 年8月8日火曜日 第338話 キャノン |
キャノンという会社が何となく好きなのは、昭和30年代、私がまだ小学生の頃だったと思いますが、父がカメラを買ってきたのです。 ところが、この甥が仕事柄(コピー機のメインテナンス)、体を壊し入退院を繰り返した後、職場復帰したのですが病気の前のように働けないからか上司からイジメにあったりして、最近退職してしまいました。肉親の私が言うのもなんですが、今時の青年に珍しいくらい純真で仕事にも真剣に取り組む良い男なんですがね…。 そんな気分でいた時に、2000年(平成12年)8月7日(月曜日)の日経新聞のコラム「20世紀 日本の経済人」にキャノンの創業者の御手洗毅さんが取り上げられていました。 …略 「ゴー・ホーム・クイックリー」。接待や、社内での飲食は減らして、早く家に帰って一家団欒(らん)の時間をつくろう、と訴えて、自らも率先した。 御手洗さんは医師だったそうで、家庭中心主義のうえに、社員の健康を第一に考える医者の視点があったそうです。 週休二日制を導入したのも昭和37年で、日本で初めてだそうです。昭和41年 (関係無いですが、ちなみに私の高校卒業の年)には完全週休二日制に移行したと言うことです。これによって、日本に週休二日制が広まったのですね。今や、その恩恵をこうむっている人が殆どではないでしょうか?未だに、実行できない企業も沢山ありますが…。 今更、週休二日制のない会社勤める気はないほど、私にとってもこれほどあり難い制度は無いですね!残念ながら、未だ完全ではないのですが…。 願わくば、週休三日でも良いんですがね!! 冗談はさておいて、こんな立派な創業者がいる会社にも、末端までその理想が受け継がれるのは難しいのですね。下司な奴は何処にでもいるもんですね。 残念なことです! |
2000 年8月9日水曜日 第339話 高校野球 |
又、夏の甲子園が始まった。どうして日本人は高校野球があんなに好きなんだろう。 地元の代表と言いながら、選手は全て野球留学という代表校の何と多いことか!校名を上げるために全国から選手を集めているのは周知の事実なんですから。 プロ野球予備軍となった高校野球がそんなきれいごとの世界ではない事は、皆、薄々気が付いているが、タブーになっているかのようにあえて見ようとはしないのである。
そんな気持ちを表すような記事が、2000年 (平成12年)8月1日(火曜日)の日経新聞のコラム「春秋」にありました。…略 夏の甲子園大会が近づくといつも気になるのが、白球を追う少年達の髪型と軍体調の開会式の行進である。岡山の県立高校で起きた十七歳の野球部員によるバット殴打事件の背景に「丸刈り」を巡るトラブルがあったらしいという。少年の夢をかき立てる舞台のすそ野に広がる不毛な精神主義が、若者の心をゆがめたのなら暗たんとする。…以下略 大人のエゴ、マスコミのエゴなど自分達の欲望を隠して、高校生達を利用しているのでなければ良いが…。 いい加減、大人の都合を振りまわすのは止めませんか! |
2000 年8月10日木曜日 第340話 雪印問題 |
「雪印」の波紋が、食品業界に広まっています。あれ以来、森永が異臭騒ぎ。キリンの缶、地場の牛乳製造会社の製品回収と過剰反応とも思える事件が頻繁に起っています。 そんなとき、大阪の地場企業である、京阪牛乳(本社・大阪府寝屋川市)が製造から撤退するとのニュースがTVで放送されました。この会社はご存知の方もあるように、今回の「雪印」問題の後、消費者から「酸っぱい味がする」とのクレームで牛乳5000本を回収するという被害を受けています。その後の検査で製品には何の問題もなかったそうです。森永の小型番というところでしょうか? その後、売上も回復せず、製造量が約二十分の一に落ち込んだということで廃業を決めたようです。今月19日に工場を閉鎖して、月末に従業員31人を解雇するそうです。今後、こうした会社が地方で増えてくるかもしれません。 それでは、何が適正価格かと言われると、難しいところですが、本当の値段と言うものもあるような気がします。 一方では、政官財の癒着によって、べらぼうなコストを掠め取っている業界もあることを考えると、庶民の毎日の生活にかかわる商品だけに割りきれないものがあるのも確かです。 弱いものイジメは嫌ですね! |
2000 年8月11日金曜日 第341話 ノーネクタイ |
第308話、第309話で取り上げた夏の背広とネクタイ。お恥ずかしながら、未だに背広のまま出勤しています。 どうやら、私の社畜も本物かもしれないです。つい先日、四国へ出張して地元のものと一緒に営業したのですが、彼は、ズット半袖で上着を着たことがないと言っていました。 私が、四国にいたときと同じです。何であの時のまま半袖で通さなかったのだろうかと考えてみましたが、やはり、流れに流されたのは間違いないですね。 転勤したところで、何処か回りの目を気にしたのです。要するに、楽な方を選んだと言うことです。転勤で気持ちが弱っていたのでしょうか。自分の弱さが情けないです。 と言って、今すぐ半袖というのも、まだ、ふん切れないところがあるのも確かなのです。サラリーマン根性って嫌ですね。 話は前後しますが、半袖にすると腕が汗でべとべとして上着が腕にまとわりついて気持ち悪いのはご存知だと思います。そのために上着を着るとなると、どうしても長袖のシャツになります。そんな生活を8年間やってしまったので、体が慣れてしまったということもあるのです。 日刊工業新聞2000年(平成12年)8月8日火曜日コラム「ポートフォリオ」に「ノーネクタイは楽?」の題で面白い記事がありました。 「ネクタイをしなくていいのは実に楽」と涼しげに言うのは、環境への取り組みから、真夏の間、全行挙げノーネクタイ運動を始めた百五銀行頭取の川喜田貞久さん。 「亜熱帯ともいえる日本の夏に、背広を着てネクタイをし、冷え過ぎるほど冷房をかけることが果たして正しいのか。問題提起をしたい」と率先してノーネクタイスタイルに。 とはいえ、8月初旬に行ったIR活動には、背広、ネクタイで臨んだ。 銀行の頭取にもこんな方がいるんですね。こんな人が当たり前になってくれたら、私のような情けない社畜も右へならへでいけるんですがね…。 何だか、へこんじゃいます! |
2000 年8月12日土曜日 第342話 半袖 |
昨日、ちょっとへこんじゃいましたので、寝る前にもう一度半袖シャツを探してみました。一生懸命PCのダンボールの下を探してみましたがヤッパリありませんでした。 「う〜ん!いまさらバッグなんか持ちたくないしどうしたもんだろう!」 妙な所にネックがありました。 マアいいか! 何とかなるだろう!! さて、今週は、今日から一週間盆休みを取るので、このまま坂出へ帰ります。取り敢えずは、上着がいらないので、荷物が減って楽です。何でこんな簡単な事に気が付かなかったのでしょう。思考回路の単純さに、情けなくなります。 思い切ってやってみればなんでもないのかもしれません。 |
2000 年8月13日日曜日 第343話 金利 |
日本銀行が11日、99年2月から続けてきたゼロ金利政策を解除したそうです。その中身は詳しくないので良く分かりませんが、我々に直接関係のあるものとして、100万円の普通預金の年間の利子が500円から1000円にアップする程度だそうです。 その中身は、日銀が面子を保つために政府の意向をけって決定したという事らしいです。いずれにしても異常な状態が少しでも変わった事は間違いないようです。 どちらにしても、こんな事で騒いでいるのは余りにも目先の事と言えるのではないでしょうか?私には、何の意味の無い事のようにしか思えません。 何時も言ってますが、そんな小手先の事をやって、今の景気が良くなるなんて事をやっている場合で無いという認識がないのでしょうか? 所詮、何も変わりそうも無いです! |
2000 年8月15日火曜日 第344話 先送り |
日銀の件を先送りだと言いましたが、それ以上に先送りの兆候が現れてきたのが又しても債権放棄です。 と言うのは新生銀行に圧力がかかったのか、柔軟路線への転換に向かい出したことである。賛否はあるにしろ、折角自己責任を取らせる雰囲気が出てきていたのにまたもや後戻りの様相です。 丁度、そんな状況を説明してくれるような記事が日本経済新聞2000年 (平成12年)8月7日(月曜日)コラム「春秋」に。ありました「銀行から一万ドル借金すれば銀行があなたを所有する。しかし百万ドル借りればあなたが銀行を所有する」。十年前、経営学者ピーター・ドラッカー氏は米国の古いことわざを紹介しながら、日本の巨額の貿易黒字のはかなさを語った。この理屈だと借金国の米は日本を簡単に支配できるというわけだ。 日本の銀行は、建設・不動産、流通など巨額の債務を抱える業種に支配されてしまった。 まさしくこれは日本の現状をあらわしています。尤も、その元凶は銀行が何も考えずに、いたずらに貸し込んでいった為なのですから自業自得です。 益々、日本の未来はなくなっている! |
2000 年8月16日水曜日 第345話 総理大臣 |
13日(日曜日)のサンデープロジェクトに中曽根康弘元総理が出ていた。何で今更、中曽根さんなんだろうと、見るともなくもなく見ていました。 尤も、田原さんも言ってましたが、その後の総理で総理になろうと思ってなったのは宮沢さん位で後は突然総理の椅子が転がり込んできたのでポリシーを持つ暇も無かったということらしいです。確かに、竹下元総理大臣を筆頭に禄なのがいないのも確かですね。それだけ小粒になったと言うことでしょう。 現実問題として、総理大臣になっても、その地位を守ろうとすることや、派閥の思惑やマスコミなどの揚げ足取りもあったりで、自分の考えを押し通すことは難しいのでしょうが、そこで身を捨ててもやり通す総理大臣がほしいのです。 たまたま同じ、2000年(平成12年)8月13日(日曜日)の読売新聞のコラム「読書」に 「政治は何で動くか。総理大臣の能力、見識、迫力です。国家の為に身を捧げる。自分の生涯を懸け、政治生命を懸けて身を捧げる。そういうような総理大臣の信念と迫力がまずあって、それが各大臣に移り、官僚や党の役員にうつっていくのです」 これこそ日頃、私が求めているものなのですが、中曽根さんてそんな総理大臣だったのでしょうか?もしそうだとしたら、私の今までの印象を覆すものです。 しかし、政治家なんて口が上手いから騙されそう! |
2000 年8月17日木曜日 第346話 先送り |
第343話、第344話、と続けて「先送り」について取り上げてきました。何だか、何時も文句ばかりを言っているようで情けないのですが、実際問題として、庶民の立場じゃこの位のことでストレス発散するしか方法は無いのかなと自分を慰めています。 毎回、こんな話題ばかりで、「もう良いよ!」と言われそうですが、諦めて付き合ってやってください。 さて 第345話で総理大臣が小粒になったと言いましたが、どうしてそうなったのかを考えてみると、やはり国民自体が変化を求めていないのかもしれません。いったい何時から日本人はこんなに自信を無くしたのでしょう。バブルの頃の日本人は顰蹙を買う面もありましたが、世界に向かっても自信にあふれていたように思います。確かに、勘違いと言うことも否めませんでしたが・・・。 バブルがはじけた途端自信を失って、おろおろと何をしたら良いのか分からなくなってしまったようです。 その頃から、政治の世界も小粒になり、すべての問題を先送りするようになったような気がします。本当の意味で、中曽根氏曰くの「国家の為に身を捧げる」と言う政治家がいなくなったのかもしれません。 今更言っても、それこそ「後からだったらなんでも言える」ということですが、やはりあのバブルがはじけた時点で抜本的な対策を打っていればこんな状態にはならなかったのではないでしょうか。全てが、先送りによりもたらされた状態だと思います。 要するに、変化を求めることを怖がり誰も責任を取らなかったと言うことでしょう。 そんな現状を表した記事が、2000年(平成12年)8月13日(日曜日)読売新聞の社説 『「世紀を超えて」 「共有できる国家像を求めて」 「世界の中の日本」』にありました。 ・・・略 生活の豊かさを実感した時、国民は得たものを守ろうとしがちだ。各種の意識調査では、70年代以降、日本人は自己中心的で、未来よりも現在を中心に考える現状維持志向を強めている。 変化に挑む「大きな政治」を 政治は、こうした国民の意識に迎合し、既得権益擁護、課題先送りの「小さな政治」に堕してはいないだろうか。 これは今の日本の現状をズバリと現してくれていますね。やはり、戦後からの努力によりもたらされた繁栄に安住してしまったことが今の閉塞感の原因のようですね。 真のリーダーは、出てくるのだろうか! |
2000 年8月19日土曜日 第347話 符丁 |
突然ですが、やっと「ホンダ神話」佐藤正明 文芸文庫を読み終わりました。文庫にしては結構ページ数(680)があったこともありもって歩けなかった事がおおきいとおもいます。 私など単純ですからそんな数々の神話を信じて感動したものです。しかしこうやって物事には裏もある事を知っても本田宗一郎さんの魅力は輝きこそすれ色あせたりはしないです。 そこにはやはり、日本の経営者に無い考えや魅力があるからだと思います。代表的なものとして自分の会社に子供や親族を入れなかったと言う事があるでしょう。 これだけでも、幾ら賞賛されてもされ足りない素晴らしさがあると思います。そんな本田さんの言葉が、この「本田神話」の各章の最初に藤沢さんの言葉と並べて書かれています。 その中でも、一番最初に書かれていた言葉で、また本田さんが好きになりました。
「課長、部長、社長も包丁、盲腸、脱腸も同じだ、ようするに皆符丁なんだ。命令系統をはっきりさせるために符丁があるんで、人間の価値とはまったく関係が無い。オレなんか、社長として一度も社長印を押さなかったんだから完全にクビだよ」 どうです素晴らしいと思いませんか?どれだけの日本の企業の管理職がこんな言葉を吐けるでしょうか? それにしても、実家で本を探していると本田宗一郎さん関係の本が何冊もありました。私も結構若い時から考えの変わらない男みたいです。 しかし、それにつけても進歩が無いなぁ! |
2000 年8月20日日曜日 第348話 自殺 |
ロシアの原潜沈没事故どうなるんでしょう。優秀な若者の命が失われる事になりそうですね。チェルノブイルのような大きな影響が出なければいいのですが・・・。 さて、2000年(平成12年)8月18日金曜日の読売新聞に「自殺者最悪3万3048人」との見出しで気になる記事がありました。 過去最高だった一昨年より多く二年連続で過去最高を記録したそうです。このうち「生活苦・経済苦」の人が突出した伸びを示している、そのうちの多くが40〜50歳代で、長引く不況が中高年層を追い込んでいるためと見られているそうである。 日本の人口あたりの自殺率は先進国で際立って高い(8月19日読売新聞社説より)と言う事らしいです。 何時になったら変わるのでしょうか! |
2000 年8月21日月曜日 第349話 リーダー |
20日のサンデープロジェクト中々面白かったです。 今回の衆議院議員選挙で当選した35名の女性議員の中から注目される新人3名が出演していました。 上川陽子 無所属 東大卒 ハーバード大学大学院卒 アメリカで上院政策立案スタッフ 松島みどり 自民党森派 東大卒 朝日新聞記者 水島弘子 民主党 慶応卒 精神科医 船田一を破って当選 父は自民党参議院議員 中々、錚々たる経歴ですが、経歴よりもそのやる気を買いたいと思います。特に、水島さんなどは若さあふれて、理想に燃えているのが良く見て取れました。こういう女性がどんどん議員になれば日本の国も変わっていくかもしれないと希望が持てそうでした。 さて、もう1人興味深い人が出演していました。中西輝政さん 京大教授で日本衰退論というのを主張している人だそうです。 要するにそれだけの事を言われても尚、未だにリーダーシップを持った首相が現れないところに日本の根本的な問題があるように思います。 イギリス、アメリカの両国に言えることは、先進国は衰退するものであり、その時に「国民に嫌われても自信を持って信じる政策を実行することが国を良くする事だ」と信じてそれを実行するリーダーシップを持った指導者が出てきて立ち直したと言う事である。 日本の国だって、明治維新のように国を憂えるリーダが出たときもあるのですから希望がないことはないと思います。 日本も、サッチャーさんのような女性に任せた方が良いかもしれません。上記のような、女性議員も出て来ているのですから。それには世の女性がもっと自分達の代表をもっと国会に送りこむように応援することが必要ではないでしょうか。 出でよ、本物のリーダー! |
2000 年8月22日火曜日 第350話 ワークシェアリング |
今や日本の女性は大学進学率でも男性を上回っているそうです。その上、学校の成績は真面目に勉強するので女性の方が上です。 第121話でも取り上げたように仕事を分けると言う考えの中に女性も当然入れるべきである。そして、その能力に合った報酬を支払うべきである。パートや事務員さんの中に正社員や男性社員よりよっぽど優秀な人がいるのであるから。 男であると言うだけで、仕事も出来ないのに給料だけが良いというのはどうしても納得がいかない。確かに、日本では男が家族を養うという事が前提になっている為にそのシステムを変えるのは難しい面はあります。 しかしそんなことを言っていたのでは、日本はどんどん衰退して行くことになるように思います。 それではどうしたら良いのかという問題を上手く解決している国があります。2000年 (平成12年)8月21日(月曜日)の読売新聞のコラムVitaminWに、「パート積極登用 オランダ方式に学べ」として紹介されています。…略 それがオランダでは、パートも正社員も、賃金を基本的に勤務時間に正比例させた。休暇、昇進、社会保証の面でも、両者を均等にした。…中略 このようにして、男女とも自分のしたい時間だけ仕事をすることにより仕事を分け合うことガで着るようになったということである。 …中略 「男性一人の稼ぎで妻子を支えるのではなく夫婦共働き、しかも二人で2.0人分でなく、1.5人分働けばいい」…以下略 どうです、素晴らしい考えと思いませんか?力の無い男が無理して働くこと無いんです。優秀な女性にどんどん働いてもらいましょう。 このシステムにしてオランダ経済は絶好調だそうです。80年代初めまで2桁だった失業率が、3%台に下がったそうです。 そうすれば、必然的に政治の世界のも女性の進出がもっと進み、昨日も触れたように半分は女性議員になるときが来るでしょう。 オランダ方式、いいですね! |
2000 年8月23日水曜日 第351話 タイガー・ウッズ |
第327話で取り上げたタイガー・ウッズがまたやりましたね。全米プロをプレイオフで制し、今年のメジャー三連勝です。来年のマスターズに勝てば、年はまたがりますが年間グランドスラムと言えるかもしれません。 年間メジャー三勝は、ベンホーガン以来だそうです。あのニクラウスでも出来なかったことです。しかし、何処まで勝つのでしょうか? 人間、どうしてここまで強くなれるのでしょう。身体能力もあるでしょうが、やはり精神力が凄いのでしょうね。 運動神経や体格などの素質ならタイガー・ウッズ以上の者も大勢いるような気がします。それでは何処で差がつくのかと言うと、練習に耐えられる精神力にあるような気がします。 何の業界でも、伸びる者とそうでない者の違いは精神力に尽きるように思います。素質の差と言われますが、頭脳とか身体能力以上にどれだけ苦しみを乗り越える精神力があるかの方が大きいと思います。 さしずめ、何時も、「マアいいか!」で諦めてしまう私なんかは、何をやらしても最も素質がないと言えると思います。 週間東洋経済に三田村昌鳳さんというゴルフジャーナリストの方が書かれている「ゴルフざんまい」というコラムがあるのですが、その8月26日号に丁度、面白い話がありました。 これは、その彼の言葉です。 「プロゴルファーがコロンの匂いをさせちゃダメだよ。土臭い匂いがなけりゃ……でも俺、当時はコロンの匂いさせちゃったもんなぁ」 考えさせられる言葉ですね。実は、鈴木規夫さんは坂出の出身なんです。坂出高校の後輩でもあるのですが、定時制に通いながら地元の高松カントリーで増田プロの下で修行をしてプロになったのです。 それだけに、世界の頂点にあの若さで立ち、なおかつ持続させているタイガー・ウッズの凄さが光ります。一体どうやって、あの精神力を身につけたのでしょう。身に付けられるものなら付けたいですが、そこが出来る人間と出来ない人間の差だとおもいます。 それだけに、本当の素質とは精神力だと思います! |
2000 年8月24日木曜日 第352話 NTT |
三菱自動車のリコール隠し、雪印の脱脂粉乳の黄色ブドウ球菌問題と相変らず大手企業の不祥事が目白押しです。 もう1つ、何時も言っていますように日本の発展の足を引っ張っているNTTがあります。
▽テレホーダイは夜11時から朝までの時間帯に限って一定の料金で電話が使い放題になる制度。電話代を気にせずインターネット接続ができることから、利用者が多い。しかし、「11時を過ぎると利用者が増えるので、それに合わせた回線を用意しなければならず、負担がばかにならない」というのだ。 これは、皆さん切実な問題だと思います。私も、ご多分にもれずテレホーダイを利用しているのですが、正直言って体はきついです。 是ほどハッキリしたネックを改めようとしないNTTと政府にIT革命なんて言って欲しくないです。森首相もインドまで行ってITなんて言ってて良いんですか? まず足元からでしょう! |
2000 年8月25日金曜日 第353話 ソーラー |
TVニュースで知ったのですが、通産省は2002年で太陽光発電の補助金を打ちきるそうです。特定の産業に補助金を出すのは甘やかすことになって発展を遅らせるとか言っていましたが、何を考えているんだか…。 そんなことを言うくらいなら銀行に公的資金を使うなと言いたいです。 投稿の部屋で、「すなお」さんも触れていましたが、太陽光発電について、私は何時も、もっと政府の補助金を増やすべきだと考えていました。 あの銀行に注ぎ込んだ公的資金や公共事業の見直しにより浮かせた予算があれば、日本中の家庭の屋根に太陽光発電装置の無料設置が可能じゃないでしょうか?金額の計算はしていませんが…。 無料まで行かなくても、戦後の予算の傾斜配分のように、太陽光パネルに補助金をつぎ込むことにより、当然パネル工場の増設が必要になり雇用も増えるでしょう。 そして、国内が完備されれば次は世界です。コストダウンされた太陽光発電パネルを世界に安く輸出するのです。そして、世界中に太陽光発電を広めるのです。今までの、自動車や家電などのように世界との摩擦を起すことなく、世界中から感謝されるでしょう。 そうなると、逆に電力会社の発電所建設も産業用くらいになりこれ以上は要らなくなるでしょう。もしかしたら、原子力発電や火力発電も削減できるかもしれません。そうすれば、公害問題もなくなります。 こんな、誰でも思いつくが実行するには大変なアイデアですが、やるべき値打ちはあると思います。なんて言ったって一挙両得どころか何得もの値打ちはあります。 日本の技術でこれほど役に立ち、世界に向かっても胸を張れるものは他には無いかもしれません。日本が始めて世界から感謝されるのです。どうです、森さんやってみませんか!歴史に名を残せるかもしれませんよ!! 偶然ですが、23日の電力消費量が31億5500万Kwhで史上最高だったそうです。何時もの年なら、高校野球の期間中(特にベスト8が出揃った頃だったな?)が最高なのですが、やはり今年の残暑は異常みたいですね。 これも地球温暖化現象の所為かもしれません。もう地球の汚染を指をくわえて見ているときではないでしょう。 一日も早くこの太陽光発電のプロジェクトをはじめるべきです。コストダウンを技術の発達に任せている場合じゃないと思います。こちらから仕掛けるのです。 太陽光発電の良い所は、使用量の多い夏に発電量が最大になることでしょう。それだけピークを抑えられるということなので一番理想的な発電方法だと言えるでしょう。 ヤッパリ、私って変ですかね? |
2000 年8月26日土曜日 第354話 チェック機能 |
第352話でも触れた、三菱自動車、雪印、そして毎日の異物混入事件、一体この国はどうなったのでしょう。 今日も、カゴメの野菜ジュースの缶にカビが混入ということで製品の回収を発表していた。子の所の製品回収で一体どれほどの商品が廃棄されることになるのだろうか?余りにも過剰反応になってしまっているように思われる。 かといって、回収しなければ、マスコミに叩かれ、消費者にそっぽを向かれてしまうので、どうしようもないと言う所だろう。雪印問題さえなければここまで表面に現れることは無かったでしょう。 それが良かったのか、悪かったのか?それにしても、ここまで問題が出てくるということは、コストにばかり目が行きすぎ、お客さんに目が向いていなかったということでしょう。要するに、組織の都合ばかりが前面に出すぎた結果なのです。 日本経済新聞2 000年 (平成12年)8月24日(木曜日)のコラム「春秋」にそんな現状に対する嘆きがありました。人間には「してはならぬこと」がある。それと同じで企業にも「してはならぬこと」があるはずだ。「良い会社」として名前の通っていた企業のあまりにもお粗末な実態が明るみに出るたびに、ついに「日本株式会社」も行き着くところへきてしまったかと慨嘆せざるを得ない。 ▼社長が取締役や監査役をだれにするか決め、取締役会が社長を決める。自分を選んでくれた社長に監査役がもの申すことはない。チェック機能のないに等しい日本独特のシステムが問題だという指摘もある。…以下略 上でも言ったように、目が中にしか向いていないということでしょう。今までも何度も触れたように、日本の組織の特徴である内向き志向が、リストラばやりにあってより強まっているのかもしれないですね。上ばかりを気にして、お客さんはまったく無視というところでしょう。 経済万能で進んできた日本の歪みが、ここに来て経済の停滞に伴って噴出してきたと言えるような気がします。 私の勤める会社も、人員を減らすことにより一人当りの仕事が増え、サービスがおろそかになっています。お客さんからの信頼は急激に無くなっています。知らないのはトップだけという所です。気がついたときはお客さんが離れてしまっているということになるでしょう。 現場を知らない、ゴマスリで上がって行った似非経営者にその当りの機微は分からないでしょう。 いよいよ本物の出番ですよ! |
2000 年8月27日日曜日 第355話 情報開示 |
原子力潜水艦「クルスク」沈没問題が世界を震撼させています。旧ソ連の体質がまだまだ残っていることを露呈してしまった。 東西冷戦を終わらさせた原因の1つと言われている情報がまだまだ開示されていないことが良く分かりました。 真相は、あくまでもわかりませんが、情報の開示がきちんとされていないからこそ噂が立つのは間違い無いでしょう。100%開示されても、想像力たくましい人がいる限り噂はなくならないでしょうが、隠された情報に対する噂ほどはたちが悪くならないように思います。隠されるからこそ、疑心暗鬼になってそれが噂を産むのでしょう。 それにしても、ロシアの軍隊を見ていると経済がアレほど停滞しているのに国というのは軍隊を持たなくてはならないのだろうかと思ってしまいます。あの軍備費があればもっと国民も楽な暮らしが出来そうに思います。 東西冷戦を終わらせた情報はTVとかラジオの時代でしたが、今我々には、インターネットというものすごい武器があります。隠そうという意図が無ければ、全ての情報は世界に対して平等に発信され、誰もが受け取れるのです。現に私でさえこうして情報を発信しているのです。確かに玉石混交というのはありますが、隠されているよりは良いのではないでしょうか。 これは、人類が始めて持った情報を得る為の武器です。世界の事件は一瞬にしてインターネットで世界に発信されます。つまりは世界中が監視しているということです。これに共通言語があれば言う事無しです。全ての国で英語と母国語のバイリンガル教育も1つの方法でしょう。日本人が一番不利かも…。 非武装中立は夢と言われているが本当に出来ないのでしょうか?完全に武器を無くするとなるとバカな奴らが良からぬ考えを起こすこともあるでしょうから、国連のような世界で1つの組織を作り、そこに世界の警察としての機能を持たせるのはどうでしょう。 今世界が使っている軍備費を他に使うことが出きれば世界の貧困も環境問題も解決できるのではないでしょうか? 軍隊と公害が無くなったらこの地球はどれほど住みやすくなるでしょう。 第349話の水島弘子さんの非武装中立発言を、「へーえ!、こんな事を純粋に言える人がまだいるんだなぁ!」と半ば飽きれて見ていたのを思い出します。若くて元気が良い人が理想を持って発言するのは見ていても気持ちが良いですね。信じることは良いことでしょう。何でも反対の「おたかさん」じゃこんなことも思いませんが…。全ての問題解決は情報開示にある! |
2000 年8月28日月曜日 第356話 オリンピック |
オーストラリアで少年が聖火を消そうと消火器を持って聖火リレーに飛び込んで行った映像がTVで流れました。 最近のオリンピックに胡散臭い物を感じる私としては、「あぁ!世界には真面目に怒りを表している子供がいるんだなぁ!」と感心してしまいました。 日本では、代表選考で物議をかもし、そのときは騒いだマスコミも皆忘れて、今では儲けるために一生懸命コマーシャルを入れて煽っています。要するに儲かればいいのです。 野球や、テニスのように無理やりプロの参加まで認めてやるほどの事は無い。プロはプロとして賞金や、契約金があるのだから、名誉まで求めるのはおかしい。名誉が欲しいのなら、アマで通せばよいのである。要するに開催国のエゴで種目が増えているだけである。 陸連や水連などで長老が跋扈するのを批判しましたが、彼等もアマチユアスポーツの犠牲者かもしれません。 どちらにしても、オリンピックを復活させた時代の純粋さ(と言っても、国の名誉争いはあったでしょう)は無くなり、金儲けに群がる人達に利用されているだけになっているように思います。その先頭に立っているのが、日本のマスコミではないでしょうか。 東京オリンピックのように発展途上国がそれを機会に大きく発展したということもあるでしょう。しかし、今でも、大阪が開催地として立候補している。もう日本でやるのは金儲けが見え見えで見苦しいです。中国などまだやったことの無い国にやらせてあげれば良いじゃないですか。 昨日の、武装解除じゃないですが、何事も時代によって変わって行くべきではないでしょうか? 時代に合わせて変われば良いじゃないですか! |
2000 年8月29日火曜日 第357話 政党(自由、共産) |
27日のサンデープロジェクトも中々興味深かった。水と油のような、自由党の小沢氏と共産党の不破氏という異色の対決でした。 不破さんの方が、憲法9条にこだわる余り、自家撞着を起して自衛権はあるが自衛隊は駄目と言い。小沢さんがそれなら憲法改正すれば良いじゃないかと言っていました。根本では二人とも自衛は必要と言う腹のようでした。共産党は憲法9条が出来たときは自衛権の放棄に反対したそうです。やはり、反対の為の反対になってしまっているような気がします。 日本の外交に関しては、二人の意見が全く同じでした。特に、小沢さんは、日本は意見が無いから世界から無視されており、全く信頼されていない。だから、相談もされない。せいぜい金をださせるくらいであると言っていた。それに関しては不破さんも同感である。 もう1つ印象に残ったのは、小沢さんが今の時代は軍事力では交渉力にならないと言っていたことである。 この考え方は、第355話で私が書いた世界で1つの国連軍に通ずる物があるような気がしました。 話は、ずれましたが、この対談で、「両党に考えの相違は無いのだから一緒になればどうですか」と司会の田原さんも言っていましたが、冗談でなく本当にそう思えるところがありました。 自民党の若手から共産党まで皆が、この国はどうにかしなければならないと思っているのにどうにもならない。それじゃ〜、何故これほどまでに停滞しているかと言えば、それはやはり、誰も本気になって責任を取る覚悟が無いからでしょう。 本当におかしな国ですね! |
2000 年8月30日水曜日 第358話 三共 |
第317話で取り上げた「三共」、最近の大企業の不祥事の中でも毛色は違いますが一番気になっています。 上場企業でありながら、会長が個人企業のような世襲をしようとして入社させたその息子の余りにもお粗末な事件で世間の笑い者になりました。 その後どうなるか非常に興味がありました。 そんなとき日刊工業新聞 2000年(平成12年)8月25日(金曜日)に「三共 河村親子色を排除?来月人事"取り巻き"ら担当替え」との記事が出ました。 三共が 24日に発表した9月16日付の人事異動について業界関係者の中で話題を呼んでいる。顧問への無言電話で書類送検されるという不祥事を引き起こし、7月に非常勤取締役に退いた河村喜典前会長の長男である河村喜則前取締役の『取り巻き』と目されていた役員や部長の担当替えが発表されたからだ。今回発表された人事では、昨年 6月に取締役に昇格したばかりの近藤直樹取締役人事部長が人事部長を解かれ、榎戸誠医薬営業企画部長が医薬営業本部長付部長となるなど『更迭人事』と見られている。しかし、『取り巻き』という役員や部長が実名で報道されるのは極めて稀なことじゃないでしょうか? 何故、そんなに気になるかといいますと、私の勤めている会社( A社)でも最近これに近いことがあり、他所ごとと思えない所があるのです。A社の方は、「三共」と違って本当のオーナー会社なのですが、後継ぎの兄弟争いがあり、長男が失脚しました。そして、その『取り巻き』に対する粛清が行われているのです。最初は長男に取り入っていた取締役クラスが役職を奪われ、今は部長クラスがヒラに降格になっています。 元々、問題のあった人達なのでそれは会社としては良い方に動いている面もあると私は思っているのですが、それにしてもサラリーマンの哀れが感じられます。 オーナー会社は、日本ではその程度のレベルなのでしょうが、「三共」のような上場会社で同じようなことがあるというのが余りにも哀れですね。 それは 第354話でも取り上げたように「社長が取締役や監査役をだれにするか決め、取締役会が社長を決める。自分を選んでくれた社長に監査役がもの申すことはない。チェック機能のないに等しい日本独特のシステムが問題だという指摘もある。」ということが大きな要因になっているのだろう。 いずれにしても、経営者にしろ、従業員にしろ何処を向いて仕事をしているのかと言う事でしょう。 何時までも、こんな事をやっていたら、益々日本は世界の鼻つまみものですよ! |
2000年8月31日木曜日 第359話 韓国 |
第357話でも取り上げたように、どの政党も、誰もがこれではいけないと言いながら、誰も立ち上がらない。日本独特のリーダーシップの無さ、そしてそれは一億総無責任にも通じると言える体質が、日本をどんどん世界の鼻つまみものにしている。 このままでは、どうしようもないと皆が分かっているのになにも出来ない。それと全く正反対なのが第227話等で、何度も取り上げた韓国である。 日本とは問題になら無い程の経済危機から立ちあがったそのやり方を何故日本で出来ないのだろうか?それは誰も責任を取ろうとしないからであると思います。 そんな韓国の最近を日本経済新聞2000年 (平成12年)8月27日(日曜日)のコラム「春秋」が取り上げていた。韓国では今年春の総選挙で世代交代が加速、一九六〇年代生まれの若手国会議員が多数登場した。産業界の世代交代も急ピッチだ。経済危機から三 .年足らずの間に日本と似ていた年功序列型の組織が崩れてきた。いま四十歳前後の世代が要職に就き、企業経営を刷新しつつある。…中略▼情報基盤が急速に整備された韓国では、インターネットの利用料金は月額二千円程度ですむという。ネット社会の進展は企業内の人間関係を変えていく。そして「経済システムが変わり、規制が次々に撤廃されたのも既存の上下関係を変えた .一因」らしい。…以下略 日本の抱える問題を解決してきている韓国の今を見て、日本の現状を考えさせられてしまって、つい引用が長くなりました。どう見ても、将来は韓国のほうが上みたいですね。 先送りは、もうやめましょう! |