団塊の世代の部屋12

ホームへ 団塊   下へ

200071日土曜日  第302話  1周年

 いよいよ1周年目の月になりました。実は、7月の何日から始めたか覚えてないのですが、この団塊の部屋の第1話が717日になっているので、この日が、多分開始日だと思います。
 というのも、取り敢えず始めて駄目だったら止めようと思っていたので正確な日を覚えていなかったのです。
 まず一年も更新することがあるわけ無いと考えていたのが理由です。それでも、ここまで来れば何とか1周年を迎えらるように続けて行きたいと思いますので宜しくお付き合いをお願いします。

 おおよそ、文章を書くことが苦手で、その為に営業をやってきたような人間がこんなことを始めてしまったために、この一年間は、毎日何を書こうかと悩んできました。
 自分の意見を書くことが難しいので、新聞・雑誌等の気になる記事を取り上げることから始めたのは、楽をするためだったのですが、途中で、
著作権問題の為の手直しをする羽目になってしまいました。
 しかしながら、今でも、私の文章よりは記事の方が余程面白いのにと思っています。それでも、後ろめたさを持って続けるよりはましかなと思いながらやっています。

 見ていてくださった方には、本当に申し訳ないことになってしまいましたが、それこそ「マアいいか!自己満足だ!!」で続けてきました。
 それにしても、表現力の無さにはつくづく愛想が付きます。続けていれば少しはましな文章も書けるかなと期待もしていましたが、無理なものは無理ですね。
 特に、この
IMEの辞書の素晴らしさもあって、誤字脱字のオンパレードです。最初の頃はそれでも見直しもしていましたが、それでも、後で気がついて顔から火が出る思いを何度もしました。
 その内、面倒になって、最近は、「ええい!どうにでもしろ!」で殆ど見直しをしなくなってしまいました。正直言って、見直すのが怖いのです。
 そんなこんなで、文章は分かりにくい、誤字脱字は多い、挙句の果てに何が言いたいか分からないという出鱈目な
HPですが、今まで通り、怒りだけは忘れずに思いついたことを書いていこうと思っています。

目標1000話

200072日日曜日  第303話  人口

 第258話で取り上げた人口にも関係する、99年人口動態統計が厚生省から発表されたと新聞各紙に載っていました。
 それによると、昨年の出生数は117万7千人余りで、去年より2万5千人の減少となったそうです。女性が一生に産む子供の平均数も1.38から1.34に低下したとのこと。2000年ベビーを狙った産み控えもあったのではないかと言われているらしい。
 いずれにしても、少子化の傾向は変わっていないということでしょう。一方自殺者は3万1,385人で、過去最高の去年より370人の減少ということです。
 男性は過去最高で、特に50代男性が6,182人で去年より209人増加、40代、60代も4千人弱で、景気低迷やリストラの影響があるということである。

 何とも、身につまされる話です。この人口統計に、日本人の現状に対する気持ちが見事に表れているのではないでしょうか。これからの日本を背負って行く若い世代の人が、自分の子供を持ちたくないというのは、考え様によっては恐ろしいことでしょう。
 生物の本能には自分の子孫を残すことがあります。あらゆる生命体が子孫を残すことを目的に生きているようなものです。知能の発達により、本能が総てでは無くなりますが、それにしても、その本能に逆らってまで子供を作らないというのは、やはり何処か異常なことだろうと思います。
 しかしながら、世界という目で見るとそれも一つの流れなのかもしれません。発展途上国の人口は増えつづけているのですから、先進国の人口減によって調整しているのかもしれません。何処かで目に見えない力が働いているのでしょうか。

 それは又別の話として、やはり今の日本の現状はおかしいといえるでしょう。政治の貧困がこの少子化をもたらしたのは間違い無い事のように思えます。
 
第75話第81話出も取り上げたように社会がつまりは政治がそれを阻んでいるのでしょう。
 我々、50代の自殺数も根は同じところにあるように思います。要するに、政治も社会も国民の為という視点がないという事である。
 戦後の経済発展は企業本体だけの繁栄や、政治家や官僚の腐敗をもたらしただけで、国民を置いてけぼりにしてしまったということだと思います。

それでも、国民は現状を選びましたね!

 テレビニュースでフランスのマクドナルド店襲撃事件の裁判に対する抗議デモをやっていましたが、アメリカからの農産物輸出攻勢に対する抗議が原因だそうです。自分達の生活を守る為には立ちあがる。これが日本と世界の差だと思いました。
 政官財にいいようにされても黙っている日本人。怒りを素直に表す諸外国。どちらが良いのでしょうか。

たまには日本人も怒るべきだと思います。

200073日月曜日  第304話  選挙

 今回の総選挙で気になったことに、新潟で落選した白川勝彦氏の件があります。
 そうです、あの交通違反もみ消し問題の人です。このこと自体は誉められることではないし、責められて当然ですが、その裏に見え隠れするものがもっと問題ではないでしょうか。
 
第185話第210話でも取り上げた「政教分離を貫く会」に対する反発で公明党即ち創価学会が関係していると見るのが自然ではないでしょうか。
 選挙の時には、中央での協力に反して、他候補を応援するという、所謂、ねじれ選挙をやったのである。これほど露骨な仕返しがあるでしょうか。
 こんな陰湿なことがまかり通り、又それできちんとした意見を恐れずに発言している人を落選させる選挙民にも幻滅しました。ああいうのを見ていると、日本人てヤッパリおかしいとしか思えないです。
 その中でも、救いは、あの田中真紀子さんが白川さんの応援演説をやっているのを知ったことです。さすが真紀子さんです、党の方針でなく自分の考えで行動しているのは見ていて気持ちが良いですね。
 本人は、否定していますが、是非総理にしたい人ですね。中坊さんと、堀田さんをブレーンにしてやってほしいなぁ!

それにしても、何処に真実があるか見分けたいですね!

 もう一つ、中尾元建設相の汚職問題。当然、追究されるべきことですが、その時期が嫌ですね!
 分かっているのなら、何故選挙の前にやらないのか?選挙で、落選したのを見て動き出すなんてのは、何とも、検察さん国民をバカにしてやしませんか?
 当選していたら、追及しなかったのですか?落選すると選挙違反を追及するのと同じ発想で本当に嫌ですね!
 以前から納得がいかなかったのですが、当然、当選した方も同じように摘発すべきである。
 「長いものには巻かれろ」、「弱いものイジメ」を思うのは私だけでしょうか?

公平さが欲しいですね!

200074日火曜日  第305話  そごう

  72日の天声人語に、昨日取り上げた汚職問題と、同じく第225話第246話で取り上げた「そごう」の救済について、選挙の前だったどうなっていただろうかと言うようなことに触れていた。やはり皆、そう思っているのですね。

 「そごう」の件ですが旧長銀の債権で散々伸びて、結局は我々の税金が使われる事になりました。
 どうして民間企業の経営の失敗に税金が使われなければならないのでしょう。大きいから社会に与える影響が大きいとの理由が上げられていますが、その裏には、又銀行があるような気がします。
 銀行に、税金を注ぎ込む事何時も言っているように許せないですが、それ以上に民間企業が大きいだけで助けられると言うのはどうにも納得がいきません。企業は、当然リスクを負って営業しているのですから、失敗すれば市場から退場するのが当たり前でしょう。そこに大きい小さいの差があるはずはないと思います。
 小さな企業が銀行の貸し渋りで倒産する一方で、こんな理屈が通る訳が無い。一体、この国は、国が弱いものイジメを奨励しているのでしょうか。
 これは、どう見ても得意の問題の先送りだと思います。デパートという業種自体が、もう時代に会っていないことは衆目の認める事実であります。そんな中で、淘汰されるべき企業を税金を注ぎ込んでまで救済するということは、一生懸命生き残りの努力をしている同業他社の足を引っ張ることにもなり、挙句の果てに業界全体が共倒れになりかねない。
 経営に失敗したら、国が助けてくれるのなら経営責任は何処にあるのでしょう。一生懸命努力をするのがバカらしくて、誰も努力をしなくなるかもしれません。
 ましてや、水島会長の所得が億を越えているそうです。どう考えても国民を納得させられるものではありません。
 確かに、一般社員には気の毒ですが、それこそ、それは資本主義社会の中では、誰もが負っているリスクなのですからしょうがないはずです。それこそ次の仕事に就けるまでの社員の救済にこそ税金が使われるべきではないでしょうか。その金額の方がズット少ないと思いますし、国民も納得するのではないでしょうか。

 どう考えても、今回の救済には、銀行救済が裏にあるように思えて仕方ありません。銀行を潰さずに先送りした事が、こうした訳の分からない救済にまでつながっているのです。韓国のように、思いきって潰していれば今頃はすでに立ち直っていたかもしれません。
 誰もが責任を取ろうとしせずに先送りした事がここまで日本の国を駄目にしてしまったのだと思います。
 ここまでやられても相変わらず国民は黙っているのでしょうか?本当に、いじめられる事が好きな変わり者と、世界中からバカにされるでしょう。

何たって、現状維持を選んだ国民なんですから!

200075日水曜日  第306話  

 第二次森内閣が発足されました。その組閣も発表されましたが、相も変わらない派閥均衡内閣のようです。どうせやる気は無いだろうとは思ってましたが、一方ではもしかしたらという期待感もあるだけにヤッパリ寂しいですね。
 やはり、口では美味しい事を言っていますが、本当の危機感は無いようですね。少しでも期待したほうがバカだったのでしょう。

 そんなどうしようもない日本を象徴するような政治の世界と同じ様な世界として、千葉すず選手やトルシエ監督問題で、日本の体育協会とか連盟などの古い体質に触れてきました。日本の老人跋扈の縮図を見るようで何とも情けなさを感じたものです。
 しかし、もしかしたらチョット違っているのかなというスポーツ界を見つけました。ラグビ―です。
 何故かと言うと、2000.7.1
週間東洋経済でラグビー日本代表監督平尾誠二氏の記事を見たからです。
 ご存知のように、ラグビー界のスパースターです。余りに有名で、尚且つ、かっこいい、どちらかと言えば天はニ物を与えるたぐいの人です。ですから、何となく「人間的にはどうなのかな?」などと嫉妬交じりにみてしまうところがありました。
 ところが今回のインタビューを読んで脱帽しました。

 …略

 日本人は゛和"という言葉がものすごく好きだけれども、全然和してないのではないかと思います。日本人は同じことをするのは好きですが、和というのは、同じことをするのとは全く違うわけです。

 そして、異質なものが協力することですかと聞かれて、「それでお互いに良さを出すという発想です」と答えている。


 その発言に今までの日本の社会の慣習を根底から否定する考えがあふれている。こんな指導者が日本にもいるという事を知って、嬉しくなりました。これまでの印象を全く覆されました。
 要するに、一人一人が自分の個性を発揮する事が本当の和であるというのである。これこそ、今の日本の政・官・財のリーダーが持たなければならない考えであると思います。
 彼のような考えの指導者が、今の日本には必要です。今までのしがらみに捕らえられて、何一つ改革できないリーダーは今の日本には必要無いのですが、最初に触れたように、森内閣にそれを求めるのはどう考えても無理のようです。
 今後、この平尾氏を注目して行きたいと思います。ただ、ラグビーにも連盟なるものがあるようなので、トルシエ監督のように足を引っ張られない事を願います。

 それにしても、若い世代にも人材は育っているのですね。こんなリーダーが増えて、色んな世界で受け入れられる時代が来ることしか今の日本が変わることは無いのかもしれません。
 そんな日が来ることを期待したいものです。本当は、今必要なんですけどね。

政治の世界にはまず期待できないかも!

200076日木曜日  第307話  そごう

 久し振りに会社の近くの食堂で昼食を食べていると、食堂の親父さんが常連の客に向かって大きな声で何か喋っています。
 途中で、もう少しで話しに入りそうになってしまいそうでした。親父さん、「そごう」のことを怒って、盛んにまくし立てていたのです。

 「我々のような小さな店は潰れたって知らん顔のくせに、何で大きいだけで助けるんだ、全く何にも分かっちゃいない。
 あんな経営者や、銀行(何故か銀行も入ってくる、思いは同じ)なんか、幾ら助けてやっても、ありがたいなんて思やしないんだ!
 本当に、死ぬ思いの苦労なんかした事無いものに、有り難味なんか分かるはずは無い。本当の苦労をさせればいいんだ!」

 思わず「そうだ!そうだ!」と言いたかったが、生来の恥ずかしがり屋で言えませんでした。
 ヤッパリ、皆、怒っているんだ。何だか安心しました。このところ、新聞やテレビで「そごう」に関する話題が目立っています。それだけおかしいと思ってる人が多いという事でしょう。
 何と水島会長の所得はこの10年間で40億位だそうです。この返還を求めるようですが、何とも人を馬鹿にした話です。

 第305話でも触れましたように、どうも今回の救済劇は、胡散臭いとおもっていましたが、日本経済新聞のコラム「春秋」2000年7月4日(火曜日)を見て、成る程と思いました。

 …略
 「あくまでも例外的な措置」としながら金融再生委員会が債権放棄に踏み切ったのは、全国の店舗を通じて取引を持つ農協系を中心とした金融機関の存在があるといわれ、破たんの連鎖の防衛という背景への配慮が理由の一つとされる。…以下略

 これで納得がいきました。住専のときもそうでしたが、要するに自民党の選挙対策が裏であったという事です。自民党の一番の票田である農家に対する配慮だったのです。
 もしこれが、選挙の前で、救済を断念していたら農業関係の人たちへの衝撃は計り知れないものがあり、選挙どころでなく、自民党から票が大量に野党に流れたかもしれません。
 それを恐れた自民党が仕組んだシナリオだったのですね。我々国民は、又しても、まんまと騙されたわけです。
 これで、地方での自民党の圧勝の分けがわかりました。こんな卑劣な事が堂々と行われているとは、何とも情けない話です。
 これなら、今度の組閣でもやる気の無いのも分かります。要するに、国民をなめきっているのです。
 選挙で、国を何とかしようなんて、耳障りの良いことばかりを言っていたのは、ヤッパリ単なる選挙用の言葉でしかなかったのです。少しでも期待した方が馬鹿だったということです。

期待できないかも!じゃなくて、出来ない!!

200077日金曜日  第308話  省エネファッション

 第141話第276話で言っていた、私の大嫌いな夏の背広とネクタイですが、大阪で去年から「関西夏のエコスタイル・キャンペーン」というのをやっているそうです。お恥ずかしいことに、知りませんでした。

 2000年(平成12年)7月4日(火曜日)読売新聞によると、関西の自治体や経済団体で組織する関西広域連携協議会というのが去年から始めたそうです。

 …略
 今年は、関西経済連合界や大阪ガス、関西電力、サントリーなど、現時点で43団体・企業が「夏の省エネファッション採択宣言」を始めて行い、キャンペーンに協力している。…以下略

 夏のオフィスの空調温度を28度に設定し、省エネを進めようということだそうです。

 いいですね!こんなキャンペーンもっと大々的に日本国中でやって欲しいものです。どうして、新聞の片隅にチョコット載せるのでなく、マスコミが音頭を取って一大イベントにしないんでしょうか。特にテレビでもっと取り上げて全国に広げるべきです。今こそマスコミの出番です。
 何なら、法律にして、夏の背広とネクタイは罰金を取ってもらっても良いと思います。今のままでは、日本独特の周りの目があるので、いいと思っても出来ないこともあります。服装一つで、出世の道が閉ざされる社会ですから、結構勇気が要ることもあります。

 会社や部署によっては、何でもなくやっているところもあるようですが、特に営業職では、相手の会社の担当者が背広でも着ていようものなら要らない気を使うことになります。
 それくらいなら、最初から背広を着ていたほうが気が楽ということもあります。文句を言いながら、流れに流されている私も情けないですが、客商売はお客様が第一ですので、どうしても楽な方を取ってしまいます。
 香川で営業をやっていた時のことを考えると、多分、上着なしの半袖シャツくらいは都会でも通用するとは思いますが、中々踏みきれません。一番大きな理由はこちらの気の持ち方だとは思います。
 当たり前のような顔をして行けば、まず、殆ど何でも無く受け入れられるでしょうが、もしもの時を考えるのが営業マンなのです。
 流石に、ノーネクタイは営業マンにはチョット難しいかもしれませんが、そうなるのが自然とは思います。どう考えても、日本の夏と背広は合いません。

 中小企業まで運動を広げてもらわないと、私ら下っ端は恩恵に預かれませんがな!あんじょうたのんまっせ!!

 日本の国民の足を引っ張っているだけの、政官財が一団となって、この運動を定着させるべきです。その地球に対する恩恵は計り知れないものがあると思います。
 何の費用も要らず明日からでも始められる素晴らしい運動になるでしょうし、久し振りに、世界からも注目されるでしょう。

たまには良いことしたら!

200078日土曜日  第309話  カジュアルデー

 昨日は、「半袖の人がどのくらいいるかな?」と観察してみました。半袖、ネクタイの人も結構いました。それに上着を片手の人もいました。流石にノーネクタイは余り見かけませんでしたが、思ってた以上に半袖はあるようです。
 もっとも、上着を着るのなら、長袖の方がズット快適です。半袖で上着を着ると腕がベトベトして、とてもじゃないが着れるものじゃないです。だから半袖は上着なしでないと用を成さないと思います。
 それにしても、半袖を着るのは、やはり、本人がどれだけ気にするかの問題かもしれません。
 私も、何時の間にか社畜に成り下がってしまったのでしょう。考えなおす必要がありそうです。
 文句を言う前にやってみるべきでした。反省! 

 と言いながらも、今日も何の気なしに何時ものように上着(ジャケット)を着ている自分がいるのに気づきました。
 「
マァいいか!もう着てしまったんだから!!」と自分を言い聞かせていました。そう言えば、8年前に持ってきた半袖を探さなければいけません。段ボール箱に押し込んで何処かにあるはずです。
 パソコンの段ボール箱の下になっているでしょう。着れるかどうかも見てみる必要ありです。

 そんなこんなで、出勤して新聞を見ていると、2000年(平成12年)7月7日 日本経済新聞のコラム 「春秋」に面白い記事がありました。

 ウォール街の金融機関を取材していたときのことだそうです。

 …略
 別の金融機関に回ると、ここではみんなが普段着である。「今日はカジュアルデー(普段着の日)なのか」と聞くと「毎日がカジュアルデーだ」という答えが返ってきた。…中略

 聞けば、ウォール街の一流金融機関でも服装を普段着にしないと、先端のネット企業に人材を奪われてしまうのだそうだ。…・以下略

 どうです、面白いでしょう!アメリカはここまで行っているのです。アメリカの流れはいずれ日本に入ってくるとはいいながらも、この差は何なんでしょうね。
 昨日、日本が世界に先駆けてやれば注目されるだろうなんて言いましたが、現実知らずもいいとこでした。まったくお恥ずかしい限りです。
 人材の流動性が、こんな所にもいい環境を与えてしているのですね。しかし、日本では、特に、私のような社畜には、こんな環境を手に入れられる時はきっと来ないでしょう。なんと言っても、相互監視の社会ですから、同じ条件が整っても、中々広まらないのではないでしょうか。
 環境がそうならないのなら、やはり、自分でやるしかないですね。

難儀なことですわ!

200079日日曜日  第310話  躾(しつけ)

 NHKの朝の連続ドラマ「私の青空」が、今、面白い。未婚の母の子育て物語ですが、今、夏休みで、子供が田舎のおじいちゃんおばあちゃんのところへ一人で里帰りしているという場面です。
 娘が未婚の母であることを表向き許してない祖父が、孫が可愛いのをグット我慢して、躾をするのである。
 孫の将来を考えると、他人に後ろ指さされないようにしてやろうと敢えて心を鬼にしてて鍛えようとするのです。

 箸の持ち方、魚の食べ方、後片付け、手伝い、泳ぎなど教えるのですが、これは、考えさせられますね。
 私も、これらの事だけは子供に教えようとしましたが、思うようには行きませんでした。
 情けないことに鬼になりきれなかったのです。いわば本当の愛情が足らなかったのではないかと反省させられます。

 どうしてそんな躾をしようとしたのかと言うと、私は、子供の時祖父が同居していたのですが、所謂、箸の上げ下ろしから、靴の並べ方、戸の開け閉めとことごとくうるさく言われたものです。
 「何でこんなにうるさく言われなければならないんだ!おじいさんのいない子が羨ましい」と子供心に何時も思っていたものです。
 俺が大人になったら絶対に子供は自由に育ててやると考えていました。ところが、大人になって、始めてそのありがたさに気がついたのです。
 大人になって、箸を満足に使えない人や戸をバタンと大きな音を立てて閉める人等を、寮生活などで見聞きして、「ああ!おじいさんに口うるさく言われたけれど、小さい時に躾られたから人に迷惑をかけないことも、なんでもなくできるんだなぁ!」とやっとそのありがたさが分かったものです。
特に、箸の持ち方なんかは、手先の器用さや、脳の働きもよくするという説があるくらいです。
 それで、自分の子供にはそれだけはしてやろうと思っていたのです。

 以前にも第218話でも触れたことがありますが、テレビドラマ等で、美男美女の食事のシーンで箸の持ち方で幻滅させられる人がいます。ああいうのを見ると、「子供の時の躾というのは本当に大事なんだなぁ!」とつくづく思います。

 仕事でもそうですが、体に覚えこませたものほど強いものはありません。何の苦労もせずに出来るのですから。それだけでも、出来ない人より楽にいい仕事が出来るのです。それこそが、躾のありがたさではないでしょうか?
 大人になってから気がついて直そうとしてもそれは子供の時に比べたら何倍もの努力が必要となるでしょう。
 それを躾てやるのが本当の親の愛と言えるでしょう。しかしながら、子供に嫌われたくないので、どうしても甘やかすことになるようです。

 昨日の場面で、近所のおばちゃんが子供達を叱るのをやっていました。そして今の子供の60%は近所の人に叱られた経験が無いといっていましたが、逆に40%も叱られた事があるのかと感心したくらいです。
 結局は、嫌われても躾てやろうという愛情がないという事でしょう。そしてそれは大人の責任でもあるはずです。しかしながら、日本中の無責任体質が、楽な道を選んだのですから、良い結果は出ないでしょう。

本当に難しいですね!

2000710日月曜日  第311話  若手議員

 今回の組閣、やはり評判悪いですね。次回の省庁再編の時の最初の大臣を狙っている人が多いので、今回は各派閥で大臣待ちの人を整理するために出した人が主体という事らしいです。在庫一掃内閣と言われています。
 扇さんの建設大臣にいたっては、中尾元建設大臣の問題を追及されるのが嫌で、押し付けられたと本人が文句を言っているくらいですから。

 田中真紀子さんヤッパリ面白いですね。その旧態依然たる党の体質を批判して、若手議員と「自民党の明日を創る会」を立ち上げました。現在46名になっているそうです。

 サンデープロジェクトに石原伸晃、渡辺喜美、河野太郎、平沢勝栄(第185話)の4人の世話人が出演した。
 この4人に共通するのは選挙で自民党を批判した事だそうです。自民党が応援してくれなかったから通ったと言っています。

 彼らからは、今の自民党を変えようとする熱意が十分に感じられます。彼らは、年功序列、派閥の締め付けで上が物を言わなくなって昔の自由が無くなったし、国民の批判を聞こうともしないのでそれを変えたいために会を創ったのだと言っている。
 次回の総裁選挙にこの中から候補を出すことも考えているといっています。石原さんか、田中さんでも良いと言っています。これは面白いですね。

自民党にもこういった日本の国を憂える若い人達がいるのです。何とかこの力が大きくなって日本の国を変えてもらいたいものです。
 戦後の経済界が外からの力で年寄りがいなくなり、若返りした事によって大きく伸びたように、政治の世界でもそれをやるときが来ているはずです。

 ただ、気になるのはこの4人の内3人、それに田中真紀子さんもであるが二世議員である事である。
 
マァいいか!二世であっても本当に国民の為にやってくれれば良いのではある。しかし、何となく納得できない所はありますが…。 

しかし、誰でも良い!変えてくれるなら。

2000711日火曜日  第312話  同族

 昨日も世襲議員について触れましたが、政治の世界も経済の世界も日本ほど世襲が多い国はないのではないでしょうか。
 
第275話でも述べたように、生まれてくる時に銀のスプーンをくわえて来るかどうかで人生が決まってしまうのでは封建時代と変わらないじゃないですか。そんなことがこの時代に許されていいのでしょうか。
 尤も、政治家の場合はわざわざ国民が選挙で選んでいるのですから全く、「何をか言わんや!」です。情けないと思わないのでしょうか?

 企業の場合も同じでしょう。創業者とその一族とは何の関係も無い筈です。後継者の候補者の一人であるに過ぎないと思います。当然の如く後を継ぐ事はやはりおかしいといわざるを得ないでしょう。
 しかしながら、今だかって、本田宗一郎さんが例外中の例外である日本ではそれを求める事が無理なのでしょうか?
 それにしても、
第26話31話32話、で取り上げた東邦生命のようなとんでもない後継ぎが出てくる事自体が根本的な問題を含んでいるという事ではないでしょうか。

 そんなとんでもない話が、読売新聞2000年(平成12年)7月9日(日曜日)に載っていました。

 製薬業界二位の「三共」の取締役(57)が、同社の特別顧問に約二千回にわたって無言電話を繰り返し、警視庁世田谷署の取調べを享けていたことが8日、明らかになった。…中略

 この取締役は、先月末まで二十五年間にわたって社長を勤めた代表取締役会長(84)の長男にで、1994年に銀行から三共に入社したそうです。
 将来の社長含みと噂されていたそうです。しかし、社長の長期政権と長男の入社で批判もあがっていたようです。
 そして、特別顧問は元副社長で社長当時の会長に対する「ご意見番的存在だった」という事です。

 要するに、会長の長男が、世襲に反対した煙たい特別顧問に対して嫌がらせをしたという事でしょう。

 何とも、お粗末な話ですが、きっと何処の会社でも多かれ少なかれこれに近い事が行われているのではないでしょうか。これが日本でも大手に入る企業の中でやられているのです。骨のある特別顧問がいたから反対したのでしょうが、大抵の会社では取り巻きによってスンナリと受け入れられるのかもしれません。そして、会社を私してしまっていたことでしょう。
 中小企業だったら、当然のように受け入れられていた事でしょう。まだまだ日本は、この程度の社会なんですね。

 事が公になって一番喜んでいるのは良識ある社員ではないでしょうか。そんな程度の低いのが社長になっていたら東邦生命のように三共もいずれは同じ運命をたどることになっていたかもしれないですものね。
 会社にとっては大きな恥ですが、社員にとっては良かったのじゃないでしょうか。

災い転じて福となすでしょう

2000712日水曜日  第313話  そごう

 殆どの日本人は、今の日本はおかしい、何とかしなければと思っているのに、誰もそれをしようとしないのは何故なんだろう。
 その日本を引っ張って行かなければならない指導者である一握りの人達がそれをしようとしないのある。
 こんな不思議な事が何故起きるのか分からないですね。指導者は、一般庶民より優秀な人だと思うのですが、その人達が分かっていないはずはないのに何にも出来ない、いや、しない。
 これは、やはり裏があるとしか思えないです。族議員から恨まれるのを恐れているのか、それとも旦に、責任を問われる嫌われ者になりたくないかどちらかでしょう。
 総てを飲みこんで日本を引っ張っていくリーダーが何故出ないのでしょう。これほど日本全体が本物のリーダーを待ち望んでいる時も滅多にないのではないでしょうか。

 マスコミもこぞってそんな論調ですが、そんなリーダーが出てくると、今度は又、逆の論調で足を引っ張りそうな気がします。
 何といっても、面白おかしく煽って、儲かればいい程度の姿勢なんですから。

 いずれにしても、何処かおかしい日本ですが、そのおかしい日本でも皆がおかしいと思う事は同じようです。
 そうです、あの「そごう」です。誰もがおかしいと思ってるようでマスコミも騒いでいます。昨日は
NHKの国谷さんの番組「クローズアップ現代」でも取り上げていました。
 政府、自民党も流石に黙っているのは危ないと思ったのか内部からの批判も出てきています。
 もしかしたら、動きがあるかもしれないですね。これが認められると今後どれだけ同じようなのが出てくるか知れないのですから大変です。
 何といっても、今までに、銀行から免除を受けたのはゼネコンで飛島建設、青木建設、佐藤工業、フジタ、長谷工コーポレーションとあり、今又、ハザマが1,040億の債権免除を要請しているのです。
 総ては銀行が煽って債務になり、そして、それを免除して、その付けは皆、国民の税金にかかってきているのです。常に諸悪の根源は銀行にありです。 
 今までは、かろうじて表立って国が債権免除しているのはないですが、中身は所詮同じことだと思います。

 しかし、この「そごう」問題のようにマスコミが騒ぎだすと上で述べたように、政府も渋々動きを見せています。
 これを見ても、日本のマスコミ、特に
TVの威力が大きいのが良く分かります。マスコミがきちんと国民の意思を取り上げれば、この国は動くのではないでしょうか。
 そのマスコミが、本当の仕事を忘れて、権力や、スポンサーに迎合したり、反対のための反対のような事をせずに、この国を本当に考えた報道をすればこの閉塞感を打ち破れるのではないでしょうか。

 この「そごう」の問題がそのきっかけとなって、いい流れが日本に起きてくればいいのですが。そして、何でも先送りをする悪弊を辞めてキチンと現実の問題に取り組む日本になって欲しい物です。

それが出来ない国民じゃないと思いたい!

2000713日木曜日  第314話  雪印

 雪印乳業の食中毒事件ですが、被害者の方には気の毒ですが、是ほど思わぬ進展を見せるとは思いませんでした。
 おおよそ日本を代表するような会社のやるようなことではないですね。それともこれが日本の企業の本当の姿かもしれないですね。
 やってる事を見ていると、本当の事を隠して、何とか誤魔化して問題を先送りしようとしているあのやり方は、何処かで見たのと同じです。
 是は、やはり日本の社会の持っている根本的な問題点なのでしょう。政治も、企業も同じ事をやっていると言う事はそういうことなのでしょう。繁栄に奢って危機感というものがなくなっているのかもしれません。

 雪印の是ほどの醜態を見ていると、根本的な対策を取らずなんでも先送りにしている日本の将来を暗示しているようです。
 今後、この会社はどうなるのでしょうか、不謹慎かも知れませんが、ある意味楽しみです。小さな会社なら去年同じように食中毒事件を起した、するめなどの珍味の会社のように完全に倒産でしょう。
 しかし、是ほどの大きさの会社、赤字位にはなるかもしれないが、そう簡単には倒産なんてところまでは行かないだろうと思っていました。
 しかしながら、ここまで、次から次へと問題が出てくると消費者もそう簡単に再び信用しないでしょう。一旦なくした信用を取り戻すのは大変な事です。はたして立ち直る事が出来るのか興味があります。

 とうとう、21工場閉鎖にまで発展しました。検査が表向きですが、作っても売れないのでそれなら検査といって休んだ方が消費者に少しでも受け入れられると読んだのでしょう。余りにも遅かった対応に比べて、消費者の反応はすばやかったのかもしれません。
 日本国民もこの位の反応が出来るのなら、つい先日の選挙にもこの位の反応をして欲しかった。やはり、身近に感じられないと反応しないという事でしょう。
 現実にはどちらが命取りになるか分からないと思いますけどね。

 売上1兆円の内、今回の1週間位の工場閉鎖で直接の減収は50億円だそうです。しかし、買い控えや、関連業者への損害賠償など何処まで広がるかは分からないでしょう。
 最初の段階で、経営陣もここまで発展するとは思ってもいなかったことでしょう。後々まで、先日の参天製薬の脅迫に対する全品引き上げの素早さと比べられるでしょう。
 そこには、大きくなりすぎて、上まで情報が伝わらなくなった大企業の問題があるのだと思います。日本的なくさい物にはフタの内向きの組織が見えるようです。管理職の意識がお客さんでなく、社内を向いている証拠だと思います。日本の企業が持っている本質的な弱点がそこに現れたのでしょう。所謂、裸の王様状態です。
 しかしながら、誰が本当に雪印の経営陣を笑えるでしょうか?殆どの企業が50歩100歩というのが現実じゃないでしょうか。
 その代表が日本の政府だと思います。

 これだけの会社が立ち直れないということになったりすると、その影響も「そごう」とどちらが大きいか分からないように思います。ここにも当然農協が絡んできますのでその意味でも興味があります。自民党さん大変ですよ!
 もしかしたら、また銀行が出てきて債権免除なんてことになり、お国のお金が注ぎ込まれるかもしれませんよ!

こりゃ、見逃せませんね!

 世界第二位の国とおごっていた何処かの国が驕りの頂点から没落して行くのと全く同じ現象に見えます。

2000714日金曜日  第315話  そごう

 「そごう」問題、とうとう結論が出ましたね。政府自民党も流石にここまで非難の声が上がるとどうしようもなかったようです。最後には、足切りにきましたね。あの亀井政調会長からの電話で背中を一押しというところでしょうか。
 「雪印乳業」問題一色の中に飛び込んだ思わぬニュースに一瞬目を疑った人も多かったのではないでしょうか。
 7時の
NHKニュースがどちらのを一番にするか楽しみにしていましたが(そんな事、楽しみにするなと言われそう)、「そごう」が先でした。内部でも順番もめたんじゃないかな?

 民事再生法の適用を申請したと言うことです。是はTWOTOPが申請したのと同じで、この4月から、会社更生法が適用まで長くかかるのを早くするために和議の代わりに施行された法律だそうです。倒産する前に申請できるところが今までとの大きな違いでしょうか。経営者も残って経営に携われるのだそうです。

 いずれにしても、金融再生委員会の債権免除問題が国民の怒りを買った事は間違い無いようです。あれ以来売上は20%近く落ち中元商戦も不信を極めたようです。亀井会長の後押しもありましたが、国民のそっぽが一番答えたようです。
 北海道拓殖銀行や山一証券のときのように、国民の声がとどめを刺すことになったようです。確かにどちらが正しい方法か分からないでしょうが、時代が情報開示を求めている時に、分かりにくい動きをすると国民から見放される時代が来ているのかもしれません。
 是は、きっといいことなのだと思います。今までのように、政府や銀行の思惑で訳の分からない税金が使われる事に国民がやっと怒りを表したのですから。

 今回の報道で一番面白かったのは、読売新聞にあった記事でした。4月の銀行の債権免除が決まった時に水島会長が「銀行は今まで充分利子を取っているのだから、免除は当たり前、要らない時に幾らでも借りてくれと言ってきたのは銀行なんだ」というような事を言ったそうです。
 これは、真実をズバリと現していますね。久し振りに笑わせてもらいました。興銀出身を背景に銀行とつるんで事業をここまで大きくした人が最後に放った言葉がこれなんですから。
 バブルの張本人が銀行であると言うのは皆が分かっていますが、その内部をよく知っている水島会長が言ったとなると、是ほど確かな事は無いでしょう。これが本当の仲間割れでしょう。
 その上、今回の債権免除問題は、銀行が自分達の損失を少なくしようと企てた事なのですから。
 民事再生法の適用によって、銀行の損失は免除以上になるそうです。中小の銀行には是で傾く所が出てくるかもしれないようです。今度こそ、先送りをせずに膿を出し尽くして欲しいものです。
 政府も、今度のことで国民の声を無視する事の怖さを少しは分かったのではないでしょうか、密室政治はもう受け入れられないでしょう。

これで、ゼネコンも逃げられなくなりましたね!

2000715日土曜日  第316話  アマスポーツ

 雪印がスキー部の活動を中止するそうです。あのジャンプの原田選手の所属する所です。原田選手が仕方ないとインタービューで発表していました。
 余りに唐突で、どうもスケープゴートのような気がします。あの経営陣の危機感の無さから考えても何だか、つじつま合わせに見えてしょうがないです。裏に経営陣の、誤魔化しが見え隠れするような気がしまが、考え過ぎでしょうか?

 つい最近もユニチカのバレー部の廃止が発表されました。前身はあの我が坂出市の隣りの宇多津町出身の大松博文監督が率いる東洋の魔女で有名な日紡貝塚なのです。
 業績が悪くなって、費用と効果の面から、メリットが無くなったとの判断であると思います。それは企業として当たり前の事でしょうが、寂しい事には違いありません。
 そして業績の悪化は選手には何の責任も無いはずです。経営者の先を見る目がなかったと言うことではないでしょうか。そのトバッチリを選手は受けているような物です。リストラの宣伝に使われている面もあるように思えます。
 ここでも、経営者は自分をリストラしないで、従業員にその責任を負わしているのです。そんな部を維持できないくらいなら最初から手を出すなといいたいです。
 選手は、子供の頃からその道を一生懸命進んできたのです。プロの世界があればいいのでしょうが無いためにセミプロである企業に所属しているのだろうと思います。その道を安易に閉ざすくらいなら最初から手を出さないのが礼儀ではないでしょうか。
 こういう傾向が続けば、プロの無いスポーツへの人材はどんどん少なくなっていくような気がします。オリンピックも野球や、テニスのようにプロへの道が開けつつあるし海外ではオリンピックの金メダルは一生の生活を約束される国もあるそうです。
 プロか完全な素人のアマだけになり、中間的な企業に属するセミプロというのは無くなるかもしれないですね。
 その頃は、又、オリンピックに出せる選手がいないと騒ぐのかな?

 どう見ても、アマチュアスポーツに真剣に取り組んでいる経営者がいるようには見えません。利用できる時は散々宣伝しておいて、チョット経営がおかしくなると直ぐに廃止してしまうのは余りに無責任と言えるのではないでしょうか。
 社員の人生くらい最後まで面倒見てやれよ!

本当にリーダーのいない国ですね!

2000716日日曜日  第317話  老害

 昨日も触れましたが最近経営者の情けなさが目立ちます。雪印の社長もそうでしたが、第312話で取り上げた、「三共」も酷いものです。
 河村喜典会長は取締役に、長男の河村善則取締役は非常勤の取締役に降格と13日の臨時取締役会で決まったそうです。
 しかしながら、会長が怖くて辞めさせられなかったのが本当のようです。会長は、「三共」の中興の祖ともいわれ、「メバロチン」等で、会社をここまで発展させた功労者であり、ワンマンだったそうです。
 社員もその功労は認めており、取引先からの人望もあり、素晴らしい経営者であったそうですが、最後の詰めを誤ったということでしょう。
 引き際と言うのはそれほどに難しい物かもしれません。そして今の社長は会長の傀儡なので強く出ることが出来ないのが本当の所のようです。今回のことで、会長親子の退陣を期待した従業員が一番失望したのではないでしょうか。
 社長というものは、得てして後継者に自分の言うがままの人間を選ぶというのは本当なのですね。

 今一番の話題の経営者「そごう」の水島会長は本店と各店から取締役として報酬を得ており総額が四億円前後となっていた。
 ところが、他の取締役には兼任の店からの報酬は一切認めていなかったそうである。何とも、自分勝手な道理の通らない話でしょう。会社を自分の物としか思っていないのが丸分かりです。自分しか認めてなかったということでしょう。
 その上、横浜店の店長は水島会長の甥だそうです。ここにも「三共」の会長と繋がる考えが見え見えです。
 会社を完全に自分の物と思っているということです。私企業のように同族経営を持ちこんでいるのです。心有る従業員にとって、これほどバカにした話はないでしょう。
 尤も子飼いの役員連中は尻尾を振ってじゃれ付いていますから、何もかもお説ごもっともで、反論の一つも出来ないものばかりだったのでしょう。

 この二人とも、優秀な経営者としての晩節を汚すことになったのは、回りにイエスマンだけを集め、裸の王様になってしまったということでしょう。
 権力を持つということは本当に怖いですね。これほどの優秀といわれた人達が狂ってしまうのですから。

 水島会長88歳、河村会長84歳。権力とはここまで人を醜いものにするものなんでしょう。そんなに儲けてどうするんでしょう。金はあればあるほど欲しくなるとか言いますが、人間、欲は際限がないという事ですかね。一度は、そういう目にあってみたいですけどね。
 功なり名を遂げたのなら、晩年を
大橋巨泉さんのように悠悠自適で暮らし、石田禮助さんのように社会に奉仕しようとか思わないのでしょうか?それだけのものを出来るだけのものは稼いでいるのですから。多分、仕事しか興味がないのでしょう。可愛そうな人達ですね。

 第152話で取り上げた本田宗一郎さんと藤沢さんの場合となんという違いでしょう。

それほど難しいということでしょう。

2000717日月曜日  第318話  1周年

 とうとう、と言うか、やっと、と言うか1周年を迎えることが出来ました。第302話でも触れましたが取り敢えずで始めたので何時からだったかよく分からないので、この部屋の最初の日付をもって開始日としようと思います。
 くしくも、
第285話第297話で取り上げたことのある祇園祭の日です。あのとき女性を引き手にと言ってたら今週のニュースで山鉾の組みたて後の引き始めに女性が参加していました。いずれは女性参加の時代が来ると思われます。
 「平成女鉾」なんてのは見たい人も参加したい人も沢山いるんじゃないですかね。伝統なんて創るもので守るものじゃないような気がします。
 総ての伝統も、一番最初は始めてなんですから。

 その次の第298話で提案した「瀬戸大橋ウォーキング」も今週から土日祭日に明石大橋で始まったそうです。やはり、点検用の通路を使っていました。瀬戸大橋の点検用通路より大分広そうでしたが…。
 それにしても、あれは所詮、明石海峡横断であって瀬戸内海横断じゃないですからね、歩いて瀬戸内海を渡れるのは、やはり瀬戸大橋だけなのです。そこの所は分かって欲しいです。
 いずれにしても、このぶんなら、近い内に、「瀬戸大橋ウォーキング」も現実になりそうですね。
 どうして誰でも思い付くこんな良いことをもっと早くやらないんでしょうね。

 東京湾のアクアラインも期間限定で値下げしたそうですが、何故、折角作ったものを有効に使うという発想が出来ないのでしょうか。そこには、親方日の丸の考えが染み付いているように思います。
 もっともっと、色んなアイデアを出し合って如何にして税金の無駄遣いを少なくするかの努力をして欲しいものです。
 何でも、官僚主義、前例主義でやってる限りは新しいことの取り組みが遅れていきます。それが今までの先送りに総て集約されている。
 アイデアを実行に移すには責任がかかって来る。その責任を誰もが取ろうとしない。これじゃ物事は決まりません。
 日本国中がこれですから何にも前に進まないのじゃないでしょうか。そごう問題にしても、所詮は、銀行問題の先送りから来ているのですから。

 さて、16日のサンデープロジェクトで田原さんがそんなリーダー不在の日本の総理に石原慎太郎をとゲストに招いて盛んに盛り上がっていました。
 何でも、今、日本人の総理にしたい人の調査で田中真紀子さんの3倍の人気が有るそうです。本当かな?
 それだけ先送りに対して、国民がやっとノーと言い出したということなのでしょう。このまま駄目になるより強いリーダを求めているのです。確かに、危険な匂いもしますが、今よりは良いのじゃないでしょうか。

何とかしてくれそうに見えるんですね!

2000718日火曜日  第319話  エアドウ

 エアドウの浜田輝男社長(59歳)が亡くなりました。何とも気の毒ですね。 

 7月10日に二号機が就航してから4日後のことでした。私は、言っちゃ悪いが、運輸省と航空3社、それに北海道民に殺されたのだと思います。

 寡占で高い航空運賃を崩して、北海道の発展に尽くしたいと航空3社に戦いを挑んで、新しい航空会社を立ち上げたが、戦い半ばにして倒れた。
 このニュースを聞いたとき、「あぁ!北海道の人の為に戦いながら、北海道の人に見捨てられたんだなぁ!」と思ってしまいました。
 というのは、最近の搭乗率の少なさで大変な苦労をしているのを聞いていたからです。
 航空3社の卑怯な値下げ攻勢によって初期の搭乗率から最近の採算割れのに苦しんでいた。
 卑怯なと書いたが、確かに自由競争の時代運賃を下げて競争するのは当たり前のことであるが、浜田氏が新しく参入するまでは3社で高値を維持して一切下げ様ともしなかったのである。そのくせ、エアドウが参入した途端に同じに下げてきた。弱いものいじめもきわまれリである。
 そこまでは、商売としてまだしょうがないと思える所もあるのですが、その後の搭乗率のダウンが余りにも情けなかった。
 誰のおかげで、安い運賃の恩恵に預かったのか?およそ感謝の気持ちが無いし、助けてやろうとのき持ちも感じられない。
 搭乗率のダウンで苦しんでいるのが分かっているのに何とかしてやろうとも思わなかったのだろうか?
 サービスの面とか時間帯の不便さもあったでしょうが、取り敢えず採算に乗るまでは協力するのが北海道民の心意気ではないのでしょうか?このエアドウが潰れれば又運賃が上がることは目に見えているのにもかかわらず見捨てたのです。
 浜田社長の悔しさを思うと涙を禁じ得ません。所詮、これが日本人なのでしょう。自分さえ良ければの気持ちが見え見えです。少々の不便を我慢しても一緒に戦う優しさを何故持てないのでしょう。
 これでもエアドウを見捨てるなら北海道民は自分達を見捨てるということです。そしてそれは日本の現状を現しているということだと思います。

 つまり、このあたりは、日本にリーダーが不在の原因でもあるように思います。自分を捨てて社会の為に何かやろうとしても、回りが寄ってたかって足を引っ張る。マスコミに一番その傾向があるように思えるが、それもやはり、国民のレベルがそうさせるのではないでしょうか。

これこそ、レベル以上の指導者がでないということでしょう!

2000719日水曜日  第320話  世襲

  「三共」や「そごう」と企業の世襲について触れましたが、もう一つ世襲物を続けます。

 第311話で「自民党の明日を創る会」について「世襲議員が多いのがなんだかなぁ」と言いましたが、同じように「サンデープロジェクト」を見て書いた面白い記事が2000年7月11日() 産経新聞のコラム 「産経抄」にありました。

 …略

 「自民党の明日を創る会」で42人も参加しているという。日本ほど二世議員が幅を利かしている先進国はないと思うが、言葉が過ぎるのを承知で書けば…
 二世、三世のなかには、パラサイト(親に寄生の)フリーターのような人もいる。一人の議員は「なぜ党を飛び出ない?」ときかれ、「おやじが出て失敗した。その人間を見ていますから」と答えていたのにはがっかりした。なーんだ、結局自民党に寄生しているのである。
 「こんどの選挙で自民党は明白に敗北した、特に大都市で。このままではだめになることははっきりしている」と口々にいう。その通りだろう。では何をし、どう変わるのか。いま答えを出さない限り政界のフリーターといわれても仕方がない。

 中々手厳しいですね、口の悪い私もここまでは言いませんでしたが、ズバリと指摘しています。流石、産経さんですね。他の新聞じゃここまでは書けないでしょう。
 私もあの河野太郎氏の親父の失敗発言には「オヤ!」と思いましたが、ここで触れなかったのは、自分に対する後ろめたさが有ったためです。
 それは、私も、この部屋で今勤めている会社や社会に散々文句を言っていますが、「それじゃどうするのか?何で、そんなに文句のある会社を辞めないんだ!」と言われると今の生活を捨てられないでうじうじしているだけにもう一つ突っ込めなかった所があるためです。
 しかしながら、彼
(彼女)等と私の違うのは私にはそれだけの地盤が無いということは言えると思います。
 何と言っても、この歳と力の無さで飛び出すと家族を路頭に迷わせることになることが怖いのです。と言いながら、本当は、自分自身が通用しないのが怖いのかもしれません。所詮、言い訳に過ぎないのでしょう。負け犬の遠吠えと言われても仕方ないのかもしれません。
 やはり、行動の伴わない文句は迫力が無いです。それだけにこのコラムはこたえました。

 しかしながら、私のような底辺の庶民とは違って彼(彼女)等は生活の心配が要らないように銀のスプーンをくわえて産まれてきたのですから、その有利さを活かして日本の国を良くして欲しいものです。
 彼
(彼女)等は親達の良いところも悪い所も見てきているのでしょうから、それを参考に出来ると思います。
 それを活かしてこの国を改革してくれれば、世襲議員も認められることになるでしょう。
 
第105話のような武士道の教育を政治家として子供の時から受けることにより国の為に働くということなら、もしかすれば本当の政治家の家系というものが意義があるものとして受け入れられるかもしれません。

 その恵まれた人生を、国を食い物にするためで無く、良くするために活かしてください。

お願いします!

2000720日木曜日  第321話  金利0%

 金利0%の異常が相変らず続いている。

7月17日日銀は金利を上げようとしていたが、そごう問題で景気の回復に支障がきたすことを恐れ、又先送りです。

 16日のサンデープロジェクトで石原知事が言っていたが、裏ではアメリカからの圧力があるそうです。世界の経済の為とか言って、結局はアメリカの景気の為である。日本には製造業で儲けさせて、そこで入った金はアメリカが吸い取るのである。
 特にサミットにクリントンが来るのに面子を潰すのかと脅されているそうです。宮沢蔵相のことを、「あのちびはチョット脅せば言う事をきく」と言っているそうです。何とも、バカにされたものである。
 日本人が働いて、アメリカ人が使うという図式のようです。

 その上、国内では、庶民の事は何にも考えず、族議員の言うまま税金の無駄遣い。ここまで日本を悪くした銀行や企業が喜ぶばかりである。
 金利を上げて、銀行や、ゼネコンや死に体の企業を整理して今まで先送りしてきた膿を全部出し切り、一度どん底を見無ければこの国は助からないことは誰が見ても明らかなのである。
 
第227話で取り上げた金大中大統領のようなリーダーが今ほど必要なときは無い。しかし、誰もその責任を取ろうとしない。

 そして、それを誤魔化す為に増税を持ち出してきている。本末顛倒もはなはだしい。この国の政府はどこまで国民を誤魔化し、すべの問題を先送りしたら気が済むのだろう。

本当に心底腐っている!

2000721日金曜日  第322話  トルシエ

 サッカーの釜本さんが強化本部長を辞任。なんでも、今度の森内閣で政務次官になったので政治の方が忙しくなって両立が出来ないとの理由だそうです。協会には副会長のまま残るそうです。
 表向きはそうですが、流石にサポーターのブーイングを見ればいられなくなったのが本当の所でしょう。それでも、辞めるだけエライかもしれませんね。
第317話で言った様に人間、引き際が大事ですから…。

 裏には、何でも、協会役員を半々で占めている、早稲田と慶応のOB争いもあったという噂ですが、もし本当なら、情けない限りです。

 もう一つの千葉選手の調停は8月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)の担当者が東京へ来て行われるそうです。

 こんな二つの事件について、日本経済新聞 2000年(平成12年)7月18日(火曜日)のコラム「大機小機」が面白い表現をしていました。

 …略
 千葉問題やトルシエ問題が四六時中起きている日本は、裁量権を持つ元成功者や官僚の顔色をうかがい、うまく立ち回らないと何事も先に進まない、処世術に染まった社会だ。…以下略 (望)

 これは、今騒がれているIT革命についてのコラムの中で、こんな社会にITをいれても効果が少ないという事を言うために使われていました。
 その通りでしょうね、幾ら革新的な技術や発想があってもそれを受け入れる社会が、腐っているのでは種は育たないでしょう。
 
第319話で取り上げたエアドウの浜田社長なんかもそんな社会に殺されたように思います。
 良いものを取り入れて現状を少しでも良くしようというので無く、自分の立場をどう守るかが発想の原点なのですから、例え良いものであっても自分の立場が悪くなりそうだと思ったら寄ってたかって潰しにかかるのでしょう。
 そんな姑息な社会では、革新的なことは起こり得ないのかもしれません。何時も入っているように、戦後のように何らかの方法で、一機に、若者の頭を抑えている老人が社会の中枢からいなくなってしまわない限りどうにもならないのかもしれません。

望みは無いのでしょうか?

2000723日日曜日  第323話  PC

 PCの部屋でも書いたようにKanさんに提供してもらったFMVとの格闘でこちらがおろそかになってしまいました。
 本当にパソコンは難しいです。きっと土ツボに入るだろうなと覚悟はしていましたがやっぱりでした。
 動く目処までは何とか行きましたが、今のところはインターネットが不安定でチョット使えません。落ち着いて再挑戦します。
 しかしながら、PCばかり増えましたが、まともに動いているのが無いというのが我ながら凄いと思います。
 折角安定しても又、いじるので何処かに不具合を抱えてしまいます。基本的に何も解かっていないのが好奇心だけでいじっているのに問題があるのですが、動いた時の感動が忘れられないのでしょう。
 ソフトの一つも使いこなせないのに、何だか、本末顛倒のような気がしますがどうも止められそうも無いですね。

 世間は、沖縄サミットで沸いている(そうでもなさそうかな?)のに「なんだかなぁ!」の休みです。
 その中でも、今回のサミットで印象に残ったのはクリントンさんが戦没者の慰霊碑の所で演説しその後、炎天下で汗の吹き出るのもかまわず沖縄の人達一人一人と握手をしていた事でした。
 政治家も大変ですね。ああなると体力勝負です。年寄りには無理かもしれません。それにしても、あの炎天下で背広にネクタイは辛いでしょうね!
 
第309話のような事を言ってる私としては気になるシーンでした。

変な感想!

2000724日月曜日  第324話  扇千景

 今日(23日)のサンデープロジェクトは久し振りに面白かったです。

 今度の組閣で、中尾元建設大臣の賄賂問題の為、なり手が無くて押しつけられた扇千景建設大臣が出演しました。
 女性では初めての建設大臣だそうです。参議院議員に至っては未だになった人はないそうです。それだけ政府自民党が絶対に離さなかった美味しいポストだったという事らしいです。

 扇千景といえば、若かりし時は大女優でありご主人は人間国宝の中村雁治郎(?)さん。あの中村玉緒の義理の姉である。正直言って何であの人が政治家になったのか不思議でした。タレント議員のはしりのような人である。
 そして今回は保守党の党首として建設大臣に就任。一体何が出来るのだろうかと疑問を持っていました。
 しかし今回の大臣就任時の言動で、もしかしたら面白いかなと思わせる所があったのは確かです。
 そして、今日の放送でこれはやりようによっては大化けするかもしれないと思いました。

 それは、今までの利権に群がる自民党の大臣のように利権を利用しようというような考えが初めからないということである。そう言う意味では、やはり生活に余裕のあるという事も政治家の条件の一つかもしれない。それに女性と言っても従来の男か女かわからないような人から比べると、何と言っても女優だった人なのだからこれほど女性を表すに最適な人もいないかもしれない。
 そして、建設省が中尾問題で元気が無いのもチャンスである。

 情報開示を旗印に、日本を良くしようという意欲も見えました。それは、フランス、ドイツ、イタリアなどの公共事業を如何に法律で競争させて透明性を持たすかの努力をしているかの勉強もしている。そして、日本にはそんな法律が無いので何としても法律を作りたいとの意欲を見せていた。

 それから、600ページもある建設白書について廃止したいし、他の省庁の白書も廃止する提案をしたいとも言っていました。ホームページを開いて、建設省の中から提案を募集しているそうである。兎に角、利権に群がる従来の政治家と違った新しい視点で古い体質の建設省を変えようという意欲がみえるのが良い。
 従来の勢力に流されて初心を忘れずに頑張ってくれれば、面白い事になるかもしれない。その為には、主張している情報開示として今回のようにマスコミを利用して問題点を明らかにして国民を見方に付ける事である。
 そうすれば、「そごう」問題のように動かないものも動くようになると思います。そうなれば、扇さんに建設大臣を押し付けた旧来の自民党の連中に一泡ふかせる事にもなります。これほど皮肉な事はないでしょう。是非頑張って欲しい。

ヤッパリ、女性の時代かも!

2000725日火曜日  第325話  IT革命

 同じ23日のサンデープロジェクトで、もう一つ興味深いものがありました。サミット関連ですが、今回の目玉でもあったITについてです。

 私も良く知らないのですが、月尾嘉男教授という方とイーアクセスの千本倖生社長という専門家が出演して現在の問題点を指摘していました。
 その中でも、月尾教授が指摘した日本のIT関連の普及率の世界での位置が強烈でした。下に一部を書きますと、

  コンピュターの普及率   19位

  インターネット        21位

  携帯電話           17位

  IT投資額      アメリカの半分

 ざっとこんな所です。余りにも酷いと思いませんか?世界一のように言われている携帯電話でさえこの順番です。インターネットに付いては以前にも第290話で触れたように韓国にも負けているのじゃないでしょうか。

 この状況で、アジアに対して、IT関連について150億ドルの援助をすることを決定したそうです。これほどまでにIT後進国の日本が他の国に援助とは何を考えているのでしょう。その一部の金で日本のインターネットの接続料は無料になるのじゃないでしょうか。

 他の国は、拍手はしてもはっきりとは金額を提示して無いそうです。要するに、乗ってこなかったということです。これはどうもアメリカあたりが仕組んだことらしいです。 
 というのは、アメリカの会社でインターネットに不可欠なルーターの世界でのシェアを殆ど抑えている所が既にこの金をもとにした企画をアメリカ政府に提案しているのだそうです。完全に利用されているだけなのです。

 またもや、アメリカは又日本にお金を出させて自国の勢力を伸ばすことに利用しようとしているようです。この後でもやってましたが沖縄の米軍に思いやり予算とか言って毎年2000億円以上提供しているそうです。それはこれからも減ることは無いだろうと言ってました。
 要するに、日本国民が汗水たらして稼いだ金をアメリカが吸い上げているのです。こんなバカな話があって良いのでしょうか。

 どうして世界一の借金国の国民の税金を世界にばら撒いて、そのくせ国民の金利はゼロなんて事が出来るのでしょうか。どう考えてもおかしい。世界中にバカにされているのが見え見えである。
 こんな最悪の扱いを受けてもまだ日本人は黙っている。

 何でも、金で解決しようとする日本政府。そこには何の哲学もない、ただ言われた通りに「はいはい」と従うだけである、まるで上司の顔色ばかりを見ている日本の企業そのままじゃないですか。
 こりゃヤッパリ!日本に明日は無いようですね。

世界の金づる日本!

2000726日水曜日  第326話  中古パソコン

 今回、第323話PCの部屋の第103話で書きましたように、Kanさんの好意で捨てると言われていたパソコンを引き取らさせていただきました。

 その復活への格闘記はPCの部屋に書いていますので興味がある方は見てください。
 技術不足で苦労した所もありましたが、何とか復活させることが出来ました。貴重な体験をすることが出来ました。Kanさん、本当に有難うございました。

 苦闘の中で思ったのですが、すさまじい技術の進歩の中で、こうやって修理するだけの価値がなくなって捨てられるパソコンの数はどれほどあるのだろうか?
 以前、ゴミ問題で廃棄パソコンを解体して材料ごとに分類しているNHKのTV番組を見たことがありますが、あの時もなんと勿体無いと思ったことです。
 今時、修理して使うという発想はバカにされそうですが、これも同じ番組だったのでしょうが、アメリカでボランティアで修理したパソコンを低所得者層の子供達や学校に寄付しているのを見たことがあります。
 昨日のIT革命の中でもありましたように、世界の19位の普及率の日本でどうしてそんな発想が起きてこないのでしょうか。
 確かに、日本ではPCが買えない程の低所得層の人はほとんどいないでしょうが、PCのない学校や施設は沢山あります。
 そこへ廃棄パソコンの中で使えるものを提供するだけでも日本のIT革命の役に立ちそうに思います。私もそうでしたが、まずさわってみることも大事だろうと思います。
 身近にあってさわる機会があれば興味もわくでしょうし、やってみようと思うのではないでしょうか。

 そんなことを考えていると、2000.7.29週間東洋経済 編集室から に同じようなことを考えている人がいました。

 …略

 廃棄パソコンが他の家電と違うのは、壊れたからすてるのでなく、まだ使えるのに、捨てる点です。日本全体のパソコン関連ゴミの量は莫大なものでしょう。これは、関係者すべてで考えなければならない問題だとおもいますが……。 (福永)

 捨てるくらいなら、もっと有効に使ってやりたいじゃないですか。ましてや、未だに使ったことのない子供達が沢山いるのですから。
 ゴミの削減と一挙両得だと思うのですがどうでしょう。メーカーは嫌うでしょうがメーカーがやる方法もあるとおもいます。
 表面的にはマイナスに見えるかもしれませんが、使える人の底辺が広がれば、より性能の良いものが欲しくなるということはご承知のとおりでしょう。
 その上、パソコンを使って初めて分かりましたが、パソコンなんて壊れるのが当然のものです。その為には、バックアップの為に一人で2台、3台持つ人も出て来るはずです、私のように
()

 しかしながら、近視眼的発想で儲ける事しか考えていないメーカーはまずやらないでしょうね。
 そこでアメリカのように、ボランティアの出番ですが、日本ではボランティアというのはまだまだ定着していないので、やる人も中々いないでしょうね。それならお前がやれと言われそうですが、正直私も残念ながらそんな元気はないです。情けないですが、生きて行くのが精一杯です。
 定年退職でもすれば、やっても良いかなとは思いますが…。
 その頃にはもう一人一台の時代になっているかもしれないですね。

それにしても、勿体無い!

2000727日木曜日  第327話  タイガーウッズ

 少し、時間が経ってしまいましたが今週の初めにタイガー・ウッズが全英オープンで優勝。今年の全米オープンに続いて今年二つ目の所謂メジャーと言われる大会を制し、ニクラウスを抜いて史上最年少のグランドスラマーとなりました。
 ゴルフをしない人でも今やこの世界の英雄を知らない人は殆どいないでしょう。近頃、ゴルフから遠ざかっている私でもこの快挙にに興奮したものです。
 10年前なら、それこそ朝からTVにかじりついていたことでしょう。今じゃネットの方に夢中です。人間何が起るか分からないものです。

 グランドスラムとは上記の大会に後、全米プロとマスターズの二つを加えた大会を全部制覇することである。今までに、ニクラウス、ゲーリープレヤーと後一人くらいいるかどうかの快挙なのです。二回通りやっているのは、ニクラウスだけのはずです。まだ一年間で全部勝った人はいないはずです。
 今後、一体どれだけその記録を伸ばしていくのでしょう、世界が注目しています。

 「何だ!小父さん、どうして突然こんな事を書き出したんだ!」とビックリしたのじゃないでしょうか?
 しかしながら、実際問題として、逆の意味で一番驚いているのは私自身かもしれません。どうしてかと言うと、上でも書いたように、10年、いや5年前までは一番興味があったのはゴルフだったのです。
 その頃の一番の夢がシングルになる事でした。その割には練習熱心ではありませんでしたし、回数も年に数回というところの横着ものでしたが…。
 それでも、80台では回っていたものです。ところが、パソコンに嵌りこんでしまって、コースに行くお金を使うくらいなら部品を買うということになってしまったのです。変われば変わるものです。

 そんな私ですので、タイガー・ウッズのような選手が現れるとやはり興味があります。アフリカ系の父とタイ人の母との間に生まれ、小さい時からゴルフの英才教育で育てられ、大学の時には全米アマを二年連続で制覇。その頃から将来のゴルフ界を背負って立つと言われていました。
 そして大学を中退してプロになり、一年目から賞金王となったのです。そしてわずか3年目でこの快挙です。
 あの帝王といわれ、二度とアレほどの選手は現れないだろうと誰もが思っていたニクラウスをさえ脱帽させたこの若者はどうやって育てられたのでしょう。

 こういう人を見ると人間というのは育ちでこれほどまでの事ができるのかと感心します。産まれた時には、多少の素質の違いはあるにしても、皆その可能性を持っていたはずです。
 何処で、違ってきたのでしょう。確かに、英才教育をできるだけの財力も必要でしょう。そういう意味では銀のスプーンにも左右されますが、それにしても親がその気になったということもあるでしょう。日本で言えばイチローがそうでしょう。
 しかし、今時その程度の環境の子供は沢山います。大体、ゴルフ界自体が日本でもそうですがジュニアの時からやっているものの時代です。
 青木選手のようにキャディからの叩き上げではもう通用しない時代になってしまったということです。今アメリカの女子プロで活躍している韓国の選手も子供の時からの英才教育だそうです。日本の福島選手もそうです。
 だから、タイガー・ウッズが特別恵まれていたと言うことも無いような気がします。強いて言えば最低条件かも知れません。
 そんな恵まれた子供達の中でも、タイガー・ウッズは別格です。その圧倒的な力とひとなつっこい笑顔を持ったさわやかさ。その魅力が大勢の人達の心を捉えるのでしょう。
 それ故でしょうか、世界中がこの若者の快挙を素直に喜びます。もしかしたら、時代がそんな英雄を求めているのかもしれません。
 そして今、ひるがえって、我が日本には、政治の世界にそんな英雄としての期待されるリーダーが待たれます。そんなものは多分現れないでしょうが…。これだけ、世襲議員がいるのだから一人ぐらい英才教育で育てられたのがいても良いもんですがね。

  それにしても、同じように産まれてきて、同じような環境で育っても、同じようなるとは限らない。やはり本人次第ということでしょうか。

人間って不思議ですね!

 そして彼がマイノリティーの出身ということも意味があるように思います。アメリカでは以前はゴルフもマイノリティーは門戸を閉ざされていたのです。あのマスターズに名前は忘れましたが黒人選手がはじめて出場したのもまだそんなに前の事ではありません。
 そういえば今年のウインブルドンの女子の優勝もウイリアムズ姉妹の姉でしたね。何か意味があるのかもしれないですね。それにしても水泳にはまだ黒人選手が出てこないのは何かありそうですね。 

チョット話がそれてしまいました!

2000728日木曜日  第328話  裸の王様

 「そごう」「雪印」に続いて今度は「三菱自動車」のリコール隠し問題と日本の一流と言われる企業が次々と考えられないような不祥事を起しています。

 一体どうなっているのでしょうとは言いません。これらの企業に共通しているのは、経営者が裸の王様になっていたという事のように思います。
 型通りのワンマン、一方は名門の組織の驕りによる情報のつまりと形は違っても、経営者に現場の情報が正確に伝わっていないという面では同じように思います。
 何故、情報が伝わらないのか、特に悪い情報が止まってしまう。これは、やはりトップの責任が一番大きいのではないでしょうか。
 組織全体が、内部を向いて、お客さんは第二ということだと思います。それはトップの姿勢がそうさせるのだと思います。
 それの良い例が、「そごう」の水島会長が店を巡回するときのことです。店長以下が大名行列のように付き従って店内を歩いたそうです。そこにはお客様という意識がありません。お客さんより会長さんの方が大事なのです。
 その上、水島会長という人は、お客さんに頭を下げた事がないそうです。これが客商売のトップの姿なのですから従業員が客を大事にする気持ちになるわけがないでしょう。
 雪印の社長にしても、現場を見て回った事もないのではないでしょうか。そうでなければ、ああいう応対にはならないでしょう。
 三菱自動車にもそんな所があったのかもしれません。こういったことは、多分、日本の企業の大半に当てはまるのではないでしょうか。私の勤める会社もその典型です。ですから現場の管理職が全く上と同じ事をやっています。お客さんの方を向かずに上ばかり見ているという情けない状態です。

 このように、そういう日頃からのトップの姿勢が、何かが起きた時、第一に考えるのは組織の中での保身、まずどうやって自分のミスを責任転化するかというような内向きの発想になるのだと思います。
 まずはお客さん第一で考えるのが商売ではないでしょうか。ところが、そこにはお客様に対するお詫びの気持ちは見えません。
 誰も、お客さんにお詫びをして、責任を取る腹がないから内部でたらいまわしになり、気が付いたら手遅れになっているということではないでしょうか。
  それは、何が本質かを見極める事の出来ないトップが常日頃から耳障りの良いことばかりを受け入れ、積極的に悪い情報を受け入れない、耳の痛い話をするものは遠ざけるというのを見て、その度量がない事を見ぬいた部下が、都合の良い事しか伝えないようになったということではないでしょうか。
 本人は多分そんな事はないと言うでしょうが、自分もそうやってトップになってきたはずです。長い間に、組織がトップの都合の良いようになってきたということです。

 日本の組織はそれでなくても内向きなのですから、トップが余程気をつけて、常に耳に痛い事も受け入れる態度を見せていないとどんどん腐って行くのだろうと思います。だから、大きな組織ほど、下まで風通しを良くすることは難しいはずです。
 たまたま、こうゆう問題が起きましたが、まだまだ今からも出てくるような気がします。日本全体が、何時も言ってるように、そういう体質の組織なんですから…。
 銀行や官庁、ゼネコンときっとあふれるほど同じような体質の会社があるはずです。

 「雪印」の工場の再開が名古屋工場など一部始まったようですが、まだスーパー等は扱いをどうするか考えているようです。一度失った信頼が何処まで回復するか見ものだと思います。三菱自動車だってどうなるか分かりません。

 何処の会社も同じ爆弾を抱えていると思います。

明日はわが身!

2000729日金曜日  第329話  危機管理

 先日のサミットの時に、クリントン大統領が乗ってきた飛行機が有名なエァーフォースワンだと思いますが、アメリカでは大統領と副大統領が同じ飛行機で移動する事はないそうです。それは、所謂、危機管理で、二人が同時に事故に会わないようにという事だそうです。
 小渕総理が亡くなった時にも話題になりましたが、アメリカは大統領にもしものことがあった場合に備えて17番目までの緊急の代理を決めているということでした。
 日本も、小淵さんの件があって、遅れ馳せながら今度の組閣で何人かの順番を決めていました。
 それにしても、日本という国は平和ボケと言われて久しいですが、こんなところにも大きな違いがあることを思い知らされます。
 昨日の「雪印」等も、危機管理の欠如と言われています。この当りが、良く言われる狩猟民族と農耕民族の違いなのかもしれません。

 そんな時に、『読売新聞 2000年(平成12年)7月28日金曜日に竹下氏葬儀の「チャーター便」 首相、閣僚ら国会議員220人同乗「大丈夫?」』という面白い記事を見つけました。

 文字通り29日に行われる竹下元首相の葬儀に参列するため、自民党が用意したチャーター便に乗っていくそうです。

 丁度、「コンコルド」が墜落した後だけに問題になっているそうである。事故があろうがあるまいがこの危機感の無さは凄いとしか言いようが無い。
 今時、企業でも飛行機をつかっての社員旅行の時には従業員を分けて搭乗させるといいます。ましてや、チョットした企業ならアメリカのように社長、副社長は一緒には乗せないといいます。
 そんな時代に、政府自民党の首相、閣僚が一緒に乗っていくというのですから大した物です。
 これで何かあれば、それこそ世界の笑い者でしょう。多分、日本の政治に対して何の危機感も持っていないのでしょう。こんな人達が日本の国を動かしているのですから怖いとしか言いようが無いです。

 冗談にしても顰蹙を買うでしょうが、このチャーター便が落ちれば、もしかしたら日本の将来は開けるかも知れないと思ってしまったのは私ぐらいでしょうか?
 戦後のパージで、指導者層が一気に若返えったことによりその後の成長がもたらされたことを思い出してしまいました。

チョット過激でしたね!申し訳無い!!

2000731日月曜日  第330話  グランドスラム

 一周年目の今月も今日で終わりです。このところ毎日の更新にチョッと詰まってきています。昨日もPCの部屋だけになってここは更新できませんでした。
 早くも、ネタ切れになってきたようです。何とか、気力を振り絞って続けていきたいと思っていますが、「どうなるかな?」というのもあります。
 そんな時、偶然ここを見ていただいた方お二人からメールを頂きました。こんな下手な文章を読んで下さっていることが分かって少し元気が出てきました。有難うございました。
 もう少し、途切れることを恐れずに何時もの「
マアいいか!」で、余裕を持って更新していきたいと思います。

 さて、そのうちのお一人横山様(ご本人に苗字掲載の許可を頂きました)から有難い情報を頂きました。第327話で取り上げた、グランドスラムを達成したのは後2名で、ボビー・ジョーンズ、ジーン・サラゼン、であるということです。言われて思い出しました。マスターズの創始者でもあるボビー・ジョーンズ、そしてこの人はアマチュアで年間グランドスラムも成し遂げた偉大なひとです。ただし、マスターズは取っていないと思います。選手じゃなくて主催者ですものから出場してないのかな?
 ジーン・サラゼンは日本でその名前を冠した大会もあったのでご存知の方も多いと思います。残念ながら亡くなられて、大会のゲストでお見かけすることも出来なくなりました。
 サンドウエッジを発明されたことでも有名な人です。
 ここで、もう一度メールがありました。ベンホーガンもそうですということです。その後、ネットでも検索してみましたが、案外ヒットしません。いずれ何かで調べて報告したいと思います。

 もう一つ、水泳に黒人選手がいないのは何かあるのじゃないでしょうかという疑問に対して、「あと、黒人の水泳選手はいないのかと書いてありますが、黒人は筋肉の密度が他の人種に比較して高いそうです。そのため、浮力が得られにくいと聞いたことがあります。自分も元水泳選手でしたのでわかりますが、疲れてくると沈んで行くので、大変不利です。些細な事ですが、オリンピックレベルでは大きな差になります。」という情報を頂きました。

 最初に書いたように、マンネリに陥ってキチンと裏付けを取らずに書いてしまったことを反省させられました。グランドスラマーにしても調べれば分かったはずなのについ手を抜いてしまった結果です。
 今後は、この辺りも気を付けていきたいと思いまので、ご忠告、ご助言、情報等ございましたら遠慮なくお願いいたします。

チョッと堅くなりましたね!

ホームへ 団塊   

inserted by FC2 system