団塊の世代の部屋(94)

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200751日火曜日  第2781回  バイオエタノール

  昨日(第2780回)取り上げたバイオエタノールによる食糧問題が早速載っていました。

  4月29日、読売新聞

  エタノール需要急増で果汁飲料値上げ

 大手飲料メーカーが5月から果汁入り飲料の値上げに相次いで踏み切る。オレンジ産地で、ガソリン代替燃料となるバイオエタノール原料のサトウキビへの転作が急増し、オレンジ果汁の国際価格が上昇しているためだ。

 リンゴなど他の果汁飲料の価格上昇にもつながっており、飲料業界では、今後の売れ行きを心配する声も出始めた。・・・中略

 植物を原料とするバイオエタノールは、二酸化炭素を新たに排出しないとみなされるため地球温暖化対策になることや原油高によるガソリン価格高騰などを背景に需要が急増している。

 日本果汁協会によると、オレンジ果汁の世界生産量の6割を占めるブラジルでサトウキビへの転作が進み、世界的なオレンジ生産量の減少につながっているという。

  水より安いガソリンに代わるバイオエタノールは果汁より高いのでしょうね。物の値段が訳が無茶苦茶と感じるのは私だけでしょうか。
  いずれにしても、バイオエタノールの食糧への影響は想像以上に早くなっているようです。

  今年の初めにはとうもろこしの値上がりがメキシコで問題になっていました。

  iza:イザ!より

  トルティーヤ急騰でメキシコ人ピンチ! エタノール需要拡大で 01/16

  エタノール需要の急拡大を受けて、メキシコのの代表的食品「トルティーヤ」の価格も跳ね上がっている。

 トルティーヤは、トウモロコシを原料にしたクレープのような食べ物で、肉や野菜を巻いて食べる。トウモロコシは同国の多くの農地のようにやせていても収穫できるため、昔からメキシコ人の主食となってきた。

AP通信によると、メキシコ国内のトルティーヤ価格は1週間に25%も高くなった。政府は価格安定に向けた緊急避難措置として輸入トウモロコシへの関税撤廃を決めたという。

 主食にまで影響してくると、そこまでして代替燃料とすることに意義があるのか疑問ですね。バイオ燃料を使うなら廃油を利用して欲しいものです。

 同じiza:イザ!より

 車の燃料、照明…天ぷら油、広がる再利用 11/16

 天ぷら油などの廃食用油からバイオディーゼル燃料(BDF)を作り、軽油の代わりに使う動きが広がっている。軽油に比べて有害な排出物が極めて少なく地球温暖化防止に効果があるだけでなく、ごみの減量にもつながるからだ。街中を走る車や夜空を彩る照明のエネルギー源として、意外に身近なところで使われている。・・・以下略

 これは量的な問題がありそうですが無駄を無くすだけでもやってみる価値はありそうです。しかし、いずれにしても燃料を燃やして走るクルマ自体を廃止に持っていくことこそが必要なはずです。鉄道や路面電車などの公共交通こそ目指すべき方向でしょう。
  食糧を犠牲にする貴重なバイオエタノールはクルマの燃料じゃなくもっと有意義なことに使って欲しいものです。

どうも方向が違う!

200752日水曜日  第2782回  紙のリサイクル

  第2733回で取り上げた名古屋大学の武田先生のHPは今まで常識だと信じてきたことを根底から覆される話が多くて驚かされます。
  紙のリサイクルに関する記事も、そう言われればそうなのかも知れないと考えさせられます。

 環境よもやま話 その九 ー紙のリサイクル 4つの罪ー

  ・・・略

  紙の原料になるパルプをとる森林は余っている。世界で環境問題が起り、紙のリサイクルを進めた結果、パルプの使用量が減り、石油の使用量が増えたからである。多くの国でパルプに使うはずの森林が朽ちている。・・・中略

  植物は「とっておく」ことが出来ないから使わなければ腐る。最近では紙をリサイクルしないと森林が破壊されると誤解している人は少なくなったが、もし疑問であればこのホームページの環境のところを参照のこと。簡単に言えば、紙になる木は先進国の森林からとれるが先進国の森林は増加しており、森林が破壊されているのは発展途上国で、計画植林以外で発展途上国から日本にきている紙の原料のパルプは殆どない。・・・中略

  紙のリサイクルを進めている自治体、子ども会、小学校の皆さん、この際、メンツがあり、行きがかりがあり、補助金があるとは思うけれど、思い切って止めてもらいたい。そうして、紙を使う量を減らすという本来の運動に立ち返ってもらうことを切に願う。

  私は「現在の生活を太陽エネルギーでまかなうようにするためには、容易なことではない。もちろん紙をリサイクルしたぐらいでなにか変化があるほどでもない。物を大切にするという習慣を付けるというならもっとまともで論理的な方法を選択した方が良い」と思います。そして紙の使用については、リサイクルでも森林でも良いのですが、紙の使用量を現在の10分の1にするように努力するなら、一緒にやれます。・・・以下略

 成る程、リサイクルより使用量を少なくすることの方が余ほど地球に優しいということです。これは昨日のバイオエタノールの話にも通じますね。

 さて、この武田先生の説を証明する記事がありました。

 FujiSankei Business i.より

 日本製紙 古紙100%の再生紙生産中止  化石燃料由来のCO2抑制 2007/4/30

 製紙大手の日本製紙は、古紙配合率100%の再生紙の生産を中止する。古紙100%配合製品は、資源を有効利用できる半面で、古紙を使わない紙に比べて製造工程で二酸化炭素(CO2)の排出量が多くなり、地球温暖化に及ぼす影響が大きいためだ。

 これまで製紙各社は資源の有効利用策として、古紙の使用を増やしてきた。しかし、古紙100%のA2コート紙(塗工紙)を生産する場合、古紙を使わない紙に比べ、化石燃料に由来するCO2排出量が2倍程度に増加。紙の原料にチップを一定量使用し、パルプの製造過程で生じる黒液を燃料として利用する方が、化石燃料の使用量を抑えられるという。

 また、回収する古紙のうち再生紙の原料にできない紙の比率も高まっており、こうした事情を勘案し、古紙100%配合製品の生産中止を決めた。・・・以下略

 森林資源の勿体無いより温暖化や化石燃料の枯渇の方が問題が大きくなってきたと言うことでしょうか。時代により、何が大事かが変わってくるのですね。こうなると、やはり武田先生の言う「使用量を少なくする」ことがこれからの世界の進むべき方向なのかもしれません。

やはり、足るを知るでしょうか!

200753日木曜日  第2783回  ガソリン販売減少

  昨日は紙のリサイクルより紙の使用量を減らすことこそが目指すべき方向と書きましたが、それと同じでガソリンの代わりにバイオエタノールを使うことよりもガソリンの使用量自体を減らすことの方がもっと大事なはずです。

  第2695回でも取り上げましたが、どうやら日本自体がその方向に向かっているようです。

  日刊工業新聞より

  昨年度のガソリン、国内販売量1.5%減−2年連続で減少

  資源エネルギー庁がまとめた石油統計速報によると、06年度のガソリン国内販売量は前年度比1・5%減の6048万3514キロリットルとなり、2年連続で減少した。燃料油合計では3年連続で減少となった。国内市場の縮小がハッキリと現れ始めた。

  ガソリン販売量は04年度まで20年連続で拡大を続けていたが、05年度に21年ぶりに縮小へ転じていた。保有自動車台数の伸びが鈍化したことに加え、軽自動車比率が高まるなど小型車志向が強まっていることが、消費量を減らしている。そのため「(原油高騰によるガソリンの)小売価格が上昇した影響もあるが、もっと構造的なもの」(西尾進路新日本石油社長)との見方が石油業界でも大勢を占める。

ガソリン以外では、暖冬の影響をもろに受けた灯油が同13・4%減の2447万8591キロリットルと低迷。そのほか軽油や重油も減少している。

 良い傾向ですね。第2695回の経済産業省発表の前年比1.1%減の約6094万キロリットルとの違いは誤差の内でしょうか。それにしても相変わらず省庁が別々に統計を取るという無駄な仕事をしているようです。
  いずれにしても、軽自動車の比率が高まってガソリンの消費量が減っていると言うのは庶民の所得減によるささやかな抵抗の表れかもしれませんが良い傾向であることは間違い無さそうです。
  願わくば
第2760回でも書いたように軽自動車をもっと小さくしてもっと燃費を良くして欲しいものです。そして、最後は軽の電気自動車です。

目指すべき方向は確かです!

200754日金曜日  第2784回  電気自動車

  と言うことで軽の電気自動車こそ目指すべき方向と書きましたが、政府もそのつもりなのでしょうか。面白いニュースがありました。

  YOMIURI ONLINEより

  国交省・自工会、電気自動車に安全基準策定へ

 国土交通省と日本自動車工業会が2010年以降の普及が見込まれる電気自動車の安全基準の検討に着手した。

 欧米には既に電気自動車の安全基準があるが、日本では主に欧州の小規模な自動車メーカーからの輸入電気自動車が公道を走っている程度で、国内メーカーの試作車はガソリン軽自動車の改造車として走行が認められているのが現状だ。環境保護に役立つ電気自動車の早期普及に向け、今秋をめどに独自の基準作りを急ぐ。

 電気自動車は内蔵したリチウムイオン電池からの電気でモーターを動かす仕組みが主流になりつつある。富士重工業の試作車では、長さ約30センチ、高さ約15センチの電池の塊が床下や後部座席に16個搭載されており、総電圧は340ボルト以上に上る。

 このため、国交省と日本自動車工業会は、安全基準として、衝突時に車内に電池が飛び込み、乗車している人がけがをしないような取り付け強度を決める。また、衝突時に漏電したり、コバルトなどの有害物質が電池から漏れ出さないための対策を義務付ける。

 乗車している人が車両整備などで感電しない防止策や、発熱で車両が損傷しないようにするための過充電の防止策なども求める方向だ。

電気自動車は、富士重のほか三菱自動車などが実証実験を進めており、2010年前後から市販する計画だ。ともに軽自動車をベースに生産する考えで、当面は東京電力などが屋外に設置した急速充電器で充電する。(20074301242 読売新聞)

 安全の為に基準は必要なのかも知れませんが、必要以上の規制をかけて電気自動車の普及を妨げることの無いように願いたいものです。
  いずれにしてもいよいよ電気自動車の時代が来ると言うことを政府も認めざるを得ないようになってきたのだとすれば歓迎すべきことかもしれません。一日も早く電気自動車の時代が来ることにより石油の枯渇や温暖化にも良い効果が現れることになるでしょう。

何時頃になるかな!

200755日土曜日  第2785回  

  昨日、一昨日と軽自動車の比率が増えガソリンの消費量が減ったことや軽の電気自動車への期待などを書きましたが、その軽の勢いも一休みのようです。

  日刊工業新聞より

  4月の新車販売、16カ月ぶり「軽」減少−登録車は22カ月連続減

  好調な「軽」が失速―。全国軽自動車協会連合会が1日まとめた4月の軽自動車新車販売は前年同月比6・4%減の13万9779台と16カ月ぶりの前年実績割れとなった。

 06年は4月時点で新型車が4車種も発売されていたのに対し、07年は1車種のみと新車効果の“差”が現れた。通年でも2車種にとどまる。足元ではガソリンの小売価格上昇の追い風もあるが、3年連続過去最高更新中の軽販売にも新車効果の剥落(はくらく)は否めず、07年は「想定通り」(全軽協)久々の減少となりそうだ。

 【登録車、低水準続く】

日本自動車販売協会連合会が1日まとめた4月の登録車新車販売は22カ月連続で減少。統計をとり始めた68年以来、過去2番目の低水準で、ピーク時91年の半数にも満たない低迷ぶり。自販連は「大衆車分野で消費者心理の冷え込みがみられる」と2年近く続くマイナスに不安を隠せない。

 軽も減っていますが、それ以上に登録車の減少は深刻なようです。しかし、考えようによってはクルマの台数自体が減っているとすれば地球環境にとっては歓迎すべきことじゃないでしょうか。
  世界を相手に絶好調のトヨタを代表とする日本の自動車メーカーに比べて国民は先行きの見えない将来にクルマを買う元気もないようです。企業だけが儲けて国民はジリ貧の日本の現状をこれほど見事に表している現象はないのじゃないでしょうか。
  これから人口減になる日本の自動車販売はこれから減る一方なんてことになれば意外な方向から温暖化問題が好転するかもしれません。

皮肉ですね!

200756日日曜日  第2786回  シリコン

  去年の今頃はシリコンの値上げで太陽電池のコストダウンが期待できなくなってがっかりしたものです。第2505回等で増産の動きもありましたが直ぐに好転するものでもありませんでした。今年も残念な動きのようです。

  NIKKEI NETより

  多結晶シリコンの国内大口価格、3年連続で上昇

 多結晶シリコンは2007年度の国内大口需要家向け価格が3年連続で上昇した。半導体向けが前年度比1520%前後、太陽電池向けが15%前後の値上げで決着した。旺盛な需要を受けて需給逼迫(ひっぱく)が続いているためだ。国内半導体用シリコンウエハーの値上がりにつながるとみられる。

半導体向けは今回の上げで平均1キロ8085ドル前後、太陽電池向けは6065ドル前後になったもよう。上昇幅は既に決着した07年の国際価格と同程度だった。

 シリコンの増産はやはり直ぐには間に合わないようです。この分では、太陽電池の値下げはまだ1、2年は無理なのでしょうね。かといって、薄膜の方もまだまだ量が少なそうなので市場に影響するところまでは期待できそうもありません。
  こんなのんびりした動きで地球の未来はどうなるのでしょうか。私の命のあるうちにはまだそれ程大きな破綻はないでしょうから余計な心配かもしれませんが、なんとかして欲しいものです。
  日本中と言わず世界中の屋根に太陽電池が載る時代は来るのでしょうか。

夢は所詮夢かも!

200757日月曜日  第2787回  還暦

  子どもの頃には自分がそんなお爺さんになるとは想像もできなかった程のお年よりだと思っていた還暦をとうとう迎えてしまいました。
  本来ならば、引退して悠々自適の生活を送るつもりでしたが、日本の二極化に巻き込まれ早期退職から就職難を経て絵に描いたような負け組みとなり、当分は生きるために仕事をしなくてはならい状況に陥ってしまいました。
  とは言いながらも4月から
坂出市体育館嘱託としての職を得ることが出来ただけでも感謝しなければなりません。
  卒業以来ずーっと基本的には自分に合っていないと認めていた営業職から離れることになり常に付きまとっていた営業成績との戦いから離れ気分的には開放されて毎日新しい仕事を楽しくやらせて頂いています。

  これから何年勤められるかは分かりませんが、出来るだけ長く勤めるつもりです。収入は少ないですが、欲を捨て生きて行くだけの生活を楽しむのも案外私には合っているのかもしれません。
  負け組みの生活は厳しいものがありますが、何にでも好奇心を持ち続ける気持ちを失わず清く貧しく生きて行きましょう。

  と言うことで、予定としている72歳までの人生を精一杯楽しむことにします。この部屋も出来るだけ長く続けるつもりですのでどうぞお付き合いお願い致します。

それでは又あした!

200758日火曜日  2788  取水制限

  4月の我が家の太陽光発電は659KWhと脅威的だった先月の649KWhを稼動日数が1日少ないにもかかわらず10KWhも超えました。去年の8月695KWhに次ぐ好成績です。素直に喜びたいところですが、どうも雨の少なさが気になります。

 今年は、読売新聞が香川版で毎日早明浦ダムの貯水量を載せていますが、去年より25%以上少ない60%あたりで推移しています。
  2月には
第2701回でも書いたように冬場の少雨で取水制限間際まで行きましたが、少し持ち直して延期されました。しかし、それ以後も太陽光発電には好天続きで水不足の根本的な解決には至らず、何時取水制限になるか分からない状態です。このままでは今年の夏がどうなるか怖いものがあります。

  しかし、少しも改善されない毎日の貯水量を見ていてい思うのですが、何故、今、取水制限をやらないのでしょうか。今、香川用水への供給量を25%カットするという第一次取水制限を実施しても文句を言う香川県民は少ないと思うのです。今、25%のカットで少々の不便を辛抱することで貯水量を増やすことにより夏場の渇水を少しでも減らせるのなら皆喜んで協力すると思うのでしょうがどうでしょう。
  それでもし
第2180回の時のように台風の大雨でもあって貯水量が十分になって無駄な放水があったとしても、それは、ちょっと運が悪かったと諦めれば良いだけのことです。そのことで文句を言う人は少ないのじゃないでしょうか。世間の声を恐れずに思い切って取水制限に踏み切ってもらいたいものです。

どうでしょうか!

200759日水曜日  第2789回  高校野球

  第2776回で取り上げた高校野球の特待生の調査結果が発表になりましたがこれが多いと取るか少ないと取るか。

  3日読売新聞より

  野球特待生制度は376校、日本高野連が最終結果発表

2日の発表以後に東京都や茨城県などが新たに申告し、日本学生野球憲章に抵触する特待生制度を設けていたのは、46都道府県の376校(軟式、硬式両方は8校)で、部員数は計7971人(判明分)となった。

  公立校は1校だけで後は全部私立校だそうです。そしてその中には過去の優勝校も沢山含まれていた。しかし、その発表の場で夏の甲子園大会はそのまま開催されると、さらっと言及していました。
  その後、もっとマスコミが騒ぐかと思っていたら、あれ以後何となく静かと感じてしまうのは私だけでしょうか。
  ここで騒ぐと儲けの種を失うことが怖いので触れないようにしていると考えるのは下司の勘ぐりでしょうか。

  面白いと思ったのは、今回の発表で高知県だけが1校もなかったということです。特に横綱の朝青龍の母校である明徳も含まれていなかったことに意外感を持ちました。ところが、ある人に聞いたところでは、本当に強い高校は特待生にしなくても全国から優秀な選手が集まってくるのだそうです。つまりは、甲子園に行けるかどうかわからない中途半端な高校が特待生制度が必要になるのだそうです。確かに、そんな面もありそうですね。
  もう一つ面白い説を言われていました。それは、勉強や他のスポーツにも特待生はあるじゃないかと言う説ですが、その人は、「他のスポーツは野球ほど人数が多くない。野球は多すぎることが問題である。」と言っていましたがこれも成る程と思わせられるところがありました。

  とは言いながらも、一番問題なのは、優秀な生徒が経済的な問題で進学できないのが可哀想と言いながら、学校を有名にして儲けたいという本音を誤魔化していることです。
  そんなに可哀想と思うのなら地元の公立校にこそ特待生制度を設けるべきなのじゃないでしょうか。
  いずれにしても、マスコミの儲けの為の大会なんてもう止めても良いのじゃないでしょうか。スポーツは野球だけじゃないのですから。

それにしても、マスコミがおとなしい!

2007510日木曜日  第2790回  年金

  誕生日を過ぎないと手続き出来ないという年金の手続きに行ってきました。全額は今年60歳になる者は64歳からでないと貰えないのですが、老齢基礎年金は60歳から貰えるのです。私の場合年額で90万円程度ですがとてもじゃないが64歳までは待てないので手続きしました。

  社会保険庁社会保険事務センターなるところから何か月か前に送られてきていた「裁定請求書」なる用紙に年金番号や被保険者番号(年金手帳に書いてあります)等を書き込み、添付が必要と書いてある戸籍謄本と奥さんの所得証明書を市役所で午前中に取り、午後に高松西社会保険事務所へ出かけました。全く1日仕事です。

  しかし、お役所の書類は解かり難いですね。かなり考えて書いたつもりでしたが、こういうのが苦手な私は、やはり何箇所か書き間違いがありました。訂正で事なきを得ましたので助かりましたが、本当は添付書類の不足などで後日出直しもあるかもしれないと覚悟していました。この当たりは、お役所も少しは融通が利くようになったと言うことなのでしょうか。

  ところで、今回思わぬ役に立ったのが悪名高き住民票コードでした。「裁定請求書」にこのコードを書けば戸籍謄本や住民票の添付を一通省けるのです。それでも最初に書いたように一通は必要です。
  実を言えば、用心の為に、年金手帳と一緒に住民票コード通知表を持って行ったのですが、これが正解でした。担当者が気の毒そうに奥さんの住民票も必要なので取ってきてくださいと言い出したのです。これで、今日の手続きは一旦諦めたのです。ところが、隣の担当者が奥さんの住民票コードがあれば住民票は必要ないと教えてくれたのです。持って行った通知表に家族全員のコードが書いてあり事なきを得ました。
  初めて住民票コードが役に立ちました。それにしても、皆さん通知表を保管していますか。我が家は奥さんが保管していて助かりましたが、私だったらきっと無くしていたでしょう。

  という訳で、無事手続きを終えました。これで8月頃には通知が来て振込みになるそうです。通常は偶数月の15日に2か月分が振り込まれるそうです。それにしても、直ぐにはくれないんですね。

勿体振るな!

2007511日金曜日  第2791回  電気自動車

  第2785回でも取り上げたように新車販売が低迷を続けていることは環境にとっては歓迎すべきことでしょう。その良い傾向を推し進めると思われるニュースも出てきています。

  日刊工業新聞より

  三菱自など3社、EV向けリチウムイオン電池製造会社を設立

  三菱自動車は8日、ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)、三菱商事と共同出資で、電気自動車(EV)に搭載する大容量リチウムイオン電池の製造会社を設立すると発表した。まず09年までに30億円規模を投じて、年産20万個の量産ラインをGSユアサの京都本社工場(京都市南区)に新設する。

 新会社の資本金は30億円程度でGSユアサが51%、三菱商事が34%、三菱自が15%を出資。半年内に設立する。航空・宇宙分野などで培ったGSユアサの大型リチウムイオン電池の量産技術と三菱商事の材料調達力、三菱自の車載技術を結集する。

当面、三菱自の軽自動車「i(アイ)」ベースのEVに搭載するが、他の自動車メーカーにも販売する。年産20万個はEVの台数換算で年2000台規模。

 いよいよ電気自動車の時代が来るのでしょうか。まずは今のクルマを電気自動車に代えることから始め、最終的には公共交通主体の交通体系への移行によりクルマ自体を激減させることこそが進むべき方向であることは間違い無さそうです。
  いずれにしても、電気自動車の本格的時代が三菱自動車京都工場とユアサの京都本社工場から始まるとすれば何となく京都議定書との因縁を感じますね。

偶然でしょうか!

2007512日土曜日  第2792回  耐風傘

  第2740回で取り上げた猪口にならない傘を覚えてますでしょうか。私は以前からお猪口になった傘は捨てるしかないのが勿体無くて、もっと丈夫な傘は出来ないものかと思ってので一目で気に入りました。
 「こういうときに直ぐに輸入代理店になれば儲かるんだろうなぁ」なんて思ったりもしましたが実際に行動に移すことはありません。これが私の限界でしょう。
  そんなことを考えていたので、何時ものサイト巡回で気になる「
2007/05/11-09:43 風にも負けない「耐風傘」登場」タイトルを見つけたので、さてはいよいよ代理店が輸入を始めたのかなと直ぐに見に行ってみました。

  時事ドットコム

  2007/05/11-09:43 風にも負けない「耐風傘」登場

  東武百貨店池袋店は、強風で傘が“おちょこ”になっても、骨が折れずに元通りになる「耐風傘」を24日から発売。通常の傘なら固定されている接続部分にZ型のダボと呼ばれる部品を使用したことで、風でおちょこになっても、このダボが上に開くことで骨が折れるのを防ぐという。柄はラファエロ、モネ、ルノワール、雪舟、円山応挙の名画から6種類ある。全長60センチで価格は4200円(税込み)

  ものは違いました。しかし、スティルス型の傘と違った考え方でこれも面白そうですね。こういう製品が出てくるということはやはりそれなりにお猪口にならない傘に対する需要はあると言うことなのでしょうね。どこかスティルスを輸入してないのでしょうか。

妙に気になる!

2007513日日曜日  第2793回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、5月分は4月10日から5月10日までのデータです。実質31日分で先月よりも2日多くなっています。今月も天候に恵まれて先月と変わらないくらい良い成績になっています。稼働日数が多い分51KWhも多く発電しています。

  去年の実績 1KW当たり発電量

  4月、 575÷5.508≒104.4
  5月、 603÷5.508≒109.5
  6月、 544÷5.508≒99.8

  今年の実績 1KW当たり発電量

   4月、 607÷5.508≒110.2  前年104.4比 105.6%

   5月、 658÷5.508≒119.5  前年109.5比 109.1%

  2月、3月、4月と絶好調なのでそろそろ落ち着くかと思っていましたが、予想に反してまだ絶好調が続いています。ここまでくるといよいよ夏の渇水が心配になってきます。

  去年4月、買電・ 823(283,540)KWhで11,159円 1KWhの単価、約13.56円
  今年4月、買電・ 574
(200,374)KWhで7,912円 1KWhの単価、約13.78円

  去年5月、買電・ 616(212,404)KWhで8,632円 1KWhの単価、約14.01円
  今年5月、買電・ 488
(170,318)KWhで6,891円 1KWhの単価、約14.12円

  買電は今月も先月同様昼・夜ともに減っていますが先月ほどではありません。この辺が限度なのかもしれませんが、もう少し頑張ってみたいものです。

  去年 4月、売電、409KWhで9,782円  1KWh単価、約23.92円
  今年 4月、売電、429KWhで9,961円
 1KWh単価、約23.22円

  去年 5月、売電、437KWhで10,451円  1KWh単価、約23.92円
  今年 5月、売電、487KWhで11,308円  1KWh単価、約23.22円

  売電は先月以上に好成績でした。しかし、買電単価は上がって、売電単価は下がっています。嫌な傾向です。  

    今年11月、  648円の支払い。去年電気代1,870円比、1,222円の節約。

    今年12月、5,691円の支払い。去年電気代7,978円比、2,287円の節約。

    今年 1月、7,862円の支払い。去年電気代11,553円比、3,891円の節約。

    今年 2月、3,630円の支払い。去年電気代7,392円比、3,762円の節約。

    今年 3月、1,161円の支払い。去年電気代4,890円比、3,729円の節約。

    今年 4月、▲2,049円の支払い。去年電気代1,377円比、3,426円の節約。

    今年 5月、▲4,417円の支払い。去年電気代▲1,819円比、2,598円の節約。

  買電が128(42、86)KWh減って、売電が58KWhの増加でしたから186KWhの節電効果です。買電の節約効果が少し悪くなっています。1月から5月で去年と比べて17,406円の節約です。

 5月の節電が少し悪くなったとは言え5か月で平均3481円の節約はありがたいと言えます。しかし、もっと努力する余地はありそうです。さしあたっては、私がパソコンを控えれば良いのですが、これだけは止められそうもありません。

さて来月は!

2007514日月曜日  第2794回  ムラサキカタバミ

  第2507回でラウンドアップを刷毛で塗る方法で上手く行ったと安心していたムラサキカタバミ今年になって去年以上に生えてきているようです。一年では無理だろうとは思っていたのですが、それにしてもどうも増えているようなのです。最初は、「まさか気のせいだろう」と甘く見ていました。
  ところが、近所の方と話しているうちどうやらとんでもない奴ということがわかってきました。急いで、サーチしてみました。

  植木屋まえだまめ ムラサキカタバミ

  ・・・略

  花は可憐でも 農家の間では嫌われ者のムラサキカタバミ。おそらく嫌われ雑草ベスト3くらいには入ると思います。ためしに その辺で農作業をしているオジーに聞いてみてください。

「あなたの一番嫌いな雑草は?」

「カタバミぐぁーやさ」3人くらいはそう答えそうです。

我々のあいだで雑草でありながらきちんと 呼び名があるのは それなりの理由があると 以前 センダングサの項で書きましたが このムラサキカタバミ、みんなにその名が知れ渡っている理由は駆除が大変だから。

地表に見えている部分を ぷちっと切ってもだめです。この草は地下にうろこ状の茎の塊を持っていてそのうろこ 一粒一粒から再生してしまいます。ですから駆除するならゆっくり掘り出して塊ごととる必要があります。言うまでもありませんが かなり面倒です。面倒だからと言って適当にやったら同じことです。・・・以下略

   参考: ムラサキカタバミの駆除について

  これは、どうやらとんでもないことになってしまったようです。その美しさにだまされて放置してきたことが命取りになりそうです。
  一体、どうしたものか。いくら私が辛抱強いと言っても、あの芝生の中に大量にはびこったのを1本1本鱗茎を抜いて行くのは不可能に思えます。その面倒くささは長年の戦いでやっと少なくなったカラスノエンドウ以上でしょう。何か良い農薬はないのでしょうか。

  これもサーチしてみました。

  住化タケダ園芸 株式会社 カタバミ  

  どれかを園芸店で探してきて試してみたいものです。とは言いながら、もう一度ラウンドアップで試してみるつもりです。

油断大敵!

2007515日火曜日  第2795回  販売減

  第2785回で取り上げたように日本全体でクルマが売れなくなっているという私にとっては嬉しい現象が起きていますが、その具体的な数字が取り上げられていました。

  5月6日毎日新聞より

  ・・・略

  ■29年ぶりの低水準■

国内の乗用車販売(軽自動車を除く)のピークは、バブル経済末期の90年度で、年間590万台が売れた。88年発売の日産自動車「シーマ」は、高級車ブームに火を付け「シーマ現象」という流行語まで生んだ。以後、減少傾向が続き、06年度は359万台(前年度比8.3%減)に。90年度比4割減で、29年前の水準にまで落ち込んだ。・・・以下略

 こうやって数字でみるとその減少振りは凄そうですが、軽自動車の200万台を加えると総数ではそれ程の落ちは無いのではないでしょうか。それでも、大きなクルマが軽に代わったことによるメリットはありそうです。

 もう一つ香川の数字がありました。

 5月10日、四国新聞より

 新車販売5万台割る−06年度香川県内

 四国運輸局が発表した2006年度の新車販売状況によると、香川県内の登録車(軽自動車以外)と軽自動車を合計した販売台数は前年度比6・2%減の4万9352台と2年連続で減少し、1990年度以降で最低となった。

 内訳は、登録車が2万4619台と同12・1%減少した。一方、軽自動車は同0・5%増の2万4733台となり、登録車の販売台数を初めて上回った。同局は「景気は緩やかに回復しているが、買い替えの需要はそれほど活発ではないとみられ、少子高齢社会の影響で保有台数も横ばいとなっている」としている。

 主な車種別には、普通乗用車が同3・7%減の7536台、小型乗用車は同17・0%減の1万3531台と落ち込みが目立った。軽乗用車はガソリン価格の上昇を背景に安い維持費が人気となり、1万8460台と同4・6%増加した。

 4県の合計販売台数は同5・9%減の17万7343台で、県内と同様に90年度以降で最低だった。内訳は登録車が同11・4%減の8万7914台、軽自動車が同0・1%増の8万9429台。・・・以下略

 軽が登録車を始めて上回ったんですね。この傾向がどんどん強まって全て軽に切り替われば面白いのですが。尤も、その軽も最近は重装備で燃費も良くないようなので、もっと軽くて燃費の良いのに代える必要はありそうです。

 しかし、この減少は消費者が利口になったのかそれとも単に生活苦からくるものかが判断しかねるところもあるので単純に喜んで良いのかは分からないところがあります。
  景気が回復して可処分所得が増えてもこの傾向が続くようだったら日本人も利口になったと素直に喜べるのですが。

 それにしても、電気自動車と公共交通中心の交通体系の時代は何時になるのでしょうか。

それともそんな時代は来ないのか!

2007516日水曜日  第2796回  韓国・中国

  第2272回で紹介したドイツ太陽光発電エコファンドが何時の間にか韓国太陽光発電開発エコファンドと看板が掛け変わっていました。

  asahi.comの記事を読んでいて気が付きました。

  市民も潤う太陽光発電 脱温暖化社会へ 欧州の挑戦・2 20070511日 

  緑がまぶしいドイツ・バイエルン州の農業地帯。15畳大の太陽光発電パネルが約1500台、見渡す限り続く。
  設備の容量は1万2000キロワット。世界最大級だ。太陽の動きを追う可動式で、発電効率は据え付け式に比べて30%高い。約4000世帯分の電力をまかなえる。・・・中略

 ドイツは05年、太陽光発電の設備量で日本を抜いて初めてトップとなった。ドイツの自然エネルギーの発電比率は11.8%。2010年の目標値12.5%は今年中に達成できる見通しだ。日本の14年度の目標1.63%とはけたが違う。

急拡大を促したのが、00年に始まった「固定価格買い取り制度」。電力会社に、割高な価格で自然エネルギーを買い取るよう義務づけた。今年、太陽光発電を始めた人は、1キロワット時あたり約60円で20年間、買い取ってもらえる。逆ざやを埋めるのは、電力料金に約3%上乗せしてつくった「基金」で、消費者が負担する。

長期にわたって政府に保証された割高な価格で電気を売れるので、安定した利益が見込める投資先として、個人の年金資金などが自然エネルギーに流れ込んだ。

 この太陽光発電所に出資したのも1000人以上の個人投資家で、高齢者が多い。ドイツでも高齢化が進み、年金は減らされる傾向にある。目減り分を自然エネルギーで埋め合わせようとする動きがあるのは、安全で確実な投資と思えばこそだ。

 06年初めには、日本人100人もこの発電所に1億円を出資した。日本では、電力会社が自主的に1キロワット時23円程度で買っている。だが、発電コストを下回り、投資先としてうまみがない。

 呼びかけた太陽光発電向け投資開発会社グリーンファンド(東京)の山内浩一社長は「自然エネルギーを普及させるためには、市民投資家がもうかる仕組みが必要だ」と話す。

 この固定価格買い取り制度を導入しているのはスペイン、フランス、デンマーク、韓国など約20カ国。その多くで自然エネルギー利用が大幅に伸びている。電力会社に自然エネルギー利用を義務づけるRPS制度をとる英国や日本よりおおむね成功している。・・・以下略

  株式会社グリーンファンドが以前取り上げたドイツ太陽光発電エコファンドだったのですが、韓国太陽光発電開発エコファンドに変わっていました。一瞬何が起きたのかと思いましたが、どうやらドイツへの投資が終わって、今度は韓国のプロジェクトへの投資を募集していると言うことのようです。
  しかし、韓国がドイツと同じ方式を採用したとなると、日本はいよいようかうかしていられませんね。本当に、気が付いたら太陽光発電で世界の後進国になっている恐れが十分にあります。

 中国もその気のようです。

  ソフトエネルギーより

 世界初のシリコン薄膜太陽電池製造基地が上海で着工

 日本の国を何かと敵視していちゃモンばかりつけているお隣の国にも太陽光発電で負けてしまうことになるのでしょうか。

何とかして欲しい!

2007517日木曜日  第2797回  中国

  昨日触れた中国の太陽光発電工場の記事を詳しく見てみたいと思います。
  
ソフトエネルギーより

 世界初のシリコン薄膜太陽電池製造基地が上海で着工のリンク先

 NewsCHINAより

 世界初のシリコン薄膜太陽電池製造基地が上海で着工

2007/05/11() 13:08:52

 世界初のシリコン薄膜太陽電池製造基地となる尚徳電力上海太陽電池製造基地が9日、上海漕河開発区浦江ハイテクパークで着工した。総投資額は3億ドル。

 同基地では、独自の知的財産権を有したシリコン薄膜太陽電池の研究開発と生産が行われる。来年半ばに生産能力60メガワットの第1生産ラインを稼働させ、2010年には生産能力を400メガワットにまで拡大する予定。

 シリコン薄膜太陽電池のシリコン使用量は、現在一般的となっているシリコンシート太陽電池のわずか約1%であるため、1キロワットあたりの生産コストを約19.259.24元(2.51.2ドル)に抑えることができる。このハイテク製品は、建築物の屋根やガラス壁などの壁材料と一体化させることも可能。グリッド発電ができるうえ建築材料の節約や環境美化にも役立つという。(編集SM

 無錫尚徳太陽能電力、上海で太陽電池製造基地の定礎式

2007/05/14() 17:51:42

 無錫尚徳太陽能電力有限公司が建設する尚徳電力上海太陽電池製造基地の定礎式がこのほど、上海漕河開発区浦江ハイテクパークで行われた。

 同製造基地の敷地面積は200ムー(約13.33ヘクタール)、投資総額は約3億元で、シリコン薄膜太陽電池などのハイテク製品の研究開発と生産が行われる。第1段階として、来年半ばに生産能力60メガワットの第1生産ラインを稼働させる。その後、2010年までには生産能力を400メガワットにまで拡大させていく予定。

 同社は、上場している世界の太陽光発電メーカーのうち、市場価値が最も高い企業。同社の太陽光発電製品は全て独自の知的財産権を有する。このうち、主要製品である高効率太陽電池の製造技術は世界をリード。今年末までの生産高は300メガワット、生産能力は500メガワットを超える見通しで、世界第2位にランクアップするものと予想される。(編集SM

  風邪薬やペットの餌を毒性原料を使って製造して世界を驚かせている中国が本当にこんな工場を作るのでしょうか。何となく胡散臭く感じてしまうのは私だけでしょうか。
  しかし、もしこれが本当だとすれば喜ぶべきことだとは思うのですが素直には評価したくないところがあります。
  それにしても、太陽光発電で中国や韓国にも負けそうな日本って一体なんなんでしょうね。そろそろ目を覚まして欲しいものです。

期待できないのかな!

2007518日金曜日  第2798回  アメリカ

  日本の太陽光発電の退潮はもうとまらないのかもしれません。中国・韓国にまで抜かれるだけでなく本気になったアメリカにはとうていかなわなくなるかもしれません。私の心配を見事に表してくれたブログがありました。

  Greener Worldより

  アメリカが太陽光発電でも盛り返す

  一時低迷していたアメリカの太陽光発電ビジネスが、再び盛り上がりを見せ始めている。

 コロラド州南部のアラモーサには、今年8.22メガワット(8220kW)の太陽光発電所が建設される予定だ。太陽光発電システムの販売・設置を手がけるサンエジソンが建設を手がけ、2008年初頭に完成・発電を始める。発電された電力は中西部・西部で電力・ガス供給事業を展開するエクセルエネルギーが全量を買い取ることになっている。

 コロラド州は、電力会社に再生可能エネルギー導入を義務づけており(RPS制度)、その比率は2020年までに20%。エクセルエネルギーはその達成のために、この発電所の電力を買い取るのだ。全米の25州が何らかのかたちでRPSを制度化しており、その導入義務比率も日本(2014年に1.63%)とは比べものにならないほど高い(というより日本が恥ずかしいほど低い)。だから、こうしたプロジェクトは今後増えてくるだろう。

 カリフォルニア州では2010年までに20%という高いRPS制度をもち、さらに2017年までに州内に3000メガワットの太陽光発電を設置するというソーラーイニシアティブを今年初め発表した。これに呼応して、コールズデパートやウォルマートが、店舗に大規模な太陽光発電を導入する計画を発表している。

 ドイツを中心とするヨーロッパが世界の太陽光発電市場を引っ張る構図は当面変わらないだろうが、もう一極であるアメリカ市場の急速な巻き返しが見込まれる。2010年以降は中国市場も伸びるだろう。日本はといえば、昨年度の国内市場はとうとう縮小してしまい、日本メーカーのシェアも低下した。

太陽光発電も、太陽熱の二の舞をたどり始めたかもしれない。だから言ったじゃないの!

 アメリカも政府はボケていても州が頑張っているようです。日本は上から下までボケきっていますか。
  ここで取り上げられているウォールマートの記事もありました。

 CNET Japanより

 ウォルマート、ソーラーエネルギー計画に着手--一部店舗で導入へ

 Wal-Mart Storesが、22件の小売り店舗で実施するソーラーエネルギーの試験プロジェクトを発表した。プロジェクト全体で見ると、ソーラーエネルギー分野最大の民間投資となる。

 同社は米国時間57日、カリフォルニア州とハワイ州において年間20メガW時のエネルギーをソーラーシステムで得る予定だと発表した。ソーラーパネルは、Wal-Mart StoresSam's Clubs、配送センターなどの一部に設置される計画となっている。

 システムを受注したのは、BP SolarSunEdisonSunPower傘下のPowerLightである。

 Wal-Martによると同社は、最終的にすべてを再生可能エネルギーで賄うことを目指す計画の一環として、このシステムを試みる意向である。

 同社によると、ソーラー設備は各店舗で必要となるエネルギー需要の最大30%を供給可能で、温室効果ガスを年間6500トンから1万トン削減できる予定だという。

 Wal-Martのエネルギー担当ディレクターであるDavid Ozment氏は声明で、「試験プロジェクトを実施する店舗が直ちに、運転開始の当日からでも、現在の電気料金の削減を達成することを期待している」と述べた。

 Wal-Martの取り組みが初めて公になったのは20071月のことで、それ以来、ソーラー業界からの注目を集めてきた。

 Wal-Martの規模を考えると、同社によるソーラーエネルギーへの投資が、ソーラーシステムメーカーの財務状況に大きな影響を与える可能性がある。再生可能エネルギーに対する大規模投資の前例としても役立つかもしれない。

 Wal-Martによるソーラーシステムメーカーとの契約は当初2月に予定されていたが、これまで延期されていた。

 日本の企業もこのくらいのことをやってくれませんかね。さしずめ、2兆円も儲けているどこやらの自動車メーカーさんはやらないのでしょうか。ハイブリッドで環境を謳うのも良いですが、少しは儲けを還元したらどうでしょう。噂では、太陽光発電は採算が取れるようになればやるとのことですが、そんなケチなこと言わずに世界に貢献したらどうですか。

やらないだろうなぁ!

2007519日土曜日  第2799回  日本

  昨日、一昨日と、中国・韓国・アメリカと太陽光発電に目覚めた国の取り組みを取り上げてきましたが、日本にはそうした動きは無いのでしょうか。
  ありました。三菱が動き出したようです。

  日刊工業新聞より

  三菱重工業、07年度末までに太陽光発電設備を全事業所に導入

  三菱重工業は16日、07年度末までに、同社製太陽光発電設備を全事業所に導入すると発表した。すでに同設備を一部事業所に導入しているが、二酸化炭素(CO2)排出量削減策の一環として全事業所に広げる。全事業所への導入が完了すると、CO2排出削減量は現在よりも約50%増の年間約340トン分になるという。

今回導入する設備は現行の微結晶タンデム型太陽電池。今秋以降、順次導入する。具体的には冷熱事業本部(愛知県清須市)、紙・印刷機械事業部(広島県三原市)、工作機械事業部(滋賀県栗東市)など5事業所に導入。また既設の長崎造船所諫早工場(長崎県諫早市)などにも追加導入する。全事業所への導入が完了すると、総発電出力は1090キロワットとなる。

 ウォールマットの20メガワットから比べると余りにもスケールが違いますが、それでも日本を代表する大企業がやることに意義があるでしょう。尤も、自社製品というところは第2564回で取り上げたシャープの亀山工場と同じで国の補助金を半分は貰うのでしょうから割り引く必要がありそうですが。
  ここはやはり、昨日も書いた世界一の自動車会社さんに利益の還元をお願いしたいですね。どうせ国の補助金と税金対策で殆ど只でできるはずですから。

やっぱり無理かな!

2007520日日曜日  第2800回  迅速開票

  第2773回で例年より2時間位早くなった坂出市の開票について書きましたがどうやらあちこちの自治体で試みが広がっているようです。

  18日、読売新聞より

  目指せ迅速開票

  選挙の開票作業のスピードアップに取り組む自治体が増えている。4月の統一地方選の道府県選では、開票作業を30分内に終える自治体も出てきた。・・・中略

  最も迅速だったのは福島県相馬市の22分。以下、長野県小諸市(29分)、広島市三次市(同)、千葉県鎌ヶ谷市(35分)などの順となった。・・・中略

  一位の相馬市は、候補者ごとに色分けしたイチゴ用パックを使って投票用紙を仕分けする独自手法を使い、これまでも実績を積み上げてきたという。・・・以下略

  改善策として勧められているのは、立って開票作業を行う、作業着・運動靴を着用、作業台を高くするなどだそうです。
  スリッパを運動靴に替えるのは
第2773回で取り上げた四国新聞の記事にもありましたがこんな単純なことでも効果があるんですね。残念ながら、今回の坂出市の開票はスリッパでした。スリッパが足りなくて靴下の人もいたくらいです。
  それにしても22分とは驚きですね。かなり努力したのでしょう。やればできるということでしょうか。疑問も持たずに旧来通りのやり方でやってきたところが殆どなのでしょう。しかし、全国にこうした努力が広まれば手当ての削減効果も大きそうです。

頑張ってもらいましょう!

2007521日月曜日  第2801回  車が売れない

  第2785回でクルマの販売数が減っていることを喜びましたが、その原因は、まさか日本人が環境問題に目覚めてクルマの購入を控えているなんて考えるほど日本人を信用もしていませんでした。それは、収入の低下やガソリンの値上がりなどが主な原因であると思っていましたが、大きな違いはなかったようです。

  団藤保晴の記者コラム 「インターネットで読み解く!より

  車が売れない現象は若者の指向変化か [ブログ時評79] (2007/05/13)

  ・・・略

  ここ数年、2030歳代を中心に、将来の収入や家計負担に対する不安がより高まった。子どもの教育投資、住宅ローン、税金、金利、医療費などの負担が重くのしかかり年金制度への不信も強い」「自動車ほど価格が高くなく維持費もかからないデジタル家電を優先させる傾向が強まっているという。毎月の出費も、携帯電話やインターネット接続料などがかさみ、車が敬遠される要因になっている」と指摘する。・・・中略

  マイカーは持たない、あるいは持てないとしても、車を走らせたい気持ちに差は少ないのではないか。文句無く良いクルマがあれば、そして若い世代では3分の1にも達している非正規雇用、低賃金の状況が改められるなら、国内市場は再び膨らむのだろう。膨大な利益を上げている自動車産業には、その期待に応える義務がある。

  クルマに収入の全てを注ぎ込むようなクルマ命の私の世代と違って携帯電話など他にも必要経費の沢山ある今の若者は大変ですね。その上、雇用不安があるのですからクルマなど持つどころじゃないのかもしれません。そして、その雇用不安の元凶がトヨタなど自動車会社にあるとすれば皮肉なことですが、彼らがそれに気が付かないはずは無いと思うのですがそれでも雇用の改善を図ろうとしないのは何故なのでしょうか。
 ヘンリー・フォードがT型フォードを従業員が購入できる値段にしたという原点を忘れた自動車会社に未来はあるのでしょうか。案外、今が頂点なのかもしれませんよ。

単なる願望かも!

2007522日火曜日  第2802回  自転車通勤

  昨日も書いたように環境のためにクルマの減少を喜んだり、第1073話第1127話でも取り上げたように車主体の交通体系から公共交通や自転車・歩行などへの移行こそ目指すべき方向と書いているくせにクルマを手放せない毎日の生活に内心忸怩たる思いを持っていました。
  何時かは自分がクルマを捨てることを実践すべきと思いながらも、田舎の交通体系ではそれもままならず不本意ながらもクルマを手放せずにいました。
  しかし、今度の体育館の嘱託という転職で思わぬ機会が訪れました。と言うのも、距離にすれば2キロ弱、クルマで10分弱の通勤距離は歩くには少し遠いし、クルマでは近すぎるという自転車通勤にはもってこいの距離なのです。
  これこそ自転車通勤を始める絶好の機会と思いながらも、その便利さを手放すことに躊躇して2か月弱が経ちました。
  しかし、そんなことでは駄目と、とりあえず始めてみようと決心してとうとう先週末に行動に移しました。
  自転車は、子どものお古を使わしてもらうことにしました。お古とはいいながら、私が40年前の高校通学に使っていた実用一点張りの自転車とは違って、3段ギアがついたスマートなものです。その通学以来始めてといっていいくらいの久し振りの自転車でしたので、上手く乗れるかなとちょっと不安もありました。乗って漕ぎ出した直ぐはハンドルがふらふらしましたが、10メートルも走り出すともうずっと乗ってきたような感覚に陥りました。人間の能力は凄いですね。
  とは言いながらわずか10分程度で到着したものの途中で太ももが上がらなくなりそうで「こりゃ、やっぱり体力的に無理かな」と一瞬不安を覚えました。到着した時は足はガタガタでしたが何とか仕事にもかかれました。
  気候も暑くも寒くも無く一番良いときに始めたのかもしれません。まだ2、3日しか経っていないので何時まで続くかの心配はありますが、雨や夜勤にはクルマを使ったりして序所に慣らしていくつもりです。何時か、クルマを捨てられる時がくることを期待したいものです。

どうなることやら!

2007523日水曜日  第2803回  AED

  AEDってご存知ですか。心肺停止の人にこの機械で電気ショックを与えて心臓を再稼動させるものです。救急車の到着までにこれで処置することにより助かる率が大幅にアップするそうです。
  最近は東京マラソンの時にこれを自転車に載せて待機していた大学生部隊により人命を取り留めたランナーや野球の試合で打球を胸に受けて心臓停止したピッチャーもこれで助かったニュースがありました。
  以前には、東京の地下鉄でこれに企業が広告をすることで無料で各駅に配置したなんてニュースもありました。
  今では、公共施設や学校などに備え付けられているところが多くなったそうです。

  実を言うと、そのAEDが私の勤務する体育館にも備え付けられていたのです。最初は、何があるのかピンと来ませんでしたが、先輩に聞いてやっとわかりました。これは、良いものがあると感心したものの、もしこれを使う機会があったとき、どうやればいいのだろうかと不安も覚えました。先輩たちは講習を受けたそうです。私も受けたいものだと思っていましたら、20日に受けれることになりました。

  ということで、20日の午前中、坂出市の消防署で3時間の講習を受けてきました。心肺蘇生法(CPR)とAEDの操作方法の講習を受け「普通救命講習修了証」なるものを貰ってきました。
  人形を使った人工呼吸と胸骨圧迫心臓マッサージの実習を受けたので、これで何があっても大丈夫と言いたいところですが、気の小さい私としてはそんな場面に遭遇したら頭が真っ白になって何をして良いのか分からなくなりそうなので願わくばそんな場面には遭遇したくないものです。
  とは言いながらも、AEDはその機械についている電源をオンにすればあとは機械がしゃべって、全ての段取りを教えてくれるのでその通りにすれば良いだけなので、初めてでも十分対処できるものです。それだけに一度でも操作したことがあると安心ではあります。機会があれば一度は受けておいた方が良いでしょう。

  参照:セコムAEDパッケージサービス  日本光電 

さて、役立つ時が来るか!

2007524日木曜日  第2804回  AED

  昨日書いたAEDの記事が偶然でしょうか取り上げられているのを見つけました。

  FujiSankei Business i.より

  2007/5/21 “AED景気”順調 自販機・パチンコ店も「救急所」

  心臓に電気ショックを与えて鼓動を回復させるAED(自動体外式除細動器)が注目されている。4月の千葉・市川市議選では、AED設置を訴えたタレントのプリティ長嶋さんがトップ当選を果たすなど、認知度も急速に高まっている。これまでは公共施設や交通機関を中心に普及が進んできたが、最近は民間企業がオフィスに設置する動きが目立つほか、意外な場所にも置くようになっている。

 ≪4人蘇生の実績≫

 よく目にするようになったAEDだが、効果はあるようだ。JR東日本は2005年9月に設置を始め、今年9月末までに1日5万人以上の乗車がある駅を中心に、163駅で設置する計画。3月末までに104駅で設置を済ませ、20人に対してAEDを使い、4人が蘇生(そせい)した。

 最近は意外な場所にも置かれるようになっている。自動販売機がその一つ。自販機は人が集まる場所に置かれ、AEDの必要性が高いためだ。

 自動販売機運営大手のアーバン ベンディックス ネットワーク(同港区)は、AED搭載自販機を昨年末から東京都内で43台設置。「年内100台」を目標にしている。全国には飲料系だけで約260万台の自販機がある。仮に1割がAEDを搭載したとすれば、AEDメーカーにとってかなり大きなビジネスだ。 ・・・中略

 ≪1台20−30万円≫

 ただし強敵がいる。盗難だ。

 AEDは1本あたり20〜30万円する。ある自販機運営会社の担当者は、「施設内では、自販機の設置場所を確保する上でオーナーへの説得材料になるが、(盗難がある)屋外には置きにくい」と設置をためらう。

 だが、有望な設置場所は他にもある。

 パチンコ関連の業界団体である日本遊技関連事業協会(日遊協)は、パチンコホールへのAED設置を、今年度の目標の一つに掲げている。「『街の救急所』として、客以外にもホールを使ってもらえるようにする」(日遊協)のがねらいだ。

 ねらいは他にもある。というのも、パチンコホールでは、「大当たり」で興奮した客が心配停止状態に陥ることが少なくないといわれる。「確かにそういう話は聞きます」と日遊協。AEDの販売会社幹部は、「米国でもラスベガスのカジノに一番置かれている」と説明する。

日本には、約1万4600カ所のパチンコホールがある。AEDのある店はまだまだ少数派なだけに、“AED景気”は今後も続きそうだ。 (井田通人)

 盗難は実際に東京では起きているそうです。世知辛い世の中ですね。尤も、日本だからその程度で済んでいるのかもしれません。海外では自動販売機ですら自動販売機ごと盗まれるので街角には設置できないといわれるほどですから。
  しかしながらパチンコホールへの設置は賛成しかねます。パチンコホース事態を廃止に追い込む方が先決問題だと思います。代わりの国営のカジノへはどんどん設置すれば良いでしょう。
  いずれにしても、AEDの効用は認知されてきているようです。

いよいよ出番がくるか!

2007525日金曜日  第2805回  タバコ

  新しい職場の体育館の周りの清掃も仕事の内ですが、落ち葉とともに相変わらずたばこの吸殻が目立ちます。どうして喫煙者のマナーはこんなにも悪いのでしょうか。やはり、禁煙してもらうしか方法は無いのでしょうか。
  
第2478回などで何度か取り上げたタバコの値上げと禁煙の話題が又載っていました。

22日、読売新聞より

 たばこ1箱1000円なら禁煙

 喫煙者が気にするのは健康よりもたばこの値段? 京都大大学院経済研究科の依田高典教授(応用経済学)らの研究グループは、たばこ1箱が1000円なら、喫煙者のほとんどが禁煙し、ニコチン依存度が高い人ほど、価格が禁煙の動機付けの重要な要因となる、とのアンケート結果をまとめ21日、発表した。
  調査は喫煙者600人を対象に、ニコチン依存度を低、中、高度に分類。たばこ1箱の価格や路上喫煙への罰金の有無、家族の肺がんリスク情報などと、喫煙に対する動機付けをアンケートした。
  罰金や健康へのリスク情報は、低、中度依存者には禁煙の動機付けになる一方、高度依存者には、ほとんど効果がなかった。
しかし、1箱当たりの価格を2倍程度の600円にするなら、低度の80%、中度の60%高度の30%が「たばこをやめたい」と回答。1000円では、いずれも9割以上が「禁煙を決意する」という結果になった。依田教授は「禁煙者を増やすためには、たばこの値段を大幅に引き上げることが有効」と話している。

それにしても、大学教授って気楽な商売なのかな、もう定説になっていそうなこんな研究をしているんですから。とは言いながらも、こんな有効な手段を取ろうともしない政府は日本人の健康よりも税金の方が大切なのでしょうね。
国民のことを思うなら、あんな不健康なタバコを止めさせてあげる為に1000円に値上げしましょう。

止めて始めてわかるタバコの害!

2007526日土曜日  第2806回  直流

  第1938回第2735回で取り上げた直流ハウスの実現の後押しになってくれそうな記事が少し古いですがありました。

  Sankei WEBより

  【正論】首都大学東京学長・西澤潤一 日本の「先見的研究」を見直そう

  「直流送電」技術など環境保全に貢献

  ・・・略

  ≪直流送電の復活へ一歩≫

 最近、筆者の研究室で試作していたサイリスタという半導体デバイスが直流を交流に変換できることがわかった。長い間渇望されてきた技術で、発表したら米・ニューヨークのゼネラル・エレクトリック(GE)社の研究所から「見せて欲しい」という電話が入った。歓迎する、と答えたら翌日にはもう仙台に飛んで来た。いろいろ説明したあと、「何をやるつもりか」と聞くと、「直流送電をやりたい」とのことだった。電線を通してエネルギーを運ぶことを始めたエジソンは直流を使っていたのだが、交流送電を推進したテスラやスタインメッツに敗退したのだ。

 敗退の要因は変圧器だったが、サイリスタ半導体を利用すれば極めて効率の高い直流変圧器を作れる。これで、直流送電の復活が可能になると考えている。送電効率をみると、交流で猪苗代湖から東京までの距離に相当する200キロメートル送れるとしたら、直流送電なら1万キロメートル送れる。電線を40%太くすると2万キロメートル、北極と南極の間の距離になる。つまり全世界どこからどこへでも電気を送れることになるのだ。水力は東南アジアに大量にあるので、ここで発電し、十分なエネルギーを全世界へ送ることも可能だ。

 その後、ある日東京から電話があった。「私は石油輸出国機構(OPEC)の総裁だが、あなたは石油を使うなといっているが、事実か」。「その通りです」と説明したら、大切な話だから東京へきて説明してくれという。さらにOPEC総会でも話して欲しい、となってキプロス島まで行く羽目となった。

 ≪「できない」は責任回避≫

 何でもそうだが、科学技術などとくに「だめ、できない」といっていては技術者として責任を果たしたことにならない。これまでは水力発電で多くの電気をつくれても、遠ければ使うところまでもってこられなかった。直流送電と直流変圧器を利用すれば、その問題は解決する。

モーターなどの電気機械を周波数20〜30キロヘルツの電力で動かせば、機器の大きさと重さは20分の1ぐらいにできる。水力発電所を有効に活用できれば、二酸化炭素の排出も抑制できる。(にしざわ じゅんいち)(2007/04/07 07:00)

 エジソンさんもこれで名誉挽回できるかもしれませんね。これが本当だったら太陽光発電にとっても追い風になりそうです。
  太陽光発電で発電された直流をそのまま直流家電で使うことができれば交流への変換によるロスも少なくなり少ない太陽電池で家庭の消費電気を賄えるシステムも構築できそうです。それによるコストダウンは普及の追い風になるはずです。

是非実現して欲しいものです!

2007527日日曜日  第2807回  ムラサキカタバミ

  第2794回でどうやって退治するかと悩んだムラサキカタバミとの戦いは一筋縄ではいかないようです。
  どうしても1本1本手で抜く気持ちにはなれずに園芸店に農薬を探しに行きました。
レインボー薬品シバキープというのが芝生を痛めず雑草を枯らすとのことだったので試してみることにしました。ただし、ムラサキカタバミに効くかどうかははっきりとは謳っていませんのでどうなるかはわかりません。

  早速、使ってみました。2リットル入りのを買ったのですが足りずに一部は残りましたが、後は、結果を見てからにします。2、3日して葉は一部白くなって枯れてきたようですが、説明書では3週間くらいかかるとのことなので直ぐには効果がわかりません。しかし、気の短い私としては3週間も待つ気にはなれません。

  ということで、薬が足らなかったところを手で抜いてみることにしました。ところが、思った以上に手強わく簡単には抜けそうもありません。そこで、以前を退治したように芝生を掘り起こして根っこから取ることにしました。芝生は枯れてしまうかもしれませんが、完全に退治するにはこれしかないかもしれません。
  これでも、少しでもうろこ状の塊が残れば又生えてくるそうですからきっと完全に退治するのには何年かは掛かりそうです。全く、その花の美しさにだまされて情けを掛けたのが命取りでした。
  とは言いながらも、やらなければ大変なことになりそうなのでやるしかなさそうです。芝生も枯れても2、3年もすれば元に戻るでしょう。
  ということで、芝生を掘り起こして見ましたが、聞きしに勝るはびこりようでした。芝生を掘り起こし、土を落としてやっと芝に絡まった根を取り除くことが出来ます。酷いところでは30a・b四方くらいの中に何十と
鱗形がからまっています。それを一本づつ芝の根から解きほぐすように取って行くのですから時間が掛かることおびただしいものがあります。これは、何時になったら終わるのか想像もつきません。やはり、農薬に頼りたい気持ちです。

さあ、どうする!

2007528日月曜日  第2808回  タバコ

  第2805回でも書いたように現在の体育館での周辺清掃で相変わらずタバコの吸殻の多さにタバコのみのマナーの悪さに感心させらる毎日です。
  しかし、そんなタバコも若者の嗜好品ではなくなってきているようです。

  時事ドットコムより

  2007/05/26-06:18 新社会人の9割吸わず=喫煙社員にマイナスイメージ

  新社会人の約9割はたばこを吸わず、喫煙する会社員に抱くイメージは良くないことが26日、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のインターネット調査で分かった。4人に1人は会社選びでオフィスの禁煙環境を考慮しており、新社会人の非喫煙志向がうかがえた。

 調査は、今年4月に就職した全国の20〜25歳の男女を対象に実施。各250人、計500人の回答を分析した。

 喫煙したことがない人は75.8%、吸っていてやめた人は12.2%で、習慣的に喫煙している人は12.0%。喫煙しない理由(複数回答)は「体に悪い」が65.2%で最も多く、「お金が掛かる」「髪や服ににおいが付く」と続いた。

 たばこの効用(同)では「ストレス解消」(46.2%)、「リラックス効果」(24.6%)などが挙がったが、「自分の健康を害する」(94.2%)「周りの人の健康を害する」(89.8%)など害を挙げる人の方が圧倒的に多かった。

  良い傾向ですね。クルマを選ばなくなった若者はタバコも選ばなくなってきているのでしょうか。ここにも携帯の影響があるのかもしれません。それにしても、今時の若い人の好みは我々の時代とは全く違ってきているのかもしれません。意外と、健全なのかも。

意外と未来は明るいのかも!

2007529日火曜日  第2809回  ガム

  昨日のタバコのポイ捨ても非常に腹立たしいし、その想像力のなさに怒りを覚えますが、それ以上に信じられないのがこの部屋の最初の頃・第71話で取り上げたガムの吐き捨てです。
  交差点などに無数にある黒いしみがガムだと知った時には信じられない想いで「日本人のモラルはここまで落ちているのか」と愕然としたものです。
  しかし、これは大阪での単身時代の歩きと地下鉄などでの移動が主体だったからこそ目に付いたのであって、帰ってきたこちらで自動車ばかりに乗るようになってほとんど気が付かなくなっていました。
  先日も、偶然ニュースで大阪の御堂筋の会社の人が前の道路のガムを
スクレイパーのようなもので一つ一つこそげているのを見て、相変わらず大阪のマナーは悪いなぁと思ったものでした。
  ところが、体育館に勤務するようになって暫らくして玄関のタイルの上にあのしみを見つけてしまったのです。まさか、公共施設の玄関であのしみを目にするとは正直信じられないものがありました。
しかし、注意してみるとあちこちにそのしみはありました。道路への吐き捨ても許せませんが、こんな公共施設の玄関にガムを吐き捨てる人がいるとは、坂出市のモラルも大したことはなさそうです。

  と、憤っていてもどうにもなりません。そこで早速、あのニュースで見たようなスクレイパー(体育館にそれに近いものが偶然ありました)で掃除に挑戦してみました。
  これが、やってみると結構うまく取れるのです。何年も経って変質してしまったものは意外と簡単に取れます。それに比べて比較的新しいものはまだ下の方はガムの白さも残って粘着力もあり取り難いものがあります。一番厄介なのは、捨てられてあまり日が経っていないものです。表面の色もまだ真っ黒になる前で粘って簡単には取れません。
しかし、それもタイルの上だから何とか取れましたが、アスファルトの通路に吐かれたものはほとんど不可能でした。これは、黒に黒で余り目立たないのでマァいいかと諦めました。
  なんて、結構面白がってやりましたが、それでも100個以上はあったのじゃないでしょうか。まだまだ見落としもありそうなのでこれからも注意して除去していくつもりです。

  それにしても、自分たちが利用している施設の玄関にガムを吐き捨てるなんて一体どういう気持ちなんでしょう。

信じられません!

2007530日水曜日  第2810回  2050年

  太陽光発電に対する政府の無策を散々非難してきましたが、今回の安倍首相の2050年CO2半減宣言には驚きました。安倍さん、何処まで本気なのか、それとも只、言ってみただけなのか。もし本気で取り組むつもりなのであれば太陽光発電も追い風が吹くかもしれません。間違っても、原子力発電を促進なんて方向には行かないで欲しいものです。

  何時もの市民のための環境学ガイドが私の日頃の主張を見事に書いてくれていました。

  安倍首相の大胆提案と実現可能性 05.26.2007

  安倍首相は、5月24日の夜、アロヨ・フィリピン大統領などが参加した会議「アジアの未来」で講演、2050年までに全世界の二酸化炭素など温室効果ガスを現状から半減させることを全世界の共通の目標として掲げ、ポスト京都となる13年以降には、米国、中国、インドなどのすべての主要排出国が参加できる枠組み作りを提唱した。・・・中略

  B君:やはり家庭用、オフィス用の電気代への課徴金ではないか。例えば、1kWhあたりの電気代の50%分値上げ。産業用は据え置き。これを、電力事業者が、再生可能エネルギー導入のための追加費用、例えば、再生可能エネルギーの購入価格を3倍にして、ドイツなみにするとか、電力網を格段に強化して、大量の再生可能エネルギーが導入できるようにする、火力発電なら高効率発電を導入するなどの特定目的に使用することを義務付ける。・・・中略

  A君:乗用車、個人用商用車用のガソリン、軽油代にも課徴金が必要。リットルあたり100円ぐらい。こうなれば、これまで本HPで攻撃してきた大型自家用車、燃費の悪い軽などが多少減る。ただ、この収入を何に使うか、それが難しい。地方自治体の公共交通(新路面電車)の新設などによる都市構造の根本的変更に使うのが良いのかもしれない。大都市なら、電気自動車を使ったカーシェアリングとかいったのはどうでしょう。・・・以下略

  太陽光発電と公共交通を主体にした交通体系に電気自動車。これこそが世界が進むべき方向であることは間違い無さそうです。この中で、個々に省エネを促進して行けば50%削減も実現は不可能ではないでしょう。

要は、本気かどうか!

2007531日木曜日  第2811回  全庁舎屋上

  松岡大臣の自殺には驚きました。最初のニュースを聞いたとき殺しても死なない人だと勝手に思っていたあの松岡氏大臣と自殺がどうしても結びつきませんでした。私の人を見る目も大した事無さそうです。

  その衝撃に続いて、これも一瞬信じられないようなニュースを目にしました。昨日も取り上げた安倍首相のやる気は本当かもしれません。

  YOMIURI ONLINE

  国管理の全庁舎屋上、太陽光発電か屋上緑化に…首相が指示

  安倍首相は29日、政府の地球温暖化対策推進本部の会合で、温室効果ガス削減に向け、国が管理しているすべての庁舎の屋上で、太陽光発電か屋上緑化を実施するよう指示した。

 各省庁では、太陽電池を効率的に行える延べ床面積1000平方メートル以上の全庁舎について今月中にもリストアップし、早急に導入する予定。

首相は「現状の対策のままでは、京都議定書の目標達成が極めて厳しい状況にある。目標の達成のためには、政府が率先して取り組み、自治体や幅広い業界にも取り組みを促す必要がある」と述べた。(20075292113 読売新聞)

 日頃から、国や自治体など公共施設の屋根と言う屋根には太陽電池を設置すべきと思っていた私としてはやっとこういうトップが現れたかと感激です。
  これで、いよいよ日本の太陽光発電が動き出すかもしれません。国の施設と言わずあらゆる公共施設には直ぐにも設置に掛かって欲しいものです。それにより、コストダウンが進めば、住宅用も一気に進む可能性があります。
  太陽光発電の営業に敗れてしまって貢献はできなくなった私ですが、日本の未来の為には素直に喜びたい。
  しかしながら、本当に実現するのかとの疑惑の念もあります。何かと取りざたされる安倍首相ですが、ここは期待したいと思います。

頑張ってください!

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