団塊の世代の部屋(39)

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2002101日火曜日  第1108話  余分なつり銭

 未だに馴染めないことに、昼食などの後の支払いで消費税で端数を払わされるときです。
 「面倒くさいのに、消費税なんか取るなよ!切り上げても良いから丁度にしろよ。」と考えてしまいます。変に、端数まで払わせるくらいなら切り上げて丁度にした方が客も面倒くさくなくて喜ぶと思うのですがどうでしょう。
 切り上げが良心がとがめて出来ないのなら、客に不快感を与えるより、いっそ、内税にした方が余程客に対して親切だと思うのは私だけでしょうか。
 何故、そうしてでも客を喜ばそうとしないのかと不思議でなりません。多分、客が小銭を払うのに不快感を持っているなんて想像もしないのでしょうね。

 そんな以前からの思いに答えてくれるようなコラムがありました。

 以前にも第987話で紹介した読売新聞日曜版(29日)の「赤土色のスペイン」です。あの「しっかり並んでろ、庶民!馬鹿野郎!」と書いた堀越千秋さんが「余分なつり銭の心意気」と題して、又面白いことを書いていました。

 スペインのある町では、つり銭を20ペセタ(20円ほど)くれるべきところを25ペセタ玉ひとつよこすのだそうです。
 それは、主人がもうろくしておつりをおつりを余分によこしたのではなく、端数をこまごま勘定するのが面倒なのからだそうです。

 ・・・略

 そしてその面倒を、五ペセタの十字架として自ら背負う、という心意気なのである。

 これぞ、真の気っぷ良さではないか。
わが人生は金に左右されるものではない!しみったれた節約の日々を、おれは受け入れるものではない!と確認するには、常に多少のヤセ我慢と自己放棄が必要なのだ。貧乏生活には欠かすことの出来ぬ”パフォーマンス”であり、気合である。・・・以下略

 良いですね!こういうの大好きです。商売はこれでなきゃ。これをやられりゃ、客はいやでもまた来たくなるというものです。損して得取れの真髄というものじゃないでしょうか。

このくらいの気概を日本の商人にも持って欲しいものです!

 そのあとが又面白い。

 ・・・略

 じゃ、一円が足りなければ、パンひとつ売らない日本人のケチ臭さはどうだ?その、一見日本の美風とみえる潔癖さと正確さは、本当は弱いものいじめが習慣化したものだ。見たまえ。一円たりとも容赦しない消費税を、権力を持つ強者である政治家や役人は、何とどんぶり勘定でつかうではないか。・・・以下略

 この、堀越さん、本当に痛快ですね。一々うなずけることばかりです。庶民は、こつこつと税金を納め、権力者はそれを平気で無駄使いしたり、自分のものにする。堀越さんの指摘通りです。

2002102日水曜日  第1109話  

 どうやら、日本人は落ちるところまで落ちたのかも知れないと思わせられて気分が重くなりました。
 北海道西友元町店が輸入豚肉や牛タンを国産と偽って販売したお詫びとして、レシートなしでの返還に応じたのに対して、返却額
(訳5000万円)が販売額(約1300万円)の4倍になり、急遽返却を取りやめたところ集まった客が騒いだというものです。
 実際に偽装で販売された金額は約90万円位だったそうですから西友も高く付いたものです。

 西友はいくら責められても仕方ないでしょうが、買ったはずないとわかる人たちが、とてもじゃないが商圏とも思えないほど遠くから押し寄せてきたり、挙句の果てに返却の中止に対して騒いでいるなんてのは一体どうしたことなんでしょう。恥というものが無いのでしょうか。
 本来なら、ブランドに騙されて買ったばかりか、本当の味も分からなかったのを恥として、返金なんてとてもじゃないが貰いに行けないと考えるくらいの気持ちになって欲しいと思うのは言い過ぎでしょうか。
 しかし、このパターンどこかで見たことありますね。そうです、農水省の甘い取り締まりで雪印や日本ハムなどが陥った罠と同じです。結局は、日本中、消費者も業者も「どうせばれやしないのだからやらなきゃ損」と全く同じせこい発想でやったということでしょう。どっちもどっちです。

 日本人って、ここまで堕落していたのですね。これはもしかしたら、この国は根本的に再生不可能だという証拠なのかもしれません。
 行き過ぎた恥の文化も困りますが、群集心理もあるとはいえ、これほど恥を捨てた行動が堂々と行われるということは、想像以上にこの国は駄目になっているのかもしれません。
 特に、大人の世界に絶望しているのかもしれないとしても、あの群衆の中に若者が多く見られたのは残念です。
 戦後50年の教育と政治の堕落、金が全ての時代風潮などが、たまりたまってこうした若者達を育ててしまったのだとすると、そう簡単には元には戻らないでしょう。

とんでもないことになっているのかも!

2002103日木曜日  第1110話  恥2

 昨日書いた西友の代金返却事件、やはり、暗澹とした気持ちになった人が多かったようです。
 1日から2日の新聞、
HPで取り上げているところが目立ちました。それぞれに、ちょっとした切り口の違いなどあって興味深く読みました。いつもの巡回路の中だけでもこれだけありました。

 読売新聞 2日付け、編集手帳

 「肉の偽装」が「客の偽装」に手痛いしっぺ返しを受けた今回の騒動は、喜劇に しても後味が悪い。

 

 日本経済新聞 2日付け、春秋

 豚と牛、民と官の違いはあるものの、今回の一件は、食肉の偽装を誘引・多発させた悪名高い国 産牛買い取り制度と酷似している。

 

 朝日新聞 2日付け、天声人語

 こんなときには、古典的な言葉を引きたくなる。たとえば「衣食足りて礼節を知る」。それほど衣食に困っているのか。いや、むしろ「衣食足りて礼節を失う」の時代なのか。

 「それほど衣食に困っているのか」には、チョッとカチンと来ます。そりゃ〜、マスコミさんは給料良いでしょうとも・・・。働きたくても職の無い人間がいることを忘れていませんか。

 

 毎日新聞 2日付け、社説

 “偽装客”を責めるだけでなく、皆で古来の恥の文化も大切にしながら清く正しく生 きていこう。一方で、正直者がバカを見ないように勧善懲悪の社会システムを機能さ せることも必要だ。

 

 いつもの、勝谷雅彦の××な日々 1日付け

 今祖国にその風景を見る時寒々としたもの がある。「あの人はナニだから」という「世間の目」をかまわずに人間としての誇りを売り 渡す連中が今や特別な存在ではないのだ。

 

 今度サラリーマンを辞めて民社党の公認候補になった長尾さんのTakashi Nagao OFFICIAL WEB SITE 1日付け コラム 過激にして徒然に

 西友側もある程度の、自称購買者が出てくるは予想していたとは思いますが、ここまではとは予想していなかったでしょう。まさに、現代のモラル欠如を表す象徴的事件ではないでしょうか?

 
 さすがに、この事件は今までの日本では想像できないような出来事だと皆さん危機感を持ったのじゃないでしょうか。
 私も、日頃から批判ばかりしていますが、心の底では、日本人を信じているし、誇りにも思っているところがありました。なんだかんだ言ったって、日本人は良いところを沢山持っていると思っているからこそ文句も言いたくなるのです。
 ところが、今度の事件だけはどうもそんな考えも改めなければならないのかもしれないと思えるところがあります。やはり、戦後50年の澱はとてつもなく溜まってしまっているのかもしれません。
 ここまできたら、今までの日本の常識は世界の非常識でなくなって、暴動を起こして銀行焼き討ちくらいのことをやるものが出てくるかもしれませんね。それはそれで面白かったりして・・・。もしかしたら、それ程に我慢の限界点が来ているのかも。

それでも日本人を信じたい!

2002104日金曜日  第1111話  独裁

 流石に拉致問題は、西友払い戻しの比じゃないですね。全てのメディアは拉致問題がトップです。
 それにしても、
第1094話でも書きましたが、独裁というのは是ほどに酷いものなのかと改めて認識させられました。よくもあれだけ恥知らずな嘘を並べられるものです。完全に日本の国はなめられているといって間違いないでしょう。

 ひとりの人間に権力が集中することが全て悪に通じるとは言いませんが、殆どの場合、その権力を良いように生かすことは出来ないように思えます。
 所詮、人間なんてその程度のものかもしれません。権力の魔力を手に入れたものがその魅力に打ち勝つことは余程のことが無ければ出来ないということだと思います。ましてや、それが世襲となると、良い面より弊害ばかりが出てくることになるのじゃないでしょうか。所詮、生みの苦しみを乗り越えた初代よりその道で優秀な子供が生まれるなんて事は奇跡に近いはずですから。

 その弊害は、北朝鮮だけでなく日本にも蔓延しています。民主主義の日本では最高権力者といえども北朝鮮ほどの権力を発揮することが出来ないだけのことであって、中小企業などでは同じような権力構造があることは疑いの無いことです。
 北朝鮮の人民と同じように独裁政権の下で苦しみを味わっているサラリーマンも相当数に上るのじゃないかと思います。程度の差はあれ。

 いずれにしても、こうした独裁を打ち壊さない限り北朝鮮との国交正常化は何の意味もなさそうです。下手な国交回復は独裁政権の延命にしかならない。今回のことで、それを皆が感じたのではないでしょうか。何とか金正日体制をぶち壊す方法は無いものでしょうか。

本当に人間って悲しすぎる!

2002105日土曜日  第1112話  イチロー選手

 去年の今頃は、イチロー選手に元気付けられ、高橋尚子さんの世界記録に興奮し、ローズ選手のホームラン新記録阻止の敬遠に腹を立てていました。

 高橋選手は今年も、世界記録はならなかったものの、ベルリンで体調不良にもかかわらず見事な優勝を見せてくれました。
 そして、今年はローズ選手でなく西武のカブレラ選手が既に55本のタイ記録を達成して、新記録を目指しています。流石に去年の批判に懲りて今年の対戦相手は勝負に出ているようです。さて、ダイエーがどう出るか楽しみです。王さんの為にも新記録を達成してもらいたいものです。

 去年と同じような状況ですが、何となく楽しめないのはやはりイチロー選手のシーズンが終わってしまったことにあるような気がします。又、半年間は辛抱の時です。
 去年の圧倒的な成績に比べるとどうしても今年の成績は物足りなく感じてしまうのは仕方ないのかもしれませんが、それは贅沢というものなのでしょう。

 MSNジャーナルでマーティキーナートさんがイチローもマリナーズも恥じることはないで今年の成績が決して悪くないことを書いています。

 その通りですが、やはり、期待してしまうのがファンというものかもしれません。それにしても、今年の盛り上がりが少なかったのはNHKでの大リーグ中継、特にマリナーズの試合が去年より少なかったことにあるような気がするのは私だけでしょうか。
 日本人の大リーガーが増えたことと、民間放送が視聴率目当てに放送権を手に入れたこともあるようです。来年は巨人と西武の両松井選手も大リーグに行きそうなので、今年以上にイチロー選手を見れることが少なくなりそうで心配です。
 申し訳ないが、私は、余り他の選手には興味がわかないのです。もっとイチロー選手が見たい。来年は3年連続200本安打と首位打者返り咲きを期待しています。

半年は長い!

2002106日日曜日  第1113話  ジャック・ウェルチ

 トッテンさんの影響もあって第759話第775話でも書いたように、GEのジャック・ウェルチ元会長の業績を以前ほどには素直に評価できなくなったし、実際にその人に対する考え方に冷たいものを感じてしまったものです。

 そのウェルチさんの最近についてトッテンさんがOur WorldNo.543 経営の神様の報酬に書いています。

 2000年の報酬20億円や退職後のコンサルタントとしての報酬や会社施設使用の待遇などが表面に出て、アメリカ市民が冷ややかな目で見ているそうです。

 効率と利益至上主義の経営者として20世紀最大の経営者として評価された人の裏側が単なる自分さえ良ければだったことが分かって、流石のアメリカでも顰蹙を買っているということでしょう。
 それは、アメリカの経営者の桁外れの報酬を見聞きするたびに何となく釈然としない思いを抱いていた人はアメリカにも多かったという証明のように思います。何事にも限度というものがあります。甘いかもしれませんが、欲の塊は所詮どこかでしっぺ返しを受けることになっていると思いたい。
 今の日本の経営者が真似をしている人員整理の教祖とも言える人が取ってきた効率一辺倒の手法が見直される契機になればいいのですが。

 やはり、トッテンさんの指摘するように、一握りの成功者と多くの敗者という世界の流れはどこかで見直す必要があるということでしょう。
 日本のバカな経営者達に、そして、世界中の経営者にトッテンさんの
企業理念を読ませたいですね。

こんな経営者がどれだけいるのだろう!

2002107日月曜日  第1114話  戦後教育

 トッテンさんがよく言われている日本の戦後教育の弊害による、拝金主義、効率主義、道徳観の欠如などはどうやら我々団塊の世代を念頭に置かれているようです。私にすれば、もうひとつ上の世代からが対象になると思うのですが単なる自己弁護でしかないのかもしれません。

 6日の読売新聞に「補助金遠慮します」との題で興味深い記事がありました。

 第950話で取り上げた鳥取県の片山知事が決めた鳥取県西部地震で被災した住宅の建て替えの補助金を申請していながら、受給していない世帯が100戸以上あるということです。中には全戸が申請していない集落もあったとのことです。
 知事も良いが、住民も良いですね。こういう人たちばかりだと日本もこれほどまでに衰退しなかったのじゃないでしょうか。

 ・・・略

 半数が高齢者世帯で、全戸が一部損壊の判定を受けたが、住民からは「全半壊した他の地区の惨状を見ると、補助金を受けて良いものか」「補助金といっても税金。孫の代までツケは残したくない」との意見が続出。結局、公費による補修は用水路と公民館の屋根だけで、住宅の損傷は住民らが修理した。・・・以下略

 これが、戦前の教育を受けた日本人の良さでしょう。やはりその精神は高齢者にはちゃんと受け継がれているのですね。それが、戦後教育で無くなってしまったという事だと思います。
 その象徴のような事件が先日の
第1109話第1110話で取り上げた西友で起きた払い戻し事件でしょう。
 この世代を作った元凶が戦後教育を受けた団塊の世代以後の世代だと言われれば反論できないものがあります。

やはり教育でしょう!

2002108日火曜日  第1115話  田嶋先生

 第632話で取り上げた田嶋先生、去年の参議院選挙で社民党から出て当選しましたが、国会質問の時間の少なさなどでなかなか自分の思ったような活動が出来ないことを相変わらず「テレビタックル」で愚痴りながらも吼えていました。
 新人、それも野党の小数党では仕方の無いことなのでしょうがパワーのある人だけに自分の意見がまともに発表できないことにいらいらしている様子が現れていました。このあたりは、巨泉さんにも通じるところがあります。
 つまるところは、この国を何とか良くしたいと情熱を持って議員になっても、新人は、すぐには活躍できない。旧態依然たる政治家達の古い慣習の世界に阻まれているということだと思います。当選回数を重ねないと口も利けないような状態では新しいものが生まれることは無いでしょう。

 その田嶋先生が社民党を離党することを決めたそうです。7日の毎日新聞より。

 先週の「テレビタックル」で拉致問題に対する社民党の対応にも不満を持っているような口ぶりだったので、「ああ!この人はやっぱりまともなんだなぁ。古い政治家のように政治の世界の垢には染まっていない、こういう人を大事にしたいものだ」と思っていたところでした。
 拉致事件で何の反省も口にしない土井党首のような歳のいった政治家はもう政治の世界から足を洗って欲しいものです。何でも反対で、日本の国をここまで悪くしたのは自民党や
鳩山さんと同罪でしょう。
 それにしても、何で日本の政治の世界は、あれだけ老人が跋扈しているのでしょう。おかしな世界です。やはり、あの世界も定年制は必要ですね。

 田嶋先生も、大人気ない言動もありますが、その、この国(特に、女性の立場かな?)を良くしたいという気持ちは純粋に見えます。その情熱を生かして欲しいし、それが生かされるような活性化された政治の世界でなければこの国が良くなることはなさそうです。

 今日(7日)の「テレビタックル」が急遽田嶋先生の離党を受けて番組変更をしていました。その中で、離党の決心の原因の一つに社民党の拉致事件に対する反省の弁が無いことをあげていました。よく言ったと拍手を送りたい。
 一方、土井党首が、渋い顔して、離党するのなら議員を辞職すべきとコメントしていましたが、何とも迫力なし。早く辞められたほうが良いのはどちらでしょう。

新人でも良いじゃないか!

2002109日水曜日  第1116話  美人応援団

 今、開かれているアジア大会で違和感を感じて仕方ないものがあります。それは、北朝鮮の女性応援団です。韓国では、若者のその美人応援団に対しての追っかけ現象が起きているとテレビニュースで紹介していました。
 しかし、あの美女軍団はやはり異常でしょう。完全に北朝鮮の宣伝でしかありません。それに単純に美人だと反応しているマスコミにも異常を感じます。というのも、

 私も、北朝鮮に「喜び組」というものがあることを「サンデープロジェクト」や最近の巡回先 殿下さま沸騰の日々『てめーらなめ んなよっ!』●勝谷誠彦の××な日々からのリンク)の10月5日付けで知りました。余談ですが、ここでは田嶋先生もぼろくそです。過激で面白いですよ。

 さて、その「喜び組」とは、幹部や外国招待客の歓迎要員として美女が集められ踊りなどの訓練をされているというものです。上記の殿下さまによると、「首領様の性奴隷組織」だそうです。
 元「喜び組」の女性へのインタビューも「サンデープロジェクト」で紹介されていましたが、やはり、屈辱的なことをさせられていたようです。所謂、昔のハーレムと言われるものでしょう。こんな女性をバカにしたことがあるでしょうか。それだけでも金正日の独裁体制を信じる気にはなれません。
 今回の応援団はその「喜び組」であることは間違いないでしょう。確かに、美しいものを見ることは心をうきうきさせるものがありますが、その裏を考え、一体、彼女達はどういう気持ちで応援しているのかと想像すると、素直に喜べないものがあります。
 そのテレビニュースでも触れていましたが、彼女達はマスコミや現地の人たちと自由に話すことも禁じられているようです。どう考えても、裏で操られていることがはっきりしています。
 8日の
NHK・朝のニュースで、彼女達の宿泊施設である船に韓国のどこかの市長が招待されているのを放送していました。何とも複雑なものを感じます。今時、そんな外交があること自体が異常です。

 どうして、マスコミは単純に表面だけの報道をするのでしょう。もっと、掘り下げて本当のことを知らせないのでしょうか。今、拉致問題で北朝鮮の異常さが明らかになっている時に、あの美女応援団の異常さを単なる好奇心だけのニュースにすることの日本のマスコミの異常さの方が怖い気がします。

それとも、分かっていてやっているのか!

20021010日木曜日  第1117話  社会党

 昨日紹介した 殿下さま沸騰の日々『てめーらなめ んなよっ!』●勝谷誠彦の××な日々社民党に対する辛口評価が続いています。

 それにしても、ここを見ていると、今更ながらに社会党の異常さが分かります。この国がここまで腐ったのは、自民党と社会党の馴れ合いだったことがはっきり分かります。
 国民には、何でも反対でさも対決しているような姿勢を見せて、実際は裏でつながり、国民を欺いてきたのでしょう。あの機密費も暗黙の了解で使い放題だったと言うことでしょう。何といっても村山さんが総理の時にも何の問題にもならなかったのがその証拠でしょう。

 自社どちらも、如何に自分のことしか考えず国民をないがしろにしてきたかは今の日本の状態が証明している。
 特に、何でも反対で日本を停滞させてきた社会党の罪はとてつもなく大きいと思います。その影響を最もこうむったのが、日教組の下で教育を受けた我々団塊の世代かもしれません。それが
トッテンさん曰く「団塊の世代の責任」につながってきているのでしょう。
 それが国民に分かったからこそ、社会党はあれほどに衰退したのでしょう。しかしながら、今になっても反省も無く反対のための反対を続けているのですから本当に害毒としか言いようがありません。

 そして、その跡を継ぎそれと同じようにこの国を停滞させているのが民主党の鳩山さんのような気がします。兎に角、野党第一党がやる気の無いことがこの国の一番の不幸であることは間違いなさそうです。
 国民を忘れた政治家ばかりが跋扈しているようではこの国が良くなることはあり得ないでしょう。

戦後を牛耳ってきた政治家には引退してもらいましょう!

20021011日金曜日  第1118話  変人

 久し振りに「変人」が脚光を浴びました。そう、ノーベル化学賞の田中耕一さんです。昇進を拒否して、主任の立場で研究を続けていたそうです。
 もしかしたら、上司からは煙たがられる存在だったのではないでしょうか。物腰からするとそうでもないのかもしれませんが、日本の企業ではその考えはまだまだ異端の部類に入ることは間違いないでしょう。
 こういうときの、上司のコメントなんてものは日頃の腹の中とは全く違ったものと考えるのは私がひねくれすぎているのかもしれません。しかし、上司や会社にとって、彼のような出世は二の次の考えの人は扱いにくい存在であったことは想像に難くありません。
 正当な評価がなされていなかった証拠は、マスコミも名前も知らずに全くノーマークだったことです。しかし、日本では評価されなくても見る人は見ているという典型的な例です。こういう目を持った世界はやはり素晴らしいですね。日本がそうなるのは何時のことでしょう。
 今後の、会社の扱いがどうなるか見ものです。青色ダイオードの中村さん程、個性が強そうでないので自分から飛び出すことは無いかもしれませんが・・・。
 もしかしたら、日本企業にはないとてつもなくユニークな会社なのかもしれません。どちらでしょう。これも今後明らかになるでしょう。

 前日の物理学賞の小柴昌俊さんも結構ユニークです。始めての東大卒でしたが、やはり、並みの東大卒とは違っていたようです。成績は優が二つしかないほどの劣等性だったということを堂々と公表し、成績表まで見せているのですから。それは、その裏返しとして、強烈な自信と実績をもっているからこそ出来ることだと思います。日頃、優等生の東大卒の官僚社会に嫌気がさしている私としては、並みの優秀な東大生でなくてほっとしました。

 こうなると、本家「変人」にも頑張ってもらいたいですね。竹中さんを金融・経済財政兼務にして、いよいよ不良債権の整理に取り掛かりそうな雰囲気で、株価が大きく下落しています。マスコミは又騒いでいますが、私にすれば、「やっとその気になったか」との思いが強い。尤も、騒いでいるのはマスコミだけで無いようです。

 四国新聞、10月8日、一日一言より

 日本の金融・証券界には駄々っ子が多い。不良債権処理が進まない―と柳沢前金融担当相を非難していたはずなのに、竹中経済担当相の兼務が決まって、処理を進めると宣言するとまた騒ぎ出す。・・・以下略

 この際、徹底的に膿を出し切ることです。それしか日本の再生はないと思います。その代わり短期で勝負してもらわないと職の無い私としては生き残れない可能性がありますが・・・。

いよいよ「変人」の正念場!

20021012日土曜日  第1119話  正義の告発

 第1037話で取り上げた西宮冷蔵への営業停止処分が出たようです。それにしても、7月末から今まで3か月近くかかっています。どうしてそんなに時間がかかるのでしょうか。散々迷った末ということでしょうか。

 10月10日、読売新聞

 雪印食品の牛肉偽装事件で、国土交通省神戸運輸管理部は九日、偽装の舞台となった兵庫県西宮市の倉庫会社「西宮冷蔵」(水谷洋一社長)に対し、在庫証明書を改ざんしたとして、倉庫業法に基づき十一月三日から一週間の営業停止処分にしたと発表した。・・・中略

 同社はこれまで、「処分は不当」として立ち入り調査を拒否。水谷社長はこの日午後届いた、処分通知とみられる内容証明郵便の受け取りも拒否し、「国こそが処分の対象だ」と話している。
 管理部は「処分に従わない場合、倉庫業法違反で登録取り消しにもなる」としている。

 本来なら一ヶ月の営業停止を一週間に短縮していると恩に着せるような表現もありました。やはり、面子があるのか、それとももっとどす黒い裏があるのか、いずれにしても、国民感情を逆なでするような処分には違いない。
 それにしても、マスコミの取り上げは小さいようです。拉致問題とノーベル賞に隠れてこそっと出されたのでしょうか。
 私も、何時ものサイト巡回でやっと知ったところでした。

 論壇:目安箱 平成14年10月9日 国土省お前もか?

 本当に、国民をないがしろにするにも程がある。外務省に農水省、そして国土省。まともに国民のことを考えている省なんてないんでしょうね。やっぱり、並でない東大卒は救いようが無いようです。

何時まで苦しめられるのか!

20021013日日曜日  第1120話  国体

 国体の歴史が変わろうとしているようです。 

 11日の読売新聞読者のページ気流に「国体のあり方検討の時期に」と言う投書がありました。

それによると、今年の「よさこい高知国体」は夏季大会が終わった時点で天皇杯は無理なのだそうです。どうやら、橋本知事の「開催県必ず天皇杯を取らなくても良いじゃないか」の考えがあるようです。

とうとうバカな伝統を打ち破る知事が現れたのです。

 第259話第356話第397話等で何度も取り上げながら、そんな素晴らしい改革が進んでいたとは全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。この投書を見てこれが本当なら、「橋本さん良くやった!流石」と喝采を送ります。

 早速、サーチで探してみました。

 国体概要 参考にどうぞ。

 高知新聞HP「高知で変わる高知が変える」を見つけました。これは素晴らしい、想像以上に頑張っているようです。かなり長いので面白いところを書き出してみました。

 ・・・略

 国体の組み合わせ抽選は不思議と開催県 が有利になる。例えば、本県が常に全国トッ プレベルの成年男子ソフトボール。必ず開催 県と反対側のゾーンへ入る。そこには他の強 豪県もひしめき初戦からつぶし合う。勝ち残っ たチームが地元と当たる。「決勝が一番楽」と 県関係者が言うほどだ。・・・中略

 からくりはこうだ。抽選箱の中の当たりたい県名カードの裏には透明の粘着テープ が張ってあり、確実に選ぶことができる。あるいはテーブルの上に並べた封筒を選 ぶ方式だと、その端がわずかに折ってあるという場合もあるらしい。ある開催県関 係者の証言だ。・・・以下略

 ・・・略

 これまでの国体では日体協、国の「中央」が前例主義的に“押しつけた”基準 に対し、「地方」がノーと言えない歴史があった。平成不況の真っただ中、国体 への考え方も変わってきているはずなのに、実際に相当の覚悟で臨んだ開催 県はなかった。・・・以下略

 ・・・略

 変わったのは「ヒト」。開催地を転々とする“渡り鳥”選手に加え、海外からの 高校生留学、転勤の形で有力選手を一時的に“借り受ける”など、これまでま かり通ってきた方法の否定から始まった。・・・以下略

 これを見ると、国体の名の下に、如何に無茶が行われていたかが良く分かります。お役人のやることが如何に前例主義かということが見事に現れています。こうやって、税金は食いつぶされていくのですね。
 前例どおりに開催県が天皇杯を取る為に、裏で、こんな抽選まで行われていたなんて全く茶番も良いところです。そして、挙句の果てには一流選手からはそっぽを向かれているそうですから一体何のための大会でしょう。

 それだけならまだしも、開催を利用して、所謂、箱物行政で税金が食い物にされています。必要以上に豪華な体育館や競技場がこれ幸いと建設され、大会後には設備維持費で大赤字と言うのが殆どのようです。今年のワールドカップの競技場と全く同じパターンです。
 きっと多くの議員さんたちや官僚、ゼネコンが群がっているのでしょう。全く恐ろしい限りです。

 しかし、橋本高知県知事、たいしたものです。本当によくやってくれました。改革派の知事として鳴らしている去年の宮城県知事も出来なかったことを始めて実行に移したのですから・・・。
 来年からの国体が見ものです。

元の木阿弥にならないことを願います!

20021014日月曜日  第1121話  美人応援団

 第1116話で書いたアジア大会での北朝鮮の美人応援団をTBSが盛んに流しています。12日の「ブロードキャスター」、13日の「サンデーモーニング」と同じものを流していました。
 それにしても、日本のマスコミは本当にぼけているのでしょうか。あの応援団の裏を感じることなく単に人気があると言う取り上げ方をして何も知らない国民の好奇心を煽るだけで良いのでしょうか。
 今まさに、拉致問題の渦中にあって、まさに、その北朝鮮の体制の酷さを突くのに是ほど絶好の機会は無いと思うのですが、それを取り上げないということは、何か意図があるのか、もしかして拉致問題解決前に北朝鮮を刺激しないように気を使っているとか、まさか日本のマスコミがそんな殊勝なはずはないし、ということは単に何にも知らないのか。
 もし、そんなことを知らないとすれば、マスコミとしての怠慢でしかないでしょう。どう考えてもそんなことはありえないですから、やはり、何か思惑があると考える方が自然でしょう。しかし、そんなことをして、マスコミに何の得があるのかは分かりません。

 それでなくても、ああいう応援団を派遣する費用があればどのくらいの餓死者が救われるか考えないのでしょうか。そんな体制の北朝鮮にいくら援助しても、それが末端まで行き渡るとはどうしても考えられません。
 今こそ、北朝鮮の体制の崩壊を外から応援するためにも本当の姿を世界中に知らせることがマスコミの取るべき道と思うのは考えすぎでしょうか。

 今日(13日)の勝谷誠彦の××な日々。にバリ島の爆発事件の背景を書いていますが、フランスのタンカー爆発の件と言い、まさに世界は危機に突入しているこのときに、何をするか分からないテロ国家北朝鮮の「美人応援団」をなんの批判も無く騒いでいて良いんでしょうか。

どこか間違っている!

 さて、今からF1日本グランプリを見ます。結果は辛抱できずにF1Live.comで見てしまいました。なんで中継でやらないんでしょうね!

20021015日火曜日  第1122話  佐藤琢磨

 夜の放送まで待てなかったのと、結果が悪くて途中でがっかりするの嫌でF1Live.comを見てしまった根性無しです。
 こういうのを気の抜けたビールと言うのでしょうか、嬉しい結果が分かって見られたので安心でしたが、やはり、胸を締め付けられるようなどきどき感はありませんでした。待ちきれなかった自分が悪いのですから仕方ありません。
 セナの頃、同じような録画の時に他の放送局が結果を放送してしまいがっかりした経験があったのですが、それでも、待てずに結果を見てしまったのはそれだけ歳をとって辛抱がなくなってしまったのかもしれません。
 それでも、
F1Live.comで5位の結果を見たときの一瞬、「え〜っ!間違いじゃないのだろうか?」と嬉しさを通り越して心配してしまいました。
 マァ!こうして、喜びを感じることも出来たのだから良いとしましょう。それにしてもネットの時代の恩恵ですね。以前にはこうした情報はどこにも無かったのですから。

 それにしても、佐藤琢磨選手、よくやりました。大きな期待を背負いながら、ここまで結果が伴わず、掲示板でもアンチな書き込みが増えてきて、ここで結果が出なければ袋叩きになりそうな雰囲気でしたが、このプレッシャーのなかで最高の結果を出したのですから凄いとしか言いようがありません。
 テレビを見ていたら、最初から余りにスポットを当てるので、まるで出来レースのような結果でしたが、裏目に出なくて本当に良かった。逆の結果だったら、
F1界から抹殺されていたかもしれないくらいでした。これはやはり、強運の持ち主でもあるのかもしれません。

 第753話で取り上げてから丁度一年経っていました。海外に飛び出し、実績を挙げて掴み取ったシート(掲示板ではやはりホンダのバックアップがあるように書いていますが・・・)だけに何とか結果を出して欲しいと思っていたので本当に嬉しいです。
 若い人たちが、世界に挑戦して活躍するって、見ていて心が躍ります。沈滞した日本を元気付けるには一番の薬かもしれませんね。

久し振りに元気を貰いました!

20021016日水曜日  第1123話  帰国

 午後2時半過ぎ羽田空港に着いた全日空のチャーター機から拉致被害者5人が笑顔を浮かべたり、手を振ったりして降りてこられました。一体、どんな顔して降りてくるんだろうと、固唾を呑んで見つめていましたが、あの笑顔には救われた思いがしました。同じように感じた方も多かったのではないでしょうか。
 もしかしたら、洗脳された硬い表情で降りてくるのじゃないかと心配していましたがあの笑顔はそんな心配を吹き飛ばしてくれたような気がしました。笑顔って、凄いです。

 タラップの途中で、長いブランクを感じさせないように、お互が分かったのでしょう、直ぐに抱き合って泣いている姿に年甲斐もなく思わずこみあげるものがありました。やはり、肉親の情というものは傍でどうのこうの心配するものじゃないようです。
 しかし、子供さんたちが一緒に帰れなかったことを考えると、これからどうなるのだろうと心配してしまいます。
 こうなると、やはり、何が何でも子供達を取り返して、二度と北朝鮮には帰さないことが日本政府のやるべきことでしょう。そして、残りの人たちの安否の確認と帰国に全力を尽くすことが絶対に必要でしょう。

 これだけの犯罪を犯し、反省しているとも思えない金正日体制をどうしてもこのままにすることは許せない。一日も早くその体制を壊すことが必要です。その為には世界の世論を高めることが一番でしょう。
 
北朝鮮の美人応援団を微笑み外交などと喜んで取り上げているような日本のマスコミにそれを望むことは無理なのかもしれません。

後は、小泉さんの変人の力頼みか!

20021017日木曜日  第1124話  ネット販売

 ネット生活にどっぷりと使っている私ですが、その割りに、ネットで買い物はしません。今までに買ったことがあるのは、今は無き20インチディスプレイCPUファン (風神)PCの部屋第165話でも書いたディスプレイ接続のBNCケーブルくらいしかありません。全部パソコン部品ばかりです。
 ディスプレイのような根の張るものの場合はそうでもないのですが、安物買いの私が、そのたびに思い知らされるのが、運送費と代引き料金の高さです。一生懸命ネットで安いものを探しても運賃と代引き(それに消費税、これはどちらにしても付きますが・・・)を計算すると、結構高いものについてしまうことです。
 しかし、田舎で手に入らないとなると仕方なく購入することになりますが、どうにも納得が行かないものが残るのは、生来のケチな性格だけでもないと思います。

 今回のBNCケーブルも製品価格は2200円でしたが運賃と代引き料金(これが何と1000円)に消費税で4000円を少し越えていました。こちらでは手に入らないので我慢するしかありませんでしたが、やはりもやもやは残ります。
 
CPUファンの時も同じでした。受け取る時に金額を聞いて、「一瞬、えっ!何でそんなに高いの?」と驚いたものです。それもあって、以後、ネット販売は利用しなくなっていました。
 確かに、他にも、銀行振り込みなどの支払方法はあるのですが、面倒なことが先に立って代引きを利用してしまう私も悪いのかもしれません。
 しかし、これじゃネット販売は今以上には発展しないのじゃないでしょうか。特に、運賃や代引き料が無視できない値段の張らないものは誰だって躊躇するのじゃないでしょうか。この問題を解決しない限り、ネット販売の時代は来ないような気がします。

 14日の読売新聞のコラム「風fromASIA」にそれを解決している韓国の話が載っていました。

 韓国では、タクシー、コンビニ、スーパー、レストランなどでも殆どカードで済ますのだそうです。その理由として、筆者は、国民総背番号制があるのじゃないかと言っています。

 ・・・略

 すべての契約、取引、登録が住民登録番号にもとづいて行われる。だから不正行為の追及が容易で、それが抑止力になっている。
 住基ネットはいろいろ議論があるけれども、ネット社会の成熟のためには必要でないかというのが筆者の見解である。

 実際に韓国の一昨年のネットでの売上は、全小売業の売上の2%になり、年々急増しているのだそうです。なるほど、既に解決しているところもあるんですね。

 こうなると、第1049話でも取り上げた住基ネットが悪いとばかりも言えないですね。やはり、如何に情報を漏れないようにするかを計って、上手く利用することを考える必要がありそうです。
 情報を一箇所に集めて一元管理しようとするから問題が起きるのであって、分散すれば、リスクも分散されるように思うのですが、問題はそれ程簡単ではないでしょうね。
 いずれにしても、決済方法が解決されない限りは、日本ではネット販売は主流にはなれないでしょう。

韓国恐るべし!

20021018日金曜日  第1125話  路面電車

 14日の夕方NHKテレビで「ヨーロッパ路面電車が行く」というのを偶然途中からました。第437話でも書きましたようにヨーロッパでは環境問題から路面電車が見直されてきており、日本でも話題に上るようになって来ています。
 ヨーロッパの町並みと路面電車というのは何となくマッチしていて良いなと思うのは単なる先入観かもしれませんが、どこと無く大人の雰囲気を感じてしまいます。街自体が、レンガなどの古い家並みがあって風情があるからかもしれません。
 それでも、一度は効率面から廃止されたりした路面電車ですが、こうやって、環境面から見直されて、復活していることは見習うべきでしょう。郊外に駐車場を作り市内には電車というパークアンドライドも取り入れられているようです。車社会の見直しの面からも大歓迎です。もっと、日本でも広まって欲しいものです。

 その、番組を見ていて、気が付いたのですが、軌道内に芝生を植えているのです。今まで、軌道内といえば、枕木と砂利、市内でコンクリートや石畳という先入観がありましたので、一瞬目を疑いました。趣があって何とも粋なことをするものです。
 ヨーロッパって、ああいう面では本当に発想が素晴らしいところがありますね。人間に余裕があるのでしょうか、効率ばかりを言う日本ではなかなか出てこない発想だと思い感心しました。
 日本でもやってみる価値はありそうです。
校庭の芝生化と共に広まって欲しいですね。メインテナンスが大変で難しいかもしれませんが、人手がいるだけに、新たな雇用を生み出すことにもなるかもしれません。日本中に緑の絨毯が増える為には少々の人件費も良いのじゃないでしょうか。そのくらいの余裕はあっても良い。

 17日のNHK、朝のニュースで、高知の市電で芝生を植える実験を始めたことが紹介されていました。第1120話で書いた国体に合わせて実験的に「ごめん駅」でやってみて、良ければ順次延長して行きたいそうです。高知県、やりますね!やはり、橋本さんかな。

 それにしてもNHK、横のつながりが上手くいっていますね。情報操作しているのかな。まぁ!こういう良いことの情報操作は可愛いものですが・・・。もしかしたら、NHKにも私と同じような芝生好きがいるのかも。

尤も、余り気が付いた人はいないかも!

20021019日土曜日  第1126話  雑草

 昨日、芝生のことを書きましたが、我が家の芝生は相変わらず雑草に悩まされています。第1029話でも書いたように、芝刈りもしないし、目土を入れるなんてことは当然やらないという手抜きの為に、芝生の根が密集していないので、その隙間に雑草が生えてくるという情けない状態です。
 チョッと油断して草抜きを一日休むと、ちゃんと次の日には生えてきています。これは知らなかったのですが、特に、9月末から10月にかけてその勢いが強いようです。今から考えると、結構悩まされたあの暑い夏の間の雑草も、今と比べるとずっとおとなしかったようです。
 ある日、ふと気が付くと、
第924話第971話で書いたカラスエンドウがあちこちに芽を出しているのです。立てって上から見ていると気が付かないのですが、座って、よく見るとあちこちに生えてきています。ラウンドアップハイロードのお陰で退治できたと安心していたのですが、ちゃんと、種は生きていたのです。世の中、そうは甘くなかったようです。
 毎日、何百本と抜いていますが、あくる日には又生えています。その成長力には恐れ入ります。何時まで経っても終わりそうもありません。去年もこの時期に芽を出したということです。何も知らずに一冬放って置いたのが、春先に芝生を覆ってしまうほどのはびこりに(
第924話)つながったようです。
 それにしても、凄まじい生命力です。諦めると負けなので何とか毎日抜いていますが、好い加減気が萎えそうです。しかし、ここで負けると春先には、又しても地獄が待っている事になりそうです。ここが辛抱のしどころです。
 もう一つの勢力、タンポポも夏の間は殆ど目立たなかったのですが、同じように芽を出してきています。この時期に雑草が勢力をのばすことをこの歳になって思い知らされました。何でも経験するものです。
 しかしながら、期せずして、こんなに雑草とじっくりと戦うという、晴耕雨読の毎日を過ごしています。もしかしたら、人生最良の時だったりして・・・。

 我が家の、狭い庭でさえこれだけ手入れに苦労するのですから、昨日も書いた、校庭や軌道敷内に芝生を育てるのはプロでも大変なんじゃないでしょうか。プロは、農薬などを使ってうまくやるのかもしれませんが、昔のように強力な農薬を使い放題というのは許されない時代だけに、人海戦術が必要になりそうです。

新しい雇用が生まれるか!

20021020日日曜日  第1127話  自転車

 第830話で同じ距離を移動する手段で自転車が一番死亡率が高いと書きました。第1073話では、そんな統計も詳しく調べている自転車社会学会というHPを見つけたことを紹介させてもらいました。

 偶然というか、何時ものサイト巡回路で自転車に関するものがアップされていました。

 市民のための環境学ガイド 「今月の環境」(10月1日2002年〜) 

 10月12日: 自転車事故で1000名死亡

 年間1000名もの死者が出ているのに、社会的に無関心。自転車に乗車中の 事故死で、ここ三年間毎年ほぼ1000名。

 自転車死亡事故の原因の1位は、信号無視、第2位が一時停止違反。なぜ赤 信号で止まらないか。それは、「法に違反しても、捕まらなければ平気だ」、「自転 車なら大した事故にはならない」という思い込みだろう。

 こうした無法状態がどうして日常化したのか。

 その第一の原因は、現在の道路交通法が自動車中心で、自転車の市民権が 完全に無視されているからである。例えば、同じ信号無視でも、乗用車なら反則 切符制度があるために、9000円の反則金で前科はつかない。一方、自転車な ら3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金で前科がつくことになる。・・・以下略

 最も大きな原因は、市民権が無視されていることのようです。もう一つありました。

 論壇 ビジョンボックス 9月2日 自転車の進め・脱車社会の軸となるか?

 これは東京都が放置自転車の責任は鉄道会社にあるのだから税金を取ろうとした問題を取り上げています。
 それに対して、経済産業省と環境省が場所をとらない自転車があればその問題も解決すると、折りたたみの自転車のアイデアを募集しているのだそうです。
 これは、面白いかもしれません。何でも小さくすることの得意な日本人の出番かもしれません。時々競輪の選手が折りたたみ式の自転車を専用のバッグに入れ肩に担いで電車に乗るのを見たことがありますが、あれではチョッと大きいので、もう少し小さくて持ち運びが出来るのが出来たら結構売れるのじゃないでしょうか。そして、車のトランクにも入るものだったら使い道はもっと増えそうです。

 しかし、これだけでは事故などの問題が残ります。その点で、ヨーロッパ系の記者の話が参考になります。

 ・・・略
 日本では、どちらかというと、邪魔もの扱いをしていませんか。
 ちゃんとその『存在権』を認めようとしていないから、本来道路を走る道具である自転
車が、道路のどこを走れば良いのか、わからないわけです。
 慢性的に異常な混雑の車道を避けて、歩道を走らざるを得ません。
 自転車でも、人に直接接触したり、ぶつかれば人身事故を引き起こします。ですから、遠慮勝ちに歩行者をさけながら、恐る恐るゆっくり行かなければなりません。・・・中略

 それに、自転車専用通路など、というと、日本では政治家や役人たちが、すぐに予算と か、用地の買収などという、お金にまつわる問題にスリ変えますが、特に多額のコストを掛けなくても、頭とヤル気さえあれば立派に出来るのです。
 ヨーロッパでは、一般的に現在の歩道の、車道側の一部に白線を引いて、自転車優先
通路としています。 そこは自転車が走る場合は、人は自転車に道を譲ってあげてください、ということになっています。・・・以下略

 どちらも、共通しているのは日本では完全に車が優先され我が者顔で走っているのに対して、自転車は存在さえも認められていないということでしょう。自転車が安心して走れる道が無いことがすべての原因でしょう。
 これは、やはり、動くお金の差でしょうか。自動車業界からの献金の差、自動車税にたかる政・官・財と、自転車業界は太刀打ちできないでしょう。

 しかし、時代は変わってきています。環境を一番に考えるときに移動手段として自転車が見直されるときが来たのです。こんな良いものを有効に使わなくてどうします。
 環境だけでなく健康にも良いとなると、これ程現代に求められているものは無いのじゃないでしょうか。

 家々の屋根にはソーラーパネル。長距離移動は主に鉄道、補助として車、市街地は路面電車と自転車。軌道敷内、や校庭は芝生が植えられ、市街地は緑で一杯。車が市街地に入ってこないから交通事故の心配も無く人々はのんびりとできるというものです。どうやら、日本の目指すべき方角は見えてきたような気がします。これで、炭酸ガスの削減も出来、交通事故死も半減するかもしれません。もっと真剣に考えてもらいたいものです。

こんな時代が来るかな!

20021021日月曜日  第1128話  ブルーリボン

 20日は皇后さんの誕生日だったそうです。その記者会見で今回の拉致事件について述べられたそうです。

 20日読売新聞より

 「何故私たち皆が、自分たち共同社会の出来事として、この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったかとの思いを消すことができません」

 良い言葉ですね。優しさがにじみ出た言葉でしょう。今の日本人に、こういう他人の痛みを感じられる人がどれだけいるのでしょう。特に、政治家や官僚に、この言葉を聞いて自分を恥じることの出来る人がどれだけいるか。自分さえ良ければに流されて、この心を忘れてしまったことが、今の日本を作り上げてきたことは間違いなさそうです。

 何時もの勝谷誠彦の××な日々20日付けでこの言葉を取り上げています。相変わらず過激で面白いです。その中で、

 「その問題にもっとも政治的な事に踏 み込むことを禁忌とされていた皇室が自らを危険に曝されたのである。」

 と書いています。

 成る程、そうなんですね。私などそこまで考えが及びませんでした。ということは、思ってる以上にこの言葉は重大なのかもしれません。どうして、マスコミはこういう視点で見られないんでしょうか。私と同じ程度の頭しかないということなのでしょうか。それとも、敢えて触れなかったのか・・・。

  殿下さま沸騰の日々『てめーらなめ んなよっ!』●の20日付けも、もっと過激ですが、今回はあの拉致家族の人たちがつけていたブルーリボンについてでした。ホームページへを持っている人はブルーリボンを載せてくださいという運動を紹介されていました。

 http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/6813/blue-ribbonn-net.html

 何にも出来ない私としても、これはやらざるを得ないでしょう。赤い羽根や緑の羽なんて何となく気恥ずかしいし、胡散臭さも感じてしまいますが、こういうのなら喜んで協力できます。

 勝谷さんも「臨時国会の議場の議員は何をしている。その胸にリボンがない のは何故か。土井たか子にそのことを聞けよ談合記者ども。」と過激に叫んでいます。良いですねこの視点。どうしてこんなこと思いつくのか、つくづく感心します。
 しかし、国会で、ブルーリボンが増えて、そのニュースが世界に配信されることは意義がありそうです。

 誰が一番に付けるか、これは、国会を見るのが楽しみになります。余り強制的になって全員がブルーリボンをするとなると、それも考えものかもしれませんが・・・。

注目です!

20021022日火曜日  第1129話  検察

 「ザ・スクープ」が終わって鳥越さんは朝のワイドショーに毎日出ているようです。しかし、「ザ・スクープ」の代わりにはならないだろうと思って見てはいません。尤も、この時間帯に見ることができるというのも情けない話ですが・・・。

 さて、その「ザ・スクープ」でも取り上げていた検察の調査活動費横領疑惑で内部告発した奈良地検の元事務官大田原さん(第966話で身辺に気をつけたほうがいいと心配していましたが・・・。)が工事現場に侵入した容疑で逮捕されたことを第1034話で書きました。これも心配していたように裏がありそうですが、実際に侵入して備品を取ったことは事実のようです。何でも、騒音が酷いので嫌がらせにやったと言うような記事を読みました。

 探してみました。時々参考にさせてもらっている Taka-watch.com Renewal Records 闇の検察「けんか両成敗」(その4)にありました。

 その、大田原さんが今度は、事務官時代に個人の戸籍抄本を無断で取り寄せたというような罪で起訴されたというニュースをNHKの朝のニュースでやっていました。本人も認めているそうです。
 詳しく知りたくて、新聞も捜してみましたが、どこにも見つけることが出来ませんでした。

 そのNHKのニュースでは裏金疑惑については全く触れていませんでしたから、知らない人は単なる規律の緩み位にしか思わないでしょうね。それでも、他で目にしないと言うことは、今の状況では流すだけましなのかもしれません。

 この大田原さんという方もチョッと変わっているようですが、どうしても検察の意図を感じてしまうのは考えすぎでしょうか。この大田原さんも三井さんも闇に葬り去られるのじゃないかと心配してしまいます。

 「ザ・スクープ」も終わり、調査活動費横領疑惑も真剣に取り上げるマスコミもなくなってしまったので、その後の報道は検察の発表通りというところでしょう。すべては検察の思惑通りだったりして・・・。
 何となく、怖い時代が近づいてきているような不気味さが感じられます。

まさかとは思いたいが!

20021023日水曜日  第1130話  校庭の芝生化

 戦後の経済と同じように右肩上がりが当たり前と思っていたことに、子供達の体格・体力に平均寿命があります。
 平均寿命は世界一を達成して、未だに延びているようですが、これもそろそろ限界のような気がします。経済は世界で二番の
GNPを達成した後、完全に停滞時期というより完全に減速になったしまい全く元気がありません。
 いずれも、戦前が酷かったからそれだけ伸びてきたと言う面はありますが、それにしてもよくやったといえると思います。
 子供達の体格は背も伸び足が長くなってこれが日本人かと思えるような若者も増え、かなり良くなったといっても世界的に見てもまだ途上国のような気がします。まだまだ、伸びる余地はありそうです。それとも人種的に限界なのでしょうか。この当たりは分かりません。

 しかし、順調に伸びてきた体格に比べて体力の方に問題があるようです。

 20日の毎日新聞コラム「余禄」によると、

 ・・・略

 文部科学省の調査では、持久走(男1500メート ル、女1000メートル)は、20年前に比べ、13歳男子で22秒、女子で17秒 遅い。10・11歳の50メートル走などを、親の世代の30年前と比較すると、 すべて「親以下」だ。身長・体重は親より一回り大きいのに、この体たらく。・・・以下略

 スポーツの世界を見ていると、それなりに記録は伸びているのかと思っていましたが、全体的に見るとかなり問題を抱えているようですね。
 体が大きくなったから体力も当然それに比較して伸びているだろうと漠然と考えていましたが現実はそうではないのですね。
 しかし、考えてみれば、当たり前かもしれません。私達の子供の頃は、毎日外で走り回っていたものです。鬼ごっこに缶けりなど体を使った遊びには事欠きませんでした。三角ベースの野球も暗くなるまでやっていました。体を動かすことが当たり前だったし、他にやることも無かったような気がします。
 今考えると、そうした、生活が体格の貧弱さを補っていたということのようです。今の子供達が我々のような子供時代を過ごしていれば体力はそれなりに向上したのでしょう。
 ところが、受験勉強に
ゲームと子供達は部屋のなかにこもりっきりです。それに、外は昔のようにどこにでも空き地があって遊ぶところに困らなかった時代と違って、常に交通事故の心配があるから、親も子供が家でいることを望んでいるところがあるような気がします。

 経済の発展が子供達の本来の遊びを奪ってしまったのかもしれません。お金の使い方を間違ったといえるのじゃないでしょうか。

 余禄の続き

 ・・・略

 ただ、答申の中で体力向上の手がかりになるかもしれないのが、校庭の芝生化の提言だ。日本では芝生の校庭は2%程度だが効果のほどは先進校の実績が示している。ネックはカネと手間がかかることだ。しかしそれも工夫次 第。安い「芝」の使用や、民間の協力で活路を開いたところもある。

そもそも国家予算からすれば、大した額ではない。人間の活動の源である 体力の向上は、社会にとっても重要な課題だ。必要なカネと手間は、かけなければならない。優先順位とバランスの問題。ぜひ踏み出してほしい。

 第1125話でも書いたように、これは大賛成です。こういうことに金を使うことこそが日本の将来を豊かにすると思います。
経済は発展したが、子供の遊び場の環境は劣悪になったじゃ恥ずかしい限りです。ギスギスした金に追われた効率だけの生活から金は少々足りなくても余裕のある生活に戻るべき時が来ている。子供達をのびのびと育ててあげたいですね。

やはり、余裕が大事!

20021024日木曜日  第1131話  サヌカイト

 わが坂出にサヌカイト通称カンカン石という世界でも香川県でしか産出しないといわれている石があります。名前の通り、叩くとカンカンと澄んだ音で鳴ります。時々ニュースにも取り上げられますからご存知の方もあるでしょう。
 我が家にも、昔の家の土台に使っていたと思われるこの石が庭に沢山転がっています。近所でも、この石を石垣にしているところもあります。かなり硬い石なので重宝されたのかもしれません。その硬さの故に石器にも使われていたようです。
 しかし、いくら日本の中心坂出
(私の日頃の口癖です)のこととはいえ知らない方の方が多いでしょう。例によって、サーチで調べると沢山のHPがありました。

 坂出市のHPからサヌカイトの紹介ページ

 サヌカイト 臼杵美智代 snukito

 磬石(けいせき)音が聞けます

 このsnukitoの中でも紹介されている宮脇磬子さんなどがこの独特の澄んだ音を使って作られる木琴のような石琴というのが良くニュースに取り上げられます。

 と、ここまでは前置きです。

 その宮脇さんの言葉を引用した記事が23日の読売新聞の地方版のコラム「さぬき記者日誌」にありました。短いので全文を取り上げます。

 「本当に良いものは散逸させてはだめ。一堂に置いてこそ価値があるんよ」。サヌカイト(讃岐岩)の石琴を作り続ける宮脇磬子さん(83)は言う。
 統一性のある響きを持った石を選び出し、調律することで初めて調和のとれた楽器として命が吹き込まれる。一つだけでは、ただの音の出る石に過ぎない。
 だが、何でも手に入れたがるのは日本人の悪い癖。石琴でも音や形など、それぞれの個性を見出して並べてこそ、名品といえる。
 そういえば、日本のプロ野球では、毎年のように四番打者ばかりに手を伸ばす球団もあるが・・・・・・。  (和)

 実は、サヌカイトの紹介が目的じゃなくて、最後のところが面白くて取り上げました。これは、読売新聞ですよ。この()さん、やりますね。渡辺オーナーの目に留まったら首が飛ぶんじゃないでしょうか。載せた上もたいしたものです。何か含むところがあるんでしょうか。

 独裁オーナーの好き勝手な言動が目立つ、何かと問題の多いと思われる読売新聞もこんな粋なことをやるとは、チョッと見直しました。北朝鮮ほど腐ってないのかも。

久し振りに「にやり」としました!

20021025日金曜日  第1132話  連絡船

 子供の頃は、夜食に、夕食で残ったうどんに冷たいだしを掛けて食べたり、あくる日の朝にも同じようにして食べたりしたものでした。
 結構、こうした時間が経ってのびたうどんも、「彦江」のうどんは美味しかったし、大好きでした。今は出来たてじゃないとうどんじゃないというように、そんな食べ方は敬遠されているようですが、それは又違った味わいがあって美味いものだと思います。
 尤も、今の飽食の時代には考えられない生活の貧しさもあったからそういう食べ方をしていたということもあるでしょう。
 しかし、子供の頃の味というものは何時まで経っても懐かしいし、そんなもの美味いはずが無いと思われるものでも事の外美味しかったりする経験は誰にもあると思います。それが、お袋の味だったりするわけでしょう。

 うどんの部屋の更新を長い間していないのにこちらにこんなことを書くのは、24日の日本経済新聞コラム「春秋」を読んだからです。

 もしかしたら、この筆者は香川の人かも、それとも転勤族かな。宇高連絡船の頃に食べた高松駅のうどんの美味しさを書かれていました。

 私も、学生時代に連絡船のデッキのうどんや高松駅のうどんは帰郷の度に食べたものです。
 私の場合は駅よりは連絡船のデッキで食べるのが習慣でした。船に乗って、座席を確保してから一目散にデッキに駆け上がったものです。のんびりしていると、長い行列が出来ていて、下手をすると売り切れの時もありましたから、結構必死だったものです。長い間期待していて、食べられなかった時のショックは大きかったですから。
 宇野駅で列車を降りてから連絡船まで走るのには席を取ることも大事でしたが、うどんを食べたいというのも理由の一つだったのです。
 確かに、あのうどんは美味しかったが、今のブームのうどんとは違っていました。というのも、あれは、場所柄もあって、作り置きのうどんですから、どうしても少しのびていて、出来たてのような本当の美味しさではありませんでした。
 しかし、それが分かっていても食べずにいられなかったし、実際、美味しかったのです。地方(私の場合は京都)ではどうしても食べられない味でした。尤も、家についてからの「彦江」のうどんはもっと美味しかったですが・・・。
 「ああ、やっと帰ってきた!」との思いが殊更、あのうどんを美味しくさせたのも間違いないでしょう。

 しかし、良く考えると、あの頃は作り置きのうどんも良く食べていたので、それなりに慣れ親しんでいた味だったのかもしれません。今は、そんな食べ方をあまりしなくなったので忘れてしまったのでしょう。
 それにしても、まさか、「春秋」で讃岐うどんの話に出会えるとは思いませんでした。

懐かしい!

20021026日土曜日  第1133話  強い意志

 日本が変わり始めているのかもしれない。何となくそんな気持ちを抱かせることが起きています。
 あの、拉致事件の5人を北朝鮮に帰さないとの政府の決定を聞いて、そう感じました。今までだったら、こんなことは起こらずに、そのまま5人を帰したでしょう。どこで変わったのでしょう。
 いつもの、
勝谷誠彦の××な日々。10月23、25日付けで勝谷さんはご家族の固い意志が政府を動かしたと書かれています。

 これかもしれませんね。事なかれ主義に陥ってしまっている日本人に活を入れてくれたと言っても良いでしょう。
 「長いものには巻かれろ」「どうせ言ったって無駄」と諦めてしまっては何も動かない。それを、ご家族の強い意思が動かしたのである。もちろん、その背景には国民の怒りと言う応援があったことも確かです。
 それが、今まで散々国民を馬鹿にしてきた外務省の意図まで覆すことが出来たのです。これは、事件ですよ。

 この教訓を活かして、国民も立ち上がる時が来ているのかもしれません。今までの、国民の諦めの上に立っていた国民不在の政治からいよいよ政治を取り戻す時が近づいている予感がします。
 国民が本当に強い意思で主張すれば、あの腐りきった政・官も動くのです。今度のことは、その証明でしょう。それを、ご家族の人が国民に見せてくれたのです。やはり、戦前の人は強かった。

真面目に立ち上がる時かも!

20021027日日曜日  第1134話  石井紘基さん

 お恥ずかしいことに、石井紘基さんって、顔は見たことがありましたが、どんな活動をされていたのか殆ど知りませんでした。だからニュースを見ても、特別の感慨があったわけでもありませんでした。もっと言えば、「そんなに悪いことをするような顔をしていないのに何か良からぬことでもしていたのだろうか?」と一瞬、よからぬことを考えてしまいました。
 しかし、どうもニュースを見ていると逆のようです。そこで気になって、サーチで探して見ました。ちゃんと
HPがありました。

 衆議院議員石井紘基

 何と、正義感の塊のような人じゃないですか。官僚の腐敗や利権政治家を糾弾した本も沢山出版されているようです。
 猪瀬直樹氏が「道路公団問題で一緒にやっていたので、いよいよ、ここまで来たかと恐怖を感じます」とテレビでコメントされていたのが印象に残りました。まさかとは思いますが、反対勢力の仕業でしょうか。
 どうやら、貴重な人を亡くしたようです。私は顔を知っているくらいの無知でしたが、もっと一般に知られていたのでしょうか。それにしても、こうした人がもっと表舞台で脚光を浴びる必要があったはずです。
 何をやってるか分からない鳩山さんよりよっぽど日本に必要な人だったのじゃないでしょうか。こんな人が上に立てないから日本の政治は何時まで経っても良くならないんでしょう。こんなことでしか知ることの出来なかった自分の無知さに腹が立ちます。

 何時も、巡回している、長尾たかしさんも26日付けで触れています。やはり、その活動は認められていたようです。

 勝谷誠彦の××な日々。26日付けでも触れていました。

 やはり、どう見ても悪人には見えないあの顔は本物の顔だったのですね。しかし、これは、どう考えても、大きな損失のようです。一体誰が、何の目的でこんなことをしたのでしょうか。多分、犯人はプロでしょうから、捕まっても、真相は闇の中になってしまいそうに思います。誰が裏で笑っているのか、考えると腹が立ちます。
 今は、拉致家族の問題がメインで、取り上げられる時間も少なく残念ですが、マスコミにはきちんと追いかけてもらいたいものです。殆ど、期待はできないでしょうが・・・。

 折角、昨日は、日本の国も少しは良い方向に向かっているのかなと喜んでいたのですが、まだまだ自分のことしか考えない政・官・財の利権の闇は深そうです。
 犯人が自首しましたが特に裏は無いようなことを言っているみたいです。そんなバカな。

残念です!

20021028日月曜日  第1135話  マスコミ

 25日のフジテレビの横田めぐみさんの娘さんをインタビューした特別番組が総スカンを食っているようです。
 視聴率目当てに、金正日のたくらみに安易に飛びついたフジテレビ、朝日新聞、毎日新聞が大恥をかいたというところのようです。ジャーナリズムを忘れてしまったマスコミが国民の心情を見誤った結果と言えるのじゃないでしょうか。

 残念ながら私は見逃したのですが、勝谷誠彦の××な日々。25日付けの「臨時日記」(勝谷さんの考えで削除済み)で知りました。その日記で始めて、フジ・朝日・毎日がからんでいることを知りました。その姿勢に対する怒りが実際に放送を見た人たちの感想を代表するものだったようです。26・27日にも痛烈に書かれています。相変わらず過激な表現で痛快です。

 27日の「サンデーモーニング」でそのインタビューを取り上げていました。マァ、私のようなぼけた人間はただ単に可哀想と思って涙して、マスコミのたくらみに乗ってしまったかも分かりません。しかし、抗議が集中したということは日本人も捨てたものじゃないですね。

 この中で、毎日新聞編集委員 岸井成格さんが「拉致家族の子供達の説得に家族を一度帰国させる方が良い」と主張していたのが気になりました。
 確かに、単純に考えれば、20年歳前後の子供達を突然つれもどすことは可哀想と言えるでしょう。しかし、一時的に子供達に苦しみを与えることはあっても、あの異常な金正日体制から脱出させるということは長い目で見れば本人達にとっても最善の道ではないでしょうか。
 比較は悪いかもしれませんが、横道にそれた子供を「子供の自主性にまかせる」と放っておくのと、無理やりにでも強制してやるのとどちらが本当の愛であるのかというのと同じじゃないでしょうか。きっと、一時は苦しんでも、最後には良かったと思ってもらえる時が来ると思います。
 目指すべきは、金正日体制の一日も早い崩壊です。そうなれば、子供達が北朝鮮に行くことも自由になるでしょう。

 それにしても、国民を導くべきマスコミのこの体たらくは何とかならないものでしょうか。こうなると、「ザ・スクープ」の中止が益々不気味です。

変な方向へ行かなきゃ良いが!

20021029日火曜日  第1136話  補選

 何とも見事な衆参補選の結果でした。投票率の低さも素晴らしいものがあります。この間の香川県の知事選挙を思い出してしまいました。
 自民党の利権政治に嫌気がさした人たちが選ぶべき対抗勢力もないのでしらけてしまって投票にも行かないという同じパターンが見られるような気がします。

 一体、誰が悪いのか、もちろんしらけてしまって意思表示も放棄してしまった有権者に一番責任があるのは間違いないでしょう。しかし、本来なら、躍進の最大のチャンスを自ら潰してしまった野党、特に民主党の責任は重い。そして、その罪の大半は党首の鳩山さんにあることは明らかでしょう。
 今回の選挙の前に、党首選挙と党内人事で散々みそをつけてしまったことが折角のチャンスを潰してしまったことは間違いありません。
第1107話で書いた鳩山陰謀説はそれ程的外れでもなさそうです。
 そういえば、同じ
第1107話でも触れた熊谷さんとあの亡くなった石井紘基さんがやりあっている映像がニュースで流れていました。やはり、自民党のまわしものが民主党を牛耳っているんだろうなぁと思わせる映像でした。所詮、民主党も選挙に当選することにしか興味の無い野合の集でしかないことは間違いありません。
 せめて、今回の当選者が自民党とはいえ若い人が殆どだったことに希望を持ちたいと思います。

 それにしても、こんな大事な時に、あんな野党と人材しか持てない日本って、本当に悲しいですね。どうやら、このまま滅亡を待つしかないのかもしれません。 

何時になったら変わるのか!

20021030日水曜日  第1137話  マスコミ

 第1135話で取り上げた横田めぐみさんの娘・キム・へギョンさんへのインタビューの放送への賛否両論が広がっているようです。大半は批判のようですが、取材自体は間違いではないと言う声がマスコミ関係者の間では多いようです。ただ、映像を何の考えも無く北朝鮮の思惑に乗せせられたままというその放送の仕方に問題があるという意見のようです。
 今まで、おかしいと言う批判がありながらも表立って大きな声にはならなかったことを考えると、この際、マスコミの役割を見つめなおす意味でもこの問題は良かったのかもしれません。

 29日の読売新聞に、

 『日本民間放送連盟会長の氏家・日本テレビ会長がこの放送に対して、「北朝鮮のプロパガンダ(主義・思想の宣伝)の一つであり、未成年者にインタビューするなんて話にならない」と批判した。』とありました。

 未成年にインタビューが問題と言うのもどこかずれているような気がしますが、とりあえず身内で批判するのは良いのじゃないでしょうか。日本テレビもそれ程違いがあるようにも思えませんが、会長がここまで言えば、これからは気をつけるかもしれませんものね。

 いずれにしても、国民をなめきった放送に対して少しは緊張感を持つきっかけになればありがたいのですが、それ程簡単な業界ではなさそうです。

 そんな問題点を、石井信平さんがサラ金のCMを垂れ流すテレビ局を今日の信平2002/10/28 サラ金のCMを流し続けるテレビ局で追求しています。

 ・・・略

 日本の放送局には、「経営」などない。銀行よりひどい「護送船団」で来た。「民間」ではなく、政府の一部である。(旧郵政省から自社への天下り実態を報じた局はひとつもない。なぜなら、そんなこと当たり前すぎて、ニュースじゃないから)・・・中略

 この国の最後の、最大の構造改革は、メデイア問題で、しかも当のメデイアはこの問題を取り上げませんから・・・以下略

 成る程、裏はこうなっているんですね。こんな状態の業界が日本を良くする為に政・官・財を追求するなんてことが出来るはずが無いのは明らかです。ここまで、腐っているとなると、どこまで、マスコミの報道から本当の情報を選り分けるかしかなさそうです。常に、疑いの目で見ることの大事さを感じます。

何でも、直ぐに信じてしまう私としては難しい問題です!

20021031日木曜日  第1138話  先送り

 竹中経済財政・金融相への批判が湧き上がっているようです。金融機関・政治家・官僚がその先頭のようです。
 皆、今やればデフレで経済が破綻するとの主張です。アメリカの策謀と言う意見もあります。それは多分、全部正しいと思います。そして、今それをやることは、大きなリスクであることは間違いないだろうと思います。

 しかし、そのすべては、今まで先送りにしてきた結果であって、もっと先送りしたからといって根本的に解決する問題ではないのじゃないでしょうか。
 何時かは、やらなければならなかったことを先延ばした結果が負担を大きくしてきたのであって、これ以上伸ばせば、もっと大きな負担とならないと誰が言いきれるのでしょう。

 第1118話で取り上げた、四国新聞の一日一言の言う「日本の金融・証券界には駄々っ子が多い」が本当だと思います。

 この際、日本は徹底的に落ちるところまで落ちるしか取る道は無いと思います。何時かはやらなければならないのなら一日でも早くやって、一日でも早く立ち直りましょう。今なら、そのくらいの余裕もあるのじゃないでしょうか。
 日本国民全部がテント暮らしを覚悟すれば良いのです。一番その可能性が高いのは、職の無い私だと思いますが、それでもこれ以上先延ばしをするよりは良いのじゃないかと思えるのです。
 結局、反対している人達は今の自分の地位を手放したくないだけだと思います。そりゃあ、そうでしょう。皆、勝ち組と言われる人たちばかりで、生活に何の不自由も感じていない人ばかりなのですから、他人がどうなろうと自分達のその地位を守ることが一番大切なのでしょう。
 一度、完全に壊して、金万能の社会を根本から見直すのです。金に振り回されない、もっと、余裕のある社会を考えましょうよ。そして、この国の形を一から考え直すのです。

何時かはやらなけりゃならないのなら今やるべき!

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