団塊の世代の部屋(100)

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2007111日木曜日  第2965回  西宮冷蔵

   赤福以後次から次と食品メーカーの偽装問題が表面沙汰になってきています。きっと、何もやっていない会社なんて殆ど無いのじゃないでしょうか。それじゃぁ何で今頃になって表面沙汰になるのかと言えば、内部告発によるもののようです。
  これは、利益を追求するため安易に正社員を減らしパートや派遣社員を多用してきたしっぺ返しと考えるのは私だけでは無いでしょう。
  いずれにしても、儲けるためには何をやっても良いという風潮に経営者が乗ってしまった報いでしょう。一時の儲けの為に長い間築き上げてきた信用を台無しにしてしまうのですから恐ろしいものです。

  内部告発と言えば、第1037話第1119話第1145話第1605回などで取り上げた西宮冷蔵のその後の話題がありました。

 産経新聞コラム【産経抄】10月29日より

 「父が取った行動は間違ってなかったと思います」。東京都中野区のポレポレ東中野で公開中のドキュメンタリー映画「ハダカの城」の初日、あいさつに立った甲太郎さん(25)の話しぶりは自信にあふれていた。

 父の西宮冷蔵社長、水谷洋一さん(53)は、平成14年1月に雪印食品の牛肉偽装を公表した人物だ。その後取引先が次々と離れていき、会社は廃業に追い込まれた。このまま辞めてしまえば、社会悪を告発する勇気をもつ人がいなくなる。

 水谷さんがJR大阪駅前歩道橋で、再建支援を訴える座り込みを始めたのは、そんな思いからだ。映画は、16年4月に営業再開を果たすまでの水谷さんの奮闘を追う。当初は心細げに父親に付き添っていた甲太郎さんが、みるみるたくましくなっていく姿が印象的だった。・・・中略

  水谷さんは今、昨年事故に遭い、リハビリに励む甲太郎さんの妹の介護にかかりきりだという。従業員8人の先頭に立つのは専務の甲太郎さんだ。「正しいことは正しいと勇気をもっていえる集団になりたい」と張り切っている。

  最近の内部告発が水谷さんほどの正義感から行われているかどうかは何とも言えませんが、内部告発により不正が表面化することはそれなりに意義があるように思えます。
  何と言っても、儲けるためには何をやっても良いと言う風潮の蔓延とやった物勝ちと陰で笑っている奴らの肝を冷やさせて改めさせる効果はありそうです。

そんなやわな奴らじゃないか!

2007112日金曜日  第2966回  ガム

  第2809回で我が体育館でもガムのポイ捨てがあると書きましたが人口の多い都会ではその多さは半端じゃないだけに気になる人にとっては嫌なものでしょう。メーカーも売るだけでなく掃除費用を持つとか引っ付かないガムを開発するとか、いっそのこと、ガムの製造販売は止めるとか出来ないものなのでしょうか。

 と思っていたら、面白い記事がありました。

  10月30日読売新聞コラム「今日のノート」より

  歩道を歩いていて、ポイ捨てされたばかりのチューインガムを踏んでしまうほど、腹立たしいことはない。靴底を何度、こすってもはがれない。

 電車やバスなどの中ではかなり少なくなったが、歩道や駅の構内などには、こびりついたガムの黒い跡があちらこちらにある。ヘラで一つ一つ取っている人たちの姿を見ると、本当に大変だと思う。

 近年増えている透水性舗装では、路面の表面が粗いのでヘラでは太刀打ちできないという。ガム除去機による大がかりな作業を商店街で見かけたことがある。

 先ごろ、英国ブリストル大学の研究者が起こした企業が、べとつきにくく、歩道や靴、服に付いても簡単に取り除くことのできるガムを開発し、話題になっている。特殊な化合物を配合して粘着性を小さくしたといい、雨水にさらすだけでガムを分解するという試験結果も出ている。

 研究者らは、来年には欧州などでの発売を目指しているという。この「朗報」からは、日本だけでなく、海外でもガムのポイ捨て問題が大きな悩みの種になっていることがわかる。

 取り越し苦労であって欲しいが、こんなガムが広まると、ますますポイ捨てが増える心配もある。街を美しく保つには、やはり個人のモラルの向上を待つしかない。

 将来、雨で溶ける吸い殻や紙くずが開発されたとしたら?そのとき、科学の進歩を素直に喜べるはずはない。(宇川聡)

 日本と海外ではガムのポイ捨てはどちらが多いのでしょうか。ガム自体が日本で発明されたものではなさそうなのでやはり海外の方が多そうですね。

 ガム除去機とは第2902回で取り上げたガムバスターズかもしれませんがこんなものを作ることでも欧米でのガムのポイ捨ての多さを想像できるというものです。日本でも、都会では見かけることもあるということは商売として成り立つほど酷い状態と言えるのでしょう。

  それにしても、機械を作ってまでガム除去をしなければならないのはどう考えても納得が行かないものがありますが、ここで書かれているように個人のモラルの向上を待つのもどうやら夢物語のような気がします。

  ここはやはり、この新しいガムの登場を待つか、タバコのポイ捨て禁止のように罰金を取るしかないのかもしれません。それとも、やはり、メーカーに製造販売を止めていただきますか。ガムを噛むことの効能もあるでしょうがポイ捨てを止められない者にガムを噛んで欲しくないですね。

それとも麻薬のように禁止しますか!

2007113日土曜日  第2967回  レンタル自転車システム

  第2828回第2862回第2892回で取り上げたパリのレンタル自転車が相変わらず大好評だそうです。

  Yaoo!ニュースより

  パリの「貸し自転車」制 官民複合モデル大成功 10311253分配信 FACTA

 パリ市が排ガス削減対策として7月に導入した貸し自転車制度「ヴェリブ」(Velib)が成功を収めている。参入民間企業は制度の管理・メンテナンスを担う見返りに、公共スペースに有料で広告を掲載する権利を得る一方で、貸し自転車の利用料収入(年間約33億円)は市の財政に寄与するという、新しいタイプの官民複合事業モデルが効果を発揮しているようだ。

 「ヴェリブ」は、利用者がパリ市内750カ所にある発券機からパスを購入して自転車を借り、目的地で返す仕組み。パスの料金は有効期間によって定額(年 29ユーロなど)で、自転車を借りた駐輪場から目的地付近の駐輪場に返すまでの時間が30分以内である限り、追加料金は徴収されない。駐輪場おきに乗り換えれば、パリ市内をほぼ無料の感覚で回ることができる。環境に優しいというイメージが人気を呼び、利用回数も9月末時点で1日あたり5万〜7万回、制度導入時からの累計では500万回を超えたという。

 この制度の管理・メンテナンス事業に参入したのは、日本にも進出して横浜市や神戸市など10都市で事業展開する屋外広告のジェーシードゥコー(JC Decaux SA)だ。初年度はヴェリブに約9千万ユーロを投資する計画で、駐輪場や特製自転車、管理システムなど一切の管理・メンテナンスを請け負う。パリ市内で同社が権利を持つ広告スペースは1628カ所と前年の倍増になる。

  これはやはり料金が余りかからないシステムが受けたのでしょうね。石油の値上がりの影響であらゆる食料や生活用品に値上がりの波が押し寄せている今こそこうした利用者に優しいシステムのチャンスなのかもしれません。
  特に、自転車は石油高騰や環境問題という地球が抱える問題に対する解決手段の一つですから時代にも合っています。
  これを
第2952回でも取り上げた京都に導入してもらいたいものです。パリに対抗できる観光都市京都として是非頑張ってもらいたいものです。

いよいよ自転車の時代かも!

2007114日日曜日  第2968回  サンヨー

  第2964回などでこのところ世界の元気の良い話題ばかりで、日本の太陽電池メーカーの危機ばかりを取り上げてきましたが、サンヨーが大規模増産を打ち出して来ました。サンヨーさんは太陽電池にかけるつもりかもしれませんね。

日経エコロミーより

(11/1)太陽電池600メガワット以上に――三洋電機、生産規模拡大

 【北京1日共同】三洋電機は1日、環境・エネルギー分野の主要事業として力を入れている太陽電池の生産能力を、現在の年間165メガワットから2010年度に600メガワット以上に拡大する方針を示した。太陽電池市場での世界シェアは現在5位だが、トップを目指す考え。

 菅晃専務執行役員が北京で記者会見し明らかにした。菅氏は「太陽電池製作の後半部分であるパネルを作るための工程は、中国での市場拡大に合わせ現地生産の準備をしたい」と語った。

 高成長が続く中国でも環境汚染や資源浪費を解決するため、太陽エネルギーなどの効率的な利用が課題となっている。

  サンヨーのHITは変換効率の良さで売っていますが、これをコストダウンによって他社と同等位の価格に揃えることができれば企業再生の強力な武器になると思うのですが難しいのでしょうか。

 それにしても、トップを狙うとは大きく出ましたね。第2963回サンテックシャープも必死でトップを狙うでしょうからそう簡単には行かないでしょうね。いよいよ経営資源を傾斜配分して太陽電池に掛けると言うことでしょうか。商品は良いのですから何とか頑張ってもらいたいですね。皆で競ってコストダウンを実現して欲しいものです。

 本来なら日本のメーカーが今のうちに圧倒的シェアを抑えて世界のエネルギー大国になれるチャンスだったものが政府の無策でその優位さも危うくなっている以上、各メーカーが個々に頑張るしかなさそうです。

勿体無い話です!

2007115日月曜日  第2969回  廃棄ウェハー

  シリコン不足がまだ解消しない為に太陽電池の生産の伸びは止まっているようですが、面白い記事がありました。

 ソフトエネルギーより

 廃棄ウェハーをソーラーエネルギーに変換するプロセスをIBMが他社に先駆けて開発 / プレスリリース IBM

  年間300万枚と推定されるシリコン・ウェハー廃棄量削減と再利用に貢献 原材料不足の太陽エネルギー・メーカーに新しい供給源を提供 [米国バーモント州バーリントン 20071030日(現地時間)発] IBM30日(現地時間)、IBMのバーモント州バーリントンにおいて、革新的な半導体再利用プロセスを開発したことを発表しました。このプロセスは、半導体ウェハーに刻まれているパターンを除去するための特別な技術を活用し、コンピュータ、携帯電話、ビデオゲームや他の家電製品用に生産した半導体チップで廃棄処分になったもののウェハーを、シリコン・ベースのソーラーパネル部品に作り変えて再利用することができます。この新たなプロセスは、National Pollution Prevention RoundtableNPPR)から「2007 Most Valuable Pollution Prevention Award」が授与されました。

   参照:IBM Turns Wafer Waste into Solar Energy

  今まで利用していなかったのが不思議な気がしますが、技術的に難しかったのか、コストが合わなかったのか、どうなんでしょう。素人考えでは溶かして使えないのかとも思ってしまいます。
  果たして、量はどのくらいあるものでしょうか。シリコン不足を解消できる程の量が確保できるのでしょうか。
  いずれにしても、廃棄していたものを利用するのですから地球に優しいことには間違いなさそうです。これで量が確保できれば万々歳です。

そんなに甘くないかな!

2007116日火曜日  第2970回  湖の保全

  温暖化など地球環境の悪化の原因の多くが人口増であることは間違いなさそうですが、心がけによっては防げるものもあるはずです。とは言ってもエネルギーや食糧問題は人口の多さに比例するでしょうからなかなか難しいところもありそうです。

 大気や水の汚染も人口が減れば解決されるかもしれません。かといって人口を減らすことは今の時代人権問題もからんでくるので容易ではないでしょう。

 そんな中、フインランドが湖の汚染を防ぐ面白い方法を採用しているそうです。

 何時もの武田先生のHPより

  フィンランドの教育 (1) フィンランドのリサイクル

  ・・・略

 環境関係では湖の保全が印象的だった。

  フィンランドは湖が多い。生活の排水で湖を汚さないようにかなり注意していたが、方法は近代的な排水設備を作るのではなく、湖から500メートルには家屋を造らないという制限だということだ。会話の中だったので数字などは正確ではないが、考え方としては強く印象に残った。・・・以下略

  これは意表を衝かれました。考えてみれば当たり前のことですが、成る程これは良い考え方かもしれませんね。
  人間の作った下水施設は確かに良いものですが、その反面エネルギーの消費を伴います。その点、この方法は自然のろ過に任せるものであり地球の自然治癒力に任せる方法と言っても良いのじゃないでしょうか。しかし、これも人口増には追いつかないかもしれません。
  やはり増えすぎた人間が一番大きな問題でしょうね。となるとピークを迎えた日本の人口減少は本当は歓迎すべきことと言っても良いのじゃないでしょうか。

もっと喜びましょう!

2007117日水曜日  第2971回  累進課税

  このHPを立ち上げた頃はまだ自分の未来を信じていた頃で、まだまだ収入の増加を期待していました。それだけに、所得税の累進課税には批判的でした。ところが、いざ負け組みに入ったと自覚しだしたとき頃からこれはどうもおかしいのじゃないかと思い出したのだから人間なんて勝手なものです。

 トッテンさんが累進課税に対して批判的であるのを知って我意を得た思いでした。それにしても、トッテンさんのようなどちらかと言えば勝ち組とも言える人がこういう考えを持つのは尊敬します。私のような自分勝手とは違います。 

  題名:No.797 国民重視の候補者

  ・・・略

  基本的にそれは所得税を最初に導入された時のように戻すことだ。所得税が米国で導入されたのは第一次世界大戦の頃で、当初は人口の1%に満たない、年収50万ドルを超す金持ち層だけが対象だった。その後も戦争や大恐慌などで税制改革が行われたが、基本的に所得税の対象は富裕層で、累進率もきわめて高く第二次大戦の頃には最高税率が94%であった。これを大きく変えたのがレーガン政権の税制改革だった。14%〜70%だった所得税率は減税措置後には10%〜50%になった。これが中高所得者優遇の始まりであったといえる。

また米国の税制にたくさんある抜け穴を閉じることもハドソンは助言している。抜け穴のために、今米国では年収何億ドルも得ているファンドマネジャーが実際に払う税金は、最低賃金で働く人々より安い金額しか払わずにすむ状況をつくりだしている。

もともとの所得税がそうであったように、一番良いのは大部分の人が所得税を払わないで済むことだ。ハドソンは年収6万ドル以上を所得税の対象とし、累進率も昔のように戻すことを提案している。

これはまさに私の主張と同じである。公平な社会の実現は、所得税の累進性なしには不可能だ。なぜなら低所得者は所得のほとんどを消費に充てるが、金持ちであればあるほど消費の割合は累進的に少なくなり、逆に預金が増える。その預金は不労所得を狙って投資に回るからである。

レーガン政権の税制改革は経済の活況を目的としたが、低所得層の所得に占める消費割合に比べて、消費割合の少ない富裕層を減税しても長期的にみた経済への影響は少なく、経済は再建されなかった。富裕層から累進税で徴収し、社会消費に充てたほうが、国家全体、そして多くの個人にとって好影響がもたらされるのだ。・・・以下略

 今の格差社会はこの税制になってからなのは間違いなさそうですね。レーガンさんは自分のやったことが分かっていたのでしょうか。老後はアルツハイマーを告白したくらいですからもう分かっていなかったのでしょうね。

 それにしても、所得税減税の上に節税や脱税とは、そんなに税金をはらぅのが嫌なんですかね。やはり、金持ちになればなるほどケチになるというのは本当なんでしょう。結局、その気持ちが分かることは無かったのは良かったのか悪かったのか。

  この所得税減税と帝国主義の戦前とやってることは何も変わっていない人件費節約のための発展途上国への進出や派遣社員問題と2極化をこれほど進めてどうしたいのでしょう。どこでこんな進む道が間違ってしまったのでしょうか。それとも、勝ち組の人たちの狙った通りということなのでしょうか。

人間の欲には限りがない!

2007118日木曜日  第2972回  ムラサキカタバミ

  ちょっと甘く見ていたムラサキカタバミ第2944回でも書いたようにもしかしたら未だ生えて来るかなと言いながらも、もうそれ程に生えてこないだろうと甘く見ていました。
  ところが私の想像を絶した生命力でした。ここに来て、気が付くと退治した思っていた所から私の格闘をあざ笑うかのように無数に芽を出しているじゃないですか。ある程度覚悟はしていたとはいえ流石にがっかりしました。 かといって、ここで諦めたら元の木阿弥です。何とか、気力を振り絞ってもう一度戦いを始めないととんでもないことになりそうです。

 それにしても、あの生命力には感心します。たった一つでも見逃した種があれば、どんなに小さいものでも、それから一本の芽が出てきているのです。例えば、芝生の間に葉に乗っかって残っていたものでも空中で芽を出してくるのです。これには驚きました。

 、唯一の救いと言っても良いのが、その種ごと抜けば二度と生えてこないことです。しかしそれが難しい。途中で茎が切れて種が残れば又そこから生えてくるのです。一緒に抜いた芝生が折角芽を出してきているのを再び根こそぎ取らないと根治はできそうもありません。

 あの殆んど退治したと思えるカラスノエンドウでさえ未だにポツポツと芽をだしてくることを考えると、やはり、最初に覚悟したように5年くらいはかかると覚悟した方が良さそうです。

何時になったら終わるのやら!

2007119日金曜日  第2973回  本物のプロ

  プロに憧れ、プロになれなかったことをどこか負い目に感じている私にとって耳の痛い記事がありました。

  四国新聞コラム「一日一言」より

  11月1日付・見えないものが見える人

 普通の人に見えないものが見えている人が時々いる。幽霊だとかオカルトめいた話ではない。本物のプロと呼ばれる人たちのことだ。

 本年度の「現代の名工」に選ばれた丸亀市の旋盤工、野下好治さんも、そんな1人だろう。高精度な電器部品を作るのが彼の仕事だが、彼は普通の人には判別できないミクロン単位の精密な加工技術を持っているという。

 精密な加工をしようと思ったら、普通は目に頼る。だが彼は、手はもちろん、におい、音までも判断材料にするらしい。そんな並々ならぬ細部への心配りが、普通の人にはできない精密な加工を実現する。

 以前、取材で出会ったベテランの救急隊員も、普通の人に見えないものが見えていた。消防署の花形はレスキュー隊員や消防士。救急隊員は比較的地味で、中でも救急車を運転する機関員は日陰のような存在だが、彼の運転技術は輝いていた。

 彼は広い区域内のどの道のどの辺りにどの程度の凸凹があるか、すべて把握していた。交差点を曲がる時も、患者の負担が最小限になる曲がり方を工夫していた。それほどの心配りがあるから、彼の救急車は驚くほど静かだった。

 何百回、何千回と患者を搬送し、何万回と旋盤を操作する。普通の人なら慣れたり飽きたりして、段々と仕事が雑になってくるものだ。しかし彼らは、どれだけ経験を重ねても、仕事への姿勢を変えなかったのだろう。だから段々と視野が広がり、見えないものが見えてきたのだろう。

 どこにいようと、どんな仕事に携わっていようと、忍耐力や意思の力があれば、まぶしい存在になれる。本物のプロの姿がそう教えている。

  成る程、何の仕事でも突き詰めて取り組めば見えない物が見えてくるんですね。我が身を振り返ってみるとそこまで突き詰めて仕事をしてきたとはとてもじゃないが言えそうもありません。

本物どころか並みのプロにもなれずに還暦を迎えてしまった身としては考えさせられるものがあります。長くやれば良いというものでもないでしょうし、長くやったからといって皆がプロになれるわけでもなし。しかし、長く続ける意思の力は大事な条件であることは確かでしょう。私のように何度も職を替わってきた者には特にその大事さが分かる様な気がします。続けることも素質の一つだったはずです。それだけにプロという字にあこがれてきた面もあります。

 何時死ぬか分からぬ歳になった今更ですがそれまでは何かに向かって挑戦したいものです。なんてったて寿命は誰にも分からないのですから諦める必要はないでしょう。

諦めたら終り!

20071110日土曜日  第2974回  ネットショップ

  店長を引き受けた楽天ショップ・フレンドエーの世話に結構苦戦しています。新しい商品の登録など何かとやることが沢山あって今のところ時間の余裕がなくなっています。ここの更新にも影響が出てきそうです。

 何と言っても、一日のトータルの時間は24時間なので今までネット巡回でネタを探していた時間を削るしかありません。睡眠時間は6時間未満と私にとっては既に削る余裕は無くなっていますのでこれ以上は無理ですし、そうしたくは無いですね。

 とは言いながらも、パソコンをいじっているのはやはり性に合っているようで気が付いたら一日中店の模様替えをやっていたりします。今回は店のバックカラーを淡い黄色に統一しました。白のバックも良いのですが、何となくぎらついて目が疲れるような気がして思い切って変えてみました。

 しかし、他は基本的には兎に角、シンプルにしたくてレイアウトなどは元のまま殆んどいじっていません。というのも、私自身が他の店舗をのぞいてもデザインの素晴らしさはあるのですが、中が複雑で目的の商品に到達することができなくてイライラしてしまうことがあったので、まずは素っ気無いくらいにシンプルにしてみようと思ったものです。もしかしたら、楽天の店舗の中で何の飾り気も無い一番素っ気無い店かもしれません。

 店自体に派手さや楽しさは無いかもしれませんが、目的の商品には余り迷うことなく直ぐに到達できることを目的にしたいと思っています。

 とは言いながらも余りにも無愛想で人気が悪くて成績があがらないとなると考える必要が出てきそうです。マァ、そんなに直ぐに結果も出ないでしょうし、暫くはこれで様子をみてみるつもりです。

 「そんなこっちゃ駄目だよ!」等、何かこうした方が良いんじゃないか等アドバイスがあれば是非お願いします。ボケかけた頭を何とか動かして勉強するつもりです。

何事もやってみなきゃー!

20071111日日曜日  第2975回  EVAフィルム

  太陽電池の良い所は構造が簡単で使用材料の種類が少ないことです。セル・ガラス板・フイルム・アルミ枠・配線くらいですかね。その少なさが耐久性にも繋がっている面もあります。

 そのフィルムの話題がありました。

日本経済新聞より

(11/5)ブリヂストン、太陽電池用フィルム増産を発表

 ブリヂストンは5日、太陽電池用の接着材料を増産すると発表した。磐田工場(静岡県磐田市)に30億円を投じ、20101月までに生産能力を7割増やし、月産1500トンにする。太陽電池の需要が世界的に拡大していることに対応する。12年までに同材料の売上高を100億円規模に引き上げる。

 太陽電池用接着材料「EVAフィルム」を増産する。太陽光線を電気に変換するシリコンと、それを覆うガラスを固定する役割がある。現在、磐田工場には素材をロールで圧延してフィルム状に加工する機械が2機あるが、今回の投資で1機さらに追加する。

  ブリヂストンニュースリリースより

  ブリヂストンが太陽電池用接着フィルムの生産能力を増強

 株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、太陽電池用接着封止膜※として使用されるEVAフィルム(エチレン・ビニル・アセテート フィルム)の需要が増加していることに対応するため、磐田工場(静岡県磐田市)のEVAフィルム生産能力を増強いたします。投資総額は約30億円で、20101月からの増産を予定しています。これにより当社では、現在の生産能力と比較して約1.7倍の生産能力に増強し、月産約1500トンのEVAフィルムが生産可能となります。・・・中略

 EVAフィルムは、太陽光線を電気に変換するシリコン・セルを、加熱による分子結合(架橋)でガラス面に固定する接着剤として使用されます。EVAフィルムは、加熱することで無色透明となり、水や紫外線にも強いため、屋外で使用される太陽電池用接着封止膜には最適な素材と言われております。

 当社は、企業活動における環境への取り組みを経営の最重要課題の一つと位置づけており、「タイヤ会社・ゴム会社として『名実ともに世界一の地位の確立』」という経営の最終目標達成のためにも必要不可欠であると考えております。EVAフィルムはこのような環境経営活動を具現化した商品であり、伸長が見込まれる太陽電池需要に対応するため、今後も状況に応じた生産能力増強等の施策を検討していく予定です。

※ 太陽電池に使用する発電セル(シリコン・セル)を固定・保護するために、ガラスおよび裏面保護シート(バックシート)を接着させるフィルム状の膜

  ブリヂストンがフィルムを作っているとは知りませんでした。石油会社や自動車会社が太陽電池を作るかと思えばタイヤ会社も部品を作っているんですね。あのフィルムの耐久性が全体の耐久性に影響するとか、寿命が来たときリサイクルの妨げになるなんて話はありますが、目立たないが、太陽電池にとって無くてはならない重要な部品であるフィルムの増産は良いニュースてあることは間違いないでしょう。

 いずれにしても色んな業種の大手が太陽電池に取り組むことは良い事じゃないでしょうか。多くの資本が投入されて競走によってコストダウンが進めば地球の未来は明るいかも。

  それにしても、日本の政治はどうなってるんでしょうね。自分達の選挙のことしか頭に無いのでしょうか。それもこれもやはり選挙民である我々のレベルが低いのでしょうね。何と言っても、日本の未来を考える人を選ばないのですから。 

民間任せで良いのか!

20071112日月曜日  第2976回  アベリア

  香川県だけでしょうか国道や県道の中央分離帯や歩道と車道の間などに夏前から白い小さな花が無数に咲く生垣があります。確かに綺麗なのですが、これを掃除をする観点から見ると、とんでもない花です。と言うのは、何時からかははっきりとは覚えていないのですが、夏前から咲き出して何とい11月になった今でも毎日次から次へと咲いては花を落とすのです。

  この木が、我坂出体育館の横の県道(通称浜街道)の歩道に植えられているのですが、この花と体育館の楠木やケヤキの落ち葉の清掃が毎日の日課になっています。この花は落ちたときは真っ白で綺麗なのですが、当然のごとく何日か経つと茶色く変色して汚いだけのゴミと変わるのです。

 どんなに綺麗な花も、半年にもわたって毎日花を落とすとなると毎日掃除をする身にとってただ綺麗だとばかりは言ってられません。この木を生垣に採用したのは綺麗であるというだけで後の掃除などは考えなかったのじゃないでしょうか。掃除の予算まで付ける余裕のあった時代のなごりでしょうか。

それにしても、半年間毎日花が咲くこの木の生命力には驚かされます。

  ネットで探してみました。

  植物園へようこそ!より

  ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)  スイカズラ科  Last modified: May 16, 2002

 学名:Abelia grandiflora

 別名:アベリア

 花期:夏〜秋

  植物生態研究室(波田研)のホームページですより

 ハナゾノツクバネウツギ Abelia ×grandiflora (スイカズラ科 ツクバネウツギ属)

  これで間違いありません。これで分かっていただけましたか。名前も複雑で覚えられそうもありません。アベリアで覚えた方が良さそうです。
  花は白くて小さくて可愛いのですが問題児です。それにしても、我が家の
ムラサキカタバミにもその花の美しさにだまされましたが、綺麗なものにはとげがありますね。

美しいものにはご用心!

20071113日火曜日  第2977回  市場動向

   第2935回などで日本の太陽光発電の危機を何度も取り上げていますが、もしかしたらもう取り返しが付かないところまできているのかもしれません。ヨーロッパやアメリカは当然のごとく抜いていくでしょうし、産油国や中国に抜かれるのもそう遠くないような気がします。

  産油国では 

  日経エコロミー

  (11/5)太陽光発電などで協力強化・日アブダビ経済相が会談

 甘利明経済産業相とアブダビ首長国のスウェイディ経済企画庁長官は5日、都内で会談し、太陽光や風力など新エネルギー分野の技術協力を強化することで一致した。甘利経産相は会談で「日本企業が高い技術を持つ太陽光発電などで新しい協力を進めたい」と提案。スウェイディ長官も「日本と協力して最先端の技術を取り入れたい」と応じた。

 他国のお世話をすることに反対はしませんが、国内はどうするつもりなんでしょう。よその国に協力している場合かと言いたくなります。全く危機感が感じられません。

 中国では、

  日刊工業新聞より

  アルバック、中国社から太陽電池製造ラインを2ライン受注

 アルバックは中国の薄膜太陽電池メーカー、チャイナソーラーパワー(山東省)から、太陽電池の製造ライン一式を2ライン受注した。プラズマ化学気相成長(CVD)装置やレーザー加工装置、スパッタリング装置などの薄膜形成工程と、組立工程のライン。08年夏にも納入する。1ラインの価格は55億円程度だという。製造ラインの立ち上げから試運転、生産指導まで行う。CSPはシングル構造のアモルファスシリコン薄膜太陽電池を年間50メガワット規模で生産する計画。(更新日 200711 9日)

  その中国市場を狙って日本の企業も

  富士電機、中国で積極展開=太陽電池で新工場も

 11962分配信 時事通信

*【北京8日時事】富士電機ホールディングス <6504> の伊藤晴夫社長は8日、北京で時事通信に対し、太陽電池のモジュール組み立てなど後工程を行う工場を中国に新設することを検討していると明らかにした。具体案については「中国の市場動向を見極める」とするにとどめた。 

  いずれにしても、日本の太陽電池産業は国内は放っておいて世界を相手にするしか仕方なくなっているのかもしれません。

  それにしても、これほど未来のエネルギー危機がはっきりしている時に政府のこの無策は素晴らしいとしか良いようがありません。未来の日本国民は折角エネルギー大国になれる機会を逃したこの時代の政府をどう評価するのでしょうか。

空恐ろしい!

20071114日水曜日  第2978回  メインテナンス費用

  体育館勤務も半年以上になりましたが、色々と面白い経験をさしていただいています。というのも、坂出市も御多分に漏れず赤字自治体で累積赤字もかなりの額に上っており人件費の削減に力を入れています。そのため、私のような嘱託という身分の体の良いアルバイトで人手不足を補っているのです。

 当然、経費の削減もあり予算の締め付けは厳しいものがあります。そこで、体育館の仕事は無限に広がることになります。つまり、体育館や機材、運動用具の補修も嘱託が殆んどやることになります。その一つに植木の手入れも入っているのです。

 と言うことで、秋口から植木の剪定作業をやっています。生まれて初めて剪定作業に関わることになったのですが全てが初体験で最初はおっかなびっくり状態でしたが、そのうち慣れてきたのと得意の「マアいいか!」精神でばっさばっさと枝を落としています。

 電動チェンソーなんてのも借りてきて使いました。電動なんて切れるのかなと疑いの眼でしたが、これが結構切れます。お陰で作業ははかどり、今までは手が着けられなかった大きな枝なども思い切って切り落とすことができました。大きく枝を落とした後を剪定ばさみで整えて行くのですが、この剪定ばさみなんてのが又良く切れるんです。

 パチンパチントと小枝を落とすのもその小気味の良い切れ味を体験して病み付きになりそうです。

 それにしても、こんなことまでやられたのじゃ本職の植木屋さんも仕事が減って困るでしょうね。右肩上がりの時代に後の手入れの人件費なんて考えずに行け行けどんどんで植えたのでしょうが、こんな時代になるとそんな予算は到底出せないなんてことになってしまったということです。

 日本全国の学校や公共施設へ芝生を植えるのも大歓迎ですが、後の手入れの費用を充分見ていて欲しいものです。

プロの職を奪っちゃいけないでしょう!

20071115日木曜日  第2979回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、11月分は10月11日から11月11日までのデータです。実質32日分で先月よりも2日多くなっています。

 もう来ないのかと思った遅かった秋も短いながら本番のようです。今年の紅葉は見頃が難しそうです。なんて言いながら、紅葉を見に行くつもりは全くありません。

  しかし、この変な気候の影響は太陽光発電には良いのか悪いのか。相変わらず快晴と言う日は少ないようです。

 去年9月、買電、599(359,240)KWhで11,791円 1KWhの単価、約19.68円

 今年9月、買電、690(424,266)KWhで13,603円 1KWhの単価、約19.71円

 去年10月、買電、473(233,240)KWhで8,306円 1KWhの単価、約17.56円

 今年10月、買電、546(280,266)KWhで9,752円 1KWhの単価、約17.86円

 去年11月、買電、544(244,300)KWhで8,310円 1KWhの単価、約15.28円

 今年11月、買電、597(219,378)KWhで8,498円 1KWhの単価、約14.23円

 今月も、先月に続いて買電が53KWh増えています。ところが昼間の使用量が去年より25KWh減っている所為で料金はわずか188円の増に納まっています。やはり昼間は節電に努めるべきですね。

  去年 9月、売電、323KWhで 8,998円  1KWh単価、約27.86円

  今年 9月、売電、404KWhで11,255円  1KWh単価、約27.86円

  去年 10月、売電、345KWhで 9,078円  1KWh単価、約26.31円

  今年 10月、売電、329KWhで 8,744円  1KWh単価、約26.58円

  去年 11月、売電、330KWhで 7,662円  1KWh単価、約23.22円

  今年 11月、売電、348KWhで 8,174円  1KWh単価、約23.49円

 今年 8月、▲2,482円の支払い。去年電気代728円比、3,210円の節約。

 今年 9月、2,348円の支払い。去年電気代2,793円比、445円の節約。

 今年 10月、1,008円の支払い。去年電気代▲772円比、1,780円の浪費。

 今年 11月、324円の支払い。去年電気代648円比、▲324円と偶然丁度半額です。しかし、この半額は残念ながら誤差の内でしょうか。

 買電が53(▲25、78)KWh増えて、売電が18KWhの減少と発電量の40KWhの減少にもかかわらず去年より実質支払いが減ったのは昼間の買電の減少がきいているんでしょう。それにしても、ここのところ節電努力も飽きが来たのかあまりかんばしくありません。ちょっとねじを巻く必要があるのかも。油断大敵ですね。

さて来月は!

20071116日金曜日  第2980回  自立運転

  我が家の太陽光発電も11月に入るといよいよ文字通り冬の時代に突入です。日照時間が短くなりどうしても発電量が落ちるのに反して暖房がかかせなくなってきて12月1月2月は電気代も年間で尤もかさむ時期になります。

 何とかこの冬の三か月も電気代がいらないようにしたいものですが、今のところ太陽電池の増設鹿方法はなさそうです。

 しかしながら、来るエネルギー不足の将来を考えると自分の家のエネルギーは自分で賄うべき時代が来そうな気がします。

 それを解決してくれそうな記事がありました。

  日経エコロミーより

  (11/12)再生可能エネルギーだけで商用電力賄う、三菱電機など実験成功

 三菱総合研究所、三菱電機、青森県八戸市は12日、太陽光や風力、バイオマスの再生可能なエネルギーだけを使って、学校やオフィスなどの商用電力を賄う実証実験に成功したと発表した。実験は今月310日までの8日間、八戸市内の小中学校、市庁舎など計6施設で行った。

 同実験では、各施設を商用電力系統から切り離した状態にして、設置した太陽光やバイオマスガスなどの発電設備だけを使って電力を供給した。実際に電力会社が供給する電力とほぼ同等の99.85%の確率で安定供給ができたという。

  参考:ソフトエネルギー 

      三菱電機ニュースリリース

  これは面白そうですね。公共施設は全てこうした方式で独立電源で賄うようにすべきでしょう。そうしておけば、いざと言う時にエネルギーを自分で賄える避難所としても使えます。

 いずれは、自分が使うエネルギーは自分で賄う時代のさきがけとして是非進めて欲しいものです。そうなると、電力会社も必要なくなる時代が来るかもしれません。

  太陽光発電に冷たい日本の電力会社さんもそれを恐れて反対しているのでしょうか。そうなった時には、補助として使ってあげましょうか。

なんて言ってみたいですね!

20071117日土曜日  第2981回  ホンダ

  第2947回で全国展開を始めたホンダの太陽電池が世界を狙っているそうです。

  日経エコロミーより

 (11/12)ホンダ、太陽電池の販売網拡充・08年度中に200拠点へ

 ホンダは12日、新規参入した太陽電池の事業計画を明らかにした。同事業を手がける全額出資子会社、ホンダソルテック(熊本県大津町)の年間生産能力を2008年春に27.5メガ(メガは100万)ワット(約9000世帯分)に引き上げるとともに、08年度中に200拠点の販売網を確立する。

 ソルテックは同社の熊本製作所内にあり、工場への投資額は約70億円。フル生産時の従業員数は約150人。販売網は工務店などを中心に開拓する。10月中旬から生産を開始し、全国80店舗で販売を始めた。年内に200世帯からの受注獲得を目指す。

 価格は一般世帯向けの3キロワットのシステムで施工費などを含め200万円程度。将来は欧州など海外市場に事業を展開する。ホンダの福井威夫社長は同日の開所式で「化石燃料を使わないエネルギーの開発などで環境負荷低減に取り組んでいく」と強調した。

  ホンダのニュースリリースより

  20071112日 ホンダソルテック、太陽電池工場の開所式を実施

 〜Hondaのエネルギー創出事業を加速〜

  ・・・略

さらに今後は、Hondaの太陽電池を熊本から世界に向けて発信する体制も整えていく。

 Hondaは環境負荷低減のために、自ら高い目標を掲げ、四輪車や二輪車、汎用製品などのクリーン化や、CO2低減に積極的に取り組んできた。一方で、化石燃料を使用しない、クリーンなエネルギー技術の開発にも長きにわたって取り組んでいる。セルロースエタノールの開発や、既に日米で販売している燃料電池車や家庭用コージェネレーションユニットなどに加え、今回の次世代型太陽電池の事業化で、地球に優しい持続可能な社会の実現に向けての取り組みを加速させていく。…以下略

 これからどんな展開になっていくのか楽しみでもあります。20年、30年後には主力は太陽電池になっているかもしれませんね。ホンダは昔は車も作っていたらしいなんて言われているかもしれません。その頃トヨタは何を作っているのでしょうか。トヨタも遅ればせながら太陽電池にも進出していたりして。

 それにしても、2キロワットのシステムが何時の間にか170万円から200万円になっています。これじゃあシリコン系との価格と同じですから何の面白味もないですね。果たして、シリコン系を圧倒できるコストダウンを実現できるのでしょうか。そうでなければわざわざ薄膜にした意味はないような気がします。

どうなんでしょう!

20071118日日曜日  第2982回  ブルーギル

  第1261回でも書いたようにブルーギルやブラックバスなど外来種の始まりは今の天皇陛下が皇太子の時に持ち込まれてからとの話は有名のようですが、そのことを天皇陛下も悩まれていたようです。

日経エコロミーより

(11/12)「琵琶湖の外来魚、心が痛む」天皇陛下が異例の言及

 天皇、皇后両陛下は11日、大津市で開かれた「第27回全国豊かな海づくり大会」に出席され、ニゴロブナやホンモロコなどの稚魚を琵琶湖に放流された。

 天皇陛下は式典のあいさつで、外来魚が琵琶湖の生態系を悪化させていることに触れ「ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈したものであり、今、このような結果になったことに心を痛めています」と異例の言及をされた。

 宮内庁によると、1960年の両陛下訪米時にシカゴ市長がブルーギルを寄贈。当時は食用魚として国が養殖方法を研究し、滋賀県も63年から試験的に養殖を始めた。しかし養殖は軌道に乗らず、90年代以降は琵琶湖でブルーギルなどの外来種が急増し、フナなど在来種が減少する影響が出ている。

 陛下の責任と言うより水産庁の研究所に問題がありそうですね。とは言っても、今更誰が悪いなんて言っても何の解決にもなりませんが。

 食用として持ち込んだのであれば意外と将来の日本の食糧不足に役に立つときが来るかもしれません。繁殖力があるということはそれだけ食糧としての増産もやりやすいということですから貴重な蛋白源として喜ばれるのじゃないでしょうか。何と言っても、エネルギー危機と食糧自給率の少ない日本の未来は食糧難のダブルパンチで国の存続も危なくなっている可能性がありそうですから。

そうならないことを願います!

20071119日月曜日  第2983回  はなせんせ

  雑草との戦いの中で、「敵を知れば百選危うからず」と考えインタネット検索で色々調べてみましたが、これが結構難しい。名前を知らないのですから、科目で探したり、季節の花で調べたりしますが、お目当てのものに中々当たりません。これかなと思うものに当たっても、画像だけでは簡単には判別が付き難いものがあります。

 かろうじて確信できたのが、カラスノエンドウやムラサキカタバミなどです。まだまだ確認できないものが沢山あるので、暇なときに巡回してみるのですがやはりこれと確信できるものはめったにありません。

 そこで最近は質問に答えてくれる掲示板を見たりしていますが、これが又花が主体で雑草の質問は少ないときています。と言うことで、最近は半ば諦めていたのですが、読売新聞に「はなせんせ」という同じような掲示板が紹介されていたので行って見ました。

 ところが、やはり名前の通り「はな」が主体のようで雑草は難しいかもしれません。それにしても、ネットの凄さを改めて認識させられます。花の写真を投稿して質問すると沢山のその道の通の方が答えてくれる。それでも、写真では場所や花の大きさ・葉などが分かり難くて判別が付き難いようです。

 造詣の深い人でも判断でき難いものが沢山あるくらいですから、私のような門外漢が簡単に見つけることは難しいと言った方が良さそうです。

 やはり、身近に先生を見つけるべきなのかもしれません。ネットの威力も万能とはいかないですね。

参照:画像掲示板@植物園へようこそ

      なんでも百花店 花の掲示板

      これ何だろう?の広場

何か良い方法はないものか!

20071120日火曜日  第2984回  サンテック

  第2935回第2936回第2963回で取り上げた中国のサンテック がいよいよ日本市場も狙いだしたようです。日本のメーカーを買収したときからおかしいとは思っていましたが、とうとう本性を現したというところでしょうか。

  頂門の一針より

  ◎中国製太陽電池、日本市場へ進出

  世界第4位の太陽電池メーカー中国尚徳太陽能(サンテック・パワー)は、2008年春から日本で太陽電池の生産と販売を行う。日本経済新聞電子版は14日付で、次のように報じている。

  尚徳太陽能は06年に同業のMSKを買収、日本市場進出の準備を進めていた。08年春、同社は中国工場で生産した太陽電池部品を日本へ輸送し、長野県佐久市にある工場で最終組み立てを行う。また同社は住宅屋根用の量産型太陽電池のブランド名を『サンテック』に統一し、MSKの住宅メーカー販売ネットワークを利用し、売上の拡大を目指す。新華網  (2007/11/15 17:56:06)

  不気味な動きですね。のんびりしていると日本の太陽電池メーカーは何時の間にかサンテックの傘下に陥ってしまっているなんてことになるかもしれません。

  尤も、日本自体が中国に吸収されている方が現実味があるのかもしれません。何と言っても、日本の将来に対する展望も危機感もない政治家さんたちが率いているのですから。

 既に、マスコミを筆頭として、日本の偉いさんたちの多くが中国に篭絡されていると考えるとその可能性は高そうです。

怖いですね!

20071121日水曜日  第2985回  芝生軌道

  第1387回で路面電車の軌道内の芝生化をとりあげましたが、日本でも少しは進んでいるようです。前回とは違った会社が取り組んでいるそうです。

  FujiSankei Business i.より

   路面電車、再評価 軌道敷にも緑あれば… 東邦レオが技術支援  2007/11/19

 屋上緑化や壁面緑化などを手掛ける東邦レオ(大阪市中央区)は、夏場に都市部の気温が周辺よりも上昇するヒートアイランド現象の緩和や、市街地の景観を向上するために、路面電車の軌道敷の緑化をサポートする事業を20日から開始する。路面電車は、人と環境にやさしい公共交通として再評価されるようになっており、この軌道敷の緑化を技術的に支援することで、環境貢献を進める。

 急速な車社会の進展に伴って廃止が続いていた路面電車は、低床式車両や次世代型路面電車システム「LRT(ライト・レール・トランジット)」が登場し、各地で復活を果たしている。この動きと連動する形で路面電車が走行する軌道敷の緑化にも関心が集まっている。近年、都市部で顕著になっているヒートアイランド現象を緩和するとともに、都市景観も向上し、観光都市ではとくに、都市のイメージアップの効果が期待できるためだ。

 実際、コンクリートがむき出しだった軌道を緑で覆うことで、周囲の温度が下がることも実証されている。軌道敷緑化を積極的に取り入れている鹿児島市が測定したところ、緑化によって路面表面温度が43度から31・5度に下がったという。

 ただ、軌道敷緑化には植物が健全に生育できる基盤づくりに加え、電車の運行に支障をきたさず、植物を省メンテナンスで維持管理できるようにする必要があるなど、屋上緑化よりも技術的に難しいとされる。

 そこで東邦レオでは、これまでに培ってきた屋上緑化技術をベースに、各地の軌道条件や導入する植物の特性に合わせたソリューションサービスを展開する。

 同社の技術の特徴的なところは、周辺の状況を分析した最適な緑化の提案と低コストでの緑化の実現。例えば緊急車両などの進入が想定される場所では、耐圧性が高く車輪の空回り(スタッグ)を防止する植栽基盤を施す。緑化のコストは、工事費を含めて1平方メートル当たり1万4000円から。

 同社では今後、自治体や鉄道事業者などに緑化の効果を説明し、導入を働きかける。すでにこの技術を応用し、工場敷地内の運搬・移動用軌道を緑化したいという問い合わせも寄せられているという。

  参照:軌道敷緑化&都市景観WEB

  やっぱり綺麗ですね。しかし、軌道内芝生化どころか路面電車の普及自体が遅々として進まない日本ではこんな綺麗なものはなかなか見ることは出来ないでしょうね。
  太陽光発電と同じで、未来の日本の為にもクルマ中心の交通体系を路面電車を中心としたものに変えるべき時が来ていると思っているのは私だけではないはずです。
  郊外から電気自動車でやってきた人はパークアンドライドで路面電車に乗り換える。こんな綺麗な線路を路面電車が走り、人々は自転車か歩きでのんびりと街を散策すているなんて考えただけでもわくわくします。
  世界中がこうした交通体系を取り入れれば地球温暖化の問題も克服できるのじゃないでしょうか。そのけん引役になるべきだしその技術もチャンスも持っている日本に欠けているのは政治でしょうね。

何とかして欲しい!

20071122日木曜日  第2986回  新築に太陽光発電

  新築の家で太陽光発電を付けないのは何故だろうと不思議でなりません。と言うのも、既築の家に取り付ける場合最大15のローンが組めるのですが、新築の場合家のローンに含まれるので一ヶ月のローン代は光熱費の削減分で十分賄えるのです。
 どういうことかと言うと、太陽光発電とオール電化にした場合とそうしなかった場合の光熱費の差額でローン代をはらえるのです。
  つまりは、家のローン代+太陽光発電とオール電化のローン代より家のローン代+毎月の光熱費の方が高くなると言うことです。
  それなのに、新築でも既築より太陽光発電の採用が増えているとは言いながらもその割合は1割も無いのじゃないでしょうか。何とも勿体無い話です。
  この当たりが、購入される方も住宅販売の営業マンも良く分かっていないようなのです。ですから、採用が案外少ないのだと思われます。
  ローンで新築されるのなら太陽光発電とオール電化は絶対に採用すべきです。だって、支払いが少なくなるのですから。

  建築業界も、大分力は入ってきているようです。

  日経エコロミーより

  (11/19)積水化学、太陽光発電システムの調達先に京セラを追加

 積水化学工業は戸建て住宅に取り付ける太陽光発電システムの調達先を拡大する。従来ほぼ全量をシャープに頼ってきたが新たに京セラからの購入を始めた。全使用量の3割を京セラ製に切り替える計画。太陽電池の原料となるシリコンの需給が世界的に逼迫(ひっぱく)するなか、取引メーカーを増やし安定調達につなげるねらいだ。

 京セラの太陽光発電システムは多結晶シリコンを材料に使う太陽電池を採用し、単結晶シリコンを使うシャープ製より安価なのが特徴。積水化学の戸建て住宅に太陽光発電システムを導入するための費用は施工費を含め平均約200万円。京セラ製を採用すれば7万円程度安くなるとみられる。

  政府も新築には太陽光発電は必須位の法律を作れば良いと思うのは私だけでしょうか。
  メーカーも太陽光発電の有利さをもっと分かって欲しいものです。新築が100%採用遅々として進まない太陽光発電も少しは広まりそうです。

その位のことはやるべきでしょう!

20071123日金曜日  第2987回  電気自動車

  第2689回で取り上げた電気自動車「ジラソーレ」の販売が本格的になりそうとのことです。

  オートイーブィジャパン、電気自動車の販売を本格化

 オートイーブィジャパン(東京・大田)は家庭で充電できるイタリア製の電気自動車「ジラソーレ」は欧州仕様=の販売を始めた。これまでは先行予約で受け付けた分だけを納入していたが、メーカーの量産体制が整ったため、全国に10店舗ある代理店で11月から通常販売を開始した。0810月までに都市部を中心に30店舗で販売できるようにする。年間販売目標は1000台。

 ジラソーレはイタリアのスタートラブ社の製品。リチウムイオン電池とモーターを組み合わせて走る。2人乗りで、日本では軽自動車として扱われる。家庭用コンセントにつなげば約6時間の充電で120キロメートル走行できる。最高速度は時速65キロメートルだ。

 価格は2604000円で国から最高77万円の補助が受けられる。従来は左ハンドル車だけだったが右ハンドル車の受注も開始する。首都圏などの都市部で販売店網を拡充し、将来的には全都道府県に店舗を配置する。 [1119/日経産業新聞]

  このクルマは大きさといい最高速度といい私が理想とする究極の電気自動車と言えそうです。唯一つ残念なのが値段です。私には到底手が出ません。
  しかしながらコンセプトに間違いはないので日本で沢山売れて欲しいものです。そうなれば量産効果でコストダウンも計られそうです。個人的希望とすれば100万円は割って欲しいところですが補助金があるのならそう難しくは無いのじゃないでしょうか。
  こういうクルマが売れれば、いよいよ電気自動車の時代が近づきそうです。

乗ってみたい!

20071124日土曜日  第2988回  次世代型路面電車

  第2985回の軌道内芝生化に昨日の電気自動車に次いで路面電車の話題です。こんな話題が増えてきたと言うことはいよいよクルマ社会から脱却しなくてはならないということが当たり前の考え方になってきた証拠でしょうか。良い傾向かもしれません。

  日経エコロミーより

  (11/19)川崎重工業、蓄電池も搭載した路面電車を試作

 川崎重工業が開発したニッケル水素電池で駆動する路面電車「SWIMO」=19日午後、兵庫県播磨町〔共同〕

 川崎重工業は19日、ニッケル水素蓄電池を電源にした次世代型路面電車(LRV)の試作車両を報道陣に公開した。架線からの電力に加え、蓄電池からの電力で走行し、路線の一部で架線を省くことができるのが特徴。今後、寒冷地で走行性能の検証などを行い、早ければ2008年度中に受注活動に入る。

 公開したLRVは31編成で全長約15メートル、乗車定員62人。座席の下にニッケル水素蓄電池を搭載し、約5分間の急速充電で架線がなくても10キロメートル以上走行できる。床を低くして乗り降りをしやすくしたほか、ブレーキをかける際に発生させた電力を蓄える機能も持つ。

 播磨工場(兵庫県播磨町)の試験線で約1カ月間の走行試験を行い、最高時速約40キロでの走行性能などを確認した。今後、寒冷地での検証や消費電力の削減などを進める。価格は1編成25000万―3億円。架線などを引く初期投資が削減できることなどをアピールし、受注を目指す。

 路面電車も昔のチンチン電車のイメージとは違ったこうした良い車両ができて来ているのですから昔よりコストも抑えることができるかもしれませんね。

 一日も早く路面電車主体の交通体系に移行するべきときが来ているのは大方の人達が分かっているはずです。進まないのは自分のことしか考えていない政治家しかいないからでしょうか。

  石油にかけられた税金を道路特定財源から一般財源になんて騒いでいますが、もっと高くして路面電車や自転車道・歩道の整備に使った方が余程将来の日本の為になりそうと思うのは私だけでしょうか。

もう大方の人は分かっているのじゃないでしょうか!

20071125日日曜日  第2989回  素人療法

  「親の因果が子に報い」じゃないですが、母親が糖尿病で長年苦しんでいたので、私も何時かはと覚悟していました。毎年の健康診断で血糖値の高さを指定されていましたが、敢えて無視してきました。

 しかし、予定通り宣告を受けました。何時までも放っておくわけにもいけません。そこで、丁度前の会社を早期退職する機会に良いチャンスと思い教育入院を経てインシュリン注射と食事療法を始めました。半年ほど続けたでしょうか。

 朝晩のインシュリン注射と毎日の血糖値の測定に「こんなこと一生やってられるか。食事療法で直して見せる」とインシュリン注射を止め食事の節制だけで半年ほど様子をみたところ血糖値もHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値も糖尿病ぎりぎりのところで安定してきたので先生に治療の中止をお願いして自分で食事療法を続けてきました。

 しかし、やはり、素人療法でしかなかったようです。久しぶり(3年ぶり?)に健康診断を受けたところ血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値が当時よりかなり悪化していました。毎日食べるものも食べずに辛抱してきたのは無駄だったようです。がっかりです。残念。

 もう少し食事療法をきつくして頑張ってみるか、それとも、もう一度医者に付くか考えどころです。

さてどうするか!

20071126日月曜日  第2990回  年賀状

  毎年今頃になると年賀状をどうするかで悩んできました。もともと、そんな虚礼に染まるような性格ではないのですが、どう言う訳か今まで止めることができずにいました。なんだかんだ言っても、やはり世間体というものに縛られているのでしょうか。

  パソコンを覚えてからは、いざ始めると案外早く済むようになったので楽にはなりました。しかし、それでも、なかなか取り掛かることができずに、何とか気力を振り絞って取り掛って印刷が終わるまでは何となく憂鬱な気分が続きます。結局は面倒くさがりの小心者ということのようです。

 さて、今年はどうするか、と例年通り悩んでいたら、何とプリンターが壊れてしまいました。分からないままに分解して見たりしましたが手に負えませんでした。これは諦めて止めなさいというこかもしれません。還暦を機会に思い切って世間のしがらみから自由になるのも良いかも。

 現実問題として、殆んど年に1回、年賀状だけに使っているような状態なので、この為に新しくプリンターを買うのも「何だかなぁ」との思いもあります。

  何年か前にこの部屋での年賀状だけにしようかとも考えたのですが、何分、年賀状の相手がパソコンをやらない人が多くこの部屋を見てくれている人がほとんどいない状態なので代わりにもなりそうもないのです。

さてどうするか!

20071127日火曜日  第2991回  落ち葉

  いよいよ憂鬱な季節になりました。と言うのは落ち葉です。坂出市立体育館の敷地の植木からの落ち葉の全盛期です。掃いても掃いても後から落ちてくるのです。やっと掃き終わったと思って後を振り返ると今までやってきたのは何だったんだろうと思えるほどに降り積もっています。

 特にケヤキの大木からの落ち葉が半端じゃありません。何とかしたいと思って枝を切り落とそうとしたのですが、大きすぎて手に負えません。小さな梯子では届かないのです。かといって大きな梯子は重いし危なくて命に関わります。ということで、結局は何の手も打てずに諦めました。

 それにしても、おそまつ君の「れれれの小父さん」じゃないですが落ち葉掃きなんてやるもんじゃないですね。やってもやってもキリの無い非生産的な仕事はきつい。まさに賽の河原の石積です。

 それにしても、皆さんどうやってるんでしょうね。自分がその身になって初めて世間はどうやっているのかが気になります。しかし、どうも放ったらかしが多いようです。つまりはそれ程人手を入れる余裕はないのでしょう。

 ここに来て初めて分かりましたが、手入れの予算も無いのにやたらに木を植えるのは考え物です。特に公共施設は後の手入れの予算も考えないと世話をする人は大変です。

 自分がやらない時は、緑があることは単純に良い事だと考えていましたが、立場が変わると初めてその大変さがわかるのですから人間なんて好い加減な者です。

それとも私だけか!

20071128日水曜日  第2992回  タバコのポイ捨て

  昨日、落ち葉のことを書いた翌日の今朝、何時ものように体育館横の歩道を掃除していると日頃心配していたことが現実のものになっていました。。

 何時ものように、「又、吸い殻のポイ捨てがあるなぁ!何時になったらなくなるんだろう」と何気なく拾おうとしたところその下の落ち葉が焦げているじゃないですか。火こそ消えていましたが、見事に落ち葉は焦げていました。やはり火はつくんですね。分かってはいたのですが、現実にその証拠を目にするとやはり恐怖を感じます。やはり条件次第ではこうしたものが何時かは火事の原因となるのでしょう。

 それにしても、どういうつもりでポイ捨てをするのでしょうか。確かにきちんと消したものを捨てている人は、礼儀作法の面で問題はあるものの火事のことも頭にあるのでしょうからまだ許せるところがありますが、火が付いたままでポイ捨てする人の気持ちだけはどうしてもわかりません。ましてやよく見る車の運転席からのポイ捨てなんてどこに吸い殻が飛んでいくのか分からないのですから恐ろしいものがあります。

 自分が捨てたものは火事にならないと思っているのでしょうか。それともそんなことを想像することもできないのでしょうか。一日も早くポイ捨てが止まって欲しいものです。

 しかし、善意を信じるのは甘すぎるでしょうね。やはり、第2927回でも取り上げたように徹底的な罰金制度しかなさそうです。

情けない!

20071129日木曜日  第2993回  自転車道

  自転車通勤を始めて始めて気がつく事が多いですが、意外と自転車に乗っている人が多いのです。しかし、その多くは学生さんに主婦、そして私を含め(含めたくはないですが)老人です。
  残念ながら老人の自転車は周りの状況に関係なくわが道を行く状態で見ていて交通事故が起きないのは偶然でしかないと言っても過言ではない様相です。
  それだけに自転車が安心して走れる自転車道の整備が必要と痛感します。香川県でも高松はそういう取り組みは意外と早いようです。

 25日、読売新聞香川版より

  安全通行へ分離実験

 国土交通省四国地方整備局や県警などは、高松市の歩道2か所で、自転車と歩行者の通行レーンを分ける実験をしている。・・・中略

  実験区間は、高松高裁前と中央公園を東西に走る復員4メートルの歩道各200メートル。中央にプラスチック製の分離柵(高さ、長さとも0.7メートル)を5メートル間隔で計70個設置し、車寄りの2メートルを自転車レーン、もう一方を歩行者専用にして行う。・・・中略

  県内の自転車保有台数は63万台で、3人に2人が持っている割合と推定され、人口1万人あたりの推定保有台数は全国6位。・・・中略

  県内の自転車事故件数は2285件(2006年度)で、全国ワースト1位となっている。・・・以下略

  なるほど、ワースト1位ですか。まぁ、あの老人の自転車の運転と道路状況を見るとさもありなんと納得するものがあります。兎に角、一日も早く自転車道の整備をお願いしたいものです。
  余談ですが、この記事の東西に走るは南北の間違いのように思います。

  同じこの実験でも感じ方もいろいろあるようです。

  四国新聞コラム「一日一言」より

  11月26日付・袖振り合うも多生の縁

 「さぬき映画祭」が行われていたこの1週間ほど、会場であるかがわ国際会議場や県民ホールによく通った。

 そこへ向かう中央通りの途中、2カ所にわたって歩道が柵で区切られている。自転車用と歩行者用。両者のスムーズな通行と安全を図るための社会実験らしいが、通るたびに覚えた違和感が、映画祭に出演した大林宣彦監督の話を聞いて氷解した。

 尾道を舞台にした名作「転校生」から25年。信州で再び同じ作品を撮った監督が披露したのは、路地裏の文化について。「袖振り合うも多生の縁」、すれ違う人へのささやかな思いやりが、狭い空間を気持ちのよい場所にすることを含蓄ある言葉で語った。

 狭い路地がメーンの通行路だった江戸の人々の間には、道を行く時の暗黙のしぐさがあったという。人とすれ違う時、互いに肩を引き合う「肩引き」、雨の日に、相手に雨粒がかからないように傘を傾け合う「傘かしげ」。広い往来でも7割は天下の公道と了解し、端の3割を歩いた。

 「江戸しぐさ」と呼ばれるこれらの動作、極めつけに「うかつ謝り」というのがある。例えば不注意で人にぶつかってしまった時、ぶつかった方が謝るのはもちろんだが、ぶつかられた方も「こちらもうかつなことで」と謝る。お互い謝ることで、その場をやわらかに収めるのだ。

 歩行者の近くでは自転車のスピードを落とす。歩道を大人数で広がって歩かない。方向を変える時は周囲を確認してから。子供のころ確かに教えられた。マナーや思いやりの代わりに金と手間をかける時代。あの柵は現代の情けなさをさらしているように思えて仕方ない。 

  この気持ちは第2866回第2907回で江戸しぐさを取り上げた私も分からなくはないですが、今更日本人の精神の復活を善意の気持ちで待っていたらそれまでにどれだけの犠牲者が出るか分からないことになりそうです。ここは、やはり、システムとしてマナーの悪さを押さえ込む方式を採用することは仕方ないのじゃないでしょうか。
  きちんとした交通体系にきちんとした精神が加われば鬼に金棒です。まずは、形から入る事も必要なのではないでしょうか。

まずは整備から!

20071130日金曜日  第2994回  ツリー

  毎年今頃になると第787話第1560回で取り上げたニューヨークロックフェラーセンターのクリスマスツリーがニュースになります。
  地球環境の問題からこのツリーにも変化があったようです。

  CNN,comより

  NY名物のツリー、LEDライトで電力節約へ

  ニューヨーク(AP) ニューヨーク・マンハッタンのクリスマスを彩るロックフェラーセンターのクリスマスツリーの装飾が、従来の白熱電球から、LED(発光ダイオード)に切り替えられることになった。これにより、消費電力を半分以下に抑えられるという。

高さ約25・6メートルのツリーに飾られるのは、長さ約8キロのコードでつながれた色とりどりのLED3万個。1日当たりの消費電力は、従来の3510キロワットから1297キロワットに削減される。米国の一般的な一戸建てに住む世帯が、1カ月に使うのと同程度の電力を、毎日節約できる計算だ。

ブルームバーグ市長は、「ツリーを見た市民や旅行者が、それぞれの生活の中で環境への配慮をあらためて意識してくれることを望む」と述べた。

同センターはまた、このほど新たに365枚の太陽光発電パネルを屋上に設置したことも明らかにした。マンハッタンの民間施設としては、最大規模のパネルだという。

ツリーは28日の点灯式から来年1月第一週まで、毎日午前5時30分から午後11時30分まで点灯される予定。

ロックフェラーセンターのクリスマスツリーは、ビル建設工事が開始されたばかりの1931年、作業員らが現場に6メートルほどのモミの木を立てたのが始まり。1月に撤去された後は、貧困者のための建設ボランティア団体、ハビタット・フォー・ヒューマニティが建材として活用する。

  アメリカもいよいよ白熱電球の見直しが本気になってきたのでしょうか。こういう壮大な無駄遣いもお祭りとしての効用は馬鹿にならないでしょうから一概に止めろとは言えそうもありませんが、こうして少しでも環境に配慮することは良いことでしょう。太陽光発電も採用したとあっては広告塔としての効用も高そうです。
 アメリカも政府はボケているようですが、民間の環境意識は高いものがありそうです。日本もうかうかしていられませんね。

  もう一つ、私がわざわざ生の木を使うことを疑問に思っていたモミの木も建材として有効利用されていることを知り、私の短絡な思いを恥じるばかりです。

表面だけでは分かりませんね!

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