団塊の世代の部屋
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2002 年1月1日火曜日 第835話 マアいいか! |
あけましておめでとうございます。 何とか3回目の正月を迎えることが出来ました。今年は、取り敢えずの目標としている1000話を目標に続けるつもりです。しかし、又しても、異動で営業の現場に出なくてはならなくなりました。初めての事務職も何とか慣れて、エクセルの勉強にもなって、それなりに楽しんでいましたが、それもままならなくなりました。 そんな訳で、更新がどこまで続けることが出来るか心配ですが、こちらも出来るだけ続けて行きたいと思います。頻度は落ちると思いますが、今年中に1000話だけにはなんとしても到達するつもりです。 しかし、いよいよリストラの嵐が身近になってきました。年末の失業率5.6%が身にしみて来ます。この3月末までに、まだまだ倒産があるでしょうし、失業率もどこまで行くことやら。それが構造改革につながって、この国が良くなれば良いのですが、どうやら逆のような雰囲気です。果たして年末までにどんな国、どんな境遇になっているか、ある意味楽しみでもあり恐怖でもあります。 何とか生き残らなきゃ! |
2002 年1月2日水曜日 第836話 ユーロ |
経済が分からなくなったのは、為替レートなるものが導入されてからのような気がします。ニクソンショックで金兌換が為替レートになり、円が上がっただの下がっただのわけの分からない世界になってから、経済がレートに振り回されるようになってしまった。企業努力が為替の変動によって無に帰してしまうというなんとも納得のいかない時代になってしまいました。そして、デリバティブなんてわけの分からないものが出てきて、ますます経済が金融によってゆがめられてしまったような気がします。 経済が、本来の生産とかサービスの対価など正当な価値によって動く世界はもう来ないのでしょうか。どう考えても、本来の経済活動が、金融によるあぶく銭稼ぎでゆがめられることには納得がいきません。そんな卑怯な頭の良さは許されないと思うのは私だけではないと思います。特に自分がそちら側に行けないことが分かっているから・・・。 2002年1月1日にヨーロッパ12か国での単一通貨ユーロの流通が始まった。これこそが、域内の争いを無くすると共に為替レートでのあぶく銭稼ぎをなくする方法ではないでしょうか。 夢のような話ですが、世界の通貨が共通になる時代が来れば世界平和と金融による支配から人類が救われるのかもしれません。 変な初夢ですか! |
2002 年1月3日木曜日 第837話 大人 |
この年になっても、会社を辞めたいとか何か独立する方法は無いものかなんて現実離れした妄想が頭をよぎる。おおよそ、人に誇れる技術も無く、未だに何がやりたいかの具体的な案も無いのだから馬鹿としか言いようが無い。 しかし、サラリーマンなんてこんなもんじゃないでしょうか。所詮、腕と度胸と金が無いという甲斐性なしの成れの果て。本当に力と度胸のある人はちゃんと独立して頑張っている。その代わりに、サラリーマンの気楽さを捨て血反吐を吐くような苦しみを味わったはずです。それが、自分が責任を負う経営者というものでしょう。 1日の読売新聞コラム「家族とくらし」に作家の 村上 龍さんが「境界線ははっきりしている。生活の糧を得て一人で生きることができるのが大人、できないのが子供。何か技術を獲得し、金を稼いで一人で生きて行ける様になるのが大人になるということ。」と書いていました。これは堪えました。成る程、何のことはない、50半ばの小父さんは単に子供だったということなんですね。会社というある意味居心地の良い庇護から飛び出すことができずに無為に過ごしてきた結果が今ということです。所詮は誰を恨むことも無い、自分の責任でしかないのです。これからも、庇護のもとに子供でいるのか、それとも大人を目指すのか、考え時かも・・・。 厳しい年になりそう! |
2002 年1月4日金曜日 第838話 速読 |
イチロー選手のバッティングの素晴らしさの裏に動体視力の素晴らしさがあると聞いています。打撃の神様と言われた川上哲治さんが線路の枕木を見る訓練をしたのも有名な話です。最盛期にボールが止まって見えたと言うのもその動体視力を訓練したお陰と言われていたと思います。どんなものかやってみたことありますが、とてもじゃないですが枕木が1本1本区別できるなんてことはできそうもありませんでした。新幹線で通過駅の駅名さえ判別できない自分にがっかりした覚えがあります。 そんなことを思い出したのは、2日の NHK「ためしてがってん」で速読を取り上げていたのを見たからです。誰でもできるかどうかを実験するために若手の漫才師2人が速読教室に入門。普通の人は壱分間に500字前後であるが、この教室に通って一週間足らずで読み方の特訓をうけた2人は1万字前後まで読めるようになったのです。訓練は目の動きが主体のようでしたが、最初は上下の目の動きを練習して、それが身についてくるとこんどは真ん中を見ながら左右を認識できるようにする訓練をするようです。あるとき突然全体が見えるようになったと言ってました。1人は駅の通過の看板も見えるようになったといっていました。正直これは衝撃でした。ブラインドタッチを知ったときと同じです。 まさか速読がブラインドタッチと同じように訓練でできるようになるとは、これは挑戦する価値がありそうです。それに、サイト巡りでも良い武器になりそうです。新しい世界が開けそう。そして、思いついたのが、これは動体視力の訓練としても使えるのじゃないかと言うことです。プロ野球や他の球技でも良いですが、選手は1度やってみる価値はあるのじゃないでしょうか。もちろん、速読ができることだけでも十分やってみる価値はありそうですが・・・。 例によって、 Googleで速読と入れてみました。主なところで下の二つがありました。NBS日本速読教育連盟 「ためしてがってん」が取り上げたのはここだったそうです。 日本速読・記憶法セミナー 費用が10万円位からみたいです、その人の価値観にもよるでしょうが結構しますね。下の方ではプロスポーツの選手も集中力を養うために受講しているそうです。動体視力とは違いますが、そういう効力もあるんですね。自分でやれる方法は無いんだろうか。 これと暗算があれば強力な武器になりそう! |
2002 年1月5日土曜日 第839話 自殺 |
昨年の全国の交通事故死者数が警察庁から発表された。8747人。20年ぶりに9000人を割ったのだそうです。しかし、香川県は第830話でも取り上げた人口十万人当たりの死者数が全国ワースト一位だった一昨年より多いそうですから昨年もワースト一位でしょう。この一位は自慢になりませんね。 その死者数の発表について4日の朝日新聞コラム「天声人語」が事故死については年明け早々に発表されるにのに3万人を超える自殺者数については8月にならないと発表にならないと指摘していました。 そういえば、ここで自殺について取り上げた 第5話、第45話、第303話、第348話、第768話は8月以後が多い。つまりは、発表以後の記事を見て書いているからと言うことになる。秋田にできて他ができないというのは単に興味がないからといって間違いないでしょう。しかし、こういう数字は国の政策にも関連することなのだからコラムで指摘しているように一日も早く発表して欲しいものである。 多分、こうやって公になったのであわてて早く発表されるようになるのではないでしょうか。きっと、昔からの前例に沿って発表してきただけであって、その時期に何の根拠もなかったのだろうと思います。今の時代に、発表まで8か月もかかる統計なんてあるのでしょうか。最近のましな企業だったら、あくる日に経営に必要な全ての数字が把握できる時代です。なんとも悠長なことです。庶民の自殺なんてなんとも思ってない証拠でしょう。 官僚は今年も変わらないんだろうなぁ! |
2002 年1月6日日曜日 第840話 若すぎる |
今年の正月番組も長嶋さんの笑顔があちこちで見られた。5日にも「プロ野球好珍プレー!」で日本一忙しい専務と紹介されていました。そうです、あの球団専務の肩書きです。その上に終身名誉監督なんてものまで付いています。 しかし、その長嶋さんの天真爛漫な笑顔の裏に読売の企業エゴが見え隠れするように思えるのは考えすぎでしょうか。結局はあの渡辺オーナーの思う壺と言うところでしょう。 確かに、あの長嶋さんの笑顔を見ているとこちらもほほが何時の間にか緩んでしまっているのに気が付きます。本当に、日本中のファンに愛されていることは間違いないでしょう。 それだけに、その長嶋さんが巨人と言う組織に利用されていることが残念に思えてしょうがありません。そして、本人が一番それに気が付いていないことが残念です。巨人に利用されればされるほど、日本のプロ野球界、ひいては野球界全体にとって損失になってしまうことにならないかと思えるからです。 長嶋さんが番組の中で笑顔を振りまくたびに、 MSNジャーナルのマーティ・キーナートさんの65歳ではコミッショナーに「若すぎる」?を思い出してしまいます。・・・略 9月30日に東京ドーム最終戦を終えた後のインタビューで、長嶋は、プロ野球のコミッショナーになるのかと質問された。「ミスター」は笑いながら答えた。「私はまだ若すぎますから」 まさに日本のスポーツ界を象徴する、残念な発言ではないか。 65歳では「重要な」地位に就くのに若すぎるなどということが、ありえるだろうか。・・・中略日本のスポーツでは、リーグや連盟、協会、チームなどのトップに任命される人は、ほとんどが比較的──かなり──高齢だ。しかも、そのスポーツに関する経験や知識がないという最悪のパターンも少なくない。・・・以下略 要するに、日本のあらゆる組織が老人の跋扈によって毒されていると言うことである。65歳の長嶋さんが若すぎるとも思わないし、コミッショナーに最適とも思えないが、それ以上にどうかと思われる人たちが日本の組織を押さえていることがこの国のあらゆる停滞の現況の一つであることは間違いないでしょう。 日本のプロ野球界も長嶋さんを何時までも利用しようとしているよみうりグループに牛耳られているようじゃ先は無い様に思えてしようがありません。今年あたり、もっと大きな変動が起きそうな気がします。 イチロー頑張れ! |
2002 年1月7日月曜日 第841話 肺炎ワクチン |
正月休みも終わりです。休み前の年末にひいた風邪がまだ治らずに困っています。丁度休みの前に、今年は風邪も引かずに乗り切れたと内心喜んでいたところだったのに不覚にもひいてしまったものです。 その時は、まさか、初出勤まで持ち越すとは思ってもいませんでした。ひき始めはつばも飲み込めないほどののどの痛みがあったのですがこれは有難いことに一晩で治りました。これで油断したのが悪かったのかずっと完治せず、ここ2、3日は寝ようとすると咳が止まらず、睡眠不足に陥っています。 水バナが出ないので助かっているのと熱もないので、まさか肺炎をこじらしたと言うこともあるまいと思っています。そんなことで、5年前母が年末に入院して、院内感染で風邪をこじらせて亡くなったのが一月末だったのを思い出していました。 そうしたら、6日の読売新聞日曜版のコラム「いきいき健考人」 医療情報部・前野一雄 に気になる記事がありました。「この時期、インフルエンザから肺炎を起こした人がたくさん亡くなる。」とあり、以前、「この欄で肺炎予防の肺炎球菌ワクチン(商品名ニューモバックス)を紹介した。」とありました。 このときも読んでいたので、「肺炎ってワクチンがあるんだ。母もこんなワクチンを接種していたら今頃はまだ元気だったかもしれないなぁ!」なんて思ったことを覚えています。 ところが、その記事を読んだ人達が病院でワクチンの話をしても『やっていません』や知らない医師が多いそうです。そして、アメリカでは高齢者の摂取率が45%以上なのに日本では0.1%以下なのだそうです。 「国内で広がらない理由は、一般的に保険がきかないことと、医師が肺炎ワクチンを知らないことの2点に尽きるようだ。」ということだそうです。 確か、前回の記事では、北海道のどこかの自治体がこのワクチンを採用して、医療費の削減に成功したようなことを書いていたと思います。つまり、ワクチン摂取によって肺炎になって医療費が嵩む事を防げたということだったと思います。 医療改革といいながら、こういう肝心なところが抜けているのがおかしいですね。「お役人に任せていると利権が絡まないと話は進まないのだろうなぁ!」とつい勘ぐってしまいます。 視点がずれているのでしょう! |
2002 年1月8日火曜日 第842話 気骨 |
今日(7日)が仕事始めのところも多かったのではないでしょうか、8日の朝刊には経営者の年頭の挨拶が載るのでしょう。5日の朝刊にも年頭挨拶が載っていましたが、多くのトップは経営改革の為に従業員にハッパをかけるというスタイルだったようです。 いつもあの年頭の挨拶を読んでこの美辞麗句の言葉を吐いた経営者の何人が本物なんだろうと思います。口は上手いが中身は全く反対という人達をたくさん見てきただけになかなか信用する気になれないのはひねくれ過ぎでしょうか。 そんな中数少ない本物と思える経営者である小倉昌男さんが今、日本経済新聞のコラム「私の履歴書」で書いています。黒猫ヤマトで運輸官僚と戦ってきたことは有名ですが、第6回(7日)に流石と思えるところがありました。 マックス・ウェーバーの「プロテスタンティムズの倫理と資本主義の精神」の講義にも感銘を受けた。それまで需要と供給の関係で動くのが資本主義経済と思っていたが、その基盤として倫理が重要だという。しかもその倫理は宗教と切り離せないものだと教えられ、強く印象に残った、企業家としてやってきた私の心の底辺に、この講義の影響があったと思っている。抹香臭いと言われるかもしれないが、企業の中心には倫理があるべきだと、今も信じている。(ヤマト福祉財団理事長) 良いこと言いますね。何が何でも儲ければ良いの日本の今の風潮の中、経営者でここまで言える人はチョッといないでしょうし、学生時代に感銘を受けたその心を持ち続けること自体稀有なことと言えるでしょう。 第804話でも取り上げたように最近、ちょくちょく覗いている、Japan on the Globeで、江戸時代や明治の人達の話を読む度に涙が出そうになり、「昔の人は、何でこんなに背中に一本筋が通っているんだろう!」と感動させられています。そんな人達がいなくなったのか、それとも、少なからずいるが表舞台に現れることが出来なくなったのかどちらなんでしょう。いずれにしても、そんな気骨を持った人達の足元位には近づきたいものです。 かなりきびしそう! |
2002 年1月9日水曜日 第843話 文化庁長官 |
文化庁長官と言われても文化庁なるものが何をするところかも知らない。どうやら文部科学省の下部組織のようです。昔、三浦 朱門氏が長官になったときに騒がれた記憶があるくらいである。 だから今回の長官に民間人の河合隼雄さんが選ばれたとか、その河合さんが気骨のある結構有名な人らしいと聞いても殆ど興味は湧きませんでした。 ところが8日の四国新聞コラム「一日一言」に「今年一番良かったことは新しい文化庁長官に河合隼雄さんが選ばれたこと。」とありました。そして、『昨年出版された自伝「未来への記憶」(岩波新書)が一番だが、せっかくだから河合さんの言葉をいくつかを紹介する。』とあったのが、 「100%正しい忠告はまず役に立たない」「理解ある親を持つ子はたまらない」「灯台に近づき過ぎると難破する」「己を殺して他人を殺す」「マジメも休み休み言え」「やりたいことはまずやってみる」「説教の効果はその長さと反比例する」「健康病が心身をむしばむ」「幸福になるには断念が必要」。 これには思わず笑いそして考えさせられました。一々ご尤もと、うなずき座右の銘にしたくなるようなこんな言葉を思いつく人はただものじゃなさそうです。暫く、文化庁なるものを注目して見ようかと思わせられます。 河合さんもこんな組織と、どう取り組むのでしょう。田中真紀子さんも歯が立たなかった官僚組織にバックアップも無く長官として乗り込んでも何が変えられるか、生半可の苦労じゃないでしょう。 個人の力がどこまで組織を変えることができるか! |
2002 年1月10日木曜日 第844話 税金泥棒 |
第816話では道路公団が500万円程度の田んぼなのに、大盤振る舞いで3,000万円で買い付ける話をとりあげました。その税金の使い方の無責任ぶりに怒りが収まりません。 ところが、9日の日本経済新聞のコラム「民力再興」に今度は工事を請け負う方の無軌道振りが載っていました。 ・・・略 「これじゃ、すぐに水がたまるようになります」 「何を言ってるんだ。完璧にやったら、2−3年は舗装しなくてすんでしまう」・・・以下略 最初、何のことか分かりませんでしたが、これは土木会社に勤めていた人の体験談で、現場監督に工事の不具合を指摘したら「うちは毎年、この工事で食ってるんだ」と怒鳴られたのだそうです。 ここまで、出鱈目が横行しているとは、全く、どこまで国民を馬鹿にしたら気が済むのか、考えるだけでも空恐ろしくなります。 政・官・財の癒着による税金泥棒がもしなかりせば、日本中の高速道路も新幹線もできあがっていたでしょう。 人の金とはそこまで食い物にできるのか! |
2002 年1月11日金曜日 第845話 太陽光発電 |
今年の正月休みの間、ぼんやりとTVをつけていると、吉永小百合さんのコマーシャルが目に付きました。シャープの太陽光発電のものです。結構頻繁にやっていたので見られた方も多いと思います。 ここでも何度も太陽光発電を取り上げた私としては、「シャープも今年は太陽光に力を入れるのかな?もっと安くなって広がれば良いなぁ!」と自分では買えないながら心の中で応援していました。 10日の読売新聞にシャープが太陽電池パネルの生産量を、2002年中に現在の年間94メガ・ワットから200メガ・ワットと2倍以上に拡大する計画を発表したとありました。日本での住宅用太陽光発電システムの普及が進んでいるのに加え、欧米でも環境意識の高まりから需要拡大が見込めると判断したためだそうです。 流れは、太陽光に来ているのかも・・・。 第679話などで何度も取り上げたように、今こそこの流れを大きな本流にするためにも政府の予算を太陽光発電に傾斜配分すべきです。太陽光発電で日本の不景気を吹き飛ばすのです。これに使った予算は、従来のばら撒き予算と違って、世界中に感謝され尊敬されることになると思います。京都議定書が採択される今年こそ絶好のチャンスじゃないでしょうか。小泉さん考えないかな! 導入の経過を書いたHPがありました。 |
2002 年1月12日土曜日 第846話 戻りカツオ |
第106話、他人のメシで1度は他所の会社に勤めたことのある人の方が生え抜きより強いという事を取り上げました。しかしながら、日本の企業ではまだまだ生え抜きを重視する方が主流です。その為、目を外に向けることが出来ず、内部の組織都合で動くこととなり業績はジリ貧に陥っているように思えます。 本当の世間の風の冷たさに当たったことが無いので、どうしても内向きの発想になるようです。顧客重視と言いながら、その厳しさが本当に分かっていないから結局は内部の都合で考える、だから所詮顧客の要望に答えることは出来ない。そして、気が付いたときには、顧客は離れてしまっていて、もう打つ手がなくなってしまい自滅するしかないということでしょう。 11日の四国新聞、コラム「一日一言」に他人のメシを食った人を面白い言葉で表現していました。 ・・・略 社会現象では大手企業でよくある生え抜きと中途入社組の対立で一度は転職して行った元社員の再雇用が増える−他社の経験で一回り大きくなった「戻りカツオは脂が乗っている」・・・以下略 戻りカツオとは上手い表現ですね。それも脂が乗っているなんてにくい表現です。日本の企業がこの戻りカツオを受け入れる度量があるともっと活性化されるのですが、現実はまだまだと言うところでしょう。 気が付いたときには手遅れ! |
2002 年1月13日日曜日 第847話 人口減 |
今年の春闘はワークシェアリングが騒がれています。経団連と日経連が5月に統合して発足する日本経済団体連合会の会長に就任するトヨタの会長奥田碩氏もワークシェアリングの実現を掲げている。 心配なのは、第807話でも取り上げたように企業の賃金カットに利用されるだけにならないかということです。本来の意味の、仕事を分け合うというや労働時間の短縮が実現できることにより時間相当の収入ダウンは受け入れられるのですが、単に収入のダウンだけで労働時間は従来のままなんてことになると悲惨です。 いずれにしても、第477話でも取り上げたように、今でこそ余っている労働力が近い将来減ることは間違いないないのですから、今から労働力の確保の意味でもワークシェアリングを日本に定着させる必要があると思います。 その労働力減の原因である人口減が早まりそうという記事が11日の日本経済新聞にありました。それによると従来ピークが2007年と言われていたのが2004、5年に早まりそうだと言うことです。何でも一人の女性が生涯に生む子供の数(出生率)が想定していた1.6から1.4に修正したためだそうです。要するに出生率の減少を甘く見ていたと言うことのようです。 こうなると、ますます日本の経済の発展は望み難くなるのじゃないでしょうか。経済はなんといっても数(人口)です。日本経済がここまで発展したのも一億人を超す人口のお陰であったことは疑いないでしょう。だからこそ、中国が注目されているのです。 のんびり働きたい! |
2002 年1月14日月曜日 第848話 マスコミ |
第790話、第791話で取り上げた横浜ベイスターズの株式売却問題はTBSがマルハの全株を取得することで決着することになったようです。 ヤクルトの筆頭株主のフジテレビとニッポン放送が同じフジ・サンケイグループということで巨人の渡辺オーナーのクレームから一転白紙に戻った騒動でしたが結局はマスコミが取得することになりました。 結局今の日本で球団を持つ余裕のある企業はマスコミしかないと言うことなのかもしれません。つまりそれは、規制に守られて利益を享受しているマスコミだから出来ることだということです。これでますますプロ野球はマスコミの思うがままと言うことになってしまうのでしょう。玉木さんの主張する日本のジャーナリズムと野球界は、どこまで堕落したら気が済むのか?などのように、一連のマスコミが野球界を牛耳ることによる堕落が進みそうな気がします。いよいよ今年はプロ野球最後の年になったりして・・・。 そのマスコミについて ビル・トッテンさんがNo.503 報道の自由で1880年の話を取り上げています。「もし正直な意見を書こうなどという、愚かな考えを持つ者がいれば、すぐに失職して別の仕事を探さなければならないだろう」 凄いですね、今も昔もマスコミの体質は変わらないようです。と言うか今の日本企業の体質と全く同じです。人間って悲しいですね。 国を憂えるでもなく、自分さえ儲ければ良いというマスコミの考えが球団を持つなどと言う発想になるのでしょう。ますます日本はミスリードされそうです。 一体、どうなることやら! |
2002 年1月15日火曜日 第849話 加藤紘一 |
第425話や第430話、第431話、第432話、第433話と、所謂、加藤政変で日本中を失望させた加藤紘一氏がまたぞろ世間を騒がせています。 あの時点で自民党を飛び出していれば今の小泉さん以上に支持率の高い総理になったかもしれない。それが出来なかったのだから、あっさり負けを認めて引退すればそれなりに名を残すことも出来たでしょう。 そして今度は、事務所の責任者の脱税の疑い。それに対する態度が「私は知りません」です。知らないはずはないし、もし本当に知らなかったとしたら、管理不行き届きも極まれりでしょう。そんな身近な人間の管理も出来ないものが日本の国を変えようなんておこがましいし、間違ってもできるわけが無い。 日本の政治家って、本当にこの程度! |
2002 年1月16日水曜日 第850話 パート賃金 |
第724話や第726話で、女性のパートの賃金が余りにも少ないことを取り上げました。どう考えても、この賃金格差は日本の社会を歪めているとしか思えません。優秀な女性もそのシステムの為に体良く使われている。つまりは企業だけがその恩恵をこうむっているというわけである。何とかならないものかと傍から見ていても歯がゆいものがあります。 15日の日本経済新聞、コラム「家庭生活」に経済的自立をどう促すとして賃金格差を取り上げています。 パートは主婦が担い手だが、夫との離別死別といった事態に遭遇した途端、その働きだけでは生活が維持できないことをいやというほど思い知らされる。なぜパートは経済的自立が困難な労働なのか。企業の人件費抑制の一環として今後は男性のパート参入も盛んになりそうなだけに、急ぎ正社員との処遇格差の是正問題などに取り組まなければならない。・・・以下略 男性のパート参入が盛んになりそうだからというのはチョッと引っかかりますが、理由はなんであれ格差が是正されるのならそれに越したことは無い。これが出来ない限り、ワークシェアリングがオランダのような本物にはならない。単に企業の賃下げに利用されるだけになりそうである。 どちらにしても、今の女性のパートの賃金を低く抑えるという方式は非人間的であることは間違いないと思います。それでなければ成り立たない企業経営ならそんなものは始めから企業としての価値など無いのじゃないでしょうか。 これは私の頭には、難しすぎます! |
2002 年1月17日木曜日 第851話 老害 |
一日も早く、会社を辞めて、仕事から解放されたいといつも思ってる私などには想像もつきませんが人間地位を得るとなかなか離したくなくなるもののようです。尤も、私だって、それなりの地位を与えられたら、その地位にしがみつくのかも知れません。それほどに権力は魅力的なものであることは間違いなさそうです。 16日、日本経済新聞コラム「私の履歴書」で、 第842話でも取り上げた小倉昌男さんがまたまた面白いことを書いていました。・・・略 以後、父は山梨や熱海の病院で療養生活に入ったが、社長の座にとどまった。私は毎週土曜日、病院に決済書類を持っていかなければならない。またも父を反面教師として「トップが長く居座ると“老害”になる」という教訓を学んだ。だが肉親の情もある。かわいそうで、「もう辞めたらどうですか」とは言えなかった。(ヤマト福祉財団理事長) 良くぞ書いてくれたものです。やはり、どんな立派な創業者社長と雖も、例外なく老害を撒き散らすもののようです。 小倉さんの凄いところは、教訓を生かして、その轍を踏むことなく早くに後継者にバトンタッチしたことでしょう。頭ではわかっていても出来ないのが人間というものだと思います。 そんなに働きたいのかなぁ! |
2002 年1月18日金曜日 第852話 リストラ |
17日のニュースステーションで、「中国、タイなど東アジアの企業がリストラの進む日本に目をつけ、生産管理、営業などの人材を日本で行き詰まった団塊の世代などのサラリーマンに求め始めた。」ということを取り上げていた。 海外赴任が終えたが、日本に帰ってもリストラが待っているだけなので、向こうに残って転職したという人も紹介していました。収入は悪くなるが、実績次第でアップする可能性もあり、リストラされるよりはよっぽど良いということだそうです。いずれは家族を呼んで暮らしたいと言っていたのが身につまされました。 この日本企業のリストラに名を借りた団塊世代いじめはどうしたものでしょう。こんなことをやっていたら誰も会社を信頼しなくなってしまい、モラルは落ち込むばかりだと思います。 昨日に引き続き17日の日本経済新聞コラム「私の履歴書」で小倉昌男さんがそんな私の気持ちに答えてくれることを書いてくれていました。二代目社長に就任したとき、会社はガタガタの状態で人員整理にも手をつけざるを得なくなったが、生活への影響が比較的小さい独身者や主婦を中心に臨時社員の肩たたきなどで、組合員の整理はしなかったそうです。 ・・・略 後に宅急便を始める時に役員全員が反対したが、組合が協力してくれたのは、この時の下地があったからだと思う。今、多くの経営者がリストラ≠連呼しているが、やる気のある社員が辞めたらどうするのか。恐ろしいことだ。・・・以下略 どうです、この気持ちです。こういう気持ちを経営者たるものもって欲しいものです。 第472話でも取り上げましたが、人員整理に手をつけた企業がその後大きく伸びたと言う話は余り聞いたことがないのは、それだけ残った社員のやる気も削いでしまうということだと思います。そして一度落ちたモラルを再び上げることは殆ど不可能に近いのじゃないでしょうか。そんな怖さを知っているからこそ小倉さんは人員整理にそれだけ気を使ったと言うことでしょう。これが出来ない経営者のなんと多いことか。どう考えても真剣に経営しているとは思えない。尤も、社内営業などで散々人の足を引っ張ってのし上がったような経営者にそんな心が分かるわけも無いか・・・。望むだけ無理かも! |
2002 年1月19日土曜日 第853話 社会的成熟度 |
明治維新の志士達の物語など日本の歴史小説を読んでいるとその登場人物の若さにいつも圧倒されます。49歳で亡くなった信長の年齢をとっくに追い越してしまった自分の不甲斐なさを思い知らされるのは当然としても、明治維新の立役者達の若さは何でしょう。20代から30代の若者ばかりです。現代の人間にあれほどのパワーと能力があるとは到底思えません。この差は一体何なんでしょう。 2002年1月10日、毎日新聞コラム「余禄」が面白い説を紹介していました。4日に急逝した文芸評論家・向井敏さんという人の著書「昔も今も」(潮出版社)に年齢の話があるそうです。 ・・・略 明治維新の元勲といえば老成した人を思い浮かべるが、意外なことにみんな若い。明治元年の時点で勝海舟が46歳で最年長、あとは大半が30代。 大隈重信と山県有朋が31歳、伊藤博文28歳。すでに故人だが、生きていれば坂本竜馬34歳、高杉晋作30歳。明治のころ、人間の社会的成熟度と年齢がほぼ一致していたのに、いまでは成熟度が年齢に追いつかなくなった。では、どうすればいいか。 社会的年齢をつくりだすには、肉体的年齢を7掛けしなければならないという医学関係者の説を借りて、向井さんは年齢7掛け説を試してみた。50歳は7掛けして35歳、社会的年齢でいえばこれからが盛りという年ごろだ。逆に30男は21歳の青二才、20歳の若者は14歳のガキ、なるほど。・・・以下略 ちょっと面白いでしょう。これなら少し安心します。いつも、昔の人の若さにコンプレックスを感じていたのですが少しは安心します。尤も、いずれにしても、もうすでに遅いことには違いないですが・・・。平均寿命の短いことが人間を早く成長させるのでしょうか。戦後日本人の寿命が延びるにしたがって日本人のスケールが小さくなっているように感じられます。太く短くか細く長くの人生かどちらが幸せなんだろうと考えてしまいます。 不自由が人間を造るのかも! |
2002 年1月20日日曜日 第854話 ダイエー |
ダイエー再生計画が打ち出され、おおむね評価されているようです。しかし、その背景は「大きすぎてつぶせない」の一言でしょう。潰すことによる銀行の破綻を恐れていることも大きな原因でしょう。小泉さんも結局は先送りを選んだと言うことだと思います。この先送りが吉と出るか凶と出るか興味深いところです。常識的に考えれば凶と出ると思いますが、どうなることやら。 しかし、所詮、日本は本当の痛みの伴う根本的な構造改革を受け入れるだけの覚悟がなかったと言うことでしょう。2月3月にはこの先送りがどう出るか、ある程度の流れが見えてくるような気がします。 このダイエーの破綻の原因は中内さんのワンマンが指摘されています。これも 老害であることは間違いないでしょう。あれだけの企業を作り上げた人でも老いればその道を誤るのですから、本当に怖いですね。経営者が、社会に与える影響を忘れ自分のことしか考えなかった責任はは大きなものがあります。大きくなれば成る程その責任も大きくなるという自覚が必要であると言うことだと思います。それが自覚できない経営者は即刻退場すべきでしょう。 このダイエーを筆頭に、そごう、マイカル、青木など全ての破綻の原因は土地神話による経営であったことを忘れてはならないと思います。そして、それを煽った銀行の責任はもっと責められて当然だと思います。つまりは、企業の経営が本来の仕事での収支でなく、単なる土地の値上がりを当てにしていたことが間違いの根本だと言うことです。本業での経営努力もなく土地の値上がりによる拡大が経営実力ともてはやされ、それに踊った企業が今債務超過に陥っているというのが本当の姿です。 いずれにしても、 第735話や第811話でも取り上げたように、今こそ、土地の公有化を計り、企業は本業で勝負する時代を目指すときと思うのですがどうでしょう。共有化により高速道路や新幹線など社会資本のための公共事業も最低限の予算で実現できるのですから。今こそ、土地を頼りの経済を止める時! |
2002 年1月21日月曜日 第855話 ダイエー |
ダイエー問題はやはり興味深いですね。20日のサンデープロジェクトも面白く見させてもらいました。 原因は中内さんにあったとの結論づけでした。そして、今の高木社長の下で再建は成功するだろうと言っていました。高木社長は、川島副社長の有名なV字改革のときの1人で、ワンマン社長の中内さんに楯突いて放り出された人だそうです。そして、最後の切り札として復帰した高木社長により本業回帰の改革が始まった。本業の回復は見られたが、それまでの負債が余りにも大きく、今回の再生計画となったわけである。今回の負債の削減により本業では年1千億の利益体質を確立できるだろうから残った1兆円の負債も問題にはならないだろうと言うことです。どうなるか楽しみです。 同じサンデープロジェクトから 第396話でも取り上げたように、鳥羽社長が進める関連会社の売却や、不採算店整理による負債の削減に反対しての、中内さんによる鳥羽社長の解任がここまで再建を遅らせた原因である。中内さんはあの時点でも自分がダイエーを統括していて、「鳥羽さんは執行役員に過ぎない」と言っていました。この言葉が中内さんの老害の全てを現している。第396話でも言ったように、本人の気持ちはそうではないのかもしれませんが、結果としてあの時点で中内さんはダイエーの再建を放棄したということであったと思います。その結果が第598話でも取り上げた従業員のモラルダウンに繋がったことは間違いないでしょう。 あれだけの企業を作り上げた中内さんのパワーも最後にはそのパワーが裏目にでたということでしょう。それ程に、力を持つと言うことは裸の王様になりやすいと言うことなのでしょう。力があればあるほど、余程自分で気をつけないと周りには口当たりの良い人間しか残らないと言うことである。 本当に人間って弱いんですね! |
2002 年1月22日火曜日 第856話 所得税 |
課税最低限の引き下げ問題が浮上してきたようです。夫婦に子ども2人のサラリーマン世帯で約384万円(年収)以下は所得税がかかっていない。主要国では最も高い水準になっている。4人に1人は所得税を払っていないともいわれているそうです。 一見、当然のような感じですが、はたして本当に正当なのでしょうか。世界と比べて高水準と言いますが、物価を考えるとそれ程余裕のある数字でもなさそうな気がします。それに、これは所得税だけであって、住民税や保険料などは控除されているわけじゃありません。 それよりも、トーゴーサンピンというように税金を源泉徴収されるサラリーマンの場合、所得の捕捉率は10割、自営業者なら5割、農家なら3割、政治家や宗教家は1割というのを見直す方が先決だと思います。(参照 ここがおかしい!日本の税ミナール基本編) 所得をすべて捕捉される人がいる一方で、たったの1割だという人がいる。これで最低限だけを下げると言うのですから、引っかかるのはサラリーマンだけと言うことになるような気がします。結局は弱いもの、とりやすいところから取るということです。 取るほうの、不公平だけならまだしも、この上に政・官・財の税金泥棒が無駄遣いするのですから、たまったものじゃない。今やるべきことは、取ることじゃなくて、使い方を考えることのはずです。それ以外に景気が浮上することなどありえないと思います。 小泉さんも改革がどうにもならなくなって、いよいよ弱者いじめに方向転換ということでしょう。 いよいよこの国は駄目かもしれませんね! |
2002 年1月23日水曜日 第857話 出席拒否 |
アフガニスタン復興支援会議が21日から開かれていますが、その裏側が面白いですね。 特に、20日開かれた「アフガニスタン復興支援に関するNGO(非政府組織)会議」に、二つの有力NGOの代表が、直前になって出席を拒否された問題が最高です。何でもそのNGO代表の大西さんが朝日新聞に書いた「お上の言うことはあまり信用しない」にあの鈴木宗雄氏が怒っているので電話で誤って欲しいと外務省の幹部が電話をしてきたと言う話です。 文句をつけた鈴木宗雄氏も、その名前を出す外務省の幹部もどっちもどっちで、これまでの田中真紀子さんバッシングの裏を露呈したと言って良いのじゃないでしょうか。なんとも情けない話で世界に恥をさらしたと言えるでしょう。 鈴木氏が「私はそんなことは言っていない」と怒っているところをニュースステーションでやっていましたが、遂に本性がでたなと思える形相でした。それにしても、これで鈴木氏と外務省の深い繋がりとばかさ加減がもろに表面に出て来ましたね。鈴木氏が日本の5億ドル拠出金を狙っているとどこかの掲示板に書いている人がありましたが、さもありなんと思う人も多いのじゃないでしょうか。ここまで日本の政・官の裏が見えたのも珍しいのじゃないでしょうか。今後の動きが楽しみです。両方が墓穴を掘ってくれることを願いたいものです。 これだけ騒がれて、外務省があわてて、22日には出席を認めたというのも、当然とは言いながら余りにも馬鹿らしくて、笑ってるしかないですね。 それにしてもレベルの低い話です! |
2002 年1月24日木曜日 第858話 お水取り |
奈良東大寺二月堂のお水取りをテレビのニュースで見る度、あんなに凄いたいまつの火でよく火事にならないものだと妙な心配をしていました。ところが、やはり、私が知らないだけで過去に一度(1667年)お水取りのときに焼失したそうです。 22日の「なんでも鑑定団」を見ていると成田山新勝寺からの鑑定依頼で東大寺焼経(華厳経)というのが出されました。それがお水取りのときの火事で焼け残ったというお経(巻物)でした。 この番組は、過去にも千利休の作った茶杓が出たように、こうした本物が時々出て来ます。それが楽しみで、同時にやっているNHKの「プロジェクトX」を我慢して放送開始のときからずっと見ています。 それにしても久し振りに、面白いものを見せてもらって、見ていた甲斐があったというものです。お陰で日頃から、疑問に思っていた二月堂が火事にあったことも知ることができました。それでも再建した後も中止することも無く続けたきたことにも感心します。今だったら、マスコミが騒いできっと中止になるでしょうね。しかし、一度あったということは、もう一度起きないとは言えないだけに心配ではあります。関係者の努力は大変なものがあるのでしょうね。 一度は、お水取りを見たいものです! |
2002 年1月25日金曜日 第859話 雪印 |
またまた雪印一色の報道です。第314話で取り上げた2000年7月の雪印乳業の食中毒事件による大打撃がやっと収まってきたと思われる頃に、この事件ということは、もしかしたら、雪印にとどめを刺すことになるかもしれませんね。既に、スーパーなどが雪印食品の商品を売り場から撤去し始めたようです。 人間って、窮地に追い込まれるととんでもないことを考えるものです。まさか、輸入肉を国産牛として買い取らせるとは、考えたものです。どうやら、このやり方はもっと広がっていて、雪印は氷山の一角とも言われているようです。何とも、恐ろしいことです。 しかしながら、今回の事件が表沙汰になったのは冷蔵保管会社からの告発だったようです。これは 第101話、第108話でも取り上げたように社会が段々日本独特の内部都合を許さなくなった良い傾向だと思います。こうして、第581話で取り上げたように内部告発は組織の腐敗を正す大事な役割と言う考えが浸透すれば日本の国の組織都合による腐敗も少しは減るのじゃないでしょうか。 そんな時代が早く来ることを! 面白い考えがありました。 Think or die 愛と苦悩の日記 2002/01/24 |
2002 年1月26日土曜日 第860話 出席拒否 |
第857話のNGO参加拒否問題、何とも情けない展開になっています。真紀子さんが、国会で鈴木宗男衆議院議員の関与を明言したことに対して、野上次官と宗男議員は言っていないと反論。 マスコミは誰かが嘘を言っていると騒いでいるが、そんなことはどうでも良いことでNGOを出席させないようにしたことの問題を誤魔化しているだけである。 どう考えても、外務省が鈴木議員に言われてやったことは間違い無い。それを、言った言わないに摩り替えて逃げようとする。それに手を貸す福田官房長官、こんな官僚と議員が跋扈するこの国はもうどうにもならないとしか思えない。 その点、25日の日本経済新聞のコラム「春秋」が良いことを書いていました。 ・・・略 だれがどこで何を話したのかという追及より、外務省が2つのNGOの参加を拒否した根拠と、後にそれを取り消した理由をまず知りたい。 これこそが、問題の核心でしょう。言った言わないなんて、この参加拒否の本題を隠すために外務省が仕掛けたことじゃないでしょうか。どう考えても、鈴木議員と外務省の悪巧みが裏にあるとしか思えません。 それにしても酷い国ですね! |
2002 年1月27日日曜日 第861話 年度末 |
毎年、年度末になると、あちこちで道路工事が行われることは周知の事実です。しかし、暫く外に出ていなかったのでそう思うのかもしれませんが、今年は、ことの他多いように感じます。私の気のせいでしょうか。 特に、今週になって殊更多く感じました。営業の車でどの道を走っていてもチョッと走ると直ぐに交通整理の赤い旗を振っている人に止められます。「又か!よくもここまで同じ時に工事できるなぁ!人の迷惑なんかこれっぽっちも考えていないんだろう。」と感心してしまいます。 多いときは、一日で10回くらい止められたような気がします。ここまで酷いのは珍しいのじゃないでしょうか。他の地方はどうなんでしょうか。 しかし、あの年度末の工事を見る度に、工事自体が本当に必要なものだろうか、又、予算の使い切りをやってるんだろうなと思えて腹が立ってきます。そして、今は、 第844話の手抜き工事も思い出してしまいます。そんな気持ちで見ていると何時までたっても日本の国は変わりそうもないと思えて仕方ありません。一体、構造改革はどこに行ったのでしょう。それとも今年が最後と精一杯無駄遣いしているのでしょうか。いずれにしても、こんな光景が日本の国から無くなる時が来ない限り構造改革が終わったとは言えないでしょう。 そんな日は果たして来るのだろうか! |
2002 年1月28日月曜日 第862話 出席拒否 |
今日(27日)のサンデープロジェクトは久し振りに面白かった。NGOの大西氏が田原氏に今回の真相をきちんと話していました。それによると、鈴木議員の横槍は去年の暮れにもあったそうです。今年の早々にも呼びつけられて、散々文句を言われたそうです。他のNGOに対しても口出しをしているそうです。 その背景は、どうやらアフガニスタンに対する利権が目的で、NGOが絡むと外務省筋のように自分の思い通りにならないから排除したいということのようです。 考えてみたら、NGOと族議員なんて、その思想からして全く逆といえるでしょう。方や自分の利益を放り出しても社会に貢献したい人達と、自分の利益しか考えていない人達。そんな族議員がNGOの人達が邪魔なのは当然かもしれません。 それに、鈴木議員にしたら、外務省は今までに完全に自分が牛耳っているので思うが侭に操れるのですから、そこに自分の思うままにならないものが入ってくることを避けたいと思うのは当然でしょう。それは、今回の横槍に対する外務省の反応を見れば明らかです。外務大臣の言うことはきけなくても鈴木議員の言うことなら素直に聞くのですから。よくも調教したものです。 ここまで族議員が官僚を牛耳っているとは何とも恐ろしいことです。これが外務省だけに限らないことは想像に難くない。こんな奴らを野放しにしていて改革など出来るわけが無いことは明らかです。 それにしても、ここまで、大西氏が明らかにしても、尚、鈴木議員、野上次官、福田官房長官、小泉総理は白を切るのでしょうね。この大西氏に対するインタビューを見た後の、田原氏の突込みに対して、山崎幹事長が鈴木氏らへの追求をしどろもどろしながら逃れようとするのを見ていると、本当にこの国の政治のレベルの低さにあきれてしまいます。 小泉さんも、今回の対応でいよいよ馬脚を現したといえるでしょう。やはり、 第825話で取り上げた機密費問題に触れられたくなくて外務省問題をうやむやにしてきたことがここに来てはっきりしたということでしょう。根本的なことに手をつけることもできないということは、もう期待は出来ないことがはっきりしたような気がします。残念ながら小泉改革は終わったと言って間違いないでしょう。一縷の望みを持っていただけに残念ですが・・・。それにしても、大西さんの勇気には感動します。これからあらゆる嫌がらせや邪魔が入ると思われますが大丈夫なんでしょうか。まさか命まで狙われるなんてことはないと思いますが、こんな人をバックアップすることが出来ずに見殺しにするようなことがあれば、日本の国は世界の笑いものでしょう。しっかりと見守って生きたいものです。 それにしても、結局何も変わらず、沈没を待つだけの日本! |
2002 年1月29日火曜日 第863話 出席拒否答弁 |
真紀子さんとうとうやりました。衆院予算委員会で外務省の重家中東局長の答弁が最初は鈴木宗男議員の関与をのらりくらりと否定していたが、真紀子さんの迫力に押されたか遂に関与を認めました。官僚というのはあそこまで嘘を言うものなのですね。ある程度は想像していましたが、現実に見せ付けられると本当に腹が立ちます。 それにしても、真紀子さん、本当に良くやりました。久し振りに、完全に官僚と自民党を敵に回して一歩も引かずという真紀子節を聞いて胸のつかえが取れた思いです。これで、鈴木宗男議員と野上事務次官の息の根が止められることになれば最高なのですが。小泉さんと福田官房長官もただではすまないでしょう。 NIKKEI NETより 衆院予算委員会は28日午後、外務省の重家俊範中東アフリカ局長が答弁で、鈴木宗男氏が一部非政府組織(NGO)の出席拒否を働き掛けたとする田中真紀子外相の答弁を事実上認めたため、野党が一斉に反発し退席、審議がストップした。 大臣が、官僚と与党議員を相手にここまで追求したことは今まで無かったのじゃないでしょうか。これこそが、しがらみの無い真紀子さんの強みでしょう。今までの大臣では、派閥や金の問題などの後ろめたさで、ここまで徹底的に戦うことができなかったということだと思います。今までの失点を取り戻す最大のチャンスです。 面白くなってきた! |
2002 年1月30日水曜日 第864話 馬脚 |
小泉さんがとうとう馬脚を現しましたね。よりによって、野党の「政府の統一見解をだせ」の要望にたいして、「鈴木宗男議員は横槍を入れていない」と発表した。 全く、何をかいわんやです。折角、真紀子さんの奮闘で族議員と悪徳官僚撲滅の千載一遇のチャンスが訪れたものをあっさりと放棄してしまったのですから。 これで、小泉さんが今まで言ってきたことが全て嘘だったことがはっきりしました。今までは、あの口調にだまされて、もしかしたらやってくれるのじゃないだろうかと淡い期待を持っていたが、それも完全に吹き飛ばされました。 しかし、そこまでして鈴木宗男議員を守る裏は、橋本派におもねってか、それとも機密費のためか、いずれにしても自民党を変える気持ちがないことは間違いない。ましてや構造改革なんてとんでもない。そんな人間が改革、改革とよくもここまで国民をだましてきたものです。国民は、構造改革を期待して景気の悪化も辛抱してきたのですから、なまじ期待させただけにその罪たるや生半可なものじゃないでしょう。 あの巨泉さんも、昨日予算委員会の「言った言わない」を見ていて、「もう駄目だ、この国は沈没する」と思い辞職を決めたそうです。その気持ち分かるような気がします。 しかし、ここまで引っ張って馬脚を現されても! |
2002年1月31日木曜日 第865話 外相更迭 |
昨日は馬脚を現した小泉さん、今日は遂に墓穴を掘りましたね。よりによって、最悪の手を打ちました。何で、真紀子さんを更迭なのか。更迭するのなら今までにやっておくべきであって、今回だけは絶対にやってはいけなかった。それが分からないはずは無いのにやったということは、最初から改革なんかやる気は無かったといっても良いのじゃないでしょうか。 鈴木議員と野上事務次官を更迭すれば、小泉さんは本当の改革者として英雄になれたでしょう。それが、国民の期待と全く反対の真紀子さんの更迭とは、それ程に自民党守旧派が怖いということでしょうか。あの 加藤政変を思い出します。そろいも揃って、見事に国民を裏切りました。自分の身が可愛くてやったことでしょうが、完全に国民の期待は裏切ったことで、一縷の望みを持っていた国民もこれで目が覚めたでしょう。 そういう意味では、何時までも、もしかしたらやってくれるんじゃないだろうかと諦め切れずに小泉さんを支持していたことによる改革の遅れをもう一度最初からやり直す絶好の機会を与えてくれたのかもしれません。 この一年の遅れを取り戻すのは大変でしょうが、気が付かずにずっと引っ張られて破滅に陥ることを考えると良かったといえるのかもしれません。 そして、真紀子さんにとっては、一番良い辞め方だったかもしれません。今までのままで辞任していたら政治家としての資質を疑われたままで、もう一度浮かび上がることは難しかったかもしれなかったと思われます。 これで全く消えていた総理への望みも出てきたような気がします。賛否はあるが改革に対する情熱は誰にも負けないものがあるだけにやらせる価値はあると思います。そして、次期外務大臣が誰になろうと改革には全く手を付けず官僚の言うがままに波風たてずということで一層その思いが強くなりそうです。 是非、自民党を飛び出して野党と組むなり新党を作るなりして欲しいものです。尤も、頼むに足る野党がいないことが致命的ではあります。 それにしても、何とかならないのか! |