団塊の世代の部屋(111)

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2008101日木曜日  第3300回  市場から退出

  第3263回で人件費を削るために派遣を利用しなければ成り立たないような企業は市場から退場すべきですと怒りを込めて書きましたが、私はもともと、従業員を安くこき使わなければ成り立たない業種や低賃金を求めて海外進出する企業も嫌いでした。そんなことまでして儲けようとする経営者は経営者というより人間失格ではないかと思っています。そして、それは起業することのできなかった自分への言い訳が含まれているのかもしれません。
  そんな私が久しぶりにこれはと思った記事がありました。

  9月26日、読売新聞コラム「論点」より

 最低賃金引き上げ  支払い 企業の社会的義務

 橘木(たちばなき) 俊詔(としあき)同志社大教授(労働経済学)男女協同参画会議議員。著書に「格差社会」など。65歳。

 ・・・略

 ヨーロッパの最低賃金はイギリス、フランスが1時間あたり1200円前後、デンマークでは2000円以上である。ちなみに日本は全国平均で700円前後。デンマークの人の話では、従業員が食べていけるだけの賃金を企業が払うのは、社会的義務と考えられているようだ。食べていけない賃金しか出せない企業は非効率なので、市場から退出すべきだ、との社会合意があるのかもしれない。効率性の高い企業が参入し、食べられる額の賃金を払える企業のみが市場に残る。結果的にそういう仕組みになっているとも考えられる。

 日本企業にこのようなことを求めれば、企業経営者からの猛反発を受けそうである。最低賃金を引き上げて企業が倒産してよいのか、という声は強いだろう。低い賃金でも働きたい人がいれば雇用を保つことになり、失業者が出ないメリットは大きいとの声もある。

 その主張はよくわかる。何よりもこの声を多くの日本人が容認してきたからこそ、最賃は低いままだったのである。

 しかし、日本でもデンマークのような新しい発想をしてよい時代になっているのかを検討してよい。非効率な企業が退出し、高率の高い企業が多く参入すれば、国の経済成長率も高まる効果がある。それが無理なら、非効率、あるいは生産性の低い企業の生産性をもっと上げる政策を、本格的に議論して導入するしかない。

 これも反発を受けるかもしれないが、最低賃金を生活できる水準まで上げるための財源として、株主や経営者への配分、給料の高い従業員の給与を少し下げる案もありうる。労働分配率のアップ策と低賃金者への再配分策である。

 最低賃金引き上げで困るのは中小の下請け企業である。多くの中小企業の製品は大企業に納入されているが、日本では、下請け企業の価格転嫁を不当に防ぐ、いわゆる「買いたたき」が存在するといわれる。公正な取引が実行されるように、政府の監視と罰則の徹底が必要である。

  何気なく読んでいたら「市場から退出すべきだ」に目が覚め、必死で読んでしまいました。こんなことを書く人もいるんだと思わず誰だろうと名前を確認しました。何とわが母校の教授じゃないですか。それも65歳と言えば、もしかしたら同時期に同じキャンパスで学んでいた先輩かもしれません。尤も、私は滅多にキャンパスには行ってないですが。

  何はともあれ、こうした考えが紙面に載るということは時代も変わったのかもしれません。
  日本の若者を雇わずに中国からの研修ということで安い賃金で働かせることでしか成り立たない企業が多いそうですが、そうした企業も市場から退出すべきでしょう。将来の日本を考えずに今の自分さえ良ければの経営者ばかりがこの国をここまでおかしくしたと言えば総すかんを食いそうですが、企業を経営するのならそれなりの矜持を持って貰いたいと思うのは私だけでしょうか。

理想に過ぎるでしょうか!

2008102日木曜日  第3301回  ブログ

  以前からブログって毎日の日記のようなもので私のHPと同じようなものだし手順も簡単そうなので一度はやってみるかなとも思ったことがありました。しかし、どうせ同じものを両方に書くだけなのでマァいいかと止めていました。

 しかし、楽天に店長用のブログ「店長の部屋Plus+」というのがあるとのことで、どうせブログを試すのならこれでやってみようかと考え直しました。

 取り敢えず、団塊の世代の部屋をそのままアップしようとしたのですが、楽天の縛りがきつくて、他サイトへのリンクは一切認められない。私のHPはリンクがあっての話題なので、リンクが貼れないとなると中身が良く分からないし、つじつまの合わないところも出てきます。取り敢えずはリンクを外しても意味が通じるように変えてアップすることにしました。

  文章の方はそれで解決しましたが、いざアップしようとしても何度やっても受け付けてくれません。アップの予約が出来るとのことで、これは便利と2日分の予約をアップしたつもりでしたが、当日になっても、前々アップされていません。何のことは無い、アップしたつもりが全く受け付けられた無かったようです。そこで、やり直してみましたが、何度やっても受け付けてくれません。沢山の店長さんがアップするので混雑していて受け付けられないのでしょうか。それにしても、これじゃ毎日のアップなんてとてもじゃないが出来そうもありません。

 こりゃ駄目だと諦めようかと思っていたら、楽天からのメールで、そのメールに書き込んで返送するとブログにアップできるとの案内がきていました。

  駄目元と思って書き込んで返送してみました。直ぐに店長のブログを見に行くとアップされていました。ところが、今度は一部しかアップされていません。これではアップしない方がましというものです。代わりに全部をアップして前のを削除しようとしましたが、これも何度やってもアップできません。色々無い頭を絞って考え編集機能があることが分かり切れた残りの文章を追加してやっとアップできました。今日も、同じ様に一部しかアップできていません。これも追加してみます。できるでしょうか。

  と言うことで、やってみましたが、追加は編集で直ぐにできました。今のところは、毎日メール返信でアップして編集で切れたところを追加すると言う方法でやっています。何だか面倒でもしかしたら長続きしないかも。

マァいいか!

2008103日金曜日  第3302回  動画

  第3284回で勉強不足でよく分からないと書いた動画ですが、無い頭でいろいろと考えてやっと一つだけ方法がわかりました。

  リモコンでとててて..カピバラさん で 動画ありのカピバラをクリックすると見ることができます。

  これがそうです → カピバラ

  残念ながら画面を埋め込む方法は上手くいきませんでした。いろいろとやってみたのですがやはり私の頭ではついて行けません。

  取り敢えずは、リンクの無い動画を見ることができるようにはなったので今のところはこれで良しとします。

  スタッフに動画をどんどん作ってくださいとお願いしているのですが、今のところ新しいのはできてないようです。

そのうちできるでしょう!

2008104日土曜日  第3303回  アオスジアゲハ

  第3132回で我坂出体育館の楠の下に「小さな黒い木屑か糞のようなものが沢山落ちてきます。あれは害虫の糞なのでしょうか。木を下から眺めてもそんな虫の気配も見えず未だに何なのか分かりません。」と書きましたが、その正体が偶然わかりました。
  それはアオスジアゲハという蝶の幼虫の頭部脱皮殻というもののようです。

  アオスジアゲハ → アオスジアゲハの個別飼育

   アオスジアゲハ(青条揚羽)

  去年はこの幼虫を見つけることができなかったのでわかりませんでしたが、今年になって気の早い私が楠の剪定を8月の後半から始めたところ、切るのが早すぎたのでしょう9月の中旬ごろには新しい枝が伸び青葉が繁りだしたのです。そうしたら、例の黒い木屑のようなものが沢山落ちてきているのです。そして、薄緑色の妙な形をした幼虫が木の下を何匹か這っているのを見つけました。どうやら楠にこの虫がついているようです。
  ということで、伸びた枝をもう一度剪定するときに注意して見て見ると。やはりその虫がいました。若芽と同じような色をしているので木の下からはわからなかったのです。
  子供の頃から毛虫は大嫌いで見るのも嫌なので余り調べたくは無かったのですが、我慢してネット検索で探してみて、やっと上記の
アオスジアゲハの幼虫を見つけました。確かにこれです。
  この蝶はよく見ますし、結構綺麗なので好きな蝶でしたが、名前は初めて知りました。楠の若芽にしか卵を産まないのだそうです。そして、その幼虫が脱皮したものがあの木屑のようなものだったと言うわけです。
  私の気の早い剪定で若芽が出てきたので早速生みつけたと言うことのようです。私の気の早さで一つの疑問が解決しました。こういうのを怪我の功名と言うのでしょうね。

巧妙とは言い過ぎか!

2008105日日曜日  第3304回  ガム

  私の嫌いなもの、道路などに黒く染み付いたガムのポイ捨てについて何度も怒りを込めて書きましたが、世界中で嫌われているのも間違いないようです。

  何時もの、サイト巡回で面白い話題がありました。

   市民のための環境学ガイド

   ワイオミング・コロラド その2 09.29.2008

  …略

  ガムを遺跡で吐かれるのが一番困るという。やってはいけないことが10箇条ぐらいあるのだが、そのうち、5箇条は、ガムを持っていたら、ここですぐに捨ててくれだった。…以下略

  なるほど持ち込み禁止か。これは良い方法かもしれません。我体育館のポイ捨ても一向に減る様子もなく気が付けばスクレーパーでかきとっていますが減る気配はありません。どうやら常習者がいるようです。その場に出くわせば注意も出来るのですが、いざとなると出くわさないものです。

 この「ガムを持っていたら、ここで直ぐに捨ててくれ」なんて注意書きを貼り出したいものですが、どうせ投書や苦情が来るでしょうから許可にはならないでしょう。このごろのお客さんは権利の主張はすれども義務は果たさないという日本人の精神を置き忘れた風潮そのままですから。

情けない話です!

2008106日月曜日  第3305回  通信速度10倍

  モデムからISDN、ケーブルネットからADSLへ、そして最後は光と我ネット環境も遂に終局まで北と思っていたら、光にももっと速いのがあるそうです。

 実際のところ究極と思っていた光もケーブルやADSLと比べても心持早くなったかなと無理やり自分を納得させている位しか体感できませんでした。しかし、光にも速さの違いがあるとなると又心が動きます。

  FujiSankei Business i. 2008/9/25

  通信速度は10倍 戸建て向け高速ネット KDDIが来月提供

 KDDIは24日、光回線を利用し、戸建て住宅向けに通信速度が毎秒最大1ギガ(ギガは10億)ビットの超高速ネット接続サービスを10月1日から提供すると発表した。専用の接続装置を開発、現行の10倍の通信速度を可能にした。月額料金はNTT東西と同水準に抑える。国内の光通信市場ではNTTが70%超のシェアを持つが、KDDIは通信速度を武器にシェア拡大を目指す。

 新サービス「ギガ得プラン」は月額料金が5460円(ネット通信のみ)で、NTT東西が提供する毎秒最大100メガ(メガは100万)ビットの「Bフレッツ」と同額。既存のKDDIの光通信サービスよりも約20%安い。当面のサービス提供地域は関東と北海道で、他地域での提供は未定。毎秒1ギガビットのサービスは、ケイ・オプティコム(大阪市北区)などが提供している。

 国内の光通信市場ではNTT東日本・西日本のシェアが72・9%(6月末時点)で、KDDIは5・6%と大きく水を開けられている。NTTは今年3月に、ネットワークを専用機器で制御し安定的に高速通信ができる「NGN(次世代ネットワーク)」を開始するなど、サービス品質の向上で攻勢をかけている。

 KDDIの新サービスでは「ネットワークの混雑を引き起こす特定ユーザーへの通信規制などでサービス品質を維持する」(森田圭コンシューマ事業企画本部長)。高速通信環境を確保することで、顧客獲得につなげたい考えだ。

 法人やマンション向けには新サービスを提供しない考えで、個人顧客にどれだけ訴求できるかは不透明。今後は光通信事業者を買収した中部地域でのサービス展開など、提供エリアの拡大が課題となりそうだ。

   これは当分我が方には来そうにもないですね。しかし、現行の10倍とは恐れ入ります。流石にこのくらいになるとその速さを実感できるかもしれません。何と言っても、クリックした瞬間に画像が出てこないともういらだっている私ですから速いのはどんなに速くてもかまいません。

  それにしても、同じ光で速さが違うと言うのはどういう仕組みなのでしょうか。このネットの速さというのは良く分かりません。光の速さはどこでも同じじゃないのでしょうか。混雑とか容量なんてのがあるのでしょうか。

原理は兎も角、そんなものがあるとなれば、一日も早くこちらにも来て欲しいものです。今までは、田舎ながらも、意外と早い時期に光まで開通したのでもしかしたらこれも意外と早く来る可能性はあるかもしれません。

待ち遠しい!

2008107日火曜日  第3306回  直流ハウス

  第2806回などで取り上げた現在交流で使われている家庭内の電化製品などを全て直流にする直流ハウスがいよいよ注目されそうです。

  ITmedia Biz.ID

  “直流電化エコホーム”とは何か?

  PCからテレビ、洗濯機、エアコンまで、家庭内のほとんどの機器は直流で動作する。ところが家庭にやってくる電源は100ボルトの交流だ。では家庭内の配電をすべて直流でやってしまったらどうだろう?

20080930

  直流、交流って聞いたことがあるだろうか? 交流とは電流や電圧の向きが周期的に逆になる電気の送り方のこと。ACAlternating Current)ともいわれ、家庭のコンセントに来ている電気も交流だ。

 ところが、家庭にある電化製品のほとんどは直流(DCDirect Current)で動く。ノートPCなどをコンセントにつなぐときに、ACアダプターという黒い箱があるが、あれが交流(AC)を直流(DC)に変換している。テレビやステレオはもちろん、いまやエアコンも洗濯機も内部的には直流(DC)で動いている。「交流でないと動かないのは蛍光灯くらい」(TDK)というほど、家庭内は直流がメインになっている。

 ところが家庭内のコンセントは100ボルトの交流。これをすべて直流にしてしまってはどうか? というのがTDKが提案する「直流電化エコホーム」だ。…以下略

  太陽光発電とバッテリーで各家庭が独立したエネルギーを確保するシステムとしてこの直流化は面白いのじゃないでしょうか。

 もちろん電力会社直流で配電してくれれば有難いですが、どうも今更交流から直流に変えるのは実際問題として不可能に近いものがあるようです。関東と関西の50ヘルツと60ヘルツを同じにすることさえ実現できないのですから夢物語かもしれません。やはり、独立システムの方が可能性はありそうです。

 しかし、今までは素人考えで何故出来ないのだろうかと疑問に思うだけで諦めていましたが、メーカーがこうした考えを打ち出してきたと言うことは実現性はあるのかもしれません。

  シャープも同じような提案をしているようです。ということはやはり可能性ありか。

期待します!

2008108日水曜日  第3307回  帆船

  第3272回で昔ながらの帆と太陽電池の組み合わせた船を考えるべきと書きましたが、電動漁船なるものが研究されているそうです。

  FujiSankei Business i.

  燃油高乗り切れ 電動漁船開発へ“出航” 2008/10/

 電気自動車を研究している民間企業「イーブイキモト・ラボラトリー」(大分市)がこのほど、燃油高に苦しむ漁業者に活用してもらおうと、沿岸用の電動小型漁船開発に乗り出した。

 まずは電気自動車で使用するリチウムポリマー電池を改良し、耐水性と小型・軽量化を両立させて1時間の試験運航に成功した。

 充電費用が安い半面、実用化には電池の出力や駆動時間の向上など課題はまだ多い。だが、木本茂夫代表は「燃油の代替策として有効性は高い」と強調し、来春までの実用化を目指している。

 木本氏は元日本文理大教授。電気自動車の性能を公道で競う「四国EVラリー」で軽自動車部門8連覇という実績を持っている。

 改良電池は重さ約60キロ、出力は約7.5キロワット。200ボルトの家庭用コンセントから5時間で充電でき、深夜料金であれば費用は40円程度という。

 今月実施した別府湾内での試験では、小型漁船(0.5トン)をモーターで動かし、平均15ノットで1時間航行できることを確認。今後、実用レベルの約30キロワットを出せる電池と省電力モーターを開発する計画だ。

  なるほど電動漁船とは面白そうです。これに帆と太陽光発電を組み合わせれば面白いものができそうですね。
  これを発展させて貨物船にも応用して行けば、海運の世界も様変わりするかもしれません。もしかしたら、海運が省エネの先端ということになり世界の貿易は船の天下になるかもしれません。
  燃料バカ食いの飛行機なんてものは恥ずかしくて乗れなく無くなって船旅の復活なんてことにもなるかもしれません。

実現しないかな!

2008109日木曜日  第3308回  土に還る

  第3215回で取り上げた今泉みね子さんの「クルマのない生活」(白水社)の中の「一方では、落ち葉がゴミに見えないような景観建築を作り出すことも必要かもしれない。これは個人の庭だけでなくて、街なかや駅前の広場、公園にも当てはまるだろう。コンクリートなどでおおわれる部分をできるだけ少なくして、落ち葉が分解されやすい土の部分を増やすのだ。道路でも、街路樹の根元に少しでも広い土の区画をつくってやれば、そこに落ち葉をはきためて、街路樹に栄養をやることができる。」に共感したと書きましたが、天声人語にもそんな言葉がありました。

  2008106日(月)付 より

  …略」

  秋が深まれば、今度は枯れ葉がアスファルトに散る。集められ、焼却されるものも多い。野山なら散り敷いて生物のすみかになり、分解されて土に溶けていくのに、都会の落ち葉はそれもかなわない▼『葉っぱのフレディ』という絵本を覚えておられるだろうか。生と死や転生が、木の葉の一生を通して語られる。枯れて散っても、土に還(かえ)って木を育てる力になる。…以下略

  コンクリートやアスファルトで舗装したところに木を植えて緑が豊な設備と唱えるやり方はやはりおかしいですね。これからは木を植えるのなら、下も土で落葉が落ちても自然に土に変えるようにして欲しいものです。
  何と言っても、これからの季節、毎日コンクリートやアスファルトに落ちた葉を掃除することのむなしさをわかって欲しい。そういう私も、そんな立場になるまでそんなことを考えもしませんでした。

人間なんて勝手なものです!

20081010日金曜日  第3309回  コンビ二

  第3297回でコンビ二の深夜営業規制に反対しているのは一円でも売り上げが上がれば利益の上がるシステムを取っている本部であって、一部の利益の上がっている加盟店以外は本当は深夜営業なんてしたくないのに違いないと書きました。
  本部のあがきはいよいよ酷くなってきているようです。

  FujiSankei Business i.より

  24時間営業維持へ変身 コンビニ“売り”は省エネ 2008/10/4

  コンビニエンスストア各社が地球温暖化防止に向けたCO2(二酸化炭素)排出量削減の取り組みを加速している。ローソンは東京大学と店舗の消費電力を削減する実験をスタート。セブン−イレブン・ジャパンは省電力のLED(発光ダイオード)を使用した看板を導入予定だ。環境対応は企業の社会的責任の一環という側面に加え、一部の自治体で地球温暖化対策から24時間営業の自粛を求める声が上がっており、環境保護の姿勢を改めて消費者にアピールすることで、こうした動きを牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。…中略

  ■悪者扱いに危機感 対応加速

  8月に京都市が「環境にやさしいライフスタイルを考える市民会議」を設置して、コンビニの深夜営業のあり方や規制の議論を開始したことで、24時間営業への風当たりが再び強まっている。コンビニ業界も参加を要請されたが、日本フランチャイズチェーン協会は、規制ありきの「会議そのものに納得できない」と今月2日、正式に参加拒否の意志を明確にした。一部地域でも仮に自粛が実現すればビジネスモデル自体が崩れ、経営への影響は計り知れない。 …以下略

  LEDなどで省エネに力を入れるのは大賛成ですが、それと深夜営業とは関係ないと言えば言い過ぎでしょうか。省エネに努力することは当然であって、その上に深夜営業を止めればもっと省エネになるだけのことです。それに、深夜営業の中止は省エネ以上に、コンビ二で働く人が昼間働いて夜は寝るという本来の生活に戻れるという最も大切なことが根本にあるはずです。
  もちろんコンビ二だけを目の敵にするのではなく、そうした本来の人間の生活を取り戻すために夜中に働くことを当たり前とする風潮をやめさせることが大事なのです。そのためには、工場の交代制なども当然止めるべきです。

夜は寝ましょう!

20081011日土曜日  第3310回  海水淡水化

  今年の早明浦ダムはおかしいです。13号台風で雨が降らなかったのは早明浦ダム周辺だけだったし、15号は温帯低気圧になってしまいこれまた早明浦ダム周辺には殆ど降りませんでした。
  9月中旬から香川県は我が家の
太陽光発電の発電量が示すように過去4年間で最低の成績を記録するくらい雨の多い天気が続いていますが、肝心の早明浦ダムには水不足を補うほどの雨は降っていません。逆の形は今まで何度もありましたが、こんなことは無かったのじゃないでしょうか。

  やはり、第3294回でも取り上げたシンガポールを見習って何か根本的な手を打つときが来ているようです。流石に腰の重かった行政もやっと動きを見せだしたようです。

  読売新聞より

  海水淡水化装置県が導入検討

  早明浦ダム(高知県)の貯水率低下を受け、真鍋知事は3日、海水を飲料水に変える「海水淡水化装置」の導入を検討していることを明らかにした。1日の処理量1万〜4万トン程度の装置を想定し、建設費や維持管理にかかるコストを算定しているという。

 この日開かれた県議会一般質問で答弁した。県によると、同装置は特殊なフィルターで塩分を除去する。国内では沖縄、福岡両県で日量4万トン〜5万トンを処理する装置が稼動している。

 香川県も1994年の渇水後に導入を検討したが、建設費だけで350億〜400億円かかるため断念。しかし、毎年のように早明浦ダムの水が底を付きかける事態が繰り返されていることから、検討を再開した。真鍋知事は「装置を効率的に稼動する技術を検討したい」などと述べた。

  果たして400億の予算をかけるだけの価値があるかといわれるとよく分かりませんが、まずはやってみるしかないでしょう。早明浦ダムにこれだけ雨が降らないということは、きっと香川県よ早く手を打てという天の言葉じゃないでしょうか。
  日本の技術をより一層磨いてコストダウンに成功すれば世界の水不足に貢献できます。世界の水不足は香川が解決せよということかもしれません。

やるべき!

20081012日日曜日  第3311回  我が家の水道代

  第3247の3期分に続いて20年度4期分の検針票が来ました。

  平成20年度4期分 平成20年8月7日〜平成20年10月7日 

  水道使用量    52立方メートル

  水道料金等    8,694円     約167円/立方メートル

  下水道使用量金等 7,476円    約144円/立方メートル

   合計          16,170円   約311円/立方メートル

  前年同期水量         58立方メートル

 

  平成19年4期分 平成19年8月7日〜平成19年10月5日 

  水道使用量    58立方メートル

  水道料金等    9,890円     約171円/立方メートル

  下水道使用量金等 8,484円    約146円/立方メートル

   合計          18,374円   約316.8円/立方メートル

  前年同期水量         79立方メートル

 前期より5立方メートル、前年より6立方メートルの節約です。 金額で前年比1,837円、去年比2,204円の節約となりました。 残念な結果にがっくりと来た先月と丁度逆になりました。前回の浪費を取り返しました。何のことはない天候が去年と逆に8月後半から雨が多くなったので芝生の水遣りが殆ど必要なかったからのようです。やはり、おてんとう様には勝てません。これは昨日も書いた我が家の太陽光発電の発電量にも現れています。発電量が悪いと水の使用量も減るといことで上手く補い合ってくれています。太陽には勝てませんね。

太陽の力は偉大です!

20081013日月曜日  第3312回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、10月分9月10日から10月9日までのデータです。実質30日分で先月と同じ稼働日数です。去年と比べて天候が悪かったので心配です。

去年9月、買電、690(424,266)KWhで13,603円 1KWhの単価、約19.71円

今年9月、買電、498(244,254)KWhで9,427円 1KWhの単価、約18.93円

去年10月、買電、546(280,266)KWhで9,752円 1KWhの単価、約17.86円

今年10月、買電、461(202,259)KWhで8,042円 1KWhの単価、約17.44円

 先月は前年比192KWh(180、12)の減少と8月後半から突然曇勝ちの日が多くなり急に暑さが遠ざかったお陰でした。
 今月もその傾向が続き去年に比べて85(78、7)の減少と節約ができていました。昨日も書きましたが、天候が悪ければ発電量も減りますが、使用量も減るので意外な結果になります。本当に太陽に生かされている思いです。

去年 9月、売電、404KWhで11,255円  1KWh単価、約27.86円

今年 9月、売電、359KWhで 10,299円  1KWh単価、約28.69円

去年10月、売電、329KWhで8,744円  1KWh単価、約26.58円

今年10月、売電、321KWhで8,686円  1KWh単価、約27.06円

 去年10月、1,008円の支払。今年の支払▲644円と比らべると、1,652円の節約となりました。先月と同じように発電量が少なかったので期待していなかったのですが思わぬ結果でした。
  これで、3月から10月まで8か月連続支払いがマイナスになりました。いよいよ来月から2月まで太陽光発電にとっては苦手な時期に入ります。この間にどれだけ節電できるかが問題です。去年に続いて年間電気代マイナスを達成できるでしょうか。

1年目の年間電気代 31,518円

2年目           7,012円

3年目          ▲2,689円

4年目4か月分 ▲7,085円  去年の4か月分▲2,229

 参考:使用料金表

さて来月は!

20081014日火曜日  第3313回  帆船

  第3307回でこれからの船は帆と太陽光発電になるのじゃないかと書きましたが、太陽電池だけの船が計画されているそうです。

  ソフトエネルギーより

  PlanetSolar2010年に太陽電池だけで運行する船による世界一周計画を発表

 全長が30mあまりの巨大な双胴船のデッキに太陽電池をびっちりと搭載し、2名のパイロットをのせて太陽のエネルギーだけで世界を回るという壮大な計画が発表されました。この計画を発表したのはフランス人冒険家とスイス人の船長。2010年にこの計画が実現すれば10ノットのスピードで、ハイテク機器満載のPlanetSolar号は、日射条件のいい赤道付近を航行し世界をまわることになるそうです。

 

 

  YouTube → planetsolar

 PlanetSolar

  AFPBB News → 太陽エネルギーだけで世界一周航海、史上初の挑戦 20081009 09:26 発信地:ベルン/スイス

  まるで宇宙船のようです。今の変換効率の悪い太陽電池ではこれほど甲板一杯に電池を貼り付けないといけないのですね。ソーラーカーレースのあのゴキブリのような姿を海に浮かべているようなものです。まだまだ実用化には遠そうです。

 しかし、これに夜や太陽光の少ないときに自動的に帆を張るようなシステムを作れば面白そうな気がします。その帆にもフレキシブルな太陽電池を貼り付けるのも面白いかも。いずれにしても太陽光か風のどちらか一つに頼るのはまだ無理がありそうですので、昔の帆船のノウハウを取り入れて出来ないものですかね。

きっとできるはず!

20081015日水曜日  第3314回  補助金復活

  第3201回で補助金の復活が決まりながらも詳細が発表されないので第3250回で心配しましたが、なんとか決まったようです。

  FujiSankei Business i.より

  太陽光発電 「家庭用」導入1割補助  2008/10/9

  経済産業省は、家庭への太陽光発電設備の導入費補助制度について、設置費用の1割程度にあたる出力1キロワット当たり7万円の補助を行う方針を固めた。年明けに始める。補助対象は平均よりも安価で効率性の高い設備に限り、メーカーによる開発競争を促すことにした。

  一般的な家庭に導入される太陽光発電は3〜3.5キロワット分のため、補助費用は1戸当たり21万〜25万円程度になる。現在の平均設置費用は230万円のため、1割程度が補助される計算だ。

  補助対象は、1キロワット当たりの設置費用が70万円以下と、平均よりも安価で、一定の効率性や耐久性が確保されたものに限る。

  08年度の補正予算には太陽光発電の補助費として90億円が計上されており、4万戸程度分が補助対象になる。また、来年度予算の概算要求でも約10万戸分、238億円の補助費が計上されている。太陽光発電の設置補助は1994年度から2005年度まで実施された。 …以下略

  来年度の始まる4月まで待たされるのかと思っていましたが、少しは早まるようです。これで少しは動きが出てくることでしょう。
  しかしながら、結局は補助金方式になってしまいましたね。どうしてドイツ式(FIT)が出来ないのか不思議でしかたありません。こんなこと言いたくないですが、やはり、天下り先の確保や予算の無駄遣いをするためにこんな無駄なやり方をするのでしょうか。同じお金を使うのなら、少しでも無駄の少ない有効な方法をやって欲しいものです。

それでも無いよりまし!

20081016日木曜日  第3315回  マネーゲーム

  第2647回でも書きましたが、マネーゲームが世の中を滅茶苦茶にしていると感じるのは私だけではないはずです。そのマネーゲームのつけがとうとう来ましたね。リーマンブラザーズの破綻やAGIへのアメリカの公的資金の導入など我世の春をうたっていた金融業界が危機的状況になり、世界的な株安に見舞われています。
  それにしても、マネーゲームであぶく銭を儲けていた金融業界が危なくなったからと言って公的資金で救助するのは放っておけばもっと酷くなることがわかっているとは雖も、同考えても納得できるものではありません。世界がつぶれても良いからあいつらを助けるなんて止めろと叫びたい心境です。

  しかしながら、公的資金を投入することになった世界中の国々の政府は何故マネーゲームを禁止する法律を作らないのでしょうか。何の生産性もないただ金で金を生むシステムを許している限りは何度でもこうした問題は起きるはずです。
  と不思議に思っていたら、やはり裏があるようです。

 何時もの、トッテンさんが書いてくれていました。

 No.839 米国標準が世界を不幸に

 …略

  ところが、そのアメリカが、世界各国に金融自由化を迫り、日本でも金融ビッグバンだと規制を緩和しました。世界で一番、預金があるのが日本です。その日本の銀行が、国民が預けたお金を日本の産業のために使うのではなく、「財テクだ」と博打(ばくち)に使う。銀行はカジノの元締めとなり、日本人のお金は世界中のカジノへ流出しました。

  しかし博打は、儲かる時もあれば損もします。儲かった時は、自由にさせてくれといい、損をすれば国になんとかしてくれという。使われるのは国民の税金です。アメリカのサブプライムローン問題もいっしょです。大手金融機関は、危ういことをやって大もうけし、うまくいかなくなると、政府に助けてもらう。ウォール街の仲間たちは政府の要人ですからね。

  サブプライムローン問題を契機にした金融不安や原油高騰の影響をみると、1930年代の世界恐慌の時よりもひどい不況になる危険があります。アメリカンスタンダードは、世界や日本を不幸にします。アメリカいいなりでは、だめです。 (しんぶん赤旗 2008918日より許可を得て転載)

  なるほど、ウォール街の仲間たちは政府の要人なのですか。道理でマネーゲームを野放しにするはずですね。世界中の政府の要人も同じようなものなのでしょうか。それともアメリカこそが元凶なのでしょうか。
  グローバルスタンダードを世界に押し付けてきたアメリカが元凶と考えるのが妥当かもしれませんが、それに気がつかずに受け入れてきた世界中の政府にも責任はあるはずです。
  いずれにしても、金で金を生むシステムを止めない限り、一部の人達にお金が集まる所得の二極化は広がるばかりで多くの人達が幸せになることはなさそうです。

禁止法を!

20081017日金曜日  第3316回  電気自動車

  第3151回等で何度も取り上げてきたこれからの自動車であるべきと書いてきた電気自動車が認識されてきているようです。

  FujiSankei Business i.より

  ハイブリッド車 購入意欲高まる 2008/10/10

 中古車情報誌を発行するプロトコーポレーション(名古屋市中区)がまとめた自動車に関する調査結果によると、ガソリンエンジンと電気モーターを併用する「ハイブリッド車(HV)」の購入意欲が高いことが分かった。将来的に主役となる次世代車については「電気自動車(EV)」を選択する回答者が多かった。

 調査は自家用車(中古車を含む)を所有する全国の18〜69歳の男女を対象にインターネットを通じ8月に実施した(有効回答5195人)。

 回答者の現行所有車をタイプ別にみると、1位が多人数乗りの「ミニバン・1BOX(箱型乗用車)」で、2位が「軽自動車」だった。両タイプの回答全体に占める割合はともに約2割。ハイブリッド車は0.6%にとどまり、10位(その他を除く)中最下位だった。

 そのうえで次回に購入したいタイプを聞いたところ、ハイブリッド車が6.7%だった。これは「SUV(スポーツ用多目的車)・クロカン(四輪駆動車)」と同じ6位で、人気の高さが改めて浮き彫りになった形だ。ガソリン高に加え、環境技術が進展することへの期待感を反映したものといえそうだ。

 また、全体の38.0%が「EVが10年後に主流となるべきクルマ」と回答した。

  次の時代は電気自動車というのはもう当たり前のように認識されているようですね。やはり日本人の環境に対する意識は相当高いのでしょう。これで、画期的な電池が開発されて価格も今の自動車と同じ程度まで下がってくれば完全に入れ替わるかもしれませんね。
  この開発に成功したところが世界のシェアを押さえられるのかもしれません。GMなど今にも潰れそうなビッグスリーもこれを生き残りのチャンスとするかそれとも消滅するか。トヨタだって油断していると新しい会社に足元をすくわれるかもしれません。これからの10年は面白そうです。

他人の喧嘩は面白い!

20081018日土曜日  第3317回  JR貨物

  第2530回第2762回等でこれからの物流は鉄道にすべきと何度か取り上げてきたJR貨物が見直されてきているようです。

  bp special ECOマネジメントより

  整い始めた物流革命の基盤 高まる鉄道貨物輸送の潜在力

  二酸化炭素(CO2)排出量削減の観点から、鉄道貨物輸送が見直されている。国土交通省は京都議定書の公約達成のために、自動車よりもCO2排出量の少ない鉄道、海運に貨物輸送をシフトするモーダルシフト事業を推進している。…中略

  JR貨物による環境整備が進むなかで、モーダルシフトに積極的に取り組む企業も次第に増加してきている。そのうちの一社が、運送業大手の佐川急便だ。同社は2004年、JR貨物と協力して、世界初の特急コンテナ電車(動力分散方式を採用)「スーパーレールカーゴ」の運用を開始した。…以下略

  他にもキャノンの取り組みも取り上げられていますが、佐川急便のような運送会社がこうした取り組みをしているのは鉄道貨物にとっては大きいですね。敵対でなく共存となれば、昨日も取り上げた電気自動車を近距離、そして鉄道貨物を中・長距離という住み分けもできそうです。
  こうなってくると、未来の物流が見えてきたような気がします。願わくば、新しい貨物の新幹線ルートの建設を実現して欲しいものです。高速道路より余程安く出来そうな気がするのですがどうでしょう。

 参考: JR貨物CM 

未来に希望が持てるかも!

20081019日日曜日  第3318回  かがし

  中国のインゲンへの農薬混入がまたまた騒がせています。日本の企業も懲りないですね。今輸入を止めれば調達が出来なくてたちまち品不足になることはわかりますが、それにしてもあまりにも動きが悪いと言えそうです。

 早く国内で賄えるようにして欲しいものですが今更無理なのでしょうか。今まで、安ければ良いに流されてきた付けは大きそうです。

  しかし、もし国内ですべての量が賄えるようになるとしてもそれには農薬の力が必要なはずです。無農薬なんて騒がれていますが、実際に農業をする身になればとてもじゃないが無農薬なんてのは無理じゃないでしょうか。子どもの頃に5反百姓だった我が家の農作業を手伝わされた私としてはあんなしんどい仕事は2度としたくないという思いがあります。

 私が手伝っていた頃に比べると全てが機械化されて体は以前ほど大変ではなさそうですが、今度は、その機械代も償却できないのが現実のようです。その上に、農薬が使えないなんてことになると農業なんて成り立たないのじゃないでしょうか。

  と思っていたら、面白い記事がありました。

 15日読売新聞 コラム「日めくり」より

 かかし ―朝から晩までただ立ち通し

 「かがし」がもともとの言い方。臭気のするものを田畑に立てて、獣を追い払ったところから、「においを嗅がす」に由来する。語源が忘れられ、広く鳥獣害防止を目的とするものの総称になり、最も目に付きやすい人形の名になったというのが柳田国男の説だ。

 案山子は、中国で案山(低い山)の田に立てた鳥獣よけの人形を指した語を借りた表記。・・・以下略

 かかしが「かがし」とは全く知りませんでした。子どもの頃から「かかし」なんて脅かしだけで本当に役に立つのだろうかと疑っていましたが、もともとにはこんな用法があったんですね。

 と感心していたら、同じ日、同じ読売新聞コラム心のページ「心」に多田富雄の「落葉隻語」若き農民 考える農業と題して面白い記事がありました。宮城県石巻市で化学肥料や農薬に頼らない農業を推進している松本明さんの「松本農法」を紹介していました。

 ・・・略

 まず、安易に害虫駆除のため、農薬などを散布しない。害虫を寄せ付けない天然物を利用するのだ。ミントを畑の四隅に植えたり、その抽出物を噴霧すると、野菜にアブラムシや幼虫がつかなくなる。ルーという西洋ハーブを畑の周りに植えて、ダニや蛾、アブラムシ等の発生を防ぐ。蕨(わらび)の干したのは、倉庫に鼠を寄せ付けない。こうして野菜や生産者を、農薬曝露から守るのである。・・・以下略

 こうやって農薬を使わないやり方があるんですね。かかしもこうした臭いを付けて立てれば、新たな使い方になるかもしれませんね。

 それにしても、全く農薬を使わないとなるとその手間は大変そうです。出来るだけ少ない農薬との組み合わせでやっていく方法を考えた方がよさそうな気がします。

できるでしょうか!

20081020日月曜日  第3319回  マネーゲーム

  16にマネーゲームについてトッテンさんの説を取り上げさせてもらいましたが、櫻井よしこさんも良い説を取り上げていました。

  櫻井よしこ ブログ!

 「金融危機、日本の価値で打開せよ」 

  …略

  健全な経済に自信を持て

日本初の独立系投資信託会社、さわかみ投信を設立した澤上篤人氏は語る。

「金融は、世界経済の拡大発展を下支えするためのものであるはずです。けれど、それが、金融プレーヤーのための巨額の利益創出のゲームになり果てています。金融派生商品(デリバティブ)の取引高は、0712月末、国際決済銀行(BIS)統計で596兆ドル、63,772兆円という途方もない額になっています。マネーがサイバー空間を飛び交って、いまやどこも軒並み巨額の損失を蒙っているのです。本来、経済の潤滑油であるはずの金融が、逆に足枷になっている。こんな経済や金融が、よく働くことを大事にしてきた日本人や日本の経済に馴染むはずがないのです」

まず、世界を揺るがしている金融危機と実体経済は全く別物だと明確に認識することだ。日本は金融ゲームでは米欧にかなわないが、実体経済は健全である。よく働くこと、人が喜ぶよい製品や商品を作ることを第一義としてきた日本人の考え方と経済運営は間違ってはいない。むしろ、これからの人類のお手本になるべきものなのだ。だからこそ、澤上氏はお金の運用に関しても、日本なりの健全な運用の形を世界に示すべきだと語る。

「お金の運用を、どのように本来の金融に戻すか。経済の潤滑油、或いは、経済の成長を支える力に戻していくかを考えなければなりません」

日銀統計で、今年3月末時点での日本の個人の金融資産は1,490兆円、世界最大規模の資金だ。

「政府系ファンドで高い利回りを稼ぎ、国家財政を潤すという国もありますが、シンガポールや中東諸国の政府系資金、すべて合わせても約300兆円しかありません。日本国民の金融資産は本当に凄いのです」

氏はこれを「日本ならでは」の長期戦略に運用するのがよいと強調する。日本ならではの運用は、マネーゲームに注入された巨額のマネーの動きとは全く別物で、投資の対象を、金もうけをさせてくれる企業ではなく、人間を幸せにする企業に絞ることだ。

日本には世界の先頭を走る企業群、産業群が存在する。こうした企業や産業を元気にするための資金を、長期かつ安定的に供給する。そうして支えられた日本企業はグローバルに展開していくことが出来る。

日本が世界をリードするのは、代替エネルギー、新素材、工業における中間財を始め、きめ細やかさで知られる機械、電化製品など多岐にわたる。日本の強さに自信をもって、日本ならではのお金の流れを創生すれば、経済の潤滑油としての健全なる資本が日本に集まる。こうして、日本ならではの経済、金融モデルで、21世紀の世界を牽引するのだ。

  今こそこの代替エネルギーの代表とも言える太陽光発電に日本の総力を注ぐことが日本の未来だけでなく世界を救うことになると言えば言い過ぎでしょうか。

  それにしても、トッテンさんといい経営者の中にもこんな素晴らしい考えの人もいるんですね。日本の経営者が皆こんな考えの人達だったらどんなに良いことでしょう。
  それでも、まだ日本の経営者はとてつもない報酬を取って知らん顔の欧米の経営者に比べればずっとましなようには思えます。しかし、やってることは大差がないのかもしれません。
  ここはやはり金融デリバティブのような金が金を生むようなシステムは法で禁止することを期待したい。
  世の中には、
地域通貨という金が金を生むシステムとは正反対の方法もあるのですから、もうそろそろ金に使われる生活から抜け出したいものです。

無理かな!

20081021日火曜日  第3320回  直流ハウス

  第3306回で取り上げた直流ハウスの続きです。

  ITmedia Biz.ID

  “直流電化エコホーム”とは何か?

  …略

 太陽電池や風力発電機が生み出す電気も、これまではいったん交流に変換して、それをテレビなどで使うときに再度直流に戻すということをやっていた。直流電化エコホームであれば、直流のままリチウムイオン電池にため、変換することなく利用できる。

  白熱灯や蛍光灯は交流で動作するが、LEDは直流で動くため、LED照明には交流を直流に変換する装置が都度組み込まれている。これが小型のLED照明を作るためのネックの1つだ。直流で電気を流せばこれも解決する。

 発想の元となったのは、交流から直流に変換するときに発生するロス。TDKでは変換効率を約93%と見積もっており、7%が変換のために失われていると話す。「7%というのも良いときの値。すべて直流で済ませられれば1割近くのロスをカットできるのではないか。ロスなく使えばCO2も減る」(TDK)…以下略

  照明もLEDなら直流で動くとなるとコストも安くなりそうですね。そうなれば日本中の照明をLEDに換えるだけでもその省エネの度合いは大きそうです。ロス以上のメリットもありそうです。
  こうなると直流ハウスも国を挙げて取り組む価値がありそうです。

是非やって欲しいものです!

直流電化エコホーム

20081022日水曜日  第3321回  直流ハウス

  昨日も書いた直流ハウスが実現しそうなニュースがありました。こんなに早く動きが出てくるとは思いませんでした。

  FujiSankei Business i.より 2008/10/19

  パナソニック電工、C02排出削減 「交流・直流」両対応システム開発

 パナソニック電工は18日、電力会社から送られてくる交流電気(AC)と、太陽電池や燃料電池などが生み出す直流電気(DC)の両方に対応した「ハイブリッド配線器具システム」を平成21年度にも発売する方針を明らかにした。電気製品を使う際に必要な交流と直流の変換で生じる電力ロス(損失)を防ぐ。シャープも交・直流の変換不要の仕組みづくりに取り組んでおり、メーカー各社は、知らぬ間に生じる変換ロスを防ぐ技術開発を加速させている。

 電工が発売に向けて開発しているのは、交・直流のそれぞれを共存させるためのコンセントやスイッチなどの配線器具システム。新エネルギーの導入の際、交・直流変換で生じる電力損失をなくすための環境整備の先駆けで、システム全体で消費電力と二酸化炭素(CO2)の排出量がそれぞれ約20%の削減が見込まれる。

 システムの価格などは未定だが、直流と交流を制御する住宅分電盤など配電・制御システムと組み合わせることで、それぞれの電気機器で対応する直流と交流の電気を無駄なく振り分ける。

 太陽電池など新エネルギーを普及させるうえで、新エネルギーが供給する直流の電気を、交流に変換させずにそのまま使えるシステムが整備できるかどうかが急務となっている。

 電工は今後、直流対応のLED(発光ダイオード)照明など製品の開発も同時に進めるとともに、グループのパナソニックをはじめ、家電メーカーなど業界とも連携し、直流と交流の双方に対応するハイブリッド家電製品の普及を推進する。

 電機大手では、シャープも新エネルギーで発電した直流でそのまま電気機器を動かす「DCエコハウス」構想を進めており、業界全体で直流にも対応するハイブリッド家電の開発・普及が加速する起爆剤になりそうだ。・・・以下略

  何だか面白くなりそうですね。まさか家電メーカーがこんなに早くその気になるとは思ってませんでした。時代はいよいよ省エネに本気で取り組むことを求めだしたのかもしれません。
  これが実現すると、太陽光発電と蓄電池との組み合わせで家庭の電気は殆ど独立で賄えるようになるでしょう。いざという時や売電の為にだけ電力会社へ繋がっているということになりそうです。
  問題は価格ですが、やはり最初は高くなるんでしょうね。太陽電池、蓄電池と供に早急なコストダウンを実現して欲しいものです。

              まさかこんなに早く動き出すとは!

20081023日木曜日  第3322回  電源の揺らぎ

  直流ハウスを2日間取り上げましたが、こうしたシステムが本当に広がるためには現在の電力会社との折り合いをどうつけるかの問題がありそうです。近頃は、大規模太陽子発電を計画しているようですが、基本的には日本の太陽光発電の発展の足を引っ張っている電力会社がどう動くかが大きく影響してきそうです。
  何時もの
市民のための環境学ガイドに興味深い話題がありました。

  必要なとき、必要なところで、必要なことだけ  10.19.2008

  ・・・略

   C先生:社会システムが相当変わることになる。ということで、電力がどう変わるかを検討しよう。

A君:電力における「必要なとき、必要なところで、必要なことだけ」とは何か。

B君:超長期を考えると、当然のことながら、再生可能エネルギーが大量に電力系統に接続されることになる。ゆらゆらと揺らぐ再生可能エネルギーなだけに、それをある程度平滑化しないと、場合によっては使いにくいものになりかねない。

C先生:現時点の日本の電力会社は、世界最高の品質の電力を提供していると自慢している。しかし、それが本当に必要なのか、というのが問題点。

A君:停電をしないという意味でも日本の電力は世界全体とは完全に違ったレベルの品質を提供している。

B君:日本では当然だと思われているが、世界の標準から言えば超超驚異的な、年間に1〜3分間(台風や落雷などの災害時を除く)が平均停電時間。

A君:途上国などでは、何の前触れもなく、停電するのが当然。日本では、停電してしまうと、補償も大変なのでは。

B君:電気は常時来るのが当然、電圧も100V、周波数も50あるいは60Hzぴったりが当然。

C先生:周波数を維持するのは結構大変で、大型の発電機などが、すべて同じ回転するでぐるぐると回っているという図を想像すると、それらのスピードが狂いだしたら大変そうだと分かるだろう。

A君:しかし、ユーザ側から考えると、周波数が1Hzぐらい狂ったところで、あまり問題はない。モーター類は、50Hzと60Hzで出力が違うことからも分かるように、ほんの少々影響はあるが、通常の電源であれば、大丈夫。それなりの工夫をすれば良い。特に、ノートパソコンのように、何ボルトでも動作するようになっているものは、電池もあるし、全く問題はない。

B君:そうなると、適当にふらふらする電源でも、それをマイクログリッドでも作って、揺らぎを防止することが可能。

C先生:電気自動車の電源にもなる高温型燃料電池は、電圧変動への追従などの速度も優秀だから、家庭用マイクログリッドを構成するには好都合。なんらかの燃料を燃やしながら発電して、電源の揺らぎを抑えることが可能。

A君:となれば、電力会社が提供する電気はもともとフラフラという前提で設計すれば、それはそれなりに実現も可能だし、対応も可能。

B君:各家庭が自家発電装置をもって、また、電気自動車のバッテリーも平滑用に使用できるので、現時点とは全くことなった電力供給システムが実現可能。

C先生:電力は、まずは、量的に十分であること。さらに、再生可能エネルギーを大量に導入すること。という2つの条件を満たしたもので良さそう。それが「必要なとき、必要なところで、必要なことだけ」を提供する電力。それに、家庭内で様々な装置が組み合わされて、その家庭に適した品質の電力が供給される。・・・以下略

 参考:NEDO → マイクログリッドとは

 過度な品質も良し悪しというところでしょうか。何事も適当が良い。それが揺らぎでしょう。

 それにしても、私のような素人が心配しなくても頭の良い人達が既に考えているんですね。ただ、残念なのはそのスピードが余りにも遅いと言うことでしょう。個人的なことであれば、私のマアいいか精神で「やってから考える」でも十分対処できるのでしょうが、こうした大きな問題となるとそうも行かないのでしょうね。そうは言いながらもやはりスピードは大切です。どんな良い事も時期を失しては効果は半減でしょう。

 いずれにしても、これからの地球の進むべき方向は自然エネルギーの利用であることは間違いないと思います。そのためには良さそうなことは兎に角早く始めることです。修正しながら最終的に良い方向に行けば良いのじゃないでしょうか。

楽観に過ぎますか!

20081024日金曜日  第3323回  回転する家

  何時ごろだったでしょうか、私がまだ社会人になった頃だったかもしれません。ということは40年近く前だったのでしょうか、記憶が定かではありませんが、記憶に残っている家があります。
  テレビニュースだったのですが、高松市の個人の方が360度回る家を自分で建てたというものでした。そのときは、おかしなものを造る人もいるもんだと思ったくらいでした。しかし、後年、太陽光発電に携わるようになってその家のことが思い出されてなりませんでした。
  太陽電池は太陽の光を90度で受けるのが一番発電効率が良いのです。そのために直ぐに思いつくのが電池を太陽に常に正対するように動かすことです。現にそうした設備を備えたシステムも海外ではあります。しかし、日本のように発電した電気の売値が低いと設備投資をしても採算が取れないのです。

  そうです、だからあの360度回る家にこそ屋根に太陽電池をつければ最高です。最も、建築コストが高くついてわざわざ建てるのは不経済でしょう。と思っていたら、おもしろい記事を見つけました。 

  1016名駅経済新聞

  360度回転する家−名古屋の一級建築士が考案、専門会社設立

 360度回転する家「Dio-ARC(ディオアーキ)」を設計した一級建築士の早川延幸さんは9月、同建築物の建築やコンサルティングなどを行う専門会社「Dio-X(ディオックス)」(名古屋市西区比良1)を設立した。

  ディオアーキは早川さんが自身の個人設計事務所で考案した建築物で、スピード調整を図りながら部屋を360度回転させ、外から入り込む光・音・香りなどの調節ができる。省エネや環境性能、快適性でも研究を重ね、従来の居住空間よりもさらに進歩した生活スタイルの提案が可能になったという。

  研究は、早川さんが2003年に中国・上海でマンションの設計を受託した際に「最上階での展望が全ての部屋で楽しめたら良いのでは」と考えたことがきっかけで始まった。2005年には、回転する躯体の構造部に特許技術を採用し外気流入などの根源的な問題もクリアできるという。

  回転する部分は建物の外側・内側の両方で、360度の景観を楽しむ以外にも家具レイアウトや空間アレンジの幅が広がり、居住空間の使い方がより自由になった。

  同社は現在、会社設立を記念し同建築物の有効的な活用アイデアを一般から募集している。「あなたの家が360度回転したら?」をテーマにアイデアを送った人の中から最優秀アイデア賞を選び、賞金5万円を授与する。

  この家に太陽電池を乗せれば素晴らしい発電量が稼げそうです。写真をみると屋根が多角形になっているので太陽電池を載せるには効率が悪いので片流れの切妻屋根に設計変更して目一杯太陽電池を積みたいですね。
  こんな家が沢山建てば面白そうです。もちろんお金があれば直ぐにでもやってみたいものです。

やはり金が無いのも辛いものです!

20081025日土曜日  第3324回  ブログ

  第3301回で書いたように楽天で店長用のブログ「店長の部屋Plus+」を始めてみたのですが、何度やってもアップできないことやメールでのアップも数行しか出来ず後はカットされてしまうなどその使い勝手の悪さに呆れて、どこのブログもこんなに使い難いのだろうかと確認のために今度はこの部屋をアップしているプロバイダーのニフティがやっているココログでやってみることにしました。

 やってみて驚きました。全く違いました。アップは何時でも出来るし、予約で日付と時間をしてアップするのも問題ありません。あちらでは一度も成功しませんでした。

 なるほど、これなら簡単です。自分でHPを作ってFTPソフトを使ってアップしたりする手間もありません。多くの人がブログに飛びつくのもわかります。自分でどんなデザインにするか一から考える手間もありません。もっと早くからこういうものがあれば楽をできたのにとも思いますが、苦労してHPの仕組みを覚えたのも良い経験だったとも言えそうです。

 いずれにしても、ブログに対する悪印象はこれで消えそうです。「店長の部屋Plus+」の方が例外なのだろうと思います。こんな使い勝手の悪いものだったらこれほどまでに広まらなかったでしょう。

 とは言いながら、せっかく始めたので出来る限り続けるつもりです。最近は毎朝5時ごろにアップしています。この時間帯は何とか受け付けるようです。単に、混んでいるだけなのでしょうか。
  試しに予約もこの時間でやってみましたところ今回は何とか上手く行きました。こうなると早起きが止められなくなりそうです。

やはり混雑か!

20081026日日曜日  第3325回  カイト

  第3313回で取り上げた太陽電池だけで走る船に続いて、カイトで走る船が紹介されていました。

  しなやかな技術研究会より

  仏の女性冒険家、今度はカイトサーフィンで太平洋単独横断に挑戦 20081022

  ・・・略

  全長5.5メートルのカイトボートで太平洋を約7000キロ横断し、3か月後に仏領ポリネシアに到達したいとしている。 ・・・以下略

  

カイトと言えば第2998回で取り上げた貨物船の動画もありました。

 

  このカイトも良いですね。太陽電池と帆だけでなくこのカイトも組み合わせれば自然エネルギーだけで走る船も夢ではなさそうです。いよいよ船が輸送の主役となる時が来るかも。

面白そう!

20081027日月曜日  第3326回  専業主婦

  戦後の日本の国がここまで悪くなったのは今話題の日教組による教育の弊害とそれを受け入れてきた世の中の風潮であることは間違いなさそうです。その上に、女性を労働力として利用してきた経済優先の社会構造が家庭から専業主婦を奪ってきたことがあるように思います。

  草莽崛起ーPRIDE OF JAPANより

  専業主婦は歴史的に最も進んだ形態

 ・・・略

 一方では、専業主婦は歴史的に見て最も進んだ形態であるという学説もある。共働きは、専門に家政に携わる人がいなくなることを意味し、家族の存続を質的に高い水準で維持していくのに不利になる。

特に子供を育てるという点では決定的に質が落ちる。家庭のマネージメントという精神面、子供の情緒的発達という心の面、家族の心理的な満足や安定という重大な意味を見失ってはならないと警鐘を鳴らす識者もいる。

世間がどう言おうが、物の本質を考える賢い人間に女性も男性もなってもらいたいものである。

家庭に回帰するアメリカの妻たち

 アメリカで、高学歴や職場でのキャリアを持つ妻たちが、家庭で子育てに専念するケースが増えているという記事が昨年、新聞に出ていた。家族を一番に考える女性たちのアメリカ版「勝ち組」モデルの誕生だそうだ。

アメリカ国勢調査局が2005年に公表した報告によると、15歳以下の子供を持つアメリカ女性の10人のうち2人は、家庭で育児に専念し、その数は540万人。10年前に比べて19%も増加したとのことである。・・・以下略

 あのアメリカでも気が付いてきたんですね。ということは日本にもその流れがやがてやって来るかもしれません。何が契機でも良いですから、兎に角、主婦は家庭や家族の面倒を見るというあるべき姿に早く帰るべきでしょう。

 古いようですが、亭主が働いて奥さんは家事と育児に精を出すというのが人間本来のやり方のような気がします。イチロー選手のように父親が鍛えた例もありますが、立派に育った人たちの伝記などには、たいていの場合しっかりと子どもを躾けた母親がいたようです。子育ては母親に限ります。どうやったって、父親は母親には勝てません。

本来の姿に戻りましょう!

20081028日火曜日  第3327回  太陽電池

  この部屋では太陽発電の話題を多く取り上げてきましたが、マスコミの報道も増えた割には正確な情報が少なく全貌や流れなどが掴み難いところがあります。

 それは、どうも新聞などの特集などでも書いた本人が良く判っていないのじゃないかと思われるような記事があることからみても解り難くなっているような気がします。

 今回久しぶりに太陽電池の現状を解りやすく書いている記事がありました。

  ロイター.co.jpより

  太陽電池特集:大競争開始、海外に抜かれる「元祖」日本 1024

 [東京 24日 ロイター] 太陽電池ビジネスを舞台とした世界規模の大競争が始まった。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を排出せずに無尽蔵の太陽光から電気を取り出すメカニズムは、エネルギーと環境の問題を同時に解決する切り札として、かつての鉄鋼や現在の半導体に続き21世紀の基幹産業になるとの期待が高まっている。

 この分野ではシャープ<6753.T>など日本メーカーが研究開発や製品化で世界をリードしてきたが、ここにきてアジアや欧米の新興企業が台頭。日本メーカーが過去の優位を維持するのは困難との見方も浮上している。世界や日本の経済地図を塗り替える可能性のある太陽電池をめぐるビジネスの最前線を探った。・・・中略

   <原料のシリコン価格が急騰>

 需要急拡大の余波を受け、原料シリコンの価格も高騰。シリコンメーカーのトクヤマ<4043.T>によると、年間契約などの相対市場で04年には1キログラム当たり30ドル程度だったシリコン価格は、現在80ドルほどに上昇している。スポット市場では400ドル程度ともいわれ、国内太陽電池メーカー各社の関係者は一様に「とても手を出せない」とため息をつく。

 こうした市場の構造変化の間隙(かんげき)を縫って台頭したのが、ドイツのQセルズ<QCEG.DE>や中国のサンテック・パワー<STP.N>といった新興勢力だ。Qセルズは1999年末に設立。2001年夏に従業員19人で生産を始め、わずか7年で太陽電池市場の世界トップ(野村証券調べ、以下同)に躍り出た。サンテックは01年に設立。2005年末にニューヨークに上場し、07年に太陽電池生産でシャープに次ぐ世界3位に付けた。両社ともシリコンの調達を戦略的に進め、創業から数年で世界屈指の地位を確保した。

 一方、日本勢は05年には上位5社のうちシャープ(1位)、京セラ<6971.T>(3位)、三洋電機(4位)、三菱電機<6503.T>(5位)の4社が占めていたが、07年にはシャープ(2位)、京セラ(4位)、三洋(8位)と各社とも後退。三菱電はトップ10から脱落した。シャープは07年、シリコン調達で海外勢に買い負けし、長年守ってきた世界一の座をQセルズに明け渡した。

 <ちぐはぐな日本政府の対応、国内勢に厳しいシナリオ>

 市場の拡大とともに、新規参入者も増え続け、世界には現在200社以上の太陽電池メーカーがあるという。京セラの前田辰巳専務は「今のソーラー市場はバブル。200社のうち8割はつぶれる」と予測する。日本メーカーは太陽電池の研究開発や製品化で先行し、この産業を育成してきたという自負がある。 

 しかし、過去の研究開発や設備投資の収穫期に入るはずだった時期に新興勢力の追い上げに直面し、し烈な市場競争に巻き込まれつつある日本メーカー関係者の表情は複雑だ。

 日本政府による太陽電池推進政策もちぐはぐだといえる。1994年度から続けてきた太陽電池の補助金を05年度に財政難を理由として打ち切った。ところが、福田康夫前首相が太陽光発電の大規模導入を含む包括的な温暖化対策を打ち出したこともあり、08年度中に補助金を復活させる。だが、日本政府は世界の主流となっているFITの導入に動く気配がない。

 半導体などハイテク分野の調査・研究、戦略コンサルティングを行うジェイスター(東京都中央区)の豊崎禎久社長は「太陽電池は半導体・液晶と同じような状況になる。アジア、中国、台湾企業に負けるということだ。2013年には日本勢は全社、トップ10外にはじき出される」と厳しい予想を示す。豊崎氏はその理由として、1)シリコン原料である珪(ケイ)石の8割を握る中国は、すでに輸出制限をかけており、自国産業を伸ばす方向に政策を強めれば外国に材料が供給されない、2)薄膜太陽電池は、(キーを回せば製品ができる)一貫製造ラインで作れるようになり、資金さえあれば誰でも参入できるようになる──といった点を挙げる。

 創業10年に満たないメーカーが、数十年の研究開発を続けたメーカーを追い抜く現実。温暖化対策の救世主として期待される太陽電池ビジネスだが、実態をのぞくとグローバル競争の厳しい現実が浮かび上がる。

 (ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者;編集 田巻 一彦)

 成るほど、シャープが首位を明け渡したのは、やはりシリコンの調達で負けた所為だったのですね。生産能力では負けるはずがないのに何故だろうと思っていましたが、やっと納得が行きました。その上に日本政府の政策が足を引っ張るのですから日本のメーカーの前途はかなり厳しそうです。

 22日、NHKのクローズアップ現代でもやっていましたが、インドの企業が資金に任せて新たに太陽電池の向上を立ち上げ、一気に世界で5位以内を目指すと宣言していました。製造設備さえ導入すれば直ぐに生産が可能になる製品であるので金さえあれば何時でも参入できる業種となってしまったことで競争は一気に激しくなってしまったようです。

 今までの、日本の企業の努力も報われないようになる可能性もありそうです。開発から市場開拓と努力を重ねてきてやっとこれから儲けさせて貰えると思ったら他国の後発メーカーに足元を救われたなんて、韓国や台湾などに一気に抜かれてしまったメモリーを思い起こさせられます。

残念ですね!

20081029日水曜日  第3328回  仕事をした日はない

  学校を卒業してから特にこれといってやりたい仕事もなく、もっといい仕事があるんじゃないかと何度となく仕事を変えて、結局、還暦も過ぎて尚且つ自分は何をやるべきかを見つけることのできなかった私にとって、衝撃的な言葉に出会ってしまいました。

  メンターダイヤモンドより

  スペイン人、71歳、小学校教師の言葉

  ・・・略

  「毎日、月曜日だ、火曜日だと思ってする仕事はいけない。毎日が土曜、日曜、祝日だと思えるような仕事に就きなさい。そうすれば喜びのために仕事ができる。だから私は、働いていた41年間、一日も“仕事をした”日はないよ。」・・・以下略

  これは強烈ですね。こんな考え方があるとは驚きです。「41年間仕事をした日はないよ。」とは何ともうらやましい限りです。きっとその仕事を好きなこともあったのでしょうが、あくまでも考え方の問題のような気がします。彼は、きっとどんな仕事についてもそれなりに楽しんできたのではないでしょうか。

 それに比べて、いくら食べる為に仕方なく仕事をしなくてはならなかったとしても気の持ち方一つでもっと楽しく過ごせたのじゃないかと反省させられます。

 果たして、日本人の中のどれだけの人がこの人と同じような心境で人生を過ごしてきたでしょうか。ことさら深刻そうな顔をしている方が世の中に受け入れられ易そうな日本ではきっと数えるほどしかいないのじゃないでしょうか。

 それでも、スペインにもこんな人は沢山はいないのじゃないかと思ってしまうのは、ひがみに過ぎないのかもしれません。

 しかし、今からでも遅くはない、せめてその何分の一でもその心境に近づきたいものです。きっと毎日が楽しいでしょうね。

参りました!

20081030日木曜日  第3329回  動画

  動画を何とかものにしようといろいろやっていますが、楽天の店でリンクのない画面の埋め込みがどうしてもできません。

  セサミストリート くすぐりエルモ エキストラスペシャルエディション

 フレンドエーからリンクしています。全部で3バージョンリンクしています。

  くすぐりクッキーモンスターX これはここです。

 この2つはWindowsMediaPlayerが立ち上がります。

  

  ミライスコープ これはここです。ここにももう一つバージョンがあります。

  こちらはRealPlayerが立ち上がります。ファイルがこちらの方が小さいのでこちらにしました。

  これらは全部YouTuveにアップされているものをダウンロードしたものです。

   やっと出来たのがここまでです。何とかリンクははずせましたが、埋め込みはまだ出来ません。

本当に頭が付いて行きません!

と思ったら、ここまで出来ました。これはここです。但し、下の動画のように自分で動画のスイッチを押すのじゃなく最初から動いています。う〜ん、もう一つです。

いえそば

20081031日金曜日  第3330回  太陽電池

  第3327回で日本のメーカーの優位も危ないと書きましたがどうやら本当になりそうです。

  ロイター.co.jp続編より

  太陽電池特集:主導権握る装置メーカー、高度化が生き残りのカギ 2008 10 24

 [東京 24日 ロイター] 「太陽電池ビジネスの主導権はパネルメーカーから製造装置メーカーに移った」という指摘が、業界周辺から多く出ている。

  材料を入れると太陽電池が製造できる「ターンキー」と呼ばれる一貫製造ラインがでてきたことで、資金さえあれば比較的容易に太陽電池製造への参入が可能になりつつある。研究開発と製品化で先行してきた日本メーカーにとって、製品やビジネスモデルの一層の高度化の成否が生き残りを左右する。

 <一貫製造ライン、世界各地に導入>

 「当社の顧客が前週末、薄膜太陽電池の量産を開始した。画期的な出来事だ」──。10月17日日本時間朝。国際電話での取材に応じた半導体製造装置で世界最大手の米アプライド・マテリアルズのジョン・アントン・ヴァイスプレジデントは声を弾ませた。アントン氏はアプライド社製の薄膜太陽電池一貫製造ラインを導入した米太陽電池メーカー、シグネット・ソーラー社がドイツ・ドレスデン近郊の工場で量産を始めたことをロイターに明らかにした。

  アプライド社の薄膜太陽電池一貫製造ライン「SunFab(サンファブ)」は面積5.7平方メートルのガラス基板を使う。他社の薄膜太陽電池の製造ラインに比べ4倍近い大型サイズだ。基板サイズが大型ならば、製造が軌道に乗れば生産効率を高めやすくなるが、製造の難易度は高まる。サンファブから薄膜太陽電池は本当に量産されるのか。世界中の業界関係者が注目する中で、シグネットはサンファブを用いて量産を開始した初のメーカーとなった。太陽電池製造装置分野に昨年本格参入したアプライドは、既に8カ国11社からサンファブの受注を獲得。アントン氏によると、これまでに30億ドル(約3000億円)分の製造装置を受注したという。

  日本にも注目の装置メーカーがある。神奈川県茅ヶ崎市に本社を置くアルバックだ。半導体や液晶パネルの製造装置で成長してきた同社は、太陽電池製造装置を今後の成長戦略の柱に置く。注力するのはアプライド同様、一貫製造ライン。08年6月期は約400億円だった太陽電池製造装置の受注が、09年6月期は700億円に伸びる見込みだ。

  アルバック関係者によると、受注の伸びが目立ってきたのは08年4─6月期。アルバックの製造装置を導入した台湾の太陽電池メーカー、ネクスパワー社が5月から生産・出荷を開始。アルバック関係者は「ネクスパワーが5月に量産を始めたことで、(アルバックの装置が)信用できるとの認識が広まった」と力説する。08年6月期には一貫製造ラインを8ライン受注。09年6月期は15ライン受注する見込み。半分は中国からの受注で、残りが台湾、韓国、欧米、日本だという。・・・以下略

  開発力の差より製造設備の競争になるのでしょうか。金に任せて大規模装置を導入すれば直ぐに市場に参入できシェアも抑えることが出来るという何とも味気ない世界になるのでしょうか。
 開発から頑張ってきた日本のメーカーがかわいそうに思うのはこういう世界では通らないのかもしれません。それにしても、これも日本政府の余りの無策がもたらしたと言えば言い過ぎでしょうか。しかし、未だに
FIT(フィードインタリフ)方式じゃなく単なる補助金製作を取ろうとしているのじゃそう考えるしかなさそうです。

  第3327回NHKのクローズアップ現代が取り上げていた会社も取り上げていました。

  ・・・略

  ソーラービジネスのダイナミックな市場成長を象徴するような企業のひとつが、インドの新興太陽電池メーカー、モーザーベア・フォトボルタイック(モーザーベアPV)だ。同社の数野忠雄副社長は、東京に構えたオフィスでロイターの取材に応じた。モーザーベアPVは、CDやDVDといった光ディスク製造の世界最大手であるモーザーベア社が06年に設立。アプライド社の一貫製造ラインをニューデリー近郊の工場に導入し、年内にも薄膜太陽電池の出荷を開始する計画だ。・・・以下略

  こうして、気がついたときには折角日本の企業が育ててきた産業が他国に追い抜かれてしまうと言う屈辱を味わうことになるのかもしれません。
  とうとう、世界のエネルギー大国になるチャンスを逃がしてしまったのでしょうか。日本の政治の貧困はとどまるところを知らないのでしょうか。

余りにも勿体無い!

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