団塊の世代の部屋(107)

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200861日日曜日  第3178回   理想の家

  第3164回第3169回で理想の家を書きましたが、理想の家にもう一つ足りないものがエネルギーの自立です。今の太陽光発電は電力からの供給が止まった時に使えるのは昼間太陽が出ている時に発電している内の1500ワットを非常用のコンセントからだけなのです。ですから発電していない時とか夜は電力からの供給が無ければ使えないのです。非常時でも1500ワットですからそれ程自由に何でも使えるという訳にはいきません。それでも何にも使えないよりはましでしょう。

 しかし、いざと言う時にはそれ程役には立たないでしょう。何と言っても独立した発電所が欲しいところです。シャープがリチウムイオン電池で考えているようです。

  EDリサーチ社 008527日より

シャープとエリーパワーが大型リチウム・イオン電池の共同開発に合意

 シャープとエリーパワーは08526日、太陽光発電システムと連携する大型リチウム・イオン電池の共同開発に合意した、と発表した。蓄電能力に優れたリチウム・イオン電池の新規材料開発や、コスト競争力の高い量産技術の確立を目指す。これに伴い、シャープはエリーパワーから第3者割当増資による株式の割当てを引き受けるとともに、エリーパワーに社外取締役を派遣する。今後、将来にわたって需要が見込める「自律度向上型太陽光発電システム」の実用化に向けて、取り組んでいく。自律度向上型太陽光発電システムとは太陽電池で発電した電力をリチウム・イオン電池などに蓄え、必要なときに使用できるシステムである。天候や日射による太陽電池の出力変動を平滑化し、昼間に発電した電力の夜間利用が可能となる。派遣する。

  URLhttp://www.sharp.co.jp/corporate/news/080526-b.html

 これも当然コストの問題がありますが、いずれはこうした独立したシステムを各家庭が用意する時代が来るのかもしれません。しかし、やはり庶民には無理かもしれませんね。ここでも一部の金持ちと大部分の持たざる人の2極化の影響は出そうです。

くやしいですね!

200862日月曜日  第3179回  たばこのポイ捨て

  相変わらず我坂出市体育館の周辺でのタバコのポイ捨てが目立ちます。我坂出市だけに想像力の欠如した人間が多いのかとがっかりさせられていましたが、やはりどこも同じようです。

頂門の一針 1200号  080528(水)より

  ◎たばこポイ捨て、惨事の火種 昨年都内280件 路上、ビル谷間のゴミに引火

 東京都内でたばこのポイ捨てに起因する爆発や火災が相次いでいる。3月には港区の新交通システム「ゆりかもめ」新橋駅屋外で、自動販売機2台が爆発音とともに炎上。

 警視庁などが調べたところ、自販機裏のゴミに、たばこから引火した可能性が高いことが分かった。ポイ捨てが原因の火災は昨年1年間に都内で280件発生。オフィス街ではビルに取り残された人が煙に巻かれて負傷する火災も発生し、東京消防庁は「無意識のポイ捨てが大惨事につながることを知ってほしい」と呼び掛けている。

 サラリーマンやOLらが行き交う新橋で3月27日昼前、突然、「ドーン」という爆発音が鳴り響くと同時に、自販機から炎と黒煙が上がった。火は約30分後に消し止められたが、ひしゃげた状態で開いた自販機の扉が、衝撃の大きさを物語っていた。

オフィス街の爆発騒ぎに、警視庁からもテロ担当の捜査員が駆けつけるなど、現場は一時騒然となった。

東京消防庁によると、平成19年中のたばこが原因の火災は933件で、出火原因では放火に次いで多い。ポイ捨て火災は、15282件▽16367件▽17290件▽18222件▽19280件−と300件前後で推移。大半が道路上のゴミが燃えるなどのぼやで済んでいるが、19年は14人が負傷したほか、16年には2人が死亡している。

路上やビルの谷間にゴミがたまっていると、吸い殻も捨てていいと考えてしまう人が多く、火だねをしっかり消さずに捨てる人も目立つという。

 東京消防庁調査課は「当たり前のことだが、たばこは決められた場所で吸い、火が消えていることをしっかりと確認した上で灰皿に捨ててほしい」と話している。52780分配信 産経新聞

  それにしてもこれだけの被害がでているのならもっと大々的に広報で知らせたりマスコミなどで取り上げるべきじゃないでしょうか。多分、ポイ捨てする人は実際に自分の捨てたタバコで火事が起きるなんて想像もしていないのじゃないでしょうか。そうでなければこれだけ多くの人が何の躊躇も無くポイ捨てなど出来るものではないはずです。

 よく言われることですが、自分の家でタバコのポイ捨てをやってみればいいのです。恐ろしくてそんなことはぜったに出来ないはずです。それでもポイ捨てをする人は完全な犯罪者(放火犯)として捕らえても良いのじゃないでしょうか。

余りにも想像力が無さ過ぎ!

200853日火曜日  第3180回  お猪口にならない傘

  第2740回で取り上げたお猪口にならない傘がやっと輸入されるようです。

FujiSankei Business i. 2008/5/25

  台風でも大丈夫な傘 オランダから初上陸

 風車の国オランダから「時速100キロメートルの風に耐えられる」という傘が日本に初上陸した。広げたときに前後が非対称なデザインは空気力学に基づいた設計で、強風でも裏返らない。国内販売はマークスインターナショナル(東京都江戸川区)が取り扱う。

 このユニークな傘「SENZ Umbrellas(センズ アンブレラ)」は、オランダ企業のセンズ アンブレラが開発。すでに欧州ではヒット商品になっている。普通の傘は柄がついたシャフトが中心にあるが、この傘はそれが前にずれた変わった形。差してみると、頭が傘の中心近くに位置するようになり、身体がすっぽりと収まる。

 この斬新なデザインにより、風の流れの中で傘が自然に動いて、風の抵抗を抑えながらベストなポジションを維持する仕組みだ。センズ社がオランダのデルフト大学と共同開発し、同大学の実験では風力10(風速1秒当たり24・5〜28・5メートル、樹木が根こそぎ倒れ、建物に大損害がでる)という台風並みの強風でも壊れなかった。

 広げた傘の大きさは93×89センチ、畳んだ長さは76センチ、重さ435グラム。当面は黒のみの販売となるが、8月から赤、シルバー色も登場する予定。価格は9975円。また、風力8(風速1秒当たり17・2〜20・8メートル)に耐えられる折り畳みタイプも発売する。折り畳むと長さ28センチになり、重さは260グラム。黒とシルバーを用意し、価格は6825円。

 梅雨シーズンを控え、ファッショナブルな傘としても話題を集めそうだ。東京都新宿区のザ・コンランショップ新宿本店などで販売。問い合わせはTEL03・3877・1368。

  どこかが輸入しないかと待っていたのですがやっと実現ました。実際に使ってみないとその強さはわからないですがどんな使い心地か興味あります。実際に日本の台風に耐えることができるかも見物です。しかし、流石に値段は良さそうなので実際に台風の時に試して、もし壊れるとつらいものがありそうです。もし、壊れた場合は保証なんてあるのだろうかと思いますが、そんなことをしたらメーカーもたまったものじゃなさそうです。まずそれは無理でしょうね。

 欧州ではヒットしているそうですが、さて日本での需要はどうでしょう。

売れ行きに興味あり!

200864日水曜日  第3181回  電気自動車

  一日も早い展開が待たれる電気自動車に強力な味方が現れたようです。

  日経Ecolomyより

  (6/2)郵便事業会社、全車両を電気自動車に 2万1000台を順次

 日本郵政グループの郵便事業会社は今年度から、所有するすべての自動車(約21000台)を電気自動車に切り替えていく。環境問題が深刻になっているほか、ガソリン価格が急上昇したこともあり、他の民間企業に先んじて切り替えを進める。全国の主な郵便局に電気自動車用の急速充電装置を設置する方針で、一般の利用者が使えるようにすることも検討している。自動車メーカーの開発競争を加速させるとともに、充電所の整備が進めば電気自動車の普及を後押ししそうだ。

 郵便事業会社は郵便物などの集配に使う軽貨物自動車を約2万台、営業などに使う乗用車を約1000台保有している。今年度以降、更新の時期を迎えた自動車から順次、電気自動車に切り替えていく。8年程度で切り替えは完了する見込みだ。

  郵政さんそんな余裕があるのか心配ですがここはその心意気を素直に喜びましょう。まずはこうした所有台数の多い企業が採用してくれれば普及にも弾みがつくと言うものです。こうした企業が出てくると、負けずに採用する企業も増えてきそうです。そうなると意外と普及も早くなるかもしれません。太陽電池が一般家庭から始まったのと比べると面白いことになるかもしれません。
  しかし、郵政さんもこうなると郵便配達の最前線のバイクを電動バイクにも当然変えていくのでしょうね。これは台数が多そうなので結構インパクトがあると思いますよ。

是非採用を!

200865日木曜日  第3182回  夏の落葉

  第3132回で常緑樹である楠の落ち葉に悩まされていることを春の落葉と題して書きましたが、今、又、夏の落ち葉に悩まされています。我坂出体育館の横の歩道にヤマモモの並木があるのですが、その葉が今が生え変わりの時期のようで、毎日落ち葉が散乱しています。楠の落ち葉がやっと終わったと喜んでいたら今度はヤマモモです。全く自然はこちらの都合など考えてくれません。

  しかしながらこのヤマモモ、実が食べられるそうです。落葉とともに青い実が落ちています。そういえば去年赤黒く熟した実が沢山落ちてこれも掃除が大変でした。あの実が食べられるとなると今年は是非試してみたいものです。これはチョッと楽しみです。

  参考: ヤマモモ  ヤマモモ

  そのヤマモモの落葉と供にもう一つ厄介なのが第2976回でも書いたアベリアです。去年の11月まで咲いていたと思ったら早くも白い花が咲き始めました。これから半年間、又しても落ちた花の掃除に追われそうです。

  それにしても、手入れや清掃する予算も無いのにやたらに緑を植えるのは本当に考え物です。やるのなら最後まで面倒見て欲しいものです。

本当に計画性が無い!

200866日金曜日  第3183回  クールビズ

  今年も私の大好きなクールビズの季節が来ました。尤も、私は今や年中ジャージでノーネクタイの職場なので快適に過ごさせてもらっています。しかし、世間ではまだ完全なノーネクタイは定着していないようです。
  私が最も非難しているテレビのニュースキャスターは地方の一部を除いて未だにネクタイを外しません。テレビ局は本当に省エネを促進する気があるのか疑問です。
  そして、ノーネクタイの邪魔をするもう一つの団体がありました。

  4日、読売新聞コラム「永田町フィールドノート」より

  夏の係争「クールビズ」期間がスタートして初の衆議院本会議が開かれた3日、ほとんどの男性衆院議員は「スーツにネクタイ」姿で議場に入った。本会議場でのクールビズは、今年も”ご法度”のためだ。
  衆院も2005年からクールビズ運動を推進し、冷房は28度に設定しているが、本会議場は例外だ。「国会の品位」を重視し、ネクタイ着用を求める代わりに冷房は25度としてきた。
  今年も、笹川尭・衆院議員運営委員長が「法律を作る場所という重みを考えて」とクールビスに否定的だったこともあり、各党は「本会議場においては、議員記章をつけた上着及びネクタイ、それに準じた服装とする」と文章で申し合わせた。…以下略

  「国会の品位」「法律を作る場所という重み」、近頃、こんな笑える冗談を久しぶりに読みました。「品位」や「重み」がどこにあるのか教えて欲しいものです。場所に重みがあるのならそれをなくしているのはどなたなのでしょうか。ネクタイをしたら「品位」や「重み」がつくのでしょうか。それよりは政治家とは何をするべきかを考えた方が良いと思うのは私だけでしょうか。
  この程度の政治家が地球温暖化や省エネなんてことを考えるはずが無いですね。道理で、太陽光発電なんて興味が無いはずです。

全く救いようが無い!

200867日土曜日  第3184回  リチウムイオン電池

  第3181回で強力な味方を得た電気自動車ですが、第3168回などで取り上げたようにこのところリチウムイオン電池の方でも追い風が吹いているようです。

  @nifty ニュースより

  「エコカー」向けリチウム電池 「安全面」は大丈夫なのか

2008530()123分配信 J-CASTニュース

自動車大手と電機大手がタッグを組んだ「エコカー」向けリチウムイオン電池の開発・販売競争が激化している。日産自動車とNEC20085月中旬、09年春から量産を開始すると発表した。トヨタ自動車と松下電器産業も量産体制の整備を図り、独フォルクスワーゲン(VW)と三洋電機、三菱自動車と電池大手ジーエス・ユアサコーポレーションなどが協力体制を強化している。ただ、問題は安全面とコストだ。

  そして、技術革新も進んでいるようです。

  IT-PLUS

   日立マクセルなど、新材料使いリチウムイオン電池の寿命20

 日立マクセルなどは従来より電気を充放電できる寿命が長いリチウムイオン電池用材料を開発した。電池として安定して充放電できる回数が従来の約20倍の1万回に向上した。価格が高騰する希少金属のコバルトを使わず、電池も安価になるという。ハイブリッド自動車向けなどの蓄電池として、34年後をメドに実用化する。

 開発は日立マクセルのほか長崎大学と産業技術総合研究所、富士重工業が参加。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が支援した。

  これだけ各社が力を入れてきたということは電気自動車の時代は本当にそこまで来ているのかもしれません。
  それにしても電池の容量を増やすということは本当に難しそうですね。これだけ大企業が何年も研究開発していてもこれだという商品が未だに出てきません。私の期待していたナノゲートキャパシターなんて最近は殆ど音なしです。
 画期的な電池が開発されるのか、それともカセット式のような便利なシステムで展開をはかるかどちらでも良いですから早く電気自動車の時代がくることを期待したいものです。もちろん電源は太陽光なら最高です。

まだまだなのでしょうか!

200868日日曜日  第3185回  シリコン

  太陽電池の増産の足かせとなっている第2505回第2568回第2917回第2936回などで何度も取り上げてきたシリコンの増産によるコストダウンの朗報はまだまだ聞けないようです。

  そんな中の一つ、第2575回で取り上げたチッソなど3社の製造が始まりそうです。

  EDリサーチ社

  2008529

  チッソなど3社、240億円を投じて太陽光発電用ポリSiの量産工場

 チッソ、新日鉱ホールディングス、東邦チタニウムの3社は08528日、事業会社「新日本ソーラーシリコン(仮称)」を設立の上、総額約240億円を投じて茨城県鹿島コンビナート内に年産3000トンの量産工場を建設することについて合意した、と発表した。今回の事業会社設立は、071月から共同で行われている、独自の亜鉛還元法(JSS)による太陽光発電用途ポリSi製造技術実証化の取り組みの結果を踏まえている。太陽光発電の世界的な需要急増に伴い、その原料となるポリSiの需要は引き続き大幅な伸張が予想されており、3社は今後、高品質・低コストの太陽光発電用途ポリSiの安定的な供給を進める。将来的には年産1万トン規模の生産体制の構築を視野に入れているという。

 生産計画としては第1期として量産規模のプラント(年産400トン)1系列建設し、第2期として年産3000トンまで同系列のプラントを増設する。第1期は087月着工、10年度上期に生産開始。第2期は10年上期以降。総投資額(1期、第2期の合計)は約240億円。

 この製造技術の亜鉛還元法(JSS)3社がそれぞれ有する固有技術を融合させたものである。主な特徴は以下の通り。

(1) 太陽光発電用途ポリSi市場で主流のシーメンス法と同じ塩化法によるもので、太陽光発電用途に十分な性能である8N9N(99.99999999.9999999)の高純度ポリSiを生産することができる。

(2) シーメンス法に比べ、四塩化ケイ素(SiCl4)を原料とするため反応効率がよく、加えて未反応のSiCl4の再利用が容易であることから、低コストである。 …以下略

  参考;太陽光発電用途ポリシリコンの事業化について

 昨日の電気自動車の電池と同じで多くの大企業が参入してくるのですが一向にコストダウンどころか生産量も増えないようです。それとも私が知らないだけで実際には増産されているのでしょうか。
  シリコン不足を背景に薄膜式の製造も増えてきているようですが、シリコンの増産が軌道に乗り、薄膜への移行も順調ということになれば、シリコンの価格が一気に下がる可能性もありそうです。
  もしそんなことになれば、いよいよ太陽電池と電気自動車の時代も夢ではなくなるかもしれません。

夢は近いか!

200869日月曜日  第3186回  太陽光発電促進

  日本の太陽光発電の失速に腹を立て政府の余りの無策ぶりにここで散々文句を書いてきました。
  やっとバカな政府もこれではいけないと考え直したのでしょうか。

  65日 時事ドットコムより

  太陽光発電の普及促進へ=温暖化対策の「福田ビジョン」−政府

 政府は5日、福田康夫首相が月内にまとめる地球温暖化対策の「福田ビジョン」に、太陽光発電設備を住宅などに普及させる方策を盛り込む方針を固めた。既に打ち切られている太陽光発電装置の住宅向け補助金を復活させるなど、財政面でのてこ入れ策を検討する。「低炭素社会」への移行に向け、化石燃料への依存を脱却して温室効果ガス排出削減を目指す。

 住宅向けの太陽光発電をめぐっては、経済産業省が1994年度から2005年度まで、補助金を通じて普及を後押ししてきた。太陽光発電設備を自宅に設置する人を対象に、当初は90万円を限度に費用の2分の1を、最終年度は発電量1キロワット当たり2万円を補助していた。

 しかし、普及が進み、設置価格も従来より下がったとして、補助金は打ち切られた。 

  これが本当なら、久しぶりの朗報です。やっと重い腰をあげるのでしょうか。それとも単なるポーズだけに終わるのでしょうか。もし、ここでまともな策を立てることができなければ日本の太陽光発電の市場は無くなってしまうなんてことにならないかと心配します。
  ここは是非真剣に日本の将来を考えてきちんとした政策を立てて欲しいものです。最悪でもドイツ方式の導入を期待したいものです。

どこまで本気なのでしょうか!

2008610日火曜日  第3187回  サマータイム

  第1993回第2056回第2842回第2881回などで何度も取り上げたサマータイムを導入しようという動きが今年も又起きています。どうしても搾取をしようとする経済界の思惑があるように感じてしまうのは私だけでしょうか。

  しかし、ここに来て私のような感覚だけでの反対でなく理論的な反論が出ました。

  65 読売新聞より

  「サマータイムは健康に悪影響」睡眠学会が導入反対声明

 超党派の議員連盟が2010年の導入を目指す、サマータイム制度について、日本睡眠学会は5日、「体のリズムを乱して睡眠に影響を与え、健康を損なう」として反対の声明を発表した。

 サマータイムは、夏季に時計を1時間進める制度。欧米各国で実施されている。同学会の特別委員会(委員長=本間研一・北海道大教授)は、これら先行実施の国での調査や研究文献をもとに、夏時間への移行後、最長で2週間程度、睡眠時間が短くなり、眠りの質が下がると分析。さらに、体内時計を昼夜の変化に合わせる機能が低下しているため、不眠や朝に起きられないなど睡眠障害に悩む人たちの症状が悪化すると主張した。

 また、学会は、2004年に初めて、北海道の企業が始業時間を1時間早めた実験の結果などをもとに、サマータイム制度導入を全国に広げた場合、医療費の増大や作業能率の低下で約1兆2000億円の経済損失が生じると試算した。北海道の実験では、従業員の4割が体調不良を訴えていた。

 超党派の推進議員連盟は、サマータイム制度を導入する法案を来週にも参院に提出、秋の臨時国会での成立を目指している。

   66 読売新聞より

   夏時間での経済損失は1200億円、睡眠学会が試算額訂正

 夏季に時計を1時間進めるサマータイムの健康への影響を検討している日本睡眠学会の特別委員会(委員長=本間研一・北海道大教授)は6日、夏時間への移行による睡眠障害などが引き起こす経済損失は1200億円になると発表した。

 睡眠障害による現在の年間経済損失を約3兆円と推定。サマータイムとの切り替えを行う春と秋に1週間ずつ睡眠障害が起きると仮定して、損失額1200億円を算出した。

 同学会は前日の記者会見で、損失は1兆2000億円にのぼるという試算を示していた。

  金額が減りましたが、そんなことはどうでも良いでしょう。兎に角良いことばかりのように導入しようとする勢力に対しての具体的な反論になりそうです。

  そして、先進国で導入していないのは日本だけということに対する反論をヨーロッパ在住の方が書いています。

  Een Japanner die zonnecellen onderzoektより

  日本にサマータイムを導入しようとする狂気

  …略

  サマータイムは、ワタシがクダラナイと思うヨーロッパの制度ワースト3のうちの一つだ。今すぐ、来年にでもやめてしまえばいいと思うほど、くだらない。

遅くまで明るいせいで、子供は寝付けず睡眠不足を助長する。ちょっとぐらい電灯をつける時間を遅らせたからといって、セーブできるエネルギーはたかが知れているのだ。最近では白熱灯を電球型蛍光灯にリプレースするキャンペーンが進んでいて、サマータイムによる省エネ効果はさらに減退してきている。…以下略

  実際に生活している人の体験からの反論は嬉しいですね。先進国のサマータイムは良いことばかりのように主張する賛成派や日本のマスコミは本当のことを調べることもせずただ経済界の圧力に屈しているだけなのじゃないでしょうか。

本当に、くだらない!

2008611日水曜日  第3188回  我が家の水道代

  第3128回の1期分に続いて20年度2期分の検針票が来ました。

  平成20年度2期分 平成20年4月10日〜平成20年6月8日 

  水道使用量    48立方メートル

  水道料金等    7,896円     約165円/立方メートル

  下水道使用量金等 6,804円    約142円/立方メートル

   合計          14,700円   約306円/立方メートル

  前年同期水量         53立方メートル

 

  平成19年2期分 平成19年4月5日〜平成19年6月5日 

  水道使用量    53立方メートル

  水道料金等    8,893円     約168円/立方メートル

  下水道使用量金等  7,644円    約144円/立方メートル

   合計          16,537円   約312.0円/立方メートル

  前年同期水量         70立方メートル 

 前期・前年より5立方メートルの節約です。ほぼ安定してきたようです。この水道代を書き出してから最低の使用量を達成しました。今の生活から行けばこれが限度かもしれません。
  しかし、これも世界の人達から比べると本当に恵まれた使い方のようです。第一、毎日風呂に入るなんてのは想像以上に贅沢だと言えるでしょう。とは言いながらも毎日の風呂を止める気はさらさら無しなのですから我ながら我侭なものです。まぁ、このくらいの我侭は許して貰いましょう。

さて、次回はどうでしょう!

2008612日木曜日  第3189回  タバコ

  タバコの吸殻のポイ捨てが大嫌いな私としては、第2281回第2805回などでタバコを欧米並みに1000円に値上げすることに賛成してきました。動きの鈍い日本でもやっとその気になってきたようです。

  MSN産経ニュース

  えっ、タバコ1箱1000円? 与野党協調で大増税検討 2008.6.7 18:39

 基礎年金の国庫負担率引き上げを来年度に控え、2.3兆円の財源捻出(ねんしゆつ)が大きな政治課題となっている中で、与野党がそろい踏みでたばこ税の大幅増税に向けて動き出した。超党派の「禁煙推進議員連盟」(会長・綿貫民輔国民新党代表)の有志議員が11日に、久々に議論を再開するほか、経済成長を通じて財政再建を目指す「上げ潮」派も超党派の“たばこ1箱1000円議連”を発足させる運びで、1箱の平均価格を欧米並みの1000円に値上げすべきだとの論調が強まっている。(加納宏幸)

 増税論議のきっかけは3月4日付本紙「正論」欄に日本財団の笹川陽平会長が寄稿した論文だった。

 「たばこ増税は喫煙規制が進む世界の大勢であり、実現すれば大きな財源になる。国会には超党派の議員立法として正面から取り組んでいただきたい」

 笹川氏は、たばこ1箱の値段を平均1000円に値上げし、現在の消費量が維持されるならば、消費税4%に相当する9兆5000億円の税収増が見込まれると試算。仮に消費量が3分の1になっても3兆円の税収増が見込め、「消費税よりも先に論議すべきテーマだ」と断じた。

 来年度から基礎年金の国庫負担率を3分の1から2分の1に引き上げることが決まっており、必要な2.3兆円の財源をどう手当てするかに頭を悩ませていた与党がこれに飛びついた。…以下略

  タバコを止める人が増えればポイ捨ても減るでしょうし、健康にも良いので医療費の削減にも貢献するのですから一日も早く値上げして多くの人に禁煙の良さを経験させてあげて貰いたいものです。
  それにしても、財源が無いから値上げと言うのはいただけないですね。そんなに税収が足りないのならガソリンの税金こそもっと上げればいいのです。道路特定財源としてではなく環境税を主体としてですが、その中から年金の不足にまわしても良いじゃないですか。
  ガソリンが値上がりすれば車を止めて公共交通を利用する人も増えるでしょう。
  なんだかんだと言ったって、値上げが一番効果がありますね。これからの環境やエネルギー問題もこうして無駄なものは値上げと言う方式が一番解決が早そうです。金の無い私としてはつらい面もありますが、今のところ、タバコもガソリンも大きな影響は無いのでいつでも上げてください。

早くやりましょう!

2008613日金曜日  第3190回  派遣社員

  秋葉原の無差別殺人事件の犯人が派遣会社の日研総業に雇われていて、その派遣先はトヨタ関連の関東自動車工業であるというのが分かった時点で、その犯行は許されないが、その裏に派遣制度に対する不信を感じたのは私だけでしょうか。

  その関東自動車工業HPに「報道について」とありました。

  2008/06/09 68日秋葉原通り魔事件の報道について」

   2008 年6月9

関東自動車工業株式会社

6 8 日秋葉原通り魔事件の報道について

この度の事件で犠牲者となられた方々とその家族の方々に心から哀悼の意を表します。また、怪我をされた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。お騒がせして誠に申し訳ありません。加藤容疑者は、人材派遣会社・日研総業株式会社の社員として、平成19 11 月より弊社東富士工場の塗装工程に派遣されておりました。

勤務態度は6 4 日(水)までは欠勤も無く、真面目に仕事に取り込んでおりました。 また、日常のミーティングを通じコミュニケーションを図り、管理、監督に努めている中では変わった様子はみられませんでしたので、今回の事件に対しては弊社としても非常に驚いております。

今後、人材派遣会社に対しては、このような不祥事が二度とないように、人材の確保、管理、監督について要請していきたいと思います。また、弊社としましても管理、監督を含めて良い職場づくりに努めていきたいと思います。

 以上

   これを見て、何と無責任な会社だろうと憤りを感じました。人材派遣会社に罪をなすりつけて自社には責任は無いとしています。そうした派遣会社をはびこらしているのはどこなのかという反省の気持ちは全く無いようです。これがトヨタの体質でしょうか。

  そしてその親会社のトヨタの体質を良く表している記事がありました。流石私の嫌いなトヨタです。

  中日新聞より

  「何のための利益ですか」 読者からの反響(上) 足元から

  トヨタの周辺を舞台に、22回にわたって連載した「結いの心−市場原理と企業」。厳しいコスト削減の中で下請け企業の心が離れていく現実や、企業社会の中での「つながり」が希薄になっている実態に、多くの方から反響があった。強い者こそ「公平性を」、勝てる者こそ「情け深さを」と人々は求める。トヨタにとどまらない現代の企業社会に広がる殺ばつとした風潮。問題提起の声を、2回に分けて掲載する。…以下略

  この人材派遣会社のシステムを辞めない限り日本の未来は無いと言っても過言ではないと思います。
  幸い私の時代には派遣会社がなかったので私のような会社を何度も替わったような人間でもどこの会社でも何とか定年まで正社員として働くことができましたが、今だったらそういう訳にはいかないでしょう。
  結構感情の起伏も激しい私が彼のようにならなかったと言い切れる自信はありません。あんな未来に対する夢の持てない派遣社員という立場になれば自暴自棄になっていたかもしれません。
  政治かも、ナイフを販売させないなんてとんちんかんなことを言っていないで、派遣制度なんて止めさせる政治を考えるべきです。それどころか、日本の若者が正社員になれず苦しんでいるのに、その対策も考えず、人口減の対策として1千万人の移民を受け入れるなんてことを言ってるバカな政治家がいるのですから何をかいわんやです。

この国は本当にだめかも!

2008614日土曜日  第3191回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、6月分5月13日から6月10日までのデータです。実質29日分で先月よりも4日少くなっています。

  入梅が例年よりも早く雨も梅雨らしくそれなりに降っているので発電量はやはり苦戦しています。その代わりに、今年は水の心配は無さそうです。

  さて、先月期待した年間電気代0円は達成できたでしょうか。

去年5月、買電、488(170,318)KWhで6,891円 1KWhの単価、約14.12円

今年5月、買電、543(179,364)KWhで7,793円 1KWhの単価、約14.35円

去年6月、買電、367(147,220)KWhで5,720円 1KWhの単価、約13.78円

今年6月、買電、420(142,278)KWhで6,326円 1KWhの単価、約15.30円

 

 今月は買電が前年より53KWh(▲5、58)多くなっています。先月も55KWh(9、46)多くなっていたのでこのところ節電の方は苦戦しています。尤も、これ以上節電するとなると生活を根本から考え直す必要がありそうです。まだそこまで真剣に節電する気はありません。普通に生活しながら節電になればいいなというくらいのスタンスで行きたいと思っています。

去年 5月、売電、487KWhで11,308円  1KWh単価、約23.22円

今年 5月、売電、507KWhで 12,137円  1KWh単価、約23.94円

去年 6月、売電、600KWhで13,932円  1KWh単価、約23.22円

今年 6月、売電、472KWhで11,299円  1KWh単価、約23.94円

    今年 6月、▲4,973円の支払。去年の支払▲8,212円と比らべると、悲惨な結果になっています。消費が増えたのもありますが、何と言っても、今までの最高を記録した去年の発電量781KWhと売電600KWhに比べて今年の発電量605KWhと売電量472KWhの差が大きすぎました。

  とは言いながらも年間電気代は▲2,689円と3年目にして0円を達成しました。これは正直嬉しいですね。
 1年目
 31,518円
 2年目 
 7,012円
 3年目 
▲2,689円

さて4年目の今年はどうなるか!

2008615日日曜日  第3192回  トイレ修理

  坂出市立体育館も御多分に漏れず、予算不足のため我々嘱託はあらゆる仕事をやります。何時もの体育館周りの掃除や草抜き植木の剪定のみならず、タイルの修理までと何でもやります。代々の嘱託さんが修理の予算がつかないので何でも自分達でやってきたものが当たり前になってしまったようです。まさかこの歳になって植木の剪定やタイル貼りまでやるようになろうとは思ってもいませんでした。お陰で何でも経験できて楽しめます。

 その中でも結構多いのがトイレの修理。水が止まらなくなったり、何かが詰まって流れなくなったなどと色んなことが起こります。余談ですが、トイレの使い方の汚いのには驚かされます。まぁ、自分の家ではそんなに汚くは使わないのでしょうが、やはり公共施設となると礼儀は吹っ飛ぶようです。タバコの吸い殻やガムのポイ捨てと同じなんでしょうね。日本人ってこんなに公共心が無かったのでしょうか。

 そのトイレの修理ですが、一度は女子トイレで布を間違って流してしまったとのことで詰まってしまったこともありました。どうやってもその詰まった布が取れ無かったのですが、トイレの構造を良く見ていると、どうやら地下室がありそうなので入口を探して入ってみると案の定配管がむき出しでした。そこで配管を外してやっと詰まった布を取り出しました。お陰で、水洗トイレの構造まで勉強しました。

 もう一つ、男子トイレの小便器の水が止まらないというのが良くあります。これは歴代の人からの申し送りで弁(フラッシュバルブ)を分解してCRC5‐56を吹きつけて組み立てると大抵は直ります。しかし、一つだけどうしても直らないと言うことで使用禁止のままにしているのがありました。気になって、暇な時に分解して何時ものようにやってみたのですがやはりどうしても止まりません。そこで他のものを分解して部品を取り替えたりしてやってみているとパッキンがなくなっていることに気が付きました。そこで他のものからパッキンを取ってきてつけると見事に止まりました。又一つ勉強になりました。

  参照:TOTO

  小便器フラッシュバルブ

  対象商品一覧表示「トイレまわり」 → T60PX

  品番:T60PX:分解図:図面

 この分で行くと、我が家の修理も出来るようになるかもしれません。

何でもやって見るもんですね!

2008616日月曜日  第3193回  次世代電池開発

  第3190回では自分の儲けしか考えないトヨタの体質を非難しましたが、第3158回でも取り上げたように最近は太陽光発電を採用するなど少しは世の中に貢献しようとする姿勢が見えてきているようにも感じます。尤も、外面だけかもしれませんが。

 そのトヨタがいよいよ電気自動車を考え出したのでしょうか次世代の電池の開発に乗り出すそうです。

日刊工業新聞より

  トヨタ、次世代電池開発を本格化−研究部を新設

 トヨタ自動車は11日、都内で開いた環境技術の説明会で、リチウムイオン電池を性能面で超える次世代電池開発を本格化すると正式発表した。2030年ごろの実用化をめどに開発を進める。渡辺捷昭社長は「電池技術は今後の自動車技術の核」と述べ、電池の事業化を目指す方針も明らかにした。

 まずトヨタは6月下旬をめどに「電池研究部」を新設、50人で開発を始める。2年後には100人程度に増員し、さらに官学との連携など広く研究資源を活用する。

 当面は全固体電池や金属空気電池などの実用化研究から始める。高性能な次世代電池が開発できれば、将来は全車種に電気自動車(EV)を設定する可能性も示した。

 トヨタは、同日の説明会で研究開発、モノづくり、社会貢献の3分野で低炭素社会実現に向けた活動を展開すると発表した。渡辺社長は「環境対策なくして自動車の未来はない」としており、環境関連活動を強化する。(掲載日 20080612日)

 ハイブリッドが好調なので電気自動車には余り関心が無いのかと思っていましたが、やはり抜け目は無いようです。しかし、トヨタが本気になってきたということはいよいよ電気自動車の時代が来るのかもしれません。

 こうなれば是非今まで儲けすぎた金でこんどこそ世界に貢献するような画期的な電池を開発してもらいたいものです。そして、それで世界の電気自動車のシェアを押さえるのも良いのですが、今の自社だけが繁栄すれば良いとの考えを改め、規模も儲けも世界一だが従業員や関連企業も一緒に繁栄するような企業になって欲しいものです。それでこそ名実共に世界一の会社と言うものです。

それなら大歓迎!

2008617日火曜日  第3194回  車保有台数減少

  第3038回などで取り上げたように二極化などの影響で新車販売の不振が続いていましたがいよいよ保有台数にも影響が出てきたようです。

  12日、読売新聞より

  車保有初の減少 昨年度少子化など響く

  自動車検査登録情報協会は10日、2007年度の国内の自動車保有台数(軽自動車、二輪車などを含む)が、前年度より0.2%、15万台余り少ない7908万762台になったと発表した。終戦当時の1945年度以来初めての減少で、人口減や少子高齢化で国内の「クルマ離れ」が進んでいる実態が浮き彫りになった。
  保有台数の内訳では、乗用車(軽自動車を含む)は前年度より約4万台多い5755万1248台と微増した反面。貨物車が22万台以上減って1626万4921台となったことが響いた。
  国内の新車販売台数は、1990年のピーク時には777万台に達していたが、少子高齢化や若者のクルマ離れで07年には531万台まで減少した。

  とうとう保有台数が人口と同じで減少に転じたと言うことでしょうか、いよいよクルマの時代が終わったと密かに喜んでいるのは私だけでしょうか。
人口が減って、クルマが減れば省資源で地球に優しいのんびりとした良い時代が来ると喜びましょう。折角こんな良い傾向になってきたのに、1000万人も移民を受け入れようなんてバカな政治家がいるのが信じられません。一体何を考えているのでしょうか。

  それにしても、この減少を少子高齢化や若者のクルマ離れと強調していますが、まさか移民の受け入れを暗にバックアップしているのじゃないでしょうね。それに、若者のクルマ離れの中には派遣社員などによる可処分所得の少なさもあることにはあえて触れていないの気になります。
  いずれにしても、折角クルマが減ってきたのですから新しい道路を造るより、この傾向をもっと顕著にするために公共交通や自転車道の整備を進めて欲しいものです。そうなれば、
CO2の削減も楽に達成できるはずです。

この傾向が定着して欲しい!

2008618日水曜日  第3195回  コンビ二

  私も大阪での単身赴任時代にはワンルームマンションの一階にコンビニがあり時々利用させて貰いましたが、何と言っても生来のケチの所為で食材など大抵のものは近所のスーパーで買っていました。あの定価販売が私には合いませんでした。
  しかし、世の中の流れは私とは反対だったようでコンビニがどんどん増えて行きました。そして、コンビ二に対して何時も思っていたのは24時間経営の無駄です。本当に24時間空けておく意味があるとは思えませんでした。と言うのも、瀬戸大橋のオープンの時に経験したパーキングエリアの24時間営業では昼間の儲けを夜に吐き出すので経営的には何のメリットもないと思ったからです。確かに、大都会では夜中もある程度の需要はあるのかもしれませんが、それでも本来人間が寝ている時間に仕事をするほどのメリットがあるとは思えません。経営者にとっても、従業員にとっても苦痛でしょうし、夜中に働くことを当たり前のようにするコンビ二の経営姿勢事態にも疑問を感じていました。きっと本部は少しでも売り上げが上がれば上前が増えるので損は無いのでしょうが、やっている店舗の経営者にすればやりたくないのが本音じゃないでしょうか。

  そんなことを思っていたら、時代が省エネ志向になってきたのが追い風になりそうです。

 日本経済新聞より

  (6/13)京都市、コンビニ深夜営業を規制へ 景観に配慮

 京都市は市内中心部にあるコンビニエンスストアの深夜営業を規制する方針だ。消灯によって夜間の町並み景観をよくするのが狙い。地球温暖化ガスの市の排出量を抑える効果もある。7月にも業界団体や有識者が参加する研究会を立ち上げ、年内にも具体案を詰め、来年度にも実施する考えだ。環境や景観配慮の動きとして全国的に注目を集める可能性がある。

 深夜営業規制では、長野県軽井沢町が1976年から「静穏保持」を目的に、午後11時から午前6時までコンビニを含む商店の営業を条例に基づく要綱で原則禁止している。しかし、コンビニが集中する都市部の規制は例がないという。

(6/14)排出量取引を埼玉県導入へ コンビニ深夜営業、自粛を要請

 埼玉県は二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出量削減を本格化する。県内の大規模事業所に削減目標を設定するとともに、余剰分と不足分を売買する「排出量取引制度」を導入。コンビニエンスストアなどの深夜営業も自粛を求める方針を固めた。排出量削減では東京都が大規模事業所に削減を義務付ける条例案をまとめ、京都市もコンビニの深夜営業を規制する方針を決めている。自治体の取り組みが一気に広がりそうだ。…以下略

  良いですね、是非深夜営業は止めましょう。多くの人が幸せになるはずです。そして、流れはもう一つ照明にも来ているようです。

  時事ドットコム

  2008/06/15 ローソン、店内照明にLED=CO2削減へ来春以降の新店に

 コンビニエンスストア大手のローソンは15日、来春以降に新たに出店する全店舗の看板や店内の照明器具に発光ダイオード(LED)を導入する方針を明らかにした。電力消費量が蛍光灯の半分で済むLEDの採用で二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、地球温暖化対策を強化する。改装する既存店にも導入を検討する。

  これは設備投資が大変そうですが、長い目で見れば十分採算は取れるのじゃないでしょうか。もう一つお願いしたいのはあの屋根に太陽光発電を標準装備することです。

この程度のことはやって欲しい!

2008619日木曜日  第3196回  新規参入

  第3173回でソニーの太陽電池開発に驚きましたが、今度はIBMとインテルです。

  日刊工業新聞より

  東京応化、米IBMとCIGS太陽電池量産化技術を開発へ

 東京応化工業と米IBMは16日、次世代太陽電池として期待されるCIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン)太陽電池の量産化に向けた製造プロセス技術を共同開発すると発表した。CIGS太陽電池は光電変換層(光を吸収して電気に変換する層)が数マイクロメートルと薄く、従来の単結晶シリコンよりも発電効率がよいが、薄膜製造に蒸着法を用いるため、基板の大型化や量産時のコスト削減が課題となっている。

 共同開発では常圧下での材料塗布を可能とするのが狙い。これにより製造装置への設備投資や材料の使用量を低減し、太陽電池モジュール製造の大幅なコスト削減を実現する。

 IBMはCIGSを用いて常温・常圧下で太陽電池を製造するプロセス技術の開発を進めており、15%を超える発電効率の達成を目指している。

(掲載日 20080617日)

  日本経済新聞より

(6/17)米インテルが太陽電池 環境市場開拓へベンチャー設立

 【シリコンバレー=田中暁人】半導体世界最大手の米インテルは16日、社内の新規事業部門を分社し、太陽電池開発ベンチャーを設立すると発表した。新会社はインテルのベンチャー投資部門や社外のファンドなどから計5000万ドル(約54億円)を調達する。別会社化することで新型太陽電池の開発を加速し、急成長する環境市場を開拓する。

 新会社の名称は「スペクトラ・ワット」で、パネルメーカーなどに太陽電池を供給する。製品の技術詳細などは明らかにしていないが、2009年半ばの出荷を目指す。一般的な太陽電池の材料には半導体であるシリコンが使われており、スペクトラ社はインテルで培った半導体技術を核に新市場に打って出る。

 エネルギー価格高騰などを背景に、米国では環境ベンチャー設立が加速している。

  これだけ大手企業が次から次へと太陽電池に進出してくるとは驚きです。これも石油高騰が引き金になっているのでしょうか。
  それにしても、京セラやシャープなど大手と言っても業界の中では中堅でしかなかったところが一生懸命造ってきた市場もこうなってくると最後に生き残るのはどこになるのか。それとも世界中を太陽電池で埋めるにはこの程度では足りないのでしょうか。
  いずれにしても、こうした企業が進出してくれば政治に対しての働きかけも強くなってきそうです。いよいよ太陽光発電の時代が来るのかも。

  マネーゲームは大嫌いですし、法律で取り締まって貰いたいくらいですが今回の石油高騰ではエネルギー危機を世界に認識させたということで少しは役に立つこともあるようです。石油がもっと高騰すればエネルギー問題は一気に動きそうです。

期待できるかも!

2008620日金曜日  第3197回  フランス

  何で新築の家には太陽光発電を義務付けることをしないのだろうかと日本政府の無策振りに腹を立て続けてきましたが、とうとうそんな国が現れました。それも予想外のフランスです。フランスと言えば、原子力に力を入れていて太陽光などにはそれ程興味が無いような感じだったので意外でした。

  日本経済新聞より

  仏、脱「石油・石炭」を推進 全建物で太陽光と風力発電

 フランス政府は温暖化ガス排出を大幅に削減するための包括対策に乗り出す。2020年末以降に建設する一般住宅を含むすべての建物に太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電装置の設置を義務付けるほか、同年をメドに石油、石炭など化石燃料の発電所での使用を事実上ゼロにする。7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)を前に踏み込んだ対策を打ち出し地球温暖化の国際交渉で主導権を握る考えだ。

 包括案は電気事業者が展開する大規模発電については風力発電など再生可能エネルギーの比率を20年までに全体の20%に引き上げるよう規定。フランスでは現在、原子力発電が発電量の80%近くを占めている。再生可能エネルギーで20%を賄えば20年には事実上、化石燃料による発電がほとんどなくなり、大規模発電による二酸化炭素(CO2)の排出量がほぼゼロに近づく見込みだ。(07:03)

  原子力が80%とは驚きです。こんな国が太陽光や風力に力を入れたらCO2ゼロは早そうです。原子力の%には疑問もありそうですが、それでも残りを太陽光や風力で賄うつもりになったのは歓迎すべきでしょう。
  日本だって原子力の%はフランスの半分くらいはあるはずなので残りは太陽光や風力で賄うつもりになれば
CO2ゼロも夢ではないはずです。こんな違いが出てくるのも政治の差でしょうか。

フランス侮りがたし!

2008621日土曜日  第3198回  国内メーカー

  第3074回第3102回で取り上げた関電の太陽光発電所はやはりシャープの電池でした。まぁ当たり前でしょうが。

  日本経済新聞より

  (6/18)シャープと関電、世界最大級の太陽光発電所

 シャープと関西電力は堺市の臨海部に世界最大級の太陽光発電所を建設する。シャープが太陽電池工場を建設している「液晶コンビナート」と隣接する2カ所に発電所をつくり、関西電力は国内電力会社として初めて本格的に太陽光発電事業に参入する。

 2009年度に着工する発電所の能力は10メガ(メガは100万)ワット。2010年にはシャープが液晶パネルや太陽電池の工場を建設しているコンビナート内の建物の屋根などに太陽電池を敷き詰めて発電する計画もある。

  昨日のフランスの太陽光発電の政策や一昨日のIBM、インテルの太陽電池への参入など世界は日本の無策をあざ笑うように次から次へと太陽光発電への傾斜が進んでいる中、日本のメーカーもそれなりに手は打っているようです。何と言っても頼りにならない政府を当てにしていてはジリ貧になるばかりですからメーカーも生き残りに必死でしょう。

  日刊工業新聞

  国内の太陽電池8社、2010年に生産能力4ギガワット超に

 国内太陽電池主要8社の生産能力が、2010年に年4ギガワット(1ギガは1000メガワット)を超える見通しになった。07年の生産実績920メガワットの4倍強に相当する。長く生産量世界一を死守してきた日本だが、07年は原料のシリコン不足などが影響し欧州に抜かれた。各社は薄膜型などシリコン使用量が少ない製品の生産を増やす。一方、薄膜型などの新技術は製造装置への依存度が高く、参入障壁が低くなる傾向にある。先進国のドイツをはじめ、中国やインドでは新興メーカーが台頭、今後はグローバル競争が一段と激しくなる。

 最大手シャープの既存能力は年710メガワット。このうち薄膜型は現在15メガワットにとどまるが、これを2010年春に60倍超の1ギガワットに大幅増強する。大阪府堺市の新工場で480メガワット、葛城工場(奈良県)で160メガワット、残りは海外。結晶型を含め全社の能力は2ギガワットに達しそう。(掲載日 20080611日)

  それにしても、今なら日本メーカーの頑張りで世界の頂点を維持することも可能だと思われるのにそれをバックアップすることをしない日本の政府にはほとほと愛想が尽きます。
  日本が世界のエネルギー大国として君臨できるチャンスをみすみす逃すだけでなく、拉致問題では制裁を緩めたり外国人参政権や人権擁護法案を通そうとしたり、1000万人の移民受け入れるなどと日本の足を引っ張ることばかりしている日本の政治家たちは狂っているとしか思えません。

何なんだろう!

2008622日日曜日  第3199回  コンビ二

  第3195回で取り上げたコンビ二の深夜営業規制に対して早速各社が反対しているようです。

  時事ドットコムより

  2008/06/ コンビニ各社、深夜営業自粛に反対=CO2削減効果に疑問表明

 地球温暖化対策として、京都市などがコンビニエンスストアの深夜営業の自粛要請を検討していることについて、コンビニ各社は「二酸化炭素(CO2)削減効果は微々たるもの」(山口俊郎セブン−イレブン・ジャパン社長)などと反対姿勢を打ち出している。自粛要請は埼玉、神奈川両県も検討中で、今後、自治体と業界側との意見調整が必要になりそうだ。

  コンビ二各社とは本部なのでしょう。本部は各店の売り上げが上がればピンはね額が増えるのですからどんなに効率が悪かろうが24時間営業にメリットがある。だから各店がどんなに苦労しようが関係ないのでしょう。
  しかし、店の方は昼間に儲けた利益を夜中の営業で吐き出しているのが穂飛んだと思います。ですからこの深夜営業の自粛は各店は内心では期待しているのではないでしょうか。
  大体、人間は昼間働いて夜は寝るようにできているのですから無理やり夜中に働くことは体にとっても絶対に良くないはずです。そんな体に無理をしてまで働くようなシステムは絶対におかしい。工場の2交代とか3交代による24時間操業もそういう意味で私は反対です。
  この際、温暖化が本当だろうと嘘だろうと大義名分として夜の仕事が世界中から無くなる事は歓迎すべきと思うのは私だけでしょうか。明るくなったら起きて暗くなったら寝ましょう。そうすれば、太陽光発電だけで生活できるかもしれませんよ。

自然が一番!

2008623日月曜日  第3200回  デュアル・モード・ビークル

  第2767回などで取り上げたデュアル・モード・ビークルの話題がありました。何とトヨタがかんできたようです。

  日経Ecolomy

  道路と線路を走る『デュアル・モード・ビークル』・トヨタとJR北海道が開発

  トヨタ自動車と、そのトラック製造子会社である日野自動車は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が進めている、定員25人で、通常のバスに必要なディーゼル燃料の4分の1で動くとされる車両の開発に参加することになった。

JR北海道では約18ヵ月前から試験運行を開始している。今回トヨタが加わることで、未来の大量輸送を担うかもしれない車両の開発と商業化が加速する可能性がある。

DMVには、道路走行用のゴムのタイヤが4本と、軌道走行用の鋼鉄の車輪が4個あり、道路モードと線路モードの切り換えは15秒もかからない。道路上ではバスと同じように走行するが、運転手が車両を軌道内に入れると、油圧装置によってタイヤが持ち上がり、鋼鉄の車輪が降りてくる。

JR北海道は北海道で鉄道サービスを提供しているが、その路線の約3分の1では、1日の乗客数が500人に満たない。DMVは、このような路線でサービスを低下させることなく費用を削減する手段として開発された。

車両には、トヨタのマイクロバスの車体と、日野自動車が製造した車軸が使われる。2社は商用生産を視野に入れながら、JR北海道が技術を改良し、乗客定員を増やすのを支援する。

日野自動車はフランス通信社(AFP)の取材に応え、「われわれの協力は、DMVの本格的な実用化に向けた新たな一歩になると期待されている」と述べた。

軌道に縛られず自由度の高い走行が可能なバスと、安定した高速走行が可能な列車を組み合わせることによって、JR北海道は、運行する各地域に応じて路線やサービス内容を変更できるようになる。利用が少ない路線から撤退するのではなく、小型の車両への切り替えを選択したわけだ。 

DMVの導入は、米国の大量輸送インフラにも非常に有効だと思われる。多くの駅を維持するほどの人口密度がない地域でも鉄道輸送が可能になり、郊外からさらに離れた地域にも大量輸送という選択肢がもたらされる。乗客たちは、近所のバス停からDMVに乗り込むだけで、鉄道を使って目的地に行けるようになるかもしれない。

[wikipediaによれば、DMVは普通の列車と比べて車体が小さく、重量が軽いため、燃料費等が抑えられるという。1台あたりの乗員数は少ないが、車両連結が可能で、「複数のバス路線を走行するバスを特定の駅で連結し、以後は1つの列車として運行する」といった使い方が想定されている。静岡県富士市など、導入を計画・検討する他自治体も多い。]

  我坂出市のような路面電車を導入するには規模が小さな地方の町はこのDMVこそ最適かも知れないと期待していたのですが、その開発が進むのなら嫌いなトヨタの参入も歓迎しなければならないでしょう。

 兎に角、公共交通の整備を急いで地方でも車を手放せる体制を急ぐべき時代が来ている。

  しかし、ここにトヨタが乗り出してきたのは車社会の変換への危機感なのでしょうか。それとも単に儲かると思ったのでしょうか。
  どちらにしても、実現すれば好しとしましょう。

さて実現するか!

2008624日火曜日  第3201回  太陽光発電促進

  第3186回で取り上げた太陽光発電の補助金復活への動きが出てきたようです。

  22日、NIKKEI NETより

   太陽光発電、家庭用普及へ補助金 経産省新政策

 経済産業省は地球温暖化や原油高に対応するための新エネルギー政策をまとめた。太陽光発電を本格的に普及させるため、家庭向けに補助金制度や優遇税制を検討。今後35年で住宅用発電システムの価格を半額にする目標を示した。石油やガスの供給事業者にバイオ燃料や太陽熱などの新エネの利用を義務づける制度を創設し、新法を来年の通常国会に提出する。

 24日に総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の新エネルギー部会の緊急提言として公表する。福田康夫首相が69日に地球温暖化の総合対策(福田ビジョン)を発表。この中で2020年までに「新築持ち家住宅の7割以上が太陽光発電を採用しなければならない」といった目標を掲げた。これを受け、経産省は抜本的な新エネ拡大策が急務と判断した。

  今後3−5年でシステム半額とは大きく出ましたね。どうやるつもりでしょうか。本当にできるのでしょうか。いずれにしても今までのような補助金は止めて是非ドイツ式にして欲しいものです。願わくば既設のものにも恩恵をお願いしたいものです。
  それにしても今までの無策を手のひらを返したように方針を変えるその変わり身の早さに驚かされます。それ程に首相の方針は重いのでしょうか。今までそんな感じはなかったと思っていたのですが私の認識不足でしょうか。

  この計画が本当に動き出すとしたら増産を決めたメーカーも輸出どころじゃなくなるのじゃないでしょうか。多くの淘汰された施工業者も復活しないと間に合わないかもしれませんよ。いよいよ太陽光発電景気が来るのでしょうか。

見ものです!

2008625日水曜日  第3202回  まあいい

  第2450回などで毎年取り上げていた自殺が3万人以上という話題去年は何故か取り上げていません。余りのことにもう書くのがいやになったような気がします。今年も又3万人を越えて、これで10年連続だそうです。今年も書くつもりは無かったのですが、「まあいい」の言葉に反応してしまいました。

  6月20日付 よみうり寸評

 〈まあいい、 俺(おれ)の一生を何かの役にたてて見せる ころぶ時があっても〉――武者小路実篤の〈まあいい〉という詩である◆人生いつも順調にはいかない。病気、過労、仕事の失敗……さまざまな理由で失意に沈む。そんな時に「まあいい」と考えると、そのうち心が軽くもなる。「そのうち何かの役に」と再挑戦の気力も出るというものだ◆「死にたい、死にたい」と言っていた人がそれを言わなくなった。なぜと尋ねると「堅い自分が死んで、少し柔軟性が出てきた」と答えた◆「崖(がけ)の途中で草にしがみつき、何とか上へ登ろうともがいていたが、思い切って手を離すと草地に軟着陸、そこには新しい世界が広がっていた」◆これは河合隼雄著「こころの処方箋(せん)」にある。だれもが「まあいい」の人、軟着陸できる人になれればいいが、難しい。昨年1年間の全国の自殺者は3万3093人。3万人以上が10年連続という現実は深刻だ◆病気、貧困、過重な仕事……そのストレス退治、あるいは共生を工夫しよう。

  マアいいか小父さんとしては「まあいい」に反応して読んでいたら最後に自殺の話題でした。
  こうしてみると、私の「マアいいか」も物事を楽観的に考えるということでは効用もあるようです。頭が悪いのか面倒くさがりやなのか、物事を突き詰めて考えようとしても途中で嫌になって「マアいいか、考えても事態が変わるわけじゃ無し、やってみてから考えよう」と考えるより行動に移してしまうのが欠点なのですが、そのお陰で考えれば結構悲惨な立場にあっても物事を深刻に捉えることができずに自殺まで行かないのかもしれません。
  尤も、よく考えても死ぬほどの悲惨な目にはあってこなかったというのが本当のところでしょう。それが証拠に、今までそんなことがあったかどうかも思い出せません。きっと無かったのでしょう。物事、真剣に考えるのはやめましょう。考えたところで何も変わる訳じゃなし。

「マアいいか」も意外と良いのかも!

2008626日木曜日  第3203回  マールブルク市

  第3197回でフランスが2020年以後の新築の建物に太陽光発電など再生可能エネルギー発電装置の設置を義務づけたことに驚くと供に喜びましたが、今度はドイツの都市が驚かせてくれました。

  2008.6.22 MSN産経ニュースより

  太陽光パネル設置を義務付け 独マールブルク市、違反者は罰金も

  ドイツ中部の大学都市マールブルク市で22日までに、新築の建築物すべてに温水暖房用のソーラーパネルの設置を義務付けるドイツ初の条例が採択された。違反者には1000ユーロ(約16万7000円)の罰金も科す徹底した規制策となる。

 童話のグリム兄弟も居住した丘の町である同市の人口は約7万9000人。新条例は20日の市議会で採択され、10月1日に施行される。住宅や事務所などを新たに建てたり増改築したりする際、太陽光を利用したソーラーパネルを同時に設置しなくてはならない。

 風力や地熱など別の再生可能エネルギーを使って暖房装置を設置している場合は対象外。欧州ではスペイン東部のバルセロナ市が既に同様の規制を導入している。(共同)

  「温水暖房用のソーラーパネル」って太陽光発電でしょうか。もしかしたら太陽風呂なんてことはないでしょうね。
  「太陽光を利用したソーラーパネル」と言えば太陽電池に間違いありませんが、温水暖房用というのがどうも引っかかります。このあたりは記事を書かれる記者の方も良く分かっていないのじゃないでしょうか。

  しかし、どちらにしても新築に義務付けるというのは良いことじゃないでしょうか。願わくば両方義務付けて欲しいものです。日本も早くこうした都市が出てきて欲しいものです。新築するのならこうした設備を取り付けた方が絶対に長い目で見れば得になるはずです。
  私も甲斐性があれば
第3178回などで書いた理想の家を建ててみたかった。

遅すぎました!

2008627日金曜日  第3204回  半導体に匹敵

  いよいよ待ちに待った太陽光発電の時代が到来しそうな最近の流れですが、その流れを照明するような記事がありました。

  EDリサーチ社より 2008624

  太陽電池向け投資、2010年には半導体投資に匹敵

 米調査会社iSuppli社は08623日、太陽電池向け投資が2010年には半導体向け投資と同水準にまで拡大するとの見通しを発表した。同社によれば、世界の太陽電池(セル)の生産量は、07年の3.5ギガワット(GW)から10年には12GWにまで拡大する。また、2010年までには、年間1メガワット(MW)以上の生産能力を備えた太陽電池製造ラインが、世界で400ライン程度に達すると予想しており、年間1GWという大型工場も出現すると見ている。太陽電池市場も2010年までは年率40%以上、それ以降も20%超の成長を期待している。

 この生産拡大を実現するためには、多額の投資が必要となる。各太陽電池工場は5億米ドル以上の投資、1000名程度の従業員の規模となり、売上高は10億米ドルを上回る。これは半導体工場に匹敵するレベルである。このため、年間の投資額はも10年には太陽電池向けと半導体向けが同水準となると予想している。

URLhttp://www.isuppli.com/news/default.asp?id=9020&m=6&y=2008

  長い間半導体の余り物を使って製造と言う立場に甘んじてきた太陽電池がいよいよ主役に踊りだすときが来たようです。
  それにしても、ここに来て急に太陽光発電がもてはやされるようになりましたが、これが早く本物になるのを見たいものです。
  もし、この流れが順調に成長してコストダウンも成功すれば爆発的な太陽光発電の時代が来るかもしれません。この流れに上手く乗ればこの業界の雇用も爆発的に増えそうです。日本がエネルギー大国になるのも夢ではなくなるかもしれません。
  心配なのは日本の政治が足を引っ張らないかと言うことだけです。

それにしても楽しみ!

2008628日土曜日  第3205回  クールビズ

  第3183回でクールビズの邪魔をする衆議院議員を取り上げましたがそのトップに立つ人が率先して足を引っ張っているようです。

  NIKKEI NETより

  春秋(6/25)

 奇妙な光景である。町村信孝官房長官ら閣僚たちがネクタイをはずし、クールビズの服装をしているのに福田康夫首相だけがネクタイを締めている映像を見るたび、そう思う。確かに、ことしの6月は例年ほど暑くないのかもしれない。

  クールビズは、温暖化ガス排出量を抑えるために室温が28度以下の場合には冷房を我慢し、その代わりに軽装で済ませようとの趣旨だった。28度までいってないのだからネクタイを締めても構わない、そう考えたとすれば、それなりの合理主義である。ならば他の閣僚たちもネクタイを締めていいはずである。

  彼らがそうしないのは政治がシンボルを扱う営みと感じているからだろう。小泉純一郎元首相の靖国神社参拝が批判されたのは、本人の意図とは関係なく、そこに合祀(ごうし)されたA級戦犯に敬意を表す象徴的行為とされたためだ。4年目を迎えたクールビズの音頭をとる政府のトップのネクタイ姿はどう映るのだろう。

  「実存は本質に優先する」(サルトル)をもじれば、首相の「本質」が温暖化防止に熱心でも、ネクタイ姿の「実存」映像がそれを疑わせる。たかがネクタイと言うなかれ。温暖化への取り組みは口先だけ、とのシンボルととられかねない。似合う自信がないのはわかるけど、ネクタイをはずしましょうよ、総理。

 安倍さんがマスコミなどの批判で総理を辞めた後に福田さんが選ばれたときにこの国は終わったと思ったのは私だけではなかったと思います。そして、その後の動きは見事に国民を裏切っています。尤も、それはマスコミに踊らされて安倍さんを否定した国民の責任でもあります。自業自得でしかないでしょう。
  そんな福田首相がクールビスを実行していないのは気がつきませんでしたが流石国民を平気で裏切る男らしい態度です。何と言っても、この男が国民や国のことを考えているとは到底思えませんから。今回の北朝鮮に対する制裁解除の動きがそれを証明しているでしょう。
  しかし、こんな男が太陽光発電を促進するなんて言ってますが本当にやるのでしょうか。

不安になります!

2008629日日曜日  第3206回  メガ・ソーラ

  第3198回で関電の太陽光発電所を取り上げましたが、第2883回で取り上げたシャープのコンビナートの太陽光発電所と一所にしてメガ・ソーラとして堺市と共同で推進するのだそうです。

  EDリサーチ社より 2008624

 シャープ、関電、堺市が堺市臨海部に二つのメガ級太陽光発電所建設で合意

 堺市、関西電力、シャープの3者は08623日、大阪府堺市臨海部におけるメガ・ソーラ発電計画を共同で推進することに合意した、と発表した。同計画では「堺第73区太陽光発電所(仮称)(発電出力:約10MW)、「堺コンビナート太陽光発電施設(仮称)(発電出力:最大約18MW、当初約9MW)2個所のメガ・ソーラ発電を予定している。「堺第73区太陽光発電所」は、堺市西区の産業廃棄物埋立処分場「堺第73区」において、関西電力が太陽光発電所を建設する。「堺コンビナート太陽光発電施設」は、シャープと進出企業によるコンビナートの各工場の屋根上などに、シャープと関西電力グループが共同で太陽光発電施設を設置し、コンビナート内で自家消費電力として使用する。これらの具体的な進め方は今後、両社が共同で検討を進めていく。また同発電施設にはシャープが103月までに稼働を予定している太陽電池新工場で生産する薄膜シリコン太陽電池モジュールを採用する予定。

 堺市は同計画を同市が目指す低炭素型都市「クールシティ・堺」の実現に向けた重点的取り組みとして位置付け、円滑な推進を図るため、関西電力およびシャープと協力していく。この堺市臨海部に建設される二つの発電施設の出力を合わせると約28MWとなり、世界最大級の太陽光発電規模となる。同計画によるCO2削減量は合計で年間約1万トンになる見込みとしている。

 関西電力では今回、太陽光発電所を事業用として建設・運営することで、諸課題を検証し、太陽光発電の推進に役立てていくとともに、得られた知見は広く公表していく考えという。

 シャープでは液晶パネル・テレビを一貫生産する亀山工場において、すでに合計約5MWの太陽光発電システムを導入している。今回、それを上回る規模のシステムをコンビナートに設置することにより、亀山工場を超える環境先進型工場を目指していく。

 参考:シャープニュースリリース

 さすがシャープさんなかなか抜け目が無いですね。第2564回で書いた亀山工場のようにたっぷりの補助金をせしめるのでしょう。自社製品なんだから減価でというだけでも良いのじゃないでしょうか。その上に莫大な補助金までせしめて万々歳ですね。その金を原価低減に利用するなんてことは考えないんでしょうね。
  まあ、太陽電池の工場が太陽光発電をやっていないなんてのも格好がつきませんから発電所自体は当然と思いますが、その裏での莫大な補助金はやはりなんとなくしっくりとしないものがあるのは私だけでしょうか。

  いずれにしても、太陽光発電の発展のためには目をつぶるしかないのかもしれません。

なんとなく複雑!

2008630日月曜日  第3207回  カーシェアリング

  自転車通勤も一年を過ぎ車を手放したいところですが、どうしても週一くらいに車が必要なときがあるのでまだ手放せずにいます。

 そんな時、第2712回などで取り上げたカーシェアリングをJR四国がやっているとの情報を頂きました。早速HPCarShare四国に行ってみました。
  しかし、残念ながら拠点が高松市の栗林だけで私には利用することはできません。しかし、カーシェアリングが高松にあるとは全く知らなかったので驚きました。

 流石、高松市は自転車道の整備や第3054回の路面電車の導入計画、第3118回のカーフリーデーとか太陽光発電への補助金などと環境問題に積極的に取り組んでいるだけのことはありますね。今のところ、大きく広がってはいないようですが先行き楽しみではあります。

 偶然でしょうか、6月26日の読売新聞がコラム環境08にカーシェアリングを取り上げていました。それによると日本ではまだまだ広まっていないようです。

 ・・・略

 交通エコロジー・モビリティ財団(東京)によると、カーシェアリングは2006年、欧米など18か国で34万8000人、1万1700台に広がっている。日本では現在、3200人510台にとどまっている。同財団は「認知度が低い。マイカーをステータスシンボルとしてきたため、保有志向が強い」と見る。

 ある事業運営会社の社長は「事業が成り立つには1台に会員10人が必要」と明かす。共同利用に不慣れな市民、事業化に消極的な企業という構図があるようだ。・・・以下略

 日本も少ないですが、世界もまだまだのようです。しかしながら、ガソリンが高くなるとこの方式も伸びる可能性はありそうです。もうすこし拠点が増えて便利になれば私も利用したいところですが、地方都市まで広がるのは無理かもしれませんね。地方の中核都市・高松市程度の規模がないと私の理想とする公共交通を主体とした街づくりは難しそうです。

残念!

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