団塊の世代の部屋(8

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2006101日日曜日  第2569回  地図

  第2534回などで何度も取り上げた私のお気に入りのGoogle Earthが日本語対応になったようです。

  ITmedia News → Google Earth3D日本の空を飛べ

  ・・・略

  米Google912日、衛星画像表示ソフト「Google Earth」の最新版を公開した。日本語表示に対応し、各地の地名や操作メニューなどが日本語で表示されるようになった上、日本国内の建物の3D表示に対応。日本の上空散歩がさらに楽しめるようになっている。・・・以下略

  早速ダウンロードしてみました。参照:Google Earth ホーム

  やはり日本語は良いですね。ヘルプも日本語なのでやっと良く分からずに使っていた細かい使い方が分かります。これは楽しめそうです。
  しかし、まだまだローカルは都会ほど詳細には見られないのが残念です。これも、きっと時間の問題で、其のうち見られるようになるだろうとは思いますが、待ち遠しいですね。

  出不精の私としては、これで世界一周を楽しませてもらうつもりです。

  参照:坂出市 拡大地図を表示

それにしても時間が欲しい!

2006102日月曜日  第2570回  ホンダ太陽電池

  第2513回で取り上げたホンダの太陽電池が限定販売になるそうです。第2568回でシリコン増産が期待される中果たして非シリコン系のコスト競争力は保たれるのでしょうか。
  いずれにしても、競争によってコストダウンが促進されればありがたいことです。

 Yahoo!ニュース → ホンダ、非シリコン系太陽電池を限定販売−電気変換効率11・1%

 ホンダはモジュールの電気変換効率が11・1%で非シリコン系薄膜型のCIGS太陽電池の限定販売を10月からスタートする。自主開発した4種の金属化合物を使ったCIGS太陽電池はこれまで研究所サイドで実証生産し、同社の工場などに設置して評価してきた。

 この結果を受け、熊本製作所(熊本県大津町)に07年10月の完成予定で2万7500キロワットの量産工場の建設を始めた。本社にはソーラーシステム事業推進室を新設。まず、住宅用に限定した営業活動に入る。

このCIGS電池は1モジュールが縦1417ミリ×横791ミリメートルでフレームの厚さは37ミリメートル。125ワットを出せる。セルの厚さは2・4マイクロメートルと結晶系に比べて80分の1。

 売価はどのくらいになるのでしょうか。それにしても、セルの厚さが80分の1とは驚きです。第2525回のシャープが160マイクロメートルですからシリコンの大量生産が軌道に乗っても、この厚さの差によるコストの差を縮めるのは大変そうですね。
  しかし、
第2526回で書いたように何と言ってもシリコンは地球上で一番多い元素であるからにはコストダウンの可能性はあるはずです。

頑張って欲しい!

2006103日火曜日  第2571回  ソーラー大作戦

  第2184回で取り上げた環境省のソーラー大作戦、全く全容が分かりませんでしたが、どうやら動き出しているようです。

  NIKKEI NETより

  NTTファシリティーズなど、地域新エネルギーLLP「佐久咲くひまわり」を設立

日本初、地域新エネルギーLLP「佐久咲くひまわり」を設立

〜長野県佐久市「環境省メガワットソーラー共同利用モデル事業」を始動〜

  環境省の「メガワットソーラー共同利用モデル事業*1」の受託先として、日本初の地域新エネルギーLLP(有限責任事業組合)*2「佐久咲くひまわり」(以下:本LLP)を9月25日に設立し、9月26日15時半より、佐久商工会議所にて、設立総会を開催します。

 本LLPは、日本初の地域新エネルギー事業を行うLLPであり、また地域企業と商工会議所を中心に構成される新しいモデルケースです。

この事業体を使って、1MWという大規模な太陽光発電システムを構築し、得られたクリーンな電力の売電を主な収入源として太陽光発電を事業化するというものです。そのほか、環境教育、環境付加価値製品の普及推進等により地域貢献も図っていきます。・・・以下略

こんな事業が動いていたんですね。こういうのが沢山できれば太陽光発電の機運も高まりそうです。

 NTTファシリティーズ → ニュースリリース にソースがありました。

2006926日 日本初、地域新エネルギーLLP「佐久咲くひまわり」を設立

参照:メガソーラーにかける夢  ソーラー大作戦 (第2184回での説明より良く分かります。)

 この中に気になる言葉がありました。

 メガソーラーの可能性を語る

  環境省より2004年、2005年の2年間にわたり「メガソーラー事業のシステム構築に関する技術開発」を委託されたのがNTTファシリティーズです。

  と言うことは、この補助金は一般に募集したものでなく始めからNTTファシリティーズに委託されたものと言うことでしょうか。なんだかおかしいですね。騙された気分です。

  太陽光発電が増えるのは良いですが、もっと分かりやすくして欲しいものです。どうして、ドイツ式が出来ないのでしょうか。

変な国です!

2006104日水曜日  第2572回  ディープインパクト

  起きて見るべきかとも悩みましたが、やはり日付が変わってまで起きていることは出来ないと諦めて11時過ぎに寝ました。
  2日の朝、5時前に起き、テレビを付けましたがニュースの前なのか妙に静かです。何となく嫌な予感がしながら5時のニュースを見ると案の定3位ということです。

  第2228回第2290回第2375回でも取り上げたディープインパクトの海外でのレースを日本中が期待して注目していましたが残念な結果に終わったしまいました。

  日本人の期待は想像以上のものがあったようです。

  YOMIURI ONLINEより → ディープインパクト、深夜でも異例の高視聴率

  NHKが生中継した競馬の凱旋門賞の平均視聴率が、関東地区で16・4%、関西地区で19・7%だったことが2日、ビデオリサーチ社の調べでわかった。

  2日午前0時過ぎからの中継だったが、日曜深夜帯としては異例の高視聴率。日本から参戦したディープインパクトの人気ぶりを、改めて示した形だ。

  凄い視聴率ですね。どれだけ日本中が期待していたかが分かります。私も含め、どうしてこれ程夢中になれるのでしょうか。毎日の閉塞感を紛らわす為の英雄待望なのでしょうか。

  馬券も売れたようです。

  ディープ馬券、当日総売り上げ30%占める…凱旋門賞

  1日に行われた競馬の最高峰レース、凱旋(がいせん)門賞に出走したディープインパクト(3着)の単勝と複勝の馬券売り上げの合計が、約150万ユーロ(約2億2500万円)に上り、レース当日の総売り上げの約30%に達していたことが2日分かった。

 主催者のフランスギャロによると、1日のロンシャン競馬場内の馬券売り上げの総額は約490万ユーロ(約7億3500万円)で、昨年の凱旋門賞当日より58%アップ。ディープの単勝と複勝馬券の売上高は、昨年より増えた約180万ユーロ(約2億7000万円)の83%を占め、ディープの馬券を買い求めた日本人ファンが売り上げを大きく押し上げたことが浮き彫りとなった。・・・以下略

  フランスの人も日本人の熱狂振りに呆れているんじゃないでしょうか。それにしても、私も含め、日本人のこの熱狂振りは何処と無く可愛くもあり、不気味でもありますね。

それにしても、残念!

2006105日木曜日  第2573回  イチロー選手

  ディープインパクトに気を取られていたという訳でもないのですが、イチロー選手の今年が静かに終わってしまいました。
  8月に散々苦しんだ後何とか
200本安打達成したと思ったら、その後は重圧から開放されたのでしょうか、何時ものイチロー選手らしさを見せてくれ、終わってみれば695打数224安打、打率0.322110得点、49打点、45盗塁(失敗 2)と大リーグ6年間で3番目の成績まで伸ばしていました。最多安打も取りましたし、特に盗塁は最初のシーズンの次の成績でした。1シーズンの39連続盗塁成功はアリーグ新記録だそうです。やっぱり並みの選手じゃないですね。
  とは言いながら、やはり、首位打者・4割・300本安打でないと満足できないのがイチロー選手のファン心理なのじゃないでしょうか。余りの欲張りぶりにイチロー選手には気の毒ですね。そんな欲張りファン心理が彼を大きなスランプに追いやってしまったのかもしれません。やはり、苦しんでいたようです。

   SANSPO.COMより

  イチロー、奪い返した最多安打−1番長く感じたシーズン

  ・・・略

  8月の月間打率は自己最低の2割3分3厘。1試合3安打が1カ月以上出なかった時期も、この月をまたいでいる。「シーズンもしっかりできる、と思うから出る」。そう宣言した以上イチローは絶対に口にしようとしないが、WBC出場による心身の消耗はあったはずだ。夏場から原因不明の湿疹(しっしん)に悩まされ、マッサージを受ける時間や回数も明らかに増えた。・・・以下略

  8月の成績がその年のカギを握っていた今までの成績の中で一番悪かった裏にはこんな事情もあったんですね。何にも知らずに、どうしたんだろうと心配しながら、一時は200本安打さえ諦めようとしたのですからファン失格ですね。

  城島選手の入団も良い方向に働いたようです。

    MAJOR.JPより

   イチロー総括、「勝つことで作られる何かがある」

  ・・・略

  例えばダッグアウトで、共有する時間が、貴重な時間だったようだ。「日本語で愚痴れるのは最高でしたね。それは、もう僕にとって、ホントに。あいつが来るって聞いたときには、ちょっと憂うつになりましたけどね(笑)。でも、1年間やって、そんなものもなくなったし。まあ、いいチームメートでしたね」・・・以下略

  流石のイチロー選手も対人関係は不安を持っているんですね。日本から脱出したのも、そんなことも理由の一つかもしれません。
  それにしても、イチロー選手でも愚痴るとは意外でした。凡人の私が愚痴るのも当たり前かと安心させてもらいました。
  来年こそ、2人で愚痴りながら最高のシーズンにして欲しいですね。

又、半年の辛抱です!

2006106日金曜日  第2574回  大規模太陽光発電

  第2571回環境省のソーラー大作戦のメガワットソーラー共同利用モデル事業を手掛けたNTTファシリティーズがもう一つ大きなモデルを立ち上げるようです。

  NTTファシリティーズ → ニュースリリース

  平成18102日 大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究の委託先に決定  〜大規模太陽光発電の普及・コスト低減の実現に向けて〜

  株式会社 NTTファシリティーズ(代表取締役社長:森 勇)、山梨県北杜市(市長:白倉 政司)の2者は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の委託研究事業、「大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究」の委託先として決定しました。・・・中略

  北杜市におけるシステムは、従来の結晶系モジュール*5に加え、化合物半導体太陽電池や集光型システム等、国内外の先進的な太陽光モジュールを総計約2MW(メガワット)の規模で構築し、モジュールの総合評価並びに実証研究を行なうとともに、電力系統の品質に悪影響を及ぼさずに供給できる大容量パワーコンディショナーを開発します。・・・以下略

  今度はNEDOですか。何だかNTTファシリティーズの天下ですね。地方の小さな設備業者には荷が重そうです。
  それにしても、
NEF住宅用太陽光発電の補助金は去年の10月に終わってしまって開店休業状態だというのに、環境省NEDO第2564回のシャープ・亀山工場といいこんな大規模な事業で補助金を出している。
  どうやら住宅用なんて小さなものに力を入れても一気に広がらないと考えたようです。一体この国は本当に太陽光発電を真面目にやる気があるんでしょうか。 

全く、おかしな国です!

2006107日土曜日  第2575回  シリコン製造

  第2568回の新日鉄のシリコン製造に次いで太陽電池に追い風が吹いてきたようです。

   チッソ株式会社 → ニュース20060920日 太陽光発電用途ポリシリコン製造技術の共同開発について

  チッソ株式会社(本社:東京都千代田区大手町、社長:岡田俊一)、新日鉱ホールディングス株式会社(本社:東京都港区虎ノ門、社長:高萩光紀)及び東邦チタニウム株式会社(本社:神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎、社長:野上一治)は、亜鉛還元法による太陽光発電用途ポリシリコン製造技術(Chisso Solar-grade Silicon技術、以下「CSS技術」)の実証化に関し、共同で検討することについて、本日、基本合意に達しましたのでお知らせいたします。

今後、3社は、年内を目途に、実証化合弁契約の締結及び新会社の設立に向けて詳細検討を進めます。

CSS技術は、塩化・還元・電解反応から成り立ちます。金属シリコンを塩化反応により四塩化ケイ素とし、これを亜鉛で還元し、6ナイン(99.9999%)のポリシリコンを製造します。このポリシリコンは、太陽光発電用途に特化し、結晶型太陽電池セルの原料として用いられます。・・・中略

  また、CSS技術では還元工程で副生する塩化亜鉛を電気分解により再度原料として循環使用するクローズドループシステムを採用し、副生物を大幅に抑制するとともに、高品質ポリシリコンの低コスト化と大量生産を図っていきます。

  中身はよく分かりませんが、兎に角、太陽電池用のシリコンの低コストと大量生産に繋がるようです。どうやら、着々とシリコンの低コスト化と大量生産が進んでいるようです。
  しかしながら、この効果が何時頃現れるのかそれが問題です。それまでに、住宅用太陽光発電の市場が無くなってしまっていないことを願います。

いよいよ太陽電池の時代が来るか!

2006108日日曜日  第2576回  久し振りの風呂

  第2553回で常識と思っていることの意外な盲点として取り上げた狭くて深い風呂の続編に又しても教えられました。

 4日、読売新聞コラム「介護の心」

 機械浴は「風呂」じゃない?より

  いつも施設の機械浴でケアしていた下田さん(仮名、当時79歳)という男性の「一度だけでいいから家の風呂に入りたい」という本人の希望をかなえたときのことだそうです。

 ・・・略

 驚いたのは、下田さん一人の力で湯船に出入りできたことだ。小さな家庭用の浴室だから安定もいい。

 それなら、施設に入っている大半のお年寄りも機械に頼らなくていいんじゃないか。

 でも、もっとがく然としたことがあった。それは湯船で下田さんが言ったコトバだ。

「ああ、久し振りに風呂に入った」と。これまでやってきたのは「風呂」じゃなくて、「人体洗浄」だったんじゃないだろうか。(三好春樹=「生活とリハビリ研究所」代表)

  海外では湯船に入らないシャワーだけの国が多いそうですが、子どもの頃から湯船に肩までつかることを習慣としてきた身にはシャワーだけでは風呂に入った気がしませんし、疲れも取れないような気がします。最近の若い人にはシャワーだけの人もいるようですが、それでも日本人の大半は湯船派なのじゃないでしょうか。
  それにしても、「ああ、久し振りに風呂に入った」には考えさせられるものがありますね。体が不自由な人だから自分では風呂に入れないだろうから機械を使って入れてあげれば喜んでくれるはずという思い込みが見事に外れていたようです。

やってみないと分からない!

2006109日月曜日  第2577回  我が家の水道代

  第2538で取り上げた我が家の水道代、平成18年4期分の検針票が来たので前回分と比較してみます。

  平成18年度2期分 平成18年4月〜平成18年6月

  水道使用量    70立方メートル

  水道料金等    12,390円     177円/立方メートル

  下水道使用水量     70立方メートル

  下水道使用量金等  10,814円    約154円/立方メートル

   合計          23,204円   約331.5円/立方メートル

 

  平成18年度3期分 平成18年6月〜平成18年8月5日

  水道使用量         72立方メートル

  水道料金等      12,810円      約178円/立方メートル

  下水道使用料金等  11,214円     155.75円/立方メートル

   合計          24,024円     約333.7円/立方メートル

  前年同期水量         88立方メートル

  

  平成18年度4期分 平成18年8月6日〜平成18年10月7日 

  水道使用量    79立方メートル

  水道料金等    14,280円     約181円/立方メートル

  下水道使用量金等  12,610円    約160円/立方メートル

   合計          26,890円   約340.4円/立方メートル

  前年同期水量         82立方メートル

  第2537回の例のように1ヶ月に20トンを基準としたとき前回は約3,560円でしたが、今回はなぜか値上がりして約3,620円になっていました。

  これに下水道代約3,200円(前回3100円)を加えると約6,808円(前回6,660円)なります。

  今回、我が家の使用量は平均の約2倍(前回約1.8倍)と増えていますがこれは芝生の水遣りが8月分が入っているからです。その割には増えていませんが、これは奥さんが洗濯のすすぎなどを節約した所為のようです。ですから、次回はもう少し減りそうです。

 それにしても、この水道代はとんでもないですね。太陽光発電の恩恵も吹っ飛んでしまいました。全く油断していました。

何とかしないと!

20061010日火曜日  第2578回  ザクロ

  これは美味しいよとグラスに入れたコーラを飲むと、普通のコーラとは違って独特の甘さのある美味しさでした。それは、コーラに「グレナディン」を混ぜていると言われても、グレナディンが何かも分からなかったのですが、「ザクロ」のシロップであると教えられました。
  社会人になりたての頃ですからもう40年近く前のことですので、大抵のことは忘れているのですが、その美味しさと、ザクロのシロップ「グレナディン」という名前がが妙に印象に残っています。子どもの頃に庭にあったのをよく食べていたからかもしれません。
  久し振りに、そのザクロの話題にお目にかかりました。

  YOMURI ONLINEより

  ザクロに前立腺がん抑制成分、名古屋市立大が研究発表

  果物のザクロに、前立腺がんの細胞を死滅させる成分が含まれていることが、名古屋市立大の朝元誠人・助教授らの研究で分かった。

 横浜市で開催中の日本癌(がん)学会で28日発表した。

 朝元助教授らは、人間の初期の前立腺がん細胞を培養し、濃度5%のザクロ果汁の溶液に入れて影響を調べた。すると、わずか30分で激しい反応を起こし、がん細胞が死滅した。前立腺がんにこれほど強く作用する天然物質は例がないという。他のがん細胞には効果がなかった。

 また、前立腺がんのラットに、5%濃度のザクロジュースを飲ませたところ、がん縮小効果がみられた。ザクロの何の成分が効いているかは不明。

朝元助教授は「普通の食品に、こんな作用があるのは珍しい。成分が分かれば、前立腺がんの予防や治療への応用が期待できる」と話している。(20069282219 読売新聞)

 前立腺肥大で悩まされている私としては、この記事に直ぐに反応してしまいました。それにしても、「30分で激しい反応をおこし、がん細胞が死滅した。」というのは衝撃ですね。今まで、がんに効くという話題は沢山あったと思いますが、これ程の効き目があったというのは初めてじゃないでしょうか。それも、前立腺がんだけで他のものには効果がなかったと言うのですから俄かには信じ難いものがありますね。

 とは言いながらも、もし本当に効くのであれば朗報です。私も試して見たいくらいですが、「グレナディン」がお店から消えているんじゃないでしょうか。

どうなんでしょう!

20061011日水曜日  第2579回  核実験

  とうとう北朝鮮がやらかしましたね。しかしながら、どうも失敗だった可能性があるようです。

  YOMIURI ONLINEより

  北朝鮮が地下核実験に成功、朝鮮中央通信が報道

  【ソウル=中村勇一郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日午前、同国の科学研究部門が同日、「地下核実験を安全に成功裏に行った」と報じた。・・・中略

  朝鮮中央通信は核実験について「科学的計画と綿密な計算によって行われた今回の核実験では、放射能漏れのような危険が全くなかったことが確認された」と強調。・・・以下略

  核反応、不完全な「早期爆発」だった?失敗説が浮上

  北朝鮮が9日に行った核実験の爆発が比較的小規模だったのは「早期爆発」と呼ばれる不完全な核反応が起きたためではないか――との見方を、米国の複数の専門家が示している。

 今回の実験はプルトニウム爆弾を使用したと見られているが、「目標とされる威力を達成できなかった」とする失敗説が浮上しており、北朝鮮にとっても想定外の問題が起きていた可能性が強まった。

今回の実験の爆発の威力は、各国による地震波の分析で数〜1キロ・トン(1キロ・トンは1000トン)未満と推定され、最も単純なプルトニウム爆弾だった長崎型原爆(約20キロ・トン)よりはるかに小規模だった。・・・以下略

 日本軍事情報センター → What's new? 10月9日より

 北朝鮮の核実験だが、世界各国から段々と情報が入ってきた。やはり最大の疑問は爆発威力の少なさである。韓国ばかりではなく、日本、ロシア、アメリカも核実験の地震波を測定した。その結果、韓国ではM(マグネチュード)3,58で、アメリカではM4,2だと公表された。日本でも地震波を感知したが、M値はまだ公表されていない。 (日本の気象庁はM4,9と発表した)

 韓国の地質資源研究院では今回の爆発を、M値からTNT(高性能軍用火薬)で400〜500トン規模の爆発力と推定した。事前の推測では北朝鮮の核爆発は15キロトン(15000トン)〜20キロトン(20000トン)であった。今回の核実験はあまりにも爆発力が少ない。プルトニューム原爆の起爆装置は爆縮させて核分裂を起こすが、精密な爆縮が起きなければ爆発エネルギーは20パーセントとか、40パーセントという場合もある。今回の核実験では予定の2,5〜3,3パーセントしか核分裂でエネルギーしか発生させられなかたのだ。だから今回の爆発エネルギー量からは、北朝鮮の核実験は失敗したという見方が生まれる。これからこの部分の問題が冷静に検証されると思う。北朝鮮は完全な起爆装置(爆縮)を完成できなかった可能性が極めて高い。私は北朝鮮の核実験は失敗したと考えている。(今までの情報から分析した結果)。・・・以下略

 新たな実験の準備にかかっているような動きもあるようです。成功するまでやるつもりでしょうか。
気になるのは「地下核実験を安全に成功裏に行った」という発表に殊更「安全に」の言葉があることです。何故、ここに「安全に」が入るのか意味が分かりません。何か裏があるのでしょうか。もしかしたら、失敗を隠す為の言葉でしょうか。それとも、「安全」と強調することで実験に対する風当たりを弱める意図でもあるのでしょうか。
  もしかしたら、核実験なんかやる力も無いのに宣言したために引っ込みがつかなくてTNT火薬を爆発させて誤魔化したのを隠す為に殊更「安全」を強調して「放射能漏れのような危険が全くなかったことが確認された」なんて発表をしたのじゃないでしょうか。

まさか!

20061012日木曜日  第2580回  我が家の太陽光発電

  例月の我が家の太陽光発電、2年目4回目の検針がありました。10月分は9月11日から10月10日までのデータです。

  去年の実績 1KW当たり発電量

  7月、 433÷5.508≒77.6(6月16日〜7月11日)
  8月、 687÷5.508≒124.7
  9月、 542÷5.508≒98.4
 10月、 454÷5.508≒82.4
 11月、 475÷5.508≒86.2
 12月、 382÷5.508≒69.4
  1月、 400÷5.508≒72.7
  2月、 347÷5.508≒63.0
  3月、 415÷5.508≒75.3
  4月、 575÷5.508≒104.4
  5月、 603÷5.508≒109.5
  6月、 544÷5.508≒99.8

  今年の実績 1KW当たり発電量

  7月、 475÷5.508≒86.2(6月12日〜7月10日)
      去年と同じ稼働日(6月16日〜7月11日)で比べると418でした。
                   418÷5.508≒75.9と去年より悪くなっています。
  8月、 611÷5.508≒110.9 前年124.7比88.9%

  9月、 599÷5.508≒108.8 前年98.4比 110.6% 

  10月、 533÷5.508≒96.8 前年82.4比 117.4% 
       

  9月に入ってからは前半は長雨で不調でしたが後半は比較的いい天気に恵まれた結果です。尤も、10月前半の不順が少し足を引っ張りました。それでも去年比117%は有難いですね。

  去年9月、買電・553(314,239)KWhで10,472円。  1KWhの単価、約18.94円。
  今年9月、買電・599
(359,240)KWhで11,791円。 1KWhの単価、約19.68円。

  去年10月、買電・502(252,250)KWhで8,800円。  1KWhの単価、約17.53円。

  今年10月、買電・473(233,240)KWhで8,306円。 1KWhの単価、約17.56円。

  買電は昼・夜ともに少し減っています。少しは節約意識が定着してきたのでしょうか。

  去年9月、売電、313KWhで8,668円。  1KWh単価、約27.69円。
  今年9月、売電、323KWhで8,998円。  1KWh単価、約27.86円。

  去年10月、売電、292KWhで7,700円。  1KWh単価、約26.37円。
  今年10月、売電、345KWhで9,078円。  1KWh単価、約26.31円。

  去年と比べてわずかですが買電は上がって売電単価は下がりました。

   去年9月、1,804円の支払い。前年電気代19,166円比、17,362円の節約。
      都市ガスと灯油(概算)を含めた光熱費全体では22,145円の節約。

   今年9月、2,793円の支払い。去年電気代1,804円比、989円の浪費。

   去年10月、1,100円の支払い。前年電気代16,722円比、15,622円の節約。
      都市ガスと灯油(概算)を含めた光熱費全体では20,122円の節約。

   今年10月、▲772円の支払い。去年電気代1,100円比、1,872円のの節約。

  買電が29(19、▲10)KWh減って、売電が53KWh増でしたから82KWhの節電効果です。今年2度目の収入過です。こういうのが増えるといいのですが、来年の春までは無理でしょう。

さて来月は!

20061013日金曜日  第2581回  定期報告

  11日に、財団法人 新エネルギー財団から飛脚メール便が届きました。今時、NEFから何だろうと早速空けて見ました。補助金終了に関しての連絡のようです。

  住宅用太陽光発電導入促進対策費補助金補助事業終了に伴うご連絡について

  ・・・略

さて、平成6年度より12年間にわたり実施してまいりました標記事業は、平成17年度で終了し、平成18年7月の補助金交付を以って一応の業務が終了となりました。・・・中略

なお、太陽光発電システムを設置した年度から15年の間は、善良なる管理をお願い致します。その間、何らかの理由で太陽光発電システムを処分する場合は、事前に処分承認申請書(様式第13)を当財団に提出し、処分を行っていただくようお願い申し上げます。

また、定期報告につきましては、今後、書面による報告は必要ありませんが、当財団のホームページにて引き続き報告をお受け致しますので、極力そちらをご利用し、ご報告いただきたく存じます。ホームページからの報告が難しい場合でも、ご自身で記録されるなど、2年間の報告期間を全うするようお願い申し上げます。(この場合、様式第12による報告停止申請書の提出は必要ありません)  敬具

  同じものは下記でPDFファイルでダウンロードできます。

新エネルギー財団 → ようこそ 太陽光発電のページへ → 住宅用太陽光発電導入促進対策費補助金補助事業終了に伴うご連絡について

 何と、補助金を止めたからお約束の報告はもう要りませんよとの通達のようです。今まで、報告してきたことは何だったんでしょう。当初からこの2年間に渡る報告書は出さなくても何のお咎めも無いとの噂はありましたが、どうやら、お役所の仕事をしていますよとのアリバイの為だけであって、そのデーターを有効利用しようなんてものではなかったのじゃないでしょうか。そうでなければ、補助金が終わったから、報告書もどちらでも良いですよなんてことにはならないはずです。

それにしてもお役所仕事とはこういうのを言うのでしょうか。見事過ぎて開いた口が塞がりません。やはり、本気で太陽光発電を促進する気は無かったのでしょうか。

あきれ果てました!

20061014日土曜日  第2582回  電気自動車

  第2444回で取り上げた三菱自動車の電気自動車が動き出したようです。

  12日、読売新聞

  三菱自動車は11日、関西電力など5電力会社と次世代電気自動車の実証試験を行うと正式発表し、試作車を本社で報道陣に公開した。2010年までに200万円以下での市販を目指すとしている。
  試作車は、軽乗用車「I(アイ)」をベースに、ガソリンエンジンをバッテリーと電気モーターに置き換えた。バッテリーには家庭用コンセントから充電できるリチウムイオン電池を使用しており、フル充電で130〜160`・bの走行が可能と言う。各電力会社は来年度までに順次、計数十台を使用電力量の検針業務などに使い、実用化に向けたデータを収集する。

 早く、長距離は鉄道、自動車は近距離用電気自動車の時代が来るべきと思っている私としては大歓迎です。
  電気自動車の弱点はバッテリーですから、自動車は100`・b以内の近距離だけとすれば今の性能でも十分使えるはずです。電気自動車を今の交通体系に合わそうとすると、実用化は難しいかもしれませんが、逆に、交通体系を今の電気自動車の性能に合わせれば良いのです。
  いずれ、自動車は電気自動車にしなければならないのですから、交通体系の方を早く換える方が実現は早そうです。

 電気自動車と言えば、面白いものがありました。856,000円だそうです。

 タケオカ自動車工芸 → ミリューR 

 一人乗りでフル充電で45`・b〜55`・b走るそうです。近距離ならこれで十分じゃないでしょうか。このタケオカ自動車工芸は国産唯一のミニカーメーカーだそうです。
  近距離はこの程度の車にすれば、スピードは出ないし、場所は取らないし、経済的だし、事故が起きても大事故にはならないでしょうし、日本の交通事情は一変しますよ。日本中の車をこれに入れ替えたら面白そうです。

そんな時代が来るかも!

20061015日日曜日  第2583回  ディープインパクト

  北朝鮮の核実験騒動で吹っ飛んでしまいましたが、平和ボケの私としてはディープインパクトの引退の報道には驚かされました。

  10月12日付・よみうり寸評

「突然だったので寂しいという気持ちが先に立つ」と池江泰郎調教師。「来年の凱旋(がいせん)門賞でリベンジしたかったので、体から力が抜ける感じ」と武豊騎手◆ファンはもちろんがっかりだ。三冠馬ディープインパクトが年内限りで引退する。これも衝撃は衝撃だが、この馬がこれまでファンに与えてきたいくつもの深い感動の衝撃とは違う。寂しい衝撃だ◆ディープに用意された種牡馬(しゅぼば)シンジケートの総額51億円は英ダービー馬で凱旋門賞も勝ったラムタラの44億円を上回る国内史上最高額という◆競馬はロマンだけでは成立しない。競走馬は〈経済動物〉。競走よりも種牡馬ビジネスで大金が動く。走り続ければ故障のリスクもある。骨折したテンポイントの悲劇も思う◆スターホース引退の必然を聞けばそうかなとも思う。さりとて「引退、ああそうですか」と物分かりよくもなれないのがファン心理。レースあっての競走馬、種牡馬ではないか。もっと走る姿を見たい◆強い馬なら種牡馬としての価値も上がる。価値ある馬ほど概して早くターフを去る。寂しい循環だ。

 この寸評に大賛成です。馬主の金子 真人(かねこ まこと)氏は日本中のディープインパクトファンを敵に回しましたね。金儲けの為には日本中のファンの夢を奪っても平気なのでしょうか。調教師さんも武豊騎手もショックを受けているようです。競馬界にとってもその損失は大きいのじゃないでしょうか。ここで目先の利益を取ることにより、競馬の人気が落ちて結局は馬主さんも先行きでは損をするなんてことになるかもしれません。
  何十億の目先の利益より、日本中のファンの夢と競馬界の繁栄の為にももう一度世界に挑戦させてもらえないのでしょうか。
  金持ちの金子氏にしたら貧乏人が何をほざいていると思っていることでしょうが、きっと何かで報いを受けるのじゃないでしょうか。

それにしても腹立たしい!

20061016日月曜日  第2584回  ノーベル平和賞

  第401話で取り上げたノーベル平和賞の金大中さん、今や金で買ったノーベル賞と言われています。今回の北朝鮮の核実験についてもアメリカの政策が悪い等と批判しているそうです。私の人を見る目のなさも大したものです。
  そんなノーベル平和賞の今年の受賞者が発表になりました。この人は面白そうですよ。

  YOMIURI ONLINEより

  ノーベル平和賞、ユヌス氏とグラミン銀行…貧困撲滅で

  【オスロ=本間圭一】ノルウェーのノーベル賞委員会は13日、2006年のノーベル平和賞を、貧困撲滅に尽くしたバングラデシュのムハマド・ユヌス氏(66)と、同氏が総裁を務めるグラミン銀行に授与すると発表した。

 同委員会は授賞理由について「貧困からの脱却なくして恒久的な平和は実現しない」と述べ、貧困撲滅に務めた功績を評価した。

 ユヌス氏は1983年、バングラデシュで貧困に苦しむ農村の女性らを対象に、無担保で少額の信用貸し付けを行う「マイクロ・クレジット(小口融資)」を行うグラミン銀行を創設、貧困層の経済的自立を促してきた。「無担保はリスクが大き過ぎる」との指摘もあったが、資金はほぼ完全に回収され、貧困層の生活改善に力を発揮、同銀行の手法は世界に広がった。

ユヌス氏は、バングラデシュの中流家庭に生まれ、米国に留学した経済学者。74年に全国を襲った飢餓に遭遇し、貧しい家庭を歩いて回った際、竹細工の製作で生計を立てていた女性グループに無担保、無利子で融資したことが喜ばれた。この経験をきっかけに83年、同銀行を創設してマイクロ・クレジットをスタートさせた。

 無担保ですか、金利はどのくらいなのでしょうか。

 14日、四国新聞コラム「一日一言」より

  ・・・略

 普通の銀行なら担保のない貧乏人にはお金を貸さない。踏み倒されるのが怖いからだ。ところがこの銀行がユニークなのは、逆に貧困層に絞って貸すところ。なのに回収率は100%近い。

 秘密は融資方法にある。数人を一組のグループにし、連帯責任を負わせる。その代わり銀行の担当者がこまめに出向いて、野菜栽培による商売など一緒に返済方法を考えるのだ。ただ貸すだけではない。

 といって慈善事業でもない。年利20%程度だから日本の消費者金融並みだ。しかし金利があるからこそ借り手は創意工夫して働く。単なる施しでは生活水準の向上や自立を促せない。そんな考えがあるようだ。

 日本人の目から見れば、金銭的には大して豊かになったわけではない。だけど博士が大勢の人生を変えたのは間違いない。融資システムは改良され、今や物ごいすら対象に含まれる。彼のわずかなポケットマネーから始まった事業は、世界六十カ国以上に広がった。

 「世界を変える」というと大げさに聞こえるが、実はそうした小さなことの積み重ねこそが世界を革新する。世界平和も貧困解消も、個人が出発点。あなたは最初の一人になる勇気があるだろうか。

 消費者金融並みの20%の金利ですか。金利は同じでも後の面倒見が全く違いますね。「一緒に返済方法を考える」という精神こそ日本の銀行に求められている考え方じゃないでしょうか。実際は、それとは全く逆の「晴れれば、傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げる」というやり方で顰蹙を買っている。それどころか消費者金融を裏で操っていることも間違いなさそうです。
  日本の銀行には、このグラミン銀行のツメのアカでも煎じて飲んでもらいたいものです。

 それだけでは終わらなかったようです。同じくYOMIURI ONLINEより

 ノーベル平和賞賞金、貧しい人向けの補助食品開発へ

 【ニューデリー=永田和男】2006年度ノーベル平和賞受賞が決まったバングラデシュの貧困層向け無担保融資機関「グラミン銀行」総裁のムハマド・ユヌス氏は13日、賞金の1000万スウェーデン・クローナ(約1億6200万円)の使用方法について、仏食品大手ダノン社とグラミン銀行の合弁で、貧困層向けの低価格栄養補助食品を開発する事業に出資する考えを明らかにした。

授賞式は12月10日にオスロで行われる。

 ユヌス氏は、「貧しい人々が支払える金額で栄養価の高いものを食べられるよう、ダノン社との合弁会社に(自分の賞金を)用いる。合弁会社はもうすぐ設立される」と語った。

 ユヌス氏はこのほか、賞金からは眼科病院や飲料水改善事業への寄付も行うと述べた。

これも素晴らしいですね。平和賞の賞金がこうした使われ方をするのは理想的なのかもしれません。金大中さんはどうしたのでしょうか。

気になります!

20061017日火曜日  第2585回  夢のコンクリ

  第1517回第1807回で書いたように、コンクリートの耐久年数がせいぜい100年しかないと知って驚いたものです。業界の方たちも短いと思っていたのでしょうか、面白い記事がありました。

  SankeiWebより

  古代の知恵“夢のコンクリ” 寿命1万年

  大手ゼネコンが「次世代コンクリート」を相次いで開発した。古代のコンクリートにヒントを得て、耐久性を大幅に向上させたり、鋼材と同程度の超高強度を実現し、内部に鉄筋を使わずに自由なデザインを可能にする画期的な技術を完成させた。

 鹿島は電気化学工業、石川島建材工業と共同で、従来のコンクリートに比べて寿命(通常は約100年)を100倍の1万年にまで伸ばせる長寿命化コンクリート「EIEN(えいえん)」を開発。

大成建設はフランスで開発された超高強度コンクリート系素材「ダクタル」に、特殊な繊維を加えることで、耐火性能を大幅に強化した「ダクタルAF」を開発。従来では不可能だった自由なデザインを可能にし、“芸術系コンクリート”として、美術館などのほか、企業社屋などへの普及を図る。

  何故か産経の記事なのに、Yahoo!ニュースの方か詳しい。古代の知恵について

 寿命1万年“夢のコンクリ” 大手ゼネコン、続々開発 古代の知恵からヒント

 ・・・略

 現在のコンクリートの歴史はせいぜい200年しかないが、素材などは違うものの、古代エジプトやローマではコンクリートが使用されていた。また、5000年前の中国大地湾遺跡からは、現在のコンクリートに近いものも出土しているが、耐久性などで目を見張るものがあったという。

 発掘された古代のコンクリートの多くは、炭酸化と呼ばれる化学反応によって表面のすき間が埋められ、内部への水や塩分の浸透を減らし、腐食を防ぐ技術が使われていた。「EIEN」はこの点に着目。、材料に特殊な鉱物を加え、表面を炭酸ガスでコーティングすることで同じ状況を再現し、水や塩分による内部の鉄筋の腐食を防ぎ、耐久性を向上させた。・・・以下略

古代にコンクリートがあったんですね。それも今のものより耐久性があったとは驚きです。今まで気がつかなかったのでしょうか。一万年となると永遠「EIEN」と言っても通りそうです。太陽電池も百年大丈夫となると設置する人も増えるでしょうか。
 耐久性がこれだけ伸びると償却年数はどのくらいで計算するのでしょうか。それによっては、大幅なコストダウンになりそうです。
  しかしながら、余り耐久性がありすぎても未来の地球にとっては優しくないかもしれませんね。

難しいところかも!

20061018日水曜日  第2586回  重みで発電

  「発電」という言葉に直ぐに反応してしまう私ですが、この発電には疑問を感じてしまいました。

  YOMIURI ONLINEより

  改札通る乗客の“重み”で発電、東京駅で実験始まる

  1日に約76万人が乗り降りするJR東京駅で、改札を通り抜ける乗客の“重み”を利用して発電する「発電床」の実験が、16日朝から始まった。

 人の重みで、床に敷いたシート状の「圧電素子」を振動させて発電するという仕組み。丸の内口北口改札の6つの通路にシートを敷き、発電量を示す電子パネルを設置した。実験は2か月間続け、圧電素子の耐久性などを確かめる。

駅を毎日通る大勢の人のエネルギーを利用できないかという発想で始まった研究開発。だが東京駅のすべての改札口にシートを敷いたとしても、1日の総発電量は「100ワットの電球を十数分間つける程度」(JR東日本)に過ぎず、実用化までの道のりはまだまだ遠そうだ。 (200610161134 読売新聞)

 これは余りにもキワモノと思ってしまうのは私だけでしょうか。将来何かの役に立つのかもしれませんが、何となく、研究の為の研究のような気がします。
  こんなことに予算を使うくらいなら、その予算で駅舎に太陽電池の一枚でも設置した方が余程効率が良さそうに思います。
  それより、全国の駅舎の屋根や線路沿いに太陽電池を敷き詰めたり、車両の屋根にも取り付けるなんてのはどうでしょう。結構、設置する場所はありそうです。

JRさんやりませんか!

20061019日木曜日  第2587回  Google

  第2569回等で何度も取り上げてきたGoogle EarthGoogleの話題が最近多くなってきていると思うのは私だけでしょうか。

  最近ではYouTubeの買収でも話題になりました。

  GoogleYouTube165000万ドルで買収

  YouTubeのビデオの良い例がありました。

  何時もの太陽光・風力発電トラストより

  発電原 価保証方式(アーヘンモデル)

  今回の話題はこの太陽光発電に関するものです。

  Itmedia Newsより

  Googleが最大の「太陽発電キャンパス」に

  ・・・略

  米Googleがシリコンバレーの本社に太陽電池式の電力システムを導入する計画を明らかにした。太陽発電を利用した企業オフィスとしては米国で最大規模になるという。

 同社は、米カリフォルニア州マウンテンビューの本社で、1.6メガワット――カリフォルニア州1000世帯を十分まかなえる――を発電できるルーフトップ型太陽発電システムを構築する予定だと語った。・・・中略

  Google幹部は、同社は約100万平方フィート(9万平方メートル)の本社で社員が消費する電力の約3分の1を太陽発電でまかなう予定だとしている。これには、Googleが全世界で提供するWebサービスの多くを支えるデータセンターで消費される電力は含まれない。

  参考:グーグル、シリコンバレーの本社オフィスに太陽光発電システム導入へ

  Googleの勢いは止まるところを知らないようです。Yahoo!の成長を思い出させますね。IT企業が積極的に太陽光発電を採用してくれれば話題にもなって市場が膨らむことになるかもしれません。マイクロソフトはやってるのかな。

  マイクロソフトと言えば、Googleもビル・ゲイツさんの慈善事業と同じような運動をやっているそうです。

  Google、慈善プログラム「Google.org」を明らかに

  Google、慈善事業の責任者任命

  儲け頭のIT企業にはどんどん慈善事業に力を入れて頂きましょう。太陽光発電にも積極的に投資してもらいたいものです。

それにしても、こうしてIT企業などの積極的な投資やヨーロッパの政策をみていると、日本政府の太陽光発電への無策は取り返しのつかないことになりそうな気がします。

何とかならないものか!

20061020日金曜日  第2588回  市民ソーラー・宮崎

  昨日取り上げた何時もの太陽光・風力発電トラスト第1139話で取り上げた運営委員・中川さんが宮崎に帰られているようです。思わぬところで見つけました。

MSNより 

太陽光発電:市民出資、「NPOハウス」屋上に設置−−宮崎市で15日 /宮崎

  宮崎市のNPO「市民ソーラー・宮崎」(理事長、西亮・宮崎大名誉教授=工学博士)が15日、同市鶴島にある「NPOハウス」屋上に、市民の出資でつくる太陽光発電システムを設置する。同NPOは「原発などの汚い電気ではなく、宮崎の太陽の恵みを生かしたきれいな電気をつくろう」と参加を呼びかけている。【関谷俊介】

  設置するのは、一般家庭1・5軒分ほどの電力を賄える出力約4・5キロワットの太陽光発電パネル。可動式で台風の影響を受けにくく、初期投資に約350万円かかる。発電電力を同NPOなど約20団体の事務所が入る「NPOハウス」内で使ったり、九州電力に1キロワットアワー当たり約25円で売ったりする。パネルの耐用年数(約20年間)から計算すると、太陽光による発電単価は1キロワットアワー当たり約50円で、赤字は必至だ。

だが、中川修治・副理事長は「太陽光発電は需要のピークとなる夏の昼間に多くの電力を生み出す。(ピーク時対応の)揚水発電は(設備投資と稼働率を勘案すれば)発電単価が100円近くに上ると試算でき、太陽光発電は社会的に価値がある」と説明する。・・・以下略

 地元に帰られてNPOの副理事長で頑張られているんですね。太陽光に対する情熱には頭が下がります。
  私も、中川さんに感化されたところもありますが、その太陽光に懸ける情熱は到底及びそうもありません。
  それにしても、これだけ太陽光に情熱を懸ける人がいるにもかかわらず国の取り組みにはその片鱗も見えません。情けない限りです。

本当に何とかならないものか!

20061021日土曜日  第2589回  シャープ

  第2558回でシャープがシリコンの確保に手を打ったことをとりあげましたが、その成果が出てきているようです。

  FujiSankei Business i. より

  シャープ、太陽電池増強 生産能力600MWで独走態勢

  シャープは18日、年内に太陽電池の基幹部品である太陽電池セルの生産能力を現在の年500メガ(1メガは100万)ワットから20%増の年600メガワットに増強する方針を明らかにした。・・・中略

  同社は現在、奈良県葛城市の葛城工場でセルを生産しており、昨年11月に生産能力を415メガワットから500メガワットに増強した。今回、生産ラインを増設することで、生産能力を100メガワット増強する。・・・中略

  米業界誌PVニュースによると、05年の太陽電池の世界生産量は前年比45%増の1727メガワット。シャープは428メガワットで6年連続でトップを維持した。上位5社のうち4社を日本メーカーが占めているが、ライバル各社はシリコン不足で生産能力増強に二の足を踏んでいる。“王者”のシャープが、さらなる独走を狙い動き出したことで、能力増強の動きが業界全体に広がる可能性もありそうだ。

  100メガワットの増産が多いのかどうかわかりませんが、兎に角、増産によるコストダウンが計られない事には日本の太陽光発電の市場が冷え込んでしまいそうです。
  しかし、この増産も日本政府の無策が続く限り、大半はヨーロッパへの輸出に向けられるのじゃないでしょうか。

三日続けて、何とかならないものか!

20061022日日曜日  第2590回  太陽電池世界シェア

  第2385回などで取り上げたように、今は世界の製造の大半を占めている太陽電池での日本のメーカーの優位も風前のともし火かもしれません。気になる記事がありました。

  FujiSankei Business i. 2006/10/20 より

  シリコンバレー、日本に挑戦状 太陽電池市場に進出加速

  ・・・略

  半導体製造装置大手、アプライドマテリアルズは、TFT(薄膜トランジスタ)パネルと、太陽電池の薄膜セルの両方を製造できる装置を開発した。

 この装置を使えば、半導体メーカーは、製造ラインをいつでも太陽電池向けに切り替えることができ、装置の普及で太陽電池の供給が急増する可能性がある。同社は太陽電池製造装置市場が今後4年で3倍の30億ドル(約3570億円)に拡大すると予測。2010年までに新製品で5億ドル(約600億円)の売り上げを見込む。

半導体大手サイプレスセミコンダクタは、4年前に買収した太陽電池メーカー、サンパワーに多額の投資を行った。サンパワーの売り上げは04年の1000万ドルから今年は2億3000万ドルへと急拡大が見込まれており、今後、グループの事業の軸足は半導体から太陽電池に移る見通しだ。・・・以下略

 いよいよシリコンバレーが太陽電池に本気になってきたと言うことのようです。基本的には競争によりコストダウンが進むことは歓迎ですが、折角世界のエネルギー国になれるチャンスをみすみす逃すのは悔しいものがあります。

 第2587回で取り上げたグーグルの太陽光電池はシャープ製だそうです。

 ・・・略

 ロイター通信によると、インターネット検索最大手グーグルは、シリコンバレーの本社ビルに1000世帯分に相当する1・6メガワットの太陽光発電を導入する。シャープ製の太陽電池パネル9212枚でビルの全消費電力の約3割をまかなう計画で、自家用としては世界最大規模になる。・・・中略

 ロサンゼルス・タイムズによると、銅とインジウムを原料に太陽電池の薄膜セルを作る新技術の開発を続けているシリコンバレーのベンチャー企業ナノソーラーは、ベンチャーファンドから1億ドル(約119億円)の資金を引き出すのに成功した。開発に成功すれば、一挙にシェアを拡大するのも夢ではなくなる。・・・以下略

いよいよ外国企業も本気になってきたのでしょうか。日本企業の頑張りも肝心の政府の後押しが無い状態では気がついたらシェアの逆転なんてことになっているかもしれません。

どうも危なそう!

20061023日月曜日  第2591回  団体信用生命保険

  第2566回で取り上げた団体信用生命保険、消費者金融大手はすべて廃止となったようですが、今度はリフォーム会社などが槍玉に上がっているようです。

  21日、読売新聞より

  リフォーム会社など高額なクレジット契約を結んだ高齢者らが、信販会社を受取人とする団体信用生命保険(団信)をかけられていたケースは、8社で約92万6000件あることが、20日、経済産業省の緊急調査でわかった。契約者の死亡により信販会社側が受け取った保険金は、1753件で総額29億円に上る。経産省は、訪問販売業者がクレジット契約の際、契約者に知らせないまま生保契約を結ばせた場合には行政処分の対象とするよう省令改正する方針。・・・以下略

消費者金融や悪徳リフォームなどがだまして契約を結ばせるのは言語道断ですが、住宅や太陽光発電の団信は私としては良い方法だと感心していました。
 それでも、太陽光発電の契約書でも分かりやすい表示は無いようなので知らないうちに契約しているということもありそうです。
  せめて、団信に入る入らないで金利差があるのか無いのか、あるのなら何%かのはっきりとした表示をして、契約者に選んでもらうシステムは必要でしょう。
 しかし、住宅ローンのこのシステムは最初に誰が考え出したのでしょうか。きっと、画期的なアイデアとして受け入れられたのでしょうね。しかし、どんな良いシステムも悪用するものが出てくることによってその評価が下がってしまうのは残念ですね。

契約書の書式が変わるかな!

20061024日火曜日  第2592回  トヨタ

  第2241回で売り上げ20兆円、経常利益1兆円、第2429回で売り上げ21兆円と留まるところを知らないトヨタの快進撃が未だ止まらないようです。

  22日、読売新聞より

  トヨタ営業益2兆円 北米好調、5年で倍

  ・・・略

  トヨタは、117日の9月中間連結決算発表で、今年5月に19000億円とした営業利益の業績予想を、21000億円程度に上方修正する方向だ。ガソリン高騰を背景に、北米を中心に低燃費車の販売が好調だった。円安で円換算の利益が膨らんだことも利益水準を押し上げた。トヨタの営業利益は、023月期の1兆円突破からわずか5年で倍増することになる。

トヨタは業績予想のうち、売上高も5月予想の約223000億円から23兆円程度に、税引き後利益も13100億円から14000億円程度に、それぞれ上方修正する方向だ。税引き後利益は当初は減益予想だったが、一転して過去最高益の予想に修正する。・・・以下略

 第2561回では、製造台数が06年、販売台数が07年に世界一になる予想でした。製造台数と販売台数の違いもややこしいですが、利益の方も経常利益に税引き後利益の上に今度は営業利益と、これもややこしいですね。

 All About用語集より

 営業利益 

 営業利益とは、会社が本業から上げる利益のこと。

売上から、販売管理費や原材料費、仕入れコストなどの本業に関わるコストを差し引いて計算したものが営業利益。・・・以下略

 経常利益

 経常利益とは、企業が本業を含めて普段行っている継続的な活動から得られる利益のこと。

売上から本業にかかるコストを引いたものが営業利益で、これは本業による利益。それに、財務活動など本業以外に普段行っている活動からの損益を加減して計算したものが経常利益である。本業の強さを見るならば営業利益を、財務力を含めたその企業のトータル的な実力を知るには経常利益を見ていくのがよい。

 当期利益

 当期利益とは、各種コスト、特別損益、税金など差し引いた後に最終的に会社に残る利益。

当期利益は、純利益、最終利益、税引き後利益などと、色々な呼び方がある。・・・以下略

 本当にややこしいですね。記事によって利益の種類が変わるのでは比較検討がし難くて困りますね。尤も、そんなことも知らずにこんな記事を読むなと言われればぐうの音も出ませんが。

 いずれにしても売り上げ、利益ともトヨタの世界一は近いようです。トヨタの繁栄が日本の没落に繋がっているように勝手に感じている私としては複雑です。

言い過ぎでしょうか!

20061025日水曜日  第2593回  番号ポータビリティ

  携帯電話の番号ポータビリティが24日から始るという前日の23日の夜、ソフトバンクの孫社長があっと驚く爆弾発言をしましたね。
  何と、ソフトバンク同士の通話とメールを無料にするとの発表でした。孫さん大勝負を打ちましたね。パソコンのインターネットが24時間使い放題になった時以上の衝撃かもしれません。

  YOMIURI ONLINEより

  2880円で通話し放題、ソフトバンクモバイルが発表

  ・・・略

  26日から2007年1月15日までの約3か月間に申し込むと基本料を7割割引きの2880円とする。利用し続ければ2880円に据え置かれる。24日にスタートする携帯電話の番号持ち運び制度で、他社の契約者を取り込むのが狙いだ。・・・以下略


  孫さん曰く「NTTが1兆円、KDDIが5000億円の利益(当期か経常か営業か不明だそうです)を上げているが、これは儲け過ぎ」だそうです。ソフトバンクが只の3社目の会社では意味が無いので世界一高いと言われている日本の携帯電話の通話料の値下げに挑戦するのだそうです。

  成る程、それだけの利益があがるのであればこの勝負でシェアを上げれば十分採算は合うと見たのでしょうね。それにしても、思い切ったものです。創業者社長でないと出来ない決断かもしれません。

  携帯電話の世界が一変するかもしれません。果たして、どれ位のシェアを奪えるでしょうか。見ものです。NTTドコモやKDDIはどう出るでしょうか。

  現在のシェアはFujiSankei Business i. 2006/10/23より

  番号ポータビリティ、あすスタート 年末商戦へ熱帯びる

・・・略

 国内の携帯電話契約数は9月末で9381万2400件。シェアはNTTドコモが55・5%、「au」「ツーカー」を合わせたKDDIが28・1%、ソフトバンクが16・3%で、首位ドコモをKDDIとソフトバンクが追う構図だ。・・・以下略

 さて、これがどう変わるか。通話料のダウンが進めば若者の小遣いが他に流れて景気が良くなるかもしれませんよ。

面白くなりそう!

20061026日木曜日  第2594回  出光興産

  第1414回で崩れ始めた日本形経営として取り上げた出光興産がとうとう一部上場しました。

  25日、 YOMIURI ONLINEより

  出光興産が上場、終値は公募価格上回る1万770円

  ・・・略

  出光興産の経営理念は「家族経営」で、サントリーや竹中工務店と並び、非上場の大手御三家とも称されていた。天坊昭彦社長は、「資金調達の多様化のため、株式市場から直接資金を調達する必要がある」と、上場に踏み切る理由を説明している。

  製油所の過剰投資が裏目に出て、1998年3月末はグループ全体の有利子負債残高が2兆円を超えていた。しかし、兵庫・沖縄の2製油所を閉鎖するなどの合理化により、2006年3月末には負債残高を9917億円にまで削減した。上場で得た約1000億円の資金は石油化学部門などの設備投資に振り向け、事業基盤を強化する方針だ。

  これに先立って第3話で取り上げた出光佐三氏の記事もありました。

  FujiSankei Business i. より

  出光興産24日に上場、家族主義と決別 2006/10/21

  ・・・略

  出光興産の前身は、出光佐三(さぞう)氏が北九州市に1911年創業した出光商会で、40年に設立された。

 佐三氏の出身地は福岡市と北九州市の中間に位置する福岡県宗像市。50年代半ばの地元の高校では、東京への修学旅行の際に出光本社を訪れる“佐三氏詣で”が習慣になっていたという。

 福岡在住の60代の女性は「大変温かく迎えてくれた。また、大学の開設など宗像の発展に骨身を惜しまなかった」と振り返る。

 このエピソードから分かるように佐三氏の経営理念は「大家族主義」。現在も「定年」を定めていない。

佐三氏は、「社員は家族」「労組はいらない」「非上場でよい」などのユニークなスローガンを次々と掲げて、社員の結束力を固める。猛烈営業で事業規模を拡大していき、90年代半ばには旧日本石油(現新日本石油)を抜き、業界首位に躍り出た。・・・以下略

 実際に勤めたこともないので実際に従業員にとって働きやすいところだったのか本当のところは分かりませんが何となく古き良き時代の日本的経営がグローバルスタンダードなるものに負けたような気がして寂しいものがあります。
  それでなくても、私が何となく毛嫌いしている
トヨタのような従業員や関連会社や取引会社の犠牲の上に繁栄しているとも思える企業ばかりが業績を伸ばしているように思うのは私だけでしょうか。
  繁栄するのは資本家と企業ばかりでどんどん2極化が進み、持てる者と持たざるものとの格差は開くばかりの嫌な世の中になってしまいそうです。

寂しいですね!

20061027日金曜日  第2595回  訓練

  第1443回でトッテンさんの「戦争はたいていその国が最近行った戦争で苦しんだ経験のない若い人々によって始められる。ブッシュもブレアも小泉も第二次大戦を経験してはいないし、ブッシュと彼の政権の戦争推進派の多くはベトナム戦争では徴兵を避けることができた裕福な家庭の出身である。」との話を取り上げましたが、私も、戦争も徴兵も経験しないで済んだ幸せな世代です。
  喧嘩も強くないし、腕力に自身があるわけでもないし、軍隊の縦社会や暴力には耐えられる自身もありません。何と言ったって、この平和な時代のサラリーマン社会でさえ順応できなかったくらいですから。

  そんな私がその理不尽さにきっと耐えられなかっただろうと思っていたことについての興味深い考え方がありました。

  萬晩報 → 日本は果たして戦争に耐えうるか20061020日(金) 萬晩報主宰 伴 武澄

  ・・・略

  北の工作員たちは高度な訓練というか人間としての感情を持たない存在に育て上げられている。敵の拷問に耐えられる訓練を受けている。その訓練の描写を読んでいて「あーだから軍隊では部下を意味もなく殴るのだ」とへんに納得した。殴られるぐらいで音を上げていたら戦などはできない。戦場では足手まといになるだけであろう。・・・以下略

  部下を意味もなく殴るのはいざと言う時に耐えられるだけの精神力を養うために鍛えているというのですね。成る程、そうかもしれませんね。しかし、それでも私には耐えられないだろうし、そんな目に合いたくもないですね。
  とは言いながらもいざとなったらやってやろうじゃないかと言う自分がいることも確かです。しかし、実際に戦争が起きても役に立たないだろうし、戦いたくもないのが本音です。

やっぱり平和が良い!

20061028日土曜日  第2596回  ノーネクタイ

  10月も終わりに近づいたというのに、未だにワイシャツ(流石に長袖)にノーネクタイで営業活動をしています。朝晩の冷え込みもさほど出なく、昼間は汗ばむことが多いので上着もネクタイも着けずに快適に過ごしています。11月になれば上着にネクタイも仕方ないとも思っていますが、何となく憂鬱です。

ところが、上着無しのノーネクタイを嫌う世界もあるようです。立て続けにそんな記事を見てしまいました。

 草莽崛起 PRIDE OF JAPANより

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 また上着を着ずに陳述しようとした陳述人に対して、裁判長も「上着を着るように」と強い調子で忠告し、毅然とした訴訟指揮をとる姿勢が明確であった。・・・以下略

 法廷でのことです。裁判の内容とは関係なくこの言葉に引っかかりました。

 もう一つは26日の読売新聞です。

 コラム「今日のノート」より

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ところが夏の忘れ物のような光景を、まだ目にすることがある。帰宅の電車内でのこと。乗り合わせた周囲3組8人のサラリーマンは、いずれもネクタイ無しの背広姿であった下車までの15分間、どうにも落ち着きが悪かった。「あるべきところに、あるべきものが無いからだ。」

 「クールビズ」が提唱され、夏場にネクタイをはずす習慣が定着した。ただし、それは、ネクタイ無しにふさわしい素材やデザインがあってのこと。ネクタイ無しの背広姿は、公の場ではルール違反だろうし、第一締まらない。・・・以下略

 ネクタイ無しの背広姿は公の場ではルール違反ですか。先の裁判長といいこのコラム氏といい、どうやらエリートと言われる人達にとってはノーネクタイはルール違反のようです。
  成る程、こうした人達がそんな考えだからノーネクタイが完全に定着することが出来ないのでしょうね。そんなにノーネクタイが悪いのでしょうか。
  たかだか、明治になって西洋から入ってきた服装じゃないですか。時代によって変わって何が悪いのでしょうか。
  テレビニュースのアナウンサー達もとうとうこの夏、ネクタイを外すことはありませんでした。きっと、上記の人たちと同じ考えなのでしょうね。
  こんな人達がエリートとして君臨しているうちはノーネクタイは望みが無いかもしれません。冬のノーネクタイも期待していた私としてはがっかりです。

変わらないですね!

20061029日日曜日  第2597回  必修逃れ

  もう40年以上も前に、私も、受験で世界史と日本史のどちらを選ぶかに悩んだものです。結局、世界より日本の方が範囲が狭いので楽じゃないだろうかという安易な考えで日本史を選びました。
 決めたからには、世界史の授業時間は勿体無いように思ったものです。それでも、世界史の授業が無くなったなんて事はありませんでした。その代わり、生徒はもっぱら内職と言って、授業中に他の教科の受験勉強を半ば公認のようにやっていたものです。
  一体何時頃から今回のような学校自らの姑息な手段が始ったのかと思ったら、案外最近で、2000年頃からのようです。それにしても、次から次へと増えてきてとうとう殆どの県で行われていたことが明らかになったようです。

  YOMIURI ONLINEより

  41都道府県で8万人超が要補習、200回以上も5校

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  必修逃れの学校数は、41都道府県で計402校(うち私立高120校)。未履修で補習が必要な生徒数は少なくとも延べ8万6000人を超える。

読売新聞社の調査によると、必修逃れの学校は、千葉、神奈川、三重、徳島、熊本、沖縄の6県を除く41都道府県の402校で、北海道(40校)、岩手(36校)、長野(31校)、静岡(29校)、福島(21校)、島根(同)などで多かった。・・・以下略

 きちんと調べたらもっと隠れているのかもしれません。とは言え、昔から受験科目意外を軽視せざるを得ないような受験戦争を野放しにしてきたつけが現れただけじゃないでしょうか。
  挙句の果てに、学校がこんな不正を堂々とやっているのですから、生徒に規則を守れなんてとてもじゃないですが指導は出来ないでしょうね。
 いずれにしても、やったもの勝ちの風潮がもたらした必然的な結果でしょう。日本の国全体の堕落が現れただけのことです。

 そして、最近とは言え2000年ごろから公然とやられていたと思われるものが、今、突然表面に現れたことには裏があるのかもしれません。

おかしな時代です!

20061030日月曜日  第2598回  電気自動車

  第2582回でとり上げた電気自動車、三菱に続いて第2162回第2474回でもとり上げた富士重工業も頑張っているようです。

  nikkei BP netより

  3倍の容量が視野に,富士重工業が酸化バナジウム利用のLiイオン電池20061024

  富士重工業は,2006102228日に開催されている電動車両のシンポジウム「EVS-22」に,V2O5(五酸化バナジウム)を正極材料に利用したLiイオン2次電池の試作品を参考出品した。最大の特徴は,質量当たりのエネルギー密度が高いこと。展示した試作品では200Wh/kgを達成しており,「現状の開発では300Wh/kgが見えている」(富士重工業 スバル技術研究所 プロジェクトジェネラルマネージャーの澁谷秀樹氏)という。

同社では東京電力向けに電気自動車の試作車「R1e」の供給を開始し,電気自動車の市販化の可能性を探っているが,現状では1充電当たり80kmしかない走行距離を将来的には3倍の300km程度まで延ばせるとしている。

  電池の中身はよく分かりませんが、兎に角一回の充電で300km走ることができるとなれば普通の使用には十分耐えられるということでしょう。
  そうなると、
第2582回で書いた交通体系を変えることも少しは猶予期間が持てるかもしれません。
  それにしても画期的な電池の開発が待たれますね。電池さえ出来れば世の中はガラット変わるでしょう。と言いながらもこれだけ技術が発展しても未だにこれというものが出来ないのですから余程難しいのでしょうね。

天才が必要なのかも!

20061031日火曜日  第2599回  LRT

  第2539回で一度は諦め、第2540回で技術革新で望みがあるかもしれないと思いなおした路面電車の可能性を探る動きがあるようです。

  30日、読売新聞コラム「サイエンス」より

  次世代型路面電車システム(LRT)の可能性を探る「LRTワークショップ」(実行委、交通安全環境研究所共催)が16日から3日間、京都市で開かれた。先進地の欧州から専門家を招き、車社会からの脱却、都市再生の「ツール」として注目が集まる新しい形の公共交通の意義や効果について意見交換した。国内では今年4月に富山市で運行を開始し、他に約70件にも及ぶ整備計画がある。
  かって、日本や欧州の都市ではありふれた存在だった路面電車。戦後の車社会化の中、自動車交通の障害になると考えられ、次々と廃止されてきた。
LRTの導入は路面電車の復活。環境に優しく、生活密着型の公共交通として再認識されている。バリアフリー、既存の鉄道やバス路線との密接な接続を計画するのが昔と違う。・・・以下略

  70件もの整備計画があるとは驚きです。それだけ今の車主体の交通体系に危機感を持っている人達が増えてきたということなのでしょう。
  もう、進むべき方向は見えてきていると言っても良いのじゃないでしょうか。兎に角、あらゆることが今のままでは滅亡に向かっていると思われる日本で一つからでも出来ることをやって行く必要がありそうです。

  それにしても、交通安全環境研究所なんて組織があるんですね。「平成13年4月に、それまでの交通安全公害研究所の業務を全て引き継いで新たな独立行政法人として設立されました。」とのことですが、単なる天下りの為の受け皿組織のように思えるのは私の僻みでしょうか。
  いずれにしても、本当に路面電車の促進に役に立って欲しいものです。

  参考:第3回LRT国際ワークショップ

期待して良いんでしょうか!

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