団塊の世代の部屋256

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2020年 11月 30日 (月) 第7729回  ★遅いメタンハイドレート実用化
  青山さんが「答えて、答えて、答える!」で、 久し振りにメタンハイドレートを取り上げてくれていました。
  質問は遅々として進まない開発を何とか出来ないかというものですが、ここで、青山さんの持論である粘り強く味方を増 やす方法で取り組んでいることを語ってくれています。

  憲法改正も同じですが、正しい国家観も歴史観も持たない自虐史観を利用した戦後利得者達の壁は厚過ぎるようです。
  やはり、時間は懸かるが日本人を教育仕直すしかないのでしょう。何とも歯痒い事です。


  トランプさんが再選されれば憲法改正や靖国参拝も実現の可能性もあるような気がしますが、菅(スガ)さんにその気が ないのじゃないでしょうか。

日本の再生は遠い!
2020年 11月 29日 (日) 第7728回  ★今村均・森田必勝・宮崎正弘の秘話
  今村均大将と言えば、2018年5月28日 、第 1059回の「 ★日本人はどこまで劣化した のか」等で取り上げたように、日本でも最も尊敬されるに値する方でしょう。
  何と、その今村さんが、22日、第 7721回の「★ 三島由紀夫と死んだ男  森田必勝の生涯」と縁があり、その縁の裏に宮崎さんの交渉があったのだそうです。

  何とも、凄い縁ですね。それを宮崎さんの読者の声に村田春樹さんが投稿してくれています。
  今村さんが天寿を全うされていたのも初めて知りました。それにしても、尊敬すべき方々は皆さん自分の生活より部下の ことを考えられていることにその凄さを思わずにはいられません。
  あの乃木さんを思い出します。日本にはこうした人達がおられたということこそが腹黒い世界とは違うことを世界に広報 したいものです。
  これこそがシラス国の証拠でしょう。

  それにしても、宮崎さんの活躍は凄い。この話題は本当に驚きでした。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)11月21日(土曜日) 通巻第6707号 

  (読者の声3)

 帝国陸軍の今村均大将をご存じの方は多いと思う。陸軍大学首席(恩賜の軍刀)。大東亜戦争開戦時は軍 司令官して蘭印作戦を指揮。その猛攻撃にオランダ軍は敗退。インドネシアを占領し、軍政を敷いた。
オランダ軍に拘禁されていたスカルノとハッタを解放しインドネシア独立義勇軍(PETA)を組織した。今村大将の善政は インドンネシアの親日感情としていまだに残っている。

 戦後、自決に失敗して東京に移送され(時に59歳)戦犯裁判。巣鴨で禁固10年。ところが今村大将は部下とともにマヌ ス 島で服役することを申し出たのだ。今村大将の申し出について、マッカーサーが「私は今村将軍が旧部下戦犯と共に服役する 為、マヌス島行きを希望していると聞き、日本に来て以来初めて真の武士道に触れた思いだった。私はすぐに許可するよう命 じた」と言ったとする説もある。

 昭和25年3月から28年8月までマヌス島豪軍刑務所に服役したが、刑務所の廃止に伴い、他の日本人受刑者とともに巣 鴨 に移管され、29年1月に刑期満了で出所。入獄中から執筆を開始し、出獄4年後に『今村均回顧録』を完成させている。
一方で、出所後は、東京の自宅の一隅に建てた謹慎小屋に自らを幽閉し、戦争の責任を反省し、軍人恩給だけの質素な生活を 続ける傍ら回顧録を出版。その印税は全て戦死者や戦犯刑死者の遺族の為に用いて、元部下に対して今村は出来る限りの援助 を施した。それは戦時中、死地に赴かせる命令を部下に発せざるを得なかったことに対する贖罪の意識からの行動であり、そ の行動につけこんで元部下を騙って無心をする者もいたが、それに対しても今村は騙されていると承知しても敢えて拒みはし なかったとする。
戦後生き残った将星の中でまさに亀鑑ともいうべき人であり、私は心から尊敬している。
余談だがパレンバン攻略の空の神兵奥本實中尉は戦後、戦死した部下の慰霊に後半生を捧げたそうである。今村大将と奥本中 尉、相通じるものがある。接点があったのだろうか。

 昭和43年6月15日、東京市谷の私学会館ホールで「全日本学生国防会議結成大会」が開催された。参加者500人、激 励 電報24通、予想だにしない大盛況だった。同時刻に左翼が日比谷野音で集会を開催しており、マスメディアは両方に取材攻 勢をかけた。カメラのフラッシュと満場の拍手の中、議長として壇上で獅子吼したのは早大国防部の森田必勝さんその人だっ た。

 そして来賓として祝辞を述べたのは、今村均大将と三島由紀夫先生だった。今村均大将と、森田必勝さんがあいまみえてい た とは!

 11月に出版された「三島由紀夫と死んだ男─森田必勝の生涯」(犬塚潔著。秀明大学出版会)でこの事実を知り、何とも 言 えぬ感慨に襲われた。82歳の老将軍と23歳の青年はなにを語ったのだろうか。
今村大将はこの3か月後に鬼籍に入る。この大会が大将の愛国の熱情の、最後の発露の場所だった。私は当時高校三年生。 「あとせめて二年早く生まれて早大生としてこの大会に参加したかった」としみじみ思う。

 三島先生も森田さんも2年5か月後に鬼籍に入る。意外に早く後を追ってきたお二人に、泉下の大将はさぞ驚いたことだろ う。そして3人は何を語ったのだろうか。今から50年前の今日、東京はときならぬ台風(野分)に襲われた。新宿十二社の アパートの窓ガラスを激しい雨がたたいた。
それを凝視する森田さんの心境はどのようなものだったのだろうか。
 「今日にかけてかねて誓ひしわが胸の思ひを知るは野分のみかは」(森田必勝命辞世)。 (村田春樹)

 (宮崎正弘のコメント)三島さんは森田に「お前が議長なら。。」と言って全日本学生国防会議の結成大火に駆けつけ、万 歳 三唱の音頭をとりました。それからソ連大使館までのデモ行進に途中までタクシーで着いてこられ、森田議長ほかに手を振っ ていた光景を思い出します。あれあら52年、そして三島事件から半世紀です。
 今村閣下は小生が直接交渉に豪徳寺にあった御自宅へ伺いました。その後も二回ほど挨拶に行って、当時の防衛庁との橋渡 しもお願いしたことがあります。

  宮崎さんに今村さんの印象などを教えて貰いたいものです。既に何処かに書かれているのかも。
  それにしても、こんな奇遇ってあるんですね。

宮崎さん偉い!
2020年 11月 28日 (土) 第7727回  ★謎だった杉原千畝の哈爾浜時代のことが明らかに
  シンドラー人気で、にわかに脚光を浴びた杉原 千畝ですが、これも日本を貶める為に杉原が国に逆らってやったという美談にされた裏があるようです。
  その杉原のハルピン時代も明らかにした本が出たようです。何時もの宮崎さんが書評で取り上げてくれています。
  ロシア女性と結婚していたが国内への異動で離婚されたそうです。その奥さんのその後はどうだったのでしょうか。何だ かこちらの方が興味を引かれます。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)11月20日(金曜日) 通巻第6706号

  書評  

 謎だった杉原千畝の哈爾浜時代のことが明らかに
  ロシア人妻(日本名ユリ子)との出会いと別れ。そして「人道主義のイコン」に。

 古江孝 治 『杉原千畝の実像』(ミルトス)

 「六千人の命のヴィザ」で知られる杉原千畝の哈爾浜、満州里、カムチアツカ、リトアニア、チェコ、ケヒニスブルグ(当 時は 東プロイセン、現在はロシアの飛び地カリニングラード)、そしてブカレスト時代と外交官としての前半、そして杉原が帰国して からの、「その後」の人生の実像に迫るドキュメント。基本は人道主義にあり、ヒューマニズムのタッチで描かれている。

 いわゆる「杉原本」という評伝もの、外交論、歴史評価などは二十数冊もでているが、本書はそのなかで、特異な趣があ る。四 男の杉原伸生氏が協力している点である。
 杉原が発給したヴィザはユダヤ人に限らず、自由を求めてカウナス(当時リトアニアの臨時首都はカウナスだった)の日本 領事 館前に列をつくった多くの人々に発給した。殆どがポーランドにいたユダヤ人だった。チェコ人もいた。

 未亡人の回想や、その他の作家も挑んだ杉原評伝には、触れていない部分がある。
 つまり満州時代を経てリトアニア赴任となり最期のルーマニアで終戦となって家族と一緒に収容所に入れられ、翌年に日本 に引 き揚げたのち、杉原はいかなる人生を歩み、86歳まで生きたのか。この人生の影の部分を息子の杉原伸生氏が補い、貴重な資料 や写真も提供した。世間に流布しているカウナス時代の杉原の写真は、じつはブカレスト時代のもとだったことも本書で判明 し た。

 筆者の古江氏は福井県敦賀市役所に勤務し、ポーランド孤児やユダヤ避難民の敦賀上陸を展示する「人道の港 敦賀ムズウ ム (ニュージアム)」の初代館長。
 杉原は1900年1月1日に岐阜県美濃市でうまれた、とされる。当時の戸籍は申告制だから多くの人は正月元旦生まれで 戸籍 登録をした。ちなみに評者(宮崎)が小学生のとき、同級生55名のなかの15名が1月1日生まれで、聞くと「親が縁起が良い のでそうした」と答えた。双子の場合は、一人を一年後に申請した。病院の新生児証明は不要だったからだ。

 杉原は早稲田大学に学び、英語が得意だった。外務省留学生試験に合格したが、選択語学はシナ語、ロシア語、シャム語、 オラ ンダ、スペイン、ポルトガル、ブラジル、トルコ語しか席がなく、英語専攻だった杉原は、仕方なくロシア語を選んだ。
 そして別の人生が拓けたのは哈爾浜に赴任してからだ。

 努力の結果、ロシア語に堪能となって。彼の地でロシア人女性クラヴディア・セマノヴナと結婚した。杉原24歳、クラヴ ディ アは20歳だった。彼女は「入籍と同時に日本国籍を取得し、日本名で『ユリ子』と呼ばれるようになった」(30p)。このロ シア人妻との結婚生活は十二年つづいた。

 三年ほどでロシア語をマスターし満州里に赴任したときはロシア語をおしえたほど、また一年間の兵役も済ませていた。
 哈爾浜はエキゾティックな町で、ロシア人が多く、情報が取りやすかったが、逆にロシア人妻を通じて、情報がロシア側に 流れ る危険性もあり、周囲は杉原の動静を監視するようになったという。当時の哈爾浜は諜報合戦の本場だった。そして離婚が待って いた。
 戦後、一度外務省に復帰するがGHQの外交縮小命令によって辞職を余儀なくされ、あちこちの職を渡り歩いた。外務省で 尊敬 していた広田弘毅が東京裁判で死刑になったときは号泣したという。

 満州時代に一度ソ連勤務の辞令が交付されたが、ソ連は杉原をペルソンノングラータとして入国が拒否されたことがある。 この ソ連への赴任は戦後十五年後のことだった。
 1960年に川上貿易の商社員としてモスクワへ赴任し、同社が蝶理と合併後、1971年に国際交易のモスクワ所長(取 締 役)となった。合計18年をソ連で過ごし、78歳で退職、帰国した。
 帰国後、八年間は静かな人生を送り、1986年に杉原は死去した。墓は鎌倉霊園にある。インタビューに応じることが嫌 いで 例外は1977年にフジテレビの取材に応じただけ。寡黙を通した。

 杉原のヴィザ発給によって生き残り、米国で成功したユダヤ人によって、『杉原捜し』が始まった。
人道主義、博愛のイコンとして、杉原千畝は現代日本に甦った。

  何と、分かれた奥さんが豪州に住まわれていたとのだそうです。落合道夫さんが読者の声で書いてくれています。きっと 波乱万丈の人生だったのでしょうね。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)11月21日(土曜日) 通巻第6707号  

   読者の声 

 (読者の声1)

 新型コロナがはやっています。大事にお過ごしください。以下ご参考まで。
日本の戦前のユダヤ人救出事業について
 これは杉原のビザで有名だが、この話は史実、虚偽、知られていない史実があり、美談を装って反日、反日本軍プロパガン ダに使われているので要注意だ。拙著「黒幕はスターリンだった」ハート出版に要約してある。

 史実としては、救出事業は2回あった。第一回は1938から1939年で、ユダヤ系ドイツ人がベルリンなどの日本領事 館でビザをとり、満洲、日本経由で上海に移住した。この時樋口中将、安江大佐が満州国通過を支援したので、二人は 1941.4にユダヤ人の恩人名鑑(ゴールデンブック)に記録された。上海では日本海軍の犬塚機関がユダヤ人を支援し た。しかしこの事業は資金の限界からユダヤ人側の要請で中止された。

 第二回は1940年の杉原が関係した事件だ。発端は上海のユダヤ人協会が1940年7月に、犬塚大佐に、再度のビザ給 付を懇願し、外務省が許可したもので、杉原は外務省の許可を得てビザを給付した。ビザは上陸地で番号を照合する仕組みだ から勝手に発行することはできない。

 日本政府のユダヤ人支援の動機は、対米関係の改善だった。ルーズベルト政権は、主要幹部にかなりのユダヤ人がいた。
ハル国務長官の母はユダヤ系で夫人もユダヤ系だった。財務長官のモルゲンソー、労働長官もユダヤ系だった。しかし米国内 では反ユダヤ運動が盛んであったから、彼等は保身の為に反ユダヤ政策を行った。欧州から逃げてきたユダヤ人を米政府が追 い返したセントルイス号事件は有名だ。
この時、モルゲンソーがハルに抗議したという話もある。日本のユダヤ人による米国政府の対日敵視政策の緩和は成功しな かったが、日本政府は敗戦まで上海でユダヤ人を保護した。これは人道的であったと言えるだろう。

 杉原千畝は満州国外務部勤務から本省に移る際、結婚していたソ連人の娘クラウディアを離婚し日本で日本人女性と再婚し た。戦後の外務省退職はGHQ指令による700人もの退職者の一人であり正規の退職金と年金が支給されているから処罰さ れたわけではない。

 戦後杉原はソ連に長期滞在したが、秘密警察KGBの管理下にあったわけで、日本人モスクワ滞在者によると普通の待遇で はないという。
杉原の事績はイスラエルの研究者がよく調査し、濠州にいた最晩年のクラウディアを訪ねている。日本では菅総理大臣までが リトアニア訪問時に杉原の勤務していた領事館を見に行っているので、イスラエルに協力してもらい、この謎に満ちた事績の 正確な調査が必要である。(落合道夫)

  日本としては、やはり樋口季一郎さんを世界に広めるべきでしょう。杉原さんも素直に評価したものであって欲しいもの です。

  折角、こんな素晴らしし先人を持ちながら世界に信実を発信しようとしない政府・外務省などには怒りを覚えます。
  やはり、信実を世界に発信すべき。発信すべき素晴らしい先人を持つ日本が自虐史観に騙されることはもう止めましょ う。

それにしても、先人の素晴らし さよ!
2020年 11月 27日 (金) 第7726回  ★偶人(人形、でく)宰相菅義偉を操る面々
  菅(スガ)さんの怪しさを、24日、第 7723回の「★能力がないにもかかわらず、『妙なヤル気』がある人物」と書かれた椿本さんが追い討ちを掛 けてくれています。

  宮崎さんが読者の声に取上げてくれています。それにしても、菅(スガ)さんがこの世界の大変革時に日本を率いるのは 何かの意味があるのでしょうか。

  どうやら菅(スガ)さんの竹中頼りは本物のようです。こうなると菅(スガ)さんに期待するより竹中と組んで日本を貶 めることを警戒した方が良さそうです。
  日本の前途はますます怪しそうです。  

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)11月20日(金曜日) 通巻第6706号
    
 (読者の声3)

 菅首相の能力の「実態」については、『毎日新聞』11月18日付が、「首相答弁秘書官頼み」という見出しの下で、予算 委員会での答弁について、「不安げな表情で秘書官から紙を受け取り・・・ぼそぼそと読み上げる姿に野党議員からは『自 助、自助』などとヤジが飛んだ」「与党からも『みっともない』と厳しい声が出ている」などと報じています。
 この点については、既に『中央日報』まで報じているようで、国辱物でしょう。  

 先に、「菅義偉氏の出世は『竹中平蔵氏のおかげ』今も続く師弟関係」というネット記事について述べましたが、『週刊ポ スト』11月27日号では、「偶人(人形、でく)宰相菅義偉を操る面々」と題して、コンセッション方式による水道事業民 営化に関連した官房長官補佐官人事にも、少し触れています。菅官房長官時代のこの疑惑の人事についても竹中氏がからんで いたと推測され、この人物は、問題点が顕在化されそうになって、官房長官補佐官を追われるように辞任した後、竹中がセン ター長を務める東洋大学の研究センター研究員に勤務しているようです。

 私は、40年来、下水道事業の民間委託問題をリサーチしてきた者ですが、この元官房長官補佐官が携わった大阪市水道事 業民営化プロジェクト(多額のコンサル
タント・フィーが払われており、結果論としては、費用は全て無駄になっています)や、この人物についての疑問点は看過で きない程度だと考え、5年以上も前に、大阪市水道局(この人物は大阪市の参与を務めながら、この人物が勤務する企業が、 市が発注するコンサルタント業務を受注していました。竹中氏と同じ手法です)、日本政策投資銀行の担当部局にインタ ビューを申し込んだのですが、拒絶されています。
 私が菅首相の能力、識見、人事力について疑問を持つのは、こうした経緯(竹中あたりに完全に操られていること)に基づ いてであって、根拠なく印象だけで述べているわけではありません。

 ネット上で、竹中氏の住民税脱税問題や、人材派遣会社「パソナ」に関する疑惑を追及している国税OB・大村大次郎氏は「竹中氏 のことを書くのは、精神的に本当にシンドイです。この世の中に、こんなやつがいるのかと思うと気分が非常に落ち込みま す。・・・・が、竹中氏は、今も政府の諮問機関の委員になっており、彼の動向に関しては、国民として知っておく必要があ ると思われます」と述べておられます。 私も、この点、まったく同感です。 

 そして、菅首相は、最高権力者でありながら、「こんなやつ」に自分から擦り寄っていくなど、呆れるほかありません。こ んな軽い人物が、曲がりなりにもわが国の首相だなんて思うと、気分が落ち込んできます。 (椿本祐弘)

  それにしても、選に選って竹中が師匠とはとんでもないことになりそうです。日本は売り払われるのじゃないでしょう か。
  安倍さんも切れなかった竹中が又大笑いしていると思うと本当に腹が立つ。又一段と貧富の差が広がりそうです。

どこまで日本を喰い物にす るのでしょうか!
2020年 11月 26日 (木) 第7725回  ★三菱重工、1000キロ先のドローンを操作できるシステ ムを実用化へ
  このところ日本企業の凋落にがっかりさせられ ることばかりです。昨日取上げた三菱重工などもその筆頭かもしれません。
  ところが、重工もまだまだやる気があるようです。何と、1000キロ先のドローンを操作できるシステムを実用化する のだそうです。
  これからのロボット時代にあった素晴らしい技術じゃないでしょうか。戦争もロボットがやる時代も近いのかもしれませ ん。

  アメリカに阻止された旅客機も無人の国内便に夢を託すという道もあるかもしれません。尤も、クルマ以上に乗りたいと は思いませんが。


  何とか、三菱が立ち直って日本の経済界を引っ張って貰いたいものです。

そんな日が来て欲しい!
2020年 11月 25日 (水) 第7724回  ★国産ジェット機は、米国からの型式証明がおりず、頓挫し た
  バカながらネットのお陰でルーズベルトやクリ ントン等によって破壊された日本であることは理解していた積もりですが、まだまだアメリカの腹黒さについて甘い考えがあ るようです。

  何と、三菱重工の期待していたジェット旅客機もアメリカによって潰されたと宮崎さんが書いてくれています。
  アメリカの善意を信じている私はまだまだ未熟者です。てっきり三菱の弱体化やChina肺炎が原因だと思ってただけ に、これはショックでした。

  ホンダジェットがアメリカと組んだ意味がやっと理解できました。 

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)11月16日(月曜日) 通巻第6701号   
 中国のC919に対して米国は型式証明を認めない方向である
  航空機産業を「聖域」と認識する米国は欧州連合のエアバスも癪の種だ

 三菱重工が一兆円を投じて開発してきた国産ジェット機は、米国からの型式証明がおりず、頓挫した。
 三菱重工は『三菱ナショナリズム』、大いに結構だが、日本の国益は米国によって葬るられた。これは記憶しておくべき痛 恨事 である。

 嫌がらせというレベルではなく、アリカは国家意思として航空機産業へ優秀な日本の参入を認めないのであり、米国は最期 の 「聖 域」を脅かされると判断したからだ。この戦略的発想から、妨害にでたことは明白である。
つまり「ルールを決める内側」にいなければいけないということである。

 ならば中国はどうなのか?
軍用機では中国はロシアからミグ、スホイというジェット戦闘機の技術を導入し、ライセンス生産とはいえ、国産でジェット 戦闘 機を製造している。ましてや中国は米国から盗み出した技術でステルス戦闘機も製造した。

 ロシアが中国に対して、途中で激怒したのは、中国がライセンス生産したジェット機を輸出に廻したからだった。輸出市場 が 脅か されることになり、ロシアは以後、先端的な技術を中国に提供しなくなった。

他方、中国は民間の商業機の生産にも意欲を燃やした。その一号機はARJ21で中国国内、とくにリージョナルな航路を飛 んで いる。国内限定ならば米国の型式証明は不要という解釈である(三菱もそうすれば良いのだが。。。)

 その後、中国が力点をおいてきたのはボーイングとエアバスを凌ぐと豪語したジェット旅客機「C919」である。
開発してきたのは中国商用飛機有限責任公司(COMAC)だが、部品は寄せ集めである。エンジンはGEとの合弁会社か ら。タ イアは欧州といった混合、外見はエアバスそっくりと言われる。

 ▼戦闘機や戦車を造れる国が、なぜ民間ジェット機を造れないのか?

 中国の専門家はボーイング737やエアバスA320と競合出来ると豪語してきたが、この中国のC919に対して米国は 型 式証 明を認めない方向であると『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(11月14日)が報じた。

 トランプ政権はは必死である。バイデンのような親中派が権力を握る前にやるべきことはすべてやっておくのだ。

 米連邦航空局(FAA)と中国民用航空局(CAAC)が締結した「航空機や航空機関連部品の耐空性に関する相互協定」 で は中 国製航空機を米国市場でも販売できる道をひらく可能性があった。

 C919はテスト飛行を繰り返してきたばかりか、アジア、中東方面で数十機の予約注文も抱えている。廉価のため、新興 国 は手 を出しやすいからだ。

 航空機産業を「聖域」と考える米国は欧州連合のエアバスと世界市場で死闘を繰り返してきた。そこへ中国が廉価で殴り込 ん でく ればドル箱が失われる。

 嘗て米国の「聖域」だった鉄鋼は、日本から韓国、印度、そしていま中国に奪われ、造船も日本、韓国から中国に奪われ た。
昨今は「産業のコメ」と言われる半導体を、中国は公然と「中国製造2025」の目標として掲げ、70%の国産を謳ってい た。

 中国は巧妙な作戦で『千人計画』などと実践し、「2025中国製造」に必要な半導体技術を盗み出し、高度化に挑んでき た。
ファーウェイの排斥を切っ掛けに米国はELリストなどを作成し、絶対に次世代半導体技術を中国には渡さないと決意したば かり だった。

  それにしても、やはり世界は腹黒い。三菱も国内を相手にすれば良かったのかも。きっとそれでは採算が取れないので しょう。
  となると、やはり国家の協力が必要ということでしょう。グローバリズムからナショナリズムへの返還にはやはり国家の 強い意志が必要です。
  そんなことを考える政治家も殆どいないのでしょう。その平和ボケを散々利用されてここまで劣化してしまったのが80 年代に本田宗一郎さん達戦前の経営者が一戦を退いた後だったことも間違いないでしょう。

  やはり、正しい国家観と歴史観を持った人達を育てることが急がれます。

そんなことが出来るので しょうか!
2020年 11月 24日 (火) 第7723回  ★能力がないにもかかわらず、「妙なヤル気」がある人物
  宮崎さんのメルマガへの投稿や読者の声は何時 も質が高くて感心させられます。読者のレベルがそれだけ高いのでしょう。正に、類は友を呼ぶです。
  そんなメルマガを無料で読ませてもらうのは面はゆいのですが、これさえ読んでおけば世界の体勢はほぼ掴めると言って も過言ではないと思っているので毎日読まずにはいられません。

  そんな読者の声で、椿本さんが菅(スガ)さんについて面白い評価をされています。

  確かに、その傾向はありそうに思えます。その最たるものがあの売国奴竹中平蔵をブレーンにしているところでしょう か。その竹中の胡散臭さを藤原正彦氏が詳しく書いてくれていると紹介してくれています。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)11月16日(月曜日) 通巻第6701号

  (読者の声2)

  勤め人であった時、最も対応に困ったのは、能力がないにもかかわらず、「妙なヤル気」がある人物であった。そうした 人物 に限って、下からの忠言に耳を貸すことなく、功を焦るのか、ほとんど意味のない「改革」をやりたがり、人事権を不当に行使し たがる。
 とにかく悪性の劣等感を心底に蔵する人物ほど対応に苦しむ存在はなかった。
菅首相には、多分にこうした性向が見られるように私には感じられる。そもそも、就任直後に会った人物が竹中平蔵氏である こと だけでも、失望というより呆れ果てた。

 藤原正彦氏が、月刊文春12月号で、竹中平蔵氏について「小泉内閣から安倍内閣に至る二十年間にわたり政権の中枢にい て、 ありとあらゆる巧言と二枚舌を駆使し、・・・日本をミスリードし、・・・・学者でも政治家でも実業家でもない疑惑の人物」と 評されているが、
「学者でも政治家でも実業家でもない」というより、その全ての側面において一流とは言えず、真の実績もなければ、十分な 経験 もない、無内容な人物ではないのか。
 なにゆえに、このような「疑惑の人物」に、(とにかくは)最高権力者となった身でありながら、自らの側から接触してい かな ければならないのか。
 私が見識を期待できないと考えるこの軽量首相に望むことは、愚劣なブレーン?に乗ってしまって、身の程しらずに「妙な ヤル 気」を出し、後に大きな過誤を残すような「改革」を軽率に実行するようなことはないように、ということである。

 菅首相も月刊文春ぐらいに目を通す時間はあるのだろうし、これぐらいは理解できるのだろうから、藤原正彦氏の12月号 評論 「亡国の改革主義」の末尾に引用されている、エドマンド・バーク、福沢諭吉の言葉をよく噛みしめて欲しいものだと願う。  (椿本祐弘)

  竹中が日本の足をどれだけ引っ張って来たかに気が付いていないのでしょうか。それだけでも要注意です。

やはり、詐欺師には勝てないの か!
2020年 11月 23日 (月) 第7722回  ★自由な発想で好きかってを言い合える不思議な政党が誕生
  神谷宗幣さんこそいずれ日本を背負って行く人 になるのじゃないか。早く国政に出て貰いたいものだと期待してこの部屋でも何度も取上げました。

  その神谷さんが新しい党を立ち上げたことを知りその参政党のサイトを慌てて見に行きまし た。
  そのメンバーは玉石混交に思え、ちょっと気が削がれました。ということで、気にはなっていましたがこの部屋でも取上 げることは躊躇していました。

  ところが、宮崎さんが書評でその参政党を取り上げてくれています。宮崎さんがどう評価するのか興味深く読ませてもら いました。期待度は高いようです。これは、改めて考えてみる必要があるのかも。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)11月16日(月曜日) 通巻第6701号 
  
  書評 

 自由な発想で好きかってを言い合える不思議な政党が誕生
  しかし世の中、この新しい試みを冗談としか受け取るまい

 参政党篇『投 票したい政党がないので自分たちでつくってみた』{育鵬社}

 題名が面白いというのか、現代風なのか、しかしこういうタイトルだと読者から軽く扱われるのではないか。
 そうした懸念が先に立ったが、ふらりと読み始めると、意外に中身が濃く、政策論も、充実している。
 環境重視の国である日本は日出国、豊葦原の国であると松田学氏が適確に発言している。
 この不思議な『政党』を立ち上げたのは松田学(元衆議院議員)、篠原常一?(政治評論家。元日本共産党代議士秘書)、 KAZUYA、他。

 トヨタのハイブリッドをつぶす米国の深謀遠慮がテスラだとか、眉唾の話が混入していたり、初回の会議の話題が医療に集 中していたのか、医療ツアーや、優秀な医者がなぜバラバラになって日本の医療制度に整合性がないのは医師会というロビィ が存在するからだとか、農協の支配が日本の農業を駄目にしたようなものとか、視点が次々とガラリと異なる。
 なにしろ、この政党。専属職員ゼロ、綱領は? たぶん「ない」。党規約などという「ツマラナイ」次元の議論は忌避し、 ネットで気軽に参加して意見の言える政党、与野党の議論を聞いていると欠伸が出るので、職員ゼロ、現職議員はもちろんセ ロ、出資者もゼロというネット上で呼びかけられたヴィーチャル政党なのである。

 退屈すぎる国内政治に飽き飽きした国民は多いだろう。
 評者もまた日本の政治は二流の人間があつまった三流の政治をやっていると思っているので、国会中継など見たことがな い。日本は何時までこんなアホなことに大事な時間を使っているのか。そのうえ戦後七十五年も経過して、自虐史観ばかり か、占領軍の残滓が腐臭を放ち、憲法改正はいまや念仏のような議論となってしまった。

 改憲はGHQの占領基本法が無効であると表明し、五ヶ条御誓文に戻ると政府が声明すればそれでお仕舞い。防衛省は、一 日も早く国防省として、外国に恥ずかしくない国防力強化を図るべきだろうに、票に結びつかないことには誰も言い出さな い。まさに戦後政治家は『女性の唇と女陰に訴えている』(石川達三)のだ。

 辛口の作家、平林たいは、中曽根大勲位を評して『かんな屑より軽い』と言ってのけたが、その中曽根さえ超える政治家 が、中曽根以後は、安倍を除いて出なかった。
 絶望的な政治状況に、ネットで殴り込んだ、この政党はたしかに清涼剤である。

  中曽根が「かんな屑より軽い」は言い得て妙ですね。神谷さんには期待するのですが、外の人達は余り知らないし、今、 この方達の考えをじっくり見る気力も時間も無いのが現状です。
  とは言え、気にはなっています。

さて、何時か気力が沸いてくる か!
2020年 11月 22日 (日) 第7721回  ★三島由紀夫と死んだ男  森田必勝の生涯
  三島由紀夫の自決から50年の今年は、評伝な どの出版も多いようです。ところが、一緒に自決した森田必勝さんのものは極単に少ないようです。
  これこそが有名人と無名の人の差なのでしょう。正直なものです。とは言え、もし森田さんが居なければ三島さんの自決 も無かったかも知れないと考えると日本にとっては恩人とも言える人じゃないでしょうか。

  そんな森田さんの本を、宮崎さんが書評に取り上げてくれています。それにしても、一生を懸けて書き上げてくださる方 が居ることに頭が下がります。この辺りが、日本の凄さでもあるのでしょうか。

  いずれにしても、三島さんの自決によって日本人が少しずつ目覚めて来たことは間違いないでしょう。つまりは、日本の 救世主とも言えるのじゃないでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)11月14日(土曜 日) 通巻第6698号   <前日発行>

  書評  

 三島由紀夫評伝、文学論、政治論、演劇論は数千もあるが
  森田必勝を論じた研究書籍は僅か、本書は半世紀を経ての白眉

  犬塚潔『三島由紀夫と死んだ男   森田必勝の生涯』(秀明大学出版会)

 多くの人は忘れている。あの三島事件の主役がもう一人いたことを!
 昭和四十五年十一月二十五日、三島由紀夫は自衛隊に楯の会の学生四人をともなって赴き、益田東部方面総監を人質に バルコ ニー前広場に隊員を集めさせて激越な演説をなし、ビラを撒き、改憲のクーデターを呼びかけて自刃した。
 そのとき楯の会学生長だった森田必勝も自決した。すなわち三島単独ではなく、同行者が居たことを多くが忘れている のであ る。
 森田必勝は実家にアルバムと日誌を残していた。
 事件前の八月に四日市に帰省したおり、日記とアルバムを整理していた形跡があった。直後に森田家に泊まり込んで日 誌の整理 をしたのは評者(宮崎)だったから、その事実は了解していた。

 森田の友人ら周辺には、楯の会までの活動記録などの資料が残され、事件後二ケ月で森田遺稿集『わが思想と行動』 (日新報 道、絶版)が刊行された。以後、多くの三島研究家は、この森田遺稿集を第一次資料として、参考文献の筆頭にあげてきた。避け て通れない必読文献となっていたからだ。
 その後も森田必勝を主役とする書籍は三冊ほどでたが、本書はその決定版と言って良いだろう。事件から半世紀を経て ようやく 明らかとなった事実の集大成とも言える。

 著者の犬塚氏はふとした切っ掛けで三島事件の究明に没頭するようになり、本業の傍ら新資料がでたときけばどこまで も出かけ て、資料を集め、なかには相当高価なものもあった。そのうえで関係者を訪ね歩き、半世紀に亘って、これまでにも知られなかっ た多くの事実をも発見してきた。或る女性にあてた森田のラブレターも発見した。
 評者は森田の遺稿集を編集した経験もあって、どれが新発見の資料かは、すぐに判別が出来る。数えると評者が撮影し た写真 も、本書には十四葉、挿入されている。ところが、「へぇ こんな写真や手紙があったのか」と驚かされる発見が数点あった。犬 塚氏の収集努力の賜だ。かくして三島研究家にとって必読文献が増えた。

  実際に森田さんとも付き合いのあった宮崎さんだけにこういう本には特別の感慨があるのでしょうね。
  書かれた森田さんも書いた大塚さんも日本の為に働いてくれたと言えるでしょう。

  政・官・財・マスメディアなどのお偉いさん達に少しは見習って国のために働けと言いたい。

余計なお世話と言われそう!
2020年 11月 21日 (土) 第7720回  ★鎖国のすすめ
  アメリカの大統領選挙は益々面白くなってきて います。今頃はトランプさんが再選を決めているなんてことになっていて欲しいものです。

  それにしても、未だにトランプさんの凄さが理解出来ない人達が多いのにあきれます。

  特に、日本に取っては、Chinaに絡め取られてどうにもならなくなった状態から救い出してくれる最高の機会を作っ てくれるという最大の恩人だとも言えることが理解出来ないようです。

  それも、やはり正しい国家観と歴史観を持たない政・官・財・マスメディアの偉いさん達が日本を率いているからなのは 明らかです。

  日本が繁栄した時代は、全て鎖国をしていたということを知らないのでしょう。特に、特亜3国とは絶対に関わってはな らないということを知らないのです。

  そんな鎖国の素晴らしさを宮崎さんが書評の中で書いてくれています。宮崎さんの書評は何時もご自分の知識が織り込ま れていて読んでいて本当に面白い。やはり、教養は大事ですね。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)11月14日(土曜 日) 通巻第6698号   <前日発行>

  書評 

 歴史の闇に埋もれていた奇譚、誰もこんなアングルから歴史を見てこなかった
  「よもやこの寺が己の死に場所になろうとは夢にも思わずに。。。。。。」

  中村彰彦『そ の日なぜ信長は本能寺に泊まっていたのか』(中公新書ラクレ)

 時は天正十年(1582)六月。京都の定宿をやめて、あの日、信長はなぜ、本能寺に宿舎を変更したのか。別途、造 成した豪華な建物を、信長はなぜ誠仁親王に「進呈」したのか。
 歴史のミステリーは夥しいが、この謎も当時の記録を時系列に整理して行くと、霧が晴れるように謎が解けた。

 現在、本能寺跡は老人ケアセンターとなっていて、石碑がぽつんとひとつ残るだけ。ちなみに現存本能寺は京都市役所 前にたつ瀟洒な近代の建物であって信長とは無縁である。
 さて本書は54篇の謎解きが網羅され、歴史通ならではの醍醐味に溢れる。
 尼子氏再興のため秀吉に接近し武勇を立てながらもだまし討ちにあった巨漢・豪傑の山中鹿之助、また毛利本家の血統 を守る運命にあった小早川隆景。
 来年の大河ドラマの主人公になる渋沢栄一は西?隆盛と大久保利通をいかに評価していたか等、話題は興味津々のモノ ばかりである。

 戦国時代から明治維新ばかりではなく、和辻哲郎の名書と言われる『風土』の批判が展開されている。
 『風土』は、和辻が戦前のベストセラー(初版1935年)、そして戦後は『鎖国』を書いた(1950年)。ともに 和辻の代表作とされるが、間違いだらけである。
 とくに『鎖国』の評価は、時代錯誤で退嬰的と、その評価の基軸が違うことは、評者(宮崎)も別のところで批判した ので、ここでは論じない。
 日本は鎖国によって国風と独自の文化を確立し、遣隋使廃止以後に『源氏物語』が生まれ、日本文化は頂点を極めた。 また江戸時代の鎖国も本居宣長などの国学が確立し、絵画、演劇、意匠、俳句、文学そのほかにおいて世界一流の芸術の 誕生を見たのではなかったか。ところが、和辻の鎖国批判は『進歩史観』に立脚している。

 閑話休題。本書で中村氏が選んだ知られざる歴史のエピソードを、克明にたどっていくと氏のこれまでの作品群、とく に会津藩の物語から、新撰組、江戸の藩主、藩校などの取材の蓄積があって、小説で使わなかった余話が本書に一斉に花 開いたという印象、爽やかな読後感となった。

  鎖国を全然理解していないベストセラーがあったなんて全く知りませんでした。やはり、戦後の日本は反日売国左翼・在 日の嘘によって洗脳され自虐史観に犯されたことが一番の原因でしょう。

  何と言っても、学術会議なんてのが存在しているくらい狂っているのが証拠でしょう。

日本は、本当に大丈夫か!
2020年 11月 20日 (金) 第7719回  ★宮城知事、女川原発再稼働に同意を正式表明
  女川原発の再稼働同意を、10月22日、第7690回の 「★ 宮城知事、女川原発再稼働同意へ」で、取上げました。
  知事さんが正式に表明したようです。今度は産経が書いてくれています。それにしても、実際に稼働するまではまだまだ 油断出来ないのでしょう。何と言っても道理の通らない反日売国左翼・在日共がどんな邪魔をするか分かったものじゃないの ですから。

  これを契機に再稼働が増えてくれることを願いたいものですが、腰の引けた政府・自民党や反日売国左翼・在日共の活動 があるだけにどうなることやら。
  やはり、腹の据わった政治家が欲しい。その為には腹のすわった有権者も必要なのでしょう。
  
そんな日は来るのでしょうか!
2020年 11月 19日 (木) 第7718回  ★新幹線初の自動運転試験へ JR東
  クルマの自動運転があれだけ騒がれているの に、もっと簡単に出来ると思われる鉄道に採用されないのは何故だろうと不思議に思ってます。
  鉄道会社も経費削減に必死のはずですが、それほどメリットが無いのでしょうか。

  何て思っていたら、やっと新幹線で試験が始まるのだそうです。これは何としても成功させて実用化に踏みきって貰いた いものです。
  自動運転のクルマが走り回る危険性を考えたらこちらの方が余程実用的だと思うのですが、不思議です。
  さて、クルマと列車のどちらが先に自動運転になるでしょうか。どう考えても鉄道でしょうが、世の中不思議なことが起 こるので何とも言えません。
  自動運転で鉄道料金が下がればクルマ主体の交通体系が環境に優しい公共交通への移行も進むのじゃないでしょうか。 

それでも、クルマ社会を目 指すのか!
2020年 11月 18日 (水) 第7717回  ★トヨタ先進都市、2月着工 360人居住し実験
  大分前の記事ですが、気になっていたので取上 げました。あのChinaから撤退しないトヨタが日本で、それも富士の裾野で先進都市を作り、実権するのだそうです。

  未来の日本人の生活より Chineseの生活を考える方が会社方針に会うのじゃないでしょうか。

 Chinaから撤退できない正しい国家観と歴史観を持たない企業が何をやっ てもむ なしい。

  どうせなら、三峡ダムの側で実権したらどうでしょう。

  もし、バイデンが大統領になればトヨタ辺りは勝負に勝ったと喜んでいるのじゃないでしょうか。
  結局はChinaに全てを取られて終ることになるのでしょう。その時になって選択が間違ったことに気が付く のでしょう。  

さて、どうなることや ら!
2020年 11月 17日 (火) 第7716回  ★置いてきぼり日本だが、次世代半導体で復活できる可能性 はある
  日本の国の為にという正しい国家観も歴史観も 持たない経営者が殆どになっていると思われる日本の経済界が巻き返す可能性はあるのでしょうか。

  宮崎さんが、そんな経済界に警鐘を鳴らしてくれている渡邊哲也さんの本を書評で取り上げてくれています。
  日本企業に巻き返すことを期待するのは無理なのじゃないでしょうか。何と言っても経営に国の為という考えが無さそう なのが致命傷です。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)11月9日(月曜日) 通巻第6691号
  
 書評 

 置いてきぼり日本だが、次世代半導体で復活できる可能性はある
   中国企業が干しあがるのは、いまや時間の問題となった

  渡邊哲也『冷 戦大恐慌、どうなる世界経済』(ビジネス社)

 日米関係の明日を展望すれば、
まだ未練たっぷりに中 国に留まっている日本企業は本当にヤバイ、す ぐにも撤退するべきではないかという警告が基軸にある。
 残留日本企業13600社は『人質』であり、関連する日本企業は二万社もある。
 米国でも、まだ中国市場に秋波を送るGAFAなど、ひょっとして大やけどを負うかも知れな い。

 仁義なき企業戦争だが、生き残りを賭ける心構えが、それなら日本企業にあるのか。
 本書はとりわけ米中のハイテク争奪戦争を、極めつきに平明に、図解を多数交えながら、わか りやすく説い ている。米中激突、その狭間に立つ日本の立ち位置という現状を手に取るように 読者は把握できる ことになる。

 また半導体の開発レースでは米国、日本、台湾、韓国が壮絶に絡み合いながらも、こ れまで決定 的に不利な立場に陥っていた日本勢に多少の回復チャンスがあること、韓 国は日本を敵に廻してし まったため再起不能に陥るのは時間の問題であること、台 湾は米国重視ゆえに中国の利権を捨てる 覚悟があること。それに引き替えて、日米 同盟を軽視して中国に技術ごと奉仕している日本人がい ることも実名をあげて糾弾している。
 政治的に、あるいは軍事戦略上の考察から米中衝突を、徒らにセンセーショナルに描くのでは なく渡邊氏は 法律を時系列にかつ体系的に並べながら論理的な展望を開陳してゆくので説得力 に富む本である。

 米国経済に関しても辛辣かつ鋭角的な批判を演繹し、「(ウォール街の株高も)株 価上昇が経営 者の経営努力の賜ものなのか、低金利の恩恵や、原油価格の影響といった外部要 因によるものなのかを問うこ とを一切怠ったからです」(100p)。
 またフェイスブックのデジタル通貨「リブラ」にしても、「世界各国すべての運営する国で、銀 行免許を取らなくてはなりません。銀行免許を取るには、それを取る条件をすべての国で満たさ なければなら ない」。だからフェイスブックのデジタル通貨は失敗すると示唆する。
 全編に企業名が掲載すれているので投資家、金融関係者への指針にもなっている。

  企業名を見たいですが、本の購入も図書館で借りることもないので無理のようです。それにしても、 Chinaに奉仕し ている人の実名も興味があります。学術会議の関係者でしょうか。
  いずれにしても、最初から正しい国家観と歴史観を持たせる教育が必要です。結局は政府が本気で取り 組む気があるかど うかですが、政治家も同じ体たらくなことを考えると無理なのかも。

と、諦めたら 終わりです!
2020年 11月 16日 (月) 第7715回  ★内憂外患、四面楚歌の習近平独裁
  トランプさんの危機で大笑いの習皇帝ですが、 トランプさんの巻き返しがどうなるかでその前途はまだまだ分からないでしょう。
  今頃は、トランプさんの逆転勝利が決っていて欲しいものです。

  石平さんが、Chinaは5年以内に内乱が来ると予測されているようです。

  宮崎さんが、書評で取り上げてくれています。とは言え5年は待てない。今年中にと期待していただけに、トランプさん にどうあっても当選して貰わないと困ります。
  待っても、1年です。これも、トランプさんの再選次第でしょう。バイデンなんかになるとChinaの覇権の時代の到 来もありそうです。これだけは許したくない。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)11月9日(月曜日) 通巻第6691号
  
 書評 

  習近平は『戦略なき頓珍漢外交』、世界に孤立無援の状況となった
 「五年以内に乱世がくる」と予測、その根拠は?

  石 平『内 憂外患、四面楚歌の習近平独裁』(ビジネス社)

 本書の正式なタイトルは長い。「世界史に記録される2020年の真実 ──内憂外患、四面楚歌の習近平独裁」という。
 タイトルは長いが本文はそれほど長くはなく、巻末に楊海英氏との対談がある。お互いに中国に生まれ、中国に絶望し、日 本に留学後、帰化した。
 中国の実態、生活ぶり、庶民感覚を知り尽くすゆえに、細かな観察があって、日本人チャイナウォッチャーが看過しやすい ポイントを衝く。
 例えば「光盤」という新語彙がある。「きらきらと輝く御盆」と解釈するのが、日本人。ところが中国では「食べ残すな」 という意味になる(166p)。
 『光』は日本語では明るい意味しかない。戦後、タバコのベストセラーは「光」だった。未来は明るいぞという夢はタバコ の命名にも託された。「栄光」、「光輝」。。。要するに「輝かしい」のだ。
 中国の光は裏の意味があって、「皆殺し」を指す。
かの「三光作戦」という中国共産党のプロパガンダ、日本にやってきたとき、多くの読者は何の意味か分からなかった。「日 本軍による皆殺し」という政治宣伝に使われたのだった。
 一方で光輝に充ち満ちた中国の未来は、五中全会で、『2035年にGDP倍増』が謳われた。習近平のとなえる『中国の 夢』もまた先日までは光り輝いて、薔薇色の未来が期待された。ところが、武漢コロナ、米中激突、欧州からも排撃、一帯一 路の挫折、AIIBの開店休業。不動産市場の暴落気配。国有企業の倒産に有力企業の社債デフォルト。。。。
夢は暗転し、そのうえネット監視によって国民は窒息寸前。こういうときは、三流の指導者はかならず対外戦争に打って出 る。
「何時でも戦争が出来るように準備せよ」と習近平が軍隊を前に訓示を垂れている。
本書の面白みのひとつは、その比喩である。
 習近平は「戦略なきトンチンカン外交」(84p)であり、世界に孤立無援の状況となった状況を勘案すれば、「五年以内 に乱世がくる」(49p)と予測するのである。

  やはり、世界の為にも5年は待てない。何故、しぶとく持っているのかがどうにも理解出来ません。独裁政権とはここま で強いものなのでしょうか。
  石平さんの言われる内乱を待つしかないのかも。

それにしても、待ち遠しい!
2020年 11月 15日 (日) 第7714回  ★時代が必要としているのはトランプ大統領
  週末恒例の【夢を紡いで】は、田中英道さん が、バイデンのインチキが始まる前のトランプさん優勢に喜ばれていました。
  と言うか、世界がトランプさんを支持しているのは間違いないですが、腹黒い奴等は平気で勝つ為には何でもやるようで す。
  それにしても、バイデン陣営がここまでやるとは世界も想像していなかったのじゃないでしょうか。
  やはり、世界は腹黒いとしか言い様がなさそうです。


  とは言え、ここでトランプさんがChina・民主党・ディープステートを徹底的に叩き潰すまで戦ってくれればこの暗 黒の時代が一気に希望に満ちた世界へと変る可能性があります。
  今こそ、トランプさんの決意に頼る時じゃないでしょうか。

さて、トランプさんの覚悟 は!
2020年 11月 14日 (土) 第7713回  ★デジタル庁創設、ネット投票解禁は?
  昨日、自動運転に命を託す気になれないと書き ました。やはり、これは時代に遅れているようです。
  偶然でしょうか、青山さんが、「答えて、答えて、答える!」で、ネット投票や自動運転の素晴らしさを語ってくれてい ます。

  自動運転も素晴らしいですが、やはりネット投票は実現して貰いたいものです。今大問題のアメリカの大統領選挙もネッ ト投票が実現すればあんな不正投票は起き無いのでしょうか。
  開票なんて一瞬で終るのですから人類の知恵を集めて実用化して貰いたいものです。



  それにしても、ネットのお陰で人生が激変した癖に、ネットに疑問を持つようでは恩知らずですね。
  やはり、ネットこそが世界を救うと期待したいし信じましょう。

何時頃になるのでしょう!
2020年 11月 13日 (金) 第7712回  ★東武東上線の新駅「ホンダ寄居前」 ライバルの鉄道×自動車でタッグ
  本田が鉄道の駅を自社の通勤に利用する為に自 費で造って貰ったそうです。何とも興味深い話題です。やはり、クルマは鉄道には勝てないのじゃないでしょうか。
  と言うか、やはり公共交通である鉄道を主体とした交通体系こそが目指すべき道かもしれません。

  クルマは今や自動運転を目指しているようですが、本当に実現するのでしょうか。どう考えてもそんなものに乗りたくな いと思うのは私だけでしょうか。それでも、両者が協力するのも面白いのかも。

  それ以上に、アメリカが大統領選挙から内戦になってChinaが大喜びするように成った場合、ホンダやトヨタなんて Chinaに乗っ取られてしまうのじゃないでしょうか。折角作った駅も利用者は Chineseばかりなんてことになりそうで怖い。
  それにしても、Chinaを潰しておかなかったことが世界に何を齎すか。世界はその平和ボケの付けを払うことになる のでしょうか。

何とも、嫌な世界になるか も!
2020年 11月 12日 (木) 第7711回  ★チベット少年の魂の叫び、その喜びと悲しみ
  これを書いているのは5日の朝ですが、やはり 大統領選挙は決着がつきそうもないようです。きっと法廷に持ち込まれるのでしょう。

  世界の為に戦ってくれているトランプを選ばず、売国奴バイデンを選ぶバカなアメリカ人が本文もいるとは信じられませ ん。とんでもない不正が行われているのも間違いなさそうです。

  そのバカなアメリカ人に読ませたい本を宮崎さんが書評でとりあげてくれています。チベットやウィグルの人達をこんな 目に合わせているChinaのポチバイデンを選ぶアメリカ人がつくづく嫌になります。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)11月5日(木曜日) 通巻第6689号

  書評 

 チベット少年の魂の叫び、その喜びと悲しみ
  感動を呼んで世界の人々が涙した

  ナクツァン・ヌロ著 棚瀬慈郎訳『ナ クツァン』(集広舎)

 激動、全体主義の圧政を生き抜いたチベット少年の「喜びと悲しみよ、幾歳ぞ」。涙に溢れる真実の物語である。
 ダライラマ法王が序文を寄せている(漢訳版序文より抜粋)
 「少年時代の回想録であり、その中では彼の故郷や、他のチベット地域の風土が詳しく描かれ、また彼が経験した、 1950年代の中国共産党による残酷な鎮圧が忠実に記録されている。著者は自の経験と見聞を書き記し、そこには誇張も偽 りもない。そのため、この本の出版は新しい世代のチベット人が、自の歴史を勉強するために重大な意味を持っている。ま た、チベット現代史の研究者にとっても大きな価値がある」。

 さて、本書は153ページまで漢人が登場しない。200ページ当たりから中国人民解放軍がドギツクいやな印象で登場す る。まるで狼の登場である。そうだ、彼らは狼だった。
 最初は友人のように這入ってきた。
 住民を集めて討論をさせる。最初からシナリオは決まっている。討論のあと、結論は、僧院は要らないであり、僧侶自ら経 典を捨てさせられ、仏像は投げ飛ばさせられ、小さい時から首につけたお守りを焼かされた。
 貴重な経典を焼かされ、仏像を破壊させられ、護符を燃やさせる。大切な護符も捨てさせられた。抵抗したチベット僧侶は 殺された。
 国民は監視され、なにも発言できなくなった。
 いま同じことがウィグル自治区で行われている。コーランは焼かれ、イスラム帽子は捨てられ、「神はいない」と教えられ る。洗脳である。共産主義的人間への改造である。共産党のロボットに造り替える教育がえんえんと続いている。
 漢人の侵略者がやってくるまで、チベット人の居住地域は平和で、明るく、牧歌的で、日々の信仰心が篤く存在し、人々は 信頼しあって生きていた。猜疑心が蔓延り、人間関係がズタズタになったのは、中国共産党の侵略以後である。
 信仰深い、日々の糧を求めての、のんびりとした生活は消えた。隣人が猜疑心を抱くようになり、平穏な家庭は共産党の監 視の眼に重層的に脅かされ、人間関係はぎすぎすとしていく。
 幼い時から牧歌的な生活に親しみ、草花とともに暮らしてきたチベット人の平和は破壊された。

  それにしても、こんな悪辣なChinaに金の為に擦り寄る人達にはトランプさんの爪の垢でも煎じて飲んでもらいたい ものです。
  選挙を好き嫌いでやって欲しくない。もっと真剣に考えろ。尤も、もしかしたら日本の方がもっと酷いのかも。

本当に情け無い!
2020年 11月 11日 (水) 第7710回  ★樋口中将の遺作発見「樺太に玉と群れなお」 防衛戦司令官が込めた心情は
  日本を救ってくれた樋口季一郎さんの記念館が 出来たことを、9月23日、第 7661回の「★ 樋口季一郎中将の記念館開館」で、取上げました。
  その樋口さんの遺作が発見されたのだそうです。産経新聞が取上げてくれています。と言うか、反日売国左翼・在日マス メディアは絶対に取り上げないのでしょう。

  それにしても、こんなに素晴らしい方を素直に評価できないことこそが戦後日本人の劣化の証拠なのでしょう。それと も、これこそが日本人が持つ欠陥とも言える嫉妬深さなのでしょうか。
  北海道もアイヌの博物館に無駄な金を使うより、本当の北海道の恩人である樋口さんの記念館を建て、オトポールの功績 を世界に拡散するべきでしょう。
  それが素直に出来る日本になった時こそ日本が再生されたと言えるのじゃないでしょうか。

  これも日本人の嫉妬深さの所為なのでしょうか。

余りにも情け無い!
2020年 11月 10日 (火) 第7709回  ★証言 天安門事件を目撃した日本人たち
  あの天安門事件の頃はネットも無く、どんな大 変なことが起こっているかの自覚もありませんでした。と言うか、Chinaがどれ程恐ろしい国かということも分かってい ませんでした。

  その現場に居合わせた人達の回顧集が出たようです。何時もの宮崎さんが書評で取り上げてくれています。

  あの時に、アメリカや日本がChinaの本質を理解していたら今の危機は無かったかもしれません。やはり、世界を導 く偉いさんたちもその資格は無かったということでしょう。
  それを覆してくれそうなのがトランプさんと言って良いでしょうが、果たして、選挙はどうなったのでしょう。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より    令和2年(2020)11月2日(月曜日) 通巻第6686号 

  書評 

 そのとき、北京では本当は何が起きていたのか
  中国の夢を殺した共産党は、いましぶとく庶民の夢を食べている

  六四回顧録編集委員会編
 『証言 天安門事件を目撃した日本人たち』(ミネルヴァ書房)

 題名にあるように、あの日、北京にいて「騒擾」「争乱」「虐殺」を目撃した日本人を中心にとする回顧、生々しい証言集 である。「あの日」とは1989年6月4日。中国の運命を変え、民主化運動が殺された日である。

 百万人にせまる夥しい学生、市民、労働者が天安門前広場を埋め尽くし、「自由の女神」像が立ち、全世界からメディアが 集まっていた。連日、大きな報道が続き、中国の民主化は目の前といわれたほど、学生への期待が強かった。
 とくに日本のメディアのはしゃぎぶりたるや、政治の何たるかをわきまえず、自らの期待、希望を軸に報道を明るくねじ曲 げた。

 学生指導者のウアルカイシ、柴玲、王丹らが英雄視され、世界各地の華僑や中国人留学生もさかんにエールを送っていた。 日本からも応援に行った少数の学生が居た。
 「弾圧しなければ、われわれが吊されるのだ」とトウ小平は全体主義体制の維持のために、戦車を北京に入れ、発砲を命じ た。抵抗する奴らは反革命暴徒であり、戦車でひき殺せ、と。
 まさにトウ小平は政治の本質が暴力であることを知っていた。
 あれから33年を閲した。
  この本の編者は浜本良一(当時読売新聞北京支局)、高橋茂男(同日本テレビ)氏ら五名。そして合計四十四名の証言が並ぶ。なかには評者(宮崎)の知り合い が数名おり、編者二人のほか当時、東京銀行北京連絡事務所所長だった足立誠之氏も加わっている。
 「今さら」という遅滞観より、重要な証言集として書架に留めおくことになる資料である。

 ▼やっぱり現場のリアリティは、報道とは異なる

 これほど貴重な証言が揃うと、総合的な展望が出来る。大使館駐在武官は、様々なソウスから入る情報を元に大使館内で北 京の地図をつくり、どこそこで戦車何台、市民があつまってバリケードとかの情報を書き込んで共有した。
 ANA支店長は、なんとワープロで航空券をつくり、ともかく臨時便で退避する人を乗せて、なかにはアメリカ人も列を 作ったので、かまわずに搭乗させ、後日、ワシントンから感謝状が届いたそうな。団体チケットもワープロの速成で、後日、 正確な搭乗者リストを作成できなかったという信じられない話もある。
 浜本夫人は協和病院の偵察に、「診療にきた」と偽って潜入に成功し、病院内に於ける阿鼻叫喚を目撃してきた。

 足立誠之氏は克明な日記を綴り、日々緊迫度が増し、6月3日夜からは戦場の如しとメモに残した。6月6日まで市内に発 砲が続き、床に伏せて電話を掛ける有様だったとし、7日臨時便で北京をあとにした。
 読みながら考えた。
 政治の本質は暴力である。身も蓋もないが、古今東西これが原則であり、好むと好まざるを問わず政治を左右する決定的パ ワーとなる。ときに激しい弾圧は却って過激な反動を呼び、ロシア革命となり、フランス革命となり、日本でも桜田門外の変 が、歴史の流れを異なる方向へ変えた。
 政治の本質がゲバルトにあることを日本人はすっかり忘れていた。だが、考えても見られよ。日本史を画期した神武東征も ヤマトタケルも、大化の改新も、壬申の乱も、承久の乱も本能寺の変も、関ヶ原も、そして明治維新も、すべて基本は暴力で はないか。
 天安門前広場の虐殺は、中国を世界に孤立させ、欧米は民主活動家の亡命を競って受け入れた。日本は何をしたのかと言え ば「遺憾の意」を表明しただけで、パナソニックは北京で生産を続けていた。他方、在留邦人のうち、およそ一万人がチャー ター機などに乗って帰国した。政治の本質に背を向けたのだ。
 しばらくして米国の圧力もあり、日本は天皇陛下の北京御幸という失態を押しつけられ、世界から嗤われた。 回想という より猛烈な反省がともなう証言集となった。

  その反省も出来ない政・官・財・マスメディアのお偉いさん達は、未だにChinaの金に目が眩んで切ることも出来な いのですから人間は成長しないものなのでしょう。
  と言うかどんどん劣化しているのでしょう。これを書いているのが大統領選挙の当日なのですが、さて、トランプさんは どうなったのでしょうか。
  もし、アメリカがトランプさんを選ばなかったとしたらこの天安門事件など比較にならない悲劇が世界を襲うのかも知れ ません。

やはり、人類は進歩しないの か!
2020年 11月 9日 (月) 第7708回  ★英国外交に画期的な転換が起きている
  バルチック艦隊の完璧な敗戦の裏に日英同盟が あり、その契機は義和団事件での日本兵の活躍、特に柴五郎さんの指揮があったことを知ったのもねずさんだったような。
  あのチャールトンへストンの北京の55日が柴さんをモデルにしていることにも驚かされました。
  そんな日英同盟の復活を書いた『新日英同盟』を宮崎さんが書評で取り上げてくれています。何時ものようにご自分の知 識をたっぷりと盛り込んだ面白い書評です。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より    令和2年(2020)11月2日(月曜日) 通巻第6686号 
     
  書評 

 スエズ以東に去ったはずの英国が、スエズ以西へ復帰する
    英国外交に画期的な転換が起きている

 岡部伸『新日英同盟』白秋社か

 事実上の「日英同盟」が画期的と言って良いほどの新らしいフェイズに突入している。
 気がついていないのが、じつは多くの日本人だ。
 第一に英国主導で「ファイブ・アイズ」に日本を加えようと言うのである。ファイブ・シックス(六眼)になるわけだが、 安全保障に疎く、国防意識が低く、スパイ防止法もなく、インテリジェンス戦略に致命的欠陥のある日本を、ジョンソン政権 が招いて呉れるというのだから、日本外務省は狂喜して飛び上がるのかと言えば、反応が鈍い。
これはどうしたことか。
 評者(宮崎)も知らなかったが、英国の兄弟国(豪、カナダなど)への態度と同様なものが、日本に対して向けられている という。
 (イギリス人も変わったなぁ)
 戦前の日英同盟は、戦略的打算から生まれた乾いた関係だった側面がある。
 しかし北京が混乱に陥った義和団の暴走に日本の柴五郎中佐が鎮圧の作戦指揮を執り、騎士道精神のイギリス人は、武士道 精神をみた。これが日英同盟締結への資源的な動機である。
「日本兵の勇気と大胆さは驚嘆すべきで、わが英水兵が続いたが、日本兵のすごさはずば抜けて一番だった」(英国公使館 員)とピーター・フレミングは『守城の人』に書いた(197p)。
(蛇足だがペーター・フレミングは「007」を書いたイアン・フレミングの兄。そういえばショーンコネリー、90歳で死 去。これも蛇足)
バルチック艦隊の航海中、寄港地での妨害や、情報提供など、英国のインテリジェンスの協力があって、日本はロシアに勝て た。
だがその後、日本が大きく国力を飛躍させ、米国が脅威と見なすようになって、英国にも不利益となるや、さっと同盟関係を 破棄し、大東亜戦争では日本に刃を向けた。「愚かな指導者チャーチルに責任がある」とするのは近代史家の渡邊惣樹氏だ。

 第二にアジア太平洋同盟の安全保障に対して、英国が積極的なことも、大多数の日本人が認識できていない。
 トランプ政権主導の日米両国に、インド、豪を加えた同盟関係は、いずれNZを加えることになるだろうが、英国が前向き になっているのだ。
 コロナ以前までの「英中蜜月」という時代は、とうに終わりを告げ、ロンドン政界からオズボーンら親中派は舞台を降り た。
 中国が原発と高速鉄道プロジェクトから撤退すると英国を脅しても、ジョンソン政権はびくともせずに、ファーウェイを排 除すると正式に決めた。中国の動揺は計り知れないものがあるだろうに、中国外交部は強がりの言辞を吐き、習近平も仏頂 面。英国の断固たるファーウェイ排撃はフランス、ポーランドに及び、イタリアも従いそうだと岡部氏は指摘する。
 「コロナ災禍を機にAIIBも白紙に戻る覚悟がある」(首相官邸筋)、「『脱中国』に舵を切ったイギリスは『中国との 『黄金時代』』に幕を閉じた」(70ページ)。

 第三に英国は『泥舟』のEUから脱出し、欧州にも新しい同盟関係を打ち出している。これは本気なのである。
 「民主主義陣営の欧米間は、ドナルト・トランプ政権になってから、北大西洋条約機構(NATO)における『応分の負 担』問題や、イラン核合意からの離脱、気候変動への取り組みに関するパリ協定からの離脱、世界保健機構(WHO)からの 離脱などの問題で溝が埋めようもないほど拡がった」と岡部氏は背景を指摘する。

 したがって合理的な結論とは「日本の指導者は、中国に擦り寄るよりも、イギリスとの関係をさらに強固にすべきである。 『新・日英同盟』が構築されれば、日米にイギリスを加えた日米英の連携で、グローバルかつパワーバランスが安定する海洋 同盟が誕生する」ので、あり、これが「世界平和を担う史上初の『グローバル海洋同盟』が生まれる」(45p)とする。
 本書は新しい指針を指し示している。

  それにしても、英がChinaを捨てて日米に傾いてくれたことは大きいですね。インド太平洋構想に英までが加わると China包囲網は完璧かも。
  それでも、Chinaを切れない日本は狂っているとしか思えない。長くしがみつけばそれだけ被害も大きくなることが 理解できないのも金に目が眩んでいるからでしょう。

やはり、金の力は恐ろしい!
2020年 11月 8日 (日) 第7707回  ★三島由紀夫が予期した日本は今
  週末恒例の【討論】も、心配性の為の書き溜め が増えて一週間遅れになってしまいました。
  毎日書けば良いのですが、どうしても途切れるような気がして書き溜めてしまいます。
  ということで、遅れた情報が多くなりますが、ちょっと遅れて読むのも違った味があると受け止めて下さい。よろし くお願いします。

  ということで、今回は三島由紀夫さんです。宮崎さんも当然参加されています。

  宮崎さんは、これは森田さんの事件だと断言されています。これは、実際に森田さんとの付き合いもあった宮崎さん の言葉だけに真実味があります。

【討 論】没後50年 三島由紀夫が予期した日本は今[桜R2/10/31]
[parts:eNozsjJkhIPUZENDA6Nks4DSEhMvS+/syohyJlMTAyZjMwMmAyYEcHBwAAAL1gj5]


  それにしても、三島さんが昭和天皇に直接、武士道は残っているかと質問して、陛下が無いと返答されたというの が、日本の劣化を見事に表しているようです。
  三島さんも陛下も日本人の劣化を嘆いていたことは間違いないようです。
  さて、日本人は目覚めることができるのでしょうか。

きっと目覚め ると信じましょう!
2020年 11月 7日 (土) 第7706回  ★女子ゴルフ渋野「積極的なプレーを」
  パソコンを初めて、それまで一生付き合うこと になるだろうと思っていたゴルフを止めました。稼ぎの少ない身では両方は無理と考えパソコンに絞ったものです。
  それまでは、月一ながら、何とかシングルに成りたいと素振りなどをやっていました。

  その選択が正しかったのかどうかは未だに分かりません。とは言え、パソコンのお陰でねずさんなどにも出会え、素晴ら しい日本を知ることが出来たのですから間違ってはいなかったようです。

  ということで、一時は良く見ていたテレビ放送を見なくなっていました。
  ところが、去年の女子全英オープンで衝撃的な優勝をした渋野さんに興味を覚え録画を見て、その笑顔でのプレーに感動 させられ、そのスイングの力強さにこの子は本物だと一気にファンになってしまいました。
  今年の全英オープンは予選落ちし、アメリカでも予選落ちなど苦しんでいるようです。

  その渋野さんの国内復帰戦が始まるようです。何とか本物に成ってほしいものです。
  その復帰戦でホールインワンだそうです。やはり、何かを持っているようです。

渋野日向子がホールインワン 女子ゴルフ国内復帰戦https://t.co/oZMEkFPDxa
  あの笑顔で、沈滞した日本を元気づけて貰いたいものです。それにしても、去年は日本のゴルフ界の救世主でしたが、今 年はChina肺炎でその勢いも無いようです。
  それにしても、こんな状況が何時まで続くのやら。
  
全く、Chinaは許せない! 
2020年 11月 6日 (金) 第7705回  ★企業内部留保、8年連続で過去最高更新
  中山彬さんが企業の内部留保に税金を掛けて吐 き出させるべきと主張されていましたが、何と、8年連続で過去最高を更新だそうです。

  この部屋で、日本企業の経営者の劣化を何度も書いて来ましたが、この内部留保を見て今更ながらにその情け無さを思わ ずにはいられません。

  非正規社員や外国人を易く使って内部留保を増やして国力を落し、若者が結婚できない状況で、人口減まで招いているこ とへの反省は無いようです。
  やはり、中山さんが言われるように税金で取り上げるべきかもしれません。

  やはり、正しい国家観も歴史観も持たない者達に企業経営をさせるとこんな結果になるのでしょう。Chinaや Koreaから撤退しないのも同じことです。
  自分で、自分の首を締めているという自覚が全く無いのでしょう。これでは、経済が成長するはずは無い。

余りにも情け無い!
2020年 11月 5日 (木) 第7704回  ★常若(とこわか)-「グリーン社会」実現に向けて
  今回の、河添・葛城コンビの【Front Japan 桜】は、興味深いものがありました。

  河添さんは学術会議を操るChinaの組織を暴いてくれています。何とも恐ろしい組織ですが、やはりアメリカが日本 への警告として二階・今井問題と同じように命令してきたものでしょう。

  葛城さんの宗像での活動の中に驚くべき名前が出て来ました。何と、あのChinaべったりでリニアの邪魔をしてい る、あの静岡県知事です。
  何と、環境問題に深く関わっているようです。葛城さんはそれをご存知なのでしょうか。
  この知事は学術会議問題でも菅(スガ)さんを貶め、後に訂正したりして本当の売国奴のようですが、環境問題にまでに 登場とは驚きです。何か裏があるのでしょうか。
  リニアも水の問題を掲げているところを見ると環境繋がりかもしれません。とは言え、売国奴にも良い面はあるのかもし れません。
  とは言え、複雑です。やはり環境問題は一筋縄では行かないようです。


  折角の良い話題も、おかしなのが登場すると興醒めしますが、 鬼 平犯科帳の 長谷川平蔵の決め台詞のように、やはり人間は善悪両面を持つ者であることは間違いないようです。

とは言え、やはり複雑! 
2020年 11月 4日 (水) 第7703回  ★次世代新幹線、時速380キロ突破 JR東が試験走行
  あのChinaに盗られ、直線の多さと安全性 の無視で新幹線のスピードを凌駕されて、もう追いつくことは出来ないのだろうと思ってました。
  ところが、JR東が盗まれた責任も感じているのか諦めずに頑張っているようです。東海や西に比べて後発だったので条 件は良いのかもしれませんが良く頑張ったものです。

  それにしても、新幹線の時速400キロも夢じゃないかも知れません。200キロで驚いたことを思うと400キロは脅 威ですね。

  日本の技術がこうやって面目を施すのはやはり嬉しいものです。やはり、技術立国日本を取り戻して貰いたいものです。

そんな日が来るでしょう か!
2020年 11月 3日 (火) 第7702回  ★台湾の日本への素晴らしい応援
  パソコンを始めたのがウィンドウズ95の発売 に刺激されてからとPC の部屋等で何度も書きました。
  最初に買った富士通のパソコンのマザーボードが「ASUS」製と知ったのは、自作を初めてからです。
  「ASUS」の読み方も分からず、かって「エイサス」と読んで、正式名称が「アスース」となった今も勝手にエイサス と呼んでいます。

  そんな「ASUS」が東北大地震の時に、マザーボードに 「「GOD BLESS JAPAN」」と印刷してくれているのがネットで話題になったものです。

  それ以来、何と言う素晴らしい会社だろうかと、益々「ASUS」のファンになりました。

  そんな古い話題をツイートしてくれているのがありました。映像もアップしてくれていて「GOD BLESS JAPAN」も確認できました。

  これが、何と現場の技術者が勝手にやったことで、会社もそれを黙認したのだそうです。やはり、素晴らしい会社です。

  ところで、お恥ずかしいですが、ネットを始めるまで台湾が日本だったことも知りませんでした。
  だから、何でPCが台湾なのかと日本の不甲斐なさに違和感を持っていましたが、ネットで台湾の方達がKoreaとは 全く違って日本に好感を未だに持ってくださっていることも知ったのです。
  それからは、台湾製にも何となく親近感を持っていたので、あの「GOD BLESS JAPAN」は、余計に嬉しかったものです。

影に刻む祈り。
  それにしても、何とも粋な話です。Chinaの金に目が眩んだ日本には、もうこんな企業はないのかも。

  やはり日本は特亜3国とは手を切って、台湾との国交を回復すべきです。こんなに日本を想ってくれる台湾を大事にすべ き。

何故、それが出来ないのか!
2020年 11月 2日 (月) 第7701回  ★地熱を使った農業や町づくり紹介 札幌で地熱発電シンポ
  日本のエネルギー政策のおかしさは何故なので しょうか。やはり、ディープステート辺りからの圧力でもあるのでしょうか。
  折角の原発も、アレ(菅)の仕掛けで殆ど稼働しないままです。青山さんのメタンハイドレートも遅々として進みませ ん。

  私の大好きな太陽光発電も孫・アレ(菅)のコンビによって崩壊させられたと言っても過言ではないでしょう。

  安倍さんが手を付けられなかったのはやはり大きな圧力があるからなのでしょうか。本当に不思議です。

  そんな中、地熱発電の話題がありました。エネルギー源と言えばこれ程無尽蔵なものはないでしょう。これが無くなる時 は地球も終わっているということでしょう。その前に太陽の爆発があるのかもしれません。
  いずれにしても、地球の内部のエネルギーを利用出来れば地球が存在する限り心配はいらないのじゃないでしょうか。

  それが、殆ど進んでいないという事は開発を阻む力が働いているのか、それとも単に技術的な問題があるのでしょうか。

  産経新聞が取り上げてくれています。

  地球に存在するエネルギーとしては枯渇の心配がないだけに何とか実用を進めて貰いたいものです。  
  とは言え、人類に無尽蔵のエネルギーを与えると碌でもないことをやりそうな怖さもあります。

やはり、人類は地球の厄介 者かも!
2020年 11月 1日 (日) 第 7700回  ★三島由紀夫関連読書特集
   三 島由紀夫没後50年だそうです。そう言え ば、就職した年だったことを思いだ私ました。あの時のどんよりとした空気は未だに覚えています。
  とは言え、三島作品を読んだ事もなく、その自決に何の意味があるのか良く分かりませんでした。
  ネットで、戦後日本の自虐史観による劣化を知り、やっと彼の凄さを理解出来るようになりました。

  その三島さんとの関わりがあった宮崎さんが、書評で関連本を2冊取り上げてくれています。
  やはり、三島さんに関わってきた宮崎さんの経験からの書評には興味深いものがあります。
  それにしても、同じ年代で天と地ほど違う人生の歩みを思うと、つくづく情けないが、これも人生でしょう。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)10月23日(金曜日)弐 通巻第6678号   

  三島由紀夫没後五十年、「憂国忌」が近付きました

 <<三島由紀夫関連読書特集>>
井上隆史『暴流の人 三島由紀夫』(平凡社) 
佐藤秀明『三島由紀夫 ──悲劇への欲動』(岩波新書) 

  書評 

 男は何故、壮烈な死によってだけ美と関わるのであろうか?
  三島由紀夫の精神と、残された作品群の深奥に迫る前意味論的分析

  佐藤秀明『三島由紀夫 ──悲劇への欲動』(岩波新書)

 あれから五十年が閲したとは思えないほど、須?(しゅゆ)の時間だった。昨日の出来事のように、フト生前の三島、森田 両氏 と会話している。夢の中で。
 おしりも書店に行くと三島本が並びだした。
それもかなりの数である。「定番」の人々の回想録という周期はおわって、三島事件から後に生まれた世代が、それぞれのア ング ルから三島由紀夫の世界に挑んでいる。たまたま日本経済新聞にも「三島五十年」のシリーズが特集され、宮本亜門、宮台真司、 吉田大八、熊野純彦など新世代が、それなりの三島を語っていて、視野狭窄、ピント外れ、マニアック、哲学的ブンガク論 だった り、しかし、それぞれに光る一行がある。
 第一周期は三島と直接付き合った人たちの交友録的評伝の列だった。林房雄、石原慎太郎、佐伯彰一、奥野健男、坊城俊 民、三 谷信、渋沢龍彦、?岡孝夫らが続き、第二周期は客観的な評伝へと移る。猪瀬直樹、村松剛、スコット・ストークス、ジョン・ネ イサン、松本健一、そして編集担当だった川島勝、小島千加子。異色は堂本正樹、野坂昭如、福島次郎、岩下尚史氏らの作品 だっ た。加えて文学的見地からは田中美代子、松本徹ら夥しい人が三島を語ったのだ。
 最近では三島と直接付き合った自衛隊OBが退役後の感想をのべたものに加わって、杉山隆男、浜崎洋介氏らの出色の三島 論も でてきた。
ともかく半世紀も経つと、あの驚天動地の三島事件をかくも冷静に見直し、くわえて三島文学に対して、一般的な、通俗な評 伝を 越えた、ある種冷徹な評価ができるのか、と本書を読み終えて、全体を貫く客観性にまず感心した。
 著者の佐藤秀明氏は「前意味論的」と分析方法を断っているが、本書は相対的には意味論である。
 さすがに三島文学館館長を兼任する著者は、四谷の生家を探し当て、死後の評論のなかからも、珠玉を選ぶ一方で、間違い もた だしていく。たとえば、秋山駿は「死後も成長し続ける作家」と三島を評した名言を残したが、これはドストエフスキーの言葉が オリジナルだという。
 三島が少年時代から憧れ続けたのは「悲劇的なもの」だった。
 初期の作品群を一覧しても、美しき夭折への、名状しがたい憧憬に満ちている。衝動的な渇仰が『花ざかりの森』にも『軽 皇子 と衣織姫』にも、底辺に流れ、漂う。「前意味論的な欲動」と著者は言う。処女作と遺作には静謐が共通する。
 昭和四十三年の『太陽と鉄』の最終章には、「身を挺している」「悲劇的なもの」という語彙に加えて「栄光と死」を望ん でい ると書かれている。
 村松剛は「決意を彼が公にした最初の文章だった」と『三島由紀夫の世界』で見抜いた。
 しかし『悲劇的なもの』と『身を挺している』という言葉は『仮面の告白』で出てくるのだ。
 佐藤は「職業作家として出発した記念碑的な作品に書いた言葉を二十年後に死の予感を告白する文章に織り込んだのは意図 して のことであろう」と分析していて研究者としての慧眼が冴える。
 また『憂国』はまさに悲劇的イロニーに充ち満ちた短編だが、「作品の意匠は全く異なるが、『潮騒』の幸福感に通じてい る」 とする。なるほど、そういわれてみればそうかもしれない。
 気になった箇所は三島が机上の空論的に皇居突入計画を立てたという、これは生前も耳にした風説で、当時評者(宮崎)の 耳に も聞こえてきたが、佐藤氏はこの顛末を文献的に振り返り、関係者の著作も紐解いている。真相は薮の中、計画を打ち明けられた 自衛隊は冗談だろうと、その場では同調するフリをしたのだろうと評者は想像する。
 げんに富士学校へひとりで入隊時に対応した幹部は、三島のクーデター計画を聴いて「私らは役人ですから」と冷ややかに 言い 放ち、以後、明確に距離を置いた。
 現在の自衛隊にクーデターを望むこと自体が妄想である。それは体験入隊を通じて、三島はいやというほどに体得してい た。
 まして楯の会を始末に負えぬ存在と考えていた財界の桜田武や自民党は、冷笑したフシが濃厚。そこで三島は法螺吹きの田 中清 玄にも自衛隊への斡旋を頼んだとか、虚実こもごもだが、三島が「愛国者」となのる軍人OBや自衛隊幹部、財界の有力者に課し た「リトマス試験紙」だったのではないのか、というのが評者の見立てである。というのも、この皇居突入計画を聴いて以 後、距 離を置き始めた人が多かったからだ。
 ついで三島が吹聴していたのは治安出動を契機とするクーデター計画で、仄聞していた限り、だれも本気とはとっておら ず、文 豪ミシマの独特のアフォリズム、いや何かの芝居なのかと誤認した。
 じつは評者、このあたりの経緯を村松剛氏や編集者、そして楯の会の会員ながらも三島とは距離を置いた学生達から聴いて お り、その本気度と計画の杜撰さとの整合性を不安に思ったものだった。
 そのあとに森田必勝が学生長になって本格的に計画立案に加わり実現性のたかい、綿密な行動計画へ移っていくのである。
 佐藤氏はこう言う。
 「(戯曲『わが友ヒトラー』にでてくる)レームと突撃隊は、明らかに三島と楯の会を表している。楯の会など政治の権謀 術数 から見れば、子供騙しの集団でしかないことを作者(三島)は知っている。しかし同時に三島は、レームの単純な盲信が『神々の 特質』であることも知り、この戯曲であっさりと粛正される『三度の飯よりも兵隊ごっこが好き』なレームを、戯画化したう えで 憧れている」(182p)。
 冷徹な、あまりに冷徹なほどの客観性で本書は一貫している。


  書評 

 半世紀を経ても三島の磁力はなぜかくも強烈なのか?
  暴流(ぼる)が意味する内面の暴力性と精神を蝕むニヒリズム

 井上隆史『暴流の人 三島由紀夫』(平凡社)

 連続して三島関係の本格的研究の集大成が並ぶ。
 今度は井上隆史氏。ミシマ国際シンポジウムの主催者、組織者としても知られるが、三島研究一本に打ち込んてきた。三島 文学 館の第一資料を読みこなし、佐藤秀明氏とともに新発見を続ける。
 本書は、その研究成果の集大成といえる所為か、ともかく分厚いのだ。
 五十年という時間が流れても、これほど精密に、奥行きがあって、しかも没後の時間的な余裕のなかで初めて公開されたメ モ、 生原稿から創作ノート、初稿と初版本の相違点などを研究しているのだから、凄い磁力を三島がいまも持ち続けているという証左 でもある。
しかも事件のときに井上氏は七歳だったから、原体験がないだけに、当時の空気、熱情から離れて、あたかも精神科医のカル テの ように第三者としての分析が可能になるわけだ。
 題名の暴流(ぼる)は古典から選択した。
 「深浦正文の『輪廻転生の正体』を三島は書庫に持っていたが、これこそが「三島が『豊饒の海』の構想を考えるうえで決 定的 な役割を果たした」(366p)
 当該本は阿頼耶識を論じた中で「恒転如暴流」と仏教用語に触れているのだ。
 井上氏はこれが「決定的」だったとして、本の題名に選んだ。
 少年時代の詩を詠むと、そこには「抑えがたい暴力衝動が現われ出ている」とする井上教授は、三島が中等科四年のときに 「花 山院」の小説化をはやくも試みているとする。この作品はのちに安倍晴明という陰陽師を主人公に花山天皇との別れを描く短編に 結実していて評者の好きな作品のひとつだ(新潮文庫『ラディゲの死』所載の『花山院』)。
 さて、時代は飛んで「からっ風野郎」に主演した翌月に「サロメ」を三島自身の演出で上演すると、これが「強い刺激と なっ て、切腹というテーマを何らかの形で表現したいという思いを三島は募らせていた」(326p)。
 それが「榊山保」の筆名で書いた「愛の処刑」というポルノまがいの小説に繋がるとされる。
 評者(宮崎)の持論でもあるが、「作家は処女作に戻る」ものであり、三島は十四歳のときに詠んだ「詩を書く小年」に、 そし てあの頃の古典に題材する習作時代の心に回帰してゆくのだ。
 井上氏は浜松中納言日記をヒントにした『豊饒の海』について大津皇子に注目する。
 ここで評者、膝を打った。
 『群像』の昭和四十五年六月、「懐風藻と古今和歌集」について論じていた三島は、「父天武天皇が崩御した後、叛図を抱 いた 疑いで捕らえられ二十四歳で自害した大津皇子の漢詩」に触れつつ、蓮田善明の評論になる「此の詩人は今日死ぬことが自分の文 化であると知っているかの如くである」という有名な一節を結ぶ。
 大津皇子は天武天皇の長男(異説あり)でありながらも、母親や天武天皇皇后(のちの持統天皇)ではなく、その姉だっ た。し かるに持統天皇が草薙皇子に肩入れし、大津皇子を疎んじれば、悲運は決まっていた。
 そのうえで井上氏は続ける。
 「三島の死も森田の死も、大津皇子の死と同じ意味を持つであろう。それは速須佐之男命、倭建命から為朝、そして二二六 事件 の青年将校へと続く系譜に、三島、森田が連なる」
 それを示唆する三島の文章箇所を以下のくだりと井上氏は指摘する。
 「ひとたび叛心を抱いた者の胸を吹き抜ける風のものさびしさは、千三百年後の今日の我々の胸にも直ちに通うのだ。この 凄涼 たる風がひとたび胸中に起った以上、人は最終的実行を以ってしか、つひにこれを癒す術を知らぬ」(「日本文学小史」)。
 そして『天人五衰』の有名な最終場面は月修寺の美しくも端正な庭の寂寞だった。
 芭蕉は立石寺を訪れて、「岸をめぐり岩を這うて、仏閣を拝し、佳景寂寞としてこころ澄み往くのみ覚ゆ」と『おくのほそ 道』 に記して、「静かさや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ。
 『豊饒の海』のラストは
 「数珠を手繰るような蝉の声がここを領している。そのほかには何一つ音とてなく、寂寞を極めている」。
 全544ページの浩瀚はここで終わる。力作で読了に二日を要した。

  それにしても三島由紀夫の人生も凄いですね。50年前には分からなかった彼の行動は、自虐史観によって劣化した日本 人の目を覚まさせる為に必要だったのじゃないでしょうか。
  ネットの時代が私のような平和ボケにでもそれを分からせてくれたようなものです。

  もし、彼の自決というものがなかったら日本人の殆どは未だに自虐史観に犯されたまま平和ボケで惰眠を貪っていたので しょう。
  と言うか、多くの人達はまだ目覚めていないようですが、その空気が変わるのも近いのじゃないでしょうか。

そうあって欲しい!

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7

8

9

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12

2005 年

1

2

3

4

5

6

7

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11

12

2006 年

1

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12

2007 年

1

2

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5

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7

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12

2008 年

1

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2009 年

2

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12

2010 年

1

2

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2011 年

1

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2012 年

1

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2013 年

1

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2014 年

1

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2015 年

1

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2016 年 1
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2017 年 1
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2018 年 1
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2019 年 1
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2020 年 1
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平 成26年



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平 成27年 1
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平成28年 1
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平成29年 1
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平成30年 1
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令和元年 1
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令 和2年 1
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5
6 7
8
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12
 
平成25年









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平成26年
1
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平成27年
1
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平成28年 1
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平成29年 1
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平成30年 1
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平成31年 1
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令和2年 1
2
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